JP2003008672A - 多チャンネル一括変調回路 - Google Patents

多チャンネル一括変調回路

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JP2003008672A JP2001193422A JP2001193422A JP2003008672A JP 2003008672 A JP2003008672 A JP 2003008672A JP 2001193422 A JP2001193422 A JP 2001193422A JP 2001193422 A JP2001193422 A JP 2001193422A JP 2003008672 A JP2003008672 A JP 2003008672A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多チャンネル一括変調回路に関し、多チャン
ネル一括変調回路の構成を簡易化すると共に帯域端にお
ける帯域通過ろ波器の減衰が有限であるために混入する
隣接帯域の信号のイメージ信号の影響を受けない多チャ
ンネル一括変調回路を提供する。 【解決手段】 標本値の間引き比を標本化周波数を上昇
させる比より小さく設定すると共に、該間引き比をチャ
ンネル毎に異ならせ、該間引き比が最高な2チャンネル
と該間引き比が1段小さい1チャンネルとを合成し、上
記の如く合成された2つの信号と更に該間引き比が1段
小さい1チャンネルとを合成するという規則に従って複
数のチャンネルを合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多チャンネル一括
変調回路に係り、特に、多チャンネル一括変調回路の構
成を簡易化すると共に帯域端における帯域通過ろ波器の
減衰が有限であるために混入する隣接帯域の信号のイメ
ージ信号の影響を受けない多チャンネル一括変調回路に
関する。
【0002】通常、時分割多重アクセス(TDMA:Ti
me Division Multiple Access)方式の無線送信装置にお
いては、時分割多重処理を受けた信号を2つのデジタル
・アナログ変換器に導いてアナログ信号に変換した上で
帯域制限をして直交変調器において中間周波数信号を変
調して中間周波信号に周波数変換し、更に、無線周波数
信号に周波数変換した後に電力増幅してアンテナから送
信する。即ち、1つの時分割多重制御部に対して変調・
送信機能部がくくりつけになっている。従って、チャン
ネル数の増加に伴って複数の変調・送信機能部が必要に
なり、異なる無線周波数信号によって送信することにな
る。
【0003】これを避けるために、複数の標本化周波数
で動作するQMF(QuadratureMirror Filter の頭文字
による略語である。)マルチ・レート・フィルタ・バン
クを用いた無線送信装置の検討がなされている。図8
は、マルチ・レート・フィルタ・バンクを使用した無線
送信装置の構成である。
【0004】図8において、101は時分割多重アクセ
ス制御部#1(図では「TDMA制御部」と略記してい
る。)、101aは時分割多重アクセス制御部#2、1
01bは時分割多重アクセス制御部#3、101cは時
分割多重アクセス制御部#4で、各々独立な時分割多重
アクセス制御部である。102は時分割多重アクセス制
御部101乃至101cの出力を一括変調する一括変調
部で、QPSK変調器、ロール・オフ・フィルタ、一括
変調を行なうためのQMFマルチ・レート・フィルタ・
バンクなどで構成されている。
【0005】103及び103aはデジタル・アナログ
変換器(図では、Digital AnalogConvertorの一部頭文
字を使って「D/A」と略記している。以降も、図では
同様に記載する。)、104及び104aはデジタル・
アナログ変換器103及び103aの出力信号の帯域を
制限する低域通過ろ波器(図ではLow Pass Filterの頭
文字によって「LPF」と略記している。)、105は
低域通過ろ波器104及び104aの出力を直交変調す
ると共に中間周波数帯に周波数変換する直交変調部、1
06は直交変調部105の出力を無線周波数帯に周波数
変換する無線周波数部(図ではRadio Frequency の頭文
字によって「RF部」と略記している。)、107は無
線周波数部106の出力の電力増幅する電力増幅部(図
ではPower Amplification の頭文字によって「PA部」
と略記している。)、108は電力増幅された無線周波
数帯の信号を空間に送出するアンテナである。
【0006】時分割多重アクセス制御部101乃至10
1cにおいて生成された各々のチャンネルのベース・バ
ンド信号は一括変調部102において4相位相シフト・
キーイング変調(QPSK:Quadrature Phase Shift K
eying)され、ロール・オフ・フィルタによって帯域制限
を受けた後、マルチ・レート・フィルタ・バンクにおけ
る処理に適合するように標本化周波数を変換される。
【0007】標本化周波数を変換された信号はマルチ・
レート・フィルタ・バンクに導かれて後述する種々の処
理を受ける中、各々のチャンネルの信号が周波数軸上の
異なる周波数帯域に並べられて一括変調される。一括変
調部102の出力である複素ベース・バンド信号はデジ
タルI信号、デジタルQ信号としてデジタル・アナログ
変換器103及び103aに導かれてアナログ信号に変
換され、低域通過ろ波器104及び104aによってデ
ジタル・アナログ変換器103及び103aのアパーチ
ャ効果によって生じた雑音と一括変調部102のマルチ
・レート・フィルタ・バンクにおける補間処理によって
生じた折り返し成分を除去される。
【0008】次いで、直交変調部105において直交変
調されると共に中間周波数帯の信号に周波数変換され
る。更に、無線周波数部106において無線周波数帯に
周波数変換され、電力増幅部107において必要なレベ
ルまで電力増幅された後、アンテナ108から空間に放
射される。かくの如くして、図8の構成の無線送信装置
によって多チャンネルのベース・バンド信号が一括変調
されて送信される。
【0009】
【従来の技術】図9は、従来の多チャンネル一括変調回
路の構成で、複数の信号源も併せて図示している。図9
において、1はチャンネル1信号源、1aはチャンネル
2信号源、1bはチャンネル3信号源、1cはチャンネ
ル4信号源で、図8における時分割多重アクセス制御部
#1乃至#4と同じものである。
【0010】3はQPSK変調/補間部で、チャンネル
1信号源、チャンネル2信号源、チャンネル3信号源及
びチャンネル4信号源の出力をQPSK変調した上で
“0”補間処理をして標本化周波数を上昇させる。後で
図9の構成の動作を詳細に説明するが、ここでは8倍の
周波数で“0”補間処理を行なうことを想定している。
4乃至4cは周波数変換部で、QPSK変調/補間部3
におけるシンボル・レートを、後段のマルチ・レート・
フィルタ・バンクにおけるサブ・チャンネル間隔を基調
とした周波数に変換する。
【0011】5g乃至5kは、QPSK変調/補間部3
において8倍の周波数で“0”補間され、周波数変換部
4乃至4cにおいてマルチ・レート・フィルタ・バンク
のサブ・チャンネル間隔を基調とした周波数に変換され
たデータを間引く間引回路で、後で説明するように、こ
こでは間引き比8でデータを1/8に間引くことを想定
している。尚、間引き比が重要なパラメタであるので、
図では1/8間引回路と記載している。以降も、異なる
間引き比の間引回路についても同様に記載する。
【0012】6cは間引回路5g乃至5kが出力するデ
ータ毎に(−1)を交互に乗算して正規化角周波数をπ
/2だけシフトする周波数シフト回路で、チャンネル対
応に(−1)n (nはデータ番号で正の整数である。)
を生成する回路と乗算回路とを備えている。これは、複
素QMFフィルタ・バンクへの入力条件である、主信号
を正規化角周波数0からπ又は正規化角周波数(−π)
から0の基底帯域に合わせるためである。
【0013】7乃至7cは補間回路で、後で説明するよ
うに、ここでは2倍の周波数で“0”補間をすることを
想定しているので、「補間回路×2」の如く記載してい
る。以降も、これと同様に記載する。8及び8aは正規
化角周波数0からπの基底帯域の信号を通過させる複素
QMFフィルタであるボジティブ・パス・フィルタ(図
では「PPF」と略記している。これは、Positive Pas
s Filterの頭文字による略語で、以降、明細書及び図面
