JP2002539553A - 階層メニューシステム及び動的メニューを有する携帯通信装置 - Google Patents

階層メニューシステム及び動的メニューを有する携帯通信装置

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JP2002539553A
JP2002539553A JP2000605881A JP2000605881A JP2002539553A JP 2002539553 A JP2002539553 A JP 2002539553A JP 2000605881 A JP2000605881 A JP 2000605881A JP 2000605881 A JP2000605881 A JP 2000605881A JP 2002539553 A JP2002539553 A JP 2002539553A
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Abstract

(57)【要約】 ディスプレイ（６）、ユーザが制御する入力装置（７）、メモリ（３０）、コントローラ（２０）及び前記メモリに格納された階層メニューシステムを有する、移動電話機等の携帯通信装置である。メニューシステムは複数のトップレベルメニュー（１００、２００、３００）及び複数のサブレベルメニュー（１１０、１２０、１３０、１４０、２１０、３１０、４００）を含む複数のメニューと、それぞれのメニューに対する複数のメニュー項目（１１１−１１６、１２１−１２３、１３１−１３３、１４１−１４４、２１１−２１７、３１１−３１３、４０１−４０６）を含む。コントローラは、個々のメニュー／メニュー項目を前記ディスプレイに表示し、ユーザが制御する入力装置を通じてユーザからの選択コマンドを受信し、これに応答して表示されたメニュー／メニュー項目に関連する機能を実行するように構成される。装置のメモリはユーザによって内容の変更が可能な動的メニュー（３００、３１０）を有する。動的メニュー（３００、３１０）は階層メニューシステムのトップレベルメニュー又はサブレベルメニューである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 （発明が属する技術分野） 本発明は、ディスプレイ、キーパッド等のユーザが制御する入力装置、メモリ
、コントローラ及びメモリに記憶された階層メニューシステムを有する、移動電
話機のような携帯通信装置に関する。メニューシステムはトップレベルメニュー
及びサブレベルメニューを含む複数のメニュー及び、それぞれのメニューにおけ
る複数のメニュー項目を有する。コントローラは個々のメニュー又はメニュー項
目を表示し、ユーザが制御する入力装置を通じたユーザからの選択コマンドを受
信し、選択されたメニュー又はメニュー項目に関連した機能を実行するように構
成される。装置のメモリはさらに、内容がユーザによって変更可能な動的メニュ
ーを有する。
【０００２】 （背景技術） 移動又はセルラ無線電話機は上述した携帯通信装置の周知な例である。例えば
、他の一般的な例はパーソナルコミュニケータ(personal communicators)、ＰＤ
Ａ、ポケットベル（登録商標）(paging devices)等である。本明細書を通じて、 本発明は限定的な意味ではなく、典型的な例として、移動電話機に関して説明さ れる。
【０００３】 移動電話機が発達及び小型化するに連れ、直感的でさらに正確なインタフェー
スをユーザに提供することの重要性が増してきた。移動電話機における現在のマ
ン＝マシンインタフェースは通常（ＬＣＤディスプレイ等の）ディスプレイ及び
キーパッドに制限されている。特に、最新の移動電話機が非常に多くの動作及び
機能(functions and features)を有しているにも関わらず、そのディスプレイが
（主に装置全体の小型化に対する市場の要求によって）大きくなっていないこと
を考えれば、十分な操作性の良さ(user-friendliness)を提供することは簡単で
はない。
【０００４】 使い勝手の良いインタフェースを提供する１つのよく知られた方法は、上述し
