JP2003007781A - 半導体記憶装置テスト機構、プロービング装置及びプローブ基板 - Google Patents

半導体記憶装置テスト機構、プロービング装置及びプローブ基板

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JP2003007781A
JP2003007781A JP2001183191A JP2001183191A JP2003007781A JP 2003007781 A JP2003007781 A JP 2003007781A JP 2001183191 A JP2001183191 A JP 2001183191A JP 2001183191 A JP2001183191 A JP 2001183191A JP 2003007781 A JP2003007781 A JP 2003007781A
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chips
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Yoshiaki Tawara
良昭 田原
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1ウエハ当たりのテスト時間を短縮すること
ができ、半導体記憶装置の生産性を向上させることがで
きる手段を提供する。 【解決手段】 ウエハ1の上には、スタティック型半導
体記憶装置のチップ2がマトリクス状に配置されてい
る。ウエハ1上の周辺部には共用パッド3が設置されて
いる。さらに、ウエハ1上には、各チップ列毎に、各共
用パッド3からスクライブライン内にわたって伸びる導
電配線4が形成され、導電配線4は該チップ列に属する
各チップ2に接続されている。各共用パッド3は、プロ
ービング機構5により、共通源C−1〜C−4に接続さ
れることができる。データリテンションテスト時には、
共用パッド3から各チップに電源電圧及びグランド電圧
が印加され、複数のチップをデータリテンション状態に
保持することができ、これにより1ウエハ当たりのテス
ト時間を短縮することができるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタティック型半
導体記憶装置のウエハテストの1つであるデータリテン
ションテストにおいて、1ウエハ当たりのテスト時間の
短縮を図ることができる半導体記憶装置テスト機構と、
該テスト機構に対してプロービングを行うプロービング
装置ないしはプローブ基板とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スタティックRAM等のスタティック型
半導体記憶装置のウエハテストにおいては、従来、1〜
数チップ毎に、各チップのパッドにプロービングして順
次所定のテストを行い、ウエハ上の全チップに対してテ
ストを行うようにしている。各チップに対するテスト項
目は多種あり、これらのテスト時間には差があるが、ほ
とんどのテスト項目については、テスト時間はミリ秒オ
ーダーである。しかしながら、データリテンションテス
トについては、テスト時間は数秒〜数十秒と比較的長
く、このためテスト時間の短縮が求められている。
【0003】以下、図11に示すような全体回路構成を
備えたスタティックRAMの1つのチップに対する従来
のデータリテンションテストのテスト手法を説明する。
図11に示すように、チップ100には、アドレスレコ
ード回路101と、メモリセルアレイ102と、入出力
回路103と、センスアンプ/ライトドライバ104
と、種々の回路素子と、多数のチップ内パッド(A0〜
An、DQ0〜DQi、/WE、/CS、Vcc、GN
D)とが設けられている。なお、AD0〜ADmはアド
レスデコード信号を示し、DB0〜DBjはデータバス
を示している。
【0004】かかるチップ100に対する従来のデータ
リテンションテストにおいては、まず、次のような手順
で、チップ100の全ビットに所定のデータを書き込
む。すなわち、/CSを「L」にするとともに/WEを
「L」にして、チップ100をライトモードにする。そ
して、アドレスピンA0〜An(チップ内パッド)で順
次アドレスを選択しつつ、DQ0〜DQjに書き込みデ
ータを入力し、チップ内の全ビットに所定のデータを書
き込む。
【0005】次に、/CSを「H」にすることにより、
全ビットを非選択状態とする。これにより、各入出ピン
(チップ内パッド)が外部からの信号を受け付けなくな
る、いわゆるデータリテンション状態となる。そして、
電源電圧Vccのレベルを、データリテンション時の最小
電圧規格以下のレベルまで低下させる。このように電源
電圧Vccが低下したデータリテンション状態で所定時間
だけ待機する。この後、電源電圧Vccを上昇させ、/C
Sを「L」にするとともに/WEを「H」にして、チッ
プ100をリードモードにする。そして、チップ内の全
ビットのデータを読み出し、先に書き込まれたデータが
保持されているか否かを判定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上がチップ100に
対するデータリテンションテストの流れである。この場
合、データの書き込み(ライト)又は読み出し(リー
ド)に要する時間はミリ秒オーダーであるが、データリ
テンション状態での待機時間は数秒〜数十秒である。こ
こで、1ウエハ当たりのデータリテンションテストに要
する時間は、1チップに対するデータリテンション状態
での待機時間に、1ウエハ当たりの全チップテスト完了
までのプロービングの回数を乗じた時間にほぼ等しくな
る。このため、ウエハプロセスの微細化あるいはウエハ
の大口径化に伴って1ウエハ当たりのチップ数が増加す
ると、1ウエハ当たりのテスト時間が非常に長くなり、
該半導体記憶装置の生産性が低下するといった問題があ
る。
【0007】本発明は、このような背景下において上記
従来の問題を解決するためになされたものであって、ス
タティック型半導体記憶装置のデータリテンションテス
トを行う際に、1ウエハ当たりのチップ数が多い場合で
も、1ウエハ当たりのテスト時間を短縮することがで
き、該半導体記憶装置の生産性を向上させることができ
る手段を提供することを目的ないしは解決すべき課題と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明の第1の態様にかかる半導体記憶装置
テスト機構(半導体記憶装置テスト構造体)は、(i)
ウエハ上に配置された複数のスタティック型半導体記憶
装置(例えば、SRAM)のチップに対してデータリテ
ンションテストを行うための半導体記憶装置テスト機構
であって、(ii)ウエハ表面の周辺部に配置され、少な
くとも電源電圧共用パッド(Vcc)とグランド電圧共
