JP2002541146A - アリールおよびヘテロアリール融合のアミノアルキル−イミダゾール誘導体および糖尿病薬としてのその使用 - Google Patents

アリールおよびヘテロアリール融合のアミノアルキル−イミダゾール誘導体および糖尿病薬としてのその使用

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JP2002541146A JP2000609399A JP2000609399A JP2002541146A JP 2002541146 A JP2002541146 A JP 2002541146A JP 2000609399 A JP2000609399 A JP 2000609399A JP 2000609399 A JP2000609399 A JP 2000609399A JP 2002541146 A JP2002541146 A JP 2002541146A
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アラン ハッチソン、
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Abstract

(57)【要約】 【化1】 式(I)またはその医薬上許容しうる無毒性塩が開示され、ここでX、R、R、R、R、R、R、R、A、B、CおよびDは本文に規定される種類である。この種の化合物は肥満症および糖尿病の処置に有用である。さらに本発明は、血中グルコースレベルの変調に関与する細胞リセプタを位置確認するための標識プローブをも提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本出願は、1999年4月2日付け出願の米国特許出願第60/127,65
6号を優先権とする。
【0002】 本発明は、1−ベンジルイミダゾール誘導体に関し、より詳細には医薬剤とし
て(たとえば血中グルコースレベルの変調剤として)のこの種の化合物の使用に
関するものである。さらに本発明は、この種の化合物を含む医薬組成物、並びに
摂取および食物代謝に関連した各種の障害を処置する際のこの種の化合物の使用
にも関するものである。さらに本発明は、血中グルコースレベルの変調に関与す
る細胞リセプタを位置確認するためのプローブとしての前記化合物の使用にも関
するものである。
【0003】 (背景技術) 糖尿病は、不充分なインシュリン分泌および/または標的組織インシュリン耐
性から生ずる炭水化物および脂肪の代謝阻害の慢性症候群である。これは2種の
主たる形態で生ずる:インシュリン依存性糖尿病(IDDM、タイプ1)および
非インシュリン依存性糖尿病(NIDDM、タイプ2)。これら形態は病因、発
生年齢および処置にて相違する。タイプ1は小児の際の発生を特徴とし、患者は
典型的には生命を維持すべく外来インシュリンに完全に依存するようになる。こ
の障害は、膵臓ランゲルハンス島によるインシュリン生成の欠如に関連する。こ
の病気は一般にインシュリン分泌性小島β細胞の個数における劇的減少を特徴と
する。
【0004】 NIDDMは一般に生命の後期(年齢40〜60歳)にて出現し、しばしば肥
満症に関連する。NIDDMを有する患者は通常のインシュリン基礎レベルを示
すが、グルコース負荷に対し異常なインシュリン分泌応答(遅延もしくは低下)
を示す。病気が進行するにつれ、インシュリン標的組織はインシュリンに対する
応答減少の徴候を示す(インシュリン耐性)。この障害の効果的処置は一般に、
経口血糖降下薬物の使用と共に或いはそれなしにダイエット管理により得られる
。スルホニル尿素類は、NIDDMの処置に使用される種類の血糖降下化合物で
ある。これら薬物は、インシュリンを細胞内貯蔵部から放出させることによりそ
の作用を発揮する。過剰のインシュリン放出に基づく重大な低血糖を誘発させな
いためには、これら薬剤の投与に際し注意せねばならない。さらに、過剰投与は
外来インシュリンの投与を必要とする点までインシュリン貯蔵部を消耗させうる
【0005】 胃腸管を介し投与されたグルコースは、グルコース刺激インシュリン分泌を開
始させる或る種の胃腸分泌「インクレチン」ホルモンの確認およびこの種のイン
クレチンホルモンの作用を変調させる特定細胞表面リセプタの確認をもたらすべ
く静脈内投与される対比グルコース投与よりも大のインシュリン放出の刺激をも
たらす。グルカゴン様ペプチド−1(7−36)−アミド(GLP−1)がこの
種の1種のインクレチンホルモンであって、食物摂取に呼応して胃腸L細胞から
分泌されると共に膵臓β細胞からのインシュリン分泌を増大させる[H.C.フ
ェーマン;R.ゴークおよびB.ゴーク(1995)、エンドクリノロジー・レ
ビュー、第16巻、第390−410頁]。GLP−1は小島β−細胞にて発現
されるG−蛋白結合リセプタへの結合を介しその作用を果たす。
【0006】 スルホニル尿素類とは異なりGLP−1の作用は、GLP−1のインシュリン
刺激性作用が低血漿グルコースレベルにて排除される点において、血漿グルコー
ス濃度に依存する。インシュリン分泌のその刺激に加え、GLP−1はさらにイ
ンシュリン合成をも増大させ[DJ.ドルッカー(1987)、プロシーディン
グ・ナショナル・アカデミー・サイエンス、USA、第84巻:第3434−3
438頁]、グルカゴン分泌を抑制し[カワイ(1989)、エンドクリノロジ
ー、第124巻、第1768−1773頁]、さらに空腹感を遅延させる[MA
.ナウク(1995)、グート、第37(2)巻、第A124頁]。この作用の
組合せは、非インシュリン依存性糖尿病を処置すべく現在使用されている他の薬
剤に比べGLP−1に独特かつ有力な治療上の利点を与える。NIDDMによる
患者の臨床試験において、GLP−1の皮下投与は食後のグルコースレベルを正
常にしうることが判明した[トッド等(1997)、ヨーロピアン・ジャーナル
・クリニカル・インベスチゲーション、第27巻、第533−536頁]。GL
P−1の作用を模擬する(すなわち膵臓β−細胞からのインシュリン分泌を刺激
するが、正常血中グルコースレベルよりも高い濃度においてのみ刺激する)薬物
がNIDDMの処置に使用するには特に望ましい。この種の薬物は、GLP−1
リセプタのシグナル変換活性を変調させることにより作用しうる。
【0007】 臨床試験においてGLP−1は、食欲を低下させると共に正常体重患者および
肥満症患者の両者にて満腹感を増加させることが示されている[たとえばJ.ク
リストフェ、アニュアル・NYアカデミー・サイエンス(1998)、第865
巻、第323−335頁およびJ.P.グートウィラー、アメリカン・ジャーナ
ル・フィジロジー(1999)、第276巻、第R1541−1544頁、参照
]。かくしてGLP−1リセプタの活性を変調させる薬物は、肥満症障害および
摂取障害の処置につき有用である。
【0008】 血中グルコースレベルに対する化合物の作用はグルコース許容度試験の使用を
介しインビボで決定することができ、各血中グルコースレベルにてグルコース投
入を受けた実験動物を化合物の存在下および不存在下に監視する。グルコース許
容度に対する試験化合物の効果はワング等、ジャーナル・クリニカル・インベス
チゲーション(1995)、第95巻、第417−421頁およびホルスト、カ
レント・オピニオン・イン・エンドクリノロジー・アンド・ダイアビーツ(19
98)、第5巻、第108−115頁に検討されたように非糖尿実験動物にて評
価することができる。
【0009】 代案として、血中グリコースレベルに対する試験化合物の作用は、糖尿病(た
とえばストレプトゾトシン(STZ)−誘発糖尿病)の動物モデルにて評価する
こともできる。この種の分析はタンクレーデ等[ブリティシュ・ジャーナル・エ
キスペリメンタル・パスウェイ(1983)、第64巻、第117−123頁]
、ユノッド等[ジャーナル・クリニカル・インベスチゲーション(1969)、
第48巻、第2129−2139頁]、ロンズ等[ジャーナル・メジカル・ケミ
ストリー(1997)、第40巻、第3793−3803頁]並びにマロフおよ
びボイド[ダイアビートロジア(1986)、第29巻、第295−300頁]
により開示されている。
【0010】 化合物とGLP−1リセプタとの相互作用を監視するインビトロ実験は、血中
グルコースレベルに対する化合物の作用を確実に予測する為に使用することもで
きる。この種の1つの実験において、或る種の細胞ラインにて極めて多く組換ま
たは自然のいずれかで発現されるGLP−1リセプタと化合物との相互作用は、
細胞系ルシフェラーゼスクリーンにより或いはたとえばGLP−1もしくはGL
P(7−36)ペプチドのような標識GLP−1リガンドとの競合結合を測定す
る結合実験により判定することができる。
【0011】 G刺激性G−蛋白質サブ単位に結合するリセプタは、アデニレートシクラー
ゼ経路を介し細胞内シグナルを変換する。作働剤によるこれらリセプタの刺激は
典型的には細胞質cAMPレベルの上昇をもたらして、各種の遺伝子(すなわち
一般に転写因子のための結合部位(cAMP応答要素--CREs)を含有するプ
ロモータ、すなわちCREB(CRE結合蛋白質)を有するもの)の転写を始動
させることができる。
【0012】 リセプタ変調は、蛍ルシフェラーゼリポータ遺伝子の転写活性の測定を介し測
定することができる。この種の分析は、GLP−1リセプタ(G結合リセプタ
)発現プラスミドおよびルシフェラーゼリポータプラスミドが安定的にトランス
フェクトされた支那ハムスター卵細胞ライン(CHO−K1)を使用することが
でき、ここでルシフェラーゼ発現は多重CREsの転写制御下にある。これら細
胞ラインにおいて、GLP−1作働剤GLP(7−36)ペプチドは、グロマダ
等[(1995)、FEBSレタース、第373巻、第182−186頁]によ
り報告されたデータに類似する能力(EC50〜20pM)で投入量依存的にル
シフェラーゼ発現を刺激する。
【0013】 化合物は、不透明多重ウェルプレートに1ウェル当たり15,000個の細胞
を接種してスクリーニングされる。次いで細胞を組織培養インキュベータにて1
晩培養する。化合物は1%DMSOに4μMの最終濃度までディスペンスされる
