JP2003006874A - 光媒体再生装置及び再生方法 - Google Patents

光媒体再生装置及び再生方法

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JP2003006874A
JP2003006874A JP2001194068A JP2001194068A JP2003006874A JP 2003006874 A JP2003006874 A JP 2003006874A JP 2001194068 A JP2001194068 A JP 2001194068A JP 2001194068 A JP2001194068 A JP 2001194068A JP 2003006874 A JP2003006874 A JP 2003006874A
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peak
amplifier
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photodetector
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JP2001194068A
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Shinji Kaneko
真二 金子
Kazumichi Kishiyu
和導 旗手
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光源の駆動に高周波重畳方式を用いた
構成において、受光側のPDアンプにおけるノイズを有
効に低減する。 【解決手段】 フォトダイオード(PD)1の検出電流
を取り出して電圧信号に変換する電流電圧変換部100
と、この電流電圧変換部100の出力信号から検出信号
のピークを検出するピーク検出部200と、ピーク検出
部200からの信号をインピーダンス変換して出力する
バッファ回路部300とを有する。フォトダイオード
(PD)1を例えば90μm角とし、極間容量の極小化
(0.05pF程度)によるアンプノイズの低減を図
る。また、OEIC(光IC)化によるアンプ帯域の拡
大(BW:500MHz)を図り、ピーク検出部200
のトランジスタQ1に高周波トランジスタ(小電流時の
高周波hfeが高く、入力容量が小さいトランジスタ)
を用いてピーク検出を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば各種の光デ
ィスクを用いた光媒体再生装置及び再生方法に関し、特
に光媒体の情報記録面に照射するレーザ光源を高周波重
畳方式によって駆動する光媒体再生装置及び再生方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種光ディスクの再生装置に
おいて、光ディスクの信号を読み取るための光源として
用いられるレーザダイオードを駆動する場合に、レーザ
ダイオードの駆動電流に高周波電流を重畳することによ
り、光ディスクからの反射光に生じるノイズの低減を図
り、RIN(相対雑音強度)を改善するようにしたレー
ザ駆動装置が提案されている(例えば特開平7−937
94号公報、特開2000−149302号公報参
照)。また、このような光ディスク再生装置において、
レーザ駆動電流に高周波電流を重畳するために、受光側
のフォトディテクタから再生信号を取り出すPDアンプ
において再生信号のピーク検波を行ない、これを用いて
高周波重畳を行なうようにした装置が提案されている
(例えば特開平4−116879号公報、特開平6−1
39580号公報参照)。
【0003】ところで、このような光ディスクの反射光
量を再生信号レベルに変換する再生装置では、再生信号
レベルはレーザの照射光量に比例して大きくなるので、
受光側のフォトディテクタから再生信号を取り出すため
のPDアンプのS/Nは、それほど問題となることはな
かった。例えば再生専用のレーザディスクやコンパクト
ディスク(CD)等のROMディスク(反射率80%程
度)では、再生時の照射パワー(リードパワー)は、
0.2〜1.0mWである。また、書き換え型ディスク
のリードパワーは、光磁気ディスク(MO)で0.5〜
1.0mW程度であり、また、デジタルビデオディスク
(DVD)で0.4mW程度となっている。
【0004】しかし、ROMディスクでは、リードパワ
ーによってデータが消去されることはなかったが、書き
換え型ディスクの場合には、リードパワーを上げて行く
