JP2003004105A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JP2003004105A
JP2003004105A JP2001191948A JP2001191948A JP2003004105A JP 2003004105 A JP2003004105 A JP 2003004105A JP 2001191948 A JP2001191948 A JP 2001191948A JP 2001191948 A JP2001191948 A JP 2001191948A JP 2003004105 A JP2003004105 A JP 2003004105A
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pressing body
electric power
hole
power steering
elastic
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JP2001191948A
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English (en)
Inventor
Yoshihito Shibamura
祥仁 柴村
Masafumi Uota
雅史 魚田
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性体による押付体の移動をスムーズにで
き、噛合部に所定の予圧を正確に加えることができると
ともに、噛合反力による押付体の移動をスムーズにでき
るようにする。 【解決手段】 操舵補助用のモータ6によって回転され
るウォーム71をウォームホイール72に向けて押付け
る押付体9と、該押付体9を移動操作する操作体10と
の間に弾性体18が介在されており、前記押付体9の移
動を案内する案内孔82における前記押付体9と操作体
10との間の空間17に開口する排気用の孔16を設け
ることにより、前記空間17の昇圧を抑制し、押付体9
をスムーズに移動させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は操舵補助力の発生源
としてモータを用いてなる電動式パワーステアリング装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の舵取りは、車室の内部に配され
た操舵輪の回転操作を、舵取用の車輪(一般的には前
輪)の操向のために車室の外部に配された舵取機構に伝
えて行われる。
【0003】図9は従来における電動式パワーステアリ
ング装置の断面図、図10は減速機構部分の断面図であ
る。自動車用の電動式パワーステアリング装置として
は、図9、図10に示すように例えば舵取りのための操
舵輪100に上端が連結される第1の操舵軸101と、
該操舵軸101の下端にトーションバー102を介して
その下端が同軸的に連結され、その下端が車輪に繋がる
舵取機構に連結される第2の操舵軸103と、操舵輪1
00を回転することによって第1の操舵軸101に加わ
るトルクを前記トーションバー102に生じる捩れによ
って検出するトルクセンサ104と、該トルクセンサ1
04の検出結果に基づいて駆動される操舵補助用のモー
タ105と、該モータ105の出力軸に繋がり、該出力
軸の回転を減速して前記第2の操舵軸103に伝達する
ウォーム106及びウォームホイール107を有する減
速機構とを備え、操舵輪100の回転に応じた舵取機構
の動作を前記モータ105の回転により補助し、舵取り
のための運転者の労力負担を軽減するように構成されて
いる。
【0004】減速機構を構成するウォーム106は、前
記第2の操舵軸103の軸芯と交叉するように配置さ
れ、一対の転がり軸受108,108を介してハウジン
グ110内に支持され、ウォームホイール107が設け
られている第2の操舵軸103は一対の転がり軸受10
9,109を介してハウジング110内に支持されてい
る。
【0005】このように減速機構が用いられる場合、ウ
ォーム106及びウォームホイール107の噛合部のバ
ックラッシュ量を少なくし、転舵時のバックラッシュに
よる歯打ち音をなくするため、ウォーム106及びウォ
ームホイール107の回転中心間距離と、前記転がり軸
受108,109が嵌合される嵌合孔の中心間距離とが
許容範囲内で一致するように加工されたウォーム10
6、ウォームホイール107、転がり軸受108,10
9、第2の操舵軸103、ハウジング110等が選択さ
