JP2002543638A - Cdma無線通信システムにおける同期化時間を短縮する方法及び装置 - Google Patents

Cdma無線通信システムにおける同期化時間を短縮する方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 パイロットPNシーケンスオフセットを用いるパイロット疑似雑音(PN)シーケンスを持つ同期CDMA基地局における順方向リンクチャンネルを生成するための方法及びシステム。一実施形態では、本方法は、同期化チャンネルメッセージを含む同期化チャンネル(302)を生成し、少なくともパイロットPNシーケンスオフセットを含む同期化チャンネルを生成し、そして同期化チャンネル及び識別チャンネルを直交化するステップを含む。識別チャンネル及び同期化チャンネルは、両方とも伝送される。しかしながら、移動局は、同期化チャンネルメッセージを全部復調しなければならない、というよりよりむしろ素早く同期化チャンネルからパイロットPNオフセットを入手し得る。識別チャンネルは、更に、パイロットPNシーケンスの位相、及びパイロットPNシーケンスのエポックの表示を含み得る。一実施形態では、本方法は、ゴレイ符号を使用して識別チャンネルを符号化することを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 I.発明の分野 本発明は、無線通信システムに関する。特に、本発明は、CDMA無線通信シ
ステムにおいて、移動局が、同期基地局を捕捉しそれと同期化するために必要な
平均時間を短縮する、新規で改良された方法及び装置に関する。 II.関連する技術の説明 図1は、地上の無線通信システム10の例示的実施形態を示す。図1は、3つ
の遠隔ユニット12A、12B及び12C並びに2つの基地局14を示す。実際
は、典型的な無線通信システムは、更になおより多くの遠隔ユニット及び基地局
を持ち得る。図1で、遠隔ユニット12Aは、車に設置された携帯電話機ユニッ
トとして示される。図1は、又、携帯コンピュータ遠隔ユニット12B、及び、
無線ローカルループ又は検針システムで見出されるかも知れないような固定位置
遠隔ユニット12Cを示す。最も一般的な実施形態では、遠隔ユニットは、任意
の型の通信ユニットであり得る。例えば、遠隔ユニットは、手持用私的通信シス
テムユニット、私的データ補助装置のような携帯データユニット、又は、検針装
置のような固定位置データユニットであり得る。図1は、基地局14から遠隔ユ
ニット12への順方向リンク信号18及び遠隔ユニット12から基地局14への
逆方向リンク信号20を示す。
【0002】 符号分割多元接続方式(CDMA)を使用する無線システムのための工業標準
は、“二重モード広帯域スペクトル拡散セルラシステムのための移動局‐基地局
適応性標準”と題するTIA/EIA暫定標準、TIA/EIA/IS‐95、
及びその所産(IS‐95としてここに集合体として参照される)に発表されて
いて、その内容は、又、ここに引用文献として組込まれている。符号分割多元接
続システムに関するより多くの情報は、“衛星又は地上中継器を使用するスペク
トル拡散多元接続通信システム”と題する米国特許第4,901,307号に開
示され、そしてそれは、本発明の譲受人に譲渡され、ここにその全体がこの引用
文献として組込まれている。
【0003】 第三世代のCDMA無線通信システムが、又、提案されている。IMT‐20
00 CDMA標準を考慮に入れて、電気通信工業協会(Telecommun
ications Industry Association)(TIA)に
よって、国際電気通信同盟(International Telecommu
nication Union)(ITU)へ計画促進(forward)させ
られた、cdma2000 ITU‐R無線伝送工学(Radio Trans
mission Technology)(RTT)候補提出提案書(Cand
idate Submission proposal)は、このような第三世
代の無線通信システムの例である。cdma2000についての標準は、TIA
のTR45によって発生されたIS‐2000の草稿版に発表されている。cd
ma2000提案書は、多くの点でIS‐95システムと適合する。例えば、c
dma2000及びIS‐95システムでは両方とも、各基地局は、システムに
おける他の基地局と動作を時間同期化する。典型的には、基地局は、全地球測位
衛星(Grobal Positioning Satellites)(GP
S)信号のような世界時基準(universal time referen
ce)に動作を同期化する。しかしながら、他の機構でも使用し得る。同期化時
間基準(synchronizing time reference)に基づ
き、所与の地理的領域での各基地局は、共通の疑似雑音(PN)パイロットシー
ケンスのシーケンスオフセットが割当てられている。例えば、IS‐95に従え
ば、215のチップを持ち26.66ミリ秒(ms)毎に反復するPNシーケン
スは、パイロット信号として、512個のPNシーケンスオフセットの1つでシ
ステム内の各基地局によって伝送される。基地局は、他の機能についてのと同様
に基地局を識別するために、遠隔ユニットによって使用され得るパイロット信号
を頻繁に伝送する。
【0004】 cdma2000及びIS‐95システムに備えられているような基地局時間
同期化は、システム捕捉及びハンドオフ完了の時間に関して、多くの利点を持つ
。前述の同期化された基地局及び時間シフトされた共通パイロット信号は、隣接
基地局のシステム捕捉及び検出について、迅速な第一ステップの相互関係を許す
。一旦、移動局が、1つの基地局を捕捉すると、それは、全隣接同期基地局につ
いて同一のシステム時間を決定し得る。この場合、同期基地局間のハンドオフの
間、各個々の移動局のタイミングを調整する必要はない。更に、移動局は、ハン
ドオフ前の概略のタイミング情報を取得するために、新規基地局からのどのよう
な信号も復号する必要はない。
【0005】 他の最近提案の3G通信システムは、W‐CDMAとして参照されている。W
‐CDMAシステムの一例は、IMT‐2000 CDMA標準を考慮に入れて
、ESTIによって、ITUへ計画促進させられた、ESTI地上無線接続(T
errestrial Radio Access)(UTRA)国際電気通信
同盟(ITU)無線伝送工学(RTT)候補提出提案書に記載されている。W‐
CDMAシステムにおける基地局は、非同期的に動作する。即ち、W‐CDMA
基地局は、全て、共通の世界時基準を共有しない。異なる基地局は、時間的整列
(time‐aligned)されていない。結果として、W‐CDMA基地局
