JP2003007805A - 基板処理装置および基板検出装置 - Google Patents

基板処理装置および基板検出装置

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JP2003007805A
JP2003007805A JP2001186221A JP2001186221A JP2003007805A JP 2003007805 A JP2003007805 A JP 2003007805A JP 2001186221 A JP2001186221 A JP 2001186221A JP 2001186221 A JP2001186221 A JP 2001186221A JP 2003007805 A JP2003007805 A JP 2003007805A
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cassette
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light
light projecting
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Application number
JP2001186221A
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English (en)
Inventor
Shigeto Suzuki
重人 鈴木
Yasuyoshi Kitazawa
保良 北澤
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FOUPカセット内の基板の収納状態を適切
に把握することができる基板処理装置および基板検出装
置を提供することを目的とし、さらに、迅速に基板の収
納状態を検出し、基板の高速処理を可能にする基板処理
装置及び基板検出装置を提供する。 【解決手段】 基板Wの挿入及び取り出しを行うための
開口1cを備え、挿入された複数の基板Wを略水平に収
納保持するための溝1dが複数段設けられているカセッ
ト1に対して、収納された基板Wの検出を行う基板検出
装置であって、カセット1の各溝1dに収納された基板
Wに向かって、その一部を跨ぐように進退可能である、
線光源からなる投光部19と線状に配設される受光部2
0とを有し、投光部19から受光部20へと至る光路が
遮られることにより基板Wの有無及び状態を検出するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カセットに収納さ
れた基板に所要の処理を施す基板処理装置と、かかる基
板処理装置において基板の有無を検出する基板検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製品の製造工程等にて半導体ウェ
ハーなどの基板を搬送する際、通常、複数の基板が、カ
セットに収納されて各工程間を搬送され、基板処理装置
においてカセット単位に所要の処理が施されていく。か
かる場合、基板処理装置においては、カセットごとに基
板の収納状態をまず把握する必要がある。従来、カセッ
トに収納された基板を処理する基板処理装置、またはか
かる基板処理装置において基板の有無を検出する基板検
出装置としては、例えば、特開平3−297156号公
報に開示されたもの等がある。
【0003】この基板処理装置では、複数枚の基板を収
納するためのカセットとして、オープンカセットと呼ば
れるものが使用されている。このオープンカセット(以
下、単に「カセット」という)の前側には、基板を挿入
及び取り出しを行うための開口が設けられ、更に、カセ
ットの奥側には、前記開口よりも小さな開口が設けられ
ている。また、カセット内には、基板をほぼ水平に保持
するための複数段の溝が形成されている。かかるカセッ
ト内の基板収納状態を基板処理前に予め把握するため、
カセット載置部に基板検出手段が設けられている。この
基板検出手段は、カセットを前後から挟むように対向配
置された投光素子と受光素子とで構成された透過型セン
サであり、この透過型センサをカセット内の最上段の溝
から最下段の溝まで上下方向に移動させることで、カセ
ット内の各溝内に収納された基板の有無を把握するもの
である。
【0004】ところが、近年の基板の大型化に伴って、
この基板を収納するカセットについて新たな規格が取り
決められている。この規格に準じたカセットは、FOU
P(Front Opening Unified P
od)カセットと呼ばれている。このFOUPカセット
は、基板を挿入及び取り出するための開口が一つだけ設
けられており、この開口に着脱可能な蓋が取り付けられ
ているものである。
【0005】上述したFOUPカセットにおいては、開
口が一つのみであるため、特開平3−297156号公
報に開示されたようにカセットを前後から挟む透過型セ
ンサによって、カセットの各溝に収納された基板の有無
を検出することができない。また、基板の検出を行うた
めには、一旦、開口に取り付けられた蓋を開けるという
動作がどうしても必要となるため、基板検出のための動
作が複雑となり時間が増大するなどの種々の制約を受け
ることになる。
【0006】かかる制約を緩和すべく、例えば、特開平
11−145244号公報のように、FOUPカセット
の蓋を開けた後、蓋を取り外す機構を下降させて退避さ
せながら、同時に一対の反射型センサ等でカセットの上
から順に基板の有無を検出していく装置などが開示され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−145244号公報の装置においても、蓋を取り
外す機構に取り付けられた反射型センサが、カセットに
沿って下降し終えるまでは、少なくともカセット内に収
納された全ての溝についての基板有無の検出を終了する
ことはできないため、処理時間としての制約が発生す
る。また、一対の反射型センサ等で、基板の有無を検出
するものであるため、基板が不規則な状態で収納されて
いる場合等には、適切に検出することが難しいという問
題がある。図10は、開口101側からみたカセット1
00の一部を各溝に保持されて収納されている基板10
2とともに示したものであるが、基板102a、102
