JP2003009571A - インバータ制御装置およびそれを用いた洗濯機 - Google Patents

インバータ制御装置およびそれを用いた洗濯機

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JP2003009571A
JP2003009571A JP2001189228A JP2001189228A JP2003009571A JP 2003009571 A JP2003009571 A JP 2003009571A JP 2001189228 A JP2001189228 A JP 2001189228A JP 2001189228 A JP2001189228 A JP 2001189228A JP 2003009571 A JP2003009571 A JP 2003009571A
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JP
Japan
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potential side
conduction ratio
switching
switching elements
inverter
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JP2001189228A
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English (en)
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Tomoya Fujinami
知也 藤濤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータの過電流の発生を抑制する。 【解決手段】 制御手段56は、スイッチング素子を順
次電気角120度あるいは180度ずつ通電する制御か
ら、プッシュプル動作に切り替える際、導通比を切り替
え前と比して小とすることにより、切り替えに発生する
過電流を抑制し、電動機より生ずる騒音を押さえ、スイ
ッチング素子の破壊を防ぐことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転運動などを行
い、家庭、工場、事務所などにおいて使用される機器の
電動機駆動インバータ制御装置ならびに、その特長を有
するインバータ制御を搭載した洗濯機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術におけるこの種のインバータ
制御装置の回路図を図9に示す。
【0003】図9においては、電動機1は、巻線2、
3、4を三相として、可動自在に設けられた永久磁石
5、6を有している。
【0004】直流電源7は、100Vの交流電源8、チ
ョークコイル9、整流回路10から成り立っており、整
流回路10は、4本のダイオード11、12、13、1
4をブリッジ接続した全波整流のものを使用している。
【0005】直流電源7の出力には、3相6石のインバ
ータ回路17が接続され、インバータ回路17の入力端
子間には電解式のコンデンサ18が接続されている。
【0006】インバータ回路17は、3相に対応し、3
つのハーフブリッジインバータ回路19、20、21が
設けられており、それぞれのハーフブリッジインバータ
回路は、いずれも2個のスイッチング素子を直列に接続
して構成している。
【0007】すなわち、ハーフブリッジインバータ回路
19は、スイッチング素子22、23の直列回路により
構成し、ハーフブリッジインバータ回路20は、スイッ
チング素子24、25の直列回路により構成し、ハーフ
ブリッジインバータ回路21は、スイッチング素子2
6、27の直列回路により構成している。
【0008】なお、スイッチング素子22、23、2
4、25、26、27は、いずれもIGBTおよび、こ
れと逆並列に接続したダイオードにより構成しているも
のとなっている。
【0009】それらのダイオードは、すべてスイッチン
グ素子22、23、24、25、26、27の切り換え
直後に逆方向の電流を通過させるものとなっている。
【0010】電動機1の巻線2、3、4は、スター結線
と呼ばれる接続となっており、各巻線の一端子は、入力
端子28、29、30となり、それぞれハーフブリッジ
インバータ回路19、20、21の出力、すなわち直列
に接続されたスイッチング素子同士の接続点に接続され
ている。
【0011】制御手段31は、スイッチング素子22、