は、各ステップにおいて多数の並列相互関係を有する3ステップ捕捉過程(3‐
step acquisition procedure)を備える。W‐CD
MAシステムでは、各基地局は、2つのサブチャンネルを含む“同期化”チャン
ネルを伝送する。2つのサブチャンネルの1番目のもの、即ち、1次同期化チャ
ンネルは、全基地局に共通の1次同期化符号cを使用する。2つのサブチャン
ネルの2番目のもの、即ち、2次同期化チャンネルは、同一符号群ではない他の
基地局によっては共有されない2次同期化符号cの周期的な組を使用する。W
‐CDMAシステムでの移動局は、1次同期化チャンネルの1次同期化符号c を探索し、次に、2次同期化チャンネルを処理するために1次同期化チャンネル
から引出されたタイミング情報を使用することによって、1つ又はそれより多い
基地局の同期化チャンネルを捕捉し得る。
【0006】 最近、結合されたCDMA IMT2000標準が提案され、その中でcdm
a2000順応の装置及びW‐CDMA順応の装置が、任意の製造業者によって
随意に支持され得る。かくして、cdma2000順応のシステムの同期基地局
が、W‐CDMA順応のシステムの非同期基地局の近傍に地理的に配置されるだ
ろうということが、期待される。これは、W‐CDMAシステムの非同期基地局
とcdma2000システムの同期基地局との間、及び、その逆での、cdma
2000及びW‐CDMAの両方の動作を支持する、移動局のハンドオフを可能
にする必要を生み出す。
【0007】 本発明の譲受人に譲渡され、ここに組込まれている、“CDMAセルラ通信シ
ステムにおけるソフトハンドオフ補助手段を有する(ASSISTED SOF
THANDOFF)移動局”と題する米国特許第5,267,261号は、ハン
ドオフ処理の間、1つより多い基地局を通って遠隔ユニットとの通信手段を備え
る方法及びシステムを開示する。更に、ハンドオフについての情報は、“CDM
Aセルラ電話システムにおける通信にソフトハンドオフを備える方法及びシステ
ム”と題する米国特許第5,101,501号、“CDMAセルラ通信システム
におけるソフトハンドオフ補助手段を有する移動局”と題する米国特許第5,6
40,414号、及び“共通基地局の区域間でハンドオフを実行するための方法
及び装置”と題する米国特許第5,625,876号に開示され、それらは、各
々、本発明の譲受人に譲渡され、ここにその全体がこの引用文献として組込まれ
ている。米国特許第5,625,876号の主題は、所謂“ソフトハンドオフ”
に関係する。この文献の目的に対して、“ソフトハンドオフ”の用語は、“ソフ
トなハンドオフ”及び“よりソフトなハンドオフ”の両方を含む意味をもつもの
とする。“非同期CDMAシステムにおけるハンドオフ制御”と題して1996
年3月24日に出願され、本発明の譲受人に譲渡され、ここにその全体がその引
用文献として組込まれている係属中の米国特許出願第09/275,524号は
、又、同期及び非同期基地局の両方を含むハンドオフ手続き上の付加的情報を供
給する。
【0008】 各基地局は、基地局の周囲の隣接基地局の組と連合される。隣接基地局のサー
ビス領域(coverage area)の、活動中の基地局のサービス領域へ
の物理的接近度に起因して、活動中の基地局と通信している遠隔ユニットは、シ
ステム内の他の基地局よりも隣接基地局の1つの方にハンドオフする蓋然性が高
い。IS‐95及びcdma2000システムでは、基地局は、隣接者リスト識
別メッセージ(neighbor list identification
message)を用いて通信を確立した遠隔ユニットへの隣接基地局を識別す
る。隣接者リスト識別メッセージは、パイロット信号を伝送するPNシーケンス
オフセットに従って、隣接基地局を識別する。IS‐95及びcdma2000
システムでは、所与の地理的領域においては、基地局とPNシーケンスオフセッ
トとの間には1対1の対応関係がある。換言すれば、同一の地理的領域内で動作
している2つの基地局は、両方とも同一のPNシーケンスオフセットを使用する
ことはない。かくして、IS‐95又はcdma2000システムにおける基地
局は、PNシーケンスオフセットによって、地理的地域において、唯一無二に識
別され得る。
【0009】 遠隔ユニットは、ハンドオフ候補を探索する場所を限定するために隣接者リス
トを使用する。探索処理は、資源集約的(resource intensiv
e)であるので、可能なPNシーケンスオフセットの全組に亘る探索の実行を回
避することが有利である。隣接者リストを使用することによって、遠隔ユニット
は、有用な信号通路(signal path)に相当する蓋然性が最高の、こ
れらのPNシーケンスオフセット上に資源を集中し得る。
【0010】 典型的なIS‐95又はcdma2000隣接者捕捉動作は、事実上、各基地
局のタイミングが他のものに関して同期したままであるように長い。しかしなが
ら、W‐CDMAのような幾つかのシステムでは、同期化基準(synchro
nizing reference)からシステムの動作を結合解除(deco
upling)することによって、有利さが達成される。例えば、地下鉄システ
ムのように、地下に配置されたシステムでは、GPSを使用する世界時同期化信
号を受信することは困難であり得る。たとえ強いGPS信号が用意されていても
、米国政府のGPSシステムからシステム動作を結合解除することは、幾つかの
政治状況では、望ましいように感じられる。同期化基準からシステムの動作を結
合解除するための他の理由があるかもしれない。
【0011】 システムで、1つ又はより多い基地局が、他の基地局と関係して非同期的に動
作するシステムにおいては、基地局間の相対的時間オフセットが、世界時基準の
使用なしには達成し得ないので、基地局は、単に相対的時間オフセット(典型的
には、相対的PNシーケンスオフセットとして測定された)に基づいては、お互
いを識別し得ない。かくして、遠隔ユニットが、非同期基地局と通信中で、そし
て先程まで同期基地局と通信中ではなかったとき、遠隔ユニットは、充分な正確
さで同期基地局のシステム時間情報を持ちそうにはない。
【0012】 例えば、遠隔ユニットが、非同期基地局のサービス領域内にあって、そして同
期基地局のサービス領域内へ移動中であることを想定されたい。更に、遠隔ユニ
ットが、相対的PNシーケンスオフセットを決定することにより、2つの異なる
基地局のパイロット信号を検出することは可能であることを想定されたい。遠隔
ユニットが、充分な正確さで同期基地局のシステム時間を既に知っていない限り
、遠隔ユニットは、どのパイロット信号が、どの基地局によって伝送されている
