JP2002541439A - レセプタアッセイ - Google Patents

レセプタアッセイ

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JP2002541439A JP2000600106A JP2000600106A JP2002541439A JP 2002541439 A JP2002541439 A JP 2002541439A JP 2000600106 A JP2000600106 A JP 2000600106A JP 2000600106 A JP2000600106 A JP 2000600106A JP 2002541439 A JP2002541439 A JP 2002541439A
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グラエム ミリガン、
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ユニヴァースティ コート オブ ザ ユニヴァースティ オブ グラスゴウ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、試験化合物が特定の膜レセプタで示す効果を検出するレセプタ/レポータ融合タンパク質基本のアッセイ、並びに、このようなアッセイで使用するためのレセプタ/レポータ融合タンパク質、および興味深い/有用な効果を示すとしてアッセイによって同定される化合物に関する。適切な膜レセプタは、成長因子レセプタ、サイトカインレセプタ、イオンチャネルおよび任意のサブタイプを含むインテグリン、このようなレセプタの突然変異体、相同体、そしてキメラ形態である。アッセイは、G−タンパク質結合レセプタ(GPCR)を研究するのに特に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、試験化合物が特定の膜レセプタに有する効果を検出するレセプタ/
レポータ融合タンパク質基本のアッセイ、並びにそのようなアッセイに使用する
ためのレセプタ/レポータ融合タンパク質、および興味深い/有用な効果を示す
としてアッセイによって同定される化合物に関する。
【0002】 Gタンパク質結合レセプタ(GPCRs)等のレセプタでのリガンド活性の測
定のための典型的プロトコルは、多数の生化学的技術に依った。これらとしては
、公知放射性リガンドの結合を示す試験化合物の能力が測定される放射性リガン
ド結合分析、および特異的シグナル導入事象を活性化または阻害する試験化合物
の能力が測定される多数の機能性アッセイが挙げられる。
【0003】 哺乳類細胞で発現されるGPCRでのリガンド活性の機能的アッセイとしては
、活性化Gタンパク質アルファサブユニットでのグアニンヌクレオチド交換の速
度の測定(Wiseら、1997)、cAMP、カルシウム、またはリン酸イノ
シトール等の過剰の細胞内の二次伝令代謝物の1つの濃度における変化の測定(
Gudermanら、1996)、またはイオンチャネルの活性化または阻害(
Walkerおよびde Maard、1998)が挙げられる。最近、これら
のアッセイは、GPCRシグナル導入の研究(Stratowaら、1995;
AlamおよびCook、1990)のためのレポータ遺伝子系、並びに他の哺
乳類細胞、酵母またはゼノプスメラニン保有細胞(Xenopus melan
ophore)基本のアッセイの開発によって補足された。
【0004】 エクオレアビクトリア(Aequorea victoria)光タンパク質
GFP(緑色の蛍光性タンパク質)は、488nmでの蛍光励起による509n
mの放出極大を示す緑色の光を放出する238個のアミノ酸タンパク質である。
他の生物発光レポータタンパク質と違い、さらなる基質または補助因子が、光放
出のために必要とされるものはない(Chenら、1995)。GFP蛍光は、
安定であり、そして哺乳類細胞、ショウジョウバエ、C.エレガンス(C.el
egans)、酵母および大腸菌を含めた多くの種の生きた細胞中で非逆的に測
定された。GFP蛍光は、蛍光光度計により、FACSにより、そして顕微鏡に
より検出できる。アッセイ試薬またはアッセイプロトコルがないので、レポータ
タンパク質としてのGFPの吸引性は、アッセイの速度および簡便さと共に費用
がかかる(ChalfieおよびKain、1998)。
【0005】 GFPについてのcDNA配列の利用可能性は、増強した蛍光放出を示す数種
のGFP突然変異体の発生および特徴付けを生じた。アミノ酸65からスレオニ
ンまでにあるセリンの突然変異体は、蛍光放出の強度で6倍の増加を示すタンパ
ク質の発生を生じた(Haasら、1996)。さらに、Ser65Thrの存
在および位置64からロイシンまでにあるフェニルアラニン残基の突然変異は、
蛍光強度で35倍の増加を生じた(Haasら、1996)。さらに、多数のG
FPの新規突然変異体は、交代された励起または発光特徴でも同定された。例え
ば、位置66からヒスチジンまでにあるチロシン残基の突然変異は、青色蛍光発
光を示すタンパク質、いわゆる458nmの励起について、そして480nmの
発光についてλmaxを示す青色蛍光タンパク質(BFP)を発生した(Cha
lfieおよびKain、1998)。GFPタンパク質のこれらおよび多くの
他の変異体は、現在、市販で入手可能である。
【0006】 GFPは、タンパク質交換、および組換えで発現したタンパク質の細胞下局在
を評価するために融合タンパク質で広範に使用されてきた(WangおよびHa
zelrigg、1994)。最近、多数のグループが、レセプタ内部移行を監
視するGPCR−GFP融合タンパク質の作成および使用、およびアゴニスト処
置に続く再利用を記載した。例えば、β−アドレナリンレセプタとGFPとの
間の融合タンパク質は、レセプタ発現、原形質膜での局在化、およびアゴニスト
刺激に続く内部移行を監視するために使用された(Barakら、1997)。
【0007】 最近、多数の研究には、哺乳類細胞で発現した場合に突然変異体GPCRによ
るシグナル導入カスケードのアゴニスト依存性活性化を生じるGPCRへの特異
的突然変異の導入が記載されている(ScheerおよびCotecchia、
1997、Leursら、1998)。
【0008】 この現象は、構造的活性として記載され、そしてそのような突然変異体レセプ
タは、構造的に活性な突然変異体(CAM)レセプタと称された。このような実
験は、一般に、アゴニスト結合により起こり、同族のGタンパク質の活性、従っ
て、下流エフェクター酵素の活性の制御を生じるGPCRでの可能な構造的交代
に光を注ぐと考えられた。β−アドレナリンレセプタの場合に、例えば、野生
型GPCRに結合するアゴニストに関連した構造的修飾の内の1つは、残渣Cy
285の位置決めにより測定され得る膜間螺旋6の移動である(Gether
ら、1997a)ので、このような攻略法は、信頼性を保持するようである。こ
のGPCRのCAM形態で、この同じCys残基は、リガンド非専有野生型レセ
プタでよりリガンド結合ポケットに近い(Javitchら、1997)。
【0009】 おそらく、CAM GPCRの最大の研究は、第3の細胞内ループのC末端領
域の短いセグメントが、α1B−アドレナリンレセプタから得られる対応の領域
に置換されたヒトβ−アドレナリンレセプタの形態である(Samamaら、
1993、Samamaら、1994)。
【0010】 本発明は、そのようなレセプタでのリガンド活性についてのアッセイ系として
細胞表面でのレセプタ数における増加を導くCAM GPCRのリガンド安定化
の現象を発展する可能性についての調査に部分的に基づいている。モデル系とし
て、本出願人らは、C末端でフレーム内に加えられた27kDaのGFPを有し
たCAMβ−アドレナリンレセプタの、一連の発明のアゴニストリガンドによ
り、安定性および制御を記載する。本出願人らは、GPCR−GFP融合タンパ
ク質の細胞の分布における変化を引き起こすか、または総細胞の蛍光における交
代を引き起こす各リガンドの能力を測定することによってリガンド効力を測定し
た。さらに、本出願人らは、このレセプタでのアゴニストリガンドについてのス
クリーニング系としてWT β−アドレナリンレセプタ/GFP融合タンパク
質を発現する細胞の、細胞分布における一連の特異的アゴニストの効果、および
総細胞の蛍光を試験した。
【0011】 従って、第1の態様で、本発明は、 a)上記膜レセプタ/レポータ融合タンパク質を含む細胞に、化合物を添加す
る工程;および b)上記レセプタ/レポータ融合タンパク質のあらゆる変化を検出する工程 を含む、化合物が膜レセプタ/レポータ融合タンパク質に示す効果を検出するた
めのアッセイを提供する。
【0012】 典型的には、アッセイは、特定の膜レセプタにおけるそれらの効果について化
合物をスクリーニングするために使用され得る。特定の膜レセプタにおける効果
を示すと同定される化合物は、例えば、野生型および/または突然変異体膜レセ
プタの活性を調節する上で有用であり得て;特定の膜レセプタの生物学上の機能
に磨きをかける上で使用され得て;および/または正常な膜レセプタ相互作用を
混乱させる化合物を同定するためにスクリーンに使用され得るか、またはそれら
自身で、このような相互作用を混乱させ得る。
【0013】 アッセイは、膜レセプタの逆アゴニスト、アンタゴニストまたはアゴニストと
して働く化合物の検出に特に適している。用語逆アゴニストは、それが、レセプ
タに結合するときに、選択的に安定化し、従って、コンフォメーションまたは下
流シグナルを誘導する能力のないコンフォメーションでのレセプタの比率を増す
化合物を意味すると解釈される。アゴニストは、それが、レセプタに結合すると
きに、選択的に安定化し、従って、コンフォメーションまたは下流シグナルを誘
導する能力のあるコンフォメーションでのレセプタの比率を増す化合物を意味す
ると解釈される。アンタゴニストは、それが、レセプタに結合するときに、活性
または不活性のいずれかのコンフォメーションを増す選択的能力を示さず、従っ
て、それらの間の平衡を交代しない化合物を意味すると解釈される。
【0014】 用語化合物は、化合物並びにペプチドおよび/またはタンパク質を含むと解釈
される。
【0015】 それゆえ、本発明はまた、本発明によるアッセイを使用して同定されるレセプ
タタンパク質の逆アゴニスト、アンタゴニストまたはアゴニストに、および研究
のレセプタ機能または療法でのこのようなアゴニスト、アンタゴニストまたはア
ゴニストの使用に関する。
【0016】 アッセイは、成長因子レセプタ、サイトカインレセプタ、イオンチャネルおよ
びインテグリンのような多様な膜レセプタに使用され得る。しかし、そのアッセ
イは、G−タンパク質結合レセプタ(GCPR)での化合物の効果を研究するの
に特に適する。
【0017】 ここに使用される場合、用語レセプタは、サブタイプの命名されたレセプタ、
および構造的に活性な突然変異体、その相同体のような突然変異体、およびこの