23、24、25、26、27の各ゲート端子に接続さ
れており、それぞれのスイッチング素子のオンオフを制
御するものとなっている。
【0012】また、電動機1内に設けたホールIC3
2、33、34は位置検知手段を構成しており、永久磁
石5、6の回転により、対向する磁極がN極かS極かを
検知して、それによってハイとローの論理信号を制御手
段31に出力するものである。
【0013】以上の構成において、図20〜図22を参
照しながら動作の説明を行う。
【0014】図20において、(ア)はホールIC32
の出力電圧波形、(イ)はホールIC33の出力電圧波
形、(ウ)はホールIC34の出力電圧波形である。
【0015】図21において、(ア)はスイッチング素
子22のゲート電圧波形、(イ)はスイッチング素子2
3のゲート電圧波形、(ウ)はスイッチング素子24の
ゲート電圧波形、(エ)はスイッチング素子25のゲー
ト電圧波形、(オ)はスイッチング素子26のゲート電
圧波形、(カ)はスイッチング素子27のゲート電圧波
形である。
【0016】図21においては1つのスイッチング素子
の導通期間が120度としているが、180度の導通期
間で使用する場合もあるが、その動作原理は120度通
電と同じである。
【0017】図22において、(ア)は巻線2に流れる
電流波形、(イ)は巻線3に流れる電流波形、(ウ)は
巻線4に流れる電流波形である。
【0018】これらの動作波形図に示されている動作
は、一般によく知られている120度通電と呼ばれるも
のであり、ホールIC32、33、34から信号が制御
手段31に入力されると、スイッチング素子22、2
3、24、25、26、27が制御手段31からの信号
により、所定電気角(60度)毎に順次オンオフして、
巻線2、3、4に電流が供給され、その結果永久磁石
5、6にフレミングの左手の法則による力(トルク)が
作用し、電動機として動作するものとなるものである。
【0019】もう一つの制御装置としては、図23に示
すようなプッシュプルといわれる動作方法である。
【0020】図23に示すように、高電位側のスイッチ
ング素子22がオンの時、直列に接続された低電位側の
スイッチング素子23はオフとなる。逆に、高電位側の
スイッチング素子22がオフの時、低電位側のスイッチ
ング素子23はオンとなる。同様に、スイッチング素子
24と25、スイッチング素子26と27が同じ様な関
係となり、3相全ての高電位側、低電位側のスイッチン
グ素子が360度の期間スイッチングを繰り返すような
動作である。
【0021】このようなプッシュプル動作により、電動
機には図24のような電流が流れ、電動機として動作す
るものである。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の技
術においては、電動機駆動用としてプッシュプル動作で
インバータを動作させる場合、120度通電、あるいは
180度通電で電動機を起動し、数回転した後、プッシ
ュプル動作に切り替えていた。その切り替え時に、過電
流が発生していた。そのため、騒音が生じる場合や、最
悪の場合はスイッチング素子の破壊に至る場合もあっ
た。
【0023】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、120度通電、あるいは180度通電から
プッシュプル動作に切り替える際、導通比を小とするこ
とで過電流が流れることを防ぎ、騒音の発生を押さえ、
スイッチング素子の破壊も防ぐものである。
【0024】
【発明の実施形態】本発明の目的を達成する各請求項に
記載した発明に、その作用と効果を併記し、更に実施例
を加えることにより、本発明の実施の形態を詳述するこ
ととする。
【0025】本発明の請求項1に記載の発明は、交流電
源から供給される交流電力を直流電力とする整流回路
と、直流電力を平滑化する平滑回路と、前記平滑回路の
出力に接続された3個の高電位側スイッチング素子と、
3個の低電位側スイッチング素子からなるインバータ回
路と、前記各スイッチング素子のオンオフを制御する制
御手段と、導通比制御手段を有し、前記制御手段は高電
位側と低電位側の前記各スイッチング素子を順に1つず
つオンさせる動作から、全ての相対する高電位側と低電
位側のスイッチング素子がオンとオフを交互に繰り返す
プッシュプル動作に切り替える際、前記導通比制御手段
は、切り替える前と比して導通比を小とするインバータ
制御装置としたものであり、120度通電、あるいは1
80度通電からプッシュプル動作への切り替え時に発生
する過電流を防ぎ、スイッチング素子の破壊を防ぐもの
