JP2002536119A - 放射線透過性テーブル延長部用のヒンジ式アダプタ装置 - Google Patents

放射線透過性テーブル延長部用のヒンジ式アダプタ装置

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JP2002536119A JP2000598109A JP2000598109A JP2002536119A JP 2002536119 A JP2002536119 A JP 2002536119A JP 2000598109 A JP2000598109 A JP 2000598109A JP 2000598109 A JP2000598109 A JP 2000598109A JP 2002536119 A JP2002536119 A JP 2002536119A
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ディンクラー、チャールズ、イー
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オハイオ メディカル インスツルメント カンパニー,インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 相互作動可能な有利な装置が、囲まれた走査帯域を有するスキャナ20と、スキャナに作動連結された画像ガイド・装置24と、一端に取り付けられた放射線透過性部材228を有する外科テーブル22とを含む。放射線透過性部材228の外側端部236の近くに放射線透過性支持部264が放射線透過性アダプタ装置210によって保持され、放射線透過性アダプタ装置210は放射線透過性部材228および放射線透過性支持部(264)にヒンジ結合されている。放射線透過性部材228およびその上に支持されている患者の頭部を走査帯域内に位置決めして、共通利用できる走査を可能にするために、テーブル22およびそれに取り付けられた放射線透過性部材228はスキャナ20に対して移動可能である。放射線透過性アダプタ装置210の間隔を置いた2つのヒンジ結合が外科医に対して、放射線透過性部材228および患者安定化装置272、280を走査帯域内に位置決めする際の融通性を与える。患者安定化装置272,280は放射線透過性頭骨クランプ280または放射線透過性蹄鉄形ヘッドレスト272になされ、放射線透過性頭骨クランプ280および放射線透過性蹄鉄形ヘッドレスト272は支持部266,278上に取り付けられ、この支持部は放射線透過性アダプタ装置210に交換可能に連結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、外科手術台(テーブル)に係わり、特に相互作動走査を容易にでき
る改良された放射線透過性テーブル延長部と放射線透過性アダプタ装置に関する
ものである。
【0002】 (発明の背景) 現在の医療例によれば、患者に診断のための走査処置を受けさせることは一般
的であり、この処置は走査機械を収容した走査処置に専用の隔離された室で実施
されるのが普通である。走査機械は、CT,MRIまたは他の走査装置である。
その後、走査データは外科処置の計画過程(surgical planning process) にお
いて使用され、この計画は従来一般に例えば事務所または手術室のような場所で
行われる。或る外科処置では、画像形成時に得た走査データを後処理する装置(
システム)で走査データは使用される。さらに、画像形成装置が外科処置室に配
置され、その画像形成装置(システム)および走査データを使用して外科処置の
前および処置中に外科処置のプランニングが進められる。
【0003】 走査の行われる間、患者は完全に静止した動きの無い姿勢を維持しなければな
らないが、ほとんどの場合、患者は走査支持テーブル上に横にされ、或る状況の
もとで患者はパッド、ストラップまたは他の支持手段によって望ましい走査姿勢
に支えられる。さらに、患者が乗って横になる支持部は通常は放射線透過性、す
なわち走査装置に対して透明であり、従って支持部は走査像の使用に害を与えな
