JP2003006578A - 非接触型icカード、管理システム及び管理方法 - Google Patents

非接触型icカード、管理システム及び管理方法

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JP2003006578A
JP2003006578A JP2001188221A JP2001188221A JP2003006578A JP 2003006578 A JP2003006578 A JP 2003006578A JP 2001188221 A JP2001188221 A JP 2001188221A JP 2001188221 A JP2001188221 A JP 2001188221A JP 2003006578 A JP2003006578 A JP 2003006578A
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Yoshishige Nagata
良茂 永田
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近接型カード機能と近傍型カード機能との両
機能を実現でき、利用用途の広い非接触型ICカード、
この非接触型ICカードを用いた管理システム及び管理
方法を提供すること。 【解決手段】 本発明に係る管理システムは、近接型カ
ード機能を実現する近接型カード機能用回路と近傍型カ
ード機能を実現する近傍型カード機能用回路とを有する
非接触型ICカード1を用いた管理システムであって、
近接型カード機能用回路とデータのやりとりを行う送受
信手段2と、非接触型ICカード1に対して設定される
可変又は削除可能な個人IDを登録する登録手段4と、
近傍型カード機能用回路から送信される個人IDを受信
する受信手段3と、受信手段3で受信された個人IDと
登録手段4に登録されている個人IDとの照合を行い、
この照合結果に基づいて管理処理を行う管理手段4とを
備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、近接型機能及び近
傍型機能を有する非接触型ICカード、ならびに非接触
型ICカードを用いた管理システム及び管理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カードリーダーに直接接触させる必要の
ない非接触型ICカードには、交信距離は短いが高度な
処理が可能な近接型ICカードと、送信距離は長いが高
度の処理ができない近傍型ICカードとがある。
【0003】図17は近接型ICカードの構造を示すブ
ロック図である。図において、200は近接型ICカー
ド、201は送受信アンテナ、202は1個のICチッ
プで構成された非接触カード回路、202aは送受信回
路、202bは制御回路、202cは不揮発性のデータ
メモリ、202dは整流回路である。なお、送受信アン
テナ201、非接触カード回路202はカードケースに
収納されており、送受信回路202a、制御回路202
b、不揮発性のデータメモリ202c、及び整流回路2
02dで非接触カード回路202が構成される。
【0004】このような近接型ICカードは、読み書き
が可能であるため、定期券、身分証明書、クレジットカ
ード等、従来の磁気カードに代わるICカードとして広
く利用されている。
【0005】また、図18は近傍型ICカードの構造を
示すブロック図である。図において、210は近傍型I
Cカード、211は送信アンテナ、212は1個のIC
チップで構成された非接触カード回路、212aは送信
回路、212bは送信メモリ、212cは整流回路であ
る。なお、送信アンテナ211、非接触カード回路21
2はカードケースに収納されており、送信回路212
a、送信メモリ212b、及び整流回路212cで非接
触カード回路212が構成される。
【0006】このような近傍型ICカードは、取り扱う
データ量が少なく、送信用の回路のみで十分なため簡単
な回路で構成でき、消費電力を少なくすることができ
る。その結果、近傍型カードリーダーとの距離が1m程
度の距離でもデータの送信が可能であるため、IDプレ
ートやタグとして、物流システム、FAシステム、入退
出システム、商品管理等の分野において広く利用されて
いる。
【0007】また、上記非接触型ICカードを用いた従
来の管理システムは、近接型ICカード用のカードリー
ダーを出入口に設置し、入退場時に近接型ICカードを
カードリーダーにかざすことで、入退出時刻の管理等の
勤怠管理や入退出管理を行うようにしていた。あるい
は、各部屋に近傍型ICカード用のアンテナを設置し、
各部屋の入退室時に近傍型ICカードから送信されるデ
ータをアンテナで受信することで、入退室管理を行うよ
うにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の非
接触型ICカードでは、近接型ICカードは、読み書き
は可能であるが、非接触の読み書きが10cm程度と短
かくICカードをカードリーダーにかざす必要があり、
その利用用途が制限されていた。
【0009】一方、近傍型ICカードは、所定距離へだ
てたカードリーダーへのデータ送信は可能であるが、送
信できるデータ量が少なく、データの送信のみで書き込
み処理が行なえないため、その利用用途が制限されてい
た。
【0010】以上ようのように従来の非接触型ICカー
ドでは、近接型にせよ近傍型にせよその機能に制限があ
り利用目的も制限されてしまうという問題点があった。
【0011】また、従来の非接触型ICカードを利用し
た管理システム及び管理方法は、近接型ICカード又は
近傍型ICカードのいずれかのみで行われていたので、
その管理方法は制限されたものとなり、ICカード保持
者の手間がかかったり、適切な管理処理がなされないと
いう問題点があった。
【0012】また、従来の管理システム及び管理方法で
は、ICカードのIDを書き換えることにより容易に改
ざんが可能であり、安全性に問題があった。
【0013】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、近接型カード機能と近傍型カード機能との
両機能を実現でき、利用用途の広い非接触型ICカー