れ組み立てられる所謂層別組立てが行われているが、こ
の層別組立てに多くの時間を要することになり、改善策
が要望されていた。
【0006】図11は本発明の出願人が先に提案した電
動式パワーステアリング装置の要部の断面図である。本
発明の出願人は操舵補助用のモータ105によって回転
されるウォーム106のモータと反対側端部が嵌合さ
れ、該ウォーム106のラジアル方向への移動を可能と
した押付体111と、該押付体111の移動を案内する
案内孔112が設けられた案内部材113と、前記案内
孔112に挿入されて前記押付体111を移動操作する
操作体114と、該操作体114及び前記押付体111
の間に介在され、ウォーム106のウォームホイール1
07との噛合部に予圧を加えるべく前記押付体111を
ラジアル方向へ付勢するコイルバネ115とを備え、前
記噛合部に予圧を加えることによりバックラッシュ量を
少なくするようにした電動式パワーステアリング装置を
先に提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記減速機
構のウォームホイール107等は回転中心線に対しその
歯すじが回転方向へ捩じれており、ウォーム106から
ウォームホイール107へ回転トルクが加わるとき、換
言すればモータ105の回転によって操舵補助すると
き、ウォーム106がウォームホイール107の歯すじ
に沿ってラジアル方向へ移動するように比較的大きな分
力(以下噛合反力と云う)が発生し、該噛合反力により
ウォーム106がラジアル方向へ強く押圧されることに
なるため、上述の如く押付体111を用いてバックラッ
シュ量を少なくするように構成された従来の電動式パワ
ーステアリング装置にあっては、ウォーム106に加わ
る噛合反力によって押付体111が前記案内孔112内
でその移動方向と交差する方向へ動くことを防ぐべく、
押付体111の周面と案内孔112との間の隙間を小さ
くしてあり、また、押付体111を移動操作するための
操作体114はその弛緩を防ぐべく前記案内孔112内
で固定されているため、案内孔112における押付体1
11及び操作体114の間の空間116は封止性が比較
的高くなっている。
【0008】このように前記空間116の封止性が比較
的高くなっている状態で前記噛合部に予圧を加えるべく
操作体114を操作した場合、前記空間116の空気が
圧縮されてコイルバネ115による前記押付体111の
移動が抑制されることになり、また、前記噛合反力が前
記押付体111の移動方向に加わった場合、前記空間1
16の空気が圧縮されて前記押付体111の前記操作体
側への移動が抑制されることになる。従って、前記噛合
部に予圧を加える場合には、操作体114の操作量に対
してウォーム106のウォームホイール107方向への
動き量が減少することになり、噛合部に所定の予圧を正
確に加えることが難しい。また、押付体111の移動方
向へ前記噛合反力が加わった場合には、前記噛合部に加
わる回転トルクが上昇し、モータ105が操舵補助した
後の操舵輪の戻り性が低下する。
【0009】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、主たる目的は、噛合部に所定の予圧を正確に加
えることができる電動式パワーステアリング装置を提供
することにある。
【0010】また、他の目的は、噛合部に加える予圧の
設定が行い易い電動式パワーステアリング装置を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る電動式パ
ワーステアリング装置は、操舵補助用のモータによって
回転され、軸部を有する駆動歯車と、該駆動歯車に噛合
し、舵取機構に繋がる従動歯車と、前記軸部のラジアル
方向への移動が可能であり、この移動によって前記駆動
歯車を従動歯車に向けて押付ける押付体と、該押付体の
移動を案内する案内孔が設けられた案内部材と、前記案
内孔に挿入されて前記押付体を移動操作する操作体と、
該操作体及び前記押付体との間に介在された弾性体とを
備え、前記モータの回転によって操舵補助するようにし
た電動式パワーステアリング装置において、前記案内孔
における前記押付体と操作体との間の空間と連通し、該
空間内の空気を排気する孔を有していることを特徴とす
る。
【0012】第1発明にあっては、案内孔における押付
体及び操作体の間の空間内の空気を孔から空間の外へ排
気することができ、前記空間の封止性を低くすることが
できるため、弾性体による押付体の移動をスムーズにで
き、前記噛合部に所定の予圧を正確に加えることができ
るとともに、前記噛合反力による押付体の移動をスムー