である。
【0026】請求項2に記載の発明は、インバータ回路
から電流を供給される永久磁石と巻線を有する3相の電
動機と、前記永久磁石の位置を検知する位置検知手段を
有し、制御回路は前記位置検知手段からの信号を入力
し、前記各スイッチング素子を高電位側と低電位側がそ
れぞれ1つずつ順次電気角120度の通電期間、前記導
通比制御手段から出力される導通比率でオンオフ動作を
行い、その後、全ての相対する高電位側と低電位側のス
イッチング素子がオンとオフを交互に繰り返す動作に切
り替える際、前記導通比制御手段は、切り替える前と比
して導通比を小とするインバータ制御装置としたもので
あり、120度通電からプッシュプル動作への切り替え
時に発生する過電流を防ぎ、過電流による電動機の性能
の低下を防ぎ、電動機より発生する騒音を防ぎ、スイッ
チング素子の破壊を防ぐものである。
【0027】請求項3に記載の発明は、インバータ回路
から電流を供給される永久磁石と巻線を有する3相の電
動機と、前記永久磁石の位置を検知する位置検知手段を
有し、制御回路は前記位置検知手段からの信号を入力
し、前記各スイッチング素子を高電位側と低電位側がそ
れぞれ1つずつ順次電気角180度の通電期間、前記導
通比制御手段から出力される導通比率でオンオフ動作を
行い、その後、全ての相対する高電位側と低電位側のス
イッチング素子がオンとオフを交互に繰り返す動作に切
り替える際、前記導通比制御手段は、切り替える前と比
して導通比を小とするインバータ制御装置としたもので
あり、180度通電からプッシュプル動作への切り替え
時に発生する過電流を防ぎ、過電流による電動機の性能
の低下を防ぎ、電動機より発生する騒音を防ぎ、スイッ
チング素子の破壊を防ぐものである。
【0028】請求項4に記載の発明は、制御手段が高電
位側と低電位側の前記各スイッチング素子を順番に1つ
ずつオンさせる動作から、全ての相対する高電位側と低
電位側のスイッチング素子がオンとオフを交互に繰り返
す動作に切り替える際、導通比制御手段は、導通比を0
とする期間を設ける請求項1〜3のいずれか一項に記載
のインバータ制御装置としたものであり、プッシュプル
動作に切り替える際に導通比0のデッドタイムを設け、
電流の過渡的な増大を防ぐものである。
【0029】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4に
記載のいずれかのインバータ制御装置と、前記インバー
タ回路から電流を供給される永久磁石と巻線を有する3
相の電動機と、前記電動機の回転軸により駆動される洗
濯兼脱水槽と撹拌翼を有し、前記インバータの出力によ
って前記電動機を駆動し、洗濯兼脱水槽、あるいは撹拌
翼にトルクを伝達し、洗濯兼脱水槽、あるいは撹拌翼を
駆動することにより前記洗濯兼脱水槽内の衣類等を洗濯
あるいは脱水する洗濯機としたものであり、電動機に過
渡的に大きな電流が流れることを防ぎ、洗浄時、あるい
は脱水時の騒音を低減し、インバータの信頼性を高めた
洗濯機を実現することができるものである。
【0030】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。
【0031】(実施例1)図1は本発明の請求項1に記
載した発明の一実施例におけるインバータ回路図を示す
ものである。
【0032】図2は本発明の請求項2〜4に記載した発
明の一実施例におけるインバータ回路図を示すものであ
る。
【0033】図2においては、電動機35は、永久磁石
37、38と、三相の巻線39、40、41を有し、入
力端子42、43、44と接続されている。
【0034】永久磁石37は外側にN極、永久磁石38
は外側にS極が出るようにして、回転自在に設けられて
いる。
【0035】また位置検知部46、47、48は、永久
磁石37、38の極性を検知するものであって、ホール
ICなどのセンサや、誘導起電力のゼロ点を検出するな
どしてロータの位置を検知するために設けられたもの
で、位置検知手段を構成しているものとなっている。
【0036】インバータ回路36は、高電位側スイッチ
ング素子50、51、52、低電位側スイッチング素子
53、54、55、各スイッチング素子のオンオフを制
御する制御手段56により構成され、高電位側スイッチ
ング素子50、51、52、低電位側スイッチング素子
53、54、55はいずれも絶縁ゲート形バイポーラト
ランジスタ(IGBT)と、そのコレクタ・エミッタ間
に接続された逆導通ダイオードによって実現したものを
使用している。
【0037】インバータ回路36の入力となる直流電源
49は、交流電源57を入力として、ダイオードブリッ
