JP2002536379A - ホスホノピラゾールの製造 - Google Patents

ホスホノピラゾールの製造

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JP2002536379A JP2000597299A JP2000597299A JP2002536379A JP 2002536379 A JP2002536379 A JP 2002536379A JP 2000597299 A JP2000597299 A JP 2000597299A JP 2000597299 A JP2000597299 A JP 2000597299A JP 2002536379 A JP2002536379 A JP 2002536379A
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モリノー,ジヨン・エム
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モンサント テクノロジー エルエルシー
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Abstract

(57)【要約】 化学交雑剤としての活性を有する新規化合物およびこうした化合物を合成するための方法を開示する。これらの化合物は、交雑コムギ(Triticum aesativum)およびその他の交雑穀類の生産に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本出願は、1999年2月2日に出願された米国特許仮出願番号60/118
,408に対して優先権を主張するものであり、その特許の全文を本明細書中に
包含する。
【0002】 (発明の属する技術分野) 本発明は、ホスホノピラゾール化合物を製造するための方法、ならびに関連す
る組成物および方法に関する。
【0003】 (発明の背景) 近親植物の交雑受精によって、同系交配のいずれの親も所有しない望ましい特
性の組合わせを有する子孫が生じる。ヘテロシス、すなわち雑種強勢として知ら
るこの現象は、主要な作付け種において確認されている(Stuber,Pla
nt Breeding Rev.12:29−65,1994)。交雑植物は
、多くの場合、実質的に優れた農耕学的機能特性を有し、こうした特性には、例
えば、植物サイズ、穀物の収穫量、耐病性、耐除草剤性、および気候適応性が挙
げられる。
【0004】 大部分の作付け種の交雑種子生産における主な限界は、雌性配偶子に手をつけ
ず、適する花粉供与体による交雑受粉に利用できる状態にしながら雄性不稔を発
生させる、簡単、確実、且つ経済的な方法がないことである。殺配偶子剤、すな
わち化学交雑剤(CHA)は、交雑植物を生産するためばかりでなく、遺伝子改
良を施した作付け種から同族の野生種への遺伝子の流れを制御するためにも有用
である。
【0005】 トウモロコシなどの一部の植物において、雄性配偶子を含有する器官の物理的
除去は、その器官が露出しており、且つ、雌性配偶子から空間的に離れているた
め、比較的簡単である。しかし、大部分の作付け種は、同じ花の中に雄性および
雌性機能器官の両方を有しており、そのため、除雄は単純でも簡単でもない。こ
のことが、このプロセスを労働集約型にし、高価にする。さらに、これらのアプ
ローチによって自家受粉が完全にないことを保証することは困難である。
【0006】 いくつかの雄性不稔の天然発生型遺伝メカニズムは、一部の植物種において交
雑種子の生産に生かされている。こうしたメカニズムには、種々の細胞質雄性不
稔(CMS)システムが含まれる。CMSを含む方策の不利点は、それらが単一
交配種を生産するために、3つの別系統、すなわち、雄性不稔の雌性親系統、雄
性不稔系統と同質遺伝子であるが、十分に機能的なミトコンドリアを含有する維
持系統、および雄性親系統を必要とすることである。多くのCMSタイプは、そ
れらの使用を排除または制限する好ましくない特性を有し、こうした望ましくな
い特性には、疾病感受性、不稔性の破壊、および矛盾したおよび/または複合的
に抑制された稔性回復などの望ましくない関連特性または多面発現性特性が挙げ
られる。さらに、CMSシステムは、多くの重要な作付け種には利用できない。
【0007】 ピリジン(EP 0 276 204)、ピリドンおよびピリダジン(米国特
許第4,115,101号および第4,345,934号)、グリホサート(米
国特許第4,735,649号)、5−オキシ−またはアミノ−置換シノリン(
米国特許第5,129,939号)、ピリダジン(米国特許第5,062,88
0号および第4,345,934号)、ジアザビシクロオクタン(米国特許第4
,925,477号)およびN−アルキル−4−オキソニコチネート化合物(米
国特許第4,714,492号)を含む化学殺配偶子剤は、説明されている。コ
ムギ用の市販雄性殺配偶子剤の一つ、Genesis(登録商標)(ミズーリ州
、セントルイスのMonsanto Company;米国特許第5,062,
880号参照)は、有効な殺配偶子剤であり、コムギ用の新規殺配偶子剤を比較
および開発するための標準物質である。さらに、一部の3−ヒドロキシ(アルコ
キシ)−ピラゾール−4−イルホスホネートを含む一部のホスホニル置換ピラゾ
ールは、植物体内での浸透移行性を有し、植物における殺虫薬として有用である
ことが報告されている。しかし、この類の化合物は、植物に対する毒性がないと
言われており、殺配偶子活性がないことが報告されている(DE4139849
)。
【0008】 化学交雑剤(CHA)は、主として、一般には配偶子に、特に雄性配偶子に対
する選択性が欠如しているため、交雑種子の商業生産用にはほとんど用いられな
い。浸透移行性および植物に対する選択的毒性作用は、有効な殺配偶子剤には必
要な要件である。多くの化合物は、植物の雄性配偶子ばかりでなく、雌性配偶子
および栄養組織もを破壊し、または害する。植物組織より程度的に大きく配偶子
を選択的にターゲットにする化合物は、一般には、破壊される配偶子の性につい
ての識別をしない。さらに、良好な選択性を有する多くの化学殺配偶子剤は、毒
物学上の問題点またはその他の環境的問題点を有し、このことが、交雑種子の商
業レベルでの生産用にこれらの化合物を用いることを制限する。
【0009】 プロトキシン(米国特許第5,254,801号)およびアンチセンス(米国
特許第5,728,926号)技術の使用などの遺伝子工学は、雄性不稔をもた
らすための方策にもなる。
【0010】 その他の望ましい特徴は、処理されるべき植物によって決まる。例えば、コム
ギの場合、雄性および雌性配偶子は同じ花の中に見られ、この花は、雄性配偶子
が花粉を雌性配偶子に放つまで閉じたままである。花が開いた時、自家受粉は、
通常、本質的に完了している。有用なコムギ殺配偶子剤は、他のコムギ植物から
の花粉にる受粉が起こり得るように、雌性配偶子に受精の準備が整った時、雄性
配偶子は殺傷するが、開花には干渉してはならない。有効なコムギ殺配偶子剤ま
たはコムギ用の化学交雑剤対する必要性は、広範な研究の課題となってきた(T
schabold et al.,Crop Science 28:583−
588,1988)。
【0011】 (発明の要約) 我々は、3−ヒドロキシ−2−(ジアルキルホスホノ)アクリレートのアルカ
リ塩と、プロトン化ヒドラジン、プロトン化アルキルヒドラジン、またはプロト
ン化アリールヒドラジンのいずれかとを接触させることによって、ホスホノピラ
ゾール化合物を製造するための新規方法を開発した。好ましい実施形態において
、本方法には、塩基を添加し、続いて酸性化することが含まれれる。本方法は、
発表されている環縮合反応と比較していくつかの利点を有する。生成段階がなく
、(有機溶媒または水性溶媒と有機溶媒の混合物を利用することもできるが、)
水性溶媒を用いて行うことができるため、本方法は、より簡単である。加えて、
中間体は、室温で無期限に安定である。さらに、本方法は、より効果的であり、
収率が高い。こうした方法に用いることができるホスホノピラゾールの例には、
ジアルキル[1−アリールまたはアルキル−(3または5)−ヒドロキシ−1H
−ピラゾール−4−イル]ホスホネートがあり、これは、例えば、殺配偶子活性
を有するジアルキル[1−アリールまたはアリール(3または5)−ヒドロキシ
−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネートを生成するための反応体として用
いることができる。
【0012】 本発明の一つの方法によると、3−ヒドロキシ−2−(ジアルキルホスホノ)
アクリレートのアルカリ塩および選択されたヒドラジンは、水性媒質中で反応さ
せる。生成物の精製工程を簡素化するために、水性相を有機溶媒で洗浄して、酸
性化前に不純物を除去する。
【0013】 本発明のもう一つの側面によると、こうした方法に用いるホスホノピラゾール
は、式IまたはII:
【0014】
【化5】 (式中、Rは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ベンジルまたはC
シクロアルキル、好ましくはC〜Cシクロアルキルであり;Rは、水
素またはアルカリ塩であり;Rは、水素、アルキル、アリールまたはヘテロア
リールであり;Rは、水素、アルキル、フェニルまたは塩であり;Rは、水
素、アルキル、フェニルまたは塩であり;Rは、アルキル、アリールまたはヘ
テロアリールであり;アルキルは、C〜C、好ましくはC〜C枝分れ鎖
またはC〜C直鎖であり;アリールは、ハロゲン、トリハロメチル、C
アルキル(直鎖または枝分れ鎖)、C〜Cアルコキシ(直鎖または枝分
れ鎖)、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の基、好ましくは1〜3個
の基で任意に置換されたフェニルまたはナフチルであり;ベンジルは、ハロゲン
、トリハロメチル、C〜Cアルキル(直鎖または枝分れ鎖)、C〜C
好ましくはCアルコキシ(直鎖または枝分れ鎖)、ニトロおよびシアノから選
択される1〜3個の基で任意に置換されたベンジルであり;ヘテロアリールは、
ハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキル(直鎖または枝分れ鎖)、C 〜Cアルコキシ(直鎖または枝分れ鎖)、ニトロおよびシアノから選択される
1〜4個の基で任意に置換されたピリジルである) の化合物である。
【0015】 本発明のもう一つの側面によるとて、式中のRが、水素、アルキル、アリー
ル、ヘテロアリール、ベンジルまたはC〜Cシクロアルキル、好ましくはC 〜Cシクロアルキルであり;Rが、水素、アルキル、ベンジル、C〜C アルケニル、好ましくはC〜Cアルケニル、または塩(好ましくは、例え
ば、アルカリ金属塩またはアミン塩などの農耕学上許容され得る塩)であり;R は、水素、アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;Rは、水素、
アルキル、フェニルまたは塩であり;Rは、水素、アルキル、フェニルまたは
塩であり;Rは、アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;アルキル
は、C〜C、好ましくはC〜C枝分れ鎖またはC〜C直鎖であり;
アリールは、ハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキル(直鎖または枝分
れ鎖)、C〜Cアルコキシ(直鎖または枝分れ鎖)、ニトロおよびシアノか
ら選択される1〜5個の基、好ましくは1〜3個の基で任意に置換されたフェニ
ルまたはナフチルであり;ベンジルは、ハロゲン、トリハロメチル、C〜C アルキル(直鎖または枝分れ鎖)、C〜C、好ましくはCアルコキシ(直
鎖または枝分れ鎖)、ニトロおよびシアノから選択される1〜3個の基で任意に
置換されたベンジルであり;ヘテロアリールは、ハロゲン、トリハロメチル、C 〜Cアルキル(直鎖または枝分れ鎖)、C〜Cアルコキシ(直鎖または
枝分れ鎖)、ニトロおよびシアノから選択される1〜4個の基で任意に置換され
たピリジルであり;但し、Rが水素であり、Rがアリールである時、R
、水素でもC〜Cアルキルでもないことを条件とする、(上に示した)式I
またはIIの化合物を提供する。
【0016】 本発明の化合物の例は、以下のものである:ジメチル[1−シクロヘキシル−
5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート、ジメチル[1−
(4−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニル−1H−ピラゾール−
4−イル]ホスホネート、ジメチル[1−(3,5−ジメチルフェニル)−5−
ヒドロキシ−3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート、ジメ
チル{1−(4−クロロフェニル)−5−[(4−クロロベンジル)オキシ]−
1H−ピラゾール−4−イル}ホスホネート、ジメチル{1−(4−クロロフェ
ニル)−5−[(2−ニトロベンジル)オキシ]−1H−ピラゾール−4−イル
}ホスホネート、2−(4−クロロフェニル)−3−[2−ニトロベンジル)オ
キシ]−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホン酸、ジメチル[2−(4−クロ
ロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−エチル−3−オキソ−ピラゾール4−イ
ル]ホスホネート、ジメチル[2−(4−クロロフェニル)−1−シクロヘキシ
ル−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−ピラゾール4−イル]ホスホネート、ジメ