ズにでき、噛合部に加わる回転トルクを小さくすること
ができ、モータが操舵補助した後の操舵輪の戻り性を良
好にできる。
【0013】第2発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、前記孔は前記押付体の移動方向に長い貫通孔又
は溝からなることを特徴とする。第2発明にあっては、
孔が押付体の移動方向に長いため、押付体の移動量に影
響されることなく前記空間の空気を排気することができ
る。
【0014】第3発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、前記弾性体は板からなっていることを特徴とす
る。
【0015】第3発明にあっては、押付体と操作体との
間に介在された弾性板が駆動歯車を従動歯車に向けて付
勢し、さらに、駆動歯車に加わる噛合反力が前記弾性板
に加わるため、噛合反力によって押付体が操作体に当接
することを禁止することができ、音鳴りをなくすること
ができる。
【0016】第4発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、前記弾性体は貫通孔を有する弾性板と、その両
端が前記押付体及び操作体に当接し、前記貫通孔に挿入
されたコイルバネとからなっていることを特徴とする。
【0017】第4発明にあっては、コイルバネ、又は、
該コイルバネと弾性板とが駆動歯車を従動歯車に向けて
付勢するため、押付体の移動量を弾性板だけのものに比
べて多くすることができ、前記噛合部に加える予圧の設
定が行い易いし、また、噛合反力が比較的大きい場合に
は押付体の移動をコイルバネによって禁止させ得るた
め、前記弾性板の破損を禁止することができる。
【0018】第5発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、前記押付体は、その移動方向の中間位置に前記
軸部が嵌合されたすべり軸受と、該すべり軸受の外側に
嵌合された弾性筒とを有していることを特徴とする。
【0019】第5発明にあっては、前記弾性体とは関係
なく駆動歯車の軸部を弾性筒によって弾性的に支持する
ことができるため、噛合反力によって駆動歯車が移動す
るとき、すべり軸受が押付体に当接することを禁止で
き、この当接による音鳴りをなくすることができる。
【0020】第6発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、前記押付体は、その移動方向の中間位置に前記
軸部が嵌合された弾性筒を有していることを特徴とす
る。
【0021】第6発明にあっては、前記弾性体とは関係
なく駆動歯車の軸部を弾性筒によって弾性的に支持する
ことができるため、噛合反力によって駆動歯車が移動す
るとき、軸部が押付体に当接することを禁止でき、この
当接による音鳴りをなくすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。 実施の形態1 図1は本発明に係る電動式パワーステアリング装置の実
施の形態1の断面図である。電動式パワーステアリング
装置は、一端が舵取りのための操舵輪1に繋がり、他端
に筒部を有する第1の操舵軸2と、前記筒部内に挿入さ
れてその一端が前記操舵軸2の他端に同軸的に連結さ
れ、前記操舵輪1に加わる操舵トルクの作用によって捩
れるトーションバー3と、その他端が前記トーションバ
ー3の他端に同軸的に連結される第2の操舵軸4と、前
記トーションバー3の捩れに応じた第1及び第2の操舵
軸2,4の相対回転変位量によって前記操舵輪1に加わ
る操舵トルクを検出するトルクセンサ5と、該トルクセ
ンサ5が検出したトルクに基づいて駆動される操舵補助
用のモータ6と、該モータ6の回転に連動し、該回転を
減速して第2の操舵軸4に伝達する駆動歯車(以下ウォ
ームと云う)71及び従動歯車(以下ウォームホイール
と云う)72を有する減速機構7と、前記トルクセンサ
5及び前記減速機構7が収容されるハウジング8とを備
え、このハウジング8に前記モータ6が取付けられてい
る。
【0023】ハウジング8は、前記トルクセンサ5を収
容する第1の収容部8aと、該収容部8aに連続し、前
記ウォームホイール72を収容する第2の収容部8b
と、該収容部8bに連続し、前記ウォーム71を収容す
る第3の収容部8cとを備えている。
【0024】図2は減速機構部分の断面図、図3は要部
の拡大断面図である。収容部8cはウォーム71の軸長
方向に長くなっており、その長手方向一端に、前記ウォ
ーム71の一端に設けられた軸部71aが挿入される凹
孔81及び該凹孔81の内面に臨み、前記軸部71aの
