JP2003008416A - パワー素子の保護回路 - Google Patents

パワー素子の保護回路

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JP2003008416A
JP2003008416A JP2001186828A JP2001186828A JP2003008416A JP 2003008416 A JP2003008416 A JP 2003008416A JP 2001186828 A JP2001186828 A JP 2001186828A JP 2001186828 A JP2001186828 A JP 2001186828A JP 2003008416 A JP2003008416 A JP 2003008416A
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cutoff
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JP2001186828A
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Masao Hoshino
雅夫 星野
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Sanken Electric Co Ltd
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Sanken Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 余分な部品を付加することなく簡単な構成
で、どのような定格レベルのパワー素子においても確実
にASO保護を可能とし且つパワー素子を保護すること
ができるパワー素子の保護回路を提供する。 【解決手段】 パワー素子1に過電流が流れたことを検
出するコンパレータ3と、このコンパレータ3が過電流
を検出した時から所定のオン時間t経過後にパワー素子
1の制御信号を遮断するフリップフロップ9及びアンド
回路11と、制御信号を遮断した時から所定のオフ時間
T経過後に制御信号の遮断を解除するカウンタ7とを有
し、パワー素子1が安全動作領域に入るように、所定の
オン時間及び所定のオフ時間を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOSFET等の
パワー素子の破壊を防止するためのパワー素子の保護回
路に関し、特に、ドライバー等のパワー素子が含まれる
ICあるいは、モジュールの半導体製品のASO保護
(パワー素子の安全動作領域での駆動)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パワー素子の保護回路の代表
的な例として、例えば、図5乃至図7に示すものが知ら
れている。
【0003】図5に示すパワー素子の保護回路は、Nチ
ャネル型のMOSFETからなるパワー素子101と、
このパワー素子101のソースに直列に接続され且つ電
流を検出する検出抵抗Rsと、非反転入力端子(+)が
検出抵抗Rsの一端に接続され且つ反転入力端子(−)
が基準電圧Vrefを介して検出抵抗Rsの他端に接続
されるコンパレータ103と、制御信号とコンパレータ
103の出力とのアンドをとるアンド回路111と、ア
ンド回路111の出力をパワー素子101のゲートに印
加させるバッファ113とを有している。
【0004】このパワー素子の保護回路において、パワ
ー素子101に過電流Iが流れると、検出抵抗Rsの
両端に発生する電圧V(V=Rs×I)が上昇し、該
電圧Vが基準電圧Vrefを超える。このため、コンパ
レータ103からはオフ信号がアンド回路111に出力
され、アンド回路111により制御信号がオフされ、パ
ワー素子101のゲートにオフ信号が印加される。すな
わち、パワー素子101にASO保護がかけられる。
【0005】また、図6に示すパワー素子の保護回路
は、図5に示すパワー素子の保護回路の構成に加えて、
さらに、パワー素子101bと検出抵抗Rsとの両端に
パワー素子101aを並列に接続して構成し、パワー素
子101a,101bに流れる電流を全部検出するので
はなく、一部の検出抵抗(センス素子)Rsのみ電流検
出を行い、全体の電流値は、このセンス素子Rsとパワ
ー素子全体の大きさの比率から推定する。
【0006】このパワー素子の保護回路において、パワ
ー素子101aとパワー素子101bとに流れる電流の
比をm:1とする。パワー素子101bに過電流I
mが流れると、検出抵抗Rsの両端に発生する電圧V
(V=Rs×I/m)が上昇し、該電圧Vが基準電圧
Vrefを超える。このため、コンパレータ103から
はオフ信号がアンド回路111に出力され、アンド回路
111により制御信号がオフされ、パワー素子101
