JP2003006341A - 地域医療情報システム、医療情報共有方法、および医療情報アクセス方法 - Google Patents

地域医療情報システム、医療情報共有方法、および医療情報アクセス方法

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JP2003006341A
JP2003006341A JP2001190258A JP2001190258A JP2003006341A JP 2003006341 A JP2003006341 A JP 2003006341A JP 2001190258 A JP2001190258 A JP 2001190258A JP 2001190258 A JP2001190258 A JP 2001190258A JP 2003006341 A JP2003006341 A JP 2003006341A
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Shigeo Yamashita
茂雄 山下
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の医療機関とデータセンタとで構成され
る地域医療情報システムにおける医療情報、特に医用画
像データ共有のコストを低減する。 【解決手段】 データセンタ側に蓄積されている医療情
報のうち、少なくとも画像情報の更新分を、複数のすべ
ての医療機関のデータベースにダウンロードするための
第1の通信手段と、医療機関側で必要となった医療情報
のうちの少なくとも画像情報の更新分がある時、その更
新分をデータセンタのデータベースから医療機関のデー
タベースにダウンロードするための、第1の通信手段よ
り通信速度の大きい第2の通信手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ある地域の複数の
医療機関において、電子化された医療情報を共有するた
めの地域医療情報システムに関し、またそのようなシス
テムにおける、特に画像情報を中心とする医療情報の共
有方法、および医療情報へのアクセス方法に関する。
【0002】
【従来の技術】病院、診療所などの医療機関において
は、患者の治療にあたって、自機関で行われた過去の治
療内容だけでなく、他の医療機関でその患者に対してな
された治療内容などを知っておくことが有効な治療のた
めに重要である。
【0003】例えばアメリカなどでは、手術のための検
査病院、実際に手術を行う治療病院、手術の後の回復な
どのための看護病院というように病院の役割が分化して
いく傾向があり、日本でもそのような役割の分化が行わ
れていく可能性が大きい。このように病院の役割の分化
が行われる場合には、患者の医療情報をある地域内で共
有しておくことにより、病院間の緊密な連携を図る必要
がある。
【0004】このように、例えばある地域内の複数の医
療機関の間で医療情報を共有する方式として次の3つの
文献がある。 文献1)特開平10−49608 小森 地域医療情報
システム 文献2)特開平10−111897 木戸、佐野 診察
情報共有化方法 文献3)特開平10−312430 片木、金子、光山
医療情報処理システム 文献1においては、ある地域内の全ての患者の医療情報
が格納される第1のデータベースと、個々の医療機関側
でその医療機関において利用頻度の高い患者の医療情報
が格納される第2のデータベースとが備えられ、通信回
線を通じて第1のデータベースと第2のデータベースと
の間でデータの整合性がとられる。
【0005】文献2においては、各医療機関において患
者毎のアクセス制御設定ファイルが共有され、それがそ
の患者の診療情報データの一属性として管理されること
によって、患者のプライバシ保護と安全性を確保した上
で、診療データの共有化が行われる。
【0006】文献3においては、ネットワークコンピュ
ータとICカードを使用して、簡単な構成で高度なサー
ビスを提供することができる医療情報システムが開示さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の文献1では、例
えば医療機関に患者が来院した時点で、第1のデータベ
ースに相当するデータセンタから不足の医療情報が医療
機関側にダウンロードされ、また文献2でも同様に患者
の来院時点で病院間で、その患者のための安全なアクセ
ス経路を介して、医療情報の転送が行われる。
【0008】しかしながら医療情報が簡単な電子カルテ
などだけではなく、容量が非常に大きい画像データを含
むような場合には、必要な時点で高速に不足の医療情報
を転送するためのコスト、および時間が大きくなるとい