d、102eや、空隙103a〜cについては、基板の
有無を容易に検出できる。しかし、2枚重ねになった基
板102bや、斜め差しになった102cにおいては、
一対の反射型センサ等では、収納状態を適切に検出する
ことが困難となる。
【0008】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、FOUPカセット内の基板の収納状態を適切に
把握することができる基板処理装置および基板検出装置
を提供することを目的とし、さらに、迅速に基板の収納
状態を検出し、基板の高速処理を可能にする基板処理装
置及び基板検出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の基板検出装置は、基板の挿入及び
取り出しを行うための開口を備え、挿入された複数の基
板を略水平に収納保持するための溝が複数段設けられて
いるカセットに対して、収納された基板の検出を行う基
板検出装置であって、前記カセットの各溝に収納された
基板に向かって、その一部を跨ぐように進退可能であ
る、線光源からなる投光部と線状に配設される受光部と
を有し、前記投光部から前記受光部へと至る光路が遮ら
れることにより前記基板の有無及び状態を検出すること
を特徴とする。
【0010】この構成によると、線光源からなる投光部
と線状に配設される受光部との間で、一括して線状に基
板収納状態を把握することが可能になり、全ての溝に対
する基板の状態を同時に検出することができる。そのた
め、基板検出のためのタクトタイムが非常に短時間とな
り、迅速に基板の収納状態の検出を行うことが可能にな
る。そして、かかる投光部と受光部とを、カセットに収
納された基板に向かって、その一部を跨ぐように進退さ
せる動作を行うだけで基板検出可能な状態となるため、
非常に短時間でFOUPカセット内の全ての基板の検出
を可能にすることができる。また、投光部と受光部との
間に形成される線光の数を適切に選択し、十分な光路密
度を持たせることで、複数枚重ねや斜め差しといった不
規則な基板収納状態についても、正確に検出することが
可能になる。したがって、FOUPカセット内の基板の
収納状態を迅速に且つ適切に把握することができ、基板
の高速処理を可能にする基板検出装置を提供することが
できる。
【0011】請求項2に記載の基板検出装置は、請求項
1において、前記受光部は、前記基板を収納保持する各
溝ごとに対応するように、それぞれ複数本の光ファイバ
が、その一端を線状に分布させて配設されるものであ
る。
【0012】この構成によると、複数本の光ファイバを
用いて受光部を形成するため、線状に配設される構造を
確実に実現でき、更に、設計の自由度も大きくすること
ができる。また、各溝ごとに対応するように複数本の光
ファイバを配設することで、FOUPカセット内の基板
の収納状態を適切に検出することが可能になる。すなわ
ち、通常、光ファイバの径は基板の厚みに対して十分に
小さいため、各溝ごとに対応して複数本の光ファイバの
端部が位置するように十分な密度を持たせて配設するこ
とで、各溝ごとの基板の有無のみならず、複数枚重ねや
斜め差しといった不規則な収納状態をも適切に検出する
ことができる。
【0013】請求項3に記載の基板検出装置は、請求項
1または2において、前記受光部は、前記投光部からの
複数の線光が線状に点滅している状態を撮像する撮像手
段を有していることを特徴とする。
【0014】この構成によると、例えば、受光部側に配
設したリニアCCD等により、投光部から受光部へと至
る光路が基板によって遮られているかどうかによって線
状に点滅している状態となった複数の線光を撮像するた
め、一括してFOUPカセット内に収納されている基板
全ての状態を把握することができる。したがって、基板
の迅速な検出が可能になり、基板の高速処理を図ること
ができる。
【0015】請求項4に記載の基板検出装置は、請求項
2において、前記受光部を構成するよう一端を線状に分
布させた光ファイバの他端側の端部を面状に集合させて
撮像する撮像手段を有していることを特徴とする。
【0016】この構成によると、線状に分布した光ファ
イバの一端で受光された線光は、光ファイバを通過して
他端側に到達し、面状に集合してコンパクトに点滅して
いる状態となる。この状態を一括して撮像することで、
基板の迅速な検出が可能になる。また、CCDカメラ等
の撮像手段を受光部とは離れた位置に配置することがで
き、撮像手段の配置に関して空間的な設計の自由度が高
まるとともに、撮像手段の共有化なども可能になる。通
常、1基の基板処理装置において、複数のカセットが載
置され、カセット単位で処理が行われていくものである
が、かかる場合に、上記構成によると、撮像手段の共有
化等も可能になる。
【0017】請求項5に記載の基板検出装置は、請求項
1〜4のいずれかにおいて、前記投光部は、前記基板を
収納保持する各溝ごとに対応するように、それぞれ複数
本の光ファイバが、その一端を線状に分布させて配設さ
れていることを特徴とする。
【0018】この構成によると、光ファイバを用いてい
るため、線光源からなる投光部を確実に実現することが
でき、迅速な基板収納状態の検出を行うことが可能にな
る。また、各溝ごとに対応するように複数本の光ファイ
バを配設することで、FOUPカセット内の基板の収納
状態を適切に検出することが可能になる。
【0019】請求項6に記載の基板検出装置は、請求項
1〜4のいずれかにおいて、前記投光部を構成する線光
源は、光学フィルタを通過した平行光線であることを特
徴とする。
【0020】この構成によると、線光源からなる投光部
を確実に実現することができ、迅速な基板収納状態の検
出を行うことが可能になる。
【0021】請求項7に記載の基板処理装置は、(1)
基板の挿入及び取り出しを行うための開口を備え、挿入
された複数枚の基板を略水平に保持するための溝が複数
段設けられているカセットを載置する載置部と、(2)
前記カセットに収納された基板の処理を行う処理部と、
(3)前記載置部と処理部とを仕切る隔壁に設けられた
通過口と、(4)前記通過口に向かって進退することで
開閉するシャッター機構と、(4)前記カセットの各溝
に収納された基板の有無を検出する基板検出装置と、を
備えた基板処理装置であって、前記基板検出装置は、線
光源からなる投光部と線状に配設される受光部とを有
