JP2003004227A - 燃焼装置及び燃焼装置の検査方法 - Google Patents

燃焼装置及び燃焼装置の検査方法

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JP2003004227A
JP2003004227A JP2001192792A JP2001192792A JP2003004227A JP 2003004227 A JP2003004227 A JP 2003004227A JP 2001192792 A JP2001192792 A JP 2001192792A JP 2001192792 A JP2001192792 A JP 2001192792A JP 2003004227 A JP2003004227 A JP 2003004227A
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burner
temperature sensor
temperature
hot water
connector
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JP2001192792A
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Takao Morigaki
貴夫 森垣
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Noritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個別に制御される二以上のバーナを備えた燃
焼装置は、それぞれのバーナに火炎監視用の温度センサ
ーが取り付けられているが、この温度センサーと制御装
置との接続を簡単且つ正確に行うことが可能である燃焼
装置の開発を課題とする。 【解決手段】 最初に電源が投入された後、ステップ
1,ステップ2によって、給湯の要求、或いは風呂・暖
房の要求を待つ。ステップ6で二つの温度センサーA,
Bの内、コネクターA側に接続された温度センサーの検
知温度を確認し、コネクターA側に接続された温度セン
サーが一定の温度を検知していれば、コネクターA側の
温度センサーを給湯側に取り付けられたものと認識し、
記憶装置に記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯器等の燃焼装
置に関するものであり、特に個別に制御される二以上の
バーナ或いは、個別に制御される二以上の区画を有する
バーナを備えた燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、給湯器は、一般家庭にも広く普及
している。また近年では、一台の給湯器をもって、台所
や洗面所といった複数の箇所に給湯する場合が多い。そ
のため給湯器は、給湯場所から離れた位置に設置されて
遠隔操作され、使用者は火炎の状態を目視によって監視
することができない。したがってこの種の燃焼装置で
は、燃焼状態の良否を自動的に判断する機能が必要であ
る。
【0003】そこで、給湯器等の燃焼装置には、定常燃
焼時における火炎の良否を判断するための手段の一つと
して、バーナに火炎監視用の温度センサーが設けられて
いる。この温度センサーは、例えばバーナのケース等に
一体的に固定され、炎孔に対して一定の位置関係を保
つ。そのため正常に燃焼している場合には、常に一定範
囲の温度を検知する。しかしながら異常な燃焼状態とな
ると、温度センサーが検出する温度に変化が生じる。す
なわち空気不足や空気過剰状態で燃焼すると、火炎の長
さが正常時に比べて変化し、温度センサーが検知する温
度に変化が生じる。そのためバーナに取り付けられた温
度センサーの検知温度によって、定常燃焼時の燃焼状態
を知ることができる。
【0004】ところで前記した様に、家庭用給湯器は、
一台の給湯器をもって、台所や洗面所といった複数の箇
所に給湯する場合が多いが、さらにこれに加えて風呂の
追い焚き機能や、床暖房器等への熱媒体供給機能を兼ね
備えたものも多い。そのため家庭用の給湯器には、本体
ケース内に独立したバーナを複数有するものがある。す
なわちこの種の給湯器では、台所等に給湯する際に使用