。6時間の培養後、細胞をルシフェラーゼ活性につき分析し、この活性はルミノ
メータで測定される。
【0014】 (発明の開示) 本発明は下式Iの化合物を提供する。さらに本発明は特異的に好ましくは高親
和性にて特定細胞リセプタに結合する式Iの化合物を提供する。好ましくはリセ
プタは細胞表面リセプタ、より好ましくはG−蛋白結合リセプタである。一層好
ましくはリセプタはセクレチン様リセプタである。極めて好適なリセプタはGL
Pリセプタであり、最も好ましくはリセプタはGLP−1リセプタである。この
種の化合物は糖尿病、特に非インシュリン依存性糖尿病(タイプ2の糖尿病)の
処置、並びに肥満症および摂取障害の処置に有用である。
【0015】 さらに本発明は糖尿病(特に非インシュリン依存性糖尿病(タイプ2の糖尿病
)、肥満症または摂取障害に罹患した患者の処置方法をも含み、これにはこの種
の処置を必要とする患者に有効量の本発明による化合物を投与する。これら障害
に罹患したヒト患者、家畜動物(ペット)または飼育動物の本発明による有効量
の化合物での処置も本発明に包含される。
【0016】 別の面において、本発明は特定リセプタを位置確認するためのプローブとして
有用である化合物を提供する。好ましくは、これらリセプタは血中グリコースレ
ベルを変調させる。この種のリセプタは好ましくは組織試料(特に組織セクショ
ン)にて位置確認される。この種のプローブは、組織試料または組織試料の細胞
膜調製にて発現されたこの種のリセプタのレベルを測定すると共に生存患者にお
けるリセプタを位置確認する(たとえばPET走査を介する)ためにも有用であ
る。
【0017】 さらに本発明は細胞表面GLP1リセプタのシグナル変換活性の改変方法をも
含み、この方法はこの種のリセプタを発現する細胞を下式Iの有効量の化合物に
露呈することからなっている。
【0018】 さらに本発明は式Iの化合物からなる医薬組成物をも提供し、この組成物は包
装医薬組成物を包含する。包装医薬組成物は容器と、処置を必要とする患者を処
置するための組成物を使用する指針とを含みうる。特に本発明は、容器と糖尿病
、肥満症もしくは摂取障害に罹患した患者を処置する組成物を使用するための指
針とを含む包装医薬組成物を包含する。
【0019】 従って広義において本発明は、式I:
【化6】 [式中、RはHまたはC−Cアルキル(RがHであればRは2−、3
−もしくは4−ピコリルまたはベンジルを示し、そのそれぞれは必要に応じ独立
してハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシル、C−C アルコキシもしくはC−Cアルキルにより一置換、二置換もしくは三置換
される); アミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、アミノ(C−C )アルキルまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C )アルキルまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C )アルコキシ; −O(CH)nCO(ここでnは1、2、3、4である)、NRCO
、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR
同一もしくは異なるものであって水素またはC−Cアルキルを示し;または
NRは5−、6−もしくは7−員のヘテロシクロアルキル環を形成する)
; SO、NHSO、SONHR、SONHCOR、CONH
SO(ここでRは上記の意味を有する); O(CH)n−G(ここでnは1、2、3もしくは4であり、GはSO 、NHSO、SONHR、SONHCOR、CONHSO (ここでRは上記の意味を有する);または テトラゾール、トリアゾール、イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、チオ
フェンもしくはピリジルを示し; RがC−Cアルキルを示せばRはC−Cアルキル、シクロペンチル
もしくはシクロプロピルメチルを示し; Rはヒドロキシ; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのそれぞれは必要に応じ
アミノまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cシク
ロアルキルアミノまたはC−Cシクロアルコキシにより置換される);また
は O(CH)nCO(ここでn=1、2、3もしくは4である)、NR COR、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR は同一もしくは異なるものであって水素またはC−Cアルキルを示し、ま
たはNRは5−、6−もしくは7−員の複素環を形成する)を示し; RはC−Cアルキルを示し; RはC−Cアルコキシを示し;または RはRおよびRが低級アルキルであればメチルを示し; RおよびR6は同一もしくは異なるものであって水素もしくはハロゲン; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのアルキル部分は必要に
応じアミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノで置換される)ま
たはC−Cヘテロシクロアルキル基(ここで異原子は窒素であると共に窒素
は親アルキル部分に結合する); O(CH)nCO(ここでn=1、2、3、4である)、NRCOR 、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびRは同
一もしくは異なるものであって水素または1〜6個の炭素原子を有する直鎖もし
くは分枝鎖の低級アルキルを示し、NRは5−、6−もしくは7−員の複
素環を形成する)を示し; Xは結合、CHOもしくはCH=CHを示し; A、B、CおよびDは独立してCHもしくはNを示し、ただしA、B、Cおよび
Dの2個以下はNを示す] の化合物またはその医薬上許容しうる無毒性塩に向けられる。
【0020】 これら化合物は肥満症および糖尿病の診断および処置に有用である。
【0021】 (発明の詳細な説明) 本発明の化合物は式I:
【化7】 [式中、RはHまたはC−Cアルキル(RがHであればRは2−、3
−もしくは4−ピコリルまたはベンジルを示し、そのそれぞれは必要に応じ独立
してハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシル、C−C アルコキシもしくはC−Cアルキルにより一置換、二置換もしくは三置換
される); アミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、アミノ(C−C )アルキルまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C )アルキルまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C )アルコキシ; −O(CH)nCO(ここでnは1、2、3、4である)、NRCO
、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR
同一もしくは異なるものであって水素またはC−Cアルキルを示し;または
NRは5−、6−もしくは7−員のヘテロシクロアルキル環を形成する)
; SO、NHSO、SONHR、SONHCOR、CONH
SO(ここでRは上記の意味を有する); O(CH)n−G(ここでnは1、2、3もしくは4であり、GはSO 、NHSO、SONHR、SONHCOR、CONHSO (ここでRは上記の意味を有する);または テトラゾール、トリアゾール、イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、チオ
フェンもしくはピリジルを示し; RがC−Cアルキルを示せばRはC−Cアルキル、シクロペンチル
もしくはシクロプロピルメチルを示し; Rはヒドロキシ; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのそれぞれは必要に応じ
アミノまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cシク
ロアルキルアミノまたはC−Cシクロアルコキシにより置換される);また
は O(CH)nCO(ここでn=1、2、3もしくは4である)、NR COR、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR は同一もしくは異なるものであって水素またはC−Cアルキルを示し、ま
たはNRは5−、6−もしくは7−員の複素環を形成する)を示し; RはC−Cアルキルを示し; RはC−Cアルコキシを示し;または RはRおよびRが低級アルキルであればメチルを示し; RおよびR6は同一もしくは異なるものであって水素もしくはハロゲン; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのアルキル部分は必要に
応じアミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノで置換される)ま
たはC−Cヘテロシクロアルキル基(ここで異原子は窒素であると共に窒素
は親アルキル部分に結合する); O(CH)nCO(ここでn=1、2、3、4である)、NRCOR 、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびRは同
一もしくは異なるものであって水素または1〜6個の炭素原子を有する直鎖もし
くは分枝鎖の低級アルキルを示し、NRは5−、6−もしくは7−員の複
素環を形成する)を示し; Xは結合、CHOもしくはCHCHを示し; A、B、CおよびDは同一もしくは異なるものであってCHもしくはNを示し、
ただしA、B、CおよびDの2個以下はNを示す] またはその医薬上許容しうる無毒性塩により示される。
【0022】 本発明の好適化合物は式II:
【化8】 [式中、Rは必要に応じ独立してハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シ
