JP2002540280A - 分子プローブとして有用な4,7−ジクロロローダミン色素 - Google Patents

分子プローブとして有用な4,7−ジクロロローダミン色素

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Abstract

(57)【要約】 蛍光色素として有用な1セットの4,7−ジクロロローダミン化合物を開示する。別の局面において、本発明は、4,7−ジクロロローダミン色素化合物で標識された試薬を含む。これには、デオキシヌクレオチド、ジデオキシヌクレオチド、およびポリヌクレオチドが挙げられる。さらなる局面において、本発明は、このような色素化合物および試薬を利用する方法を含む。これには、ジデオキシポリヌクレオチド配列決定およびフラグメント分析法が挙げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、分子プローブとして有用である、蛍光色素化合物に概して関する。
より詳細には、本発明は、蛍光標識化試薬として有用である、4,7−ジクロロ
ローダミン色素に関する。
【0002】 (参考文献)
【0003】
【表1】 (背景) 生物工学分析の非放射性検出は、現代の分析バイオテクノロジーにおいて重要
な技術である。放射標識の必要性をなくすことで、安全性が高まり、そして試薬
を処分する際の環境的な影響が、大きく低減し、分析のための費用が減少する。
このような非放射性検出方法を使用する方法の例としては、DNA配列決定、オ
リゴヌクレオチドプローブ方法、ポリメラーゼ連鎖反応産物の検出、イムノアッ
セイなどが挙げられる。
【0004】 多くの適用において、混合物中における複数の空間的重なり分析の独立した検
出は、例えば、単一チューブマルチプレックスDNAプローブアッセイ、イムノ
アッセイ、多色DNA配列決定法などを必要とする。多遺伝子座DNAプローブ
アッセイの場合において、多色検出を提供することによって、反応チューブの数
は減少され得、これにより実験プロトコールを単純化し、そして適用特異的キッ
トの製造を容易にする。自動化されたDNA配列決定の場合、多色標識化により
単一レーンの4種の塩基全ての分析を可能にし、これによりスループットオーバ
ー単一色法を増加させ、そしてレーン間の電気泳動移動度変化に関連する不確定
性を排除する。
【0005】 マルチプレックス検出は、色素標識の選択において、特に電気泳動による分離
および酵素を用いる処理(例えば、DNA配列決定)を必要とする分析に対して
、多数の厳しい制限を与える。第1に、蛍光スペクトルが、スペクトル的に分解
される色素の収集を見出すことは、困難である。なぜならば、有機蛍光色素の典
型的な発光バンドの半値幅 は、約40〜80ナノメーター(nm)であり、そ
して利用可能なスペクトルの幅は、励起光源によって制限されるからである。第
2に、重ならない蛍光スペクトルを有する色素が見出されたとしても、各蛍光効
率が低すぎる場合、このセットは、まだ適切とはなり得ない。例えば、DNA配
列決定の場合、増加したサンプルの充填は、低い蛍光効率(Pringle)を
補償し得ない。第3に、いくつかの蛍光色素が同時に使用される場合、同時励起
が困難となる。なぜならば、色素の吸収バンドが、幅広く分かれるからである。
第4に、色素の電荷、分子サイズおよびコンホメーションは、フラグメントの電
気泳動の移動度に悪影響を与えてはならない。最後に、蛍光色素は、フラグメン
ト(例えば、DNA合成溶媒および試薬、緩衝液、ポリメラーゼ酵素、リガーゼ
酵素など)を作製するか、または操作するために、使用される化学物質と適合性
でなければならない。
【0006】 これらの厳しい制限のために、多色適用(特に、4色のDNA配列決定の分野
)において使用され得る、数セットのみの蛍光色素が見出された(Smith
1992,1995;Prober;Connell)。
【0007】 多色適応において特に有用な蛍光色素の1つのクラスは、ローダミン色素であ
る(例えば、テトラメチルローダミン(TAMRA)、ローダミンX(ROX)
、ローダミン6G(R6G)、ローダミン110(R110)など)(Berg
ot)。ローダミン色素は、フルオレセイン色素に比べて特に魅力的である。な
ぜなら、(1)ローダミンは、フルオレセインよりも典型的により光安定性であ
り、(2)ローダミン標識化ジデオキシヌクレオチドは、熱安定性ポリメラーゼ
酵素に対して良好な基質であり、そして(3)ローダミン色素の蛍光スペクトル
は、フルオレセインより有意に赤色(高波長)側にある。
【0008】 しかし、マルチプレックス検出法の状況において、現在利用可能なローダミン
の1つの重要な欠点は、このような色素の比較的幅広い蛍光スペクトルである。
この幅広い蛍光スペクトルは、空間的に隣接する色素のスペクトル間の乏しいス
ペクトル分解を生じ、これによって、このような色素の組み合わせの多成分分析
を困難としている。図7に示した蛍光性蛍光スペクトルは、高い程度のスペクト
ルの重なりを示す。現在利用可能なローダミン色素の第2の欠点は、それらの吸
収スペクトルが、現在利用可能な固相状態周波数2倍グリーンダイオードレーザ
ー(例えば、約532nmに輝線を有する、ネオジム固相状態YAGレーザー)
の波長と一致しない。このようなレーザーを使用することは、そのコンパクトな
サイズ、長い有効寿命、および電力の効率的使用のために非常に利点がある。
【0009】 (要旨) 本発明は、分子プローブとして有用である、4,7−ジクロロローダミン色素
のクラスの発明に関する。
【0010】 本発明の目的は、現在利用可能なローダミン色素よりも実質的に狭い蛍光スペ
クトルを有する、ローダミン色素のクラスを提供することである。
【0011】 本発明の別の目的は、現存のローダミン色素と比較して、レッドシフトした吸
収スペクトルを有する、ローダミン色素のクラスを提供することである。
【0012】 第1の局面において、本発明の上記の目的および他の目的は、以下の式:
【0013】
【化17】 を有する、化合物によって達成される。
【0014】 第2の局面において、本発明は、以下の式:
【0015】
【化18】 を有する、化合物を含む。
【0016】 第3の局面において、本発明は、以下の式:
【0017】
【化19】 を有する、標識化ヌクレオチドを含む。
【0018】 第4の局面において、本発明は、以下の式:
【0019】
【化20】 を有する、標識化ヌクレオチドを含む。
【0020】 このBとDとを連結する結合部は、R1〜R6またはX1〜X3の位置の1つでD
に結合される。好ましくは、このBとDとを連結する結合部は、X2またはX3
位置1つでDに結合される。特に好ましい実施形態において、この結合部は、以
下:
【0021】
【化21】 である。Bがプリンである場合、結合部は、このプリンの8−位置に結合される
。Bが7−デアザプリンである場合、結合部は、この7−デアザプリンの7−位
置に結合される。Bがピリミジンである場合、結合部は、このピリミジンの5−
位置に結合される。
【0022】 第5の局面において、本発明は、ヌクレオチド配列決定の方法を含み、このよ
うな方法は、例えば、以下の工程:ポリヌクレオチドの第1のクラス、第2のク
ラス、第3のクラス、および第4のクラスの混合物を形成する工程;ポリヌクレ
オチドを電気泳動で分離する工程であって、これにより、類似した大きさのポリ
ヌクレオチドのバンドを形成する工程;色素を蛍光発光させ得る、照射ビームで
バンドを照射する工程;色素の蛍光スペクトルによって、バンドでポリヌクレオ
チドのクラスを同定する工程を包含する。この第1クラスの各ポリヌクレオチド
は、3’−末端ジデオキシアデノシンを含み、そして第1色素で標識されており
、第2クラスの各ポリヌクレオチドは、3’−末端ジデオキシシチジンを含み、
そして第2色素で標識されており、第3クラスの各ポリヌクレオチドは、3’−
末端ジデオキシグアノシンを含み、そして第3色素で標識されており、第4クラ
スの各ポリヌクレオチドは、3’−末端ジデオキシチミジンを含み、そして第4
色素で標識されている。第1色素、第2色素、第3色素、または第4色素が、本
発明の4,7−ジクロロローダミン色素であり、他の色素は、4,7−ジクロロ
ローダミン色素および互いからスペクトル的に分解可能であるように、色素が選
択される。
【0023】 これらの局面および他の局面、本発明の目的、特徴、および利点は、以下の発
明の詳細な説明、図面、および添付の特許請求の範囲を参照することで、より理
解され得る。
【0024】 (好ましい実施形態の詳細な説明) ここで、本発明の好ましい実施形態、添付の図面に例示される例を詳細に、言
及する。本発明は、好ましい実施形態と共に記載するが、本発明をこれらの実施
形態に限定することを意図するものではないことを理解すべきである。一方、本
発明は、添付の特許請求の範囲によって規定されるように、本発明の範囲内に含
まれ得る、代替物、改良物および均等物を包含することが意図される。
【0025】 一般に、本発明は、蛍光色素として有用な4,7−ジクロロローダミン化合物
の新規なクラス、分子標識としてこのような色素を使用する試薬、および分析バ
イオテクノロジーの分野において、このような色素および試薬を利用する方法を
含む。本発明の化合物は、多色蛍光DNA配列決定およびフラグメント分析の分
野において、特定の適用を見出す。
【0026】 本発明は、4,7−ジクロロローダミンおよび関連の色素の蛍光特性が、分子
プローブとして利用するために、非常に好ましいという発見に一部基づいている
。これらの発光バンド幅は、4,7−ジクロロ誘導体を欠くアナログよりも、一
般に20〜30%狭く、そしてこれらの発光および吸収極大は、4,7−ジクロ
ロ誘導体を欠くアナログよりも、一般に約10〜30nm高波長側である。
【0027】 (I.定義) 他に示されない限り、本明細書中で使用される場合、以下の用語および語句は