において略語を使用して記載する。)、9及び9aは正
規化角周波数(−π)から0の基底帯域の信号を通過さ
せるネガティブ・パス・フィルタ(図では「NPF」と
略記している。これは、Negative Pass Filterの頭文字
による略語で、以降、略語で記載する。)である。
【0014】尚、PPFは正規化角周波数0からπの基
底帯域の信号を通過させ、πから2πの帯域の信号と
(−π)から0の信号を阻止し、2πから3πの信号と
(−2π)から(−π)の信号を通過させる、・・・と
いう特性を有する。即ち、PPFは正規化角周波数0か
らπの基底帯域の信号及び該基底帯域から正規化角周波
数が2πの整数倍だけ離れた帯域πの信号を通過させる
リカーシブ・フィルタである。同様に、NPFは正規化
角周波数(−π)から0の基底帯域の信号及び該基底帯
域から正規化角周波数が2πの整数倍だけ離れた帯域π
の信号を通過させるリカーシブ・フィルタである。
【0015】11及び11aは加算回路で、加算回路1
1はPPF8とNPF9の出力を合成し、加算回路11
aはPPF8aとNPF9aの出力を合成する。12乃
び12aは補間回路で、ここでは2倍の周波数で“0”
補間をすることを想定している。13は補間回路12の
出力の基底帯域0からπの信号を通過させるPPF、1
4は補間回路12aの出力の基底帯域(−π)から0の
信号を通過させるNPFである。
【0016】16は加算回路で、PPF13及びNPF
14の出力を合成する。そして、加算回路16の出力が
図9の構成の多チャンネル一括変調回路の出力となり、
後段のデジタル・アナログ変換器に供給される。図10
は、従来の一括変調のプロセスを説明する図(その
1)、図11は、従来の一括変調のプロセスを説明する
図(その2)で、図10及び図11全体で図9の構成の
一括変調プロセスを説明するものである。
【0017】図10(1)は、図9のQPSK変調/補
間部3の各チャンネルの出力である。QPSK変調/補
間部3において8倍の周波数で“0”補間処理を行なう
ことを想定しているので、シンボル・レートをfd とす
ると正規化周波数0を中心とした帯域fd と、8fd
つ離れた帯域fd に信号成分が存在している。図10
(2)は、図9の周波数変換部4乃至4cのいずれかの
出力である。周波数変換部4乃至4cにおいてシンボル
・レートfd をマルチ・レート・フィルタ・バンクのサ
ブ・チャンネル間隔fchに変換しているので周波数は異
なっているが、信号成分が存在する帯域は図10(1)
と相似である。
【0018】図10(3)は、図9における間引回路5
g乃至5kのいずれかの出力である。8倍の周波数で
“0”補間処理をし、データを1/8に間引きを行なっ
ているので、サブ・チャンネル周波数fchに等しい帯域
で信号成分が存在するようになっている。図10(4)
は、図9における周波数シフト回路6cの出力で、デー
タ毎に(−1)を交互に乗算する処理を行なっているの
で、正規化角周波数はπ/2だけシフトされている。即
ち、例えば、(−1/2)fchから(1/2)fchの帯
域の帯域幅fchの信号は0からfchの帯域にシフトされ
ている。
【0019】図10(5)は、図10(4)の信号を補
間回路7又は7bのいずれかによって2倍の周波数で
“0”補間した上でPPF処理をしたもので、図9にお
けるPPF8又は8aの出力である。PPFの基底帯域
は0からfchであるので、帯域0からfchの信号及びf
chずつ離れた帯域の信号が存在している。図10(6)
は、図10(4)の信号を補間回路7a又は7cのいず
れかによって2倍の周波数で“0”補間した上でNPF
処理をしたもので、図9におけるNPF9又は9aの出
力である。NPFの基底帯域は(−fch)0から0であ
るので、帯域(−fch)から0の信号及びfchずつ離れ
た帯域の信号が存在している。
【0020】図11(7)は、図10(5)の信号と図
10(6)の信号を合成したもので、図10(5)が図
9におけるチャンネル1信号源の信号を処理したもの
(以降、単に「チャンネル1」と記載する。)であり、
図10(6)の信号がチャンネル2信号源の信号を処理
したもの(以降、単に「チャンネル2」と記載する。)
であるとすれば、図11(7)の信号はチャンネル1と
チャンネル2を合成したもので、図9における加算回路
11の出力になる。そして、図11(7)に示す如く、
チャンネル1とチャンネル2の信号が交互に並んでい
る。
【0021】図11(8)は、図11(7)の信号を2
倍の周波数で“0”補間した上でPPF処理したもの
で、図9おけるPPF13の出力である。即ち、図11
(7)の信号を2倍の周波数で“0”補間して基底帯域
が0から2fchのPPFを通過させるので、0から2f
chの帯域のチャンネル1とチャンネル2を合成した信号
と2fchずつ離れた帯域のチャンネル1とチャンネル2
を合成した信号が存在しうる。
【0022】図11(9)は、図9におけるNPF14
の出力で、図11(8)に対応する信号である。即ち、
(−2fch)から0の帯域のチャンネル3とチャンネル
4を合成した信号と2fchずつ離れた帯域のチャンネル
3とチャンネル4を合成した信号が存在している。図1
1(10)は、図11(8)の信号と図11(9)の信
号を合成したもので、図9における加算回路16の出力
である。即ち、(−2fch)から2fchの帯域を基底帯
域とするチャンネル1からチャンネル4を合成した信号
と互いに隣接するチャンネル1からチャンネル4を合成
した信号が存在している。
【0023】図11(10)の信号をデジタル・アナロ
グ変換器に導いてアナログ変換し、帯域4fchの帯域通
過ろ波器で帯域制限すれば、デジタル・アナログ変換器
におけるアパーチャ効果によって生ずる雑音と、不要な
帯域の信号とを除去できる。そして、無線送信装置にお
ける以降の送信処理は図8における直交変調部105以
降の構成要素によって行なわれる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の多
チャンネル一括変調回路においては2チャンネルずつ組
み合わせて所謂トーナメント型で複数のチャンネルを合
成してゆく。従って、図9の如く4チャンネルを一括変
調するために複素QMFフィルタ・バンクを構成するフ
ィルタは6個必要で、一般的に2n チャンネルを一括変
調するために複素QMFフィルタ・バンクを構成するフ
ィルタは2(2n −1)個必要になり、回路規模を十分
縮減できているとは言いがたい。
【0025】又、例えば図10(4)の信号から図10
(5)の信号を抽出する際、PPFの帯域端特性が十分
に急峻でない場合(実用的には全てこの仮定が成立す
る。)に、隣接帯域に存在する同一信号の帯域端成分を
十分に切りきれないために雑音として残留するという問
題が生ずる。図12は、隣接帯域に存在する同一信号の
帯域端成分が雑音として残留する問題点を説明する図で
ある。
【0026】図12は、図10(4)から図10(5)
に至る処理の結果雑音として残留する成分を示してい
る。即ち、図12において1つだけ代表的に破線の楕円
で囲んでいるのが雑音として残留する成分である。この
残留成分は、一部は所定の帯域の信号に対して帯域内の
雑音となり、残りの分は所定の帯域の隣接帯域信号に対
する雑音となる。
【0027】帯域内の雑音となる成分は当該チャンネル
の信号に対する伝送品質を低下させ、隣接帯域の雑音と
なる成分は隣接帯域を使用するチャンネルに対する伝送
品質を低下させる。そして、上記雑音成分は図10
(4)から図10(6)に至る処理、図11(8)の信
号を抽出する処理、図11(9)の信号を抽出する処理
においても発生しうる。従って、図11(10)の信号
はチャンネル1からチャンネル4を合成しただけではな
く、上記雑音成分も含んだものになっている。従って、
一括変調するチャンネル数が多い程上記雑音成分が大き
くなり、伝送品質を一層低下させる。
【0028】本発明は、かかる問題点に鑑み、多チャン
ネル一括変調回路に係り、特に、多チャンネル一括変調
回路の構成を簡易化すると共に帯域端における帯域通過
ろ波器の減衰が有限であるために混入する隣接帯域の信
号のイメージ信号の影響を受けない多チャンネル一括変
調回路を提供することを目的とする。尚、多チャンネル
一括変調されて送信されてきた信号を一括復調する技術
は一括変調の技術とは独立な技術であり、松田、原、森
永の「周波数分割多重されたTDMA信号の一括復調へ
のマルチレートフィルタバンクの応用」、電子情報通信
学会論文誌B、Vol.J83−B、No.9、pp.