アノ、ヒドロキシル、C−CアルコキシもしくはC−Cアルキルにより
一置換、二置換もしくは三置換されるベンジル;または アミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、アミノ(C−C )アルキルまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C )アルキルまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C )アルコキシを示し; Rはヒドロキシ; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのそれぞれは必要に応じ
アミノまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cシク
ロアルキルアミノまたはC−Cシクロアルコキシにより置換される);また
は O(CH)nCO(ここでn=1、2、3もしくは4である)、NR COR、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR は同一もしくは異なるものであって水素またはC−Cアルキルを示し、ま
たはNRは5−、6−もしくは7−員の複素環を形成する)を示し; RはC−Cアルキルを示し; RはC−Cアルコキシを示し;または RおよびRは同一もしくは異なるものであって水素もしくはハロゲン; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのアルキル部分は必要に
応じアミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノまたはC−C ヘテロシクロアルキル基(ここで異原子は窒素であると共に窒素は親アルキル部
分に結合する)で置換される)を示し; Xは結合またはCHOを示す] により示される。 式IIの好適化合物は、RおよびRの一方が水素であるものを包含する。
式IIの他の好適化合物は、Rがメトキシであり、RおよびRの一方が水
素であり、RおよびRの他方がアルコキシであるものである。式IIのさら
に他の好適化合物は、RがC−Cアルキルであるものである。
【0023】 式IIの一層好適な化合物は、Xが結合であるものを包含する。式IIの他の
一層好適な化合物は、Rがオルト位置にて一置換されたベンジルであるもので
ある。式IIの特に好適な化合物は、RがC−Cアルキルであると共にX
が結合であるものである。
【0024】 本発明の他の好適化合物は式III
【化9】 [式中、RはC−Cアルキルを示し; RはC−Cアルキル、シクロペンチルもしくはシクロプロピルメチルを示
し; Rはヒドロキシ; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのそれぞれは必要に応じ
アミノまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cシク
ロアルキルアミノまたはC−Cシクロアルコキシにより置換される);また
は O(CH)nCO(ここでn=1、2、3もしくは4である)、NR COR、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR は同一もしくは異なるものであって水素またはC−Cアルキルを示し、ま
たはNRは5−、6−もしくは7−員の複素環を形成する)を示し; RはC−Cアルキルを示し; RはC−Cアルコキシを示し; RはRおよびRが低級アルキルであればメチルを示し; RおよびRは同一もしくは異なるものであって水素もしくはハロゲン; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのアルキル部分は必要に
応じアミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノまたはC−C ヘテロシクロアルキル基(ここで異原子は窒素であると共に窒素は親アルキル部
分に結合する)により置換される)を示し; O(CH)nCO(ここでn=1、2、3もしくは4である)、NR COR、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR は同一もしくは異なるものであって水素または1〜6個の炭素原子を有する直
鎖もしくは分枝鎖の低級アルキルを示し、NRは5−、6−もしくは7−
員の複素環を形成する)を示し; Xは結合またはCHOを示す] により示される。
【0025】 式IIIの好適化合物は、RおよびRがメチルであるものを包含する。式
IIIの他の好適化合物は、Rがプロピルもしくはシクロプロピルメチルであ
るものである。式IIIのさらに他の好適化合物は、Rがシクロペンチルであ
るものである。
【0026】 式IIIの特に好適化合物は、XがCHOであるものを包含する。式III
の他の特に好適な化合物は、Rがプロピルもしくはシクロプロピルメチルであ
るものである。式IIIのさらに他の特に好適な化合物は、Rがプロピルもし
くはシクロプロピルメチルであると共にRおよびRの一方が水素であるもの
である。式IIIの他の特に好適な化合物は、Rがプロピルであり、Rがメ
トキシもしくはメチルであり、RおよびRの一方が水素であり、Rおよび
の他方がアルコキシであるものである。
【0027】 本発明の他の好適化合物は式IV
【化10】 [式中、RはC−Cアルキルを示し; RはC−Cアルキル、シクロペンチルもしくはシクロプロピルメチルを示
し; Rはヒドロキシ; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのそれぞれは必要に応じ
アミノまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cシク
ロアルキルアミノもしくはC−Cシクロアルコキシにより置換される);ま
たは O(CH)nCO(ここでn=1、2、3もしくは4である)、NR COR、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR は同一もしくは異なるものであって水素またはC−Cアルキルを示し、ま
たはNRは5−、6−もしくは7−員の複素環を形成する)を示し; RはC−Cアルキルを示し; RはC−Cアルコキシを示し; RはRおよびRが低級アルキルであればメチルを示し; RおよびRは同一もしくは異なるものであって水素もしくはハロゲン; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(それぞれのアルキル部分は
必要に応じアミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノまたはC −Cヘテロシクロアルキル基(ここで異原子は窒素であると共に窒素は親アル
キル部分に結合する)により置換される)を示し; O(CH)nCO(ここでn=1、2、3もしくは4である)、NR COR、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR は同一もしくは異なるものであって水素または1〜6個の炭素原子を有する直
鎖もしくは分枝鎖の低級アルキルを示し、NRは5−、6−もしくは7−
員の複素環を形成する)を示し; Xは結合またはCHOを示す] により示される。
【0028】 式IVの好適化合物は、RおよびRがメチルであるものである。式IVの
他の好適化合物は、Rがプロピルもしくはシクロプロピルメチルであるもので
ある。式IVのさらに他の好適化合物は、Rがシクロペンチルであるものであ
る。式IVのさらに他の好適化合物は、XがCHOであるものを包含する。
【0029】 式IVの一層好適な化合物は、Rがプロピルもしくはシクロプロピルメチル
であるものである。式IVの特に好適な化合物は、Rがプロピルもしくはシク
ロプロピルメチルであると共にRおよびRの一方が水素であるものである。
式IVのさらに他の特に好適な化合物は、Rがプロピルであり、Rがメトキ
シもしくはメチルであり、RおよびRの一方が水素であり、RおよびR の他方がアルコキシであるものを包含する。
【0030】 本発明の他の好適化合物は式V
【化11】 [式中、Rは必要に応じ独立してハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シ
アノ、ヒドロキシル、C−CアルコキシもしくはC−Cアルキルにより
一置換、二置換もしくは三置換されるベンジル;または アミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、アミノ(C−C )アルキルまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C )アルキルまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C )アルコキシを示し; Rはヒドロキシ; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのそれぞれは必要に応じ
アミノまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cシク
ロアルキルアミノまたはC−Cシクロアルコキシにより置換される);また
は O(CH)nCO(ここでn=1、2、3もしくは4である)、NR COR、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR は同一もしくは異なるものであって水素またはC−Cアルキルを示し、ま
たはNRは5−、6−もしくは7−員の複素環を形成する)を示し; RはC−Cアルキルを示し; RはC−Cアルコキシを示し; RおよびRは同一もしくは異なるものであって水素もしくはハロゲン; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(それぞれのアルキル部分は
必要に応じアミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノまたはC −Cヘテロシクロアルキル基(ここで異原子は窒素であると共に窒素は親アル