い。さらに、走査に使用される患者支持部は、通常画像形成装置に対して並進す
る。患者支持部のこの並進が、走査機械の走査(スキャニング)場所すなわち走
査帯域へ患者を移動させる。
【0004】 走査過程が完了した後、患者はしばしば手術室へ移動されるが、この移動には
患者が歩いて移動するか、または例えば走査テーブルから手術テーブルへ患者を
移して搬送されるかのいずれかを必要とする。これに変えて、米国特許第547
5884号に示されるように、走査テーブルと手術テーブルの間を容易に移動さ
せることのできる移動式支持プレート上に患者を支持することができる。走査デ
ータは、外科処置の前および処置中のいずれにおいても外科処置のプランニング
のために、後処理画像形成装置で使用されることが多い。外科処置中またはその
後に、患者の再走査(スキャニング)を行なうことが望ましい場合、患者を手術
室から走査室へ移動しなければならず、手術テーブルへ、また手術テーブルから
走査テーブルへ移動し、走査終了後に手術テーブルへ移動し、再び手術室へ戻さ
ねばならない。上述の過程は面倒で時間がかかり、患者にとってかなりの危険を
伴う。
【0005】 幾つかの新しい走査機械は寸法がかなり小さい。そのような1つの機械が米国
特許第5499415号の図2および図3に示されており、これは多様な場所で
使用できるように、車輪で支持されたフレーム上に取り付けた環状形のスキャナ
を示している。従って、そのような走査機械は専用の場所や室を必要とせず、そ
れに代えて手術室の中で使用できる。従って、手術室で患者を走査し、外科処置
をプランニングし、外科処置を実施し、そして再び患者を走査して外科処置の状
態を決定することができる。1以上の「共通利用できる」走査によって得られる
新しい走査画像に基づいて、手術過程を連続させることができ、また必要に応じ
て上述のような過程を繰り返すことができる。
【0006】 現在の技術の状態における制約は、走査処置時の患者の姿勢が外科処置時の患
者の姿勢としばしば異なることである。走査処置時に患者が或る姿勢で走査テー
ブル上に位置され、その後手術テーブルへ移動される場合、患者のその動きはタ
ーゲット部位の体表面に対する位置を変化させてしまう。外科処置時に、この問
題は体腔の切開、体液または組織の除去、および組織の退縮に伴う組織の変位に
よって一層大きな問題となる。このように、前述した動きは小さくても、ターゲ
ット部位の動きは手術前の走査データの使用性を低下させ、または障害となる。
【0007】 これらの問題に対する解決策は、外科処置時に手術室内で、患者が外科処置の
姿勢を維持している間に患者を走査し、さらに必要に応じて、同じ外科処置姿勢
に患者を保持したまま連続して共通利用できる走査を行うことである。
【0008】 現在の走査テーブルは放射線透過性であり、患者を走査機械内へ移動させるよ
うに並進する一方、その走査テーブルは外科処置機器を取り付け、支持し、安定
化させるために、また患者の身体を所望された外科処置姿勢に適当に支えるため
に必要な補機は備えていない。さらに、外科テーブルすなわち手術テーブルは多
数の補機や、外科処置機器が取り付けられて支持されることのできる接続部は備
えられているが、ほとんどの手術テーブルは走査機器と共通して使用することが
できない。従って、これまで知られていたように、走査テーブルを手術テーブル
として使用できず、通常手術テーブルを走査テーブルとして使用することは不適
当である。
【0009】 本発明の目的は、外科処置および走査処置を容易に連続できるようにして所望
の姿勢に患者を容易に支えられるようにすることで、従来技術における前記制約
を解消することである。
【0010】 本発明の他の目的は、共通使用できる走査を可能にするような、患者を所望の
位置に支える便宜性を最適化することである。
【0011】 (発明の概要) 本発明は、外科テーブルに連結され、連続した外科処置および走査処置に適し
た姿勢で患者をテーブル上に位置させることができる放射線透過性のテーブル延
長部であって、患者の頭部および上半身がそのテーブル延長部に支持され、放射