ジで構成される整流回路66、平滑回路70で構成して
いる。
【0038】各スイッチング素子のオンオフを切り替え
る信号を出力する制御手段56には、導通比制御手段6
4、位置検知部であるホールIC46、47、48が接
続されている。
【0039】スイッチング素子50、51、52、5
3、54、55は、電気角120度、または180度期
間ずつオンとするが、その間は導通比に応じたパルス幅
変調(PWM)が施されたものとしても良い。
【0040】図3は、実施例におけるインバータ制御装
置のホールIC46、47、48の出力信号の波形図
で、(ア)はホールIC46の出力S1、(イ)はホー
ルIC47の出力S2、(ウ)はホールIC48の出力
S3の出力電圧波形を示しているものである。
【0041】本実施例では、例に示した回転方向に対す
る、3相の相順をS3、S2、S1としており、S2は
S1に対して電気角120度進んだ波形、S3はS2に
対して電気角120度進んだ波形となっている。
【0042】そして、電気角60度毎にS1、S2、S
3の内のいずれか一つの信号の論理が変化していること
から、ホールIC46、47、48の出力論理は、電気
角60度毎に順次変化するものとなっている。
【0043】図4は、実施例1のインバータ制御装置の
制御手段56の各出力信号の電圧波形と、内部処理にお
いて基準となる電圧発生回路の出力電圧波形を示したも
ので、(ア)はUP、(イ)はVP、(ウ)はWP、
(エ)はUN、(オ)はVN、(カ)はWN、(キ)は
基準電圧発生回路の出力電圧波形を示している。
【0044】図4では、高電位側スイッチング素子5
0、51、52のゲート信号UP、VP、WPにはパル
ス幅変調がかかる上側PWM方式となっている。低電位
側のスイッチング素子53,54,55にパルス幅変調
をかける下側PWM方式や、高電位側スイッチング素子
と低電位側スイッチング素子が交互にパルス幅変調され
る交互PWM方式であっても良い。
【0045】したがって、(ア)、(イ)、(ウ)に示
されているように、高電位側スイッチング素子50、5
1、52のゲート波形は、t1からt5の電気角240
度の期間はオフされ、t5からt7の電気角120度の
期間はオン信号となる。
【0046】図5は、実施例1における120度通電時
のインバータ制御装置の巻線39に流れる電流波形を示
しているものである。
【0047】U相の巻線39の電流は、t5にて高電位
側スイッチング素子50がオン期間になった時点で正方
向に流れ始める。
【0048】また、t6においては、低電位側スイッチ
ング素子55から低電位側スイッチング素子54への切
り換えが行われる。
【0049】図6の例では、高電位側スイッチング素子
50、51、52のゲート信号UP、VP、WPと、低
電位側スイッチング素子53、54、55のゲート信号
UN、VN、WNにはすべて通電期間120度の内の前
半の電気角60度の期間にパルス幅変調がかかる。
【0050】したがって、(エ)〜(ケ)に示されてい
る各スイッチング素子53、54、55のゲート波形
は、電気角240度の期間は論理回路によってオフさ
れ、電気角120度の通電期間は論理回路の主力はオン
信号である。
【0051】一方、図13は、本実施例1におけるプッ
シュプル動作時のタイミングチャートである。プッシュ
プル動作では、電気角に応じて導通比を順次変更し、任
意の電圧波形とするものである。図13では電圧波形を
正弦波としたときの例である。U相の電圧波形に対し
て、V相とW相はそれぞれ120度遅れと進みの状態と
なり、V相とW相の位相関係を逆転させれば、電動機は
逆回転するものである。
【0052】プッシュプル動作では、高電位側のスイッ
チング素子がオンしている際は、低電位側のスイッチン
グ素子はオフとなり、高電位側のスイッチング素子がオ
フの際は、低電位側のスイッチング素子がオンとなる。
オンとオフの切り替え時には、高電位側のスイッチング
素子と低電位側のスイッチング素子がどちらもオフとな
るデッドタイム期間を設け、上下短絡を防止し、スイッ
チング素子の破壊を防いでいる。
【0053】図14は、プッシュプル動作時の電流波形
であり、電流波形とほぼ同じ電流波形となることがわか
る。
【0054】電動機をプッシュプル動作で駆動する場
合、停止時に電気角が不明な場合、120度通電、ある
いは180度通電で電動機を駆動し、数回転して電気角
が判明してからプッシュプル動作に切り替える手法が用
いられる。
【0055】その際、スイッチング素子のオンオフパタ
ーンが大きく異なるため、図7(ア)のように過渡的に