と、記録時のパワーに近づくことで、ディスクの記録情
報が徐々に消去されてしまうという問題がある。また、
最近は光ディスクの高密度化が進み、例えば400nm
波長のレーザを用いて、トラックピッチ0.6μm、最
短記録波長0.2μm程度の実用化が見込まれている。
このような場合に、レーザビームのスポットを絞って小
さくしていくと、単位面積あたりのパワーが上昇し、デ
ィスクの記録情報がさらに消え易くなってしまう。
【0005】一方、PDアンプのS/N特性も年々改良
されてきており、入力換算雑音電流は従来の5〜10p
A/(Hz1/2 )から1.0pA/(Hz1/2 )程度に
なっているが、上述のようなリードパワーの低下、再生
信号の短波長化、倍速再生要求による広帯域化等からS
/Nが不足気味になってきている。例えば、帯域を2倍
にすれば、S/Nを3.0dB程度改善する必要があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の光
ディスク再生装置においては、リードパワーの低下、再
生信号の短波長化、倍速再生要求による広帯域化等に対
し、PDアンプ側のノイズを有効に低下させて、最終的
な再生信号のC/N(搬送波対雑音比)の改善を図るこ
とが必要となる。
【0007】そこで本発明の目的は、特にレーザ光源の
駆動に高周波重畳方式を用いた構成において、受光側の
PDアンプにおけるノイズを有効に低減することが可能
な光媒体再生装置及び再生方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、高周波重畳方式を利用したレーザ光源からの
レーザビームを光媒体の情報記録面に照射し、前記光媒
体の情報記録面から反射してきた光をフォトディテクタ
で検出し、その検出信号に基づいて前記光媒体に記録さ
れた情報の再生を行なう光媒体再生装置において、前記
フォトディテクタからの出力信号のピークを検出し、そ
のピーク検出信号を用いて疑似サンプリングを行なうこ
とを特徴とする。また本発明は、高周波重畳方式を利用
したレーザ光源からのレーザビームを光媒体の情報記録
面に照射し、前記光媒体の情報記録面から反射してきた
光をフォトディテクタで検出し、その検出信号に基づい
て前記光媒体に記録された情報の再生を行なう光媒体再
生方法において、前記フォトディテクタからの出力信号
のピークを検出し、そのピーク検出信号を用いて疑似サ
ンプリングを行なうことを特徴とする。
【0009】本発明の光媒体再生装置では、フォトディ
テクタの検出信号を処理するアンプ部における信号処理
帯域を高周波重畳信号の重畳周波数まで拡大するととも
に、フォトディテクタからの出力信号のピークを検出
し、そのピーク検出信号を用いて再生信号の擬似サンプ
リングを行なうことにより、レーザ光源の駆動に高周波
重畳方式を用いた構成において、受光側のPDアンプに
おけるノイズを有効に低減でき、最終的な再生信号のC
/Nの改善を図ることが可能となる。また本発明の光媒
体再生方法では、フォトディテクタの検出信号を処理す
るアンプ部における信号処理帯域を高周波重畳信号の重
畳周波数まで拡大するとともに、フォトディテクタから
の出力信号のピークを検出し、そのピーク検出信号を用
いて再生信号の擬似サンプリングを行なうことにより、
レーザ光源の駆動に高周波重畳方式を用いた構成におい
て、受光側のPDアンプにおけるノイズを有効に低減で
き、最終的な再生信号のC/Nの改善を図ることが可能
となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光媒体再生装
置及び再生方法の実施の形態について説明する。なお、
以下に説明する実施の形態は、本発明の好適な具体例で
あり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において、特に本発明を限
定する旨の記載がない限り、これらの態様に限定されな
いものとする。
【0011】本実施の形態は、高周波重畳方式を用いた
レーザ光源を使用する光ディスク再生装置において、レ
ーザ光源側で高周波重畳に用いられる重畳信号により、
受光側のPDアンプの出力信号をサンプリングすること
により、従来のPDアンプよりS/Nの良い再生信号を
得るようにしたものである。すなわち、レーザ光源にお
ける周波数重畳は、レーザパワーのオン/オフ動作であ
り、光パワーのピークは平均リードパワーの数倍から十
数倍に達する。そこで、この光照射をサンプリングとみ
なせば、その時に得られる信号レベルは光量に比例する