1217−1225、2000年9月に記載があるの
で、本発明の範囲外である。
【0029】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、複数チャ
ンネルの信号源のデータをデジタル値に変換し、標本化
周波数を上昇した後にチャンネル毎に標本値を間引き、
間引き処理を行なった信号の正規化角周波数をシフトし
た後に複数のチャンネルを合成する処理を行なう多チャ
ンネル一括変調回路であって、標本値の間引き比を標本
化周波数を上昇させる比より小さく設定すると共に該間
引き比をチャンネルによって異ならせ、該間引き比が最
高な2チャンネルと該間引き比が1段小さい1チャンネ
ルとを合成し、上記の如く合成された2つの信号と更に
該間引き比が1段小さい1チャンネルとを合成するとい
う規則に従って複数のチャンネルを合成する多チャンネ
ル一括変調回路の技術である。
【0030】第一の発明によれば、標本値を間引き比を
標本化周波数を上昇させる比より小さく設定するので、
特定の該間引き比によって間引かれた信号の周波数帯域
が隣接することがなくなって、隣接帯域に存在する同一
信号の帯域端成分が雑音として残留することがなくな
る。又、チャンネルによって該間引き比を異ならせるか
らチャンネルが占める帯域が異なり、且つ、該間引き比
が大きい程チャンネルが占める帯域の間隔が大きくな
る。従って、該間引き比を異ならせることによって複数
のチャンネルの信号を異なる帯域に分布させることが可
能になって、チャンネル間の干渉なしに該間引き比が同
一な2チャンネルと該間引き比が1段小さい1チャンネ
ルを合成することができる。
【0031】更に、上記の如く合成された3チャンネル
よりなる2つの信号と更に該間引き比が1段小さい1チ
ャンネルとを合成するので、チャンネル間の干渉なしに
7チャンネルを合成することができる。以降は、上記規
則の繰り返しによって複数のチャンネルを合成するの
で、更に多数のチャンネルを合成する時にもチャンネル
間の干渉なしに合成することが可能になる。
【0032】第二の発明は、第一の発明の多チャンネル
一括変調回路において、上記間引き比が同一な2チャン
ネルと該間引き比が1段小さい1チャンネルとを合成す
る際に、該間引き比が同一な2チャンネルのうちの一方
はポジティブ・パス・フィルタを通過させ、該間引き比
が同一な2チャンネルのうちのもう一方はネガティブ・
パス・フィルタを通過させ、該間引き比が1段小さい1
チャンネルは該ポジティブ・パス・フィルタ及び該ネガ
ティブ・パス・フィルタの処理遅延時間を補償する遅延
回路を通過させる多チャンネル一括変調回路の技術であ
る。
【0033】第二の発明によれば、第一の発明の多チャ
ンネル一括変調回路において、上記間引き比が同一な2
チャンネルと該間引き比が1段小さい1チャンネルとを
合成する際に、該間引き比が同一な2チャンネルのうち
の一方はポジティブ・パス・フィルタを通過させ、該間
引き比が同一な2チャンネルのうちのもう一方はネガテ
ィブ・パス・フィルタを通過させ、該間引き比が1段小
さい1チャンネルは該ポジティブ・パス・フィルタ及び
該ネガティブ・パス・フィルタの処理遅延時間を補償す
る遅延回路を通過させるので、3チャンネルを合成する
ために2個のフィルタを使用すればよく、2チャンネル
を合成するために2個のフィルタを必要とした従来の多
チャンネル一括変調回路に比較してフィルタの個数を縮
減することができる。
【0034】又、該間引き比が1段小さい1チャンネル
は該ポジティブ・パス・フィルタ及び該ネガティブ・パ
ス・フィルタの処理遅延時間を補償する遅延回路を通過
させるので、全てのチャンネルに対する処理遅延時間を
一致させることが可能で、合成された信号の伝送品質を
確保することが可能である。
【0035】
【発明の実施の形態】以降、図面を用いて本発明の技術
を詳細に説明する。図1は、本発明の多チャンネル一括
変調回路の構成(その1)で、チャンネル0乃至チャン
ネル6の7チャンネルを一括多重する構成である。図1
において、1はチャンネル1信号源、1aはチャンネル
2信号源、1bはチャンネル3信号源、1cはチャンネ
ル6信号源、1dはチャンネル5信号源、1eはチャン
ネル4信号源、1fはチャンネル0信号源である。
【0036】2乃至2cは遅延時間τ1 の遅延回路であ
る。遅延回路2乃至2cをチャンネル1信号源、チャン
ネル3信号源、チャンネル6信号源及びチャンネル4信
号源の出力側に挿入するのは、後で説明するように、チ
ャンネル1、チャンネル3、チャンネル4及びチャンネ
ル6については間引き比4によってデータを1/4に間
引き、チャンネル2及びチャンネル5については間引き
比2によってデータを1/2に間引くため、間引き処理
の遅延時間が異なるのを補償するためである。
【0037】3は各チャンネル毎のデータをQPSK変
調した後に“0”補間をして標本化周波数を上昇させる
QPSK変調/補間部である。4乃至4eはQPSK変
調/補間部の各チャンネル毎の出力の標本化周波数を後
段のマルチ・レート・フィルタ・バンクのサブ・チャン
ネル間隔を基調とした周波数に変換する周波数変換部で
ある。
【0038】5は、QPSK変調/補間部3において8
倍の周波数で“0”補間され、周波数変換部4において
マルチ・レート・フィルタ・バンクのサブ・チャンネル
間隔を基調とした周波数に変換されたチャンネル1のデ
ータを間引く間引回路で、ここでは間引き比4で1/4
にデータを間引くことを想定している。同様に、5aは
チャンネル3のデータを間引く間引回路、5bはチャン
ネル6のデータを間引く間引回路、5cはチャンネル4
のデータを間引く間引回路で、いすれも間引き比4でデ
ータを1/4に間引くことを想定している。
【0039】5dは、QPSK変調/補間部3において
8倍の周波数で“0”補間され、周波数変換部4aにお
いてマルチ・レート・フィルタ・バンクのサブ・チャン
ネル間隔を基調とした周波数に変換されたチャンネル2
のデータを間引く間引回路で、ここでは間引き比2で1
/2にデータを間引くことを想定している。同様に、5
eはチャンネル5のデータを間引く間引回路で、間引き
比2でデータを1/2に間引くことを想定している。
【0040】6は間引回路5乃至5eが出力するデータ
毎に(−1)を交互に乗算して正規化角周波数をπ/2
だけシフトする周波数シフト回路で、チャンネル毎に
(−1)n (nはデータ番号で正の整数である。)を生
成する回路と乗算回路とを備えている。これは、複素Q
MFフィルタ・バンクへの入力条件である、主信号を正
規化角周波数0からπ又は正規化角周波数(−π)から
0の基底帯域に合わせるためである。
【0041】7乃至7cは補間回路で、ここでは2倍の
周波数で“0”補間をすることを想定している。8及び
8aは正規化角周波数0からπの基底帯域の信号を通過
させる複素QMFフィルタであるPPF、9及び9aは
正規化角周波数(−π)から0の基底帯域の信号を通過
させるNPFである。
【0042】尚、PPFは正規化角周波数0からπの基
底帯域の信号を通過させ、πから2πの帯域の信号と
(−π)から0の信号を阻止し、2πから3πの信号と
(−2π)から(−π)の信号を通過させる、・・・と
いう特性を有する。即ち、PPFは正規化角周波数0か
らπの基底帯域の信号及び該基底帯域から正規化角周波
