JP2002542725A - 加入者線の物理構造の判定 - Google Patents

加入者線の物理構造の判定

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Teradyne Inc
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Abstract

(57)【要約】 加入者線の構造を判定する方法である。この方法は、この方法は、加入者線と、基準セットからなるモデル回線との間で一致するものを探すために、基準セットをサーチするステップと、加入者線が特定の物理構造を有することを識別するステップと、を含む。一致は回線の電気的特性に基づく。識別動作は、特定の物理構造を有するモデル回線の1つとの一致の発見に応じて行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本願は、1999年4月20日に提出された米国出願第09/294,563
号の一部継続出願である
【0002】発明の背景 本発明は、一般的に通信ネットワークに関し、特にマルチワイヤ通信線の電気
特性を判定することに関する。
【0003】 近年、従来の電話回線サービス(POTS)の加入者回線で、高速デジタル信
号を搬送するという要求が高まってきている。この要求は、インターネットおよ
び遠隔のオフィスコンピュータの双方への家庭からのアクセスによって、さらに
高まりを見せている。通常、アクセスのタイプは双方とも、デジタル信号を搬送
する経路の一部としてPOTS線を採用する。
【0004】 POTS線は、可聴周波数で音声信号を搬送するために設計されたが、可聴周
波数範囲の付近で、トーン信号としてデジタル信号を搬送することもできる。I
SDNおよびADSLなどの近年のデジタルサービスは、可聴周波数よりかなり
高い周波数でデータを伝送する。音声信号を良好に伝送するPOTS線は、これ
らのより高い周波数では、デジタル信号を伝送するのに不完全な場合がある。そ
れにもかかわらず、多くの電話オペレーティング会社(TELCO)は、ISD
Nおよび/またはADSLデータサービスを、その加入者に提供しようと考えて
いる。
【0005】 TELCO交換機と加入者の敷地との間の電話線では、ISDNおよびADS
L伝送の高周波数特性を不完全な形でしか達成できないことが多い。しかしなが
ら、高コストにより、これらの加入者回線を広範囲にわたって交換することは、
ISDNおよびADSLをサポートすることができる回線を加入者に提供するた
めには望ましくない解決法となっている。より安価な代替案は、高速デジタルデ
ータを伝送するのに不適切な加入者回線だけを修理または除去することであろう
【0006】 不適切な回線の交換または修理を制限するために、TELCOは、加入者回線
がISDNおよびADSLなどのデータサービスをサポートすることを予測する
方法を開発することに幾分重点を置いてきた。かかるデータサービスがサポート
される周波数の範囲を予測することに、幾分重点が置かれてきた。またいくつか
の方法は、すでにデータサービスをサポートしている加入者回線における障害を
見つけるように開発されており、かかる障害(故障)を修理できるようにしてい
る。
【0007】 高速デジタル伝送をサポートするために加入者回線の能力を予測する現在の方
法は、通常、自動化されておらず、労働集約的であり、多数の地点におけるテス
トアクセスを必要とする。多くの場合、これらの方法は、データ伝送能力を判定
するために、回線パラメータの高周波数測定の熟練した解釈を用いることを必要
とする。ネットワークスケールにおいて、かかるテストは、実施するのに非常に
費用がかかる。
【0008】 本発明は、上述した問題の1つまたは複数の悪影響を克服する、あるいは少な
くとも低減することに向けられている。
【0009】発明の概要 第1の態様において、本発明は、加入者線の物理構造を判定する方法を提供す
る。この方法は、加入者線と、基準セットからなるモデル回線との間で一致する
ものを探すために、基準セットをサーチするステップと、加入者線が特定の物理
構造を有することを識別するステップと、を含む。一致は回線の電気的特性に基
づく。識別動作は、特定の物理構造を有するモデル回線の1つとの一致の発見に
応じて行われる。
【0010】 第2の態様において、本発明は、データサービスのための加入者線の適格性を
認定する方法を提供する。この方法は、電気的特性のセットを比較することによ
り加入者線に最もよく一致するものを探すために、モデル回線の基準セットをサ
ーチするステップと、加入者線が特定の物理構造を有するものと判定するステッ
プとを含む。判定するステップは、特定の物理構造を有するモデル回線に最もよ
く一致することに応答して行われる。この方法は、また特定の物理構造が、認定
されない回線に対応するものと判定するのに部分的に応じて、データサービスの
ために加入者線を認定しないステップを含む。
【0011】 第3の態様において、本発明は、データサービスを提供する方法を提供する。
この方法は、加入者線と基準セットのモデル回線との間の電気的特性の一致をサ
ーチするステップと、加入者線が前記データサービスのために認定されるか否か
を判定するステップとを含む。判定動作は、最もよく一致するモデル回線がブリ
ッジタップおよびゲージの混合体のうちの一方を有するか否かに部分的に基づい
て行われる。この方法は、また加入者線が認定されるものと判定されるのに応じ
て、ビジネス活動を実行するステップを含む。
【0012】 第4の態様において、本発明は、前述の方法の1つ又は複数をコンピュータに
実行させる命令の実行可能なプログラムを格納するデータ記憶装置を提供する。 種々の実施形態は、高周波数性能について予測するために、加入者回線の低周
波数電気特性のデータを提供するテストアクセスを使用する。
【0013】 本発明の他の特徴および利点は、図面とともに以下の説明より明らかになろう
【0014】発明の実施の形態 測定装置およびテスト装置 図1は、加入者回線12〜14における障害を検出するためのシステム11を
備えるPOTSネットワーク10の一部を示す。加入者回線12〜14は、加入
者ユニット16〜18、すなわちモデムおよび/または電話器を電話交換機15
に接続する。交換機15は、加入者回線12〜14を電話ネットワーク10の他
の部分に接続する。交換機15は、POTS交換機または別の装置、例えばデジ
タル加入者ループアクセス(DSLAM:Digital Subscriber Loop Access Mul
tiplexer)でありうる。
【0015】 各加入者回線12〜14は、音声伝送に適合された標準のツイスト2線式電話
回線からなる。2線は概してリングAR@ワイヤおよびチップAT@ワイヤと呼
ばれる。
【0016】 各加入者回線12〜14の大部分は、1つまたは複数の標準電話ケーブル22
内に収容される。ケーブル22は、多くの、例えば1ダースよりも多くの加入者
回線12〜14を密に詰め込んだ構成で収容する。密に詰め込むことで、個々の
加入者回線12〜14の伝送特性を変更する電気的環境が生まれる。
【0017】 回線障害を検出するための電気測定は、測定ユニット40により行われる。各
種実施形態において、測定ユニット40は、装置41および43のうちの一方ま
たは双方を備える。各装置41、43は、選択した回線12〜14に対して一方
向(片側)の電気測定を行う。好ましい実施形態において、電気測定は一方向で
ある。装置41は、同相モード構成の選択した加入者回線12〜14のチップワ
イヤおよびリングワイヤに対して測定を行い、スプリットペアの検出に有用な結
果を生成する。装置43は、選択した回線12〜14のチップワイヤおよびリン
グワイヤのアドミタンスを別個にあるいは共に測定することができ、特定の物理
的な回線構造の決定に有用なデータを生成する。測定ユニット40はまた、他の
タイプの電気測定、すなわち一方向または両方向の測定を行う他の装置(図示せ
ず)を収容しうる。測定ユニット40は、テストバス42を介して交換機15に
接続される。
【0018】 装置41、43は、テストバス42および標準音声テストアクセス44を介し
て交換機15に接続する。音声テストアクセス44は、装置41あるいは装置4
3のいずれかを、テストするために選択した加入者回線12〜14に電気的に接
続する。音声テストアクセス44は概して、約100ヘルツ(Hz)と20キロ
ヘルツ(KHz)の間の低周波の電気信号を伝送する。しかし、テストアクセス
44は、交換機15によっては、より高周波、例えば100から300KHzま
での信号を伝送する場合もある。
【0019】 測定ユニット40は、行う測定のタイプ、使用する装置41、43、およびテ
ストする加入者回線12〜14を選択するコンピュータ46により制御される。
コンピュータ46は、接続48、例えば回線、ネットワーク、または専用回線を
介して制御信号を測定ユニット40に送信すると共に、同じ接続48を介して測
定結果を測定ユニット40から受信する。
【0020】 コンピュータ46は、測定ユニット40がテスト中の回線を制御するため、お
よび測定ユニット40からの結果を用いて回線状況または障害を検出するための
ソフトウェアプログラムを含む。ソフトウェアプログラムは、実行可能な形態で
、データ記憶装置49、例えばハードドライブまたはランダムアクセスメモリ(
RAM)に記憶される。プログラムはまた、そこからプログラムを実行すること
のできる、光ディスクまたは磁気ディスク等の読み取り可能な記憶媒体50に符
号化してもよい。
【0021】 テストを行うには、測定ユニット40が、内部装置41、43に接続するため
に、テストする回線12〜14をバス42のワイヤに接続するよう音声テストア
クセス44に信号で知らせる。次に、内部装置41、43のうちの一方または双