ので数倍から十数倍になる。しかし、この光照射部分
(レーザオン部分)だけをサンプリングすることは、後
述のような理由により困難である。そこで、本実施の形
態では、PDアンプの帯域を重畳周波数まで拡大し、P
Dアンプの出力信号のピークを検出し、このピーク検出
信号をサンプリング(本発明では疑似サンプリングとい
う)するようにすれば、信号レベルの高い部分について
再生信号をサンプリングでき、相対的にS/Nの良い再
生信号が得られることになる。
【0012】以下、このような本実施の形態の具体的実
施例について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本
発明の実施の形態による光ディスク再生装置で用いられ
るPDアンプの構成例を示すブロック図である。このピ
ーク検出型PDアンプは、フォトダイオード(PD)1
の検出電流を取り出して電圧信号に変換する電流電圧変
換部100と、この電流電圧変換部100の出力信号か
ら検出信号のピークを検出するピーク検出部200と、
ピーク検出部200からの信号をインピーダンス変換し
て出力するバッファ回路部300とを有する。
【0013】電流電圧変換部100は、PD1からの検
出電流を電圧に変換するI/Vアンプ110と、このI
/Vアンプ110の帰還抵抗Rfとを有する。また、ピ
ーク検出部200は、ピーク検出用のトランジスタQ1
を有し、このトランジスタQ1のゲートにI/Vアンプ
110の出力が接続され、トランジスタQ1のコレクタ
に駆動電圧Vcc及びコンデンサC2が接続されてい
る。また、トランジスタQ1のエミッタには、定電流源
210とピークホールド用のコンデンサC1が互いに並
列に接続されている。このピーク検出部200では、ト
ランジスタQ1のゲートに入力した検出電圧のピークを
コンデンサC1でホールドし、バッファ回路部300の
BFアンプ310に出力し、このBFアンプ310で検
出信号が低インピーダンスに変換されて抵抗R1より出
力される。
【0014】このようなPDアンプでは、フォトダイオ
ード(PD)1を例えば90μm角とし、極間容量の極
小化(0.05pF程度)によるアンプノイズの低減を
図っている。また、OEIC(光IC)化によるアンプ
帯域の拡大(BW:500MHz)を図り、ピーク検出
部200のトランジスタQ1に高周波トランジスタ(小
電流時の高周波hfeが高く、入力容量が小さいトラン
ジスタ)を用いてピーク検出を行なう。さらに、バッフ
ァ回路部300に広帯域のものを用いている。なお、図
1に示す構成における主な仕様として、例えば以下のよ
うな数値を用いる。
【0015】まず、図示しないレーザ側の高周波重畳の
変調周波数を200MHzとし、I/Vアンプ110の
アンプ帯域BWを500MHzとする。また、抵抗Rf
を40kΩとする。また、定電流源210の定電流I1
を200μAとし、コンデンサC1の容量を30pFと
する。また、BFアンプ310のアンプ帯域BWを20
0MHzとし、トランジスタQ1の内部容量Cobを
0.5pFとする。
【0016】次に、以上のような本実施の形態によるレ
ーザ駆動装置によるレーザ駆動方法の詳細な原理につい
て従来のレーザ駆動方法と対比して説明する。図4は、
高周波重畳方式によるリード時のレーザ発光波形の一例
を示しており、縦軸はレーザパワーレベルを示し、横軸
は時間を示している。また、図5は、図4に示すレーザ
光を用いた光ディスク再生装置におけるディスク再生信
号の一例を示す説明図である。
【0017】図4に示すように、レーザを間欠点灯する
ことでRIN(相対雑音強度)を改善する。この時のd
uty比は、レーザパワーレベルのピークから50%の
点では、ほぼ1:7.5となり、90%の点では、ほぼ
1:15となる。リードパワーはDCパワーで定義され
るので、この波形の積分値の0.3mWであるが、ピー
クパワーは2.7mWとなっており、面積積分したパワ
ーとなる(図5(b)参照)。ここで、発光時間を固定
した場合、重畳周波数を下げれば、ピークパワーは増加
し、重畳周波数を上げれば、ピークパワーは低下する。
レーザは固有振動周波数をもっており、重畳波長をこの
固有振動周波数に合わせた時にRINが良くなる。
【0018】相変化型ディスクの再生は、固定されたレ
ーザパワーをディスク面に照射し、ディスクの反射率変
化を読み出すものであり、照射パワーに反射率を掛けた
パワーとなる。フォトディテクタ(PD)の容量が大き
く、PDアンプの帯域が重畳周波数に対して十分低いも
のであれば、リードパワーの平均値をディスクに照射し
たときの反射光量が得られる。図5(a)は記録済みデ