う問題点があった。また文献3では、患者の来院時にI
Cカードから利用者識別情報、例えば暗証番号を読み取
り、その利用者識別情報を用いてその患者の医療情報へ
のアクセスが行われるが、患者が来院していない場合な
どのようにICカードが医療機関にない場合には、その
患者の医療情報へのアクセスは不可能であり、例えば患
者の帰宅後において治療方針を決めるための医療情報へ
のアクセスが不可能であるという問題点があった。
【0009】本発明の課題は、上述の問題点に鑑み、特
に大容量の画像データを含む医療情報の共有化を低コス
トで実現する地域医療情報システム、および医療情報共
有方法を提供することであり、また本発明の他の課題
は、ICカードが医療機関に存在しない時点でもデータ
センタの医療情報にアクセスすることを可能とする地域
医療情報システム、および医療情報アクセス方法を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1、および図2は本発
明の地域医療情報システムの原理構成ブロック図であ
る。これらの図は地域内の医療情報を蓄積するデータセ
ンタと、複数の医療機関とで構成される地域医療情報シ
ステムの原理構成を示し、図1は後述する第1の実施形
態、図2は第2の実施形態に対応する。
【0011】図1において、システムはデータセンタ
1、複数の医療機関2a,・・・・・・,2n、第1の
通信手段3、および第2の通信手段4によって構成され
る。第1の通信手段3は、データセンタ1のデータベー
スに蓄積されている医療情報のうち、少なくとも画像情
報の更新分を、複数の全ての医療機関2a,・・・・・
・,2nのデータベースにダウンロードするためのもの
であり、第2の通信手段4は医療機関2a,・・・・・
・,2n側で必要となった医療情報、例えば来院した患
者の医療情報のうちの少なくとも画像情報の更新分があ
る時、そのデータをデータセンタ1のデータベースから
必要とする医療機関のデータベースにダウンロードする
ためのものであり、第1の通信手段3より通信速度が大
きいものである。
【0012】図2においては、システム内の各医療機関
5a,・・・・・・,5nはそれぞれ暗証番号記憶手
段、例えば7a、医療情報アクセス手段、例えば8aを
備える。またデータセンタ6はアクセス許可手段9を備
える。暗証番号記憶手段、例えば7aは医療機関5aで
診察を受けた患者のICカードから読み込んだ暗証番号
を、読み込み後一定期間だけ読み出し可能な形式で記憶
するものであり、医療情報アクセス手段、例えば8a
は、暗証番号記憶手段7aに記憶されている暗証番号を
用いて、ネットワーク10を介してデータセンタ6のデ
ータベースに蓄積されている医療情報へのアクセス許可
を求めるものである。
【0013】またデータセンタ6側のアクセス許可手段
9は、医療機関側から送られた暗証番号を確認し、その
暗証番号に対応する患者の医療情報へのアクセスを医療
機関側に許可するものである。本発明の医療情報共有方
法は、本発明の第1の実施形態に対応するものであり、
データセンタのデータベースに蓄積されている医療情報
のうち、少なくとも画像情報の更新分を、定期的に複数
の全ての医療機関のデータベースに第1の通信回線を介
してダウンロードし、医療機関側から、必要となった医
療情報のうちの少なくとも画像情報の更新分があるか否
かを、第1の通信回線より通信速度が大きい第2の通信
回線を介してデータセンタに問い合わせ、更新分がある
時、その更新分の画像情報を必要とする医療機関のデー
タベースに第2の通信回線を介してデータセンタのデー
タベースからダウンロードする方法が用いられる。
【0014】本発明における医療情報アクセス方法は第
2の実施形態に対応するものであり、医療機関側の記憶
装置に、医療機関で診察を受けた患者のICカードから
読み込んだ暗証番号を、読み込み後一定期間だけ読み出
し可能な形式で格納し、医療機関側がそのデータベース
に格納されている暗証番号を用いてネットワークを介し
てデータセンタのデータベースに蓄積されている医療情
報へのアクセス許可を求め、 データセンタ側がその暗証
番号を確認し、その暗証番号に対応する患者の医療情報
へのアクセスをその医療機関側に許可する方法が用いら
れる。
【0015】第2の実施形態に対応して、医療機関側の
計算機によって使用される記憶媒体として、医療機関側
の記憶装置に、その医療機関で診察を受けた患者のIC
カードから読み込んだ暗証番号を、読み込み後一定期間
だけ読み出し可能な形式で格納するステップと、その記
憶装置に格納されている暗証番号を用いて、ネットワー
クを介してデータセンタのデータベースに蓄積されてい
