JP2002536985A - 食餌性デンプンによりコンパニオンアニマルのグルコース代謝を調節するための組成物とプロセス - Google Patents

食餌性デンプンによりコンパニオンアニマルのグルコース代謝を調節するための組成物とプロセス

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サンヴォルド,グレゴリー・ディーン
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Abstract

(57)【要約】 組成物とプロセスが、犬のようなコンパニオンアニマルの食後の血糖および/または血中インスリンの反応を調節するために提供される。ペットフード組成物は、タンパク質源、脂肪源、および米を除く穀物由来の炭水化物源を含む。トウモロコシとサトウモロコシの混合物;トウモロコシ、サトウモロコシ、および大麦の混合物;トウモロコシ、サトウモロコシ、およびオート麦の混合物;並びに、オート麦と大麦の混合物;を含む好ましい炭水化物源の利用は、食後の動物の血糖と血中インスリンの反応を調節する傾向がある。この効果は、犬のような老齢コンパニオンアニマルに当該組成物が与えられたとき、さらに顕著である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、犬のようなコンパニオンアニマル、特に老化したコンパニオンアニ
マルのグルコース代謝を改変してそして改善する組成物および該組成物を使用す
るプロセスに関する。
【0002】 様々な症状は、犬や猫のようなコンパニオンアニマルのグルコース代謝障害と
関係がある。この症状には糖尿病(インスリン依存性型、およびインスリン非依
存性の成人発症型)、肥満症、老人病(geriatrics)、および懐胎(妊娠)が含
まれる。肥満症と糖尿病に関連するその他の代謝障害には高インスリン血症があ
る。高インスリン血症は血液中に異常に高いレベルでインスリンが存在すること
をいう。血液中のインスリンレベルを下げて高インスリン血症の影響を妨げると
、肥満症と糖尿病の進行の軽減を助けることができる。
【0003】 ヒトだけではなく犬においても、老化には血糖コントロールの喪失が関連して
きた。より高齢の犬ではより若い犬と比較して血糖反応が弱まっていることが報
告されている。老化群のこのグルコース代謝機能障害の原因として報告されたも
のとしては、レセプターとポストレセプターの障害からくるインスリン抵抗性の
増加、グルコースに対するすい臓ランゲルハンス島B細胞感受性の減少、および
抹消組織のグルコース利用の障害が含まれる。老化に伴った体脂肪沈着(deposi
tion)の増加も原因となっている可能性がある。犬と猫の両方において、グルコ
ース耐性は肥満に伴い減少する。
【0004】 最小限モデルアプローチを用いて、加齢とグルコース代謝の影響がいくつか研
究されてきた。Bergmanのミニマルモデル(Bergmanら, Am.J.Physiol, vol.236
(6), p.E-667-77(1979) およびBergmanら,J. Clin. Invest., vol.68(6), p.14
56-67(1981))は無傷の生物におけるインスリン感受性、およびすい臓感応性の
両方を定量している。この最小限モデルアプローチは静脈内グルコース抵抗性試
験の間の、血漿グルコースとインスリンの動力学(dynamics)を分析するのにコ
ンピューターモデリングを用いている。老化は、より低いグルコース減衰速度、
グルコースに対するインスリン感受性の減少、およびグルコース刺激に対する第
2段階B細胞応答の抑制に関係することが、このモデルを使って示唆された。
【0005】 デンプンは食後すぐの血糖値上昇に最も関与している主要な食品成分として提
唱されてきた(Millaら, JPEN, vol.20, p.182-86(1996))。「血糖インデック
ス」という用語は血糖反応に基づいて食物を比較上順位づけする方法として定義
された。この血糖インデックスと食物の炭水化物量は、食事に対するグルコース
とインスリンの反応が違う原因の約90%を説明するために用いられてきた。しか
し、このような研究は食餌のデンプン量を変えることに焦点をおいていた。しか
し、若いビーグル犬を使った近年の研究では、食餌デンプンの源が食事に対する
食後の反応に影響すると報告された(Sunvoldら, Recent Advances in Canine a
nd Feline Nutrition, p.123-34(1998))。Sunvold, U.S. Patent No.5,932,258
も参照。
【0006】 従って、当該技術分野において、コンパニオンアニマルのグルコース代謝、特
に老化したコンパニオンアニマルのグルコース代謝を改変しそして改善できる食
品組成物に対する必要性は残されている。
【0007】 本発明は、犬のようなコンパニオンアニマルのグルコース代謝を改変しそして
改善する組成物とこの組成物を用いるプロセスを提供することにより、この必要
性に応えるものである。本発明の一局面に従って、タンパク質源、脂肪源、およ
び米を除く穀物由来の炭水化物源を含むペットフード組成物が提供される。炭水
化物源として、トウモロコシとサトウモロコシの混合物;トウモロコシ、サトウ
モロコシ、および大麦の混合物;トウモロコシ、サトウモロコシ、およびオート
麦の混合物;または、オート麦と大麦の混合物;を用いたペットフード組成物は
、食後の動物の血糖と血中インスリンの反応をモジュレートする傾向があること
が見出された。この効果は、犬などの老齢コンパニオンアニマルに本組成物が与
えられたときにより顕著である。「老齢犬」とは7歳以上で体重が90 lbs(40 kg
)より下の全ての犬、または5歳以上で体重が90 lbs(40 kg)より上の全ての犬
(大きい、または巨大な犬種)を意味する。
【0008】 炭水化物源が、トウモロコシとサトウモロコシの混合物、または、オート麦と
大麦の混合物の場合、これらのデンプン源は、組成物中に重量比約1:5から約5
:1の間で存在することが好ましい。より好ましくは重量比約1:3から約3:1、
もっとも好ましくは重量比約1:1である。炭水化物源が、トウモロコシ、サトウ
モロコシ、および大麦、または、トウモロコシ、サトウモロコシ、およびオート
麦の混合物の場合、これらのデンプン源は、組成物中に重量比約1:1:5から約1
:5:1、約5:1:1の間で存在することが好ましい。より好ましくは重量比約1:
1:3から約1:3:1、約3:1:1、もっとも好ましくは、それぞれ重量比約1:1:
1である。
【0009】 好ましくは、本組成物は約20から約40%の粗タンパク質、約4から約30%の脂
肪、約2から20%の総食物繊維、並びに、米は含まないが、トウモロコシとサト
ウモロコシ;トウモロコシ、サトウモロコシ、および大麦;トウモロコシ、サト
ウモロコシ、およびオート麦;または、オート麦と大麦;のような他の穀物源の
混合物を含むデンプン源を含む。典型的には、本発明の組成物の炭水化物源は、
本組成物の約35から約60重量%で構成されるであろう。
【0010】 本ペットフード組成物は、場合によりクロミウムトリピコリネートと水溶性セ
ルロースエーテルを含んでもよい。加えて、本ペットフード組成物は、約1から
約11重量パーセント発酵性繊維の補足的総食物繊維をさらに含んでもよく、糞便
細菌で24時間発酵させたときに15から60重量パーセントの有機物消失がある。
【0011】 本発明はまた、タンパク質源、脂肪源、および米を除く炭水化物源を含むペッ
トフード組成物をコンパニオンアニマルに与える段階を含む、コンパニオンアニ
マルの食後の血糖と血中インスリンの反応を調節するプロセスを含む。好ましく
は、この炭水化物源は、トウモロコシとサトウモロコシの混合物;トウモロコシ
、サトウモロコシ、および大麦の混合物;トウモロコシ、サトウモロコシ、およ
びオート麦の混合物;または、オート麦と大麦の混合物;のような穀物源を含む
【0012】 従って、コンパニオンアニマル、特に老化したコンパニオンアニマルのグルコ
ースおよび/またはインスリンの代謝を、これらの動物の食後の血糖および/ま
たは血中インスリンの反応を調節することにより改善する組成物、およびこの組
成物を用いたプロセスを提供することが本発明の特徴である。このことと、本発
明の他の特徴と利点は、以下の詳細な説明、添付の図面、および添付の請求の範
囲で明らかになるであろう。
【0013】 本発明は、米は含まないが、トウモロコシとサトウモロコシの混合物;トウモ
ロコシ、サトウモロコシ、および大麦の混合物;トウモロコシ、サトウモロコシ
、およびオート麦の混合物;または、オート麦と大麦の混合物;のような、コン
パニオンアニマルの血糖および/または血中インスリンの反応をモジュレートす
るのを助ける穀物源を含むペットフード組成物を利用する。健康であるが老化し
