JP2003004651A - 欠陥検査装置 - Google Patents

欠陥検査装置

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JP2003004651A
JP2003004651A JP2001183362A JP2001183362A JP2003004651A JP 2003004651 A JP2003004651 A JP 2003004651A JP 2001183362 A JP2001183362 A JP 2001183362A JP 2001183362 A JP2001183362 A JP 2001183362A JP 2003004651 A JP2003004651 A JP 2003004651A
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line ccd
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Tadashi Suga
忠 須賀
Shintaro Tashiro
慎太郎 田代
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラインCCDカメラに到達する光量の調整
を自動で行うことができ、円柱状または円筒状の検査対
象物の外壁面の検査を効率的に行うことができる欠陥検
査装置を提供する。 【解決手段】 円柱状または円筒状の検査対象物2の欠
陥を検出する欠陥検査装置1において、検査対象物2の
外壁面を照明するライン状照明装置3a、3b、3c
と、検査対象物2を挟んでライン状照明装置3a、3
b、3cに対面する反射板4a、4b、4cと、検査対
象物2および反射板4a、4b、4cからの反射光を撮
像する複数台のラインCCDカメラ5a、5b、5c
と、ラインCCDカメラ5a、5b、5cからの信号を
処理する画像処理装置6とを具備する欠陥検査装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続的に走行する
円柱状または円筒状の検査対象物の外壁面に発生する異
物、黒点、キズなどの欠陥を検出するための欠陥検査装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】円柱状または円筒状の検査対象物の外壁
面に発生する異物、黒点、キズなどの欠陥を検出するた
めの欠陥検査装置として、図8に示す欠陥検査装置が、
特願2000−160901号に本発明者等によって提
案されている。
【0003】この欠陥検査装置21は、検査対象物2の
外壁面を照明するリング状照明装置23a、23b、2
3cと、リング状照明装置23a、23b、23cの外
周に設けられ、出射方向を検査対象物2とする円弧状照
明装置24a、24b、24cと、リング状照明装置2
3a、23b、23cによる検査対象物2からの反射光
と円弧状照明装置24a、24b、24cからの光を撮
像する、検査対象物2の同心円状に複数台配置されたラ
インCCDカメラ5a、5b、5cと、ラインCCDカ
メラ5a、5b、5cの画像信号を処理する画像処理装
置6とを具備して構成されるものである。
【0004】リング状照明装置23a、23b、23c
は、リング状照明装置23a、23b、23cの中心部
を走行している検査対象物2を照明するものである。円
弧状照明装置24a、24b、24cは、リング状照明
装置23a、23b、23cによる検査対象物2からの
反射光の不足および検査対象物2(反射物)のない空間
の光量を補っているものである。
【0005】すなわち、円弧状照明装置24a、24
b、24cがない状態でリング状照明装置23a、23
b、23cによる検査対象物2からの反射光をラインC
CDカメラ5a、5b、5cで撮像した場合には、図9
の画像信号に示すように、検査対象物2のない空間は、
出力がほぼ0となり、検査対象物2のない空間を欠陥と
して誤検出してしまう。一方、円弧状照明装置24a、
24b、24cが設けられた状態でリング状照明装置2
3a、23b、23cによる検査対象物2からの反射光