ラジアル方向に向けて穿設された円柱形の案内孔82を
有する案内部材83が一体に設けられており、前記案内
孔82の外部への開口縁側に後記する押付体9を移動操
作するための操作体10が螺着されている。また、収容
部8cの他端には嵌合孔84及び該嵌合孔84に連続す
る環状溝85が設けられ、該環状溝85に止め環12が
嵌合されている。さらに、ハウジング8には前記第3の
収容部8cに連通するケースを有する前記モータ6が取
付けられている。
【0025】減速機構7は、前記モータ6の出力軸60
に繋がるウォーム71と、前記第2の操舵軸4の中間に
嵌合固定され、舵取機構に繋がるウォームホイール72
とを備え、これらウォーム71及びウォームホイール7
2の噛合により前記出力軸60の回転を減速して第2の
操舵軸4に伝達し、該第2の操舵軸4からユニバーサル
ジョイントを経て例えばラックピニオン式の舵取機構
(図示せず)へ伝達するようにしている。
【0026】ウォーム71は第2の操舵軸4の軸芯と交
叉するように配置されており、その両端に軸部71a,
71bが設けられている。一端の軸部71aは前記凹孔
81に挿入され、さらに前記案内孔82に移動可能に収
容された押付体9によって回転可能に支持されている。
他端の軸部71bは転がり軸受11を介して前記嵌合孔
84に回転可能に支持されている。
【0027】押付体9は金属材料によって円柱形に形成
されており、その軸長方向の中間位置、換言すれば前記
案内孔82に沿って移動する移動方向の中間位置に前記
移動方向と直交するように貫通された嵌合孔91が穿設
されており、該嵌合孔91に前記軸部71aが回転可能
に嵌合された金属製のすべり軸受14と、該すべり軸受
14の外側に嵌合されたゴム製又は合成樹脂製の弾性筒
15とを設けてあり、すべり軸受14及び弾性筒15を
介して前記軸部71aを押付体9に支持してある。押付
体9の一端中央部には断面円形の凹部92が設けられて
おり、さらに、該凹部92の周面から前記嵌合孔91の
縁にかけて貫通する排気用の孔16が設けられており、
前記案内孔82における押付体9及び操作体10の間の
空間17の空気を前記凹孔81へ排気するようにしてあ
る。
【0028】押付体9及び操作体10の間には前記押付
体9をウォーム71のウォームホイール72との噛合部
に予圧を加えるべく前記移動方向へ付勢するための弾性
体18が介在されている。
【0029】この弾性体18は、中央部に貫通孔を有
し、撓みが可能な合成ゴム製の円板を用いてなる弾性板
19と、前記貫通孔に挿入されたコイルバネ20とから
なる。弾性板19は一面が前記押付体9の端面に接合さ
れており、押付体9の前記操作体10との当接を禁止す
るようにしてある。
【0030】コイルバネ20は前記貫通孔の内径よりも
小径で、前記弾性板19の厚さよりも長い自由長さとし
てあり、前記凹部92に挿入されており、その一端側を
凹部92の底面に接触させ、他端を前記操作体10の下
端面に接触させて前記凹部92に挿入されている。そし
て、操作体10の回転操作によってコイルバネ20が所
定寸法だけ撓んだ後、操作体10の下端面が弾性板19
の上面と接触し、弾性板19がコイルバネ20とともに
撓むようにしてある。
【0031】操作体10は周面にねじを有し、該ねじ部
が前記案内孔82に螺合されている。また、前記弾性板
19と反対側面(上面)に工具が嵌合される回転操作用
凹部10aを有している。
【0032】以上の如く構成された電動式パワーステア
リング装置は、ウォーム71を組み込む場合、該ウォー
ム71の軸部71aは押付体9の軸長方向中間に設けら
れた弾性筒15を介してすべり軸受14に嵌合されてい
る。また、操作体10の回転操作により弾性体18を介
して押付体9を移動させ、さらに、弾性筒15及びすべ
り軸受14を介してウォーム71を移動させる。この場
合、案内孔82における押付体9及び操作体10の間の
空間17に存在する空気は操作体10の動きに伴って凹
部92及び排気用の孔16を介して凹孔81へ排気され
ることになり、押付体9をスムーズに移動させることが
できる。
【0033】この押付体9及びウォーム71の移動によ
り、該ウォーム71をウォームホイール72に接触さ
せ、ウォームホイール72を回してバックラッシュが生
じていないのを確認することによってウォーム71及び
ウォームホイール72の噛合部のバックラッシュ量をな
くすることができる。
【0034】このとき、押付体9と操作体10との間に
介在された弾性板19及びコイルバネ20と、押付体9
及びすべり軸受14の間に介在された弾性筒15とがウ
