JP2002537241A - 化粧品組成物 - Google Patents

化粧品組成物

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JP2002537241A
JP2002537241A JP2000599361A JP2000599361A JP2002537241A JP 2002537241 A JP2002537241 A JP 2002537241A JP 2000599361 A JP2000599361 A JP 2000599361A JP 2000599361 A JP2000599361 A JP 2000599361A JP 2002537241 A JP2002537241 A JP 2002537241A
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cation
vitamin
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JP2000599361A
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English (en)
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デヴィッド ベル,マイケル
ジョージ アルバート ロールズ,リチャード
フィリップ エリオット,ラッセル
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Procter and Gamble Co
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Procter and Gamble Co
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Abstract

(57)【要約】 皮膚への局所塗布に好適な、付けたままにしておく化粧品組成物であって:a)約1%〜約20%のビタミンB3化合物、又はその混合物及び;b)両性、両向性、塩基性、双極性及びカチオン系ポリマー又はそれらの混合物から選択されるカチオン含有ポリマーで、その際、カチオン系ポリマーは、カチオン系多糖類又はその誘導体、ジメチルジアリール塩化アンモニウムのカチオン系ホモポリマー又はコポリマー、ビニルピロリドンを含むカチオン系コポリマー;アクリル酸又はその誘導体、N,N,N−トリメチル−2−[(2−メチル−1−オキソ−2−プロペニル)オキシ]−、クロリド、ポリクアテルニウム−2、四級化キトサンを含むカチオン系コポリマー、又はそれらの混合物から選択されるものを含む化粧品組成物であって;前記組成物は、1:7〜1:100のカチオン含有ポリマー対ビタミンB3化合物の重量比を有する。本発明の組成物は軽減された刺激性、粘着効果及び皮膚白化効果を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧品組成物に関する。特に本発明は、酢酸トコフェロール更に詳
しくは、軽減された刺激性、粘着性及び皮膚白化効果を伴った、高いレベルのビ
タミンB3化合物を含む化粧品組成物に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
細かい皮膚の線、皺、及びその他の所望でない皮膚表面の肌目の形態を調節す
るのに有用なものとして、当該分野では多様な化合物が示されている。更に、ビ
タミン3化合物、特にニコチン酸アミドが、細かい線、皺、及びその他の加齢又
は光による損傷を受けた皮膚に関連するムラ又は粗い表面の肌目の調節を包含す
る皮膚の状態を調節する相当に重要な利点を提供することが最近明らかになった
。しかし、そのような外観の利点を提供するためには、多くの物質は長期間の複
数の適用を必要とする。細かい線、皺及び望ましくない皮膚表面の肌目に関する
その他の形態のような外観において更に即座の改善を提供し、皮膚の感覚におけ
る即座の改善にも影響を与える外用組成物を提供することは更に有利である。
【0003】 皮膚表面の肌目及び感覚に更に即座の改善をもたらす1つの手段は、外用組成
物から高いレベルのビタミンB3化合物、特にニコチン酸アミドを送達すること
である。しかしながら、高レベルのニコチン酸アミド(1%を超える)を皮膚に
送達することは、皮膚表面においてこのようなレベルでのニコチン酸アミドが結
晶化するので難しい。皮膚の白化に気付き、製品残留物の粘着性の増加に気付き
、そしてニコチン酸アミド結晶の局在した濃度に由来する刺激効果を経験する可
能性のある消費者にとって、このことは望ましくない。
【0004】 ポリクアテルニウム−10のようなポリマー被膜形成剤は、皮膚を洗浄した場
合に落ちにくいスキンケア組成物に有用な皮膚感覚改変化合物として米国特許第
5,103,763号に記載されている。更に、米国特許第4,938,951
号は、蒸発する溶媒、ポリマー皮膜形成剤、及び外用活性物質を含む組成物を記
載している。組成物は、外用活性物質の有効な活性の増強を提供するとして、具
体的に、被膜形成ポリマーは外用活性物質の有効な活性を高める能力を有すると
記載されている。用語「外用活性物質」はビタミンを含むと言われており、実施
例47は、水、アスコルビン酸(0.5%)及びJR−400(ポリクアテルニ
ウム−10)(0.1%)を0.2:1のポリマー対活性物質の割合で含む組成
物を開示している。その中では組成物における被膜形成剤対外用活性物質の割合
は、一般に0.5:1〜20:1、好ましくは1:1又は2:1〜4:1である
として記載されている。この文書で教示されている皮膜形成剤対外用活性物質の
そのように高い割合は、消費者の観点からは望ましくない粘性の高い製品残留物
を生じると思われる。
【0005】 更に、WO97/39733号は、安全且つ有効量のビタミンB3化合物及び
活性物質に対するキャリアを含む組成物を用いて、皮膚の肌目における目に見え
る又は触れて判る断裂を調節する方法を記載している。その中で記載されている
組成物に関する任意成分は、架橋された及び架橋されていない非イオン系及びカ
チオン系ポリアクリルアミド、例えばポリクアテルニウム−32及びポリクアテ
ルニウム−37及びエイコセンとビニルピロリドンのコポリマーのような皮膜形
成ポリマーである。
【0006】 先行技術の組成物及び開示によって、化粧品による皮膚の手入れに関する当該
分野で有用な向上が提供されるが、高レベルのビタミンB3化合物を含む組成物
により示される刺激性、皮膚の白化及び粘着性を軽減する手段について、これら
は適切に教示していない。
【0007】 高レベルのビタミンB3化合物を含む、付けたままにしておく(リーブオン)
化粧品組成物に特定の割合で精選されたカチオン含有ポリマーを組み入れること
によって、高レベルの前者の化合物に通常、伴うべたつき感を相殺することがで
き、更に組成物は低レベルの刺激性と白化を伴って提供され得ることが今や見出
された。理論によって拘束されるものではないが、本明細書において特定の割合
でカチオン含有ポリマーを組成物に組み入れることは、この結晶化の速度とパタ
ーンを低下させ、ニコチン酸アミドの結晶性物質による皮膚表面の更に均質な被
覆が導かれると考えられる。ポリマーにおけるカチオン基は、それらが形成する
ように結晶表面に結合し、それによって成長が更に遅くなり、白化及び粘着性を
軽減すると考えられる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの様態によれば、皮膚への局所塗布に好適な、付けたままにして
おく(リーブオン)化粧品組成物が提供され、それは: a)約1%〜約20%のビタミンB3化合物、又はそれらの混合物及び; b)両性、両向性、塩基性、双極イオン性及びカチオン系ポリマー又はそれらの
混合物から選択されるカチオン含有ポリマーを含み、その際、カチオン系ポリマ
ーは、カチオン系多糖類又はその誘導体、ジメチルジアリル塩化アンモニウムの
カチオン系ホモポリマー又はコポリマー、ビニルピロリドンを含むカチオン系コ
ポリマー;アクリル酸又はその誘導体を含むカチオン系コポリマー、N,N,N
−トリメチル−2−[(2−メチル−1−オキソ−2−プロペニル)オキシ]−
,クロリド、ポリクアテルニウム(Polyquaternium)−2、四級化キトサン、又は
それらの混合物から選択され; 前記組成物は、1:7〜1:100のカチオン含有ポリマー対ビタミンB3
合物の重量比を有する。
【0009】 本発明の組成物は軽減された刺激性、粘着性及び皮膚白化効果を示す。
【0010】 本発明の第2の様態によれば、本発明に基づいた組成物を皮膚に適用すること
を含む皮膚の手入れの美容的方法を提供する。
【0011】 本発明の第3の様態によれば、ビタミンB3化合物、又はその混合物を含むス
キンケア組成物において粘着性、刺激性及び皮膚の白化を軽減するために、カチ
オン含有ポリマー、又はその混合物の使用を提供する。
【0012】 本発明の第4の様態によれば、ビタミンB3化合物、又はその混合物及びカチ
オン含有ポリマー、又はその混合物を含む組成物の使用を提供し、その際、前記
組成物は、付けたままにしておくスキンケア塗布のために1:7〜1:100の
カチオン含有ポリマー対ビタミンB3化合物の重量比を有する。
【0013】 本発明の組成物は、必須の特定のカチオン含有ポリマー成分、又はその混合物
と共にビタミンB3、又はその混合物を含み、その際、前記組成物は、以下に記
載する種々の任意成分と同様に、1:7〜1:100のカチオン含有ポリマー対
ビタミンB3化合物の重量比を有する。指示がない限り、すべての濃度及び割合
は組成物全体の重量による。鎖長及びエトキシル化の度合はまた重量平均を基準
にして特定する。
【0014】 リーブオン組成物に関連して本明細書で使用されるとき、用語「粘着(tack)
」又は「粘着性(tackiness)」は、軽い圧力で、短い時間尺度にて、組成物が塗
布される皮膚の表面に軽く結合する組成物の能力を意味する。
【0015】 本明細書で使用されるとき、用語「べたつき(stickiness)」又は「べたっとし
た(sticky)」は、実際の、又は認識している、組成物の粘着性の認知を説明する
ために消費者がよく使う用語である。
【0016】 スキンケア組成物に関連して本明細書で使用されるとき、用語「リーブオン」
は、組成物を皮膚に塗布した後、付けたままにしておく組成物が好ましくは少な
くとも約15分、更に好ましくは少なくとも約30分、一層更に好ましくは少な
くとも約1時間、最も好ましくは少なくとも数時間、例えば、約12時間まで皮
膚上に残るようにすすぎ過程なしで使用するのを意図することを意味する。
【0017】 本明細書で使用されるとき、用語「カチオン含有ポリマー」は、pH4にてカ
