JP2003008871A - 画像読取装置、画像処理方法、画像処理プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
画像読取装置、画像処理方法、画像処理プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体Info
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- JP2003008871A JP2003008871A JP2001187386A JP2001187386A JP2003008871A JP 2003008871 A JP2003008871 A JP 2003008871A JP 2001187386 A JP2001187386 A JP 2001187386A JP 2001187386 A JP2001187386 A JP 2001187386A JP 2003008871 A JP2003008871 A JP 2003008871A
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Abstract
領域を抽出し、領域毎に異なる処理を施して文書ファイ
ルを作成するスキャナにおいて、その後のユーザによる
処理によって欠落しないようにデータに付加情報を加え
る。 【解決手段】 分離部121は、各原稿を読み取って得
られた画像データから画像属性に応じて文字領域、図形
領域、および写真領域を抽出する。文字領域、図形領域
および写真領域のデータは、文字認識部125、ベクタ
変換部124、およびビットマップ処理部123によっ
て処理され、それぞれ文字コード、ベクタデータ、およ
びビットマップデータとして取得される。付加情報追加
部126は、これらの領域別のデータ形式に対応する形
式で作成された付加情報を夫々加える。
Description
画像読取装置、読み取って得られた画像データを処理す
るための画像処理方法、画像処理プログラム、およびコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
対してロゴマークなどの種々の内容を含む付加情報を自
動的に加える技術は、従来から広く知られている。たと
えば、特開2000−188673号公報および特開平
10−308870号公報には、付加情報を画像データ
に加える技術が開示されている。
た画像データから相互に異なる画像属性をもつ複数の領
域が抽出されて、領域毎に異なる処理が施されることが
多い。たとえば、文字を有する文字領域、イラストなど
の図形を有する図形領域、および写真のような自然画を
有する写真領域が画像データから抽出される。この場
合、文字領域の画像データは文字認識によって文字コー
ドに変換され、図形領域の画像データはベクタデータに
変換される。写真領域の画像データはラスタデータとし
て処理される。
領域毎に異なる画像処理が施されて得られたデータに対
して、上記公報記載の技術を用いて付加情報が加えられ
る場合、以下のような問題を生じるおそれがある。
られることによって、付加情報が加えられた領域以外の
データがその後の編集処理において使用される場合に、
使用されるデータから付加情報が欠落してしまうおそれ
がある。
タ形式で取得される場合には、一つのデータ形式に対応
した付加情報を加えるのみでは、その後のアプリケーシ
ョンソフトウエアの実行による付加情報の欠落を防止で
きない。たとえば、文字コードに変換された文字領域の
データに対してラスタデータ形式で作成された付加情報
が加えられる場合には、文字コード処理用のソフトウエ
アにより文字領域のデータを取り込んで使用する際に、
ラスタデータ形式で作成された付加情報が欠落してしま
うおそれが生じる。
ピー原稿と、紙原稿の読み取りを経ずに作成された元原
稿(オリジナル)とを区別するために付加情報が加えら
れる場合、付加情報が欠落してしまうことによって、元
原稿とコピー原稿とを区別することが困難となる。
なされたものである。したがって、本発明の目的は、画
像データから相互に異なる画像属性をもつ複数の領域毎
が抽出され、領域別のデータが取得される場合であって
も、これらのデータに対して、その後の処理によって欠
落しないように付加情報を加えることができる画像読取
装置および画像処理方法を提供することである。
データが相互に異なるデータ形式をもつ場合であって
も、その後の処理によって欠落しないように付加情報を
加えることができる画像読取装置および処理方法を提供