、以下の意味を有すると意図される: 「連結基」(L)とは、試薬に結合した「相補的官能基」と反応し得る官能基
であり、このような反応が、色素をこの試薬に接続する「結合部」を形成する。
使用される特定の連結基は、相補的官能基の性質および所望の結合部の型に依存
する。いくつかの場合において、連結基は相補的な官能基との反応の前に活性化
されなければならず、例えば、カルボキシレート連結基の、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミドおよびN−ヒドロキシスクシンイミドを用いる活性化により、N−
ヒドロキシスクシンイミド(NHS)エステルを形成する。好ましくは、相補的
官能基がアミンである場合には必ず、本発明の連結基は、イソチオシアネート、
イソシアネート、アシルアジド、NHSエステル、スルホニルクロリド、アルデ
ヒドもしくはグリオキサール、エポキシド、カーボネート、アリールハライド、
イミドエステル、カルボジイミド、酸無水物、4,6−ジクロロトリアジニルア
ミン、または他の活性カルボキシレートである。好ましくは、相補的官能基がス
ルフヒドリルである場合には必ず、連結基は、ハロアセチル、アルキルハライド
、マレイミド、ハロアセチル、アジリジン、アクリロイル、アリール化剤(例え
ば、フルオロベンゼン)などである。相補的官能基がカルボキシレートである場
合、連結基は、好ましくは、ジアゾアルカン(diazoalane)、ジアゾ
アセチル、カルボニルジイミダゾール、およびカルボジイミド(Hermans
on)である。特に好ましい実施形態において、連結基は、アミンに相補的な官
能基と反応する活性化NHSエステルであり。この場合、活性化NHSエステル
を形成するために、カルボキシレート連結基を含む本発明の色素は、ジシクロヘ
キシルカルボジイミドおよびN−ヒドロキシスクシンイミドと反応し、NHSエ
ステルを形成する(Khanna;Kasai)。以下の表1は、代表的な連結
基の見本を、適合性の相補的官能基および生じる結合部とともに示す。
【0028】
【表2】 用語「低級アルキル」は、1〜8個の炭素原子を含む、直鎖炭化水素部分およ
び分枝炭化水素部分(すなわち、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t
ert−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ネオペンチル、tert−ペン
チルなど)を意味する。
【0029】 用語「プロパノ」とは、特に、部分−CH2CH2CH2−をいう。
【0030】 「シクロアルキル」とは、環を形成する炭化水素部分(例えば、シクロヘキシ
ルおよびシクロペンチル)をいう。シクロアルキル置換基と一緒になった窒素原
子は、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、より大きい
環、およびそれらの置換された形態を形成し得る。
【0031】 「低級置換アルキル」は、電子吸引置換基(例えば、ハロ、シアノ、ニトロ、
スルホなど)を含む低級アルキルを意味する。
【0032】 「低級ハロアルキル」は、1以上のハロゲン原子置換基(通常、フルオロ、ク
ロロ、ブロモ、またはヨード)を有する低級置換アルキルを意味する。
【0033】 「低級アルケン」は、炭素−炭素結合のうち1つ以上が二重結合である、低級
アルキルまたは低級置換アルキルを意味する。
【0034】 「低級アルキン」は、炭素−炭素結合のうち1つ以上が三重結合である、低級
アルキルまたは低級置換アルキルを意味する。
【0035】 「低級アルコキシ」とは、酸素原子に単結合で結合された低級アルキルを含む
部分をいう。
【0036】 「アリール」とは、単一または複数のフェニルまたは置換フェニル(例えば、
ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニル、など)をいう。
【0037】 用語「ヌクレオシド」とは、ペントースに1’位で連結されたプリン、デアザ
プリン、またはピリミジンヌクレオシド塩基(例えば、アデニン、グアニン、シ
トシン、ウラシル、チミン、デアザアデニン、デアザグアノシンなど)からなる
化合物をいい、2’−デオキシ形態および2’−ヒドロキシ形態を含む(Str
yer)。本明細書中で使用される場合、用語「ヌクレオチド」とは、ヌクレオ
シドのリン酸エステル(例えば、三リン酸エステル)をいい、ここでエステル化
の最も一般的な部位は、ペントースのC−5位に結合されるヒドロキシル基であ
る。本開示においてしばしば、用語ヌクレオシドは、ヌクレオシドおよびヌクレ
オチドの両方を含むことを意図される。
【0038】 ヌクレオシドを参照した「アナログ」は、改変された塩基部分、改変された糖
部分、および/または改変されたリン酸エステル部分を有する合成的アナログ(
例えば他で記載されるような)を含む(Scheit;Eckstein)。用
語「標識化ヌクレオシド」とは、式Iの色素化合物に共有結合で結合されたヌク
レオシドをいう。
【0039】 本明細書中で使用される場合、用語「ポリヌクレオチド」または「オリゴヌク
レオチド」とは、天然ヌクレオチドモノマーまたはそのアナログの線状ポリマー
をいい、一本鎖および二本鎖の、デオキシリボヌクレオチド、リボヌクレオチド
、そのα−アノマー形態などを含む。通常、ヌクレオシドモノマーは、ホスホジ
エステル結合部で連結され、ここで本明細書中で使用される場合、用語「ホスホ
ジエステル結合部」とは、ホスホジエステル結合またはそのアナログ(ホスホロ
チオエート、ホスホロジチオエート、ホスホロセレノエート、ホスホロジセレノ
エート、ホスホロアニロチオエート(phosphoroanilothioa
te)、ホスホラニリデート(phosphoranilidate)、ホスホ
ラミデートなどを含む)をいい、対イオンが存在する場合、付随する対イオン(
例えば、H+、NH4 +、Na+など)を含む。ポリヌクレオチドは、代表的には、
サイズにおいて少数のモノマー単位(例えば、8〜40個)から、数千のモノマ
ー単位までの範囲である。他に示されない限り、ポリヌクレオチドが、文字の配
列(例えば、「ATGCCTG」)により表される場合には必ず、ヌクレオチド
は、5’→3’の順に、左から右であること、および「A」がデオキシアデノシ
ンを意味し、「C」がデオキシシチジンを意味し、「G」がデオキシグアノシン
を意味し、そして「T」がチミジンを意味するということが理解される。
【0040】 本明細書中で使用される場合、一連の色素を参照した用語「スペクトル分解」
は、これらの色素の蛍光発光スペクトルが十分に明確(すなわち、十分に重複し
ていない)であり、その結果、それぞれの色素が結合される試薬(例えば、ポリ
ヌクレオチド)が、他に記載される(Hunkapiller;Wheeles
s)システムにより例示されるような、標準的な光検出システムを使用して(例
えば、バンドパスフィルターおよび光電子増倍管のシステム、分光器と連結した
電荷結合素子などのシステムを利用して)、それぞれの色素により生成される蛍
光シグナルに基づいて識別され得る(Hunkapiller;Wheeles
s)。
【0041】 本明細書中で使用される場合、用語「置換(された)」とは、1つ以上の水素
原子が、1つ以上の非水素原子、官能基、または部分で置き換えられる分子をい
う。例えば、非置換窒素は、−NH2であるが、置換窒素は、−NHCH3である
。例示的な置換基としては、ハロ(例えば、フッ素および塩素)、低級アルキル
、低級アルケン、低級アルキン、スルフェート、スルホネート、スルホン、アミ
ノ、アンモニウム、アミド、ニトリル、低級アルコキシ、フェノキシ、芳香族、
フェニル、多環式芳香族、複素環式、および連結基が挙げられるが、これらに限
定されない。
【0042】 (II.4,7−ジクロロローダミン色素化合物) 第1の局面において、本発明は、以下の式Iのような一般構造を有する4,7
−ジクロロローダミン色素化合物の新規なクラスを含む(本開示の全体を通して
提供される全ての分子構造は、示される厳密な電子構造だけでなく、それらの全
ての共鳴構造、エナンチオマー、ジアステレオマー、およびプロトン化状態も含
むことが意図される)。
【0043】
【化22】 式Iにおいて、可変性の置換基は、以下のように規定される。R1〜R6は、独
立して、水素、フッ素、塩素、低級アルキル、低級アルケン、低級アルキン、シ
クロアルキル、フェニル、アリール、スルホネート、スルホン、アミノ、アミド
、ニトリル、低級アルコキシ、連結基、またはそれらの組み合わせであるか、あ
るいは、一緒に考慮される場合、R1およびR6は、ベンゾであり、あるいは、一
緒に考慮される場合、R4およびR5は、ベンゾである。好ましくは、R1〜R6
、水素、メチル、またはエチルである。Y1〜Y4は、独立して、水素、低級アル
キル、アルキルスルホネート、アルキルカルボキシレート、またはシクロアルキ
ルである。あるいは、一緒に考慮される場合、Y1およびR2、Y2およびR1、Y 3 およびR3、ならびに/またはY4およびR4は、プロパノ、エタノ、またはそれ
らの置換形態であり、縮合環を形成する。X1〜X3は、独立して、水素、塩素、
フッ素、低級アルキル、カルボキシレート、スルホン酸(スルホネート)、ヒド
ロキシメチル(−CH2OH)、および連結基である。好ましくは、X1は、カル
ボキシレートであり、そしてX2およびX3は、独立して水素および連結基である
【0044】 一連の本発明の特に好ましい化合物において、Rは、水素(dJON)または
メチル(DMDJ)であり、以下に式IIとして示される。
【0045】
【化23】 本発明の別の特に好ましい化合物を、dR650といい、以下に式IIIとし
て示される。
【0046】
【化24】 第3の特に好ましい一連の化合物は、以下の式IVに示されるような、Rが6
−ヘキサン酸(dJODA)またはメチル−p−安息香酸(dR134)である