方が、選択した回線12〜14に対して電気測定を行う。測定を完了した後、測
定ユニット40は、バス42のワイヤから回線12〜14を切断するよう交換機
15に信号で知らせる。
【0022】 コンピュータ46は、データサービスのために回線12〜14を完全に接続す
る前に、選択した加入者回線12〜14を分類することができる。回線12〜1
4を割り当てることのできる可能なクラスの範囲は、TELCOの商業的ニーズ
に依存する。単純であるが非常に有用なクラスセットは、データサービスの提供
に対して「適格」とみなされるか、または「不適格」とみなされる。適格とみな
されることは、高い確実性で、選択した回線12〜14が特定のデータサービス
をサポートするであろうとの決定に基づく。不適格とみなされることは、高い確
実性で、選択した回線12〜14が特定のデータサービスをサポートしないであ
ろうとの決定に基づく。
【0023】 図2Aは、装置41を備える、1つのタイプの一方向の電気測定を行うための
第1のセットアップ52を示す。測定は、図1の加入者回線12〜14における
スプリットペア等の障害を検出するために用いられる。
【0024】 装置41は、テスト中の加入者回線12〜14のチップワイヤTおよびリング
ワイヤRを駆動するための可変周波数電圧源54を備える。電圧源は、双方のワ
イヤを共に、すなわち同相モード構成で、測定ユニット40により制御される周
波数において駆動する。テスト中の回線12〜14のチップワイヤTおよびリン
グワイヤRは、音声テストアクセス44を介して装置41に接続される。
【0025】 電圧源54は、抵抗器R1およびR2の一方の側に接続する。抵抗器R1および
2の第2の側は、テスト中の加入者回線12〜14のチップワイヤTおよびリ
ングワイヤRのそれぞれに接続する。したがって、電圧源54は、対応する抵抗
器R1およびR2を通して同相モードでチップワイヤTおよびリングワイヤRを駆
動する。
【0026】 抵抗器R1およびR2は等しい抵抗を有するため、電圧源54は、各抵抗器R1
およびR2における電流IT、IRもまた等しい場合に、各抵抗器R1およびR2
接地との間に等しい電圧V1、V2を誘導する。チップワイヤTとリングワイヤR
の入力インピーダンスZT、ZRの差は、電圧V1、V2の振幅および/位相を異な
るものにする。例えば、スプリットペアにより生成される相互誘導作用は、入力
インピーダンスZT、ZRを不等にする可能性がある。
【0027】 電圧計VM1およびVM2は、電圧V1およびV2それぞれの振幅および位相を測
定する。電圧計VM1およびVM2の測定から、コンピュータ46はV1およびV2 間の位相差を得ることができる。
【0028】 図2Bは、図4の測定セットアップ52のための等価回路55を示す。同相モ
ード構成において、チップワイヤTおよびリングワイヤRは、電圧源54を共通
の接地58に接続する独立回路56、57の要素として作用する。チップワイヤ
Tは回路56におけるインピーダンスZTに等しく、リングワイヤRは回路57
におけるインピーダンスZRに等しい。
【0029】 入力インピーダンスZTおよびZRは、チップワイヤTまたはリングワイヤRの
いずれかにおける障害の存在により、異なる振幅および/または位相を有するこ
とがある。ZTとZRの値が異なることで、回路56および57上で異なる電流I T およびIRが、また異なる測定電圧V1およびV2が生成される。電圧差V1−V2 の位相は、チップワイヤTとリングワイヤRの入力インピーダンス間の位相差に
比例する。差V1−V2の位相において、付随する加入者ユニット16に関連する
終端効果は概ね無視できる。
【0030】 図2Cは、図1の装置43を用いて、選択した加入者回線12〜14に対して
一方向の電気測定を行うための測定セットアップ60を示す。装置43は、後述
するように、回線12〜14の特定の物理的構造を決定すると共に、回線の状況
および障害を決定するために用いることのできる、電気特性を測定する。装置4
3を用いて回線の障害および状況を検出するいくつかの方法は、1999年4月
20日付けで出願された米国特許出願第09/294,563号(‘563)に
記載されている。‘563出願は、その全体を参照により本明細書に援用する。
【0031】 装置43は、テスト中の加入者回線12〜14のチップワイヤT、リングワイ
ヤR、および接地Gとの間のアドミタンスを測定するよう適応される。テスト中
の回線12〜14のチップワイヤTおよびリングワイヤRは、既知のコンダクタ
ンスGtおよびGrを通して駆動電圧V1’およびV2’に接続される。チップワイ
ヤTおよびリングワイヤRはまた、電圧計VtおよびVrにも接続する。Vtおよ
びVrの電圧計は、チップワイヤTと接地Gの間、およびリングワイヤRと接地
Gとの間のそれぞれの電圧を示す。電圧計VtおよびVrからの示度により、コン
ピュータ46が、チップ−接地対、チップ−リング対、およびリング−接地対の
間それぞれの3つのアドミタンスYtg、Ytr、およびYrgを決定することができ
る。装置43は、音声テストアクセス44によりサポートされる範囲内の予め選
択した周波数においてアドミタンスを測定することができる。‘563出願は、
このような測定を行うための方法を記載している。
【0032】 図3を参照すると、コンピュータ46は、テストバス42および/または音声
テストアクセス44により導入される信号歪みを補償することができる。補償を
行うため、コンピュータ46は組み合わせたバス42およびテストアクセス44
の2本の回線を線形的な2ポートシステムとして取り扱う。そして、測定装置4
0の出力端子における電流および電圧IT’、VT’、およびIR’、VR’は、次
の2×2行列式により、チップワイヤTおよびリングワイヤRの出力端子での電
流および電圧IT、VTおよびIR、VRに関連する。
【0033】
【数1】 [IT、VT]=A(f)[IT’、VT’]t、および [IT、VT]=A’(f)[IR’、VR’]t 周波数依存行列A(f)およびA’(f)は、バス42および音声テストアクセ
ス44それぞれについて実験的に決定される。次に、コンピュータ46は、上記
式から得られる電流および電圧IT、VT、およびIR、VRを用いて、チップワイ
ヤTおよびリングワイヤRのインピーダンスまたはアドミタンスを計算する。
【0034】 測定ユニット40およびコンピュータ46は、スプリットペア、抵抗不均衡、
金属障害、装荷コイル、ブリッジタップ、ゲージ混合(gauge mixture)、およ
び高信号減衰等の障害を検出することができる。1999年4月2日付けで出願
された同時係属中の米国特許出願第09/285,954号(‘954)は、こ
れら障害のいくつかの検出について記載しており、その全体を参照により本明細
書に援用する。
【0035】スプリットペア 再び図1を参照すると、密接していることから、加入者回線12〜14間にク
ロストークが誘導的に生じる可能性がある。クロストークは、回線12〜14の
うちの1つにおける大きな雑音またはリンギング信号によって引き起こされるこ
とが多い。大きな信号は、付近の回線12〜14に信号を誘導的に生成する。ク
ロストークを低減するため、各加入者回線12〜14のチップワイヤTおよびリ
ングワイヤRは共にきつく撚り合わせられるか、あるいはケーブル22内で密接
に保持される。このようにすると、漂遊信号が対の双方のワイヤに影響を及ぼし
、そのため誘導された信号は、チップワイヤおよびリングワイヤ間の差分信号に
影響しない。
【0036】 図4を参照すると、加入者回線24のチップワイヤT’およびリングワイヤR
’は、ケーブル26の一部において空間的に分離される。チップワイヤT’およ
びリングワイヤR’が空間的に分離される、加入者回線24の該部分は、スプリ
ットペアと呼ばれる。スプリットペアT’、R’は、同じケーブル26内の他の
回線28、29、または送電線(図示せず)等の外部雑音源のクロストークをピ
ックアップする危険性が高い。
【0037】 スプリットペアは、局所的かつ突如としたインピーダンス変動を引き起こすた
め、スプリットペアはまた、インピーダンス不連続性をも加入者回線に導入する
。インピーダンス不連続性は、高速デジタル伝送の場合に信号反射および高信号
減衰を引き起こす可能性がある。
【0038】 図5は、1つのタイプのスプリットペア、すなわちスプライスエラーに起因す
るスプリットペアを示す。スプライスエラーは、2本の異なるケーブル33、3
4内にある加入者回線32の2つの部分を結合した場合に発生した。スプライス
35では、ケーブル33内の異なる2本の撚り対線36、37からのチップワイ
ヤT1およびリングワイヤR2が、隣接するケーブル34内の1本の撚り対線38
のチップワイヤT3およびリングワイヤR3に結合される。加入者回線32の該部
分のチップワイヤT1およびリングワイヤR2は、ケーブル33の実質部分で広く
分離される。このようにして、チップワイヤT1、R2はスプリットペアを形成す
る。
【0039】 スプリットペア障害の検出は、いくつかの理由により困難である。第1に、ス
プリットペアは、金属障害、すなわちワイヤの断裂またはワイヤの短絡、または
インピーダンス不均衡等のように検出が容易な作用を生成しない。第2に、スプ
リットペアは、付近の回線上の信号、例えば断続的なリンギング信号に依存する
断続的な障害を生じさせるクロストークを生成する。断続性は、かかる障害の認
識を難しくする。
【0040】 従来のテストは、スプリットペアの検出において非常に成功したとは言い難い
。それにもかかわらず、スプリットペアは、高速データサービスの場合に加入者
回線の品質を劣化させる可能性がある。
【0041】 図6Aおよび図6Bは、図4の測定セットアップ52を用いて、2本の例示的