ようなレセプタをコードする核酸を含むキメラレセプタを含むことが意図される
。ここに使用される場合、キメラレセプタは、様々な源から発見された哺乳類の
レセプタの部分を含むように形成され得るレセプタに該当する。
【0018】 一般的に言うと、任意のGタンパク質結合レセプタ、およびこのようなレセプ
タをコードするDNA配列は、本発明のアッセイに使用され得る。一般的なGタ
ンパク質結合レセプタは、例えば、ドーパミンレセプタ、ムスカリン性コリン作
動性レセプタ、α−アドレナリン性レセプタ、β−アドレナリン性レセプタ、ア
ヘン剤レセプタ、カンナビノイドレセプタ、およびセロトニンレセプタである。
【0019】 ここに明記される膜レセプタが、レセプタへのレポータタンパク質の融合によ
って典型的に修飾される。典型的には、緑色蛍光タンパク質(GFP)等のレポ
ータタンパク質をコードする核酸は、特定のレセプタをコードする遺伝子の5’
または3’末端である末端にフレーム内で融合され得る。この方法で、遺伝子の
発現で、レポータタンパク質は、レセプタのN末端またはC末端に機能的に発現
され、そして融合される。レセプタの修飾は、膜レセプタの官能性が、レセプタ
へのレポータタンパク質の融合によって実質的に影響されないままであるようで
ある。
【0020】 前に明記されるとおり、GFPは、蛍光励起により緑色光を発生する。この緑
色光の検出は、例えば、蛍光定量法、FACSにより、および当業者によく知ら
れる顕微鏡技術により行われ得る。この方法では、膜レセプタの局在化および/
または定量が、測定され得る。
【0021】 従って別の態様で、本発明は、構造的に活性なβ−アドレノレセプタ/GF
P融合タンパク質およびβ−アドレノレセプタ/GFP遺伝子融合のような、
開示されたアッセイで使用するための新規膜レセプタ/レポータ融合タンパク質
およびそれらの核酸構築物にも関する。GPCRのようなレセプタの末端へのG
FP 27KDaポリペプチドの付着が、レセプタ機能に明らかに干渉し得るこ
とが予測され得るが、この手段で修飾されたGPCRは、未交代の薬理学を示し
、そして第2の伝令制御を開始するGタンパク質と相互作用できるままであるこ
とが先に報告された。例えば、レセプタのC末端が、レポータタンパク質のN末
端に直接的に連結されているレセプタ/レポータ融合タンパク質が提供され得る
。タンパク質配列に対する重要でない修飾が行われ得る。例えば、エピトープタ
グを、レセプタのN末端および/または除去されたレポータ遺伝子の末端メチオ
ニンに付加し得る。このような修飾の多くは、習熟した名宛人によって予測され
得て、それによりレセプタ/レポータ融合タンパク質の官能性が、実質的に効果
的でないままであることを提供する。
【0022】 本発明の核酸構築物は、レポータタンパク質をコードする適切な遺伝子である
、フレーム内で、それに融合する特定のレセプタをコードする核酸、典型的には
DNAを含む。一般的に、核酸構築物は、発現ベクターの手段によって試験され
るべき細胞内で発現される。典型的には、専有的ではないが、細胞は、哺乳類起
源のものであり、そして選択される発現ベクターは、特定の細胞型での発現に適
しているものである。
【0023】 発現ベクターは、核酸が、特定の細胞での膜レセプタ/レポータ融合の発現を
効果的にする能力のある適切な対照配列に操作的に連結される複製可能なDNA
構築物である。典型的には、対照配列としては、転写性プロモータ、転写を制御
する任意のオペレータ配列、適切なmRNAリボソームの結合部位をコードする
配列、および転写および/または翻訳の終止を制御する配列が挙げられ得る。典
型的な発現ベクターとしては、例えば、プラスミド、バクテリオファージまたは
ウイルスが挙げられ得て、そしてこのようなベクターは、宿主のゲノムに組込ま
れ得るか、または特定の細胞で自主的に複写できる。
【0024】 レセプタ/レポータ融合タンパク質を発現する特定の細胞のために、細胞は、
適切な発現ベクターによって形質転換されなければならない。ここに使用される
場合、「形質転換」は、使用される方法に関係なく、宿主細胞への異種ポリヌク
レオチド断片の導入、例えば直接摂取、形質移入または形質導入に該当する。
【0025】 従って、本発明は、本発明のレセプタ/レポータ融合を含む核酸構築物によっ
て形質転換され、そしてレセプタ/レポータ融合タンパク質を発現する細胞にも
関する。
【0026】 緑色蛍光タンパク質(GFP)に加えて、類似のレセプタ/レポータ融合タン
パク質構築物は、青色蛍光タンパク質、黄色蛍光タンパク質またはシアン蛍光タ
ンパク質のようなGFPの他の着色変異体を用いて作製され得る(Chalfi
eおよびKain、1998)。
【0027】 類似のレセプタ/レポータ融合は、ホタル(Photinus pyrali
s)ルシフェラーゼ等の他のレポータタンパク質を用いても発生され得る(Al
amおよびCook、1990)。GPCR/ホタルのルシフェラーゼ融合の構
築は、例えば、マイクロプレート閾値計中での検出での読取としてのホタルのル
シフェラーゼ活性を用いるか、またはCCD画像システムを使用した化合物活性
の検出を可能にする。ホタルルシフェラーゼアッセイは、非常に感受性があり、
そして小型化プレートフォーマットでの、そしてCCD画像による検出について
アッセイをするのに扱いやすい(SutoおよびIgnar、1997)。GF
Pまたはホタルのルシフェラーゼに加えて、類似のレセプタ/レポータ融合は、
Renilla reniformis(海パンジー)ルシフェラーゼ(DeW
etら、1987)、分泌胎盤アルカリ性ホスファターゼ(SEAP)(Lor
enzら、1991)、β−ラクタマーゼ(Mooreら、1997)およびβ
ガラクトシダーゼ(Henthornら、1988)を含めた任意のレポータ酵
素を使用して発生され得る。
【0028】 化合物を添加する結果として前記膜レセプタ/レポータ融合タンパク質のあら
ゆる変化は、例えばレセプタ/レポータ融合タンパク質の細胞の局在化における
変化として、または前記レセプタ/レポータ融合タンパク質の合成または分解に
より半定量的に検出され得る。あらゆる変化の検出は、顕微鏡スライドまたは同
等物の表面に載せられた細胞で容易に行われ得る。しかし、本発明のアッセイは
、従来の96ウェルプレートのようなマイクロタイタープレートのウェル等に載
せられた細胞上で都合よく行われ得る。
【0029】 ここに記載されるアッセイに対する別の修飾は、例えば、PAR1レセプタの
内部移行および分解の経路を利用することによって達成され得る。プロテアーゼ
活性化レセプタPAR1は、トロンビンシグナル発生を指向する。可逆的に結合
したリガンドを保持するβ−アドレナリンレセプタのような古典的GPCRと
違い、PAR1(および他のPARファミリーメンバー)は、トロンビンのよう
なプロテアーゼによるレセプタタンパク質のN末端のタンパク質分解性開裂に続
いて活性化されて、「束縛リガンド」として働く新たなアミノ末端を生じ、それ
によりレセプタシグナル発生を開始するレセプタ体と分子内で結合される(Vu
ら、1991aおよび1991b)。リガンド活性化に続いて他のGPCRを用
いたように、PAR1は、迅速にリン酸化およびシグナル発生から連結を解かれ
るようになる。しかし、古典的なGPCRと異なり、PAR1は、主に、タンパ
ク質分解を生じるリソソームに分取される(Trejoら、1998;Shap
iroおよびGoughlin、1998)。エンドソーム区分よりむしろリソ
ソームへの活性化PAR1の交換は、PAR1のC末端尾部によって全体的に指
向されているようである(TrejoおよびCoughlin、1999)。物
質Pレセプタ(SPR)は、ペプチドリガンド物質Pによって活性化され、WT
β−アドレナリンレセプタ融合タンパク質について観察されるとおり原形質膜
に内部移行および再利用される。しかし、SPRのカルボキシル細胞質尾部をP
AR1レセプタのものに交換することで、SPR/PAR1融合タンパク質の作
製を生じ、そしてそれは、リガンド物質Pによって活性化された場合に、原形質
膜に再利用するためのエンドソームによりも、むしろタンパク質分解性分解につ
いてのリソソームに標的になった(TrejoおよびCoughlin、199
9)。
【0030】 従って、レセプタの細胞質C末端尾部が、PAR1レセプタの細胞質C末端尾
部に置換される、物質Pレセプタ、β−アドレナリンレセプタまたは任意の他
のGPCRを含む融合タンパク質が、レセプタタンパク質の分解を生じるアゴニ
スト処置に続いてリソソーム中に内部移行されることが予測され得る。この融合
タンパク質が、GFP、またはPAR1レセプタ細胞質C末端尾部のカルボキシ
ル末端にフレーム内で融合された任意の他のレポータタンパク質をも含んだ場合
、その後アゴニスト処理は、レセプタタンパク質のリソソームの分解の結果とし
てレポータシグナルの損失を生じる。アンタゴニストまたは逆アゴニスト活性を
示す化合物について分析するために、細胞は、アゴニストの添加の前の期間にア
ンタゴニストで作製される。アンタゴニストは、アゴニストがレセプタに結合す
ることを防止し、そしてその結果、アゴニストがレセプタタンパク質の分解を指
向させることを防止する。レポータタンパク質としてGFPを使用して、これは
、個別の、または群の細胞の共焦点顕微鏡検査によるか、適切なマイクロプレー
ト蛍光光度計を用いたマイクロプレートフォーマットでのいずれかで検出され得
る。レポータタンパク質としてホタルのルシフェラーゼを使用して、マイクロプ
レートルミノメトリまたはCCD画像によるかのいずれかを使用してホタルのル
シフェラーゼ活性のアッセイに続くレセプタ変化が、評価され得る。
【0031】 本発明は、ここで、例のみとして以下の図面に関してさらに記載され、そして
それは以下を示す: 図1は、イソプレナリンに対応したWTβ−アドレナリンレセプタ−GFP
の原形質膜の位置および内部移行を示す。WTβ−アドレナリンレセプタ−G
FPは、HEK293細胞で安定に発現され、そして個々のクローンが単離され
た。細胞のパッチは、アゴニスト(A)の不在下で、続いて5分(B)、10分
(C)および30分(D)間の10μMイソプレナリンの添加で共焦点顕微鏡で
画像化された。
【0032】 図2は、アルプレノロールの添加に続く原形質膜へのWTβ−アドレナリン
レセプタ−GFPの再利用を示す。WTβ−アドレナリンレセプタ−GFP融
合タンパク質を安定に発現するHEK293細胞のパッチは、アゴニスト(A)
の不在下で、または20分間のイソプレナリン(10μM)の添加(B)に続い
て共焦点顕微鏡で画像作製された。洗浄して、イソプレナリンを除去することに
続いて、アルプレノロール(10μM)を、30分(C)または40分(D)間
添加した。
【0033】 図3は、CAMβ−アドレナリンレセプタ−GFPの発現およびベタキソロ
ールによるアップレギュレーションを示す。CAMβ−アドレナリンレセプタ
−GFP構築物は、HEK293細胞および単離された個々のクローン中で安定
に発現された。(a)単独のクローンの細胞は、24時間、不在(上部パネル)