ィスクの反射率の一例を示している。PD容量を十分小
さくし、アンプの帯域を重畳周波数に対して十分(例え
ば5倍以上)高くとれば、重畳信号によるPAM(pu
lse amplitudemodulation)信
号が得られる。
【0019】図5(c)は、図5(a)に示すような反
射率を有するディスクに、図5(b)に示すようなレー
ザを照射して得られる再生信号を示しており、狭帯域ア
ンプでは積分された信号だけが得られ、広帯域アンプで
はPAM信号が得られる。PAM信号のピークエンベロ
ープ信号は信号波の数倍となる。図5(d)は再生PA
M信号を拡大したもので、パルスの波高値は、信号レベ
ル、LDノイズ、PDアンプのノイズで構成され、パル
スが無い部分はアンプノイズとなる。なお、図5(a)
は、LDが完全な矩形波で発光し、完全にオフした場合
を模式的に示しており、LD自体がオフした時にはノイ
ズの発生も無い場合を示している。
【0020】図6は、PAM信号の処理方法による信号
の構成例を示している。まず、本例で用いるPNM信号
の前にPAM信号を用いた場合について説明する。図6
(a)は、現状の狭帯域アンプによる再生信号を示して
おり、信号再生時間以外にもアンプノイズがあり、アン
プノイズの寄与率が大きくなっている。ここで、寄与率
を1にするには、パルス占有率を1にすれば良い。つま
り、LDをDC点灯すれば、アンプノイズの寄与率は低
下する。しかし、LDノイズの改善は行えない。
【0021】図6(b)に示すように、再生PAM信号
をサンプリングすると、PAM信号の構成が保存される
ので、再生信号レベル、LDノイズ、アンプノイズの比
率は変化しない。図6(a)に比べると、信号が1/パ
ルス占有率となるので、見かけ上のアンプS/Nが改善
できる。ここで、LDノイズが十分小さければ、そのま
まC/Nが改善されるが、LDノイズが大きいと、単に
レベルが大きくなっただけでC/Nは改善されない。と
ころで、この種の光ディスク再生装置において、例えば
特開平10−124919号公報に開示されるように、
2つの受光信号を用いてレーザノイズを相殺するような
技術(本説明ではLNC;レーザノイズキャンセラとい
う)が知られている。そして、このようなLNCを動作
させると、LDノイズは−30dBにもなるが、この場
合には反対に、アンプノイズを低下させておかないと、
アンプノイズでC/Nが決定してしまう。
【0022】また、PDアンプ出力をPAM信号として
扱えれば、S/Nの改善は可能となる。しかし、再生P
AM信号をサンプリングすることは現実的でない、すな
わち、数100MHz、1.0nsecのサンプリング
は実現はできるが、コスト、回路規模等の点で商品化す
るには見合わない。そこで、図6(c)に示すように、
PAM信号のピーク検出によって代用する。このように
PAM信号のピーク検出を用いる方法(本発明において
は擬似サンプリングという)は、PAM信号のサンプリ
ングに比べてS/Nの改善率は低下するものの、それで
も十分な改善が行える。
【0023】次に、図1に示すPDアンプにおける作用
について説明する。上述した図1に示すような構成のP
Dアンプでは、ディスク再生時に光ディスクからの反射
光をPD1に集光し、電流電圧変換部100で電流増幅
する。ここで、PD1の極間容量を小さくし、OEIC
の帯域を広く設計してあるので、図5の(c)に示すよ
うなアンプ出力を図1のα点に得ることができる。な
お、実際の波形では、後述する図7(c)に示すよう
に、tr(立ち上り)、tf(立ち下り)に1.0ns
ec程かかる。PAM信号の先端をサンプリングして、
エンベロープを検出すれば良いが、サンプリング信号は
重畳波なので、レーザドライバから安定に検出できる
が、先端が狭くサンプリング幅は100psec程度と
なり、タイミングも微妙に合わせる必要がある。
【0024】そこで、本実施の形態では、このようなサ
ンプリングの代わりとなる擬似サンプリングを以下のよ
うに実現している。まず、PAM信号をトランジスタQ
1で検波してエンベロープを検出するが、再生信号のt
r、tfは有限値であり、検波後のPAM波形が信号レ
ベルに対して相似形である必要がある。そのため、コン
デンサC1の放電は定電流とし、この放電によって得ら
れる鋸波のレベルをPAM信号の半分程度とする。な
お、信号レベルに対して十分大きな負の電圧があれば、
高抵抗でも定電流と見なせる(後述する図8(b)参
照)。
【0025】図2は、検波を行なう回路構成例を示す回
路図であり、図2(a)はトランジスタQを用いた例を
示し、図2(b)はスイッチングダイオードDを用いた