化合物である。
【0047】
【化25】 本発明の第4の特に好ましい化合物は、本明細書中でdR139といい、ここ
でY1およびY2、ならびにY3およびY4は、窒素置換基としてピロリジニル環を
形成し、R16は水素であり、X1はカルボキシルであり、そしてX2およびX3
は、カルボキシルおよび水素である。dR139の構造を、以下に式Vとして示
す。
【0048】
【化26】 第2の局面において、本発明は、以下に式VIとして示される一般構造を有す
る、新規なクラスの4,7−ジクロロローダミン色素化合物を含む。
【0049】
【化27】 式VIにおいて、R7〜R10、R12〜R16、およびR18は、水素、フッ素、塩
素、メチル、エチル、低級アルキル、低級アルケン、低級アルキン、シクロアル
キル、フェニル、アリール、スルホネート、スルホン、アミノ、アミド、ニトリ
ル、低級アルコキシ、連結基、またはそれらの組合せであり得る。好ましくは、
7〜R10およびR13〜R16は、水素、メチル、またはエチルである。R7および
8、またはR13およびR14は共に、酸素(=O)、イオウ(=S)、イミニウ
ム(=NH)、アルキルイミニウム(=NR)であり得る。R11およびR17は、
水素、低級アルキル、アルキルスルホネート、アルキルカルボキシレート、低級
アルケン、低級アルキン、シクロアルキル、フェニル、アリール、連結基、また
はそれらの組合せであり得る。好ましくは、R11およびR17は、メチルまたはフ
ェニルである。X1〜X3は、独立して、水素、塩素、フッ素、低級アルキル、ア
ミン、アミド、カルボキシレート、スルホン酸(スルホネート)、ヒドロキシメ
チル(−CH2OH)、および連結基である。好ましくは、X1は、カルボキシレ
ートであり、そしてX2およびX3は、独立して水素または連結基である。特に好
ましい実施形態は、R7、R8、R10、R13、R14およびR17が、水素またはメチ
ルであり、R9およびR15が、水素であり、R11およびR15がメチルまたはフェ
ニルであり、そしてR12およびR18が、水素である実施形態である。
【0050】 (III.4,7−ジクロロローダミン色素化合物を利用する試薬) 別の局面において、本発明は、式I〜VIの4,7−ジクロロローダミン色素
化合物で標識された試薬を含む。本発明の試薬は、本発明の色素が結合され得る
実質的に任意の試薬である。好ましくは、これらの色素は、試薬に直接にか、ま
たは結合部を介して共有結合で結合される。例示的な試薬としては、タンパク質
、ポリぺプチド、多糖類、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ポリヌクレオチド、脂
質、固体支持体、有機ポリマーおよび無機ポリマー、ならびにそれらの組合せお
よび集合(例えば、染色体、核、生存細胞(例えば、細菌)、他の微生物、哺乳
動物細胞、組織、糖タンパク質など)が挙げられる。
【0051】 (A.ヌクレオチド試薬) 本発明の好ましいクラスの試薬は、本発明の非対称ベンゾキサンテン色素を組
み込むヌクレオチドおよびヌクレオシドを含む。このようなヌクレオチド/ヌク
レオシド試薬は、酵素的合成により形成されるポリヌクレオチドの標識に関連し
て(例えば、PCR増幅、Sanger型ポリヌクレオチド配列決定、およびニ
ックトランスレーション反応に関連して使用されるヌクレオチドトリホスフェー
ト)特に有用である。
【0052】 本発明の好ましいヌクレオチド/ヌクレオシド試薬は、以下の式VIIに示さ
れ、
【0053】
【化28】 この式において、Bは、ヌクレオシド塩基;7−デアザプリン、プリン、または
ピリミジンヌクレオチド塩基、それらのアナログであり、そして好ましくは、ウ
ラシル、シトシン、デアザアデニン、またはデアザグアノシンである。Dは、本
発明の式I〜VIの4,7−ジクロロローダミン色素化合物である。W1および
2は、独立して、HまたはOHであり、W3は、OH、OPO3、OP26、O
39であり、それらのアナログ(例えば、ホスホロチオエート、ホスホロアニ
リデート、ホスホロアニロチオエート、ホスホラミデートおよび他のホスフェー
トアナログなど)を含み、存在する場合、付随する対イオン(例えば、H+、N
+、NH4 +など)を含む。1つの好ましい実施形態において、W1は、Hであり
、W2は、OHであり、そしてW3は、OP39である。第2の好ましい実施形態
において、W1およびW2は、Hであり、そしてW3は、OP39である。Bが、
プリンまたは7−デアザプリンである場合、糖部分はプリンまたはデアザプリン
のN9−位に結合され、そしてBが、ピリミジンである場合、糖部分は、ピリミ
ジンのN1−位に結合される。BとDとを連結する結合部は、R1〜R18またはX 1 〜X3の位置のうちの1つにて、Dに結合される。
【0054】 Bが、プリンまたは7−デアザプリンである場合、糖部分はプリンまたはデア
ザプリンのN9−位に結合され、そしてBが、ピリミジンである場合、糖部分は
、ピリミジンのN1−位に結合される。
【0055】 BとDとを連結する結合部は、R1〜R18またはX1〜X3の位置のうちいずれ
か1つにてDに結合され得る。好ましくは、この結合部は、X2またはX3のうち
の1つにて結合される。好ましくは、Bが、プリンである場合、BとDとを連結
する結合部は、プリンの8位に結合され、Bが、7−デアザプリンである場合、
この結合部は、7−デアザプリンの7位に結合され、そしてBが、ピリミジンで
ある場合、この結合部は、ピリミジンの5位に結合される。
【0056】 1つの特に好ましい実施形態において、本発明のヌクレオチドは、以下に式V
IIIで示される構造を有するジデオキシヌクレオチドトリホスフェートであり
、存在する場合、付随する対イオンを含む。
【0057】
【化29】 標識化ジデオキシヌクレオチド(例えば、式VIIIに示される)は、San
ger型DNA配列決定法(Sanger)において、鎖終結試薬または「ター
ミネーター」としての特定の適用を提供する。
【0058】 第2の特に好ましい実施形態において、本発明のヌクレオチドは、以下の式I
Xで示される構造を有するデオキシヌクレオチドトリホスフェートであり、存在
する場合、付随する対イオンを含む。
【0059】
【化30】 式IXに示されるような標識化デオキシヌクレオチドは、例えば、ポリメラー
ゼ連鎖反応(Mullis)において、ポリメラーゼ伸長産物を標識するための
手段として特定の適用を提供する。
【0060】 ヌクレオチド/ヌクレオシド標識は、公知の連結基、および結合部を形成する
ための付随する相補的官能基を使用する、多数の公知のヌクレオシド/ヌクレオ
チド標識技術のいずれかを使用して達成され得る。好ましい連結基の考察に関し
ては,上記を参照のこと。色素とヌクレオシドとを連結する結合部は、(i)オ
リゴヌクレオチド標的ハイブリダイゼーションと干渉しないべきであり、(ii
)関連する酵素(例えば、ポリメラーゼ、リガーゼなど)と適合性であるべきで
あり、そして(iii)色素の蛍光を消光しないべきである。
【0061】 1つの好ましい実施形態において、本発明の色素は、ピリミジン塩基の5−炭
素、または7−デアザプリン塩基の7−炭素に共有結合で結合される。いくつか
の適切な塩基標識手順は、本発明と共に使用される得るということが報告されて
いる。(Gibson;Gebeyehu;Haralambidis;Nel
son1992;Bergstrom;Fung1988;Ward;Woo)
【0062】 好ましくは、結合部はアセチレンアミド結合部、またはアルケンアミド結合部
であり、色素とヌクレオチド塩基との間の結合部は、色素の活性化NHSエステ
ルの、ヌクレオチドのアルキニルアミノ誘導体化塩基またはアルケニルアミノ誘
導体化塩基との反応により形成される。より好ましくは、生じた結合部は、3−
(カルボキシ)アミノ−1−プロピニルまたは3−アミノー1−プロピン−1−
イルである(式X.1)。本発明の色素をヌクレオシド塩基に連結するためのい
くつかの好ましい結合部は、以下に式X.1〜6として示される(Khan)。
【0063】
【化31】 アルキルアミノ誘導体化ヌクレオシドの合成は、(Hopbbs 1989,
1992)により記載される。簡単には、アルキルアミノ誘導体化ヌクレオチド
は、適切なハロジデオキシヌクレオシド(通常5−ヨードピリミジンおよび7−
ヨード−7−デアザプリンジデオキシヌクレオシド)およびCu(I)をフラス
コ中に配置し、空気を除くためにアルゴンでフラッシュし、乾燥DMFを添加し
、次いでアルキニルアミン、トリエチルアミンおよびPd0を添加することによ
り形成される。この反応混合物を数時間か、または薄層クロマトグラフィーがハ
ロジデオキシヌクレオシドの消失を示すまで攪拌する。保護されていないアルキ
ニルアミンを使用する場合、アルキニルアミノヌクレオシドを、反応混合物を濃
縮し、そしてカップリング反応において生成したハロゲン化水素を中和するため
の水酸化アンモニウムを含む溶出溶媒を使用してシリカゲル上でクロマトグラフ
ィーすることにより単離し得る。保護されたアルキニルアミンが使用される場合
、メタノール/塩化メチレン、次いで強塩基性アニオン交換樹脂の炭酸水素塩形
態を反応混合物に添加し得る。次いでこのスラリーを約45分間攪拌し、濾過し
、そしてこの樹脂をさらなるメタノール/塩化メチレンでリンスし得る。合わせ
た濾液を濃縮し、そしてメタノール−塩化メチレン勾配を使用するシリカゲル上
のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し得る。5’トリホスフェートを、
標準の技術により得る。
【0064】 (B.ポリヌクレオチド試薬) 本発明のなお別の好ましいクラスの試薬は、本発明の4,7−ジクロロローダ
ミン色素で標識されるポリヌクレオチドを含む。このような標識化ポリヌクレオ
チドは、DNA配列決定プライマー、PCRプライマー、オリゴヌクレオチドハ