チル[2−(3,5−ジメチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−エチル−3
−オキソ−ピラゾール4−イル]ホスホネート、およびジメチル[1−ブチル−
2−(3,5−ジメチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−ピラゾー
ル4−イル]ホスホネート。
【0017】 本発明のもう一つの側面によると、植物に雄性不稔を誘導するための組成物を
提供し、こうした組成物は、式中のRが、水素、アルキル、アリール、ヘテロ
アリール、ベンジルまたはC〜Cシクロアルキル、好ましくはC〜C
クロアルキルであり;Rが、水素、アルキル、ベンジルまたはC〜Cアル
ケニル、好ましくはC〜Cアルケニル、もしくは農耕学上許容され得る塩で
あり;Rが、水素、アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;R
、水素、アルキル、フェニルまたは農耕学上許容され得る塩であり;Rが、水
素、アルキル、フェニルまたは農耕学上許容され得る塩であり;Rが、アルキ
ル、アリールまたはヘテロアリールであり;アルキルが、C〜C、好ましく
はC〜C枝分れ鎖、またはC〜C直鎖であり;アリールが、ハロゲン、
トリハロメチル、C〜Cアルキル(直鎖または枝分れ鎖)、C〜Cアル
コキシ(直鎖または枝分れ鎖)、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の
基、好ましくは1〜3個の基で任意に置換されたフェニルまたはナフチルであり
;ベンジルが、ハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキル(直鎖または枝
分れ鎖)、C〜C、好ましくはCアルコキシ(直鎖または枝分れ鎖)、ニ
トロおよびシアノから選択される1〜3個の基で任意に置換されたベンジルであ
り;ヘテロアリールが、ハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキル(直鎖
または枝分れ鎖)、C〜Cアルコキシ(直鎖または枝分れ鎖)、ニトロおよ
びシアノから選択される1〜4個の基で任意に置換されたピリジルである(上に
示した)式IまたはIIの化合物および農耕学上許容され得る担体を殺配偶子に
有効な量含んでなる。こうした組成物の一つの実施形態によると、Rが水素で
あり、Rがアリールである場合、Rは、水素でもC〜Cアルキルでもな
い。
【0018】 殺配偶子剤組成物の中で、本発明の殺配偶子剤組成物は、以下の化合物を一つ
以上含む組成物である:ジメチル[1−(4−クロロフェニル)−5−ヒドロキ
シ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート、ジメチル[1−(4−フルオ
トフェニル)−5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート、
ジメチル[1−(2−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−
4−イル]ホスホネート、ジメチル[1−(4−ブロモフェニル)−5−ヒドロ
キシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート、ジメチル[1−クロロヘキ
シル−5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート、ジメチル
[1−(4−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニル−1H−ピラゾ
ール−4−イル]ホスホネート、ジメチル[1−(3,5−ジメチルフェニル)
−5−ヒドロキシ−3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート
、ジメチル{1−(4−クロロフェニル)−5−[(4−クロロベンジル)オキ
シ]−1H−ピラゾール−4−イル}ホスホネート、ジメチル{1−(4−クロ
ロフェニル)−5−[(2−ニトロベンジル)オキシ]−1H−ピラゾール−4
−イル}ホスホネート、メチル[2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−ヒド
ロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート、メチル[2−(4−クロ
ロフェニル)−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート、
2−(4−クロロフェニル)−3−[2−ニトロベンジル)オキシ]−1H−ピ
ラゾール−4−イル]ホスホン酸、2−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−1H−ピラゾール−4−イルホスホン酸、2−(3,5−ジメチルフェニル
)−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イルホスホン酸、ジメチル[1−
(4−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホス
ホネート、ジメチル[2−(4−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−エ
チル−3−オキソ−ピラゾール4−イル]ホスホネート、ジメチル[2−(4−
クロロフェニル)−1−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−ピラ
ゾール4−イル]ホスホネート、ジメチル[2−(3,5−ジメチルフェニル)
−2,3−ジヒドロ−1−エチル−3−オキソ−ピラゾール4−イル]ホスホネ
ート、ジメチル[1−ブチル−2−(3,5−ジメチルフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−3−オキソ−ピラゾール4−イル]ホスホネート、メチル−カリウム[
2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−
イル]ホスホン酸塩、メチル−カリウム[4−クロロフェニル−3−ヒドロキシ
−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホン酸塩、および水素−カリウム[2−(
3,5−ジメチルフェニル)−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]
ホスホン酸塩。本発明は、こうした殺配偶子剤組成物での処理により実質的に雄
性不稔にした植物、およびこうした殺配偶子剤組成物で処理した種子も包含する
【0019】 本発明のもう一つの側面によると、単子葉植物(コムギなどのイネ科の単子葉
植物を含む)などの植物に雄性不稔を誘導するための方法を説明しており、こう
した方法は、こうした殺配偶子剤組成物で植物またはその種子を処理することを
含む。
【0020】 本発明のもう一つの側面によると、交雑種子を生産するための方法を説明して
おり、こうした方法は、本発明の殺配偶子剤組成物での減数分裂の前に、植物の
雌性親を処理する段階、雌性親とは異なる系統の未処理の雄性親からの花粉を用
いてこの雌性親に受粉する段階、およびこの雌性親に交雑種子を生産させる段階
を含む。一つの実施形態によると、雌性親株は、1エーカーあたり約1/32ポ
ンド〜約10ポンド(0.035〜11.2Kg/ha)の殺配偶子剤組成物を
、例えば、雌性親株の葉に適用することによって処理される。あるいは、交雑種
子は、本発明の殺配偶子剤組成物を用いて種子を処理し、その種子を成長させて
、実質的に雄性不稔の雌性親株を作り、この雌性親とは異なる系統の未処理の雄
性親からの花粉を用いて雌性親に受粉して、この雌性親に交雑種子を生産させる
ことによって生産される。本発明は、こうした方法によって生産された交雑種子
も包含する。
【0021】 (発明の詳細な説明) 我々は、本明細書において、2,3−ジヒドロ−3−オキソ−ピラゾール4−
イルホスホネートおよびヒドロキシまたはアルコキシ−1H−ピラゾール−4−
イルホスホネートを製造するための改善された方法、および例えば殺配偶子剤と
して有用な、こうした方法によって製造される新規化合物を説明する。本明細書
において教示する方法は、精製段階が必要でなく、水性溶媒を用いて反応を行う
ことができるため、発表されている環縮合反応(Khotinen and P
olozov,Phosphorous,Sulfur Silicon Re
lat.Elem.83:53,1990;Nifant’ev et al.
,Khim.Geterotsikl.Soedin.513,1977;Po
lozov et al.,Phosphorous,Sulfur,Sili
con Relat.Elem.,73:153,1992;Aboujaou
de et al.,1985.Tetrahedron 41:427,19
85)と比較して簡単である。加えて、中間体は、室温で無期限に安定である。
さらに、本方法は、より効果的であり、収率が高い。
【0022】 本発明の化合物は、例えば、植物における生育可能な花粉の生産を防止し、従
って本組成物で処理した植物から同族の作付け種および野生種を含む他の植物へ
の花粉の配給を防止することに有用である。
【0023】 植物の栄養部分が主たる農業製品である作付け植物(例えば、アルファルファ
、カノーラ、ニンジン、綿、ヒマワリ、大豆、テンサイ、トマト、キュウリ、メ
ロン)および種々の観賞植物からの花粉は、本発明の殺配偶子剤組成物の適用に
よって減少させるか、または排除することができる。自家受粉性野生植物に適用
すると、こうした殺配偶子剤組成物は、種子生産を減少させるか、または排除す
る。除草薬配合物と併用する本発明のこの側面は、処理した植物から生産される
種子の量を減少させることによって除草剤の効果を機能的に増大させることがで
きる。得られる除草剤配合物は、広域の活性スペクトルを有する。
【0024】 本明細書中で用られる用語「雄性不稔」は、花の雄性部分の欠如によって、不
稔花粉の形成よって、および正常な外観を有するが機能的に受粉させることがで
きない花粉を生産する花の雄性部分によって生じる不稔を包含する。
【0025】 「殺配偶子剤」は、植物に適用した時、植物の雄性配偶子を殺傷または去勢も
しくはその発育を停止させることができ、それによって、後に高収率の稔性で生
育可能な種子を有する交雑可能な植物の雌性配偶子を少なくとも有意な割合で残
しつつ、植物を実質的に雄性不稔にする化合物である。理想的な殺配偶子剤では
、効果的に雄性配偶子を破壊する適用レベルは、ともかく雌性配偶子を破壊する
ために必要とされるレベルより著しく低い。従って、殺配偶子剤組成物は、植物
交配計画に用いるための化学交雑剤として有用である。こうした殺配偶子剤は、
雌性稔性の実質的な低下を防止するための特別な対策を必要とせずに噴霧によっ
て畑に適用することができる。
【0026】 「異系交配」は、花粉の拡散による一つの植物から別の植物への遺伝子情報の
交換である。
【0027】 本発明による化合物は、交雑双子葉植物の作物(テンサイ、サトウキビ、ジャ
ガイモ、サツマイモ、レタスキャベツ、茶、ハツカダイコン、カブラ、ニンニク
およびタマネギが挙げられるが、それらに限定されない)および単子葉植物の作
物(コムギ、オオムギ、トウモロコシ、米、モロコシ、キビ、オートムギ、ライ
ムギ、ライコムギ、芝生および飼草その他などのイネ科の植物が挙げられるが、
それらに限定されない)の生産に用いるための殺配偶子剤またはCHAとして有
用である。本発明の化合物は、許容できない雌性不稔をも誘導してしまうことの
ない選択された雄性不稔を誘導する。一般に、約30%の雌性不稔は許容可能で
あるが、本方法が経済的なF種子生産に基づき商業使用される時、このレベル
は異なることもある。CHAとして用いるために、本発明による化合物は、一般
に、1エーカーあたり約1/32ポンド〜約20ポンド(0.035〜22.4
Kg/ha)、好ましくはあたり約1/8ポンド〜約10ポンド(0.14〜1
1.2Kg/ha)の割合で適用される。用いられる量は、処理される作物、用
いられる化合物、および適用方法に依存するものであり、経験的に決定すること
ができる。
【0028】 あらゆる通常の交雑法を用いることができる。例えば、交配すべき二つの親株
を別のセクション、列または列群に植える。雌性親を本発明による化合物で処理
して、雌性親株を雄性不稔にする。その後、人が介在する手段、または風で運ば
れる受粉などの自然的プロセスのいずれかによって、雄性(未処理)親からの花
粉を雌性親に受精させる。雌性親によって生産された種子は、後に通常の手段に
よって回収されるF雑種である。
【0029】 本発明による殺配偶子剤組成物(好ましくは水性組成物)適用する一つの方法
は、こうした組成物を葉、土壌または水面(例えば、米の田圃における)に適用
する方法である。本発明による殺配偶子剤組成物は、好ましくは、開花開始から
減数分裂が始まるまでの間に適用される。こうした組成物は、種子処理剤として
、例えば、本発明による化合物を含有する液体配合物に種子を浸漬することによ
って、または本化合物で種子を被覆することによって適用することもできる。種
子処理適用において、本発明の化合物は、一般に、種子100重量あたり約1/
4〜約10ポンド(0.1〜5Kg)の割合で適用される。
【0030】 本発明のもう一つの側面によると、一つ以上の本発明による化合物、および任
意に、その他のCHAを含むその他の活性および不活性成分を含有する組成物を
提供する。例えば、本発明の化合物は、オーキシン、ジベレリンなどの植物成長
調節剤、エテホン、ピリドン、シトキニン、マレイン酸ヒドラジド、コハク酸2