するバーナ(以下、給湯側バーナ)と、風呂や暖房等に
使用するバーナ(風呂・暖房側バーナ)を個別に持つ。
また同様の機能を果たすために、バーナ自体は一体的で
あるが、燃料配管の系統上、バーナが複数の区画に分か
れているものもある。例えばバーナが燃料配管上、Aエ
リアとBエリアに分かれており、風呂追い焚きの際には
Aエリアだけを燃焼させ、給湯の際にはBエリアだけ、
あるいはA,B両エリアのバーナを燃焼させる。
【0005】この様に、独立した二つのバーナを内蔵す
る給湯器や、複数の区画に分かれたバーナを有する給湯
器では、各バーナごとや、各区画ごとに温度センサーが
設けられる。すなわち内部に独立した二つのバーナを有
する場合では、各バーナごとに火炎監視用の温度センサ
ーが取り付けられる。同様に複数の区画に分かれたバー
ナを有する給湯器では、それぞれの区画ごとに火炎監視
用の温度センサーが設けられる。
【0006】温度センサーは、物理的には燃焼ケース等
に取り付けられ、電気的には制御装置に接続される。実
際上、温度センサーの電気的接続は、コネクター等を介
して行われる。すなわち温度センサーのリード線に予め
コネクターを取り付けておく。また制御装置にも同様に
コネクターを取り付けておく。前記した様に、給湯側バ
ーナと、風呂側バーナにそれぞれ温度センサーが取り付
けられている場合には、それぞれの温度センサーにセン
サー側のコネクターを取り付けておく。また制御装置に
も同様に、A,Bといった二つの制御側のコネクターが
設けられる。
【0007】そしてバーナを本体ケース内に組み込む際
に、温度センサーのコネクターを制御装置のコネクター
と接続する。このとき、従来技術においては、二つのセ
ンサー側コネクターと、二つの制御側コネクターを対応
させて接続する。例えば給湯側バーナに設けられた温度
センサーをコネクターAに接続し、風呂・暖房側バーナ
に設けられた温度センサーをコネクターBに接続する。
この様に従来技術においては、温度センサーと制御側コ
ネクターの対応関係が決まっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した様に、内部に
独立した二つのバーナを有する様な構成の燃焼装置で
は、各バーナごとや区画ごとに火炎監視用の温度センサ
ーが取り付けられ、組付けの際にコネクターによって制
御装置に接続されるが、当然の事として、コネクターの
接続を誤らないようにしなければならない。すなわちコ
ネクターの接続を誤ると、制御装置は、例えば給湯側の
温度センサー(以下、給湯側温度センサー)を風呂・暖
房側の温度センサー(以下、風呂・暖房側温度センサ
ー)と誤認し、火炎の監視が不能となってしまう。
【0009】そのため組付けの際のコネクターの接続に
は注意を要するが、実際上、給湯側と風呂側の温度セン
サーに取り付けられたコネクターは相紛らわしい。すな
わち二つのバーナを内蔵する構成であっても、複数の区
画に分かれた構成であっても、二つの温度センサーが取
り付けられた位置は、近接しているのでコネクターの位
置によって両者を識別することは困難である。さらに二
つの温度センサーのリード線は、他の配線と共に束ねら
れているので、コネクターからリード線を辿って温度セ
ンサーを特定するのも面倒である。さらにこの種の燃焼
装置は、流れ作業によって組み立てられるから、前後の
工程に合わせて、コネクターを接続するための時間に制
約を受ける。そのため作業者は焦り、時としてコネクタ
ーの接続を誤る。
【0010】コネクターの誤接続を防止する方策とし
て、給湯側のコネクターと、風呂側のコネクターの形状
を異ならせることが考えられる。すなわち給湯側の温度
センサーに取り付けられたコネクターは、制御装置の給
湯側のコネクターとしか接続できない形状とし、逆に風
呂側の温度センサーに取り付けられたコネクターは、制
御装置の風呂側のコネクターとしか接続できない構造と
することにより、コネクターの誤接続を回避することが
できる。
【0011】しかしながら、両者の温度センサーのコネ
クターを形状を異なるものとすると、部品の互換性が低
下し、在庫管理上、好ましくない。
【0012】そこで本発明は、従来技術の上記した問題
点に注目し、簡単且つ正確に複数の温度センサーの接続
を行うことが可能であり、部品の互換性を低下させるこ