大きな電流が流れる場合がある。この過電流により、電
動機から騒音が発生したり、最悪の場合、スイッチング
素子の破壊に至る。
【0056】そのため、プッシュプル動作に切り替える
際に導通比を小とすることにより、図7(イ)のように
過電流の発生を抑制するものである。
【0057】導通比はプッシュプル動作の切り替え前と
比して、切り替え後に小とすれば良いが、一度導通比を
0としても良く、確実に過電流の発生を抑制することが
できる。
【0058】本発明に記載のインバータ制御装置は、家
庭内で個人的に使用される電気機器、例えば洗濯機、掃
除機、エアコン、冷蔵庫、扇風機、換気扇などのあらゆ
る電動機を使用した機器で搭載可能であるばかりでな
く、工場、会社、事務所などで使用される業務用の機器
にも搭載可能なものである。
【0059】図1は本実施例のインバータ回路図であ
り、電動機駆動以外の場合であり、電動機駆動の際の電
気角360度は、商用周波数の60Hzや50Hzといった期間
で置き換えて使用されるものであって、基本的な動作原
理は電動機駆動の時と同様である。
【0060】(実施例2)図8は本発明のインバータを
用いた洗濯機のシステム構成図を示すものである。
【0061】図8においては、水受け槽72は、内底部
に攪拌翼73を回転自在に設けた洗濯兼脱水槽74を回
転自在に設け、サスペンション75により洗濯機本体に
吊り下げている。減速機構76は、水受け槽72の底部
に設け、攪拌翼73および洗濯兼脱水槽74に動力を伝
達するもので、この減速機構76の下部に電動機35を
設けている。電動機35には三つのホールIC32〜3
4で構成された位置検知手段46〜48がその上部に配
設されている。給水弁77は洗濯兼脱水槽74内に給水
するものであり、排水弁78は洗濯兼脱水槽74内の洗
濯水などを排水するものである。
【0062】制御装置56は、図1に示したインバータ
制御装置を備えており、その出力には電動機35を接続
しており、位置検知手段61の出力論理に応じて所定の
スイッチング素子50〜55をオンオフ制御し、電動機
35を回転駆動する。なお、制御装置71は給水弁1
7、排水弁18も制御している。
【0063】ここで、減速機構76は、遊星ギアを有
し、攪拌翼73を回転駆動する際には、太陽歯車を電動
機35の軸によって駆動し、遊星ギアの回転を攪拌翼7
3に伝達する構成により、1/6に減速するとともに電
動機35の出力トルクを6倍に変換する。脱水などの洗
濯兼脱水槽74を回転駆動する行程においては、特に図
示してないが、クラッチ機構により減速機構76を電動
機35の出力軸より切り離し、洗濯兼脱水槽74を減速
なしで電動機7で直接駆動する。
【0064】このような構成の洗濯機において、制御手
段56を実施例1で示したような制御装置を用いて電動
機35を駆動する。その制御装置の効果は、実施例1で
記述したとおり、プッシュプル動作への切り替え時に発
生する過電流を防止し、電動機に過電流が流れることを
防ぐことが出きるため、電動機から発生する騒音の発生
を抑制し、電動機の性能の劣化や信頼性の低下を防ぐこ
とができる。
【0065】よって、低騒音かつ信頼性の高い電動機駆
動を実現した洗濯機を提供することができる。
【0066】使用者は状況に応じてクラッチ機構を切り
離し、攪拌翼73や洗濯兼脱水槽74を回転させ、洗濯
ならびに脱水を行うことができる。その際、本発明の制
御装置を用いたことにより、洗濯ならびに脱水を行う際
に消費する電力を削減することが可能となる。また、低
騒音化が図れるという利点を有する。このように、家庭
で日常的によく使われる洗濯機であるため、その電力削
減は非常に有用であり、夜間などの静かに洗濯をしたい
という洗濯機の利用者の利便性が向上するものとなる。
【0067】
【発明の効果】以上のように請求項1は、交流電源から
供給される交流電力を直流電力とする整流回路と、直流
電力を平滑化する平滑回路と、前記平滑回路の出力に接
続された3個の高電位側スイッチング素子と、3個の低
電位側スイッチング素子からなるインバータ回路と、前
記各スイッチング素子のオンオフを制御する制御手段
と、導通比制御手段を有し、前記制御手段は高電位側と
低電位側の前記各スイッチング素子を順に1つずつオン
させる動作から、全ての相対する高電位側と低電位側の
スイッチング素子がオンとオフを交互に繰り返すプッシ
ュプル動作に切り替える際、前記導通比制御手段は、切
り替える前と比して導通比を小とするインバータ制御装
置としたものであり、120度通電、あるいは180度
通電からプッシュプル動作への切り替え時に発生する過
電流を防ぎ、スイッチング素子の破壊を防ぐものであ