,2−ジメチルヒドラジン、コリンおよびその塩、塩化(2−クロロメチル)ト
リメチルアンモニウム、トリオド安息香酸、塩化トリブチル−2,4−ジクロロ
ベンジルホスホニウム、重合体N−ビニル−2−オキサゾリジノン、トリ(ジメ
チルアミノエチル)ホスフェートおよびその塩、およびN−ジメチルアミノ−1
,2,3,6−テトラヒドロフタルアミド酸およびその塩などのエチレン放出剤
、ならびにその他のよく知られているCHAと併用することができ、一定の条件
のもとでは、除草薬、殺真菌薬、殺虫薬、および植物殺菌薬などの農薬と共に用
いると有利である。
【0031】 本発明の化合物は、それ自体で、または農耕学上許容され得る担体、および任
意に本発明のその他の化合物を含むその他の有効成分も含有する配合物の成分と
して、育成用培地または処理されるべき植物に適用することができる。「農耕学
上許容され得る担体」に関しては、化合物の有効性を損なうことなく組成物に化
合物を溶解、分散、または拡散させるために用いることができ、それ自体、土壌
、設備、作物または農耕学的環境に対して有害な影響をほどんど及ぼさない液状
または固形物質を意味する。こうした組成物には、水和剤、乳剤、粉剤、顆粒、
ペレット、エアゾール、流動性乳剤濃縮物、懸濁液、および溶液を含む液体また
は固体配合物または溶液が挙げられ、こうした組成物は、あらゆる通常法に従っ
て調製することができる。本発明の化合物を含有する組成物は、農耕学的に適す
る液状または固形担体を用いて希釈することができる。こうした組成物は、アニ
オン性、カチオン性、または非イオン性界面活性剤(湿潤剤、展着剤、分散剤、
懸濁剤、および乳化剤)、調質剤、固着剤、粘着剤その他などの農耕学上許容さ
れ得るアジュバントを一つ以上含むこともできる。有用なアジュバントの例は、
「Detergents and Emulsifier’s Annual」
(John W.McCutcheon,Inc.)の中で見つけることができ
る。
【0032】 好ましい組成物には、液体および水和剤が挙げられ、これらは、好ましくは、
調質剤として、一つ以上の界面活性剤を、有効成分を容易に水または油に拡散さ
せるために十分な量で含有する。界面活性剤を化合物に配合することによって、
その効能を向上させることができる。適する湿潤剤には、アルキルベンゼンおよ
びアルキルナフタレンスルホネート、スルホン化脂肪アルコール、アミンまたは
酸アミド、イソチオン酸ナトリウムの長鎖酸エステル、スルホコハク酸ナトリウ
ムのエステル、硫酸化またはスルホン化脂肪酸エステル、石油スルホネート、ス
ルホン化植物油、ジ−t−アセチレン型グリコール、ポリオキシエチレン誘導体
またはアルキルフェニル(特に、イソオクチルフェノールおよびノニルフェノー
ル)、および無水ヘキシトール(例えば、ソルビタン)の非高級脂肪酸エステル
のポリオキシエチレン誘導体が挙げられるが、それらに限定されない。界面活性
剤には、スルホコハク酸ナトリウムのジヘキシルエステル、POE20ソルビタ
ンモノラウレート、およびオクチルフェノキシポリエトキシエタノールが挙げら
れるが、それらに限定されない。水和剤または分散性顆粒は、一つ以上の有効成
分、不活性固体増量剤、および一つ以上の湿潤および分散剤を含有する水分散性
組成物である。不活性固体増量剤は、通常、天然粘土、珪藻土、塩、およびシリ
カなどから誘導される合成鉱物などの鉱物由来のものである。こうした増量剤の
例には、カオリナイト、アタパルジャイト粘土、塩、および合成ケイ酸マグネシ
ウムが挙げられる。
【0033】 本発明の化合物は、一切の適する溶媒に溶解することができ、こうした溶媒に
は、以下のものまたはそれらの混合物が挙げられるが、それらに限定されない:
水、アルコール、ケトン、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ジメチルホル
ムアミド、ジオキサン、およびジメチルスルホキシド。得られる溶液中の有効成
分の濃度は、好ましくは約2重量%〜約98重量%、さらに好ましくは約20重
量%から約75重量%である。
【0034】 乳剤を製造するために、本発明の化合物は、水に分散させることができる通常
の乳化剤、例えば、アルキルフェノールまたは長鎖アルコールのエチレンオキシ
ド誘導体、メルカプタン、カルボン酸、反応性アミン、および部分エステル化多
価アルコールを併せたベンゼン、トルエン、キシレン、メチル化ナフタレン、ト
ウモロコシ油、テルペンチン、o−ジクロロベンゼン、イソホロン、シクロヘキ
サンまたはメチルオレエート、もしくはそれらの混合物などの有機溶媒に溶解さ
れる。界面活性特性を有する、アルキルベンゼンスルホネートのアルカリ土類金
属塩またはアミン塩および硫酸脂肪アルコールナトリウムなどの溶媒可溶性スル
フェートまたはスルホネートは、単独で、またはエチレンオキシド反応生成物と
共に、乳化剤として用いることができる。流動性乳剤濃縮物は、類似に処方する
ことができ、前記乳剤成分に加えて、水、および水溶性セルロース誘導体または
ポリアクリル酸の水溶性塩などの安定化剤を有する。こうした乳剤中の有効成分
の濃度は、一般には約10重量%〜約60重量%であり、易流動性乳剤の場合、
一般には約10重量%〜約75重量%である。
【0035】 噴霧に適する水和剤は、本発明による化合物、微細に分割された固形物(粘土
、有機シリケートまたはカーボネート、もしくはシリカゲル)、および湿潤剤、
固着剤、および/または分散剤の混合物である。こうした水和剤中の有効成分の
濃度は、一般には約20重量%〜約98重量%の間であり、好ましくは約40重
量%〜約75重量%の間である。分散剤は、組成物の約0.5重量%〜約3重量
%の濃度で任意に存在する。湿潤剤が組成物の約0.1重量%〜約5重量%を構
成してもよい。
【0036】 粉剤は、本発明の一つ以上の化合物と、植物粉、穀粉、珪藻土、シリカ、シリ
ケート、カルボネート、および粘土などの微細に分割された不活性有機または無
機固形物との混合物である。粉剤を調製するための一つの方法は、水和剤を微細
に分割された担体で希釈する方法である。約20%〜約80%の有効成分(複数
を含む)を含有する粉剤濃縮物は、粉剤の約1重量%〜約10重量%の最終濃度
に希釈することができる。
【0037】 粒状(例えば、顆粒状)配合物は、顆粒状フラー土、バーミキュライト、粉砕
したトウモロコシの穂軸、コーンミール、種子外殻(糠またはその他の穀物外殻
)、またはその他の材料などの固形材料に、有効成分(複数を含む)を注入する
ことによって調製することができる。揮発性有機溶媒中の一つ以上の本発明の化
合物の溶液は、噴霧するか、または顆粒状固形物と混合し、溶媒を蒸発によって
除去する。顆粒状材料は、あたゆる適するサイズ、好ましくは約16から約60
メッシュサイズを有することができる。有効成分は、一般に、配合物の約2重量
%〜約15重量%に相当する。あるいは、配合物は、標準的な方法、例えば、界
面重合およびコアセルベーションによりカプセル化し;有効成分をポリマーと併
せた溶液に溶解し、続いて溶媒を蒸発させることによって;有効成分をワックス
またはポリマーと混合することによって(乾燥成分と混合し、続いて混合物を溶
融するか、または有効成分を溶融ワックスまたはポリマーと混合し、続いて混合
物を凝固させることによって)によって放出調節粒状配合物に配合し、その後、
プリリング、粉砕、押出し、噴霧冷却、などによって混合物の粒子を製造するこ
とができる。有効成分は、一般に、こうした放出調節配合物の約5%〜50%の
間に相当する。
【0038】 本発明の化合物の塩は、約0.05重量%〜約50重量%の間、好ましくは約
0.1重量%〜約10重量%の間の濃度で、水溶液として配合し、適用すること
ができ、この形態で穀物に適用することができる。こうした溶液は、水性溶媒ま
たはその他の適する溶媒を用いて使用に望ましい濃度に希釈される濃縮物として
調製することができる。こうした溶液は、任意に、界面活性剤および/または一
つ以上の補助剤を含有して、グリセリン、メチルエチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリプロピ
レングリコール、ポリアクリル酸、ポリエチレンリンゴ酸ナトリウム、またはポ
リエチレンオキシドその他などの有効成分の活性を増大させる。こうした補助剤
は、一般に、溶液の約0.1重量%〜約5重量%、好ましくは約0.5重量%〜
約2重量%の濃度で存在する。こうした組成物は、任意に農耕学上許容され得る
界面察性剤を含有することもできる。
【0039】 本発明の化合物および配合物は、通常法によって適用することができ、こうし
た通常法には、水圧スプレー、空中噴霧、空中散布が挙げられるが、それらに限
定されない。少量適用のためには、化合物の溶液が通常用いられる。最適な配合
、量、濃度、適用速度、適用のタイミング(植物成長の段階を含む)、および適
用の方法は、植物のタイプ、土壌のタイプ、稔性、環境因子その他などの多様な
因子に依存するであろう。
【0040】 本明細書中で用いられる用語「(農耕学的に)有効な量」とは、商品として許
容できない植物に対する毒性を伴わずに雄性不稔をもたらすために十分な本発明
による化合物(または本発明による化合物を一つ以上含んでなる組成物)の量を
指す。
【0041】 交雑種子を製造するための本発明の化合物の使用 雑種は、二つの純粋系統の親の間の他家受粉によって生産される第1代種であ
り、こうした親は、交雑種子の生産に用いるために適する開花および農耕学的特
性を有するように選択される。交雑種子は、別のストリップに指定の雄性および
雌性親を植えることによって生産される。雄性および雌性親は、長い期間、既知
の開花履歴に基づいて選択され、雄性親が、多くの場合、雌性親より2〜4日後
に開花するように選択される。雌花の受け入れ期間中に、十分な雄性花粉が利用
できることが重要である。生産エリア内に存在する環境条件のもとで、雄性花粉
の供給源となる植物として用いるための植物系統および変種は、好ましくは、良
好な葯の突出および花粉放出特性を有し、雌性親は、好ましくは、良好な開花お
よび雌性受容性を有する。開花のタイミングは、多くの場合、温度および花粉放
出に依存し、大部分の植物は、通常、朝早く、温度上昇が始まるとすぐである。
開花期間は、多くの場合、暑く乾燥した環境では短くなり、涼しく湿った条件の
もとでは長くなる。
【0042】 雌性親系統を本発明のCHAで処理し、このことによって、これらの植物に花
粉を生産させない。処理された雌性植物の列は、風で運ばれる受粉によって有効
な他家受粉をもたらすように、雄性花粉の供給源となる植物のストリップの十分
近く(横並び、または縦につなげて)植える。しかし、雄性親に著しく接触して
、花粉の散布に影響を及ぼすことなく、CHAを雌性親に適用できるよう十分に
広い間隙を雄性および雌性小区画の間に維持する。この間隙によって、雄性親株
により生産される種子の著しい混合がない交雑種子を収穫することができる。C
HAは、好ましくは、雌性親の葉に均一に適用される。
【0043】 本発明の好ましい実施形態を実証するために以下の実施例を含める。実施例に
開示する技術は、本発明の実施においてよく機能することを本発明者が発見した
代表技術に従うものであり、従って、その実施のための好ましい様式を成すもの
と見なすことができることは、当業者にはご理解いただけよう。しかし、本発明
の開示に照らして、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、開示する特定
の実施形態において多くの変更をなし、同様または類似の結果をなお得ることが
できることは、当業者にはご理解いただけよう。
【0044】 (実施例) 実施例1.化合物の調製 一般構造3、4、5、7、8、10、11のジアルキル[1−アリールまたは
アルキルヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネートおよび関連ホ
スホネートを機構I〜IIIにて略述する方法によって調製する。
【0045】 一般構造3および5の化合物は、塩基性条件のもとで、中間体2のアルキル−
またはアリールヒドラジン塩酸塩を縮合し、結果として起こる環化によって調製
する。1,2−ジアルキル−またはジアリールヒドラジン塩については、一般構
造5の化合物を90%より高い純度で単離する。モノアルキルまたはアリールヒ
ドラジン塩については、一般構造3の化合物を90%より高い純度で単離する。
2の調製は、生成物を定量収率で生じる方法によって遂行する(Katagir
i et al.,1990.Chem Lett.1855)。アリール−ま
たはアルキルヒドラジン塩酸塩を用いて、水中、120℃で中間体2を処理し、
続いて中和することによって、不飽和系に1,4−C−付加をもたらし、続いて
水を除去する。最初の付加生成物を高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)分
析によって観察する。その後、塩基の添加によって環化させ、酸性化の後、ホス
ホノピラゾール生成物を生じる。酸性化の前に、水性相を有機溶媒で洗浄して、
不純物を除去する。この方法は、精製段階がないく、水性溶媒を用いて行うこと
ができるため、より簡単である。加えて、中間体は、室温で無期限に安定である
。さらに、この方法は、発表されている類似の環縮合反応(Khotinen
and Polozov,1990.Phosphorous,Sulfur
Silicon Relat.Elem.83:53;Nifant’ev e
t al.,1997.Khim.Geterotsikl.Soedin.,
513;Polozov et al.,1992.Phosphorous,
Sulfur,Silicon Relat.Elem.,73:153;Ab
oujaoude et al.,1985.Tetrahedron 41:
427)より効果的であり、高収率である。