ともない燃焼装置の開発を課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】そして上記した課題を解
決するための請求項1に記載の発明は、個別に制御され
る二以上のバーナ或いは、個別に制御される二以上の区
画を有するバーナを備え、各バーナごと、あるいは各区
画ごとに温度センサーが設けられた燃焼装置において、
一方のバーナ或いは一つの区画のバーナを燃焼させ、温
度センサーの検出温度の変化によって、温度センサーが
いずれのバーナ或いはいずれの区画に設けられたもので
あるかを検知するセンサー位置認識手段を有することを
特徴とする燃焼装置である。
【0014】本発明の燃焼装置は、センサー位置認識手
段を備え、一方のバーナ或いは一つの区画のバーナを燃
焼させ、温度センサーの検出温度の変化によって、温度
センサーがいずれのバーナ或いはいずれの区画に設けら
れたものであるかを検知することができる。すなわち一
方のバーナ或いは一つの区画のバーナを燃焼させれば、
当然に当該バーナや区画に設けられた温度センサーが高
温を示す。本発明はこの事実を応用したものであり、一
方のバーナ或いは一つの区画のバーナを燃焼させ、温度
センサーの検出温度の変化によって、温度センサーがい
ずれのバーナ或いはいずれの区画に設けられたものであ
るかを認識させる。また逆に温度センサーの検出温度に
変化が無い側を燃焼させていない側のバーナ或いは区画
であると認識させることもできる。
【0015】また請求項2に記載の発明は、センサー位
置認識手段によって認識された情報を記憶する記憶手段
を有し、当該記憶手段に記憶された情報に基づいて燃焼
装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃焼
装置である。
【0016】本発明の燃焼装置では、センサー位置認識
手段によって認識された情報を記憶する記憶手段を有す
る。そのためセンサー位置認識手段によって認識された
情報は、記憶手段に記憶される。そして本発明では、当
該記憶手段に記憶された情報に基づいて燃焼装置を制御
する。
【0017】また上記した課題を解決するためのもう一
つの発明は、個別に制御される二以上のバーナ或いは、
個別に制御される二以上の区画を有するバーナを備え、
各バーナごと、あるいは各区画ごとに温度センサーが設
けられた燃焼装置の検査方法において、一方のバーナ或
いは一つの区画のバーナを燃焼させて各温度センサの検
知温度の変化を観察し、いずれの温度センサーも一定以
上の温度上昇を示さなかったとき、あるいは燃焼させて
いないバーナ又は区画に設けられた温度センサーが一定
以上の温度変化を示した場合は不良であると判断するこ
とを特徴とする燃焼装置の検査方法である。
【0018】本発明の燃焼装置の検査方法では、一方の
バーナ或いは一つの区画のバーナを燃焼させて各温度セ
ンサの検知温度の変化を観察する。ここで各温度センサ
ーが正常であり、且つ各温度センサーが機械的及び電気
的に正常に取り付けられているならば、燃焼した側に取
り付けられた温度センサーだけが一定温度以上の温度変
化を示す。逆に双方の温度センサーが共に高い温度を示
したり、いずれの温度センサーも一定以上の温度上昇を
示さなかったとき、あるいは燃焼させていないバーナ又
は区画に設けられた温度センサーが一定以上の温度変化
を示した場合は何らかの故障があるものと考えられる。
そこで本発明では、一方のバーナ或いは一つの区画のバ
ーナを燃焼させて各温度センサの検知温度の変化を観察
し、いずれの温度センサーも一定以上の温度上昇を示さ
なかったとき、あるいは燃焼させていないバーナ又は区
画に設けられた温度センサーが一定以上の温度変化を示
した場合は不良であると判断する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下さらに本発明の実施形態につ
いて説明する。図1は、本発明の実施形態の燃焼装置の
正面板を取り外した状態の正面図及び側面図である。図
2は、図1の燃焼装置の給湯側のバーナケースの正面図
及び平面図である。図3は、図1の燃焼装置の要部の回
路図である。図4は、図1の燃焼装置におけるセンサー
位置認識手段の動作を示すフローチャートである。図5
は、二つの温度センサーの温度検出状況を示すグラフで
ある。図6は、本発明の燃焼装置の検査方法の動作を示
