JP2003002205A - 車庫管理装置 - Google Patents

車庫管理装置

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JP2003002205A
JP2003002205A JP2001194409A JP2001194409A JP2003002205A JP 2003002205 A JP2003002205 A JP 2003002205A JP 2001194409 A JP2001194409 A JP 2001194409A JP 2001194409 A JP2001194409 A JP 2001194409A JP 2003002205 A JP2003002205 A JP 2003002205A
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garage
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parking
management
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JP2001194409A
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Yoichi Sugita
洋一 杉田
Tei Watabe
渡部  悌
Kenji Oguma
賢司 小熊
Kiyoshi Chiba
清志 千葉
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フェイルセーフ性に十分な配慮がされていない
車両検出器を用いても、高安全な車庫管理が可能とな
る、設営費、メンテナンス費の安い車庫管理装置を提供
する。 【課題手段】車両を所定の駐車位置に駐車させる車庫管
理装置において、車庫内の各車両が駐車すべき地上側の
所定位置毎に設けられた複数の車両検出装置を備え、該
各車両検出装置は、通信範囲の限定された非接触の無線
通信手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車庫管理装置に係
り、特に、鉄道、モノレールなどの輸送機関に適した車
庫管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道における車庫管理すなわち車両を予
め定めた位置に駐車させる管理は、従来、人手、すなわ
ち目視によって車庫内の車両の配置、停車可能な場所な
どを把握し、車庫の入出庫を管理して行っていた。ま
た、軌道回路と呼ばれる電気回路で車庫内の車両の状態
を把握し、これにより車庫管理を自動化していた。軌道
回路は線路で構成される電気回路で、線路上の車両の有
無を電流量で識別するものである。車両がいない通常の
状態で回路内に絶えず電流が流されるが、車両がその上
を通過することで車軸により回路が短絡されて電流量が
激減することで、その軌道回路上の車両の存在を把握す
る。これの特徴は、回路が機器トラブルなどで故障した
場合に、電流が流れない状態に遷移、すなわち車両がそ
こへ存在するという状態となり、故障事にも衝突を回避
する安全側へ遷移するというフェイルセーフ性を有する
ことである。
【0003】なお、車庫管理に関連する技術として、走
行車両と制御情報の授受をスポット通信で行う非接触式
の通信手段を用いて車両の運行を管理するもが、特開2
000−264210号公報、特開2000−2642
09号公報に記載されている。また、トランスポンダ方
式による列車検知器が特開平11−255125号公報
に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】車庫管理を行う従来の
技術には、次のような問題があった。すなわち、人手に
よる車庫管理では、人件費に伴う高い維持費や、誤認識
などのヒューマンエラー発生の可能性が高いことが問題
である。また、軌道回路により列車検知を行う車庫管理
は、軌道回路を車庫内の車両が通過する全ての部位に設
置する必要が有り、なお且つ線路そのものが回路という
大掛かりな電気回路が必要なため、導入コスト、メンテ
ナンス費が高いという点が問題であった。
【0005】一方、軌道回路の代りにトランスポンダな
どの安価な非接触の近距離通信手段を車庫内の車両停車
位置と車両に備え付け、停車位置で車上、地上間通信を
行うことで停車位置での車両の有無を把握する方法が考
えられる。これによれば、トランスポンダなど通信手段
そのものが軌道回路よりも安価で、なお且つ設置場所が
車庫全体に渡らず局所的に設置されているため導入コス
ト、メンテナンス費の低廉化が実現できる。
【0006】ところが、非接触通信手段による車両検知
方法には、次のような問題があった。通信手段が故障し