【0046】 反応は、周囲温度から160℃の範囲の温度を用いて、水、またはテトラヒド
ロフラン(THF)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド
(DMSO)、アセトニトリル、メタノール、エタノール、またはその他のアル
コール系溶媒などの有機溶媒およびこれらの溶媒と水の混合物中で行う。水酸化
物、アルコキシド、リチウムジイソプロピルアミン(LDA)、カリウムまたは
ナトリウムヘキサメチルジシルアミド(KHMDS、NaHMDS)のようなヒ
ンダード塩基などのその他の塩基;水素化ナトリウムまたはリチウム(NaH、
LiH)などの非求核強塩基もこの方法に有効である。プロトン性溶媒中で安定
でない塩基には、非プロトン性有機溶媒が必要である。有機溶媒については、環
化後、酸性化前に溶媒を除去し、そして粗混合物を水性溶媒に溶解し、その後、
有機溶媒で洗浄する。
【0047】
【化6】
【0048】 一般構造7の化合物は、機構IIに略述する方法によって調製する。無水TH
F中のアリール−またはアルキルヒドラジン塩酸塩のスラリーを冷却し、THF
に溶解した2当量の強酸(例えば、カリウムt−ブトキシドまたはn−ブチルリ
チウム)を用いて処理する。数分後、無水THFに溶解した(EおよびZ)−2
−(ジメトキシホスホリル)−3−メトキシ−2−プロペン酸メチル(構造6)
を添加する。冷却した混合物を5分間撹拌し、放置して室温に暖め、その後、過
剰のHCl水溶液で処理する。生成物を有機溶媒で処理して、濃縮する。粗生成
物(構造7)をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製する。
【0049】
【化7】
【0050】 一般構造10の化合物を機構IIIに示す方法によって調製する。ジメトキシ
ホスフィニルメチルエステル(構造9)を水に懸濁する。アリールまたはアルキ
ルヒドラジン塩酸塩を添加して、混合物を加熱しながら数時間加熱する。その後
、塩基を添加することによって、環化させて、酸性化の後、構造10のホスホノ
ピラゾール生成物を生じた。粗生成物を円形クロマトグラフィー(シリカ)によ
って精製する。
【0051】
【化8】
【0052】 一般構造3、7および10の化合物は、下に示すようなケトまたはエノール互
変異性体型で存在することができる。一般構造3、7および10の化合物は、塩
基で処理し、続いてアルキルまたはハロゲン化ベンジルを添加することによって
、またはその他の既成法によって酸素の位置でアルキル化し、一般構造4、8お
よび11の化合物を生じる。
【0053】
【化9】
【0054】 一般構造:一般構造3、7および10の化合物のケトおよびエノール互変異性
体。
【0055】 一般構造3、4、5、7、8、10および11の化合物は、5〜50%NaO
H水溶液で処理することによって、またはその他の既成法によってリンの位置で
加水分解して、ホスホン酸モノアルキルエステルを得る。一般構造3、4、5、
7、8、10および11の化合物は、塩化メチレン中のヨウ化テトラメチルシリ
ル(TMSI)または臭化テトラメチルシリル(TMSBr)での処理を伴う処
理によって、またはその他の既成法によってリンの位置で加水分解して、ホスホ
ン酸を得る。ホスホン酸モノアルキルエステルおよびホスホン酸は、メタノール
中のカリウムまたはナトリウムアルコキシドでの処理によって、またはその他の
既成法によってカリウムまたはナトリウム塩に転化させる。生成物は、H、 C、31PNMR分光分析および元素分析によって特性を決定する。
【0056】 方法A.ジアルキル[1−アリールまたはアルキル−5−ヒドロキシ−1H−
ピラゾール−4−イル]ホスホネート(構造3の化合物)を調製するための一般
手順 100mLの1つ首丸底フラスコに、HO(50mL)に溶解したアルコキ
シ−2−ジメチルホスホノアクリル酸3−ナトリウム(構造2、9.0mmol
)および塩酸アリールヒドラジン(9.9mmol、1.1当量)を充填する。
混合物をN雰囲気のもと、120℃の油浴中で撹拌しながら加熱する。5〜1
0分間加熱した後、薄相クロマトグラフィー(TLC)(15%IPA/85%
EtOAc)およびHPLC(Hewlett Packard ODS ハイ
パーシルカラム、5m 100x4.6mmを用いるHewlett Pack
ard シリーズ1100システム)は、中間体付加物への完全な転化を示した
。フラスコを油浴から取り出して、KCO(9.9mmol、1.1当量)
を添加し、混合物を5〜10分間、またはTLCおよびHPLCが環化の完了を
示すまで、N雰囲気のもと、120℃の油浴中で撹拌しながら再び加熱する。
混合物を室温に冷却し、EtOAcで洗浄する(2x30mL)。水性相を濃H
Clを用いて酸性化して、生成物をEtOAcで抽出する(3x30mL)。混
合有機抽出物を乾燥して(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、生成物を
黄色固体として生じる。構造3の粗生成物は、分析純度である。構造5の粗生成
物には、分取クロマトグラフ精製(Dynamax 60A C18 83−2
21−Cカラムを用いるWaters Delta Prep 3000シリー
ズクロマトグラフ)が必要である。
【0057】 この方法をアルキルおよびベンジルヒドラジン塩酸塩にも適用するが、これら
の場合、3−および5−異性体の両方が分離され、クロマトグラフ精製が必要で
ある(構造5に対して用いたものと同じシステム)。異性体混合物は、おそらく
、ヒドラジン窒素の匹敵する求核性から生ずる。以下の化合物を方法Aによって
製造する。
【0058】 ジメチル[1−(4−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール
−4−イル]ホスホネート(化合物3a)。8.8mmolの化合物2を用いて
反応を行って、生成物を黄色固体として生じる(1.9g、6.3mmol、7
8%):H NMR(400MHz、CDCl)7.77(d,J=8.9
Hz,2H)、7.54(s,1H)、7.43(d,J=8.9Hz,1H)
、3.78(d,J=11.8Hz,6H);13C NMR(100MHz、
CDCl)158.9(d,J=22.1Hz)、139.8(d,J=10
.7Hz)、136.2、132.5、129.2、122.6、83.8(d
,J=220.5Hz)、53.0(d,J=5.0Hz);31P NMR(
162MHz、CDCl)19.81。C1112ClNPの分析計
算値:C,43.71;H,4.00;N,9.27。実測値:C,43.71
;H,3.95;N,9.20。
【0059】 ジメチル[1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1H−ピラゾー
ル−4−イル]ホスホネート(化合物3b)。4.4mmolの化合物2を用い
て反応を行って、生成物を淡黄色固体として生じる(0.87g、3.0mmo
l、70%):H NMR(400MHz、CDCl)8.67(bs,1
H)、7.76(dd,J=9.0,4.7Hz,2H)、7.54(s,1H
)、7.15(t,J=8.6Hz,2H)、3.78(d,J=11.8Hz
,6H);13C NMR(100MHz、CDCl)161.2(d,J=
247.2Hz)、158.7(d,J=22.1Hz)、139.7(d,J
=10.3Hz)、133.7、123.5(d,J=8.8Hz)、115.
9(d,J=22.9Hz)、83.6(d,J=220.9Hz)、53.0
(d,J=5.0Hz);31P NMR(162MHz、CDCl)d 1
9.85;19F NMR(376MHz、CDOD)−114.99(7重
線,J=4.3Hz)。C1112FNPの分析計算値:C,46.1
5;H,4.23;N,9.79。実測値:C,45.60;H,4.33;N
,9.36。
【0060】 ジメチル[1−(2−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール
−4−イル]ホスホネート(化合物3c)。4.7mmolの化合物2を用いて
反応を行って、生成物を淡黄色固体として生じる(0.82g、2.7mmol
、58%):H NMR(400MHz、CDCl)9.20(bs,1H
)、7.59(s,1H)、7.55〜7.39(m,4H)、3.78(d,
J−11.8Hz,6H);13C NMR(100MHz、CDCl)15
9.8(d,J=21.4Hz)、140.4(d,J=11.1Hz)、13
4.3、132.1、130.7、130.4、129.3、127.5、82
.6(d,J=222.4Hz)、53.0(d,J=5.3Hz);31
NMR(162MHz、CDCl)19.80。C1112ClN
の分析計算値:C,43.71;H,4.00;N,9.27。実測値:C,4
3.23;H,4.19;N,8.93。
【0061】 ジメチル[1−(4−ブロモフェニル)−5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール
−4−イル]ホスホネート(化合物3d)。4.4mmolの化合物2を用いて
反応を行って、生成物を淡黄色固体として生じる(1.05g、3.0mmol
、70%):H NMR(400MHz、CDCl)9.40(bs,1H
)、7.72(d,J=9.1Hz,2H)、7.58(d,J=8.9Hz,
2H)、7.54(d,J=0.5Hz,1H)、3.77(d,J=11.6
Hz,6H);13C NMR(100MHz、CDCl)159.0(d,
J=22.1Hz)、139.9(d,J=10.7Hz)、136.7、13
2.1、122.9、120.4、83.8(d,J=220.9Hz)、53
.0(d,J=5.3Hz);31P NMR(162MHz、CDCl)1
9.73。C1112BrNPの分析計算値:C,38.15;H,3
.50;N,8.09。実測値:C,37.82;H,3.66;N,7.70
【0062】 ジメチル[1−シクロヘキシル−5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イ
ル]ホスホネート(化合物3e)。4.7mmolの化合物2を用いて反応を行
って、3−および5−ヒドロキシ異性体の混合物を生じる(1.2:1.0、2
2%)。5−ヒドロキシ生成物(F15−17)は、逆相クロマトグラフィー(
CHCN:HO、20分かけて10:90から40:60に、5分かけて1
00:0に。註:すべての溶媒は、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)を含有
した)によって精製し、白色固体として単離した(0.07g、0.26mmo
l、6%):H NMR(400MHz、CDCl)11.45(bs,2
H)、7.45(s,1H)、4.20(m,1H)、3.75(d,J=11
.8Hz,6H)、1.96〜1.71(m,7H)、1.41〜1.24(m
,3H);13C NMR(100MHz、CDCl)157.5(d,J=
21.2Hz)、138.6(d,J=12.6Hz)、82.6(d,J=2
25.8Hz)、56.5、53.2(d,J=5.3Hz)、31.6、25
.2、25.0;31P NMR(162MHz、CDCl)19.23。C 1119Pの分析計算値:C,48.16;H,6.99;N,10
.22。実測値:C,46.15;H,6.66;N,9.30。
【0063】 方法B.ジアルキル[1−アリールまたはアルキル−5−ヒドロキシ−1H−
ピラゾール−4−イル]ホスホネート(構造3の化合物)を調製するための一般
手順 トリメチルホスホノアセテート(13.4g、0.073mol)、N,N−
ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(13.2g、0.11mol)、お
よびメタノール(10mL)の混合物を加熱し、18時間、還流下で保持する。
冷却混合物を真空下で濃縮して、トリメチル(ジメチルアミノメチレン)ホスホ
アセテートを淡黄色固体/油として得る(22.4g、129%)。粗ジメチル
アミノメチレン中間体、(7.8g、0.032mol)、塩酸4−クロロフェ
ニルヒドラジン(5.8g、0.032mol)、およびメタノール(40mL
)の混合物を加熱して、窒素のもと、1時間、還流下で保持する。一定量での薄
相クロマトグラフィー(TLC)(EtOAc)は、トリメチル(ジメチルアミ
ノメチレン)ホスホアセテートが消費されること示す。45℃に冷却後、水(1
5mL)を添加し、続いて炭酸カリウム(4.5g、0.032mol)を添加
する。この混合物を加熱して、還流下で30分間保持する。一定量でのTLCは
、生成物への完全な転化を示す。反応混合物を25℃に冷却し、方法Aに記載し
たように進行させて、化合物3a(6.20g、64%)を濃コハク色固体とし
て得た。Hおよび31P NMRスペクトルは、純粋な生成物を示した。
【0064】 方法C.ジアルキル[1−アリールまたはアルキル−5−ヒドロキシ−1H−
ピラゾール−4−イル]ホスホネート(構造3の化合物)を調製するための一般
手順 窒素のもと、無水DMSO(25mL)中の3−オキシ−2−ジメチルホスホ
ノアクリル酸メチル・ナトリウム塩(4.1g、0.017mol)のスラリー
に、ヨー化メチル(4.5g、0.031mol)を添加して、反応混合物を1
8時間、周囲温度で撹拌する。混合物を希釈塩化ナトリウム溶液に注入して、C
Clで抽出する(6x75mL)。抽出物を水(100mL)で洗浄し、
乾燥して(MgSO)、濾過し、真空下で濃縮して、褐色油(5.5g)を生
じる。シリカゲル(EtOAc)を用いるクロマトグラフィーによって半量の粗
生成物を部分的に分離することによって、純粋なE−異性体(0.27g)、E
−異性体とZ−異性体の混合物(0.75g)、および純粋なZ−異性体(0.