チオン荷電を含有するモノマーを分子量基準にして2%以上、好ましくは5%以
上、更に好ましくは10%又はそれ以上有する、ポリマーを意味する。
【0018】 本明細書で使用されるとき、用語「両性 (ampholytic)」は、カチオン系モノ
マーとアニオン性モノマーを含むポリマーを意味する。
【0019】 本明細書で使用されるとき、用語「コポリマー」は、1種以上の化学的に異な
ったモノマーを組み合わせたものを意味する。
【0020】 本明細書で使用されるとき、用語「双極イオン性」は、正電荷と負電荷の両方
をもち、広い範囲のpHにおいて双極子イオンとして存在する化合物を意味する
【0021】 本明細書で使用されるとき、用語「両向性 (amphoteric)」は、低いpHでは
カチオン的挙動を示し、高いpHではアニオン的挙動を示す化合物を意味する。
等電点と呼ばれる中間のpHでは、化合物は正電荷と負電荷の両方を持ち、すな
わち、双極子イオンである。
【0022】 本明細書で使用されるとき、用語「塩基性」は、pHが低下するにつれてカチ
オン電荷の増加を示すポリマーを意味する。
【0023】 本明細書で使用されるとき、用語「スキンコンディショニング剤」は、湿けを
与える、湿潤化(すなわち、皮膚における水分又は湿り気を保持する能力)、皮
膚の軟化、皮膚表面の見た目の改善、皮膚の鎮静、皮膚の軟化及び皮膚感覚の改
善のような美容上のコンディショニング効果を提供することができる物質を意味
する。
【0024】 本明細書で用いられる「非閉塞性の」という用語は、そのように記載された成
分が皮膚の表面を通過する空気及び水分の経路を閉塞しない又は実質的に閉塞し
ないということを意味する。
【0025】 本発明の組成物は、好適ないかなる目的にも使用し得る。特に本発明の組成物
は、皮膚への局所的な適用に好適である。特に、スキンケア組成物は、クリーム
、ローション、ゲルなどの形態であり得る。本明細書の化粧品組成物は、好まし
くは水性の連続相における1つ又はそれより多くの油相のエマルションの形態で
ある。
【0026】ビタミンB 3 化合物 必須成分として、本発明の組成物はビタミンB3化合物を少なくとも1つ含む
【0027】 本発明の組成物は、好ましくは約1%〜約20%、好ましくは約4%〜約15
%、更に好ましくは約7%〜約14%、一層更に好ましくは約10〜約13%の
ビタミンB3化合物、又はそれらの混合物を含む。
【0028】 本明細書で使用されるとき、「ビタミンB3化合物」は、下記式を有する化合
物を意味し:
【化1】 式中、Rは−CONH2(すなわち、ニコチン酸アミド)、−COOH(すな
わち、ニコチン酸)又は−CH2OH(すなわち、ニコチニルアルコール);そ
の誘導体;及び前記いずれかの塩である。
【0029】 前記ビタミンB3化合物の典型的な誘導体としては、ニコチン酸の非血管拡張
性エステル、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニルアルコールエステル
、ニコチン酸N−オキシド及びニコチン酸アミドN−オキシド等を含むニコチン
酸エステルが挙げられる。本明細書で使用される「非血管拡張性」という用語は
エステルを対象の組成物において皮膚に適用後、通常は目に見える潮紅反応を起
こさない(そのような化合物が肉眼では見えない血管拡張の原因となる可能性は
あるけれども、一般母集団の大多数が目に見える潮紅反応を経験しない、すなわ
ち上記エステルが非発赤性である)ことを意味する。非血管拡張性のニコチン酸
のエステルにはニコチン酸トコフェロール及びヘキサニコチン酸イノシトールが
含まれるが;ニコチン酸トコフェロールが好ましい。
【0030】 ビタミンB3化合物のその他の誘導体はアミド基の1つ以上の水素を置換した
結果のニコチン酸アミドの誘導体である。本発明に有用なニコチン酸アミド誘導
体の例としては、例えば、活性ニコチン酸化合物(例えば、ニコチン酸アジ化物
又はニコチニル塩化物)とアミノ酸及び有機カルボン酸(例えば、炭素数1〜1
8個)のニコチニルアルコールエステルの反応から誘導されたニコチニルアミノ
酸が挙げられる。このような誘導体の具体例としては、ニコチン尿酸(C88 23)及びニコチニルヒドロキサム酸(C6622)が挙げられる。代表的な
ニコチニルアルコールエステルとしては、カルボン酸サリチル酸、酢酸、グリコ
ール酸、及びパルミチン酸などのニコチニルアルコールエステルが挙げられる。
本明細書で有用なその他のビタミンB3化合物の例は、2−クロロニコチン酸ア
ミド、6−メチルニコチン酸アミド、N−メチル−ニコチン酸アミド、及びナイ
アプラジンである。
【0031】 上記ビタミンB3化合物の例は、当業者に周知であり、種々の業者例えば、シ
グマケミカルカンパニー(ミズーリ州、セントルイス);ICNバイオメディカ
ル社(カリフォルニア州、アービン)及びアルドリッチ・ケミカル・カンパニー
(ウィスコンシン州、ミルウォーキー)から市販されている。
【0032】 1つ以上のビタミンB3化合物を本明細書に使用することができる。好ましい
ビタミンB3化合物はニコチン酸アミド及びニコチン酸トコフェロールである。
ニコチン酸アミドはより好ましい。
【0033】 ビタミンB3化合物の塩もまた本発明に有用である。有用な例としては、アニ
オン性無機種(例えば塩化物)の無機塩及び有機カルボン酸塩のような有機又は
無機塩が挙げられる。これらの及びその他のビタミンB3化合物塩は、当業者に
よって容易に製造できるものであり、例えば、ダブリュー.ウェンナー(W. Wen
ner)による「L−アスコルビン酸及びD−イソアスコルビン酸とニコチン酸及
びそのアミドとの反応(The Raction of L-Ascorbic and D-isoascorbic Acid w
ith Nicotiniric Acid and Its Amide)」(J. Organic Chemistry、14巻、2
2〜26頁、1949年)に記載されており、これは参考として本明細書中に組
み入れる。ウェンナーはアスコルビン酸塩とニコチン酸アミドの合成について述
べている。
【0034】 好ましい実施例において、ビタミンB3化合物の環状窒素は非錯体化型、又は
皮膚に送達した後に非錯体化型になる。より好ましくは、ビタミンB3化合物は
本質的には錯体ではない。したがって、本組成物がビタミンB3化合物を塩とし
て又はそうでなければ錯体として含有する場合、本組成物を皮膚に適用すると、
このような錯体は好ましくは実質的に可逆性である。そのような錯体はpH約5
.0〜約6.0において実質的に可逆的であるべきである。当業者はそのような
可逆性を容易に測定することができる。
【0035】 好ましい実施例において、ビタミンB3化合物は、典型的には塩の形態の約5
0%未満の化合物を含有する。
【0036】 ビタミンB3化合物は実質的には純粋な物質、又は天然(例えば、植物)原料
から好適な物理的及び/又は化学的分離をすることによって得られる抽出物とし
て含まれ得る。ビタミンB3化合物は好ましくは実質的に純粋であり、実質的に
は本来の原料から生じる不純物を含まないことを意味する。実質的には、純粋化
合物は任意に抗酸化剤又はその他の安定剤とともに溶液中に提供されることがで
きる。
【0037】カチオン含有ポリマー 更なる必須成分として、本明細書における組成物は、前記と同義の、両性、両
向性、塩基性、双極イオン性及びカチオン系ポリマー又はそれらの混合物から選
択されるカチオン含有ポリマーを含み、その際、カチオン系ポリマーは、カチオ
ン系多糖類又はその誘導体、ジメチルジアリル塩化アンモニウムのカチオンホモ
ポリマー又はコポリマー、ビニルピロリドンを含むカチオン系コポリマー;アク
リル酸又はその誘導体含むカチオン系コポリマー、N,N,N−トリメチル−2
−[(2−メチル−1−オキソ−2−プロペニル)オキシ]−クロリド、ポリク
アテルニウム(Polyquaternium)−2、四級化キトサンを、又はそれらの混合物か
ら選択される。
【0038】 本発明の組成物は好ましくは約0.01%〜約20重量%、更に好ましくは約
0.05%〜約5重量%、及び特に約0.1%〜約1重量%のカチオン含有ポリ
マー又はそれらの混合物を含む。
【0039】 好ましくは、カチオン含有ポリマーは水溶性、水に分散可能又は水で膨張可能
である。「水で膨張可能」とは、水溶液中で容量を増す又は膨張するカチオン含
有ポリマーの能力を意味する。
【0040】 本明細書における組成物のために好適なカチオン系ポリマー皮膜形成物質は、
カチオン系多糖類又はその誘導体、ジメチルジアリル塩化アンモニウムのカチオ
ン系ホモポリマー又はコポリマー、ビニルピロリドンを含むカチオン系コポリマ
ー;アクリル酸又はその誘導体、N,N,N−トリメチル−2−[(2−メチル
−1−オキソ−2−プロペニル)オキシ]−クロリド、ポリクアテルニウム−2
、四級化キトサンを含むカチオン系コポリマー、又はそれらの混合物である。本
明細書における組成物のための好ましいカチオン系ポリマー皮膜形成物質は、カ
チオン系多糖類又はその誘導体である。
【0041】 カチオン系多糖類の好適な非限定例には以下が挙げられる:セルロース;ヒド
ロキシアルキルセルロース例えばヒドロキシエチルセルロース;分子量120,
000〜2,000,000の範囲を有するカチオン系セルロース誘導体であっ
て、例えば、トリメチルアンモニウム置換エポキシド、更に具体的には、アルフ
ァ−[2−ヒドロキシ−3−トリメチルアンモニオ)プロピル]−オメガ−ヒド
ロキシポリ(オキシ−1,2−エタネジル)クロリドで修飾されたセルロースオ
メガエーテルと反応したヒドロキシエチルセルロースのポリマー第四級アンモニ
ウム塩のような第四級アンモニウム基が含まれ、業界では(CTFA)商品表示
、ポリクアテルニウム−10として知られ、ユニオン・カーバイドコーポレーシ
ョン(Union Carbide Corporation)(米国コネチカット州、ダンベリー)から
「JR」及び「LR」例えば「JR−125」、「JR−400」、「JR−3
0M」、「LR−500」として市販されているもの、業界(CTFA)ではポ
リクアテルニウム−4と呼ばれるジアリルジメチルアンモニウムクロリド/ヒド
ロキシエチルセルロースコポリマーで、「セルクアットL200」又は「セルク
アットH−100」の商品名でナショナル・スターチ・カンパニー(National S
tarch Company)(米国ノースカロライナ州、サリスベリー)から入手可能なも
の及びラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応するヒドロキシエチ
ルセルロースのポリマー第四級アンモニウム塩「クアトリソフトポリマーLM−
200」で、業界ではポリクアテルニウム−24と呼ばれ、アマーコール・コー
プ(Amerchol Corp.)(米国ニュージャージー州、エジソン)から入手可能なも