用パッド(GND)とを含む、複数のチップに共用の共
用パッドと、(iii)共用パッドからスクライブライン
内にわたって形成され、複数のチップに接続される導電
配線とが設けられ、(iv)プロービングにより共用パッ
ドに所定の電位が与えられたときには、該電位が導電配
線を介して複数のチップに印加され、データリテンショ
ンテスト中に共用パッドに電源電圧及びグランド電圧が
印加されたときには、複数のチップがデータリテンショ
ン状態に保持されるようになっていて、(v)データリ
テンションテスト時に、順次、複数のチップに対してチ
ップ内パッドへのプロービングにより全ビットに所定の
データを書き込む動作と、複数のチップにデータが書き
込まれた後でプロービングが解除された時点からデータ
リテンション状態を保持し続ける動作と、必要に応じて
データリテンション状態で所定時間だけ待機する動作
と、書き込み動作と同様に複数のチップについて全ビッ
トのデータを読み出して先に書き込まれたデータが保持
されているか否かを判定する動作とを行う手段(例え
ば、回路)を備えていることを特徴とするものである。
【0009】なお、特開平6−125063号公報に
は、ウエハ上の複数のSRAMチップの電源を共用し
て、スタンバイ電流の測定を容易に行えるようにした半
導体記憶装置が開示されている。しかしながら、この従
来の半導体記憶装置は、ウエハ上の全チップに順次所定
のデータを書き込んだ後、全チップ共用の電源でデータ
リテンション状態を保持するようにした本発明にかかる
半導体記憶装置テスト機構とは、全く異なる構成のもの
である。
【0010】本発明の第2の態様にかかる半導体記憶装
置テスト機構は、第1の態様にかかる半導体記憶装置テ
スト機構において、(a)各チップに、それぞれ、テス
トモードパッドと、チップ内電源線と共用電源線との接
続/非接続を切り換えるPMOSトランジスタとが設け
られ、(b)書き込み時及び読み出し時に、テストモー
ドパッドに所定の電位を印加することにより該チップを
データリテンション状態からアクティブ状態に変化させ
る一方、PMOSトランジスタをオンからオフに切り換
えることにより該チップのアクティブ時の電圧が共用電
源線を介してデータリテンション状態の他のチップに印
加されるのを防止するようになっていることを特徴とす
るものである。
【0011】本発明の第3の態様にかかる半導体記憶装
置テスト機構は、(i)ウエハ上に行列状(マトリクス
状)に配置された複数のスタティック型半導体記憶装置
のチップに対してデータリテンションテストを行うため
の半導体記憶装置テスト機構であって、(ii)それぞれ
ウエハ表面の周辺部に配置された、チップ列数と同数の
行方向チップ選択信号パッド及びチップ行数と同数の列
方向チップ選択信号パッドと、(iii)各行方向チップ
選択信号パッドからスクライブライン内にわたって形成
され対応するチップ列に属する複数のチップに接続され
る列配線と、各列方向チップ選択信号パッドからスクラ
イブライン内にわたって形成され対応するチップ行に属
する複数のチップに接続される行配線とを含み、各チッ
プをそれぞれ1つの列配線と1つの行配線とに接続する
ようになっている格子状の導電配線とが設けられてい
て、(iv)対応する列配線及び行配線に所定の電位を印
加することによりチップが選択されたときには、該チッ
プをデータリテンション状態からアクティブ状態に切り
換え、該チップ内の全ビットを、順次、所定の周期で自
動的にアドレス選択するカウンタ回路と、(v)該チッ
プが選択されたときにはカウンタ回路を非活性状態から
活性状態に切り換えてデータの書き込み動作又は読み出
し動作を行わせる一方、選択されていないときには該チ
ップをデータリテンション状態にする回路とが、各チッ
プに設けられていることを特徴とするものである。
【0012】本発明の第4の態様にかかる半導体記憶装
置テスト機構は、第3の態様にかかる半導体記憶装置テ
スト機構において、(a)ウエハ表面の周辺部に配置さ
れ、少なくとも電源電圧共用パッドとグランド電圧共用
パッドと複数の制御信号共用パッドとを含む、複数のチ
ップに共用の共用パッドと、(b)共用パッドからスク
ライブライン内にわたって形成され、複数のチップに接
続される導電配線とが設けられ、(c)プロービングに
より共用パッドに所定の電位が与えられたときには、該
電位が導電配線を介して複数のチップに印加され、デー
タリテンションテスト中に共用パッドに電源電圧及びグ
ランド電圧が印加されたときには、複数のチップがデー
タリテンション状態に保持され、かつ共用パッドに制御
信号が印加されたときには、チップ選択信号により選択
されたチップにおいて読み出し/書き込みの切り換え
と、書き込みデータの入力と、読み出しデータの検出と
が行われるようになっていて、(d)データリテンショ
ンテスト時には、順次、チップ選択信号及び制御信号に
より全チップに所定のデータを書き込む動作と、全チッ
プを非選択としてデータリテンション状態で所定時間だ
け待機する動作と、順次チップを選択してその全ビット
のデータを読み出して先に書き込まれたデータが保持さ
れているか否かを判定する動作とを行う手段(例えば、
回路)を備えていることを特徴とするものである。
【0013】本発明の第5の態様にかかる半導体記憶装
置テスト機構は、第1〜第4の態様のいずれか1つにか
かる半導体記憶装置テスト機構において、データリテン
ションテストを行なう前に電源線とグランド線とがショ
ートしている(あるいは、その他の欠陥がある)不良チ
ップを検出し、不良チップに対して各チップに備えられ
た電源線と共用電源線との接続/非接続を切り換えるP
MOSトランジスタをオフに固定し、不良チップの電源
線と共用電源線とを非接続状態に固定してデータリテン
ションテストを行うようになっていることを特徴とする
ものである。
【0014】本発明の第6の態様にかかるプロービング
装置は、第1〜第5の態様のいずれか1つにかかる半導
体記憶装置テスト機構に対してプロービングを行うプロ
ービング装置であって、(i)ウエハを把持するチャッ
クと、(ii)チャック周辺部において該チャックに付設
され、チャックに把持されたウエハの周辺部に設けられ
た共用パッドにプロービングを行うプローブを備えたプ
ローバとが設けられ、(iii)プローバが、データリテ
ンションテスト中に、ウエハ上に配置されたすべてのチ
ップの上方に位置しないようにして、プローブで共用パ
ッドにプロービングを行うことができ、これにより(従
来の)プローブ基板で各チップの内部パッドへの(従来
と同様の)プロービングを行うことができるようになっ
ていることを特徴とするものである。
【0015】本発明の第7の態様にかかるプローブ基板
は、(i)ウエハ上に行列状に配置された複数のスタテ
ィック型半導体記憶装置のチップに対してデータリテン