および円弧状照明装置24a、24b、24cからの光
をラインCCDカメラ5a、5b、5cで撮像した場合
には、図10の画像信号に示すように、出力は全体的に
フラットになり、欠陥を安定して検出することができ
る。
【0006】ラインCCDカメラ5a、5b、5cは、
照明された検査対象物2の幅方向を一次元的に撮像し、
検査対象物2からの光を電気信号に変換して画像処理装
置6に送信するものである。画像処理装置6は、ライン
CCDカメラ5a、5b、5cからの画像信号をもとに
検査対象物2の欠陥を判別するものである。
【0007】また、リング状照明装置23a、23b、
23c、円弧状照明装置24a、24b、24cおよび
ラインCCDカメラ5a、5b、5cは、リング状照明
装置、円弧状照明装置およびラインCCDカメラを1セ
ットとして、各セットa、b、cを、検査対象物2の長
手方向に一定間隔をあけてずらして配置される。また、
ラインCCDカメラ5a、5b、5cは、検査対象物2
を正面から見た際に、隣接するラインCCDカメラ間の
角度θが円周等分となるように、すなわちラインCCD
カメラが3台の場合は、θが120度となるように配置
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この欠陥検査装置21
においては、照明装置としてリング状照明装置23a、
23b、23cおよび円弧状照明装置24a、24b、
24cの2種類を使用しており、リング状照明装置23
a、23b、23cによる検査対象物2からの反射光量
と円弧状照明装置24a、24b、24cによる光量と
が一定範囲内に収まるように、ラインCCDカメラ5
a、5b、5cからの画像信号の出力波形を見ながら、
リング状照明装置23a、23b、23cおよび円弧状
照明装置24a、24b、24cの光量を手動で調整し
ている。
【0009】しかしながら、これらの光量が一定範囲内
に収まるように行われるリング状照明装置23a、23
b、23cおよび円弧状照明装置24a、24b、24
cの光量の調整は、検査対象物2からの反射光量がリン
グ状照明装置23a、23b、23cと円弧状照明装置
24a、24b、24cの両方の影響を受けるため、自
動的に行うことは難しく、手動で行う必要があった。す
なわち、リング状照明装置23a、23b、23cのみ
で照明した時の検査対象物3からの反射光量が500m
Vであった場合には、検査対象物2がない空間の光量も
500mVになるように円弧状照明装置24a、24
b、24cの光量を調整する。しかし、このとき検査対
象物2からの光量は円弧状照明装置24a、24b、2
4cの影響を受けて500mV以上になってしまい、リ
ング状照明装置23a、23b、23cの光量を下げる
必要がある。検査対象物2からの反射光量が500mV
になるようにリング状照明装置23a、23b、23c
の光量を下げると、側面に近い部分の光量は500mV
よりも下がってしまうことになる。このように検査範囲
の光量レベルをある一定範囲に収めるにはリング状照明
装置23a、23b、23cと円弧状照明装置24a、
24b、24cとの光量をバランス良く調整する必要が
あり、自動的に調整することは難しい。しかも、照明装
置の光量には経時変化があるため、リング状照明装置2
3a、23b、23cおよび円弧状照明装置24a、2
4b、24cの調整は頻繁に行う必要があった。
【0010】よって、本発明の目的は、ラインCCDカ
メラに到達する光量の調整を自動で行うことができ、円
柱状または円筒状の検査対象物の外壁面の検査を効率的
に行うことができる欠陥検査装置を提供することにあ
る。また、本発明の目的は、さらに、円柱状または円筒
状の検査対象物の外壁面の検査を精度よく行うことがで
きる欠陥検査装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の欠陥検査装置
は、円柱状または円筒状の検査対象物の欠陥を検出する
欠陥検査装置において、前記検査対象物の外壁面を照明
するライン状照明装置と、前記検査対象物を挟んで前記
ライン状照明装置に対面する反射板と、前記検査対象物