キル部分に結合する)により置換される)を示し; Xは結合またはCHOを示す] により示される。
【0031】 式Vの好適化合物は、RおよびRの一方が水素であるものである。式Vの
他の好適化合物は、Rがメトキシであり、RおよびRの一方が水素であり
、RおよびRの他方がアルコキシであるものである。式Vの一層好適な化合
物は、RがC−Cアルキルであるものを包含する。
【0032】 式Vの特に好適な化合物は、Xが結合であるものを包含する。式Vの他の特に
好適な化合物は、Rがオルト位置にて一置換されたベンジルであるものである
。式Vのさらに他の特に好適な化合物は、RがC−Cアルキルであると共
にXが結合であるものである。
【0033】 或る種の状況において、式Iの化合物は1個もしくはそれ以上の不整炭素原子
を有することができ、従って化合物は種々異なる立体異性型にて存在することが
できる。これら化合物はたとえばラセミ体または光学活性型となりうる。これら
状況において、単一エナンチオマー(すなわち光学活性形態)は不整合成により
或いはラセミ体の分割により得ることができる。ラセミ体の分割は、たとえば分
割剤の存在下における結晶化またはたとえばキラルHPLCカラムを用いるクロ
マトグラフィーのような常法により達成することができる。
【0034】 式Iに包含される本発明の代表的化合物は、限定はしないが実施例に記載した
化合物およびその医薬上許容しうる酸付加塩を包含する。さらに、本発明の化合
物が酸付加塩として得られれば、酸塩の溶液を塩基化することにより遊離塩基を
得ることもできる。逆に、生成物が遊離塩基であれば、付加塩(特に医薬上許容
しうる付加塩)は遊離塩基を適する有機溶剤に溶解させると共に、塩基化合物か
ら酸付加塩を作成するための慣用の手順に従い溶液を酸で処理して生成させるこ
とができる。
【0035】 無毒性医薬塩はたとえば塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸、スルフィン酸、蟻
酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硝酸、安息香酸、クエン酸、酒石
酸、マレイン酸、沃化水素酸、アルカン酸(たとえば酢酸)、HOOC−(CH )n−COOH(ここでnは0−4である)などの酸の塩を包含する。当業者
は広範な種類の医薬上許容しうる無毒性付加塩を認識するであろう。
【0036】 さらに本発明は、式Iの化合物のアシル化プロドラグをも包含する。当業者は
、医薬上許容しうる無毒性付加塩および式Iにより包含される化合物のアシル化
プロドラグを作成すべく使用しうる各種の合成方法論を認識するであろう。
【0037】 本発明において「アルキル」もしくは「低級アルキル」とはC−Cアルキ
ル、すなわち1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖のアルキル基、た
とえばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル
、t−ブチル、ペンチル、2−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシ
ル、2−ヘキシル、3−ヘキシルおよび3−メチルペンチルを意味する。好適C −Cアルキル基はメチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピルもし
くはシクロプロピルメチルである。
【0038】 本発明において「アルコキシ」もしくは「低級アルコキシ」とはC−C
ルコキシ、すなわち1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖のアルコキ
シ基、たとえばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキ
シ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ、2−ペントキシ、イソペン
トキシ、ネオペントキシ、ヘキソキシ、2−ヘキソキシ、3−ヘキソキシおよび
3−メチルペントキシを意味する。
【0039】 (ヘテロ)環式環とは脂肪族もしくは芳香族のいずれかであると共に必要に応
じ少なくとも1個の異原子を有する環を意味する。異原子は窒素、硫黄および酸
素を包含する。この種の(ヘテロ)環式環の例はシクロヘキシル、シクロペンチ
ル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、モルホリニルなどである。
【0040】 本発明にてヘテロアリール(芳香族複素環)とは窒素、酸素もしくは硫黄から
選択される少なくとも1個〜4個までの異原子を含有する5−、6−もしくは7
−員環の1種もしくはそれ以上の芳香族環系を意味する。この種のヘテロアリー
ル基はたとえばチエニル、フラニル、チアゾリル、イミダゾリル、(イソ)オキ
サゾリル、ピリジル、ピリミジニル、イミダゾリル、(イソ)キノリニル、ナフ
チリジニル、ベンズイミダゾリルおよびベンズオキサゾリルを包含する。
【0041】 ここで用いるジ(C−C)アルキルアミノ基における各アルキル基は他の
ものとは独立する。
【0042】 ヘテロアリール基の特定例は次の通りである:
【化12】 [式中、Lは窒素もしくは−CR11であり; Tは−NR19、酸素もしくは硫黄であり; R11およびR11′は同一もしくは異なるものであって水素、ハロゲン、ヒド
ロキシ、C−Cアルキル、(C−C)アルコキシ、アミノまたはモノ−
もしくはジ(C−C)アルキルアミノから選択され; R12、R12′およびR13は同一もしくは異なるものであって水素、ハロゲ
ン、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、アミノ、モノ−もし
くはジ(C−C)アルキルアミノ、ヒドロキシもしくはトリフルオロメチル
から選択され; R19は水素、1〜6個の炭素原子を有する低級アルキルである]。
【0043】 本発明は、式Iにより示される化合物の全ての可能な互変異性体およびロータ
マーを包含する。
【0044】 本発明における「ハロゲン」という用語は弗素、臭素、塩素および沃素を意味
する。
【0045】 一般式Iの化合物は、慣用の医薬上許容しうる無毒性キャリヤ、アジュバント
およびベヒクルを含有する投与単位処方物にて経口的、局部的、非経口的、吸入
もしくは噴霧により或いは経腸的に投与することができる。ここで用いる非経口
的と言う用語は皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内注射または輸液技術を包含す
る。さらに、一般式Iの化合物と医薬上許容しうるキャリヤとからなる医薬処方
物も提供される。一般式Iの1種もしくはそれ以上の化合物は、医薬上許容しう
る1種もしくはそれ以上の無毒性キャリヤおよび/または希釈剤および/または
アジュバント並びに所望ならば他の活性成分と組み合わせて存在させることもで
きる。一般式Iの化合物を含有する医薬組成物は経口使用に適する形態で、たと
えば錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性もしくは油性懸濁液、分散性粉末もしくは
顆粒、乳液、硬質もしくは軟質カプセルまたはシロップもしくはエリキシルとす
ることができる。
【0046】 経口使用を意図する組成物は医薬組成物の製造につき当業者に知られた任意の
方法に従い作成することができ、この種の組成物は甘味料、着香料、着色料およ
び保存料よりなる群から選択される1種もしくはそれ以上の物質を含有して、医
薬上優雅かつ快適な製剤を提供することができる。錠剤は活性成分を錠剤の製造
に適する医薬上許容しうる無毒性賦形剤と混合して含有する。これら賦形剤はた
とえば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、乳糖、燐酸カルシウムもしくは燐酸ナ
トリウムのような不活性希釈剤;粒状化および崩壊剤、たとえばコーンスターチ
もしくはアルギン酸;結合剤、たとえば澱粉、ゼラチンもしくはアカシアおよび
潤滑剤、たとえばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸もしくはタルクとす
ることができる。錠剤は未被覆とすることができ或いは公知技術により被覆して
胃腸管における崩壊および吸収を遅延させ、これにより長時間にわたる持続作用
を与えることもできる。たとえばモノステアリン酸グリセリルもしくはジステア
リン酸グリセリルのような遅延材料を用いることができる。
【0047】 経口使用のための処方物は硬質ゼラチンカプセルとして提供することもでき、
この場合は活性成分を不活性固体希釈剤、たとえば炭酸カルシウム、燐酸カルシ
ウムもしくはカオリンと混合し、或いは軟質ゼラチンカプセルとして提供するこ
ともでき、この場合は活性成分を水または油媒体、たとえば落花生油、液体パラ
フィンもしくはオリーブと混合する。
【0048】 水性懸濁液は活性物質を水性懸濁液の製造に適する賦形剤と混合して含有する
。この種の賦形剤は懸濁剤、たとえばナトリウムカルボキシメチルセルロース、
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウ
ム、ポリビニルピロリドン、トラガカントガムおよびアカシアガムである。分散
剤もしくは湿潤剤は天然産のホスファチド、たとえばレシチンまたは脂肪酸と酸
化アルキレンとの縮合生成物、たとえばステアリン酸ポリオキシエチレンまたは
酸化エチレンと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、たとえばヘプタデカエチ
レンオキシセタノールまたは酸化エチレンと脂肪酸およびヘキシトールから誘導
された部分エステルとの縮合生成物、たとえばポリオキシエチレンソルビトール
モノオレエートまたは酸化エチレンと脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導さ
れた部分エステルとの縮合生成物、たとえばポリエチレンソルビタンモノオレエ