することである。
装置は、紙原稿を読み取って画像データを取得する読取
手段と、相互に異なる画像属性をもつ複数の領域を前記
画像データから抽出して領域別のデータを取得する取得
手段と、前記領域別のデータに夫々付加情報を加える付
加手段と、前記付加情報が夫々加えられた領域別のデー
タを合成して文書ファイルを作成するファイル作成手段
と、を有することを特徴とする。 (2)上記の付加情報は、前記データを取得した画像読
取装置を特定するための情報を含む。 (3)上記の取得手段は、抽出される領域毎に変換処理
を施して相互に異なるデータ形式をもつ領域別のデータ
を取得し、上記の付加手段は、前記データ形式に対応す
るように領域毎に異なる形式で作成された付加情報を加
える。 (4)上記の取得手段によって抽出される領域は、文字
領域、図形領域、および写真領域であり、前記文字領域
では文字コードが、前記図形領域ではベクタデータが、
前記写真領域ではラスタデータが取得され、上記の付加
手段は、文字領域のデータには文字コード形式で作成さ
れた付加情報を、図形領域のデータにはベクタデータ形
式で作成された付加情報を、写真領域のデータにはラス
タデータ形式で作成された付加情報を加える。 (5)本発明の画像読取装置は、紙原稿を読み取って画
像データを取得する読取手段と、相互に異なる画像属性
をもつ複数の領域を前記画像データから抽出して領域毎
に変換処理を施して相互に異なるデータ形式をもつ領域
別のデータを取得する取得手段と、前記データを取得し
た画像読取装置を特定するための第1の付加情報を前記
領域別のデータに夫々加える第1付加情報追加手段と、
前記データ形式に対応するように領域毎に異なる形式で
作成された第2の付加情報を前記領域別のデータに夫々
加える第2付加情報追加手段と、第1および第2の付加
情報が夫々加えられた領域別のデータを合成して文書フ
ァイルを作成するファイル作成手段と、を有することを
特徴とする。 (6)本発明の画像処理方法は、紙原稿を読み取って得
られた画像データを取得するステップと、相互に異なる
画像属性をもつ複数の領域を前記画像データから抽出し
て領域別のデータを取得するステップと、前記領域別の
データに夫々付加情報を加えるステップと、前記付加情
報が夫々加えられた領域別のデータを合成して文書ファ
イルを作成するステップと、を有することを特徴とす
る。 (7)本発明の画像処理プログラムは、紙原稿を読み取
って得られた画像データを取得する手順と、相互に異な
る画像属性をもつ複数の領域を前記画像データから抽出
して領域別のデータを取得する手順と、前記領域別のデ
ータに夫々付加情報を加える手順と、前記付加情報が夫
々加えられた領域別のデータを合成して文書ファイルを
作成する手順と、をコンピュータに実行させる。 (8)本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体
は、上記(7)に記載の画像処理プログラムを記録した
ことを特徴とする。
面を参照して詳細に説明する。以下では、本発明に係る
画像読取装置をネットワークスキャナに適用した場合を
例にとって説明する。
トワークスキャナの構成およびネットワーク環境を示す
ブロック図である。ネットワークスキャナ(以下、「ス
キャナ」という)100は、ネットワーク500を介し
て、クライアントコンピュータ(以下「PC」という)
200、プリンタ300、およびファイルサーバ400
と通信可能に接続されている。
られた画像データに基づいて文書ファイルを作成する機
能を有する。作成された文書ファイルは、PC200や
ファイルサーバ400に送信される。
ァイルを受信する機能を有し、スキャナ100から送信
された文書ファイルが登録されているファイルサーバ4
00から文書ファイルをダウンロードする機能を有す
る。
接的にプリントジョブを受信し、またはPC200から
プリントジョブを受信することによって、印刷を行う。
ファイルサーバ400は、スキャナ100から文書ファ
イルを受信し、登録する機能を有する。文書ファイルは
PC200からの要求に応じてファイルサーバ400か
らPC200に適宜送信される。また、ファイルサーバ
400は、文書ファイルのコンテンツをWebサイト上
で公開する機能を有していてもよい。
録商標)、トークンリング、FDDI(fiber distribu
ted data interface)などの規格により機器間を接続す
るLAN、幾つかのLAN同士を接続してなるWAN、
またはインターネット(theInternet)である。
る。スキャナ100は、CPU101、メモリ102、