ォーム71をウォームホイール72に向けて付勢し、該
ウォーム71のウォームホイール72との噛合部に予圧
を加えているため、前記噛合部に加える予圧の設定が行
い易いし、また、噛合反力が比較的大きい場合には押付
体9の移動をコイルバネ20によって禁止させ得るた
め、前記弾性板19の破損を禁止することができる。
【0035】モータ6による操舵補助によってウォーム
71がウォームホイール72の歯すじに沿うようにラジ
アル方向へ押圧され、この押圧力、換言すれば上述した
ラジアル方向への噛合反力が軸部71aから押付体9に
加わったとき、該押付体9が弾性体18の力に打ち勝っ
て移動しつつ案内孔82における押付体9及び操作体1
0の間の空間17の空気が凹部92及び排気用の孔16
を介して凹孔81へ排気されることになり、押付体9を
スムーズに移動させることができる。従って、押付体9
の移動をスムーズにでき、噛合部に加わる回転トルクを
小さくすることができ、モータ6が操舵補助した後の操
舵輪1の戻り性を良好にできる。
【0036】また、弾性板19及びコイルバネ20によ
る予圧が比較的小さい場合においても、噛合反力によっ
て押付体9が操作体10に当接することを禁止すること
ができるため、音鳴りをなくすることができる。
【0037】さらに、ウォーム71の軸部71aはすべ
り軸受14及び弾性筒15を介して押付体9に支持され
ているため、噛合反力によってウォーム71が移動する
とき、すべり軸受14が押付体9に当接することを弾性
筒15によって禁止でき、この当接による音鳴りがな
い。尚、貫通孔からなる前記孔16に代えて、操作体1
0に設けて空間17からハウジング8外部を連通する貫
通孔としてもよい。
【0038】実施の形態2 図4は実施の形態2の要部の拡大断面図、図5は図4の
V−V線の断面図である。この実施の形態2の電動式パ
ワーステアリング装置は、排気用の前記孔16を押付体
9に設ける代わりに、前記案内部材83における案内孔
82の両側に、開口縁から前記空間17を超え、さらに
前記凹孔81を臨む位置にかけて溝形に排気用の孔16
a,16aを設けたものである。
【0039】この実施の形態2においては、案内孔82
における押付体9と操作体10との間の空間17内の空
気を孔16a,16aから案内部材83の外部及び前記
凹孔81に排気することができる。
【0040】尚、溝形の孔16a,16aは前記押付体
9の周面、又は、前記操作体10の周面に押付体9の移
動方向に長くなるように設けてもよい。
【0041】その他の構成及び作用は実施の形態1と同
様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、
その詳細な説明及び作用の説明を省略する。
【0042】実施の形態3 図6は実施の形態3の要部の拡大断面図である。この実
施の形態3の電動式パワーステアリング装置は、前記押
付体9の凹部92をなくするとともに、前記コイルバネ
20をなくし、前記弾性体18として、合成ゴム製の円
板を用いたものであり、押付体9の周面に該押付体9の
移動方向に長くなるように溝形の排気用の孔16bが設
けられている。
【0043】その他の構成及び作用は実施の形態1、2
と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付
し、その詳細な説明及び作用の説明を省略する。
【0044】実施の形態4 図7は実施の形態4の要部の拡大断面図である。この実
施の形態4の電動式パワーステアリング装置は、実施の
形態1乃至3における弾性体18に代えて、金属製の皿
ばね又は波形ばねからなる弾性体18aを用い、該弾性
体18aを前記押付体9と操作体10との間に介在させ
たものであり、押付体9に、操作体側の端面から嵌合孔
91の縁にかけて貫通する排気用の孔16cが設けられ
ている。
【0045】皿ばねからなる弾性体18aは、中心部に
貫通孔を有し、操作体10の下面部と接触する円板部
と、該円板部の周縁から拡径するように突設され、撓み
が可能なテーパリング部とを有しており、該テーパリン
グ部の端縁が前記押付体9の端面(上面)に接触してい
る。
【0046】波形ばねからなる弾性体18aは、中心部
に貫通孔を有する円板を周方向に波形となるように変形
させたもので、両面が複数の凹凸になっており、その凸
部が押付体9及び操作体10の端面に接触している。
【0047】実施の形態4にあっては、操作体10の回
転操作により皿ばね又は波形ばねが撓み、該皿ばね又は
波形ばねが押付体9を介してウォーム71をウォームホ
イール72に向けて付勢し、該ウォーム71のウォーム
ホイール72との噛合部に予圧を加えることができる。