14g)を生じた。E−およびZ−生成物を全収率52%で単離する。(E)−
2−(ジメトキシホスホリル)−3−メトキシ−2−プロペン酸メチル(E−異
性体)。H NMR(300MHz、CDCl)7.55(d,JH−P
10.8Hz,1H)、4.06(s,3H)、3.78(d,JH−P=2.
7Hz,6H)、3.75(s,3H)。31P NMR(121MHz、CD
Cl)20.74。(Z)−2−(ジメトキシホスホリル)−3−メトキシ−
2−プロペン酸メチル(Z−異性体)。H NMR(300MHz、CDCl )7.90(d,JH−P=31.8Hz,1H)、4.03(s,3H)、
3.78(d,JH−P=5.1Hz,6H)、3.75(s,3H)。31
NMR(121MHz、CDCl)15.50。粗2−(ジメトキシホスホ
リル)−3−メトキシ−2−プロペン酸メチル(6.9g、0.030mol)
、塩酸4−クロロフェニルヒドラジン(5.4g、0.030mol)、および
メタノール(40mL)の混合物を加熱し、窒素のもと、1時間、還流下で保持
する。一定量でのTLC(EtOAc)は、2−(ジメトキシホスホリル)−3
−メトキシ−2−プロペン酸メチルが消費されることを示す。45℃に冷却後、
水(15mL)を添加し、続いて炭酸カリウム(4.1g、0.030mol)
を添加する。この混合物を加熱して、65℃で1時間保持する。一定量でのTL
Cは、生成物への完全な転化を示す。反応混合物を25℃に冷却し、方法Aのた
めに記載したようにさらに進行させて、化合物3aを赤コハク色固体として得た
(5.90g、65%)。Hおよび31P NMRスペクトルは、実収率58
%をもたらす90%分析生成物を示した。
【0065】 選択した化合物を方法A、B、Cによって、および反応(Khotinen
and Polozov,1990.Phosphorous,Sulfur
Silicon Relat.Elem.83:53;Polozov et
al.,1992.Phosphorous,Sulfur,Silicon
Relat.Elem.,73:153)に記載されている方法によって調製す
る。これらは、単に、相対的な収率の比較のためにこれらの方法によって調製す
る代表化合物である。表1は、方法Aによる生成物の収率は、一般に方法Bのも
のより大きく、方法Bによる収率は、一般に方法Cによるものより大きく、方法
Cによる収率は、一般に、KhotinenおよびPolozov(1990.
Phosphorous,Sulfur Silicon Relat.Ele
m.83:53)およびPolozovら(1992.Phosphorous
,Sulfur,Silicon Relat.Elem.,73:153)に
よって説明された方法によるものより大きかったことを実証している。
【0066】
【表1】
【0067】 ジメチル(1−アリール−3−アルキルまたはアリール−5−ヒドロキシ−1
H−ピラゾール−4−イル)ホスホネート(構造10の化合物)を調製するため
の一般手順 ジメトキシホスフィニルメチルエステル(1〜2.5mmol)を水に懸濁さ
せる。塩酸フェニルヒドラジン(1〜2.5mmol)を添加し、混合物を11
0℃で2時間撹拌する。反応物を冷却し、KCO(2当量)を添加する。反
応物を110℃で2時間撹拌し、室温に冷却して、さらに16時間撹拌する。反
応混合物をエーテルで洗浄し、0.5NのHClを用いてpH2に酸性化し、E
tOAcで抽出する(3x50mL)。混合抽出物をNaCl(飽和)で洗浄し
、乾燥して(NaSO)、濾過し、濃縮して油にする。EtOAcまたはヘ
キサン:イソプロパノール(90〜95%)の混合物もしくはヘキサン:EtO
Ac(90〜95%)の混合物を用いる円形クロマトグラフィー(シリカ)によ
ってこの材料の一部を精製して、所望の生成物を得る。
【0068】 ジメチル[1−(4−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニル−1
H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート(化合物10a)。この反応は、化合
物9(0.71g、2.5mmol)および4−Cl−フェニルヒドラジン・H
Cl(0.49g、2.75mmol)を用いて行い、粗生成物(0.81g、
85%)を生じる。EtOAcを用いる円形クロマトグラフィー(シリカ)によ
って粗材料(0.75g)を2回分離して、純粋な生成物(0.40g、45.
3%)を生じる。H NMR(300MHz、CDCl)11.42(bs
,1H)、7.95〜7.90(m,4H)、7.47〜7.44(m,5H)
、3.76(d,J=12.0Hz,6H)。13C NMR(75MHz、C
DCl)161.0(d,J=22.9Hz)、151.4(d,J=9.4
Hz)、136.5、132.4、132.2、129.2、129.2、12
8.7、127.7、122.7、80.8(d,J=215.2Hz)、53
.1(d,J=4.6Hz)。31P NMR(121MHz、CDCl)δ
21.93。C1716PClの分析計算値:C,53.90;H,
4.27;N,7.40;Cl,9.36。実測値:C,55.62;H,4.
35;N,7.58;Cl,9.99。
【0069】 ジメチル[1−(3,5−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニ
ル−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート(化合物10b)。この反応は
、化合物9(0.71g、2.5mmol)および3,5−ジメチルフェニルヒ
ドラジン・HCl(0.43g、2.50mmol)を用いて行い、粗生成物(
0.65g、69.8%)を生じる。ヘキサン:EtOAcまたはヘキサン:イ
ソプロパノールの混合物を用いる円形クロマトグラフィー(シリカ)によって粗
材料(0.60g)を4回分離して、純粋な生成物(0.10g、11.7%)
を生じる。H NMR(300MHz、CDCl)11.24(bs,1H
)、7.95(d,J=1.8Hz,1H)、7.92(d,J=1.5Hz,
1H)、7.52(s,2H)、7.50〜7.40(m,3H)、7.00(
s,1H)、3.76(d,J=12.0Hz,6H)、2.42(s、6H)
13C NMR(75MHz、CDCl)160.8(d,J=22.9H
z)、151.1(d,J=9.4Hz)、138.9、137.6、132.
5、129.0、128.9、128.6、127.2、119.8、80.2
(d,J=215.2Hz)、53.0(d,J=4.6Hz)、21.5。 P NMR(121MHz、CDCl)δ21.31。C1921 Pの分析計算値:C,61.28;H,5.70;N,7.52。実測値:C
,62.37;H,5.75;N,7.67。
【0070】 ジアルキル[2−アリールまたはアルキル−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾー
ル−4−イル]ホスホネートのための一般手順 0℃に冷却した20mLの無水DMF中の1.65mmol(1当量)のヒド
ロキシピラゾール−4−イルホスホネートの溶液に1.1当量のNaH(油中6
0%拡散液)を添加する。混合物を15〜20分間撹拌する。適切な求電子試薬
(1.1当量)を添加し、その後、穏やかに温めて室温にする。反応物を18時
間30℃で撹拌して、50〜100mLの氷水に注入し、酢酸エチルで希釈する
。有機相を酢酸エチルで洗浄する(3x50mL)。酢酸エチル相を混合し、乾
燥して(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。過剰のDMFをクーゲルロ
ーア蒸留(75℃/0.2mmHg)、続いてシリカゲルクロマトグラフィー(
ヘキサン中、最初は2%IPA、10%IPAまで上げる)によって除去する。
【0071】 ジメチル{1−(4−クロロフェニル)−5−[(4−クロロベンジル)オキ
シ]−1H−ピラゾール−4−イル}ホスホネート(化合物4a)。反応は、0
.207mmolのジメチル[2−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−
1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネートを用いて行い、淡褐色油を生じる。
粗生成物を逆相クロマトグラフィー(CHCN:HO(0.5%TFA)、
20分かけて20:80から100%に)によって精製して、生成物を淡褐色固
体として生じる(12.5mg、0.031mmol、15%):H NMR
(400MHz、CDOD)7.68(s,1H)、7.46(d,J=8.
6Hz,2H)、7.36(d,J=8.9Hz,2H)、7.30(d,J=
8.6Hz,2H)、7.18(m,2H)、5.38(s,2Hz);31
NMR(162MHz、CDOD)9.14。
【0072】 ジメチル{1−(4−クロロフェニル)−5−[(2−ニトロベンジル)オキ
シ]−1H−ピラゾール−4−イル}ホスホネート(化合物4b)。反応は、2
.02mmolのジメチル[2−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1
H−ピラゾール−4−イル]ホスホネートを用いて行い、褐色油を生じる。50
℃/0.2mmHgでのクーゲルローア蒸留、続いて円形クロマトグラフィー(
5:95のIPA:EtOAc)を用いて過剰のDMFを除去することによって
粗生成物を精製して、生成物を淡褐色固体として生じる(426.8mg、0.
98mmol、48%):H NMR(400MHz、CDCl)8.10
(dd,J=8.9,1.0Hz,1H)、7.76(d,J=1.4hz,1
H)、7.65(m,2H)、7.54(d,J=9.1Hz,2H)、7.5
1(m,1H)、7.39(d,J=9.0,2H)、5.87(s,2H)、
3.60(d,J=11.5Hz,6H);13C NMR(100MHz、C
DCl)156.0 d 156.1(d,J=8.5Hz)、147.7、
144.1(d,J=20.5Hz)、136.0、134.1、133.8、
131.6、129.3、129.3、129.1、125.2、124.8、
92.5(d,J=200.0Hz)、73.9、52.9(d,J=7.5H
z);31P NMR(162MHz、CDCl)15.61。
【0073】 モノアルキルホスホネートを調製するための一般手順 100mLの1つ首丸底フラスコ内で、撹拌しながら、ジアルキルホスホネー
トを10%NaOH溶液(40〜50mL)に懸濁する。混合物を油浴(80〜
100℃)中で、2〜6時間または出発ホスホネートが消費されたことをTLC
(15:85のIPA:ヘキサン)が示すまで加熱する。反応物を室温に冷却し
、濃HClで酸性化して、生成物をEtOAcで抽出する(3x30mL)。混
合有機抽出物を乾燥して(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、生成物を
灰色がかった白色の固体として生じる。
【0074】 水素−メチル[2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−ヒドロキシ−1H−
ピラゾール−4−イル]ホスホンネート(化合物3g)。反応は、2.4mmo
lのジメチルホスホネートを用いて行い、生成物を灰色がかった白色の固体とし
て生じる(640mg、2.3mmol、95%):H NMR(400MH
z、CDOD)7.71(s,1H)、7.24(s,2H)、7.03(s
,1H)、3.70(d,J=11.5Hz,3H);13C NMR(100
MHz、CDOD)156.4(d,J=19.6Hz)、140.2(d,
J=12.6Hz)、138.0、135.7、128.0、119.5、50
.7(d,J=5.0Hz)、19.1;31P NMR(162MHz、CD OD)14.80。
【0075】 水素−メチル[2−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾ
ール−4−イル]ホスホンネート(化合物3h)。反応は、1.8mmolのジ
メチルホスホネートを用いて行い、生成物を灰色がかった白色の固体として生じ
る(500mg、1.7mmol、94%):H NMR(400MHz、C
OD)7.72(s,1H)、7.69(d,J=8.9Hz,2H)、7
.50(d,J=8.9Hz,2H)、3.79(d,J=11.8Hz,3H
);31P NMR(162MHz、CDOD)14.43。
【0076】 ホスホン酸を調製するための一般手順 CHCl(30mL)に溶解したジメチルホスホネートを50mLの1つ
首丸底フラスコに充填する。その撹拌溶液にTMSI(4当量)を添加して、得
られた溶液を室温で、ホスホネートが消費されたことをTLC(15:85のI
PA:ヘキサン)が示すまで(1〜3時間)撹拌する。溶媒を真空下で除去し、
メタノール(30mL)を残留物に添加して、得られた溶液を20分間撹拌する
。メタノールを真空下で除去して、新しいメタノールを添加し、10分間撹拌す
る。メタノールを真空下で除去して、橙赤色の油を生じる。この残留物を最小限
のメタノール(1〜2mL)に溶解し、その後、CHCl(30mL)で希
釈する。CHClで希釈すると、生成物が白色固体として溶液から沈殿する
。混合物を冷蔵庫で一晩冷却し、生成物を濾過によって分離する。
【0077】 2−(4−クロロフェニル)−3−[(2−ニトロベンジル)オキシ]−1H
−ピラゾール−4−イルホスホン酸(化合物4c)。反応は0.217mmol
の構造3を用いて行い、淡褐色油を生じる。粗生成物を逆相クロマトグラフィー
(CHCN:HO(5%TFA)、20分かけて20:80から100%C
CNに)によって精製して、生成物を淡褐色固体として生じる(50mg、
0.12mmol、56%):H NMR(400MHz、CDOD)8.