数がπだけ離れた帯域πの信号を通過させるリカーシブ
・フィルタである。同様に、NPFは正規化角周波数
(−π)から0の基底帯域の信号及び該基底帯域から正
規化角周波数がπだけ離れた帯域πの信号を通過させる
リカーシブ・フィルタである。
【0043】10及び10aは遅延時間τ2 の遅延回路
である。ここで、遅延回路10を用いるのは、チャンネ
ル1の信号は補間回路7とPPF8を通過し、チャンネ
ル3の信号は補間回路7aとNPF9を通過するのに対
して、チャンネル2の信号はこれらの回路を通過せずに
チャンネル1及びチャンネル3と合成されるので、チャ
ンネル1乃至チャンネル3で遅延時間を合わせるためで
ある。遅延回路10aを用いるのも同様な理由である。
【0044】11及び11aは加算回路で、加算回路1
1はPPF8とNPF9の出力及び遅延回路10の出力
を合成し、加算回路11aはPPF8aとNPF9aの
出力及び遅延回路10aの出力を合成する。即ち、加算
回路11によってチャンネル1乃至チャンネル3が合成
され、加算回路11aによってチャンネル4乃至チャン
ネル6が合成される。
【0045】12及び12aは補間回路で、ここでは2
倍の周波数で“0”補間をすることを想定している。1
3は補間回路12の出力の基底帯域0からπの信号を通
過させるPPF、14は補間回路12aの出力の基底帯
域(−π)から0の信号を通過させるNPFである。
【0046】15は遅延時間τ3 の遅延回路である。遅
延回路15を使用するのは、チャンネル1乃至チャンネ
ル6は周波数変換部、間引回路を通過した後補間回路と
PPF又は補間回路とNPFよりなる回路を2段通過す
るのに対して、チャンネル0は上記回路のいずれをも通
過していないので、全てのチャンネルにおける処理遅延
時間を合わせるためである。
【0047】16は加算回路で、PPF13の出力、N
PF14の出力及び遅延回路15の出力を合成する。即
ち、加算回路16においてチャンネル0乃至チャンネル
6の7チャンネルが合成され、加算回路16の出力が図
1の構成の多チャンネル一括変調回路の出力となり、後
段のデジタル・アナログ変換器に供給される。図2は、
本発明の一括変調のプロセスを説明する図(その1−
1)、図3は、本発明の一括変調のプロセスを説明する
図(その1−2)で、図2及び図3全体で図1の構成の
一括変調プロセスを説明するものである。
【0048】図2(1)は、図1のQPSK変調/補間
部3の各チャンネルの出力である。QPSK変調/補間
部3において8倍の周波数で“0”補間処理を行なうこ
とを想定しているので、シンボル・レートをfd とする
と正規化周波数0を中心とした帯域fd と、8fd ずつ
離れた帯域fd に信号成分が存在している。図2(2)
は、図1の周波数変換部4乃至4eのいずれかの出力で
ある。周波数変換部4乃至4eにおいてシンボル・レー
トfd をマルチ・レート・フィルタ・バンクのサブ・チ
ャンネル間隔fchに変換しているので周波数は異なって
いるが、信号成分が存在する帯域は図2(1)と相似で
ある。
【0049】図2(3)は、図1における間引回路5d
又は5eのいずれかの出力である。8倍の周波数で
“0”補間処理をし、間引き比2でデータを1/2に間
引きを行なっているので、サブ・チャンネル周波数fch
の4倍の周波数だけ離れた帯域に信号成分が存在するよ
うになっている。図2(4)は、図1における間引回路
5乃至5cのいずれかの出力である。8倍の周波数で
“0”補間処理をし、間引き比4でデータを1/4に間
引きを行なっているので、サブ・チャンネル周波数fch
の2倍の周波数だけ離れた帯域に信号成分が存在するよ
うになっている。
【0050】図2(5)は、図2(3)の信号を図1に
おける周波数シフト回路6を通過させた出力で、データ
毎に(−1)を交互に乗算する処理を行なっているの
で、正規化角周波数はπ/2だけシフトされている。即
ち、例えば、(−1/2)fchから(1/2)fchの帯
域の信号は(3/2)fchから(5/2)fchの帯域に
シフトされている。図2(3)がチャンネル2の信号で
あれば、図2(5)はチャンネル2の信号である。
【0051】図3(6)は、図2(4)の信号を図1に
おける周波数シフト回路6を通過させた出力で、データ
毎に(−1)を交互に乗算する処理を行なっているの
で、正規化角周波数はπ/2だけシフトされている。即
ち、例えば、(−1/2)fchから(1/2)fchの帯
域の信号は(1/2)fchから(3/2)fchの帯域に
シフトされている。これは、図1の補間回路7乃至7c
のいずれかへの入力である。
【0052】図3(7)は、図3(6)の信号にPPF
処理をした出力である。図3(6)がチャンネル1の信
号であれば、図3(7)はチャンネル1の信号である。
図3(8)は、図3(6)の信号にNPF処理をした出
力である。図3(6)がチャンネル3の信号であれば、
図3(8)はチャンネル3の信号である。図3(9)
は、チャンネル1からチャンネル3の信号を加算回路1
1によって合成したものである。従って、(1/2)f
chから(7/2)fchの基底帯域にチャンネル1からチ
ャンネル3が多重化され、fchずつ離れた帯域幅3fch
の帯域にチャンネル1からチャンネル3の信号が存在し
ている。
【0053】図3(10)は、図3(9)の信号を補間
回路12によって2倍の周波数で“0”補間してPPF
13によってPPF処理したものである。従って、(1
/2)fchから(7/2)fchの基底帯域にチャンネル
1からチャンネル3が多重化され、5fchずつ離れた帯
域幅3fchの帯域にチャンネル1からチャンネル3の信
号が存在している。
【0054】図3(11)は、上記と同様にしてチャン
ネル4乃至チャンネル6を多重化し、補間回路12aに
よって2倍の周波数で“0”補間してNPF14によっ
てNPF処理したものである。従って、(−1/2)f
chから(−7/2)fchの基底帯域にチャンネル4から
チャンネル6が多重化され、5fchずつ離れた帯域幅3
chの帯域にチャンネル4からチャンネル6の信号が存
在している。
【0055】図3(12)は、図1の加算回路16によ
ってチャンネル0、図1のPPF13の出力である図3
(10)の信号及び図1のNPF14の出力である図3
(11)の信号を合成したものである。従って、(−7
/2)fchから(7/2)f chの帯域幅7fChの帯域に
チャンネル0乃至チャンネル6の7チャンネルが多重化
されており、fchずつ離れた帯域幅7fChの帯域にチャ
ンネル0乃至チャンネル6の7チャンネルが存在してい
る。
【0056】図3(12)の信号をデジタル・アナログ
変換器に導いてアナログ変換し、帯域7fchのろ波器で
帯域制限すれば、デジタル・アナログ変換器におけるア
パーチャ効果によって生ずる雑音と、不要な帯域の信号
とを除去できる。そして、無線送信装置における以降の
送信処理は図8における直交変調部105以降の構成要
素によって行なわれる。
【0057】さて、図1の構成の特徴は、複数チャンネ
ルの信号源のデータをデジタル値に変換し、標本化周波
数を上昇した後にチャンネル毎に標本値を間引き、間引
き処理を行なった信号の正規化角周波数をシフトした後
に複数のチャンネルを合成する処理を行なう多チャンネ
ル一括変調回路において、標本値の間引き比を標本化周