ションテストを行うためのプローブ基板であって、(i
i)各チップの周辺部に、それぞれ、行方向に並ぶ行方
向パッドと列方向に並ぶ列方向パッドとが設けられてい
て、(iii)プローブ基板上に、対応するチップ列に属
する複数のチップの所定のパッドに行方向チップ選択信
号を印加する列配線と、対応するチップ行に属する複数
のチップの所定のパッドに列方向チップ選択信号を印加
する行配線とを含み、各チップがそれぞれ1つの列配線
と1つの行配線とに接続されるようになっている格子状
の導電配線が設けられ、(iv)ウエハ上の全てのチップ
にプロービングした後、1つの列配線と1つの行配線と
に所定の電位を印加することにより順次チップを選択し
てデータリテンションテストを行うことができるように
なっていることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図1〜図3
を参照しつつ、本発明の実施の形態1にかかる半導体記
憶装置テスト機構ないしはそのデータリテンションテス
トのテスト方法を具体的に説明する。
【0017】図1に示すように、ウエハ1の上には、ス
タティック型半導体記憶装置(SRAM等)のチップ2
が、y行・x列の行列状(マトリクス状)に並んで多数
配置されている。そして、ウエハ1上の周辺部(周縁近
傍部)には複数の共用パッド3が設置されている。な
お、共用パッド3は、各チップ列(コラム)毎に4つず
つ設けられている。さらに、ウエハ1上には、各チップ
列毎に、各共用パッド3からスクライブライン内にわた
って伸びる導電配線4が形成されている。これらの導電
配線4は、該チップ列に属する各チップ2に接続されて
いる。また、各チップ列の各共用パッド3は、それぞ
れ、プロービング機構5により、共通源C−1〜C−4
(共通電源又は制御信号源)に接続されることができる
ようになっている。
【0018】図2は、各チップ2内の回路構成を示して
いる。図2に示すように、各チップ2内の回路には、高
抵抗R21〜R24、ノードn21〜n23、Pchト
ランジスタP21〜P23、NchトランジスタN21
等の各種回路素子が設けられている。また、チップ2の
周辺部には複数のチップ内パッド6(SET1、Vc
c、GND、TM1、/CS)が配置されている。
【0019】次に、ウエハ1上の各チップ2のデータリ
テンションテストにおける具体的なテスト方法を説明す
る。図3は、ウエハ1においてチップ2のデータリテン
ションテストを行う際の、各パッドの電位の、テストの
流れに沿った変化形態を示している。なお、図3におい
てT0〜T12は、それぞれあるタイミングポイント
(時点)を示しているが、各タイミングポイント間の長
さは、実際の時間の長さに対応しているわけではない。
以下、このデータリテンションテストにおけるテスト手
順とチップ2内の状態とを説明する。
【0020】図3に示すように、このデータリテンショ
ンテストにおいては、T0〜T1の期間では、C−Vcc
(共用パッド3)に電圧を印加する。この電圧レベル
は、データリテンション時の最小電圧規格以下のレベル
「Vpd」とする。このとき、図2に示すチップ2内の
回路において、ノードn22が初期状態として「L」レ
ベルになっているので、PchトランジスタP22はオ
ンとなり、NchトランジスタN21はオフとなる。こ
のとき、ノードn21はC−Vccと同一レベルとなり、
その結果PchトランジスタP21はオフとなる。この
場合、全チップ2とも、電圧が供給されていない状態に
ある。
【0021】次に、T1〜T2の期間(テスト)では、
従来のプロービング手法でもってチップ2にプロービン
グを行い、Vcc、TM1、/CS及びSET1(チップ
内パッド6)のレベルを、それぞれ、「Vpd」、
「L」、「H」及び「Vpd」にする。この状態で電源
電流を測定し、チップ2内に、VccとGND(チップ内
パッド6)との間のショートなどの不具合により異常な
電流が生じていないかの判定を行う。そして、正常であ
れば、T2〜T3の期間(ライト)で、SET1を
「L」にして、PchトランジスタP23をオンさせ
る。これにより、ノードn22は「H」レベルとなり、
これに伴ってPchトランジスタP22はオフとなり、
NchトランジスタN21はオンとなる。ここで、TM
1を「H」レベルにすると、ノードn21は「H」レベ
ルとなり、その結果PchトランジスタP21がオフす
る。
【0022】かくして、ノードn22は、共用パッドC
−Vccに電圧が印加されている間は「H」レベルに固定
される。このとき、高抵抗R21をC−Vccのレベルが
ほとんどダウンしない抵抗値とし、かつTM1の「H」
レベルをPchトランジスタP21がオンしないレベル
とすることにより、C−Vccのレベルを一定に保つよう
にする。この状態で、それまで「Vpd」レベルにあっ
たVccを、動作可能なレベル「Va」にする。このと
き、ノードn23が「L」であるので、従来の/CS及
び他のアドレスピンなどへの信号入力により、通常の動
作を行うことができるアクティブ状態となる。この状態
で、チップ2の全ビットに、所定のデータを書き込む。
【0023】このようにしてチップ2にデータを書き込
んだ後、T3〜T4の期間(切換)で、データリテンシ
ョンを行うために、Vcc、TM1及び/CSのレベル
を、それぞれ、「Vpd」、「L」及び「H」にする。
なお、SET1はオープン状態とする。このとき、ノー
ドn23が「H」レベルであるので、チップ2がデータ
リテンション状態になる。また、ノードn21が「L」
レベルであるので、PchトランジスタP21がオン
し、C−Vccのレベルがチップ2に供給される。
【0024】次に、T4〜T5の期間(データリテンシ
ョン(DR))で、プローブをチップ2から離脱させ
る。このとき、C−Vccからの電圧供給により、データ
リテンション状態が保持される。このように、プローブ
がチップ2から離脱した時点から、データリテンション
状態での待機時間がスタートする。ただし、先の判定
で、異常電流が認められたときは、タイミングポイント
T2の前にプローブをチップ2から離脱させる。このと
き、ノードn22は「L」レベルのままであるので、P
chトランジスタP21はオフに固定される。この場合
は、チップ2は不良品であるので、以後のテストの対象
とはしない。このようなT1〜T5の動作を、順次、ウ
エハ1上の全チップ2に対して行う。
【0025】この後、最初にデータが書き込まれたチッ
プ2について、その待機時間のスタート時点から全チッ
プ2へのデータの書き込みが完了した時点までの経過時
間が、必要とされるデータリテンションの待機時間(以
下、「必要待機時間」という。)より短ければ、上記経
過時間が必要待機時間に達するまで待機し、この後T5
〜T6の期間(リード)でデータのリード動作を行う。
他方、上記経過時間が必要待機時間以上あれば、待機す