た(老齢の)コンパニオンアニマルでは、食餌性デンプン源としての米の存在は
、体の組成、グルコース除去、または半減期と無関係に餌に対する血糖と血中イ
ンスリンの反応を悪化させる。健康な老齢動物は特に、本発明の組成物を与えら
れることによる利益があるであろう。例えば、高インスリン血症で苦しむ大型犬
種の老齢犬は特に、本発明の組成物を与えられることによる利益があるであろう
【0014】 本ペットフード組成物は、動物に適した栄養をも提供する適当なペットフード
調合品になり得る。例えば、本発明での使用のための典型的なイヌの餌は、デン
プン源に加えて、すべて重量パーセントで、約20から約40%の粗タンパク質(好
ましくは約25から約35%)、約4から約30%の脂肪(好ましくは約10から約18%
)、および約2から約20%の総食物繊維を含有してよい。典型的には、本発明の
組成物中の炭水化物源は、組成物の約35から約60重量%、好ましくは約40から約
55重量%を構成する。好ましいトウモロコシ源はひいたトウモロコシ粉である。
【0015】 本組成物は、場合によって動物の食後の血糖および/または血中インスリンの
反応を最小にする効果も持つ他の成分をも含有する。本組成物はクロミウムトリ
ピコリネートを、1日当たりクロミウム約10から約500マイクログラムの間の量で
含んでもよい。クロミウムトリピコリネートは醸造酵母に生ずるので、この酵母
をペットフード組成物に加えてもよい。代わりに、クロミウムトリピコリネート
は実質的に純粋な形で組成物に加えてもよい。
【0016】 本組成物はまた、例えば、カルボキシメチルセルロースまたはヒドロキシプロ
ピルメチルセルロースエーテル(HPMC)のような水溶性セルロースエーテルを含
有してもよい。カルボキシメチルセルロースが用いられる場合、これは好ましく
は、約5000から約65000 cpsの範囲の高粘度組成物で、本組成物に約1重量%の量
で加えられる。HPMCが用いられる場合、これも好ましくは、約10000から約20000
00 cpsの範囲の高粘度組成物で、本組成物に約1〜2重量%の量で加えられる。適
当な等級のHPMCはダウケミカルカンパニーからMETHOCELTM K-100Mの名称で入手
可能である。このような水溶性セルロースエーテルは動物血液中のグルコースレ
ベルの食後の上昇を遅らせる効果があることが見出されている。
【0017】 本発明のペットフード組成物はまた、場合により、特定の有機物消失割合を示
す発酵性繊維の源を含有してもよい。使用してよい発酵性繊維は、インビトロで
24時間糞便細菌により発酵させると、約15から60パーセントの有機物消失(OMD
)がある。すなわち、もともと存在した総有機物の約15から60パーセントが糞便
細菌により発酵され、変化させられる。この繊維の有機物消失は好ましくは20か
ら50%、もっとも好ましくは30から40%である。
【0018】 このように、インビトロOMDパーセントは以下のように計算してよい {1-[(OM残余-OMブランク)/初期OM]}×100 ここで、OM残余は24時間の発酵のあと回収された有機物であり、OMブランクは対
応するブランク試験管(すなわち媒質と希釈糞を含有するが基質を含有しない試
験管)で回収された有機物であり、初期OMは発酵の前に試験管に入れた有機物で
ある。この手法のこれ以上の詳細はSunvoldら(J. Anim. Sci. 1995, vol. 73:
1099-1109)で見ることができる。
【0019】 発酵性繊維は動物に存在する腸内細菌が発酵して充分な量のSCFAを産生できる
繊維源であればいずれでもよい。本発明の目的のための「充分な量」のSCFAとは
、24時間で0.5 mmolの総SCFA/基質1グラムを超える量である。好ましい繊維に
は、ビートパルプ、アラビアゴム(タルハゴムを含む)、サイリウム、米糠、イ
ナゴマメゴム、柑橘類のパルプ、ペクチン、フルクトオリゴ糖、およびイヌリン
、マンナノオリゴ糖、およびこれらの繊維の混合物が含まれる。
【0020】 発酵性繊維は本ペットフード組成物中、補足的総食物繊維の1から11重量パー
セントの量で使用され、好ましくは2から9重量パーセントであり、より好ましく
は3から7重量パーセントであり、もっとも好ましくは4から7重量パーセントであ
る。
【0021】 「補足的総食物繊維」の定義につき、まず「総食物繊維」の説明が必要である
。「総食物繊維」は動物の消化酵素の加水分解に耐える植物性食物の残留物とし
て定義される。総食物繊維の主要成分はセルロース、ヘミセルロース、ペクチン
、リグニン、およびゴムである(セルロースとリグニンのいくつかの形態を含有
するのみの「粗繊維」とは対立するものである)。「補足的総食物繊維」は食物
製品の他の成分に天然で存在する食物繊維にさらに加えて食物製品に添加する食
物繊維である。また、「繊維源」とは主として繊維からなるような場合と考えら
れている。
【0022】 本発明の理解をより容易にするために、本発明の例証を意図する以下の実施例
が参照されるが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
【0023】
【実施例】
実施例1 18匹のラブラドルレトリーバー(LR)とフォックステリア(FT)の若いもの(
0.7±0.2歳)と高齢のもの(9.6±0.2歳)は年齢と品種で等しく分けられ、90日
間、二つの栄養的に完全な餌(n=18/餌)のうちの一つにランダムに当てられ
た。一つ目の餌は18.2%(w/w)のひいたトウモロコシ、18.2%(w/w)の醸造米
、および18.2%(w/w)の穀実用モロコシ(CRS餌)をデンプン源として含有した
。二つ目の餌は、28.5%(w/w)のひいたトウモロコシと28.5%(w/w)の穀実用
モロコシ(CS餌)をデンプン源として含有した。下記の表1と2、参照。両方の餌
は等エネルギーで、CS餌、CRS餌それぞれ約19.3と19.4 kJ/gを提供した。また、
総デンプン量に違いはなかった。
【0024】
【表1】
【0025】1 CS=トウモロコシ/穀実用モロコシ、CRS=トウモロコシ/米/穀実用モロコシ
2 食餌 1kgあたり、マンガン41 mg、亜鉛217 mg、鉄168 mg、銅47 mg、ヨウ素4 m
g、マグネシウム80μg、硫黄4.8 mg、セレン620μgを提供するミネラルプレミッ
クス。3 餌1 kgあたり、ビタミンA 25 KIU、ビタミンE 124 IU、ビタミンD3 1561 IU、
チアミン14 mg、リボフラビン59 mg、ナイアシン90 mg、d-パントテン酸32 mg、
ピロドキシン10 mg、ビオチン600μg、葉酸1.9 mg、コリン2067 mg、イノシトー
ル23 mg、ビタミンB12 0.31 IUを提供するビタミンプレミックス。
【0026】
【表2】
【0027】1 水分を除くすべての値は乾燥状態を基準として示される。2 CS=トウモロコシ/穀実用モロコシ、CRS=トウモロコシ/米/穀実用モロコシ
【0028】 CRS餌(基本食として与えられた)での60日後、全動物はグルコース反応試験
(GR)、続いてグルコース抵抗性試験(GTT;下記に説明)を行った。実験餌で
の90日間の消費期間のあと、動物は体脂肪、除脂肪体重、およびミネラル組成を
定めるために全身二重エネルギーX線吸収法(dual energy x-ray absorptiometr
y;DEXA)を含む同じ試験を行った。動物は毎日体重を測り、餌の摂取は記録さ
れ、実験の間の体重変動を最小にするよう調整された。一匹は健康上の理由で実
験から外された。この研究のプロトコルは動物管理使用委員会に認可された。
【0029】 90日の食餌期間の前と後の両方で、全動物にGR試験が行われた。試験に先立ち
、動物たちは24時間絶食状態にした。試験の日の朝、動物たちは、彼らが1日に
与えられている餌の2分の1を与えられた。すべての餌は、出されて10分以内に消
費された。留置カテーテル(LRでは14ゲージ14 cm、FTでは22ゲージ3.2 cm)が3
-0 Dexon(Butler, Columbus, OH)を用いて左、または右いずれかの頸静脈の適
切な位置に縫い合わされて、ヘパリン添加生理食塩水をフラッシュされた。血液
サンプルが、-10、0、10、20、30、45、60、120、180および240分にグルコース
とインスリン分析のため集められた。単一のベースライン時間点を得るために、
-10と0分の時間点の平均がとられた。データはプロットされ、台形法により決め
られる曲線下の増加範囲(IAUC)として分析された。IAUCはベースラインの上で
あるが反応曲線の下である範囲として定義される。
【0030】 GTTもまた、GRの一週間後に行われた。動物はGTTに先立ち、24時間絶食状態に
した。投与の前に、14ゲージ14 cmの留置カテーテルがLRの左、または右いずれ
かの頸静脈に置かれ、より小さい22ゲージ3.2 cmのカテーテルがFTに使われた。