る医療情報へのアクセスの許可を求めるステップと、デ
ータセンタ側からのその暗証番号に対応する患者の医療
情報へのアクセス許可を受け取るステップとを計算機に
実行させるためのプログラムを格納した計算機読出し可
能可搬型記憶媒体が用いられる。
【0016】さらに第2の実施形態に対応して、医療機
関側の計算機によって使用されるプログラムとして、医
療機関側の記憶装置に、その医療機関で診察を受けた患
者のICカードから読み込んだ暗証番号を、読み込み後
一定期間だけ読み出し可能な形式で格納する手順と、そ
の記憶装置に格納されている暗証番号を用いて、ネット
ワークを介してデータセンタのデータベースに蓄積され
ている医療情報へのアクセスの許可を求める手順と、デ
ータセンタ側からのその暗証番号に対応する患者の医療
情報へのアクセス許可を受け取る手順とを計算機に実行
させるためのプログラムが用いられる。
【0017】以上のように本発明においては医療情報の
うちで画像情報の更新分については低速ネットワークを
介して各医療機関のデータベースへのダウンロードが行
われ、また診察時にICカードから読み取られた暗証番
号が保存され、任意の時点での医療情報へのアクセスに
用いられる。
【0018】
【発明の実施の形態】図3は本発明の第1の実施形態を
説明するための地域医療情報システムの構成ブロック図
である。同図において地域医療情報システムは基本的に
データセンタ11、複数の病院あるいは診療所12a,
12b,12c,・・・12n、データセンタ11と全
ての病院または診療所の間での通信用のネットワーク1
3、および14によって構成されている。
【0019】ネットワーク13は、例えばパケット課金
の広帯域ネットワークであり、基本的には患者の診察時
における病院側での不足データを充足するためにデータ
センタ11にアクセスするためのものである。このネッ
トワーク13は例えば1Gbps程度の非常に高速なネ
ットワークであるが、そのために通信コストが大きくな
る。
【0020】ネットワーク14は、後述するように例え
ばデータセンタ11側から夜間にデータセンタ11側の
更新データをシステム内の全ての病院、または診療所に
ダウンロードするためのものであり、速度は低速である
が通信コストは小さいものとする。
【0021】データセンタ11側には、このシステムに
接続されている病院や診療所に来院した患者に関する全
ての医療情報を格納する医療情報アーカイブ15と、コ
ンピュータ16とが備えられている。医療情報アーカイ
ブ15には全ての患者についての電子カルテ、検査情
報、および医用画像などが格納されている。これらの医
療情報はシステム内の病院、または診療所のいずれかに
患者が来院し、医療行為が行われた後に新規のデータ、
または更新データとして、例えば低速ネットワーク14
を介してその病院、または診療所からデータセンタ11
の医療情報アーカイブ15にアップロードされる。
【0022】病院、または診療所、例えば12aのロー
カルアーカイブ17aにはシステム内の病院、または診
療所に来院したことがある全ての患者についての医用画
像が格納される。他の病院、または診療所に来院した患
者の医用画像は、一旦データセンタ11の医療情報アー
カイブ15に格納された後に、追加分、または更新分の
医用画像だけが、低速ネットワーク14を介して、例え
ば夜間にローカルアーカイブ17aにダウンロードされ
る。
【0023】これは医用画像のデータ量が一般に非常に
大きく、実際に患者が来院した時点で、必要な医用画像
をパケット課金の広帯域ネットワーク13を介してデー
タセンタ11の医療情報アーカイブ15にアクセスする
と、必要とするデータを充足するまでの通信時間、およ
び通信コストが非常に大きくなるために、あらかじめ低
速ネットワーク14を介してダウンロードを行うもので
ある。
【0024】従って一般にローカルアーカイブ17aに
は、その病院または診療所12aに来院したことがある
患者の電子カルテ、検査情報、医用画像に加えて、シス
テム内の他の病院または診療所に来院したことがある患
者については医用画像だけが格納されているものとす
る。勿論他の病院、または診療所に来院したことがある
患者の電子カルテ、検査情報も含めて、低速ネットワー
ク14を介してあらかじめローカルアーカイブ17aに
格納しておくことも当然可能である。
【0025】病院または診療所12aには、ローカルア
ーカイブ17aに加えて、コンピュータ18a、ディス
プレイ19a、データセンタ内の医療情報を共有する目
的で、本人を確認するためのICカードを読み取るため
のカードリーダ20a、医療情報以外のデータを格納す
る記憶装置21aが備えられている。他の病院または診
療所についてはローカルアーカイブだけが図示されてい