ド、ならびに、この非接触型ICカードを用いた管理シ
ステム及び管理方法を提供するものである。
【0014】また、本発明は、セキュリティ面を配慮し
た管理システム及び管理方法を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるICカー
ドは、近接型カード機能を実現する近接型カード機能用
回路と、送信すべきデータの書き換えが可能な送信メモ
リを有し近傍型カード機能を実現する近傍型カード機能
用回路と、上記近接型カード機能用回路及び上記近傍型
カード機能用回路に接続された上記近接型カード機能、
上記近傍型カード機能両用のアンテナと、上記近接型カ
ード機能用回路及び上記近傍型カード機能用回路に上記
アンテナで受信したエネルギーを供給する整流回路と、
上記近接型カード機能の実行時には上記近傍型カード機
能用回路を不活性状態にし、上記近傍型カード機能の実
行時には上記近接型カード機能用回路を不活性状態にす
る制御回路とを備えている。
【0016】さらに、近接型カード機能用回路と近傍型
カード機能用回路とが同一の周波数で動作するようにし
てもよい。
【0017】また、本発明にかかる管理システムは、近
接型カード機能を実現する近接型カード機能用回路と近
傍型カード機能を実現する近傍型カード機能用回路とを
有する非接触型ICカードを用いた管理システムであっ
て、上記非接触型ICカードの近接型カード機能用回路
とデータのやりとりを行う送受信手段と、上記非接触型
ICカードと上記送受信手段とのデータのやりとりによ
り、上記非接触型ICカードに対して設定される可変又
は削除可能な個人IDを登録する登録手段と、上記非接
触型ICカードの近傍型カード機能用回路から送信され
る個人IDを受信する受信手段と、上記受信手段で受信
された個人IDと上記登録手段に登録されている個人I
Dとの照合を行い、この照合結果に基づいて管理処理を
行う管理手段とを備えている。
【0018】また、登録手段が、管理処理後に登録され
ている個人IDを削除するようにしてもよい。
【0019】さらに、受信手段が、異なる位置に各々配
置された複数のアンテナと、上記アンテナで受信された
信号の受信処理をする受信回路と、上記受信回路と上記
各アンテナとを順次切り替えて接続させる接続手段とを
備え、受信した個人ID及びこの個人IDを受信したア
ンテナを特定するデータを管理手段に送信するように
し、上記管理手段が、照合結果及び上記アンテナを特定
するデータに基づいて管理処理を行うようにしてもよ
い。
【0020】また、本発明にかかる管理方法は、近接型
カード機能を実現する近接型カード機能用回路と近傍型
カード機能を実現する近傍型カード機能用回路とを有す
る非接触型ICカードを用いた管理方法であって、上記
非接触型ICカードの近接型カード機能用回路とのデー
タのやりとりにより、上記非接触型ICカードに対して
設定される可変又は削除可能な個人IDを登録手段に登
録し、上記非接触型ICカードの近傍型カード機能用回
路から送信される個人IDと上記登録手段に登録されて
いる個人IDとの照合を行い、この照合結果に基づいて
管理処理を行うものである。
【0021】また、入場時に非接触型ICカードの近接
型カード機能用回路とのデータのやりとりにより個人I
Dを登録手段に登録し、退場後に上記登録手段に登録さ
れた個人IDを削除するようにしてもよい。
【0022】また、管理処理を、部屋の入退室を管理す
る入退室管理処理にしてもよい。
【0023】また、非接触型ICカードの近傍型カード
機能用回路から送信されるデータを受信する複数のアン
テナを各座席又は各テーブル毎に配置し、どのアンテナ
で個人IDが受信されたかの判断により着席管理処理を
するようにしてもよい。
【0024】また、非接触型ICカードの近接型カード
機能用回路とのデータのやりとりにより乗車券としての
情報及び個人IDを非接触型ICカードに書き込み、入
/出札時に上記非接触型ICカードの近接型カード機能
用回路とのデータのやりとりにより入/出札処理を行う
ようにしてもよい。
【0025】また、個人IDに基づいて注文品の手配処
理、配達の管理処理、又は料金精算処理を行い、着席管
理処理による退出時の判断により退出時と判断された場
合に料金精算書を発行するようにしてもよい。
【0026】さらに、非接触型ICカードの近傍型カー
ド機能用回路から送信される個人IDに基づいて、施設
内のサービスの受領毎に管理手段でサービス料金処理を
行い、施設の退場時に非接触型ICカードの近接型カー
ド機能用回路とのデータ交信により料金精算処理を行う
ようにしてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの実施の
形態1の非接触型ICカード及び管理システムの構成を
示すブロック図である。図において、1は近接型カード
機能を実現する近接型カード機能用回路と近傍型カード
機能を実現する近傍型カード機能用回路とを有する非接
触型ICカード(以下、ICカードという)で、1枚の
カードで近接型機能と近傍型機能の両機能が実現できる
ようになっている。
【0028】2はICカード1の近接型カード機能用回
路とデータのやりとりを行う送受信手段、3はICカー
ド1の近傍型カード機能用回路から送信される個人ID
を受信する受信手段である。
【0029】4はICカード1と送受信手段2とのデー
タのやりとりにより、ICカード1に対して設定される
可変又は削除可能な個人IDを登録する登録手段を有し
た管理手段で、管理手段4は受信手段3で受信された個
人IDと登録手段に登録されている個人IDとの照合処
理、及び照合結果に基づいた管理処理を行うようになっ
ている。なお、管理処理終了時には、先に登録された個
人IDは削除する。
【0030】図2は図1に示したICカードの構成を示
す模式図である。図において、1はICカード本体、1
1は近接型カード機能及び近傍型カード機能両用のアン
テナ、12は1個のICチップで構成された非接触型カ
ード回路、12aは近接型カード機能を実現する近接型
カード機能用回路、12bは近傍型カード機能を実現す
る近傍型カード機能用回路である。
【0031】図3は図2に示したICカードをより詳細
に示すブロック図である。図において、121は送受信