または存在(下部パネル)下、またはベタキソロール(10μM)でガラス製カ
バースリップ上で育成された。その後、これらの細胞は、可視化された。(b)
処理されていないか、またはベタキソロール(10μM)で処理され、そしてそ
の後洗浄されたこのクローンの細胞は、無傷の細胞での[H]DHAの特異的
結合を測定するために使用された([H]DHAは、原形質膜を越え、従って
、β−アドレナリンレセプタ結合部位の総細胞レベルの測定値を提供する脂肪
親油性アンタゴニストである)。
【0034】 図4は、他のβ−アドレナリンレセプタリガンドによるCAMβ−アドレ
ナリンレセプタ−GFPのアップレギュレーションを示す。図3のCAMβ
アドレナリンレセプタ−GFP発現細胞を安定に発現するHEK293細胞を、
24時間、リガンドなし(A)、カルベジロール(B)、ラベトロール(C)ま
たはICI118551(D)(各々1μMで)に露出させた。その後、細胞を
、共焦点顕微鏡で画像化させた。
【0035】 図5は、ベタキソロールにより、WTβ−アドレナリンレセプタ−GFPで
ないCAMβ−アドレナリンレセプタ−GFPのアップレギュレーションを示
す。膜分画は、ベタキソロール(10μM)の不在または存在下で24時間維持
され、そしてSDS−PAGEにかけられた、CAMβ−アドレナリンレセプ
タ−GFPまたはWTβ−アドレナリンレセプタ−GFP融合タンパク質のい
ずれかを安定に発現するHEK293細胞から作製された。ニトロセルロースへ
の移動に続いて、サンプルを、ポリクローナル抗−GFP抗体を用いて免疫ブロ
ッティングして、これらの膜中の融合タンパク質の濃度を評価した。
【0036】 図6は、イソプレナリンによる、アップレギュレートされたCAMβ−アド
レナリンレセプタ−GFPの内部移行を示す。(a)CAMβ−アドレナリン
レセプタ−GFP発現細胞を、未処理(A)であるか、またはベタキソロール(
10μM、24時間)(B−D)に露出させるかした。ベタキソロール処理に続
いて、細胞を洗浄し、そしてイソプレナリン(10μM)を、0分(B)、10
分(C)または30分(D)間添加した。(b)図6aにあるとおり、細胞を、
未処理にするか、ベタキソロール(10μM、24時間)に露出されるか、また
はベタキソロールに露出し、続いてイソプレナリンに30分間露出させた。その
後、無傷の細胞を使用して、[H]CGP12177([H]CGP121
77は、原形質膜を貫通せず、そしてこれらの条件で、細胞表面レセプタのみを
記録する親水性リガンドである)の特異的結合を測定した。
【0037】 図7aは、マイクロタイタープレート蛍光定量法によって測定されるCAMβ −アドレナリンレセプタ−GFP中の蛍光のレベルにおける種々の逆アゴニス
ト/アンタゴニストの効果を示す。蛍光における変化は、96ウェルプレートに
載せられた細胞を用いて、分光蛍光プラス蛍光光度計で測定された。グラフは、
22時間薬剤接触の後のイソプレナリン、ベタキソロール、アルプレノロールま
たはソタロールに対する濃度応答を示す。値は、二重±SEMで行われた少なく
とも3回の実験の基本線の平均含有率である。
【0038】 図7bは、マイクロタイタープレート蛍光定量法によって測定されたベタキソ
ロールによるCAMβ−アドレナリンレセプタ−GFPのアップレギュレーシ
ョンの濃度依存性を示す。蛍光における変化は、96ウェルプレートに載せられ
た細胞を用いて、分光蛍光プラス蛍光定量法で測定された。グラフは、時間0時
間(●)での、および22時間後(▲)のベタキソロールに対する用量応答曲線
を示す。値は、二重±SEMで行われた6回の実験の基本線の平均含有率である
【0039】 図7cは、マイクロタイタープレート蛍光定量法によって測定された、イソプ
レナリンによるβ−アドレナリンレセプタ−GFPのダウンレギュレーション
の濃度依存性を示す。グラフは、時間0時間(●)での、および22時間後(▲
)のイソプレナリンに対する用量応答曲線を示す。値は、二重±SEMで行われ
た6回の実験の基本線の平均含有率である。
【0040】 図8は、アルプレノロールによる、CAMβ−アドレナリンレセプタ−GF
Pのものによるアップレギュレーションの濃度依存性を示す。結合研究:CAM
β−アドレナリンレセプタ−GFP発現細胞を、未処理にするか、または24
時間、変化する濃度のアルプレノロールに露出させた。それらは順次洗浄され、
そして[H]DHAまたは[H]CGP12177のいずれかの単独濃度の
無傷ノ細胞特異的結合を、それぞれ、総細胞レセプタおよび細胞表面レセプタの
レベルを突き止めるために測定した。
【0041】 図9は、α1b−アドレナリンレセプタに対するホスホイノシチダーゼC活性
の構造的活性化を吹き込む突然変異の位置である。ハムスターのα1b−アドレ
ナリンレセプタの一次配列の一次図形のリボン図が示される。ここに使用される
構造的に活性な突然変異体(3CAM)は、野生型配列に対する以下の(R28
8K、K290H、A293L)交代を示す。
【0042】 図10は、持続的アンタゴニスト/逆アゴニスト誘発による、野生型ではなく
3CAMのハムスターのα1b−アドレナリンレセプタのアップレギュレーショ
ンである。ガラス製カバースリップ上で育成された3CAM(10A)または野
生型(10B)ハムスターのα1b−アドレナリンレセプタを、24時間、ビヒ
クル(a)、フェントラミン(b)、WB4101(c)またはHV723(d
)(全て、1μMで)で処理した。その後、細胞を、共焦点顕微鏡で可視化させ
た。
【0043】 同等の研究が、細胞のプレート上で行われ、そしてその後、それを、洗浄およ
び収穫した。膜を作製し、そしてその後、[H]プラジシンの単独濃度(2n
M)の特異的結合の許容量を評価した(図10C)。
【0044】 図11は、HEK293細胞での安定な発現に続くWTおよびCAMα1b
アドレナリンレセプタ/GFP融合タンパク質のアップレギュレーションである
。グラフは、(A)フェニレフリン、(B)フェントラミン、(C)WB410
1および(D)HV723を用いた22時間処理の総細胞の蛍光における効果を
示す。全てのグラフで、▲は、野生型α1b−アドレナリンレセプタ/GFPか
ら得られたデータを表し、そして●は、HEK293細胞でのCAMα1b−ア
ドレナリンレセプタ/GFPから得られたデータを表す。全ての値は、基本線の
蛍光の含有率として表され、そして二重±SEMで行われた少なくとも4回の実
験の平均である。
【0045】 図12は、NEK293細胞でのCAMα1b−アドレナリンレセプタ/GF
Pのアップレギュレーションの時間経過である。グラフは、(A)フェニレフリ
ン、(B)WB4101、(C)HV723および(D)フェントラミンで引き
起こされた蛍光のアップレギュレーションを示す。データは、二重に行われた1
回の実験を表す。
【0046】 図13は、β−アドレナリン作動性レセプタ/ルシフェラーゼ融合タンパク
質構築物の概略図である。
【0047】 図14は、このレセプタでアンタゴニストを同定するRenilla ren
iformisのルシフェラーゼに連結した構造的に活性なβ−アドレナリン
レセプタの構築および概念的用途である。細胞で発現される構築物を、このレセ
プタに結合するリガンドで処理する。これは、時間に対するタンパク質のアップ
レギュレーションを、従って標準手段によって監視され得る細胞中で高いレベル
のRenilla reniformのルシフェラーゼ活性を引き起こす。
【0048】 図15は、Renilla reniformのルシフェラーゼに連結した構
造的に活性なβ−アドレナリンレセプタのレベルにおける濃度依存性の増加で
ある。β−アドレナリンレセプタに結合する変化する濃度の3個のリガンドを
、Renilla reniformのルシフェラーゼに連結した構造的に活性
なβ−アドレナリンレセプタを安定に発現する細胞を含有する96穴マイクロ
タイタープレートのウェルに添加した。その後、これらのプレートを、培地を各
ウェルからピペット採取した時間の後に24時間インキュベートした。
【0049】 その後、50ulのフェノールレッド不含培地を、さらに50ulのluc−
lite溶液(レニラルシフェラーゼ活性について最適化され、そして温和な細
胞溶解成分をも含有する市販のキット試薬)を、各ウェルに添加した。最後に、
フェノールレッド不含培地中の50ulの15uMエレンテラジン(Coele
ntrazine)を、添加した(そして5uMの最終濃度を得た)。その後、
プレートを、頂上の計数の閾値計ですぐに分析して、相対的光単位での光強度を
測定した。
【0050】 図16は、安定に形質移入されて、PAR1mut/GFP融合タンパク質を
発現するHEK293細胞のレーザー走査共焦点画像である。10μMのTRA
Pを用いた40分間のインキュベーション前(左手画像)および後(右手画像)
で行われた場合、AおよびBは、2つの異なるカバースリップの細胞を表す。
【0051】 図17は、HEK293細胞での安定な発現に続くPAR1mut/GFP融
合タンパク質のアゴニストダウンレギュレーションである。棒グラフは、(A)
TRAPまたは(B)トロンビンのいずれかを用いた4時間の処理の効果を示す
。全ての値は、基本線の蛍光の含有率として表され、そして四重に行われた2回
の実験の平均である。
【0052】 材料および方法I [H]DHA(64Ci/ミリモル)および[H]CGP−12177(
44Ci/ミリモル)を、Amershamから購入した(UK)。[H]ア
デニンおよび[H]cAMPを、英国アマシャムのAmersham Int
ernationalから購入した。細胞培養のための全ての試薬を、Life
Technologies(Paisley、Strathclyde、UK
)から購入した。レセプタリガンドを、RBIから購入した。全ての他の試薬を
、SigmaまたはFisonsから購入し、そして最高の利用可能な純度のも
のであった。
【0053】 GFPタグ付形態のβ−アドレナリンレセプタの構築 pcDNA3(MacEwanおよびMilligan、1996a)中のヒ
ト野生型β−ARを、HindIII−FLAG順向プライマー、5’AAA
AAA AAGCTT GCCACC ATG GAC TAC AAG GA
C GAC GAT GAT AAG GGG CAA CCC GGG AA
C GGC 3’、およびBamHI逆行プライマー、5’AAAAA GGA
TCC TCC CGC CAG CAG TGA GTC ATT TGT
A 3’を用いたPCRによって増幅させた。これは、N末端で付加されたFL
AGTMエピトープタグ(ATG GAC TAC AAG GAC GAC
GAT GAT AAG)に存在すべきイニシエータATGで、β−WT−A
Rの停止コドンおよび開始メチオニン(出発コドン)を除去させた。PCR産物
を、Hind IIIおよびBam HIで消化させ、そして生じた断片を、p
cDNA3に連結させて、野生型B−AR/GFP構築物を生じた。WTB レセプタのアミノ酸172−291をコードする配列は、Kpn I/Hpa