線透過性のアダプタ装置が放射線透過性テーブル延長部にヒンジ結合され、放射
線透過性の蹄鉄形ヘッドレストまたは放射線透過性の頭骨クランプのいずれかを
保持する形式の放射線透過性の支持部が放射線透過性アダプタ装置に連結されて
いる放射線透過性テーブル延長部によって前記目的を達成する。本発明は、「放
射線透過性のテーブル延長部およびその方法」と題する米国特許出願第08/9
22969号(その記載内容を本明細書の記載として援用する)に図示され記載
された構造を超えた融通性の改良を与える。
【0012】 放射線透過性テーブル延長部は、外科テーブルの一端に片持ち梁式に支持され
、直立環状走査機械の長円形の走査帯域内へ相対的に移動されるように形状を定
められる。これは、患者を所望の外科処置姿勢で走査できるようにする。本発明
の放射線透過性テーブルおよび放射線透過性アダプタ装置は、連続した走査処置
または外科処置時に患者を所望位置に保持することが望まれるそのような処置に
特に有用である。
【0013】 胴スキャナを画像形成装置に作動可能に連結して、画像形成装置が走査帯域で
取った患者の走査画像を表すデータを保存することにより、また延長部およびヒ
ンジ結合されたアダプタによって患者を支え、アダプタにヒンジ結合された蹄鉄
形ヘッドレストまたは頭骨クランプで患者の位置を固定化することにより、本発
明は連続した走査時において患者を位置決めする便宜性を最適化して、走査デー
タの精度を保証する。これは対象部位に対する外科処置が達成されたか、または
引き続き外科処置を必要とするかを外科医がほぼ即座に知る助けとなる。
【0014】 本発明原理によれば、また好適例によれば、放射線透過性テーブル延長部は、
外科テーブルの一端に取り付けられるようになっている第1の内側端部を有する
。テーブル延長部は、患者の上半身および頭部を支持するために設計されている
形状を定めた放射線透過性部材を含み、患者の身体の残りの部分は隣接配置され
たテーブル表面で支えられる。この部材は移動式CTスキャナ・装置の走査帯域
内に、片持ち梁式に延長できるように、十分に狭い幅を有する。放射線透過性テ
ーブル延長部の第2の、すなわち外側の端部は放射線透過性アダプタ装置にヒン
ジ結合されており、放射線透過性アダプタ装置は、放射線透過性部材の外側端部
に位置する間隔を置いたカラーに対して第1の連結軸線に沿ってヒンジ結合され
ている2つの間隔を置いた放射線透過性アダプタ副装置を含むことが好ましい。
2つの間隔を置いたカラーの間に弧状の切り欠きが形成されている。この切り欠
きはチューブと放射線透過性支持部との間に、外科処置用の配管を受け入れるた
めの空所を有利に形成する。同様に、放射線透過性支持部は第2の連結軸線に沿
って整合された2つの間隔を置いたカラーも有しており、また放射線透過性支持
部は第2の連結軸線に沿って放射線透過性アダプタ装置にヒンジ結合される。2
つの連結軸線は平行であり、望まれるならば同一垂直面内に位置できる。放射線
透過性支持部は少なくとも1つの頭蓋安定化装置、典型的には放射線透過性の頭
骨クランプまたは放射線透過性の蹄鉄形ヘッドレストを支持するようになされる
【0015】 放射線透過性アダプタ装置は実際に2つの間隔を置いたアダプタ副装置を含む
。各々の放射線透過性アダプタ副装置は相対する内側部材および外側部材を含み
、それらはねじ調整ノブにより、間隔を置いたテーブル延長部のカラーおよび間
隔を置いた支持カラーと堅く係合されるように緊締される。内側部材および外側
部材の各々は第1および第2の軸線と整合された位置決めピンを有する。各々の
連結軸線に沿って位置決めピンはそれぞれのカラー内部に滑り嵌合して延在され
る。この位置決めピンは、放射線透過性テーブル延長部および放射線透過性アダ
プタ装置の間に第1の連結軸線に沿うヒンジ結合を形成し、また放射線透過性支
持部および放射線透過性アダプタ装置の間に第2の連結軸線に沿うヒンジ結合を
形成する。調整ノブの締め付けにより内側部材および外側部材は互いに向かって
効果的に水平方向へ移動され、好ましくは対応するギザギザ面すなわちスターバ
ースト(starburst) 面を介してカラーの外側端部に係合して、堅固な保持を達
