JP2003001204A - 眼鏡装置の洗浄および水和処理のための方法および装置 - Google Patents

眼鏡装置の洗浄および水和処理のための方法および装置

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JP2003001204A JP2002089268A JP2002089268A JP2003001204A JP 2003001204 A JP2003001204 A JP 2003001204A JP 2002089268 A JP2002089268 A JP 2002089268A JP 2002089268 A JP2002089268 A JP 2002089268A JP 2003001204 A JP2003001204 A JP 2003001204A
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Mark E Schlagel
マーク・イー・シュレーゲル
Michael F Widman
マイケル・エフ・ウィドマン
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Johnson and Johnson Vision Products Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 眼鏡用装置を水和処理または洗浄処理するた
めの装置および方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、低い濃度の不純物を有する眼
鏡装置に向かって既に供給され流体を、高い濃度の不純
物を有する眼鏡装置に流す工程を有する、眼鏡装置を水
和し、洗浄する装置及び方法を示す。さらに本発明は、
好ましい装置支持部材を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は眼鏡装置の洗浄およ
び水和処理のための方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】親水性のコンタクトレンズの成形処理が
知られており、例えば、Larsenに付与された米国特許第
4,495,313号、Larsen他に付与された同第4,
640,489号、Larsen他に付与された同第4,68
0,336号、Larsen他に付与された同第4,889,
664号、およびLarsen他に付与された同第5,03
9,459号に種々の方法が開示されている。なお、こ
れらの文献は全て本明細書に参考文献として含まれる。
【0003】これら従来技術の文献はコンタクトレンズ
の製造方法を開示しており、各レンズは一般的に前方の
湾曲部分(下方の成形型部分)および後方の湾曲部分
(上方の成形型部分)の間においてレンズ成形型の中で
反応性混合物を成形することによって形成される。すな
わち、成形型の中に注入されたモノマーが重合されてレ
ンズが形成される。これらのレンズは一般に水和槽に入
れられた後に多段階の浸出工程にかけられてレンズから
処理用の薬剤(浸出可能な希釈剤およびモノマー)が除
去される。さらに、複数のレンズは、水和層に入れら
れ、前方の湾曲成形型からレンズが取り出される。この
水和槽によってレンズは成形型の前方の湾曲部分から取
り外される。その後、レンズは多段階の洗浄工程に進行
して、濡れたままで洗浄工程から除去された後に消費者
の使用のためにパッケージ化される。
【0004】コンタクトレンズを製造するための初期の
方法においては、上記の水和および希釈剤除去の工程が
大規模な槽の中で行なわれていた。すなわち、数百個の
コンタクトレンズが各処理槽の中に入れられて移動した
後に除去される。この時、インフロー(流入)およびア
ウトフロー(流出)処理によって希釈剤の量が特定の平
衡値に保たれるようになっている。さらに、希釈剤の減
少量に伴って数個の槽が備えられていて、これらの中で
コンタクトレンズは希釈剤の量が所定の平衡値に到達す
るまで連続的に浸漬される。つまり、コンタクトレンズ
は希釈剤の量が許容量またはそれ以下になるまで次々に
層の中を移動する。場合によって、これらの槽は洗浄用
に空にされて洗浄水が満たされることがある。
【0005】米国特許第5,080,839号および同
第5,094,609号はコンタクトレンズを水和およ
び洗浄するための方法および上記の特許において開示さ
れるようなモノマーまたはモノマー混合物によって形成
されたコンタクトレンズを洗浄するためのチャンバーを
それぞれ開示している。これらの特許において開示され
る方法は顕著な進歩を見せているが、水和工程から洗浄
工程へのレンズの移送およびこれに伴うレンズの取扱い
によってレンズを喪失する結果にもなるという不都合が
あった。加えて、洗浄工程は大量の水を必要とし、多数
の浸漬工程において行なう必要があった。すなわち、コ
ンタクトレンズを保持するチャンバーが水で満たされた
後に、コンタクトレンズと水(H2 O)の量が平衡になる
と、チャンバーが空にされてこれらの工程が繰り返され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、可能な限り最
小量の水を用いて最も効率の良い態様で可能な限り多く
のレンズを洗浄処理することのできる、従来よりも優れ
た処理効率の洗浄工程を構成することが望ましい。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、水和お
よび/または洗浄のための例えば希釈剤除去用の装置お
よび方法が開示され、これらの手段において、複数の装
置支持部材がコンタクトレンズおよび/またはレンズ成
形型および/または再使用可能なレンズ成形型および/
または眼内レンズのような眼鏡装置を収容するための1
個以上の空孔部を有して備えられているのが好ましい。
この場合、眼鏡用装置は水和または洗浄用の流体が洗浄
度の高い眼鏡用装置から洗浄度の低い眼鏡用装置に向け
て流れるように配列されている。また、上記の装置支持
部材は水和または洗浄用の流体が洗浄度の高い眼鏡用装
置から洗浄度の低い眼鏡用装置に接触するような任意の
形態に配列できる。これらの装置支持部材はカラム状ま
たは階段状に垂直方向に配列したり、水平方向、螺旋状
またはこれらの組合せで配列することができる。例え
ば、流体は水平方向に配列された1個以上の装置支持部
材の第1の高さにおいて眼鏡用装置から他の眼鏡用装置
に流れた後に、上記第1の高さよりも低く配置された1
個以上の装置支持部材の第2の高さまで垂直下方に流れ
てから、さらに第3の高さまで流れる等のようにするこ
とができる。あるいは、水が雨のように落下するカラム
の中や流体がポンプによって流されている水平なパイプ
の中で眼鏡用装置を移動させることもできる。好ましく
は、上記の配列は少なくとも部分的に垂直であって、水
和または洗浄用の流体が重力によって移動してポンプ処
理を必要としないようになっている。この水和または洗
浄用の流体は装置の中において最も洗浄度の高い眼鏡用
装置から最も洗浄度の低い眼鏡用装置に向う単一の流れ
において移動させることができる。あるいは、この流体
は装置の中において1個以上の最も洗浄度の高い眼鏡用
装置から1個以上の最も洗浄度の低い眼鏡用装置に向う
複数の流れにおいて移動させることができる。さらに、
この流体は眼鏡用装置および装置支持部材の上を流れる
か、装置支持部材の中あるいは同部材の中および上の両
方を流れるようにすることができる。好ましくは、この
水和または洗浄用の流体の多数の流れは装置内において
洗浄度の高い眼鏡用装置から洗浄度の低い眼鏡用装置に
向けて特定の場所における眼鏡用装置のみの上に流れ
る。さらに、この流体は装置支持部材の上に流れるのが
好ましい。必要であれば、付加的な流体を装置における