し、前記投光部から前記受光部へと至る光路が遮られる
ことにより前記基板の有無及び状態を検出するものであ
り、前記シャッター機構の開動作後もしくは開動作中
に、前記各溝に収納された基板に向かって、その一部を
跨ぐように前記投光部と受光部とを前記通過口内に突出
させることを特徴とする。
【0022】この構成によると、線光源からなる投光部
と線状に配設される受光部との間で、一括して線状に基
板収納状態を把握することが可能になり、全ての溝に対
する基板の状態を同時に検出することができる。そのた
め、基板検出のためのタクトタイムが非常に短時間とな
り、迅速に基板の収納状態の検出を行うことが可能にな
る。そして、かかる投光部と受光部とを、シャッター機
構の開動作後もしくは開動作中に、カセットに収納され
た基板に向かって、その一部を跨ぐように通過口内に突
出させるため、ほとんどタイムラグを発生させずに、非
常に短時間でFOUPカセット内の基板の検出処理を行
うことを可能にすることができる。また、投光部と受光
部との間に形成される線光の数を適切に選択し、十分な
光路密度を持たせることで、複数枚重ねや斜め差しとい
った不規則な基板収納状態についても、正確に検出する
ことが可能になる。したがって、FOUPカセット内の
基板の収納状態を迅速に且つ適切に把握することがで
き、基板の高速処理を可能にする基板処理装置を提供す
ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態例について説明する。なお、本実施形態例で
は、本発明に係る基板処理装置と基板検出装置とを包括
するように説明する。
【0024】図1は、本実施形態例に係る基板処理装置
50の要部の概略構成を示す一部断面を含む側面図であ
る。なお、この基板処理装置50は、FOUP(Fro
ntOpen Unified Pod)カセットと呼
ばれ、基板の挿入及び取り出しを行うための開口に蓋が
取り付けられているカセットに対応した基板処理装置で
ある。
【0025】基板処理装置50は、図1に示すように、
基板WをFOUPカセット1(以下、「カセット1」と
いう)から取り出して、この基板Wに所定の処理を行う
処理部9(詳細図示せず)と、カセット1を載置する載
置部3とが隔壁10で隔てられて構成されている。載置
部3には、カセット1を載置する複数個のカセットステ
ージ2が設けられている(図1では、一つのみを図
示)。隔壁10のこれらの各カセットステージ2に対応
する位置には、通過口10aが設けられ、通過口10a
に向かって進退することで開閉するシャッター部材5a
を有したシャッター機構5と、基板搬送機構8とが、隔
壁10と処理部9との間に更に設けられている。
【0026】図2に示すように、カセット1は、基板W
を収納するための容器1aと、この容器1aに備える開
口1cに着脱可能に嵌め込まれる蓋1bとで構成されて
いる。容器1aの内壁には、多段の溝1dが対向して設
けられている。各溝1dには、基板Wがほぼ水平に保持
された状態で収納されている。蓋1bには、容器1aの
開口1cに嵌め込まれた際に、蓋1bを容器1aに固定
する固定機構1eが埋設されている。この固定機構1e
は、基端部にラックが刻切された2本のロック部材1f
と、ラックに噛合う回転自在なピニオン1gとで構成さ
れる。ピニオン1gの回転により、ロック部材1fが蓋
1bから突出した状態となることで、容器1aと蓋1b
とが固定されるものである。そして、蓋1bと容器1a
の固定は、シャッター部材5aに備えられ、ピニオン1
gに接続可能な連結部を有したロック機構(図示せず)
によって解除される。容器1aとの固定が解除された蓋
1bは、ロック機構と連結されたままシャッター部材5
aに保持されて容器1aと離脱可能となる。
【0027】図1において、カセットステージ2には、
カセット1が載置されたことを検出するために、反射セ
ンサ等の図示しないカセット検出手段がカセット1の載
置面に設けられている。また、カセットステージ2は、
その下方に設けられたカセット駆動機構4によって、隔
壁10方向(Y方向)に進退移動可能に構成されてい
る。
【0028】カセット駆動機構4は、カセットステージ
2の下面に設けられた凸部2aに螺合する螺軸4bを電
動機4aで駆動する、いわゆる螺子送り機構によって構
成されている。カセットステージ2にカセット1が載置
されると、電動機4aが螺軸4bを正回転させてカセッ
トステージ2を隔壁10に向かって前進させる。なお、
カセット1の全ての基板Wの処理が終了すると、電動機
4aは、螺軸4bを逆回転しカセットステージ2を後退
させる。
【0029】隔壁10には、先述した通過口10aが、
カセット1に対向する位置に、カセット1とほぼ同じ大
きさとなるように形成されている。この通過口10a
は、カセット1から基板Wの取り出しおよび収納を行う
ためのものであり、カセット1が載置されていない場合
には、処理部9と載置部3との雰囲気を遮断するために
シャッター部材5aによって閉じられている。
【0030】シャッター機構5のシャッター部材5aに
は、本実施形態例に係る基板検出装置51の基板検出部
11が取り付けられており、シャッター部材5aは、支
持部材5bによってシャッター駆動機構5に取り付けら
れている。なお、基板検出装置51については、後で詳
述する。支持部材5bは、下方に延びたL字型のアーム
状に形成されており、この支持部材5bの基端部が取り
付けられるシャッター駆動機構5cによって進退および
昇降駆動される。
【0031】シャッター駆動機構5cは、シャッター部
材5aをZ方向に昇降させる昇降機構5dと、Y方向に
進退させる進退機構5eとで構成されている。昇降機構
5dは、支持部材5cの基端部に螺合する螺軸を電動機
によって駆動する、いわゆる螺子送り機構によって構成
されている。進退機構5eも、昇降機構5dをY方向に
進退させる螺子送り機構で構成され、進退機構5eおよ
び昇降機構5dによって、シャッター部材5aは、進退
および昇降が可能となる。すなわち、図1における矢印
(a)が進退方向を示し、矢印(b)が昇降方向を示し
ている。図1においては、カセット1の蓋1bを取り外
した後における昇降前後のシャッター部材5aの様子が
図示されている。
【0032】シャッター機構5と処理部9との間には、
図1に示す基板搬送装置8が設けられている。基板搬送