な加入者回線12〜14をテストする間の、抵抗器R1およびR2の間の電圧差V 1 −V2の位相のグラフ68、69を提供する。グラフ68、69は、位相差の周
波数掃引を提供し、高速データサービス、例えばISDNまたはADSLに干渉
する可能性のある障害の特徴を示す。
【0042】 図6Aを参照すると、グラフ68は、テストした加入者回線12〜14上の抵
抗不均衡障害の特徴を示す。抵抗不均衡の特徴は、電圧差V1−V2の位相におけ
る顕著なピークである。ピークは、チップワイヤとリングワイヤのインピーダン
ス間の位相差において現れる。ピークは、通常数百から約2KHz未満の狭い幅
を有する。通常、該位相は、約5度よりも大きい。
【0043】 図6Bを参照すると、グラフ69は、テストした加入者回線12〜14上のス
プリットペア障害の特徴を示す。該特徴は平坦であり、V1−V2の位相は略一定
である。すなわちワイヤT、Rの入力インピーダンスZT、ZR間の位相差は実質
的に非ゼロであり、かつ一定である。通常、該位相は、約0.5度と1.5度の
間の値を有する。非ゼロおよび平坦な位相は、少なくとも5000キロヘルツの
幅を有する周波数の領域にわたって延びる。スプリットペアが存在する場合、Z T およびZRの位相は、約100Hzから約20,000Hzまで、すなわち図1
に示す音声テストアクセス44を通して測定可能な周波数範囲にわたり平坦、非
ゼロ、かつピークなしのままでありうる。非ゼロおよび実質的に周波数に依存し
ない、チップワイヤおよびリングワイヤの入力インピーダンスZT、ZR間の位相
差は、テスト中の加入者回線12〜14上のスプリットペアの特徴である。
【0044】 図7は、図1のシステム11を用いて加入者回線12〜14における障害を検
出する方法70を示すフローチャートである。コンピュータ46は、障害につい
てテストする加入者回線12〜14を選択する(ステップ72)。測定ユニット
40は、TELCO交換機15の音声テストアクセス44を介して、選択した回
線12〜14に電気的に接続する(ステップ74)。該接続は、図4および図5
に示す測定セットアップ52を作り出す。
【0045】 測定ユニット40は、一方向の電気測定を行い、選択した回線12〜14のチ
ップワイヤおよびリングワイヤの入力インピーダンスZT、ZRの位相差に比例す
る信号を決定する(ステップ76)。実際に測定される量は、入力インピーダン
スZT、ZRの位相差に比例するV1−V2の位相である。装置41は、チップワイ
ヤおよびリングワイヤを図4に示す同相モード構成で駆動することで、位相を測
定する。駆動周波数は、約100Hzから20,000キロHzの間であり、音
声テストアクセス44を介してアクセス可能である。かかる周波数は、ISDN
およびADSL等の高速データサービスの伝送周波数と比較して非常に低いもの
である。
【0046】 コンピュータ46は、位相の測定を周波数の関数として分析し、位相が回線障
害の特徴を有するか否かを決定する(ステップ78)。位相に特徴を生じさせる
回線障害としては、図6Bおよび図6Aそれぞれに関して上述したスプリットペ
アおよび抵抗不均衡が挙げられる。例えば他のタイプの障害についての、他の特
徴も可能である。回線障害の特徴が見つかると、コンピュータ46は、障害が検
出されたということを識別する(ステップ80)。該識別は、報告アクト(act
)の実行を伴うことがある。報告アクトには、加入者回線12〜14上の障害を
リストするファイルへのエントリ作成、オペレータの表示画面47またはサービ
ス技術者の画面(図示せず)への警告表示、または加入者回線12〜14を割り
当てるプログラムへの通知が含まれる場合がある。回線障害の特徴が見つからな
い場合には、コンピュータ46は、例えば報告アクトを行うことで、選択した回
線12〜14について特徴に関連する回線障害がないと識別する(ステップ82
)。
【0047】 図8は、図1の加入者回線12〜14が高速データサービスについて適格であ
るか、または不適格であるかを決定するテスト方法90を示すフローチャートで
ある。テストを開始するには、オペレータすなわちコンピュータ46が、加入者
回線12〜14を選択する(ステップ92)。オペレータすなわちコンピュータ
46はまた、選択した加入者回線12〜14をテストするデータサービスのタイ
プも選択する(ステップ94)。例えば、サービスのタイプは、ISDNやAD
SLでありうる。回線12〜14およびサービスタイプを選択した後、測定ユニ
ット40が一方向の電気測定を行い、選択した回線12〜14における予め選択
したタイプの障害を検出する(ステップ96)。一方向の測定としては、スプリ
ットペアを検出するための図7の方法70に従ったテストが挙げられる。
【0048】 テストのために選択されるその他のタイプの回線障害および状況は、データサ
ービスのタイプおよび速度、交換機15の属性、および使用するモデムのタイプ
に依存する。頻繁に、テストは、高信号減衰、抵抗不均衡、および装荷コイル、
金属障害、またはブリッジタップの存在をチェックする。これは、これらの状況
および障害が、高速データサービスに対して回線を不適格としうるためである。
しかし、回線の適格性テストは、容量性インピーダンス、上限閾値雑音レベルを
チェックしてもよい。これは、これらの状況もまた適格性結果に影響を及ぼしう
るためである。これらの状況および障害のいくつかを検出するための方法および
装置は、同時係属中の特許出願に記載されている。
【0049】 このような出願の1つは、1999年6月23日付けで出願されたRoger Faul
knerによる「Qualifying Telephone Lines for Data Transmission」と題する英
国特許出願第9914702.7であり、この全体を参照により本明細書に援用
する。他のこのような同時係属中の出願には、上記‘954および‘563の特
許出願がある。
【0050】 予め選択されたタイプのうちの1つの障害または回線状況が検出されると、コ
ンピュータ46は、選択した加入者回線12〜14が選択したデータ伝送には不
適格であると報告する(ステップ98)。検出されない場合、コンピュータ46
は、選択した回線12〜14が選択したデータサービスに適格であると報告する
(ステップ100)。
【0051】 テストした回線の状態を報告するため、コンピュータ46は、記憶装置49に
記憶されているリストにエントリを行う。該リストは、回線、データサービス、
および適格・不適格状態を識別する。コンピュータ46はまた、適格または不適
格という信号をオペレータが見ることのできる表示画面47に表示することで、
回線の状態を報告してもよい。
【0052】 図9は、高速データサービス、例えばISDNまたはADSLを電話加入者に
提供するために、TELCOが用いる方法101のフローチャートである。TE
LCOは、市内交換機15に接続されている個々の加入者回線12〜14を自動
的に選択するよう、図1のコンピュータ46をプログラムする(ステップ102
)。回線12〜14の選択に応答して、音声テストアクセス44は、選択した回
線12〜14をテストするために測定ユニット40に接続する(ステップ104
)。測定ユニット40は、選択した回線12〜14を測定装置41に接続すると
共に、選択した回線12〜14を他の内部測定装置(図示せず)に接続してもよ
い。コンピュータ46および測定ユニット40は、選択した回線12〜14がス
プリットペアを有するか否か、およびデータサービスに適格であるか否かを図7
および図8の方法70、90に従って決定する(ステップ106)。次に、コン
ピュータ46は、適格な回線12〜14の識別およびスプリットペアを有する回
線12〜14の識別を記録するリストを更新する(ステップ108)。コンピュ
ータ46は、予め選択された時間待ち、そして回線12〜14のうちの別のもの
についてテストをステップ102において再度開始する。
【0053】 TELCOは、リストを定期的にチェックして、回線12〜14のうちのいず
れかがスプリットペアを有するか否かを決定する(ステップ110)。1本の回
線がスプリットペアを有する場合、TELCOは、スプリットペア障害の存在に
基づいて商業的なアクションを行う(ステップ112)。商業的なアクションと
しては、作業員を派遣して影響を受けた回線12〜14を修理または交換する、
影響を受けた回線12〜14をデータ伝送不可能なものとして明示する、または
障害の存在に基づいて課金レートをより低くする、ことを挙げることができる。
【0054】 TELCOはまた、リストを定期的にチェックして、回線12〜14のいずれ
かが高速データサービスに適格であるか否かを決定する(ステップ114)。回
線12〜14のうちの1本または複数本が適格であるとの発見に応答して、TE
LCOは、回線の適格性に関連する商業的アクション(ビジネス活動)を行う(
ステップ116)。例えば、TELCOは、データサービスに適格な回線12〜
14を有するが、現在データサービスに加入していない加入者に高速データサー
ビスを提供することができる。
【0055】加入者回線の特定の物理的構造 再び図1を参照して、加入者回線12〜14は、広く異なる物理的構造を有し
うる。回線の特定の物理的構造は、回線の長さ、ゲージ(単数または複数)、お
よびブリッジタップのコンテンツ等の属性で記述される。信号減衰等の回線伝送
属性を得るための電気測定の解釈は、特定の物理的回線構造に依存する。したが
って、加入者回線の特定の物理的構造を知ることは、回線12〜14がどの程度
良好に高速デジタルデータサービスをサポートするかの予測、例えば最大データ
速度の予測を助ける。
【0056】 図10A〜図10Eは、描画された幅がワイヤゲージを表す、例示的な回線1
21〜125を通してゲージ混合パラメータを記述するパラメータを示す。回線
121、122は、異なるワイヤゲージで記述される均一構造を有する。回線1