また、噛合反力によって押付体9が操作体10に当接す
ることを皿ばね又は波形ばねによって禁止することがで
きるため、音鳴りをなくすることができる。
【0048】また、コイルバネの位置ずれを防ぐための
凹部を押付体9の端面に設ける必要がないため、コイル
バネを用いる場合に比べて加工コストを低減でき、ま
た、皿ばね又は波形ばねが全周囲に亘って押付体9及び
操作体10の端面と接触するため、押付体9の案内孔8
2内での安定性を良好にでき、さらに、押付体9の端面
に前記凹部を設ける必要がないため、コイルバネを用い
る場合に比べて押付体9の移動方向の長さ寸法、ひいて
は押付体側の案内部材83部分を小形化でき、電動式パ
ワーステアリング装置を組み込むために必要なスペース
を小さくすることができる。
【0049】その他の構成及び作用は実施の形態1、2
と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付
し、その詳細な説明及び作用の説明を省略する。
【0050】実施の形態5 図8は実施の形態5の要部の拡大断面図である。この実
施の形態5の電動式パワーステアリング装置は、実施の
形態1乃至4における前記弾性筒15をなくし、前記す
べり軸受14を合成樹脂からなる弾性筒15aとしたも
のであり、該弾性筒15aが前記嵌合孔82に嵌合され
ている。また、押付体9の周面に該押付体9の移動方向
に長くなるように溝形の排気用の孔16dが設けられて
いる。
【0051】実施の形態5にあっては、ウォーム71の
軸部71aは弾性筒15aを介して押付体9に支持され
ており、弾性筒15aがすべり軸受14を兼ねているた
め、噛合反力によってウォーム71が移動するとき、軸
部71aが押付体9に当接することを弾性筒15aによ
って禁止でき、軸部71a部分での当接による音鳴りが
ない。
【0052】その他の構成及び作用は実施の形態1、2
と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付
し、その詳細な説明及び作用の説明を省略する。
【0053】尚、以上説明した実施の形態では、押付体
9及び操作体10の間に介在させる弾性体18として、
弾性板19及びコイルバネ20、弾性板18aとした
が、その他コイルバネ20だけであってもよい。
【0054】また、以上説明した実施の形態の減速機構
7は、ウォーム71である駆動歯車71及びウォームホ
イールである従動歯車72を備えたウォーム歯車である
他、ハイポイドピニオンである駆動歯車及びハイポイド
ホイールである従動歯車を備えたハイポイド歯車であっ
てもよい。さらに、減速機構はベベルギヤであってもよ
い。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した如く第1発明によれば、案
内孔における押付体及び操作体の間の空間内の空気を孔
から空間の外へ排気することができ、前記空間の封止性
を低くすることができるため、弾性体による押付体の移
動をスムーズにでき、前記噛合部に所定の予圧を正確に
加えることができるとともに、前記噛合反力による押付
体の移動をスムーズにでき、噛合部に加わる回転トルク
を小さくすることができ、モータが操舵補助した後の操
舵輪の戻り性を良好にできる。
【0056】第2発明によれば、孔が押付体の移動方向
に長いため、押付体の移動量に影響されることなく前記
空間の空気を排気することができる。
【0057】第3発明によれば、押付体と操作体との間
に介在された弾性板が駆動歯車を従動歯車に向けて付勢
し、さらに、駆動歯車に加わる噛合反力が前記弾性板に
加わるため、噛合反力によって押付体が操作体に当接す
ることを禁止することができ、音鳴りをなくすることが
できる。
【0058】第4発明によれば、コイルバネ、又は、該
コイルバネと弾性板とが駆動歯車を従動歯車に向けて付
勢するため、押付体の移動量を弾性板だけのものに比べ
て多くすることができ、前記噛合部に加える予圧の設定
が行い易いし、また、噛合反力が比較的大きい場合には
押付体の移動をコイルバネによって禁止させ得るため、
前記弾性板の破損を禁止することができる。
【0059】第5発明によれば、前記弾性体とは関係な
く駆動歯車の軸部を弾性筒によって弾性的に支持するこ
とができるため、噛合反力によって駆動歯車が移動する
とき、すべり軸受が押付体に当接することを禁止でき、
この当接による音鳴りをなくすることができる。
【0060】第6発明によれば、前記弾性体とは関係な
く駆動歯車の軸部を弾性筒によって弾性的に支持するこ
とができるため、噛合反力によって駆動歯車が移動する