a,101bのそれぞれのゲートにオフ信号が印加され
る。すなわち、パワー素子101a,101bにASO
保護がかけられる。
【0007】また、図7に示すパワー素子の保護回路
は、Nチャネル型のMOSFETからなるパワー素子1
01と、このパワー素子101のドレイン−ソース間に
設けられ且つ直列に接続された第1抵抗R1及び第2抵
抗R2と、非反転入力端子が第1抵抗R1と第2抵抗R
2との接続点に接続され且つ反転入力端子が基準電圧V
refの正極に接続されるコンパレータ103と、制御
信号とコンパレータ103の出力とのアンドをとるアン
ド回路111と、アンド回路111の出力をパワー素子
101のゲートに印加させるバッファ113とを有し、
パワー素子101の電流が流れている部分の両端の電圧
差VDS(ドレイン−ソース間電圧等)を検出する。
【0008】このパワー素子の保護回路において、パワ
ー素子101に過電流Iが流れると、電圧差VDS
上昇する。そして、電圧差VDSが電圧V(V=(R1
+R2)/R2×Vref)を超えると、コンパレータ
103からはオフ信号がアンド回路111に出力され、
アンド回路111により制御信号がオフされ、パワー素
子101のゲートにオフ信号が印加される。すなわち、
パワー素子101にASO保護がかけられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示すパワー素子の保護回路では、精度の良い検出抵抗R
sが必要であり、また、この検出抵抗Rsの電圧降下に
よる発熱、電圧降下が無視できない。
【0010】また、図6に示すパワー素子の保護回路で
は、パワー素子とセンス素子との特性が完全に一致して
いることが大前提であるため、モノリシックIC以外の
半導体製品(ハイブリッド、モジュール製品)等では、
この方式は使用できない。また、センス素子を配置する
位置や大きさが難しく、しばしば、設計値通りに電流値
が合わない。このため、ASO保護の値が正確ではなか
った。
【0011】さらに、図7に示すパワー素子の保護回路
では、パワー素子の電流が流れている部分の両端の電圧
差だけを利用しているので、パワー素子に流れている電
流が直接正確に判らない。このため、最悪の場合には、
デバイスのバラツキ等により、ASO保護がかかっても
電流値が大きすぎて、パワー素子を保護できずに破損す
るおそれがあった。
【0012】本発明は、余分な部品を付加することなく
簡単な構成で、どのような定格レベルのパワー素子にお
いても確実にASO保護を可能とし且つパワー素子を保
護することができるパワー素子の保護回路を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために以下の構成とした。請求項1の発明は、パワ
ー素子に過電流が流れたことを検出する検出回路と、こ
の検出回路が前記過電流を検出した時に、前記パワー素
子の制御信号を遮断する遮断回路と、この遮断回路が前
記制御信号を遮断した時から所定の遮断時間経過後に前
記制御信号の遮断を解除する解除回路とを有し、前記パ
ワー素子が安全動作領域に入るように、前記所定の遮断
時間を設定することを特徴とする。
【0014】請求項1の発明によれば、検出回路が過電
流を検出した時に、遮断回路がパワー素子の制御信号を
遮断すると、解除回路は、制御信号を遮断した時から所
定の遮断時間経過後に制御信号の遮断を解除する。この
所定の遮断時間は、パワー素子が安全動作領域に入るよ
うに設定されているので、安全動作領域でパワー素子を
駆動できるとともに、パワー素子の動作が完全に停止し
てしまうのを防止できる。従って、余分な部品を付加す
ることなく簡単な構成で、どのような定格レベルのパワ
ー素子においても確実にASO保護を可能とし且つパワ
ー素子を保護することができる。
【0015】請求項2の発明は、パワー素子に過電流が
流れたことを検出する検出回路と、この検出回路が前記
過電流を検出した時から所定の導通時間経過後に前記パ
ワー素子の制御信号を遮断する遮断回路と、この遮断回
路が前記制御信号を遮断した時から所定の遮断時間経過
後に前記制御信号の遮断を解除する解除回路とを有し、
前記パワー素子が安全動作領域に入るように、前記所定
の導通時間と前記所定の遮断時間との比率を設定するこ
とを特徴とする。
【0016】請求項2の発明によれば、検出回路が過電
流を検出した時から所定の導通時間経過後に、遮断回路
がパワー素子の制御信号を遮断すると、解除回路は、制
御信号を遮断した時から所定の遮断時間経過後に制御信
号の遮断を解除する。パワー素子が安全動作領域に入る
ように、所定の導通時間と所定の遮断時間との比率が設
定されているので、安全動作領域でパワー素子を駆動で
きるとともに、パワー素子の動作が完全に停止してしま
うのを防止できる。従って、余分な部品を付加すること
なく簡単な構成で、どのような定格レベルのパワー素子
においても確実にASO保護を可能とし且つパワー素子