および前記反射板からの反射光を撮像する複数台のライ
ンCCDカメラと、該ラインCCDカメラからの信号を
処理する画像処理装置とを具備することを特徴とする。
【0012】また、前記反射板は、前記ライン状照明装
置からの光を前記検査対象物に向けて反射する曲面形状
であることが望ましい。また、前記反射板は、前記ライ
ン状照明装置からの光を前記検査対象物に向けて反射す
るように傾斜面が形成されたものであることが望まし
い。また、本発明の欠陥検査装置は、ラインCCDカメ
ラからの正常部分の信号の出力に応じてライン状照明装
置にかける電圧を調整することによって、前記ライン状
照明装置からの光量を自動的に調整する光量自動調整手
段を具備することが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。図1は、本発明の欠陥検査装置の一例を示す正面
図であり、図2は、ライン状照明装置、反射板およびラ
インCCDカメラからなる1セットの側面図である。
【0014】この欠陥検査装置1は、連続的に走行する
円柱状または円筒状の検査対象物2の外壁面を照明する
ライン状照明装置3a、3b、3cと、検査対象物2を
挟んでライン状照明装置3a、3b、3cに対面する反
射板4a、4b、4cと、検査対象物2および反射板4
a、4b、4cからの反射光を撮像するラインCCDカ
メラ5a、5b、5cと、ラインCCDカメラ5a、5
b、5cからの信号を処理する画像処理装置6と、ライ
ンCCDカメラ5a、5b、5cからの正常部分の信号
の出力に応じてライン状照明装置3a、3b、3cにか
ける電圧を調整する光量自動調整装置(光量自動調整手
段、図示略)を具備して構成されるものである。
【0015】ここで、ライン状照明装置3a、3b、3
c、反射板4a、4b、4cおよびラインCCDカメラ
5a、5b、5cは、ライン状照明装置、反射板および
ラインCCDカメラを1セットとして、各セットa、
b、cを、検査対象物2の長手方向に一定間隔をあけて
ずらして配置される。また、ラインCCDカメラ5a、
5b、5cは、検査対象物2を正面から見た際に、隣接
するラインCCDカメラ間の角度θが円周等分となるよ
うに、すなわちラインCCDカメラが3台の場合は、θ
が120度となるように配置される。
【0016】前記検査対象物2は、円柱状または円筒状
の長尺のものである。検査対象物2としては、例えば、
銅線などの金属線、樹脂チューブ、ゴムチューブなどが
挙げられる。
【0017】前記ライン状照明装置3a、3b、3c
は、ライン状照明装置3a、3b、3cと反射板4a、
4b、4cとの間を走行している検査対象物2をライン
CCDカメラ5a、5b、5c側から照明するものであ
る。なお、本発明においては、検査対象物2に代えて、
ライン状照明装置3a、3b、3c、反射板4a、4
b、4cおよびラインCCDカメラ5a、5b、5cを
検査対象物2に沿って走行させることもできる。ライン
状照明装置3a、3b、3cとしては、例えば、蛍光
灯、ロッド照明、ライン状に配置された光ファイバ照明
などを用いることができる。図示例のライン状照明装置
3a、3b、3cは、具体的には、検査対象物2に直交
する方向に、2本の蛍光管10,10を平行に並べたも
のである。
【0018】前記反射板4a、4b、4cは、ライン状
照明装置3a、3b、3cによって照明された検査対象
物2からの反射光の不足および検査対象物2のない空間
の光量を補うためのものである。この反射板4a、4
b、4cは、図3に示すように、検査対象物2に平行な
反射板の両縁を検査対象物2側に屈曲させることによ
り、ライン状照明装置3a、3b、3cに対して平行な
底面11と、ライン状照明装置3a、3b、3cからの
光を検査対象物2に向けて反射する傾斜面12、13と
から構成されたものである。
【0019】この傾斜面12、13からの反射光は、ラ
インCCDカメラ5a、5b、5c側から見た検査対象
物2の両側面を照明する。検査対象物2の両側面では、
ライン状照明装置3a、3b、3cからの光はラインC
CDカメラ5a、5b、5cの方向にはあまり反射され