かを決定することは不可能だろう。換言すれば、遠隔ユニットは、異なる相対的
PNシーケンスオフセットに起因する2つの異なる同期基地局があることを識別
することは可能であるけれども、遠隔ユニットが、2つのPNシーケンスオフセ
ットを比較する絶対時間基準(absolute time referenc
e)を持たないので、遠隔ユニットは、パイロット信号のみに基づくどちらの同
期基地局の一致(identity)をも決定することは不可能である。
【0013】 従来のIS‐95又はcdma2000システムでは、一旦、順方向パイロッ
トチャンネルが捕捉されると、遠隔ユニットは、次に、順方向同期化チャンネル
を復調し得る。順方向同期化チャンネルタイミングは、そのフレーム境界が常に
順方向パイロットチャンネルのPNシーケンスの始めに配列されるようになって
いるから、これが可能になる。換言すれば、順方向同期化チャンネルフレーム境
界は、常に、相当する順方向パイロットチャンネルのPNシーケンスオフセット
のように、同一数のPNチップによって、システム時間からオフセットされる。
順方向同期化チャンネルは、システム識別(system identific
ation)、システム時間、基地局のPNシーケンスオフセット、及び幾つか
の他の有用な情報の項目のような、オーバヘッド情報を含む同期化チャンネルメ
ッセージを伝える(carry)。同期化チャンネルメッセージの復調後、遠隔
ユニットは、IS‐95に記載のような同期化チャンネルメッセージで送られる
PNオフセット及びシステム時間に従って、内部タイミングを調整する。
【0014】 従来の同期化チャンネルは、低いデータレート(例えば、IS‐95では12
00bps)で伝送され、そして同期化チャンネルメッセージは、フレーム単位
方式(frame‐by‐frame basis)で復調されなければならな
い多量のオーバヘッド情報を含むので、遠隔ユニットが、同期化チャンネルメッ
セージを介して伝送している基地局のシステム一致を決定することを可能とする
前に、略800ミリ秒の時間がかかるかもしれない。この遅延は、特にフェージ
ング環境において、非同期基地局から同期基地局へのハンドオフのタイミングに
望ましくもなく影響し得る。幾つかの実例では、従来の同期化チャンネルメッセ
ージを復調することによって、目標の同期基地局のシステム識別を決定しなけれ
ばならない遠隔ユニットに関連する遅延は、受入れられないほど長く、品質低下
(degradation)又は進行中の呼の途絶え(dropping)さえ
引起こすことになるだろう。
【0015】 かくして、非同期及び同期基地局間のハンドオフを容易にするための改良され
た方法及びシステムに対する必要があり、これは、従来の同期化チャンネルメッ
セージの復調に関連する望ましくない遅延を回避するものである。
【0016】 発明の概要 本発明は、パイロットPNシーケンスオフセットを有するパイロット疑似雑音
(pseudonoise)(PN)シーケンスを持つ同期CDMA基地局にお
いて、順方向リンクチャンネルを生成するための新規で改良された方法及びシス
テムに関する。一実施形態では、本方法は、同期化チャンネルメッセージを含む
同期化チャンネルを生成し、少なくともパイロットPNシーケンスオフセットを
含む識別チャンネルを生成し、そして同期化チャンネル及び識別チャンネルを直
交化(orthogonalize)する、諸ステップを含む。識別チャンネル
及び同期化チャンネルは、両方とも伝送される。しかしながら、移動局は、全部
の同期化チャンネルメッセージを復調しなければならない、というよりむしろ素
早く識別チャンネルからパイロットPNオフセットを入手し得る。識別チャンネ
ルは、更に、パイロットPNシーケンスの位相の表示、及びパイロットPNシー
ケンスのエポック(epoch)を含む。一実施形態では、本方法はゴレイ符号
(Golay code)を使用して識別チャンネルを符号化することを含む。
【0017】 本発明は、又、前に概説した方法を実施するためのシステムを備える。本シス
テムは、同期化チャンネルメッセージを含む同期化チャンネルを生成する同期化
チャンネルメッセージ生成器、少なくともパイロットPNシーケンスオフセット
を含む識別チャンネルを生成する識別チャンネルデータ生成器、並びに同期化チ
ャンネル及び識別チャンネルを直交化するための1番目及び2番目のウォルシュ
カバラ(walsh coveror)を含む。本システムは、更に、ゴレイ符
号を使用して識別チャンネルを符号化するための識別チャンネル符号器を含む。
【0018】 別々のものだが関係がある実施形態では、識別チャンネルは伝送されないが、
しかし同期化チャンネルメッセージ内容は縮減(reduce)される。本方法
は、少なくともパイロットPNシーケンスオフセットを含む縮減同期化チャンネ
ルメッセージを持つ縮減同期化チャンネルを生成し、放送チャンネルメッセージ
を持つ放送チャンネルを生成し、そして縮減同期化チャンネル及び放送チャンネ
ルを直交化することを含む。縮減同期化チャンネルメッセージは、更に、放送チ
ャンネルの中の同期化チャンネルフレームの位置の表示、及び放送チャンネルの
データレートの表示を含む。更に又、一実施形態では、本方法は、1番目の拡散
レート(spreading rate)に従って動作するときに完全同期化チ
ャンネルメッセージを持つ完全同期化チャンネルを生成し、そして2番目の拡散
レートに従って動作するときに縮減同期化チャンネルメッセージを持つ縮減同期
化チャンネルを生成することを含む。
【0019】 本発明は、又、本方法を実施するためのシステムを含む。本システムは、少な
くともパイロットPNシーケンスオフセットを含む縮減同期化チャンネルメッセ
ージを持つ縮減同期化チャンネルを生成するための縮減同期化チャンネルメッセ
ージ生成器、放送チャンネルメッセージを持つ放送チャンネルを生成するための
放送チャンネルメッセージ生成器、並びに縮減同期化チャンネル及び放送チャン
ネルを直交化するための1番目及び2番目のウォルシュカバラを含む。一実施形
態では、本システムは、更に、1番目の拡散レートに従って動作するときに完全
同期化チャンネルメッセージを持つ完全同期化チャンネルを生成するための同期
化チャンネルメッセージ生成器を含み、そして、縮減同期化チャンネルメッセー
ジ生成器は、2番目の拡散レートに従って動作するときに縮減同期化チャンネル
を生成する。
【0020】 本発明の特徴、目的、及び利点は、同じような参照数字が全体を通して相当す
るものを識別する図面とともに以下に述べられる詳細な説明から更に明白になる
だろう。
【0021】 好ましい実施形態の詳細な説明 今、図2を参照すると、同期及び非同期基地局の両方が示された無線通信シス