たメニューシステムを使用することである。電話機の多くの動作及び機能は異な
るメニュー、サブメニュー及びメニュー項目によって表される。キーパッドの、
様々なメニューを順番にスクロールするための所定の制御キーを用い、ユーザは
メニューシステム内を移動(navigate)する。ユーザはキーパッドの所定のキーも
しくはキーの組み合わせを押下することによって、所定のメニュー又はメニュー
項目を選択する。
【０００５】 このようなメニューシステムはユーザにとって利用しやすいが、依然としてい
くつかの問題を有している。例えば、多数の機能が利用可能である場合、探して
いる特定の機能にたどり着くまでに、ユーザはいくつかのメニュー及びメニュー
項目をスクロールしなければならないであろう。さらに、あるユーザは、他のユ
ーザにはあまり便利でないある所定のメニュー構成を好むといったように、全て
のユーザが同一の要求及び好みを有している訳ではない。従って、全ユーザに適
したメニュー構成を設計することは電話機メーカにとって困難である。
【０００６】 このような欠点は、ショートメニューシステムの内容が拡張メニューシステム
のサブセットであるようなショートメニューシステム及び拡張メニューシステム
を用いることによって軽減される。このようなメニューシステムはモトローラ社
による英国公開特許第２２９３９５１(GB-A-2 293 951)に開示されている。本特
許において、ユーザは拡張メニューシステムをスクロールしながら個々のメニュ
ー項目を拡張メニューシステムからショートメニューシステムへ移動するために
選択でき、またユーザはショートメニューシステムをスクロールしながらその個
々のメニュー項目を削除することができる。従って、ショートメニューシステム
は、ユーザが希望するメニュー項目のみを含むようにカスタマイズ可能であると
いう意味では動的である。
【０００７】 ユーザはキーパッドの特定メニューキーを所定時間より長く押し続けることで
拡張メニューシステムへ入る。一方、特定メニューキーが所定時間より短く押さ
れた場合には、ショートメニューシステムへ入る。拡張メニューシステム及びシ
ョートメニューシステムのいずれも、多種のトップレベルメニュー（”ブランチ
”と呼ぶ）を有する。ブランチもまた、移動電話機で異なる機能を実行するため
の多種のサブレベルメニュー及び／又はメニュー項目を有する。
【０００８】 英国公開特許第２２９３９５１号に開示された提案は、ユーザにショートメニ
ューシステムのカスタマイズを許す点で明確な長所を有するが、いくつかの短所
が依然として残っている。例えば、２つの異なるメニューシステム（拡張及びシ
ョートメニューのそれぞれ）を利用するため、ユーザは両方のメニューのメニュ
ー構成を覚えなければならない。そのため、拡張又はショートメニューシステム
に入る前に、ユーザは特定のメニュー項目がどちらのメニューシステムに含まれ
るかを思い出さねばならない。上述したように、ショートメニューシステムはユ
ーザが所望のメニュー項目へより早く到達することを可能にするため、実際は大
部分の場合ユーザはショートメニューシステムを使うと思われる。しかし、現在
ショートメニューシステムにどのメニュー項目が含まれているかをユーザが正確
に覚えることはまずできないであろう。そのため、ショートメニューシステムに
入った後に、拡張メニューシステムにしか含まれないメニュー項目を探す場合、
ユーザは時々自分の位置を確認するだろう。このような場合、上述のように、ユ
ーザはショートメニューシステムを出てから拡張メニューシステムへ入らねばな
らない。そして、所望のメニュー項目へ到達するまで拡張メニューシステムの階
層を行き来しなければならない。小さなキーパッドだけが利用可能な唯一のユー
ザ入力装置であるため、最終的に所望のメニュー項目が見つかるまでに、この手
順はいくつかの、あるいは多くのキー押下を必要とする。
【０００９】 ショートメニューシステムをカスタマイズするという同様のコンセプトは、本
出願人によって製造された最近の移動電話機の機種において用いられている。こ
こで、拡張メニューシステムは別個のカスタマイズメニューを有し、そのメニュ