イブリダイゼーションプローブなどを含む多数の重要な状況において有用である
【0065】 本発明のポリヌクレオチドは、式:
【0066】
【化32】 を有するヌクレオチドを含み、ここで可変性の置換基および結合部は、以下に規
定される。Dは、本発明の4,7−ジクロロローダミン色素化合物である。Bは
、7−デアザプリン、プリン、またはピリミジンヌクレオチド塩基、好ましくは
、ウラシル、シトシン、デアザアデノシン、またはデアザグアノシンである。Z 1 は、H、OH、またはOCH3である。Z2は、H、OH、OPO3、OP26
OP39、またはNuc(隣接するヌクレオチド)であり、ここでNucおよび
ヌクレオシドは、ホスホジエステル結合部またはそれらのアナログ(例えば、ホ
スホロチオエート、ホスホロアニリデート、ホスホロアニロチオエート、ホスホ
ラミデート(phosphoramidiate)、および他のホスフェートア
ナログなど)により連結され、存在する場合付随する対イオン(例えば、H+
Na+、NH4 +)を含み、この結合部は、Nucの5’位に結合される。Z3は、
H、OPO2であり、ホスフェートアナログまたはNucを含み、ここでNuc
およびヌクレオシドは、ホスホジエステル結合部またはそのアナログにより連結
され、この結合部は、Nucの3’位に結合され、ここでNucとは、ヌクレオ
シド、ヌクレオチド、またはポリヌクレオチドをいう。Bが、プリンまたは7−
デアザプリンである場合、糖部分は、プリンまたはデアザプリンのN9位に結合
され、そしてBが、ピリミジンである場合は、糖部分はピリミジンのN1位に結
合される。Bは、上記の本発明のヌクレオチド試薬のように、糖部分および色素
化合物に結合される。規定されるように、式XIの標識化ヌクレオチドは、5’
末端ヌクレオチド、3’末端ヌクレオチド、またはポリヌクレオチドの任意の内
部ヌクレオチドであり得る。
【0067】 1つの好ましい実施形態において、本発明のポリヌクレオチドとしては、多重
色素が挙げられ、これらのうち少なくとも1つは本発明の色素化合物であり、蛍
光エネルギー移動がドナー色素とアクセプター色素との間で起こるように配置さ
れる。このような多色素ポリヌクレオチドは、スペクトル的に調整可能なプロー
ブまたはDNA配列決定プライマーとしての適用を提供する(Ju;Lee)。
【0068】 標識化ポリヌクレオチドは、酵素的に(例えば、DNAポリメラーゼまたはリ
ガーゼ(Stryer)を使用して)か、または化学合成(例えば、ホスホラミ
ダイト法、ホスファイト−トリエステル法など(Gait)により)のいずれか
により合成され得る。標識は、上記の標識化ヌクレオチドトリホスフェートモノ
マーを利用する酵素合成の間に導入され得るか、または合成の後に導入され得る
【0069】 一般的に、標識化ポリヌクレオチドが、酵素合成により作製される場合、以下
の手順が使用され得る。テンプレートDNAを、変性させ、そしてオリゴヌクレ
オチドプライマーを、このテンプレートDNAにアニールする。デオキシヌクレ
オチドトリホスフェートおよび/またはジデオキシヌクレオチドトリホスフェー
トの混合物を、dGTP、dATP、dCTP、ddTTP、ddGTP、dd
ATP、ddCTPおよびddTTPを含む反応系に添加し、ここで少なくとも
1つのデオキシヌクレオチドおよび/またはジデオキシヌクレオチドの1つの少
なくとも1つのフラクションを上記のような本発明の色素化合物で標識する。次
に、ポリメラーゼ酵素を、ポリメラーゼ活性が有効である条件下で添加する。標
識化ポリヌクレオチドを、ポリメラーゼ鎖合成の間に標識化デオキシヌクレオチ
ドおよび/またはジデオキシヌクレオチドの組込みにより形成する。代替の酵素
合成法において、2つのプライマーを、1つのプライマーの代わりに使用し、一
方のプライマーは、標的の+(プラス)鎖に相補的であり、他方のプライマーは
、標的の−(マイナス)鎖に相補的であり、ポリメラーゼは、熱的に安定なポリ
メラーゼであり、そして反応温度は、変性温度と伸長温度との間を循環され、そ
れによりPCRにより標的配列に対する標識化相補体を指数関数的に合成する(
Mullis;Innis)。
【0070】 合成に続いて、ポリヌクレオチドは、多数の位置で標識化され得、この位置と
しては、以下が挙げられる:5’末端(Eckstein;Orgel;Smi
th);ホスホジエステル骨格(Eckstein);または3’末端(Nel
son1992a;Nelson1992b;Nelson1995)。オリゴ
ヌクレオチド標識化手順の完全な概説については、(Steiner)を参照の
こと。
【0071】 1つの好ましい合成後化学的標識化法において、オリゴヌクレオチドは、以下
のように標識される。カルボキシレート連結基を含む色素を、約1当量の1,3
−ジシクロヘキシルカルボジイミドおよび約3当量のN−ヒドロキシスクシンイ
ミドと、乾燥酢酸エチル中で3時間室温にて反応させることによりNHSエステ
ルに変換する。反応混合物を、5%HClで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
、濾過し、そして固体になるまで濃縮して、DMSOに再懸濁する。次いで、こ
のDMSO色素ストックを、過剰(10〜20×)に、0.25M炭酸水素塩/
炭酸塩緩衝液(pH9.4)中のアミノヘキシル誘導体化オリゴヌクレオチドに
添加し、そして6時間反応させる(Fung1988)。この色素標識化オリゴ
ヌクレオチドを、サイズ排除クロマトグラフィーカラムを通して、緩衝液(例え
ば、0.1M酢酸トリエチルアンモニウム(TEAA))で溶出することにより
、未反応の色素から分離する。粗標識化オリゴヌクレオチドを含むフラクション
を、勾配溶出を利用する逆相HPLCによりさらに精製する。
【0072】 (IV.本発明の化合物および試薬を使用する方法) 本発明の色素および試薬は、蛍光検出を利用する方法、特に、複数の空間的に
重なる被分析物の同時検出を必要とする方法に、良く適している。本発明の色素
および試薬は、特に、電気泳動(ここで、例えば、サイズ、コンフォメーション
、電荷、疎水性などの同様の物理化学的特性を有する標的物質の一連のバンドま
たはスポットが直線配置または平面配置で存在する)のような生化学的分離手順
に供されたポリヌクレオチドのクラスの同定に良く適している。本明細書中で使
用されるように、用語「バンド」は、同様または同一の物理化学的特性に基づく
、被分析物の任意の空間的集団または凝集を含む。通常、バンドは、電気泳動に
よる色素−ポリヌクレオチド結合体の分離の際に生じる。
【0073】 ポリヌクレオチドのクラスは、種々の状況において生じ得る。本明細書中で「
フラグメント分析」法または「遺伝分析」法と呼ばれる方法の好ましいカテゴリ
ーにおいて、標識化ポリヌクレオチドフラグメントは、標識化プライマーまたは
ヌクレオチドを使用するテンプレート指向酵素的合成を通して、例えば、ライゲ
ーションまたはポリメラーゼ指向プライマー伸長によって生成され;このフラグ
メントは、サイズ依存分離プロセス(例えば、電気泳動またはクロマトグラフィ
ー)に供され;そしてこの分離されたフラグメントは、その分離に続いて、例え
ば、レーザー誘発蛍光によって検出される。特に好ましい実施形態において、ポ
リヌクレオチドの複数のクラスは、同時に分離され、この異なるクラスはスペク
トル的に分解可能な標識によって区別される。
【0074】 増幅フラグメント長多型検出(AmpFLP)として公知の1つのこのような
フラグメント分析法は、増幅フラグメント長多型(すなわち、PCR(Vos)
によって増幅される制限フラグメント長多型)に基づく。種々のサイズのこれら
の増幅されたフラグメントは、家系を通した変異体遺伝子に続く連結されたマー
カーとして作用する。増幅されたフラグメントが染色体の変異体遺伝子に接近す
るほど、結合部相関がより高くなる。多くの遺伝障害についての遺伝子が同定さ
れていないため、これらの結合部マーカーは、疾患危険性または父系(pate
rnity)の評価を補助するのに役立つ。AmpFLP技術において、ポリヌ
クレオチドは標識化ポリヌクレオチドPCRプライマーを使用することによって
、またはPCRの標識化ヌクレオチド三リン酸エステルを使用することによって
標識され得る。
【0075】 別の例示的なフラグメント分析方法は、可変数の縦列繰り返し、またはVNT
R(Webber;Caskey)に基づいている。VNTRは、特定の配列の
隣接する複数のコピーを含み、繰り返し単位の数が可変である、二本鎖DNAの
領域である。VNTR座の例は、pYNZ22、pMCT118、およびApo
Bである。VNTR方法のサブセットは、マイクロサテライト繰り返し、すなわ
ち、短い縦列繰り返し(STR)(すなわち、短く(2〜4塩基)繰り返された
配列によって特徴付けられるDNAの縦列繰り返し)の検出に基づく方法である
。ヒトの最も豊富にある散在した繰り返しDNAファミリーの1つは、(dC−
dA)n−−(dG−dT)nジヌクレオチド反復ファミリー((CA)nジヌ
クレオチド繰り返しファミリーとも呼ばれる)である。ヒトゲノム内に50,0
00〜100,000(CA)nもの繰り返し領域が存在すると考えられ、代表
的には、1ブロックあたり15〜30の繰り返しを有する。これらの繰り返し領
域の多くは、長さが多型であり、それ故に有用な遺伝マーカーとして作用し得る
。好ましくは、VNTR法またはSTR法において、色素標識は、色素標識され
たPCRプライマーを使用することによってポリヌクレチドフラグメント内に導
入される。
【0076】 特に好ましいフラグメント分析方法において、本発明に従って同定されたクラ
スは、末端ヌクレオチドに関して、4つの可能な末端塩基と一組のスペクトル的
に分解可能な色素(Fung 1989)のメンバーとの間に一致が確立される
ように規定される。このような組は、市販の分光光度計を用いて発光帯域および