ートとすることができる。水性懸濁液は1種もしくはそれ以上の保存料(たとえ
ばエチルもしくはn−プロピルp−ヒドロキシベンゾエート)、1種もしくはそ
れ以上の着色料、1種もしくはそれ以上の着香料、および1種もしくはそれ以上
の甘味料(たとえば蔗糖もしくはサッカリン)をも含有することができる。
【0049】 油性懸濁液は、活性成分を植物油、たとえばアラキ油、オリーブ油、ゴマ油も
しくはココナッツ油またはたとえば液体パラフィンのような鉱油に懸濁させて処
方することができる。油性懸濁液は増粘剤、たとえば蜜ロウ、硬質パラフィンも
しくはセチルアルコールを含有することができる。たとえば上記したような甘味
料および着香料を添加して快適な経口製剤を得ることができる。これら組成物は
、たとえばアスコルビン酸のような酸化防止剤の添加により保存することができ
る。
【0050】 水の添加により水性懸濁液を作成するのに適する分散性粉末および顆粒は、活
性成分を分散もしくは湿潤剤、懸濁剤および1種もしくはそれ以上の保存料と混
合して提供する。適する分散もしくは湿潤剤および懸濁剤は既に上記したものに
より例示される。追加賦形剤、たとえば甘味料、着香料および着色料も存在させ
ることができる。
【0051】 本発明の医薬組成物は水中油型エマルジョンとすることもできる。油相は植物
油、たとえばオリーブ油もしくはアラキ油または鉱油、たとえば液体パラフィン
或いはこれらの混合物とすることができる。適する乳化剤は天然産のガム(たと
えばアカシアガムまたはトラガカントガム)、天然産のホスファチド、たとえば
大豆、レシチンおよび脂肪酸とヘキシトール(無水物)とから誘導されるエステ
ルもしくは部分エステル、たとえばソルビタンモノオレエート、並びに前記部分
エステルと酸化エチレンとの縮合生成物、たとえばポリオキシエチレンソルビタ
ンモノオレエートとすることができる。乳液はさらに甘味料および着香料をも含
有することができる。
【0052】 シロップおよびエキリシルは甘味料、たとえばグリセリン、プロピレングリコ
ール、ソルビトールもしくは蔗糖と共に処方することができる。この種の処方物
はさらに粘滑剤、保存料、着香料および着色料をも含有することができる。医薬
組成物は無菌注射水性もしくは油性懸濁液の形態とすることができる。この懸濁
液は、上記したような適する分散もしくは湿潤剤および懸濁剤を用いて公知技術
により処方することができる。無菌注射製剤はさらに非経口上許容しうる無毒性
希釈剤もしくは溶剤における無菌注射溶液もしくは懸濁液、たとえば1,3−ブ
タンジオールにおける溶液とすることもできる。用いうる許容可能なベヒクルお
よび溶剤には水、リンガー溶液および等張性塩化ナトリウム溶液が存在する。さ
らに無菌固定油も溶剤もしくは懸濁媒体として常用される。この目的で、合成モ
ノ−もしくはジグリセリドを包含する任意のブランド不揮発性油を用いることが
できる。さらに、たとえばオレイン酸のような脂肪酸も注射薬の作成に使用しう
る。
【0053】 一般式Iの化合物は、薬物の経腸投与につき座薬の形態で投与することもでき
る。これら組成物は、薬物を適する無刺激性賦形剤と混合して作成することがで
き、賦形剤は常温にて固体であるが肛門温度にて液体であり、従って肛門で溶融
して薬物を放出する。この種の物質はココア脂およびポリエチレングリコールで
ある。
【0054】 一般式Iの化合物は無菌媒体にて非経口的に投与することができる。薬物は、
使用するベヒクルおよび濃度に応じベヒクルに懸濁もしくは溶解させることがで
きる。有利には、たとえば局部麻酔剤、保存料および緩衝剤のようなアジュバン
トをベヒクルに溶解させることができる。
【0055】 体重1kg当たり毎日約0.1〜約140mgの程度の投与レベルが上記症状
の処置に有用である(患者1人当たり毎日約0.5mg〜約7g)。キャリヤ物
質と組み合わせて単一投与形態物を作成しうる活性成分の量は、処置される宿主
および特定の投与方式に応じて変化する。投与単位形態物は一般に約1〜約50
0mgの活性成分を含有する。
【0056】 投与の頻度も使用する化合物および処置する特定の病気に応じて変化しうる。
しかしながら、大抵の障害の処置には毎日4回もしくはそれ以下の投与処方が好
適である。肥満症もしくは糖尿病の処置には毎日1もしくは2回の投与処方が特
に好適である。
【0057】 しかしながら、任意特定の患者につき特定投与レベルは用いる特定化合物の活
性、年齢、体重、一般的健康状態、性別、食事、投与時間、投与ルートおよび排
泄割合、薬物組合せ、並びに治療を受ける特定病の程度を含む各種の因子に依存
する。
【0058】 本発明の好適化合物は或る種の薬理学的性質を有する。この種の性質は、限定
はしないが経口生物利用性、低毒性、血清蛋白結合、並びに望ましいインビトロ
およびインビボの半減期を包含する。CNS障害を処置すべく使用される化合物
のための血液脳バリヤの浸入が必要である一方、末梢障害を処置すべく使用され
る化合物の低脳レベルがしばしば好適である。
【0059】 分析を用いて、これら所望の薬理学的性質を予測することができる。生物利用
性を予測すべく使用される分析は、Caco−2細胞モノレヤーを包含するヒト
腸細胞モノレヤーにわたる輸送を包含する。培養肝細胞に対する毒性を用いて化
合物毒性を予測することができる。人間における化合物の血液脳バリヤの浸入は
、化合物を静脈内で与えれば実験動物における化合物の脳レベルから予測するこ
とができる。
【0060】 血清蛋白質結合はアルブミン結合分析から予測することができる。この種の分
析はオラブコバ等[ジャーナル・オブ・クロマトグラフィーB(1996)、第
677巻、第1−27頁]による概説に記載されている。
【0061】 化合物半減期は化合物の投与頻度に逆比例する。化合物のインビトロ半減期は
クーンツおよびギーシェン[ドラッグ・メタボリズム・アンド・ディスポジショ
ン(1998)、第26巻、第1120−1127頁]により記載されたように
ミクロソーム半減期の分析から予測することができる。
【0062】 さらに本発明は、GLPリセプタ変調に応答する障害を処置するための包装医
薬組成物(たとえば肥満症もしくは糖尿病の処置)にも関するものである。包装
医薬組成物は治療上有効量の少なくとも1種の上記式Iの化合物を保持する容器
と、患者におけるGLPリセプタ変調に応答する障害を処置すべく使用する指針
とを備える。
【0063】 各特許を含め本出願に挙げた全ての論文および引例の開示を参考のためここに
引用する。
【0064】 本発明の化合物は、反応式I〜VIIに示した各反応を用いて作成することが
できる。これら反応式における化学構造の下またはそれに隣接して見られる数値
は中間体を意味するものであり、実施例に見られる化合物の数値と混同してはな
らない。
【0065】
【式1】
【0066】
【式2】
【0067】
【式3】
【0068】
【式4】
【0069】
【式5】
【0070】
【式6】
【0071】
【式7】 当業者は、出発物質を変化させると共に追加工程を用いて、次の実施例により
示される本発明に包含される化合物を製造しうることを了解するであろう。
【0072】 (発明を実施するための最良の形態) 以下の実施例は、反応式I〜VIIにて上記した各反応を用い本発明による化
合物を作成するための一般的手順を示す。これら実施例は決して本発明の範囲も
しくは思想を本明細書に記載された特定の手順および化合物に限定するものでな
い。
【0073】実施例1 反応式Iに要約したクロルメチルベンズイミダゾールを作成するための一般 的手順 1. イミデート塩酸塩: 1200mlの乾燥ベンゼンにおける150ml(2.37モル)のクロルア
セトニトリルと139ml(2.37モル)のエタノールとの溶液を氷/エタノ
ール浴にて0℃まで冷却する。乾燥HClガスを激しく撹拌された溶液中に約3
0分間にわたりバブリングさせながら、内部温度を10℃未満に維持する。溶液
を室温にて1晩静置させる。得られた固体を濾過すると共に2リットルの乾燥エ
ーテルで洗浄し、空気乾燥させて328g(88%)のイミデート塩酸塩を得る
【0074】 2. 2−(クロルメチル)−1−[(2−メチルフェニル)メチル]ベンズイ
ミダゾール:
【化13】 200mlの無水CHClにおける27g(0.13モル)の(2−アミノ
フェニル)(2−メチルフェニル)アミンの溶液を30.81g(0.19モル
)のイミデートで室温にて処理する。不均質反応混合物を1時間にわたり室温に
て撹拌し、その時点で出発物質はTLCにより検出されない。100mlの飽和
NaHCOを添加すると共に、3x100mlのCHClで抽出する。抽
出物を無水NaSOで脱水し、溶剤を減圧除去し、残留物を50%酢酸エチル
/ヘキサンでクロマトグラフ処理(SiO)して22g(62%)の2−クロ
ルメチル)−1−[(2−メチルフェニル)メチル]ベンズイミダゾールを得る
。質量スペクトル M271。
【0075】 3. 2−(クロルエチル)−1−プロピルベンズイミダゾール
【化14】 50mlの無水DMFにおける8g(0.053モル)の(2−アミノフェニ
ル)プロピルアミンの溶液を9.0g(0.056モル)の2−クロル−1−エ
トキシプロパンイミン塩酸塩で80℃にて16時間にわたり処理する。反応混合
物を室温まで冷却し、200mlの酢酸エチルで希釈し、3x100mlの水と
1x100モリのブラインとで洗浄し、有機抽出物を無水NaSOで脱水し
、溶剤を減圧除去すると共に残留物を30%酢酸エチル+ヘキサンでクロマトグ
ラフ処理(SiO)して3g(28%)の2−(クロルエチル)−1−プロピ
ルベンズイミダゾールを得る。
【0076】実施例2 反応式IIに示したベンズイミダゾールを作成するための一般的手順 ((2,4−ジメトキシフェニル)−N−(3−メチルブチル)−N−({1
−[(2−メチルフェニル)メチル]ベンズイミダゾール−2−イル}メチル)
カルボキサミド
【化15】 20mlの乾燥アセトニトリルにおける5.4ミリモルの2−(クロルメチル
)−1−[(2−メチルフェニル)メチル]ベンズイミダゾールの溶液を10m
lのイソアミルアミンにより16時間にわたり室温で処理する。溶剤を減圧除去
し、残留物を30mlの酢酸エチルと10mlの1N NaOHとの間に分配さ