ー項目の１つはショートメニューシステムのカスタマイズ、すなわち拡張メニュ
ーシステムの個々のメニュー項目をショートメニューシステムへ／から、追加／
削除するためのモードへの移行のためのものである。この提案の欠点はショート
メニューシステムをカスタマイズするために、ユーザが上述の個別メニューを通
じてカスタマイズモードへ入らねばならないことである。さらに、ユーザは依然
として２つの別個のメニュー構成を習得しなければならない。
【００１０】 （発明の概要） 本発明の目的は、移動電話機等の携帯通信装置のための改良されたメニューシ
ステムを提供することにある。より具体的には、本発明はユーザがカスタマイズ
可能で、また通常のメニューシステム（「拡張メニューシステム」）から容易に
アクセス可能であり、さらに簡単な方法でユーザがメニュー項目の追加及び削除
を行うことができる動的メニューを提供することを目的とする。
【００１１】 本発明の目的は、通常のメニューシステム内にトップレベルメニュー及びサブ
レベルメニューのいずれかとして動的メニューを提供することによって達成され
る。ユーザは２つの異なるメニューシステム（ショートメニューシステム及び拡
張メニューシステム）の構成を覚える必要が無く、また過去に追加した全てのメ
ニュー項目は通常のメニューシステム内の動的メニューを通じて常にアクセス可
能である。
【００１２】 本発明の好適な実施形態によれば、動的メニューはその内容を変更する機能を
提供する特定のメニュー項目を有し、例えば利用可能なメニュー項目のリストを
表示し、その中からユーザが動的メニューに追加する所定の項目を選択すること
ができる。さらに、好適な実施形態は動的メニューからメニュー項目を削除する
ための同様の機能も有する。
【００１３】 以下、本発明を添付図面を参照してさらに詳細に説明する。本発明の他の目的
、利点及び機能は以下の詳細な説明、特許請求の範囲及び図面から明らかになる
であろう。
【００１４】 （発明の詳細な説明） 図１に、本発明による携帯通信装置の一例としての移動電話機を示す。移動電
話機は装置ハウジング１０を有し、装置ハウジング１０にはスイング可能なフラ
ップ８がヒンジ機構１１を軸として取り付けされている。電話機ユーザからの声
音を受けるための音声開口(sound opening)９がフリップ８の一端に設けられて
いる。（図１では示されない）マイクロフォンが装置ハウジング１０内部のヒン
ジ機構１１近傍に配置される。内部音声ガイドチャネルがフリップ８内部に設け
られ、開口９からマイクロフォンまで音声を導く。
【００１５】 移動電話機１はさらに、装置ハウジング１０の上部に設けられた外部アンテナ
２と、（ＬＥＤ等の）ビジュアルステータスインジケータ３及び、スピーカ４を
有する。音量制御ボタン５がハウジング１０の一側面に設けられる。移動電話機
はさらに、ＬＣＤディスプレイ等のグラフィカルディスプレイ６を有する。図１
に示すように、電話機のユーザはディプレイ６に表示されるメニューシステムを
移動電話機の制御及び操作に用いることができる。
【００１６】 移動電話機はまた、”イエス”（ＯＫ）キー１２及び”ノー”（キャンセル）
キー１３、メニュースクロールキー１４及び１５、クリアキー１６、全部で１０
個の（０から９の）数字キー１７、アスタリスクキー１８及びスクエアキー１９
と言った種々のキーを含むキーパッド７を有する。
【００１７】 移動電話機において、以下詳細に説明するメニューシステム以外の上記構成は
一般に周知であり、ここでこれ以上の説明は行わない。
【００１８】 図２に示すように、移動電話機１は、ディスプレイ６及びキーパッド７に接続
され、好ましくはマイクロプロセッサ（ＣＰＵ）であるコントローラ２０を有す
る。コントローラ２０はまた、ＥＥＰＲＯＭメモリ等のメモリ３０にも接続され
る。本発明において、メモリ３０は発明のメニューシステムを格納するように構
成されている。しかし、本発明の技術分野に属する当業者には容易に理解される
ように、メモリ３０には基本ソフト（ＯＳ）、ユーザが設定したパラメータ、（
計算機や様々なコンピュータゲームと言った）ユーティリティプログラムなど、