る。
【0068】請求項2は、インバータ回路から電流を供
給される永久磁石と巻線を有する3相の電動機と、前記
永久磁石の位置を検知する位置検知手段を有し、制御回
路は前記位置検知手段からの信号を入力し、前記各スイ
ッチング素子を高電位側と低電位側がそれぞれ1つずつ
順次電気角120度の通電期間、前記導通比制御手段か
ら出力される導通比率でオンオフ動作を行い、その後、
全ての相対する高電位側と低電位側のスイッチング素子
がオンとオフを交互に繰り返す動作に切り替える際、前
記導通比制御手段は、切り替える前と比して導通比を小
とするインバータ制御装置としたものであり、120度
通電からプッシュプル動作への切り替え時に発生する過
電流を防ぎ、過電流による電動機の性能の低下を防ぎ、
電動機より発生する騒音を防ぎ、スイッチング素子の破
壊を防ぐものである。
【0069】請求項3は、インバータ回路から電流を供
給される永久磁石と巻線を有する3相の電動機と、前記
永久磁石の位置を検知する位置検知手段を有し、制御回
路は前記位置検知手段からの信号を入力し、前記各スイ
ッチング素子を高電位側と低電位側がそれぞれ1つずつ
順次電気角180度の通電期間、前記導通比制御手段か
ら出力される導通比率でオンオフ動作を行い、その後、
全ての相対する高電位側と低電位側のスイッチング素子
がオンとオフを交互に繰り返す動作に切り替える際、前
記導通比制御手段は、切り替える前と比して導通比を小
とするインバータ制御装置としたものであり、180度
通電からプッシュプル動作への切り替え時に発生する過
電流を防ぎ、過電流による電動機の性能の低下を防ぎ、
電動機より発生する騒音を防ぎ、スイッチング素子の破
壊を防ぐものである。
【0070】請求項4は、制御手段が高電位側と低電位
側の前記各スイッチング素子を順番に1つずつオンさせ
る動作から、全ての相対する高電位側と低電位側のスイ
ッチング素子がオンとオフを交互に繰り返す動作に切り
替える際、導通比制御手段は、導通比を0とする期間を
設ける請求項1〜3のいずれか一項に記載のインバータ
制御装置としたものであり、プッシュプル動作に切り替
える際に導通比0のデッドタイムを設け、電流の過渡的
な増大を防ぐものである。
【0071】請求項5は、請求項1〜4に記載のいずれ
かのインバータ制御装置と、前記インバータ回路から電
流を供給される永久磁石と巻線を有する3相の電動機
と、前記電動機の回転軸により駆動される洗濯兼脱水槽
と撹拌翼を有し、前記インバータの出力によって前記電
動機を駆動し、洗濯兼脱水槽、あるいは撹拌翼にトルク
を伝達し、洗濯兼脱水槽、あるいは撹拌翼を駆動するこ
とにより前記洗濯兼脱水槽内の衣類等を洗濯あるいは脱
水する洗濯機としたものであり、電動機に過渡的に大き
な電流が流れることを防ぎ、洗浄時、あるいは脱水時の
騒音を低減し、インバータの信頼性を高めた洗濯機を実
現することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるインバータ制御装置
の回路図
【図2】本発明の実施例1におけるインバータ制御装置
の回路図
【図3】同、インバータ制御装置のホールIC(位置検
知手段)の動作波形図
【図4】同、120度通電時のインバータ制御装置の制
御手段の動作波形図
【図5】同、インバータ制御装置の電動機の電流波形図
【図6】同、インバータ制御装置の制御手段の動作波形
【図7】同、インバータ制御装置の電動機の電流波形図
【図8】本発明の実施例1における洗濯機のシステム構
成図
【図9】従来の技術におけるインバータ制御装置の回路
【図10】同、インバータ制御装置の位置検知手段の動
作波形図
【図11】同、インバータ制御装置の制御手段の動作波
形図
【図12】同、インバータ制御装置の電動機の電流波形
【図13】本発明の実施例1における、プッシュプル動
作時のインバータ制御装置の制御手段の動作波形図
【図14】同、電動機の電流波形図
【符号の説明】
57 交流電源 66 整流回路 70 平滑回路 50、51、52 高電位側スイッチング素子 53、54、55 低電位側スイッチング素子 36 インバータ回路 5、6 永久磁石 39、40、41 巻線 35 電動機 46、47、48 位置検知手段 56 制御手段 64 導通比制御手段 65 電流波形記憶装置 71 選択回路 72 水受け槽 73 撹拌翼 74 洗濯兼脱水槽 75 サスペンション 76 減速機構 77 給水弁 78 排水弁 79 回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B155 AA10 BA03 BA11 BB15 BB19 HB10 KA36 KB07 KB11 LC02 LC15 MA02 MA06 MA07 MA08 5H560 AA10 BB04 BB12 DA03 DA13 DA19 EB01 EB05 EC01 EC10 JJ02 RR10 SS07 UA06 XA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源から供給される交流電力を直流