た場合、通信が行なわれず、そこに車両が存在するにも
かかわらず車両がいないと判断される場合がある。すな
わち、故障時は衝突を招く可能性を否定できず、フェイ
ルセーフ性に対する配慮が十分とは言えない。鉄道など
の保安が最優先されるシステムでは、フェイルセーフ性
の実現が必須であり、非接触通信手段を車両検出器とし
て用いた車庫管理においても例外ではない。
【0007】本発明の目的は、設営費、メンテナンス費
の安い車庫管理装置を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、フェイルセーフ性に
十分な配慮がされていない車両検出器を用いても、高安
全な車庫管理が可能となる車庫管理装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、車両を
所定の駐車位置に駐車させる車庫管理装置において、車
庫内の各車両が駐車すべき地上側の所定位置毎に設けら
れた複数の車両検出装置を備え、該各車両検出装置は、
通信範囲の限定された非接触の無線通信手段を有するこ
とにある。
【0010】本発明の他の特徴は、車両を所定の駐車位
置に駐車させる車庫管理装置において、地上側の車両が
駐車すべき位置と、車両側とに対に設けられた車両検出
装置を備え、該各車両検出装置は、通信範囲の限定され
た非接触の無線通信手段を有することにある。
【0011】本発明の他の特徴は、前記車庫管理装置
が、予め定めた位置において該車両が駐車されているか
どうかを記録する車庫テーブルと、該車両検出装置によ
る検出結果と車庫テーブルの内容が一致しているかどう
かを監視する監視処理部とを有することを特徴とするこ
とにある。
【0012】本発明の他の特徴は、前記監視処理部は、
前記車庫テーブルに記載される前記車両IDと前記車両検
出器が車両より受信する前記車両IDとを比較することに
より、該車両検出装置による検出結果と車庫テーブルの
内容が一致しているかどうかを監視することにある。
【0013】本発明によれば、非接触通信手段を車両検
出器として用いた車庫管理において、上記フェイルセー
フ性を実現するために、本線に存在する車両を管理する
在線テーブルと車庫に存在する車両を管理する車庫テー
ブルを用い、非接触通信手段である車両検出装置を用い
て検出された車両情報と車庫テーブルを継続的に比較
し、これらに矛盾がないことを確認することで車両検出
器の健全性を監視する。
【0014】車庫テーブルと矛盾のある結果を有する検
出装置は異常と判定する。また、入出庫イベントにのみ
連動して在線テーブルと車庫テーブルは互いに矛盾が生
じないよう変更される。すなわち、一方が増えれば、他
方が減じられるという要領で変更される。
【0015】本発明によれば、車両検出器が故障の場
合、車庫テーブルとの整合性から、これの異常を速やか
に検出可能となり、故障時の安全性を確保できる。
【0016】また、車両検出器により検出された車両ID
を運行管理部へ送信することにより、送信された車両ID
を用いて人手を介すること無く車庫内駐車車両を把握す
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、鉄道を対象にした本発明の
実施例を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例にな
る車庫管理システムの構成を示す図である。100は車
庫管理装置であり、テーブル管理部103と監視処理部
106から構成される。109は列車の運行管理を行う
運行管理装置であり、入出庫イベント管理部101と運
行管理部108とから構成される。入出庫イベント管理
部101は運行管理部108より入出庫処理の依頼を受
けて車庫管理装置100と連携して入出庫イベントを実
行する。運行管理部108は車両のダイヤに従った運転
を実現するために在線中の列車に対して出発の指示を出
すなどの運行全般に関する処理を行う。また、運行に対
応して在線中の車両数を調整することを目的に、車両を
車庫に入庫したり、車庫より本線に導入するという入出
庫処理を指示する。
【0018】テーブル管理部103は、本線に在線する
車両の情報を格納する在線テーブル104と車庫に格納
される車両の情報を管理する車庫テーブル105で構成
され、入出庫イベント管理部101の指示を受けてこれ
らテーブルの内容を変更する。監視処理部106は、車
庫内に設置された、駐車車両の有無を検出する車両検出
器102から得られた情報と車庫テーブル105の情報
が対応しているかどうかを判定する。
【0019】また、運行管理部108はテーブル管理部
103内の車庫テーブル105を利用して、車庫内列車
の駐車状況を把握する。表示装置107は監視処理部1
05の判定結果、および判定を受けた作業要求内容など