の;スターチ例えば、スターチの2−ヒドロキシ−3−トリメチル塩化アンモニ
ウムプロピルエーテルのようなカチオン系スターチで、商品名「スタ−ロック3
00」及び「スタ−ロック400」でスタレイ社(Staley Inc.)(米国、ジケ
ーター)から市販され、ヒドロキシル位にて第四級アミンと反応してエーテルを
形成するもの、ヒドロキシアルキルスターチ、アラビノースモノマーを基にした
ポリマー、キシロースに由来するポリマー、フコースに由来するポリマー、フル
クトースに由来するポリマー、ガラクトン酸及びグルクロン酸のような酸含有糖
を基にしたポリマー、ガラクトサミン及びグルコサミン、特にアセチルグルコサ
ミンのようなアミン糖を基にしたポリマー、5員環又は6員環ポリアルコールを
基にしたポリマー、ガラクトースを基にしたポリマー、及びマンノースモノマー
を基にしたポリマー。
【0042】 好適なカチオン系多糖類ゴム誘導体には、グアーゴムとして知られるガラクト
マンナンコポリマーを基にしたポリマーの誘導体が挙げられる。例えば、ヒドロ
キシプロピルグアーゴムのような化合物で、商品名「ジャガー(Jaguar)HP−6
0」、「ジャガーHP−8」、「ジャガーHP−79」、「ジャガーHP−12
0」、「ジャガーHP−200」でローヌプーラン(Rhone-Poulenc)から市販
されているもの又はアクアロン(Aqualon)から入手可能な「ガラクタソール(Ga
lactasol)」;商品名「ジャガーC−162」でローヌプーランから市販されて
いるヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピル塩化トリモニウム;又は例え
ば商品名「ジャガーC−14S」、「ジャガーC−17」、「ジャガーC−13
S」でローヌプーランから、「N−ハンス」例えば「N−ハンス2196」でア
クアロンから、ハーキュレス社(Hercules Inc.)(オランダ)から、又は「コ
スメディアグアーC−261」でヘンケル社(Henkel Inc)(米国ニュージャー
ジー州、ティーネック)から市販されているグアーヒドロキシプロピル塩化トリ
モニウムのようなポリマー化合物。
【0043】 本明細書で使用するのに好適な、ジメチルジアリル塩化アンモニウムのカチオ
ン系ホモポリマー又はコポリマーは、商品名ポリクアテルニウム−6又は「メル
クアット(Merquat)100」でカルゴン(Calgon)(米国ペンシルベニア州、ピ
ッツバーグ)から、「アゲクアット(Agequat)400」でCPSケミカルカンパ
ニー(米国アーカンソー州、ウエストメンフィス)から、又は「ミラポール(mir
apol)100」でローヌプーランから市販されているポリ(ジメチルジアリル塩
化アンモニウム);及び商品名ポリクアテルニウム−7又は商品名「メルクアッ
ト(Merquat)550」でカルゴン(米国ペンシルベニア州、ピッツバーグ)から
市販されているアクリルアミドとジメチルジアリル塩化アンモニウムモノマーか
ら成るポリマー第四級アンモニウム塩である。
【0044】 本明細書で使用するのに好適な、ビニルピロリドンを含むカチオン系コポリマ
ーには、商品表示ポリクアテルニウム−11又は商品名「ガフクァット(Gafquat
)755N」でISP(米国ニュージャージー州、ウエイン)から市販されてい
るポリビニルピロリドンN,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸コポリマー
ジエチルスルフェート溶液;商品表示ポリクアテルニウム−16又は商品名「ル
ビクァット(Luviquat)FC370」でBASF(米国ニュージャージー州、パー
シッパニー)から市販されている、メチルビニルイミダゾリウムクロリドとビニ
ルピロリドンから形成されるポリマー第四級アンモニウム塩;商品表示ポリクア
テルニウム−28又は商品名「ガフクァット(Gafquat)HS−100」でISP
(米国ニュージャージー州、ウエイン)から市販されているビニルピロリドン/
メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドコポリマー;商品表
示ポリクアテルニウム−44又は商品名「ルビクアットMS−370」でBAS
F(米国ニュージャージー州、パーシッパニー)から市販されているビニルピロ
リドンと四級化イミダゾリンモノマーから成るポリマー第四級アンモニウム塩;
及び商品表示ポリクアテルニウム−46又は商品名「ルビクアット・ホールド」
でBASF(米国ニュージャージー州、パーシッパニー)から市販されている、
ビニルカプロラクタムとビニルピロリドンのメチルビニルイミダゾリウムメトサ
ルフェートとの反応によって調製される第四級アンモニウム塩が挙げられる。
【0045】 好適な、アクリル酸又はその誘導体を含むカチオン系コポリマーには、商品表
示ポリクアテルニウム−12で市販されている、エチルメタクリレート/アビエ
チルメタクリレート/ジエチルアミノエチルメチルメタクリレートコポリマーと
ジメチルサルフェートとの反応によって調製されるポリマー第四級アンモニウム
塩;ポリマー物質;アクリルアミドのコポリマー;及び商品表示ポリクアテルニ
ウム−43又は商品名「ボゼクアット(Bozequat)4000」でソシエート・フラ
ンカイス・ヘキスト(Societe Francaise Hoescht)から市販されているアクリ
ルアミド、アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド、2−アミドプロピル
アクリルアミドスルホネート及びDMAPAモノマーのコポリマーが挙げられる
【0046】 本明細書で有用なその他の好適なカチオンポリマーは、業界でポリクアテルニ
ウム−2として知られ、商品名「ミラポールA−15」でローヌプーランから市
販されているポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)(ジメチルイミノ)−1,
3−プロパンジイルイミノカルボニル−イミノ−1,2−プロパンジイル(−ジ
メチルイミノ)−1,2−エタンジイルジクロリド;及び商品表示ポリクアテル
ニウム−29又は商品名「カイタマー(Kytamer)KC」でアマーコールから市販
されているジヒドロキシプロピルキトサントリモニウムクロリドである。
【0047】 本明細書における組成物のための好適な両性ポリマーは、両性アクリル酸含有
コポリマーであり、商品表示ポリクアテルニウム−22又は商品名「メルクアッ
ト(Merquat)280」でカルゴン(Calgon)(米国ペンシルベニア州、ピッツバー
グ)から市販されているジメチルジアリール塩化アンモニウムとアクリル酸のコ
ポリマー;商品表示ポリクアテルニウム−39又は商品名「メルクアットプラス
3330」及び「メルクアットプラス3331」でカルゴン(米国ペンシルベニ
ア州、ピッツバーグ)から市販されているアクリル酸/ジアリルジメチルアンモ
ニウムクロリド/アクリルアミドコポリマー及び商品表示ポリクアテルニウム−
47又は商品名「メルクアット2001N」でカルゴン(米国ペンシルベニア州
、ピッツバーグ)から市販されている、アクリル酸、メチルアクリレート並びに
メタクリルアミドプロピルトリモニウムクロリドの重合により形成される第四級
アンモニウム塩が挙げられる。
【0048】 本明細書における組成物に好適な両向性ポリマーには、アニオン性モノマーと
組合せた第三級アミンモノマーの組合せが挙げられ、更に非イオン系モノマー、
例えば、メタクリルアミドプロピルジメチルアンモニウム/アクリル酸コポリマ
ー;及び以下に示すようなメタクリルアミドエチルカルボキシメチルヒドロキシ
エチルアミンモノマー由来のポリマーが含まれる:
【化2】
【0049】 本明細書における組成物に好適な塩基性ポリマーには、第三級アミン誘導体の
ホモポリマー及び非イオン系モノマーとのコポリマーが挙げられる。好適な物質
の例には、商品表示PVP/メタクリル酸ジメチルアミノエチルコポリマー又は
商品名「コポリマー845/937/958」でISP(米国ニュージャージー
州、ウエイン)から市販されているビニルピロリドンとメタクリル酸ジメチルア
ミノエチルモノマーから調製されるポリビニルピロリドン/メタクリル酸ジメチ
ルアミノエチルコポリマー;一般式(CH2CH2NH)nに従うエチレンイミン
ポリマーのようなポリマー由来のアミン;商品名「ポリミン(Polymin)FG」で
BASFから市販されているnが平均値10を有するPEI−10のようなもの
;商品名「エポミン(Epomin)SP−006でアセト(Aceto)から市販されてい
るnが平均値15を有するPEI−15;「エポミンSP−018」でアセトか
ら市販されているnが平均値45を有するPEI−45;又は商品名「ナルコ6
34」でナルコ(Nalco)から市販されているnが平均値1400を有するPE
I−1400が挙げられる。
【0050】 本明細書における組成物に好適な双極イオン性ポリマーには、メタクリルアミ
ドプロピルベタインと非イオン系モノマーとのコポリマーのようなメタクリルア
ミドプロピルベタインモノマーに由来するポリマーが挙げられる。そのようなポ
リマーの例は、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルベタインのコポリ
マーである。
【0051】 本発明の好ましいカチオン含有ポリマーはカチオン系又は両性ポリマーである
。本明細書での使用に好ましいのは、カチオン系多糖類又はその誘導体及び両性
アクリル酸含有コポリマー又はそれらの混合物から選択されるカチオン系又は両
性ポリマーである。更に好ましいのは、カチオン系セルロース誘導体、カチオン
系多糖類グアーゴム誘導体及びアクリル酸/ジアリルジメチルアンモニウムクロ
リド/アクリルアミドコポリマー、又はそれらの混合物から選択されるカチオン
含有ポリマーである。本発明の組成物の最も好ましいカチオン含有ポリマーは、
ポリクアテルニウム−10、グアーヒドロキシプロピル塩化トリモニウム、ヒド
ロキシプロピルグアーゴム及びアクリル酸/ジアリルジメチルアンモニウムクロ
リド/アクリルアミドコポリマー又はそれらの混合物から選択される。
【0052】 本発明の必須成分として、本明細書における組成物は、1:7〜1:100、
好ましくは1:8〜1:70、最も好ましくは1:9〜1:50のカチオン含有
ポリマー対ビタミンB3化合物の重量比を有する。
【0053】 好ましくは、本発明の組成物は、4%未満のアニオン性界面活性剤、双極イオ
ン性又は両向性界面活性剤、更に好ましくは2%未満の、最も好ましくは1%未
満のアニオン性界面活性剤、双極性又は両向性界面活性剤を含む。
【0054】 好ましい実施例では、本発明の組成物がアニオン性界面活性剤を含む場合、組
成物は1より大きいカチオン含有ポリマー対アニオン性界面活性剤の比を有する
