JP2002540150A - ウイルス治療 - Google Patents

ウイルス治療

Info

Publication number
JP2002540150A
JP2002540150A JP2000607620A JP2000607620A JP2002540150A JP 2002540150 A JP2002540150 A JP 2002540150A JP 2000607620 A JP2000607620 A JP 2000607620A JP 2000607620 A JP2000607620 A JP 2000607620A JP 2002540150 A JP2002540150 A JP 2002540150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aryl
thiadiazol
derivative
ylthiourea
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000607620A
Other languages
English (en)
Inventor
ベルガー カムデン ジェームズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2002540150A publication Critical patent/JP2002540150A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/41Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
    • A61K31/433Thidiazoles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K45/00Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • A61K45/06Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/18Antivirals for RNA viruses for HIV
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/20Antivirals for DNA viruses
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Abstract

(57)【要約】 動物、特に哺乳類で、HIVまたはその他のレトロウイルスによる感染または再感染を阻害するか、または遅くする薬剤組成物を開示する。該組成物は、式(I)の5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチオウレア誘導体または(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルウレア誘導体 【化1】 [式中、Xは酸素または硫黄であり、Rは水素または1〜3個の炭素を有するアルキルであり、nは1〜4であり、R1は水素、1〜7個の炭素原子を有するアルキル、クロロ、ブロモまたはフルオロ、オキシクロロ、式−O(CH2yCH 3(yは1〜6)のアルコキシから成る群から独立して選択される]またはその薬剤として許容される酸付加塩またはそのプロドラッグ約10mgから約6000mgを含むことが好ましい。好ましい化合物は、(5−フェニル−1,2,4−チアジアゾル−3−イル)チオウレアである。これらの薬剤組成物は、ATZ、3−Tc(ラミクジン)またはプロテアーゼ阻害剤などのその他の抗ウイルス補助治療をさらに含むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (ウイルス治療) 本出願は、1999年3月31日発行のJ.B.Camdenの出願第09/
の一部継続出願である。
【0002】 (技術分野) 本発明は、HIVおよびその他のウイルス感染症の予防に有効な薬剤組成物で
ある。該組成物は、ウイルス感染症、特にC型肝炎ウイルス(HCV)B型肝炎
ウイルス(HBV)を含む肝炎、免疫不全症候群(HIV)、およびカポジ肉腫
(HHV8)の治療に用いることができる。該組成物は、1つ以上の(5−アリ
ール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イル−ウレアまたは(5−アリール−
1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチオウレア誘導体を含む。ウイルス感染
症の予防方法も開示する。
【0003】 (発明の背景) HIVおよび肝炎などの他のウイルス感染症は、いくつかの主要な死因である
。HIVは後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因であることが知られている
ウイルスである。HIVは、ウイルスが体内または宿主細胞内で複製する疾患で
ある。このウイルスは体の免疫系を攻撃する。
【0004】 この破壊的な疾患を治療するために、アジドブジン(AZT)、ジダノシン(
ジデオキシイノシン、ddI)、d4T、ザルシタビン(ジデオキシシトシン、
ddC)、ネビラピン、ラミブジン(Epivir、3TC)、サキナビル(I
nvirase)、リトナビル(Norvir)、インジナビル(Crixiv
an)、およびデラビルジン(Rescriptor)などいくつかの薬剤が承
認されている。M.I.Johnston&D.F.Hoth、Science
、260(5112)、1286〜1293(1993)およびD.D.Ric
hman、Science、272(5270)、1886〜1888(199
6)を参照のこと。AIDSワクチン(Salkワクチン)を試験して、CD8
由来のケモカインであるいくつかの蛋白質がHIVサプレッサーとして作用する
ことを発見した。上記合成ヌクレオチドアナログ、蛋白質および抗体に加えて、
いくつかの植物および植物から得られた物質がin vitro抗HIV活性を
有することが発見された。しかし、HIVウイルスは容易に破壊されず、宿主細
胞にウイルス複製させないようにするための優れた機構は存在しない。
【0005】 したがって、医療専門家は、疾患が十分に発達した致死的なAIDSに進行す
ることを予防し、AIDS患者を治療するために、HIVおよびレトロウイルス
感染症を予防し、HIVキャリアを治療することができる薬剤の探索を続けてい
る。
【0006】 単純ヘルペスウイルス(HSV)1型および2型は、通常ヒトに感染する持続
性ウイルスであり、種々の困難なヒト疾患を引き起こす。HSV1型は、口腔の
「熱性疱疹」(再発性口唇疱疹)を引き起こし、HSV2型は陰部疱疹を引き起
こし、世界中の至る所で主用な性病となっている。現在のところ、陰部疱疹に対
する十分に満足のいく治療は存在しない。さらに、一般的ではないが、HSVは
生命を脅かす脳感染症、脳炎を引き起こすこともできる(The Merck
Manual,Holvey著、1972;Whitley、Herpes S
implex Viruses、In:Virology、第2版、Raven
Press(1990))。最も重篤なHSVが引き起こす障害は、角膜の枝
分かれ病変を生じ、次に永久的な瘢痕をもたらし、視力を奪うことができる目の
感染症である、樹枝状角膜炎である。HSVによる眼感染症は、失明の主要な原
因である。HSVは、治療が不可能でないにしても困難なウイルスである。
【0007】 肝炎は、ヒト肝疾患である。肝炎は肝の炎症で現れ、通常ウイルス感染症によ
って引き起こされ、時々毒性物質によって引き起こされる。肝炎は、肝硬変、肝
癌、最終的には死にまで進行することができる。A型、B型、C型、D型、E型
およびG型肝炎などいくつかのウイルスは、様々な種類のウイルス肝炎を引き起
こすことが知られている。中でも、HBVおよびHCVは最も重篤である。HB
Vは、ビリオンサイズ42nmのDNAウイルスである。HCVはビリオンサイ
ズが30〜60nmのRNAウイルスである。D.S.J.Formos.Me
d.Assoc.、95(1)、6〜12(1996)を参照のこと。
【0008】 C型肝炎は、HIV感染者の4から5倍の人数に感染している。C型肝炎は、
治療が困難で、世界中でC型肝炎に感染している人口は5億人と見積もられてい
る(HIV感染者の約15倍である)。有効な免疫法は現在のところなく、C型
肝炎は、衛生保健状態の改善や伝染経路の遮断など他の予防措置によってしか抑
制することができない。現在では、慢性C型肝炎の許容される唯一の治療法は、
少なくとも6ヶ月間の治療を必要とするインターフェロンおよび/または感染し
た細胞においてウイルス複製を阻害し、幾人かは肝機能を改善することもできる
リババリンである。しかし、インターフェロンによる治療は、応答率が約25%
で、長期効果が限られていた。
【0009】 B型肝炎ウイルス感染症は、多様な肝障害を引き起こすことができる。さらに