3-0 Dexon(Butler, Columbus, OH)を用いて適切な位置に縫い合わされたカテ
ーテルを介して、ヘパリン添加生理食塩水がフラッシュされた。血液サンプルが
、-20、-10、0、2、4、6、8、10、12、14、16、19、22、25、30、40、50、60、7
0、80、90、100、120、140、160および180分にグルコースとインスリン分析のた
め集められた。グルコース(50%溶液;Butler, Columbus, OH)は、Bergmanら
(1981)とDuysinxら(Diabete Metab, vol.20, p.425-32(1994))によって示さ
れたように時間0に注入された(0.3 gグルコース/体重kg)。インスリン(Huma
n Insulin Novolin R, Novo Nordisk, Denmark)は20分に注入された。グルコー
スとインスリン分析のための血液サンプルはヘパリン添加のVacutainerTM試験管
(Becton Dickinson, Sunnyvale, CA)に集められ、血液学的分析のためのサン
プルはSST VacutainerTM試験管(Becton-Dickinson, Sunnyvale, CA)に集めら
れた。グルコースとインスリン測定のための血漿は、室温で8分間血液を遠心分
離(1850×g)して得た。
【0031】 グルコースはすぐに、グルコースオキシダーゼとCobas Mira Analyzer(Roche
Diagnostics Systems, Somerville NJ)により分析され、インスリンは―20℃
で保存してIndiana Veterinary Diagnostics Labs(Evansville, IN)に送付さ
れ、そこでDPCインスリンコートチューブRIA(Indiana Veterinary Diagnostics
Labs, Evansville, IN)を用いて分析された。データはプロットされ、Bergman
のミニマルモデルプログラム(Version 3.0, Los Angeles, CA)により分析され
て、インスリン感受性(Si)、グルコース効果(Sg)、グルコースに対する急性
インスリン反応(AIRg)、および、注入の瞬間に対するグルコースカイネティッ
クスモデルの予測を外挿して見積もったt=0におけるグルコース濃度(従って心
臓血管混合は含まれていない;G(0))が決められた。グルコースのターンオー
バー速度配分率(k)とグルコースの半減期(T1/2)は、4から30分の間のグルコ
ース濃度のlog 10の直線回帰により計算された。
【0032】 二重エネルギーX線吸収法は、10 mg/mlの濃度の7 mg/kgのプロポフォール(Ra
pinovet, Mallinckrodt Veterinary, Inc.)で静脈内鎮静したあと行われた。動
物は、Matrix麻酔装置(Butler, Columbus, OH)により送達されるイソフルラン
と酸素により適当な麻酔水準に保たれた。必要であれば、麻酔誘導を促進するた
め、3.3 mg/kgのプロポフォールが補足的に投与された。動物は前足をわき腹と
平行にし、後足を体の他の部分と直線になるようにして胸骨で横になりスキャン
された。
【0033】 スキャンが終わったあと、動物は麻酔から覚まされた。全身組成スキャンはHo
logic QDR 4500 X線骨密度測定器(Waltham, MA)を用いて行われた。スキャン
はHologic Software(Version 9.03, Waltham, MA)を用いて分析された。
【0034】 すべての統計学的分析は統計解析システム(SAS)統計用パッケージ(version
6.12, SAS Institute, Cary, NC)を使って行われた。GTTとDEXAについて得ら
れたすべてのデータはproc GLMを用いて分析され、有意な差異は一方向ANOVAで
確認された。モデルには餌、年齢、犬種、およびすべての相互作用の効果を含め
た。グルコースとインスリン曲線の個々の時間点内での違いは最小二乗法を用い
て決定された。体の組成とkとT1/2の相関係数はPearsonの相関係数を用いて分析
された。すべてのデータは相関係数を除き、平均値±SEMで表す。有意の差異は
、p<0.05のとき確認された。
【0035】 結果: 個々の動物の体重は研究期間中、餌によっても(CSとCRS、それぞれ19.5±0.9
kgと20.8±0.9 kg; p=0.31)、年齢によっても(若い動物と高齢動物、それぞ
れ20.3±0.9 kgと20.1±0.9 kg; p=0.86)変わらなかった(データは示していな
い)。しかし、有意の体重差は品種間(LRとFT、それぞれ31.9±0.9 kgと8.9±0
.9 kg; p<0.0001)であった。餌の摂取がg/体重kgで表されると、餌間に有意の
差はなかった(CSとCRS、それぞれ19.3±0.7 g/体重kgと20.2±0.7 g/体重kg; p
=NS)。予想されたとおり、年齢と品種は両方とも毎日の摂取量に影響した(若
い動物と高齢動物、それぞれ22.2±0.7 g/体重kgと17.3±0.7 g/体重kg; p<0.0
01; LRとFT、それぞれ15.6±0.7 g/体重kgと23.9±0.7 g/体重kg; p<0.001)。
【0036】 血糖反応試験: グルコース(図1)と、インスリン(図2)の反応に対する餌の影響が分析され
た。餌のみに基づく有意の差は血漿グルコースにはみられず、CRS餌はCS餌に比
べて高いインスリン反応を誘導するという弱い傾向が、インスリン反応(p=0.21
)の差異にはみられた。
【0037】 しかし、年齢はグルコース(図3; p<0.001)とインスリン(図4; p=0.05)の
反応に影響があった。絶食している血漿グルコース濃度(高齢動物と若い動物、
それぞれ4.9±0.1 mmol/Lと5.3±0.1 mmol/L; p<0.05; 図3)が有意に高いほか
にも、若い動物は餌のチャレンジの際、240分後、継続的に血漿グルコースを上
げた高齢動物に比べて早く血漿グルコースが上がり、その後すぐ著しく下がった
。食後に、高齢動物は30分後、過剰なインスリン分泌をした。図5は年齢*餌相互
作用のグルコースへの影響を示し、図6はインスリン反応を表している。CS餌とC
RS餌に対する若い動物の血漿グルコース反応は似ている;しかし、CS―高齢動物
は、CRS―高齢動物よりも60分において、有意に低いピークの血漿グルコース濃
度だった(CS―高齢犬とCRS―高齢犬、それぞれ5.3±0.2 mmol/Lと5.8±0.2 mmo
l/L; p<0.05)。その上、CS―高齢動物は、CRS―高齢動物よりも、有意に低い
インスリン反応であった(p<0.001)。
【0038】 血糖と血中インスリン反応の両方に関して、品種は重要な役割を果たした。FT
は血漿グルコースが早く上昇し、その後顕著に減少する傾向があったが、LRは血
漿グルコース濃度が緩やかで持続的な上昇を示し、120、180、および240分で有
意に高い値を示した(p<0.05;図8)。FTは血漿インスリンレベルが早い上昇を
示し、30と45分においてLRに比較して有意に高い値であった(p<0.05;図9)。
FTとLR両方の値は240分後にベースラインレベルに届かなかった。
【0039】 年齢*品種相互作用の影響に注目すると、FT間に大きな違いが見られ、高齢FT
は若いFTよりも0、10、20、30および45分において高い血漿グルコース濃度であ
った(p<0.05;図10)。高齢FTの血中グルコース濃度は若いFTに比較して、早
く上がり、高いピークをもち、顕著に降下したが、若いFTでは血漿グルコース濃
度が持続的に緩やかに上昇した(図10)。LRは血糖反応が若い動物と高齢動物で
似ていた。いずれも血中グルコース濃度がゆるやかに上がり、どの時間点でも有
意の差異はなかった(図10)。
【0040】 インスリン反応の年齢関連の差異は高齢LRと若いLRで最も大きかった(図11)
。若いLRも老化したLRも両方とも、血漿インスリンが時間にわたり持続的な上昇
を示したが、45、60、120、180および240分において高齢LRが若いLRに比較して
有意に高いインスリンであった(p<0.05;図11)。若いFTも高齢FTも両方とも
血漿インスリンは似通った緩やかな上昇を示し、どの時間点でも有意の差異はな
かった。
【0041】 年齢と品種の影響は図12〜15に示された結果により表されている。図12は、年
齢と餌の影響で分割されて、フォックステリアのみのグルコース反応曲線を示し
ている。ここで、データは影響がほとんどないことを示している。しかし、図13
は同じ犬のインスリン反応を示している。示されているように、CS餌(白い四角
)とCRS餌(黒い三角)のどちらかを与えた高齢の(老齢の)犬も、餌に米がな
いこと(CS)が、CRS餌と比較したとき、これらの高齢フォックステリアの顕著