記憶部103、操作パネル104、パネルインタフェー
ス105、原稿読取部106、入力インタフェース10
7、画像処理部108、およびネットワークインタフェ
ース109を有する。
上記各部の制御および各種の演算処理を行う。メモリ1
02は、各種プログラムおよびパラメータを記憶する。
記憶部103は、紙原稿を読み取って得られた画像デー
タを記憶するとともに、画像データを処理する際の作業
領域を提供する。記憶部103は、ハードディスクなど
の記録媒体およびRAMによって構成される。
るパネル部、動作の開始を指示するためのスタートキ
ー、表示ランプなどを有し、入力と表示を行うために使
用される。パネルインタフェース105は、操作パネル
104を各部に接続するためのインタフェースである。
画像データを取得する。具体的には、原稿読取部106
は、所定の読み取り位置にセットされた紙原稿に光を当
て、その反射光をCCDなどの受光素子を用いて電気信
号に変換し、この電気信号から画像データを作成する。
原稿読取部106は、自動原稿搬送装置(ADF)を備
えていてもよい。自動原稿搬送装置(ADF)は、複数
毎の紙原稿を一枚ずつ所定の読み取り位置まで搬送す
る。入力インタフェース107は、原稿読取部106と
各部を接続するためのインタフェースである。
得られた画像データを処理し、文書ファイルを作成す
る。画像処理部108は、たとえば、専用プロセッサま
たは汎用のプログラマブルプロセッサなどの論理ICに
より構成される。画像処理部108による処理の内容は
後述される。
キャナ100をネットワーク500に接続するためのイ
ンタフェースである。スキャナ100において作成され
た文書ファイルやプリントジョブは、ネットワークイン
タフェース109を介して、PC200、プリンタ30
0、およびファイルサーバ400などの機器に送信され
る。
ロック図である。
部122、文字認識部123、ベクタ変換部124、ビ
ットマップ処理部125、付加情報追加部126、およ
びフォーマット変換部127を有する。
れた画像データを入力インタフェース107を介して取
得し、取得した画像データを画像属性に応じて複数の領
域に分離する。換言すれば、相互に異なる画像属性を有
する複数の領域、すなわち、文字領域、図形領域、およ
び写真領域を画像データから抽出する。検出部122
は、画像データから所定の付加情報を検出する。
文字領域の画像データを文字コードに変換する。ベクタ
変換部124は、ラスタデータからベクタデータへの変
換(以下「ラスタベクタ変換」という)を用いて図形領
域の画像データをベクタデータに変換する。ビットマッ
プ処理部125は、解像度変換処理および圧縮処理を用
いて写真領域の画像データをビットマップ形式のラスタ
データに変換する。ここで、ベクタデータとは、画像を
ベクトル(複数の座標と座標間の線分)により表現した
データである。一方、ラスタデータとは、画像を点(ド
ット)の集合により表現したデータである。
データに夫々付加情報を加える。付加情報の詳細につい
ては、後述される。フォーマット変換部127は、得ら
れた領域別のデータを合成して文書を再構成し、所定の
ファイル形式に変換して文書ファイルを作成する。
00の動作を示す。
フローチャートである。図3のフローチャートに示され
るアルゴリズムは、プログラムとしてメモリ102に記
憶されており、CPU101および画像処理部108に
よって実行される。
のデータの夫々に付加情報を加える。付加情報にはデー
タを取得したスキャナを特定するための第1付加情報が
含まれる。また、スキャナ100は、相互に異なるデー
タ形式をもつ領域別データが取得されている場合に、こ
れらデータ形式に対応するように領域毎に異なる形式で
作成された第2付加情報を加える。以下に具体的にスキ
ャナ100の動作を示す。
読み取りを経ずに作成された元原稿(オリジナル)を読
み取る場合のスキャナ100の動作を示す。
れる。具体的には、スキャナ100によって作成された
文書ファイルの宛先(送信先)、カラーバランス、濃
度、およびγ補正の内容が設定される。設定された情報
は、記憶部103に記憶される。
ば、新規に作成される文書ファイル名を設定することも
できる。この場合、新規に作成される文書ファイル名を
ユーザに入力させるための入力画面が操作パネル104
に表示され、ユーザは操作パネル104から文書ファイ
ル名をキー入力する。文書ファイル名は、キー入力によ
らず、後に処理される文字領域の画像データの文字認識
処理により紙原稿内の文字列から自動的に取得されるよ
うにしてもよい。