、慢性B型肝炎感染症は、続いて起こる主用な死因である肝細胞癌への進行と関
連付けられている。現在のHBV予防法は、安全かつ有効なB型肝炎予防接種で
ある。しかし、予防接種は既に感染した者(すなわち、キャリアおよび患者)の
治療には有効でない。多くの薬剤が慢性B型肝炎の治療に使用されており、イン
ターフェロンを除いて、有効であることが証明されていない。
【0010】 HCVおよびHBVのインターフェロンによる治療は、成功が限られており、
しばしば疲労、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛、軽度の脱毛症、精神作用お
よび関連障害、自己免疫現象および関連障害、および甲状腺機能障害など副作用
が関連している。
【0011】 インターフェロン療法は効力が限られ、しばしば副作用があるので、より有効
な計画が必要である。
【0012】 本発明では、上記化合物がC型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、単純ヘルペ
スの治療ならびにHIV感染症およびその他のウイルス感染症の治療に有用であ
ることを発見した。
【0013】 (発明の概要) HIVおよびその他のウイルス感染症を予防する方法であって、それが必要な
宿主に、次式の(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチオウ
レア誘導体または(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルウレ
ア誘導体
【0014】
【化2】
【0015】 [式中、Xは酸素または硫黄であり、Rは水素または1〜3個の炭素を有するア
ルキルであり、nは1〜4であり、R1は水素、1〜7個の炭素原子を有するア
ルキル、クロロ、ブロモまたはフルオロ、オキシクロロ、式−O(CH2yCH 3 (yは1〜6)のアルコキシから成る群から独立して選択される]またはその
薬剤付加塩またはそのプロドラッグを含む治療上有効量の薬剤組成物を投与する
ことを含む方法を開示する。
【0016】 好ましい抗ウイルス予防組成物は、治療上有効量の次式の化合物を含む。
【0017】
【化3】
【0018】 本発明は、必要な患者におけるHIV感染症を予防するための方法であって、
薬剤としてまたは治療上有効なまたは許容される量の上記化合物を投与すること
を含む方法を提供する。
【0019】 本発明は、ウイルス感染症の予防、特にHIV感染症の予防における併用治療
の使用も含む。
【0020】 投与経路はその他の医学的治療の場合と同様である。
【0021】 該薬物は、毎日または週に1から4回投与することができる。
【0022】 (発明の詳細な説明) (A.定義) 本明細書で用いる「薬剤として許容される(pharmaceuticall
y acceptable)」成分とは、(毒性、刺激、およびアレルギー応答
などの)過度の副作用を伴わず、妥当な利益/危険比に見合った、ヒトおよび/
または動物での使用に適したものである。
【0023】 本明細書で用いる「安全かつ有効な量」とは、本発明の方法で用いるとき、(
毒性、刺激、およびアレルギー応答などの)過度の副作用を伴わず、妥当な利益
/危険比に見合った、所望の治療応答を生じさせるのに十分な成分の量のことで
ある。
【0024】 本明細書で用いる「治療上有効な量」とは、所望の治療応答を生じさせるため
に有効な本発明の化合物の量を意味する。たとえば、HIV感染阻害または宿主
における感染症状の治療のため、または肝炎の治療に有効な量である。具体的な
治療上有効量は、治療する特定の状態、患者の身体的状態、治療する哺乳類また
は動物の種類、治療期間、(あるならば)併用治療の性質、および用いた特定の
製剤および化合物またはその誘導体の構造などの因子によって変化することは明
らかである。
【0025】 本明細書で用いる「薬剤付加塩(pharmaceutical addit
ion salt)」は、アリールチアゾリルチオウレアの塩または該化合物の
酸性塩または塩基性塩を形成することによって修飾したウレアである。薬剤付加
塩の例には、限定するものではないが、アミンなど塩基性残基の無機または有機
酸塩、カルボン酸など酸性残基のアルカリまたは有機塩が含まれる。塩は有機酸
または無機酸を用いて作製されることが好ましい。これらの好ましい酸付加塩は
、塩化物、臭化物、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、スルホン酸塩、ギ酸塩、酒石酸
塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、アス
コルビン酸塩などである。
【0026】 本明細書で用いる「薬剤担体(pharmaceutical carrie
r)」とは、抗ウイルス剤を動物またはヒトに送達するための薬剤として許容さ
れる溶液、懸濁化剤またはビヒクルである。担体は、液体または固体であること
ができ、念頭の計画投与方法により選択される。
【0027】 本発明では、「抗ウイルス化合物」とは、「(5−アリール−1,2,4−チ
アジアゾル)−3−イルチオウレア誘導体または(5−アリール−1,2,4−
チアジアゾル)−3−イルウレア誘導体およびその薬剤付加塩またはそのプロド
ラッグである。好ましい抗ウイルス化合物は、5−フェニル−3−チオウレイド
−1,2,4−チアジアゾールである。
【0028】 本明細書で用いる「(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イル
チオウレア誘導体または「5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イ
ルウレア誘導体」または「アリールチアジアゾリルチオウレアまたはウレア誘導
体」には、次式の化合物、
【0029】
【化4】
【0030】 [式中、Xは酸素または硫黄であり、Rは水素または1〜3個の炭素を有するア
ルキルであり、nは0〜4であり、R1は水素、1〜7個の炭素原子を有するア
ルキル、クロロ、ブロモまたはフルオロ、オキシクロロ、式−O(CH2yCH 3 (yは1〜6)のアルコキシから成る群から独立して選択される]またはその
薬剤付加塩またはそのプロドラッグが含まれる。
【0031】 本明細書で用いる「アルキル」とは、一般に8個未満の炭素を有する枝分かれ
鎖、直鎖または環式アルカンまたはアルケンであることができる。
【0032】 本明細書で用いる「アリール」とは、任意の置換フェニル化合物であり、Rが
水素であり、nは5であるフェニル自身が含まれる。
【0033】 本明細書で用いる「プロドラッグ」という用語は、このようなプロドラッグを
治療を必要としている哺乳類対象または患者に投与した場合に、上記式の活性親
薬剤をin vivoで放出する共有結合された任意の担体であると見なす。ア
リールチアジアゾリルチオウレアまたはウレア誘導体のプロドラッグは、通常操
作またはin vivoで修飾が切断されて親化合物になるような形式で、化合
物中に存在する官能基を修飾することによって調製する。プロドラッグには、遊
離の水酸基、スルフヒドリル基、またはアミノ基が、哺乳類対象に投与されたと
き、切断されてそれぞれ遊離のヒドロキシル基、アミノ基またはスルフヒドリル
基を形成する任意の基に結合している化合物が含まれる。プロドラッグの例には
、限定するものではないが、アリールチアゾリルチオウレア誘導体またはアリー
ルチアゾリルウレア誘導体中のアルコールおよびアミン官能基の酢酸誘導体、ギ
酸誘導体または安息香酸誘導体、アルコールおよびフェノール官能基のリン酸エ
ステル、ジメチルグリシンエステル、アミノアルキルベンジルエステル、アミノ
アルキルエステルおよびカルボキシルアルキルエステル、またはアリールチアゾ
リルチオウレア誘導体またはアリールチアゾリルウレア誘導体中のアミノ官能基
のアミノアルキルベンジルアミド、アミノアルキルアミドおよびカルボキシルア
ルキルアミドなどが含まれる。
【0034】 本明細書で用いる「ウイルス」には動物またはヒトを含めた哺乳類に感染する
ウイルスが含まれる。ウイルスには、HIV、インフルエンザ、ポリオウイルス
、単純ヘルペス、B型肝炎、C型肝炎や、その他の肝炎、カポジ肉腫、ライノウ
イルスのウイルスなどが含まれる。
【0035】 本明細書で用いる「併用治療(combination therapy)」
とは、薬剤を必要とする患者を、アリールチアゾリルチオウレアまたはアリール
チアゾリルウレア誘導体を併用して治療することまたは疾患のためのその他の薬
剤を投与することを意味する。併用治療は、患者を1つ以上の薬剤でまず治療し
、次いで他の2つ以上の薬剤を同時に投与する逐次治療とすることができる。
【0036】 (B.抗ウイルス化合物) 抗ウイルス物質は、下記式を有する(5−アリール−1,2,4−チアジアゾ
ル)−3−イルチオウレア誘導体または(5−アリール−1,2,4−チアジア
ゾル)−3−イルウレア誘導体またはその薬剤付加塩またはそのプロドラッグで
ある。