ないため、検査対象物2からの反射光が不足し、欠陥と
して誤検出されるおそれがある。したがって、傾斜面1
2,13からの反射光によって、検査対象物2の両側面
を照明し、検査対象物2の両側面からの反射光の不足を
補い、誤検出を抑止することができる。
【0020】反射板4a、4b、4cの材質は、検査対
象物2による反射光と同レベルの反射光を得ることがで
きるものであれば特に限定はされない。反射板4a、4
b、4cの材質としては、例えば、紙、アルミニウム、
樹脂などが挙げられる。
【0021】前記ラインCCDカメラ5a、5b、5c
は、CCD素子(図示略)が1次元に配置されたカメラ
であり、照明された検査対象物2の幅方向を1次元的に
撮像し、検査対象物2からの反射光および反射板4a、
4b、4cからの反射光をCCD素子で取り込み、これ
を電気信号に変換して画像処理装置6に送信するもので
ある。前記画像処理装置6は、ラインCCDカメラ5
a、5b、5cからの画像信号をもとに検査対象物の欠
陥を判別するものである。画像処理装置6としては、欠
陥検査装置に用いられている公知の画像処理装置を用い
ることができる。前記光量自動調整装置は、ラインCC
Dカメラからの正常部分の信号の出力に応じてライン状
照明装置にかける電圧を調整することによって、前記ラ
イン状照明装置からの光量を自動的に調整するものであ
る。
【0022】次に、この欠陥検査装置1の動作について
説明する。ライン状照明装置3a、3b、3cから照射
され検査対象物2で反射された反射光、ライン状照明装
置3a、3b、3cから照射され反射板4a、4b、4
cの底面11で反射された反射光、およびライン状照明
装置3a、3b、3cから照射され反射板4a、4b、
4cの傾斜面12、13で反射され、さらに検査対象物
2で反射された反射光は、ラインCCDカメラ5a、5
b、5cで撮像され、画像信号に変換され、画像処理装
置6に送信される。
【0023】検査対象物2の外壁面に、欠陥(異物、黒
点など)がある場合、ライン状照明装置3a、3b、3
cから照射された光は、欠陥により反射率が低下し、そ
の部分のみラインCCDカメラ5a、5b、5cに到達
する光量が少なくなる。このため、画像処理装置6で、
画像信号の電圧値が予め設定された閾値よりも低くなる
部分を欠陥とすることにより、検査対象物2の欠陥が検
出される。なお、欠陥の種類によっては、画像信号の電
圧値が高くなる部分を欠陥とする場合もある。
【0024】欠陥検査装置1を用いて検査対象物2を検
査する間、ライン状照明装置3a、3b、3cからの光
量は経時変化するため、ライン状照明装置3a、3b、
3cの光量調整は頻繁に行う必要がある。ライン状照明
装置3a、3b、3cの光量調整は、ラインCCDカメ
ラ5a、5b、5cからの画像信号の正常部分の出力に
基づいて、ライン状照明装置3a、3b、3cや反射板
4a、4b、4cと検査対象物2との距離を自動的に調
整したり、ライン状照明装置3a、3b、3cにかける
電圧を増減させて出射する光量を自動的に調整すること
によって行われる。特に、光量自動調整装置を用いて、
ライン状照明装置3a、3b、3cにかける電圧を調整
する方法が、容易に自動調整を行えるため好ましい。
【0025】このような欠陥検査装置1にあっては、ラ
イン状照明装置3a、3b、3cから照射された光を、
検査対象物2を挟んでライン状照明装置3a、3b、3
cに対面するように配置された反射板4a、4b、4c
で反射するようにしているので、照明装置としてライン
状照明装置3a、3b、3cのみを設置するだけでよ
く、ライン状照明装置3a、3b、3cや反射板4a、
4b、4cと検査対象物2との距離を自動的に調整した
り、ライン状照明装置3a、3b、3cにかける電圧を
増減させて出射する光量を自動的に調整することによっ
て、ラインCCDカメラ5a、5b、5cに到達する光
量の調整を自動で行うことが可能となる。これにより、
検査対象物2の外壁面の検査を効率的に行うことができ
る。
【0026】また、反射板4a、4b、4cが、ライン
状照明装置3a、3b、3cからの光を検査対象物2に
向けて反射するように傾斜面12、13が形成されたも