受信する。ユーザは、紙原稿をスキャナ100にセット
し、操作パネル104に設けられたスタートボタンを押
す。この結果、操作パネル104より処理開始の指示信
号を受信する。
に対して紙原稿の読み取りの開始を指示する。この結
果、原稿読取部106は、紙原稿を読み取って画像デー
タを取得する。このとき取得される画像データは、ラス
タデータ(ビットマップデータ)である。
相互に異なる画像属性をもつ複数の領域を画像データか
ら抽出する。換言すれば、分離部121は、画像データ
を画像属性に応じて複数の領域に分離する。具体的に
は、画像データから文字領域、図形領域、および写真領
域が抽出される。領域の抽出は、既存の方法によって実
行されるので、その詳細な説明を省略する。一例を挙げ
れば、画像データの微小範囲ごとに検出されたエッジ成
分と濃度レベルの分布とに基づいて特徴量が抽出され、
この特徴量に基づいて各領域が抽出される。領域抽出に
際しては、抽出された各領域を取り囲む外接矩形が設定
され、この外接矩形のページ内の位置および/またはサ
イズが検出される。検出された位置および/またはサイ
ズの情報は、領域別のデータと関連づけられて記憶部1
03に記憶される。
画像データに加えられている付加情報を検出する。ステ
ップS105では、付加情報が検出されたか否かが判断
される。付加情報はスキャナ100によって加えられる
ので、スキャナ100による処理を未だ経ていない元原
稿(オリジナル)を読み取る場合には、付加情報は検出
されない(ステップS105:NO)、したがってステ
ップS106の処理がスキップされる。
に異なる処理が施される。具体的には、領域毎に異なる
変換処理が施される。この結果、相互に異なるデータ形
式をもつ領域別のデータが取得される。文字領域では、
文字認識部123によって文字認識処理が実行されて、
文字領域の画像データ(ラスタデータ)が文字コードに
変換される。図形領域では、ベクタ変換部124によっ
てラスタベクタ変換処理が実行されて、図形領域の画像
データ(ラスタデータ)がベクタデータに変換される。
写真領域では、ビットマップ処理部125によって解像
度変換処理および圧縮処理が実行されて、図形領域の画
像データ(ラスタデータ)がJPEGデータなどの圧縮
データに変換される。この結果、文字領域では文字コー
ドが取得され、図形領域ではベクタデータが取得され、
写真領域では圧縮されたラスタデータが取得される。た
だし、抽出された領域データに施される画像処理は上述
のものに限定されず、たとえば、図形領域の画像データ
の圧縮は、JPEG以外のデータ圧縮方式を用いてもよ
い。取得された領域別のデータは記憶部103に記憶さ
れる。
S112と、図4および図5を用いて、分離部121に
よって得られた領域別のデータに夫々付加情報を加える
処理を示す。付加情報には、第1付加情報と第2付加情
報とが含まれる。
00によって加えられる付加情報の一例を模式的に示す
図である。紙原稿を読み取って得られた画像500か
ら、文字領域501、図形領域502、および写真領域
503が抽出され、領域別のデータが得られている。第
1付加情報504および第2付加情報505〜507
は、領域毎(501、502、および503)のデータ
に夫々加えられる。
報504が作成される。
スキャナ(画像読取装置)を特定するための情報であ
り、文字コードとして表される。たとえば、第1付加情
報504には、スキャナ100によって原稿を読み取っ
た日時、スキャナ100のIPアドレス、文書ファイル
のタイトル、および送信先のアドレスなどのスキャナ1
00によって取得可能な情報が含まれている。第1付加
情報504は、ステップS100において設定された情
報を記憶部103から読み出すことよって作成される。
図5は、第1付加情報504の具体例を示す。
5、506、および507が、領域毎に異なるデータ形
式に対応するように領域毎に異なる形式で作成される。
具体的には、文字領域501に加えられる第2付加情報
505は、文字コード形式で作成される。図形領域に加
えられる第2付加情報506は、ベクタデータ形式で作
成される。写真領域に加えられる第2付加情報507
は、ビットマップデータ形式で作成される。
ば、原稿がスキャナ100による処理を経ることなく作
成された元原稿(オリジナル)であるか否かを区別する
ために付加される情報である。
情報504が加えられ、ステップS111では、領域毎
に第2付加情報505〜507が加えられる。
コードとして各領域別に加えられる。第1付加情報50
4は、予め定められた特定色、たとえばスキャナ100