るが、これらの病院または診療所にもコンピュータ18
aなどが備えられている点は同様である。
【0026】図4は第1の実施形態におけるデータセン
タ側の医療情報アーカイブ15に備えられているデータ
の例を示し、図5は病院または診療所側に備えられてい
るデータの例を示す。図4において、データセンタ11
の医療情報アーカイブ15には、システム内の病院また
は診療所に来院したことがある全ての患者について、例
えばICカードから読み取られるべき暗証番号、データ
更新の年月日時刻、電子カルテ情報、検査情報、および
医用画像が格納されている。
【0027】図5において病院または診療所側のローカ
ルアーカイブには、データセンタ側におけると同様に、
システム内の病院または診療所に来院したことがある全
ての患者についてのデータが格納されている。しかしな
がら、ここでは、例えばその病院に来院したことがな
く、他の病院または診療所に来院した患者としてのAさ
んについての医療情報としては、データセンタ11の医
療情報アーカイブ15から夜間に低速ネットワークを介
してダウンロードされた医用画像データに加えて、その
データの更新年月日時刻だけが格納され、電子カルテや
検査情報などは格納されていないものとする。前述のよ
うに、夜間の低速ネットワーク14を用いたデータのダ
ウンロードに際して、電子カルテや検査情報も同時にダ
ウンロードしておくことも当然可能である。
【0028】図5には示していないが、病院または診療
所側のデータにおいて、その病院または診療所に来院し
たことがある患者の医療情報としては、データ更新年月
日時刻、医用画像に加えて、電子カルテ情報、および検
査情報が格納されていることは当然である。
【0029】図6、および図7は第1の実施形態におけ
るデータセンタへのアクセス処理のフローチャートであ
る。図6は、図3の低速ネットワーク14を用いてデー
タセンタ11から、例えば医用画像の更新分を、毎日の
夜間定時、例えば午前0時にシステム内の全ての病院ま
たは診療所のローカルアーカイブにダウンロードするた
めの処理のフローチャートである。
【0030】図6において処理が開始されると、まずス
テップS1で低速回線、すなわち図3の低速ネットワー
ク14への接続が行われ、ステップS2でデータセンタ
側の医療情報アーカイブ15における更新データ、例え
ば医用画像の更新データが確認され、ステップS3で更
新データがあるか否かが判定され、ない場合にはステッ
プS5で低速回線の接続が切断されて、処理を終了す
る。
【0031】更新データがある場合には、ステップS4
で更新データが、データセンタの医療情報アーカイブ1
5から全ての病院または診療所のローカルアーカイブに
ダウンロードされた後、ステップS5で低速回線接続が
切断されて、処理を終了する。
【0032】図7は例えば患者が来院した場合の医療情
報へのアクセス処理のフローチャートである。図6の処
理において毎日の夜間定時に、例えば医用画像の更新分
が全ての病院または診療所のローカルアーカイブにダウ
ンロードされていることになるため、多くの場合医用画
像についてはあらためてデータセンタ11側に更に更新
データの有無を確認する必要はないと考えられるが、極
端な場合として患者が午前中に他の病院または診療所で
診察を受けた後に来院した場合とか、あるいは他の病院
または診療所のコンピュータの不具合などによって、そ
の病院または診療所での診察データの医療情報アーカイ
ブ15へのアップロードが遅れた場合などに備えて、図
7では更に患者診療時に医用画像の更新分の有無がデー
タセンタに問い合わせられた後に、医用画像の表示が行
われる。
【0033】図7において処理が開始されると、まずス
テップS11で広帯域回線、図3のパケット課金の広帯
域ネットワーク13への接続が行われ、ステップS12
でデータセンタ11に対して診療患者の更新データの有
無の確認、すなわち問い合わせがなされる。
【0034】そして更新データの有無がステップS13
で判定され、その結果更新データがない場合には、ステ
ップS15で広帯域回線の接続が切断されて、処理が終
了する。なおこの場合、ローカルアーカイブに医用画像
データのみしかその患者に対して存在しないときには、
医用画像の更新データがなくとも電子カルテや検査情報
などのデータがローカルアーカイブにダウンロードされ
る。
【0035】またステップS13で医用画像の更新デー
タが存在する場合には、ステップS14でそのデータが
データセンタからローカルアーカイブにダウンロードさ
れ、ステップS15で広帯域回線接続が切断されて、処
理を終了する。この場合、医用画像に加えて、その患者
の電子カルテや、検査情報をダウンロードすることも当