吸収帯域を測定することによって、本発明の色素から容易に組み立てられる。よ
り好ましくは、これらクラスはDNA配列決定の化学的方法または鎖終結方法の
状況において生じ、そして最も好ましくは、これらクラスは鎖終結方法(すなわ
ち、ジデオキシDNA配列決定、またはSanger配列決定)の状況において
生じる。この方法は、配列が決定される一本鎖DNAテンプレートまたは二本鎖
DNAテンプレートを使用する、インビトロでのDNAポリメラーゼによるDN
A鎖の合成を含む。合成は、オリゴヌクレオチドプライマーがテンプレートをア
ニールする1つの部位のみにおいて開始される。この合成反応は、連続したDN
A伸長を支持しないヌクレオチドアナログの組み込みによって終結される。この
鎖終結ヌクレオチドアナログは、代表的には、3’→5’DNA鎖伸長に必要な
3’−OH基を欠く2’,3’−ジデオキシヌクレオシド5’−三リン酸エステ
ル(ddNTP)である。適切な割合のdNTP(2’−デオキシヌクレオシド
5’−三リン酸エステル)および4つのddNTPの1つが使用される場合、d
dNTPが組み込まれ得る各部位において、酵素触媒重合が鎖の集団の画分で終
結される。標識化プライマーまたは標識化ddNTPが各反応に使用される場合
、配列情報は、高分解電気泳動による分離後、蛍光によって検出され得る。鎖終
結方法において、本発明の色素は配列決定プライマーまたはジデオキシヌクレオ
チドのいずれかに取りつけられ得る。
【0077】 上記フラグメント分析方法の各々において、標識化ポリヌクレオチドは好まし
くは、電気泳動手順(RickwoodおよびHames;Osterman)
によって分離される。好ましくは、この型の電気泳動マトリクスは、約2〜20
重量%の間の濃度(体積に対する重量)を有する架橋したポリアクリルアミドま
たは架橋していないポリアクリルアミドである。より好ましくは、ポリアクリル
アミド濃度は、約4〜8%の間である。好ましくは、DNA配列決定の状況にお
いて、特に電気泳動マトリクスは、鎖分離剤または変性剤(例えば、尿素、ホル
ムアミドなど)を含む。このようなマトリクスを構成するための詳細な手順は、
(Maniatis 1980;ABI PRISMTM 377DNA Seq
uencer User’s Manual)によって与えられる。特定の分離
において採用される最適ポリマー濃度、最適pH、最適温度、最適変性剤濃度な
どは、多くの因子に依存する。この因子としては、分離される核酸のサイズ範囲
、それらの塩基組成、それらが一本鎖かまたは二本鎖であるか、および情報が電
気泳動によって探求されるクラスの性質が挙げられる。従って、本発明の適用は
、特定の分離のための条件を最適化するために標準の予備試験を必要とし得る。
【0078】 電気泳動分離の後に、色素−ポリヌクレオチド結合体が、色素標識化ポリヌク
レオチドからの蛍光発光を測定することによって検出される。このような検出を
実施するために、標識化ポリヌクレオチドは標準的手段(例えば、高強度水銀蒸
気ランプ、レーザーなど)によって照射される。好ましくは、この照射手段は、
488nmと550nmとの間の波長の照射ビームを有するレーザーである。よ
り好ましくは、色素−ポリヌクレオチドは、アルゴンイオンレーザー、特にアル
ゴンイオンレーザーの488nm輝線および514nm輝線によって、またはネ
オジミウム固相状態YAGレーザーの532nm輝線によって生成されるレーザ
ー光によって照射される。これらの線で同時にレーザー光を発する幾つかのアル
ゴンイオンレーザーが、市販されている(例えば、Cyonics,Ltd.(
Sunnyvale,Calif)からのModel 2001)。次いで、蛍
光は、光感知検出器(例えば、光増幅増倍管、電荷結合デバイスなど)によって
検出される。
【0079】 (V.実施例) 本発明は、以下の実施例を考慮することによってさらに明らかにされ、これら
の実施例は、本発明を純粋に例示すること、および本発明の範囲をいかなる方法
においても限定しないことが意図される。全ての試薬は、他に指示されない限り
、Aldrich Chemical Co.(Milwaukee,WI)か
ら購入した。無水3,6−ジクロロトリメリト酸を(Khanna)によって記
載されるように調製した。
【0080】 (実施例1) (dR139の調製)
【0081】
【化33】 m−アミノフェノール(12.6gm、0.115モル)および1,4−ジブ
ロモブタン(50gm、0.23モル)の溶液を、130℃まで12時間加熱し
た。この混合物を室温まで冷却し、ジエチルエーテル、次いで酢酸エチルで粉砕
した。この残渣を酢酸エチルに溶解し、1M NaOH、水、および飽和NaC
lで抽出した。MgSO4で有機層を乾燥し、濾過し、そして真空下で溶媒を除
去した後、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、薄黄色の
固体を得た。この固体を500mlトルエンおよび17mlのトリエチルアミン
(0.12モル)と共に1時間還流し、室温まで冷却し、水および飽和NaCl
で洗浄した。この溶液を再びMgSO4で乾燥し、濾過し、そして真空下でエバ
ポレートし、3−ピロリジニルフェノールを白色固体として得た(6.0gm、
0.037モル、32%)。
【0082】 3−ピロリジニルフェノール(1.63gm、10mmol)、無水3,6−
ジクロロトリメリト酸(1.3g、5mmol)およびポリリン酸(5mL)の
混合物を160℃まで2時間加熱した。室温まで冷却した後、水(20ml)を
加え、沈殿した生成物を濾過によって回収した。逆相HPLCによる精製によっ
て、dR139(極大吸収波長568nm(メタノール)、(式V))の5カル
ボキシル異性体および6カルボキシル異性体を分離し、異性体1(0.3gm、
5%)および異性体2(0.6gm、10%)を得た。
【0083】 (実施例2) (dR650の合成)
【0084】
【化34】 4−ヒドロキシインドールを、シアノ水素化ホウ素ナトリウムおよび酢酸を用
いて還元し、4−ヒドロキシジヒドロインドールを得た。ヨウ化エチル(40m
l)、炭酸カリウム(1.09gm、7.8mmol)および4−ヒドロキシジ
ヒドロインドール(1.06gm、7.8mmol)の混合物を2時間還流した
。過剰のヨウ化エチルを真空下でエバポレートし、水を加え(10ml)、そし
て生成物をジクロロメタンで抽出した。シリカゲルクロマトグラフィーによって
、N−エチル−4−ヒドロキシ−ジヒドロインドール(0.30gm、収率23
%)を薄黄色固体として得た。
【0085】 N−エチル−4−ヒドロキシ−ジヒドロインドール(0.30gm、1.8m
mol)、無水3,6−ジクロロトリメリト酸(230mg、0.9mmol)
およびポリリン酸無水物(PPA)(5g)の混合物を180℃まで2.5時間
加熱した。室温まで冷却後、この固体をNaOH水溶液(1M、7.5ml)に
溶解した。この生成物をHCl水溶液(2M、7.5ml)で沈殿させた。この
固体を、濾過によって回収し、逆相HPLCによって精製し、dR650(極大
発光波長633nm(8M尿素)、極大吸収波長614nm(8M尿素)、(式
III))を得た。これらの異性体の5カルボキシル基および6カルボキシル基
の位置化学について帰属しなかった。異性体1(53mg、5%)および異性体
2(105mg、10%)は逆相HPLCにより分離可能であった。
【0086】 (実施例3) (dJONの合成)
【0087】
【化35】 6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(1.49gm、1
0mmol)、無水3,6−ジクロロトリメリト酸(1.3g、5mmol)お
よびメタンスルホン酸(2ml)の混合物を160℃まで6時間加熱した。室温
まで冷却した後、水(20ml)を加え、この沈殿生成物を濾過によって回収し
た。逆相HPLCによる精製によって、dJON(極大吸収波長557nm(メ
タノール)、(式II))の5カルボキシル異性体および6カルボキシル異性体
を分離し、異性体1(270mg、5%)および異性体2(550mg、10%
)を得た。
【0088】 (実施例4) (式VIの合成)
【0089】
【化36】 2mlのジクロロメタン中の塩化O−フルオロ−ベンゾイル(1.59gm、
10mmol)の溶液を、氷浴中で冷却した5mlのジクロロメタンおよびトリ
エチルアミン(1.01gm、1mmol)中のm−N−メチルアミノフェノー
ル(1.23gm、10mmol)に滴下した。この反応溶液を室温まで1時間
にわたって昇温させた。この混合物をジクロロメタンで希釈し、水および飽和N
aClで抽出し、MgSO4で乾燥し、濾過し、そして真空下でエバポレートし
た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、N−メチル
,N−(m−ヒドロキシフェニル)−O−フルオロ−ベンズアミドを白色泡状物
(1.2gm、5mmol、50%)として得た。
【0090】 水素化ナトリウム(200mg、油中60%分散、50mmol)を10ml
のジメチルホルムアミド中のアミド(1.2gm、5mmol)に周囲の温度で
加えた。次いで、この混合物を2時間加熱還流し、室温まで冷却した。溶媒を真
空下でエバポレートし、5mlの塩酸(2M)を加えた。この混合物を酢酸エチ
ルで2回抽出した。この合わせた酢酸エチル抽出物を水および飽和NaClで洗
浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、そして減圧下でエバポレートした。この粗
生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、環化した三環式アミド
を白色固体として得た(0.56gm、2.5mmol、50%)。
【0091】 ジメチルスルフィド/ボラン錯体(3.75ml、7.5mmol、THF中