のであるので、傾斜面12,13からの反射光によっ
て、ラインCCDカメラ5a、5b、5c側から見た検
査対象物2の両側面を照明し、検査対象物2の両側面か
らの反射光の不足を補うことができ、検査対象物2の外
壁面の検査精度をさらに向上させることができる。ま
た、光量自動調整装置を用いることによって、光量の自
動調整を容易に行うことができる。
【0027】なお、本発明の欠陥検査装置における反射
板の形状は、図示例のように傾斜面12、13が形成さ
れた反射板4a、4b、4cに限定はされず、平面状
や、ライン状照明装置からの光を検査対象物に向けて反
射する曲面形状であっても構わない。ただし、ラインC
CDカメラ側から見た検査対象物の両側面を照明し、検
査対象物からの反射光の不足を補うことを考慮した場
合、反射板は、傾斜面が形成された反射板、曲面形状の
反射板など、検査対象物の周囲を包み込む形の反射板が
好ましい。
【0028】また、傾斜面が形成された反射板について
も、図示例のように傾斜面が2面形成されたものに限定
はされず、検査対象物の両側面を照明し、検査対象物か
らの反射光の不足を補うことができるものであれば、傾
斜面の傾斜角度が段階的に変化するように3面以上の傾
斜面が形成された反射板であっても構わない。
【0029】また、本発明の欠陥検査装置におけるライ
ンCCDカメラの数は、図示例の3台に限定はされず、
検査対象物の外壁面全体を検査できるように、2台以上
設置されていればよい。ただし、精度よく欠陥を検出す
るためには、ラインCCDカメラは3台以上設置されて
いることが好ましい。
【0030】また、本発明における光量自動調整手段
は、本形態例のような独立した光量自動調整装置に限定
はされず、例えば、画像処理装置に、ラインCCDカメ
ラからの正常部分の信号の出力に応じてライン状照明装
置にかける電圧を調整することによって、前記ライン状
照明装置からの光量を自動的に調整する機能を追加した
形態であっても構わない。
【0031】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。 [実施例1]円柱状または円筒状の検査対象物2として
銅線、ライン状照明装置3a、3b、3cとして平行に
2本配置した蛍光管10、10、反射板4a、4b、4
cとして傾斜面12、13が形成された反射板を用いた
ときの実施例を以下に示す。
【0032】検査対象物2としては、φ2mmの銅線を
用いた。ライン状照明装置3a、3b、3cとしては、
三菱レイヨン株式会社製の蛍光灯照明装置を使用した。
蛍光管10は、直径15.5mm、蛍光管長287mm
のものである。
【0033】反射板4a、4b、4cとしては、銅色に
塗装したアルミ板を使用した。この反射板4a、4b、
4cの底面11の長さAは30mm、傾斜面12,13
の長さBは20mm、傾斜面12,13の傾き角度Cは
45度、反射板の幅は20mmである。
【0034】ラインCCDカメラ5a、5b、5cとし
ては、三菱レイヨン株式会社製ラインCCDカメラ(型
名:SCD−2048B−20)を使用した。このライ
ンCCDカメラは、CCD素子数2048素子、駆動周
波数20MHzで動作するものである。走行方向の分解
能を20μm/スキャンとするため、走査周期は0.1
2msとした。
【0035】画像処理装置6としては、三菱レイヨン株
式会社製画像処理装置(型名:LSC−300)を使用
した。この画像処理装置6は、ラインCCDカメラ5
a、5b、5cの画像信号を予め設定した閾値で2値化
し、欠陥を判定するものである。ラインCCDカメラ5
a、5b、5cのCCD素子位置と検査対象物2(銅
線)の中心軸との距離L1は約203mm、ライン状照
明装置3a、3b、3c下端と検査対象物2の中心軸と
の距離L2は21mm、反射板4a、4b、4cの底面
11と検査対象物2の中心軸との距離は6mmである。
【0036】図4は、ライン状照明装置3aおよび反射
板4aを使用して、検査対象物2(銅線)の正常部をラ
インCCDカメラ5aで撮像したときの画像信号の出力
波形である。幅D1が検査対象物2(銅線部分)の出力