の表示を行う。
【0020】図2に、本発明の実施例の対象となる鉄道
システムの構成を示す。対象システムは、本線202、
駅205、本線202上を走行する車両201、車両2
01をメンテナンスや保管のために格納する車庫20
0、さらに本線202と車庫200とを連結するための
分岐器203および車庫200への入出庫を管理する管
理駅204で構成される。また、本線202、車庫20
0、車庫管理装置100および運行管理装置109は通
信線路206を介して連結され、これらの間でデータの
送受信を行う。上述した運行管理部109と車庫管理装
置100間の通信は通信線路206を介して実施され
る。
【0021】車両201は運行管装置109の指示を受
け、車庫200より本線202へ出庫または本線202
から車庫200へ入庫される。分岐器203は、入出庫
の指示を受けて本線202と車庫200とを連結するた
めに転換され、これによって進路が確保される。車庫2
00には、車両201の駐車する部位が予め設けられて
おり、駐車部位には車両検出器102が少なくとも一つ
備え付けられている。これら車両検出器102によって
駐車部位に車両が駐車しているかどうかを判定する。ま
た、駅205および管理駅204にも同様に車両検出器
102が少なくとも一つ設置され駅停車中の列車の認識
を行う。
【0022】図3に、車両201と、車両検出器102
の相互関係を示す。車両検出器102は、トランスポン
ダなどの通信範囲の限定された非接触の無線通信装置で
あり、地上側、車上側で対に設けられる。すなわち、車
上側は車両201の先頭、後尾のそれぞれで車体下部に
取り付けられ、地上側は駐車区間毎に軌道300上に2
つずつ対に設けられる。車両201はそれぞれ対応する
地上側の車両検出器102から2〜3mの範囲に停止す
るように制御される。
【0023】車両201が軌道300に取り付けられた
車両検出器102に接近し、これと車上の車両検出器1
02との通信が可能な距離に到達して始めて両者間で無
線通信が実施され、軌道300に取り付けられた車両検
出器102が車両201に取り付けられた車両検出器1
02を介して車両201の車両IDを受信することで車両
201が車両検出器102の設けられた部位に到達した
ことを検出する。さらに、先頭と後尾位置に対応する一
対の車両検出器102で同じ車両ID、例えばID001が
受信されたことを受けて、駐車区間(301または30
2)に車両201が駐車されたことを検出する。車両検
出器102の通信可能な距離は、駐車位置の誤った把握
を回避するために、隣接する車両検出器102との距離
を超えない。
【0024】図4に、入出庫イベント管理部101の行
う処理のフローを示す。まず、入出庫イベント管理部1
01による車庫200への入庫処理について述べる。S4
-1において、運行管理部108より入庫依頼を受けたか
どうか判定する。入庫依頼を受けた場合、S4-2において
監視処理部106より報知された情報を利用して、車庫
200内に設置された車両検出器102の全てについて
これの異常の有無を確認する。入庫依頼を受けない場合
は、処理S4-1を繰り返す。S4-3では、車庫200内のい
ずれかの車両検出器102に異常があり、なお且つ、後
述する点検モードがONであるかどうか確認する。詳細は
図11で説明するが、点検モードは手動による点検を行
うために、車庫管理に伴う全ての自動処理を停止した状
態であるかどうか管理するモードである。点検モードON
は自動処理を停止した状態を意味する。
【0025】いずれかの車両検出器102が異常であ
り、なお且つ点検モードがONの場合は、S4-5に処理を移
し、運行管理部108に入庫不可を送信する。
【0026】S4-3で、いずれの車両検出器102にも異
常が無く、かつ、点検モードがONで無い場合は、S4-4に
処理を移す。S4-4では、車庫200内において、正常な
車両検出器102の設置されている駐車部位のうち、駐
車可能な部位すなわち駐車車両のない部位が存在するか
どうか検出する。駐車可能な部位がない場合は処理をS4
-5に処理を移し、ある場合は、S4-6に処理を移す。S4-6
においては、入庫許可と駐車可能な場所を運行管理部1
08に与え、テーブル書き換えモードをONにする。テー
ブル書き換えモードは、在線テーブル104および車庫
テーブル105が更新中であるかどうかを判定するモー
ドで、テーブルを書き換えるタイミングと車両201が
車庫200を発着するタイミングのずれによって生じる
テーブル内容と検出結果の矛盾を回避するために、テー
ブル書き換えモードがONのときは監視処理部106によ
る監視を停止することを目的としている。
【0027】S4-7では、運行管理部108より、駐車可
能な場所の中から選択された駐車場所および入庫予定車
両の情報を受け取り、入庫許可を受けて進行した車両2