回路、122は制御回路、123はデータメモリ、12
4は整流回路、125は送信回路、126はデータの書
き換えが可能な送信メモリである。
【0032】この送受信回路121、制御回路122、
データメモリ123で近接型カード機能が実現され、送
信回路125、送信メモリ126で近傍型カード機能が
実現される。また、近接型カード機能用回路12aと近
傍型カード機能用回路12bとの動作周波数を同じにす
ることで、アンテナ11、整流回路124を近接型カー
ド機能用回路12aと近傍型カード機能用回路12bと
で共用できるようになっている。
【0033】このようなICカード1では、整流回路1
24を介してエネルギーが受信されると、各回路が活性
状態になる。このとき制御回路122は、上記エネルギ
ーが近接型カードリーダーからのものか近傍型カードリ
ーダーからのものかを判定し、近接型カードリーダーか
らのものの場合には、送信回路125、送信メモリ12
6を不活性状態にするとともに、従来の近接型カードと
同様に、送受信回路121、制御回路122、データメ
モリ123により近接型機能によるデータの交信をし、
データの書き込み・読み込みを行う。
【0034】逆に、上記エネルギーが近傍型カードリー
ダーからのものの場合には、制御回路122は、送受信
回路121、データメモリ123を不活性状態にすると
ともに、従来の近傍型カードと同様に、送信回路12
5、送信メモリ126により近傍型機能によるデータの
送信を行う。
【0035】このように、この実施の形態の非接触型I
Cカードは、近接型カード機能の動作周波数と近傍型カ
ード機能の動作周波数とを同じにしたので、近接型機能
の実行時に使用されるアンテナと近傍型機能の実行時に
使用されるアンテナとを共通のアンテナにすることがで
きる。その結果、ICカード自体が大きくなることがな
く、従来のカードサイズに近いサイズで両機能を有する
非接触型ICカードを提供できる。
【0036】次に、図1に示した管理システムの動作に
ついて説明する。図4は図1に示した管理システムの動
作を示すフローチャートである。まず、近接型カード機
能によるデータのやり取りにより、ICカード1に対し
て可変又は消去可能な個人IDを設定し、ICカード1
及び管理手段(登録手段)4に保存する(ST1)。な
お、個人IDはICカード1が生成したものであって
も、管理手段(登録手段)4側で生成したものであって
もよい。
【0037】個人IDの登録後、ICカード1の近傍型
カード機能により送信された個人IDを受信手段3で受
信し(ST2)、この個人IDを管理手段(登録手段)
4に伝達する。
【0038】管理手段(登録手段)4では、受信手段3
で受信された個人IDが登録手段4に登録されている個
人IDであるかの照合を行い(ST3)、この照合結果
に基づいて管理処理を行う(ST4)。
【0039】以下に、より具体的な管理システム及び管
理方法を説明する。図5は図1に示した管理システムの
一例である入退出管理システムの構成を示す全体図であ
る。なお、図5では、ICカードも含めて記述してい
る。図において、1はICカード、2aは例えば会社等
の施設の門に配置された近接型カードリーダー、2bは
近接型カードリーダー2aを介してICカード1とデー
タのやり取りをするデータ入出力処理装置、3aは例え
ば部屋の扉の外側に組み込まれた近傍型アンテナ、3b
は受信回路(近傍型カードリーダー)である。
【0040】この近接型カードリーダー2a、データ入
出力処理装置2bで送受信手段2が構成され、近傍型ア
ンテナ3a、受信回路3bで受信手段3が構成される。
【0041】4は管理手段(登録手段を含む)としての
データ管理処理装置で、ICカード保持者(以下ユーザ
ーという)の入退出処理をするとともに、ユーザーが施
設内にいるときの管理処理を行う。5はデータ入出力処
理装置2b、受信回路3b、データ管理処理装置4が接
続される通信回線である。なお、図示は省略するが入退
室判定のためのセンサーが各室に設けられている。
【0042】図6、図7は図5に示した入退出管理シス
テムの動作を示すフローチャートである。なお、ICカ
ードの動作もあわせて記述している。図5に示した入退
出管理システムでは、図6に示すように、入場データ処
理(ST11)、IDデータ読込処理(ST12)、退
出データ処理(ST13)の順に処理がなされる。以下
図7に沿って詳細を説明する。
【0043】入場時に、ユーザーは近接型カードリーダ
ー2aの内部に設けられた近接型アンテナにICカード
1をかざして入場処理を行う。このとき、ICカード1
とデータ入出力処理装置2bとで認証用データ及び個人
IDのやり取りが行われICカード1の認証及び個人I
Dの設定が行われる。すなわち、データ管理処理装置4
は、ICカード1から社員証としての個人データを読み
込んで認証処理等を含む入場処理を行うとともに、IC
カード1が生成した個人IDを読み込んでこれを登録す
る。なお、データ管理処理装置4は、各ユーザー別の入
退出時刻、勤務時間等の勤務管理データの保管もこのと
きに行う。
【0044】ここで、ICカード1が送信した個人ID
と同じIDがデータ管理処理装置4に既に登録されてい
る場合には、新たな個人IDを生成し、個人IDが重複
しないようにする。なお、ここではICカード1で個人
IDを生成するようにしているが、データ管理処理装置
4等の管理システム側で生成してもよい。
【0045】入場時の処理がなされた後、ユーザーは各
部屋に移動することになるが、各部屋には近傍型アンテ
ナ3aが設けられているので、ユーザーの入室時には、
ユーザーが特に何もしなくても、ICカード1の近傍形
機能により個人IDが近傍型アンテナ3aに送信され
る、その結果、近傍型アンテナ3aに接続されている近
傍型カードリーダー3b及び通信回線5を介して、個人
IDがデータ管理処理装置4に送信される。そして、デ
ータ管理処理装置4では、個人データとして読み取った
個人IDと、それとは別にセンサー等による入退出判定
結果とから、個人の入室、退室を判定し、個人データ別
にユーザーがどの部屋にいるのかを判定する。
【0046】また、退場時には、ユーザーは近接型カー
ドリーダー2aの内部に設けられた近接型アンテナにI