【0055】 更に好ましい実施例では、本明細書における組成物は、約0%〜約2%、更に
好ましくは約0.01%〜約1%のC8〜C30の脂肪酸を含んでもよい。
【0056】希釈液 本発明の好ましい様態では、本発明の組成物は、その中でカチオン含有ポリマ
ー及びビタミンB3化合物が実質的に可溶性であるいかなる液体でもよい皮膚科
学的に許容可能な親水性希釈液を含む。
【0057】 好適な親水性希釈液には、水、及びポリアルキレングリコールのような多価ア
ルコール、更に好ましくはプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリエチレングリコール及びその誘導体を含むアルキ
レンポリオールとその誘導体、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール
、エリスリトール、スレイトール、ペンタエリスリトール、キシリトール、グル
シトール、マニトール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール(例えば、
1,3−ブチレングリコール)、ヘキサントリオール(例えば、1,2、6−ヘ
キサントリオール)、トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリコール、グリ
セリン、エトキシ化グリセリン及びプロポキシ化グリセリン、又はそれらの混合
物を含むアルキレンポリオール及びその誘導体が挙げられる。
【0058】 多価アルコールが存在する場合、本発明の組成物の希釈液は、好ましくは合計
レベルの約3%〜約20重量%、更に好ましくは約5%〜約15重量%、及び特
別好ましくは約7%〜約12重量%の多価アルコール、又はそれらの混合物を含
む。従って、本発明の組成物の親水性希釈液が水及び多価アルコールの混合物を
含む場合、一般に、水は希釈液成分の約80%〜約97重量%、好ましくは約8
5%〜約95重量%、更に好ましくは約88%〜約93重量%含まれる。
【0059】 改善された粘着性効果を提供するという観点から、カチオン含有ポリマー対多
価アルコールの重量比は、好ましくは約1:200〜約1:1の範囲であり、更
に好ましくは約1:100〜約1:5の範囲である。 本発明の組成物において特に好ましい希釈液は、水、グリセリン及びそれらの
混合物である。
【0060】油相 好ましくは本発明の化粧品組成物は、水性連続相中に1つ又はそれより多くの
油相が存在するエマルションの形態であり、各油相は単一の油性成分、又は混和
、又は均一な形態における混合油成分を含んでいる。異なる油相は、異なる物質
又は互いに異なる物質の組合せを含有する。本発明の組成物における油相成分の
合計レベルは、典型的には約0.1%〜約60%、好ましくは約1%〜約30%
、更に好ましくは約1%〜約10%、最も好ましくは2%〜10%である。
【0061】 好ましくは、本明細書の組成物における油相成分は、皮膚軟化物質又はそれら
の混合物、ポリオールカルボン酸エステル及びシリコーン油又はそれらの混合物
を含む。
【0062】 好ましい実施例において、前記油相は、鉱油、植物油、及び動物油、脂肪及び
ワックス、脂肪酸エステル、脂肪族アルコール、脂肪酸、及びそれらの混合物か
ら選択される天然又は合成オイルのような追加的な油性の構成成分を好ましく含
んでいる。これらの油性の構成成分は、組成物の約0.1〜約15重量%、更に
好ましくは約1〜約10重量%存在する。本明細書で使用するのに好ましいのは
例えば、ベヘニルアルコール、セチルアルコール及びステアリルアルコールのよ
うな飽和及び不飽和の脂肪族アルコール及び鉱油又はワセリンのような炭化水素
である。本明細書で使用するのに好適な更なる例は、WO98/22085号に
開示されている。本明細書で好ましい実施例は、WOO98/22085号に記
載されるように約0.1%〜約10重量%の不飽和脂肪酸又はエステルを含む。
【0063】皮膚軟化物質 本発明の組成物は、約100〜約15,000、好ましくは約100〜100
0の重量平均分子量を有する分枝鎖炭化水素;式I:
【化3】 (式中、R1は、H又はCH3から選択され、R2、R3及びR4は独立してC1〜C 20 の直鎖又は分枝鎖アルキルから選択され、及びxは1〜20の整数である)及
び式(II)を有する化合物:
【化4】 (式中、R5は、任意でヒドロキシ又はC1〜C4のアルキル置換ベンジルから選
択され、及びR6はC1〜C20の分枝鎖又は直鎖アルキルから選択される)及びそ
れらの混合物の化合物から選択される皮膚軟化物質を含むことができる。
【0064】 本明細書で使用するのに好適な分枝鎖炭化水素は、イソドデカン、イソヘキサ
デカン、イソエイコサン、イソオクタヘキサコンタン、イソヘキサペンタコンタ
ヘクタン、イソペンタコンタオクタクタン、及びそれらの混合物から選択される
。本明細書で使用するのに好適なのは、商品名パーメチル(Permethyl)(登録
商標)で販売され、米国ニュージャージー州サウスプレインフィールド私書箱7
35のプレスパース社(Presperse Inc)から市販されている分枝鎖脂肪族炭化
水素である。上記式Iの好適なエステル皮膚軟化物質には、イソステアリン酸メ
チル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリルネオペンタノエート、イ
ソノニルイソノナノエート、イソデシルオクタノエート、イソデシルイソノナノ
エート、トリデシルイソノナノエート、ミリスチルオクタノエート、オクチルペ
ラルゴネート、オクチルイソノナノエート、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチ
ルネオペンタノエート、ミリスチルオクタノエート、プロピオン酸ミリスチル、
ミリスチン酸イソプロピル及びそれらの混合物が挙げられるが、これに限定しな
い。式(II)の好適なエステル皮膚軟化物質にはC12〜15のアルキル安息
香酸塩類が挙げられるが、これに限定しない。
【0065】 本明細書で使用するのに好ましい皮膚軟化剤は、イソヘキサデカン、イソオク
タコンタン、イソノニルイソノナノエート、イソデシルオクタノエート、イソデ
シルイソノナノエート、トリデシルイソノナノエート、ミリスチルオクタノエー
ト、オクチルイソノナノエート、ミリスチン酸ミリスチル、イソステアリン酸メ
チル、イソステアリン酸イソプロピル、C12〜15のアルキル安息香酸塩類及
びそれらの混合物である。
【0066】 本明細書で使用するのに特に好ましい皮膚軟化剤は、イソヘキサデカン、イソ
ノニルイソノナノエート、イソステアリン酸メチル、イソステアリン酸イソプロ
ピル、又はそれらの混合物である。
【0067】 皮膚軟化物質は好ましくは、組成物に対して約0.1〜約10重量%、好まし
くは約0.1〜約8重量%、特に好ましくは約0.5〜約5%の濃度で存在する
【0068】ポリオールカルボン酸エステル 本発明の組成物は更に追加的皮膚軟化剤として、ポリオールカルボン酸エステ
ルを含んでもよい。
【0069】 本発明の組成物は、好ましくは約0.01〜約20重量%、更に好ましくは約
0.1〜約15重量%、及び特に好ましくは約0.1〜約10重量%のポリオー
ルエステルを含む。組成物の油重量によるポリオールエステルの濃度は、好まし
くは約1%〜約30%、更に好ましくは約5%〜約20%である。改善された皮
膚の柔軟性及び滑らかさを提供するという観点から、カルボン酸ポリオールエス
テル対前記皮膚軟化物質の重量比は好ましくは約5:1〜約1:5の範囲であり
、更に好ましくは2:1〜約1:2の範囲である。
【0070】 本発明で有用な好ましいポリオールポリエステルは、糖及び関連物質のC1
30のモノ−及びポリエステルである。このようなエステルは糖、あるいはポリ
オール部分及び一つ又はそれ以上のカルボン酸部分に由来している。構成成分の
酸及び糖によって、これらのエステルは室温で液体であったり、固体であったり
する。例には:グルコーステトラオレエート、オレイン酸のガラクトーステトラ
エステル、ソルビトールテトラオレエート、スクローステトラオレエート、スク
ロースペンタオレエート、スクロースヘキサオレエート、スクロースヘプタオレ
エート、スクロースオクタオレエート、カルボン酸エステル部分が1:2のモル
比でパルミトオレエートとアラキデートであるソルビトールヘキサエステル、及
びエステル化カルボン酸部分が1:3:4のモル比でラウレート、リノレート及
びベヘネートであるスクロースのオクタエステルが挙げられる。その他の物質で
はスクロースの綿実油又は大豆油脂肪酸エステルが挙げられる。このような物質
のその他の例はWO96/16636号に記載されており、参考として本明細書
に組み入れる。特に好ましい物質は、INCI名、スクロースポリコットンシー
デートによって知られる。
【0071】シリコーン油 本組成物は好ましくは少なくとも1つのシリコーンオイル相を含む。(1つ又
は複数の)シリコーンオイル相は、一般に前記組成物の約0.1〜約20%、好
ましくは約0.5〜約10%、更に好ましくは約0.5〜約5%である。その、
又は各シリコーンオイル相は、好ましくは1つ又はそれより多いシリコーン成分
を含んでいる。
【0072】 シリコーン成分は、直鎖、分岐、及び環式シリコーンを含めて液体であり得る
。本発明に有用な好適なシリコーン液には、ポリアルキルシロキサン液、ポリア
リールシロキサン液、環式及び線状ポリアルキルシロキサンを含めたシリコーン
、ポリアルコキシル化シリコーン、アミノ及び第四級アンモニウム修飾シリコー
ン、ポリアルキルアリールシロキサン又はポリエーテルシロキサンコポリマー、
及びそれらの混合物が含まれる。前記シリコーン液は揮発性又は非揮発性である
。シリコーン液は一般に約200,000未満の重量平均分子量を有する。好適
なシリコーン液は、約100,000未満、好ましくは約50,000未満、最
も好ましくは約10,000未満の分子量を有する。好ましくはシリコーン液は
、約100〜約50,000及び好ましくは約200〜約40,000の重量平
均分子量を有するシリコーン液から選択される。典型的にはシリコーン液は、2
5℃にて約0.65〜約600,000mm2.s-1、好ましくは約0.65〜
約10,000mm2.s-1の範囲の粘度を有する。1970年7月29日のダ
ウ・コーニングコーポレート試験法CTM0004において前述したようなガラ
スキャピラリー粘度計の手段によって粘度を測定することができる。本明細書で
使用することができる好適なポリジメチルシロキサンには、例えば、ゼネラル・
エレクトリックカンパニーからSF及びビスカシル(登録商標)シリーズとして
、及びダウ・コーニングからダウ・コーニング200シリーズとして入手できる
ものが挙げられる。非揮発性ポリアルキルアリールシロキサン、例えば、25℃