に低いインスリン反応を招いていることを証明している。
【0042】 図14と図15はラブラドルレトリーバーにおいてのみの、同じデータを表してい
る。ここでも、グルコース反応曲線(図14)にはほとんど差異がない。しかし、
インスリン反応曲線(図15)は際立った影響を示している。CRS(米)餌を消費
した高齢ラブラドルレトリーバー(黒い三角)はCS餌を消費した高齢ラブラドル
レトリーバー(白い四角)と比較して、有意に高いインスリン反応であった。図
15はまた、餌にかかわらず、高齢ラブラドルレトリーバー(白い四角と黒い三角
)は、若いラブラドルレトリーバー(黒い四角と白い三角)に比較して高いレベ
ルのインスリンであることを表している。
【0043】 図12〜15により示されるものを要約すると、餌に米が含まれていると食後のイ
ンスリン反応に関して高齢の(老齢の)犬に有害である。このデータは、米は、
より大きい品種、ラブラドルレトリーバーに対してさらに有害であることを示し
ている。餌からデンプン源としての米を除くことにより、これらの高血中インス
リン反応は減少する。示されなかったが、老犬の長期間の高インスリン血症は、
高血糖症を次に招き得るインスリン抵抗性を結果として生じさせて、グルコース
代謝をさらに悪化させる結果になるかもしれない。従って、このような犬の餌に
長期に米が含まれることは有害であり得る。
【0044】 曲線下の増加範囲(IUAC): IAUCは3つの部分に分割された:急性段階(0〜30分)、第2段階(30〜240分)
、および総IAUC(急性段階と第2段階の合計)である。IAUCの値は下記の表3に示
される。
【0045】
【表3】
【0046】1 表示の値はx±SEMである;n=18/処置(若い犬、CS)とn=17/処置(高齢犬、C
RS)、n=9/処置である相互作用(高齢―CRS処置群についてはn=8)を除く。2 CS=トウモロコシ/穀実用モロコシ食餌、CRS=トウモロコシ/米/穀実用モロコ
シ。3 変数*処置カラム内での異なった上付文字の値は有意に異なっている。
【0047】 餌のみでは、血漿グルコースの総IAUCに影響がなかった(CSとCRSそれぞれ99
±29 mmol*h/Lと89±30 mmol*h/L;p=NS)。高齢動物は若い動物と比較して血漿
グルコースの総IAUCが有意に高かった(若い動物と高齢動物それぞれ31±29 mmo
l*h/Lと156±30 mmol*h/L;p<0.01)。ところが、若い動物は血漿グルコースの
急性段階IAUCが有意に大きかった(若い動物と高齢動物それぞれ6.3±1.2 mmol*
h/Lと3.0±1.2 mmol*h/L;p<0.05)。CRS-高齢犬は最も高いグルコースIAUCだ
った;しかし、CS-高齢犬はCS-若い犬のものと意味ある差異のない総グルコース
IAUCであった(p<0.05)。有意のものではないが、CRS-高齢犬は他の群よりも
高い総インスリンIAUCである傾向があった(p=0.09)。
【0048】 グルコースターンオーバー速度配分率と半減期: 予想されるであろうように、高齢動物ほど有意に低いグルコースターンオーバ
ー配分率(k)(若い動物と高齢動物それぞれ5.9±0. %/分と4.4±0.3%/分
;p<0.01)であり、これは有意に長いグルコースのT1/2のためと説明できるも
のであった(若い動物と高齢動物それぞれ12.9±1.1分と17.0±1.1分 ;p<0.01
)。餌はグルコースのkにもT1/2にも影響しなかった(p=NS)。CS-高齢犬もCRS-
高齢犬も、kにおいても(CS-高齢犬とCRS-高齢犬それぞれ4.3±0.5%/分と4.5
±0.5%/分 ;p=NS、図7)、T1/2(CS-高齢犬とCRS-高齢犬それぞれ16.9±1.6
分と17.2±1.6分;p=NS、図7)においても有意な差異はなかった。
【0049】 体組成: 年齢が体脂肪パーセントに影響した唯一の変数であった(若い動物と高齢動物
それぞれ16.8±1.1%と30.4±1.2%;p<0.0001)。餌と品種は影響がなかった
(p=NS)。体脂肪は、FT、LRおよびCSを与えられた動物において、kに有意に反
比例しており、FTにおいてはもちろんCSとCRSを与えられた動物において、T1/2
に有意に比例していた。また、LRで強い正の相関があった。下記表4参照。
【0050】
【表4】
【0051】1 体脂肪%の値はx±SEMで表示している;n=18/処置(若い犬、CS、FT)とn=17
/処置(高齢犬、CRS、LR)2 相関関係データはピアソンの相関係数で示している。異なった上付文字の値は
同一処置内で有意に異なっている(p<0.05)。 k=グルコースターンオーバーの配分速度、T1/2=グルコースの半減期、CS=トウモ
ロコシ/穀実用モロコシ、CRS=トウモロコシ/米/穀実用モロコシ、FT=フォッ
クステリア、LR=ラブラドルレトリーバー、NS=有意ではない。
【0052】 餌の調節は寿命を延ばし、インスリン感受性とグルコース耐性を改善すると報
告されている。これにより示唆されているのは、少なくとも部分的には餌が高齢
動物のグルコース非耐性に関係している可能性があるということと餌が老化の過
程に関与しているかもしれないということである。高炭水化物餌はグルコースに
対するインスリン感受性を改善し、グルコース減衰速度を高め、グルコース刺激
に対する第2段階β細胞応答を促進することが示されている。今日までのほとん
どの研究は餌の炭水化物の量を変えることに焦点をおいているが、この実験結果
は、源、特にデンプンの原料が同様に重要である可能性を示唆している。デンプ
ン源は、体脂肪パーセントとグルコースカイネティックスに無関係に、高齢犬の
血糖反応をモジュレートした。餌はグルコース耐性に影響が無かったが、餌にデ
ンプン源として米がないと、食後のインスリン分泌は低下した。従って、餌から
米(高血糖デンプン)を除くことは、有益な予防栄養方法を提供しているのであ
る。
【0053】 実験におけるCRS-高齢犬が、有意ではないが高い血漿グルコースのIAUCと、CS
-高齢犬よりも有意に高いインスリンIAUCを示したように、デンプン源は加齢と
ともにさらに重要となっている可能性がある。これらの反応は、体組成とグルコ
ースカイネティックスとは無関係なまだ同定されていない効果によるものであろ
う。グルコースカイネティックスデータの重要性は2要素ある。第一に、この犬
の集団は、糖尿病のような混乱を生じる病気の影響もなく健康であることを確認
する。第二に、高齢動物のグルコースとインスリンに対する餌の影響は独立した
影響であることを確認する。実験結果はCS-若い犬に比較してCRS-若い犬のグル
コースIAUCは低いことを示している。しかし、CRS-若い犬群には多数の負のIAUC
があった。すべての負の値が分析から除かれると、グルコースIAUC値ははっきり
と、先行文献に基づいて若い犬において予想されるであろうもののより代表的な
ものになった(CS-若い犬とCRS-若い犬それぞれ732±394 mmol*h/Lと1099±607
mmol*h/L;p=NS)。
【0054】 異なるライフステージと生理学的状態への栄養療法を考慮すると、栄養吸収と
利用を考えなければならない。しかし、若い犬と高齢犬の間で栄養消化および/
または吸収の変化した潜在能力は、観察された血糖反応の年齢に関連した差異を
説明していない。腸での栄養吸収に対する年齢の効果はすでに犬で調べられてい
る;若いビーグル犬と高齢ビーグル犬の栄養バランス実験では、タンパク質、脂
肪、デンプン、ビタミンおよびミネラルの吸収に目立った年齢に関連した差異は
見られず、胃腸管が吸収容量のわずかな減少を埋め合わせることができることを
示唆していた。実際に胃腸適応は、前に、小腸症候群のような他の症状で証明さ
れている。
【0055】 吸収は加齢の間のグルコース非耐性の主な要因とは示されなかったので、各々
の動物の毎日の餌の許容量の2分の1を使うGRプロトコルが選ばれた。標準のグル
コース負荷を用いる研究もあるが、餌が提供される研究もある。しかし、デンプ
ン源の独立した影響よりも総餌マトリックスへの血糖反応を評価することに関心
があるため、餌プロトコルが選ばれた。動物は、体重kgあたりのグラム餌量基準
で、餌処置群内で等しい量を与えられた。個体としての総量は違うが、体重kgあ
たりのグラム餌量として表すと、すべての動物が似通った量を摂取した。
【0056】 年齢に関連した種の変化はベースライングルコース値においても、起こる可能
性がある。若い犬は高齢犬より高いベースライングルコース値を示した。この知
見は、この特定の犬群では前に注目されていた結果である。これらのデータは先
行文献とは一致しないが、若い実験対象と高齢の実験対象でベースライングルコ
ースには差異はないと報告した研究者もいた。実際、老化した対象を扱うときは
、疾患状態(例えば糖尿病)のような混乱する要素を避けるのが困難である。
【0057】 グルコース代謝は加齢とともに衰えることが知られており、最後には高血糖症