24、125は、隣接セグメントが異なるワイヤゲージを有する、すなわちゲー
ジの混合を有するセグメント構造を有する。これらの回線124、125のゲー
ジの構成は、セグメント長およびセグメントゲージにより記述される。構造はま
た、セグメントのシリアルレイアウトによっても記述される。回線123は、異
なるチップワイヤT4およびリングワイヤR4を有し、かつT4およびR4ワイヤの
ゲージにより記述される。
【0057】 次に図11を参照すると、加入者回線127は、回線127にスプライスされ
る余分な撚り対線128を有する。対線128上のスプライスは、ブリッジタッ
プと呼ばれる。ブリッジタップの有無もまた、加入者回線127がどの程度良好
に高速デジタルサービスをサポートするかに影響を及ぼすパラメータである。
【0058】 米国では、住宅区画における電話回線の敷設方法により、多くの加入者回線が
ブリッジタップを有する。電話回線は、区画内の住宅の正確な位置を決定する前
に敷設されたものである。回線は、いくつかの住宅の計画された位置付近を通っ
ていた。住宅が後に建設された場合、建設者は電話ユニットを当初敷設した電話
回線のうちの1本上の最も近いポイントに接続した。当初の回線の接続されてい
ない部分は、ブリッジタップを生成した。
【0059】 ブリッジタップ128は、終端129から信号を反射する。すると、反射され
た信号は加入者回線127を遡って進み、加入者回線127上の信号に干渉する
。最も有害な干渉は、反射された信号が入来信号と位相がずれている場合に発生
する。このような場合、反射された信号は、加入者回線127上の入来信号に相
殺的に干渉する。
【0060】 ブリッジタップ128の長さは、元の信号と反射された信号との間の位相差を
決定する。周波数が約1メガヘルツ(MHz)にわたる高速デジタル信号、例え
ばADSL信号の場合、ブリッジタップ128が約200フィートから700フ
ィートの長さを有する場合に、実質的な相殺が発生しうる。米国では、ブリッジ
タップは多くの住宅区画の造設から残されたブリッジタップは、この範囲の長さ
を有する。したがって、ブリッジタップ128を検出し除去する能力は、こうい
った加入者に高速デジタルデータサービスを提供することを望むTELCOにと
っては有用である。
【0061】 図12A〜図12Eは、例示的な加入者回線135〜139を通してブリッジ
タップ130、134を記述する構造パラメータを示す。回線135、136は
、異なる物理的長さにより記述されるブリッジタップ130、131を有する。
回線137、138は、回線137、138に沿う異なる場所により記述される
ブリッジタップ132、133を有する。回線139は、少なくとも部分的には
回線139の特定セグメントに沿ったその場所により記述されるブリッジタップ
134を有する。最後に、回線136、139は、異なるゲージで記述されるブ
リッジタップ131、134を有する。
【0062】 未知の加入者回線の特定の物理的構造を決定するため、モデル回線の基準セッ
トを採用しうる。基準セットは、異なる既知の特定の物理的構造を備えるモデル
回線の集団である。未知の加入者回線の特定の物理的構造を決定するには、未知
の回線の測定された属性を、モデル回線の同じ属性と比較する。整合が見つかる
場合、未知の回線は、整合したモデル回線と同じ特定の物理的構造を有する。
【0063】 モデル回線の特定の物理的構造についての基準データは、基準データファイル
あるいは基準式のセットのいずれかにまとめてもよい。基準データファイルおよ
び基準式のセットは双方とも、予め選択された測定可能な電気的属性(性質)の
セットの値で個々のモデル回線を指標付ける。実施形態によっては、予め選択さ
れる電気的属性は、図2Cの装置43を用いて測定可能な周波数依存アドミタン
スである。
【0064】 基準セットにおけるモデル回線のコンテンツを、未知の加入者回線の予期され
る構造に合わせて調整してもよい。例えば、未知の回線がブリッジタップを備え
ない場合、基準セットは、ブリッジタップを備えるモデル回線を持たなくてもよ
い。一方、未知の回線がブリッジタップを備える場合、基準セットはブリッジタ
ップを備えるいくつかのモデル回線を含む。テスト下の加入者回線の敷設に用い
た方法を知ることは、基準セットに最良のモデル回線コンテンツを決定する助け
となりうる。異なる加入者回線母集団について、基準セットを経験的に、または
人間の知識に基づいて選択できる。
【0065】 通常、基準セットは、図10A〜図10Eおよび図12A〜図12Eに関して
述べたパラメータの均一に変化する値を有するモデル回線を含む。モデル回線は
、分布した長さを有し、0個、1個、または2個のブリッジタップを備える1つ
、2つ、または3つのセグメントを有し、分布した加入者終端負荷を有しうる。
セグメントおよびブリッジタップは、様々な長さ、場所、およびゲージを有する
ことができる。
【0066】 図13は、モデル回線の基準セットから、図1の加入者回線12〜14の特定
の物理的回線構造を決定する方法140のフローチャートである。開始するため
、オペレータまたはコンピュータ46は、テストする加入者回線(ss1)を選
択する(ステップ142)。コンピュータ46は、選択した加入者回線に対して
ある範囲の周波数にわたり予め選択した一方向の電気測定を行うよう、測定ユニ
ット40に指示する(ステップ144)。
【0067】 一実施形態において、電気測定は一方向であり、図2Cに示す装置43を用い
て行われる。測定中、電圧源54は、選択した加入者回線12〜14のチップワ
イヤおよびリングワイヤの一方または双方を電圧源V1’、V2’で駆動する。駆
動周波数は、ある範囲、例えば約100ヘルツ〜約20,000から40,00
0ヘルツにわたって掃引され、アドミタンスYtg、Ytr、Yrgのうちの1つまた
は複数が、様々な駆動周波数について測定される。測定は、複素(数)入力アド
ミタンス、すなわち予め選択した周波数「f」のセットについての振幅および位
相を提供する。
【0068】 測定を行った後、コンピュータ46は、基準セットに属するモデル回線と選択
した加入者回線との間の「最適」な整合をサーチする(ステップ146)。整合
サーチは、選択した加入者回線の予め選択した電気的属性と、モデル回線につい
ての同じ属性とを比較することを含む。選択した加入者回線の場合、予め選択さ
れた電気的属性の値は一方向の電気測定から得られる。モデル回線の場合、同じ
電気的属性の値はデータ記憶装置49内のファイルから索引するか、あるいは基
準式のセットから計算される。比較により、いずれのモデル回線が選択した加入
者回線と「最良」に整合するかが決定される。
【0069】 コンピュータ46は、選択した加入者回線12〜14について特定の物理的な
回線構造が、「最良」に整合するモデル回線の特定の物理的な回線構造と同じ形
態を有するものとして識別する(ステップ148)。特定の物理的な回線構造の
識別は、構造の報告、例えば特定の物理的構造についてのパラメータの値のオペ
レータへの表示、値のファイルへの書き込み、またはソフトウェアアプリケーシ
ョンへの値の提供を含みうる。例えば、ソフトウェアアプリケーションは、整合
情報を用いて、選択した回線12〜14を適格または不適格とすることができる
。パラメータは、ゲージ混合と、タップの場所および位置を提供しうる。
【0070】 モデル回線の場合、特定の物理的構造は、モデル回線の電気的属性をリストす
る同一ファイルに記憶されるか、あるいは基準式から決定される。モデル回線の
電気的属性および構造パラメータの実際の値は、加入者回線をテストする前に、
分析的な計算または実験により得られる。
【0071】 好ましい実施形態において、コンピュータ46は、各モデル回線(ml)毎に
誤差関数を計算することで、「最良」に整合するモデル回線を見つける。誤差関
数は、
【0072】
【数2】 E=ΣfW(f)│Mml(f)−Msl(f)│、および E’=ΣfW(f)│Mml(f)−Msl(f)│2Q により与えられる形態EまたはE’のうちの一方を有する。Mml(f)およびM ssl (f)は、モデル回線(ml)および選択した加入者回線(ssl)それぞ
れの予め選択された周波数に依存する電気的属性の値である。QおよびW(f)
は誤差関数の形態、すなわちEまたはE’を定義する。Qは固定された整数、例
えば1または2である。W(f)は、正の有限重み関数(definite weight func
tion)、例えば周波数「f」の関数または定数である。
【0073】 実施形態によっては、予め選択される電気的属性Mml(f)、Mssl(f)は
、回線ssl、mlの1つまたは複数の複素アドミタンスの位相である。各種実
施形態は、チップ−接地アドミタンスYtgの位相、リング−接地アドミタンスY rg の位相、および/またはチップ−接地アドミタンスYtgの位相のいずれかを採
用する。チップ−接地アドミタンスYtgまたはリング−接地アドミタンスYtg
rgを用いる場合、図1の加入者ユニット16〜18に起因する多くの終端作用
が見られない。これらアドミタンスの位相は小さく、例えば4度以下であること
が多く、おおよそアドミタンスの実数部に対する虚数部の比に等しい。このよう
な場合でQ=1である場合、誤差関数E’は、
【0074】
【数3】 E’=Σf[Im(アドミタンス)ml/Re(アドミタンス)ml−Im(ア
ドミタンス)ssl/Re(アドミタンス)ssl2 である。
【0075】 別の実施形態において、予め選択された電気的属性Mml(f)、Mssl(f)
は、回線ssl、mlの完全な複素アドミタンス、すなわちYtg、Yrg、および
/またはYtrである。複素アドミタンス自体を用いると、計算時間を低減するこ
とができる。
【0076】 最後に、実施形態によっては、選択した加入者回線12〜14への最適な整合