例を示している。また図3は、検波に低周波トランジス
タ、スイッチングダイオード、高周波トランジスタを使
用した場合の波形例を示す説明図である。図2におい
て、各パラメータを、付加容量:8.2pF、エミッタ
抵抗:22KΩで5V、信号:30MHz、1.0Vp
−pで測定した。また、低周波トランジスタとして2S
C945を用い、fT:250MHz、Cob:3.0
pFとする。
【0026】また、スイッチングダイオードとして1S
S302を用い、CT:0.9pFとする。さらに、高
周波トランジスタとして2SC3356を用い、fT:
5GHz、Cob:0.5pFとする。また、検波、ホ
ールド性能として、高周波トランジスタを使用すると、
ダイオードに比べ、信号源のインピーダンスは高くて良
く、容量も半分の4.0pFで等価となる。また、検波
信号はインピーダンスが高いので、バッファ回路部を通
してRF出力とする。なお、BFアンプの帯域は信号帯
域があれば良い。
【0027】図7〜図9は、本実施の形態によるPDア
ンプにおける実際の波形の実測例を示す説明図である。
各図において、(a)は従来のPDアンプの再生信号と
本例のピーク検出型PDアンプの再生信号とを比較して
示す波形図であり、(b)はPDアンプにおける各部の
波形図を示している。さらに、(c)はレーザ駆動回路
側の高周波信号(HF)の変調時と無変調時の波形図を
示している。
【0028】まず、図7は、LDノイズがアンプノイズ
に対して大きなLDにパワー変調をかける場合の実測波
形を示している(なお、HF周波数を150MHzと
し、信号周波数を6.0MHzとする)。再生波のC/
Nは、LDノイズで決定しており変化せず、本例のピー
ク検出型にすると、図7(a)に示すように、信号、ノ
イズとも7.0dB大きくなり、アンプノイズとの差は
7.0dB拡大される。図7(b)はアンプの出力波形
で、S1は検波アンプの出力波形、S2はPDアンプの
出力波形、S3はS2の出力波形に20MHzのLPF
(ローパスフィルタ)を挿入したもの。
【0029】また、図8は、LDノイズに対してがアン
プノイズが大きい場合の低周波動作を示している(な
お、HF周波数を30MHzとし、信号周波数を4.0
MHzとする)。LDノイズが小さいために、アンプノ
イズに依存し、本例のピーク検出型のPDアンプにする
と、信号レベルが15.0dB、ノイズレベルが4.0
dB大きくなり、C/Nは11.0dB改善されてい
る。
【0030】また、図9は、図8(c)で示したHF波
形のduty(PAMのパルス占有率)を大きくした場
合の例を示している。本例のように、ピーク検出型にす
ると信号レベルが9.0dB、ノイズレベルが6.0d
B大きくなり、C/Nは3.0dB改善されている。パ
ルス占有率のみを大きくしたので、絶対レベルが上昇し
ており、図8とのC/N比較はできない。図8及び図9
に示すように、アンプノイズに依存していれば、C/N
の改善を図ることが可能となる。一般にレーザ記録再生
装置では、LDノイズがアンプノイズと同等かそれ以上
であり、LNCを併用しないと、C/Nの改善は困難で
ある。そこで、本例のピーク検出型アンプを用いる場合
には、LNCを併用することが望ましい。なお、レーザ
再生専用装置に使用する小出力レーザダイオードのRI
Nは、130〜140dBにも達するため問題にはなら
ない。
【0031】以上のように本例のピーク検出型PDアン
プでは、アンプノイズがレーザノイズに対して十分小さ
くなるので、レーザノイズキャンセラの動作がPDアン
プのノイズに左右されないという利点がある。また、L
NCを併用すれば、現状のリードパワー、PDアンプの
ままで、S/Nを数dB〜10数dB改善でき、更なる
高密度記録再生が可能となる。また、LNCを併用すれ
ば、S/N改善分で、リードパワーを数dB〜10数d
B低下することが可能であり、再生時における記録情報
の消去問題は解決できる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光媒体再生
装置によれば、フォトディテクタの検出信号を処理する
アンプ部における信号処理帯域を高周波重畳信号の重畳
周波数まで拡大するとともに、フォトディテクタからの
出力信号のピークを検出し、そのピーク検出信号を用い
て再生信号の擬似サンプリングを行なうことにより、レ
ーザ光源の駆動に高周波重畳方式を用いた構成におい
て、簡易で安価な手段によって、受光側のPDアンプに
おけるノイズを有効に低減でき、最終的な再生信号のC
/Nの改善を図ることが可能となる。また本発明の光媒