1個以上の場所に注入できる。この結果、最も洗浄度の
高い眼鏡用装置が清浄な水和または洗浄用流体の装置へ
の流入口またはその近傍において取り外され、洗浄度の
低い装置が好ましくは最も洗浄度の低い水和または洗浄
用流体の装置からの排出口の直前またはその近傍におい
て挿入される。
【0008】好ましい水和および/または洗浄装置は上
記の装置支持部材としてトレイを備えている。しかしな
がら、このような装置支持部材は任意の形態とすること
ができ、これらは眼鏡用装置を保護および保持すると共
に、当該装置支持部材中またはその上の眼鏡用装置の周
りまたはその上に流体を流した後に装置支持部材の外に
流出させることができる。このような装置支持部材の他
の例として、プラスチックケージ、ボールまたは上記先
行技術において使用されて開示されるコンタクトレンズ
用の水和および洗浄チャンバーが挙げられる。さらに、
この装置支持部材は流体の流れに対向して装置内を容易
に移動できるのが好ましい。好ましい実施形態において
は、上記の装置支持部材はレンズ支持部材であり、好ま
しいレンズ支持部材はトレイである。さらに、好ましい
トレイは複数の空孔部を備えていて、各空孔部は各眼鏡
用装置を収容し、成形型においてコンタクトレンズの前
方の湾曲部分を備えているのが好ましい。以下の説明は
コンタクトレンズの水和および洗浄に関連する好ましい
実施形態について焦点を当てるが、他の装置、特に他の
眼鏡用装置を説明中におけるコンタクトレンズに置き換
えることができる。
【0009】好ましい実施形態において、上記トレイは
カラム内において空孔部(およびレンズ)を伴って垂直
方向に積み重ねられている。例えば脱イオン(DI)水
のような水和または洗浄用の流体が先頭のまたは上方の
トレイの各空孔部内に注入または導入される。各空孔部
の中に注入された流体はカラムにおいて積み重ねた空孔
部を下方に流れて、流体が注入された位置よりも下方の
トレイ内の好ましくは前方の湾曲成形型部分におけるレ
ンズの上部を洗浄する。必要であれば、付加的な流体を
さらに積層する1個以上の下方のトレイに注入できる。
装置を使用する際に、トレイが上記トレイの積層体の底
部に挿入されて、この積層体が上昇するにつれ、最上の
トレイがこの積層体から除去される。この積層体に対す
るトレイの付加および除去は段階的に行なわれる。
【0010】積層体内において(トレイ中の)レンズが
上方に移動するほど、段階的に清浄度の高い(汚染度の
低い)水和または洗浄流体によって処理される。一方、
汚染度の高い流体ほど積層体における下方の位置のレン
ズを処理するが、この流体には不純物を除去する能力が
依然として残っている。
【0011】対向流効果(counter-current effect)、
すなわち、流体が装置中において下方に流れ、トレイが
レンズと共に上方に進行することによる効果が得られ
る。この場合、流体が下方に流れるので垂直状の形態が
好ましいが、流体をポンプ処理する水平状を含む別の形
態も使用できる。この結果、流体が洗浄度の高いレンズ
から洗浄度の低いレンズに向けて流れることによって、
レンズから不純物が除去できる。こうして、レンズが清
浄な流体の流入口に近づくほどその不純物が少なくな
る。好ましくは、流体の不純物の濃度は当該流体が接触
するレンズの不純物濃度よりも常に低い。
【0012】本発明によれば、眼鏡用装置を水和または
洗浄するための方法は、比較的高い不純物濃度を有する
眼鏡用装置に比較的低い不純物濃度を有する眼鏡用装置
に既に供給された流体を供給する工程を含み、当該流体
ははるかに低い不純物濃度を有する眼鏡用装置に既に供
給されている。好ましくは、同一の流体の少なくとも一
部分が少なくとも10個、好ましくは少なくとも25
個、最も好ましくは35以上の、例えば、コンタクトレ
ンズのような眼鏡用装置に供給され、これらはその不純
物の量がほぼ連続的に増加している。例えば、高い不純
物濃度を有するレンズとは、レンズにおいて10,00
0ppmを超えるまたは100,000ppmよりもは
るかに高い希釈剤または他の不純物を含むレンズであっ
て、低い不純物濃度を有するレンズとは10ppm以
下、さらに好ましくは1ppm以下の希釈剤または他の
不純物を含むレンズと考えることができる。好ましく
は、同一の流体または同一の流体の少なくとも一部分が
低い不純物濃度を有するコンタクトレンズに供給された
後に高い不純物濃度を有するコンタクトレンズに供給さ
れる。好ましくは、コンタクトレンズは流体に対して対
向する方向に移動し、および/または(好ましくは、お
よび)、流体がレンズに対向する方向に移動する。ま
た、流体は比較的不純物濃度の低いレンズから比較的不
純物濃度の高いレンズに向けて流れて、流体の不純物の
量が不純物量の多いコンタクトレンズに流れる際に増加
するようになっている。すなわち、流体内の不純物濃度
は当該流体およびレンズの不純物の量の間において一定
の濃度勾配がほぼ維持されるようになっているのが好ま
しく、不純物が例えば上記の積層体における異なる高さ
における各段部において比較的洗浄度の高いコンタクト
レンズから流体内に移動した後に不純物濃度が段階的に
高くなるコンタクトレンズから流体にほぼ連続的に流れ
るようになっているのが好ましい。好ましくは、不純物
はコンタクトレンズから流体内にほぼ連続的に移動す
る。すなわち、コンタクトレンズは高い不純物濃度を有
して本発明の装置に投入され、段階的に洗浄度の高い流
体で処理されてその洗浄度が段階的に高くなるのが好ま
しい。従って、この方法において任意の流体に接触する
任意のレンズの最も低い不純物濃度を有するレンズは清
浄な、好ましくは最も清浄度の高い流体によって処理さ
れる。好ましい実施形態において、レンズは各段部にお
いて移動し、流体はレンズの移動に対して対向して連続
的または例えば流体パルスのような半連続的に流れる
が、レンズを流体の移動に対して連続的にまたは半連続
的に移動することもでき、あるいは、これらの両方の態
様を採ることもできる。この方法において、レンズはレ
ンズ支持部材の中に収容されているのが好ましい。好ま
しい実施形態において、上記レンズはトレイ中にあっ
て、トレイは垂直状の積層体中に置かれる。好ましく
は、多数個のレンズが各トレイ積層体中に配列されてい
るが、(積層体中の)トレイは各レンズを保持するよう
に形成できる。これらの垂直に配列したトレイ中のレン
ズにおける不純物濃度はレンズが積層体の上部に向って
進行するにつれて減少していく。流体はこの積層体の上
部において清浄度が高く、積層体の底部において高い不
純物濃度の流体は排出される。
【0013】本発明の別の態様によれば、水和または洗
浄方法が、眼鏡用装置を収容する少なくとも1つの空孔
部をそれぞれ有する複数の装置支持部材を例えば積層体
状に垂直に配列する工程と、上方の装置支持部材の空孔
部の中に流体を注入する工程とを含み、この流体が各空
孔部を介して下方に流れる。好ましい形態において、こ
の流体の下向きの流れがトレイの積層体中における下方
のトレイの空孔部の中に収容されるレンズに向けられ
る。さらに、これらのトレイは上方に向って互いに整合
して積層されていてこれらの間に流体の通路を形成する
ことができる。
【0014】本発明の他の態様によれば、空孔部を有す
る洗浄装置または水和装置に使用する装置支持部材が設
けられている。好ましい装置支持部材は、支持体及び空
孔部挿入部材、好ましくは、支持体に嵌合される複数の
空孔部挿入部材を有する。この形状の利点は、空孔部挿
入部材が、もしそれらの1つが壊れた場合、支持体に容
易に配置することができ、これにより、装置支持部材に
損傷がある場合には、損失及び費用を制限する。あるい
は、全体の支持部材及び/又は挿入体を射出成形するこ
とができ、これは、機械加工されたプラスチックまたは
成形金属製の装置支持部材または空孔部挿入部材に比較
して装置支持部材に損傷を受けた場合、損失及び費用を