ることなく直ちに、T5〜T6の期間でデータのリード
動作を行う。
【0026】T5〜T6の期間では、従来のプロービン
グ動作でもって、各チップ2について、データが書き込
まれた順番で、順次、全ビットのデータを読み出し、先
に書き込まれたデータが保持されているか否かを判定す
る。この判定が完了した後、T6〜T7の期間(切換)
で、Vcc、TM1及び/CSのレベルを、それぞれ、
「Vpd」、「L」及び「H」にする。なお、SET1
はオープン状態のままである。この後、T7〜T8の期
間で、プローブをチップ2から離脱させる。これによ
り、この1つのウエハ1についてのデータリテンション
テストが終了する。
【0027】以上のような手法で、1つのウエハ1につ
いてデータリテンションテストを行うことにより、ウエ
ハ1上に多数のチップ2が配置されている場合でもテス
ト時間を短くすることができ、半導体記憶装置の生産性
を向上させることができる。この場合、データの書き込
み又は読み出しに要する時間(ライト/リード時間)、
及びプロービングをチップ2から次のチップ2へ移行さ
せるのに要する時間(インデックス時間)は、各チップ
2のデータリテンションにおける必要待機時間に対して
十分に短い。
【0028】したがって、実施の形態1にかかるデータ
リテンションテストでは、各チップ2に対して2回ずつ
のプロービングを必要とするが、これによるテスト時間
の増加はわずかである。他面、データリテンションにお
ける待機時間の短縮分は、プロービングの増加に起因す
るテスト時間の増加分に比べてはるかに大きい。このた
め、1ウエハ当たりのデータリテンションテストにおけ
るテスト時間が大幅に短縮される。
【0029】なお、前記のデータリテンションテストで
は、各チップ2の全ビットに対して1つのデータを書き
込んでデータリテンションテストを行っている。しかし
ながら、このようなデータリテンションテストに加え
て、さらに各チップ2の全ビットに対して上記データと
は逆のデータを書き込んでデータリテンションテストを
行うようにしてもよい。この場合は、図3に示すタイミ
ングチャートにおけるT6〜T16の6つの期間で、そ
れぞれ、前記のT2〜T8の6つの期間と同一の操作を
行えばよい。
【0030】実施の形態2.以下、図1と、図4〜図8
とを参照しつつ、本発明の実施の形態2にかかる半導体
記憶装置テスト機構ないしはそのデータリテンションテ
ストのテスト方法を具体的に説明する。
【0031】図1に示すように、実施の形態2において
も、ウエハ1の上に、スタティック型半導体記憶装置の
チップ2がy行・x列の行列状(マトリクス状)に並ん
で多数配置される。そして、ウエハ1上の周辺部には複
数の共用パッド3が設置される。さらに、ウエハ1上に
は、各チップ列毎に、各共用パッド3からスクライブラ
イン内にわたって伸びる導電配線4が形成され、これら
の導電配線4は該チップ列に属する各チップ2に接続さ
れる。また、各チップ列の各共用パッド3は、それぞ
れ、プロービング機構5により共通源C−1〜C−4に
接続されることができる。以上の点については、実施の
形態1の場合と同様である。しかしながら、実施の形態
2は、以下の点で実施の形態1とは異なる。
【0032】すなわち、図4に示すように、実施の形態
2では、ウエハ1上においてその周辺部近傍に、チップ
行が伸びる方向(横方向)に一列に並ばチップ選択信号
パッドROW0〜ROWxと、チップ列が伸びる方向
(縦方向)に一列に並ぶCOL0〜COLyとが設置さ
れている。そして、各チップ選択信号パッドROW0〜
ROWx、COL0〜COLyからスクライブライン内
にわたって伸びる格子状の導電配線4が形成され、これ
らの導電配線4は各チップ2に接続されている。具体的
には、各チップ選択信号パッドROW0〜ROWxは、
それぞれ、対応するチップ列に属する各チップ2に接続
されている。他方、各チップ選択信号パッドCOL0〜
COLyは、それぞれ、対応するチップ行に属する各チ
ップ2に接続されている。
【0033】図5及び図6に、実施の形態2におけるチ
ップ2内の回路構成を示す。図5及び図6に示すよう
に、各チップ2内の回路には、アドレスデコード回路8
と、メモリセルアレイ9と、入出力回路10と、センス
アンプ/ライトドライバ11と、アドレス/データカウ
ンタ回路12と、データデコード回路13とが設けられ
ている。なお、図7(a)、(b)に、それぞれ、アド
レス/データカウンタ回路12の具体的な回路構成と、
そのカウンタ回路動作のタイミングチャートとを示す。
【0034】さらに、チップ2内の回路には、高抵抗R
22〜R24、R60〜R63、ノードn21〜n2
3、n61、n62、PchトランジスタP21、P2
2、NchトランジスタN21、N61、クロックドイ
ンバータCI1〜CI3、ナンド回路NR60〜NR6
j、MOSゲートCG60〜CG6j等の各種回路素子
が設けられている。そして、チップ2の周辺部近傍には
複数のチップ内パッド6ないしはピン(Vcc、GN
D、TM1、/CS、/WE、A0〜An、DQ0〜D
Qi等)が配置されている。また、AD0〜ADmはア
ドレスデコード信号を示し、DB0〜DBjはデータバ
スを示している。なお、図7(c)に、クロックドイン
バータCI1〜CI3の具体的な回路構成を示す。
【0035】次に、ウエハ1上の各チップ2のデータリ
テンションテストにおける具体的なテスト方法を説明す
る。図8は、1つのウエハ1についてチップ2のデータ
リテンションテストを行う際の、各パッドの電位の、テ
ストの流れに沿った変化形態を示している。なお、図8
においてT0〜T12は、それぞれあるタイミングポイ
ントを示している。以下、このデータリテンションテス
トにおけるテスト手順とチップ2内の状態とを説明す
る。
【0036】図8に示すように、このデータリテンショ
ンテストにおいては、T0〜T1の期間(テスト)で、
C−Vcc(共用パッド3)に電圧を印加する。この電圧
レベルは、ライト/リードの動作可能なレベル「Va」
とする。このとき、図5に示す回路において、ノードn
22が初期状態として「L」レベルになっているので、
PchトランジスタP22はオンとなり、Nchトラン
ジスタN21はオフとなる。その結果、ノードn21は
C−Vccと同一のレベルになり、PchトランジスタP
21がオフとなる。これは、すべてのチップ2に電圧が
供給されていない状態である。ここで、チップ選択信号
パッドROW0〜ROWxのうちの1つと、チップ選択
信号パッドCOL0〜COLyのうちの1つとをそれぞ
れ「H」レベルにして、1つのチップ2を選択する。
【0037】選択されたチップ2は、図6に示す回路に
おいてROW(チップ選択信号パッド)とCOL(チッ
プ選択信号パッド)とがともに「H」レベルであるの
で、信号TM2が「H」となる。これに伴って、図5に