Cカードをかざして退場処理を行う。すなわち、ICカ
ード1とデータ入出力処理装置2bとで退場処理用のデ
ータのやりとりが行われる。このとき、データ管理処理
装置4は、個人データを読み取り、退勤時刻を取得し
て、勤務時間などの勤務管理データを作成し、退出処理
がなされる。
【0047】この退出時には、入場時に設定した個人I
Dを消去し、次回の入場交信まで利用できないようにす
る。このように各管理処理毎に個人IDを消去すること
で、偽造等による悪用利用を防止することができる。
【0048】なお、上記機能に加えて、データ管理処理
装置4が、個人IDデータによる入退室判定に基づい
て、誰がどこにいるか、またどこから移動中かを判断
し、個人データとして表示するようにしてもよい。ま
た、時間経過に伴なう移動を追跡表示するようにしても
よい。また、社外の人用の個人IDを生成して記憶させ
たICカードを用意し、社外の人の訪問時にこのICカ
ードを手渡して管理するようにしてもよい。
【0049】また、この実施の形態1では、各室の入退
室を管理するようにしているが、例えば、図8に示すよ
うに、各建屋や施設等21a、21bの出入り口に近傍
型アンテナ31a、31bを設けて、これらの入退場を
管理するようにしてもよい。さらに、細かく、在場、又
は時間経過毎の行動範囲を確認できるようにしてもよ
い。以上より、この管理システムは、病院、老人ホーム
等の個人追跡管理システムとして広く適用することがで
きる。
【0050】この実施の形態の管理処理システムは、近
接型カード機能と近傍型カード機能との両機能を有する
非接触型カードを用いているので、その利用用途を広げ
ることができる。また、近接型カード機能により高度な
データ処理が行えるとともに、近傍型機能によりユーザ
ーの手間を少なくした管理システムを構築することがで
きる。
【0051】また、個人ID番号をその都度生成するよ
うにしているので、ICカードのID番号の書き替えに
よる改ざんを防止することができ、安全性の高い管理シ
ステムを構築することができる。
【0052】また、この実施の形態の入退場管理システ
ムは、近接型カード機能を用いて入退場処理をし、近傍
型カード機能を用いて入退室管理を行うようにしている
ので、入退場時には近接型カード機能により入退場手続
きが行え、各室への入退室時には近傍型カード機能によ
りICカードを携帯だけで個人認識が行えるため、ユー
ザーの手間を削減することができる。
【0053】実施の形態2.この実施の形態2は、デー
タ管理処理装置に接続される扉開閉制御装置を扉に設
け、ICカードから送信される個人IDが登録された個
人IDと照合された場合に扉の開閉を行うようにしたも
のである。
【0054】図9はこの実施の形態2の管理システムの
要部を示す図で、図5に示した入退出管理システムの入
退室部近傍を示す図である。図において、22は扉、2
3は近傍型カードリーダー3bに接続され入退出を許可
されたユーザーと判定された場合に扉の開閉を行う扉開
閉制御装置である。
【0055】入退室時には、実施の形態1と同様にIC
カード1の近傍型カード機能用回路から個人IDが送信
され、近傍型カードリーダー3bを介してこの個人ID
がデータ管理処理装置に伝達される。データ管理処理装
置では、登録されているID番号かどうか照合し、正し
く照合されれば扉の開閉制御信号を発する。開閉制御信
号は近傍型カードリーダー3bを介して扉開閉制御装置
23に送信され、扉の開閉がなされる。なお、この入退
室の制御以外は実施の形態1の入退出管理システムと同
様である。
【0056】実施の形態3.実施の形態1では、センサ
ー等により入退室判定を行っているが、この実施の形態
3は、少なくとも2つの近傍型アンテナを入退出方向に
並べることでセンサー等を用いずに入退出判定を行うよ
うにしたものである。
【0057】図10はこの実施の形態3の入退出管理シ
ステムの入退室検知装置を示す図である。図において、
3bは近傍型カードリーダー、31a、32aは例えば
入退出口の外側と内側に各々配置される等、入退出方向
に並べて配置された2つの近傍型アンテナである。な
お、近傍型アンテナ31a、32aは各々近傍型カード
リーダー3bに接続されいる。
【0058】ここで、一方のアンテナ(例えば入退室検
出対象の部屋の外側に設けられたもの)をアンテナA、
他方のアンテナ(例えば部屋の内側に設けられたもの)
をアンテナBとすると、ユーザーが部屋の外側から内側
に入る場合には、個人IDデータがまずアンテナAで受
信され、その後、アンテナBで個人IDが受信される。
なお、逆の場合には、アンテナB、Aの順で個人IDが
受信される。このようにどちらのアンテナで先に個人I
Dが受信されるかでユーザーが入室したのか又は退室し
たのかを判断することできる。
【0059】実施の形態4.実施の形態1では、1台の
近傍型カードリーダーに1台の近傍型アンテナが接続さ
れているが、この実施の形態4は、1台の近傍型カード
リーダーに複数の近傍型アンテナを順次切り替えて接続
し、複数の近傍型アンテナでICカードから送信される
データを受信できるようにしたものである。
【0060】図11はこの実施の形態4の管理システム
の要部を示す図で、図5に示した入退出管理システムの
近傍型アンテナと近傍型カードリーダーとの関係を示す
図である。図において、3bは近傍型カードリーダー、
24は複数の接続端子、25は接続端子24との接続を
行う切換スイッチ、31a、32aは各々接続端子24
のいずれかに接続された複数の近傍型アンテナである。
【0061】1台の近傍型カードリーダー3bと複数の
近傍型アンテナ31a、32aとは走査回路により順次
切り替えて接続される。すなわち、順次切替制御できる
切替スイッチ25を用いて走査切替制御を行い、アンテ
ナ31a、32a、・・・に対して近傍型カードリーダ
ー3bを順次接続させる。接続されているアンテナで個
人IDが受信されると、切替スイッチの走査番号ととも
に個人IDがデータ管理処理装置へ送信され、誰が・ど
こで交信したかを確認することができる。
【0062】この実施の形態4の受信装置では、複数の
アンテナを用いてICカードから送信されるデータを受
信できるので、細かな位置検出をすることができる。ま
た、1台の近傍型カードリーダーを用いて多数の近接型