制限する。
【0015】本発明の他の態様によれば、コンタクトレ
ンズを水和または洗浄する装置が低い濃度の不純物を有
するレンズに流体を供給する手段と、比較的高い濃度の
不純物を有するレンズに流体を供給する手段と、を有す
る。
【0016】本発明のさらに別の態様によれば、コンタ
クトレンズを水和または洗浄するための装置がレンズを
それぞれ収容する複数のトレイを備えており、これらの
トレイが垂直状に積層体を形成していて、各トレイ中の
空孔部が垂直カラム状に配列されている。各空孔部は開
口部を有しており、この開口部は積層体における次の下
方のトレイの空孔部に流体を流すことが可能であり、こ
れによって、その中のレンズが洗浄できる。この装置は
さらに注入通路を有しており、この通路を介して流体が
空孔部内に注入されて、さらに上記開口部を介して垂直
カラム中の下方のトレイにおける空孔部に供給される。
【0017】別の例として、さらに好ましくは、装置
は、流体を間断的に前記装置に注入する手段と、所定の
特定の範囲内で一貫した流体温度を提供するために注入
手段と加熱するための手段と、を有する。好ましい実施
形態において、流体が注入され、さらに好ましくは、パ
ルス状の注入を通して抽出ヘッド(注入装置)によって
眼鏡装置に最上端のトレイに流体が注入され、この抽出
ヘッドは、以下に説明するノズルを有する。さらに、抽
出ヘッドは、注入されるべき流体の温度が一定であり、
パルス状の注入の間に変化しないことを保証するために
加熱装置を有する。好ましい実施形態において、加熱手
段は、貫通流抽出ヘッドである。眼鏡装置に損傷を与え
ないような高温で流体を維持することは、低温の流体を
使用する結果に比較して眼鏡装置からの不純物の除去を
増大する。加熱手段を有する注入装置は有利である。な
ぜならば、眼鏡装置の製造ラインにおける作動停止、ま
たは他の保守が必要となることによって装置の動作が中
断することがあるからである。これは、眼鏡装置への流
体の注入を一時的に停止する必要がある。
【0018】上記およびその他の本発明の特徴および態
様が添付図面に基づく以下の詳細な説明によって明らか
となる。
【0019】すなわち、本発明の目的は眼鏡用装置から
不純物を洗浄および/または除去するための新規な方法
および装置を提供することである。
【0020】本発明の別の目的はコンタクトレンズ用の
水和および/または洗浄方法および装置を提供すること
であり、当該手段において、レンズは上方に移動するト
レイ中に垂直に積み重ねられており、流体はトレイの積
層体中を下方に流れて当該積層体の下方のトレイにおけ
るレンズを連続的に洗浄する。流体は上記積層体の上部
において導入でき、あるいは、新しいまたは異なる流体
組成物を本発明の処理および方法の種々の位置において
導入することができる。
【0021】さらに、本発明の別の目的は装置内におい
て眼鏡用装置を効率よく洗浄するための方法および装置
を提供することであり、当該手段において、流体は各眼
鏡用装置上に向かって下方に流れ落ちる。
【0022】本発明のさらに別の目的は同一の流体によ
ってカラム上に垂直に積み重ねた眼鏡用装置を水和およ
び洗浄することである。
【0023】本発明のさらに別の目的は水和および/ま
たは洗浄工程において使用する水の量を減少することで
ある。
【0024】本発明のさらに別の目的は水和および/ま
たは洗浄工程における拡散速度を増大することである。
拡散速度を増大する1つの方法は、注入点において流体
を一定の高温に保つことである。
【0025】さらに、本発明の別の目的はレンズを洗浄
工程に運ぶまたは同工程から除去する際のレンズの取扱
い量を減少することである。
【0026】
【発明の実施の形態】図1において、洗浄装置10はフ
レーム12を備えており、このフレーム12の中には複
数の支持部材、すなわち、プラスチックのような適当な
材料によって形成した複数のトレイ20が垂直に積み重
ねられている。図1においては3個のトレイ20−1,
20−2,20−nが示されている。特定の用途におい
て、必要な数のトレイを備えることができ、好ましく
は、30個乃至50個のトレイを互いに積み重ねること
が可能である。さらに好ましくは、40個のトレイが互
いに積み重ねられている。
【0027】図2はトレイ20の内の1個における一部
分の上断面図である。このトレイ20は好ましくは2×
8個すなわち幅方向に2個および長さ方向に8個の有効
な空孔部29のアレイ、さらに好ましくは、4×8個に
分割されている。これらの空孔部には固体のプラスチッ
クトレイ材料を貫通するか、トレイを射出成形すること
によってプラスチックトレイに穴が設けられているのが
好ましい。別の例として、空孔部を有するトレイは、機
械加工または鋳造、成形された金属を含むことができ
る。各空孔部29はトレイ20の中で概ね漏斗形状をし
ていてレンズ24をトレイの一方の面に保持するための
大きい開口部と、トレイの第2の表面に小さい開口が備
えられているのが好ましい。トレイの第2の表面には、
第2のレンズを有する第2のトレイが第1のトレイに隣
接して、その下に配置される。
【0028】図1乃至図5に示す好ましい実施形態にお
いて、プラスチックまたは他の適当な材料により形成さ
れたレンズ支持部材25が、トレイ20の各空孔部29
の中に支持(すなわち、配置、取り付けまたはトレイと
一体成形)されている。好ましいレンズ支持部材25は
別のプラスチック片であって、空孔部29の上部の中に
嵌合している。このレンズ支持部材25は円形の穴また
は凹部であって、レンズ24が配置できる前方の湾曲成
形型部分22を支持する。あるいは、このレンズ24は
前方成形型部分22無しでレンズ支持部材25の中に支
持できる。なお、上記の実施形態において、レンズ支持
部材25はボールやケージのような別の形状にすること
も可能である。
【0029】広い口を有するフローポート31が、狭い
流体注入通路32に連通していて、この通路32は好ま
しくはレンズ支持部材25よりも下方の空孔部29の中
央部分28に接続している。なお、この流体注入通路3
2は円筒形状であるのが好ましい。さらに、フィルター
スクリーン36がレンズ支持部材25に整合して同部材
25よりも下方において空孔部29内に配置されてい
る。このフィルタースクリーン36はレンズや前方湾曲
成形型部分22を洗浄して生じた全ての屑を捕捉して上
部チャンバー挿入部材38におけるオリフィス46の閉
塞を防ぐ。このスクリーン36は、流体によって洗浄さ
れ、水和されるとき、望ましくない除去可能な破片が、
取り除くべき眼鏡装置に存在する可能性に依存して選択
される。各空孔部29の底部は上部チャンバー挿入部材
38に連通している。この上部チャンバー挿入部材38
は各空孔部29の底部に取り付けられている別に加工ま
たは成形したプラスチック片であるのが好ましい。好ま
しい実施形態において、トレイの垂直な積層体の中で、
最下部のトレイを除く各トレイの上部チャンバー挿入部
材38は当該上部チャンバー挿入部材38のすぐ下方に
トレイによって運ばれた各レンズ支持部材25の上方に
配置されている。
【0030】図3乃至図5において、上部チャンバー挿
入部材38は環状リング50を備えており、このリング
50から開口部48を形成して離間している複数のフィ
ンガー42が延出している。洗浄処理中において、上部
チャンバー挿入部材38は前方湾曲成形型部分22およ
びレンズ24のすぐ上方に配置されている。好ましく
は、環状リング50の離間したフィンガーと、トレイの
前方湾曲成形型または他の眼鏡装置との間の空隙は、
0.5mmであり、これは、レンズを捕捉するのに十分
に接近しており、環状リングと前方湾曲成形との間が嵌
合することを防止するが、不純物がレンズから水で洗い
流されることができるような十分な空隙である。この上
部チャンバー挿入部材38は、好ましくは凸状の中央領