Iを用いてこの構築物に制限され、そしてCAMβ−ARの等価領域に置換さ
れた(Samamaら、1993、1994)。修飾形態のGFP(Zerni
cka−Goetzら、1997)も、BamHI順向プライマー、5’AAA
AA GGATCC AGT AAA GGA GAA GAA CTT TT
C 3’、およびXba I逆プライマー、5’TGCTCTAGATTATT
TGTATAGTTCATCCATGCC 3’を用いたPCRによって増幅さ
せた。これは、GFPの開始メチノニンを除去し、そして生じたPCR産物は、
消化され、そしてフレーム内に連結されて、CAMβ−AR−GFP構築物を
発生した。
【0054】 HEK293細胞の一過性でそして安定な形質移入 HEK293細胞を、37℃で、5%CO湿潤雰囲気下で、0.292g/
LのL−グルタミン、および10%新生仔ウシ血清を補足した最小必須培地(M
EM、Sigma)で維持した。細胞を、一過性形質移入の前に60−80%密
集で育成させた。製造業者の指示によって、リポフェクトAMINE試薬(Li
fe Technologies,Inc.)を用いて形質移入を行った。安定
なセルラインを発生するために、形質移入の2日後に、細胞を、種付け/希釈し
、そして1mg/mlジェネチシン(Life Technologies,I
nc.)で補足したMEM培地で維持した。培地を、1mg/mlジェネチシン
を含むMEM培地に3日毎に交換された。クローンの発現は、GFP含有クロー
ンについて蛍光顕微鏡検査によって最初に試験した。GFPおよび非−GFPタ
グ付形態のレセプタを発現する選択クローンを、拡張させ、そして[H]リガ
ンド結合研究を行って、レセプタ発現のレベルを評価した。
【0055】 共焦点のレーザー走査顕微鏡検査 Zeiss Plan−Apo 63×1.40NA油浸対物レンズ、35の
ピンホール、および電子ズーム1または3を使用したレーザー走査共焦点顕微鏡
(Zeiss Axiovert100)を用いて、細胞を観察した。488n
mアルゴン/クリプトンレーザーを用いてGFPを励起させ、そして515−5
40nmバンド通過フィルタで検出した。画像は、Zeiss LSMまたはM
etaMorph Softwareで操作した。細胞の作製のための2個の異
なるプロトコルを使用した。内部移行および再利用の時間経過を試験するときに
、生きた細胞を使用した。細胞を、ガラス製カバースリップ上で育成し、そして
画像チャンバーに載せた。細胞を、KRH緩衝液(以下参照)で維持し、そして
温度を37℃に維持した。他の研究で、固定細胞を使用した。ガラス製カバース
リップ上の細胞を、PBSで洗浄し、そしてPBS/5%ショ糖(pH7.2)
中の4%パラホルムアルデヒドを用いて、室温で20分間固定させた。PBSを
用いて1回洗浄した後、カバースリップを、PBS中の40%グリセロールを用
いて顕微鏡スライドに載せた。
【0056】 [H]リガンド結合研究 CAMβ−AR−GFP細胞を、6cm皿で育成し、そして24時間、10
μMベタキソロールまたは種々の濃度のアルプレノロールで、またはそれなしで
処理した。ある場合には、ベタキソロール処理細胞を順次30分間、10μMイ
ソプレナリンに露出させた。処理後、細胞を、3回氷冷リン酸緩衝生理食塩水(
PBS;2.7mM KCl、137mM NaCl、1.5mM KHPO 、8mM NaHPO、pH7.4)で洗浄した。その後、細胞を、PB
S/0.5mM EDTAでプレートから剥し、氷冷クレープス−リンガー−ヘ
ペス緩衝(KRH;130mM NaCl、5mM KCl、1.2mM Mg
SO、1.2mM CaCl、20mM ヘペス、1.2mM NaPO 、10mMグルコース、0.1%BSA;pH7.4)にペレット化し、そし
て緩衝液中に再懸濁させた。血球計中の細胞を計数した後、およそ100,00
0細胞を、各アッセイ管に添加した。
【0057】 結合研究については、単独の濃度の[H]DHA(2nM)または[H]
CGP−12771(10nM)を使用して、それぞれ、総細胞レセプタおよび
細胞表面レセプタを測定した。10μMプロパノロールを用いた平行研究は、非
特異的結合の評価を可能にさせた。[H]DHA結合アッセイを、45分間3
0℃で行い、そして[H]CGP−1277結合を、KRH緩衝液中で2.5
時間、14℃で行った。全ての実験は、ワットマンGF/Cフィルタを通して、
高速濾過によって終了され、続いて、氷冷TE(75mMトリス、1mM ED
TA;pH7.4)緩衝液で3回洗浄した。
【0058】 無傷の細胞アデニリルサイクラーゼ活性測定 無傷の細胞アデニリルサイクラーゼ活性測定を、基本的に、Wong(199
4)およびMercourisら(1997)によって記載されるとおり行った
。細胞を、12ウェルプレートのウェルに分け、そして細胞を、再付着させた。
その後、細胞を、16−24時間、[H]アデニン(1.5μCi/ウェル)
を含有する培地でインキュベートした。その後、種々のリガンドおよび他の試薬
を用いた細胞の処理に応じた[H]cAMPの発生を評価した。結果は、[ H]cAMPの濃度対総[H]アデニンヌクレオチド(×1000)の比とし
て表される。
【0059】 免疫ブロッティング研究 電気泳動および免疫ブロット分析 ホウ酸基本の電気泳動緩衝系[Poduslo,J.F.(1981)Ana
l.Biochem.114、131−139]を、ある程度の修飾をして使用
した。簡潔には、溶解性ポアクリルアミドゲルは、10%アクリルアミド、0.
0625%ビスアクリルアミド、0.1Mトリス(pH8.5)、0.1Mホウ
酸、0.0025M EDTA、0.1%SDS、0.005%TEMEDおよ
び0.1%過硫酸アンモニウムから作製された。重層ゲルは、それが、4%アク
リルアミドを含有すること以外は同じ組成のものであった。ホウ酸電気泳動稼動
用緩衝液は、0.1Mトリス、0.1Mホウ酸、0.0025M EDTAおよ
び0.1%SDS(pH8.5)から構成された。標準およびホウ酸電気泳動を
、1時間、200Vおよび150Vで、それぞれ、Mini Protean
IIゲルキット(BIO−RAD、Hamel Hempstead,U.K.
)を用いて稼動させた。SDS−PAGEの後、タンパク質を、ニトロセルロー
スに電気泳動で移行させた。膜を、1時間、PBS−T緩衝液(0.1%Twe
en20を含有するPBS)中の3%脱脂ミルク中で遮断した。PBS−T緩衝
液中の簡潔な洗浄の後、膜を、一晩中4℃で、1%脱脂ミルクを含有するPBS
−T緩衝液で希釈された適切な一次抗体を用いてインキュベートした。GFPポ
リクローナル抗体(Clontech Laboratories,U.K.)
を、構築物の検出のために使用した。その後、一次抗体を除去し、そしてブロッ
トを、PBS−T緩衝液で専有的に洗浄した。二次抗体(ホースラディシュペル
オキシダーゼで接合したロバ抗−ウサギIgG、Scottish Antib
ody Production Unit、Carluke Scotland
)を用いた連続インキュベーションを、室温で2時間進行させ、そしてPBS−
T緩衝液中での大量の洗浄の後、ブロットを、増強した化学発光ECL(Ame
rsham)によって可視化させた。画像密度計GS−670(BIORAD)
での走査によって、特異的バンドの定量分析を行った。
【0060】 マイクロタイタープレートでの研究 細胞を、実験の前の日に、黒色コスター観察プレートに種付けした。実験の日
に、培地を、細胞から除去し、そして薬剤を、100μlの最終容量でウェルに
添加した。10%FCSを含有するフェノールレッド不含F12培地中で、実験
を行った。分光蛍光プラス蛍光光度計を、100の増加で底からプレートの読み
を読み取るのに使用した。黒色プレートを、蛍光光度計で最初に読み、その後、
細胞のプレートを、37℃で、薬剤を用いて、時間0で、そして22時間インキ
ュベーションの後に読み取った。結果は、プレート自己蛍光について制御するた
めに得られた蛍光値から空のプレートを引くことによって計算された。
【0061】 実施例1−GPCR/GFP融合タンパク質の構築 PCR基本の攻略法を使用して、野生型β−アドレナリンレセプタ、および
第3の細胞内ループの遠位末端の小型セグメントを、ハムスターのα1B−アド
レナリンレセプタの等価セグメントに置換することによって発生されたこのGP
CRの構造的に活性な突然変異体形態の両方をコードするcDNAと、フレーム
内に増強された自己蛍光特性(Zernicka−Goetzら、1997)を
示すGFPの形態をコードするcDNAを連結させた。GPCRのC末端を、G
FPのN末端に直接的に連結される単独の開放読取フレームをコードすという予
測がある。これらの構築物の一過性形質移入、および成功裏の発現および自己蛍
光を確認するたの蛍光顕微鏡での可視化に続いて、これらの構築物および等価の
非−GFPタグ付形態のGPCRの両方は、HEK293細胞で安定に発現され
た。β−アドレナリンレセプタアンタゴニスト[H]ジヒドロアルプレノロー
ル([H]DHA)の適切な自己蛍光および特異的結合の組合せに基づいて、
個々のクローンを同定し、そして順次拡張させた。野生型β−アドレナリンレ
セプタ−GFP構築物を発現するクローンで、ガラス製カバースリップで育成さ
れた無傷の細胞で行われる共焦点顕微鏡検査は、描写された原形質膜であるべき
GFP由来の自己蛍光のバルクを示した(図1)。β−アドレナリンレセプタア
ゴニストイソプレナリン(10−5M)の添加は、このような構築物について先
に報告された(Barakら、1997、Kallalら、1998)とおり、
連続の細胞内の小胞(図1)への構築物の時間依存性内部移行を生じた。野生型
β−アドレナリンレセプタ−GFP構築物は、イソプレナリンを用いた30分
間の処理に続いて内部移行させ、そしてイソプレナリンの除去、およびそれ自身
内部移行を促進しないβ−アドレナリンレセプタアンタゴニストアルプレノロー
ル(10−5M)(図2)にそれを置換することに続いて、原形質膜に再利用さ
れ得る。
【0062】 CAMβ−アドレナリンレセプタ−GFP構築物を発現するクローンをも単
離されたが、これらは、WTβ−アドレナリンレセプタ−GFP構築物を発現
するクローンと同じレベルのGFP自己蛍光を示さなかった。このような観察は
、CAMβ−アドレナリンレセプタ−GFP構築物の安定な状態の発現を日常
的に低い濃度に一致した。これは、野生型β−アドレナリンレセプタ−GFP
構築物を発現するクローンに比べて、これらの細胞から単離された膜分画に対す
る低い濃度の[H]DHA特異的結合によって確認された。さらに、明確な原
形質膜局在化CAMβ−アドレナリンレセプタ−GFPは、観察され得るが、
WTβ−アドレナリンレセプタ−GFPについてより細胞内に配置されたGF
P自己蛍光のより大きな分画であると思われる(図3a)。
【0063】 実施例2−GPCR/GFP融合タンパク質に対するリガンド結合 本出願人らは、逆アゴニストベタキソロールでCAMβ−アドレナリンレセ