装置8は、後述するように基板検出装置51によってカ
セット1内における基板Wの収納状態が検出された後
に、カセット1から基板Wを取り出し、処理部9へ受け
渡すとともに、処理部9での処理が終了した後に、さら
に基板Wを受け取り、再びカセット1内に収納するもの
である。この基板搬送装置8は、基板Wを保持するアー
ム8aを有し、アーム8aは、アーム支持台8bに装備
された螺子送り機構によって、水平面内で進退移動可能
に構成されている。そして、このアーム支持台8bは、
アーム回転台8cに内蔵された電動機の出力軸に連結支
持されている。この電動機の回転によって、アーム8a
は、水平面内で回転可能となる。さらに、アーム回転台
8cは、螺子送り機構で構成された昇降機構8dによっ
て、昇降可能となっている。また、昇降機構8dは、Y
方向及びZ方向に対してともに垂直なX方向(矢印は図
示せず)にスライド移動可能なスライド機構8eに搭載
されている。
【0033】次に、基板検出装置51について説明す
る。基板検出装置51は、カセット1の各溝1dに収納
された基板Wに向かって、その一部を跨ぐように進退可
能である投光部と受光部とを有し、投光部から受光部へ
と至る光路が遮られることにより基板の有無及び状態を
検出するものである。図3に、基板検出装置51の概略
を示している。本図において、基板検出装置51は、シ
ャッター部材5aに取り付けられ、投光部と受光部を備
えた基板検出部11を有している。そして、基板検出部
11の投光部側には、複数の光ファイバ12(以下、
「投光側光ファイバ12」ともいう)の一端が接続さ
れ、この投光側光ファイバ12の他端は、発光部14に
接続されている。また、基板検出部11の受光部側に
は、投光側と同様に複数の光ファイバ13(以下、「受
光側光ファイバ13」ともいう)の一端が接続され、そ
の他端は、集合保持部15に接続されている。集合保持
部15には、複数の受光側光ファイバ13の端部が集合
して配設されている面と向き合うように撮像手段である
CCDカメラ16が対向している。このCCDカメラ1
6で撮像された画像が、処理部17で処理されること
で、基板収納状態が検出される。そして、この基板検出
情報は、メモリ18に記憶される。
【0034】以下、基板検出装置51の要部について、
さらに詳しく説明する。図4〜図7は、シャッター部材
5aに取り付けられた基板検出部11を説明する図であ
る。図4は基板検出部11の上から見た図であり、図5
はシャッター部材5a側から基板検出部11を見た図、
図6は基板検出部11の要部の構造を説明する図、図7
は基板検出部11の一部をカセット1の開口1c側に向
かって見た図である。なお、図4では、理解しやすくす
るため、カセット1における容器1aの上面部分と、隔
壁10におけるカセット1の上側に位置した部分などを
適宜省略して示してある。
【0035】図4および図5において、基板検出部11
は、円弧状断面を有して柱状に形成される投光部19と
受光部20とを有しており、投光部19と受光部20
は、それぞれシャッター部材5aの上面21と下面22
にて支持されている。この投光部19の支持は、投光部
19の上下端にそれぞれ一端が取り付けられた投光側上
スイングアーム23aと投光側下スイングアーム23b
とを介してシャッター部材5aに取り付けられてなるも
のであり、投光側上スイングアーム23aと投光側下ス
イングアーム23bの他端側が、それぞれ上面21と下
面22において、軸24によりシャッター部材5aに対
して回転可能に軸支されているものである。なお、図示
しないが、軸24は、上下方向に位置決めされるととも
に回転可能となるように軸受け等により支持される構造
となっている。また、受光部20についても、投光部1
9と同様の支持構造によりシャッター部材5aに取り付
けられている。すなわち、受光側上スイングアーム25
aと受光側下スイングアーム25bに、受光部20の上
下端がそれぞれ取り付けられ、受光側上スイングアーム
25aと受光側下スイングアーム25bの他端側が、そ
れぞれ上面21と下面22において、軸24と同様に軸
26によってシャッター部材5aに対して回転可能に軸
支されている。
【0036】そして、軸24の上下端にはそれぞれギヤ
24a、24bが、軸26の上下端にはそれぞれギヤ2
6a、26bが設けられており、これらの各ギヤとそれ
ぞれ噛合するギヤを有する駆動部によって、各スイング
アームが駆動される。すなわち、ギヤ24aは、ギヤ2
7aを有した投光側上駆動部27によって駆動され、以
下同様に、ギヤ24bは、ギヤ28aを有した投光側下
駆動部28に、ギヤ26aは、ギヤ29aを有した受光
側上駆動部29に、ギヤ26bは、ギヤ30aを有した
受光側下駆動部30に、それぞれ駆動される。これらの
駆動部は、いずれも同様の構成であり、例えば、圧縮空
気により作動して2位置で切換が行われるピストン部等
を有するものであり、かかるピストン部の先端に連結さ
れたリンク機構を介してギヤに回転力を付与するもので
ある。例えば、投光側上駆動部27の場合であれば、ピ
ストン部27bの2位置間での前後動により、リンク機
構27cが駆動され、かかるリンク機構27cの一端と
連結したギヤ27aが、所定の角度のみ回転するもので
ある。このとき、ギヤ27aとギヤ24aとの歯数比を
適宜選択することで、投光側上スイングアーム23aに
所要角度の回転運動を行わせるものである。
【0037】投光側上駆動部27以外の駆動部のいずれ
についても同様に構成されており、各ピストン部を同時
に動作させることで、各スイングアームを同時に駆動
し、投光部19と受光部20とを、それぞれ軸24及び
軸26に対して所要角度回転可能にするものである。な
お、必ずしも駆動部はこのとおりでなくてもよく、例え
ば、投光側と受光側のそれぞれの上側のみに設けられる
もの等であってもよい。
【0038】次に、投光部19と受光部20において光
路を形成するための構成について説明する。図6は、投
光部19を上側から見たものであるが、先述のように、
投光部19は、円弧状断面を有した柱状に形成されてお
り、かかる柱状側面には、複数の投光側光ファイバ12
の一端が、それぞれ接続されている。図6においては、
一つの光ファイバが、柱状側面28から接続されている
様子を模式的に示しているが、同様に複数の光ファイバ
12が、投光部19の柱方向(上下方向)に接続されて