アンテナからの信号を受信できるので、システムを安価
にすることができる。
【0063】実施の形態5.この実施の形態5は実施の
形態4で説明した複数のアンテナを施設等の座席の椅子
等に配置し、各座席毎に誰が着席したかの着席管理を行
うものである。
【0064】図12はこの実施の形態5の管理方法を説
明するフローチャートで、会議場、演技場等の施設での
着席管理方法を示すフローチャートである。なお、着席
管理システムとしては、実施の形態4の近傍型アンテナ
を施設の各座席等に設置したものを構築すればよい。
【0065】実施の形態1と同様にして施設の入場時に
は、近接型カード機能用回路と送受信手段、管理手段
(登録手段)とのデータ交信により、個人IDの設定を
含む入場手続きを行う(ST41、ST51)。
【0066】その後、ユーザーは座席に着席することに
なるが、各座席には近傍型アンテナが設置されており、
着席時には、ICカードの近傍型カード機能用回路から
送信される個人IDがこの近傍型アンテナで受信され
る。その結果、管理手段で、個人ID番号の有効性判定
がなされるとともに、着席番号との照合・着席判定等の
着席管理処理がなされる(ST42、ST52)。な
お、このとき、個人着席に関するデータを表示するよう
にしてもよい。
【0067】また、施設の退場時には、実施の形態1と
同様にして、近接型カード機能と送受信手段、管理手段
(登録手段)とのデータ交信により、個人IDの消去を
含む退場手続きがなされる(ST43、ST53)。
【0068】この実施の形態では、非接触型ICカード
の近傍型カード機能用回路から送信されるデータを受信
する複数のアンテナを各座席又は各テーブル毎に配置
し、どのアンテナで個人IDが受信されたかの判断によ
り着席管理処理をするようにしているので、ユーザーが
特になにもせずとも管理側で着席管理することができ
る。
【0069】また、個人ID番号をその都度生成するよ
うにしているので、ICカードのID番号の書き替えに
よる改ざんを防止することができ、安全性の高い管理シ
ステムを構築することができる。
【0070】実施の形態6.この実施の形態6は、実施
の形態4で説明した複数のアンテナを列車、航空機、船
舶等の乗物の座席等に配置し、各座席毎に誰が着席した
かの着席管理を行うとともに、旅券処理を行うものであ
る。
【0071】図13はこの実施の形態6の管理方法を説
明するフローチャートで、列車、航空機、船舶等の旅券
機能を有するICカードを用いた管理方法を示すフロー
チャートである。なお、管理システムとしては、実施の
形態4の近傍型アンテナを乗物の各座席等に設置したも
のを構築すればよい。
【0072】まず、乗車券としての非接触カード発行・
処理を行う。すなわち、ICカードの近接型カード機能
用回路と送受信手段、管理手段(登録手段)とのデータ
交信により、ICカード及び管理手段に旅券データの書
込、金額処理、座席指定データの書込をする。そして、
これらのデータが書込まれたICカードを発行する(S
T70)。
【0073】上記ICを購入したユーザーは、入札時
に、近接型カードリーダーにICカードをかざして入札
処理を行う。このとき、近接型カード機能用回路と送受
信手段、管理手段(登録手段)とのデータ交信により、
発行番号の読み出し、旅券データの読込み、入札時刻等
の取得が行われ、これらに基づいて、管理手段(登録手
段)で旅券データの有効性のチェックがなされる等、個
人データの設定を含む入札手続きがなされる(ST6
1、ST71)。
【0074】入札処理がなされた後、ユーザーは目的の
乗物に乗車することになるが、各座席には近傍型アンテ
ナが設置されているので、着席時には、ICカードの近
傍型カード機能用回路から送信される個人IDがこの近
傍型アンテナで受信され、着席管理処理がなされる(S
T62、ST72)。
【0075】また、乗物からの降車時には、近接型カー
ド機能用回路と送受信手段、管理手段(登録手段)との
データ交信により、発行番号読み出し、旅券データ読込
み、出札時刻の取得等の出札手続きがなされる。その
後、旅券データ及び個人IDの消去、また、必要であれ
ば履歴管理データ作成処理がなされる(ST63、ST
73)。
【0076】この実施の形態は、非接触型ICカードの
近接型カード機能用回路とのデータのやりとりにより乗
車券としての情報及び個人IDを非接触型ICカードに
書き込み、入/出札時に非接触型ICカードの近接型カ
ード機能用回路とのデータのやりとりにより入/出札処
理を行うようにしているので、ユーザーは近接型カード
リーダーに旅券(ICカード)をかざすだけで入出札処
理ができ、さらに、ユーザーが特になにもせずとも管理
側で着席管理をすることができる。
【0077】また、個人ID番号をその都度生成するよ
うにしているので、ICカードのID番号の書き替えに
よる改ざんを防止することができ、安全性の高い管理シ
ステムを構築することができる。
【0078】実施の形態7.この実施の形態7は、食堂
等の業務管理を行う目的でICカードを発行し、このI
Cカードを用いて、注文品の手配処理、配達の管理処
理、料金精算処理を行うものである。
【0079】図14はこの実施の形態7の管理方法を説
明するフローチャートで、食堂等の入退出管理と手配管
理・精算システムの機能フロー図である。なお、管理シ
ステムとしては、実施の形態4の近傍型アンテナを例え
ば図15に示すように食堂の各テーブル(又は座席)2
6等に設置したものを構築すればよい。
【0080】まず、来客入店時の注文聴取時に、近接型
カード機能用回路と送受信手段、管理手段(登録手段)
とのデータ交信により、個人IDの設定を行うとともに
注文データの書込みを行う。そして、このICカードを
来客に手渡す。このとき、管理手段(登録手段)で注文
書の発行、注文品の整理、調理手配がなされる(ST8
1、ST91)。
【0081】上記ICカードを手渡されたユーザーがテ
ーブル(席)につくと、そのICカードの近傍型カード
機能から個人IDが送信される。この個人IDを各座席
に設置された近傍型アンテナで受信することで着席管理
処理がなされる。このとき、管理手段側では、どの客が
どのテーブルについたかを判断するために、個人番号に
対応した着席番号を設定するようにし、座席別着席表示