移動電話機１の他のディジタルデータをさらに格納することができる。
【００１９】 さらに、コントローラ２０は、移動電話機に挿入されたＳＩＭ（加入者識別モ
ジュール(Subscriber Identity Module)）カードにアクセスするためのカードリ
ーダ４０に接続される。いくつかのアプリケーションにおいて、移動電話機１は
１つ又は複数のアクセサリ５０に接続されうる。このような場合、図２において
点線で示すように、コントローラ２０はこれらアクセサリとも接続される。
【００２０】 周知の様々な移動電話機、例えば英国公開特許２２９３９５１号に開示される
移動電話機と同様に、移動電話機１はディスプレイ６に表示されるメニューシス
テム形式のユーザインタフェースを提供する。メニューシステムはメモリ３０に
格納され、コントローラ２０によって、好ましくはコントローラ２０によって実
行される専用のメニュープログラムによって実行される。代わりに、メニューシ
ステムを移動電話機１のＯＳに組み込んでも良い。以下詳細に説明するように、
ユーザはキーパッド７からコマンドを送ることによってメニューシステムに入り
、またメニューシステムを使用する。
【００２１】 メニューシステムの一部を図３に示す。メニューシステムは複数のトップレベ
ルメニュー１００、２００、３００、複数のサブレベルメニュー１１０、１２０
、１３０、１４０、２１０、３１０、４００及び、複数のメニュー項目１１１−
１１６、１２１−１２３、１３１−１３３、１４１−１４４、２１１−２１７、
３１１−３１３及び４０１−４０６を有する。いくつかのメニュー項目は実際は
従属するサブメニューであり、やはり別のサブメニュー及び／又はメニュー項目
を有することができる。従って、階層メニュー構造が形成され、ユーザはこの階
層メニュー構造を移動電話機の動作及び機能を制御するために移動する。
【００２２】 図３には３つのトップレベルメニューが示されている。すなわち、設定メニュ
ー１００、電話帳メニュー２００及び特別メニュー３００である。特別メニュー
３００は動的メニューであり、その内容は以下に説明するようにユーザが変更可
能である。さらに、メニューシステムは（例えばショートメッセージを読んだり
送信したりするための）メールメニュー、（日時やアラーム等を設定する）時計
メニュー、（ユーザが数値計算を行うためにキーパッド７のキーを用いることが
可能な特別計算機モードへ入るための）計算機メニュー、（所定の通話形式の禁
止、電話機又はＳＩＭカードのロック等のための）アクセスメニュー、（電話機
が使用する移動電話通信網を選択する）ネットワークメニュー等、図３に示され
る以外のトップレベルメニューを有する。さらに、移動電話機の技術分野におい
て一般的に周知な他のトップレベルメニューを設けることができる。
【００２３】 ユーザはキーパッド７の特定キーを押下することによりメニューシステムに入
る。例えば、スクロールキー１４、１５の一方を押下することによってメニュー
システムへ入ることができる。一旦メニューシステムへ入ると、トップレベルメ
ニューの１つがディスプレイ６に表示される。図１においては、ユーザが左スク
ロールキー１４を押下したと仮定し、電話帳メニュー２００がディスプレイ６に
示されている。ユーザが別のトップレベルメニューを探している場合、図３に双
方向水平矢印で示されるように、ユーザは左スクロールキー１４又は右スクロー
ルキー１５によってメニューシステム内を継続してスクロールすることができる
。右スクロールキー１５を最後の（右端の）トップレベルメニュー後に押下した
際、ユーザを最初の（左端の）トップレベルメニューへ戻すようにトップレベル
メニューの連鎖がエンドレスであることが好ましい。逆に、左スクロールキー１
４を最初のトップレベルメニューで押下すると、ユーザは最後の（右端の）トッ
プレベルメニューへ移動する。
【００２４】 ユーザが”正しい”トップレベルメニュー、例えば電話帳メニュー２００に位
置すると、ユーザは”イエス”キー１２等、キーパッド７の特定のキーを押下し
てサブレベルメニュー２１０へ入る。そうすることで、サブレベルメニュー２１
０がディスプレイ６に表示され、一度にメニュー項目２１１−２１７のうち１つ