域44を備えている。さらに、上部チャンバー挿入部材
38はテーパー状の溝47および中央オリフィス46を
備えていて、これらは下方のトレイ20におけるレンズ
24に流体を流す。すなわち、流体は中央オリフィス4
6からレンズ24上に離間したフィンガー42の間の開
口部48を通って流れ出てレンズ24に近接して当該レ
ンズ24の下方にある通路21に流れる。この時、チャ
ンバー挿入部材38は流体が流れている間にレンズ24
が前方湾曲成形型部分22およびレンズ支持部材25か
ら流れ出ることを防いで、レンズ24および前方湾曲成
形型部分22を保護する。
【0031】好ましくは、上記のトレイは互いに重ね合
わされて1個以上のレンズ空孔部の垂直なカラムを形成
している。また、トレイ20の各空孔部29は同一トレ
イ20における他の空孔部29から物理的に分離してい
るのが好ましい。好ましくは、上記流体は上部トレイか
ら底部トレイに向けて空孔部材の各垂直カラム内を流れ
る。すなわち、例えば、上部トレイ20−1のフローポ
ート31および注入通路32を介して空孔部29の中に
注入された流体は空孔部のカラムの中を流れ降りてトレ
イ20−1,20−2および20−nの各空孔部29の
中で矢印Fによって示される流通経路に沿って流れる。
あるいは、または、さらに、流体を上部トレイ20−1
の空孔部に導入してレンズ上に供給したり、流通路21
を介して供給することができる。最上段の装置支持部材
のレンズに直接注入するための挿入装置の実施形態が図
11乃至図14に示されている。
【0032】流体は通路21および/または通路32を
ほぼ下方に流れて空孔部29の中に至る。さらに、矢印
Fによって示すように、流体は中央部分28を介して、
上部チャンバー挿入部材38のテーパー状の溝47およ
び中央オリフィス46を通ってレンズ支持部材25の中
の前方湾曲成形型部分22に支持されるレンズ24に流
れる。上方チャンバー挿入部材38の凸状の中央領域4
4はこの処理中におけるレンズ形状およびレンズ位置の
両方を維持する。また、上部チャンバー挿入部材38の
中央オリフィス46はトレイの垂直状カラム内における
各トレイ20の空孔部29の中のレンズ24に整合して
いる。従って、流体は、上方のトレイ20における上部
チャンバー挿入部材38の1個以上の開口部48、流通
路21、空孔部29の中央部分28の中のフィルタース
クリーン36、および各空孔部29の上部チャンバー挿
入部材38を通って、前方湾曲成形型部分22(もしも
存在すれば)上のレンズ24上およびその周りに流れ
る。図1に示すように、流体は、好ましくは、空孔部2
9から流出し、すなわち、眼鏡装置の表面19の中間に
垂直な方向に中央オリフィス46を通って流れる。さら
に、流体は、眼鏡装置の表面19の中間の眼鏡装置に当
たることが好ましい。さらに、図示したように、表面1
9は、コンタクトレンズ24の後方の湾曲面である。
【0033】好ましい実施形態において、トレイ20の
空孔部29の間の流体の交流はなく、このことはトレイ
内の各空孔部の構成によって防ぐことができる。好まし
い実施形態において、任意の空孔部内導入される流体は
トレイの積層体内においてその空孔部の真下に位置する
次の空孔部の中に流れる。
【0034】図6乃至図10は、図1乃至図5に示すも
のと同様に、本発明の好ましい装置支持部材を示してい
る図である。装置支持部材は、水和及び洗浄装置に使用
され、これは、従来技術において説明され、この技術分
野で知られているが、最も好ましい水和または洗浄装置
は、この明細書に説明されており、図1及び図11で示
されている。装置支持部材は、支持部材600と、1つ
または複数の空孔部29、好ましくは2つ乃至10の空
孔部、さらに好ましくは、2つ乃至8つの空孔部、最も
好ましくは、空孔部挿入部材610ごとに4つの空孔部
を含む1つまたは複数の空孔部挿入部材610と、を有
する。支持部材600は、ステンレススチール、モネル
メタル(商標名)、インコネル(商標名)、及び陽極化
処理されたアルミニウムのような鋳造、機械加工、スタ
ンプ加工または成形された耐食性金属を有することが好
ましい。さらに、支持部材は、ポリフェニールオキサイ
ド、ポリフェニレンエーテルのような成形、例えば、射
出成形されるか、機械加工されたプラスチックを有す
る、例えば、GEプラスチック、ポリ(オキシ−1,4−
フェニレンオキシ−1、4−フェニレンカルボニル−
1、4−フェニレン)(PEEK)または他のストロングポ
リマー材料によってつくられたNORYL(登録商標)を含
む。他の材料を以下に挙げる。
【0035】支持部材600は、空孔部挿入部材610
を受けるための空所602を提供するために鋳造、機械
加工、スタンプ加工されるか、または成形される。図8
に示す支持部材600は、空孔部挿入部材610を受け
るために空所602を画成するフレーム601を有す
る。その最も簡単な例において、この支持部材は、空所
602が形成されている単一の部品である。好ましく
は、支持部材600は、2×4の配列の空孔部挿入部材
を受けるための2×4の配列の空所602を提供する
が、支持体が空孔部挿入部材610を支持するために十
分に強い限りにおいて、多数の空所を形成することがで
き、空所の数は、支持される空孔部挿入部材の寸法に依
存する。好ましくは、8個乃至64個、さらに好ましく
は、12個乃至48個、最も好ましくは、12個乃至3
6個の眼鏡装置が単一のトレイ20または装置支持部材
によって支持される。支持部材の空孔部挿入部材の数
は、上述したような各空孔部挿入部材によって支持され
た眼鏡装置の数に依存する。最も好ましい実施形態にお
いて、各空孔部挿入部材には、4つの空孔部があり、各
支持体は、8つの空孔部挿入部材を支持しているが、2
つ乃至16の空孔部挿入部材が好ましい。
【0036】各空孔部挿入部材610は、図6及び図7
の1つの空孔部挿入部材に示すように選択スクリーン3
6を除いて単一の部品として射出成形される。別の例と
して、空孔部挿入部材610は、接着剤または、ねじに
よる結合を介してスナップ結合されるか、取り付けられ
ることができる、個々に形成される部品、好ましくは、
射出成形された部品を有することが好ましいが、好まし
くは、各空孔部は、組み立てられて空孔部を形成する、
4つのみの分離した部品、さらに好ましくは3つのみ、
最も好ましくは、2つのみの分離した部品を有する。好
ましい実施形態において、4つの空孔部を有する各空孔
部挿入部材は、単一の成形型で射出成形され、所望なら
ば、各空孔部にスクリーンが配置される。
【0037】好ましい実施形態において、スクリーン3
6は、レーザーにより切断された金属製スクリーンであ
るが、好ましくは、スタンプ加工、機械加工または成形
することができ、各々は、スクリーン36を隆起部63
4に配置するために4つの切出部分633を有する。切
出部分633は、空孔部29の図1に示した内壁699
から突出しており、タブ635の周りに嵌合される寸法
である。切出部分633が、タブ635を通った後、ス
クリーン36は隆起部634に着座する。切出部分63
3がタブ635と整合しないように、スクリーン36
は、10°乃至80°で回転される。スクリーン36
は、隆起部634とタブ635との間の所定に位置に保
持される。なぜならば、タブ635は、スクリーンの厚
さについてのみ、タブ635の底部と隆起部634との
間に十分な空隙を得ることが可能であり、この空隙は、
空孔部挿入部材が水和または洗浄装置10で使用されて
いる間、スクリーンを動かないようにするのに十分であ
る。
【0038】図9及び図10にさらに詳細に示す空孔部
挿入部材は、4つの眼鏡装置(図9及び図10には示さ
ない)を受ける4つの空孔部29を有することが好まし
い。しかしながら、空孔部挿入部材は、多数の装置、好
ましくは、1乃至32、さらに好ましくは、2乃至1
2、最も好ましくは、4乃至6の装置を保持するために