体再生方法によれば、フォトディテクタの検出信号を処
理するアンプ部における信号処理帯域を高周波重畳信号
の重畳周波数まで拡大するとともに、フォトディテクタ
からの出力信号のピークを検出し、そのピーク検出信号
を用いて再生信号の擬似サンプリングを行なうことによ
り、レーザ光源の駆動に高周波重畳方式を用いた構成に
おいて、簡易で安価な手段によって、受光側のPDアン
プにおけるノイズを有効に低減でき、最終的な再生信号
のC/Nの改善を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による光ディスク再生装置
で用いられるPDアンプの構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】検波回路の構成例を示す回路図である。
【図3】図2に示す検波回路に低周波トランジスタ、ス
イッチングダイオード、高周波トランジスタを使用した
場合の波形例を示す説明図である。
【図4】高周波重畳方式によるリード時のレーザ発光波
形の一例を示す説明図である。
【図5】図4に示すレーザ光を用いた光ディスク再生装
置におけるディスク再生信号の一例を示す説明図であ
る。
【図6】PAM信号の処理方法による信号の構成例を示
す説明図である。
【図7】図1に示すPDアンプにおける実際の波形の第
1の実測例を示す説明図である。
【図8】図1に示すPDアンプにおける実際の波形の第
2の実測例を示す説明図である。
【図9】図1に示すPDアンプにおける実際の波形の第
3の実測例を示す説明図である。
【符号の説明】
1……フォトダイオード(PD)、100……電流電圧
変換部、110……I/Vアンプ、200……ピーク検
出部、210……定電流源、300……バッファ回路
部、310……BFアンプ、C1、C2……コンデン
サ、Q1……トランジスタ、Rf、R1……抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 BC02 FG07 GK14 5D090 AA01 CC04 CC16 CC18 EE12 HH01 LL08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波重畳方式を利用したレーザ光源か
    らのレーザビームを光媒体の情報記録面に照射し、前記
    光媒体の情報記録面から反射してきた光をフォトディテ
    クタで検出し、その検出信号に基づいて前記光媒体に記
    録された情報の再生を行なう光媒体再生装置において、 前記フォトディテクタからの出力信号のピークを検出
    し、そのピーク検出信号を用いて疑似サンプリングを行
    なう、ことを特徴とする光媒体再生装置。
  2. 【請求項2】 前記フォトディテクタの検出信号を処理
    するアンプ部における信号処理帯域を高周波重畳信号の
    重畳周波数まで拡大して前記疑似サンプリングを行なう
    ことを特徴とする請求項1記載の光媒体再生装置。
  3. 【請求項3】 前記フォトディテクタの検出電流を電圧
    信号に変換する電流電圧変換手段と、前記電流電圧変換
    手段から出力される電圧信号のピークを検出するピーク
    検出手段と、前記ピーク検出手段からのピーク検出信号
    をインピーダンス変換するバッファ手段とを有すること
    を特徴とする請求項2記載の光媒体再生装置。
  4. 【請求項4】 高周波重畳方式を利用したレーザ光源か
    らのレーザビームを光媒体の情報記録面に照射し、前記
    光媒体の情報記録面から反射してきた光をフォトディテ
    クタで検出し、その検出信号に基づいて前記光媒体に記
    録された情報の再生を行なう光媒体再生方法において、 前記フォトディテクタからの出力信号のピークを検出
    し、そのピーク検出信号を用いて疑似サンプリングを行
    なう、 ことを特徴とする光媒体再生方法。
  5. 【請求項5】 前記フォトディテクタの検出信号を処理
    するアンプ部における信号処理帯域を高周波重畳信号の
    重畳周波数まで拡大して前記疑似サンプリングを行なう
    ことを特徴とする請求項4記載の光媒体再生方法。
  6. 【請求項6】 前記フォトディテクタの検出電流を電圧
    信号に変換し、その電圧信号のピークを検出し、このピ
    ーク検出信号のインピーダンス変換することを特徴とす
    る請求項5記載の光媒体再生方法。
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