にて約0.65〜30,000mm2.s-1の粘度を有するポリメチルフェニル
シロキサンも有用である。このようなシロキサンは、例えば、ゼネラル・エレク
トリックカンパニーからSF1075メチルフェニル液として、又はダウ・コー
ニングから556コスメチック・グレード液として入手可能である。本発明への
使用に好適な環式ポリジメチルシロキサンは、約3〜約7個の(CH32SiO
部分を結合した環構造を有する。
【0073】 好ましい実施例においては、前記シリコーン液は、ジメチコン、デカメチルシ
クロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、フェニルメチコ
ーン、及びそれらの混合物から選択される。
【0074】 シリコーンゴムもまた本明細書に使用し得る。本明細書における用語「シリコ
ーンゴム」は、約200,000を超える、好ましくは約200,000〜約4
,000、000の重量平均分子量を有する高分子量シリコーンを意味する。非
揮発性ポリアルキル及びポリアリールシロキサンゴムも包含される。好ましい実
施例においては、シリコーンオイル相は、シリコーンゴム又はシリコーンゴムを
含むシリコーンの混合物を含んでいる。典型的には、前記シリコーンゴムの粘度
は、25℃において約1,000,000mm2.s-1以上である。ジメチコン
を包含するシリコーンゴムは、ペトラーチ(Petrarch)、及び米国特許第4,1
52,416号(1979年5月1日発行、スピッツアー(Spitzer)ら)及び
ノル(Noll)、ウォルター(Walter)のシリコーンの化学と技術(Chemistry an
d Technology of Silicones)(ニューヨーク、アカデミック・プレス、196
8年)を含むその他によって記載されている。ゼネラル・エレクトリックシリコ
ーンゴムデータシートSE30、SE33、SE54及びSE76も記載されて
いるシリコーンゴムである。シリコーンゴムの具体例には、ポリジメチルシロキ
サン、(ポリジメチルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポ
リ(ジメチルシロキサン)(ジフェニル)(メチルビニルシロキサン)コポリマ
ー及びそれらの混合物が挙げられる。本明細書への使用に好ましいシリコーンゴ
ムは、ジメチコノール、及びジメチコン及びそれらの混合物から選択される分子
量が約200,000〜約4,000,000のシリコーンゴムである。
【0075】 本明細書のシリコーン相は、好ましくはシリコーンゴム−液混合物の一部とし
て前記組成物に組み入れられたシリコーンゴムを含んでいる。前記シリコーンゴ
ムがシリコーンゴム−液混合物の一部として組み入れられた時、前記シリコーン
ゴムは、好ましくは前記シリコーンゴム−液混合物の約5〜約40重量%、特に
約10〜20重量%を構成する。本明細書に好適なシリコーンゴム−液混合物は
、本質的には: (i)ジメチコノール、フルオロシリコーン、及びジメチコン及びそれらの混
合物から選択される、約200,000〜約4,000,000の分子量を有す
るシリコーン;及び (ii)シリコーン液であるキャリアであって、約0.65mm2.s-1〜約
100mm2.s-1の粘度を有するキャリアから成り、 その際、i)対ii)の比率は約10:90〜約20:80であり、前記シリ
コーンゴムを基準にした構成成分は約100mm2.s-1〜約100,000m
2.s-1、好ましくは500mm2.s-1〜約10,000mm2.s-1の最終
的な粘度を有する。
【0076】 本明細書の組成物に使用する成分に基づいて、とりわけ好ましいシリコーンゴ
ム−液混合物は、粘度が約0.65〜100mm2.s-1であるシリコーン液キ
ャリアとともに、分子量が約200,000〜約4,000,000であるジメ
チコノールゴムである。このシリコーン構成成分の例は、ダウ・コーニング社か
ら入手可能なダウ・コーニングQ2−1403(85%の5mm2.s-1ジメチ
コン液/15%のジメチコノール)及びダウ・コーニングQ2−1401である
【0077】 更にシリコーンオイル相への使用に好適なシリコーン成分としては、任意に流
動性キャリア中に分散する架橋ポリオルガノシロキサンポリマーが挙げられる。
一般に、架橋ポリオルガノシロキサンポリマーが存在する時、(もし存在すれば
)そのキャリアとともに、組成物において0.1〜約20%、好ましくは約0.
5〜約10%、更に好ましくは約0.5〜約5%の濃度で含まれる。このような
ポリマーには、架橋剤によって架橋ポリオルガノシロキサンポリマーを含んでい
る。好適な架橋剤は、WO98/22085号に開示されている。本明細書で使
用するのに好適なポリオルガノシロキサンポリマーには、メチルビニルジメチコ
ーン、メチルビニルジフェニルジメチコーン及びメチルビニルフェニルメチルジ
フェニルジメチコーンが挙げられる。
【0078】 本明細書で使用するのに具体的な市販されている架橋されたポリオルガノシロ
キサンポリマーは、信越化学株式会社製の商品名KSG、例えばKSG−15、
KSG−16、KSG−17、KSG−18で入手可能なシリコーンビニルクロ
スポリマー混合物である。このような物質は架橋されたポリオルガノシロキサン
ポリマーとシリコーン液の組合せを含有する。有機両親媒性乳化剤物質とともに
本明細書で使用するのに特に好ましいのはKSG−18である。KSG−15、
KSG−16、KSG−17及びKSG−18に割り振られたINCI名はそれ
ぞれシクロメチコーンジメチコーン/ビニルジメチコーンクロスポリマー、ジメ
チコーンジメチコーン/ビニルジメチコーンクロスポリマー、シクロメチコーン
ジメチコーン/ビニルジメチコーンクロスポリマー及びフェニルトリメチコーン
ジメチコーン/フェニルビニルジメチコーンクロスポリマーである。
【0079】 本発明において、シリコーンオイル相への使用に好適な、別の種類のシリコー
ン成分には、少なくとも1つのポリジオルガノシロキサンセグメント及び少なく
とも1つのポリオキシアルキレンセグメントを含有するポリジオルガノシロキサ
ン−ポリオキシアルキレンコポリマーが含まれる。好適なポリジオルガノシロキ
サン断片及びそのコポリマーは、WO98/22085号に開示されている。好
適なポリジオルガノシロキサン−ポリアルキレンコポリマーは、商品名ベルシル
(登録商標)でWacker-Chemie GmbH、Geschaftsbereich S、Postfach D-8000 Mu
nich 22から、及びアビル(登録商標)でThゴールドシュミット社(Th. Golds
chmidt Ltd.)(Tego House、 Victoria Road、 Ruislip、 Middlesex、 HA4
0YL)から市販されており、例えばベルシル(登録商標)6031及びアビル(
登録商標)B88183である。本明細書で使用するのに特に好ましいコポリマ
ー液混合物には、CTFA名ジメチコーン/ジメチコーンコポリオールを有する
ダウ・コーニングDC3225Cが挙げられる。
【0080】両親媒性(Amphiphilic)界面活性剤 本明細書の組成物の更に好ましい構成成分は有機両親媒性界面活性剤であり、
製品中又は製品を皮膚に適用した時に室温又は高温でスメクチックリオトロピッ
ク結晶を形成することができる。前記有機両親媒性界面活性剤は、本発明の組成
物の安定性及び皮膚の感触を改善することにおいて、本発明においてとりわけ価
値があることが見出されている。好ましくは、本明細書における組成物は、約0
.01%〜約4%、好ましくは約0.05%〜約3%、及び更に好ましくは約0
.08%〜約2%のレベルで非イオン系両親媒性界面活性剤を含む。本明細書で
好適な非イオン系両親媒性界面活性剤の好ましいクラス及び特性はWO98/2
2085号に開示されており、参考として本明細書に組み入れる。本明細書で好
ましいのは、アシル置換基が約8〜約24、好ましくは約8〜約20の炭素原子
及び0、1又は2つの不飽和部分及びポリエチレングリコール誘導体、又はそれ
らの混合物を含有するモノ−、ジ−及びトリ−アシル糖エステル及びそれらの混
合物である。本明細書で極めて好ましいのは、ソルビタン又はソルビトール脂肪
酸エステル及びスクロース脂肪酸エステルの混合物を基にした脂肪酸エステル混
合物であって、各脂肪酸は、好ましくはC8〜C24であり、更に好ましくはC10
〜C20である。好ましい脂肪酸エステル乳化剤は、潤いを与えるという見地から
は、ソルビタン又はソルビトールC16〜C20脂肪酸エステルと、スクロースC10 〜C16脂肪酸エステル、特にステアリン酸ソルビタン及びスクロースココエート
の混合物である。これは、ICIから商品名アーラトン(Arlatone)2121と
して市販されている。
【0081】湿潤剤 本発明の組成物は、好ましくは約0.01%〜約20%、更に好ましくは約0
.1%〜約15%及び特に好ましくは約0.5%〜約15%のレベルで存在する
追加的な湿潤剤を含んでもよい。
【0082】 本明細書で有用な好適な追加の湿潤剤は、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナ
トリウム(NaPCA)、グアニジン;グリコール酸及びグリコール酸塩(例え
ばアンモニウム及び第四級アルキルアンモニウム);乳酸及び乳酸塩(例えばア
ンモニウム及び第四級アルキルアンモニウム);いかなる変異型におけるアロエ
(例えば、アロエゲル);ヒアルロン酸及びその誘導体(例えば、ヒアルロン酸
ナトリウムのような塩誘導体);クトアミドモノエタノールアミン;アセトアミ
ドモノエタノールアミン;尿素;パンテノール及びその誘導体;及びそれらの混
合物である。
【0083】 追加的湿潤剤の少なくとも一部(組成物の約5重量%まで)を粒子状の架橋さ
れた疎水性アクリレート又はメチルメタクリレートコポリマーとの混合材料の形
態に組み入れることができ、それ自体好ましくは約0.1%〜約10%の量で存
在し、水相又は分散相のいずれかに加えることができる。このコポリマーは、光
沢を減らし、オイルを調整するのに特に価値がある一方、良好な加湿効果を提供
する助けとなり、詳細な説明はWO96/03964号に記載されており、参考
として引用し本明細書に組み入れる。
【0084】 上に列記した化合物は、単独又は組み合わせて組み入れて良い。好ましい追加
的湿潤剤は、尿素、パンテノール及びそれらの混合物から選択される。
【0085】 好ましい実施例においては、前記油相及び有機両親媒性界面活性剤が、存在す
る時は、水中で有機両親媒性界面活性剤のクラフトポイントより高い温度で(し
かし好ましくは約60℃未満)プレミックスして、尿素の追加に先立って、液晶
/水中油型分散液を形成する。前記尿素は、前記両親媒性乳化界面活性剤及び前
記ポリオール脂肪酸ポリエステルと組み合わせて、水中油型スキンケアエマルシ
ョン組成物という状態で皮膚に顕著に潤いを与えて柔軟にするのに、本明細書に