【0037】
【化5】
【0038】 [式中、Xは酸素または硫黄であり、Rは水素または1〜3個の炭素を有するア
ルキルであり、nは0〜4であり、R1は水素、1〜7個、の炭素原子を有する
アルキル、クロロ、ブロモまたはフルオロ、オキシクロロ、式−O(CH2y
3(yは0から6、好ましくは2から4)のアルコキシから成る群から独立し
て選択される]。(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イル−ウ
レアまたは(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イル−チオウレ
ア誘導体は、4個未満の炭素のアルキル、ハロゲン、好ましくは7または8位に
おいてクロロで置換され、ベンゼン環の残りの置換基は水素であることが好まし
い。最も好ましい抗ウイルス剤は、(5−フェニル−1,2,4−チアジアゾル
)−3−イルチオウレアである。
【0039】 アリールチアゾリルチオウレアまたはアリールチアゾリルウレア誘導体の薬剤
付加塩には、たとえば非毒性無機または有機酸から形成されたアリールチアゾリ
ルチオウレアまたはアリールチアゾリルウレア誘導体の慣用的な非毒性塩または
第4級アンモニウム塩が含まれる。たとえば、このような慣用的な非毒性塩には
、塩化水素、臭化水素、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸などの無機酸から
得られたもの、および酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリ
ン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、ヒド
ロキサム酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファミ
ン酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホ
ン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸などの有機酸から調製され
る塩が含まれる。
【0040】 (C.合成法) アリールチアゾリルチオウレアまたはアリールチアゾリルウレア誘導体は、有
機合成業界の当業者に周知の多くの方法で調製することができる。アリールチア
ゾリルチオウレアまたはアリールチアゾリルウレア誘導体は、合成有機化学の業
界で公知の合成方法、または当業者によって理解されるようなそれらの変法と共
に、以下に説明した方法を用いて合成することができる。好ましい方法には、限
定はしないが、以下に説明した方法が含まれる。以下に引用した各文献は本明細
書に参照により本明細書に援用する。
【0041】 本化合物は、アルカリ中の過酸化水素を用いて芳香族チオウレアまたはウレア
化合物を脱硫化するか、対応する3−アミノ−5−アリール−1,2,4−チア
ジアゾールをエトキシカルボニルイソチオシアネートと反応させることによって
エトキシカルボニル−3−(5’−アリール−1’,2’,4−チアジアゾル−
3’−イル)チオウレアまたは3−(5’−アリール−1’,2’,4−チアジ
アゾル−3’−イル)ウレアを生成し、次いでエタノール中で水酸化ナトリウム
と反応させ、次いで酸化することにより、合成することができる。
【0042】 (5−フェニル−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチオウレアは、Ku
rzer他、J.Chem.Soc.Perkin Trans.1(2)、3
11〜314(1985)およびKurzer他、J.Heterocycl.
Chem.、26(2)、355〜60(1989)で記述された方法によって
調製する。
【0043】 (5−フェニル−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチオウレアは、3−
[N−ベンゾイルチオウレイド]−5−フェニル−1,2,4−チアジアゾール
を水酸化カリウム3モルを用いて約60℃で加水分解することによって調製する
こともできる。混合物を冷却し、次いで濃塩酸で酸性にする。次いで濃水酸化ア
ンモニウムを用いて、得られた生成物を塩基性にする。この加水分解法で得られ
た物質は、純粋で(約99%)、収率が高い。
【0044】 本発明の薬剤付加塩は、慣用的な化学的方法によって塩基性部分または酸性部
分を含むアリールチアゾリルチオウレアまたはアリールチアゾリルウレア誘導体
から合成することができる。一般に、このような塩は、これらの化合物の遊離酸
体または塩基体を化学量論量の適当な塩基または酸と水中または有機溶媒中、ま
たはこの2者の混合物中で反応させることによって調製することができる。一般
に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、またはアセトニト
リルなど非水性媒体が好ましい。適当な塩のリストは、Remington’s
Phrmaceutical Sciences、17版、Mack Pub
lishing Company、Easton、Pa.、1985、p.14
18に見いだされ、その開示は本明細書に参照により援用する。本明細書で引用
した全ての文献の開示内容はそのまま参照により本明細書に援用する。
【0045】 (D.投与量) 本化合物は、1回投与で治療期間中継続的または断続的に投与することができ
る。最も有効な投与手段および投与量の決定方法は当業者に周知である。本化合
物は、1回投与で治療期間中継続的または断続的に投与することができる。該化
合物は、毎日、または週に1回から4回投与してもよい。本発明の化合物は、一
日に1回以上投与するか、週に1回から3回投与することもできる。少なくとも
数週間にわたり、週に2回投与することが好ましい。しばしば抗ウイルス化合物
は期間を延長して投与され、患者の一生を通じて投与してもよい。最も有効な投
与手段および投与量の決定方法は当業者に周知である。投与者によって選択した
用量濃度および様式で、単回または複数回の投与を行うことができる。
【0046】 本化合物は一般に安全である。経口LD50は、マウスでは6000mg/kg
より多く、取り扱い上特別要求されるものはない。一般指針に従って、用量は、
体重キログラム(kg)当たり約1ミリグラム(mg)ほどの少量、好ましくは
10mg/kgほどの少量および体重kg当たり約10000mgまでの用量が
適当である。10mg/kg体重から約5000mg/kg体重を用いることが
好ましい。最も好ましい用量は、250mg/kgから約5000mg/kgの
間である。一般に、ヒトにおける用量は、マウスなど温血小動物よりも少ない。
投薬指針では、ヒトへの投与量はマウスの約1/12である。したがって、25
mg/kgがマウスで有効であれば、2mg/kgの用量が60kgのヒトに用
いられ、典型的な用量は120mgとなろう。
【0047】 もちろん、投与用量は、特定薬剤の薬物動態特性およびその様式および投与経
路、受容者の年齢、健康状態および/または体重、症状の性質および程度、併用
治療の種類、治療頻度および所望する効果などの知られた要素に応じて変化する
だろう。
【0048】 (E.投与方法および送達剤形) 本発明の化合物は、限定はしないが、たとえば経口、直腸内、鼻内、局所(経
皮、エアゾール、バッカルおよび舌下を含む)、膣内、非経口(皮下、筋肉内、
静脈内および皮内を含む)、膀胱内、またはウイルスまたはウイルス周囲への注
射を含む、任意の適当な手段によって投与することができる。
【0049】 投与量は、抗ウイルス研究で観察された有効な阻害濃度に基づく。好ましい経
路は、(1)受容者の状態および年齢、(2)ウイルスおよび(3)治療する感
染症の性質および(4)所望の血中濃度によって変化するだろう。適用を容易に
するために、適当な担体、その他の抗ウイルス薬剤または化合物または希釈剤と
ともに製剤化した本発明の化合物を静脈内、皮下、または筋肉内に適用すること
による非経口治療は、該化合物を温血動物に投与する好ましい方法であるものと
信じる。
【0050】 (5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチオウレア誘導体ま
たは(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルウレア誘導体は、
体により容易に分散し、かつ溶解するように、微小化または粉末化することが好
ましい。薬剤を粉砕または粉末化する方法は、当業界で周知である。たとえば、
ハンマーミルまたは同様の製粉装置を用いることができる。好ましい粒子サイズ
は、約100μ未満で、50μ未満が好ましい。これらの化合物はあまり溶解性
ではなく、したがって錠剤または懸濁剤で投与することが好ましい。本発明化合
物の適当な投与方法および剤形は、以下に見いだすことができる。
【0051】 本発明の(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチオウレア
誘導体または(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルウレア誘
導体は、活性薬剤を体内の薬剤作用部位と接触させる任意の手段によってウイル
ス感染症用治療として投与することができる。これらは、薬剤との併用に利用で
きる慣用的な方法によって投与することができ、個々の治療剤として、または併
用治療で投与してもよい。本発明の化合物は、1つ以上の薬剤として許容される
担体とともに、上で定義した少なくとも1つの本発明の化合物を含む、薬剤製剤
として投与されることが好ましい。本発明化合物は、錠剤またはカプセル剤の形
態で、塊状粉末として、または液体形態で、またはリポソーム剤として、一緒に
投与することができる。
【0052】 本発明の化合物は、小さな一枚膜小胞、大きな一枚膜小胞および多重層小胞な
どリポソーム送達系の形態で投与することもできる。リポソーム剤は、コレステ
ロール、ステアリルアミン、またはホスファチジルコリンなど種々のリン脂質か
ら形成することができる。
【0053】 本発明の(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチオウレア
誘導体または(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルウレア誘
導体は、標的となる薬物担体として可溶性ポリマーに結合することもできる。こ
のようなポリマーには、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロ
キシプロピルメタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルト
アミドフェノール、またはパルミトイル残基で置換したポリエチレンオキシド−
ポリリジンが含まれる。さらに、本発明の化合物は、薬剤の制御放出を達成する
ために有用な生体分解性ポリマーのクラス、たとえばポリ乳酸、ポリグリコール
酸、ポリ乳酸とポリグリコール酸とのコポリマー、ポリエプシロンカプロラクタ
ム、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロ
ピラン、ポリシアノアシレート、およびヒドロゲルの架橋または両親媒性ブロッ
クコポリマーと結合することができる。
【0054】 (1.併用治療) 本発明の化合物は、追加的にその他の抗ウイルス化合物と併用して、操作的な
併用をもたらすことができる。併用によって本発明群の化合物の抗ウイルス活性
が排除されない限り、本発明群の化合物と本発明群の他の化合物または本発明以
外の他の化合物との化学的に相溶性である併用を含むことを意図する。たとえば
、1つ以上の(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチオウレ
ア誘導体または(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルウレア
誘導体を、その他の抗ウイルス剤または相乗因子(potentiators)
と併用することができる。相乗因子は、抗ウイルス剤に対する体の応答に影響を
与える物質である。HIVの場合、AZT、TC−3またはプロテアーゼ阻害剤
との併用治療が有効である。肝炎の場合、シクロビル、ファミシクロビル(fa
mcyclovir)またはバラシクロビル(valacyclovir)、リ
バビリン、インターフェロン、またはリバビリンとインターフェロンとの組み合
わせ、またはベータグロブリンが、併用治療として投与される。ヘルペスの場合
、組み換えアルファインターフェロンを併用治療として用いることができる。
【0055】 本発明のいくつかの実施形態では、(5−アリール−1,2,4−チアジアゾ
ル)−3−イルチオウレア誘導体または(5−アリール−1,2,4−チアジア
ゾル)−3−イルウレア誘導体を、抗炎症剤、抗ウイルス剤、抗真菌剤、殺アメ
ーバ剤(amoebicidal)、殺トリコモナス剤(trichomono
cidal)、鎮痛剤、抗腫瘍剤、抗高血圧剤、抗菌剤および/またはステロイ
ド剤などのその他の1つ以上の治療剤と併用し、抗ウイルス感染症を治療する。
いくつかの好ましい実施形態では、ウイルス感染症を、1つ以上の(5−アリー
ル−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチオウレア誘導体または(5−アリ
ール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルウレア誘導体と、1つ以上のベー
タラクタム抗生物質、テトラサイクリン、クロラムフェニコール、ネオマイシン
、グラミシジン、バシトラシン、スルホンアミド、ニトロフラゾン、ナリジクス
酸、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、ベタメタゾン、デキサメタゾン、フルオコ
ルトロン、プレドニソロン、トリアムシノロン、インドメタシン、スリンダク、
アシクロビル、アマンタジン、リマンタジン、組み換え溶解性CD4(rsCD
4)、(ライノウイルスに対する)抗受容体抗体、ネビラピン、シドフォビル(
Vistide(商標))、ホスホノギ酸三ナトリウム(Forscarnet
(商標))、ファミシクロビル、ペンシクロビル、バラシクロビル、核酸/複製
阻害剤、インターフェロン、ジドブジン(AZT、Retrovir(商標))
、ジダノシン(ジデオキシイノシン、ddI、Videx(商標))、スタブジ
ン(d4T、Zerit(商標))、ザルシタビン(ジデオキシシトシン、dd
C、Hivid(商標))、ネビラピン(Viramune(商標))、ラミブ
ジン(Epivir(商標))、プロテアーゼ阻害剤、サキナビル(Invir
ase(商標)、Fortovase(商標))、リトナビル(Norvir(
商標))、ネルフィナビル(Viracept(商標))、エファビレンツ(S
ustiva(商標))、アバカビル(Ziagen(商標))、アンプレナビ
ル(Agenerase(商標))、インジナビル(Crixivan(商標)
)、ガンシクロビル、AzDU、デラビルジン(Rescriptor(商標)
)、リファンピン、クラチロマイシン、エリスロポエチン、コロニー刺激因子(
G−CSFおよびGM−CSF)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、ヌクレオ
シド阻害剤、アドリアマイシン、フルオロウラシル、メトトレキセート、アスパ
ラギナーゼおよびそれらの組み合わせとを併用して治療する。
【0056】 「相乗因子」は、薬剤組成物の効果または免疫調節薬の作用を改善するかまた
は増加させる任意の物質であることができる。このような1つの相乗因子は、(
5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチオウレア誘導体または
(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルウレア誘導体および任
意選択によるその他の治療剤および/または抗ウイルス剤と併用するトリプロリ
ジンおよびそのシス異性体である。トリプロリジンはUS5114951(19
92)に記載されている。他の相乗因子は、プロコダゾール、1H−ベンゾイミ
ダゾール−2−プロパン酸、[β−(2−ベンゾイミダゾール)プロピオン酸;
2−(2−カルボキシエチル)ベンゾイミダゾール;プロパゾール]である。プ
ロコダゾールは、本明細書で特許請求の範囲に記載した組成物ととともに用いる
ウイルスおよび細菌感染に対する非特異的免疫防御剤である。ウイルス感染症の
治療には1つ以上の(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチ
オウレア誘導体または(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イル
ウレア誘導体が有効であり、1つ以上のその他の治療剤と併用することができる
【0057】 併用治療は逐次的なものとすることができる。すなわち最初に1つの薬剤、次
いで第2の薬剤での治療とするか、または両方の薬剤での同時治療とすることが
できる。該逐次的な治療は、第1の治療の完成後、第2治療の開始前の妥当な時
間内であることができる。両方の薬剤での同時治療は、毎日の同じ投薬とするか
、または別々の投薬とすることができる。たとえば、1日目は1つの薬剤で、2
日目は他の薬剤で治療する。正確な計画は、治療する疾患、感染症の重症度およ
び治療に対する応答に依存するであろう。
【0058】 (2.単位用量) 本発明の化合物は、単位剤形で投与することができ、当業界で周知の方法によ
って調製することができる。このような方法には、本発明の化合物と1つ以上の
付属成分を構成する担体または希釈剤とを併用することが含まれる。一般に、本
製剤は、活性成分を液体担体または細分化した固形担体または両者とともに均一
に混合し、次いで必要ならば製品を形作ることによって調製する。薬剤担体は、