せる。酢酸エチル層を無水NaSOで脱水し、溶剤を減圧除去して1.6g
(92%)の({1−[(2−メチルフェニル)メチル]ベンズイミダゾール−
2−イル}メチル)(3−メチルブチル)アミンを得る。2,4−ジメトキシベ
ンゾイルクロライド(1.5当量)をジクロルメタンにおける1.0当量の({
1−[(2−メチルフェニル)メチル]ベンズイミダゾール−2−イル}メチル
)(3−メチルブチル)アミンで室温にて1時間処理する。反応を1N NaO
Hで停止させ、ジクロルメタンと水との間に分配させる。有機層をNaSO で脱水し、溶剤を減圧除去する。残留物を酢酸エチルでクロマトグラフ処理(S
iO)して95%の(2,4−ジメトキシフェニル)−N−({1−[(2−
メチルフェニル)メチル]ベンズイミダゾール−2−イル}メチル)−N−(3
−メチルブチル)カルボキサミド(化合物1)を得る。質量スペクトルM48
6。
【0077】 上記手順に従い化合物11、12および15、16を2−(クロルメチル)イ
ミダゾロ[5,4−b]ピリジンおよび2−(クロルメチル)イミダゾロ[5,
4−c]ピリジンからそれぞれ出発して作成する[G.クリーブ、H.ギビアン
;G.ホイヤー;D.ラーツ;E.シュレーダー、G.シュルツ、ジャスタス・
ディビッヒス・アニュアル・ケミストリー(1971)、第747巻、第158
−171頁]。
【0078】実施例3 実施例1〜2に記載した手順に実質的に従い、反応式I〜VIIに示したよう
に以下の化合物を作成する: (a) 2−(2,3−ジメチルフェノキシ)−N−メチル−N−[(1−プロ
ピルベンズイミダゾール−2−イル)エチル]アセタミド M381 amu(化合物2)
【化16】 (b) 2−(2,3−ジメチルフェノキシ)−N−{[1−(シクロプロピル
メチル)ベンズイミダゾール−2−イル]エチル}−N−メチルアセタミド M 393 amu(化合物3)
【化17】 (c) (2,4−ジメトキシフェニル)−N−({1−[(2−クロルフェニ
ル)メチル]ベンズイミダゾール−2−イル}メチル)−N−(3−メチルブチ
ル)カルボキサミド M507 amu(化合物4)
【化18】 (d) (2,4−ジメトキシフェニル)−N−(3−メチルブチル)−N−(
{3−[(2−メチルフェニル)メチル]イミダゾロ[5,4−b]ピリジン−
2−イル}メチル)カルボキサミド M488 amu(化合物5)
【化19】 (e) 2−(2,3−ジメチルフェノキシ)−N−メチル−N−[(3−プロ
ピルイミダゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)エチル)アセタミド M 381 amu(化合物6)
【化20】 (f) 2−(2,3−ジメチルフェノキシ)−N−{[1−(シクロペンチル
)−6−クロルベンズイミダゾール−2−イル]エチル}−N−メチルアセタミ
ド M441 amu(化合物7)
【化21】
【0079】実施例4 グルカゴン様ペプチドリセプタ活性化のための分析 次の分析を用いてGLP−1活性に対する化合物の効果を定量化することがで
きる。 グルカゴン−様ペプチド1リセプタ活性化は、第2メッセンジャー環式アデノ
シンモノホスフェート(cAMP)を測定して行われる。この種の検討のための
宿主細胞は、たとえばRin M5FもしくはHIT−TI5インシュリノーマ
のようなGlp−1リセプタを内生的に発現する任意のもの或いはそのリセプタ
の組換体型を発現する細胞ラインとすることができる。この目的で、適する細胞
を24もしくは96ウェルのプレートに塗沫し、各細胞を75〜95%レベルの
合流まで成長させる。一般に各細胞を分析前に24〜48時間にわたり塗沫する
。リセプタ活性化試験の直前に各細胞を燐酸塩緩衝塩水溶液で濯ぎ、細胞を1〜
10mMのイソブチルメチルキサンチン(IBMX)と共に培養する。IBMX
の目的は、cAMPを破壊する酵素cAMPホスホジエステラーゼを抑制するこ
とである。IBMXの使用は1種もしくはそれ以上が、Glp−1リセプタを活
性化するホルモンもしくは薬剤の能力を検出することを可能にする。典型的な分
析においては、Glp−1ペプチドもしくは薬物を24もしくは96ウェルプレ
ートに直接添加し、細胞と共に37℃にて60分間まで培養する。所望時間の後
、リセプタ活性化現象を細胞への塩酸の添加により停止させ、これはさらに細胞
を溶解すると共に細胞内に蓄積しているcAMPを遊離させる。この細胞抽出物
を収穫し、水酸化ナトリウムで中和すると共に、細胞溶解物を微小遠心分離によ
り清澄させる。次いで細胞抽出物を、たとえばNENライフ・サイエンス・プロ
ダクツ社またはアメルシャム社から市販入手しうるようなcAMP放射免疫分析
にて分析する。ホルモンもしくは薬物で処理された細胞の1ウェル当たりに発生
したcAMPの量をこの種の薬剤の添加なしに観察された量と比較して、リセプ
タ活性化の指数を得ることができる。さらに投与量応答曲線を作成して、任意の
試験化合物の能力および効能のレベルを得る。
【0080】 記載した分析において、本発明の好適化合物はGLP−1に比べ5%もしくは
それ以上の刺激を有する。
【0081】実施例5 グルコース許容度試験 次の1晩絶食した成体雄(200〜300g)スプラグ・ドーリー種ラットに
、ベヒクルまたは所定濃度におけるグルコース溶液を経口注入する。その自家ケ
ージで35分間休息させた後、各動物を実験室に戻してブレイントリー・サイエ
ンチフック社の調整自在なレストレーナーを用いて拘束する。5分間の拘束の以
内で外側尾静脈の一方にカテーテルを挿入し、動物にグルカゴン様ポリぺプチド
1(GLP1)または試験化合物のいずれかを静脈内(iv)注射する。iv注
射の5分後に各動物を断頭により安楽死させ、体幹血液をEDTAを含有するチ
ューブに集める。インシュリンおよびグルコースの血漿レベルを適する放射免疫
分析(RIA)キットを用いて測定する。
【0082】実施例6 ストレプトゾトシン誘発糖尿病のグルコース許容度試験 ストレプトゾトシンはストレプトミセス・アクロモゲネスから抽出される抗生
物質であり、これは動物に注射されると膵臓β−細胞の脱顆粒化および壊死をも
たらす。正常な発育および体重増加に影響を与えずに糖尿病の状態を誘発する膵
臓β−細胞の緩和な壊死を達成すべく、35mg/kg/5ml投与量のSTZ
を健全な未処理動物の群に腹腔内(ip)注射する。対照群の動物には、0.1
Nクエン酸緩衝液(ベヒクル、5ml/kg、10=16)を与える。ip注射
の5日間後(5日目)、糖尿病徴候をグルコース許容度の次の試験を介して評価
する。全動物には午後3時と午後5時との間に3g/kg/10mlのグルコー
ス溶液の経口注入を行う。40分後、その血中グルコースレベルをライフ・スキ
ャン・ワン・タッチ・グルコース監視システムを用いて測定する。各動物を拘束
すると共に、血液試料を側尾静脈から採取する。実質的に高い血中グルコースレ
ベル(非−STZ処理動物よりも100〜250%高く、一般にSTZ処理動物
の2/3)を示す動物を用いて、この糖尿病の動物モデルにおける試験化合物の
効果を評価する。7日目に、1晩絶食させた後に各動物を上記と同一の手順によ
りグルコース許容度試験にかける。試験化合物をiv注射または経口注入し、G
LP−1のIV注射を陽性対照として使用する。
【0083】実施例7 本発明の放射線標識プローブ化合物の作成 放射同位元素である少なくとも1種の原子からなる先駆体を用いて合成を行う
ことにより、本発明の化合物を放射線標識プローブとして作成する。放射同位元
素は好ましくは炭素(好ましくは14C)、水素(好ましくはH)、硫黄(好
ましくは35S)または沃素(好ましくは125I)の少なくとも1種から選択
される。この種の放射線標識プローブは、放射線標識プローブ化合物の慣用の合
成を専門とする放射同位元素供給業者により便利に合成される。この種の供給業
者はアメルシャム・コーポレーション社、アーリントン・ハイツ社、IL;ケン
ブリッジ・アイソトープ・ラボラトリース・インコーポレーション社、アンドー
バー、MA;SRIインターナショナル社、ネンロパーク、CA;ウィザード・
ラボラトリース社、ウエスト・サクラメント、CA;ケムシン・ラボラトリース
社、レキセナ、KS;アメリカン・ラジオラベルド・ケミカルス・インコーポレ
ーション社、セントルイス、MO;およびモラベック・バイオケミカルス・イン
コーポレーション社、ブレア、CAを包含する。
【0084】 トリチウム標識プローブ化合物も、トリチウム化酢酸における白金触媒交換、
トリチウム化トリフルオロ酢酸における酸触媒交換またはトリチウムガスでの不
均質触媒交換を介し触媒的に便利に作成される。この種の作成は、基質として本
発明の化合物を用いて上記に挙げた供給業者により慣用の放射線標識として便利
に行われる。さらに或る種の先駆体をトリチウムガスでのトリチウム−ハロゲン
交換、不飽和結合のトリチウムガス還元、または硼トリチウム化ナトリウムを用
いる還元に必要に応じかけることもできる。
【0085】実施例8 リセプタオートラジオグラフィー リセプタオートラジオグラフィー(リセプタマッピング)はクハールによりカ
レント・プロトコールス・イン・ファーマコロジー(1998)、ジョーン・ウ
ィリー・アンド・サンズ社、ニューヨークに記載されたようにインビトロで行わ
れ、これには先の実施例に記載したように作成された本発明の放射線標識化合物
を用いる。
【0086】 以上当業者が本発明の化合物を作成および使用しうるよう本発明を実施例によ
り化合物およびその作成・使用方法につき充分明瞭かつ正確に説明したが、これ
ら実施例は好適実施例に過ぎず、本発明の思想および範囲を逸脱することなく種
々の改変をなしうることが了解されよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 3/10 A61P 3/10 43/00 111 43/00 111 C07D 471/04 107 C07D 471/04 107Z (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C065 AA04 BB06 CC01 DD03 EE02 HH01 JJ01 KK09 LL01 PP03 4C086 AA01 AA02 AA03 BC39 CB05 MA01 MA04 NA14 ZA70 ZC35 ZC42