すフローチャートである。
【0020】.図において、1は本発明の実施形態の燃
焼装置を示す。本実施形態の燃焼装置1は、具体的には
家庭用の給湯器であり、給湯機能と風呂・暖房機能を有
するものであり、本体ケース2を有し、その内部に2組
のバーナセット5,6が内蔵されたものである。
【0021】ここで2組のバーナセットの内、図1を正
面から見て左側は風呂・暖房側バーナセット5であり、
右側は給湯側バーナセット6である。
【0022】バーナセット5,6は、いずれも送風機
7,8と、バーナケース10,11及び熱交換器部1
2,13、排気筒14,15が一体化されたものであ
る。すなわち本実施形態の燃焼装置1では、風呂側バー
ナセット5は、最も下部の位置に送風機7が設けられ、
当該送風機7の排気口がバーナケース10に接続されて
いる。
【0023】バーナケース10は、図2a,bに示すよ
うに四角の筒状であり、上面が開口し正面、背面、左右
側面が板で覆われている。そしてその内部に図2bの様
にバーナ20が内蔵されている。バーナ20は、多数の
炎孔を有し、当該炎孔から燃料ガスが噴射される。
【0024】またバーナケース10では、図2の様に点
火プラグ21と、温度センサー22及びフレームロッド
23が設けられている。すなわちこれら点火プラグ21
と、温度センサー22、フレームロッド23は、いずれ
もバーナケース10の正面板25に取り付けられ、その
先端部は、バーナケース10の内部に至り、バーナ20
の炎孔に近接している。
【0025】より詳細には、点火プラグ21は、二つの
電極26,27によって構成され、バーナケース10の
正面板25に片持ち状に支持されている。そしてその先
端部分はバーナ20の炎孔に近接している。
【0026】温度センサー22は、火炎の状態を監視す
るために設けられたものである。温度センサー22につ
いても、バーナケース10の正面板25に片持ち状に支
持されている。そしてその先端部分はバーナ20の炎孔
に近接している。温度センサー22のリード線30は、
図2の様にバーナケース10の外部にあり、センサー側
コネクター31が取り付けられている。
【0027】フレームロッド23は、バーナケース10
の着火を確認するための機器であり、バーナケース10
の正面板25に片持ち状に支持され、先端部分はバーナ
20の炎孔に近接している。
【0028】またバーナケース10の上部には熱交換器
部12が接続されている。熱交換器部12は、バーナケ
ース10と略同一サイズのケースを持ち、その内部に熱
交換器45(図3参照)が内蔵されたものである。また
熱交換器部12の末端部は排気筒14に接続されてい
る。
【0029】給湯側バーナセット6についても同様であ
り、最も下部の位置に送風機8が設けられ、さらにバー
ナケース11、熱交換器部13及び排気筒15が順次取
り付けられている。また給湯側バーナセット6のバーナ
ケース11にも、バーナ37(図3参照)が内蔵され、
さらに点火プラグ32、温度センサー33及びフレーム
ロッド34が設けられている。なおこれら点火プラグ3
2と、温度センサー33及びフレームロッド34の取付
け位置及び取り付け構造は、前記した風呂側バーナセッ
ト5と同一であり、いずれもバーナケース11の正面板
に取り付けられ、その先端部は、バーナケース11の内
部に至り、バーナの炎孔に近接している。
【0030】さらに給湯側の温度センサー33について
も、リード線35は、図1の様にバーナケース11の外
部にあり、センサー側コネクター36が取り付けられて
いる。
【0031】また本実施形態の燃焼装置1では、図1の
様に本体ケース2の下部に制御基盤(制御装置)40が
設けられており、前記した温度センサー22,33のセ
ンサー側コネクター31,36が制御基盤40側の制御
側コネクターA,Bと接続されている。
【0032】風呂・暖房側バーナセット5及び給湯側バ
ーナセット6は、上記した様に独立したものであり、風
呂・暖房側バーナセット5の熱交換器45は、図示しな
い風呂追い焚き回路と、暖房機器とに接続されている。
一方、給湯側バーナセット6の熱交換器46は、公知の
給湯器と同様に、台所や洗面所等に配管接続される。
【0033】またバーナセット5,6に供給されるガス
の経路も、図3に示す様に元電磁弁53以降が独立して
おり、給湯側バーナセット6のバーナは、比例制御弁5