00(d,J=2.3Hz,1H)、7.68(m,1H)、7.64(m,2
H)、7.52(m,1H)、7.44(m,2H)、7.36(d,J=8.
6Hz,2H)、5.80(s,2H);31P NMR(162MHz、CD OD)9.17。
【0078】 2−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル
ホスホン酸(化合物3j)。反応は1.7mmolの構造1を用いて行い、生成
物を灰色がかった白色の固体として生じる(424mg、1.6mmol、92
%):H NMR(400MHz、CDOD)7.70(d,J=7.0H
z,2H)、7.67(s,1H)、7.49(d,J=7.0s,2H); P NMR(162MHz、CDOD)11.61。
【0079】 2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4
−イルホスホン酸(化合物3k)。この反応は、2.4mmolのジメチル[2
−(3,5−ジメチルフェニル)−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イ
ル]ホスホネートを用いて行い、生成物をHI塩として生じる(940mg、2
.4mmol、100%)。その塩(1.7mmol)を最小限のMeOH(1
〜2mL)に溶解し、続いてCHCl(20〜30mL)で希釈することに
よって中和する。この均質溶液に撹拌しながらプロピレンオキシド(2当量)を
添加する。5分後、生成物が溶液から沈殿し、これを灰色がかった白色の固体と
して分離する(445mg、1.7mmol、100%):H NMR(40
0MHz、CDOD)7.66(s,1H)、7.25(s,2H)、7.0
2(s,1H);13C NMR(100MHz、CDOD)158.1(d
,J=19.5Hz)、141.9(d,J=13.4Hz)、140.2、1
38.2、130.0、121.5、93.8(d,J=217.4Hz)、2
1.4;31P NMR(162MHz、CDOD)11.84。
【0080】 カリウム塩(構造3l、3m、および3nの化合物)を調製するための一般手
順 丸底フラスコ内で、撹拌しながら、ホスホン酸(1当量)をメタノール(Me
OH、5mL/100mg)に懸濁させる。懸濁液にKOH溶液(1.0当量、
MeOH中5mg/mL)を添加して、混合物を室温で0.5〜2時間撹拌する
。溶媒を真空下で除去して、カリウム塩を灰色がかった白色の固体として生じる
【0081】 ジメチル(1−アリール−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル)ホ
スホネート(構造8の化合物)を調製するための一般手順。
【0082】 方法I:氷浴中で冷却した無水TFH(25mL)中の塩酸フェニルヒドラジ
ン(4.4mmol)のスラリーをTHF(10mmol、1.0M)中のカリ
ウムt−ブトキシドで処理する。5分後、THF(2mL)中の(EおよびZ)
−2−(ジメトキシホスホリル)−3−メトキシ−2−プロペン酸メチル(MX
3128−F12/G1、4.4mmol)を添加する。混合物を氷浴中で5
分間撹拌し、放置して、1〜2時間かけて室温に温め、その後、過剰の1%HC
l水溶液で処理する。生成物をCHClで抽出し(3x75mL)、抽出物
を乾燥して(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮する。シリカゲルクロマトグ
ラフィー(15/85のIPA/ヘキサン)による精製によって、所望の生成物
を生じた。
【0083】 方法II:−15℃に冷却した無水THF(35mL)中の塩酸フェニルヒド
ラジン(4.4mmol)のスラリーをヘキサン(10mmol、2.5M)中
のn−ブチルリチウムで処理する。5分後、無水THF(2mL)中の(Eおよ
びZ)−2−(ジメトキシホスホリル)−3−メトキシ−2−プロペン酸メチル
(4.4mmol)を添加する。混合物を−15℃で5分間撹拌し、放置して、
1〜2時間かけて室温に温め、その後、過剰の1%HCl溶液で処理する。生成
物をCHClで抽出し(3x75mL)、抽出物を乾燥して(MgSO
、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(15/85のI
PA/ヘキサン)による精製によって、所望の生成物を生じた。
【0084】 ジメチル[1−(4−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール
−4−イル]ホスホネート(化合物8a)。4.9mmolの塩酸4−ブロモフ
ェニルヒドラジンを用いて方法Iを行い、生成物を赤褐色油として生じる(0.
56g、1.3mmol、27%)。H NMR(300MHz、CDCl )δ8.07(d,JH−P=2.4Hz,1H)、7.52(d,J=9.3
Hz,2H)、7.42(d,J=9.0Hz,2H)、3.82(d,JH− =11.4Hz,6H);13C NMR(75MHz、CDCl)δ16
4.9(d,JC−P=9.3Hz)、137.9、132.7、132.3(
d,JC−P=21.3Hz)、120.6、120.4、92.5(d,J −P =219.0Hz)、53.1(d,JC−P=5.4Hz);31P N
MR(121MHz、CDCl)δ16.96。C1112BrN
の分析計算値:C,38.06;H,3.48;N,8.07。実測値:C,3
6.96;H,3.52;N,7.56。
【0085】 4−ジメトキシホスホニル−1−アリール−2−アルキル−3−ピラゾリン−
5−オン(構造5の化合物)を調製するための一般手順 HO:MeOH(1:1、10mL)に溶解した塩酸アリールヒドラジン(
2.6mmol、1.2当量)を100mLの1つ首丸底フラスコに充填する。
混合物を120℃の油浴中で撹拌しながら加熱する。アルコキシ−2−ジメチル
ホスホノアクリル酸3−ナトリウム(構造2、2.1mmol、1.0当量)を
O:MeOH(1:1、5mL)に溶解し、熱アリールヒドラジン溶液に添
加する。反応物を逆粗クロマトグラフィー(CHCN:HO、20分かけて
20:80から100:0に。註:すべての溶媒は、0.1%TFAを含有した
)によって監視すると、30〜45分の加熱の後には、中間体付加物への完全な
転化を示す。フラスコを油浴から取り出して、KCO(9.9mmol、2
.1当量)を添加し、30〜60分間または環化が完了したことをHPLCが示
すまで、120℃の油浴中で撹拌しながら混合物を再び加熱する。混合物を室温
に冷却し、EtOAcで抽出する(3x40mL)。混合有機抽出物を乾燥して
(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を黄色固体として生じる
。粗生成物を円形クロマトグラフィー(TLC(2:8のIPA:EtOAc)
)によって精製して、生成物を灰色がかった白色の固体として生じる。
【0086】 ジメチル[2−(4−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−エチル−3
−オキソ−ピラゾール4−イル]ホスホネート(化合物5a)。反応は、1.5
mmolの構造2を用いて行い、粗生成物を淡黄色油として生じる(260mg
、0.8mmol、53%)。時間の経過とともに、白色結晶が油中に生じた。
その結晶を回収して、冷EtOAcで洗浄する:H NMR(400MHz、
CDCl)8.00(d,J=4.8Hz,1H)、7.47(d,J=8.
6Hz,2H)、7.29(d,J=8.9Hz,2H)、3.84(d,J=
11.5Hz,6H)、3.73(q,J=7.2Hz,2H)、1.18(t
,J=7.2Hz,3H);13C NMR(100MHz、CDCl)16
3.8(d,J=14.1Hz)、148.4(d,J=18.7Hz)、13
4.1、131.7、129.7、126.8、95.3(d,J=223.5
Hz)、53.0(d,J=5.7Hz)、45.6、13.0;31P NM
R(162MHz、CDCl)15.27。C1316ClNPの分
析計算値:C,47.27;H,4.89;N,8.49。実測値:C,47.
12;H,4.90;N,8.40。
【0087】 ジメチル[2−(4−クロロフェニル)−1−シクロヘキシル−2,3−ジヒ
ドロ−3−オキソ−ピラゾール4−イル]ホスホネート(化合物5b)。反応は
、1.9mmolの構造2を用いて行い、粗生成物を淡黄色油として生じる(4
80mg、1.3mmol、64%)。粗生成物を円形クロマトグラフィー(2
:8のIPA:EtOAc)によって精製して、生成物を灰色がかった白色の固
体として生じる(190mg、0.5mmol、26%):H NMR(40
0MHz、CDCl)8.06(d,J=4.8Hz,1H)、7.47(d
,J=8.6Hz,2H)、7.23(d,J=8.6Hz,2H)、3.83
(d,J=11.6Hz,6H)、3.56(m,1H)、2.03(d,J=
11.3Hz,2H)、1.84(d,J=12.1Hz,2H)、1.68(
d,J=8.3Hz,1H)、1.40(q,J=12.0Hz,2H)、1.
17(m,3H);13C NMR(100MHz、CDCl)164.1(
d,J=14.1Hz)、146.5(d,J=19.1Hz)、133.9、
132.2、129.7、126.8、94.9(d,J=223.2Hz)、
59.6、53.0(d,J=5.7Hz)、31.2、25.04、24.9
9;31P NMR(162MHz、CDCl)15.62。C1722
lNPの分析計算値:C,53.11;H,5.77;N,7.29。実
測値:C,52.46;H,5.77;N,7.10。
【0088】 ジメチル[2−(3,5−ジメチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−エチ
ル−3−オキソ−ピラゾール4−イル]ホスホネート(化合物5c)。この実施
例におけるアリールヒドラジンは、H NMR分光法によって評価して純度8
9%である。収量は、アリールヒドラジンの量を基準にして計算するが、その他
の試薬の量は、アリールヒドラジンに不純物を加えた合計重量を基準にする。反
応は、3.0mmolの構造2を用いて行い、粗生成物を淡黄色油(510mg
、1.6mmol、63%)として生じる。粗生成物を円形クロマトグラフィー
(2:8のIPA:EtOAc)によって精製して、生成物を灰色がかった白色
の固体として生じる(190mg、0.6mmol、23%):H NMR(
400MHz、CDCl)7.95(d,J=4.6Hz,1H)、7.03
(s,1H)、6.94(s,2H)、3.84(d,J=11.6Hz,6H
)、3.72(q,J=7.2Hz,2H)、2.35(s,6H)、1.19
(t,J=7.3Hz,3H);13C NMR(100MHz、CDCl
163.8(d,J=13.7Hz)、146.6(d,J=19.1Hz)、
139.4、132.8、130.3、123.8、94.2(d,J=222
.4Hz)、53.5(d,J=5.7Hz)、45.3、21.2、13.2
31P NMR(162MHz、CDCl)15.96。C1521Pの分析計算値:C,55.53;H,6.53;N,8.64。実測値:
C,55.47;H,6.51;N,8.61。
【0089】 ジメチル[1−ブチル−2−(3,5−ジメチルフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−3−オキソ−ピラゾール4−イル]ホスホネート(化合物5d)。この反応
は、5.8mmolの構造2を用いて行い、粗生成物を淡黄色油(1.6g、4
.4mmol、80%)として生じる。粗生成物を円形クロマトグラフィー(2
:8のIPA:EtOAc)によって精製して、生成物を灰色がかった白色の固
体として生じる(700mg、2.0mmol、36%):H NMR(40
0MHz、CDCl)7.93(d,J=4.6Hz,1H)、7.03(s
,1H)、6.93(s,2H)、3.84(d,J=11.6Hz,6H)、
3.68(t,J=7.0Hz,2H)、2.36(s,6H)、1.49(5
重線,J=7.3Hz,2H)、1.20(6重線,J=7.2Hz,2H)、
0.85(t,J=7.4Hz,3H);13C NMR(100MHz、CD
Cl)163.9(d,J=13.7Hz)、147.1(d,J=19.1
Hz)、139.3、132.9、130.3、123.8、93.2(d,J
=223.2Hz)、53.0(d,J=6.1Hz)、50.1、30.1、
21.2、19.5、13.3;31P NMR(162MHz、CDCl
16.07。C1725Pの分析計算値:C,57.93;H,7.