2M)を、氷浴中で冷却した10mlの乾燥テトラヒドロフラン中の三環式アミ
ド(0.56gm、2.5mmol)に滴下した。この混合物を1時間還流し、
氷浴中で冷却し、10mlのメタノールをゆっくり滴下した。溶媒を真空下でエ
バポレートし、より多くのメタノールを加え、そして真空下で徹底してエバポレ
ーションを繰り返した。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによって
精製し、白色固体として三環式アミンを得た(400mg、1.9mmol、7
6%)。
【0092】
【化37】 この三環式アミン(400mg、1.9mmol)、無水3,6−ジクロロト
リメリト酸(248mg、0.95mmol)およびポリリン酸(1g)の混合
物を180℃まで2時間加熱した。室温まで冷却後、この固体をNaOH水溶液
(1M、7.5ml)に溶解した。この生成物をHCl水溶液(2M、7.5m
l)で沈殿させた。この固体を濾過によって回収し、逆相HPLCによって精製
し、色素(極大吸収波長638nm)を得た。これらの異性体の5カルボキシル
基および6カルボキシル基の位置化学について、帰属しなかった。異性体1(3
2mg、5%)および異性体2(65mg、10%)を逆相HPLCによって分
離可能であった。
【0093】 (実施例5) (dR139標識化ジデオキシアデノシン三リン酸エステル、式VIIIの調
製) ddATP−NH2(5μL、20mM、0.1μmol)(Hobbs19
89、1992)、dR139−NHS(0.15μmol)および250mM
炭酸塩/炭酸水素塩緩衝液、pH9(5μL)の溶液を混合した。室温で10分
放置した後、この溶液をアニオン交換カラムを有するHPLCに供し、40%ア
セトニトリル/60%0.1Mトリエチルアンモニウム炭酸水素塩から40%ア
セトニトリル/60%1.5Mトリエチルアンモニウム炭酸水素塩の勾配で溶出
して、遊離色素を除去した。色素標識化ヌクレオチドおよび標識していないヌク
レオチドを含む画分を真空遠心で濃縮し、逆相カラムを使用する第2のHPLC
に供した。標識されていないヌクレオチドおよび色素標識化ヌクレオチドの各色
素異性体を、15%アセトニトリル/85%0.1Mトリエチルアンモニウム酢
酸塩から35%アセトニトリル/65%0.1Mトリエチルアンモニウム酢酸塩
の溶出勾配を使用して分離した。色素標識化ヌクレオチドを含有する溶液を真空
遠心で濃縮し、10mMの炭酸塩/炭酸水素塩緩衝液、pH9に再溶解し、UV
/可視分光光度計中の溶液の吸光度を測定することによって定量した。収率はお
よそ1%であった。
【0094】 (実施例6) (色素標識化オリゴヌクレオチドの調製、式XI) 5’−アミノヘキシル官能基化オリゴヌクレオチド(10μL、1mM)およ
びdR139−NHS(10μL、メチルスルホキシド中12mM)の溶液およ
び炭酸塩/炭酸水素塩(2μL、1M)緩衝液を合わせた。このアミノヘキシル
誘導体化プライマーを自動化固相DNA合成によって、その合成の最後のサイク
ルにおいてAminolink−2を使用して調製した(PE Biosyst
ems)。室温で10分放置した後、この溶液をSephadexG−25によ
るゲル濾過に供し、遊離の色素を分離した。色素標識化オリゴヌクレオチドおよ
び標識していないオリゴヌクレオチドを含有する画分を回収し、逆相カラムによ
るHPLC精製に供した。標識されていないオリゴヌクレオチドおよび色素標識
化オリゴヌクレオチドの各色素異性体を、10%アセトニトリル/85%0.1
Mトリエチルアンモニウム酢酸塩から30%アセトニトリル/65%0.1Mト
リエチルアンモニウム酢酸塩の溶出勾配を使用して分離した。色素標識化オリゴ
ヌクレオチドを含有する溶液を真空遠心で濃縮し、10mM Tris,1mM
EDTA、pH7.0(TE)を含有する緩衝液に再溶解した。
【0095】 (実施例7) (本発明の4,7−ジクロロローダミンジデオキシヌクレオチドターミネータ
ーを利用する配列決定反応) 色素ターミネーター反応をAmpliTaq(登録商標)DNAポリメラーゼ
、FSを用いて、ABI PRISMTMDye Terminator Cyc
le Sequencing Core Kit Manual(PE Bio
systems)の基本プロトコルに従って、実施した。(このFS酵素は、2
点変異、すなわちG46DおよびF667Yを有する組換えサームス属水生DN
Aポリメラーゼである)。dNTP混合物および色素ターミネーターを除く全て
の試薬は、ABI PRISMTMDye Terminator Cycle
Sequencing Core Kit(PE Biosystems)から
得た。反応成分の予備混合物を以下のように調製し、ここで容量は1反応に基づ
いている:
【0096】
【化38】 反応物をPerkin−Elmer480 DNA Thermal Cyc
ler(PE Biosystems)の0.5mlチューブに調整した。全反
応物容量は、20μlであり、これは、15μlの上記反応予備混合物、適切な
量の色素標識化ターミネーター、および水を含む。色素ターミネーター反応物を
、AおよびGターミネーターについての1pmolの色素ターミネーター、また
はCおよびTターミネーターについての15pmolの色素ターミネーターのい
ずれかを用いて、本発明の色素を用いて、調整した。幾つかの場合において、C
またはTについての色素ターミネーターは、5μLが15pmol未満の色素タ
ーミネーターを生じるように、非常に低い濃度であった。これらの場合において
、5μlの色素ターミネーターが使用され、水をこの反応物に加えなかった。3
0μLの鉱油を各反応容量の上部に加え、サーモサイクリング(thermoc
ycling)の間の蒸発を軽減した。反応物を以下の25サイクルをサーモサ
イクルした:30秒間96℃、15秒間50℃、4分間60℃;次いで4℃で保
持するサイクル。
【0097】 全ての反応物をCenti−Sepスピンカラム(Princeton Se
paration、Adelphia、NJ)によるスピン−カラム精製によっ
て精製した。カラム内のゲル材料を0.8mLの脱イオン水を用いて、室温で少
なくとも30分間水和した。このカラムを水和した後、ゲル材料内に気泡が捕捉
されていないことが明らかであり、上端キャップ、次いで下端キャップを取り外
した。このカラムを重力によって排水した。次いで、カラムをCenti−Se
pキット内に設けられた洗浄チューブ内に挿入し、可変速度ミクロ遠心分離器(
Eppendorf Model 5415)中で1300×gで2分間遠心分
離した。カラムを洗浄チューブから取り外し、サンプル回収チューブ内に挿入し
た。この反応混合物をガラスピペットを使用して油下から慎重に除き、Cent
i−Sepカラムの上部に充填した。カラムを2分間遠心分離した。サンプルを
真空遠心下で乾燥した。
【0098】 この乾燥させたサンプルを25μlのTemplate Suppressi
on Reagent(PE Biosystems)中に再懸濁し、撹拌し、
95℃まで2分間加熱し、氷上で冷却し、再び撹拌し、そして遠心分離(13,
000×g)した。10μlの精製したサンプルを、PE ABI PRISM TM 310Genetic Analyzer(PE Biosystems)を
用いる使用に適応したサンプルバイアル内に等分した。Model 310によ
る電気泳動は、61cm長で、50cmの検出器に対する長さを有する50μm
内径の非コート溶融シリカキャピラリーを使用する。このキャピラリーを線形ジ
メチルポリアクリルアミド(DMA)ふるい分けポリマー(Madabhush
i)、緩衝液、および核酸変性剤(PE Biosystems)を含有する溶
液で充填した。サンプルを、30秒間、2.5kVにおいて、動電学的に注入し
た。電気泳動を、42℃に維持したキャピラリー温度で、2時間12.2kVに
おいて実施した。
【0099】 全ての刊行物および特許出願は、本明細書中において、各々の個々の刊行物ま
たは特許出願が特別にかつ個々に参考として援用されるように指示されるのと同
程度に、参考として援用される。
【0100】 幾つかの実施形態のみが上記において詳細に記載されたが、有機化学分野の当
業者は、多くの改変が、それらの教示から逸脱することなく好ましい実施形態に
おいて可能であることを明らかに理解する。全てのこのような改変は、前述の特
許請求の範囲内に包含されることが意図される。
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月16日(2002.1.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 を有する化合物であって、ここで: R7〜R10、R12〜R16、およびR18は、水素、フッ素、塩素、メチル、エチ
ル、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルケン、C1〜C8アルキン、シクロアルキル
、フェニル、アリール、スルホネート、スルホン、アミノ、アミド、ニトリル、
1〜C8アルコキシ、連結基、もしくはそれらの組み合わせからなる群から独立
して選択され、そして/またはR7、R8、R13およびR14は共に、酸素、硫黄、
イミニウム、およびアルキルイミニウムからなる群から選択され; R11およびR17は、水素、低級アルキル、アルキルスルホネート、アルキルカ
ルボキシレート、低級アルケン、低級アルキン、シクロアルキル、フェニル、ア
リール、連結基、またはそれらの組み合わせからなる群から独立して選択され;
そして X1〜X3は、水素、塩素、フッ素、低級アルキル、アミン、アミド、カルボキ
シレート、スルホネート、ヒドロキシメチル、および連結基からなる群から独立
して選択される、化合物。