波形(φ2mmに相当する)である。検査対象物2(銅
線)の正常部では、ラインCCDカメラ5aの出力は4
00から700mVの範囲であり、その差は300mV
であった。この出力の中間値を基準値とした場合、基準
値は550mVとなる。ゆえに基準値の550mVに対
して、欠陥による出力が±150mV以上変化したと
き、正常部の誤検出なく欠陥を検出することが可能であ
る。したがって、閾値は、400mVおよび700mV
に設定された。
【0037】また、本実施例においては、光量の自動調
整は、次のようにして行った。出力レベルの参照範囲S
を25μsとし、光量が光量調整範囲V(500から6
00mVの範囲)となるように設定し、光量自動調整装
置にて、ラインCCDカメラの出力レベルが光量調整範
囲に収まっているかの確認を行い、光量調整範囲よりも
出力レベルが高ければ、照明に対するDA出力を下げて
照明を暗くし、光量調整範囲よりも出力レベルが低けれ
ば照明に対するDA出力を上げて照明を明るくすること
によって、光量の自動調整を行った。
【0038】図5は、実施例1において欠陥(異物)を
有する検査対象物2を検査したときのラインCCDカメ
ラ5aの出力波形と閾値波形である。図5に示すよう
に、閾値(下限)の400mVよりも低い出力が、欠陥
として検出される。
【0039】[実施例2]図6は、ライン状照明装置3
aおよび、反射板4aの代わりに平面反射板を使用し
て、検査対象物2(銅線)の正常部をラインCCDカメ
ラ5aで撮像したときの画像信号の出力波形である。幅
D2が検査対象物2(銅線部分)の出力波形(φ2mm
に相当する)である。検査対象物2(銅線)の正常部で
は、ラインCCDカメラ5aの出力は、検査対象物2
(銅線)の両側面付近で大きく下がっているため、20
0から700mVとなり、その差は500mVであっ
た。この出力の中間値を基準値とした場合、基準値は4
50mVとなる。ゆえに基準値の450mVに対して、
欠陥による出力が±250mV以上変化したとき、正常
部の誤検出なく欠陥を検出することが可能である。した
がって、閾値は、200mVおよび700mVに設定さ
れた。また、本実施例において、光量の自動調整は実施
例1と同様にして行った。
【0040】図7は、実施例2において欠陥(異物)を
有する検査対象物2を検査したときのラインCCDカメ
ラ5aの出力波形と閾値波形である。図7に示すよう
に、検査対象物2(銅線)の両側面付近で大きく下がっ
た部分のため、閾値(下限)200mVよりも高い出力
は、欠陥として検出されず、実施例1よりも欠陥検出精
度が落ちていることがわかる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の欠陥検査
装置は、円柱状または円筒状の検査対象物の欠陥を検出
する欠陥検査装置において、前記検査対象物の外壁面を
照明するライン状照明装置と、前記検査対象物を挟んで
前記ライン状照明装置に対面する反射板と、前記検査対
象物および前記反射板からの反射光を撮像する複数台の
ラインCCDカメラと、該ラインCCDカメラからの信
号を処理する画像処理装置とを具備するものであるの
で、ラインCCDカメラに到達する光量の調整を自動で
行うことができ、円柱状または円筒状の検査対象物の外
壁面の検査を効率的に行うことができる。
【0042】また、前記反射板が、前記ライン状照明装
置からの光を前記検査対象物に向けて反射する曲面形状
のものであれば、さらに、円柱状または円筒状の検査対
象物の外壁面の検査を精度よく行うことができる。ま
た、前記反射板が、前記ライン状照明装置からの光を前
記検査対象物に向けて反射するように傾斜面が形成され
たものであれば、さらに、円柱状または円筒状の検査対
象物の外壁面の検査を精度よく行うことができる。
【0043】また、本発明の欠陥検査装置が、ラインC
CDカメラからの正常部分の信号の出力に応じてライン
状照明装置にかける電圧を調整することによって、前記
ライン状照明装置からの光量を自動的に調整する光量自
動調整手段を具備するものであれば、光量の自動調整を