15;N,7.95。実測値:C,57.77;H,7.07;N,7.90。
【0090】 実施例2:化学交雑剤としての活性 穀類の雄性不稔のための化学交雑剤分析条件を以下の方法によりコムギにおい
て説明する。構造3の化合物および類似体を植物1つあたり50〜1000μg
で適用して、花粉不稔をもたらす。殺雄性配偶子活性は、コムギ変種「OSLO
」、二重わい性硬質赤色春コムギを用いて決定する。コムギの種子を深さ0.5
〜1インチ(1〜2.5cm)、長さ6インチ(15cm)のコンテナーに植え
る(円錐形コンテナー、1つのコンテナーにつき1つの種子)。31−20−2
4のNPK用の土、1立方フィート(ft)につき93gで混合される緩効性
肥料、OsmocoteおよびSierraを補った鉢植え用の土、Metro
mix200をそのコンテナーに充填する。微量養分を含有するMicroma
xを17g/ftの割合で添加する。緩効性肥料の供給業者は、Hummer
ts,Earth City,MO63045である。RLC−4コンテナーは
、1x6インチ(2.5x15cm)で4平方インチの容量である(Stuew
e & Sons,Inc.,Corvallis,OR,97333−946
1)。1フィートx1フィートの面積を占める100個のラックにこれらを充填
する。播種後、14/10時間の昼/夜サイクルの18℃の成育箱にラックを入
れる。これらの箱は、約300μE/m/秒を出力するメタルハライドランプ
を備える。湿度は50%に維持し、必要な場合には植物に水をやる。播種後の約
6週間、ブーツ(Feekes Scale 7.5〜8.0)から止め葉が出
た時点、またはその直前に化学適用のためにコムギ植物を選択する(Large
,1954.Plant Pathology 3:128−129)。植物を
厚紙の仕切りを備えたラックに入れて、各々が隣接噴霧によって相互汚染される
ことを防止する。以下の手順を用いて、穀類に雄性不稔を誘導するための本発明
の化合物の活性を評価する。植物の高さは異なる。化学適用のために均一である
ことが求められる場合には、植物の高さが仕切りの先端と面一になるように、先
の0〜10cmを剪定して除去する。適用の前に、化学交雑剤を含有するDMS
O(ジメチルスルホキシド)の溶液50mLを、1%SiL WET L−77
界面活性剤(Witco Corp.,Greenwich,CT 06831
−2559)と2%湿潤剤(グリセリン、VWR Scientific Pr
oducts Co.によって供給)とを含有する150mLの水で希釈する。
配合した化学物質を噴霧用スプレーとして植物の葉に適用する。適用後、植物を
成育箱から取り出し、放置して、ブーツから頭が出るまで成長させる。葯の突出
(処理後、約10〜14日)前に、植物を仕切装置に戻して、種子頭を孤立させ
、他家受粉を防止する。成育箱と類似した環境条件を有する温室に植物を移す。
約1週間後(処理(WAT)後3週間、葯の突出時)、開頭形態学的評価を開始
する。植物は、8日間にわたって4回評価する(表2)。化学交雑剤Genes
is(登録商標)(Monsanto Coの登録商標)は、陽性対照として、
および適用の割合および親不稔により決定されるような有効性に関する比較目的
で用いる。陰性対照は、化学交雑剤として評価される化学組成物を含有しない界
面活性剤と湿潤剤の配合物から成る化合物を用いるコムギ植物の処理である。表
2のデータは、葉への適用およびFeekesの段階8における比率滴定を含ん
でなる処理を5回繰返したデータであり、不稔性%=(1−(サンプルの正規化
種子数の平均/対照の正規化種子数の平均))*100として表わされる。開頭
評価が完了した(WAT6回)約2週間後、種子数を集める。
【0091】 構造3、4、5、8および10の化合物の評価において得られた典型的な結果
を表2〜4に纏める。
【0092】
【表2】
【0093】
【表3】
【0094】
【表4】
【0095】 合成した375個のホスホノピラゾリノンおよびホスホノピラゾリンの化合物
の親不稔活性について、実施例2に記載した方法を用いてスクリーニングした結
果を表5に示す。スクリーニングした375個の化合物のうち、22個(5.9
%)は、殺雄性配偶子活性を有し、そのうち4個(最初にスクリーニングしたも
のの1.1%)は、90%を超える活性、商業開発に足ると見なされるレベルを
有する。22個の化合物が有効であることを示す時の殺配偶子活性および割合は
、表2、3および4に纏めてある。
【0096】
【表5】
【0097】 好ましい実施形態によって本発明の組成物および方法を説明してきたが、本発
明の概念、精神および範囲を逸脱することなく、本明細書中に記載した合成法、
組成物、配合物および使用を変形させることができることは、当業者には明らか
であろう。当業者に明らかなすべてのこうした類似の代用および変更は、添付の
クレームによって規定される本発明の範囲内のものであると考えられる。
【0098】 本明細書で参照するすべての特許、特許出願、および科学論文は、すべての意
味で、それら全文を本明細書に参照として包含する。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年1月15日(2001.1.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、 Rは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ベンジル、およびC〜C シクロアルキルから成る群から選択され; Rは、水素およびアルカリ塩から成る群から選択され; Rは、水素、アルキル、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択
され; Rは、水素、アルキル、フェニルおよび塩から成る群から選択され; Rは、水素、アルキル、フェニルおよび塩から成る群から選択され; Rは、アルキル、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され; アルキルは、C〜Cから成る群から選択され; アリールは、フェニル;ナフチル;ハロゲン、トリハロメチル、C〜C
ルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の
基で置換されたフェニル;およびハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキ
ル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の基で
置換されたナフチルから成る群から選択され; ベンジルは、ベンジル、およびハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキ
ル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜3個の基で
置換されたベンジルから成る群から選択され; ヘテロアリールは、ピリジル、およびハロゲン、トリハロメチル、C〜C アルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜4個
の基で置換されたピリジルから成る群から選択される) の化合物である、請求項9に記載の方法。
【化2】 (式中、 Rは、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ベンジルおよびC
シクロアルキルから成る群から選択され;2,6−ジクロロ−4−トリフル
オロメチル−フェニル以外であり; Rは、水素、アルキル、ベンジル、C〜Cアルケニルおよび塩から成る
群から選択され; Rは、水素、アルキル、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択
され; Rは、水素、アルキル、フェニルおよび塩から成る群から選択され; Rは、水素、アルキル、フェニルおよび塩から選択され; Rは、アルキル、アリールおよびヘテロアリール成る群から選択され; アルキルは、C〜Cから成る群から選択され; アリールは、フェニル;ナフチル;ハロゲン、トリハロメチル、C〜C
ルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の
基で置換されたフェニル;およびハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキ
ル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の基で
置換されたナフチルから成る群から選択され; ベンジルは、ベンジル、およびハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキ
ル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜3個の基で
置換されたベンジルから成る群から選択され; ヘテロアリールは、ピリジル、およびハロゲン、トリハロメチル、C〜C アルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜4個
の基で置換されたピリジルから成る群から選択される。但し、Rが水素であり
、Rがアリールである時、Rは、水素でもC〜Cアルキルでもないこと
を条件とする) の化合物。
【化3】 (式中: Rは、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ベンジルおよびC
シクロアルキルから成る群から選択され; Rは、水素、アルキル、ベンジル、C〜Cアルケニルおよび塩から成る
群から選択され; Rは、水素、アルキル、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択
され; Rは、水素、アルキル、フェニルおよび塩から成る群から選択され; Rは、水素、アルキル、フェニルおよび塩から選択され; Rは、アルキル、アリールおよびヘテロアリール成る群から選択され; アルキルは、C〜Cから成る群から選択され; アリールは、フェニル;ナフチル;ハロゲン、トリハロメチル、C〜C
ルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の
基で置換されたフェニル;およびハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキ
ル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の基で
置換されたナフチルから成る群から選択され; ベンジルは、ベンジル、およびハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキ
ル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜3個の基で
置換されたベンジルから成る群から選択され; ヘテロアリールは、ピリジル、およびハロゲン、トリハロメチル、C〜C アルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜4個
の基で置換されたピリジルから成る群から選択される) の化合物および農耕学上許容され得る担体を含んでなる、植物に雄性不稔を誘導
する組成物。
【化4】 (式中: Rは、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ベンジルおよびC
シクロアルキルから成る群から選択され; Rは、水素、アルキル、ベンジル、C〜Cアルケニルおよび塩から成る
群から選択され; Rは、水素、アルキル、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択
され; Rは、水素、アルキル、フェニルおよび塩から成る群から選択され; Rは、水素、アルキル、フェニルおよび塩から選択され; Rは、アルキル、アリールおよびヘテロアリール成る群から選択され; アルキルは、C〜Cから成る群から選択され; アリールは、フェニル;ナフチル;ハロゲン、トリハロメチル、C〜C
ルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の
基で置換されたフェニル;およびハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキ
ル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の基で
置換されたナフチルから成る群から選択され; ベンジルは、ベンジル、およびハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキ
ル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜3個の基で
置換されたベンジルから成る群から選択され; ヘテロアリールは、ピリジル、およびハロゲン、トリハロメチル、C〜C アルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜4個
の基で置換されたピリジルから成る群から選択される) の化合物および農耕学上許容され得る担体を含んでなる組成物を用いて植物また
は種子を処理することを含んでなる、植物に雄性不稔を誘導する方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 モリノー,ジヨン・エム アメリカ合衆国、ミズーリ・63146、セン ト・ルイス、ハイライフ・ドライブ・ 12420 (72)発明者 オウエン,トーマス・ジエイ アメリカ合衆国、ミズーリ・63017、チエ スターフイールド、キヤニオン・ビユー・ コート・1774 Fターム(参考) 2B030 AA02 AB03 CA04 CG01 HA01 4H011 AB03 BA01 BB17 BC03 BC06 BC07 DA02 DA14 DA15 DC05 DC06 DD03 DE15 4H050 AB01 AC90 AD16 BA69 BB14 BB20 BB21 BB22 BB25

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3−ヒドロキシ−2−(ジアルキルホスホノ)アクリレート
    のアルカリ塩と、プロトン化ヒドラジン、プロトン化アルキルヒドラジンおよび
    プロトン化アリールヒドラジンから成る群から選択される化合物とを接触させる
    ことを含んでなる、ホスホノピラゾールを製造するための方法。
  2. 【請求項2】 ホスホノピラゾールがジアルキル[1−アリール−(3また
    は5)−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネートまたはジアル
    キル[1−アルキル−(3または5)−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イ
    ル]ホスホネートである、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 塩基を添加し、続いて酸性化することをさらに含んでなる、
    請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 水性溶媒、有機溶媒およびそれらの混合物から成る群から選
    択される媒質中で接触が起こる、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 媒質が水性溶媒である、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 3−ヒドロキシ−2−(ジアルキルホスホノ)アクリレート
    のアルカリ塩および選択されたヒドラジンを水性溶媒中で反応させる、請求項5
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 有機溶媒がテトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジ
    メチルスルホキシド、アセトニトリルおよびアルコールから成る群から選択され
    る、請求項4に記載の方法。
  8. 【請求項8】 水性相を有機溶媒で洗浄して、酸性化前に不純物を除去する
    ことをさらに含んでなる、請求項5に記載の方法。
  9. 【請求項9】 ホスホノピラゾールがジアルキル[1−アリールまたはアル
    キル−(3または5)−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネー
    トである、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 ホスホノピラゾールが式IまたはII: 【化1】 (式中、 Rは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ベンジル、およびC〜C シクロアルキルから成る群から選択され; Rは、水素およびアルカリ塩から成る群から選択され; Rは、水素、アルキル、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択
    され; Rは、水素、アルキル、フェニルおよび塩から成る群から選択され; Rは、水素、アルキル、フェニルおよび塩から成る群から選択され; Rは、アルキル、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され; アルキルは、C〜Cから成る群から選択され; アリールは、フェニル;ナフチル;ハロゲン、トリハロメチル、C〜C
    ルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の
    基で置換されたフェニル;およびハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキ
    ル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の基で
    置換されたナフチルから成る群から選択され; ベンジルは、ベンジル、およびハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキ
    ル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜3個の基で
    置換されたベンジルから成る群から選択され; ヘテロアリールは、ピリジル、およびハロゲン、トリハロメチル、C〜C アルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜4個
    の基で置換されたピリジルから成る群から選択される) の化合物である、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 式IまたはII: 【化2】 (式中、 Rは、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ベンジルおよびC
    シクロアルキルから成る群から選択され; Rは、水素、アルキル、ベンジル、C〜Cアルケニルおよび塩から成る