おいてとりわけ効果的であることが見出されている。
【0086】 増粘剤、非閉塞性保湿剤、中和剤、芳香剤、着色剤及び界面活性剤のような多
種多様の任意成分も本明細書の皮膚組成物に加えることができる。
【0087】増粘剤 本発明の組成物は増粘剤を含んでもよい。 一般に、本発明の組成物は組成物の約0.01%〜約10重量%、好ましくは
約0.1%〜約8重量%、最も好ましくは約0.5%〜約5重量%の増粘剤又は
それらの混合物を含んでもよい。
【0088】 本明細書における組成物においてポリマーの増粘剤を用いる場合、ポリマーの
安定性を過度に妨害しないように、一価から多価の金属イオンレベルは好ましく
は1%未満、更に好ましくは0.25%未満、一層更に好ましくは0.05%未
満にすべきである。
【0089】 好ましい非イオン系増粘剤には、ポリアクリルアミドポリマー、架橋ポリ(N
−ビニルピロリドン)、多糖類、天然ゴム又は合成ゴム、ポリビニルピロリドン
、及びポリビニルアルコールが挙げられる。好ましいアニオン性増粘剤には、ア
クリル酸/エチルアクリレートコポリマー、カルボキシビニルポリマー及びアル
キルビニルエーテルの架橋コポリマー及び無水マレイン酸が挙げられる。本明細
書で使用するのに特に好ましい増粘剤は、非イオン系ポリアクリルアミドポリマ
ー及びアクリル酸/エチルアクリレートコポリマー、又はそれらの混合物である
。本明細書で使用するのに一層更に特に好ましいのは、非イオン系ポリアクリル
アミドポリマーである。
【0090】ポリアクリルアミドポリマー 本明細書で有用な非イオン系ポリアクリルアミドポリマーは、置換されたポリ
アクリルアミドで、分枝状又は非分枝状である。これらのポリマーは、非置換又
は1個又は2個のアルキル基(好ましくはC1〜C5)で置換されたアクリルアミ
ド及びメタクリルアミドを含有する様々なモノマーから形成することができる非
イオン系水分散性ポリマーである。好ましいのは、アクリレートアミド及びメチ
ルメタクリレートアミドであり、その際アミドの窒素は置換されていないか、若
しくは1又はそれより多くのC1〜C5アルキル基(好ましくは:メチル、エチル
又はプロピル)で置換されており、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド
、N−メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタ
クリルアミド及びN,N−ジメチルアクリルアミドである。このようなモノマー
は一般に米国特許第4,963,348号(1990年10月16日発行、ボリ
ック(Bolich、 Jr.)ら)に開示されており、参考として本明細書に組み入れる
。これらのコポリマーは、ジアルケニル化合物のような通常の中性架橋剤を使用
して、任意に形成される。カチオンポリマーに対するそのような架橋剤の使用は
、米国特許第4,628,078号(1986年12月9日発行、グローバー(
Glover)ら)及び米国特許第4,599,379号(1986年7月8日発行、
フレッシャー(Flesher)ら)に開示されており、双方共参考として本明細書に
組み入れる。このような非イオン系コポリマーは、約1,000,000より大
きい、好ましくは約1,500,000より大きい及び約30,000,000
までの範囲の分子量を有する。好ましくは逆相エマルション重合によって合成さ
れる結果、このような非イオン系ポリアクリルアミドは、ポリアクリルアミドの
水分散性を促進するのを助ける高いHLB界面活性剤(約7〜約10のHLB)
を含有する鉱油などのような水不混和性溶媒に事前に分散される。本明細書で用
いるのに最も好ましいのは、セピゲル(Sepigel)305の商品名でセピック社
(Seppic Corporation)から市販されているCTFA名称:ポリアクリルアミド
及びイソパラフィン及びラウレス−7の非イオンポリマーである。
【0091】 本明細書で有用なもうひとつのポリアクリルアミドポリマーには、アクリルア
ミドと、アクリル酸で置換したアクリルアミド、及び置換したアクリル酸との多
重ブロックコポリマーがある。このような多重ブロックコポリマーの市販商品の
例としては、リポケミカルズ社(Lipo Chemicals, Inc.)(ニュージャージー州
パターソン)のハイパン(Hypan)SR150H,SS500V,SS500W
、SSSA100Hが挙げられる。
【0092】架橋ポリ(N−ビニルピロリドン) 本明細書で有用な架橋ポリビニル(N−ピロリドン)には、米国特許第5,1
39,770号(1992年8月18日発行、シー(Shih)ら)及び米国特許第
5,073,614号(1991年12月17日、シーら)に記載されているよ
うなものが挙げられる。このようなゲル化剤は典型的には約2〜約12の炭素原
子を含有する末端ジオールのジビニルエーテル及びジアリルエーテル、約2〜約
600単位を含有するポリエチレングリコールのジビニルエーテル及びジアリル
エーテル、約6〜約20の炭素原子を有するジエン、ジビニルベンゼン、ペンタ
エリスリトールのビニル及びアリルエーテルなどから成る群から選択される約0
.25%〜約1重量%の架橋剤を含有する。典型的には、これらのゲル化剤を5
%水溶液として25℃において#6のスピンドルを装着したブルックフィールド
RVT粘度計を使用して10rpmにて測定すると、約25,000〜約40,0
00mPa.s(cps)の粘度を有する。これらのポリマーの市販品の例としては、イ
ンターナショナル・スペシャリティ・プロダクツ社(International Specialty
Products)(ニュージャージー州ウェイン)から市販されるACP−1120、
ACP−1179、及びACP−1180が挙げられる。
【0093】多糖類 多種多様な多糖類が本明細書で使用するのに好適である。「多糖類」とは糖(
例えば炭水化物)単位を繰り返す骨格鎖を含有するゲル化剤を意味する。多糖類
ゲル化剤の非限定的な例には、セルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチル
セルロース、セルロースアセテートプロピオネートカルボキシレート、ヒドロキ
シエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセ
ルロース、微結晶性セルロース、ナトリウムセルローススルフェート、及びそれ
らの混合物から成る群から選択されるものが含まれる。アルキル置換セルロース
もまた本明細書で有用である。これらのポリマーの中で、セルロースポリマーの
ヒドロキシ基は、ヒドロキシアルキル化セルロースを作るためにヒドロキシアル
キル化され(好ましくは、ヒドロキシエチル化もしくはヒドロキシプロピル化)
、更にエーテル結合を介してC10〜C30の直鎖あるいは側鎖アルキル基で修飾さ
れる。典型的にはこれらのポリマーは、C10〜C30の直鎖又は側鎖アルコールと
ヒドロキシアルキルセルロースとのエーテルである。本明細書で有用なアルキル
基の例としては、ステアリル、イソステアリル、ラウリル、ミリスチル、セチル
、イソセチル、ココイル(すなわちココヤシ油のアルコールに由来するアルキル
基)、パルミチル、オレイル、リノレイル、リノレニル、リシノレイル、ベヘニ
ル、及びこれらの混合物から成る群から選択されるものが挙げられる。ヒドロキ
シエチルセルロースに基づいたそのような物質については、ヒドロキシエチルモ
ル置換は3.0より大きい。アルキルヒドロキシアルキルセルロースエーテルの
中で好ましいのは、CTFA名セチルヒドロキシエチルセルロースを与えられた
物質であり、それはセチルアルコールとヒドロキシエチルセルロースのエーテル
である。この物質はナトロゾル(Natrosol)(登録商標)CSプラスという商品名
でアクアロン・コーポレーション(Aqualon Corporation)から市販されている
【0094】 その他の有用な多糖類には、3ユニットごとに(1−>3)結合グルコースユ
ニットが(1−>6)結合グルコースと直鎖を構成するスクレログルカンが含ま
れ、その市販されている例は、マイケル・メルシェ・プロダクト社(Michel Mer
cier Products Inc.)(ニュージャージー州マウンテンサイド)のクレアロゲル
(Clearogel)(登録商標)CS11である。
【0095】ゴム 本明細書で有用なその他の増粘剤には、アカシア、寒天、アルギン、アルギン
酸、アルギン酸アンモニウム、アミロペクチン、アルギン酸カルシウム、カラゲ
ナンカルシウム、カルニチン、カラゲナン、デキストリン、ゼラチン、ゲランゴ
ム(gellan gum)、ヘクトライト、ヒアルロン酸、水酸化ケイ素、ヒドロキシプ
ロピルキトサン、カラヤゴム、ケルプ、イナゴ豆ゴム、納豆ゴム、アルギン酸カ
リウム、カラゲナンカリウム、アルギン酸プロピレングリコール、スクレロチウ
ムゴム、カルボキシメチルデキストランナトリウム、カラゲナンナトリウム、ト
ラガカントゴム、キサンタンゴム、及びそれらの混合物から選択される物質が挙
げられる。
【0096】 また、B.F.グッドリッチ社((B.F. Goodrich Company)からカルボポー
ル(Carbopol)樹脂の商品名で販売されているアクリル酸/エチルアクリル酸コ
ポリマー及びカルボキシビニルポリマーも有用である。好適なカルボポール樹脂
はWO98/22085号に記載されている。
【0097】アルキルビニルエーテルと無水マレイン酸の架橋コポリマー このようなコポリマーでは、ビニルエーテルは、式R−O−CH=CH2で表
され、式中RはC1〜C6のアルキル基であり、好ましくはRはメチルである。好
ましい架橋剤はC4〜C20のジエンで、好ましくはC6からC16、最も好ましくは
8からC12のジエンである。とりわけ好ましいコポリマーはメチルビニルエー
テル及び無水マレイン酸から生成するコポリマーであり、その際そのコポリマー
はデカジエンと架橋し、前記ポリマーを0.5%水溶液に希釈した場合、pH7
で25℃において、ブルックフィールドRTV粘度計(スピンドル#7、10rp
m)を使用して測定すると、粘度は50,000〜70,000mPa.s(cps)を示
す。このコポリマーはCTFA指定のPVM/MAデカジエンクロスポリマーを
有し、スタビライズ(Stabileze)(登録商標)tm06としてインターナショ
ナル・スペシャリティ・プロダクト社(International Specialty Products)(
ニュージャージー州ウェイン)から市販されている。
【0098】 本明細書で有用なその他の増粘剤は、水溶性グリセリルポリ(メチル)アクリ
レート潤滑剤(例えば、ヒスパゲル(Hispagel)(登録商標));商品名ルブラジ
ェル(Lubrajel)(登録商標)でガーディアンケミカルコーポレーション(Guar