選択した投与経路および標準の薬剤プラクティスに基づいて選択される。各担体
は、製剤の他の成分と相溶であり、対象に有害ではないという意味で「許容」さ
れなければならない。該担体は、固形または液体であることができ、様式は用い
られる投与様式に基づいて一般に選択される。適当な固形担体の例には、ラクト
ース、スクロース、ゼラチン、寒天およびバルク散剤が含まれる。適当な液体担
体の例には、水、薬剤として許容される脂肪および油、アルコール、またはエス
テルを含むその他の有機溶剤、乳剤、シロップ剤またはエリキシル剤、懸濁剤、
液剤および/または懸濁剤、および非発泡性顆粒剤(effervescent
granules)から再構成された液剤および/または懸濁剤および発泡性
顆粒剤から再構成された発泡性製剤が含まれる。このような液体担体は、たとえ
ば、適当な溶剤、保存剤、乳剤、懸濁化剤、希釈剤、甘味剤、増粘剤、および融
解剤を含むことができる。好ましい担体は、食用油、たとえばトウモロコシ油ま
たはカノラ油である。ポリエチレングリコール酸、たとえばPEGも良い担体で
ある。
【0059】 剤形(投与に適した組成物)には、用量単位当たり活性成分約1ミリグラムか
ら約1000ミリグラムが含まれる。剤形には、約10mgから約500mgが
含まれることが好ましい。これらの薬剤組成物では、活性成分は通常、用量単位
の全質量に基づいて約0.5から約95質量%(by weight)の量で存
在させる。
【0060】 (3.薬剤キット) 本発明には、たとえば肝炎感染症の治療に有用な、治療上有効量の(5−アリ
ール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチオウレア誘導体または(5−ア
リール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルウレア誘導体を含む薬剤組成物
を含む1つ以上の容器を備えた薬剤キットも含まれる。このようなキットはさら
に、所望するならば、当業者に容易に理解されるように、たとえば1つ以上の薬
剤として許容される担体を備えた容器、追加的容器など1つ以上の種々の慣用的
な薬剤キット要素を含むことができる。投与する成分の量、投与の指針および/
または成分を混合するための指針を示した、挿入物またはラベルとしての印刷指
示書も、キットに含めることができる。本開示では、特定の物質および状態が本
発明の実施に重要であるが、本発明の利益の実現化を妨げない限り、特定してい
ない物質および条件を排除しないことを理解されたい。
【0061】 本発明の経口用剤形を製剤化するために用いることができる薬剤として許容さ
れる担体および賦形剤の具体例は、1975年9月2日に発行されたRober
tによる米国特許第3,903,297号に記載されている。
【0062】 本発明に有用な剤形を製造するための技術および組成物を以下に説明する。
【0063】 本発明の実施に用いるために適した経口製剤には、カプセル剤、ゲル剤、カシ
ェ剤、錠剤、発泡性または非発泡性散剤または錠剤、散剤または顆粒剤が、水性
または非水性液体中の液剤または懸濁剤として、または水中油型液体乳剤または
油中水型乳剤として含まれる。本発明の化合物は、ボーラス剤、舐剤またはパス
タ剤としても存在することができる。
【0064】 経口投与用製剤は、ラクトース、澱粉、スクロース、グルコース、メチルセル
ロース、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、マ
ンニトール、ソルビトール、シクロデキストリンおよびシクロデキストリン誘導
体などの非毒性でかつ薬剤として許容される不活性な担体を含むことができる。
【0065】 カプセル剤または錠剤は、容易に製剤化することができ、嚥下および咀嚼しや
すく形成することができる。錠剤は、適当な結合剤、潤沢剤、希釈剤、崩壊剤、
着色剤、香味剤、流動誘導剤、および融解剤を含むことができる。錠剤は、任意
選択による1つ以上の追加成分と共に、圧縮または成形によって形成することが
できる。圧縮錠剤は、任意選択で結合剤(たとえば、ゼラチン、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース)、潤沢剤、不活性希釈剤、保存剤、崩壊剤(たとえば、
澱粉グリコール酸ナトリウム(sodium starch glycolat
e)、架橋カルボキシメチルセルロース)、表面活性剤または分散剤と混合して
、自由な流動形態(たとえば、散剤、顆粒剤)の活性成分を圧縮することによっ
て調製することができる。適当な結合剤には、澱粉、ゼラチン、グルコースまた
はベータラクトースなど天然糖、トウモロコシ甘味料、アラビアゴムまたはトラ
ガカントなど天然または合成ゴム、またはアルギン酸ナトリウム、カルボキシメ
チルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスが含まれる。このような剤
形に用いられる潤沢剤には、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、
ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリ
ウムなどが含まれる。崩壊剤には、限定はしないが、澱粉、メチルセルロース、
寒天、ベントナイト、キサンタンガムなどが含まれる。成形錠剤は、不活性液体
希釈剤で湿らせた粉末化活性成分の混合物を適当な機械で成形することによって
形成することができる。
【0066】 錠剤は、任意選択でコーティングまたは刻み目を入れることができ、活性成分
の徐放性または制御放出するように製剤化することができる。錠剤は、任意選択
で腸溶コーティングし、胃ではなく腸部での放出をもたらすこともできる。
【0067】 活性成分が適当な担体中に溶解または懸濁した口内局所投与に適した製剤には
、香味の担体、通常、スクロースおよびアラビアゴムまたはトラガカント、ゼラ
チン、グリセリン、またはスクロースおよびアラビアゴムに活性成分を含むこと
ができるロゼンジ剤、および適当な液体担体に活性成分を含む口内洗浄剤が含ま
れる。
【0068】 本発明の方法による投与のための局所適用には、軟膏剤、クリーム剤、懸濁剤
、ローション剤、散剤、液剤、パスタ剤、ゲル剤、噴霧剤、エアゾール剤または
油剤が含まれる。あるいは、製剤は、活性成分と任意選択で1つ以上の担体また
は希釈剤とを浸透させた経皮パッチまたは包帯などの包帯剤(dressing
)を含むことができる。経皮送達系の形態で投与するために、用量投与はもちろ
ん、投与計画を通じて断続的よりも継続的に行われよう。
【0069】 局所製剤は、望ましくは皮膚または他の患部を通して活性成分の吸収または浸
透を高める化合物を含むことができる。このような皮膚浸透向上剤の例には、ジ
メチルスルホキシドおよび関連アナログが含まれる。
【0070】 本発明で対象を治療するために用いる組成物の乳剤の油相は、公知成分から公
知の方法で構成することができる。この相は、1つ以上の乳化剤を含むことがで
きる。たとえば、該油相は、脂肪または油とともにまたは脂肪および油の両方と
ともに少なくとも1つの乳化剤を含むことができ、あるいは親水性乳化剤は、安
定剤として作用する親油性乳化剤とともに含まれる。安定剤を有するあるいは有
さない乳化剤はともに、乳化ワックスを形成し、該ワックスは油および/または
脂肪とともにクリーム製剤の油状分散相を形成する乳化軟膏基剤を形成する。
【0071】 製剤での使用に適した乳化剤および乳化安定剤には、Tween60、Spa
n80、セトステアリルアルコール(cetosteryl alcohol)
、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリンおよびラウリル硫酸ナト
リウム、パラフィン、直鎖または枝分かれの1塩基または2塩基アルキルエステ
ル、鉱油が含まれる。製剤用の適当な油剤または脂肪の選択は、所望する化粧特
性、必要な特性、および活性成分との相溶性を達成することに基づく。
【0072】 本化合物は、たとえば、活性成分に加えてペッサリー、タンポン、クリーム剤
、ゲル剤、パスタ剤、フォームまたはスプレイ製剤として膣内に投与することも
できる。このような担体は当業界で公知である。
【0073】 直腸投与用製剤は、たとえばココアバターまたはサリチル酸を含む適当な基剤
を有する座薬として存在することができる。
【0074】 鼻内投与に適した製剤は、活性成分の水性または油性液剤(aqueous
or oily solutions)を含む、鼻内噴霧、点鼻薬などの液体形
態で、またはネブライザによるエアゾール投与によって投与することができる。
担体が個体である鼻内投与用製剤には、たとえば約100ミクロン未満、好まし
くは約50ミクロン未満の粒子サイズを有する粗粉末が含まれ、鼻呼吸するよう
な方法で、すなわち鼻に密接した粉末の容器から鼻内通路を通って迅速に吸入す
ることによって投与される。
【0075】 非経口投与に適した製剤には、水性および非水性の意図するレシピエントの血