波数を上昇させる比8より小さく設定すると共に、該間
引き比をチャンネル1、チャンネル3、チャンネル4及
びチャンネル6については4とし、チャンネル2及びチ
ャンネル5については2とし、チャンネル0については
1として、チャンネルによって異ならせ、該間引き比が
最高4であるチャンネル1及びチャンネル3の2チャン
ネルと該間引き比が1段小さく2であるチャンネル2と
を合成し、同様に該間引き比が4であるチャンネル4及
びチャンネル6と該間引き比が2であるチャンネル5と
を合成し、上記の如くして合成された2つの3チャンネ
ルの信号とチャンネル0を合成する点にある。
【0058】即ち、標本値の間引き比を標本化周波数を
上昇させる比より小さく設定するので、間引き比4と間
引き比2で間引かれた信号と間引きを行なわない信号の
周波数帯域が隣接することがなくなって、隣接帯域に存
在する同一信号の帯域端成分が雑音として残留すること
がなくなる。これは、図2(5)において例えばチャン
ネル2の信号が3fchだけ離れて存在すること、図3
(6)において例えばチャンネル1の信号がfchだけ離
れて存在することを見れば判ることである。
【0059】又、チャンネルによって該間引き比を異な
らせるからチャンネルによって占める帯域が異なり、且
つ、該間引き比が大きい程チャンネルが占める帯域の間
隔が狭くなる。従って、該間引き比を異ならせることに
よって複数のチャンネルの信号を異なる帯域に分布させ
ることが可能になって、チャンネル間の干渉なしに該間
引き比が同一な2チャンネルと該間引き比が1段小さい
1チャンネルを合成することができる。
【0060】これは、図3(9)においてチャンネル1
からチャンネル3の信号がfchだけ離れて存在すること
を見れば判ることである。更に、上記の如く合成された
3チャンネルよりなる2つの信号と更に該間引き比が1
段小さい1チャンネルとを合成するので、チャンネル間
の干渉なしに7チャンネルを合成することができる。
【0061】しかも、図1と図9を比較すれば明白な通
り、本発明の多チャンネル一括変調回路は従来の多チャ
ンネル一括変調回路より複素QMFフィルタの数が少な
くて済む。即ち、従来の多チャンネル一括変調回路にお
いては、図9の例では4チャンネルの信号を一括変調す
るために6個の複素QMFフィルタが必要であり、図示
はしていないが、8チャンネルの信号を一括変調するた
めには14個の複素QMFフィルタが必要なのに対し
て、本発明の多チャンネル一括変調回路においては、図
1の例では7チャンネルの信号を一括変調するために6
個のQMFフィルタがあればよい。
【0062】図4は、本発明の多チャンネル一括変調回
路の構成(その2)で、チャンネル0乃至チャンネル1
4の15チャンネルの信号を一括多重する構成である。
図4において、1はチャンネル1信号源、1aはチャン
ネル2信号源、1bはチャンネル3信号源、1cはチャ
ンネル6信号源、1dはチャンネル5信号源、1eはチ
ャンネル4信号源、1fはチャンネル0信号源、1gは
チャンネル7信号源、1hはチャンネル8信号源、1j
はチャンネル9信号源、1kはチャンネル10信号源、
1mはチャンネル11信号源、1nはチャンネル12信
号源、1pはチャンネル13信号源、1qはチャンネル
14信号源である。尚、図では「チャンネル」を「C
H」と略記すると共に、「信号源」を省略して記載して
いる。
【0063】2乃至2gは遅延時間τ1 の遅延回路、2
h乃至2mは遅延時間τ2 の遅延回路である。尚、図で
はτ1 又はτ2 のみを記載している。以降も、図では同
様に記載する。遅延回路2乃至2gをチャンネル1信号
源、チャンネル3信号源、チャンネル5信号源、チャン
ネル7信号源、チャンネル8信号源、チャンネル10信
号源、チャンネル12信号源及びチャンネル14信号源
の出力側に挿入し、遅延回路2h乃至2mをチャンネル
2信号源、チャンネル6信号源、チャンネル9信号源及
びチャンネル13信号源の出力側に挿入するのは、後で
説明するように、チャンネル1、チャンネル3、チャン
ネル5、チャンネル7、チャンネル8、チャンネル1
0、チャンネル12及びチャンネル14については間引
き比8によってデータを1/8に間引き、チャンネル
2、チャンネル6、チャンネル9及びチャンネル13に
ついては間引き比4によってデータを1/4に間引くた
め、間引き処理の遅延時間が異なるのを補償するためで
ある。
【0064】3は各チャンネル毎のデータをQPSK変
調した後に“0”補間をして標本化周波数を上昇させる
QPSK変調/補間部である。ここでは、16倍の周波
数で“0”補間することを想定している。4f乃至4w
はQPSK変調/補間部の各チャンネル毎の出力の標本
化周波数を後段のマルチ・レート・フィルタ・バンクの
サブ・チャンネル間隔を基調とした周波数に変換する周
波数変換部である。尚、図では「f変換」と略記してい
る。
【0065】5は、QPSK変調/補間部3において1
6倍の周波数で“0”補間され、周波数変換部4gにお
いてマルチ・レート・フィルタ・バンクのサブ・チャン
ネル間隔を基調とした周波数に変換されたチャンネル2
のデータを間引く間引回路で、ここでは間引き比4で1
/4にデータを間引くことを想定している。同様に、5
aはチャンネル6のデータを間引く間引回路、5bはチ
ャンネル9のデータを間引く間引回路、5cはチャンネ
ル13のデータを間引く間引回路で、いすれも間引き比
4でデータを1/4に間引くことを想定している。
【0066】5dは、QPSK変調/補間部3において
16倍の周波数で“0”補間され、周波数変換部4jに
おいてマルチ・レート・フィルタ・バンクのサブ・チャ
ンネル間隔を基調とした周波数に変換されたチャンネル
2のデータを間引く間引回路で、ここでは間引き比2で
1/2にデータを間引くことを想定している。同様に、
5eはチャンネル11のデータを間引く間引回路で、間
引き比2でデータを1/2に間引くことを想定してい
る。
【0067】5fは、QPSK変調/補間部3において
16倍の周波数で“0”補間され、周波数変換部4fに
おいてマルチ・レート・フィルタ・バンクのサブ・チャ
ンネル間隔を基調とした周波数に変換されたチャンネル
1のデータを間引く間引回路で、ここでは間引き比8で
1/8にデータを間引くことを想定している。同様に、
5gはチャンネル3のデータを間引く間引回路、5hは
チャンネル5のデータを間引く間引回路、5jはチャン
ネル7のデータを間引く間引回路、5kはチャンネル8
のデータを間引く間引回路、5mはチャンネル10のデ
ータを間引く間引回路、5nはチャンネル12のデータ
を間引く間引回路、5pはチャンネル14のデータを間
引く間引回路で、いずれも間引き比8でデータを1/8
に間引くことを想定している。
【0068】6aは間引回路5f、5、5g、5d、5
h、5a及び5jが出力するデータ毎に(−1)を交互
に乗算して正規化角周波数をπ/2だけシフトする周波
数シフト回路で、チャンネル毎に(−1)n (nはデー
タ番号で正の整数である。)を生成する回路と乗算回路
とを備えている。これは、複素QMFフィルタ・バンク
への入力条件である、主信号を正規化角周波数0からπ
又は正規化角周波数(−π)から0の基底帯域に合わせ
るためである。
【0069】同様に、6bは間引回路5k、5b、5
m、5e、5n、5c及び5pが出力するデータ毎に