4によって比例制御され、風呂・暖房側バーナセット5
のバーナは、電磁弁55を経て追い焚き側のバーナ48
にガスが供給される。
【0034】本実施形態の燃焼装置1では、本体ケース
2に風呂・暖房側バーナセット5及び給湯側バーナセッ
ト6を組付ける際に、バーナケース11,12に取り付
けられた温度センサー22,33のセンサー側コネクタ
ー31,36を、制御基盤40側の制御側コネクター
A,Bと接続する。ここで本実施形態の燃焼装置1で
は、センサー側コネクター31,36と制御側コネクタ
ーA,Bの組み合わせは任意である。
【0035】すなわち本実施形態では、風呂・暖房側の
バーナケース10に取り付けられた温度センサー22
を、制御基盤40側のコネクターA,Bのいずれに取り
付けてもよい。また同様に、本実施形態では、給湯側バ
ーナケース11に取り付けられた温度センサー33を、
制御基盤40側のコネクターA,Bのいずれに取り付け
てもよい。そのため本実施形態の燃焼装置1は、温度セ
ンサー22,33を制御基盤40に取り付ける際の確認
作業が大幅に軽減され、作業効率が高いという効果があ
る。
【0036】次に本実施形態の燃焼装置1の機能につい
て説明する。本実施形態の燃焼装置1は、公知のそれと
同様に風呂の追い焚きを行ったり、カランからの所定温
度の湯を出湯させるための制御機能を持つが、それ以外
に、バーナセット5,6に取り付けられた温度センサー
22,33の取付け位置を確認するための制御機能を持
つ。すなわち本実施形態の燃焼装置1は、センサー位置
認識手段を有する。
【0037】本実施形態の燃焼装置1では、工場から出
荷されて消費者の家屋内に設置された後、最初の使用時
の際に、温度センサー22,33の取付け位置が確認さ
れる。より詳細に説明すると、図4の様に、最初に電源
が投入された後、ステップ1,ステップ2によって、給
湯の要求、或いは風呂・暖房の要求を待つ。すなわちス
テップ1で給湯要求の有無を確認し、給湯要求があれば
ステップ3に進み、給湯要求が無いならばステップ2に
進む。またステップ2で風呂・暖房の要求があればステ
ップ3’に進み、風呂・暖房の要求が無いならばステッ
プ1に戻る。
【0038】ここで例えば台所のカランが開放される
と、給湯要求が発生し、ステップ3に進んで給湯側バー
ナセット6側のバーナ37に対して点火要求が行われ
る。この信号を受けて、実際に給湯側のバーナ37に点
火される。そしてステップ4に移行し、タイマーの計時
が開始される。このタイマーは、着火が確実に行われる
のに要する時間を待つという理由と、温度センサー2
2,33の反応時間を待つという理由から設けられてい
る。
【0039】そしてステップ5に進んで、給湯側だけが
燃焼されていることを確認する。すなわち風呂・暖房側
の要求が無いことを確認する。言い換えると、給湯側と
風呂・暖房側が同時に燃焼されていないことを確認す
る。すなわち給湯側と風呂・暖房側が同時に燃焼される
と、双方の温度センサーが高温を検知してしまい、温度
センサーの取付け位置の認識ができない。そのためステ
ップ5で給湯側だけの単独燃焼であることを確認するの
である。
【0040】そして給湯側だけの単独燃焼であるなら
ば、次のステップ6に進む。もし給湯側と風呂・暖房側
が同時に燃焼されるならば、今回の燃焼では温度センサ
ーの取付け位置の認識ができないので図4の制御を終了
し、次の機会を待つ。より好ましくは、給湯側と風呂・
暖房側の双方の燃焼が停止され、さらに温度センサー2
2,33が冷えるまで図4の制御を行わない。
【0041】そして前記した様に、給湯側だけの単独燃
焼であるならば、次のステップ6に進む。ステップ6で
前記した時間が経過していない場合は、温度センサー2
2,33の検知時間が不十分であるからステップ5に戻
る。また本実施形態では、ステップ6で前記した時間が
経過していない場合に、ステップ5に戻ることとしたの
で、前記した時間が経過するまでの間、給湯側だけの単
独燃焼であることを監視し続け、時間経過前に、給湯側
と風呂・暖房側の同時燃焼となった場合には、図4の制
御を終了する。
【0042】本実施形態の燃焼装置では、給湯側と風呂
・暖房側にそれぞれ温度センサー22,33が取り付け
られているが、ステップ4で計時を開始した時間が経過
すると、点火された側に取り付けられた温度センサー