テムが示されている。移動交換センタ(Mobile Switching C
enter)(MSC)216は、公衆交換電話網(Public Switc
hed Telephone Network)(PSTN)(図示せず)に結
合され得る。MSC216は、又、2つの基地局コントローラ(Base St
ation Controller)(BSC)202及び214に結合される
。BSC202は、3つの非同期基地局204、206、及び208に、それぞ
れ地理的サービス領域(時々、“セル”として参照される)204A、206A
、及び208Aと共に、結合されているように示されている。BSC214は、
2つの同期基地局210及び212に、それぞれ地理的サービス領域210A及
び212Aと共に、結合されているように示されている。図2から判るように、
それぞれ非同期及び同期基地局の地理的サービス領域には、重要な意味を持つ重
複部分がある。遠隔ユニットのハンドオフが期待され、そしてそこで本発明が重
要な意味を持つ利点を与えるのは、これらの重複する地域の中である。図2に例
示されたものよりも、多いか又は少ない同期基地局及び非同期基地局があり得る
ことは理解される。更に、BSC202及びBSC214が、両方とも、同一の
MSC216に接続されないかもしれないが、しかしむしろ、独立の諸MSC、
又は、PSTN(図示せず)によって順番に連結された他の網実体(netwo
rk entity)に接続され得ることは、理解される。
【0022】 同期基地局210及び212の各々は、IS‐95又はcdma2000のい
ずれかに従って、技術的に周知のようにパイロットチャンネルを伝送する。更に
、各同期基地局210及び212は、1つ又はより多いシステムオーバヘッドチ
ャンネルを伝送する。例えば、同期基地局210及び212は、IS‐95又は
cdma2000のいずれかに従って、遠隔ユニットへタイミング、ペイジング
及び他の関連するオーバヘッド情報を運ぶために、同期化チャンネル及び/又は
1つ又はより多い放送チャンネルを伝送し得る。同期基地局210及び212に
よって伝送される順方向リンクチャンネルのあるものの簡単化したタイミング図
は、図3に示される。
【0023】 図3には、パイロットチャンネル300、同期化チャンネル302、及び識別
(ID)チャンネル304の3つの別々の順方向リンクチャンネルが示されてい
る。パイロットチャンネル300は、IS‐95に従う従来のパイロットチャン
ネルであり得る。パイロットチャンネル300は、システム時間零基準から異な
るPNオフセットで、同期基地局210及び212によって伝送される。図説明
の便宜上、パイロットチャンネル300は、フレーム300A、300B、30
0Cの連続的反復(continuous repetition)に分解され
得る。同期化チャンネル302は、IS‐95に従う従来の同期化チャンネルで
あり得る。同期化チャンネル302は、同様なPNオフセットに従い、パイロッ
トチャンネル300と時間的整列されている同期化チャンネルフレームの始めで
、伝送される。図説明の便宜上、同期化チャンネル302は、フレーム302A
、302B、302Cの連続的反復に分解され得る。
【0024】 IDチャンネル304は、又、パイロットチャンネル300のPNオフセット
と時間的に整列されているように、図3に示されている。しかしながら、IDチ
ャンネル304は、従来のIS‐95チャンネルではない。好ましくは、IDチ
ャンネル304は、従来のパイロットチャンネル300及び従来の同期化チャン
ネル302に加えて、同期基地局210及び212によって伝送されることであ
る。IDチャンネル304は、又、好ましくは、順方向チャンネルの直交性を維
持するために、パイロットチャンネル300又は同期化チャンネル302とは異
なるウォルシュ符号でカバーされることである。しかしながら、IDチャンネル
304が、必ずしも残余のオーバヘッドチャンネルに直交する必要はないことは
、理解される。図説明の便宜上、IDチャンネル304は、パイロットチャンネ
ル300のPNシーケンスと時間を合わせて整列されたフレーム304A、30
4B、304Cの連続的反復に分解され得る。
【0025】 IDチャンネル304は、非同期基地局204、206、208から同期基地
局210、212へのハンドオフを改良するために使用される。特に、IDチャ
ンネル304は、移動局が、パイロットPNオフセット、並びに、それ故ハンド
オフしようとする目標の同期基地局210又は212の一致及びタイミングを決
定するのを支援する。前述のように、従来の同期化チャンネル302は、伝送し
ている基地局のパイロットPNオフセットに加えて大量の情報を含む。この付加
的情報は、パイロットPNオフセットのように、非同期基地局から同期基地局へ
のハンドオフの間、移動局に対して直ちに臨界的になるようなことはない。かく
して、図3の実施形態では、IDチャンネル304は、伝送している基地局のパ
イロットPNオフセットを素早く決定するために基地局に必要なわずかな情報し
か含んでいない。例えば、本発明の一実施形態では、IDチャンネル304は、
少なくとも9ビットパイロットPNオフセットを含む。IDチャンネル304は
、又、80msの間に2ビット位相のパイロットPNシーケンス、そして1ビッ
ト偶/奇表示(even/odd indication)の80msエポック
のパイロットPNシーケンスをも含み得る。これらの付加的フィールド(add
itional field)は、移動局がPN長符号状態を決定することを許
容する。この情報を用いて、移動局は、システム時間を引出し、そして伝送して
いる基地局のタイミングに同期化し得る。
【0026】 例示的実施形態では、IDチャンネル304は、ゴレイ符号化される。例えば
、12ビット(9つのパイロットPNオフセット、プラス2つの位相、プラス1
つの偶/奇)を持つ実施形態では、IDチャンネル304は、24ビット(24
、12)ゴレイ符号ワード(Golay code word)を使用する。ゴ
レイ符号は、強固で効果的な誤り訂正符号として技術的によく知られていて、こ
こで詳細に議論することもないだろう。模範的ゴレイ符号化及び復号化手法は、
シュ・リン(Shu Lin)及びダニエル・J・コステロ・ジュニア(Dan
iel J.Costello,Jr.)による著書“誤り制御符号化:基礎及
び応用”ISBN 0‐13‐283796‐X、に発表されている。しかしな
がら、技術的によく知られている従来の符号化又は他の手法のような、他の誤り
訂正符号化手法は、本発明から逸脱することなく、IDチャンネル304のため
に使用し得る。