処理に基づいて、調理品の手配管理処理、及び調理品の
配布管理処理等を行う(ST82、ST92)。
【0082】来客の退席時には、近接型カード機能用回
路と送受信手段、管理手段(登録手段)とのデータ交信
により、注文データ及びID番号の消去を行い、ICカ
ードのデータを無効にする。このことにより、ICカー
ドは再利用可能な状態に戻る。一方、管理手段では、料
金精算所・領収書発行による料金精算処理がなされ食堂
システムを効率よく運用することができる。
【0083】この実施の形態では、個人IDに基づいて
注文品の手配処理、配達の管理処理、又は料金精算処理
を行い、着席管理処理により退出時の判断を行い、退出
時と判断された場合には、料金精算書の発行を行うよう
にしているので、手配管理処理をスムーズに実行できる
とともに、料金精算時にユーザーが精算所に行く間に精
算処理が可能となり、ユーザーの料金精算をスムーズに
実行することができる。
【0084】実施の形態8.この実施の形態8は、遊園
地、スキー場、球技場、イベント会場等、プリペード金
銭処理を伴うサービス管理処理業務を行うものである。
【0085】図16はこの実施の形態8の管理方法を説
明するフローチャートで、遊園地等の入退場プリペード
機能付きICカードを用いた管理方法を示すフローチャ
ートである。なお、管理システムとしては、実施の形態
4の近傍型アンテナを遊園地、スキー場、球技場、イベ
ント会場等の各サービス地点に設置したものを構築すれ
ばよい。
【0086】まず、入場時に、ユーザーが近接型カード
リーダーにICカードをかざして入場処理を行う。この
とき、ICカードと管理手段とでデータ及び個人IDの
やり取りが行われ、発行番号の書込み、入退場データ・
プリペード金額書込み等がなされるとともに個人ID番
号が書き込まれる。また、入場券発行に伴う金銭処理が
なされる(ST101、ST111)。
【0087】ユーザーが各サービスを利用するときに
は、各サービス地点毎に近傍型アンテナが設置されてい
るので、ユーザーは特に何もせずとも携帯しているIC
カードから個人IDが送信され、この近傍型アンテナで
受信されることで通過判定がなされる。そして、管理手
段側では、この個人IDが登録されているかの照合を行
い、登録されている場合には、その個人IDに対応した
個人データに信号を受信地点のサービス料金を加算する
等のサービス金銭処理を行う(ST102、ST11
2)。
【0088】また、退場時には、近接型カード機能用回
路と送受信手段、管理手段(登録手段)とのデータ交信
により、発行番号読み出し、プリペード金額読込み、退
場時刻の取得等を行い、金銭精算処理を行う。そして、
金銭精算処理後に、金銭データ及び個人IDの消去を行
う。その結果、ICカードは再利用可能となる(ST1
03、ST113)。
【0089】この実施の形態では、非接触型ICカード
の近傍型カード機能用回路から送信される個人IDに基
づいて、施設内のサービスの受領毎に管理手段でサービ
ス料金処理を行い、施設の退場時に非接触型ICカード
の近接型カード機能用回路とのデータ交信により料金精
算処理を行うようにしているので、各サービス地点での
料金精算が不要となり、サービス地点の料金精算による
渋滞を解消でき、ユーザーはスムーズにサービスを受け
ることができる。
【0090】また、個人ID番号をその都度生成するよ
うにしているので、ICカードのID番号の書き替えに
よる改ざんを防止することができ、安全性の高い管理シ
ステムを構築することができる。
【0091】上記各実施の形態では、1台のデータ管理
処理装置を用いてシステムを構築しているが、これは特
に限定するものではなく、複数のデータ管理処理装置を
用いてもよく、また、複数の処理装置によりデータ管理
処理装置の機能を実現してもよい。
【0092】
【発明の効果】本発明にかかる非接触型ICカードは、
近接型カード機能を実現する近接型カード機能用回路
と、送信すべきデータの書き換えが可能な送信メモリを
有し近傍型カード機能を実現する近傍型カード機能用回
路と、上記近接型カード機能用回路及び上記近傍型カー
ド機能用回路に接続された上記近接型カード機能、上記
近傍型カード機能両用のアンテナと、上記近接型カード
機能用回路及び上記近傍型カード機能用回路に上記アン
テナで受信したエネルギーを供給する整流回路と、上記
近接型カード機能の実行時には上記近傍型カード機能用
回路を不活性状態にし、上記近傍型カード機能の実行時
には上記近接型カード機能用回路を不活性状態にする制
御回路とを備えているので、従来のカードサイズに近い
サイズで近接型カード機能と近傍型カード機能の両機能
を有する非接触型ICカードを提供できる。
【0093】さらに、近接型カード機能用回路と近傍型
カード機能用回路とが同一の周波数で動作する場合に
は、近接型機能の実行時に使用されるアンテナと近傍型
機能の実行時に使用されるアンテナとを共通のアンテナ
にすることができる。
【0094】また、本発明にかかる管理システムは、近
接型カード機能を実現する近接型カード機能用回路と近
傍型カード機能を実現する近傍型カード機能用回路とを
有する非接触型ICカードを用いた管理システムであっ
て、上記非接触型ICカードの近接型カード機能用回路
とデータのやりとりを行う送受信手段と、上記非接触型
ICカードと上記送受信手段とのデータのやりとりによ
り、上記非接触型ICカードに対して設定される可変又
は削除可能な個人IDを登録する登録手段と、上記非接
触型ICカードの近傍型カード機能用回路から送信され
る個人IDを受信する受信手段と、上記受信手段で受信
された個人IDと上記登録手段に登録されている個人I
Dとの照合を行い、この照合結果に基づいて管理処理を
行う管理手段とを備えているので、その利用用途を広げ
ることができる。また、近接型カード機能により高度な
データ処理が行えるとともに、近傍型機能によりユーザ
ーの手間を少なくした管理システムを構築することがで
きる。
【0095】また、登録手段が、管理処理後に登録され
ている個人IDを削除する場合には、ICカードのID
番号の書き替えによる改ざんを防止することができ、安
全性の高い管理システムを構築することができる。
【0096】さらに、受信手段が、異なる位置に各々配