は、火炎に炙られて図5(b)の様に高温を検知する。
また点火がなされなかった側に取り付けられた温度セン
サーは、図5(a)の様に検知温度に変化が無い。した
がって前記した様に給湯側のバーナ37に点火された場
合は、給湯側の温度センサー33が高温を検知する。
【0043】そしてステップ6で前記した時間の経過が
確認されると、ステップ7で二つの温度センサーA,B
の内、制御側コネクターA側に接続された温度センサー
の検知温度を確認し、コネクターA側の温度センサーが
一定の温度以上の温度を検知しているか否かを確認す
る。ここで制御側コネクターA側に接続された温度セン
サーが一定の温度を検知していれば、コネクターA側の
温度センサーは給湯側に取り付けられたものと認識する
ことができるから、A側の温度センサーが給湯側に取り
付けられたものであるということを所定の記憶装置に記
憶する(ステップ8)。
【0044】一方、A側の温度センサーが一定の温度を
検知していない場合は、ステップ9に移行し、制御側コ
ネクターB側の温度センサーが一定の温度を検知してい
るか否かを確認する。そしてコネクターB側の温度セン
サーが一定の温度を検知していれば、コネクターB側に
接続された温度センサーを給湯側に取り付けられたもの
と認識し、ステップ10に移行して所定の記憶装置に記
憶する。またステップ10においてB側の温度センサー
が一定の温度を検知していない場合は、何らかの異常で
あるから、そのまま終了する。
【0045】そしてステップ8,またはステップ10で
温度センサーがいずれの位置に取り付けられたかを記憶
された後は、この情報に基づいて燃焼装置が制御され
る。
【0046】また機器設置後の最初の使用が、風呂又は
暖房であった場合も同様であり、ステップ2からステッ
プ3’に移行して風呂・暖房側バーナセット5側のバー
ナ20に対して点火要求が行われる。この信号を受け
て、実際に風呂・暖房側バーナ20に点火される。そし
てステップ4’に移行し、タイマーの計時が開始され、
さらにステップ5’で給湯側と風呂・暖房側が同時に燃
焼なされていないことが確認され、ステップ6’で前記
した時間の経過が確認されると、ステップ7’で二つの
温度センサーの内、制御側コネクターAに接続された温
度センサーの検知温度を確認し、A側の温度センサーが
一定の温度以上の温度を検知しているか否かを確認す
る。
【0047】ここで制御側コネクターA側に接続された
温度センサーが一定の温度を検知していれば、A側の温
度センサーは風呂・暖房側に取り付けられたものと認識
することができるから、A側の温度センサーが風呂・暖
房側に取り付けられたものであるということを所定の記
憶装置に記憶する。一方、A側の温度センサーが一定の
温度を検知していない場合は、ステップ9’に移行し、
制御側コネクターB側の温度センサーが一定の温度を検
知しているか否かを確認する。そして制御側コネクター
B側の温度センサーが一定の温度を検知しているなら
ば、コネクターB側の温度センサーが風呂・暖房側に取
り付けられたものと記憶する。またステップ9’におい
てB側の温度センサーが一定の温度を検知していない場
合は、何らかの異常であるから、そのまま終了する。
【0048】そしてステップ8’またはステップ10’
で温度センサーがいずれの位置に取り付けられたかを記
憶された後は、この情報に基づいて燃焼装置が制御され
る。
【0049】また停電やメンテナンス等によって電源が
切られた場合は、再度の電源投入の際に上記した一連の
動作が行われる。
【0050】以上、説明した実施形態では、最初の使用
時の際に、温度センサー22,33の取付け位置を確認
する構成を説明したが、最初の使用時から、数回に渡っ
てこの動作を繰り返し、例えば5回、同じ結果が得られ
た場合にその結果を記憶することも推奨される。さらに
は1週間や1か月といった周期をおいて、再度、上記し
た一連の動作を行うことも推奨される。
【0051】また上記した実施形態では、ステップ7又
はステップ7’でコネクターA側に接続された温度セン
サーが一定以上の温度を検知していない場合、ステップ
9,又はステップ9’に移行し、コネクターB側に接続
された温度センサーの検知温度を確認している。これは
念のために双方の温度センサーの検知温度を確認したも
のであり、動作が確実で推奨すべき構成であるが、一方