いる。投光部19に接続された光ファイバ12の端部2
9は、投光部19の側面30からその端面が露出するよ
うに保持されている。なお、受光部20においても、同
様に複数の受光側光ファイバ13が接続されている。
【0039】図7は、投光部19と受光部20の一部
(二点鎖線で図示)をカセット1の開口1c側に向かっ
て見たものであるが、投光部19及び受光部20に対し
て、それぞれ複数の光ファイバ12及び13が接続して
配設されている様子を模式的に示している。投光部19
および受光部20とも、同様の構成で複数の光ファイバ
12および13が接続して配設されており、その一端を
線状に分布させて配設されている。すなわち、投光部1
9の場合で説明すると、側面30から露出した光ファイ
バ12の端部29が上下方向に線状に分布するように配
設されている。この光ファイバの配設構成については、
受光部20についても同様である。そして、各光ファイ
バ12の端部と各光ファイバ13の端部とが、それぞれ
対向するように配設されており、各投光側光ファイバ1
2の端部からなる線光源から発せられた線光が、それぞ
れ各受光側光ファイバ13へと至るように光路形成が可
能になる。
【0040】また、投光部19および受光部20とも、
基板Wを収納保持する各溝1dごとに対応するように、
それぞれ複数本の光ファイバが配設する構成となってい
る。図7において、約0.1mmの直径を有した光ファ
イバを、各溝1dごとに、光ファイバと光ファイバの間
隔が0.2mmごととなるように配設している様子を示
している。通常、基板Wの厚みは約0.7mmであり、
各溝1dごとに0.2mmピッチで光ファイバを配設す
ることにより、基板Wが正常に溝1dに保持されていれ
ば、3本乃至4本の線光が基板Wの側部に対応すること
となる。図7に示す実施例では、各溝1dごとに15本
即ち3mm幅にわたって光ファイバが配設されている。
そしてさらに、各溝と溝との間には、2本の光ファイバ
が配設されているものである。このように光ファイバを
配設することによって、後述するように投光部19と受
光部20とが、基板Wに向かってその一部を跨ぐように
突出したとき、基板Wによって線光が遮られる状態によ
って、各溝ごとの基板の有無を検出可能にするととも
に、2枚重ねや斜め差しといった不規則な収納状態につ
いても適切に検出することを可能にするものである。
【0041】図8は、集合保持部15の構成について説
明する図であり、図(a)は、正面図を示し、図(b)
は、図(a)におけるA−A矢視断面図を示したもので
ある。受光側光ファイバ13の一端は、それぞれ受光部
20に配設されているが、その他端側の端部は、集合保
持部15にて面状に集合して保持されている。すなわ
ち、集合保持部15の一面側から挿入接続された投光側
光ファイバ13の端部は、もう一方の面である被撮像面
15aにそれぞれ端面が露出するように配設され、これ
らの端面は、同一面上に集合配置される。そして、先述
したように、各溝ごとに対応する15本と溝間に対応す
る2本の合わせて17本が一区分を構成するが、これら
1区分となる17本を図(a)における横方向に並べて
配設し、縦方向には、各区分を対応させるように配設し
ている。FOUPカセットの場合、基板が25枚収納さ
れるように溝が設けられており、このように配設するこ
とで、多数本の直径0.1mmの光ファイバの端面が、
17本×25本のマトリックス状にコンパクトに配設さ
れる。そしてさらに、図8(b)に示されるように、多
数の光ファイバ13の端面が面状に集合した被撮像面1
5aに向き合うように撮像手段であるCCDカメラ16
が対向している。
【0042】以上説明したように、本実施形態例に係る
基板処理装置及び基板検出装置が構成される。つぎに、
上述した基板処理装置及び基板検出装置における作動に
ついて説明する。
【0043】まず、図1を参照しながら説明する。図示
しない搬送設備等によって搬送されてきたカセット1
が、載置部3のカセットステージ2の上に載置される。
載置された後、カセット1は、カセット駆動機構4によ
って前進駆動される。このとき、シャッター部材5a
は、通過口10aを塞いでいる。そして、カセット1が
シャッター部材5aに近接する位置にまで移動してくる
と、シャッター部材5aに設けられている図示しないロ
ック機構が、カセット1の蓋1bに設けられた固定機構
1eのピニオン1gと連結し、固定機構1eが解除され
(図2参照)、容器1aから蓋1bを取り外し可能な状
態となるとともに、蓋1bがシャッター部材5aに保持
される。
【0044】つぎに、シャッター部材5aは、シャッタ
ー駆動機構5cにより後退させられる。後退すること
で、カセット1の開口1cは、開いた状態となり、蓋1
bを保持したシャッター部材5aとカセット1との間に
空間が生じる。ここで図4を参照すると、後退する前
は、シャッター部材5aは二点鎖線の位置にあり、後退
が完了すると、実線で示した位置となる。このとき、後
退前においては、基板検出部11の投光部19と受光部
20は、ともに二点鎖線で示した退避位置にある。そし
て、シャッター部材5aの後退が完了したところで、上
面21と下面22とにそれぞれ設けられている各駆動部
27、28、29、30によって、前述したように駆動
することで、カセット1の各溝に収納された基板Wに向
かって、その一部を跨ぐように投光部19と受光部20
とを通過口10a内に突出させる(図4及び図5参
照)。投光部19と受光部20とが、通過口10a内に
基板Wの一部を跨ぐように突出した様子が、図4の実線
で示した基板検出部11として表されている。なお、投
光部19と受光部20とが、基板Wの一部を跨ぐことが
できるように、シャッター部材5aの後退距離が適宜設
定されている。また、投光部19と受光部20が突出す
るタイミングは、必ずしも、シャッター機構5の開動作
完了後でなくてもよく、例えば、シャッター機構5の開
動作中に基板検出部11が突出を開始し、シャッター機
構5の開動作完了とほぼ同時期ないしは、直後くらいの
タイミングで、基板検出部11の突出が完了するもので
あってもよい。
【0045】投光部19と受光部20とが、基板Wの一
部を跨ぐように通過口10a内に突出した後、図3に示
す発光部14に接続された投光側光ファイバ12の全て
の端面に光が照射される。これらの照射された光は、そ