は、いくつかの異なるモデル回線、例えば閾値未満の誤差を生成するモデル回線
を含むことが可能ある。こういった実施形態において、コンピュータ46は、選
択した加入者回線12〜14を「最適に整合する」回線すべてのうちの1つまた
は複数の共通する特徴を有するものとして識別する。例えば、コンピュータ46
は、選択した加入者回線12〜14の特定の物理的構造を、最良に適合するモデ
ル回線のすべてがブリッジタップを有する場合、ブリッジタップを有するものと
して識別しうる。そして、コンピュータ46は、ブリッジタップの存在と他の測
定を組み合わせて用いて、回線12〜14を適格とみなすか、または不適格とみ
なす。
【0077】 図14は、上記位相を用いることで、「最良」な整合を決定する方法150を
示す。コンピュータ46は、測定ユニット40および装置43により行われる回
線のキャパシタンスの低周波測定を用いて、選択した加入者回線の長さを決定す
る(ステップ152)。次に、コンピュータ46は、選択した加入者回線と同じ
長さを有するモデル回線を選択する(ステップ154)。
【0078】 物理的な回線の長さはアドミタンスの位相の値に影響を及ぼすため、コンピュ
ータ46は、加入者回線と同じ長さを有するモデル回線に比較を制限する。比較
をこの基準セットのサブセットに制限することで、選択した加入者回線の長さと
異なる長さのモデル回線との誤った整合がなくなる。
【0079】 コンピュータ46は、選択したモデル回線についての予め選択したアドミタン
スの位相に基づいて、誤差関数E’を計算する(ステップ155)。コンピュー
タ46は、同じ長さを有する他のモデル回線が残っているか否かをチェックする
(ステップ156)。他の回線が残っている場合、コンピュータ46は別の選択
したモデル回線についてE’の決定を繰り返す(157)。回線が残っていない
場合、コンピュータ46は、誤差関数E’の値が最小のモデル回線を、選択した
加入者回線に対する「最良」の整合として報告する(ステップ158)。
【0080】 基準セットは10,000から100,000まで多くのモデル回線を含みう
るため、方法150は、基準セットを階層的にサーチして、サーチの総数を低減
する。階層方式では、最初のサーチで基準セットをモデル回線の重複しないグル
ープに分ける。各グループは、同様の特定の物理的構造を備える多数の回線を有
し、1本のモデル回線をそのグループの代表として定義する。最初のサーチは、
方法150を用いて、選択した加入者回線とモデル回線の代表のうちの1つとの
間の「最良」の整合を決定する。2番目のサーチは、最初のサーチから見つかっ
た最良に整合するモデル回線代表に関連するグループのモデル回線に対して方法
150を用いる。
【0081】 図15は、高速データサービス、例えばISDNまたはADSLについて、加
入者回線、例えば図1の回線12〜14を適格性検査する方法160を示すフロ
ーチャートである。テストする加入者回線を選択した後、コンピュータ46は、
図13および図14の方法140、150を用いることで、選択した加入者回線
に「最良」に整合するモデル回線について、モデル回線の基準セットをサーチす
る(ステップ162)。コンピュータ46は、ブリッジタップまたはゲージの混
合それぞれを有する「最良」に適合したモデル回線に応答して、選択した加入者
回線を、ブリッジタップまたはゲージの混合を備えるものとして識別する(ステ
ップ163)。コンピュータ46は、少なくとも部分的に、加入者回線がブリッ
ジタップまたはゲージの混合を有するか否かに基づいて、選択した加入者回線が
データサービスに対して適格または不適格とみなす(ステップ164)。
【0082】 実施形態によっては、コンピュータ46は、信号減衰を用い、同時係属中の米
国特許出願第08/294,563号(‘563)に記載の方法に従い、選択し
た加入者回線を適格または不適格とする。こういった実施形態において、コンピ
ュータ46は、‘563出願に記載の方法により、信号減衰を計算する。次に、
コンピュータ46は、信号減衰の計算された値を、品質係数に依存して上方また
は下方に調整する。品質係数は、回線の特定の物理的構造、例えば加入者回線に
ブリッジタップおよび/またはゲージの混合があるか否かに依存する。
【0083】 品質係数の値に従って、コンピュータ46は、計算された信号減衰を予め選択
した量だけ上方または下方に調整する。例えば、品質係数がそれぞれ良好、平均
的、および不良であることに応答して、減衰に対して低減、変更なし、増大を行
うことができる。次に、コンピュータは調整された信号減衰を用い、‘563出
願に記載の方法に従い、加入者回線がデータサービスに適格であるかまたは不適
格であるかを決定する。
【0084】 他の実施形態において、コンピュータ46は、いくつかの特定の物理的な回線
構造を不適格とするものとして用いる。例えば、上記方法がブリッジタップの検
出につながる場合、コンピュータ46はその回線をデータサービスに対して不適
格としうる。
【0085】 図16は、TELCOが高速データサービスを加入者に提供するために用いる
ビジネス方法165を示すフローチャートである。TELCOは、図1の加入者
回線12〜14がデータサービスに適格であるか、および/または不適格である
かを、図15の方法160に従って決定する(ステップ166)。
【0086】 方法160を用いて、コンピュータ46は、回線構造、例えばブリッジタップ
および/または選択したゲージの混合が存在するか否かを決定する。次に、特定
の物理的構造を用いて、加入者回線の電気的属性、例えば信号減衰の予測を調整
する。電気的属性の調整された値が、データサービスについての閾値外である場
合、その回線は不適格とされる。
【0087】 適格とされた回線12〜14を備える加入者の中から、TELCOは、適格と
された回線を備える加入者のいずれが、データサービスに加入していないかを決
定する(ステップ167)。TELCOは、適格とされた回線を備え、かつサー
ビスに現在加入していない加入者にデータサービスを提供する(ステップ168
)。
【0088】 不適格とされた回線12〜14を備える加入者の発見に応答して、TELCO
はこれらの回線12〜14を修復または交換する(ステップ169)。
【0089】積層式(スタック)ブリッジタップ検出 再び図1を参照するに、ブリッジタップのテストは、好ましくは、「標準」の
音声テストアクセス44を介して加入者回線12〜14に対して行われる一方向
の電気測定を用いる。音声テストアクセス44はローパスフィルタとして機能し
、20から100KHzよりも高い周波数を排除する。したがって、電気測定は
概して、約20および100KHzの間の低周波に制限される。
【0090】 ブリッジタップは、高周波、例えば約200KHzと1,000KHzの間で
の信号減衰のピークとしてその存在が明示される。音声テストアクセス44を通
して利用可能な、低エネルギ測定からの高周波信号減衰の予測機能は困難である
と共に、誤差が伴いやすい。現行の方法は、約40%の場合でブリッジタップの
有無を誤って予測する。予測の誤りは、高速データサービスへの機会を失う結果
となる可能性があると共に、またその回線がサポートしない伝送機器に投資する
結果となる可能性があるため、加入者およびTELCOにとって高価である。
【0091】 複数層の分類(分級)器を用いる積層式一般化方法により、回線状況および障
害、例えばブリッジタップについてのテストの精度を改良することができる。該
分類器は、加入者回線12〜14を分類するために割り当てるレベルである、補
助変数の値を決定する。補助変数は、分類の出力として生成される。したがって
、補助変数は、分類器により実施される確率的関係を通して間接的に、回線12
〜14に対する電気測定に関係する。積層式の分類器は、決定ツリー、ニューラ
ルネットワーク、事例ベースのリーズナー(reasoner)、または統計学ベースの
分類器でありうる。旧い電気的属性と新しい補助変数は、これらの量と、ブリッ
ジタップおよびゲージ混合等の回線障害および状況の有無との間に強力な相関性
を提供する分類器において組み合わせることができる。
【0092】 図17は、積層式分類器を用いて、図1のシステム11を用いて行われる電気
測定からの、選択した回線状況または障害を検出するための方法170を示すフ
ローチャートである。システム11は、図2A〜図2C、図3に示すセットアッ
プ52またはセットアップ60のいずれかを用いて加入者回線12〜14に対し
て一方向の電気測定を行うことが好ましい(ステップ172)。これらの測定の
ため、コンピュータ46は、選択した回線12〜14について導出された電気的
属性の予め選択したセットを定義する規則セットを適用する(ステップ173)
。代数的関係は、導出された属性を測定に関連させる。測定されたかつ導出され
た電気的属性は、付録A(APPENDIX A)にリストする。
【0093】 測定された属性と導出された属性は共に、分類器の積層(スタック)について
の入力属性を形成する。これらの入力属性としては、信号減衰の予備値、回線の
長さ、回線のインピーダンス、および回線インピーダンスの比を挙げることがで
きる。積層のための入力回線属性の選択は、テスト中の加入者回線12〜14の
予期される異なる構成に対応するよう変更可能である。
【0094】 図17に示す、分類器の各層U、Vにおいて、コンピュータ46は、選択した
回線12〜14についての1つまたは複数の補助変数の値を決定する。補助変数
は、回線12〜14が特徴によりラベルされることを示す論理タイプの変数であ
りうる。補助変数はまた、回線12〜14が複数の特徴のうちの1つによりラベ
ルされる尤度をそれぞれ示す確率タイプの変数であってもよい。
【0095】 積層の第1の層Uにおいて、コンピュータ46は、第1の分類器を入力電気測