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の欠陥検査装置の一例を示す正面図で
ある。
【図2】 本発明の欠陥検査装置における、ライン状照
明装置、反射板およびラインCCDカメラからなる1セ
ットの側面図である。
【図3】 本発明の欠陥検査装置における反射板の一例
を示す側面図である。
【図4】 傾斜面が形成された反射板を使用して銅線の
正常部をラインCCDカメラで撮像したときの画像信号
の出力波形である。
【図5】 傾斜面が形成された反射板を使用して欠陥の
ある銅線をラインCCDカメラで撮像したときの画像信
号の出力波形である。
【図6】 平面反射板を使用して銅線の正常部をライン
CCDカメラで撮像したときの画像信号の出力波形であ
る。
【図7】 平面反射板を使用して欠陥のある銅線をライ
ンCCDカメラで撮像したときの画像信号の出力波形で
ある。
【図8】 従来の欠陥検査装置の一例を示す正面図であ
る。
【図9】 従来の欠陥検査装置において、円弧状照明装
置がない状態で反射光をラインCCDカメラで撮像した
画像信号の出力波形である。
【図10】 従来の欠陥検査装置において、円弧状照明
装置がある状態で反射光をラインCCDカメラで撮像し
た画像信号の出力波形である。
【符号の説明】
1 欠陥検査装置 2 検査対象物 3a ライン状照明装置 3b ライン状照明装置 3c ライン状照明装置 4a 反射板 4b 反射板 4c 反射板 5a ラインCCDカメラ 5b ラインCCDカメラ 5c ラインCCDカメラ 6 画像処理装置 12 傾斜面 13 傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA49 BB06 BB08 DD00 GG16 JJ02 JJ25 LL12 NN02 QQ04 QQ08 2G051 AA44 AB01 AB07 BA02 BB02 BB11 BC01 CA03 CA08 CB01 DA06 EA11 EA12 EB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状または円筒状の検査対象物の欠陥
    を検出する欠陥検査装置において、 前記検査対象物の外壁面を照明するライン状照明装置
    と、 前記検査対象物を挟んで前記ライン状照明装置に対面す
    る反射板と、 前記検査対象物および前記反射板からの反射光を撮像す
    る複数台のラインCCDカメラと、 該ラインCCDカメラからの信号を処理する画像処理装
    置とを具備することを特徴とする欠陥検査装置。
  2. 【請求項2】 前記反射板が、前記ライン状照明装置か
    らの光を前記検査対象物に向けて反射する曲面形状であ
    ることを特徴とする請求項1記載の欠陥検査装置。
  3. 【請求項3】 前記反射板が、前記ライン状照明装置か
    らの光を前記検査対象物に向けて反射するように傾斜面
    が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載
    の欠陥検査装置。
  4. 【請求項4】 ラインCCDカメラからの正常部分の信
    号の出力に応じてライン状照明装置にかける電圧を調整
    することによって、前記ライン状照明装置からの光量を
    自動的に調整する光量自動調整手段を具備することを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の欠陥
    検査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107748168A (zh) * 2017-11-14 2018-03-02 惠州市华晟电子线材有限公司 一种铜线检测设备
JP2019078665A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 株式会社Moresco 熱可塑性接着剤製品の検品装置および当該検品装置を含む熱可塑性接着剤の製造装置

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