によって認識可能である一方、人間が目視しにくい色で
記録される。しかしながら、本発明はこの場合に限られ
ず、文字コードが記録される層(文字層)を有するファ
イル形式が採用されている場合には、第1付加情報50
4を文字層に記録することができる。
1〜503毎のデータ形式に対応するように領域501
〜503毎に異なる形式で作成されており、人間が視認
可能である色で記録される。しかしながら、第2付加情
報501〜503が記録される色として、元の画像デー
タを著しく損なわない色が選ばれる。文字領域501に
おいては、文字コード形式で作成された第2付加情報5
05が加えられ、図形領域においては、ベクタデータ形
式で作成された第2付加情報506が加えられ、写真領
域においては、ラスタデータ形式で作成された第2付加
情報507が加えられる。
は、文字列内のスペース、たとえば単語間のスペースに
予め定められた特定の文字コードが第2付加情報505
として埋め込まれる。しかしながら、本発明はこの場合
に限られず、たとえば、特定の文字コードの出現パター
ンを第2付加情報として用いることができる。
として表された特定マーク、すなわち点の座標と複数の
点間を結ぶ線分の方程式のパラメータで表された特定マ
ークが第2付加情報506として埋め込まれる。写真領
域503においては、ラスタデータとして表された特定
マーク、すなわち点の集合で表現された特定マークが第
2付加情報507として埋め込まれる。なお、図4に示
される例では、第2付加情報としてコピー原稿であるこ
とを観念させる所定のマーク(画像)を用いたが、「C
OPY」などの文字を図形化した画像を第2付加情報と
して用いてもよい。
び第2付加情報が加えられた領域別のデータが記憶部1
07に記憶される。以上の結果、付加情報が夫々加えら
れた領域別のデータ、すなわち、文字領域501の文字
コード、図形領域502のベクタデータ、および写真領
域503の圧縮されたラスタデータ(JPEG)が取得
される。
が判断される。次頁がある場合には(ステップS11
3:YES)、ステップS102に戻り、ステップS1
02〜ステップS112の処理が繰り返される。一方、
次頁がない場合には(ステップS113:NO)、ステ
ップS114の処理が実行される。
において記憶部107に記憶されている領域別のデータ
を合成して文書が再構成され、所定のファイル形式に変
換される。この結果、領域別のデータを合成した文書フ
ァイルが作成される。領域別のデータを合成する処理
は、各領域に対応する外接矩形の位置情報に基づいてペ
ージ毎に領域別のデータを配置することにより実行され
る。具体的には、文書ファイルには、文書の本体である
文字コードやベクタデータなどの各コンポーネントがオ
ブジェクトとして記憶される部分と、各オブジェクト間
の位置関係を示すレイアウト情報が記憶される部分とが
含まれる。したがって、文字領域501における文字コ
ード、図形領域502におけるベクタデータ、写真領域
503におけるビットマップデータ(JPEG)は、オ
ブジェクトとして記憶されるとともに、これらのオブジ
ェクト相互間の位置関係を示すレイアウト情報が作成さ
れて記憶される。たとえば、文書ファイルのファイル形
式としてPDF(Portable Document Format)を採用す
ることができる。しかしながら、本実施の形態と異な
り、PDF以外のファイル形式を用いてもよい。
で作成された文書ファイルがステップS100で設定さ
れた宛先に送信される。具体的には、文書ファイルは、
PC200に送信されてもよい。この場合、電子メール
を用いて文書ファイルを送信することもできる(スキャ
ンto電子メール)。また、文書ファイルをプリントジ
ョブとしてプリンタ300に送信することもできる(ス
キャンtoプリンタ)。さらに、文書ファイルをファイ
ルサーバ400に送信することもできる(スキャンto
サーバ)。
稿の読み取りを経て作成されたコピー原稿を再度読み取
る場合のスキャナ100の動作を示す。
上述した元原稿を読み取る場合の処理と変わらないの
で、説明を省略する。
れたか否かが判断される。付加情報はスキャナ100に
よって加えられるので、コピー原稿を読み取る場合に
は、付加情報が検出される(ステップS105:YE
S)。したがって、ステップS106が実行される。な
お、上述のステップS110およびステップS111に
おいて、第1付加情報501および第2付加情報505
〜507が各領域別に夫々加えられていることに対応し
て、付加情報の検出もそれぞれの領域において実行され