(−1)を交互に乗算して正規化角周波数をπ/2だけ
シフトする周波数シフト回路で、チャンネル毎に(−
1)n (nはデータ番号で正の整数である。)を生成す
る回路と乗算回路とを備えている。7乃至7gは補間回
路で、ここでは2倍の周波数で“0”補間をすることを
想定している。尚、図では「×2」とだけ記載してい
る。
【0070】8及び8cは正規化角周波数0からπの基
底帯域の信号を通過させる複素QMFフィルタであるP
PF、9及び9cは正規化角周波数(−π)から0の基
底帯域の信号を通過させるNPFである。尚、PPF及
びNPFの周波数特性は図1の説明において記載した通
りである。
【0071】10b乃至10eは遅延時間τ4 の遅延回
路である。ここで、遅延回路10bを用いるのは、チャ
ンネル1の信号は補間回路7とPPF8を通過し、チャ
ンネル3の信号は補間回路7aとNPF9を通過するの
に対して、チャンネル2の信号はこれらの回路を通過せ
ずにチャンネル1及びチャンネル3と合成されるので、
チャンネル1乃至チャンネル3で遅延時間を合わせるた
めである。遅延回路10c乃至遅延回路10eを用いる
のも同様な理由である。
【0072】11及び11cは加算回路で、加算回路1
1はPPF8とNPF9の出力及び遅延回路10bの出
力を合成し、加算回路11aはPPF8aとNPF9a
の出力及び遅延回路10cの出力をを合成し、加算回路
11bはPPF8bとNPF9bの出力及び遅延回路1
0dの出力を合成し、加算回路11cはPPF8cとN
PF9cの出力及び遅延回路10eの出力をを合成す
る。即ち、加算回路11によってチャンネル1乃至チャ
ンネル3が合成され、加算回路11aによってチャンネ
ル5乃至チャンネル7が合成され、加算回路11bによ
ってチャンネル8乃至チャンネル10が合成され、加算
回路11cによってチャンネル12乃至チャンネル14
が合成される。
【0073】12乃至12cは補間回路で、ここでは2
倍の周波数で“0”補間をすることを想定している。1
3は補間回路12の出力の基底帯域0からπの信号を通
過させるPPF、14は補間回路12aの出力の基底帯
域(−π)から0の信号を通過させるNPF、13aは
補間回路12bの出力の基底帯域0からπの信号を通過
させるPPF、14aは補間回路12cの出力の基底帯
域(−π)から0の信号を通過させるNPFである。
【0074】15及び15aは遅延時間τ5 の遅延回路
である。遅延回路15及び15aを使用するのは、チャ
ンネル1乃至チャンネル7の処理遅延時間を合わせるた
めとチャンネル8乃至チャンネル14の処理遅延時間を
合わせるためである。16及び16aは加算回路で、加
算回路16はPPF13の出力、NPF14の出力及び
遅延回路15の出力を合成し、加算回路16aはPPF
13aの出力、NPF14aの出力及び遅延回路15a
の出力を合成する。
【0075】17及び17aは補間回路で、ここでは2
倍の周波数で“0”補間をすることを想定している。1
8は補間回路17の出力の基底帯域0からπの信号を通
過させるPPF、19は補間回路17aの出力の基底帯
域(−π)から0の信号を通過させるNPFである。
【0076】20は、遅延時間τ6 の遅延回路である。
遅延回路20を使用するのはチャンネル0乃至チャンネ
ル14の処理遅延時間を合わせるためである。21は加
算回路で、PPF18の出力、NPF19の出力及び遅
延回路20の出力を合成する。即ち、加算回路21によ
ってチャンネル0乃至チャンネル14の15チャンネル
が合成され、加算回路21の出力が図4の構成の多チャ
ンネル一括変調回路の出力である。
【0077】図5は、本発明の一括変調のプロセスを説
明する図(その2−1)、図6は、本発明の一括変調の
プロセスを説明する図(その2−2)、図7は、本発明
の一括変調のプロセスを説明する図(その2−3)で、
図5乃至図7全体で図4の構成の一括変調プロセスを説
明するものである。図5(1)は、図4のQPSK変調
/補間部3の各チャンネルの出力である。QPSK変調
/補間部3において16倍の周波数で“0”補間処理を
行なうことを想定しているので、シンボル・レートをf
d とすると正規化周波数0を中心とした帯域fd と、1
6fd ずつ離れた帯域fd に信号成分が存在している。
【0078】図5(2)は、図4の周波数変換部4f乃
至4wのいずれかの出力である。周波数変換部4f乃至
4wにおいてシンボル・レートfd をマルチ・レート・
フィルタ・バンクのサブ・チャンネル間隔fchに変換し
ているので周波数は異なっているが、信号成分が存在す
る帯域は図5(1)と相似である。図5(3)は、図4
における間引回路5d又は5eのいずれかの出力であ
る。16倍の周波数で“0”補間処理をし、間引き比2
でデータを1/2に間引きを行なっているので、サブ・
チャンネル周波数fchの8倍の周波数だけ離れた帯域に
信号成分が存在するようになっている。
【0079】図5(4)は、図4における間引回路5乃
至5cのいずれかの出力である。16倍の周波数で
“0”補間処理をし、間引き比4でデータを1/4に間
引きを行なっているので、サブ・チャンネル周波数fch
の4倍の周波数だけ離れた帯域に信号成分が存在するよ
うになっている。図5(5)は、図4における間引回路
5f乃至5pのいずれかの出力である。16倍の周波数
で“0”補間処理をし、間引き比8でデータを1/8に
間引きを行なっているので、サブ・チャンネル周波数f
chの2倍の周波数だけ離れた帯域に信号成分が存在する
ようになっている。
【0080】図5(6)は、図5(3)の信号を図4に
おける周波数シフト回路6a又は6bを通過させた出力
で、データ毎に(−1)を交互に乗算する処理を行なっ
ているので、正規化角周波数はπ/2だけシフトされて
いる。即ち、例えば、(−1/2)fchから(1/2)
chの帯域の信号は(7/2)fchから(9/2)f ch
の帯域にシフトされている。図5(3)がチャンネル4
の信号であれば、図5(6)はチャンネル4の信号であ
る。
【0081】図5(7)は、図5(4)の信号を図4に
おける周波数シフト回路6a又は6bを通過させた出力
で、データ毎に(−1)を交互に乗算する処理を行なっ
ているので、正規化角周波数はπ/2だけシフトされて
いる。即ち、例えば、(−1/2)fchから(1/2)
chの帯域の信号は(3/2)fchから(5/2)f ch
の帯域にシフトされている。これは、図4のチャンネル
2又はチャンネル6又はチャンネル9又はチャンネル1
3の信号である。
【0082】図5(8)は、図5(5)の信号を図4に
おける周波数シフト回路6a又は6bを通過させた出力
で、データ毎に(−1)を交互に乗算する処理を行なっ
ているので、正規化角周波数はπ/2だけシフトされて
いる。即ち、例えば、(−1/2)fchから(1/2)
chの帯域の信号は(1/2)fchから(3/2)f ch
の帯域にシフトされている。これは、図4のチャンネル
1又はチャンネル3又はチャンネル5又はチャンネル7
又はチャンネル8又はチャンネル10又はチャンネル1
2又はチャンネル14の信号である。
【0083】図6(9)は、図5(8)の信号にPPF
処理をした出力である。図5(8)がチャンネル1の信
号であれば、図6(9)はチャンネル1の信号である。
図6(10)は、図5(8)の信号にNPF処理をした