を保護することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパワー素子の保護
回路の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。実
施の形態のパワー素子の保護回路は、過電流を検出して
からパワー素子がオフになるまでの一定のオン時間と制
御信号をオフさせてパワー素子がオフしているオフ時間
との比率を決定する回路を構成することで、パワー素子
のASO保護を可能としたものである。
【0018】(第1の実施の形態)第1の実施の形態の
パワー素子の保護回路は、前記比率を決定する回路をデ
ジタル回路で構成したことを特徴とするものであり、以
下これについて詳述する。図1は第1の実施の形態に係
るパワー素子の保護回路を示す構成図である。
【0019】図1に示すパワー素子の保護回路は、Nチ
ャネル型のMOSFETからなるパワー素子1と、この
パワー素子1のドレイン−ソース間に設けられ且つ直列
に接続された第1抵抗R1及び第2抵抗R2と、非反転
入力端子が第1抵抗R1と第2抵抗R2との接続点に接
続され且つ反転入力端子が基準電圧Vrefの正極に接
続されるコンパレータ3と、このコンパレータ3からの
出力を一定時間だけ遅延させるディレー回路4と、この
ディレー回路4からの信号をパルス信号化するワンショ
ット回路5とを有している。コンパレータ3は、本発明
の検出回路に対応する。
【0020】また、パワー素子の保護回路は、フリップ
フロップ9、カウンタ7、クロック発生器10、インバ
ータ15、アンド回路11、バッファ13を有してい
る。
【0021】フリップフロップ9は、本発明の遮断回路
に対応し、リセット端子Rにワンショット回路5からの
信号がオン入力されセット端子Sにカウンタ7からの信
号がオフ入力されたときに出力をオフしオフ信号をアン
ド回路11に出力する。また、フリップフロップ9は、
リセット端子Rにワンショット回路5からオフ信号を入
力しセット端子Sにカウンタ7からオン信号を入力した
ときに出力をオンしオン信号をアンド回路11に出力す
る。
【0022】インバータ15は、フリップフロップ9の
出力を反転させて反転出力をクロック発生器10に出力
する。クロック発生器10は、クロック信号を発生し、
インバータ15から反転出力を入力した時刻からクロッ
ク信号をカウンタ7に出力する。カウンタ7は、本発明
の解除回路に対応し、クロック発生器10からのクロッ
ク信号CKを入力したときからクロック信号のカウント
を開始し、一定のオフ時間Tだけカウントし、カウント
終了時にオン信号をフリップフロップ9のセット端子S
に出力する。アンド回路11は、制御信号とフリップフ
ロップ9の出力とのアンドをとり、バッファ13は、ア
ンド回路11の出力をパワー素子1のゲートに印加させ
る。
【0023】次に、このように構成された第1の実施の
形態に係るパワー素子の保護回路の動作を、図2に示す
各信号のタイミングチャートを参照しながら説明する。
なお、図2に示す(a)から(g)までの各信号は、図
1に示す(a)から(g)までの各部における信号に対
応するものとする。
【0024】まず、時刻tにおいて、制御信号がオン
(図2でHレベル)で且つフリップフロップ9の信号
(e)がオンであるので、アンド回路11の出力信号
は、オンとなり、バッファ13を介してパワー素子1の
ゲートに印加される。このため、パワー素子1に電流が
流れる。
【0025】次に、ある時刻に、パワー素子1に何らか
の原因で過電流が流れる不具合が発生したとすると、こ
の過電流により、パワー素子1のドレイン−ソース間の
電圧降下が増加する。このとき、抵抗R1と抵抗R2と
の接続点Pの電位が上昇し、この電位がコンパレータ3
の非反転入力端子(+)に入力される。そして、時刻t
において、該電位が基準電位Vrefを超えると、コ
ンパレータ3からの信号(b)はオンとなる。
【0026】この信号(b)は、時刻tから一定のオ
ン時間tだけオンとなる信号であり、全体の回路の遅れ
による時間である。信号(b)は、ディレー回路4でわ
ずかな時間だけ遅延されてワンショット回路5に送られ
る。ディレー回路4からの信号は、ワンショット回路5
でパルス信号化され、信号(c)がプリッププロップ9
のリセット端子R、及びカウンタ7のリセット端子Rに
入力される。
【0027】次に、プリッププロップ9のリセット端子
Rに信号(c)がオン入力され、且つ、時刻tからオ
ン時間tだけ経過した時刻において、セット端子Sにカ
ウンタ7から信号(d)がオフ(図2でLレベル)入力
されると、フリッププロップ9からの信号(e)はオフ
となる。アンド回路11は、パワー素子1の制御信号と
プリッププロップ9からの信号(e)とのアンドをとる
ので、アンド回路11の出力はオフとなる。すなわち、
制御信号をオフすることにより、パワー素子1のゲート