【0027】 各IDチャンネルフレーム304A、304B、304Cは、1つ又はより多
い符号ワードを含み得るもので、各符号ワードは、パイロットPNオフセット、
及び、随意に前述の他の情報を含む。IDチャンネル304は、好ましくは、連
続的に反復されることである。連続的反復は、単一の符号ワードの持続時間の間
充分なエネルギーを集めなかった移動局が、符号ワードを復号しパイロットPN
オフセットを回復するために、複数の連続する符号ワードからのエネルギーを結
合することを許容する。本発明の一実施形態では、隣接者として少なくとも1つ
の非同期基地局204、206、208を持つこれらの同期基地局210、21
2のみが、IDチャンネル304を伝送するだろう。
【0028】 図4は、パイロットチャンネル、従来の同期化チャンネル、及び別々のIDチ
ャンネルの同時伝送をするCDMA変調器の選択された部分のブロック図を示す
。変調器の全ての部分ではなく、本発明を教示する関連性がある部分のみが示さ
れていることが理解される。技術的に周知のように、パイロットチャンネルは、
ウォルシュ関数(Walsh function)W(0)(“W(0)”)に
よってカバーされる、全部論理零のシーケンスである。図4に示されるように、
パイロットチャンネルデータ生成器400Aは、全部零のストリームを生成し、
それはその後はウォルシュカバラ(Walsh coveror)402の中で
W(0)によってカバーされる。従来の同期化チャンネルメッセージは、同期化
チャンネルメッセージ生成器400Bによって生成され、そして回旋符号器(c
onvolutional encoder)408で回旋的に符号化される。
好ましい実施形態では、回旋符号器408は、望ましい結果のデータレートに依
存し、拘束された9の長さを持つ、レート2分の1又はレート3分の1の回旋符
号器のいずれかであり得る。各符号化シンボルは、シンボル中継器(symbo
l repeater)410で繰返される。反復の総量は、又、望ましい結果
のデータレートに依存するが、好ましくは、1x又は2xのファクタである。イ
ンタリーバ412のブロックは、よく知られているインタリーバフォーマットに
従い、反復された符号シンボルをインタリーブする。インタリーバ412の大き
さは、又、データレートに依存し得る。同期化チャンネルは、次に、ウォルシュ
カバラ404の中でウォルシュ関数32(“W(32)”)でカバーされる。I
Dチャンネルデータは、最小限のパイロットPNオフセットで、IDチャンネル
生成器400Cによって生成され、そしてIDチャンネル符号器414によって
符号化される。IDチャンネル符号器414は、ゴレイ符号器、又は回旋符号器
408と同様な回旋符号器のような他の符号器であり得る。IDチャンネル符号
シンボルは、シンボル中継器416で反復され、そしてインタリーバ418でイ
ンタリーブされる。符号シンボル反復の総量及びインタリーバ418の大きさは
、データレートの数秘学(numerology)に依存し、無反復から3x(
各シンボルは、3回反復される)まで変化し得るだろう。IDチャンネルは、次
に、パイロットチャンネル(W(0))又は同期化チャンネルW(32)とは異
なるウォルシュ関数によっとカバーされる。パイロットチャンネルデータ生成器
400A、同期化チャンネルメッセージ生成器400B、及びIDチャンネルデ
ータ生成器400Cが、単一のプロセッサ、又はここで記述されたようにプログ
ラムされたASIC、に統合化され得ることは、注目すべきである。確かに、図
4に表された全ての機能ブロックは、単一のASICの上へ統合化され得る。
【0029】 本発明の他の実施形態では、別々のIDチャンネル304は伝送されない。そ
の代りとして、ある条件下では、同期化チャンネル302上の情報は、移動局が
伝送している基地局のパイロットPNオフセットを得るために必要な時間の総量
を減らすために縮減される。2番目の実施形態は、例示的cdma2000シス
テムに関して開示されるだろう。
【0030】 この代替的実施形態は、基地局が高いデータレートで伝送しているときに使用
され得る同期化チャンネルメッセージに、より効率的な構成を与える。この代替
的実施形態では、さもなければ、同期化チャンネルメッセージの部分である幾つ
かのフィールドは、同期化チャンネルメッセージがはっきりと短かくされ得るよ
うに、他の放送チャンネルに移動させられる。これは、システム時間上でその前
の情報を取得しなかった後に、移動基地局の中でより短いブートアップ時間(“
boot‐up” time)に導く。後に、移動局は別々の放送チャンネル上
で、より臨界的でない情報を読出し得る。
【0031】 cdma2000システムでは、同期化チャンネルは、拡散レート1(1.2
288mcps)及び3(3.6864mcps)の両方について1200bp
sのデータレートで動作する。同期化チャンネルは、移動局で正確な同期化クロ
ックを供給するためのタイミングフィールドと同様に、基地局に特定の、そして
システムにアクセスするために移動局によって必要とされる情報を伝送する。同
期化チャンネルメッセージが形成された後、それは、31ビット群に分割され、
そして、メッセージ開始(SOM)フィールドの1ビット及び同期化チャンネル
フレームボディの31ビットを含む同期化チャンネルフレームで送られる。3つ
の同期化チャンネルフレームは、長さ80ms(96ビット)の同期化チャンネ
ルスーパーフレームを形成するために結合される。30ビットのCRCが、又、
付加される。もし、同期化チャンネルメッセージが、93ビット(SOMビット
を除く)の整数倍より小さいなら、メッセージの終りで、パッドビットセットで
零にパッドされる。
【0032】 従来のcdma2000同期化チャンネルメッセージ(最初の実行版について
)は、下の表1に示されている。
【表1】従来の同期化チャンネルメッセージ
【0033】 かくして、表1から、従来の同期化チャンネルメッセージボディは、約180
ビット、プラスCRCの30ビット、プラスSOMビットを持つ。これに、パッ
ディングビット(padding bit)が付加され、結果として3つのスー
パーフレーム長であるメッセージになる。同期化チャンネルメッセージによって
示される長符号状態(LC_STATE)が同期化チャンネルメッセージの終了
後320msであるので、同期化チャンネルメッセージが誤りの影響を受けない
(error‐free)で受信されると想定すると、パイロット捕捉から移動
局が長符号状態を獲得するまでのブートアップ時間が800msであることは、
判り得る。例えば、もし、同期化チャンネルメッセージが240ms長であれば