定および属性に適用し、第1の補助変数を決定する(ステップ175)。第1の
補助変数は、「定格(公称:nominal)」ラベルまたは「非定格」ラベルを用い
て回線12〜14を特徴付ける。
【0096】 定格回線において、低周波属性は、ブリッジタップが強く減衰に影響を及ぼす
高周波での信号減衰の良好な予測を提供する。したがって、回線を定格または非
定格とラベルする補助変数の値を知ることで、ブリッジタップのような回線障害
の存在についての予測の精度を改良することができる。
【0097】 また、第1の層Uにおいて、コンピュータ46は、1つまたは複数の第2の分
類器を入力電気的属性に適用して、1つまたは複数の他の補助変数を決定する(
ステップ176)。これらの補助変数は、選択した回線12〜14が1つまたは
複数の高速データサービスに対して適格または不適格であるかについての予備予
測を提供する。実施形態によっては、ステップ176において見つけた補助変数
の値は、加入者回線12〜14がISDNまたはADSLデータサービスに適格
であるか、またはいずれにも適格ではないかを示す。
【0098】 ブリッジタップは、高周波信号を搬送する回線の能力を低下させるため、高速
データサービスに不適格であるということは、ブリッジタップの存在に相関する
。したがって、予備的に回線をデータ伝送に適格または不適格なものとしてラベ
ルする補助変数の値を知ることにより、ブリッジタップの有無についての予測の
精度を改良することができる。
【0099】 ステップ175および176は、並列にまたは順次に行うことができる。これ
らのステップ175および176が順次である場合、先のステップにより出力さ
れる補助変数の値を後のステップで用いることができる。ステップ175が先で
ある場合、ステップ176の分類器は入力として、回線12〜14を定格または
非定格とラベルする補助変数を用いうる。ステップ176が先である場合、ステ
ップ175の分類器は入力として、データ伝送についての予備的に適格または不
適格を提供する補助変数を用いうる。
【0100】 積層の第2の層Vにおいて、コンピュータ46は、ステップ175および17
6からの補助変数と、ステップ172および173からの電気測定および属性と
に分類器を適用する。この分類器は、選択した加入者回線12〜14が予め選択
したタイプの回線障害または状況を有するか否かを決定する(ステップ177)
。例えば、障害または状況は、ブリッジタップまたはゲージ混合の存在でありう
る。
【0101】 層になった積層U、Vは、実質的に増大した精度でブリッジタップの有無を予
測することができる。図17の2層になった積層は、約75%と85%の間の精
度でブリッジタップの存在を予測すると共に、約97%よりも高い精度でブリッ
ジタップの不在を予測することができる。
【0102】 ステップ175、176、および177において、分類器は入力データを分析
して、出力データの値を決定する。以下、一方向の測定、一方向の測定から導出
される属性、および/または補助変数を含む入力データを回線特徴と呼ぶ。補助
変数の値である出力データを分類ラベルと呼ぶ。
【0103】 それらの回線特徴およびラベルは、ステップ175、176、および177の
分類器を記述することができる。ステップ175における分類器は、選択した回
線12〜14の、選択され、測定され、かつ導出された電気的属性を特徴として
用いて、「定格」および「非定格」のラベルでクラスを形成する。一実施形態に
おいて、ステップ176の分類器は同じ特徴を用いて、「ISDN適格」、「A
DSL適格」、または「データサービス不適格」というラベルでクラスを形成す
る。ステップ177の分類器は同じ特徴およびステップ175、176からの特
徴付けラベルの値を用いて、「ブリッジタップ有り」および「ブリッジタップ無
し」のラベルでクラスを形成する。
【0104】 ラベル「定格」は、低周波測定と高周波データサービスの双方を含むある範囲
にわたる信号減衰のタイプを記述する。定格回線の場合、実際の信号減衰AA(
f)と予測信号減衰PA(f)の間の差は、単純に周波数「f」に依存する。実
際の信号減衰AAは、直接的な両方向の電気測定から決定された回線の減衰であ
る。予測信号減衰PAは、例えば図1のシステム11を用いて、一方向の電気測
定から得られる減衰である。
【0105】 予測信号減衰PA(f)は、加入者回線のキャパシタンス、例えば30Hzに
おいて測定されたチップワイヤと接地の間のキャパシタンスCtg 30Hzから得るこ
とができる。予測信号減衰PA(f)の一形態は、
【0106】
【数4】 PA(f)=K(f)Ctg 30Hz である。この式中、周波数fが100、200、300、400、および500
KHzそれぞれである場合について、K(f)=−0.1729、−0.207
4、−0.2395、−0.2627、および−0.2881dB/ナノファラ
ドである。
【0107】 予測減衰PA(f)についての別の形態は、同時係属中の英国特許出願第99
14702.7号に記載されている。 定格回線の場合、実際の信号減衰AA(f)と予測信号減衰PA(f)の間の
差DFF(f)は、以下の形態のうちの1つを有する。
【0108】 1)100KHz<f<500KHzの場合に、DFF(f)<3.5dB 2)100KHz<f<500KHzの場合に、3.5dB≦DFF(f)
<10.0dB、または 3)100KHz<f<500KHzの場合に、DFF(f)≧10.0d
B 周波数に依存する差DFF(f)、すなわち│AA(f)−PA(f)│が形態
1、2、または3を有さない場合、回線12〜14は非定格回線と分類される。
したがって、特定の回線12〜14が定格であるか否かの直接の決定には、PA
(f)およびAA(f)の双方を得るために、一方向の測定および両方向の測定
の両方が必要である。
【0109】 図18Aは、例示的な定格回線A、B、およびCの予測および実際の減衰を示
す。回線Aの場合、予測および実際の減衰PAAおよびAAAは、100KHzと
500KHzの間の範囲の周波数全体について3.5dB未満異なる。回線Aは
、形態1のDFF(f)を有する。回線Bの場合、予測および実際の減衰PAB
、AABは、100KHzから500KHzの周波数範囲にわたり4dBと9d
Bの間分異なる。回線Bは、形態2のDFF(f)を有する。回線Cの場合、予
測および実際の減衰PAC、AACは、100KHzから500KHzの周波数範
囲にわたり、10.0dBよりも大きく異なる。回線Cは、形態3のDFF(f
)を有する。
【0110】 図18Bは、例示的な非定格回線DおよびEの予測および実際の減衰を示す。
回線Dの場合、予測および実際の信号減衰PAD、AADは、200KHzおよび
400KHzにおいて約8dB異なり、150KHzおよび300KHzでは等
しい。PADおよびAADのこの形態は、形態1、2、または3のDFF(f)に
対応しない。回線Eの場合、予測および実際の信号減衰PAE、AAEは、100
KHzと200KHzの間での周波数では3.5dB未満異なり、400KHz
と500KHzの間の周波数では8dBよりも大きく異なる。PAEおよびAAE のこの形態もまた、形態1、2、または3のDFF(f)に対応しない。
【0111】 非定格回線DおよびEでは、DFF(f)の大きな変動が生じている。これら
の変動は、予測減衰PA(f)の一定のずれを生じさせ、高周波および低周波の
双方を含む範囲全体にわたる実際の減衰AA(f)に対する推定が不良になる。
【0112】 図18Cは、別の定格加入者回線Fの予測および実際の信号減衰PAF、AAF を示す。また定数分予測減衰PAFをシフトさせることで得られた、シフト済み
予測減衰SPAFも示す。定格回線Fの場合、シフト済み予測減衰SPAFは、1
00KHzおよび500KHzの間の範囲全体にわたる予測減衰PAFの実際の
減衰AAFに対するより良好な推定をもたらす。
【0113】 定格回線の実際の信号減衰AA(f)および予測信号減衰PA(f)は、広い
周波数範囲にわたり、一定のシフトで大まかに関連する。広い周波数範囲は、測
定低周波およびブリッジタップの作用が直接観察可能な高周波の双方を含む。
【0114】 図17のステップ176において、ISDN適格、ADSL適格、およびデー
タサービス不適格の各ラベルは、100KHzおよび300KHzにおける実際
の信号減衰の値により定義される。高速データに適格な回線および不適格な回線
は、
【0115】
【表1】クラスラベル 100KHz 300KHz ADSL適格 減衰>−47dB 減衰>−40 ISDN適格 減衰>−47dB 減衰≦−40不適格 減衰≦−47dB 減衰≦−40 を満たす。したがって、ADSLおよびISDNに対する回線12〜14の適格
または不適格は、2つの周波数、すなわち100KHzおよび300KHzにお
ける実際の信号減衰の値によって定義される。
【0116】 図19は、分類ラベル、例えば図17のステップ175〜177において生成
される補助変数を決定する決定ツリー180を示す。決定分類器、例えば決定ツ
リーは、かかるラベルそれぞれを決定するために使用される。
【0117】 決定ツリー180は、降下レベル1、2、3、...にグループ化される分岐
テスト1、1.1−1.2、1.1.1−2.2.2、...の階層構成を有す
る。各テストは、より高いレベルから受け取る特徴データを次に低いレベルの、
分かれたサブセットに割り当てる。より低いレベルのサブセットは、テストから
開始される矢印の先にある。例えば、テスト1.1は、矢印6および7の先にあ
るサブセット1.1および1.2に特徴データを割り当てる。図20を参照され
たい。より低いレベルにおいて、テストの別のセットが特徴データに対して作用
することができる。
【0118】 図20は、図19の決定ツリー180の各種レベルのテスト1、1.1、1.