【化2】 を有する化合物であって、ここで: R7〜R10、R12は、水素、フッ素、塩素、メチル、エチル、低級アルキル、
低級アルケン、低級アルキン、シクロアルキル、フェニル、アリール、スルホネ
ート、スルホン、アミノ、アミド、ニトリル、低級アルコキシ、連結基、または
それらの組み合わせからなる群から独立して選択され;そして R11は、水素、低級アルキル、低級アルケン、低級アルキン、シクロアルキル
、フェニル、アリール、連結基、またはそれらの組み合わせからなる群から独立
して選択される、化合物。
【化3】 を有する標識化ヌクレオチドであって、ここで: Dは、請求項1に記載の色素化合物であり; Bは、7−デアザプリンヌクレオチド塩基、プリンヌクレオチド塩基、または
ピリミジンヌクレオチド塩基であり; W1およびW2は、HおよびOHからなる群から独立して選択され; W3は、OH、OPO3、OP26、OP39、およびそれらのアナログからな
る群から選択され; ここで、Bがプリンまたは7−デアザプリンである場合、糖部位は、プリンま
たはデアザプリンのN9−位置で結合され、そしてBがピリミジンである場合、
該糖部位は、ピリミジンのN1−位置で結合され; BとDとを連結する結合部が、R1〜R18またはX1〜X3の位置の1つでDに
結合され;そして ここで、Bがプリンである場合、該結合部は、該プリンの8−位置に結合され
、Bが7−デアザプリンである場合、該結合部は、該7−デアザプリンの7−位
置に結合され、そしてBがピリミジンである場合、該結合部は、該ピリミジンの
5−位置に結合される、 標識化ヌクレオチド。
【化4】 である、請求項15に記載の標識化ヌクレオチド。
【化5】 である、請求項15に記載の標識化ヌクレオチド。
【化6】 である、請求項15に記載の標識化ヌクレオチド。
【化7】 である、請求項15に記載の標識化ヌクレオチド。
【化8】 である、請求項15に記載の標識化ヌクレオチド。
【化9】 である、請求項15に記載の標識化ヌクレオチド。
【化10】 を有するヌクレオチドを含む、標識化ポリヌクレオチドであって、ここで: Dは、請求項1に記載の色素化合物であり; Bは、7−デアザプリンヌクレオチド塩基、プリンヌクレオチド塩基、または
ピリミジンヌクレオチド塩基であり; Z1は、HおよびOHからなる群から選択され; Z2は、H、OH、OPO3およびNucからなる群から選択され、ここで、N
ucは、ヌクレオシド、ヌクレオチドまたはポリヌクレオチドであり;そしてN
ucおよびDに結合した該ヌクレオシドは、ホスホジエステル結合またはそのア
ナログによって連結され、該結合は、該Nucの5’−位置に結合し; Z3は、H、PO3、ホスフェートアナログおよびNucからなる群から選択さ
れ、ここで、NucおよびDに結合した該ヌクレオシドは、ホスホジエステル結
合またはそのアナログによって連結され、該結合は、該Nucの3’−位置に結
合され; ここで、Bがプリンまたは7−デアザプリンである場合、糖部位は、該プリン
またはデアザプリンのN9−位置で結合され、そしてBがピリミジンである場合
、該糖部位は、該ピリミジンのN1−位置で結合され; BとDとを連結する結合部が、R1〜R18またはX1〜X3の位置の1つでDに
結合され;そして ここで、Bがプリンである場合、該結合部は、該プリンの8−位置に結合され
、Bが7−デアザプリンである場合、該結合部は、該7−デアザプリンの7−位
置に結合され、そしてBがピリミジンである場合、該結合部は、該ピリミジンの
5−位置に結合される、 標識化ポリヌクレオチド。
【化11】 である、請求項26に記載の標識化ポリヌクレオチド。
【化12】 である、請求項26に記載の標識化ポリヌクレオチド。
【化13】 である、請求項26に記載の標識化ポリヌクレオチド。
【化14】 である、請求項26に記載の標識化ポリヌクレオチド。
【化15】 である、請求項26に記載の標識化ポリヌクレオチド。
【化16】 である、請求項26に記載の標識化ポリヌクレオチド。
【請求項354,7−ジクロロローダミン色素との結合によって共有結 合されるポリヌクレオチドを含む、色素標識化ポリヌクレオチドであって、ここ で、該結合は、該ポリヌクレオチドの5’末端に結合され、そして該4,7−ジ クロロローダミン色素は、以下の構造:
【化100】 から選択され、ここで、 7、R8、R9、R10、R12、R13、R14、R15、R16、およびR18は、水素
、フッ素、塩素、メチル、エチル、低級アルキル、低級アルケン、低級アルキン 、シクロアルキル、フェニル、アリール、スルホネート、スルホン、アミノ、ア ミド、ニトリル、低級アルコキシ、および結合部から独立して選択され;そして 11およびR17は、水素、低級アルキル、アルキルスルホネート、アルキルカ ルボキシレート、低級アルケン、低級アルキン、シクロアルキル、フェニル、ア リール、および結合部から独立して選択される、 色素標識化ポリヌクレオチド。
【請求項361がカルボキシレートである、請求項35に記載の色素
標識化ポリヌクレオチド。
【請求項371がスルホネートである、請求項35に記載の色素標識
化ポリヌクレオチド。
【請求項382およびX3の1つが結合部である、請求項35に記載の 色素標識化ポリヌクレオチド。
【請求項397、R8、R9、R12、R13、R14、R15、およびR18
水素である、請求項35に記載の色素標識化ポリヌクレオチド。
【請求項407、R8、R13、およびR14がメチルである、請求項35 に記載の色素標識化ポリヌクレオチド。
【請求項41前記結合部が、X2およびX3から選択される1つの位置に おいて結合される、請求項35に記載の色素標識化ポリヌクレオチド。
【請求項42前記結合部が、R11およびR17から選択される1つの位置 において結合される、請求項35に記載の色素標識化ポリヌクレオチド。
【請求項43ドナー色素およびアクセプター色素を含む、請求項35に 記載の色素標識化ポリヌクレオチドであって、該ドナー色素および該アクセプタ ー色素の少なくとも1つが、蛍光エネルギー移動が該ドナー色素と該アクセプタ ー色素との間で起こるように配置される、4,7−ジクロロローダミン色素であ る、 色素標識化ポリヌクレオチド。
【請求項44前記結合部が、アミノヘキシル結合である、請求項35に 記載の色素標識化ポリヌクレオチド。
【請求項45ポリヌクレオチドを標識する方法であって、該方法は、連 結基を有する4,7−ジクロロローダミン色素と5’末端に相補的官能基を有す るポリヌクレオチドとを組合せる工程を包含し、ここで、該4,7−ジクロロロ ーダミンは、以下の構造:
【化101】 から選択され、ここで、 7、R8、R9、R10、R12、R13、R14、R15、R16、およびR18は、水素
、フッ素、塩素、メチル、エチル、低級アルキル、低級アルケン、低級アルキン 、シクロアルキル、フェニル、アリール、スルホネート、スルホン、アミノ、ア ミド、ニトリル、低級アルコキシ、および連結基から独立して選択され; 11およびR17は、水素、低級アルキル、アルキルスルホネート、アルキルカ ルボキシレート、低級アルケン、低級アルキン、シクロアルキル、フェニル、ア リール、および連結基から独立して選択され;そして 1、X2、およびX3は、水素、塩素、フッ素、低級アルキル、アミン、アミ
ド、カルボキシレート、スルホネート、ヒドロキシメチル、および連結基から独 立して選択され、 ただし、該4,7−ジクロロローダミン色素が、少なくとも1つの連結基を含 み、 これにより、4,7−ジクロロローダミン色素−5’標識化ポリヌクレオチド が形成される、 方法。
【請求項46前記相補的官能基がアミンである、請求項45に記載の方 法。
【請求項47前記連結基が、NHSエステルである、請求項45に記載 の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12Q 1/68 C12Q 1/68 Z 4H056 G01N 33/58 G01N 33/58 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ベンソン, スコット シー. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94611, オークランド, ファラロン ウェイ 6490 (72)発明者 ローゼンブルム, バーネット ビー. アメリカ合衆国 カリフォルニア 95118, サン ノゼ, エステル アベニュー 1521 (72)発明者 スパージェオン, サンドラ エル. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94403, サン マテオ, ロス プラドス スト リート 3361 (72)発明者 グラハム, ロナルド ジェイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94583, サン レイモン, エル スーヨ ドラ イブ 3240 Fターム(参考) 2G045 DA12 DA13 FB02 FB07 FB12 4B063 QA01 QA13 QQ42 QR08 QR42 QR58 QS34 QX02 4C034 CF01 4C050 AA01 AA08 BB07 CC07 DD08 EE02 FF05 GG01 HH01 4H050 AA01 AB92 4H056 BA02 BB05 BB14 BC02 BD05

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の式: 【化1】 を有する化合物であって、ここで: R7〜R10、R12〜R16、およびR18は、水素、フッ素、塩素、メチル、エチ
    ル、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルケン、C1〜C8アルキン、シクロアルキル
    、フェニル、アリール、スルホネート、スルホン、アミノ、アミド、ニトリル、