液との等張液、および化合物の標的を血液成分または1つ以上の器官にするよう
に設計された水性および非水性滅菌懸濁剤が含まれる。該製剤は、単位用量また
は複数用量の密封容器、たとえばアンプルまたはバイアルに存在させることがで
きる。即時注射液剤および懸濁剤は、前述した種類の滅菌散剤、顆粒剤および錠
剤から調製することができる。
【0076】 一般に、水、適当な油、食塩水、水性デキストロース(グルコース)、および
関連した糖溶液、およびプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールな
どのグリコールが非経口用液剤用の適当な担体である。非経口用液剤には、活性
成分の水溶性塩、適当な安定化剤、および必要ならば緩衝物質が含まれることが
好ましい。単独または組み合わせてもよい、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナト
リウム、またはアスコルビン酸などの抗酸化剤は、適当な安定化剤である。クエ
ン酸およびその塩およびEDTAナトリウムも用いる。さらに、非経口用液剤は
塩化ベンザルコニウム、メチル−、またはプロピル−パラベン、およびクロロブ
タノールなど保存剤を含むことができる。適当な薬剤担体は、この分野の標準参
考書である、Remington’s Pharmaceutical Sci
ences,Mack Publishing Companyに記載されてい
る。
【0077】 静脈内として最も好ましい投与量は、一定速度での注入の間、約1から約10
mg/kg/分の範囲で変動できる。(5−アリール−1,2,4−チアジアゾ
ル)−3−イルチオウレア誘導体または(5−アリール−1,2,4−チアジア
ゾル)−3−イルウレア誘導体は、1日1回で投与することができ、または1日
の全投与量を1日2、3または4回に分けて投与することができる。(5−アリ
ール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチオウレア誘導体または(5−ア
リール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルウレア誘導体は、1日に1回以
上、または週に1回から3回で投与することができる。
【0078】 本発明はさらに、本明細書で記述した化合物を、たとえば当業界の慣用的方法
によって調製することができる獣医学用製剤の形態で用いるために投与すること
を含む。
【0079】 本発明の化合物を投与するために有用な薬剤剤形は、以下のように示される。
【0080】 (カプセル剤) 多数の単位カプセル剤は、標準のツーピース硬ゼラチンカプセル剤にそれぞれ
粉末化活性成分100ミリグラム、ラクトース150ミリグラム、セルロース5
0ミリグラム、およびステアリン酸マグネシウム6ミリグラムを充填することに
よって調製することができる。
【0081】 (軟ゼラチンカプセル剤) 大豆油、綿実油またはオリーブ油などの消化性油中の活性成分の混合物を調製
し、容積式ポンプによってゼラチンへ注入し、活性成分100ミリグラムを含む
軟ゼラチンカプセル剤を形成する。該カプセル剤を洗浄し乾燥する。
【0082】 (錠剤) 多数の錠剤は、用量単位が活性成分100ミリグラム、コロイド状二酸化ケイ
素0.2ミリグラム、ステアリン酸マグネシウム5ミリグラム、微結晶性セルロ
ース275ミリグラム、澱粉11ミリグラムおよびラクトース98.8ミリグラ
ムであるように慣用的方法によって調製することができる。適当なコーティング
を施して、嗜好性を高めたり、吸収を遅らせることができる。
【0083】 (注射剤) 注射による投与に適した非経口用組成物は、10体積%のプロピレングリコー
ルおよび水中で活性成分1.5質量%を攪拌することによって調製する。該溶液
を塩化ナトリウムで等張にして滅菌する。
【0084】 リポソーム剤も注射組成物に使用できる。
【0085】 (懸濁剤) 経口投与用水性懸濁液は、各5mlが細分化した活性成分100mg、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム200mg、安息香酸ナトリウム5mg、ソル
ビトール溶液1.0g、U.S.P.およびバニリン0.025mlを含むよう
に調製する。
【0086】 (G.治療方法) 治療方法は、治療する特定のウイルスまたはウイルス感染症の治療または予防
に有効な任意の適当な方法であることができる。治療は、経口、直腸内、局所、
非経口的、または静脈内投与などであることができる。有効量の適用方法は、治
療するウイルス感染症および所望の血中濃度に応じても変化する。適用を容易に
するために、適当な担体、追加のウイルス阻害化合物、または希釈剤とともに製
剤化した、(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチオウレア
誘導体または(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルウレア誘
導体の静脈内、皮下、または筋肉内適用による非経口治療は、哺乳類または温血
動物への本化合物の好ましい投与方法であると信じる。
【0087】 以下の実施例は、例示するものであって、本発明を限定するものではない。
【0088】 (H.試験方法) (予防試験) 本発明とCEMSS細胞とを組み合わせることにより、非感染細胞を本化合物
でそれぞれ1週間、3週間、4週間および5週間予備処理した。培養期間の終了
時に、細胞を洗浄して試験化合物を除去し、該細胞を標的細胞として用いて、H
IVウイルスの保存溶液を力価測定した。簡単にいうと、各細胞系で、ウイルス
を既知の希釈率(1:1から1:1000)で丸底マイクロタイタープレートに
添加することによって既知ウイルス保存物を力価測定し、CEMSS細胞に増殖
的に感染させ死滅させるのに必要なウイルス量を定量した。終了時の定量化はX
XTアッセイにより実施した。
【0089】 (スクリーニングプレートのXTT染色) 37℃、5%二酸化炭素のインキュベータ中で6日間(または実験期間)イン
キュベーションした後、試験プレートをテトラゾリウム色素、XTTで染色する
ことによって分析した。XTT−テトラゾリウムは、代謝活性のある細胞のミト
コンドリア酵素によって代謝されて可溶性ホルマザン生成物になり、抗HIV試
験物質によるHIV誘導細胞の死滅阻害の迅速な定量分析が可能になる。感染後
6日目、プレートをインキュベータから出して観察する。丸底マイクロタイター
プレートを用いることにより、ペレットサイズを評価することによって所与の試
験化合物活性の迅速な顕微鏡分析が可能となる。さらに顕微鏡分析することによ
って顕微鏡観察の結果が確認され改善された。
【0090】 XTT溶液は、毎日PBS中1mg/mlの保存液として調製する。フェナジ
ンメトスルフェート(PMS)溶液は、PBS中15mg/mlとして調製し、
暗所において20℃で保存する。XTT/PMS保存液は、使用直前にPMSを
PBSで1:100に希釈し、XTT溶液ml当たり40ml添加することによ
って調製する。XTT/PMS50マイクロリットルをプレートの各ウェルに添
加し、プレートを37℃で4時間再びインキュベートする。接着プレートシーラ
ーをふたの代わりに用い、密封したプレートを数回反転させて溶解性ホルマザン
生成物を混合する。該プレートをMolecular Devices Vma
xプレートリーダーで450nmで分光光学的に読み取る。次いで細胞減少率、
細胞生存率、IC25、50&95を算出することができる。
【0091】 (実施例1) CEMSS細胞を、1週間から5週間、(5−フェニル−1,2,4−チアジ
アゾル)−3−イルチオウレアによりin vitroで処理した。次いで、1
週間、3週間、4週間および5週間後にそれぞれ、該細胞をHIV1で試験した
。細胞感染に必要なHIVの濃度をμL/ウェルで測定した。
【0092】
【表1】
【0093】 (5−フェニル−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチオウレアでの処理
4週間後、全ての投与濃度において、HIV感染から細胞を防御する能力が10
0倍増加していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/36 A61K 47/36 47/42 47/42 A61P 31/14 A61P 31/14 31/18 31/18 C07D 285/08 C07D 285/08 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C036 AD05 AD22 AD30 4C076 AA11 AA16 AA19 AA36 AA53 BB01 BB11 CC35 DD27 DD29 DD38 DD41 DD67 DD68 EE31 EE42 EE53 4C086 AA01 AA02 BC86 MA01 MA02 MA04 MA05 MA16 MA23 MA24 MA34 NA14 ZB33 ZC55