プタを安定に発現するNG108−15細胞の持続的処理が、このGPCRの安
定な状態のレベルにおける増加を引き起こし得ることを先に仮定した。CAMβ −アドレナリンレセプタ−GFP構築物を発現する細胞を、ベタキソロール(
24時間、10−5M)で処理し、そしてその後共焦点顕微鏡検査によって可視
化させたとき、描写された原形質膜および細胞内蛍光の両方における際立った増
加が観察された(図3a)。細胞の洗浄、続いて[H]DHAを用いた無傷の
細胞リガンド結合実験は、ベタキソロールに応じたCAMβ−アドレナリンレ
セプタ−GFPのアップレギュレーションを確認した(図3b)。ICI118
551、ラベトロール、カルベジロール、アルプレノロール、およびジヒドロア
ルプレノロール(全て、10−5Mで)を含めたβ−アドレナリンレセプタ逆
アゴニスト/アンタゴニストの範囲を用いた細胞の処理によって、蛍光のアップ
レギュレーションも観察された(図4)。しかし、この効果の薬理学上の選択性
は、それが、α−アドレナリンレセプタアンタゴニストプラゾシンまたはα −アドレナリンレセプタアンタゴニストヨヒンビンでの処理によって記録されな
い場合に保存された(データ示さず)。
【0064】 上に記載されたベタキソロールまたは他のリガンドを用いた、野生型β−ア
ドレナリンレセプタ−GFPを発現する細胞の持続的処理は、蛍光強度として構
築物の明らかなアップレギュレーションを生じることに失敗し、そして分布パタ
ーンは、薬剤処理によってほとんど修飾されなかった(データ示さず)。ベタキ
ソロール処理によるCAMβ−アドレナリンレセプタ−GFPのアップレギュ
レーションは、共焦点顕微鏡検査によって見られる効果を確認する免疫ブロット
実験でも監視され得た。24時間、ベタキソロール(10−5M)の存在または
不在下での維持に続いて、野生型β−アドレナリンレセプタ−GFPまたはC
AMβ−アドレナリンレセプタ−GFP発現細胞のいずれかから単離される膜
は、SDS−PAGEによって分析され、そしてGPCR構築物は、抗−GFP
抗体を用いた免疫ブロッティングによって検出された。野生型β−アドレナリ
ンレセプタ−GFPではなくてCAMβ−アドレナリンレセプタ−GFPの明
瞭なアップレギュレーションが観察された(図5)。
【0065】 CAMβ−アドレナリンレセプタ−GFPのベタキソロールで誘導されるア
ップレギュレーションに続いて、このリガンドの除去およびイソプレナリン(1
−5M)へのその変換は、野生型β−アドレナリンレセプタ−GFPについ
て上に記録されたものから区別不可能な手段で、細胞内斑点状の小胞への構築物
の高速の内部移行を生じた(図6a)。[H]CGP−12177は、原形質
膜を越えることができない親水性β−アドレナリンレセプタアンタゴニストで
ある。従って、無傷の細胞特異的結合実験で、それは、β−アドレナリンレセ
プタの細胞表面集団のみを同定する。CAMβ−アドレナリンレセプタ−GF
Pを発現する細胞で、このような無傷の細胞結合研究が行われ、その細胞は、ベ
タキソロール(24時間、10−5M)で予め処理され、そしてそのような細胞
は、その後、30分間、ベタキソロールをイソプレナリン(10−5M)に置換
された。これらの研究は、細胞表面アップレギュレーションCAMβ−アドレ
ナリンレセプタ−GFPが、アゴニストの処理により主に内部移行されることを
示した(図6b)。
【0066】 ベタキソロールおよびβ−アドレナリンレセプタアンタゴニスト/逆アゴニス
トリガンドを用いた持続的処置によるCAMβ−アドレナリンレセプタ−GF
Pのアップレギュレーションは、96ウェルマイクロタイタープレートへの細胞
の種付けに続いて、分光蛍光プラス蛍光光度計で検出し、そして直接的に定量さ
れ得る。これは、化合物を用いた22時間のインキュベーションの後、種々の逆
アゴニスト/アンタゴニストを用いたCAMβ−アドレナリンレセプタ−GF
Pアップレギュレーションの濃度依存の分析を可能にした(図7a)。ベタキソ
ロールは、このGPCR構築物に結合するベタキソロールの測定されたKに十
分に従った値(MacEwanおよびMilligan、1996a)である、
168(47−600)nMのEC50を示す構築物のアップレギュレーション
を生む最も明らかな応答(図7b)を示した。ベタキソロールを用いたWTβ −アドレナリンレセプタ−GFP融合の処理は、1時間または22時間のいずれ
かの薬剤インキュベーションに続く細胞の蛍光になんら変化を生じなかった。し
かし、22時間、アゴニストリガンドイソプレナリンを用いたこのような細胞の
インキュベーションは、分光蛍光プラス蛍光光度計での定量により、細胞の蛍光
におけるイソプレナリン指向性変化の濃度依存性の分析を可能にする、細胞の蛍
光の際立った減少を生じた。イソプレナリンは、細胞の蛍光における減少を、1
3(2.5−70)nMのIC50にさせた(図7c)。これは、このレセプタ
でのこの薬剤によるcAMPの刺激についての5nMの報告されたEC50と著
しく違う。
【0067】 要約すると、本実施例は、CAMβ−アドレナリンレセプタ−GFP融合構
築物を発現する逆アゴニストまたは中性アンタゴニスト処理は、共焦点顕微鏡検
査により検出されるとおり膜蛍光における増加を、そしてマイクロプレート蛍光
定量法により測定されるとおり総細胞の蛍光における増加を生じる。これらの効
果の濃度依存性は、伝統的な薬理学上の研究から得られるデータと一致し、従っ
てレセプタ機能を効果的にする化合物の特徴付けについてのこのアプローチの使
用の信用性を立証する。CAMβ−GPCR−GFP融合を発現する細胞から
得られる細胞の蛍光における増加を引き起こす逆アゴニストまたはアンタゴニス
トリガンドの能力は、同様の活性を示す新たな化合物についてのマイクロプレー
ト基本の蛍光アッセイの用意に対処する。
【0068】 WTβ−アドレナリンレセプタ−GFP融合を発現する細胞のアゴニスト処
理は、膜結合蛍光における減少を、そして抗−トランスフェリン抗血清を用いた
同時免疫局在化によって、エンドソームであると示される細胞内の小胞中の蛍光
における増加を生じることが観察された。融合タンパク質の内部移行に続くマイ
クロプレート蛍光定量法により観察される蛍光における減少は、部分的に、レセ
プタ分解による可能性があるが、エンドソーム区分の酸性環境内でレセプタ濃度
の結果として蛍光消光事象による可能性もある。しかし、イソプレナリンのよう
なアゴニストリガンドによって引き起こされる蛍光におけるこの減少は、濃度依
存性があり、そしてこの効果を引き起こすことが必要とされる半極大薬剤濃度は
、伝統的な二次伝令分析研究で得られた値に一致している。
【0069】 従って、実施例は、化合物活性が、β−アドレナリンレセプタ−GFP融合
タンパク質を発現する細胞の蛍光特性における変化を生じるβ−アドレナリン
レセプタで、アゴニスト、中性アンタゴニストまたは逆アゴニスト活性のいずれ
かを示す化合物についての新規スクリーニングシステムを開示する。蛍光特性に
おける変化は、共焦点顕微鏡を使用した細胞の局在化における変化によるか、ま
たは96−プレース蛍光光度計で測定されるとおり総細胞蛍光における変化によ
り測定され得た。検出系として共焦点顕微鏡検査を用いて、アゴニストリガンド
は、CAM GPCR/GFP融合タンパク質の細胞表面蛍光における増加を引
き起こす一方で、アンタゴニスト/逆アゴニストリガンドは、WT GPCR/
GFP融合タンパク質の内部移行における増加を引き起こす。検出系逆アゴニス
トまたはアンタゴニストリガンドとしてマイクロプレート蛍光定量法を使用する
ことで、CAM GPCR/GFP融合タンパク質を発現する細胞中の総細胞蛍
光における増加を引き起こす一方で、アゴニストリガンドは、WT GPCR/
GFP融合タンパク質を発現する細胞中の総細胞蛍光における減少を引き起こす
【0070】 材料および方法II GFPタグ付形態の3CAMα1B−アドレナリンレセプタの構築 C末端でGFPタグ付形態の野生型および3CAM(R288K、K290H
、A293L)形態のハムスターα1B−アドレナリンレセプタを産生およびサ
ブクローニングすることが、2つの別々の段階で行われた。第1の段階で、修飾
形態のGFPのコーディング配列を、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅によ
って修飾させた。アミノ末端プライマー5’−GGAAGGTACCAGTAA
AGGAGAAGAACTT−3を用いて、GFPの開始Metを除去し、そし
てKpnI制限部位(下線付き)および2−アミノスペーサー(Gly−Asn
)の両方を導入した。カルボキシル末端プライマー5−TGCTCTAGATT
ATTTGTATAGTTCATCCATGCCATG−3’を使用して、Xb
a I制限部位(下線付き)を、GFPの停止コドンの下流に導入した。Kpn
IおよびXba Iで消化したGFPの増幅断片を、同様に消化したpcDNA
3発現ベクター(インビトロゲン)にサブクローニングした。α1B−アドレナ
リンレセプタ−GFP融合タンパク質を得るために、各形態のα1B−アドレナ
リンレセプタのコーディング配列を、PCRによって増幅させた。アミノ末端プ
ライマー5’−GACGGTACCTCTAAAATGAATCCCGAT−3
’を使用して、KpnI制限部位(下線付き)を、イニシエータMetの上流に
導入した。カルボキシ末端プライマー5’−GTCCCTGGTACCAAAG
TGCCCGGGTG−3’を用いて、KpnI制限部位(下線付き)を、停止
コドンのすぐ上流に導入した。最終的に、pcDNA3でのGFP構築物を、K
pnIで消化させ、そしてKpnIでも消化したα1B−アドレナリンレセプタ
増幅のPCR産物と一緒に連結した。そのように産生された開放読取フレームは
、野生型または3CAMα1B−アドレナリンレセプタ−GFPのいずれかのコ
ーディング配列を表す。各々は、その発現および分析の前に十分に配列決定され
た。
【0071】 HEK293細胞の一過性および安定な形質移入 材料および方法Iで先に記載されたとおりである。
【0072】 膜の作製 各々のα1B−アドレナリンレセプタ−GFP融合タンパク質を安定に発現す
るHEK293細胞は、6cm皿で密集して育成された。収穫の前に、細胞を、
2回、4mlの氷冷TE緩衝液(10mMトリス、0.1mM EDTA、pH
7.5)で洗浄し、その後、1mlの同じ緩衝液中に擦り落とした。細胞の破裂
は、氷上で25ストロークの手動支持ガラス製Dounceホモジナイザーで達
成された。懸濁液を、15分間、16000×gで遠心分離し、そして生じたペ
レットを、0.035−0.16mg/mlの最終タンパク質濃度まで氷冷TE
緩衝液に再懸濁させた。
【0073】 [H]プラゾシン結合実験 0.7−3.2μgの膜タンパク質を、[H]プラゾシン(2nM)を含有
するアッセイ緩衝液(75mMトリス/HCl(pH7.5)、5mM EDT
A、12.5mM MgCl2(緩衝液A))に添加することによって、結合実
験を開始させた。非特異的結合は、10μMフェントラミンの存在下で測定した