出力である。図5(8)がチャンネル3の信号であれ
ば、図6(10)はチャンネル3の信号である。図6
(11)は、遅延回路10bの出力である。図5(7)
がチャンネル2の信号であれば、図6(11)はチャン
ネル2の信号である。
【0084】図6(12)は、チャンネル1からチャン
ネル3の信号を加算回路11によって合成したものであ
る。従って、(1/2)fchから(7/2)fchの基底
帯域にチャンネル1からチャンネル3が多重化され、f
chずつ離れた帯域幅3fchの帯域にチャンネル1とチャ
ンネル3の信号が存在する。図6(13)は、図6(1
2)の信号を図4の補間回路12によって2倍の周波数
で“0”補間してPPF13によってPPF処理したも
のである。従って、(1/2)fchから(7/2)fch
の基底帯域にチャンネル1からチャンネル3が多重化さ
れ、5fchずつ離れた帯域幅3fchの帯域にチャンネル
1からチャンネル3の信号が存在している。
【0085】図6(14)は、上記と同様にしてチャン
ネル5乃至チャンネル7を多重化し、図4の補間回路1
2aによって2倍の周波数で“0”補間してNPF14
によってNPF処理したものである。従って、(−1/
2)fchから(−7/2)f chの基底帯域にチャンネル
5からチャンネル7が多重化され、5fchずつ離れた帯
域幅3fchの帯域にチャンネル5からチャンネル7の信
号が存在している。
【0086】図6(15)は、図4の遅延回路15の出
力である。図6(16)は、図4の加算回路16の出力
で、チャンネル1乃至チャンネル3、チャンネル5乃至
チャンネル7及びチャンネル4の信号、即ち、図6(1
3)、図6(14)及び図6(15)の信号を合成した
ものである。図6(17)は、図6(15)の信号を2
倍の周波数で“0”補間して、図4のPPF18によっ
てPPF処理したものである。
【0087】同様に、図7(18)は、チャンネル8乃
至チャンネル14の信号を合成したもので、図4のNP
F19の出力である。図7(19)は、図4の加算回路
21の出力で、チャンネル1乃至チャンネル7、チャン
ネル8乃至チャンネル14及びチャンネル0の信号を合
成したものである。
【0088】図7(19)の信号をデジタル・アナログ
変換器に導いてアナログ変換し、帯域16fchのろ波器
で帯域制限すれば、デジタル・アナログ変換器における
アパーチャ効果によって生ずる雑音と、不要な帯域の信
号とを除去できる。そして、無線送信装置における以降
の送信処理は図8における直交変調部105以降の構成
要素によって行なわれる。
【0089】さて、図4の構成の特徴は、複数チャンネ
ルの信号源のデータをデジタル値に変換し、標本化周波
数を上昇した後にチャンネル毎に標本値を間引き、間引
き処理を行なった信号の正規化角周波数をシフトした後
に複数のチャンネルを合成する処理を行なう多チャンネ
ル一括変調回路において、標本値の間引き比を標本化周
波数を上昇させる比16より小さく設定すると共に、該
間引き比をチャンネル1、チャンネル3、チャンネル
5、チャンネル7、チャンネル8、チャンネル10、チ
ャンネル12及びチャンネル14については8とし、チ
ャンネル2、チャンネル6、チャンネル9及びチャンネ
ル13については4とし、チャンネル4及びチャンネル
11については2とし、チャンネル0については1とし
て、チャンネルによって異ならせ、該間引き比が最高8
であるチャンネル1及びチャンネル3の2チャンネルと
該間引き比が1段小さく4であるチャンネル2とを合成
し、同様に該間引き比が8であるチャンネル5及びチャ
ンネル7と該間引き比が4であるチャンネル6とを合成
し、上記の如くして合成された2つの3チャンネルの信
号とチャンネル4を合成するという規則によって複数の
チャンネルの信号を合成する点にある。
【0090】即ち、標本値の間引き比を標本化周波数を
上昇させる比より小さく設定するので、各々の間引き比
で間引かれた信号自体と間引きを行なわない信号自体の
周波数帯域が隣接することがなくなって、隣接帯域に存
在する同一信号の帯域端成分が雑音として残留すること
がなくなる。又、チャンネルによって該間引き比を異な
らせるからチャンネルによって占める帯域が異なり、且
つ、該間引き比が大きい程チャンネルが占める帯域の間
隔が狭くなる。従って、該間引き比を異ならせることに
よって複数のチャンネルの信号を異なる帯域に分布させ
ることが可能になって、チャンネル間の干渉なしに該間
引き比が同一な2チャンネルと該間引き比が1段小さい
1チャンネルを合成することができる。
【0091】更に、上記の如く合成された3チャンネル
よりなる2つの信号と更に該間引き比が1段小さい1チ
ャンネルとを合成するので、チャンネル間の干渉なしに
7チャンネルを合成することができる。同様に、他の7
チャンネルの信号もチャンネル間の干渉なしに合成する
ことができ、これは上記7チャンネルの合成信号及びチ
ャンネル0とは帯域が異なっている。
【0092】従って、図4の構成によってチャンネル0
乃至チャンネル14の15チャンネルの信号をチャネル
間干渉なしに一括変調することが可能である。そして、
図4の構成では15チャンネルの信号を一括変調するた
めに14個の複素QMFフィルタを必要とするだけであ
る。図示はしていないが、従来の多チャンネル一括変調
回路によって16チャンネルの信号を一括変調するため
には30個の複素QMFフィルタが必要である。
【0093】一般的には、従来の多チャンネル一括変調
回路によれば2n チャンネルの信号を一括変調するため
に2(2n −1)個のQMFフィルタが必要になるのに
対して、本発明の多チャンネル一括変調回路において
は、(2n −1)チャンネルの信号を一括変調するため
に3×2n-2 個のQMFフィルタがあればよく、本発明
の多チャンネル一括変調回路は従来の多チャンネル一括
変調回路に比較して規模を縮減することが可能である。
【0094】図1乃至図7による説明で明らかなよう
に、本発明の多チャンネル一括変調回路の特徴は「標本
値の間引き比を標本化周波数を上昇させる比より小さく
設定すると共に、該間引き比をチャンネルによって異な
らせ、該間引き比が最高な2チャンネルと該間引き比が
1段小さい1チャンネルとを合成し、上記の如く合成さ
れた2つの信号と更に該間引き比が1段小さい1チャン
ネルとを合成するという規則に従って複数のチャンネル
を合成する」点にある。
【0095】又、図1及び図4の構成図に明示している
ように、「間引き比が同一な2チャンネルと間引き比が
1段小さい1チャンネルとを合成する際に、該間引き比
が同一な2チャンネルのうちの一方はポジティブ・パス
・フィルタを通過させ、該間引き比が同一な2チャンネ
ルのうちのもう一方はネガティブ・パス・フィルタを通
過させ、該間引き比が1段小さい1チャンネルは該ポジ
ティブ・パス・フィルタ及び該ネガティブ・パス・フィ
ルタの処理遅延時間を補償する遅延回路を通過させる」
ことが本発明の第二の特徴である。
【0096】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明により、多チ
ャンネル一括変調回路の構成を簡易化すると共に帯域端
における帯域通過ろ波器の減衰が有限であるために混入
する隣接帯域の信号のイメージ信号の影響を受けない多
チャンネル一括変調回路を実現することが可能になる。