    群から選択され; Rは、水素、アルキル、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択
    され; Rは、水素、アルキル、フェニルおよび塩から成る群から選択され; Rは、水素、アルキル、フェニルおよび塩から選択され; Rは、アルキル、アリールおよびヘテロアリール成る群から選択され; アルキルは、C〜Cから成る群から選択され; アリールは、フェニル;ナフチル;ハロゲン、トリハロメチル、C〜C
    ルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の
    基で置換されたフェニル;およびハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキ
    ル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の基で
    置換されたナフチルから成る群から選択され; ベンジルは、ベンジル、およびハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキ
    ル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜3個の基で
    置換されたベンジルから成る群から選択され; ヘテロアリールは、ピリジル、およびハロゲン、トリハロメチル、C〜C アルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜4個
    の基で置換されたピリジルから成る群から選択される。但し、Rが水素であり
    、Rがアリールである時、Rは、水素でもC〜Cアルキルでもないこと
    を条件とする) の化合物。
  12. 【請求項12】 Rが農耕学上許容され得る塩である、請求項11に毛記
    載の化合物。
  13. 【請求項13】 農耕学上許容され得る塩が、アルカリ金属塩またはアミン
    塩である、請求項12に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 ジメチル[1−シクロヘキシル−5−ヒドロキシ−1H−
    ピラゾール−4−イル]ホスホネート、ジメチル[1−(4−クロロフェニル)
    −5−ヒドロキシ−3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート
    、ジメチル[1−(3,5−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニ
    ル−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート、ジメチル{1−(4−クロロ
    フェニル)−5−[(4−クロロベンジル)オキシ]−1H−ピラゾール−4−
    イル}ホスホネート、ジメチル{1−(4−クロロフェニル)−5−[(2−ニ
    トロベンジル)オキシ]−1H−ピラゾール−4−イル}ホスホネート、2−(
    4−クロロフェニル)−3−[2−ニトロベンジル)オキシ]−1H−ピラゾー
    ル−4−イル]ホスホン酸、ジメチル[2−(4−クロロフェニル)−2,3−
    ジヒドロ−1−エチル−3−オキソ−ピラゾール4−イル]ホスホネート、ジメ
    チル[2−(4−クロロフェニル)−1−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−
    3−オキソ−ピラゾール4−イル]ホスホネート、ジメチル[2−(3,5−ジ
    メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−エチル−3−オキソ−ピラゾール4
    −イル]ホスホネート、およびジメチル[1−ブチル−2−(3,5−ジメチル
    フェニル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−ピラゾール4−イル]ホスホネー
    トから成る群から選択される、請求項11に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 ジメチル{1−(4−クロロフェニル)−5−[(4−ク
    ロロベンジル)オキシ]−1H−ピラゾール−4−イル}ホスホネート、ジメチ
    ル{1−(4−クロロフェニル)−5−[(2−ニトロベンジル)オキシ]−1
    H−ピラゾール−4−イル}ホスホネート、2−(4−クロロフェニル)−3−
    [2−ニトロベンジル)オキシ]−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホン酸、
    ジメチル[2−(4−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−エチル−3−
    オキソ−ピラゾール4−イル]ホスホネートから成る群から選択される、請求項
    14に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 ジメチル{1−(4−クロロフェニル)−5−[(4−ク
    ロロベンジル)オキシ]−1H−ピラゾール−4−イル}ホスホネート、ジメチ
    ル{1−(4−クロロフェニル)−5−[(2−ニトロベンジル)オキシ]−1
    H−ピラゾール−4−イル}ホスホネートから成る群から選択される、請求項1
    4に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 殺配偶子に有効な量の、一つ以上の式IまたはII: 【化3】 (式中: Rは、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ベンジルおよびC
    シクロアルキルから成る群から選択され; Rは、水素、アルキル、ベンジル、C〜Cアルケニルおよび塩から成る
    群から選択され; Rは、水素、アルキル、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択
    され; Rは、水素、アルキル、フェニルおよび塩から成る群から選択され; Rは、水素、アルキル、フェニルおよび塩から選択され; Rは、アルキル、アリールおよびヘテロアリール成る群から選択され; アルキルは、C〜Cから成る群から選択され; アリールは、フェニル;ナフチル;ハロゲン、トリハロメチル、C〜C
    ルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の
    基で置換されたフェニル;およびハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキ
    ル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の基で
    置換されたナフチルから成る群から選択され; ベンジルは、ベンジル、およびハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキ
    ル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜3個の基で
    置換されたベンジルから成る群から選択され; ヘテロアリールは、ピリジル、およびハロゲン、トリハロメチル、C〜C アルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜4個
    の基で置換されたピリジルから成る群から選択される) の化合物および農耕学上許容され得る担体を含んでなる、植物に雄性不稔を誘導
    する組成物。
  18. 【請求項18】 Rが水素であり、Rがアリールである場合には、R が水素でもC〜Cアルキルでもない、請求項17に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 化合物が、ジメチル[1−(4−クロロフェニル)−5−
    ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート、ジメチル[1−(4
    −フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホ
    ネート、ジメチル[1−(2−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−1H−ピラ
    ゾール−4−イル]ホスホネート、ジメチル[1−(4−ブロモフェニル)−5
    −ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート、ジメチル[1−ク
    ロロヘキシル−5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート、
    ジメチル[1−(4−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニル−1H
    −ピラゾール−4−イル]ホスホネート、ジメチル[1−(3,5−ジメチルフ
    ェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]ホス
    ホネート、ジメチル{1−(4−クロロフェニル)−5−[(4−クロロベンジ
    ル)オキシ]−1H−ピラゾール−4−イル}ホスホネート、ジメチル{1−(
    4−クロロフェニル)−5−[(2−ニトロベンジル)オキシ]−1H−ピラゾ
    ール−4−イル}ホスホネート、メチル[2−(3,5−ジメチルフェニル)−
    3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート、メチル[2−(
    4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホ
    ネート、2−(4−クロロフェニル)−3−[2−ニトロベンジル)オキシ]−
    1H−ピラゾール−4−イル]ホスホン酸、2−(4−クロロフェニル)−3−
    ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イルスルホン酸、2−(3,5−ジメチル
    フェニル)−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イルホスホン酸、ジメチ
    ル[1−(4−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イ
    ル]ホスホネート、ジメチル[2−(4−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロ
    −1−エチル−3−オキソ−ピラゾール4−イル]ホスホネート、ジメチル[2
    −(4−クロロフェニル)−1−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−3−オキ
    ソ−ピラゾール4−イル]ホスホネート、ジメチル[2−(3,5−ジメチルフ
    ェニル)−2,3−ジヒドロ−1−エチル−3−オキソ−ピラゾール4−イル]
    ホスホネート、ジメチル[1−ブチル−2−(3,5−ジメチルフェニル)−2
    ,3−ジヒドロ−3−オキソ−ピラゾール4−イル]ホスホネート、メチル−カ
    リウム[2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾー
    ル−4−イル]ホスホン酸塩、メチル−カリウム[4−クロロフェニル−3−ヒ
    ドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホン酸塩、および水素−カリウム
    [2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4
    −イル]ホスホン酸塩から成る群から選択される、請求項17に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 化合物が、ジメチル[1−(4−クロロフェニル)−5−
    ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート、ジメチル[1−(4
    −フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホ
    ネート、ジメチル[1−(2−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−1H−ピラ
    ゾール−4−イル]ホスホネート、ジメチル[1−(4−ブロモフェニル)−5
    −ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート、メチル−カリウム
    [2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4
    −イル]ホスホン酸塩、ジメチル{1−(4−クロロフェニル)−5−[(4−
    クロロベンジル)オキシ]−1H−ピラゾール−4−イル}ホスホネート、ジメ
    チル{1−(4−クロロフェニル)−5−[(2−ニトロベンジル)オキシ]−
    1H−ピラゾール−4−イル}ホスホネート、2−(4−クロロフェニル)−3
    −[2−ニトロベンジル)オキシ]−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホン酸
    、およびジメチル[2−(4−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−エチ
    ル−3−オキソ−ピラゾール4−イル]ホスホネートから成る群から選択される
    、請求項19に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 化合物が、ジメチル[1−(4−クロロフェニル)−5−
    ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホネート、ジメチル[1−(4
    −フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]ホスホ
    ネート、ジメチル{1−(4−クロロフェニル)−5−[(4−クロロベンジル
    )オキシ]−1H−ピラゾール−4−イル}ホスホネート、およびジメチル{1
    −(4−クロロフェニル)−5−[(2−ニトロベンジル)オキシ]−1H−ピ
    ラゾール−4−イル}ホスホネートから成る群から選択される、請求項20に記
    載の組成物。
  22. 【請求項22】 殺配偶子に有効な量の、一つ以上の式IまたはII: 【化4】 (式中: Rは、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ベンジルおよびC
    シクロアルキルから成る群から選択され; Rは、水素、アルキル、ベンジル、C〜Cアルケニルおよび塩から成る
    群から選択され; Rは、水素、アルキル、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択
    され; Rは、水素、アルキル、フェニルおよび塩から成る群から選択され; Rは、水素、アルキル、フェニルおよび塩から選択され; Rは、アルキル、アリールおよびヘテロアリール成る群から選択され; アルキルは、C〜Cから成る群から選択され; アリールは、フェニル;ナフチル;ハロゲン、トリハロメチル、C〜C
    ルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の
    基で置換されたフェニル;およびハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキ
    ル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜5個の基で
    置換されたナフチルから成る群から選択され; ベンジルは、ベンジル、およびハロゲン、トリハロメチル、C〜Cアルキ
    ル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜3個の基で
    置換されたベンジルから成る群から選択され; ヘテロアリールは、ピリジル、およびハロゲン、トリハロメチル、C〜C アルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロおよびシアノから選択される1〜4個
    の基で置換されたピリジルから成る群から選択される) の化合物および農耕学上許容され得る担体を含んでなる組成物を用いて植物また
    は種子を処理することを含んでなる、植物に雄性不稔を誘導する方法。
  23. 【請求項23】 植物が単子葉植物である、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 植物がイネ科の単子葉植物である、請求項23に記載の方
    法。
  25. 【請求項25】 植物がコムギ植物である、請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 a)請求項17に記載の組成物により、減数分裂の前に、
    植物の雌性親を処理すること; b)前記雌性親とは異なる系統の未処理の雄性親からの花粉を用いて前記雌性
    親に受粉すること; c)前記雌性親に交雑種子を生産させることを含んでなる方法である、交雑種
    子を作るための方法。
  27. 【請求項27】 雌性親株が、1エーカーあたり約1/32ポンド〜約10
    ポンド(0.035〜11.2Kg/ha)の組成物を適用することによって処
    理される、請求項26に記載の方法。
  28. 【請求項28】 雌性親株が葉に組成物を適用することによって処理される
    、請求項26に記載の方法。
  29. 【請求項29】 請求項26に記載の方法によって生産された交雑種子。
  30. 【請求項30】 請求項17に記載の組成物を用いて処理することによって
    、実質的に雄性不稔にされている植物。
  31. 【請求項31】 請求項17に記載の組成物を用いて処理された種子。
  32. 【請求項32】 a)請求項17に記載の組成物を用いて植物の種子を処理
    すること; b)種子を成長させて、実質的に雄性不稔の雌性親株を作ること; c)前記雌性親とは異なる系統の未処理の雄性親からの花粉を用いて前記雌性
    親に受粉すること; d)前記雌性親株に交雑種子を生産させることを含んでなる方法である、交雑
    種子を作る方法。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載の方法によって生産された交雑種子。
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