01が運行管理部108の指定した駐車場所に停車した
かどうかを車両検出器102によって確認する。S4-8で
は、S4-7のおける確認を受けて入庫車両の情報、車両I
D、入庫時間、駐車場所などをテーブル管理部103に
通知する。
【0028】図5にテーブル管理部103の入庫処理に
おける処理フローを示す。S5-1においては、入出庫イベ
ント管理部101より入庫車両情報を受け取ったかどう
か確認する。受け取った場合は、処理をS5-2に移し、受
け取らなかった場合は処理終了となる。S5-2では、入出
庫イベント管理部101より得られた車両情報(車両I
D、入庫時間、駐車場所)を基に在線テーブル104よ
り入庫車両を除去し、これを新たに在線テーブル’とす
る。S5-3では、車庫テーブル105に入庫車両を加
え、これを車庫テーブル’とする。S5-4において、在
線テーブル’と車庫テーブル’に矛盾がないこと、すな
わち、同じ車両が両テーブルに存在しないこと、在線テ
ーブルと車庫テーブルを足しあわせた車両の総数が管理
車両の総数と等しいことを確認する。矛盾がなければ処
理をS5-5に移し、ある場合は、異常終了とする。
【0029】S5-5では、在線テーブル104の内容を
在線テーブル’に、車庫テーブル105の内容を車庫テ
ーブル’に一斉に更新する。S5-6において、テーブル
書き換えモードをOFFにし、監視処理部106による
監視を許可する。
【0030】図6に入出庫イベント管理部101による
出庫処理の処理フローを示す。S6-1において、運行管
理部108より出庫依頼を受けたかどうか確認する。受
けた場合は、処理をS6-2に移し、受けなかった場合は
処理S6-1を繰り返す。S6-2において、監視処理部10
6より報知された情報を基に、運行管理部108が依頼
した出庫予定車両が駐車する場所に対応する車両検出装
置102の異常の有無を確認する。
【0031】S6-3において、これの異常がない場合
は、S6-4に処理を移して出庫処理を続ける。異常が有
った場合はS6-4に処理を移し、運行管理部108に出庫
不可を送信する。
【0032】S6-5では、出庫許可を運行管理部108
に与え、テーブル書き換えモードをONにする。S6-6
においては、運行管理部108が依頼した入庫予定の車
両201が本線202に到着したかどうかを管理駅20
4に設けられた車両検出器102によって確認する。こ
こでは、車両201が車庫を出たことを管理駅204に
設けられた車両検出器102の検出結果を用いて判断し
たが、出庫予定の車両201に駐車部位に設けられた車
両検出器102が車両201の不在を検出したことで行
っても良い。S6-7では、S6-6における出庫車両201
の本線202到着を受けて、出庫車両201のID、出
庫時間、などの情報をテーブル管理部103に送る。
【0033】図7に、テーブル管理部103の出庫処理
における処理フローを示す。S7-1においては、入出庫イ
ベント管理部101より出庫車両情報を受け取ったかど
うか確認する。受け取った場合は、処理をS7-2に移
し、受け取らなかった場合は処理終了となる。S7-2で
は、入出庫イベント管理部101より得られた車両情報
(車両ID、出庫時間)を基に在線テーブル104に出庫
車両を加え、これを新たに在線テーブル’とする。S7
-3では、車庫テーブル105から出庫車両を除去し、こ
れを車庫テーブル’とする。S7-4において、在線テー
ブル’と車庫テーブル’に矛盾がないこと、すなわち、
同じ車両が両テーブルに存在しないこと、在線テーブル
と車庫テーブルを足しあわせた車両の総数が管理車両の
総数と等しいことを確認する。
【0034】S7-4において、矛盾がなければ処理をS7-
5に移し、ある場合は、異常終了とする。S7-5では、在
線テーブル104の内容を在線テーブル’に、車庫テー
ブル105の内容を車庫テーブル’に一斉に更新する。
S7-6において、テーブル書き換えモードをOFFに
し、監視処理部106による監視を許可する。
【0035】図8に、在線テーブル104の構成を示
す。在線テーブル104は車両IDとして車番を用い、
これと各車両の出庫時刻を対にしたデータを格納する。
テーブルの大きさは可変で本線202に在線する車両数
に応じて変化する。
【0036】図9に、車庫テーブル105の構成を示
す。車庫テーブル105は車庫200内の駐車位置、そ
の場所に入庫した車両201の入庫時間およびその車両
201の車番を1セットとしたデータを格納する。これ
らを1セットとしたデータの数は車庫200内の駐車位
置の数に対応する。すなわち、図2の例で言えば、車庫
200内に駐車可能な車両数は8であり、車両検出器1
02を備えた駐車位置の数もこれに対応して8となる。
図9では駐車位置を、行(1〜4)と列(A、B)で記
述している。ここでは、1A、1B、2B、3Bの駐車