がオフとなるので、パワー素子1が強制的にオフされ
る。
【0028】すなわち、過電流を検出したときからパワ
ー素子1をオフするまでの一定のオン時間tだけ過電流
が流れるが、パワー素子1を破壊する前に制御信号を必
ずオフさせるので、ASO破壊からパワー素子1を保護
することができる。
【0029】また、時刻tからオン時間tだけ経過し
た時刻において、インバータ15からの信号は、オンと
なってクロック発生器10に入力される。クロック発生
器10は、インバータ15からオン信号を入力した時か
らクロック信号をカウンタ7に出力し、カウンタ7は、
クロック信号をn個(一定のオフ時間Tに対応)だけカ
ウントし、nカウント終了すると、信号(d)をオンに
する。
【0030】このため、フリップフロップ9のセット端
子Sにはカウンタ7から信号(d)がオン入力され、フ
リップフロップ9のリセット端子Rにはワンショット回
路5から信号(c)がオフ入力されることになる。そし
て、フリップフロップ9からの信号(e)は、オンとな
ってアンド回路11に入力される。このため、パワー素
子1の制御信号は、遮断されることなくパワー素子1の
ゲートに入力され、パワー素子1がオンとなる。
【0031】すなわち、制御信号をオフさせたときから
一定のオフ時間Tが経過した時に、再び制御信号をオン
させるので、パワー素子1の動作が完全に停止してしま
うのを防止できる。
【0032】ここで、ある過電流モード等の異常状態で
のパワー素子1の発熱量Pwは式(1)で表される。
【0033】 Pw=VDS×IDS×t/T ・・・(1) なお、VDSはパワー素子1のドレイン−ソース間電圧
であり、IDSはパワー素子1のドレインからソースに
流れる電流である。
【0034】すなわち、t/Tの比率を可変すること
で、パワー素子1の発熱量Pwの値を基本的にいくらで
も小さくすることができ、パワー素子1の異常時におけ
る発熱量を下げることができる。このため、この比率を
パワー素子1の定格レベルに合わせて可変することで、
どのような定格レベルのパワー素子1であっても、確実
にASO保護が可能となる。実際には、オン時間tは微
小時間であるため固定値とし、パワー素子1がASO
(安全動作領域)に入るように、所定のオフ時間Tを設
定することでASO保護が可能となる。
【0035】このように第1の実施の形態に係るパワー
素子の保護回路によれば、パワー素子1を単純にオフに
するのではなく、オフ時間(遮断時間)Tを設定して、
安全動作領域でパワー素子1を駆動すると共に、パワー
素子1の動作が完全に停止してしまうのを防止できる。
すなわち、過電流を検出してからパワー素子1がオフに
なるまでの一定のオン時間tと制御信号をオフさせてパ
ワー素子1がオフしているオフ時間Tとの比率t/Tに
より、パワー素子1を保護できる。
【0036】また、精度の良い検出抵抗等の余分な部品
が不要となり、余分な部品が不要となることで、この部
分で発生する発熱、電力ロス等のロスがなくなる。ま
た、この回路方式であれば、モノリシックICの半導体
のみではなく、制御系とパワー系とが別々の素子構造に
なっているハイブリッドICやモジュールIC等にも利
用できる。
【0037】さらに、パワーデバイスをセンス構造にす
る必要がないので、パワー素子自体を簡単に構成でき
る。また、パワー素子の両端電位差を検出するだけと違
って、t/T比率を変えることだけで、任意にASO保
護の値を決めることができる。これにより、回路設計の
自由度が高くなる。
【0038】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態に係るパワー素子の保護回路を説明する。第2の実施
の形態のパワー素子の保護回路は、前記比率を決定する
回路をアナログ回路で構成したことを特徴とするもので
あり、以下これについて詳述する。図3は第2の実施の
形態に係るパワー素子の保護回路を示す構成図である。
【0039】図3に示すパワー素子の保護回路は、図1
に示すパワー素子の保護回路と同様に、パワー素子1
と、第1抵抗R1及び第2抵抗R2と、コンパレータ3
と、ディレー回路4と、ワンショット回路5とを有して
いる。
【0040】また、パワー素子の保護回路は、ゲートが
ワンショット回路5の出力に接続され且つソースが接地
されたNチャネル型のMOSFETからなるパワー素子
17と、このパワー素子17のドレインとソース間に接
続されたコンデンサCと、非反転入力端子がパワー素子
17のドレインに接続され且つ反転入力端子が基準電圧
Vref2の正極に接続されたコンパレータ19とを有
している。
【0041】コンデンサCには電流Iが流れるように
なっていて、コンデンサCに蓄積された電荷による電圧
(d)がVref2を超えると、コンパレータ19の出
力がオンするようになっている。また、ワンショット回
路5からパルスがパワー素子17のゲートに入力される