その数の空所を形成することができる。さらに好ましく
は、空孔部挿入部材は、複数の空孔部を有し、好ましく
は、各空孔部に1つの装置を支持している。装置支持部
材は、図1乃至図5に示したトレイと同じように作動す
る支持体を有さない射出成形された空孔部挿入部材を含
む。空孔部を通る流体の流れを含む、前述した多数の部
品があり、図6乃至図10に示すトレイ20及び空孔部
挿入部材に適用可能である。同様の部品は、同様の参照
符号が付されている。空孔部は、レンズ支持体25、通
路21、スクリーン36、中央部分28及び上方チャン
バー挿入部材38を有する。2つの実施形態の部品は、
わずかに異なる形状であるが、この機能は、同じであ
り、例えば、図7に示す上方チャンバー挿入部材38が
円滑な断面形状で凸型の中央領域44を有し、それに対
し図3乃至図5の実施形態の凸型中央領域は、丸くされ
た凸型の中央領域44を有するが、双方の凸型中央領域
は、眼鏡装置の真上に配置されており、洗浄または水和
行程中に眼鏡装置を所定の位置に保持する。
【0039】空孔部挿入部材610は、側壁950と、
分離した空孔部の間を流れることを防止するチャンバー
ディバイダ646と、を含み、眼鏡装置(図示せず)か
ら種々の通路21に流れる流れの向きを決めるベイシン
部分641を画成する。側壁950から三角形状スライ
ダ640が設けられ、この側壁は、レンズ支持部材25
に向かって厚さが増大し、眼鏡装置を、適当に配置し、
すなわち、レンズ支持部材25の中心に配置し、保持す
る補助となる。好ましい実施形態において、側壁950
は、チャンバーディバイダ646と同じ高さである。空
孔部挿入部材は、空気穴645を有し、この空気穴64
5は、真空の形成を避け、空孔部への空気の流れ及び空
孔部29を通る流体の流れを提供するチャンバーディバ
イダ646のわずかにくぼんだ領域647によって包囲
されている。空気は、支持体600を通り、穴651を
通って空気穴645に移動し、この支持体600は、空
孔部挿入部材610の底部の切出部分650に空気を送
る。穴651及び切出部分650の整列は、空孔部29
を通る空気及び流体の流れにとって重要であり、したが
って、空孔部挿入部材を支持体600に適当に配置する
ために、空孔部挿入部材に、図7に示す挿入体配向特徴
部分604を受ける指示部材600の切欠き部分603
が設けられている。
【0040】空孔部挿入部材610を除去可能に保持す
るために、空孔部挿入部材の両側に捕捉部材648が設
けられており、空孔部挿入部材が空所602に配置され
たとき、捕捉部材648が所定の位置に嵌合する。図
6、図7及び図10に示すように、支持部材600及び
空孔部挿入部材610が組み合わせられたときに、空孔
部挿入部材610のステップ部分77は、支持部材60
0の上面190に着座し、空孔部挿入部材610が支持
体600に押されるときにたわむ捕捉部材648の表面
649は、空孔部挿入部材610が支持体600の所定
の位置にあるとき、支持体600の底面191に着座す
る。さらに好ましくは、図示はしないが、支持部材60
0及び空孔部挿入部材610は、ねじ、ブラケット、ま
たはボルト、最も好ましくは、ねじによって一緒に保持
される。
【0041】支持体は、支持体を取り扱うことをさらに
容易にするために、強度を犠牲にすることなく、ホッグ
アウト(hog out)部分98及び穴75を有する。ホッ
グアウト部分98は、装置10内のセンサによって検出
されるように形成される。この支持体は、参照符号10
0で示され、これは、1999年5月5日に出願された
「METHOD AND APPARATUS FOR SKU TRACKING AND CHANGE
OVER」と題された米国特許第09/305,885号に
示されており、これは、トラッキングのための伝導チッ
プまたはバーコードである。これは参照によりこの明細
書に組み込まれる。支持体は、1つまたは複数のブシン
グ99を含み、このブシング99は、ピンを受け、この
ピンは、図12乃至図16に示し、以下にさらに完全に
示すように抽出ヘッドを適当に配置するために使用され
る。
【0042】支持体及び空孔部挿入部材を有するトレイ
の利点は、もし1つまたは複数の空孔部挿入部材が破壊
された場合には、破壊した部品だけを交換すればいいと
いうことである。さらに、空孔部挿入部材が射出成形に
よって形成された場合、それらは、機械加工されるか、
金属またはプラスチック部品より相当に廉価になる。
【0043】空孔部挿入部材、トレイ、支持体、または
他の装置支持部材は、ポリスチレン、ポリオレフィン、
アクリル、ポリカーボネート、ポリアセタール樹脂、ポ
リアクリルエーテル、ポリアクリルエーテルスルフォ
ン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンエーテ
ル、例えば、GEプラスチックによって製造されるNORY
L(商標名)、PEEK、及びナイロンを含む適当なプラス
チック材料を含む。好ましい材料は、高温、脱イオン
水、表面活性剤に耐えなければならないが、非浸出性及
び無害であることが好ましい。最も好ましい材料は、ア
モルファス、サーモプラスチック、ポリエーテルイミド
であり、GEによって製造されたULTEM HTX2000Fであ
り、使用する温度範囲内で溶剤及び洗浄溶液に対する耐
性を有する。
【0044】トレイ20は装置10の中にその底部から
供給されてその上部から取り出される。トレイの積層体
788は新しいトレイがその底部に挿入されて当該積層
体内を上昇する時にその目盛表示が上がり、好ましく
は、図1に示すように、これと同時に1個のトレイが積
層体の上部から取り出される。好ましい実施形態におい
ては、これらの動作は機械的に駆動される装置およびラ
ッチによって制御され、これらの装置は協働してトレイ
の積層体を上昇させその目盛表示を上げる。また、積層
体の中のトレイの支持および適正な配置は例えば各トレ
イの上部におけるアンダーカット部27のような構造部
分またはトレイ形状によって補助されるのが好ましく、
この構造部分は例えば各トレイの底部におけるリップ部
26のような相補的な構造部分または形状部分に嵌合す
る。
【0045】好ましくは前方湾曲成形型部分22の中の
レンズ24がトレイ20の上部における各レンズ支持部
材25の中に配置された後に、そのトレイ20は図1に
示した積層体788の底部に導入される。この積層体内
へのトレイの導入の前に、トレイの積層体は最下部のト
レイ20−nの下方に位置するフレーム12に取り付け
た多数個のラッチ33によって支持されている。すなわ
ち、最下部のトレイ20−nの下方でラッチ33により
支持されているのは仮想線により示されるトレイ20−
Sを挿入するための空間部分である。さらに、この空間
部分の下方には矢印Eで示されるエレベータ式の機構が
備えられている。それゆえ、トレイ20−Sがトレイ2
0−nの下方に適正に配置されると、エレベータ機構E
がこのトレイを積層体の中に移動して積層体の位置の目
盛表示が1個上がる。さらに、トレイ20−nは当該ト
レイ20−nが示される高さまで移動し、20−1とし
て示される上部トレイの位置目盛が上昇して積層体の上
方のフレーム12に取り付けたラッチ23を介して積層
体から取り外される。この取り外したトレイは完全に水
和処理および/または洗浄処理したレンズを担持してお
り、装置10から除去してパッケージ化のようなその後
の処理のための領域に配置できる。
【0046】上記のラッチはフレームに取り付けられて
いるのが好ましく、スプリング負荷式のラッチであっ
て、底部のトレイおよび積層体から取り外したトレイを
支持するものが好ましい。これらのラッチは当該スプリ
ング負荷式のラッチの上方にトレイの積層体を上昇させ
るエレベータにより駆動され、その後、積層体がラッチ
上に降下する。あるいは、ラッチはフレーム12におけ