    電力とする整流回路と、直流電力を平滑化する平滑回路
    と、前記平滑回路の出力に接続された少なくとも3個の
    高電位側スイッチング素子と、前記高電位側のスイッチ
    ング素子に接続される少なくとも3個の低電位側スイッ
    チング素子からなるインバータ回路と、前記各スイッチ
    ング素子のオンオフを制御する制御手段と、前記スイッ
    チング手段の導通比を制御する導通比制御手段を備え、
    前記制御手段は高電位側と低電位側の前記各スイッチン
    グ素子を順に1つずつオンさせる動作から、全ての相対
    する高電位側と低電位側のスイッチング素子がオンとオ
    フを交互に繰り返すプッシュプル動作に切り替える際、
    前記導通比制御手段は、切り替える前と比して導通比を
    小とするインバータ制御装置。
  2. 【請求項2】 インバータ回路から電流を供給される永
    久磁石と巻線を有する3相の電動機と、前記永久磁石の
    位置を検知する位置検知手段を備え、制御回路は前記位
    置検知手段からの信号を入力し、前記各スイッチング素
    子を高電位側と低電位側がそれぞれ1つずつ順次電気角
    120度の通電期間、前記導通比制御手段から出力され
    る導通比率でオンオフ動作を行い、その後、全ての相対
    する高電位側と低電位側のスイッチング素子がオンとオ
    フを交互に繰り返す動作に切り替える際、前記導通比制
    御手段は、切り替える前と比して導通比を小とするイン
    バータ制御装置。
  3. 【請求項3】 インバータ回路から電流を供給される永
    久磁石と巻線を有する3相の電動機と、前記永久磁石の
    位置を検知する位置検知手段を有し、制御回路は前記位
    置検知手段からの信号を入力し、前記各スイッチング素
    子を高電位側と低電位側がそれぞれ1つずつ順次電気角
    180度の通電期間、前記導通比制御手段から出力され
    る導通比率でオンオフ動作を行い、その後、全ての相対
    する高電位側と低電位側のスイッチング素子がオンとオ
    フを交互に繰り返す動作に切り替える際、前記導通比制
    御手段は、切り替える前と比して導通比を小とするイン
    バータ制御装置。
  4. 【請求項4】 制御手段が高電位側と低電位側の前記各
    スイッチング素子を順番に1つずつオンさせる動作か
    ら、全ての相対する高電位側と低電位側のスイッチング
    素子がオンとオフを交互に繰り返す動作に切り替える
    際、導通比制御手段は、導通比を0とする期間を設ける
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のインバータ制御装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載のいずれかのインバ
    ータ制御装置と、前記インバータ回路から電流を供給さ
    れる永久磁石と巻線を有する3相の電動機と、前記電動
    機の回転軸により駆動される洗濯兼脱水槽と撹拌翼を有
    し、前記インバータの出力によって前記電動機を駆動
    し、洗濯兼脱水槽、あるいは撹拌翼にトルクを伝達し、
    洗濯兼脱水槽、あるいは撹拌翼を駆動することにより前
    記洗濯兼脱水槽内の衣類等を洗濯あるいは脱水する洗濯
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030080515A (ko) * 2002-04-09 2003-10-17 씨앤에이텍 주식회사 분산 푸쉬-풀 권선 유도/동기모터와 인버터회로

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KR20030080515A (ko) * 2002-04-09 2003-10-17 씨앤에이텍 주식회사 분산 푸쉬-풀 권선 유도/동기모터와 인버터회로

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