位置に車両201が駐車しており、その他の駐車位置に
は駐車車両が存在しないことを意味している。
【0037】図10に、監視処理部106の処理フロー
を示す。S10-1において、テーブル買い替えモードがO
FFであるかどうか確認する。OFFでなければ、S10
-1の処理を再び行う。OFFの場合、処理をS10-2に移
す。S10-2では、車庫200内に設けられたすべての駐
車位置に対して、車庫テーブル105に格納される情報
と車両検出器102より得られる情報とが対応している
かどうか確認する。
【0038】すなわち、車両検出器102による検出の
結果、そこに車両が駐車中であれば、車庫テーブル10
5において、対応する駐車位置に駐車車両情報が格納さ
れており、なお且つ検出された車番と一致すること確認
する。また、車両検出器102による検出の結果、そこ
に車両が存在しない場合、車庫テーブル105におい
て、対応する駐車位置では車両情報が格納されていない
ことを確認する。
【0039】S10-3において、これらの対応がとれてい
る場合は、処理を終了し、とれていない場合は処理をS
10-4に移す。
【0040】S10-4では、対応しない駐車位置の車両検
出器102を異常と判断し、これの情報を表示装置10
7に表示する。S10-5では、対応しない駐車位置の車両
検出器102の異常を入出庫イベント管理部101に報
知する。S10-6においては、表示装置107において点
検モードのON/OFFをユーザに伺う処理を実施す
る。ここで、ユーザにより点検モードをONとする指示
を受けた場合は、車両検出装置102を用いて車両駐車
の有無を自動で判断する処理を中止し、車庫200内に
おける車両駐車の有無は人間の目視に頼った手動管理に
移行する。このとき、在線テーブル104、車庫テーブ
ル105の管理は表示装置107を介して全て手動によ
り行う。
【0041】図11に、表示装置107によってユーザ
に提示される表示画面の一例を示す。ここでは、監視処
理部106により駐車位置2Aの車両検出装置102の
異常がある場合の例を示す。監視処理部106における
処理S10-4およびS10-6の結果が出力されている。ま
た、異常の通知および点検をうながすメッセージが表示
される。ボタンアイコン1100により、点検モードを
ONにするかどうかを伺う。
【0042】本実施例では、鉄道を例に説明を行った
が、車両を予め定めた位置に駐車させる車両の管理一般
に適用可能であり、対象は、モノレールや新都市交通の
ように、レールを用いない物でもそのまま適用可能であ
り、これらを対象にした場合でも同様な手段で実現可能
である。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、入出庫イベントのみに
よって変更される車庫テーブルとの整合性監視によっ
て、車両検出器の異常をすみやかに検出できるため、故
障事に安全側に推移する軌道回路のような高いフェイル
セーフ性を有した車両検出器を利用する必要がなく、ト
ランスポンダなどのフェイルセーフ性が十分には配慮さ
れていない車両検出器を用いても高安全な車庫管理が可
能となる。この結果、トランスポンダなどの非接触の無
線通信手段は、軌道回路と比較して小規模かつ安価なた
め、導入コストやメンテナンス費の低廉化が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例になる車庫管理システムの
構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施例が適用される鉄道システムの
構成例を示す図である。
【図3】 図1の車両および車両検出器の構成例を示す
図である。
【図4】 図1の入出庫イベント管理部の入庫処理フロ
ーである。
【図5】 図1のテーブル管理部の入庫処理フローであ
る。
【図6】 図1の入出庫イベント管理部の出庫処理フロ
ーである。
【図7】 図1のテーブル管理部の出庫処理フローであ
る。
【図8】 図1の在線テーブルの構成例を示す図であ
る。
【図9】 図1の車庫テーブルの構成例を示す図であ
る。
【図10】 図1の監視処理部の処理フローである。
【図11】 図1の表示装置の表示例を示す図である。
【符号の説明】
100…車庫管理装置、101…入出庫イベント管理
部、102…車両検出装置、103…テーブル管理部、
104…在線テーブル、105…車庫テーブル、106
…監視処理部、200…車庫、201…車両、202…