と高インスリン血症として現れる。その間、高インスリン血症は、インスリン抵
抗性、および結果としてグルコース代謝機能障害に至る。高血糖症は加齢の二つ
の理論、すなわち、フリーラジカル理論とグリコシル化理論、が相互に連結して
おり、いずれも、加齢の形質変化が現れる結果となる遺伝子発現の変化を調整し
得る。これら二つの細胞に基づく理論は加齢の「擦り切れ(wear and tear0)」
概念を扱っており、老衰は、体細胞を連続的に使って機能させて、疲れさせた結
果であるとしている。他の理論には、個体群に基づくもの(生存率;すなわち発
生と成熟が寿命を決める)、または器官に基づくもの(体のある一定の器官、す
なわち内分泌器官と免疫器官、の損傷が加齢に影響する)がある。加齢のグリコ
シル化理論とフリーラジカル理論は特にここで関連がある。
【0058】 加齢のグリコシル化理論は、高血糖症がタンパク質と結合できるグルコースの
量を増加させることにより老化の過程を加速している可能性があるとしている。
グルコースがリジン残基に付加してメイラード反応がおこると、タンパク質の重
要な翻訳後修飾である、糖化最終産物(AGE)が形成されることになる。タンパ
ク質のグリコシル化により、タンパク質の消化率、ターンオーバー、架橋結合の
減少などが起こり、その結果、組織の剛性が増し、(Na+K+ATPaseのような)酵
素活性が低下し、タンパク質の抗原性が変化し、レセプター―リガンド相互作用
も変わる。高血糖症に二次的なタンパク質グリコシル化は、糖尿病の人のアテロ
ーム性動脈硬化症の発生の加速、皮膚/関節変化および網膜症を含む多くの合併
症につながっていた。AGEの蓄積が神経伝導速度の変化と種々のサイトカイン(
腫瘍壊死因子βとインターロイキン1α)の分泌の増加に関連していた。さらに
もうひとつのグリコシル化と関連した組織損傷の可能性のある機構はフリーラジ
カルの発生である。グルコースはCuSO4があると、自動酸化をして、インビトロ
でフリーラジカルを発生する。同様に、タンパク質グリコシル化自身がフリーラ
ジカルを発生し、タンパク質の部分的分解という結果になる。
【0059】 老化のフリーラジカル理論は、炎症性疾患、白内障、糖尿病および心血管疾患
を含む老化に関連したヒトの慢性病はもちろん、老化過程の病原性におけるフリ
ーラジカルも包含する。特定のフリーラジカルが致命的な細胞成分を攻撃し、細
胞膜を傷つけ、酵素を不活性化し、細胞核内の遺伝物質を傷付ける。酸化防止剤
はフリーラジカルを押さえる。そして、酸化防止剤での処理はマウスの寿命を延
ばしたと報告された。しかし、この事を確認できなかった研究者もいて、この研
究はカロリー制限により混乱を招いた可能性があると示唆した。
【0060】 血糖調節を正常化するのは、現在、タンパク質グリコシル化と高血糖症により
誘導されるフリーラジカル産生を防ぐ技術である。デンプン源を正しく選択する
と、老化群の食後のグルコースとインスリン分泌を低下させて血糖調節を正常化
するのを助ける。従って、加齢群のような危険性の増した群の栄養を通して食後
の高血糖症と高インスリン血症をモジュレートしようとするときは、デンプン源
を正しく選択することが必要である。
【0061】 実施例2 実施例1に記述したのと同じ動物と餌が用いられた:表1と表2参照。試験手順
は実施例1で報告した通りであった。この実験では、グルコース代謝に対する年
齢の影響が調べられた。
【0062】 実施例1のように、動物は理想的な体重を保てるように餌を与えられた。個々
の動物は、体重が問題になるほどは変動しなかった。動物の体重は餌(CSとCSR
それぞれ19.5±0.9 kg vs. 20.8±0.9 kg、p=NS)と年齢(高齢動物と若い動物
それぞれ20.1±0.9 kg vs. 20.3±0.9 kg、p=NS)によっては変わらなかった。
しかし、品種はかなり、体重に影響した(LRとFTそれぞれ31.9±0.9 kg vs. 8.5
±0.9 kg、p<0.0001)。
【0063】 餌の摂取が体重kg当たりの餌のグラム量で表されると、餌の影響は見られなか
った(CSとCSR、それぞれ19.3±0.7 g/体重kg vs. 20.2±0.7 g/体重kg、 p=NS
)。予想されるであろうとおり、年齢(若い動物と高齢動物、それぞれ22.2±0.
7 g/体重kg vs.17.3±0.7 g/体重kg、 p<0.001)と品種(LRとFT、それぞれ1
5.6±0.7 g/体重kg vs. 23.9±0.7 g/体重kg、 p<0.001)は両方とも毎日の
摂取量に有意に影響した 。
【0064】 年齢が体脂肪パーセントに影響した唯一の変数であった(高齢動物と若い動
物それぞれ30.4±1.2% vs. 16.8±1.2%、p<0.0001、表5参照)。餌と品種で
は有意の違いはなかった(p=NS)。総体脂肪(%;表5)は、インスリン感受性
(-0.21、p=NS)、グルコース効果(-0.39、p<0.05)およびゼロインスリンに
おけるグルコース効果(-0.39、p<0.05)と負の相関をしており、グルコースに
対する急性インスリン反応とは正の相関をしていた(0.37、p<0.05)。年齢*
と年齢*品種の相互作用の有意な影響も、表5で示された通り見られた。
【0065】 Bergmanの最小限モデル法を用いて、インスリン感受性(Si)、グルコース効
果(Sg)、グルコースに対する急性インスリン反応(AIRg)、およびグルコース
減衰速度(G(0))が数理的なモデリングにより測定される。Sgは、動的なイン
スリン反応とは無関係にグルコースがその濃度を回復できる能力として定義され
る。このインスリンに無関係のグルコース回復の機構は、末梢での利用に対する
グルコースの質量作用的効果を含む。このパラメーターは基礎量のインスリンで
のグルコースターンオーバーを示している。あるいは、血漿中グルコース濃度の
増加によるわずかなグルコース減衰の量的増加を示している。G(0)は注入の0
瞬間に対するグルコースカイネティックスモデルの予測を外挿して見積もったt=
0におけるグルコース濃度と定義される。AIRgはグルコースに対する急性インス
リン反応と定義される。Siはインスリン濃度増加1ユニット当たりのわずかなグ
ルコース減衰の増加として定義される。健康な個体では分泌×感受性=一定のよ
うに、インスリンの分泌と感受性の間には一定のバランスがある。
【0066】 経口グルコース耐性試験(OGTT)では、餌消費後、血漿グルコースとインスリ
ンが-10、0、10、20、30、45、60、120、180および240分に測定された。静脈内
グルコース耐性試験(IVGTT)では、動物の頸静脈にカテーテルが入れられ、上
記の時間点で2 mlの血液サンプルを採取する。OGTTに対するIVGTTの利点は、IVG
TTが腸内でのグルコース吸収率の変化によって複雑にならないことである。0時
間点にグルコース(0.5 g/kg体重、30%溶液)が注入された。20分に、ヒトイン
スリン(0.02ユニット/kg体重)が注入された。血漿グルコースとインスリンの
濃度はすべての時間点で測定され、データはBergmanの数理的モデルでSg、G(0
)、AIRg、およびSiを分析された。
【0067】 餌も品種も、ミニマルモデルパラメーターのいずれの値にも有意に影響しなか
った;表6参照。しかし、CSRを与えられた動物は高いG(0)である傾向があった
(CSとCSR餌それぞれ324±25 mg/dL vs. 391±25 mg/dL、p=0.09)。FTはLRより
高いSgである傾向があった(FTとLR餌それぞれ0.09±0.01 min-1 vs. 0.07±0.0
1 min-1、p=0.10)。年齢は実際にSgに有意に影響した。高齢犬は若い動物より
も、有意に低いSgであり(高齢犬と若い犬それぞれ0.07±0.01 min-1 vs. 0.09
±0.01 min-1、p<0.05)、高いAIRg(高齢犬と若い犬それぞれ253±25μIU/ml
vs. 198±23μIU/ml 、p=0.10)、および低いG(0)(高齢犬と若い犬それぞれ3
26±26 mg/dL vs. 389±24 mg/dL 、p=0.09)の傾向があった。若いCSRを与えら
れた犬は、高齢のCSを与えられた犬より、有意に高いSg(CRS-若い犬とCS-高齢
犬それぞれ0.11±0.01 min-1 vs. 0.06±0.01 min-1、p<0.05)、およびG(0)
(CS餌とCSR餌それぞれ431±34 mg/dL vs. 301±37 mg/dL 、p<0.05)であった
。CSRを与えられたFTはCSを与えられたLRと比較してSgが高かった(CSR-FTとCS-
LR犬それぞれ0.10±0.01 min-1 vs. 0.06±0.01 min-1、p<0.05)。若いLRは、
高齢LRより高いSi(若いLRと高齢LRそれぞれ11.5±2.3×10-4 min/μIU/ml vs.