と、パワー素子17がオンしてコンデンサCの電荷が放
電し、電圧(d)が低下してコンパレータ19の出力が
オフするようになっている。
【0042】また、アンド回路11は、制御信号とコン
パレータ19の出力とのアンドをとり、バッファ13
は、アンド回路11の出力をパワー素子1のゲートに印
加させる。
【0043】次に、このように構成された第2の実施の
形態に係るパワー素子の保護回路の動作を、図4に示す
各信号のタイミングチャートを参照しながら説明する。
なお、図4に示す(a)から(e)までの各信号は、図
3に示す(a)から(e)までの各部における信号に対
応するものとする。
【0044】まず、パワー素子1に過電流が流れると、
抵抗R1と抵抗R2との接続点Pの電位が上昇し、この
電位がコンパレータ3の非反転入力端子(+)に入力さ
れる。そして、時刻tにおいて、該電位が基準電位V
refを超えると、コンパレータ3からの信号(b)は
オンとなる。
【0045】この信号(b)は、時刻tから一定のオ
ン時間tだけオンとなる信号であり、全体の回路の遅れ
による時間である。信号(b)は、ディレー回路4でわ
ずかな時間だけ遅延されてワンショット回路5に送られ
る。ディレー回路4からの信号は、ワンショット回路5
でパルス信号化され、信号(c)がパワー素子17のゲ
ートに入力される。
【0046】すると、信号(c)がオンした時刻に、パ
ワー素子17がオンするため、コンデンサCに蓄積され
た電荷がパワー素子17を介して放電される。このた
め、コンパレータ19の非反転入力端子の電圧(d)が
急激に低下する。このため、時刻tからオン時間tを
経過した時刻には、電圧(d)が基準電圧Vref2未
満となるので、コンパレータ19からの信号(e)は、
オフとなる。アンド回路11は、パワー素子1の制御信
号とコンパレータ19からの信号(e)とのアンドをと
るので、アンド回路11の出力はオフとなる。すなわ
ち、制御信号をオフすることにより、パワー素子1のゲ
ートがオフとなるので、パワー素子1が強制的にオフさ
れる。
【0047】すなわち、過電流を検出したときからパワ
ー素子1をオフするまでの一定のオン時間tだけ過電流
が流れるが、パワー素子1を破壊する前に制御信号を必
ずオフさせるので、ASO破壊からパワー素子1を保護
することができる。
【0048】また、時刻tからオン時間tだけ経過し
た時刻から、コンデンサCに電流I が流れてコンデン
サCに電荷が徐々に蓄積される。このため、電圧(d)
は時間の経過ととともに上昇する。この電圧(d)はC
/Iで表される。そして、信号(e)がオフとなった
時刻からオフ時間Tだけ経過した時刻において、電圧
(d)は、基準電圧Vref2以上となる。なお、オフ
時間Tは、式(2)で表される。
【0049】 T=C×Vref2/I ・・・(2) このため、コンパレータ19からの信号(e)は、オン
となってアンド回路11に入力される。このため、パワ
ー素子1の制御信号は、遮断されることなくパワー素子
1のゲートに入力され、パワー素子1がオンとなる。
【0050】すなわち、制御信号をオフさせたときから
一定のオフ時間Tが経過した時に、再び制御信号をオン
させるので、パワー素子1の動作が完全に停止してしま
うのを防止できる。
【0051】すなわち、t/Tの比率を可変すること
で、パワー素子1の発熱量Pwの値を基本的にいくらで
も小さくすることができ、パワー素子1の異常時におけ
る発熱量を下げることができる。このため、この比率を
パワー素子1の定格レベルに合わせて可変することで、
どのような定格レベルのパワー素子1であっても、確実
にASO保護が可能となる。実際には、オン時間tは微
小時間であるため固定値とし、パワー素子1がASO
(安全動作領域)に入るように、所定のオフ時間Tを設
定することでASO保護が可能となる。
【0052】このように第2の実施の形態に係るパワー
素子の保護回路によれば、第1の実施の形態に係るパワ
ー素子の保護回路が有する効果と同様な効果を得ること
ができる。
【0053】なお、本発明は前述した第1の実施の形態
及び第2の実施の形態に係るパワー素子の保護回路に限
定されるものではない。第1の実施の形態のパワー素子
の保護回路では、インバータ15を設け、該インバータ
15がオフとなったときにクロック信号を停止したが、
例えば、フリップフロップ9とクロック発生器10との
間にインバータ15を設けず、フリップフロップ9から
の信号がオンとなったときにクロック信号を停止しても
良い。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、余分な部品を付加する
ことなく簡単な構成で、どのような定格レベルのパワー
素子においても確実にASO保護を可能とし且つパワー
素子を保護することができるパワー素子の保護回路を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るパワー素子の保護回路