又は（ディスプレイ６が十分大きい場合）全ての項目が同時に表示される。図３
に示すように、トップレベルメニュー２００の下位のサブレベルメニュー２１０
は、名前再呼び出し(Name Recall)メニュー項目２１１、位置再呼び出し(Positi
on Recall)メニュー項目２１２、発信番号(Dialled Numbers)メニュー項目２１
３、着信番号(Answered Numbers)メニュー項目２１４、編集(Edit)メニュー項目
２１５、記憶(Store)メニュー項目２１６及び消去(Erase)メニュー項目２１７を
有する。
【００２５】 メニュー項目２１１及び２１２は、ユーザが移動電話機１の電話帳内の様々な
エントリを検索することを可能にする。このような電話帳は、移動電話機の技術
分野において一般に知られるように、メモリ３０に格納されている。メニュー項
目２１３及び２１４はユーザが最近使用した電話番号に再度電話するために、そ
の電話番号を選択することを可能とする。メニュー項目２１５はユーザが電話帳
のエントリを編集することを可能とし、一方メニュー項目２１６はユーザが新し
いエントリを電話帳に記憶することを可能とする。最後に、メニュー項目２１７
はユーザが電話帳の特定のエントリを消去又は削除することを可能にする。
【００２６】 設定トップレベルメニュー１００は、サブメニュー１１０を有する。サブメニ
ュー１１０は、呼び出し音レベル(Ring Level)メニュー項目１１１、言語メニュ
ー項目１１２、応答モードメニュー項目１１３、ライトメニュー項目１１４、キ
ーサウンドメニュー項目１１５、キーロックメニュー項目１１６及び呼び出しタ
イプ(Ring Type)メニュー項目１１７を含む。上述の電話帳メニューと同様、設
定メニューのメニュー項目は一般に知られており、ここで更なる説明を行う必要
はない。例示を目的として、呼び出しタイプメニュー項目１１７の詳細を図３に
示す。呼び出しタイプメニュー項目１１７は従属サブメニュー１２０を有し、従
属サブメニュー１２０は電話メニュー項目１２１、データメニュー項目１２２及
びＦＡＸメニュー項目１２３を含む。電話メニュー項目１２１はまた同様に従属
メニュー１４０を含み、従属メニュー１４０は着呼をアナウンスする際に電話機
が使用する特定のメロディ又は呼び出し音(Ringtone)パターンを選択するための
様々なメニュー項目１４１−１４３を含む。メニュー１４０はさらに、ユーザが
固有の呼び出し音パターンを作曲することを可能にするメロディ編集(Edit Melo
dy)メニュー項目１４４を有する。データメニュー項目１２２のサブメニュー１
３０は、着呼をアナウンスする呼び出し音パターンの音量を設定するための３つ
のメニュー項目１３１−１３３を有する。
【００２７】 ユーザは例えば”イエス”キー１２等、キーパッド７の特定のキーを押下する
ことで特定のメニュー項目を選択することができる。ユーザは例えば”ノー”キ
ー等の特定のキーを押下することでトップレベル又はサブレベルメニューから出
ることができる。さらに、ユーザは例えばクリアキー１６等、別のキーを押下す
ることでメニューシステム全体から出ることができる。
【００２８】 メニューシステムのいくつかの部分はアクセサリ５０が移動電話機１に接続さ
れているか否かに依存しても良い。さらに、メニューシステムのいくつかの部分
は移動電話機１に挿入されたＳＩＭカードのＩＤに依存しても良い。例えば、Ｓ
ＩＭカードが電話機の所定の機能又は所定の高額な通話を制限する情報を含んで
いても良い。逆に、アクセサリ５０が電話機に接続されている場合は、そのアク
セサリを制御するための１つ又はいくつかの新しいトップレベルメニューが提供
されても良い。
【００２９】 本発明の本質は、動的（ユーザが内容を変更可能）で、移動電話機１の通常の
メニューシステムからアクセス可能である特別トップレベルメニュー３００の提
供にある。上章で説明した従来技術の提案とは逆に、通常のメニューシステム内
部のトップレベルメニューとしての動的な特別メニュー３００の提供は、従来技
術の電話機よりも移動電話機の使用を簡単にする。例えば、ユーザは、上述した