示す回路において、クロックドインバータCI3がオン
となる。ここで、C−SET1(共用パッド3)が
「L」レベルであるので、ノードn22は「H」レベル
となる。このため、PchトランジスタP22はオフと
なり、NchトランジスタN21はオンとなる。これに
伴って、ノードn21は「L」レベルとなり、Pchト
ランジスタP21がオンとなる。このとき、チップ2の
Vcc(チップ内パッド6ないしは信号線)にC−Vcc
(共用パッド3)の電圧が供給される。この状態で電源
電流を測定し、チップ2内でVccとGNDとの間のショ
ートなどの不具合により異常な電流が生じていないかを
判定する。
【0038】この判定の結果がパス(正常)であるかフ
ェイル(異常)であるかに応じて、T1〜T2の期間
(処置)で、C−SET1(共用パッド3)の入力によ
り処理を行う。判定結果がパスであれば、図5に示す回
路において、C−SET1をオープンにしてPchトラ
ンジスタP21をオンさせておき、チップ2のVccにC
−Vccの電圧が供給される状態にしておく。
【0039】他方、判定結果がフェイルであれば、図5
に示す回路において、C−SET1を「H」レベルにし
て、ノードn22を「L」レベルにする。これにより、
PchトランジスタP22がオンとなり、Nchトラン
ジスタN21がオフとなる。その結果、Pchトランジ
スタP21がオフとなる。これは、チップ2にC−Vcc
の電圧が供給されない状態である。以上のようなT0〜
T2の期間の動作を、順次、1つのウエハ1の全チップ
2に対して実行する。なお、判定結果がフェイルのチッ
プ2は不良品とし、以後テストの対象とはしない。
【0040】次に、T2〜T4の期間(ライト)で、R
OW、COL信号により、ウエハ1上のテスト対象とな
っているすべてのチップ2を選択する。この場合、図6
に示す回路において、信号TM2が「H」レベルであ
り、チップ2が動作できるアクティブ状態となるので、
全チップ2の全ビットに同時に所定のデータを書き込
む。この書き込み動作においては、C−R/W(共用パ
ッド3)が「L」レベルのときに、チップ2はライトモ
ードとなる。このとき、図5に示す回路のノードn22
が「H」レベルとなり、図6に示す回路の信号STDQ
が「H」レベルとなる。
【0041】このため、図6に示す回路中のNchトラ
ンジスタN61がオンし、ノードn61とC−TDQ
(共用パッド3)とが導通状態となる。ここで、C−T
DQにデータを入力し、C−CLK(共用パッド3)に
所定の周期のクロックを入力することにより、アドレス
/データカウンタ回路12が、図7(b)に示すような
パターンで動作する。かくして、アドレス/データカウ
ンタ回路12は、図6に示す回路においてCA0〜CA
n及びCD0〜CDkのクロック信号を出す。ここで、
クロック信号CD0〜CDkは、データデコーダ回路1
3を介して、データデコード信号DD0〜DDjのうち
1つを「H」レベルにして、CD0〜CDkのクロック
信号に従って、順次選択を行なう。
【0042】このライトモードでは、信号WRが「L」
レベルであれば、NAND回路NR60〜NR6jは、
すべてのデータデコード信号DD0〜DDjを受け付け
なくなる。この場合、出力が「H」レベルに固定され、
信号TM2が「H」レベルであるので、MOSゲートC
G60〜CG6jはすべてオンとなる。そして、ライト
モードでは、クロックドインバータCI1がオフとなる
一方、クロックドインバータCI2がオンとなる。この
とき、C−TDQ(共用パッド3)のデータが、クロッ
クドインバータCI2とMOSゲートCG60〜CG6
jとを介して、データバスDB0〜DBjに伝達され
る。この後、これらのデータは、ライトドライバ11を
介してメモリセルアレイ9に書き込まれる。
【0043】この場合、図5に示す回路においてTM1
(チップ内パッド6)が「L」レベルであれば、信号C
SBは「H」レベルに固定される。その結果、図6に示
す回路における従来のデータピンDQ0〜DQj(チッ
プ内パッド6)のための入出力回路10が非活性状態と
なり、データバスDB0〜DBjへの入出力ができない
状態となる。その結果、従来のアドレスピンA0〜An
(チップ内パッド6)の入力を受け付けない状態とな
る。
【0044】このため、アドレス選択は、アドレス/デ
ータカウンタ回路12の出力信号CA0〜CAnに基づ
いて、アドレスデコード回路8を介して出力されるアド
レスデコード信号AD0〜ADmのうちの1つを「H」
レベルにすることにより行う(1つのアドレスを選択す
る)。このようにして、C−CLKのクロックに従っ
て、順次、各ビットにデータを書き込む。全ビットにデ
ータが書き込まれるまで、C−CLKにクロックを入力
する。
【0045】次に、T4〜T6の期間(データリテンシ
ョン)で、全チップ2を非選択としてデータリテンショ
ン状態にする。そして、C−Vccをデータリテンション
時の最小電圧規格以下のレベル「Vpd」にして、1つ
のチップ2に対して必要な時間だけ待機する。このと
き、チップ選択信号パッドROW0〜ROWx、COL
0〜COLyがすべて「L」レベルであるので、すべて
のチップ2において、図6に示す回路における信号TM
2が「L」レベルとなる。ここで、図6に示す回路の信
号CSBが「H」レベルであるので、ノードn62は
「L」レベルになる。これにより、アドレスデコード信
号AD0〜ADmがすべて「L」レベルとなり、全ビッ
トが非選択状態となる。
【0046】この後、T6〜T8の期間(リード)で、
C−Vccを、ライト/リードの動作が可能なレベル「V
a」にする。ここで、チップ選択信号パッドROW0〜
ROWx、COL0〜COLyにより、順次チップ2を
1つずつ選択しつつ、C−R/W(共用パッド3)を
「H」レベルにしてリードモードとする。そして、C−
CLKにクロックを入力して選択されたチップ2の全ビ
ットを順次読み出し、選択されたチップ2が先に書き込
まれたデータを保持しているか否かを判定する。
【0047】この読み出し動作時においては、図6に示
す回路における信号WRが「H」レベルであるので、N
AND回路NR60〜NR6jの出力がデータデコード
信号DD0〜DDjにより変化する。ここで、MOSゲ
ートCG60〜CG6jのうちの1つを選択的にオンさ
せる。かくして、クロックドインバータCI1がオンで
あり、クロックドインバータCI2がオフであるので、
メモリセルアレイ9のデータが、センスアンプ11を介
してデータバスDB0〜DBjに出力される。そのうち
の1つにより、MOSゲートCG60〜CG6jがオン
であるデータが、クロックドインバータCI1を介して
C−TDQに出力される。
【0048】このC−TDQの出力データが先に書き込
まれたデータと一致していれば、データが正常に保持さ
れていると判定することができる。このようにしてC−