2、...が、加入者回線12〜14に関連する特徴データのセットに対してど
のように作用するかを示す。連続したテストそれぞれが、すなわち、選択した特
徴の値を用いることで、セットをだんだんに分かれる出力サブセットに分割する
。例えば、テスト1は、初期特徴データをサブセット1およびサブセット2に分
割する。決定ツリー180を通る各パスの末端は、回線が主にツリー180の分
類ラベルの1つの値に関連する最終サブセットに加入者回線を割り当てる。決定
ツリー180によっては、加入者回線12〜14が、割り当てられた最終サブセ
ットのラベルの値を有する確率を決定するものもある。
【0119】 図21は、図17のステップ175、176および177における分類器とし
て用いるための決定ツリーを作成する方法190のフローチャートである。方法
190は、機械学習方法を用いる。
【0120】 機械学習を採用するため、加入者回線データのトレーニングセットを作成する
(ステップ192)。トレーニングセットのコンテンツは、回線を分類する決定
ツリーにより使用されるラベルの値が異なるモデル回線を含む。決定ツリーが「
ブリッジタップ有り」および「ブリッジタップ無し」のラベルで回線を分類する
場合、トレーニングセットの回線のいくつかはブリッジタップを有し、かつ回線
のいくつかはブリッジタップを持たない。同様に、特定のラベルで回線を分類す
るツリーの積層において、その中の各ツリーは、特定ラベルの異なる値を有する
回線を含むトレーニングセットから構築される。
【0121】 トレーニングセットの各回線について、コンピュータおよび/またはオペレー
タは、潜在的な特徴および分類ラベルのセットの値を決定する(194)。 潜在的な特徴には、決定ツリーのテストに使用しうる一方向の測定および導出
された電気的属性が含まれる。一実施形態の潜在的な電気的属性を付録Aにリス
トする。潜在的な特徴にはまた、決定ツリーのテストに使用しうる任意の補助変
数の値も含まれる。例えば、図17のステップ177において用いられる決定ツ
リーは、潜在的な特徴として、回線が定格であるか、予め選択したデータサービ
スについて予備的に適格であるか否かを決定する補助変数も含む。
【0122】 分類ラベルは、決定ツリーにより出力される補助変数の値である。これらの出
力された補助変数の値は、例えば、回線が定格であるか、適格であるか、または
ブリッジタップを有するかの決定を含む。
【0123】 トレーニングセットの回線についての分類ラベルの値の決定は、一方向および
両方向の両方の電気測定を用いることができる。例えば、トレーニングセットの
回線を定格または非定格に分類するため、実際の減衰の両方向の測定および予測
減衰の一方向の測定が必要である。同様に、データサービスへの適格性に関連す
る分類ラベルを決定するため、実際の減衰の両方向の測定が用いられる。しかし
、両方向の測定は、決定ツリーの構築における入力として用いられない。
【0124】 トレーニングセットにおける各回線の潜在的な特徴および分類ラベルの値から
、コンピュータ46は、決定ツリーの分岐テストをそれぞれ決定する(ステップ
196)。
【0125】 図22は、図19、図20に示す決定ツリー180の分岐テストを決定する方
法200のフローチャートである。潜在的な特徴それぞれについて、コンピュー
タ46はテストを構築し、トレーニングセットを分かれたサブセットのグループ
に分割する(ステップ202)。特徴に関連するテストは、回線のその特徴の値
に従って、トレーニングセットの各回線をサブセットに割り当てる。
【0126】 コンピュータ46は、潜在的な各特徴により生成されるトレーニングセットの
分割について利得比基準を評価する(ステップ204)。利得比基準は、各サブ
セット内の分類ラベルの異なる値についての回線のメンバーシップの一貫性の増
大を測定する。コンピュータ46は、利得比基準を用いて最良のテストを見つけ
、決定ツリー180のテスト1を最良のテストと定義する(ステップ206)。
【0127】 コンピュータはループバックして、テスト1により生成される各サブセットに
ついてステップ202、204、および206を行い、決定ツリー180のレベ
ル2のテストを決定する(ループ208)。これらの決定において、レベル1の
最良のテストにより生成されるサブセットは、レベル2のテストを見つけるため
のトレーニングセットとなる。サブセット1および2についてステップ202、
204、および206を行った後、コンピュータ46は、レベル2のテスト1.
1および1.2を決定した(ループ208)。コンピュータ46は、さらなる分
岐が予め選択した閾値未満の回線分類誤差を生成するまで、あるいは特徴がなく
なるまで、ループ208を行う。
【0128】 図19の決定ツリー180の各レベルにおける最良の分岐テストを定義するた
めに、いくつかの方法が存在する。C4.5方法は、最良のテストを利得比基準
の最高の値を生成するテストとして定義する。C4.5*方法は、利得比基準の
値が、最高値の予め選択された選択パーセント内であるテストから、最良のテス
トを無作為に選ぶ。
【0129】 C4.5*アルゴリズムは、特徴「d」を有する回線が、決定ツリーの最終的
な各サブセットに分割される確率を予測する。回線が大部分を占める最終的なサ
ブセットLに入る確率は、
【0130】
【数5】 PL(d)=1−(Σ(j not in L)j+1)/(Σ(i in L)i+2) である。ここで、Niはサブセット「i」内の回線数である。回線がサブセット
「i」内に入る確率は、
【0131】
【数6】 Pi(d)=[1−PL(d)](Ni/Σ(j in L)j) である。C4.5*アルゴリズムを用いる実施形態において、上記確率は、図1
7のステップ175〜177において特徴として用いられる補助変数である。
【0132】 各種実施形態は、図7、図8、図13、図15、図17に示す、回線障害検出
方法(70、90)、回線構造決定方法(140、160)、および積層式障害
検出方法(170)を組み合わせる。上記方法を組み合わせることで、これらの
実施形態は、様々な基準に従って加入者回線をより良好に分類することができる
。これらの基準には、回線状況または障害の存在、回線速度、および適格性状態
が含まれる。
【0133】 他の実施形態は、添付の特許請求の範囲内である。
【0134】
【表2】
【表3】
【0135】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】 加入者電話線における障害を検出するシステムを有するPOTSネットワーク
の一部を示す。
【図2】 図2Aは、加入者電話線上で一方向の電気測定を行うための第1の測定セット
アップを示す。 図2Bは、図2Aの測定セットアップのための等価回路を示す。 図2Cは、加入者電話線上で一方向の電気測定を行うための第2の測定セット
アップを示す。
【図3】 テストバスおよび標準音声テストアクセスによって生成される信号のひずみを
図示する。
【図4】 加入者回線におけるスプリットペア障害を示す。
【図5】 スプライスエラーがどのようにスプリットペア障害を生成できるのかを示す。
【図6】 図6Aは、加入者回線における抵抗性不均衡の位相測定特徴を示す。 図6Bは、加入者回線におけるスプリットペア障害の位相測定特徴を示す。
【図7】 図1、図4、図5のシステムでの、加入者回線における障害の検出方法を図示
したフローチャートである。
【図8】 図7の方法により、加入者回線を適格とみなす方法を図示したフローチャート
である。
【図9】 図7、図8の方法を用いて高速データサービスを提供する方法を示す。
【図10】 図10A〜Eは、種々のゲージが混合した例示的な加入者回線を示す。
【図11】 ブリッジタップを有する加入者回線を示す。
【図12】 図12A〜Eは、1つのブリッジタップを有する加入者回線の例示的な構造を
示す。
【図13】 基準セットから、加入者回線の特定の物理的構造を判定する方法のフローチャ
ートである。
【図14】 加入者回線とモデル線との最良の整合を見つける方法のフローチャートである
【図15】 加入者回線を適格とみなす方法のフローチャートである。
【図16】 加入者に高速データサービスを提供する商業的な方法のフローチャートである
【図17】 補助の変数を用いて、ブリッジタップを検出する積層方法のフローチャートで
ある。
【図18】 図18Aは、定格の加入者回線の予測された信号減衰、および現在の信号減衰
を示す。 図18Bは、非定格の加入者回線の予測された信号減衰、および現在の信号減
衰を示す。 図18Cは、例示的な定格の加入者回線の、予測された信号減衰、変更され予
測された信号減衰、および現在の信号減衰を示す。
【図19】 例示的な決定ツリーを示す。
【図20】 加入者回線のセット上の、図19の決定ツリーの規則の動作を示す。
【図21】 機械学習法により決定ツリーを作成する方法を図示するフローチャートを示す
【図22】 図19、図20において図示された決定ツリーの分岐規則を判定する方法のフ
ローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 シュミット,カート・イー アメリカ合衆国ウィスコンシン州53105, バーリントン,ウエスト・ブレヴァー・ロ ード 6444 Fターム(参考) 5K019 AA02 BA52 BB31 CC10 CC14 CD02 DA01 5K051 AA02 AA09 BB02 DD12 HH01 LL02 5K101 KK20 LL01 VV00

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加入者線の物理構造を判定する方法であって、 前記加入者線と、基準セットからなるモデル回線との間で一致するものを探す
    ために、前記基準セットをサーチするステップであって、前記一致するものは前
    記回線の電気的特性に基づく、該サーチするステップと、 特定の物理構造を有する前記モデル回線の1つと一致するものの発見に応じて
    、前記加入者線が前記特定の物理構造を有するものと識別するステップと、 を含む方法。
  2. 【請求項2】 前記電気的特性を判定するために電気的測定を実行するステ
    ップをさらに含み、前記電気的測定は片側測定である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記サーチするステップは、 前記モデル回線の電気的特性の値と前記加入者線の電気的特性の値との間で一