【0097】即ち、第一の発明によれば、標本値を間引
き比を標本化周波数を上昇させる比より小さく設定する
ので、特定の該間引き比によって間引かれた信号の周波
数帯域が隣接することがなくなって、隣接帯域に存在す
る同一信号の帯域端成分が雑音として残留することがな
くなる。又、チャンネルによって該間引き比を異ならせ
るからチャンネルが占める帯域が異なり、且つ、該間引
き比が大きい程チャンネルが占める帯域の間隔が大きく
なる。従って、該間引き比を異ならせることによって複
数のチャンネルの信号を異なる帯域に分布させることが
可能になって、チャンネル間の干渉なしに該間引き比が
同一な2チャンネルと該間引き比が1段小さい1チャン
ネルを合成することができる。
【0098】更に、上記の如く合成された3チャンネル
よりなる2つの信号と更に該間引き比が1段小さい1チ
ャンネルとを合成するので、チャンネル間の干渉なしに
7チャンネルを合成することができる。以降は、上記規
則の繰り返しによって複数のチャンネルを合成するの
で、更に多数のチャンネルを合成する時にもチャンネル
間の干渉なしに合成することが可能になる。
【0099】又、第二の発明によれば、第一の発明の多
チャンネル一括変調回路において、上記間引き比が同一
な2チャンネルと該間引き比が1段小さい1チャンネル
とを合成する際に、該間引き比が同一な2チャンネルの
うちの一方はポジティブ・パス・フィルタを通過させ、
該間引き比が同一な2チャンネルのうちのもう一方はネ
ガティブ・パス・フィルタを通過させ、該間引き比が1
段小さい1チャンネルは該ポジティブ・パス・フィルタ
及び該ネガティブ・パス・フィルタの処理遅延時間を補
償する遅延回路を通過させるので、3チャンネルを合成
するために2個のフィルタを使用すればよく、2チャン
ネルを合成するために2個のフィルタを必要とした従来
の多チャンネル一括変調回路に比較してフィルタの個数
を縮減することができる。
【0100】又、該間引き比が1段小さい1チャンネル
は該ポジティブ・パス・フィルタ及び該ネガティブ・パ
ス・フィルタの処理遅延時間を補償する遅延回路を通過
させるので、全てのチャンネルに対する処理遅延時間を
一致させることが可能で、合成された信号の伝送品質を
確保することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多チャンネル一括変調回路の構成
(その1)。
【図2】 本発明の一括変調のプロセスを説明する図
(その1−1)。
【図3】 本発明の一括変調のプロセスを説明する図
(その1−2)。
【図4】 本発明の多チャンネル一括変調回路の構成
(その2)。
【図5】 本発明の一括変調のプロセスを説明する図
(その2−1)。
【図6】 本発明の一括変調のプロセスを説明する図
(その2−2)。
【図7】 本発明の一括変調のプロセスを説明する図
(その2−3)。
【図8】 マルチ・レート・フィルタ・バンクを使用し
た無線送信装置の構成。
【図9】 従来の多チャンネル一括変調回路の構成。
【図10】 従来の一括変調のプロセスを説明する図
(その1)。
【図11】 従来の一括変調のプロセスを説明する図
(その2)。
【図12】 従来の一括変調プロセスで除去不能であっ
た雑音。
【符号の説明】
1 チャンネル1信号源 1a チャンネル2信号源 1b チャンネル3信号源 1c チャンネル6信号源 1d チャンネル5信号源 1e チャンネル4信号源 1f チャンネル0信号源 1g チャンネル7信号源 1h チャンネル8信号源 1j チャンネル9信号源 1k チャンネル10信号源 1m チャンネル11信号源 1n チャンネル12信号源 1p チャンネル13信号源 1q チャンネル14信号源 2、2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2
h、2j、2k、2m遅延回路 3 QPSK変調/補間部 4、4a、4b、4c、4d、4e、4f、4g、4
h、4j、4k、4m、4n、4p、4q、4r、4
s、4t、4u、4v、4w 周波数変換部 5、5a、5b、5c 1/4間引回路 5d、5e 1/2間引回路 5f、5g、5h、5j、5k、5m、5n、5p 1
/8間引回路 6、6a、6b、6c 周波数シフト回路 7、7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g 補間
回路 8、8a、8b、8c ポジティブ・パス・フィルタ
(PPF) 9、9a、9b、9c ネガティブ・パス・フィルタ
(NPF) 10、10a、10b、10c、10d、10e 遅延
回路 11、11a、11b、11c 加算回路 12、12a、12b、12c 補間回路 13、13a、13b、13c ポジティブ・パス・フ
ィルタ(PPF) 14、14a、14b、14c ネガティブ・パス・フ
ィルタ(NPF) 15、15a 遅延回路 16、16a 加算回路 17、17a 補間回路 18 ポジティブ・パス・フィルタ(PPF) 19 ネガティブ・パス・フィルタ(NPF) 20 遅延回路 21 加算回路 101 TDMA制御部#1 101a TDMA制御部#2 101b TDMA制御部#3 101c TDMA制御部#4 102 一括変調部 103、103a デジタル・アナログ変換器 104、104a 低域通過ろ波器 105 直交変調部 106 無線周波数部 107 電力増幅部 108 アンテナ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数チャンネルの信号源のデータをデジ
    タル値に変換し、標本化周波数を上昇した後にチャンネ
    ル毎に標本値を間引き、間引き処理を行なった信号の正
    規化角周波数をシフトした後に複数のチャンネルを合成
    する処理を行なう多チャンネル一括変調回路であって、 標本値の間引き比を標本化周波数を上昇させる比より小
    さく設定すると共に、該間引き比をチャンネルによって
    異ならせ、 該間引き比が最高な2チャンネルと該間引き比が1段小
    さい1チャンネルとを合成し、上記の如く合成された2
    つの信号と更に該間引き比が1段小さい1チャンネルと
    を合成するという規則に従って複数のチャンネルを合成
    することを特徴とする多チャンネル一括変調回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多チャンネル一括変調回
    路において、 上記間引き比が同一な2チャンネルと該間引き比が1段
    小さい1チャンネルとを合成する際に、 該間引き比が同一な2チャンネルのうちの一方はポジテ
    ィブ・パス・フィルタを通過させ、該間引き比が同一な
    2チャンネルのうちのもう一方はネガティブ・パス・フ
    ィルタを通過させ、 該間引き比が1段小さい1チャンネルは該ポジティブ・
    パス・フィルタ及び該ネガティブ・パス・フィルタの処
    理遅延時間を補償する遅延回路を通過させることを特徴
    とする多チャンネル一括変調回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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