とき、軸部が押付体に当接することを禁止でき、この当
接による音鳴りをなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
実施の形態1の断面図である。
【図2】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
減速機構部分の断面図である。
【図3】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
要部の拡大断面図である。
【図4】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
実施の形態2の要部の拡大断面図である。
【図5】図4のV−V線の断面図である。
【図6】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
実施の形態3の要部の拡大断面図である。
【図7】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
実施の形態4の要部の拡大断面図である。
【図8】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
実施の形態5の要部の拡大断面図である。
【図9】従来における電動式パワーステアリング装置の
断面図である。
【図10】従来における電動式パワーステアリング装置
の減速機構部分の断面図である。
【図11】本発明の出願人が先に提案した電動式パワー
ステアリング装置の要部の断面図である。
【符号の説明】
6 モータ 8 ハウジング 82 案内孔 83 案内部材 9 押付体 10 操作体 14 すべり軸受 15、15a 弾性筒 16 孔 17 空間 18 弾性体 19 弾性板 20 コイルバネ 71 ウォーム(駆動歯車) 72 ウォームホイール(従動歯車)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D033 CA02 CA04 CA05 3J009 DA04 DA11 EA06 EA19 EA23 EA32 EC06 FA08 FA14 3J030 AB05 BA03 CA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵補助用のモータによって回転され、
    軸部を有する駆動歯車と、該駆動歯車に噛合し、舵取機
    構に繋がる従動歯車と、前記軸部のラジアル方向への移
    動が可能であり、この移動によって前記駆動歯車を従動
    歯車に向けて押付ける押付体と、該押付体の移動を案内
    する案内孔が設けられた案内部材と、前記案内孔に挿入
    されて前記押付体を移動操作する操作体と、該操作体及
    び前記押付体との間に介在された弾性体とを備え、前記
    モータの回転によって操舵補助するようにした電動式パ
    ワーステアリング装置において、前記案内孔における前
    記押付体と操作体との間の空間と連通し、該空間内の空
    気を排気する孔を有していることを特徴とする電動式パ
    ワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記孔は前記押付体の移動方向に長い貫
    通孔又は溝からなる請求項1記載の電動式パワーステア
    リング装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性体は板からなっている請求項1
    又は2記載の電動式パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性体は貫通孔を有する弾性板と、
    その両端が前記押付体及び操作体に当接し、前記貫通孔
    に挿入されたコイルバネとからなっている請求項1又は
    2記載の電動式パワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 前記押付体は、その移動方向の中間位置
    に前記軸部が嵌合されたすべり軸受と、該すべり軸受の
    外側に嵌合された弾性筒とを有している請求項1乃至4
    の何れかに記載の電動式パワーステアリング装置。
  6. 【請求項6】 前記押付体は、その移動方向の中間位置
    に前記軸部が嵌合された弾性筒を有している請求項1乃
    至4の何れかに記載の電動式パワーステアリング装置。
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