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、RはHまたはC−Cアルキル(RがHであればRは2−、3
    −もしくは4−ピコリルまたはベンジルを示し、そのそれぞれは必要に応じ独立
    してハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシル、C−C アルコキシもしくはC−Cアルキルにより一置換、二置換もしくは三置換
    される); アミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、アミノ(C−C )アルキルまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C )アルキルまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C )アルコキシ; −O(CH)nCO(ここでnは1、2、3、4である)、NRCO
    、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR
    同一もしくは異なるものであって水素またはC−Cアルキルを示し;または
    NRは5−、6−もしくは7−員のヘテロシクロアルキル環を形成する)
    ; SO、NHSO、SONHR、SONHCOR、CONH
    SO(ここでRは上記の意味を有する); O(CH)n−G(ここでnは1、2、3もしくは4であり、GはSO 、NHSO、SONHR、SONHCOR、CONHSO (ここでRは上記の意味を有する);または テトラゾール、トリアゾール、イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、チオ
    フェンもしくはピリジルを示し; RがC−Cアルキルを示せばRはC−Cアルキル、シクロペンチル
    もしくはシクロプロピルメチルを示し; Rはヒドロキシ; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのそれぞれは必要に応じ
    アミノまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cシク
    ロアルキルアミノまたはC−Cシクロアルコキシにより置換される);また
    は O(CH)nCO(ここでn=1、2、3もしくは4である)、NR COR、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR は同一もしくは異なるものであって水素またはC−Cアルキルを示し、ま
    たはNRは5−、6−もしくは7−員の複素環を形成する)を示し; RはC−Cアルキルを示し; RはC−Cアルコキシを示し;または RはRおよびRが低級アルキルであればメチルを示し; RおよびR6は同一もしくは異なるものであって水素もしくはハロゲン; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのアルキル部分は必要に
    応じアミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノで置換される)ま
    たはC−Cヘテロシクロアルキル基(ここで異原子は窒素であると共に窒素
    は親アルキル部分に結合する); O(CH)nCO(ここでn=1、2、3、4である)、NRCOR 、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびRは同
    一もしくは異なるものであって水素または1〜6個の炭素原子を有する直鎖もし
    くは分枝鎖の低級アルキルを示し、NRは5−、6−もしくは7−員の複
    素環を形成する)を示し; Xは結合、CHOもしくはCH=CHを示し; A、B、CおよびDは同一もしくは異なるものであってCHもしくはNを示し、
    ただしA、B、CおよびDの2個以下はNを示す] の化合物またはその医薬上許容しうる無毒性塩。
  2. 【請求項2】 式: 【化2】 [式中、RはC−Cアルキルであり; Rは必要に応じ独立してハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒ
    ドロキシル、C−CアルコキシもしくはC−Cアルキルにより一置換、
    二置換もしくは三置換されるベンジル;または アミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、アミノ(C−C )アルキルまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C )アルキルまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C )アルコキシを示し; Rはヒドロキシ; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのそれぞれは必要に応じ
    アミノまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cシク
    ロアルキルアミノまたはC−Cシクロアルコキシにより置換される);また
    は O(CH)nCO(ここでn=1、2、3もしくは4である)、NR COR、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR は同一もしくは異なるものであって水素またはC−Cアルキルを示し、ま
    たはNRは5−、6−もしくは7−員の複素環を形成する)を示し; RはC−Cアルキルを示し; RはC−Cアルコキシを示し;または RおよびRは同一もしくは異なるものであって水素もしくはハロゲン; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのアルキル部分は必要に
    応じアミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノまたはC−C ヘテロシクロアルキル基(ここで異原子は窒素であると共に窒素は親アルキル部
    分に結合する)で置換される)を示し; Xは結合またはCHOを示す] の化合物。
  3. 【請求項3】 RおよびRの一方が水素である請求項2に記載の化合物
  4. 【請求項4】 Rがメトキシであり、RおよびRの一方が水素であり
    、RおよびRの他方がアルコキシである請求項2に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 RがC−Cアルキルである請求項2に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Xが結合である請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Rがオルト位置にて一置換されたベンジルである請求項2
    に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 RがC−Cアルキルであり、Xが結合である請求項7
    に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 式: 【化3】 [式中、RはC−Cアルキルを示し; RはC−Cアルキル、シクロペンチルもしくはシクロプロピルメチルを示
    し; Rはヒドロキシ; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのそれぞれは必要に応じ
    アミノまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cシク
    ロアルキルアミノまたはC−Cシクロアルコキシにより置換される);また
    は O(CH)nCO(ここでn=1、2、3もしくは4である)、NR COR、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR は同一もしくは異なるものであって水素またはC−Cアルキルを示し、ま
    たはNRは5−、6−もしくは7−員の複素環を形成する)を示し; RはC−Cアルキルを示し; RはC−Cアルコキシを示し; RはRおよびRが低級アルキルであればメチルを示し; RおよびRは同一もしくは異なるものであって水素もしくはハロゲン; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのアルキル部分は必要に
    応じアミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノまたはC−C ヘテロシクロアルキル基(ここで異原子は窒素であると共に窒素は親アルキル部
    分に結合する)により置換される)を示し; O(CH)nCO(ここでn=1、2、3もしくは4である)、NR COR、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR は同一もしくは異なるものであって水素または1〜6個の炭素原子を有する直
    鎖もしくは分枝鎖の低級アルキルを示し、NRは5−、6−もしくは7−
    員の複素環を形成する)を示し; Xは結合またはCHOを示す] の化合物。
  10. 【請求項10】 RおよびRがメチルである請求項9に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 Rがプロピルまたはシクロプロピルメチルである請求項
    9に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 Rがシクロペンチルである請求項9に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 XがCHOである請求項9に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 Rがプロピルもしくはシクロプロピルメチルである請求