然可能である。
【0036】図8は本発明の第2の実施形態の説明図で
ある。この第2の実施形態においては、患者が診察後帰
宅してからも、病院または診療所から、ICカード内の
暗証番号を用いてデータセンタの医療情報アーカイブに
格納されている医療情報へのアクセスを可能とするもの
である。
【0037】システムの構成は図3におけると同様であ
る。一般にデータセンタ11に格納された医療情報に対
して、全く自由な閲覧を許すことは個人情報の保護の観
点から問題があり、閲覧可能者を制限するために一般的
にICカードが提示された医療機関のみがそのICカー
ドの暗証番号を読み込み、その患者の医療情報にアクセ
ス可能とする方法が用いられる。
【0038】すなわち医療機関のカードリーダ20aに
よってICカードから読み取られた暗証番号は、データ
センタ11側に送られ、図4で説明したその患者のデー
タとしての暗証番号と照合され、本人と確認された場合
にその患者の医療情報へのアクセス権が、その病院また
は診療所に与えられる。
【0039】一般的なこのような方法では、ICカード
が病院側に存在しない場合にはデータアクセスができ
ず、患者の診療時にしか患者の医療情報へのアクセスが
できなかった。第2の実施形態では、医療機関のカード
リーダ20aによってICカードから読み取った暗証番
号をその医療機関の記憶装置21aに保存しておき、そ
の医療機関はICカードがない場合にも、記憶装置21
aに格納されている暗証番号を用いて、その患者の医療
情報にアクセスすることが可能となる。なおその暗証番
号は、例えば一定期間後に自動的に読み出しが不可能と
なるような形式で、記憶装置21aに格納されるものと
する。
【0040】図8においてで、ICカード内の暗証番
号が病院または診療所のコンピュータの記憶装置21a
に保存される。病院または診療所側でその患者の医療情
報が必要になった時点で記憶装置21aに保存されてい
る暗証番号を用いてでデータセンタ11へのアクセス
が行われる。
【0041】データセンタ11側では、その暗証番号を
用いた本人確認の後に、で病院または診療所のコンピ
ュータに医療情報へのアクセス許可を与え、必要な医療
情報は病院または診療所のローカルアーカイブにダウン
ロードされる。以上説明したような地域医療情報システ
ムにおける医療情報の共有は、当然データセンタ、およ
び病院または診療所内のコンピュータによって実現され
る。
【0042】図9はそのようなコンピュータシステムの
基本構成ブロック図である。同図においてコンピュータ
50は、本体51とメモリ52とによって構成されてい
る。メモリ52としてはハードディスク、磁気ディスク
などの各種の記憶装置を使用することができる。このよ
うなメモリ52に特許請求の範囲の請求項5、および請
求項6におけるプログラムや、例えば図6、図7で説明
したプログラムなどが格納され、そのようなプログラム
が本体51によって実行されることにより、本発明にお
ける医療情報の共有を実現することができる。
【0043】このようなプログラムは、プログラム提供
者53側からネットワーク54を介してコンピュータ5
0にロードされることも、また市販され、流通している
可搬型記憶媒体55に格納され、そのような記憶媒体が
コンピュータ50にセットされることによっても実行可
能である。
【0044】可搬型記憶媒体55としてはCD−RO
M、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、光
磁気ディスクなど様々な形式の媒体を使用することがで
き、このような記憶媒体に前述のようなプログラムが格
納されることによって、例えば本発明における医療情報
の共有などを実現することができる。
【0045】図10は図9のコンピュータのより詳細な
ハードウェア構成図である。同図においてコンピュータ
としての情報処理装置60はCPU61、メモリ62、
入力装置63、表示装置64、記憶装置65、媒体駆動
装置66、ネットワーク接続装置67によって構成さ
れ、これらの各要素がバス68に接続されている。
【0046】CPU61は情報処理装置60全体を制御
する中央処理装置であり、メモリ62はプログラムの実
行やデータの更新などにあたって、記憶装置65あるい
は可搬型記憶媒体69に格納されているプログラムや、
データを一時的に格納するためのRAMなどである。C
PU61はメモリ62に読み出されたプログラムやデー
タを用いて各種の処理を実行する。
【0047】入力装置63はキーボード、マウス、タッ
チパネルなどであり、ユーザからの指示やデータの入力
に用いられる。表示装置64はCRTや液晶などの各種
ディスプレイであり、処理結果の表示などに用いられ