、そうすると移動局が同期化チャンネルメッセージのメッセージ(SOM)ビッ
トの1番目の始めを受信するためには、240msにいたるまでかかるであろう
。そうして同期化チャンネルメッセージを復号するために240ms、そして長
符号状態が移動局に負荷されるまで320msかかるものと想定すると、全遅延
は、800msになり得るだろう。その背景について前述したように、もし、移
動局が、進行中の呼を伴い、非同期基地局から同期基地局へハンドオフされてい
るとすれば、これは、余りにも長いものであろう。
【0034】 かくして、本発明のこの代替的実施形態は、表1のフィールドの多くを別の放
送チャンネルに移転させ、それによって、同期化チャンネルメッセージをはっき
りと短くすることを含む。特に、ある環境下では(後で、更に詳細に議論する)
、同期化チャンネルメッセージは、下の表2に載せられたフィールドに縮減され
る。
【表2】縮減された同期化チャンネルメッセージ
【0035】 LOCフィールドは、160msのフレーム時間ユニットの中での(好ましい
実施形態では、26.66ms長の)同期化チャンネルフレームの位置を表す。
BRATフィールドは、他のフィールドが表1から移転させられた放送チャンネ
ルのデータレートを示す。OTD_MODEは、伝送する基地局の直交化伝送ダ
イバーシチモード(orthogonal transmit diversi
ty mode)の標識である。直交化伝送ダイバーシチは、多数のアンテナに
順方向リンクチャンネルシンボルを分配し、そして各アンテナに関連して、独特
のウォルシュ又は準直交関数(quasi‐orthogonal funct
ion)を用いてシンボルを拡散する、順方向リンク伝送方法である。これらの
3つのフィールドは、一緒に、別々の放送チャンネルへ移転させられたフィール
ドを素早く位置決めおよび復調するための充分な情報を移動局に供給する。PI
LOT_PNは、伝送する基地局のパイロットPNオフセットである。前述した
ように、パイロットPNオフセットを知ることは、もし、同期システムのシステ
ム時間が既知でないならば、伝送する基地局の一致及びタイミングを決定するた
めに必要である。
【0036】 図5は、パイロットチャンネル、縮減同期化チャンネル、及び放送チャンネル
を同時に伝送するCDMA変調器の選択された部分のブロック図を示す。変調器
の全ての部分ではなく、本発明を教示する関連性がある部分のみが示されている
ことが理解される。パイロットチャンネルデータ生成器400A及びウォルシュ
カバラ402は、図4に示されたものと同一である。縮減同期化チャンネルメッ
セージ生成器500Bは、上の表2に示されるように、縮減同期化チャンネルメ
ッセージを生成する。上の表2に示されたもの以外の他のデータフィールドの結
合は、本発明から逸脱することなく代用され得る。例えば、フィールド長は、異
なってもよい。全ビット数は異なってもよく、そしてパディングビットを含んで
もよい。縮減同期化チャンネルメッセージ生成器500Bは、縮減同期化チャン
ネルメッセージを、それが拡散比の数秘学によって決定されたフォーマットに従
い回旋的に符号化される回旋符号器508に手渡す。好ましくは、符号化レート
は、拘束された9の長さを有する、2分の1又は3分の1のいずれかであること
である。符号シンボルは、そこで、符号シンボル中継器510で反復される。反
復の総量は、又、望ましい拡散レートに依存する。好ましくは、各シンボルが、
2回又は4回反復されることである。もし、縮減同期化チャンネルメッセージ生
成器500Bによって生成された縮減同期化チャンネルメッセージが、1200
bpsで32ビットであり、そしてレート3分の1回旋符号器によって符号化さ
れ、そして4回反復されていたならば、結果としての縮減同期化チャンネルフレ
ームは、持続時間で26.667msであっただろう。
【0037】 反復される符号シンボルは、事前決定されたインタリーブフォーマットに従い
、インタリーバ512によって、インタリーブされる。好ましくは、インタリー
ブフォーマットは、96符号シンボル持続時間のブロックインタリーバであるこ
とである。これは、縮減同期化チャンネルメッセージを全体として得るために、
移動局が、データの全部の同期化チャンネルフレーム(26.667ms)を復
調する必要はない程度までの柔軟性を移動局に提供する。インタリーブされたシ
ンボルは、次に、ウォルシュカバラ504の中で、ウォルシュ関数W(32)で
カバーされる。これは、IS‐95又はcdma2000システムで従来の同期
化チャンネルのために予約される同様のウォルシュ関数であることに注目された
い。
【0038】 縮減同期化チャンネルメッセージは、前の例では、同期化チャンネルフレーム
の中では、4回反復される。もし、移動局が、充分なE/Nを受信するなら
、移動局は、同期化チャンネルフレームのただ一部(4分の1、2分の1、4分
の3)のみを復調後、高い信頼性で同期化チャンネルメッセージを復調し得る。
それだけでなく、もし、同期化チャンネルメッセージが多数のフレームに及んで
いて、そして丁度1つのフレームが深いフェド状態(in deep fade
)にあるなら、移動局は、全部のメッセージを新たに復調することを必要とする
かもしれず、更に、ブートアップ時間を増加するという理由で、1つのフレーム
の中に全部の縮減同期化チャンネルメッセージを持つという利点がある。
【0039】 縮減同期化チャンネルメッセージについての前述の構造を用いて、移動局にお
ける26.667msの同期化チャンネルフレームを超える効果的なE/N は、約14.9dbである。かくして、移動局は、同期化チャンネルフレームの
部分の中で同期化チャンネルメッセージを読出しそうになる。たとえそうでも、
移動局が、縮減同期化チャンネルメッセージを復号するために、26.667m
sの全部の同期化チャンネルフレームの時間がかかることを想定すると、移動局
が、放送チャンネルの復調を開始し得るまでの平均時間は、約56.667ms
である。これは、平均ブートアップ時間、即ち、伝送する基地局を唯一無二に識
別するのに充分なパイロットPNオフセットを決定し、そして放送チャンネルの
復調を開始するための平均時間で約620msの節約に相当する。
【0040】 放送チャンネルメッセージ生成器500Cは、表2に載せられなかった表1か
らのフィールドを含む放送チャンネルメッセージを生成する。メッセージは、回
旋符号器514で回旋的に符号化され、符号シンボルは、シンボル中継器516
で反復され、そして反復された符号シンボルは、インタリーバ518でインタリ
ーブされる。放送チャンネルは、そこで、パイロット及び同期化チャンネルを用
いて直交性を維持するために、ウォルシュカバラ506の中で、W(0)又はW