CLKのクロックに従って、順次、各ビットのデータを
読み出す。このとき、全ビットを読み出すまで、C−C
LKにクロックを入力する。このようなT6〜T8の期
間の動作を、順次、1つのウエハ1のすべてのチップ2
に対して行い、すべてのチップ2についてこの動作の実
行が完了したときに、このウエハ1についてのデータリ
テンションテストが完了する。
【0049】以上のような手法でデータリテンションテ
ストを行うことにより、従来のプロービングが不要とな
る。したがって、1ウエハ当たりのデータリテンション
待機時間が1チップに対して必要な時間だけになる。こ
のため、1ウエハ当たりのデータリテンションテスト時
間を短くすることができ、半導体記憶装置の生産性の向
上を図ることができる。
【0050】実施の形態3.以下、本発明の実施の形態
3を説明する。図9に、実施の形態1又は実施の形態2
にかかる半導体記憶装置テスト機構ないしはデータリテ
ンションテストにおいて、ウエハ1の周辺部に配置され
た共用パッド3にプロービングするためのプロービング
装置の構成を示す。以下、このプロービング装置におけ
るプロービングの手順を説明する。
【0051】図9に示すように、このプロービング装置
においては、ウエハ1をチャック15上に載せる(把持
させる)前は、ウエハ1の周辺部に配置された共用パッ
ド3(図1参照)にプロービングを行うための左側プロ
ーバ16aと右側プローバ16bとが、ともに外側位置
Aに位置している。両プローバ16a、16bは、それ
ぞれ、複数のプローブ17を備えている。この状態で、
従来と同様に、ウエハ1をチャック15上に載せる(把
持させる)。次に、両プローバ16a、16bをそれぞ
れ内側位置Bに移動させ、ウエハ1の周辺部に配置され
た共用パッド3(図1、図4参照)に対してプロービン
グを行い、各プローバ17をそれぞれ対応する共用パッ
ド3に当接させる。
【0052】ここで、両プローバ16a、16bは、チ
ャック15と一体化された構造とされ、矢印X1、X2
で示す方向(水平方向)と矢印Y1、Yで示す方向(上
下方向)とにスライドできるようになっている。そし
て、この状態で、複数のプローブ17を備えた従来のプ
ローブ基板18により、従来と同様に、ウエハ1上の各
チップ2(図1、図4参照)へのプロービングを行うこ
とができる。プローブ基板18が従来と同様のチップ間
移動を行う際には、チャック15と両プローバ16a、
16bが一体的に移動するので、ウエハ1の周辺部に配
置された共用パッド3へのプロービングを保持したま
ま、従来と同様のウエハテストを行うことができる。
【0053】かくして、テスト完了後は、両プローバ1
6a、16bを外側位置Aに移動させて、従来どおり、
ウエハ1をチャック15から搬出する。このような両プ
ローバ16a、16bを設置することにより、ウエハ1
の周辺部に配置された共用パッド3(図1参照)へのプ
ロービングを容易に行うことができる。
【0054】実施の形態4.以下、本発明の実施の形態
4を説明する。図10に示すように、実施の形態4で
は、ウエハ1上に行列状に配置された複数のチップ2の
各々の周辺部に、それぞれ、チップ内パッド6’(○印
部分)が設けられている。各チップ2のチップ内パッド
6’は、行方向に並ぶ4つのパッド(行方向パッド)
と、列方向に並ぶ4つのパッド(列方向パッド)とで構
成されている。
【0055】そして、データリテンションテスト時に、
これらのチップ2のチップ内パッド6’にプロービング
を行うために、プローブ基板19が設けられている。こ
のプローブ基板19には、対応するチップ列に属する複
数のチップ2の所定のパッドにチップ選択信号ROW0
〜ROWxを印加するための列配線(縦方向)と、対応
するチップ行に属する複数のチップ2の所定のパッドに
チップ選択信号COL0〜COLyを印加するための行
配線とを含む格子状の導電配線4’が設けられている。
なお、各チップ2は、それぞれ1つの列配線と1つの行
配線とに接続されている。
【0056】つまり、このプローブ基板19の導電配線
4’は、実施の形態2におけるスクライブライン内の導
電配線4に対応するもの、ないしは等価なものといえ
る。さらに、プローブ基板19には、チップ内パッド
6’(○印部分)に対応する位置にそれぞれプローブ
(図示せず)が設置されている。かくして、このプロー
ブ基板19で1つのウエハ1上に配置されたすべてのチ
ップ2のチップ内パッド6’(○印部分)にプロービン
グすることにより、実施の形態2の場合と同様に、デー
タリテンションテストを行うことができる。
【0057】実施の形態4では、このようなプローブ基
板19を用いているので、実施の形態2におけるウエハ
1の周辺部に配置されたパッドと、スクライブライン内
の導電配線とを設ける必要がない。このため、ウエハプ
ロセスを簡素化ないしは容易化することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明の第1の態様にかかる半導体記憶
装置テスト機構によれば、データリテンションテスト中
に、共用パッドから各チップに電源電圧及びグランド電
圧が印加され、これにより複数のチップをデータリテン
ション状態に保持することができる。したがって、従来
のデータリテンションテストの場合のように、データラ
イト/リードを行うプローブ基板によるプロービングで
データリテンション状態を維持する必要がない。したが
って、ウエハ上に多数のチップが配置されている場合で
もテスト時間を短くすることができ、半導体記憶装置の
生産性を向上させることができる。
【0059】本発明の第2の態様にかかる半導体記憶装
置テスト機構によれば、まずもって第1の態様にかかる
半導体記憶装置テスト機構の場合と同様の効果が得られ
る。さらに、書き込み時及び読み出し時に、テストモー
ドパッドに所定の電位を印加することによりチップをデ
ータリテンション状態からアクティブ状態に変化させる
ことができ、かつPMOSトランジスタをオンからオフ
に切り換えることにより該チップのアクティブ時の電圧
が共用電源線を介してデータリテンション状態の他のチ
ップに印加されるのを防止することができる。このた
め、データリテンションテストを容易化することがで
き、かつその精度を高めることができる。
【0060】本発明の第3の態様にかかる半導体記憶装
置テスト機構によれば、カウンタ回路によりチップ内の
全ビットを、順次、所定の周期で自動的にアドレス選択
することができ、かつ該チップが選択されたときにはカ
ウンタ回路を非活性状態から活性状態に切り換えてデー
タの書き込み動作又は読み出し動作を行わせることがで
きる。このため、従来のプロービングが不要となり、1
ウエハ当たりのデータリテンション待機時間が1チップ
に対して必要な時間だけになる。このため、1ウエハ当
たりのデータリテンションテスト時間を短くすることが