る。記憶装置65は、例えば磁気ディスクやハードディ
スクなどの各種記憶装置であり、媒体駆動装置66は可
搬型記憶媒体69に記憶されているプログラムやデータ
などを読み出すものである。
【0048】プログラムやデータは、ネットワーク接続
装置67によって接続されているネットワークを介して
外部の他の装置内に記憶されているものをダウンロード
してもよい。また本発明はこのようなプログラムやデー
タを格納した記憶媒体そのものとしても実現できる。
【0049】以上の説明においては医療情報のうち、医
用画像の更新分を、例えば夜間に病院または診療所のロ
ーカルアーカイブにダウンロードするものとしたが、こ
のネットワークは必ずしも低速ネットワークである必要
はなく、通信コストが小さいネットワークであればよい
ことは当然である。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば医療情報共有のための通信コストを大幅におさえる
ことができ、地域内における病院や診療所の間での患者
の医療情報の共有が容易に実現され、病院や診療所の間
の緊密な連携を図ることが可能となる。
【0051】また病院や診療所に患者のICカードが存
在しない時点においても、データセンタに蓄積されてい
るその患者の医療情報にアクセスすることが可能とな
り、地域医療情報システムの実用性の向上に寄与すると
ころが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の原理構成ブロック図
である。
【図2】本発明の第2の実施形態の原理構成ブロック図
である。
【図3】第1の実施形態における地域医療情報システム
の構成ブロック図である。
【図4】データセンタ側のデータ構成を示す図である。
【図5】病院または診療所側におけるデータ構成を示す
図である。
【図6】低速ネットワークを用いた医療情報更新分のダ
ウンロードの処理フローチャートである。
【図7】患者診療時のデータセンタへのアクセス処理の
フローチャートである。
【図8】第2の実施形態におけるデータセンタへのアク
セス処理の説明図である。
【図9】本発明を実現するためのコンピュータの基本構
成を示すブロック図である。
【図10】図9のコンピュータのハードウェア構成を示
す図である。
【符号の説明】
1、6、11 データセンタ 2a,・・・,2n 医療機関 3 第1の通信手段 4 第2の通信手段 5a,・・・,5n 医療機関 7a 暗証番号記憶手段 8a 医療情報アクセス手段 9 アクセス許可手段 10 ネットワーク 12a,・・・,12n 病院または診療所 13 広帯域ネットワーク 14 低速ネットワーク 15 医療情報アーカイブ 17a,・・・,17n ローカルアーカイブ 20a カードリーダ 21a 記憶装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医療情報を蓄積するデータセンタと複数
    の医療機関とで構成される地域医療情報システムにおい
    て、 前記データセンタのデータベースに蓄積されている医療
    情報のうち、少なくとも画像情報の更新分を該複数の全
    ての医療機関のデータベースにダウンロードするための
    第1の通信手段と、 前記医療機関側で必要となった医療情報のうちの少なく
    とも画像情報の更新分がある時、該更新分を前記データ
    センタのデータベースから該必要とする医療機関のデー
    タベースにダウンロードするための、前記第1の通信手
    段より通信速度の大きい第2の通信手段とを備えること
    を特徴とする地域医療情報システム。
  2. 【請求項2】 地域内の医療情報を蓄積するデータセン
    タと複数の医療機関とで構成される地域医療情報システ
    ムにおいて、 前記医療機関の側に、該医療機関で診察を受けた患者の
    ICカードから読み込んだ暗証番号を、読み込み後一定
    期間だけ読み出し可能な形式で記憶する暗証番号記憶手
    段と、 該暗証番号記憶手段に記憶されている暗証番号を用い
    て、ネットワークを介して前記データセンタのデータベ
    ースに蓄積されている医療情報へのアクセス許可を求め
    る医療情報アクセス手段とを備えると共に、 前記データセンタ側に、該暗証番号を確認し、該暗証番
    号に対応する患者の医療情報ヘのアクセスを該医療機関
    側に許可するアクセス許可手段を備えることを特徴とす
    る地域医療情報システム。
  3. 【請求項3】 地域内の医療情報を蓄積するデータセン
    タと複数の医療機関とで構成される地域医療情報システ