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HIVおよびレトロウイルス感染症の予防に用いる薬剤組成
    物の使用であって、前記組成物が治療上有効量の次式の(5−アリール−1,2
    ,4−チアジアゾル)−3−イルチオウレア誘導体または(5−アリール−1,
    2,4−チアジアゾル)−3−イルウレア誘導体 【化1】 [式中、Xは酸素または硫黄であり、Rは水素または1〜3個の炭素を有するア
    ルキルであり、nは1〜4であり、R1は水素、1〜7個の炭素原子を有するア
    ルキル、クロロ、ブロモまたはフルオロ、オキシクロロ、式−O(CH2yCH 3 (yは1〜6)のアルコキシから成る群から独立して選択される]またはその
    薬剤として許容される酸付加塩またはそのプロドラッグを含むことを特徴とする
    薬剤組成物の使用。
  2. 【請求項2】 前記組成物が(5−フェニル−1,2,4−チアジアゾル)
    −3−イルチオウレア誘導体またはその薬剤付加塩またはそのプロドラッグを含
    む治療上有効量の薬剤組成物を含むことを特徴とする請求項1に記載の使用。
  3. 【請求項3】 前記組成物が、mg/kg体重から10000mg/kg体
    重の前記(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イルチオウレア誘
    導体を送達するのに十分な量であることを特徴とする請求項1または2のいずれ
    か1項に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記組成物が(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)
    −3−イルチオウレア誘導体または(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル
    )−3−イルウレア誘導体による補助治療を含むことを特徴とする請求項1、2
    または3のいずれか1項に記載の使用。
  5. 【請求項5】 前記補助治療がAZT、TC−3およびプロテアーゼ阻害剤
    から成る群から選択された構成要素を含むことを特徴とする請求項4に記載の使
    用。
  6. 【請求項6】 前記(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イ
    ルチオウレアが固形形態であり、前記固形形態が、ラクトース、スクロース、ゼ
    ラチンおよび寒天から選択された担体を含むことを特徴とする請求項1、2、3
    、4または5のいずれか1項に記載の使用。
  7. 【請求項7】 前記(5−アリール−1,2,4−チアジアゾル)−3−イ
    ルチオウレアが液体形態であり、前記液体剤形が、水性液剤、アルコール液剤、
    乳剤、懸濁剤、リポソーム剤、または非発泡性製剤および発泡性製剤から再構成
    された懸濁剤、および薬剤として許容される脂肪または油での懸濁剤から成る群
    から選択されることを特徴とする請求項1、2、3、4または5のいずれか1項
    に記載の使用。
  8. 【請求項8】 前記組成物が(5−フェニル−1,2,4−チアジアゾル)
    −3−イルチオウレアを含むことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6ま
    たは7のいずれか1項に記載の使用。
JP2000607620A 1999-03-31 2000-03-29 ウイルス治療 Pending JP2002540150A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US28189599A 1999-03-31 1999-03-31
US09/281,895 1999-03-31
PCT/US2000/008418 WO2000057869A2 (en) 1999-03-31 2000-03-29 Viral treatment