れぞれ投光側光ファイバ12を通過して投光部19に接
続された他端側の端部に到達する。そして、図4の矢印
で示したように投光部19から受光部20の対応する光
ファイバ13の各端面に向かって線光からなる光路が形
成される。
【0046】このとき、溝1dに基板Wが収納されてい
る場合は、その部分に対応する光路が遮られることにな
る。すなわち、図7を用いて説明すると、例えば、光フ
ァイバ12aおよび12cの端部から投光された線光
は、それぞれ基板Wによって遮られ、受光側の光ファイ
バ13aおよび13cに到達しない。しかし、基板Wが
収納されていない溝に該当している光ファイバ12bに
ついては、受光側の光ファイバ13bにまで到達する。
また、図10に示す2枚重ねとなった基板102bの場
合は、光ファイバ12aや12cの場合のように3本乃
至4本が遮られるのでなく、7本乃至8本といった多く
の光ファイバからの光路が遮られることになる。そし
て、同じく図10に示す斜め差しとなった基板102c
の場合は、溝と溝との間に配設された2本の光ファイバ
12から投光される光路も遮られることになる。したが
って、各溝ごとの基板Wの有無のみならず、2枚重ねや
斜め差しといった不規則な基板の収納状態も把握するこ
とが可能になる。なお、必ずしも、各溝に対応する光フ
ァイバは、0.2mmピッチの配列で、溝と溝との間の
配設本数は2本という配列に限られるものではなく、基
板Wの厚さ等を考慮し、複数枚重ねや斜め差しの場合を
把握可能な配設密度を有するものであれば、本実施形態
例のとおりでなくてもよい。
【0047】そして、上述のように、投光部19からの
複数の線光のうち一部は遮られ、一部は遮られずに受光
部20へと到達すると、受光部20側から見た場合、投
光部19からの線光が上下方向に対して線状に点滅して
いる状態となる。これらの線状に点滅した線光は、受光
部20の各光ファイバ13の端部で受光されることにな
る。受光部20で受光されたこれらの線光は、各光ファ
イバ13を通過して、集合保持部15の被撮像面15a
にまで到達する(図3及び図8参照)。
【0048】つまり、被撮像面15aにおいては、基板
Wに遮られて線光が受光されなかった光ファイバ13の
端面は点灯せず、基板Wに遮られずに受光された光ファ
イバ13の端面のみが点灯することになり、面状に集合
して点滅している状態となる。ここで、この被撮像面1
5aをCCDカメラ16で撮像する。したがって、CC
Dカメラ16では、25行17列のマトリックス状に点
滅している画像が得られる(図8参照)。この各行が、
カセット1の溝1d単位に対応する一区切りを構成し、
これらの点滅状態によって、各溝ごとの基板Wの有無
や、また複数枚重ねや斜め差しといった状態を把握する
ことが可能になる。
【0049】図3において、この25行17列のマトリ
ックス状の点滅画像データは、CCDカメラ16で取り
込まれた後、処理部17へと伝送される。処理部17で
は、この画像データに2値化処理を施して、25行17
列の各格子点のオン・オフパターンを認識する。そし
て、このオン・オフパターンによって、カセット1内の
全ての溝1dにおける基板Wの有無を検出するととも
に、複数枚重ねや斜め差しといった不規則状態の発生に
ついても検出される。
【0050】こうして、カセット1単位で収集された基
板Wの収納状態を示すデータは、メモリ18へと記憶・
格納される。このメモリ18に記憶されたカセット1単
位の基板Wの収納情報は、基板処理装置50を制御する
図示しないコントローラによって利用される。例えば、
コントローラは、このメモリ18の情報に基づいて、基
板搬送機構8を動作させて、カセット1の特定の溝から
取り出した基板Wを取り出すとともに、その基板Wを取
り出した特定の溝へと返却収納するような場合に利用し
ている。
【0051】基板Wの検出が終了すると、基板検出部1
1は、通過口10aに突出した状態から、各駆動機構2
7〜30によって駆動されて先述した退避位置へと後退
する(図4参照)。そして、図1にて、基板検出部11
が退避位置にあり、カセット1の蓋1bを保持した状態
のまま、シャッター部材5aは、シャッター駆動機構5
cによって下降を行う。
【0052】シャッター部材5aが後退した後、今度
は、基板搬送装置8のスライド機構8eが、載置部3に
載置されて蓋1bが取り外されているカセット1に対向
する位置にまで、アーム8aを移動させる。そして、処
理部9での処理が施される予定の基板Wが収納されてい
る位置に対応するように、昇降機構8dによってアーム
8aの昇降動作が行われる。所定の基板Wの前まで位置
すると、この基板Wの下面にまでアーム8aを前進さ
せ、アーム8aの上に基板Wを保持した後に、アーム8
aを後退させて基板Wをカセット1から取り出す。スラ
イド機構8eは、アーム8aを移動させて、処理部9の
図示しない基板搬送ロボットに基板Wを受け渡す。処理
部9での基板Wの処理が終了すると、基板搬送機構8
は、処理部9の基板搬送ロボットから基板Wを受け取
り、再びその基板Wを取り出したカセット1内に収納す
る。
【0053】以上の処理をカセット1内の正常に収納さ
れている全ての基板Wに対して行う。こうして、カセッ
ト1内の基板Wの処理が終了し、カセット1に全ての基
板Wが収納されると、シャッター部材5aは、上昇駆動
された後に前進駆動されて、通過口10aを塞ぎ、シャ
ッター部材5a内に設けられたロック機構(図示せず)
を動作させて、カセット1の容器1aに蓋1bを固定す
る。容器1aに蓋1bが固定されると、カセットステー
ジ2は、カセット駆動機構4によって後退移動し、カセ
ット取り上げ位置にまで移動する。以上により、本実施
形態例に係る基板処理装置50および基板検出装置51
の動作が終了する。
【0054】以上説明したように、本実施形態例による
と、FOUPカセット内の基板の収納状態を迅速に且つ
適切に把握することができ、基板の高速処理を可能にす
る基板処理装置及び基板検出装置を提供することができ
る。
【0055】また、実施の形態は、上記に限定されるも
のではなく、例えば、次のように変更して実施してもよ
い。 (1)本実施形態例においては、シャッター部材に取り
付けられたスイングアーム機構により、カセット1内の
基板に向かって、その一部を跨ぐように、投光部と受光
部を突出させる基板検出部を例示している。しかし、必
ずしもこのとおりでなくてもよく、例えば、図9に示す