    ムにおける情報共有方法において、 前記データセンタのデータベースに蓄積されている医療
    情報のうち、少なくとも画像情報の更新分を、定期的に
    該複数の全ての医療機関のデータベースに第1の通信回
    線を介してダウンロードし、 前記医療機関側から、 必要となった医療情報のうちの少
    なくとも画像情報の更新分があるか否かを、前記第1の
    通信回線より通信速度の大きい第2の通信回線を介して
    該データセンタ側に問い合わせ、 該更新分がある時、該更新分の画像情報を該必要とする
    医療機関のデータベースに、前記データセンタのデータ
    ベースから前記第2の通信回線を介してダウンロードす
    ることを特徴とする医療情報共有方法。
  4. 【請求項4】 地域内の医療情報を蓄積するデータセン
    タと複数の医療機関とで構成される地域医療情報システ
    ムにおける情報アクセス方法において、 前記医療機関側の記憶装置に、該医療機関で診察を受け
    た患者のICカードから読み込んだ暗証番号を、読み込
    み後一定期間だけ読み出し可能な形式で格納し、 該医療機関側が、該データベースに格納されている暗証
    番号を用いて、ネットワークを介して前記データセンタ
    のデータベースに蓄積されている医療情報へのアクセス
    許可を求め、 該データセンタ側が該暗証番号を確認し、該暗証番号に
    対応する患者の医療情報へのアクセスを該医療機関側に
    許可することを特徴とする医療情報アクセス方法。
  5. 【請求項5】 地域内の医療情報を蓄積するデータセン
    タと複数の医療機関とで構成される地域医療情報システ
    ムの医療機関側のコンピュータによって使用される記憶
    媒体において、 前記医療機関側の記憶装置に、該医療機関で診察を受け
    た患者のICカードから読み込んだ暗証番号を、読み込
    み後一定期間だけ読み出し可能な形式で格納するステッ
    プと、 該記憶装置に格納されている暗証番号を用いて、ネット
    ワークを介して前記データセンタのデータベースに蓄積
    されている医療情報へのアクセス許可を求めるステップ
    と、 前記データセンタ側からの、該暗号番号に対応する患者
    の医療情報へのアクセス許可を受け取るステップとを計
    算機に実行させるためのプログラムを格納した計算機読
    み出し可能可搬型記憶媒体。
  6. 【請求項6】 地域内の医療情報を蓄積するデータセン
    タと複数の医療機関とで構成される地域医療情報システ
    ムの医療機関側のコンピュータによって使用されるプロ
    グラムにおいて、 前記医療機関側の記憶装置に、該医療機関で診察を受け
    た患者のICカードから読み込んだ暗証番号を、読み込
    み後一定期間だけ読み出し可能な形式で格納する手順
    と、 該記憶装置に格納されている暗証番号を用いて、ネット
    ワークを介して前記データセンタのデータベースに蓄積
    されている医療情報へのアクセス許可を求める手順と、 前記データセンタ側からの、該暗証番号に対応する患者
    の医療情報へのアクセス許可を受け取る手順とを計算機
    に実行させるためのプログラム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005004006A1 (fr) * 2003-07-02 2005-01-13 Rafael Nikolaevich Orshanskii Ensemble de diagnostic et de traitement de malades presentant des signes exterieurs d'une maladie
JP2008269239A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Toshiba Corp 医療情報管理システム、アクセス制御装置、及び医療情報管理方法
US8819175B2 (en) 2011-02-23 2014-08-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Medical-information management system and medical-information management method
CN104484846A (zh) * 2014-12-30 2015-04-01 佛山市诺威科技有限公司 一种基于b/s架构的数字化义齿修复方法及系统

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