を示す構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係るパワー素子の保護回路
の各部における信号のタイミングチャートである。
【図3】第2の実施の形態に係るパワー素子の保護回路
を示す構成図である。
【図4】第2の実施の形態に係るパワー素子の保護回路
の各部における信号のタイミングチャートである。
【図5】従来のパワー素子の保護回路の第1の例を示す
構成図である。
【図6】従来のパワー素子の保護回路の第2の例を示す
構成図である。
【図7】従来のパワー素子の保護回路の第3の例を示す
構成図である。
【符号の説明】
1,17 パワー素子 3,19 コンパレータ 4 ディレー回路 5 ワンショット回路 7 カウンタ 9 フリッププロップ 10 クロック発生器 11 アンド回路 1 5 インバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H740 BA11 BA12 BC01 MM02 MM11 5J055 AX32 AX37 AX44 AX64 BX16 CX00 DX13 DX22 EX02 EX11 EX25 EY01 EY10 EY21 EZ03 EZ07 EZ10 EZ25 EZ28 EZ32 EZ34 EZ50 FX04 FX07 FX13 FX18 FX32 FX38 GX01 GX04 5J091 AA01 AA41 AA51 CA57 FA18 FP02 FP05 GP01 HA10 HA25 HA29 KA04 KA05 KA15 KA28 KA33 KA35 KA36 KA37 MA19 TA01 TA06 UW08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワー素子に過電流が流れたことを検出
    する検出回路と、 この検出回路が前記過電流を検出した時に、前記パワー
    素子の制御信号を遮断する遮断回路と、 この遮断回路が前記制御信号を遮断した時から所定の遮
    断時間経過後に前記制御信号の遮断を解除する解除回路
    とを有し、 前記パワー素子が安全動作領域に入るように、前記所定
    の遮断時間を設定することを特徴とするパワー素子の保
    護回路。
  2. 【請求項2】 パワー素子に過電流が流れたことを検出
    する検出回路と、 この検出回路が前記過電流を検出した時から所定の導通
    時間経過後に前記パワー素子の制御信号を遮断する遮断
    回路と、 この遮断回路が前記制御信号を遮断した時から所定の遮
    断時間経過後に前記制御信号の遮断を解除する解除回路
    とを有し、 前記パワー素子が安全動作領域に入るように、前記所定
    の導通時間と前記所定の遮断時間との比率を設定するこ
    とを特徴とするパワー素子の保護回路。
  3. 【請求項3】 前記解除回路は、前記遮断回路が前記制
    御信号を遮断した時から計時を開始し前記所定の遮断時
    間だけ計時した時に前記制御信号の遮断を解除するため
    の解除信号を前記遮断回路に出力する計時回路を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のパワー素
    子の保護回路。
  4. 【請求項4】 前記解除回路は、第1及び第2主電極と
    制御電極を有し前記検出回路が前記過電流を検出した時
    に前記制御電極にオン信号が入力されて前記第1及び第
    2主電極間がオンする半導体素子と、この半導体素子の
    前記第1及び第2主電極間に並列に接続され且つ入力さ
    れる電流により電荷を蓄積するコンデンサとを有し、 前記遮断回路は、前記コンデンサの端子電圧と基準電圧
    とを比較し前記コンデンサの端子電圧が前記基準電圧を
    超えたときに前記パワー素子の制御信号を遮断する比較
    回路を有し、 前記所定の遮断時間は、前記コンデンサの値と前記電流
    の値と前記基準電圧の値とによって設定されることを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載のパワー素子の保護
    回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009095166A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Mitsubishi Electric Corp 電圧制御形スイッチングデバイスのゲート駆動装置
JP2012070263A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Denso Corp 電子装置

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