(32)とは異なるウォルシュ関数(“W(N)”)を用いてカバーされる。勿
論、表1に載せられなかったものとは別の異なるフィールドが、本発明から逸脱
することなく、放送チャンネル上で伝送され得ることが理解される。
【0041】 本発明の他の実施形態では、縮減同期化チャンネルメッセージは、非同期隣接
者を持つこれらの基地局でのみ伝送される。本発明の他の実施形態では、縮減同
期化チャンネルメッセージは、基地局が、ある拡散レートで動作しているときに
伝送されるのみである。例えば、一実施形態では、基地局は、3.6864mc
psの拡散レート(cdma2000での直接シーケンス拡散のための拡散レー
ト3)で動作しているときに縮減同期化チャンネルメッセージを伝送するのみで
、そしてその代りとして、1.2288mcpsの拡散レート(cdma200
0での直接シーケンス拡散のための拡散レート1)で動作しているときに従来の
同期化チャンネルメッセージを伝送する。かくして、拡散レート1については、
従来の同期化チャンネルメッセージは、同期化チャンネルスーパーフレームの始
まりで開始し、そして3つのスーパーフレームに及ぶだろう。しかしながら、拡
散レート3については、縮減同期化チャンネルメッセージは、同期化チャンネル
フレームの始まりで開始し、そして26.667msの単一の同期化チャンネル
フレームで4回反復されるだろう。同様に、放送チャンネルは、そのときに同期
化チャンネルからの“余分の(extra)”フィールドを伝えるのみだろう。
【0042】 図4及び図5の実施形態は、本発明の単なる例示的実施形態であり、そして1
つ又はより多い“同期化チャンネル”又は“放送チャンネル”を用いる“IDチ
ャンネル”の他の結合は、ここでの教示を使用して、技術的に通常の技量を有す
る者によって具現化され得ることは、注目すべきである。例えば、前の表に示さ
れたものとは別の異なる情報が伝送されてもよく、又は同様な情報若しくはその
部分情報(subset)は、ここに教示されたチャンネルに、別々に(dif
ferently)分割されてもよい。それだけでなく、本発明が、“従来の同
期化チャンネル”を用いる“IDチャンネル”若しくは“縮減同期化チャンネル
”、又は“放送チャンネル”の全ての結合を包含するために意図されていること
は、注目すべきである。
【0043】 ここに表された2つの例(図4及び図5)が、ここに記述されたおなじ基本的
な発明の別々の種(species)として考察され得ることは、更に、理解す
べきである。特に、両実施形態は、移動局が、パイロットPNオフセットに従い
、CDMAシステムにおける同期基地局の一致及びタイミングを決定するために
必要な時間をはっきりと短縮する、オーバヘッドメッセージ及びオーバヘッドチ
ャンネルを生成するための方法及びシステムを目指す。図4の実施形態は、現存
するIS‐95に基礎をおくシステムへの新しいIDチャンネルのオーバーレイ
に直接適用する。図5の実施形態は、従来の同期化チャンネルを縮減同期化チャ
ンネルに取替え、そして余分のフィールドを放送チャンネルに移動させることに
直接関係し、それは、cdma2000システムの3xDSモードのために有利
であるだろう。
【0044】 本発明は、ここに、例示的cdma2000又はIS‐95順応のシステムに
開示されているが、基地局が、そのパイロットPNオフセットによって、唯一無
二に識別される他のシステムに、ここに記述された原理が、有利に応用され得る
ことは、理解される。図4及び5は、別々の機能ブロックを示しているが、これ
らのブロックが、1つ又はより多いASIC又はDSPの上に有利に統合され得
ることは、又、注目すべきである。
【0045】 好ましい実施形態の前の記述は、技術的に技量のある任意の人が、本発明を実
施し又は使用することを可能にするように、用意されている。これらの実施形態
への各種の修正は、技術的に技量のある人達には既に明白であり、そしてここに
定義された総称的原理は、創意的能力を使用しなくても他の実施形態に応用され
得る。かくして、本発明は、ここに示した実施形態に限定するように意図するも
のではなく、ここに開示した原理及び新規な特徴に矛盾しない最大の範囲に一致
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 地上無線通信システムの例示的実施形態を示す。
【図2】 同期及び非同期基地局の両方を含む無線通信システムを示す。
【図3】 本発明の同期基地局によって伝送される順方向リンクチャンネルのあるものの
簡単化したタイミング図である。
【図4】 パイロットチャンネル、従来の同期化チャンネル、及び別々のIDチャンネル
の同時伝送を持つCDMA変調器の選択された部分の機能上のブロック図である
【図5】 パイロットチャンネル、縮減同期化チャンネル、及び放送チャンネルを同時に
伝送するCDMA変調器の選択された部分のブロック図である。
【符号の説明】
10… 無線通信システム 12A… 遠隔ユニット 12B… 携帯コンピュ
ータ遠隔ユニット 12C… 固定位置遠隔ユニット 14… 基地局 202…
基地局コントローラ 204.206… 非同期基地局 204A.206A…
地理的サービス領域 210… 同期基地局 210A… 地理的サービス領域
216… 移動交換センタ 300… パイロットチャンネル 300A.30
0B… フレーム 302… 同期化チャンネル 302A.302B… フレー
ム 304… 識別チャンネル 304A… IDチャンネルフレーム 400A
… パイロットチャンネルデータ生成器 400B… 同期化チャンネルメッセー
ジ生成器 400C… IDチャンネル生成器 402… ウォルシュカバラ 4
04… ウォルシュカバラ 408… 回旋符号器 410… シンボル中継器
412… インタリーバ 414… IDチャンネル符号器 416… シンボル
中継器 418… インタリーバ 500B… 縮減同期化チャンネルメッセージ
生成器 500C… 放送チャンネルメッセージ生成器 504… ウォルシュカ
バラ 506… ウォルシュカバラ 508… 回旋符号器 510… 符号シン
ボル中継器 512… インタリーバ 514… 回旋符号器 516… シンボ