英国公開特許第２２９３９５１号にあるような２つの独立したメニュー、すなわ
ちショートメニュー及び拡張メニューを覚える必要がない。
【００３０】 図３を参照して、動的特別メニュー３００の好適な実施形態を説明する。上述
の通り、動的メニュー３００は全体のメニュー構成（トップレベルメニュー１０
０、２００、３００、サブレベルメニュー１１０、１２０、１３０．．．等）の
一部として含まれている。動的メニュー３００は複数のメニュー項目３１１、３
１２を有するサブメニュー３１０を含み、動的メニュー３００を最初に使用する
際に、例えば名前再呼び出しメニュー項目３１１及び呼び出しタイプメニュー項
目３１２が含まれるよう、これらのメニュー項目のうち少なくともいくつかは製
造メーカによって予め格納されてもよい。これらのメニュー項目はトップレベル
電話帳メニュー２００下のメニュー項目２１１及びトップレベル設定メニュー１
００下のメニュー項目１１７とそれぞれ同一である。
【００３１】 動的サブメニュー３１０からメニュー項目３１１−３１２のどれかが選択され
ると、メニューシステムの他のどこかに存在する正規なメニュー１００、２００
等のどれかを介してこれら特定のメニュー項目が選択されたのと全く同様にして
、通常の対応する機能が呼び出される。動的サブメニュー３１０の最後の項目は
メニュー変更メニュー項目３１３である。このメニュー項目が選択されると、サ
ブメニュー４００が表示される。サブメニュー４００は設定メニュー１００、電
話帳メニュー２００といった、他のトップレベルメニューからの様々なメニュー
項目４０１−４０６を含む。サブメニュー４００のメニュー項目４０１−４０６
には図３において汎用名（”項目１、項目２．．．）が付けられている。実際に
は、サブメニュー４００は、呼び出しレベル（設定サブメニュー１１０のメニュ
ー項目１１１）、言語（１１２）、応答モード（１１３）、ライト（１１４）、
キーサウンド（１１５）、キーロック（１１６）、呼び出しタイプ（１１７）、
名前再呼び出し（２１１）、位置再呼び出し（２１２）等、利用可能なメニュー
項目の長いリストを含む。メニュー項目は（１つ１つ）順番にディスプレイ６に
表示されても良いし、代わりにいくつかの項目４０１−４０６を同時に表示して
も良い。（スクロールキー１４、１５及び”イエス”キー１２等）所定のキーを
用い、ユーザはメニュー項目４０１−４０６の任意の項目をトップレベル特別メ
ニュー３００の動的サブメニュー３１０へ追加することができる。
【００３２】 上述の通り、サブメニュー４００は、動的メニュー３１０に既に含まれるメニ
ュー項目（すなわち、名前再呼び出し３１１及び呼び出しタイプ３１２）をも含
むことができる。これらのメニュー項目の内いずれかがサブメニュー４００で選
択された場合、対応するメニュー項目３１１及び３１２が動的メニュー３１０か
ら取り除かれる。従って、ユーザは動的メニュー３１０に新しいメニュー項目を
追加するだけでなく、そこからメニュー項目を除去する機会をも与えられる。
【００３３】 代わりに、サブメニュー４００のみが利用可能なメニュー項目を含み、それら
はサブメニュー３１０には表示されないよう、動的メニュー３００をそのサブメ
ニュー３１０、４００とともに実装しても良い。この場合、ユーザはクリアキー
１６等、所定のキー又はキーの組み合わせを押下することで、特定のメニュー項
目３１１及び３１２を動的メニュー３１０から削除するという選択肢を与えられ
る。
【００３４】 更に別の代替方法として、サブメニュー４００のメニュー項目４０１−４０６
を選択すると、選択された項目に適用可能な選択肢の組、例えばメニュー項目の
動的メニュー３１０への追加又は除去を表示するようにしても良い。例えば、（
”イエス”キー１２の押下によって）ある特定のメニュー項目４０１−４０６が
選択された場合、”イエス”キー１２をもう一度押下すれば選択されたメニュー
項目が動的メニュー３１０に挿入され、一方”ノー”キー１３が押下されると選
択されたメニュー項目が動的メニュー３１０から除去される。
【００３５】 通常、サブメニュー４００で動的メニュー３１０へ追加する新しいメニュー項