る開口部または段部によってトレイ上に配置されて、ト
レイの積層体を支持することができる。好ましい態様に
おいて、これらのラッチは例えばスプリング負荷式のよ
うな機械式のものである。さらに、装置10内において
トレイ20を支持して上方に移動するために任意の適当
な機構を使用することができる。
【0047】好ましい1つの実施形態において、新しい
脱イオン水を水和および洗浄用の流体として用いてパル
ス化した流れとしてトレイの積層体の上部におけるトレ
イ20の各流体ポート31の中に供給して、上部トレイ
20−1の流体注入通路32の中に流した。この処理を
上部トレイ内のレンズ24の下方の位置において行な
う。あるいは、または、さらに、流体を積層体の上部ト
レイ内の上部レンズ24上に滴下することによって装置
10に付加できる。その後、流体は既に説明したように
積層体内の各空孔部29の中に流れる。さらに、この脱
イオン水はトレイの積層体における空孔部のカラムを下
方に流れて、レンズ24が水を吸収して前方湾曲成形型
部分22から外れるようになり、この流体と希釈材(不
純物)との交換が行なわれて、レンズの水和や洗浄処理
が行なわれる。
【0048】以上から理解できるように、積層体におけ
る各トレイ上に支持されたレンズは既に備えられて別の
トレイの付加によって上昇するトレイの最後のものの上
に支持されるレンズよりも多くの不純物を含んでいる。
各トレイが積層体内で上昇すると、新規に加えられるト
レイとは別のまたは付加的な水和処理または洗浄処理に
かけられる。しかしながら、無中断処理の場合には、例
えばパッケージ化処理に進行するために、積層体から除
去される全てのトレイにおいて、これらのトレイ上のレ
ンズは同じ水和処理および/または洗浄処理を受ける。
少なくともすべてのトレイが、必要とされる最小限の量
の水和処理及び/又は洗浄処理を受け、トレイの目盛表
示が1個あがることによる停止によって、いくつかのト
レイが他のトレイよりも長く装置内に留まり、さらに洗
浄処理を受けることが可能であることが好ましい。
【0049】上記の水和処理および/または洗浄用溶
液、溶媒、流体、液体、ガスまたは蒸気は界面活性剤や
他の処理剤を含んでいて本明細書においては流体として
頻繁に記載されている。また、上記の処理のための流体
は図11に示すように、オンライン式の槽またはヒータ
ー102によって加熱されているのが好ましく、脱イオ
ン水は少量の界面活性剤であるTween-80を含んでいるの
が好ましい。1つの実施形態において、この脱イオン水
は比較的高温(例えば85℃乃至95℃)で絶縁チュー
ブ(図示せず)によって供給されるマニホールドを介し
て最上のトレイの流体ポート31に供給されるが、この
温度はレンズに影響を及ぼさない範囲であり、適正な温
度および流速がモニターされて処理制御が行なわれる。
なお、高温処理によって、熱エネルギーおよび拡散速度
が高まり、処理時間が短縮できる。さらに、積層体の底
部から流れ出る水は熱交換器(図示せず)を通されて、
投入される水の加熱およびドレインまたは回収用液だめ
に進行する前の流出液の冷却によるエネルギーの回収を
行なう。
【0050】以上、本発明を最上部トレイ20内に流体
を注入するものとして説明したが、流体は同時に下方の
位置における1個以上のトレイにも注入できる。例え
ば、同一の流体または例えば溶媒のような別の流体を例
えば最も高い濃度の希釈剤や不純物をレンズ上に含む最
下部のトレイの次のトレイのような下方位置のトレイに
注入して最下部のトレイ内のレンズを洗浄することがで
きる。このような下方位置に加えられる流体は、上方の
トレイからの流体に置き換えることができ、また、この
流体に加えることができる。
【0051】本発明の好ましい実施形態において、脱イ
オン水は流体であり、9ml乃至16ml、さらに好ま
しくは、11ml乃至13mlの脱イオン水を各レンズ
に供給する抽出ヘッドを通して積層体の上部の前方湾曲
部のレンズにパルス状に送られ、最上端のトレイにパル
ス状に送られた大部分の流体は、最上端のトレイ内の空
孔部からすぐ下の次のトレイに流れ込む。脱イオン水の
量は、眼鏡装置のタイプ、パルスの数、装置内の眼鏡装
置における残留時間に依存して変化する。好ましい実施
形態において、装置内でつまり等による停止がない場合
には、流体は、3秒間乃至10秒間パルス状に供給さ
れ、20秒乃至30秒の間に停止し、トレイの目盛表示
が1個前進する。もし、この割付前進における中断があ
る場合には、流体は、レンズを濡らして維持するために
30秒毎に3秒間乃至10秒間パルス状に供給される。
好ましくは、各パスルが終了し、他のパルスが始まる前
に、最上段のトレイが積層体から除去され、最下端のト
レイが積層体788に加えられる。積層体のトレイが移
動を停止すると、抽出ヘッドが、清浄な所定量の流体を
積層体の最上端のトレイにパルス状に供給し、目盛表示
が1個あがる歩進を行い、上方のトレイを取り除き、新
しいトレイを追加することを繰り返す。
【0052】最上端のトレイに流体をパルス状に供給す
る間、抽出ヘッドが冷却され、適当な清浄なレンズを提
供するために必要な温度以下の温度で流体を供給するこ
とにならないようにする好ましい実施形態において、流
体が抽出ヘッドを通って流れないときに抽出ヘッドを加
熱する加熱手段が提供される。加熱手段は、それを85
℃乃至95℃の間に維持するために、抽出ヘッドの周り
に巻かれるか、或いはそれを通る電気加熱コイル、カー
トリッジヒーター、熱交換器、スチームバイパスであっ
てもよい。さらに好ましくは、貫通流ヘッドが使用され
る。好ましい加熱手段は、加熱した流体を抽出ヘッドの
周りに循環させることによって抽出ヘッドを加熱する貫
通流抽出ヘッドである。好ましい実施形態において、抽
出ヘッドの周りで循環される加熱流体は、加熱流体の一
部であり、積層体の最上端のトレイに注入されないとき
に循環される。好ましい実施形態において、抽出ヘッド
の前にパイプに配置された3方向弁がある。3方向弁
は、ヒーターから抽出ヘッドの外側に水和または洗浄装
置のレンズに、または、流体用のパイプを介してヒータ
タンクに流体を戻す抽出ヘッド内に通路に交互に流れの
向きを変える。
【0053】貫通流抽出ヘッド101の好ましい実施形
態が図11乃至図16に示されている。貫通流抽出ヘッ
ド101は、層状のマニホールド115及び少なくとも
1つのノズル121、好ましくは、複数のノズル12
1、好ましくは、抽出ヘッドが流体を注入する積層体7
88の最上端のトレイの空孔部毎に1つのノズルを有す
ることが好ましい。図11は、装置の概略、特に、装置
10の流体流のシステムを示している図である。本発明
の水和または洗浄装置10は、流体ヒーター102と、
3方向弁103と、貫通流抽出ヘッド101と、トレイ
の積層体788(図示せず)とを含む。さらに、装置1
0は、ポンプ789、積層体788及び配管を出る流体
を集めるためのシンク121、通路、ホース及び装置
内、及びその周り、及びその外部に流体を流す継ぎ手を
有する。装置10は、流体をヒーター102に供給する
流体リザーバ(図示せず)を含む。
【0054】ヒーター102で90℃に加熱された流体
は、パイプ104のポンプ789を介して弁103に流
れる。水和及び/又は洗浄装置110の行程制御113
が、装置が流体のパルスを必要とすることを決定したと
き、弁103は、流体が弁103を通り、パイプ10
7、層状マニホールド115に、さらに、層状マニホー
ルド115を通ってノズル121に、水和及び/又は洗
浄装置10の積層体788の上方の眼鏡製品に流れるこ
とができるようにする。装置10の処理制御部113に
よって決定される流体のパルスの最後に、3方向弁10
3は、(ヒーター102及びポンプ789)パイプ10
4を通って、通路108に接続されるパイプ106に流
れるように、作動する。この通路108には、好ましい