の温度センサーの検知温度だけを確認して温度センサー
の取付け位置を認識させてもよい。具体的には、ステッ
プ9、ステップ9’を省略し、確認した側の温度センサ
ーが一定以上の温度を検知していない場合は、当該温度
センサーは燃焼させていない側のバーナに取り付けられ
たものであると記憶させる。
【0052】また上記した実施形態では、給湯側と風呂
・暖房側が同時燃焼された場合は、ステップ5,5’で
終了し、次の機会を待つこととしたが、ENDとせずに
ステップ1またはスタートに戻してもよい。またこの場
合でも、タイマー等によって温度センサー22,33が
冷える時間を確保することが望ましい。
【0053】また上記した実施形態は、燃焼装置を家屋
等に設置した後に温度センサーの取付け位置の確認動作
を行わしめているが、工場における検査段階で、温度セ
ンサーの取付け位置を確認し、記憶させておいてもよ
い。
【0054】図6は、工場における検査段階で、温度セ
ンサーの取付け位置を確認し、記憶させる場合に推奨さ
れるフローチャートである。
【0055】工場で行う場合では、予め点火の順序を決
めておいて機能テストを行う場合が多いので、図6のフ
ローチャートもそれに習い、給湯側のバーナだけを燃焼
させる。工場で行う場合では、ステップ1で給湯の要求
を待つ。そして給湯要求があると、ステップ2に進んで
給湯側バーナセット6側のバーナ37に対して点火要求
が行われる。そしてステップ3に移行し、タイマーの計
時が開始される。
【0056】ステップ4で前記した時間の経過が確認さ
れると、ステップ5で二つの温度センサーA,Bの内、
制御側コネクターAに接続された温度センサーの検知温
度を確認し、コネクターA側の温度センサーが一定の温
度以上の温度を検知しているか否かを確認する。
【0057】ここでコネクターA側の温度センサーが一
定の温度を検知していれば、ステップ6に進み、今度は
B側の温度センサーが一定の温度以上の温度を検知して
いるか否かを確認する。B側の温度センサーが一定の温
度以上の温度を検知していない場合は、制御コネクター
Aに接続された温度センサーだけが高温を検知してお
り、コネクターA側の温度センサーは給湯側に取り付け
られたものと認識することができるから、ステップ7に
移行し、コネクターA側の温度センサーが給湯側に取り
付けられたものであるということを所定の記憶装置に記
憶し、終了する。
【0058】一方、ステップ6で制御コネクターBに接
続された温度センサーが一定の温度以上の温度を検知し
ている場合は、A,B双方の温度センサーが共に高温を
検知していることになり不合理である。すなわちこの場
合は、燃焼させていないバーナに設けられた温度センサ
ーが一定以上の温度変化を示したことになるので何らか
の不良であると考えられる。そのためこの場合はステッ
プ8に移行してエラー表示を表示し、機器の不良と判断
する。
【0059】また先のステップ5で制御コネクターAに
接続された温度センサーが一定の温度を検知していない
場合は、ステップ9に移行し、コネクターB側の温度セ
ンサーが一定の温度を検知しているか否かを確認する。
そしてコネクターB側の温度センサーが一定の温度を検
知していれば、ステップ10でコネクターB側の温度セ
ンサーを給湯側に取り付けられたものと認識し、所定の
記憶装置に記憶し、終了する。
【0060】またステップ9においてA側の温度センサ
ーが一定の温度を検知していない場合についても不合理
であるからステップ11に移行してエラー表示を表示
し、機器の不良と判断する。すなわちこの場合は、いず
れの温度センサーも一定温度以上の温度上昇を示さず、
何らかの不良であると考えられる。そのためこの場合は
ステップ10に移行してエラー表示を表示し、機器の不
良と判断する。
【0061】以上説明した実施形態では、本体ケース2
内に全く独立した2組のバーナセット5,6を備えた構
成を例示したが、本発明は、この構成に限定されるもの
ではなく、外見上一体的なバーナであっても配管系統
上、複数の区画に区分されている様な構成のものにも応
用することができる。
【0062】また上記した実施形態では、本体ケース2
内に2組のバーナを内蔵したものを例に説明したが、3
組以上のバーナを内蔵する構造や、3以上の区画を有す
る構造の場合でも本発明を適用することができる。本体