    致するものの品質を判定するために、前記各モデル回線のための誤差関数を評価
    するステップを含む請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記片側測定は、チップ・リング間アドミタンス、チップ・
    グラウンド間アドミタンス、およびリング・グラウンド間アドミタンスのうちの
    1つを判定する請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記電気的特性は、前記加入者線のインピーダンスの位相を
    表す量を含む請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記実行するステップは、交換機あるいはDSLAM装置の
    試験アクセスを通して、前記加入者線に電圧信号を送信するステップを含む請求
    項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記識別するステップは、前記一致するモデル回線が1つあ
    るいは複数のブリッジタップを有するのに応じて、前記加入者線が1つあるいは
    複数のブリッジタップを有することを指示する請求項2に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記識別するステップは、前記一致するモデルがゲージの混
    合体を有するのに応じて、前記加入者線がゲージの混合体を有することを指示す
    る請求項2に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記サーチするステップは、 データ記憶装置において前記モデル回線の前記電気的特性の値を参照するステ
    ップを含む請求項2に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記サーチするステップは、 基準式を用いて前記モデル回線の前記電気的特性の一部の値を計算するステッ
    プを含む請求項2に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記片側測定は複数の周波数において実行される請求項2
    に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記片側測定から前記加入者線のための信号減衰の値を計
    算するステップと、 前記回線がブリッジタップを有するものと判定するのに応じて、前記計算され
    た値を増加させるステップと、 をさらに含む請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 データサービスのための加入者線を認定する方法であって
    、 電気的特性のセットを比較することにより前記加入者線に最もよく一致するも
    のを探すために、モデル回線の基準セットをサーチするステップと、 前記最もよく一致するモデル回線が特定の物理構造を有するのに応じて、前記
    加入者線が前記特定の物理構造を有するものと判定するステップと、 前記特定の物理構造が、認定されない回線に対応するものと判定するのに部分
    的に応じて、前記データサービスのために前記加入者線を認定しないステップと
    、 を含む方法。
  14. 【請求項14】 前記電気的特性は、前記加入者線における片側測定から得
    られる請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記最もよく一致するものをサーチするステップは、 前記モデル回線の電気的特性と前記加入者線の電気的特性との間の一致の品質
    を判定するために、前記各モデル回線のための誤差関数を評価するステップを含
    む請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記比較される特性は、前記加入者線のインピーダンスの
    位相を指示する量を含む請求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記電気的特性を得るために、複数の周波数において、前
    記加入者線上で片側電気的測定を実施するステップをさらに含む請求項14に記
    載の方法。
  18. 【請求項18】 前記片側測定から前記加入者線のための信号減衰の値を計
    算するステップと、 前記回線がブリッジタップを有するものと判定するのに応じて、前記値を増加
    させるステップと、 をさらに含む請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記認定しないステップは、前記増加した値が、前記デー
    タサービスのための所定の閾値より大きいことに応答する請求項18に記載の方
    法。
  20. 【請求項20】 前記片側測定は、チップ・リング間アドミタンスと、チッ
    プ・グラウンド間アドミタンスと、リング・グラウンド間アドミタンスとのうち
    の1つを判定する請求項17に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記片側測定を実施するステップは、交換機あるいはDS
    LAM装置の試験アクセスを通して前記加入者線を駆動するステップを含む請求
    項17に記載の方法。
  22. 【請求項22】 データサービスを提供する方法であって、 測定される電気的特性をモデル回線の特性と比較することにより、加入者線に
    対して最もよく一致するものを探すために、前記モデル回線の基準セットをサー
    チするステップと、 前記最もよく一致するモデル回線がブリッジタップおよびゲージの混合体のう
    ちの一方を有するか否かに部分的に基づいて、前記加入者線が前記データサービ
    スのために認定されるか否かを判定するステップと、 前記加入者線が認定されるものと判定されるのに応じて、ビジネス活動を実行
    するステップと、 を含む方法。
  23. 【請求項23】 前記ビジネス活動は、前記データサービスおよびサービス
    品質レベルの取決めのうちの一方を前記加入者に提示するステップを含む請求項
    22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記提示するステップは、 前記加入者線が認定されないものと判定するのに応じて、前記加入者線の修理
    および置換のうちの1つを実行するステップを含む請求項22に記載の方法。
  25. 【請求項25】 1つの電話交換機あるいは1つのDSLAM装置に接続さ
    れる複数の加入者線のために、前記サーチするステップと、前記判定するステッ
    プと、前記実行するステップとを繰り返すステップをさらに含む請求項22に記
    載の方法。
  26. 【請求項26】 前記最もよく一致するものをサーチするステップは、 前記モデル回線の電気的特性と前記加入者線の電気的特性との間の一致の品質
    を判定するために、前記各モデル回線のための誤差関数を評価するステップを含
    む請求項22に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記比較される特性は、前記加入者線のインピーダンスの
    位相を指示する量を含む請求項22に記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記電気的特性を得るために、複数の周波数において片側
    電気的測定を実行するステップをさらに含む請求項22に記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記判定するステップはさらに、 前記片側測定から前記加入者線のための信号減衰の値を計算するステップと、 前記回線がブリッジタップあるいはゲージの混合体を有するものと判定するの
    に応じて、前記値を増加させるステップとを含み、 前記認定するステップは、前記増加した値が前記データサービスのための所定
    の閾値より小さいことに応答する請求項22に記載の方法。
  30. 【請求項30】 加入者線の構造を判定するために、命令の実行可能なプロ
    グラムを格納するデータ記憶装置であって、前記命令によってコンピュータに、 前記加入者線と基準セットからなるモデル回線との間で、前記回線の電気的特
    性に基づいて一致するものを探すために、前記基準セットをサーチし、 特定の物理構造を有する前記モデル回線の1つと一致するものの発見に応じて
    、前記加入者線が前記特定の物理構造を有するものと識別させる、 データ記憶装置。
  31. 【請求項31】 前記電気的特性は、片側測定から判定される請求項30に
    記載の装置。
  32. 【請求項32】 前記サーチさせる命令によって前記コンピュータに、 前記モデル回線の電気的特性の値と前記加入者線の電気的特性の値との間の一
    致の品質を判定するために、前記各モデル回線のための誤差関数を評価させる請
    求項30に記載の装置。
  33. 【請求項33】 前記電気的特性は、前記加入者線のインピーダンスの位相
    を表す量を含む請求項30に記載の装置。
  34. 【請求項34】 前記識別させる命令によって前記コンピュータに、前記突
    き合せるモデル回線が1つあるいは複数のブリッジタップを有するのに応じて、
    前記加入者線が1つあるいは複数のブリッジタップを有することを指示させる請
    求項31に記載の装置。
  35. 【請求項35】 前記識別させる命令によって前記コンピュータに、前記一
    致するモデル回線がゲージの混合体を有するのに応じて、前記加入者線が前記ゲ
    ージの混合体を有することを指示させる請求項31に記載の装置。
  36. 【請求項36】 前記電気的特性は、複数の周波数における特性である請求
    項31に記載の装置。
  37. 【請求項37】 前記命令によってさらに、前記コンピュータに、 前記片側測定から前記加入者線のための信号減衰の値を計算し、 前記回線がブリッジタップを有するものと判定するのに応じて、前記計算され
    た値を増加させる請求項31に記載の装置。
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