置された複数のアンテナと、上記アンテナで受信された
信号の受信処理をする受信回路と、上記受信回路と上記
各アンテナとを順次切り替えて接続させる接続手段とを
備え、受信した個人ID及びこの個人IDを受信したア
ンテナを特定するデータを管理手段に送信し、上記管理
手段が、照合結果及び上記アンテナを特定するデータに
基づいて管理処理を行う場合には、多くの近傍型アンテ
ナで検知が行え、細かな位置検出をすることができる。
【0097】また、本発明にかかる管理方法は、近接型
カード機能を実現する近接型カード機能用回路と近傍型
カード機能を実現する近傍型カード機能用回路とを有す
る非接触型ICカードを用いた管理方法であって、上記
非接触型ICカードの近接型カード機能用回路とのデー
タのやりとりにより、上記非接触型ICカードに対して
設定される可変又は削除可能な個人IDを登録手段に登
録し、上記非接触型ICカードの近傍型カード機能用回
路から送信される個人IDと上記登録手段に登録されて
いる個人IDとの照合を行い、この照合結果に基づいて
管理処理を行うので、その利用用途を広げることができ
る。また、近接型カード機能により高度なデータ処理が
行えるとともに、近傍型機能によりユーザーの手間を少
なくした管理方法を提供することができる。
【0098】また、入場時に非接触型ICカードの近接
型カード機能用回路とのデータのやりとりにより個人I
Dを登録手段に登録し、退場後に上記登録手段に登録さ
れた個人IDを削除する場合には、ICカードのID番
号の書き替えによる改ざんを防止することができ、安全
性の高い管理方法を提供することができる。
【0099】また、管理処理が、部屋の入退室を管理す
る入退室管理処理である場合には、入退場時には近接型
カード機能により入退場手続きが行え、各室への入退室
時には近傍型カード機能によりICカードを携帯だけで
検知が行えるため、ユーザーの手間を削減することがで
きる。
【0100】また、非接触型ICカードの近傍型カード
機能用回路から送信されるデータを受信する複数のアン
テナを各座席又は各テーブル毎に配置し、どのアンテナ
で個人IDが受信されたかの判断により着席管理処理を
する場合には、複数のアンテナを用いてICカードから
送信されるデータを受信できるので、ユーザーに手間を
かけることなく、着席管理処理を行うことができる。
【0101】また、非接触型ICカードの近接型カード
機能用回路とのデータのやりとりにより乗車券としての
情報及び個人IDを非接触型ICカードに書き込み、入
/出札時に上記非接触型ICカードの近接型カード機能
用回路とのデータのやりとりにより入/出札処理を行う
場合には、ユーザーは近接型カードリーダーに旅券をか
ざすだけで入出札処理ができ、さらに、ユーザーが特に
なにもせずとも管理側で着席管理をすることができる。
【0102】また、個人IDに基づいて注文品の手配処
理、配達の管理処理、又は料金精算処理を行い、着席管
理処理による退出時の判断により退出時と判断された場
合に料金精算書を発行する場合には、手配管理処理をス
ムーズに実行できるとともに、料金精算時にユーザーが
精算所に行く間に精算処理が可能となり、ユーザーの料
金精算をスムーズに実行することができる。
【0103】さらに、非接触型ICカードの近傍型カー
ド機能用回路から送信される個人IDに基づいて、施設
内のサービスの受領毎に管理手段でサービス料金処理を
行い、施設の退場時に非接触型ICカードの近接型カー
ド機能用回路とのデータ交信により料金精算処理を行う
場合には、各サービス地点での料金精算が不要であるの
で、サービス地点の料金精算による渋滞を解消でき、ユ
ーザーはスムーズにサービスを受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の非接触型ICカード
及び管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示したICカードの構成を示す模式図
である。
【図3】 図2に示したICカードをより詳細に示すブ
ロック図である。
【図4】 図1に示した管理システムの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図5】 図1に示した管理システムの一例である入退
出管理システムの構成を示す全体図である。
【図6】 図5に示した入退出管理システムの動作を示
すフローチャートである。
【図7】 図5に示した入退出管理システムの動作を示
すフローチャートである。
【図8】 本発明の実施の形態1の他の非接触型ICカ
ード及び管理システムの構成の一部を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態2の管理システムの要部
を示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態3の入退出管理システ
ムの入退室検知装置を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態4の管理システムの要
部を示す図である。
【図12】 本発明の実施の形態5の管理方法を説明す
るフローチャートである。
【図13】 本発明の実施の形態6の管理方法を説明す
るフローチャートである。
【図14】 本発明の実施の形態7の管理方法を説明す
るフローチャートである。
【図15】 本発明の実施の形態7の近傍型アンテナの
設置例を示す図でである。
【図16】 本発明の実施の形態8の管理方法を説明す
るフローチャートである。
【図17】 従来の近接型ICカードの構造を示すブロ
ック図である。
【図18】 従来の近傍型ICカードの構造を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 非接触型ICカード 2 送受信手段 2a 近接型カードリーダー 2b データ入出
力処理装置 3 受信手段 3a 近傍型アン
テナ 3b 受信回路 4 管理手段(データ管理処理装置) 5 通信回線 11 アンテナ 12 非接触型
カード回路 12a 近接型カード機能用回路 12b 近傍型カ
ード機能用回路 21a、21b 建屋 22 扉 23 扉開閉制御装置 24 接続端子 25 切換スイッチ 26 テーブル 31a、32a 近傍型アンテナ 121 送受信回路 122 制御回