ケース2内に、3以上のバーナを内蔵する場合には、1
個のバーナだけに燃焼指令があった場合に、高温を示し
た温度センサーを当該バーナに取り付けられた温度セン
サーであると認識する。
【0063】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の燃焼装置
は、温度センサーがいずれのバーナ或いはいずれの区画
に設けられたものであるかを認識することができる機能
を持つ。そのため燃焼装置を組付ける際に、温度センサ
ーと制御装置のコネクター等の組み合わせが任意とな
り、組み立てが極めて容易となる。また温度センサーの
コネクターと制御装置のコネクターの組み合わせを間違
うことによる不良も解消される。さらに本発明による
と、部品の互換性を確保することもできる。
【0064】また請求項2に記載の発明は、センサー位
置認識手段によって認識された情報を記憶する記憶手段
を備え、記憶手段に記憶された情報に基づいて燃焼装置
が制御されるので、動作が確実である。
【0065】さらに請求項3に記載の燃焼装置の検査方
法は、不良品の選別が容易であり、作業効率が高いとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の燃焼装置の正面板を取り外
した状態の正面図及び側面図である。
【図2】図1の燃焼装置の給湯側のバーナケースの正面
図及び平面図である。
【図3】図1の燃焼装置の要部の回路図である。
【図4】図1の燃焼装置におけるセンサー位置認識手段
の動作を示すフローチャートである。
【図5】二つの温度センサーの温度検出状況を示すグラ
フである。
【図6】本発明の燃焼装置の検査方法の動作を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 燃焼装置 2 本体ケース 5 風呂・暖房側バーナセット 6 給湯側バーナセット 10,11 バーナケース 20,37 バーナ 22,33 温度センサー 31,36 コネクター A, B コネクター

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個別に制御される二以上のバーナ或い
    は、個別に制御される二以上の区画を有するバーナを備
    え、各バーナごと、あるいは各区画ごとに温度センサー
    が設けられた燃焼装置において、一方のバーナ或いは一
    つの区画のバーナを燃焼させ、温度センサーの検出温度
    の変化によって、温度センサーがいずれのバーナ或いは
    いずれの区画に設けられたものであるかを検知するセン
    サー位置認識手段を有することを特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】 センサー位置認識手段によって認識され
    た情報を記憶する記憶手段を有し、当該記憶手段に記憶
    された情報に基づいて燃焼装置を制御することを特徴と
    する請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】 個別に制御される二以上のバーナ或い
    は、個別に制御される二以上の区画を有するバーナを備
    え、各バーナごと、あるいは各区画ごとに温度センサー
    が設けられた燃焼装置の検査方法において、一方のバー
    ナ或いは一つの区画のバーナを燃焼させて各温度センサ
    の検知温度の変化を観察し、いずれの温度センサーも一
    定以上の温度上昇を示さなかったとき、あるいは燃焼さ
    せていないバーナ又は区画に設けられた温度センサーが
    一定以上の温度変化を示した場合は不良であると判断す
    ることを特徴とする燃焼装置の検査方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007017112A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Noritz Corp 熱源装置および熱交換器
CN112178916A (zh) * 2020-10-30 2021-01-05 乐陵市禾田电动车零部件有限公司 一种柴暖一体机

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