    項13に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 Rがプロピルもしくはシクロプロピルメチルであり、R およびRの一方が水素である請求項9に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 Rがプロピルであり、Rがメトキシもしくはメチルで
    あり、RおよびRの一方が水素であり、RおよびRの他方がアルコキシ
    である請求項9に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 式: 【化4】 [式中、RはC−Cアルキルを示し; RはC−Cアルキル、シクロペンチルもしくはシクロプロピルメチルを示
    し; Rはヒドロキシ; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのそれぞれは必要に応じ
    アミノまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cシク
    ロアルキルアミノもしくはC−Cシクロアルコキシにより置換される);ま
    たは O(CH)nCO(ここでn=1、2、3もしくは4である)、NR COR、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR は同一もしくは異なるものであって水素またはC−Cアルキルを示し、ま
    たはNRは5−、6−もしくは7−員の複素環を形成する)を示し; RはC−Cアルキルを示し; RはC−Cアルコキシを示し; RはRおよびRが低級アルキルであればメチルを示し; RおよびRは同一もしくは異なるものであって水素もしくはハロゲン; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(それぞれのアルキル部分は
    必要に応じアミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノまたはC −Cヘテロシクロアルキル基(ここで異原子は窒素であると共に窒素は親アル
    キル部分に結合する)により置換される)を示し; O(CH)nCO(ここでn=1、2、3もしくは4である)、NR COR、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR は同一もしくは異なるものであって水素または1〜6個の炭素原子を有する直
    鎖もしくは分枝鎖の低級アルキルを示し、NRは5−、6−もしくは7−
    員の複素環を形成する)を示し; Xは結合またはCHOを示す] の化合物。
  18. 【請求項18】 RおよびRがメチルである請求項17に記載の化合物
  19. 【請求項19】 Rがプロピルもしくはシクロプロピルメチルである請求
    項17に記載の化合物。
  20. 【請求項20】 Rがシクロペンチルである請求項17に記載の化合物。
  21. 【請求項21】 XがCHOである請求項17に記載の化合物。
  22. 【請求項22】 Rがプロピルもしくはシクロプロピルメチルである請求
    項21に記載の化合物。
  23. 【請求項23】 Rがプロピルもしくはシクロプロピルメチルであり、R およびRの一方が水素である請求項17に記載の化合物。
  24. 【請求項24】 Rがプロピルであり、Rがメトキシもしくはメチルで
    あり、RおよびRの一方が水素であり、RおよびRの他方がアルコキシ
    である請求項17に記載の化合物。
  25. 【請求項25】 式: 【化5】 [式中、Rは水素またはC−Cアルキルであり; Rは必要に応じ独立してハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒ
    ドロキシル、C−CアルコキシもしくはC−Cアルキルにより一置換、
    二置換もしくは三置換されるベンジル;または アミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、アミノ(C−C )アルキルまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C )アルキルまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C )アルコキシを示し; Rはヒドロキシ; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(そのそれぞれは必要に応じ
    アミノまたはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cシク
    ロアルキルアミノまたはC−Cシクロアルコキシにより置換される);また
    は O(CH)nCO(ここでn=1、2、3もしくは4である)、NR COR、COR、CONRもしくはCO(ここでRおよびR は同一もしくは異なるものであって水素またはC−Cアルキルを示し、ま
    たはNRは5−、6−もしくは7−員の複素環を形成する)を示し; RはC−Cアルキルを示し; RはC−Cアルコキシを示し; RおよびRは同一もしくは異なるものであって水素もしくはハロゲン; C−CアルキルもしくはC−Cアルコキシ(それぞれのアルキル部分は
    必要に応じアミノ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノまたはC −Cヘテロシクロアルキル基(ここで異原子は窒素であると共に窒素は親アル
    キル部分に結合する)により置換される)を示し; Xは結合またはCHOを示す] の化合物。
  26. 【請求項26】 RおよびRの一方が水素である請求項25に記載の化
    合物。
  27. 【請求項27】 Rがメトキシであり、RおよびRの一方が水素であ
    り、RおよびRの一方がアルコキシである請求項25に記載の化合物。
  28. 【請求項28】 RがC−Cアルキルである請求項25に記載の化合
    物。
  29. 【請求項29】 Xが結合である請求項25に記載の化合物。
  30. 【請求項30】 Rがオルト位置にて一置換されたベンジルである請求
    項25に記載の化合物。
  31. 【請求項31】 RがC−Cアルキルであり、Xが結合である請求項
    30に記載の化合物。
  32. 【請求項32】 ((2,4−ジメトキシフェニル)−N−(3−メチルブ
    チル)−N−({1−[(2−メチルフェニル)メチル]ベンズイミダゾール−
    2−イル}メチル)カルボキサミドである請求項1に記載の化合物。
  33. 【請求項33】 2−((2,3−ジメチルフェノキシ)−N−メチル−N
    −[(1−プロピルベンズイミダゾール−2−イル)エチル]アセタミドである
    請求項1に記載の化合物。
  34. 【請求項34】 2−((2,3−ジメチルフェノキシ)−N−{[1−(
    シクロプロピルメチル)ベンズイミダゾール−2−イル]エチル}−N−メチル
    アセタミドである請求項1に記載の化合物。
  35. 【請求項35】 (2,4−ジメトキシフェニル)−N−({1−[2−ク
    ロロフェニル]メチル]ベンズイミダゾール−2−イル}メチル)−N−(3−
    メチルブチル)カルボキサミドである請求項1に記載の化合物。
  36. 【請求項36】 (2,4−ジメトキシフェニル)−N−(3−メチルブチ
    ル)−N−({3−[(2−メチルフェニル)メチル]イミダゾロ[5,4−b
    ]ピリジン−2−イル}メチル)カルボキサミドである請求項1に記載の化合物
  37. 【請求項37】 2−(2,3−ジメチルフェノキシ)−N−メチル−N−
    [(−プロピルイミダゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)エチル]アセタ
    ミドである請求項1に記載の化合物。
  38. 【請求項38】 2−(2,3−ジメチルフェノキシ)−N−{[1−シク
    ロペンチル]−6−クロロベンズイミダゾール−2−イル]エチル}−N−メチ
    ルアセタミドである請求項1に記載の化合物。
  39. 【請求項39】 請求項1に記載の化合物と医薬上許容しうるキャリヤもし
    くは賦形剤とからなる医薬組成物。
  40. 【請求項40】 処置を必要とする患者に、有効量の請求項1に記載の化合
    物またはその医薬上許容しうる塩を投与することを特徴とする糖尿病の処置方法
  41. 【請求項41】 処置を必要とする患者に、有効量の請求項1に記載の化合
    物またはその医薬上許容しうる塩を投与することを特徴とする肥満症もしくは摂
    取障害の処置方法。
  42. 【請求項42】 糖尿病または肥満症を処置する薬剤を製造するための請求
    項1に記載の化合物の使用。
  43. 【請求項43】 請求項1に記載の化合物の作成方法。
  44. 【請求項44】 リセプタに対する化合物の結合を可能にする条件下で試料
    を請求項1の着脱自在に標識された化合物と接触させ、試料を洗浄して未結合化
    合物を除去し、結合した化合物を検出することを特徴とする組織試料におけるリ
    セプタの位置確認方法。
  45. 【請求項45】 リセプタが血中グルコースレベルを変調させる請求項44
    に記載の方法。
  46. 【請求項46】 リセプタがGLP−1リセプタである請求項44に記載の
    方法。
  47. 【請求項47】 容器における請求項39の医薬組成物と、血中グルコース
    レベルの変調に呼応して障害を受けた患者を処置すべく組成物を使用するための
    指針とからなることを特徴とする包装医薬組成物。
  48. 【請求項48】 前記患者が肥満症または糖尿病に罹患している請求項47
    に記載の包装医薬組成物。
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