目が選択されると、メニュー３１０における最初の未使用位置がこの選択された
メニュー項目に割り当てられる。好ましくは、動的メニュー３１０へメニュー項
目を追加する場合、その新しいメニュー項目の動的メニュー３１０での位置を決
定する選択肢が与えられる。位置はユーザがキーパッド７の適切な数値キー１７
を選択することによって入力することができる。既に使用されている位置が選択
された場合、動的メニュー３１０内の選択された位置より下にある全てのメニュ
ー項目が１つずつ下に移動し、次いで新しいメニュー項目が選択された位置に挿
入される。
【００３６】 メニュー項目３１１−３１２のどれかが除去されると、除去された項目の下に
ある全てのメニュー項目が動的メニュー３１０内で１つ上の位置に移動する。
【００３７】 サブメニュー４００において選択可能なメニュー項目に関していくらかの制限
を加えることが好ましい。例えば、アクセサリ５０又はＳＩＭカードに特有のメ
ニュー項目はサブメニュー４００における利用可能な項目４０１−４０６から除
外することができる。
【００３８】 例示的な実施形態に関連して本発明を説明してきた。しかし、特許請求の範囲
における独立項に規定するように、本発明はその範囲内において上述した方法と
は異なる方法によって実施することも可能である。例えば、動的特別メニュー３
００は必ずしもトップレベルメニューでなくてもよい。動的メニューはメニュー
階層の任意の下位階層、すなわちメニューシステム内の任意のトップレベル又は
サブレベルメニューとして配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明によるメニューシステムを有する携帯通信装置（移動電話機の形態を有
する）の模式的な正面図である。
【図２】 図１における携帯通信装置の模式的なブロック図である。
【図３】 通信装置のユーザによって変更可能な動的メニューを含む、本発明によるメニ
ューシステムの模式図である。
【手続補正書】
【提出日】平成１３年９月１８日（２００１．９．１８）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項２】 前記コントローラ（２０）が、 前記動的メニュー（３００、３１０）の変更のための機能（４００）を提供す
る際、利用可能なメニュー項目（４０１−４０６）のリスト（４００）であり、
前記動的メニュー以外のメニューからのメニュー項目を有するリストを前記ディ
スプレイ（６）に表示し、前記ユーザが制御する入力装置（７）を通じた選択コ
マンドを受け付け、それに応答して選択されたメニュー項目を前記動的メニュー
に追加するように構成されることを特徴とする請求項１記載の携帯通信装置。
【請求項３】 前記コントローラ（２０）が、 前記動的メニュー（３００、３１０）の変更のための機能（４００）を提供す
る際、メニュー項目（４０１−４０６）のリスト（４００）であり、前記動的メ
ニューに既に配置されているメニュー項目を有するリストを前記ディスプレイ（
６）に表示し、前記ユーザが制御する入力装置（７）を通じた選択コマンドを受
け付け、それに応答して選択されたメニュー項目を前記動的メニューから削除す
るように構成されることを特徴とする請求項１又は請求項２記載の携帯通信装置
。
【請求項４】 前記コントローラ（２０）が、 前記動的メニュー（３００、３１０）の変更のための機能（４００）を提供す
る際、ユーザに前記動的メニューの任意のメニュー項目（３１１−３１３）の順
序(sequential position)を決定を許す機能を提供するように構成されることを
特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の携帯通信装置。
【請求項５】 前記動的メニュー（３００、３１０）が、前記携帯通信装置
の最初の使用時よりも前に製造者によって提供される、少なくとも１つの予め格
納されたメニュー項目（３１１、３１２）を有することを特徴とする請求項１乃
至請求項４のいずれか１項に記載の携帯通信装置。
【請求項６】 移動電話機であることを特徴とする請求項１乃至請求項５の