ようなものであってもよい。この実施形態においては、
隔壁10に対して通過口10aの水平方向両側に投光側
スライド機構31と受光側スライド機構32をそれぞれ
設け、これら各スライド機構31、32にそれぞれスラ
イド駆動可能に取り付けられた投光側支持部33、受光
側支持部34を介して投光部19と受光部20が支持さ
れるようなものであってもよい。この場合、シャッター
部材5aが蓋1bを保持したまま後退した後、各スライ
ド機構31、32上を各支持部33、34が矢印(a)
にようにスライド駆動される。そして、通過口10aに
近接してスライド移動が終了すると、それぞれ支持部3
3、34が、図示しない旋回駆動機構により、矢印
(b)に示すように約90°回転し、投光部19から受
光部20に向かって矢印(c)で示すように光路を形成
し、基板Wの検出を行うものであってもよい。
【0056】(2)また、同じく図9に図示するが、投
光部20については、本実施形態例で説明したように光
ファイバ13が配設されるものでなくてもよく、例え
ば、投光部19からの複数の線光が線状に点滅している
状態を直接に撮像する撮像手段を有するものであっても
よい。すなわち、図9にて、投光部19の光ファイバ1
2から投光された複数の線光が線状に点滅している様子
をリニアCCD35により直接に撮像するものであって
もよい。また、受光部20に光ファイバ13を配し、こ
の光ファイバ13の受光側とは他端側の端面をリニアC
CDで撮像するものであってもよい。これらの場合であ
っても、本実施形態例と同様の効果を奏し得る。
【0057】(3)本実施形態例においては、投光部と
受光部が1回の旋回動作で、基板に向かって一部跨ぐよ
うに突出するものであったが、必ずしもこのとおりでな
くてもよく、例えば、旋回動作を行った後、投光部と受
光部を少し隔壁に向かって前進させて基板の一部を跨ぐ
ように突出するようなものであってもよい。
【0058】(4)本実施形態例においては、投光部を
構成する線光源は、複数の光ファイバによって実現され
るものであるが、必ずしもこのとおりでなくてもよく、
例えば、光学フィルタを投光部19に配設し、この光学
フィルタに対して光を照射して、光学フィルタを通過し
た平行光線によって、複数の線光源を発生させるもので
あってもよい。
【0059】(5)また、複数の線光源が必ずしも同時
に線光を発しているものでなくてもよく、例えば、投光
部19にて、上下方向に順次点灯していくことで、線光
源を上下方向に移動させるように生じさせるものであっ
ても、本発明は適用し得る。
【0060】(6)本実施形態例においては、とくに、
複数のカセットに対応する集合保持部15とCCDカメ
ラ16の配設構成については説明していないが、CCD
カメラ16については、必ずしも各集合保持部15に対
応するように個別に設けられているものでなくてもよ
く、複数のカセットに対応するそれぞれの集合保持部1
5を全て撮影できる、または移動して撮影できるように
CCDカメラが設けられるものであってもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の基板検
出装置によると、線光源からなる投光部と線状に配設さ
れる受光部との間で、一括して線状に基板収納状態を把
握することが可能になり、全ての溝に対する基板の状態
を同時に検出することができる。そのため、基板検出の
ためのタクトタイムが非常に短時間となり、迅速に基板
の収納状態の検出を行うことが可能になる。そして、か
かる投光部と受光部とを、カセットに収納された基板に
向かって、その一部を跨ぐように進退させる動作を行う
だけで基板検出可能な状態となるため、非常に短時間で
FOUPカセット内の全ての基板の検出を可能にするこ
とができる。また、投光部と受光部との間に形成される
線光の数を適切に選択し、十分な光路密度を持たせるこ
とで、複数枚重ねや斜め差しといった不規則な基板収納
状態についても、正確に検出することが可能になる。し
たがって、FOUPカセット内の基板の収納状態を迅速
に且つ適切に把握することができ、基板の高速処理を可
能にする基板検出装置を提供することができる。
【0062】請求項2の基板検出装置によると、複数本
の光ファイバを用いて受光部を形成するため、線状に配
設される構造を確実に実現でき、更に、設計の自由度も
大きくすることができる。また、各溝ごとに対応するよ
うに複数本の光ファイバを配設することで、FOUPカ
セット内の基板の収納状態を適切に検出することが可能
になる。すなわち、通常、光ファイバの径は基板の厚み
に対して十分に小さいため、各溝ごとに対応して複数本
の光ファイバの端部が位置するように十分な密度を持た
せて配設することで、各溝ごとの基板の有無のみなら
ず、複数枚重ねや斜め差しといった不規則な収納状態を
も適切に検出することができる。
【0063】請求項3の基板検出装置によると、例え
ば、受光部側に配設したリニアCCD等により、投光部
から受光部へと至る光路が基板によって遮られているか
どうかによって線状に点滅している状態となった複数の
線光を撮像するため、一括してFOUPカセット内に収
納されている基板全ての状態を把握することができる。
したがって、基板の迅速な検出が可能になり、基板の高
速処理を図ることができる。
【0064】請求項4の基板検出装置によると、線状に
分布した光ファイバの一端で受光された線光は、光ファ
イバを通過して他端側に到達し、面状に集合してコンパ
クトに点滅している状態となる。この状態を一括して撮
像することで、基板の迅速な検出が可能になる。また、
CCDカメラ等の撮像手段を受光部とは離れた位置に配
置することができ、撮像手段の配置に関して空間的な設
計の自由度が高まるとともに、撮像手段の共有化なども
可能になる。通常、1基の基板処理装置において、複数
のカセットが載置され、カセット単位で処理が行われて
いくものであるが、かかる場合に、上記構成によると、
撮像手段の共有化等も可能になる。
【0065】請求項5の基板検出装置によると、光ファ
イバを用いているため、線光源からなる投光部を確実に
実現することができ、迅速な基板収納状態の検出を行う
ことが可能になる。また、各溝ごとに対応するように複
数本の光ファイバを配設することで、FOUPカセット
内の基板の収納状態を適切に検出することが可能にな
る。