モードにおいて、抽出ヘッド101のマニホールド11
5の1つまたは複数の層(好ましい実施形態においては
1つの層)に穴が開けられている。(通路は図16に詳
細に示し、抽出ヘッドは図12乃至図16に詳細に示
す。)通路は、マニホールド115の外側に伝導性の管
を有する。
【0055】好ましい実施形態において、抽出ヘッド
は、層状マニホールド115を有する。好ましくは、マ
ニホールドの層115A,115B,115C及び11
5Dは、金属部品がマニホールドに組み立てられ、ボル
トまたはねじ111によって一緒に保持されるとき、流
体の導管が形成されるように穴が形成されている。マニ
ホールドの層は、図13乃至図16に示されている。マ
ニホールド115は、4つの分離した層またはプレート
115A,115B,115C及び115Dから形成さ
れる。マニホールドの最も底部の層である第1の層11
5Aは、図13に示す流体の注入中に積層体の最上端の
トレイに係合する。第1の層に隣接し、第1と第3との
間の第2の層は、図14に示される。第2と第4との間
の第3の層は、図15に示され、第4の層と最も上の層
が、図16に示されている。マニホールドの層は、複数
のねじ111によって一緒に固定されており、これは、
マニホールド115の層内とねじによって係合する複数
の整列開口917を通って延びている。図13乃至図1
6に示すように、多数のこのようなねじ及び他の固定器
具が使用され、そのうちのいくつかは、参照符号917
が付されている。図12及び図16に示すように、流体
は、流体ライン107から流体ポート910に入り、通
路918及び通路919によって配分され、この通路9
18,919は、4つの分配点920乃至分配点923
に分配すべき上方高さ115Aの上面にミリング加工
か、鋳造加工される。流体は、分配点920乃至分配点
923から、920(a)乃至923(a)に設けられ
た穴によってプレート115Bを通ってミリング加工ま
たは鋳造された第2の組の通路924乃至通路927を
通り、8つのクロスマニホールド929に流れる。この
マニホールド929は、層115Bの下側にミリング加
工または鋳造されており、プレート115Cを通るよう
に空けられた32の垂直穴928に分配される。プレー
ト115Cは、ノズル121で終結しており、このノズ
ル121は、図12及び図13に示すようにプレート1
15Dに取り付けられている。
【0056】抽出ヘッドについては、1995年12月
19日にAndersonらに付与された米国特許第5,47
6,111号に開示されているノズル及び層状マニホー
ルドと同様であるので説明はしない。この内容は参照に
よりこの明細書に組み込まれる。
【0057】図16に示された4番目の層が、層115
Aの下側に形成されるか、ミリング加工された通路10
8を示す。継ぎ手975を介して通路108にパイプ1
06が接続され、層115Aを通して穴941が接続さ
れる。通路108は、プレート115Aとプレート11
5Bの間に流体が流れることができるようにし、流体
は、通路108を出て穴940を通ってホース109に
流れ出て、このホース109は、流体をヒーター102
に戻す。通路108は、層状にされたマニホールドの2
つの層の間に流れるように示されるが、もし、所望なら
ば、通路は、マニホールド115のさらに多くの層を通
して流体の循環する穴及び通路を含んでいる。
【0058】マニホールド115は、好ましくは、プレ
スばめによってプラスチックノズル121を取り付ける
金属層を有するが、層及びノズルには金属またはプラス
チックのような他の材料も使用することができる。抽出
ヘッドは、ノズル121を有する。上方トレイの空孔部
の各々に1つのノズル121があることが好ましい。好
ましくは、ノズル121は、図3、図4及び図5と関連
して前述したような上方室挿入部材のような形状をして
いる。上方チャンバー室挿入部材38と同様に、ノズル
121は、凸形状の中央領域144と、流体をパルス状
に放出する中央オリフィス146と、間隔を置いたフィ
ンガー142及び開口148が延びている環状リング1
50と、を有する。好ましい実施形態において、抽出ヘ
ッド101が最上端のトレイ上に配置されるとき、抽出
ヘッド101は、他のトレイの底部側になるように最上
端トレイに現れる。
【0059】図12に示すように、抽出ヘッドは、マニ
ホールド115と、ノズル121を有する。さらに、マ
ニホールド115は、4つのボルト791を介してプレ
ート790にしっかりと取り付けられる。プレート79
0は、4つのばね793を介してL形状のブラケット7
92に取り付けられている。抽出ヘッド101の動きを
提供するために、ブラケット792は、ボルト、また
は、ねじ794によってサーボ被駆動リニアアクチュエ
ータ(図示せず)に取り付けられる。サーボ被駆動リニ
ヤアクチュエータは、装置10の処理制御部113によ
って制御され、抽出ヘッドを積層体の最上端トレイに及
びそこから移動させる。
【0060】積層体が上方に移動した後、積層体をラッ
チ部分に捕捉することによって、積層体から上昇させ、
第2のサーボ機構(図示せず)を介して取り除き、抽出
ヘッド101は、最上端のトレイのすぐ上の位置に降下
し、最上端のトレイに接触するように移動する。好まし
い実施形態において、抽出ヘッド101とトレイ20と
を適当に整列させ、ノズル121と空孔部29とを適当
に整列するために、抽出ヘッド101のピン984(好
ましくは各端部に2つ)がトレイ20のブシング99に
係合する。好ましくは、抽出ヘッドは、コンプライアン
ス機構(図12には4つのばね)に取り付けられ、これ
は、サーボが、抽出ヘッド101の各コーナに配置され
ている4つの停止ピン795が、最上端のトレイ20の
表面190に休止するようにトレイを駆動するようにす
る。トレイを駆動し、停止ピンをトレイの表面に合致す
ることによって、抽出ヘッド101が、それが接触する
トレイと同じ平面に平行になるようにようにする。この
点において、流体は、最上端の眼鏡装置にパルス状に流
される。一組のパルス注入の後で、処理制御部113
は、3方向弁103を作動させ、マニホールド115内
の通路108で流体の循環を行わせ、サーボ機構によっ
て、最上端のトレイから離れるように、抽出ヘッドを上
げ、最上端のトレイのスペースが積層体788から取り
除くことができるように装置10の上方ラッチ23に目
盛表示が1個、前進される。上方のラッチからトレイを
取り除いた後、上述したように注入流体の処理が繰り返
される。別の例として、空気シリンダは、流体によって
積層体の最上端のトレイをパルス状に注入する位置から
出てそこに入るように抽出ヘッドを移動するために使用
することができる。
【0061】この特定の水和及び/又は洗浄装置につい
て貫通流抽出ヘッドを説明したが、流体のパスル注入を
行う水和及び/又は浸出装置に使用することができる。
【0062】つまり、トレイ20の前方湾曲成形型部分
22に配置されたレンズ24はトレイの積層体の底部に
入り、これと同時に段階的に当該積層体の上部に移動す
る。この上方の移動中に、上方の段部から流れ落ちる流
体によってレンズ24から残留する希釈剤、モノマーお
よび/または不純物が除去され、および/または、レン
ズ24が成形型22から脱離する。このようにして対向
流浸出システムが得られる。
【0063】好ましくは、高温の脱イオン水(流体)が
各前方湾曲成形型部分22またはレンズ支持部材25の
中に配置されたレンズ上に流れる。また、レンズの前方
湾曲成形型部分22からの脱離は浸出物の初期的な抽出
とほとんど同時に行なわれる。さらに、前方湾曲成形型
部分22の中においてレンズを脱イオン水に曝し続ける
と浸出物が除去されてその抽出が完了する。脱イオン水
の流速が制御されて各空孔部内における脱イオン水の容
量の好適な配分が確保される。この流速は積層体を降下