3.9±2.3×10-4 min/μIU/ml、p<0.05)、高いG(0)(若いLRと高齢LRそれぞ
れ408±34 mg/dL vs. 304±37 mg/dL 、p<0.05)であった。若いFTは高齢LRよ
り、有意にSgが高かった(若いFTと高齢LR犬それぞれ0.10±0.01 min-1 vs. 0.0
5±0.01 min-1、p<0.05)。
【0068】
【表5】
【0069】 体脂肪のデータは平均値±SEMとして表示される(n=36全体、n=18/一つの処
置の群とn=9/相互作用処置の群;しかし高齢-CSR-LRは研究から除かれたので、
それぞれの処置群につきn=35/17/8)、また、相関関係のデータはピアソンの相
関係数で表示される。体脂肪データの組では、同じ上付文字でない値は有意に異
なる(p<0.05)。相関関係データの組において、*は(p<0.05)を示し、**
(p<0.01)を示す。Si=インスリン感受性、Sg=グルコース有効性、AIRg=グルコ
ースに対する急性インスリン反応、G(0)=注入の瞬間に対するグルコースカイネ
ティックスモデルの予測を外挿して見積もったt=0におけるグルコース濃度(従
って心臓血管混合は含まれていない)、CS=トウモロコシ/穀実用モロコシ粉食
餌、CSR=トウモロコシ/穀実用モロコシ/米食餌、FT=フォックステリア、LR=ラ
ブラドルレトリーバー。
【0070】
【表6】
【0071】 値は平均値±SEMである(n=18/一つの処置の群とn=9/相互作用処置の群;し
かし高齢-CSR-LRは研究から除かれたのでそれぞれの処置群につきn=35/17/8)、
異なる上付文字の値は同じ処置内で有意に差異がある(p<0.05)。*の値は同じ
処置内の傾向(p≦0.1)を示す。Si=インスリン感受性、Sg=グルコース有効性、
AIRg=グルコースに対する急性インスリン反応、G(0)=注入の瞬間に対するグルコ
ースカイネティックスモデルの予測を外挿して見積もったt=0におけるグルコー
ス濃度(従って心臓血管混合は含まれていない)、CS=トウモロコシ/穀実用モ
ロコシ粉食餌、CSR=トウモロコシ/穀実用モロコシ/米食餌、FT=フォックステ
リア、LR=ラブラドルレトリーバー。
【0072】 ヒト集団と同様に、合衆国と英国で行われた最近の人口統計学調査で証明され
たように、高齢コンパニオンアニマルの区分は価値のあるものである。ヒトでの
研究と一致して、老齢のペットは1日当たりの総エネルギー要求は少なくなって
いる。不活発化のみが1日当たりのペットの総エネルギー要求を20%まで減らす
可能性がある。この減少が、基礎代謝率の自然な鈍化と合わさって、エネルギー
要求を30―40%まで全体で下げる結果となり得る。
【0073】 多くの要因がグルコース耐性を損なう要因となっているが、二つが主な要因と
して認識されてきた:それらは、すい臓の応答性と、インスリン感受性である。
前者はすい臓β細胞がグルコース刺激に反応してインスリンを分泌する能力に関
し、後者はインスリンが筋肉、肝臓、および脂肪組織でのグルコース摂取を増加
させる能力に左右されるものである。これらいずれか、または両方の欠損により
グルコース耐性を損なうことにつながり、または、不足が深刻であれば、はっき
りとした糖尿病になる。したがって、これらの要因を保ちおよび/または改善す
ることは、特に危険性の高まった群において、グルコース耐性を改善し糖尿病を
防ぐための第一の目標である。
【0074】 老化は、肥満と肉体活動度の低下に次ぐものとして報告されているグルコース
耐性の悪化に関連している。これらの年齢の差異は、高炭水化物餌を与えること
によってなくなってきた。しかし、獣医の領域では、コンパニオンアニマルに高
炭水化物を与えることは非実用的である。動物がその体重を維持するためには、
カロリーと栄養の要求はタンパク質、炭水化物、および脂肪から得なければなら
ない。もし、一つの成分が多くなると、他の二つをその補正のために減らさなけ
ればならず、餌のこれらの成分から得られる必須の栄養が減ることになる。
【0075】 この実験はグルコース耐性に対する年齢と品種の影響を例証した。餌と品種の
間では体脂肪は変わらないままであったし、炭水化物の吸収は年齢の増加ととも
には変わらないと報告されているので、同定されていない、肥満症とは無関係の
効果がこの実験でみられたグルコース耐性の変化の原因なのであろう。血糖反応
試験でグルコースとインスリンの反応に品種間の違いは見られなかった。この実
験において、違いは、Sgにつき、品種間で見られた。
【0076】 実施例3 3つの異なる餌での血糖反応を評価するため、21匹の老齢ビーグル犬が研究さ
れた。研究は4つの期間(ベースラインと3つの実験期間)からなるものだった。
犬はベースライン期間は標準餌を摂取した。ベースライン期間に続いて、犬はラ
ンダムにそれぞれ7匹ずつの3つの群に分けられた。群は実験期間中一定に保たれ
た。3つの試験餌は実験期間中に、群の間をクロスオーバーさせる形で評価され
た。それぞれの餌はトウモロコシ、サトウモロコシ(穀実用モロコシとミロとも
呼ぶ)、および、大麦、オート麦または米のいずれか一つを含有した。すべての
動物は3つの試験餌それぞれを摂取した。
【0077】 各々の期間は2週間の安定化期間からなり、その期間にベースライン餌または
試験餌のうちの一つが提供された。血糖反応試験(餌に対するグルコースとイン
スリン反応を表す総称)が3週目の間に行われた。生じたサンプルはインスリン
とグルコースにつき分析された。各々の期間中に便の性質についても得られた。
【0078】 犬は毎週体重を測定し、血糖反応はそれぞれの期間の終わりに行った。グルコ
ースとインスリンのレベルはベースラインと、食後10、20、30、45、60、120、1
80、および240分で測定された。便の性質はそれぞれの期間の2週目の間、1週間
にわたり取得した。
【0079】 動物、管理:21匹の健康な老齢ビーグル犬(Covance,Cumberland, VA)でその
うち19匹がメスで2匹がオスのものがこの実験で使われた。犬は研究の間ずっと
人道的に、倫理的に扱われた。すべての犬は現行の予防接種と寄生虫防止プログ
ラムに沿っていた。犬は個別に特大のおりに入れられ、独自の耳の入墨で識別さ
れた。研究期間の間ずっと、新鮮な水が無制限に提供された。研究の開始時、犬
の平均体重は12.83 kg(範囲:9.93から18.85 kg)で、平均年齢は9.44歳(範囲
:6.86から13.10歳)であった。犬は実験期間の各日30分間、無制限に餌を与え
られた。犬は食べ物の出される限られた時間にとてもよく順応しているようであ
った。犬たちのうち一匹は頚部椎間板の問題で安楽死させられた。もう一匹の犬
は病気になり、研究の最後の2期間についてはデータは収集されなかった。もう