。反応液を、30分間、30℃でインキュベートし、そして結合リガンドを、G
F/Bフィルタを通して真空濾過により遊離リガンドから分離した。フィルタを
、2回、緩衝液Aで洗浄し、そして結合リガンドを、液体シンチレーション分光
分析によって概算した。特異的結合が示された。
【0074】 共焦点レーザー走査顕微鏡検査 材料および方法Iで先に記載されるとおりである。
【0075】 実施例3−持続的アンタゴニスト/逆アゴニスト誘発による野生型でなく3C
AMのハムスターα1b−アドレナリンレセプタのアップレギュレーション 野生型および3CAMの両方の形態のハムスターα1b−アドレナリンレセプ
タでフレーム内に連結されたGFPタンパク質をコードする構築物を、上のとお
り作成した(材料および方法II)。
【0076】 種々の形態(R288K、K290H、A293L)の構造的に活性な突然変
異体(CAM)α1b−アドレナリンレセプタを生じる野生型α1b−アドレナ
リンレセプタ一次アミノ酸配列中の突然変異のいっそう詳細な説明は、図9に示
される。このような構築物を使用して、HEK293細胞を形質移入させ、続い
て前(材料および方法I−HEK293細胞の一過性で、そして安定な形質移入
)のとおり3CAMまたは野生型α1b−アドレナリンレセプタのいずれかを発
現する形質移入細胞の選択した。このような細胞を、[H]リガンド結合研究
に使用して、レセプタ発現のレベルを評価した。α1b−アドレナリンレセプタ
逆アゴニスト/アンタゴニストの範囲で3CAMα1b−アドレナリンレセプタ
/GFP融合構築物を発現する細胞の処理での蛍光のアップレギュレーションが
、観察された(図10A(b)−(d))。しかし、上の3CAMについてのも
のと同じリガンドを有する野生型α1b−アドレナリンレセプタ/GFP融合構
築物を発現する細胞の処理は、蛍光強度および分布パターンが、ビヒクル処理の
み(図10B(a))と比較して薬剤処理によってほとんど修飾されない(図1
0B(b)−(d))場合、構築物のあらゆる明らかなアップレギュレーション
を生じることに失敗した。
【0077】 α1b−アドレナリンレセプタアンタゴニストプラゾシンを用いた3CAMお
よび野生型α1b−アドレナリンレセプタの両方における等価の研究は、図10
Cに示される。プラゾシン(PT)は、野生型α1b−アドレナリンレセプタに
おける影響をなんら示さないのに対して、それは、突然変異体3CAM形態のア
ップレギュレーションの効果を示すことが分かり得た。
【0078】 実施例4−HEK293細胞におけるCAMα1b−アドレナリンレセプタ/
GFP融合タンパク質のリガンドアップレギュレーション 方法 野生型α1b−アドレナリンレセプタ/GFP構築物または構造的に活性な突
然変異体(CAM)α1b−アドレナリンレセプタ/GFP融合タンパク質を安
定に発現するHEK293細胞を、材料および方法IIで先に記載されるとおり
産生させた。これらのセルラインを使用して、CAMα1b−アドレナリンレセ
プタ/GFP融合タンパク質のリガンドアップレギュレーションを調査した。プ
レート基本の蛍光光度計での総細胞の蛍光における増加によって、融合タンパク
質アップレギュレーションを測定した。
【0079】 細胞を、37℃で、5%COおよび95%湿度で、10%v/v胎児仔ウシ
血清(FCS)、2mMのL−グルタミンおよび1mg/mlジェネチシン(育
成用培地;全ての試薬は、Life Technologiesから得た)を補
足したダルベッコの修飾イーグル培地(DMEM)に維持させた。実験のために
、細胞を、アッセイの前の日に、黒色96ウェル観察プレート(Coster)
に種付けした。アッセイの日に、育成用培地を除去し、そして最終容量100μ
l中の種々の濃度の試験化合物(フェニレフリン、フェントラミン、WB410
1およびHV723)の存在下で、5%v/vFCS、2mMのL−グラタミン
を含有するフェノールレッド不含DMEM/F12(1:1)培地に交換した。
細胞を、37℃で、22時間インキュベートした。インキュベーション後、Te
canの分光蛍光プラス蛍光光度計を使用して、蛍光を検出した。プレートおよ
び培地自己蛍光を制御するために、薬剤処理した細胞で得られる蛍光値から、空
プレート読取を引くことによって、結果を計算した。
【0080】 結果 野生型α1b−アドレナリンレセプタ/GFP融合タンパク質またはCAMα 1b −アドレナリンレセプタ/GFPのいずれかを安定に発現するHEK293
細胞を、多様な化合物で処理して、融合タンパク質発現のリガンド安定化を試験
した。アゴニストフェニレフリンおよびこのレセプタで逆アゴニスト活性を示す
ことが先に示された3種の化合物;WB4101、HV723およびフェントラ
ミンである、4つの化合物を、この実験のために選択した。融合タンパク質発現
のレベルは、プレート蛍光定量法によりGFP発現における変化を検出すること
によって測定した。試験された全ての化合物は、野生型α1b−アドレナリンレ
セプタ/GFP融合タンパク質の発現レベルになんら影響を示さなかった(図1
1)。しかし、これらの化合物を用いたCAMα1b−アドレナリンレセプタ/
GFP融合タンパク質を発現する細胞の長期処理(22時間)は、フェニレフリ
ンについては407(15−10471)nMの、WB4101については67
6(195−2344)nMの、HV723については417(71−2455
)nMの、そしてフェントラミンについては170(32−891)nMのEC 50 値を示す蛍光の用量依存性アップレギュレーション(図11)を引き起こし
た。
【0081】 実施例5−HEK293細胞におけるCAMα1b−アドレナリンレセプタ/
GFP融合タンパク質のアップレギュレーションの時間経過 方法 CAMα1b−アドレナリンレセプタ/GFP融合タンパク質のリガンドアッ
プレギュレーションの時間経過も調査した。この研究で、細胞を種付けし、そし
て空プレートでの蛍光以外は先に記載されるとおり薬剤で処理し、そして細胞プ
レートを、薬剤添加の後の2−31時間の間の種々の時点で読み取った。
【0082】 結果 試験された全ての化合物について、時間に対して蛍光における徐々の増加があ
った。全ての時点で、この用量に関連した効果についてのEC50は、変化しな
かった(図12)。その応答の規模は、化合物を用いた約23時間のインキュベ
ーション後極大に達した。この時の後、応答は、比較的一定したままであった。
【0083】 材料および方法III β−アドレナリン作動性レセプタ/ルシフェラーゼ融合タンパク質の構築 β−AR/RLucおよびβ−AR/RLuc(CAM)の両方を、以下
のとおり生成させた。β−AR断片は、pcDNA3にクローン化された存在
するβ−AR遺伝子のPCR増幅を介して生成され、β−AR(CAM)断
片の生成も、pcDNA3プラスミドベクターにクローン化されたβ−ARの
突然変異バージョンのPCR増幅を介してなされた。突然変異は、7個の膜貫通
ドメインレセプタの細胞内ループ3中の4個のアミノ酸置換から構成される。β −ARの2種のバージョンの間に唯一の差異があったので、PCR手段のため
に生成されたプライマーは、β−ARおよびそのCAM等価物の両方を発生す
るために使用され得た。プライマーは、以下のとおりであった:5’HINDI
IIクローニング部位およびコザック配列の両方を組込む5’末端順向プライマ
ー5’−AAA AAG CTT GCC ACC ATG GGG CAA
CCC GGG AA−3’。3’末端可逆プライマーは、XhoIクローニン
グ部位を組込んで、レニラルシフェラーゼ遺伝子に連結することを可能にする配
列5’−CCT CTC GAG CAG TGA GTC ATT−3’を有
する。XhoI部位を導入することで、β−AR遺伝子およびレニラルシフェ
ラーゼの間でグルタメート残渣の挿入を生じる。β−ARのアミノ酸コーディ
ング配列における最後のヌクレオチド(G−−−>C)を交代することも生じる
が、これは、新たなコドンCTCが、なおロイシン残渣をコードするので、アミ
ノ酸配列を交代しなかった。
【0084】 レニラルシフェラーゼは、pRLCMV(promegaから得た)と称され
るプラスミドベクターにクローン化されたレニラルシフェラーゼ遺伝子のPCR
増幅を介して同様に生成された。増幅のために使用されたプライマーは、以下の
とおりであった:その遺伝子の5’末端にXhoI部位を組込んで、β−AR
またはβ−AR(CAM)断片のいずれかに連結することを可能にする5’末
端順向プライマー5’−TCG CTC GAG ACT TCG AAA G
TT TAT G−3’。逆プライマーは、停止コドンのすぐ下流で遺伝子の3
’末端に両方のXbal部位を組込む以下の配列5’−GCG TCT AGA TTA TTG TTC ATT TT−3’を有した。
【0085】 一旦PCR反応が行われると、結果物である断片を、適切な酵素で消化させ、
順次ゲルを精製し、pcDNA3プラスミドベクターも、HindIIIおよび
Xba Iで消化させて、連結断片についての受容体ベクターを提供した。消化
pcDNA3、β−AR(またはβ−AR(CAM))断片およびレニラル
シフェラーゼ断片を混合し、そして一緒に連結された市販のDNA連結キット(
CAMBIO)から得たファースト−リンクDNAライゲーションキット)を用
いて、連結を行った。これは、順次行われ、それによりPCR断片を最初に連結
させ、そしてその後、消化ベクターを添加して、所望の構築物を得て、そしてそ
れは、図13に図形で表される。
【0086】 (CAM)β−AR/Rlucの薬剤指向性アップレギュレーションを測定
するためのプロトコル (生物発光アッセイ) 海パンジーRenilla reniformから得たルシフェラーゼに連結
させた構造的に活性な(CAM)β−アドレナリンレセプタを発現するHEK
293細胞の安定に形質移入されたセルラインを、96穴マイクロタイタープレ
ートに種付けするために使用した。その後、96ウェルプレートを、一晩中イン
キュベートし、そして続く日に、細胞は、約80%集密であった。その後、薬剤
希釈物を作成した:イソプレナリン、ベタキソロール、ソタロールおよびICI
118551は、全て、実験の日に新たに秤量されたのに対して、プロプラナロ
ール、サルメテロールおよびサルブタモールは、10e−2の予め秤量した保存
液(DMSOに溶解した)を使用して作製された。その後、10点曲線のための
保存溶液は、使用される薬剤の型によって頂上濃度点として10e−2または1
0e−3のいずれかを使用して作製されたが、そのような希釈のものは、フェノ
ールレッド不含培地で行われた。
【0087】 その後、10点保存溶液の各々から得た10ulを、薬剤を10の内1に希釈
する96ウェルプレートのウェルに添加し、その結果薬剤の最高の最終濃度が、
使用される型によって10e−3または10e−4のいずれかであった。その後
、培地を、各ウェルからピペット採取した時の後、24時間、これらのプレート
をインキュベートした。
【0088】 その後、50ulのフェノールレッド不含培地を、50ulのluc−lit