いずれか１項に記載の携帯通信装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，Ｋ Ｚ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ， ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ディスプレイ（６）、ユーザが制御する入力装置（７）、メ
    モリ（３０）、コントローラ（２０）及び前記メモリに格納された階層メニュー
    システムを有し、 前記メニューシステムが、複数のトップレベルメニュー（１００、２００、３
    ００）及び複数のサブレベルメニュー（１１０、１２０、１３０、１４０、２１
    ０、３１０、４００）を含む複数のメニューと、それぞれのメニューに対する複
    数のメニュー項目（１１１−１１６、１２１−１２３、１３１−１３３、１４１
    −１４４、２１１−２１７、３１１−３１３、４０１−４０６）を含み、 前記コントローラが、個々のメニュー／メニュー項目を前記ディスプレイに表
    示し、前記ユーザが制御する入力装置を通じてユーザからの選択コマンドを受信
    し、これに応答して前記表示されたメニュー／メニュー項目に関連する機能を実
    行するように構成され、 前記メモリがユーザによって内容の変更が可能な動的メニュー（３００、３１
    ０）をさらに有する携帯通信装置において、 前記動的メニュー（３００、３１０）が前記階層メニューシステムのトップレ
    ベルメニュー又はサブレベルメニューであることを特徴とする携帯通信装置。
  2. 【請求項２】 前記動的メニュー（３００、３１０）が、前記動的メニュー
    の変更のための機能（４００）を提供するメニュー項目（３１３）を含むことを
    特徴とする請求項１記載の携帯通信装置。
  3. 【請求項３】 前記コントローラ（２０）が、 前記動的メニュー（３００、３１０）の変更のための機能（４００）を提供す
    る際、利用可能なメニュー項目（４０１−４０６）のリスト（４００）であり、
    前記動的メニュー以外のメニューからのメニュー項目を有するリストを前記ディ
    スプレイ（６）に表示し、前記ユーザが制御する入力装置（７）を通じた選択コ
    マンドを受け付け、それに応答して選択されたメニュー項目を前記動的メニュー
    に追加するように構成されることを特徴とする請求項２記載の携帯通信装置。
  4. 【請求項４】 前記コントローラ（２０）が、 前記動的メニュー（３００、３１０）の変更のための機能（４００）を提供す
    る際、メニュー項目（４０１−４０６）のリスト（４００）であり、前記動的メ
    ニューに既に配置されているメニュー項目を有するリストを前記ディスプレイ（
    ６）に表示し、前記ユーザが制御する入力装置（７）を通じた選択コマンドを受
    け付け、それに応答して選択されたメニュー項目を前記動的メニューから削除す
    るように構成されることを特徴とする請求項２又は請求項３記載の携帯通信装置
    。
  5. 【請求項５】 前記コントローラ（２０）が、 前記動的メニュー（３００、３１０）の変更のための機能（４００）を提供す
    る際、ユーザに前記動的メニューの任意のメニュー項目（３１１−３１３）の順
    序(sequential position)を決定を許す機能を提供するように構成されることを
    特徴とする請求項２乃至請求項４のいずれか１項に記載の携帯通信装置。
  6. 【請求項６】 前記動的メニュー（３００、３１０）が、前記携帯通信装置
    の最初の使用時よりも前に製造者によって提供される、少なくとも１つの予め格
    納されたメニュー項目（３１１、３１２）を有することを特徴とする請求項１乃
    至請求項５のいずれか１項に記載の携帯通信装置。
  7. 【請求項７】 移動電話機であることを特徴とする請求項１乃至請求項６の
    いずれか１項に記載の携帯通信装置。
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