する際の低い温度勾配を維持するためにも重要である。
注入される脱イオン水は皮下注射器によって、好ましい
実施形態においては、抽出ヘッドによって供給され、連
続的またはパルス状(半連続的)に供給できる。なお、
パルス状の流れは水の消費量を最小に留めてさらに好ま
しい結果を得る。
【0064】さらに、レンズの生産量または収量におけ
る顕著な改善がレンズ材料の取扱い量を最小にすること
によって得られる。すなわち、本発明の好ましい水和お
よび洗浄装置および方法において、レンズをレンズ支持
部材25の中に配置すると、これらのレンズ(または前
方湾曲成形型部分)は処理中において手動的または機械
的に取り扱われることがない。
【0065】一般に、約125ml/分乃至約250m
l/分の蒸留水がパルス状のまたは連続的な流れで供給
されて垂直状の洗浄用積層体の中を移動する空孔部の1
個カラムにおける約40個のレンズを水和および洗浄す
る。この方法および装置は1個のレンズ当たりに500
mlよりも少ない蒸留水を使用して12分以下で使用可
能なレンズを供給できる。
【0066】本明細書に使用するように、用語の「注入
される(injected)」とは、装置に対する流体の導入を
意味し、圧力下、流れ、滴下、連続的および断続的流
れ、および蒸気の形態で注入される流体の導入を含む。
また、用語の「不純物(impurities)」とは、浸出可能
な希釈剤やモノマーのような処理用の化学薬品を意味
し、これらは通常パッケージ化の前に製造したコンタク
トレンズから洗浄によって除去される。
【0067】上記の全ての特許、特許出願、特許公報、
および方法は本明細書に参考文献として含まれる。
【0068】以上、本発明の具体的な特徴を便宜上1種
類以上の図面に示したが、各特長は本発明に従う他の特
徴と組み合わせることができる。また、当該技術分野に
おける熟練者であれば別の実施形態を認識することが可
能であり、これらもまた本発明の特許請求の範囲に含ま
れる。
【0069】本発明の実施態様は以下の通りである。 (1)前記注入装置は、前記流体をパルス状に供給し、
前記加熱手段は、前記注入装置が前記眼鏡装置に流体を
パルス状に供給しないとき、前記注入装置を加熱する請
求項1に記載の装置。 (2)前記加熱手段は、電気ヒーターである請求項1に
記載の装置。 (3)前記注入装置は、抽出ヘッドを有する請求項1に
記載の装置。 (4)前記抽出ヘッドは、マニホールド及びノズルを有
する実施態様(3)に記載の装置。 (5)3方向弁と、前記流体の加熱リザーバと、を有
し、前記3方向弁は、前記加熱リザーバから前記マニホ
ールド及び前記ノズルを通って前記眼鏡装置に流体を流
す第1の位置と、前記加熱リザーバから前記マニホール
ドを通って前記加熱リザーバに流体を戻すように流す第
2の位置と、の間で切り換えられる実施態様(3)に記
載の装置。
【0070】(6)前記注入装置は、前記装置に流体を
パルス状に送る請求項1に記載に記載の装置。 (7)前記加熱手段は、抽出ヘッドを通る流れを有する
請求項1に記載の装置。 (8)前記加熱工程は、流体ヒーターと射出手段との間
に接続された3方向弁を作動させ、前記流体を前記注入
装置内で循環させることによって達成される実施態様
(6)に記載の方法。 (9)前記加熱工程は、前記注入装置の外側を加熱する
工程によって達成される実施態様(6)に記載の方法。 (10)前記眼鏡装置は、コンタクトレンズである実施
態様(6)に記載の方法。
【0071】(11)前記眼鏡装置は、再使用可能な成
形型である請求項1に記載の方法。 (12)支持部材及び1つまたは複数の空孔部挿入部材
を有する請求項3に記載の装置支持部材。 (13)前記空孔部挿入部材は、射出成形プラスチック
を有する実施態様(12)に記載の装置支持部材。 (14)前記装置支持部材は、射出成形プラスチックを
有する請求項3に記載の装置支持部材。 (15)前記捕捉手段は、環状リングのフィンガーを有
する請求項3に記載の装置支持部材。
【0072】(16)前記空孔部は、前記第2の眼鏡装
置の表面に直角な方向に前記装置支持部材をして流体流
す請求項3に記載の装置支持部材。 (17)前記空孔部挿入部材は、射出成形プラスチック
製の単一部品である実施態様(13)に記載の装置支持
部材。
【0073】
【発明の効果】本発明によって、流体を眼鏡装置に供給
する注入装置を所定の温度に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による洗浄装置の一部分の側面図であっ
て、内部における複数のレンズ支持トレイの断面を表す
ためにその側壁部が部分的に破断されている図である。
【図2】図1の装置によって移送されるトレイの一部分
の上面図である。
【図3】図1の線3−3に沿う本発明において使用でき
る上部チャンバー挿入部材の上面図である。
【図4】図3の線4−4に沿う断面図である。
【図5】上部チャンバー挿入部材の側面図である。
【図6】水和または洗浄装置を通って搬送される装置支
持部材の他の実施形態の一部の平面図である。
【図7】図6に示す装置支持部材の底面図である。
【図8】図6に示す装置支持部材の支持体の平面図であ
る。
【図9】図6に示す装置支持部材の空孔部挿入部材の平
面図である。
【図10】図9に示す装置支持部材の空孔部挿入部材の
側面図である。
【図11】水和または洗浄装置内の流体流を示す水和装
置の概略図である。
【図12】層状マニホールドを示す図11に示す好まし
い貫通流抽出ヘッドの側面図である。
【図13】図12に示す層状マニホールドの層15Cの
貫通流抽出ヘッドの底面図及び図12に示す層状マニホ
ールドの層15Dの底面図である。
【図14】図12に示す層状マニホールドの層15Cの
底面図である。
【図15】図12に示す層状マニホールドの層15Bの
底面図である。
【図16】図12に示す層状マニホールドの層15Aの
底面図である。
【符号の説明】
10 洗浄装置 20 トレイ 24 レンズ 25 レンズ支持部材 29 空孔部 38 上部チャンバー挿入部材 46 中央オリフィス 48 開口部 50 環状リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル・エフ・ウィドマン アメリカ合衆国、32223 フロリダ州、ジ ャクソンビル、クレイル・レーン 2864 Fターム(参考) 2H006 BB10 BC07 DA08 3B201 AA03 AB43 BB22 BB62 BB82 BB92 CA03 CD01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)流体を眼鏡装置に供給する注入装
    置と、 (b)前記眼鏡装置に前記流体を供給しないとき、前記
    注入装置を所定の温度に維持するために前記注入装置を
    加熱する前記注入装置用の加熱装置と、を有する、眼鏡
    装置の水和または洗浄装置。
  2. 【請求項2】 注入装置を通して眼鏡装置に流体を注入
    する工程と、前記注入装置が流体を前記眼鏡装置に供給
    しないとき、前記注入装置を加熱して前記注入装置を所
    定の温度に維持するために前記注入装置を加熱する工程
    と、を有する、眼鏡を水和または洗浄する方法。
  3. 【請求項3】 駆動支持部材を通る空孔部と、第1の表
    面及び第2の表面と、を有し、前記第1の表面は、第1
    の眼鏡装置の支持装置を提供し、第2の表面は、第2の
    眼鏡装置の捕捉装置を有し、前記第2の眼鏡装置は、第
    2の装置支持部材が前記装置支持部材に隣接していると
    き、前記第2の装置支持部材によって支持されている前
    記第2の眼鏡装置の捕捉装置を有する装置支持部材。
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