一匹の犬は糖尿病と診断され、この犬から得られたデータは処分された。その他
の犬は研究期間中病気でもなく、医学的手当を必要としなかった。
【0080】 実験は、ベースライン期間と、3つの餌の処置をクロスオーバーする形で評価
する3つの繰り返しの処置期間からなるものであった。3週間のベースライン期間
中、21匹の老齢犬はすべて標準餌を摂取し、犬たちは徐々に約30分間のうちに自
分の食べ物を消費するように慣らされた。ベースライン期間の最後に、犬は体重
を基に7匹の3つの餌の処置群にランダム化された。各々の繰り返し処置は3週間
続き、犬の群は各々の繰り返し処置の間、異なった餌の処置に当てられた。この
ように、それぞれの犬は実験期間中3つの餌の処置のそれぞれを受けた。血糖反
応試験はそれぞれの繰り返し処置期間の終わりとベースライン期間の終わりに行
われた。動物は研究中に渡り毎週体重を測定した。ふん便の点数はベースライン
期間の一週間(第2週)と各々の繰り返し処置期間の第2週に収集された。
【0081】 食物の摂取は全研究の間毎日監視され、提供された食物と残された食物の間の
グラム差は各犬が一日に消費した量として記録された。ベースライン期間中、犬
は体重を維持するために餌を与えられ、血糖のチャレンジの準備に、30分間のう
ちに彼らの無制限の餌を消費するよう徐々に慣らされた。実験期間中、同じ餌の
与え方が保たれ、犬は各日ほぼ同じ時間に餌を与えられた。
【0082】 犬の体重は、朝、餌を与えられる前に毎週測定された。動的測定方法のはかり
(1D1s マルチレンジ表示器付のMettler Toledo KB60s platform [60,000 g×1
g]またはMetler Toledo SM34-K scale [32,000 g×1.0 g], Toledo Ohio)が体
重測定に用いられた。犬の便の性質はベースライン期間と実験期間の各繰り返し
処置期間の第2週中の7日間連続で観察した。ふん便の点数は表7に従って割り当
てられた。
【0083】
【表7】
【0084】 血糖反応試験はベースライン期間の最後と各繰り返し処置期間の最後に行われ
た。犬は血糖反応試験の開始前少なくとも12時間絶食状態にした。2つのベース
ラインサンプルが約10分に頸静脈から直接、ヘパリンナトリウム添加の真空試験
管(VacutainerTM, Becton Dickinson, Sunnyvale, CA)に集められた。最後の
ベースラインサンプルが集められたすぐ後、各犬は個々に予め計算された量の食
物(すなわち、ベースラインチャレンジ前の先の4日間、1日平均の半分)を与え
られ、実験餌を食べるのに最大30分の時間を与えられた。実験餌を30分内に消費
しなかった犬はその日の血糖試験から外され、次の日に再試験をした。時間0は
食物摂取の終わりに対応した。食物の消費が終わると、橈側皮静脈に無菌的にカ
テーテルを入れた。さらに、血液サンプルは、食物が消費されたあと10、20、30
、45、60、120、180および240分で収集された。血液サンプルは注射器に集めら
れ、ヘパリンナトリウム添加の真空試験管に移された。血液サンプルは約3000×
gで20分間遠心分離され、各時間点の2つの血漿アリコートが凍結された。血漿グ
ルコース濃度(mg/dl)はヘキソキナーゼ酵素法(Cobas Mira, Roche Diagnosti
c System, Somerville,NJ)で測定し、インスリン濃度(μIU/ml)はRIAキット
(DPC Diagnostic Products Corp.,Los Angeles, CA)を使った標準ラジオイム
ノアッセイで測定された。
【0085】 実験餌の餌の成分組成は表8に示され、栄養組成は表9に示される。研究期間中
、3つの実験餌が評価された。
【0086】
【表8】
【0087】1 92.5%乾燥物を基準として下記を提供する:ビタミンA 15.6 KIU/kg、ビタミン
D 937 IU/kg、ビタミンE 75.4 IU/kg、アスコルビン酸128.7 mg/kg、チアミン11
mg/kg、リボフラビン34.3 mg/kg、パントテン酸21.5 mg/kg、ナイアシン58.5 m
g/kg、ピロドキシン7.4 mg/kg、葉酸1.2mg/kg、ビオチン0.4 mg/kg、ビタミンB1 2 0.15 mg/kg。2 92.5%乾燥物を基準として下記を提供する:マグネシウム213 mg/kg、鉄412 mg
/kg、銅34.5 mg/kg、マンガン61.6 mg/kg、亜鉛227.8 mg/kg、ヨウ素3.48 mg/kg
、セレン0.27 mg/kg。
【0088】
【表9】
【0089】 データは以下のように分析された:グルコースとインスリンは図16と18で示す
ように9つの異なる時間点で測定された。時間点「0」はベースラインと考えられ
、両方のベースラインサンプルの平均からなる。曲線下領域(図17と19)、ベー
スライン上領域、ピークの時間およびピークの大きさはインスリンとグルコース
の両方について計算された。これらの変数はランダム化したブロックデザインの
変化の分析(SAS User's Guide: Statistics, Cary, NC; SAS Institute Inc.,
1989)を使って分析された。分類は処置とその繰り返しとエラーの源を含んだ。
すべてのF-試験はα=0.10を使い、LSDはα=0.05を使った。
【0090】 時間依存性の反応が、変化の測定分析の繰り返しと時間毎のグルコースとイン
スリンの測定を使って調べられた。分類は時間、処置×時間、処置―時間の組み
合わせの内の繰り返し、およびエラーの源を含んだ。処置の影響は、繰り返し、
処置、エラー条件のための繰り返し×処置を使って試験された。すべてのF-試験
とLSDはα=0.05を使った。
【0091】 結果:体重または週当たりの食物消費量に対して、餌の間には違いが無かった
(データは示していない)。個々の時間点の間、また評価された他の変数間にも
違いは検出されなかった(P>0.05)。図16に示すように、米餌は大麦餌とオー
ト麦餌に比較して、少し高いグルコースピークを示し、少し高いグルコース反応
という結果になった。何匹かの犬は血糖反応試験が終わるまでにベースラインの
グルコースレベルに戻らず、老齢犬がグルコースの上昇に反応する能力が低下し
ていることを示した。米餌を消費した犬のグルコース曲線下の増加領域(図17)
は、大麦餌を消費した犬に比べて高い傾向であり(P<0.12)、オート麦餌を消
費した犬に比べてはかろうじて高い程度であった。
【0092】 インスリン反応データ(図18と19)は、45分時間点でオート麦餌が大麦餌より
も有意に低い(P<0.05)インスリンレベルであるが、米餌とは違わない(P>0.