ル中継器 518… インタリーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 寺澤 大輔 アメリカ合衆国、カリフォルニア州 92126 サン・ディエゴ、チノン・サーク ル 10754 (72)発明者 シャンバーグ、アブヒジット・ジー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 92122 サン・ディエゴ、ナンバー1524、 チャーマント・ドライブ 7560 (72)発明者 ジョウ、ユ−チェウン アメリカ合衆国、カリフォルニア州 92129 サン・ディエゴ、リバーヘッド・ ドライブ 9979 (72)発明者 オデンワルダー、ジョセフ・ピー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 92014 デル・マー、ランチョ・リアル 14967 (72)発明者 ビレネッガー、ゼルゲ スイス国、シーエイチ−1425 オネン、デ リエール−ビル・ビー (72)発明者 サーカール、サンディップ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 92126 サン・ディエゴ、ガルビン・アベ ニュー 9414 Fターム(参考) 5K022 EE02 EE13 EE36 5K047 AA02 BB01 GG34 HH15 MM02 5K067 AA14 CC10 DD25 EE02 EE10 EE16 EE23 FF23

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイロットPNシーケンスオフセットを用いるパイロット疑
    似雑音(PN)シーケンスを持つ同期CDMA基地局における順方向リンクチャ
    ンネルを生成するための方法において、 同期化チャンネルメッセージを含む同期化チャンネルを生成し、 少なくとも前記パイロットPNシーケンスオフセットを含む識別チャンネルを
    生成し、そして 前記同期化チャンネル及び前記識別チャンネルを直交化する、 ステップを含む方法。
  2. 【請求項2】 前記識別チャンネルは前記パイロットPNシーケンスの位相
    の表示を更に含む請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記識別チャンネルは前記パイロットPNシーケンスのエポ
    ックの表示を更に含む請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 ゴレイ(Golay)符号を使用して前記識別チャンネルを
    符号化するステップを更に含む請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 ゴレイ符号を使用して前記識別チャンネルを符号化するステ
    ップを更に含む請求項3の方法。
  6. 【請求項6】 パイロットPNシーケンスオフセットを用いるパイロット疑
    似雑音(PN)シーケンスを持つ同期CDMA基地局における順方向リンクチャ
    ンネルを生成するためのシステムにおいて、 同期化チャンネルメッセージを含む同期化チャンネルを生成する同期化チャン
    ネルメッセージ生成器と、 少なくとも前記パイロットPNシーケンスオフセットを含む識別チャンネルを
    生成する識別チャンネルデータ生成器と、そして 前記同期化チャンネル及び前記識別チャンネルを直交化するための1番目及び
    2番目のウォルシュ(walsh)カバラと、 を含むシステム。
  7. 【請求項7】 前記識別チャンネルは前記パイロットPNシーケンスの位相
    の表示を更に含む請求項6のシステム。
  8. 【請求項8】 前記識別チャンネルは前記パイロットPNシーケンスのエポ
    ックの表示を更に含む請求項7のシステム。
  9. 【請求項9】 ゴレイ符号を使用して前記識別チャンネルを符号化するため
    の識別チャンネル符号器を更に含む請求項6のシステム。
  10. 【請求項10】 ゴレイ符号を使用して前記識別チャンネルを符号化するた
    めの識別チャンネル符号器を更に含む請求項8のシステム。
  11. 【請求項11】 パイロットPNシーケンスオフセットを用いるパイロット
    疑似雑音(PN)シーケンスを持つ同期CDMA基地局における順方向リンクチ
    ャンネルを生成するための方法において、 少なくとも前記パイロットPNシーケンスオフセットを含む縮減同期化チャン
    ネルメッセージを持つ縮減同期化チャンネルを生成し、 放送チャンネルメッセージを持つ放送チャンネルを生成し、そして 前記縮減同期化チャンネル及び前記放送チャンネルを直交化する、 ステップを含む方法。
  12. 【請求項12】 前記縮減同期化チャンネルメッセージは前記放送チャンネ
    ルの中の同期化チャンネルフレームの位置の表示を更に含む請求項11の方法。
  13. 【請求項13】 前記縮減同期化チャンネルメッセージは前記放送チャンネ
    ルのデータレートの表示を更に含む請求項12の方法。
  14. 【請求項14】 1番目の拡散レートに従って動作しているときに完全な同
    期化チャンネルメッセージを持つ完全な同期化チャンネルを生成し、そして 2番目の拡散レートに従って動作しているときに前記縮減同期化チャンネルメ
    ッセージを持つ前記縮減同期化チャンネルを生成する、 ステップを更に含む請求項11の方法。
  15. 【請求項15】 パイロットPNシーケンスオフセットを用いるパイロット
    疑似雑音(PN)シーケンスを持つ同期CDMA基地局における順方向リンクチ
    ャンネルを生成するためのシステムにおいて、 少なくとも前記パイロットPNシーケンスオフセットを含む縮減同期化チャン
    ネルメッセージを含んでいる縮減同期化チャンネルを生成するための縮減同期化
    チャンネルメッセージ生成器と、 放送チャンネルメッセージを持つ放送チャンネルを生成するための放送チャン
    ネルメッセージ生成器と、そして 前記縮減同期化チャンネル及び前記放送チャンネルを直交化するための1番目
    及び2番目のウォルシュカバラと、 を含むシステム。
  16. 【請求項16】 前記縮減同期化チャンネルメッセージは前記放送チャンネ
    ルの中の同期化チャンネルフレームの位置の表示を更に含む請求項15のシステ
    ム。
  17. 【請求項17】 前記縮減同期化チャンネルメッセージは前記放送チャンネ
    ルのデータレートの表示を更に含む請求項16のシステム。
  18. 【請求項18】 1番目の拡散レートに従って動作しているときに完全な同
    期化チャンネルメッセージを持つ完全な同期化チャンネルを生成するための同期
    化チャンネルメッセージ生成器を更に含み、前記縮減同期化チャンネルメッセー
    ジ生成器は2番目の拡散レートに従って動作しているときに前記縮減同期化チャ
    ンネルを生成する請求項15のシステム。
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