でき、半導体記憶装置の生産性の向上を図ることができ
る。
【0061】本発明の第4の態様にかかる半導体記憶装
置テスト機構によれば、まずもって第3の態様にかかる
半導体記憶装置テスト機構の場合と同様の効果が得られ
る。さらに、データリテンションテスト時には、順次、
チップ選択信号及び制御信号により全チップに所定のデ
ータを書き込み、全チップを非選択としてデータリテン
ション状態で所定時間だけ待機し、順次チップを選択し
てその全ビットのデータを読み出して先に書き込まれた
データが保持されているか否かを判定するようにしてい
るので、テスト時間をより短くすることができ、半導体
記憶装置の生産性をより向上させることができる。
【0062】本発明の第5の態様にかかる半導体記憶装
置テスト機構によれば、まずもって第1〜第4の態様の
いずれか1つにかかる半導体記憶装置テスト機構の場合
と同様の効果が得られる。さらに、データリテンション
テストを行なう前に不良チップを検出し、不良チップに
対してはデータリテンションテストを行わないようにし
ているので、該テストを無駄なく行うことができ、テス
ト時間を一層短くすることができ、半導体記憶装置の生
産性を一層向上させることができる。
【0063】本発明の第6の態様にかかるプロービング
装置によれば、プローバが、データリテンションテスト
中に、ウエハ上に配置されたすべてのチップの上方に位
置しないようにして、プローブで共用パッドにプロービ
ングを行うことができ、これにより従来のプローブ基板
で各チップの内部パッドへの従来と同様のプロービング
を行うことができる。このため、ウエハの周辺部に配置
された共用パッドへのプロービングを容易に行うことが
できる。
【0064】本発明の第7の態様にかかるプローブ基板
によれば、ウエハ上の全てのチップにプロービングした
後、1つの列配線と1つの行配線とに所定の電位を印加
することにより順次チップを選択してデータリテンショ
ンテストを行うことができるので、ウエハの周辺部に配
置されたパッドと、スクライブライン内の導電配線とを
設ける必要がない。このため、ウエハプロセスを簡素化
ないしは容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1又は2にかかる半導体
記憶装置テスト機構の概略構成を示す模式図である。
【図2】 実施の形態1にかかる半導体記憶装置テスト
機構を構成する1つのチップの回路構成を示す回路図で
ある。
【図3】 実施の形態1にかかる半導体記憶装置テスト
機構におけるデータリテンションテストの処理手順を示
すタイミングチャートである。
【図4】 本発明の実施の形態2にかかる半導体記憶装
置テスト機構の概略構成を示す模式図である。
【図5】 実施の形態2にかかる半導体記憶装置テスト
機構を構成する1つのチップの回路構成の一部を示す回
路図である。
【図6】 実施の形態2にかかる半導体記憶装置テスト
機構を構成する1つのチップの回路構成の一部を示す回
路図である。
【図7】 (a)はアドレス/データカウンタ回路の回
路図であり、(b)はアドレス/データカウンタ回路の
動作を示すタイミングチャートであり、(c)はクロッ
クドインバータの回路図である。
【図8】 実施の形態2にかかる半導体記憶装置テスト
機構におけるデータリテンションテストの処理手順を示
すタイミングチャートである。
【図9】 本発明の実施の形態3にかかるプロービング
装置の概略構成を示す模式図である。
【図10】 本発明の実施の形態4にかかるプローブ基
板の概略構成を示す模式図である。
【図11】 従来の半導体記憶装置テスト機構を構成す
る1つのチップの回路構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 ウエハ、 2 チップ、 3 共用パッド、 4
導電配線、 4’ 導電配線、 5 プロービング機
構、 6 チップ内パッド、 6’ チップ内パッド、
8 アドレスデコード回路、 9 メモリセルアレ
イ、 10 入出力回路、 11 センスアンプ/ライ
トドライバ、 12 アドレス/データカウンタ回路、
13 データデコード回路、 15 チャック、 1
6 プローバ、 16a プローバ、 16b プロー
バ、 17 プローブ、 18 プローブ基板、 19
プローブ基板、 C−1〜C−4 共通源、 CG6
0〜CG6j MOSゲート、 CI1〜CI3 クロ
ックドインバータ、 COL0〜COLy チップ選択
信号パッド、 DB0〜DBj データバス、 n21
〜n23 ノード、n61〜n62 ノード、 N21
Nchトランジスタ、N61 Nchトランジスタ、
NR60〜NR6j NAND回路、 P21〜P2
3 Pchトランジスタ、 R21〜R24 高抵抗、
R60〜R63 高抵抗、 ROW0〜ROWx チ
ップ選択信号パッド。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハ上に配置された複数のスタティッ
    ク型半導体記憶装置のチップに対してデータリテンショ
    ンテストを行うための半導体記憶装置テスト機構であっ
    て、 ウエハ表面の周辺部に配置され、少なくとも電源電圧共
    用パッドとグランド電圧共用パッドとを含む、複数のチ
    ップに共用の共用パッドと、 上記共用パッドからスクライブライン内にわたって形成
    され、上記複数のチップに接続される導電配線とが設け
    られ、 プロービングにより上記共用パッドに所定の電位が与え
    られたときには、該電位が導電配線を介して上記複数の
    チップに印加され、データリテンションテスト中に上記
    共用パッドに電源電圧及びグランド電圧が印加されたと
    きには、上記複数のチップがデータリテンション状態に
    保持されるようになっていて、 データリテンションテスト時に、順次、上記複数のチッ
    プに対してチップ内パッドへのプロービングにより全ビ
    ットに所定のデータを書き込む動作と、上記複数のチッ
    プにデータが書き込まれた後で上記プロービングが解除
    された時点からデータリテンション状態を保持し続ける
    動作と、必要に応じてデータリテンション状態で所定時
    間だけ待機する動作と、上記書き込み動作と同様に上記
    複数のチップについて全ビットのデータを読み出して先
    に書き込まれたデータが保持されているか否かを判定す
    る動作とを行う手段を備えている半導体記憶装置テスト
    機構。
  2. 【請求項2】 各チップに、それぞれ、テストモードパ
    ッドと、チップ内電源線と共用電源線との接続/非接続
    を切り換えるPMOSトランジスタとが設けられ、 書き込み時及び読み出し時に、テストモードパッドに所
    定の電位を印加することにより該チップをデータリテン