e溶液(レニラルシフェラーゼ活性について最適化され、そして穏やかな細胞溶
解の成分をも含有する市販のキット試薬)を加えた各ウェルに添加した。最終的
に、フェニルレッド不含培地中の15uNセレンテラジンの50ulを添加した
(それで5uMの最終濃度を得た)。その後、プレートを、頂上計測閾値計上で
直ぐに分析して、相対的光単位で光強度を測定した。
【0089】 実施例6−海パンジーレニラフェニフォルミスから得られるルシフェラーゼに
連結した構造的に活性な突然変異体形態のβ−アドレナリンレセプタの細胞の
レベルでのリガンド誘導制御の分析 Renilla reniformのルシフェラーゼタンパク質に連結した突
然変異体(CAM)形態のβ−アドレナリンレセプタ(β−AR)の構築物
を、先に記載(材料および方法III;図13)されるとおり構築した。このよ
うな構築物は、別の用途のために選択された所望のタンパク質を発現する形質移
入細胞と、HEK293細胞を形質移入するために使用された。選択細胞を、上
に記載されるとおり種々のリガンドで処理した(材料および方法III−(CA
M)β−アドレナリン作動性レセプタ/Renilla reniformの
ルシフェラーゼ融合構築物の薬剤指向性アップレギュレーションのためのプロト
コル)。図14は、このレセプタに結合するリガンドで処理した細胞でのCAM
β−アドレナリンレセプタのアップレギュレーションの模式図を示す。図15
は、リガンドを用いたCAMβ−アドレナリンレセプタ/Renilla r
eniformのルシフェラーゼ融合構築物を発現する細胞の処理で得られる結
果を示す。リガンドであるイソプレナリン、ベタキソロールおよびソタロールが
、濃度依存性手段でCAM−β−アドレナリンレセプタの発現をアップレギュ
レーションすることが分かり得た。
【0090】 材料および方法IV GFPに融合した突然変異PAR1レセプタの構築 融合タンパク質は、ヒトPAR1(プロテアーゼ活性化レセプタ1)の突然変
異体およびGFPの間で生成された。PAR1レセプタ内部移行は、2つの機構
を通して起こる。レセプタは、構造的に内部移行し、そしてリガンドの不在下で
細胞膜に再利用される。トロンビン開裂、およびレセプタ活性化に続いて、レセ
プタを、内部移行し、そしてリソソームの分解について標的にする(Shapi
ro、MJおよびCoughlin,SR.、J.Biol.Chem 273
、29009−29014、1998)。この研究に使用される突然変異体PA
R1レセプタは、構造的レセプタ内部移行を無効にし、そして膜に再利用させる
レセプタの細胞内のC末端尾部内に特異的突然変異を含む。この突然変異は、野
生型レセプタ中のアミノ酸残渣397−406を、配列AlaGlyAlaGl
yAlaGlyAlaGlyGlyAla(ShapiroおよびCoughl
in、1998)に置換する。従って、トロンビン開裂に続いて、突然変異体P
AR1/GFP融合タンパク質は、細胞蛍光での減少を引き起こすリソソームに
標的にされる。
【0091】 ヒトPAR1レセプタは、Genbank M62424に対応して先にクロ
ーン化された(Vu,T.ら、(1991)Cell、64、1057−106
8)。PAR1/GFP融合の構築での第1段階として、センスプライマーNB
100、およびBamHI制限部位(表1;下線付き)を含むアンチセンスプラ
イマーNB101を用いて、レセプタをPCR増幅させた。PCRの間に、停止
コドンを除去し、そしてBamHI部位は、PAR1開放読取フレームの3’末
端で導入される。PCR産物を、製造業者の指示(Invitogen)に従っ
てpCR平滑部に連結させて、pCR/PAR1−BamHIおよびその認証さ
れた配列を発生させた。制限エンドヌクレアーゼEcoR1およびBamHIを
用いて、このプラスミドを消化させて、その後同様に消化したpEGFP−N1
(Clontech)に連結されてWTPAR1/GFP融合タンパク質を発生
するレセプタ配列を放出させた(プラスミド消化pPAR1/GFP)。
【0092】 PAR1レセプタのアミノ酸残渣397から406までを、配列AlaGly
AlaGlyAlaGlyAlaGlyGlyAlaに置換するために、PCR
テンプレートとしてpCR/PAR1−BamHI中のWT PAR1レセプタ
を用いて、2つのPCR反応を行った。後半のクローニング工程で使用されるP
stI制限部位に5’ですぐにヒトPAR1開放読取フレームのヌクレオチド残
渣504−526に対応するセンスプライマーNB102(表1)、およびアミ
ノ酸AlaGlyAlaGly(表1で太字)をコードする13個のヌクレオチ
ド尾部を含有するヌクレオチド1167から1187までに対応するアンチセン
スプライマーNB103を、第1のPCRに使用した。第2のPCRは、アミノ
酸AlaGlyAlaGlyGlyAla(表1で太字)をコードする追加の1
7個のヌクレオチド3’尾部を含むヒトPAR1開放読取フレームのヌクレオチ
ド残渣1217−1241に対応するセンスPCRプライマーNB104(表1
)およびアンチセンスプライマーNB105を使用した。PCRの前に、プライ
マーNB103および104は、T4ポリヌクレオチドキナーゼを用いて3’リ
ン酸化された。PCR増幅に続いて、2つのPCR産物を、一緒に連結させた。
ライゲーションの結果として生じたDNA断片を、プライマーNB102および
NB101を用いたさらなるPCR反応でテンプレートとして使用して、前と同
様にPAR1開放読取フレームの3’末端にBamHI部位を導入した。PCR
産物を、pCR平滑部(Stratagene)にクローニングさせた。この断
片を、突然変異が、成功裏に導入されたことを確かめるために配列決定した。
【0093】 突然変異断片を、制限酵素PstIおよびBamHIでの消化に続いてpCR
/平滑部から切除し、そして同様に消化したpPAR1/GFPにサブクローニ
ングさせて、pPAR1/mut/GFPを発生させた。その後、PAR1mu
tGFPを、制限酵素EcoRIおよびNotIを用いた消化に続きpPAR1
/mut/GFPから切除し、そして安定な哺乳類発現のために同様に消化した
pCINにサブクローニングした(Rees,Sら、Biotechnique
s 20、102−110;1996)。
【0094】 安定なセルライン構築 CHO(チャイニーズハムスターの卵巣)細胞を、製造業者の指示に従ってリ
ポフェクタミン試薬(Life Technologies)を用いたpCIN
/PAR1mut/GFPで形質移入させた。形質移入細胞を、5%v/vFC
S、2mM L−グルタミンおよび1mg/mlのジェネチシン(全ての試薬は
、Life Technologiesから得られた)を含有するDMEM/F
12(1:1)培地中で選択した。2週後に、細胞を、希釈クローン化させて、
単独のクローナル単離物を同定した。クローナル単離物を、継代越えて拡張させ
、そして蛍光細胞分析分離装置(FACS)により蛍光強度を試験することによ
って、PAR1/GFP融合タンパク質を発現するクローンを、同定した。
【0095】 PAR1mut/GFP融合タンパク質のアゴニスト指向性内部移行の共焦点
画像 細胞を、細胞外培地(125mM NaCl、5mM KCl、1.8mM
CaCl、2mM MgCl、0.5mM NaHPO、5mM Na
HCO、10mM HEPES、10mMグルコース、0.1%BSA、pH
7.4)中で24mmカバースリップ上で育成した。カバースリップを、Lec
iaのTCS NTレーザー走査共焦点顕微鏡(Lecia UK Ltd)の
画像チャンバーに載せた。細胞を、63×NA1.2Plan Apo水浸対物
レンズで観察した。488nmアルゴン/クリプトンレーザーを用いてGFPを
切除し、蛍光発光を、525+/−25バンド通過フィルタで検出した。画像は
、PAR1アゴニストリガンドTRAP(10μM)の添加の前、および40分
後に記録された。Lecia NT Softwareを用いて、画像を操作し
た。
【0096】 プレート蛍光光度計で検出されたPAR1mut/GFP融合タンパク質のア
ゴニスト指向性ダウンレギュレーション 実験の前の日に、細胞を、黒色96ウェル観察プレート(コスター)に種付け
した。育成培地を、2mM L−グルタミン、およびTRAP(10μM−1n
M)またはトロンビン(1−0.0001単位/ml)のいずれかを含むフェノ
ールレッド不含DMEM/F12(1:1)培地に交換した。培地は、任意の培
地関連自己蛍光を吸収する0.5mMブリリアントブラック染料をも含有する。
細胞を、4時間、37℃で化合物でインキュベートし、そして蛍光を、Teca
n分光蛍光プラス蛍光光度計で検出させた。プレートおよび培地について制御す
るために、薬剤処理細胞で得られた蛍光値から空プレート読取を引くことによっ
て、自己蛍光の結果を計算した。
【0097】 実施例7−GFPに融合した突然変異PAR1レセプタの構築、およびそれの
細胞の局在化におけるPAR1アゴニストリガンドの効果 結果 PAR1/mut/GFP融合タンパク質を発現するために安定に形質移入さ
れたHEK293細胞で、GFP蛍光は、細胞膜に主に局在化させる(図16)
。ある程度の細胞内の発現も見られ、そしてそれは、小胞体およびゴルジ体を通
したタンパク質合成および交換を表し得た。細胞へのTRAP添加の後、融合タ
ンパク質は、細胞膜から細胞内領域にゆっくりと移動する。全てではない蛍光を
内部移行させ、そして小さな比率のみが分解される。
【0098】 実施例8−PAR1mut/GFP融合タンパク質のアゴニストダウンレギュ
レーション 結果 4時間のインキュベーションの後にプレート蛍光光度計によって測定した場合
、TRAPおよびトロンビンの両方が、PAR1mut/GFP構築物の小さな
ダウンレギュレーションを引き起こした(図17)。TRAPは、蛍光、従って
発現における約20%損失の極大に達した蛍光における用量に関連した減少を引
き起こした。トロンビンの効果は、いっそう少なく、それにより約5%の極大減
少のみが引き起こされた。
【0099】
【表1】
【0100】 参照
【表2】
【表3】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】 イソプレナリンに対応したWTβ−アドレナリンレセプタ−GFPの原形質
膜の位置および内部移行を示す。
【図2】 アルプレノロールの添加に続く原形質膜へのWTβ−アドレナリンレセプタ
−GFPの再利用を示す。
【図3】 CAMβ−アドレナリンレセプタ−GFPの発現およびベタキソロールによ
るアップレギュレーションを示す。
【図4】 他のβ−アドレナリンレセプタリガンドによるCAMβ−アドレナリンレ
セプタ−GFPのアップレギュレーションを示す。
【図5】 ベタキソロールにより、WTβ−アドレナリンレセプタ−GFPでないCA
Mβ−アドレナリンレセプタ−GFPのアップレギュレーションを示す。
【図6】 イソプレナリンによる、アップレギュレーションされたCAMβ−アドレナ
リンレセプタ−GFPの内部移行を示す。