【0066】請求項6の基板検出装置によると、線光源
からなる投光部を確実に実現することができ、迅速な基
板収納状態の検出を行うことが可能になる。
【0067】請求項7の基板処理装置によると、線光源
からなる投光部と線状に配設される受光部との間で、一
括して線状に基板収納状態を把握することが可能にな
り、全ての溝に対する基板の状態を同時に検出すること
ができる。そのため、基板検出のためのタクトタイムが
非常に短時間となり、迅速に基板の収納状態の検出を行
うことが可能になる。そして、かかる投光部と受光部と
を、シャッター機構の開動作後もしくは開動作中に、カ
セットに収納された基板に向かって、その一部を跨ぐよ
うに通過口内に突出させるため、ほとんどタイムラグを
発生させずに、非常に短時間でFOUPカセット内の基
板の検出処理を行うことを可能にすることができる。ま
た、投光部と受光部との間に形成される線光の数を適切
に選択し、十分な光路密度を持たせることで、複数枚重
ねや斜め差しといった不規則な基板収納状態について
も、正確に検出することが可能になる。したがって、F
OUPカセット内の基板の収納状態を迅速に且つ適切に
把握することができ、基板の高速処理を可能にする基板
処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態例に係る基板処理装置の概略構成を
示す一部断面を含む側面図である。
【図2】FOUPカセットを示す斜視図である。
【図3】本実施形態例に係る基板検出装置の概略を示す
図である。
【図4】本実施形態例に係る基板検出装置の基板検出部
を説明する図(上面図)である。
【図5】本実施形態例に係る基板検出装置の基板検出部
を説明する図(正面図)である。
【図6】本実施形態例に係る基板検出装置の基板検出部
の要部構造を説明する図である。
【図7】本実施形態例に係る基板検出装置の基板検出部
の一部を示す図である。
【図8】本実施形態例に係る基板検出装置の一要素を説
明する図である。
【図9】本発明に係る基板検出装置の基板検出部の別実
施形態を示す図である。
【図10】FOUPカセットにおける基板の収納状態を
説明する図である。
【符号の説明】
1 FOUPカセット 1a 容器 1b 蓋 1c 開口 1d 溝 3 載置部 5 シャッター機構 5a シャッター部材 9 処理部 10 隔壁 10a 通過口 11 基板検出部 12 投光側光ファイバ 13 受光側光ファイバ 14 発光部 15 集合保持部 15a 被撮像面 16 CCDカメラ 17 処理部 18 メモリ 19 投光部 20 受光部 23a、b 投光側スイングアーム 25a、b 受光側スイングアーム W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F031 CA02 DA08 EA12 EA14 GA02 GA47 GA49 JA04 JA05 JA06 JA13 JA19 JA22 JA23 JA25 JA51 LA12 LA14 LA15 MA15 NA10 PA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の挿入及び取り出しを行うための開
    口を備え、挿入された複数の基板を略水平に収納保持す
    るための溝が複数段設けられているカセットに対して、
    収納された基板の検出を行う基板検出装置であって、 前記カセットの各溝に収納された基板に向かって、その
    一部を跨ぐように進退可能である、線光源からなる投光
    部と線状に配設される受光部とを有し、前記投光部から
    前記受光部へと至る光路が遮られることにより前記基板
    の有無及び状態を検出することを特徴とする基板検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記受光部は、前記基板を収納保持する
    各溝ごとに対応するように、それぞれ複数本の光ファイ
    バが、その一端を線状に分布させて配設されるものであ
    る請求項1に記載の基板検出装置。
  3. 【請求項3】 前記受光部は、前記投光部からの複数の
    線光が線状に点滅している状態を撮像する撮像手段を有
    していることを特徴とする請求項1または2に記載の基
    板検出装置。
  4. 【請求項4】 前記受光部を構成するよう一端を線状に
    分布させた光ファイバの他端側の端部を面状に集合させ
    て撮像する撮像手段を有していることを特徴とする請求
    項2に記載の基板検出装置。
  5. 【請求項5】 前記投光部は、前記基板を収納保持する
    各溝ごとに対応するように、それぞれ複数本の光ファイ
    バが、その一端を線状に分布させて配設されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板検出
    装置。
  6. 【請求項6】 前記投光部を構成する線光源は、光学フ
    ィルタを通過した平行光線であることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の基板検出装置。
  7. 【請求項7】 (1)基板の挿入及び取り出しを行うた
    めの開口を備え、挿入された複数枚の基板を略水平に保
    持するための溝が複数段設けられているカセットを載置
    する載置部と、(2)前記カセットに収納された基板の
    処理を行う処理部と、(3)前記載置部と処理部とを仕
    切る隔壁に設けられた通過口と、(4)前記通過口に向
    かって進退することで開閉するシャッター機構と、
    (4)前記カセットの各溝に収納された基板の有無を検
    出する基板検出装置と、を備えた基板処理装置であっ
    て、 前記基板検出装置は、線光源からなる投光部と線状に配
    設される受光部とを有し、前記投光部から前記受光部へ
    と至る光路が遮られることにより前記基板の有無及び状
    態を検出するものであり、前記シャッター機構の開動作
    後もしくは開動作中に、前記各溝に収納された基板に向
    かって、その一部を跨ぐように前記投光部と受光部とを
    前記通過口内に突出させる基板処理装置。
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