05)ことを示した。米餌と大麦餌に対する血中インスリン反応は、およそ45から
60分および180分に二つのはっきりとしたインスリンピークがあり、米は両方の
時間点でより高いピークを引き出していた。オート麦餌は一つのピークがある、
より平たんな反応という結果であった。数匹の犬のインスリン反応は240分時間
点までベースライングルコースレベルに戻らなかった。この遅れは高齢犬がグル
コース上昇に反応する能力が低下していることを示している可能性がある。実際
、老齢犬のうちの1匹は、極端に高いベースラインを示し、これは糖尿病と適合
するグルコースピークを充分に補正できないため、研究から除かれた。これらの
老齢犬に繰り返し処置間の大きな変化と組み合わさって見られた極めて変わりや
すい血糖反応は、餌の影響を消してしまい、老齢犬は不規則な血糖反応であるこ
とを示した。米餌を消費した犬は、オート麦餌を与えられた犬と比較するとイン
スリン曲線下の増加領域が亢進されている傾向があり(P<0.08)、大麦餌を与
えられた犬と比較するとインスリン曲線の下の増加範囲はかろうじて高いのみで
あった。
【0093】 便の点数は全研究中、すべての犬で正常のままであり、処置群の間に違いはな
かった(P>0.05)(データは示していない)。 大麦とオート麦餌を与えられた犬と比較すると、米餌は血糖耐性試験への反応
で極端なグルコースとインスリン曲線を示す。この影響は、全240分の試験で曲
線の下の増加範囲として定量することができる。これらの影響は95%信頼区間の
差では有意に違わないが、時間に渡るこれらの極端な反応は、インスリン抵抗性
とグルコース非耐性を発生させる第一段階である可能性がある。現在、市場の犬
の餌はほとんどデンプン源として米を含有している。これは、餌に対する高いグ
ルコースとインスリン反応を起こしてそのままにしてしまうことにより、長い目
で見た場合に動物に対して、またはグルコース耐性が減少している兆候を示して
いる動物に対して、有害である可能性がある。この実験では、オート麦餌が餌に
対するインスリン反応を下げるのに最も効果的であり、大麦餌が餌に対するグル
コース反応を下げるのに最も効果的であった。グルコース抵抗性が減少している
兆候を示している犬のグルコース反応を調節するのを助けるのに、または餌に対
するグルコースとインスリン反応の両方を下げて長期間の給餌に対して予防する
方法として、これら二つのデンプン源の混合物が有益であろう。
【0094】 本発明を説明する目的で特定の代表的な態様と詳細が示されたが、添付の請求
の範囲で定義された本発明の範囲をはずれることなく、ここで開示された方法や
装置の様々な変更がされ得ることは、当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、食後の犬の血漿グルコース曲線に対する餌の影響(A)と対応
する統計的差異(B)を示したグラフである。
【図2】 図2は、食後の犬の血漿インスリン曲線に対する餌の影響(A)と対
応する統計的差異(B)のグラフである。
【図3】 図3は、食後の犬の血漿グルコース曲線に対する年齢の影響(A)と
対応する統計的差異(B)のグラフである。
【図4】 図4は、食後の犬の血漿インスリン曲線に対する年齢の影響(A)と
対応する統計的差異(B)のグラフである。
【図5】 図5は、食後の犬の血漿グルコース曲線に対する年齢*餌相互作用の
影響(A)と対応する統計的差異(B)のグラフである。
【図6】 図6は、食後の犬の血漿インスリン曲線に対する年齢*餌相互作用の
影響(A)と対応する統計的差異(B)のグラフである。
【図7】 図7は、食後の犬のグルコース回転速度の配分率(k)と半減期(T1 /2 )に対する年齢と餌(A)と年齢*餌相互作用(B)の影響のグラフである。
【図8】 図8は、食後の犬の血漿グルコースレベルに対する品種の影響(A)
と対応する統計的差異(B)のグラフである。
【図9】 図9は、食後の犬の血漿インスリンレベルに対する品種の影響(A)
と対応する統計的差異(B)のグラフである。
【図10】 図10は、食後の犬の血漿グルコースレベルに対する年齢*品種の
影響(A)と対応する統計的差異(B)のグラフである。
【図11】 図11は、食後の犬の血漿インスリンに対する年齢*品種の影響(A
)と対応する統計的差異(B)のグラフである。
【図12】 図12は、フォックステリアの食後のグルコースに対する年齢、品
種および餌の影響のグラフである。
【図13】 図13は、フォックステリアの食後のインスリンに対する年齢、品
種および餌の影響のグラフである。
【図14】 図14は、ラブラドルレトリーバーの食後のグルコースに対する年
齢、品種および餌の影響のグラフである。
【図15】 図15は、ラブラドルレトリーバーの食後のインスリンに対する年
齢、品種および餌の影響のグラフである。
【図16】 図16は異なった食餌デンプンを含有する餌を消費した犬のグルコ
ース反応曲線を示したグラフである。
【図17】 図17は異なった食餌デンプンを含有する餌を消費した犬のグルコ
ース曲線下の増加範囲のグラフである。
【図18】 図18は異なった食餌デンプンを含有する餌を消費した犬のインス
リン反応曲線を示したグラフである。
【図19】 図19は異なった食餌デンプンを含有する餌を消費した犬のインス
リン曲線下の増加範囲のグラフである。
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月30日(2001.11.30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23K 1/00 A23K 1/00 C 1/14 1/14 1/18 1/18 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 サンヴォルド,グレゴリー・ディーン アメリカ合衆国オハイオ州45338,ルイス バーグ,ミニッチ−ワイソング・ロード 3158 (72)発明者 マッシミノ,ステファン・パトリック アメリカ合衆国オハイオ州45415,デイト ン,インディアン・ラン・ドライブ 4107,アパートメント・イー Fターム(参考) 2B005 AA05 AA06 2B150 AA06 AB20 AC24 AE48 AE52 BB01 CE01 CE04 CE05 DA57 DC13 DC23

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンパニオンアニマルの食後の血糖と血中インスリンの反応を調
    節するための、タンパク質源、脂肪源、および米を除く穀物由来の炭水化物源を
    含む、ペットフード組成物。
  2. 【請求項2】該炭水化物源がトウモロコシとサトウモロコシの混合物;トウモ
    ロコシ、サトウモロコシ、および大麦の混合物;トウモロコシ、サトウモロコシ
    、およびオート麦の混合物;並びに、オート麦と大麦の混合物;からなる群から
    選択される、請求項1記載のペットフード組成物。
  3. 【請求項3】該炭水化物源がトウモロコシとサトウモロコシの混合物であり、
    トウモロコシとサトウモロコシの比率が約1:5から約5:1である、請求項2記載
    のペットフード組成物。
  4. 【請求項4】炭水化物源がトウモロコシ、サトウモロコシ、および大麦の混合
    物であり、トウモロコシとサトウモロコシと大麦の比率が約1:1:5から約1:5
    :1、約5:1:1である、請求項2記載のペットフード組成物。
  5. 【請求項5】炭水化物源がトウモロコシ、サトウモロコシ、およびオート麦の
    混合物であり、トウモロコシとサトウモロコシとオート麦の比率が約1:1:5か
    ら約1:5:1、約5:1:1である、請求項2記載のペットフード組成物。
  6. 【請求項6】炭水化物源がオート麦と大麦の混合物であり、オート麦と大麦の
    比率が約1:5から約5:1である、請求項2記載のペットフード組成物。
  7. 【請求項7】約20から約40%の粗タンパク質、約4から約30%の脂肪、および
    約2から約20%の総食物繊維を含む、請求項1記載のペットフード組成物。
  8. 【請求項8】さらにクロミウムトリピコリネートを含む、請求項1記載のペッ
    トフード組成物。
  9. 【請求項9】さらに水溶性セルロースエーテルを含む、請求項1記載のペット
    フード組成物。
  10. 【請求項10】発酵性繊維を補足的総食物繊維の約1から約11重量パーセント
    を含み、糞便細菌で24時間発酵させたときに15から60重量パーセントの有機物消
    失がある、請求項1記載のペットフード組成物。
  11. 【請求項11】コンパニオンアニマルの食後の血糖と血中インスリンの反応を
    調節するのに使用するためのペットフード製品の製造における、タンパク質源、
    脂肪源、および米を除く穀物由来の炭水化物源を含有するペットフード組成物の
    使用。
  12. 【請求項12】該炭水化物源がトウモロコシとサトウモロコシの混合物;トウ
    モロコシ、サトウモロコシ、および大麦の混合物;トウモロコシ、サトウモロコ
    シ、およびオート麦の混合物;並びに、オート麦と大麦の混合物;からなる群か
    ら選択される、請求項11記載の使用。
  13. 【請求項13】該炭水化物源がトウモロコシとサトウモロコシの混合物であり
    、トウモロコシとサトウモロコシの比率が約1:5から約5:1である、請求項11記
    載の使用。
  14. 【請求項14】炭水化物源がトウモロコシ、サトウモロコシ、および大麦の混
    合物であり、トウモロコシとサトウモロコシと大麦の比率が約1:1:5から約1:
    5:1、約5:1:1である、請求項11記載の使用。
  15. 【請求項15】炭水化物源がトウモロコシ、サトウモロコシ、およびオート麦
    の混合物であり、トウモロコシとサトウモロコシとオート麦の比率が約1:1:5
    から約1:5:1、約5:1:1である、請求項11記載の使用。
  16. 【請求項16】炭水化物源がオート麦と大麦の混合物であり、オート麦と大麦
    の比率が約1:5から約5:1である、請求項11記載の使用。
  17. 【請求項17】約20から約40%の粗タンパク質、約4から約30%の脂肪、およ
    び約2から20%の総食物繊維を含む、請求項11記載の使用。
  18. 【請求項18】組成物がさらにクロミウムトリピコリネートを含む、請求項11
    記載の使用。
  19. 【請求項19】組成物がさらに水溶性セルロースエーテルを含む、請求項11記
    載の使用。
  20. 【請求項20】組成物がさらに、発酵性繊維を補足的総食物繊維の約1から約1
    1重量パーセント含み、糞便細菌で24時間発酵させたときに15から60重量パーセ
    ントの有機物消失がある、請求項11記載の使用。
  21. 【請求項21】該コンパニオンアニマルが老齢犬である、請求項11記載の使用
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