る。この結果、元原稿とコピー原稿との区別を各領域単
位で実行できる。
る。
定色の文字コードとして作成されている。第1付加情報
504を検出するために、この特定色以外の色のデータ
がすべて削除される。残った特定色のデータに対して文
字認識処理を適用することによって特定色の文字コード
が抽出される。
ように人間が視認可能な色で記録されている特定の形状
をもったマーク(画像)または特定コードなどで作成さ
れている。したがって、第2付加情報505〜507を
検出するために、パターンマッチングの方法を採用する
ことができる。パターンマッチングとしては既存の方法
を用いることができるので、詳しい説明を省略する。一
例を示せば、第2付加情報505〜507として用いら
れる特定のマークおよび特定コードが教示データ(モデ
ル)として予め記憶されている。この教示データと検査
対象の未知のパターンとが画素単位で比較され、一致度
が算出される。この結果、第2付加情報505〜507
が検出される。文字領域501において文字列内のスペ
ースに加えられた特定コードの出現パターンが第2付加
情報507として処理される場合には、事前に教示デー
タとして記憶されている出現パターンとパターンマッチ
ングすることによって第2付加情報507が検出され
る。
で検出された第1付加情報504および第2付加情報5
05〜507が画像データから一旦削除された後、ステ
ップS107の処理が実行される。削除された付加情
報、特に第1付加情報504は、記憶部103に記憶さ
れる。
4が作成される。好ましくは、第1付加情報504は、
すでにステップS106において記憶部103に記憶さ
れている先の第1付加情報を更新することによって作成
される。この結果、第1付加情報504には、今回の原
稿の読み取りによって取得したスキャナ100を特定す
るための情報のみならず、データを前回取得したスキャ
ナを特定するための情報も含まれることになり、データ
の履歴をユーザに示すことが可能となる。
理は、上述した元原稿を読み取る場合の処理と同様であ
るので、詳しい説明を省略する。
07として加えられるマーク(画像)が予め定められて
いたが、ユーザが操作パネル104を用いて第2付加情
報505〜507の内容を指定できるように構成しても
よい。この場合、第2付加情報505〜507として、
ユーザが指定した著者のサインや識別マークを用いるこ
とができる。
る文書コード、図形領域502におけるベクタデータ、
および写真領域503におけるラスタデータに夫々付加
情報が加えられるので、一の領域のデータのみをコピー
し、他の文書に貼り付けるような編集(カット−アンド
−ペースト)が実行される場合であっても、付加情報が
欠落してしまうことが防止できる。この場合、データを
取得したスキャナ100を特定するための情報を、領域
別のデータに対して夫々加えておくことができるので、
データがスキャナ100の処理を経ることなく作成され
たものであるか否かを領域毎に判断することができる。
また、領域別のデータの形式に対応するように領域毎に
異なる形式で作成された付加情報が加えられるため、デ
ータ形式の違いによる付加情報の欠落を防止することが
できる。
説明したが、本発明は、発明の思想の範囲内で追加、変
更、および省略が可能である。
毎に読み取り、付加情報を加える場合を示したが、本発
明は、この場合に限られない。複数枚数の原稿を読み取
った後に、付加情報を加えてもよい。また、第1付加情
報と第2付加情報を作成し、加える処理の順序は図3に
示された処理順序に限られない。
情報と第2付加情報とが含まれる場合を示したが、本発
明は、必ずしも第1付加情報および第2付加情報の双方
を加えるものに限定されず、第1付加情報または第2付
加情報のどちらか一方を加えるものであってもよい。ま
た、上記実施の形態では、第2付加情報についてのみ領
域毎に異なる形式で作成する場合を示したが、第2付加
情報のみならず、すべての付加情報を領域毎に異なるデ
ータ形式に対応する形式で作成してもよい。
ャナに本発明を適用した場合を示したが、本発明はこの
場合に限られず、複写機およびMFP(多機能周辺機
器)などの原稿の読み取り機能を有するすべての装置に
適用することができる。
2)は、ハードウエアを用いて構成されていたが、スキ
ャナを動作させるソフトウエア(プログラム)によって
も同様の画像処理を実現できる。また、プログラムによ
って本発明を実現する場合、各機器を動作させるプログ
ラムは、たとえば、フレキシブルディスクやCD−RO
Mなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって