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002540150A true JP2002540150A (ja) 2002-11-26

Family

ID=23079222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000607620A Pending JP2002540150A (ja) 1999-03-31 2000-03-29 ウイルス治療

Country Status (11)

Country Link
US (2) US6245788B1 (ja)
EP (1) EP1165074B1 (ja)
JP (1) JP2002540150A (ja)
AR (1) AR018985A1 (ja)
AT (1) ATE267598T1 (ja)
AU (1) AU763275B2 (ja)
CA (1) CA2368650C (ja)
CO (1) CO5160293A1 (ja)
DE (1) DE60011060T2 (ja)
PE (1) PE20001608A1 (ja)
WO (1) WO2000057869A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006225394A (ja) * 2004-05-18 2006-08-31 Achillion Pharmaceuticals Inc 置換されたアリールアシルチオ尿素および関連化合物;ウイルス複製のインヒビター

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6245788B1 (en) * 1999-03-31 2001-06-12 The Procter & Gamble Company Viral treatment
EP1214931A1 (en) * 2000-12-15 2002-06-19 Schering Aktiengesellschaft Water-free skin care formulations comprising micronized urea and method of manufacturing the same
EP2268272A2 (en) * 2008-03-06 2011-01-05 Mount Sinai School of Medicine of New York University Compounds that modulate negative-sense, single-stranded rna virus replication and uses thereof
US9096585B2 (en) 2010-05-28 2015-08-04 Icahn School Of Medicine At Mount Sinai Antiviral compounds and uses thereof

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57136579A (en) * 1981-01-21 1982-08-23 Mitsui Toatsu Chem Inc Thiazolylurea derivative, its preparation, and pharmaceutical composition containing the same
JPH06293651A (ja) * 1993-04-07 1994-10-21 Sapporo Breweries Ltd Hiv感染予防剤、aids発症防止剤及びaids治療剤
JPH07149748A (ja) * 1993-09-30 1995-06-13 Souyaku Gijutsu Kenkyusho:Kk チアジアゾール誘導体及びその製造法
JPH08169881A (ja) * 1994-09-22 1996-07-02 Soyaku Gijutsu Kenkyusho:Kk アリールチアジアゾール誘導体及びそれを含有する抗ウイルス剤
JPH08245384A (ja) * 1995-03-13 1996-09-24 Soyaku Gijutsu Kenkyusho:Kk 抗ウイルス剤

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4353920A (en) 1980-08-25 1982-10-12 Olin Corporation Use of selected 3-trihalomethyl-5-ureido-1,2,4-oxadiazoles and -1,2,4-thiadiazoles as agricultural viricides
US4835168A (en) 1985-12-16 1989-05-30 Eli Lilly And Company Thiadiazole antiviral agents
US5256680A (en) 1988-11-29 1993-10-26 Warner-Lambert Company 3,5-di-tertiary-butyl-4-hydroxyphenyl-1,3,4-thiadiazoles, and oxadiazoles and 3,5-di-tertiary-butyl-4-hydroxy-phenyl-1,2,4-thiadazoles, oxadiazoles and triazoles as antiinflammatory agents
US5593993A (en) 1991-08-02 1997-01-14 Medivir Ab Method for inhibition of HIV related viruses
IL102548A (en) 1991-08-02 1998-08-16 Medivir Ab Use of painting derivatives in the preparation of drugs for VIH inhibition and treatment of SDIA and new compounds
US6162791A (en) 1998-03-02 2000-12-19 Apotex Inc. Thiadiazole compounds useful as inhibitors of cysteine activity dependent enzymes
US6245788B1 (en) * 1999-03-31 2001-06-12 The Procter & Gamble Company Viral treatment
US6258831B1 (en) * 1999-03-31 2001-07-10 The Procter & Gamble Company Viral treatment

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57136579A (en) * 1981-01-21 1982-08-23 Mitsui Toatsu Chem Inc Thiazolylurea derivative, its preparation, and pharmaceutical composition containing the same
JPH06293651A (ja) * 1993-04-07 1994-10-21 Sapporo Breweries Ltd Hiv感染予防剤、aids発症防止剤及びaids治療剤
JPH07149748A (ja) * 1993-09-30 1995-06-13 Souyaku Gijutsu Kenkyusho:Kk チアジアゾール誘導体及びその製造法
JPH08169881A (ja) * 1994-09-22 1996-07-02 Soyaku Gijutsu Kenkyusho:Kk アリールチアジアゾール誘導体及びそれを含有する抗ウイルス剤
JPH08245384A (ja) * 1995-03-13 1996-09-24 Soyaku Gijutsu Kenkyusho:Kk 抗ウイルス剤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006225394A (ja) * 2004-05-18 2006-08-31 Achillion Pharmaceuticals Inc 置換されたアリールアシルチオ尿素および関連化合物;ウイルス複製のインヒビター

Also Published As

Publication number Publication date
DE60011060D1 (de) 2004-07-01
ATE267598T1 (de) 2004-06-15
PE20001608A1 (es) 2001-02-08
WO2000057869A2 (en) 2000-10-05
CA2368650A1 (en) 2000-10-05
US6245788B1 (en) 2001-06-12
US20010034358A1 (en) 2001-10-25
AR018985A1 (es) 2001-12-12
EP1165074B1 (en) 2004-05-26
AU4048800A (en) 2000-10-16
WO2000057869A3 (en) 2001-04-26
DE60011060T2 (de) 2004-10-14
EP1165074A2 (en) 2002-01-02
CO5160293A1 (es) 2002-05-30
AU763275B2 (en) 2003-07-17
US6384064B2 (en) 2002-05-07
CA2368650C (en) 2005-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002540156A (ja) 抗ウイルス治療用チアジアゾリルウレアまたはチオウレア誘導体
US6245789B1 (en) HIV and viral treatment
DE60014916T2 (de) Die Verwendung eines Benzimidazoles zur Herstellung eines Medikamentes zur Krebsvorbeugung
US6194430B1 (en) Viral treatment
JP3306830B2 (ja) レトロウイルスインテグラーゼの阻害剤
JP2009539996A (ja) 腎機能障害を持つ個体における利尿改善方法
US6340696B1 (en) Viral treatment
JP2002540150A (ja) ウイルス治療
AU764265B2 (en) Viral treatment
US20030149088A1 (en) HIV treatment
MXPA01009889A (en) Thiadiazolyl urea or thiourea derivatives for antiviral treatment
KR20220034736A (ko) 히스톤 데아세틸라제 억제제를 사용하여 바이러스 관련 암을 치료하는 방법
MXPA01009887A (en) Viral treatment
MXPA01009885A (en) Viral treatment
MXPA00011360A (en) Compositions for the treatment of hiv and other viral infections

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110311