【図7a】 マイクロタイタープレート蛍光定量法によって測定されるCAMβ−アドレ
ナリンレセプタ−GFP中の蛍光のレベルにおける種々の逆アゴニスト/アンタ
ゴニストの効果を示す。
【図7b】 マイクロタイタープレート蛍光定量法によって測定されたベタキソロールによ
るCAMβ−アドレナリンレセプタ−GFPのアップレギュレーションの濃度
依存性を示す。
【図7c】 マイクロタイタープレート蛍光定量法によって測定された、イソプレナリンに
よるβ−アドレナリンレセプタ−GFPのダウンレギュレーションの濃度依存
性を示す。
【図8】 アルプレノロールによる、CAMβ−アドレナリンレセプタ−GFPのもの
によるアップレギュレーションの濃度依存性を示す。
【図9】 α1b−アドレナリンレセプタに対するホスホイノシチダーゼC活性の構造的
活性化を吹き込む突然変異の位置である。
【図10】 持続的アンタゴニスト/逆アゴニスト誘発による、野生型ではなく3CAMの
ハムスターのα1b−アドレナリンレセプタのアップレギュレーションである。
【図11】 HEK293細胞での安定な発現に続くWTおよびCAMα1b−アドレナリ
ンレセプタ/GFP融合タンパク質のアップレギュレーションである。
【図12】 NEK293細胞でのCAMα1b−アドレナリンレセプタ/GFPのアップ
レギュレーションの時間経過である。
【図13】 β−アドレナリン作動性レセプタ/ルシフェラーゼ融合タンパク質構築物の
概略図である。
【図14】 このレセプタでアンタゴニストを同定するRenilla reniform
のルシフェラーゼに連結した構造的に活性なβ−アドレナリンレセプタの構築
および概念的用途である。
【図15】 Renilla reniformのルシフェラーゼに連結した構造的に活性
なβ−アドレナリンレセプタのレベルにおける濃度依存性の増加である。
【図16】 安定に形質移入されて、PAR1mut/GFP融合タンパク質を発現するH
EK293細胞のレーザー走査共焦点画像である。
【図17】 HEK293細胞での安定な発現に続くPAR1mut/GFP融合タンパク
質のアゴニストダウンレギュレーションである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12Q 1/34 C12Q 1/34 1/42 1/42 1/66 1/66 G01N 33/15 G01N 33/15 Z 33/50 33/50 Z 33/68 33/68 // C12N 15/09 ZNA C12N 15/00 ZNAA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 リース、 エドワード スティーヴン イギリス国 エイエル8 6アールユー ハーツ ウエルウィン ガーデン シティ ヤングス ライズ 30 Fターム(参考) 2G045 AA40 CB01 DA20 DA36 FA16 FA19 FB02 FB07 FB11 FB12 HA16 4B024 AA11 BA63 CA04 CA07 DA03 FA10 GA11 4B063 QA01 QA06 QA18 QQ08 QQ13 QQ20 QQ22 QQ33 QQ79 QQ91 QR80 QS36 QS38 QS39 QX02 4H045 AA10 AA30 BA10 BA41 BA70 CA40 CA50 DA50 DA89 EA50 FA72 FA74

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)膜レセプタ/レポータ融合タンパク質を含む細胞に、化
    合物を添加する工程;および b)上記レセプタ/レポータ融合タンパク質のあらゆる変化を検出する工程 を含む、化合物が膜レセプタ/レポータ融合タンパク質に示す効果を検出するた
    めのアッセイ。
  2. 【請求項2】 前記アッセイが、膜レセプタでのそれらの効果について化合
    物をスクリーニングするために使用される、請求項1に記載のアッセイ。
  3. 【請求項3】 野生型および/または突然変異体膜レセプタの活性を調節す
    る化合物をスクリーニングするための請求項2に記載のアッセイ。
  4. 【請求項4】 前記膜レセプタが野生型レセプタであり、そしてあらゆる変
    化が、レセプタ/レポータ融合タンパク質の活性における減少として検出される
    、請求項3に記載のアッセイ。
  5. 【請求項5】 前記膜レポータが、構造的に活性な突然異性体レセプタであ
    り、そしてあらゆる変化が、レセプタ/レポータ融合タンパク質の活性における
    増加として検出される、請求項3に記載のアッセイ。
  6. 【請求項6】 前記アッセイが、正常な膜レセプタ相互作用を混乱させる化
    合物を同定するために使用されるか、またはそれら自体で、このような相互作用
    を混乱させ得る上記いずれかの請求項に記載のアッセイ。
  7. 【請求項7】 前記膜レセプタの逆アゴニスト、アンタゴニストまたはアゴ
    ニストとして働く化合物を検出するための上記いずれかの請求項に記載のアッセ
    イ。
  8. 【請求項8】 前記膜レセプタの逆アゴニスト、アンタゴニストまたはアゴ
    ニストが、レセプタ機能の研究または治療で使用される、請求項7に記載のアッ
    セイ。
  9. 【請求項9】 前記膜レセプタが、成長因子レセプタ、サイトカインレセプ
    タ、イオンチャネル、インテグリン、またはG−タンパク質レセプタである上記
    いずれかの請求項に記載のアッセイ。
  10. 【請求項10】 前記膜レセプタが、野生型レセプタのサブタイプ、突然変
    異体、相同体、またはキメラ形態である請求項9に記載のアッセイ。
  11. 【請求項11】 前記突然変異体が、構造的に活性な突然変異体である請求
    項10に記載のアッセイ。
  12. 【請求項12】 構造的に活性な突然変異体レセプタ/レポータ融合タンパ
    ク質は、レポータ活性が基本線のレベルで検出されるように当初は不安定であり
    、そしてレセプタ/レポータ融合タンパク質への化合物の結合後に安定化され、
    かつレポータ活性における増加が観察される請求項11に記載のアッセイ。
  13. 【請求項13】 前記G−タンパク質結合レセプタが、ドーパミンレセプタ
    、ムスカリン性コリン作動性レセプタ、α−アドレナリン性レセプタ、β−アド
    レナリン性レセプタ、アヘン剤レセプタ、カンナビノイドレセプタ、セロトニン
    レセプタまたはプロテアーゼ活性化レセプタである、請求項9から12のいずれ
    か1項に記載のアッセイ。
  14. 【請求項14】 前記レセプタ/レポータ融合タンパク質が、前記膜レセプ
    タをコードする遺伝子の5’または3’末端にフレーム内で融合される前記レポ
    ータタンパク質をコードする遺伝子を含む核酸構築物から発現される上記いずれ
    かの請求項に記載のアッセイ。
  15. 【請求項15】 前記膜レセプタ/レポータ融合タンパク質の官能性が、レ
    セプタへのレポータタンパク質の融合によって実質的に影響されない上記いずれ
    かの請求項に記載のアッセイ。
  16. 【請求項16】 前記レポータタンパク質が、緑色蛍光タンパク質(GFP
    )、またはその活性変異体である上記いずれかの請求項に記載のアッセイ。
  17. 【請求項17】 前記GFPタンパク質によって放出される光が、蛍光光度
    計、FACSまたは顕微鏡技術によって検出される請求項16に記載のアッセイ
  18. 【請求項18】 前記レポータタンパク質が、Renilla renif
    ormis(海パンジー)ルシフェラーゼタンパク質、分泌胎盤アルカリ性ホス
    ファターゼ(SEAP)、β−ラクタマーゼ、ガラクトシダーゼ、ホタル(Ph
    otinus pyralis)ルシフェラーゼ、青色蛍光タンパク質、黄色蛍
    光タンパク質、シアン蛍光タンパク質である、請求項1から15のいずれか1項
    に記載のアッセイ。
  19. 【請求項19】 前記レポータタンパク質は、マイクロプレート閾値計中で
    、またはCCD画像システムを使用して検出されるルシフェラーゼである、請求
    項18に記載のアッセイ。
  20. 【請求項20】 前記レポータタンパク質が、膜レセプタを局在化および/
    または定量化するために使用される上記いずれかの請求項に記載のアッセイ。
  21. 【請求項21】 前記膜レセプタ/レポータ融合タンパク質のあらゆる変化
    が、レセプタ/レポータ融合タンパク質の細胞の局在化における変化として、ま
    たは前記レセプタ/レポータ融合タンパク質の合成または分解によって半定量的
    に検出される上記いずれかの請求項に記載のアッセイ。
  22. 【請求項22】 前記膜レセプタ/レポータ融合タンパク質のあらゆる変化
    の検出が、顕微鏡スライド等の表面に載せられた細胞で行われる上記いずれかの
    請求項に記載のアッセイ。
  23. 【請求項23】 前記膜レセプタ/レポータ融合タンパク質のあらゆる変化
    の検出が、96ウェルプレート等のマイクロタイタープレートのウェル等に載せ
    られた細胞上で行われる上記いずれかの請求項に記載のアッセイ。
  24. 【請求項24】 a)細胞中の膜レセプタ/レポータ融合タンパク質を発現
    する工程; b)レポータ活性の基礎レベルを検出する工程; c)試験化合物を細胞に添加する工程;および d)レポータタンパク質の生じた活性を検出する工程を含み、基礎レベルに関
    するレポータ活性の交代が膜複合体での効果を示す試験化合物による、膜レセプ
    タにおける効果を示す化合物を検出するアッセイ。
  25. 【請求項25】 前記膜レセプタが、野生型レポータであり、そして交代が
    レポータ活性における減少である、請求項24に記載のアッセイ。
  26. 【請求項26】 前記膜レセプタが、構造的に活性な突然変異体レセプタで
    あり、そして交代はレポータ活性における増加である、請求項24に記載のアッ
    セイ。
  27. 【請求項27】 C末端でフレーム内に加えられたレポータを有する構造的
    に活性な突然変異体レセプタを含む、膜レセプタ/レポータ融合タンパク質。
  28. 【請求項28】 前記構造的に活性な突然変異体レセプタがGPCRである
    、請求項27に記載の膜レセプタ/レポータ融合タンパク質。
  29. 【請求項29】 前記レポータタンパク質が、GFPまたはルシフェラーゼ
    である、請求項27または28のいずれかに記載の膜レセプタ/レポータ融合タ
    ンパク質。
  30. 【請求項30】 請求項1から26のいずれか1項に記載のアッセイによっ
    て同定される化合物。
  31. 【請求項31】 治療中での請求項1から26のいずれか1項に記載のアッ
    セイによって同定される化合物の使用。
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