提供されてもよい。また、プログラムは、その機器の一
機能としてその機器に組み込まれてもよい。
をもつ複数の領域毎が画像データから抽出されて領域別
のデータが取得される場合であっても、これらのデータ
に対して、その後の処理によって欠落しないように付加
情報を加えることができる。また複数の領域別のデータ
が相互に異なるデータ形式をもつ場合であっても、その
後のユーザによる処理によって欠落しないように付加情
報を加えることができる。
の構成およびネットワーク環境を示すブロック図であ
る。
像処理部の構成を示すブロック図である。
ートである。
加情報および第2付加情報を模式的に示す図である。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 紙原稿を読み取って画像データを取得す
る読取手段と、 相互に異なる画像属性をもつ複数の領域を前記画像デー
タから抽出して領域別のデータを取得する取得手段と、 前記領域別のデータに夫々付加情報を加える付加手段
と、 前記付加情報が夫々加えられた領域別のデータを合成し
て文書ファイルを作成するファイル作成手段と、 を有することを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項2】 前記付加情報は、前記データを取得した
画像読取装置を特定するための情報を含むことを特徴と
する請求項1に記載の画像読取装置。 - 【請求項3】 前記取得手段は、抽出される領域毎に変
換処理を施して相互に異なるデータ形式をもつ領域別の
データを取得し、 前記付加手段は、前記データ形式に対応するように領域
毎に異なる形式で作成された付加情報を加えることを特
徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 【請求項4】 前記取得手段によって抽出される領域
は、文字領域、図形領域、および写真領域であり、前記
文字領域では文字コードが、前記図形領域ではベクタデ
ータが、前記写真領域ではラスタデータが取得され、 前記付加手段は、文字領域のデータには文字コード形式
で作成された付加情報を、図形領域のデータにはベクタ
データ形式で作成された付加情報を、写真領域のデータ
にはラスタデータ形式で作成された付加情報を加えるこ
とを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。 - 【請求項5】 紙原稿を読み取って画像データを取得す
る読取手段と、 相互に異なる画像属性をもつ複数の領域を前記画像デー
タから抽出して領域毎に変換処理を施して相互に異なる
データ形式をもつ領域別のデータを取得する取得手段
と、 前記データを取得した画像読取装置を特定するための第
1の付加情報を前記領域別のデータに夫々加える第1付
加情報追加手段と、 前記データ形式に対応するように領域毎に異なる形式で
作成された第2の付加情報を前記領域別のデータに夫々
加える第2付加情報追加手段と、 第1および第2の付加情報が夫々加えられた領域別のデ
ータを合成して文書ファイルを作成するファイル作成手
段と、 を有することを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項6】 紙原稿を読み取って得られた画像データ
を取得するステップと、 相互に異なる画像属性をもつ複数の領域を前記画像デー
タから抽出して領域別のデータを取得するステップと、 前記領域別のデータに夫々付加情報を加えるステップ
と、 前記付加情報が夫々加えられた領域別のデータを合成し
て文書ファイルを作成するステップと、 を有することを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項7】 紙原稿を読み取って得られた画像データ
を取得する手順と、 相互に異なる画像属性をもつ複数の領域を前記画像デー
タから抽出して領域別のデータを取得する手順と、 前記領域別のデータに夫々付加情報を加える手順と、 前記付加情報が夫々加えられた領域別のデータを合成し
て文書ファイルを作成する手順と、 をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。 - 【請求項8】 請求項7に記載の画像処理プログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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