本線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小熊 賢司 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 千葉 清志 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所交通システム事業部水戸交通 システム本部内 Fターム(参考) 5H161 AA01 BB03 BB09 BB13 CC06 CC11 CC13 DD23 EE05 EE11 GG02 GG12 GG14 GG23 JJ12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両を所定の駐車位置に駐車させる車庫管
    理装置において、 車庫内の各車両が駐車すべき地上側の所定位置毎に設け
    られた複数の車両検出装置を備え、 該各車両検出装置は、通信範囲の限定された非接触の無
    線通信手段を有することを特徴とする車庫管理装置。
  2. 【請求項2】車両を所定の駐車位置に駐車させる車庫管
    理装置において、 地上側の車両が駐車すべき位置と、車両側とに対に設け
    られた車両検出装置を備え、 該各車両検出装置は、通信範囲の限定された非接触の無
    線通信手段を有することを特徴とする車庫管理装置。
  3. 【請求項3】前記地上側の車両検出装置は、各車両の駐
    車区間毎に軌道上に対に設けられ、前記車両側の車両検
    出装置は、各車両の先頭、後尾のそれぞれで該車両の車
    体下部に取り付けられていることを特徴とする請求項2
    記載の車庫管理装置。
  4. 【請求項4】前記車庫管理装置は、予め定めた位置にお
    いて該車両が駐車されているかどうかを記録する車庫テ
    ーブルと、該車両検出装置による検出結果と車庫テーブ
    ルの内容が一致しているかどうかを監視する監視処理部
    とを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の車庫管理装置。
  5. 【請求項5】前記監視処理装置は、前記車両検出装置に
    よる検出結果と前記車庫テーブルの内容が一致している
    かどうかを監視した結果、一致しない検出結果を有する
    車両検出装置を異常とし、必要に応じてこれを通知する
    ことを特徴とする4に記載の車庫管理装置。
  6. 【請求項6】前記車両検出器は、前記車両から車両IDを
    受信し、前記車庫テーブルは前記予め定めた位置に駐車
    される車両の車両IDを該予め定めた位置と対応させて記
    録することを特徴とする請求項4または5に記載の車庫
    管理装置。
  7. 【請求項7】前記監視処理部は、前記車庫テーブルに記
    載される前記車両IDと前記車両検出器が車両より受信す
    る前記車両IDとを比較することにより、該車両検出装置
    による検出結果と車庫テーブルの内容が一致しているか
    どうかを監視することを特徴とする請求項6に記載の車
    庫管理装置。
  8. 【請求項8】前記車庫テーブルは、入出庫が実施される
    ことで変更され、該車庫テーブルが変更されている間
    は、前記監視処理部による監視が実施されないことを特
    徴とする請求項4ないし7のいずれかに記載の車庫管理
    装置。
  9. 【請求項9】車両を所定の駐車位置に駐車させる車庫管
    理装置において、 車庫管理装置、車庫内の各車両が駐車すべき地上側の所
    定位置毎に設けられた複数の車両検出装置と、本線に存
    在する車両を管理する在線テーブルと、車庫に存在する
    車両を管理する車庫テーブルとを有し、 前記在線テーブルの車両数から入庫車両数を除去したも
    のを前記車庫テーブルの車両数とし、 前記車両検出装置を用いて検出された車両情報と前記車
    庫テーブルを継続的に比較し、前記各テーブルの整合性
    から前記車両検出器の信頼性を監視することを特徴とす
    る車庫管理装置。
  10. 【請求項10】テーブル管理部と監視処理部から構成さ
    れる車庫管理装置と、入出庫イベント管理部と運行管理
    部とから構成され列車の運行管理を行う運行管理装置と
    を備え、前記入出庫イベント管理部は前記運行管理部よ
    り入出庫処理の依頼を受けて前記車庫管理装置と連携し
    て入出庫イベントを実行する車庫管理システムにおい
    て、車庫内の各車両が駐車すべき地上側の所定位置毎及
    び各車両に設けられた非接触の無線通信手段を有する車
    両検出装置を備え、 該前記車両検出器により検出された車両IDを運行管理部
    へ送信し、 前記運行管理部は前記車両ID及び前記テーブル管理部内
    の車庫テーブルを利用して、前記車庫内列車の駐車状況
    の把握及び在線中の車両の管理を行うことを特徴とする
    車庫管理システム。
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