dian Chemical Corporation)(ニューヨーク州 1787 Hauppage、230 M
arcus Blvd)から入手可能なポリグリセリルメタクリレート潤滑剤及びそれらの
混合物である。通常は、ルブラジェル(Lubrajel)は、グリセリン酸ナトリウム
とメタクリル酸ポリマーとの反応により生ずる水和物又は包接化合物として記載
することができる。その後、前記水和物又は包接化合物は、少量のプロピレング
リコールにより安定化され、続いて最終生成物の水和性が調整される。ルブラジ
ェルは、グリセレート:ポリマー比及び粘度を変えた多数の等級が販売されてい
る。好適なルブラジェルには、ルブラジェルTW、ルブラジェルCG及びルブラ
ジェルMS、ルブラジェルWA、及びいわゆるルブラジェル油が挙げられる。
【0099】 本明細書において酸性基を含有する親水性ゲル化剤の中和に使用するのに好適
な中和剤には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、トリス緩
衝液及びトリエタノールアミンが挙げられる。
【0100】 本発明の組成物は一般にエマルションの形態であり、好ましくは製品の粘度が
少なくとも約4,000mPa.s、及び好ましくは約4,000〜約300,00
0mPa.s、更に好ましくは約8,000〜約250,000mPa.s、及び特に好ま
しくは約10,000〜約200,000mPa.s、及び更に特に好ましくは約1
0,000〜約150,000mPa.s(25℃、非希釈、ブルックフィールドR
TV粘度計(5rpmのT−Cスピンドル及びヘリオパス・スタンド))となるよ
うに配合する。
【0101】 本発明の組成物は約0.01〜約10%、好ましくは約0.1〜約5%のパン
テノール加湿剤を含有し得る。前記パンテノール加湿剤は、D−パンテノール(
〔R〕−2,4−ジヒドロキシ−N−〔3−ヒドロキシプロピル)〕−3,3−
ジメチルブタミド)、DL−パンテノール、パントテン酸カルシウム、ローヤル
ゼリー、パンテチン、パントテイン、パンテニルエチルエーテル、バガミン酸、
ピリドキシン、パントイルラクトース、及びビタミンB錯体から選択し得る。
【0102】 その他の任意物質には、サリチル酸のような表皮剥奪剤/落屑剤;タンパク質
及びポリペプチド及びその誘導体;好ましくは約0.1%〜約5%の濃度での、
例えばジャーモール(germall)115、ヒドロキシ安息香酸のメチル、エチル、
プロピル及びブチルエステル、ベンジルアルコール、EDTA、ユーキシル(Eux
yl)(登録商標)K400、ブロモポール(Bromopol)(2−ブロモ−2−ニトロ
プロパン−1,3−ジオール)及びフェノキシプロパノールのような水溶性又は
可溶化可能な保存剤;イルガサン(Irgasan)(登録商標)及びフェノキシエタノ
ール(好ましくは0.1%〜約5%の濃度で)のような抗菌剤;ヒアルロン酸、
及びサンウエット(Sanwet)(登録商標)IM−1000、IM−1500及びI
M−2500でセラニーズ・スーパーアブソーベント・マテリアルズ(Celanese
Superabsorbent Materials)(米国バージニア州、ポーツミス)から入手可能
であり、米国特許第4,076,663号に記載されているスターチグラフトポ
リアクリル酸ナトリウムのような可溶性又はコロイド状に可溶性の保湿剤;ビタ
ミンA、ビタミンC、ビタミンE及びその誘導体及びビタミンKのようなビタミ
ン類;アルファ及びベータヒドロキシ酸;アロエ;スフィンゴシン類及びフィト
スフィンゴシン類、コレステロール;美白剤;N−アセチルシステイン;着色剤
;芳香剤及び香料可溶化剤が挙げられる。
【0103】 日焼け止め剤も本発明において有用である。多種多様な日焼け止め剤は、米国
特許第5,087,445号(1992年2月11日発行、ヘイフィー(Haffey
)ら);米国特許第5,073,372号(1991年12月17日、ターナー
(Turner)ら);米国特許第5,073,371号(1991年12月17日、
ターナー(Turner)ら);及びセガリン(Segarin)ら著、化粧品の科学と技術
(Cosmetics Science and Technology)(VIII章)の189ページ以下参照
に記載されている。本発明の組成物に有効なそれらの日焼け止め剤のうち好まし
いものは、2−エチルヘキシル−p−メトキシケイ皮酸、2−エチルヘキシル−
N,N−ジメチル−p−アミノベンゾエート、p−アミノ安息香酸、2−フェニ
ルベンズイミダゾール5−スルホン酸、オクトクリレン、オキシベンゾン、ホモ
メンチルサリチレート、オクチルサリチレート、4,4'−メトキシ−t−ブチ
ルジベンゾイルメタン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、3−ベンジリデ
ンカンファー、3−(4−メチルベンジリデン)カンファー、二酸化チタン、酸
化亜鉛、シリカ、酸化鉄、パーソル(Parsol)MCX、ユーソレックス(Eusole
x)6300、オクトクリレン、パーソル(Parsol)1789、及びそれらの混
合物から選択される。更にその他に有効な日焼け止め剤は、米国特許第4,93
7,370号(サバテリ(Sabatelli)、1990年6月26日発行);及び米
国特許第4,999,186号(サバテリ(Sabatelli)ら、1991年3月1
2日発行に開示されている。
【0104】 一般に、日焼け止め剤は、本発明で有用な組成物の約0.5〜約20%を構成
することができる。正確な量は、選択される日焼け止め剤及び所望の太陽光線保
護指数(SPF)によって変わる。SPFは、紅斑に対する日焼け止め剤の一般
に用いられる光防止指標である。米国官報(Federal Register)、43巻、16
6号、38206〜38269頁、(1978年8月25日)を参照のこと。
【0105】 本発明の組成物は追加的に約0.1〜約5重量%のアルミニウムスターチオク
テニルスクシネートを含み得る。アルミニウムスターチオクテニルスクシネート
は、オクテニル無水コハク酸のデンプンとの反応生成物のアルミニウム塩であり
、ドライ・フロ(Dry Flo)の登録商標でナショナル・スターチ・アンド・ケミ
カル社(National Starch & Chemical Ltd.)より市販されている。皮膚の感触
及び適用性の見地から、ドライ・フロ(Dry Flo)は本発明において有効である
【0106】 本明細書におけるその他の任意の物質には顔料が挙げられ、それが水不溶性の
場合、油相構成成分の全濃度含まれて寄与する。本発明の組成物への使用に好適
な顔料は、有機及び/又は無機である。更に顔料という用語には、つや消し仕上
げ剤、及び更に光散乱剤のような低色調性又は低光沢性物質も含まれる。好まし
くは本発明の組成物は、約1.3〜約1.7の屈折率を有する粒子状物質、組成
物に分散され、約2〜約30μmの粒子サイズの中央値を有する粒子状物質を含
む。好ましくは、本明細書で有用な粒子状物は、比較的狭い分布を有し、それは
、50%より多い粒子がそれぞれの中央値のどちらかの端3μm以内に入ること
を意味する。また、50%より多い、好ましくは60%より多い、より好ましく
は70%より多い粒子が、それぞれの中央値として規定された大きさの範囲に入
ることが好ましい。好適な粒子状物質は、有機又はオルガノシリコーンであり、
好ましくはオルガノシリコーンポリマーである。好ましい粒子は、自由流動性の
中実の物質である。「中実」が意味するものは、粒子が中空ではないということ
である。中空粒子の中央の空隙は、屈折率及びそれによる皮膚又は組成物に対す
る粒子の可視の効果に対する有害反応を示し得る。好適な有機粒子状物質として
は、上述のポリメチルシルセスキオキサン、ポリアミド、ポリテン、ポリアクリ
ロニトリル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリスチレン、ポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)及びポリ(塩化ビニリデン)で作られたものが挙げ
られる。上述した物質のモノマーに由来するコポリマーもまた使用できる。無機
物質としては、シリカ及び窒化ホウ素が挙げられる。本明細書で有用な粒子状物
質の代表的な市販例は、約4.5μmの粒子サイズ中央値を有するトスパール(
登録商標)145及びエチレン/アクリル酸コポリマーであり、約10μmの粒
子サイズ中央値を有するクボからのEA−209(登録商標)又はそれらの混合
物である。
【0107】 好適な色素の更なる例は、二酸化チタン、クボからの事前に分散させた二酸化
チタン、例えばクボGWL75CAP、酸化鉄、アクリグルタメート酸化鉄、ウ
ルトラマリン・ブルー、医薬品及び化粧品用染料、カルミン、及びそれらの混合
物である。組成物の種類に応じて、顔料の混合物が通常使用されるとおりに使用
される。加湿、皮膚の感触、皮膚の外観、及びエマルションの適合性という見地
から本明細書への使用に好ましい顔料は処理顔料である。前記顔料はアミノ酸、
シリコーン、レシチン及びエステルオイルのような化合物により処理され得る。
【0108】レチノイド 本発明の組成物はまたレチノイドを含有してもよい。本明細書で使用される時
、「レチノイド」は皮膚においてビタミンAの生物学的活性を有するビタミンA
又はレチノール様化合物の全ての天然及び/又は合成類縁類似体、並びにこれら
の化合物の幾何異性体及び立体異性体を包含する。前記レチノイドは、好ましく
はレチノール、レチノールエステル(例えば、レチニルパルミテート、レチニル
アセテート、レチニルプロプリオネートを含めたレチノールのC2〜C22アルキ
ルエステル)、レチナール、及び/又は(全てのトランス−レチノイン酸及び/
又は13−シス−レチノイン酸を含めた)レチノイン酸、更に好ましくはレチノ
イン酸以外のレチノイドである。このような化合物は公知のものであり、多数の
業者、例えば、シグマ・ケミカル社(SigmaChemicalCompany)(セントルイス、
MO)、及びベーリンガーマンハイム(Boehringer Mannheim)(インディアナポ
リス、IN)から市販されている。好ましいレチノイドは、レチノール、レチニ
ルパルミテート、レチニルアセテート、レチニルプロプリオネート、レチナール
及びこれらの組み合わせである。更に好ましいのはレチノール及びレチニルパル
ミテートである。レチノイドは、実質的に純粋な物質として包含されてもよく、
天然(例えば、植物)資源から物理的及び/又は化学的に単離されたふさわしい
ものから抽出されたものとして包含されてもよい。
【0109】 前記組成物は、好ましくは約0.005%、又は約0.005%〜約2%、又
は約2%、更に好ましくは0.01〜約2%のレチノイドを含有する。レチノー
ルは、最も好ましくは0.01%、又は約0.01%〜0.15%、又は約0.