    ション状態からアクティブ状態に変化させる一方、PM
    OSトランジスタをオンからオフに切り換えることによ
    り該チップのアクティブ時の電圧が共用電源線を介して
    データリテンション状態の他のチップに印加されるのを
    防止するようになっている、請求項1に記載の半導体記
    憶装置テスト機構。
  3. 【請求項3】 ウエハ上に行列状に配置された複数のス
    タティック型半導体記憶装置のチップに対してデータリ
    テンションテストを行うための半導体記憶装置テスト機
    構であって、 それぞれウエハ表面の周辺部に配置された、チップ列数
    と同数の行方向チップ選択信号パッド及びチップ行数と
    同数の列方向チップ選択信号パッドと、 各行方向チップ選択信号パッドからスクライブライン内
    にわたって形成され対応するチップ列に属する複数のチ
    ップに接続される列配線と、各列方向チップ選択信号パ
    ッドからスクライブライン内にわたって形成され対応す
    るチップ行に属する複数のチップに接続される行配線と
    を含み、各チップをそれぞれ1つの列配線と1つの行配
    線とに接続するようになっている格子状の導電配線とが
    設けられていて、 対応する列配線及び行配線に所定の電位を印加すること
    によりチップが選択されたときには、該チップをデータ
    リテンション状態からアクティブ状態に切り換え、該チ
    ップ内の全ビットを、順次、所定の周期で自動的にアド
    レス選択するカウンタ回路と、 該チップが選択されたときにはカウンタ回路を非活性状
    態から活性状態に切り換えてデータの書き込み動作又は
    読み出し動作を行わせる一方、選択されていないときに
    は該チップをデータリテンション状態にする回路とが、
    各チップに設けられている半導体記憶装置テスト機構。
  4. 【請求項4】 ウエハ表面の周辺部に配置され、少なく
    とも電源電圧共用パッドとグランド電圧共用パッドと複
    数の制御信号共用パッドとを含む、複数のチップに共用
    の共用パッドと、 上記共用パッドからスクライブライン内にわたって形成
    され、上記複数のチップに接続される導電配線とが設け
    られ、 プロービングにより上記共用パッドに所定の電位が与え
    られたときには、該電位が導電配線を介して上記複数の
    チップに印加され、データリテンションテスト中に上記
    共用パッドに電源電圧及びグランド電圧が印加されたと
    きには、上記複数のチップがデータリテンション状態に
    保持され、かつ上記共用パッドに制御信号が印加された
    ときには、チップ選択信号により選択されたチップにお
    いて読み出し/書き込みの切り換えと、書き込みデータ
    の入力と、読み出しデータの検出とが行われるようにな
    っていて、 データリテンションテスト時には、順次、チップ選択信
    号及び制御信号により全チップに所定のデータを書き込
    む動作と、全チップを非選択としてデータリテンション
    状態で所定時間だけ待機する動作と、順次チップを選択
    してその全ビットのデータを読み出して先に書き込まれ
    たデータが保持されているか否かを判定する動作とを行
    う手段を備えている、請求項3に記載の半導体記憶装置
    テスト機構。
  5. 【請求項5】 データリテンションテストを行なう前に
    電源線とグランド線とがショートしている不良チップを
    検出し、不良チップに対して各チップに備えられた電源
    線と共用電源線との接続/非接続を切り換えるPMOS
    トランジスタをオフに固定し、不良チップの電源線と共
    用電源線とを非接続状態に固定してデータリテンション
    テストを行うようになっている、請求項1〜4のいずれ
    か1つに記載の半導体記憶装置テスト機構。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つに記載され
    た半導体記憶装置テスト機構に対してプロービングを行
    うプロービング装置であって、 ウエハを把持するチャックと、 チャック周辺部において該チャックに付設され、チャッ
    クに把持されたウエハの周辺部に設けられた共用パッド
    にプロービングを行うプローブを備えたプローバとが設
    けられ、 上記プローバが、データリテンションテスト中に、ウエ
    ハ上に配置されたすべてのチップの上方に位置しないよ
    うにして、プローブで上記共用パッドにプロービングを
    行うことができ、これによりプローブ基板で各チップの
    内部パッドへのプロービングを行うことができるように
    なっているプロービング装置。
  7. 【請求項7】 ウエハ上に行列状に配置された複数のス
    タティック型半導体記憶装置のチップに対してデータリ
    テンションテストを行うためのプローブ基板であって、 各チップの周辺部に、それぞれ、行方向に並ぶ行方向パ
    ッドと列方向に並ぶ列方向パッドとが設けられていて、 プローブ基板上に、対応するチップ列に属する複数のチ
    ップの所定のパッドに行方向チップ選択信号を印加する
    列配線と、対応するチップ行に属する複数のチップの所
    定のパッドに列方向チップ選択信号を印加する行配線と
    を含み、各チップがそれぞれ1つの列配線と1つの行配
    線とに接続されるようになっている格子状の導電配線が
    設けられ、 ウエハ上の全てのチップにプロービングした後、1つの
    列配線と1つの行配線とに所定の電位を印加することに
    より順次チップを選択してデータリテンションテストを
    行うことができるようになっているプローブ基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007329207A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Sharp Corp 半導体装置及び半導体集積回路検査方法
US8026733B2 (en) 2008-11-11 2011-09-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Interface structure of wafer test equipment
US8653629B2 (en) 2011-03-25 2014-02-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and wafer

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