路 123 データメモリ 124 整流回
路 125 送信回路 126 送信メ
モリ 200 近接型ICカード 201 送受信
アンテナ 202 非接触カード回路 202a 送受信
回路 202b 制御回路 202c データ
メモリ 202d 整流回路 210 近傍型ICカード 211 送信ア
ンテナ 212 非接触カード回路 212a 送信回
路 212b 送信メモリ 212c 整流回
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07B 15/00 501 G07C 9/00 Z G07C 9/00 G06K 19/00 H

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近接型カード機能を実現する近接型カー
    ド機能用回路と、送信すべきデータの書き換えが可能な
    送信メモリを有し近傍型カード機能を実現する近傍型カ
    ード機能用回路と、上記近接型カード機能用回路及び上
    記近傍型カード機能用回路に接続された上記近接型カー
    ド機能、上記近傍型カード機能両用のアンテナと、上記
    近接型カード機能用回路及び上記近傍型カード機能用回
    路に上記アンテナで受信したエネルギーを供給する整流
    回路と、上記近接型カード機能の実行時には上記近傍型
    カード機能用回路を不活性状態にし、上記近傍型カード
    機能の実行時には上記近接型カード機能用回路を不活性
    状態にする制御回路とを備えたことを特徴とする非接触
    型ICカード。
  2. 【請求項2】 近接型カード機能用回路と近傍型カード
    機能用回路とが同一の周波数で動作することを特徴とす
    る請求項1記載の非接触型ICカード。
  3. 【請求項3】 近接型カード機能を実現する近接型カー
    ド機能用回路と近傍型カード機能を実現する近傍型カー
    ド機能用回路とを有する非接触型ICカードを用いた管
    理システムであって、上記非接触型ICカードの近接型
    カード機能用回路とデータのやりとりを行う送受信手段
    と、上記非接触型ICカードと上記送受信手段とのデー
    タのやりとりにより、上記非接触型ICカードに対して
    設定される可変又は削除可能な個人IDを登録する登録
    手段と、上記非接触型ICカードの近傍型カード機能用
    回路から送信される個人IDを受信する受信手段と、上
    記受信手段で受信された個人IDと上記登録手段に登録
    されている個人IDとの照合を行い、この照合結果に基
    づいて管理処理を行う管理手段とを備えたことを特徴と
    する管理システム。
  4. 【請求項4】 登録手段は、管理処理後に登録されてい
    る個人IDを削除することを特徴とする請求項3記載の
    管理システム。
  5. 【請求項5】 受信手段は、異なる位置に各々配置され
    た複数のアンテナと、上記アンテナで受信された信号の
    受信処理をする受信回路と、上記受信回路と上記各アン
    テナとを順次切り替えて接続させる接続手段とを備え、
    受信した個人ID及びこの個人IDを受信したアンテナ
    を特定するデータを管理手段に送信し、 上記管理手段は、照合結果及び上記アンテナを特定する
    データに基づいて管理処理を行うことを特徴とする請求
    項3記載の管理システム。
  6. 【請求項6】 近接型カード機能を実現する近接型カー
    ド機能用回路と近傍型カード機能を実現する近傍型カー
    ド機能用回路とを有する非接触型ICカードを用いた管
    理方法であって、 上記非接触型ICカードの近接型カード機能用回路との
    データのやりとりにより、上記非接触型ICカードに対
    して設定される可変又は削除可能な個人IDを登録手段
    に登録し、上記非接触型ICカードの近傍型カード機能
    用回路から送信される個人IDと上記登録手段に登録さ
    れている個人IDとの照合を行い、この照合結果に基づ
    いて管理処理を行うことを特徴とする管理方法。
  7. 【請求項7】 入場時に非接触型ICカードの近接型カ
    ード機能用回路とのデータのやりとりにより個人IDを
    登録手段に登録し、退場後に上記登録手段に登録された
    個人IDを削除することを特徴とする請求項6記載の管
    理方法。
  8. 【請求項8】 管理処理は、部屋の入退室を管理する入
    退室管理処理であることを特徴とする請求項6記載の管
    理方法。
  9. 【請求項9】 非接触型ICカードの近傍型カード機能
    用回路から送信されるデータを受信する複数のアンテナ
    を各座席又は各テーブル毎に配置し、どのアンテナで個
    人IDが受信されたかの判断により着席管理処理をする
    ことを特徴とする請求項6記載の管理方法。
  10. 【請求項10】 非接触型ICカードの近接型カード機
    能用回路とのデータのやりとりにより乗車券としての情
    報及び個人IDを非接触型ICカードに書き込み、入/
    出札時に上記非接触型ICカードの近接型カード機能用
    回路とのデータのやりとりにより入/出札処理を行うこ
    とを特徴とする請求項9記載の管理方法。
  11. 【請求項11】 個人IDに基づいて注文品の手配処
    理、配達の管理処理、又は料金精算処理を行い、着席管
    理処理による退出時の判断により退出時と判断された場
    合に料金精算書を発行することを特徴とする請求項9記
    載の管理方法。
  12. 【請求項12】 非接触型ICカードの近傍型カード機
    能用回路から送信される個人IDに基づいて、施設内の
    サービスの受領毎に管理手段でサービス料金処理を行
    い、施設の退場時に非接触型ICカードの近接型カード
    機能用回路とのデータ交信により料金精算処理を行うこ
    とを特徴とする請求項6記載の管理方法。
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