15%;レチノールエステルは、最も好ましくは、約0.01〜約2%(例えば
、約1%)の濃度で使用される。
【0110】 更にビタミンB3化合物とレチノイドの組合せは、参考として本明細書に組み
入れられるWO98/22085号に記載されているように、皮膚の調子を整え
るのに利点を提供する可能性がある。
【0111】 好適には、本明細書における組成物のpHは、4.25より大きく、好ましく
は4.5より大きく、更に好ましくは4.75より大きく、また好ましくは9未
満であり、更に好ましくは8未満であり、一層更に好ましくは7未満である。本
明細書における組成物の水含有量は、一般に約30%〜約98.89重量%であ
り、好ましくは約50%〜約95重量%であり、特に好ましくは約60%〜約9
3重量%である。
【0112】
【実施例】
本発明の組成物は、好ましくはリーブオン製品として皮膚に適用することがで
きる潤いを与えるクリーム又はローションの形態である。本発明を次の実施例に
より説明する。
【0113】
【表1】
【0114】1 ユニオン・カーバイドコーポレーション(米国コネチカット州、ダンベリー
)製2 クロノス(Kronos)(カナダ、ケベック州モントリオール、4 Place Ville
Marie # 500)製3 クボ・プロダクツ社(ニュージャージー州07080、サウスプレインフィ
ールド、モンテローズ通り( Montrose Ave, So Plainfield)690)製4 GEシリコーンズ(オランダ、Plasticslaan 1/PO Box 117、4600 A
C Bergen op Zoom)製5 ICIサーファクタンツ(ICI Surfactants)(イングランド、クリーブラン
ドPO Box 90、Wilton Centre、Middlesborough)製TS68JE6 セピック(Seppic)(75 Quai D'Orsay、Paris)製7 ICI(PO Box 90、Wilton Centre、Middlesborough、Cleveland、Englan
d)製のPEG100ステアレートTS68JE8 スケア・ケミカルズ(Scher Chemicals)社(ニュージャージー州07012
、クリフトン(Clifton)、インダストリアル・ウエスト(Industrial West))
9 本明細書に記載されているような、糖と1又はそれより多くのカルボン酸部
分のC1〜C30モノエステル又はポリエステル、好ましくはエステル化度が7〜
8であり、そして脂肪酸部分が、C18モノ−及び/又はジ−不飽和部分とベヘン
酸部分(不飽和部分:ベヘン酸部分のモル比は1:7〜3:5である)であるス
クロースポリエステル、更に好ましくは、分子内に約7個のべへン脂肪酸部分と
約1個のオレイン酸部分が存在するスクロースのオクタエステル、例えば綿実油
脂肪酸のスクロースエステル。10 ダウ・コーニング(Dow Corning)(Kings Court、185 Kinds Rd、Readi
ng、Berks、RG1 4EX)製11 ユニオン・カーバイドコーポレーション(Union Carbide Corporation)(
米国コネチカット州、ダンベリー(Danbury))製12 アクアロン(ハーキュレス社)(オランダ Noordweg 9、3336 LH Zwin
jndrecht、P.O Box 71、3330 AB Zwijndrecht)製13 カルゴンコーポレーション(Calgon)(米国ニュージャージー州、43 Haw
thorne Av)製14 ユニオン・カーバイドコーポレーション(米国コネチカット州、ダンベリー
(Danbury))製
【0115】 前記組成物は次のように調製される: アニオン性増粘剤成分(使用するならば)、グリセリン/TiO2プレミック
ス、カチオン含有ポリマー、(使用するならば)アーラトン(Arlatone )21
21、及び尿素を除くその他の水溶性構成成分を水中で混合し、約80℃まで加
熱して最初のプレミックスを調製する。シリコーンオイル以外の、乳化剤、油溶
性防腐剤などを含む油相成分から成る第二のプレミックスを混合及び加熱により
調製し、これを前記水性プレミックスに加える。
【0116】 重合体アニオン性増粘剤が存在する場合、次いで水酸化ナトリウムを加え、剪
断し、約60℃に冷却する前にpH6〜7.5に中和する。重合体ノニオン系増
粘剤の存在下では、工程は上述のとおりであるが、ポリマーの増粘剤例えばセピ
ゲル305(ポリアクリルアミド)は、混合物を60℃に冷却するまで加えない
。剪断のもとでセピゲル305を加え、次いでNaOH溶液を加える。両者の場
合において、EDTA、シリコーンオイル、ニコチン酸アミド/水プレミックス
(3gの水/1gのニコチン酸アミド)及び次いで尿素溶液(1mlの水に1gを溶
解する)を次いで出来た水中油エマルションに加え、さほど重要ではない成分を
加える前に混合物を冷却する。前記組成物は容器に入れることが出来る状態に成
るなる。 組成物は、低いレベルの粘着性、刺激性及び皮膚白化効果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ベル,マイケル デヴィッド イギリス国、バークシャー、アールジー 45、7キューエス、クローソーン、メイス フィールド、ガーデンズ 61 (72)発明者 ロールズ,リチャード ジョージ アルバ ート イギリス国、フェルサム、ティダブリュ 14、9ディディ、ハウンスロー、ロード 30、バイソン、コート 4 (72)発明者 エリオット,ラッセル フィリップ イギリス国、サリー、ティダブリュ20、9 アールジェイ、イグハム、ノーブルズ、ウ ェイ 14 Fターム(参考) 4C083 AB032 AB242 AC012 AC072 AC111 AC122 AC152 AC422 AC442 AC482 AC532 AC642 AC682 AC691 AD042 AD071 AD131 AD211 AD321 AD631 AD632 AD662 CC04 CC05 DD27 DD31 EE10 EE12 EE13 EE16

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚への局所塗布に好適な、リーブオン化粧品組成物であっ
    て: a) 約1%〜約20%のビタミンB3化合物、又はその混合物及び; b) 両性、両向性、塩基性、双極イオン性及びカチオン系ポリマー又はそれら
    の混合物から選択されるカチオン含有ポリマーで、その際、カチオン系ポリマー
    は、カチオン系多糖類又はその誘導体、ジメチルジアリル塩化アンモニウムのカ
    チオン系ホモポリマー又はコポリマー、ビニルピロリドンを含むカチオン系コポ
    リマー;アクリル酸又はその誘導体を含むカチオン系コポリマー、N,N,N−
    トリメチル−2−[(2−メチル−1−オキソ−2−プロペニル)オキシ]−ク
    ロリド、ポリクアテルニウム−2、四級化キトサン、又はそれらの混合物から選
    択されるものを含み; その際、前記組成物は、1:7〜1:100のカチオン含有ポリマー対ビタミン
    3化合物の重量比を有する化粧品組成物。
  2. 【請求項2】 カチオン含有ポリマーが、両性ポリマー、又はそれらの混合
    物である請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 カチオン含有ポリマーが、両性アクリル酸含有コポリマーで
    ある請求項1〜2のいずれかに記載の組成物。
  4. 【請求項4】 カチオン含有ポリマーが、カチオン系多糖類又はその誘導体
    である請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 【請求項5】 カチオン含有ポリマーが、カチオン系セルロース誘導体、カ
    チオン系多糖類グアーゴム誘導体及びアクリル酸/ジアリルジメチルアンモニウ
    ムクロリド/アクリルアミドコポリマー、又はそれらの混合物から選択される請
    求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 約0.01%〜約20重量%、好ましくは約0.05%〜約
    5重量%、更に好ましくは約0.1%〜約1重量%のカチオン含有ポリマー又は
    それらの混合物を含む請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. 【請求項7】 カチオン含有ポリマー対ビタミンB3化合物の重量比が、1
    :8〜1:50である請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
  8. 【請求項8】 ビタミンB3化合物が、ニコチン酸アミドである請求項1〜
    7のいずれかに記載の組成物。
  9. 【請求項9】 約3%〜約20%の多価アルコール又はそれらの混合物を更
    に含む請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
  10. 【請求項10】 組成物が、4%未満のアニオン性、双極イオン性又は両向
    性界面活性剤を含む請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の組成物を塗布すること
    を含む皮膚を手入れする化粧方法。
  12. 【請求項12】 粘着性、刺激性又は皮膚の白化を軽減するための、ビタミ
    ンB3化合物、又はその混合物を含むスキンケア組成物におけるカチオン含有ポ
    リマー、又はその混合物の使用。
  13. 【請求項13】 ビタミンB3化合物、又はその混合物及びカチオン含有ポ
    リマー、又はその混合物を含む組成物であって、1:7〜1:100のカチオン
    含有ポリマー対ビタミンB3化合物の重量比を有する組成物の、リーブオンスキ
    ンケア適用のための使用。
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