    1〜C8アルコキシ、連結基、もしくはそれらの組み合わせからなる群から独立
    して選択され、そして/またはR7、R8、R13およびR14は共に、酸素、硫黄、
    イミニウム、およびアルキルイミニウムからなる群から選択され; R11およびR17は、水素、低級アルキル、アルキルスルホネート、アルキルカ
    ルボキシレート、低級アルケン、低級アルキン、シクロアルキル、フェニル、ア
    リール、連結基、またはそれらの組み合わせからなる群から独立して選択され;
    そして X1〜X3は、水素、塩素、フッ素、低級アルキル、アミン、アミド、カルボキ
    シレート、スルホネート、ヒドロキシメチル、および連結基からなる群から独立
    して選択される、化合物。
  2. 【請求項2】 X1がカルボキシレートである、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 X1がスルホネートである、請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 X2およびX3の1つが連結基である、請求項1に記載の化合
    物。
  5. 【請求項5】 R7〜R9、R12〜R15、およびR18が水素である、請求項1
    に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R7、R8、R13、およびR14がメチルである、請求項1に記
    載の化合物。
  7. 【請求項7】 R7、R8、R13、およびR14が共に、酸素、硫黄、イミニウ
    ム、およびアルキルイミニウムからなる群から選択される、請求項1に記載の化
    合物。
  8. 【請求項8】 R11およびR17がメチルである、請求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R11およびR17がフェニルである、請求項1に記載の化合物
  10. 【請求項10】 以下の式: 【化2】 を有する化合物であって、ここで: R7〜R10、R12は、水素、フッ素、塩素、メチル、エチル、低級アルキル、
    低級アルケン、低級アルキン、シクロアルキル、フェニル、アリール、スルホネ
    ート、スルホン、アミノ、アミド、ニトリル、低級アルコキシ、連結基、または
    それらの組み合わせからなる群から独立して選択され;そして R11は、水素、低級アルキル、低級アルケン、低級アルキン、シクロアルキル
    、フェニル、アリール、連結基、またはそれらの組み合わせからなる群から独立
    して選択される、化合物。
  11. 【請求項11】 R7〜R9、およびR12が水素である、請求項10に記載の
    化合物。
  12. 【請求項12】 R7およびR8がメチルである、請求項10に記載の化合物
  13. 【請求項13】 R11がメチルである、請求項10に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 R11がフェニルである、請求項10に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 以下の式: 【化3】 を有する標識化ヌクレオチドであって、ここで: Dは、請求項1に記載の色素化合物であり; Bは、7−デアザプリンヌクレオチド塩基、プリンヌクレオチド塩基、または
    ピリミジンヌクレオチド塩基であり; W1およびW2は、HおよびOHからなる群から独立して選択され; W3は、OH、OPO3、OP26、OP39、およびそれらのアナログからな
    る群から選択され; ここで、Bがプリンまたは7−デアザプリンである場合、糖部位は、プリンま
    たはデアザプリンのN9−位置で結合され、そしてBがピリミジンである場合、
    該糖部位は、ピリミジンのN1−位置で結合され; BとDとを連結する結合部が、R1〜R18またはX1〜X3の位置の1つでDに
    結合され;そして ここで、Bがプリンである場合、該結合部は、該プリンの8−位置に結合され
    、Bが7−デアザプリンである場合、該結合部は、該7−デアザプリンの7−位
    置に結合され、そしてBがピリミジンである場合、該結合部は、該ピリミジンの
    5−位置に結合される、 標識化ヌクレオチド。
  16. 【請求項16】 Bがウラシル、シトシン、デアザアデニン、およびデアザ
    グアノシンからなる群から選択される、請求項15に記載の標識化ヌクレオチド
  17. 【請求項17】 前記結合部が、以下: 【化4】 である、請求項15に記載の標識化ヌクレオチド。
  18. 【請求項18】 前記結合部が、以下: 【化5】 である、請求項15に記載の標識化ヌクレオチド。
  19. 【請求項19】 前記結合部が、以下: 【化6】 である、請求項15に記載の標識化ヌクレオチド。
  20. 【請求項20】 前記結合部が、以下: 【化7】 である、請求項15に記載の標識化ヌクレオチド。
  21. 【請求項21】 前記結合部が、以下: 【化8】 である、請求項15に記載の標識化ヌクレオチド。
  22. 【請求項22】 前記結合部が、以下: 【化9】 である、請求項15に記載の標識化ヌクレオチド。
  23. 【請求項23】 W1およびW2の両方がHであり;そしてW3がOP39
    ある、請求項15に記載の標識化ヌクレオチド。
  24. 【請求項24】 W1がHであり;W2がOHであり;そしてW3がOP39
    である、請求項15に記載の標識化ヌクレオチド。
  25. 【請求項25】 BとDとを連結する結合部が、X2またはX3の位置の1つ
    でDに結合される、請求項15に記載の標識化ヌクレオチド。
  26. 【請求項26】 以下の式: 【化10】 を有するヌクレオチドを含む、標識化ポリヌクレオチドであって、ここで: Dは、請求項1に記載の色素化合物であり; Bは、7−デアザプリンヌクレオチド塩基、プリンヌクレオチド塩基、または
    ピリミジンヌクレオチド塩基であり; Z1は、HおよびOHからなる群から選択され; Z2は、H、OH、OPO3およびNucからなる群から選択され、ここで、N
    ucは、ヌクレオシド、ヌクレオチドまたはポリヌクレオチドであり;そしてN
    ucおよびDに結合した該ヌクレオシドは、ホスホジエステル結合またはそのア
    ナログによって連結され、該結合は、該Nucの5’−位置に結合し; Z3は、H、PO3、ホスフェートアナログおよびNucからなる群から選択さ
    れ、ここで、NucおよびDに結合した該ヌクレオシドは、ホスホジエステル結
    合またはそのアナログによって連結され、該結合は、該Nucの3’−位置に結
    合され; ここで、Bがプリンまたは7−デアザプリンである場合、糖部位は、該プリン
    またはデアザプリンのN9−位置で結合され、そしてBがピリミジンである場合
    、該糖部位は、該ピリミジンのN1−位置で結合され; BとDとを連結する結合部が、R1〜R18またはX1〜X3の位置の1つでDに
    結合され;そして ここで、Bがプリンである場合、該結合部は、該プリンの8−位置に結合され
    、Bが7−デアザプリンである場合、該結合部は、該7−デアザプリンの7−位
    置に結合され、そしてBがピリミジンである場合、該結合部は、該ピリミジンの
    5−位置に結合される、 標識化ヌクレオチド。
  27. 【請求項27】 Bがウラシル、シトシン、デアザアデニン、およびデアザ
    グアノシンからなる群から選択される、請求項26に記載の標識化ヌクレオチド
  28. 【請求項28】 前記結合部が、以下: 【化11】 である、請求項26に記載の標識化ヌクレオチド。
  29. 【請求項29】 前記結合部が、以下: 【化12】 である、請求項26に記載の標識化ヌクレオチド。
  30. 【請求項30】 前記結合部が、以下: 【化13】 である、請求項26に記載の標識化ヌクレオチド。
  31. 【請求項31】 前記結合部が、以下: 【化14】 である、請求項26に記載の標識化ヌクレオチド。
  32. 【請求項32】 前記結合部が、以下: 【化15】 である、請求項26に記載の標識化ヌクレオチド。
  33. 【請求項33】 前記結合部が、以下: 【化16】 である、請求項26に記載の標識化ヌクレオチド。
  34. 【請求項34】 以下の工程を包含する、ポリヌクレオチド配列決定の方法
    であって、該方法は: 以下のようなポリヌクレオチドの第1クラス、第2クラス、第3クラス、およ
    び第4クラスの混合物を形成する工程であって: 該第1クラスの各ポリヌクレオチドが3’−末端ジデオキシアデノシンを含
    み、そして第1色素で標識されており; 該第2クラスの各ポリヌクレオチドが3’−末端ジデオキシシチジンを含み
    、そして第2色素で標識されており; 該第3クラスの各ポリヌクレオチドが3’−末端ジデオキシグアノシンを含
    み、そして第3色素で標識されており;そして 該第4クラスの各ポリヌクレオチドが3’−末端ジデオキシチミジンを含み
    、そして第4色素で標識されており; ここで、該第1色素、第2色素、第3色素、第4色素の1つが、請求項1に
    記載の4,7−ジクロロローダミン色素であり; 他の色素は、4,7−ジクロロローダミン色素および互いからスペクトル分
    析可能である、工程; 該ポリヌクレオチドを電気泳動で分離する工程であって、これにより、類似し
    た大きさのポリヌクレオチドのバンドを形成する、工程; 該色素を蛍光発光させ得る、照射ビームでバンドを照射する、工程;および 該色素の蛍光スペクトルによって、該バンドで該ポリヌクレオチドのクラスを
    同定する、工程、 を包含する、方法。
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