成する。従って、2つの間隔を置いた軸線に沿ってヒンジ結合機能があっても、
放射線透過性支持部は1つの軸線上に位置するノブ操作によって所定位置に固定
される。
【0016】 ヒンジ結合された放射線透過性支持部は少なくとも1つの患者安定化装置、典
型的には放射線透過性頭骨クランプまたは放射線透過性の蹄鉄形ヘッドレストを
支持する。放射線透過性頭骨クランプを使用する場合、放射線透過性支持部は9
0゜をなす放射線透過性の中間コネクタを支持する放射線透過性ブラケットを含
み、中間コネクタが放射線透過性頭骨クランプを保持する。放射線透過性ブラケ
ットおよび放射線透過性中間コネクタは鳩尾形溝すなわちダブテール・スロット
に沿って連結されており、或る状況のもとで望まれるままに放射線透過性頭骨ク
ランプをスライドさせてテーブル延長部の長手方向軸線に対する所望位置に位置
決めすることができる。
【0017】 患者安定化装置が蹄鉄形ヘッドレストである場合、放射線透過性支持部はU形
パネルになされ、このパネルはテーブル延長部の長手方向を横断するように配向
された直立状態のスライド・マウントを支持する。放射線透過性の蹄鉄形ヘッド
レストは患者の頭部保持するU形を形成するように、スライド・マウントにスラ
イド可能に取り付けられた2つの別個の弧状半体を含む。
【0018】 U形パネルは、包囲された長円形を形成するようにテーブル延長部の外側端部
の弧状の切り欠き領域を組み合わされ、これは患者が顔を下に向け定置されねば
ならない或る種の処置において有利である。この構成では、放射線透過性アダプ
タ装置は、外科テーブルに片持ち梁式に取り付けられた支持装置の全体に対して
実際に中間に配置された二重ヒンジを形成する。
【0019】 放射線透過性アダプタ装置の形状、および頭骨クランプまたは蹄鉄形ヘッドレ
ストのいずれかを保持する2つの異なる放射線透過性支持部の形状により、本発
明は、そのアダプタ装置でいずれかの形状の堅固な連結を与える。従って、本発
明は頭骨クランプ構成および蹄鉄形ヘッドレスト構成の間の交換を著しく簡単に
し、それに伴って外科医に要求される時間を短縮する。剛性が高く、2つの異な
る患者安定化装置間の交換が容易であるにも拘わらず、2つのヒンジ結合によっ
て本発明は患者安定化装置の操作性の向上をも達成する。本発明の他の観点によ
ればアダプタ装置は、内側配備の、囲まれた長円形を一部包囲するようになされ
た、蹄鉄形ヘッドレストの連結を可能にする。ヘッドレストを保持する放射線透
過性プレートが片持ち構造全体の外端を表し、また2つのヒンジ軸線がこの外端
部とテーブル延長部との間に位置するので、ヘッドレストは内側配備となる。
【0020】 従って、本発明の二重ヒンジ結合された放射線透過性アダプタ装置は、放射線
透過性頭骨クランプまたは放射線透過性ヘッドレストにより、放射線透過性テー
ブル上に患者を支持して位置させる融通性を最適化する。本発明の構造によって
、患者は所望の姿勢で放射線透過性テーブル延長部上に支持されることができる
。その後、患者は外科処置される前に都合よく走査されることができる。外科処
置後、必要ならば、または望まれるならば、引き続き走査処置を実施できる。従
って、テーブル延長部およびアダプタ装置は引き続く走査処置および外科処置の
間、テーブル延長部に対して患者を移動させる必要が無い利点を有する。
【0021】 さらに、画像形成装置で見るために容易に使用できる最新の走査画像によれば
、外科医は施した手術が成功して終わった可動かを決定するために、外科処置の
結果を再検討することができる。例えば、外科処置の目的が脳から血腫を完全に
取り除くことであったとすれば、血腫が完全に除去されたかどうかを決めるため
に、追跡走査が外科医に画像形成装置を使用させる。引き続く走査が「ターゲッ
ト」の幾分かが残っていることを示すならば、外科医は望まれるならばその画像
形成装置を使用することで、ターゲットの100%の除去が達成されるまで外科
処置を継続することができる。従って、この全体装置は連続的に走査処置および
外科処置を容易にできるようになし、放射線透過性テーブル延長部および放射線
透過性アダプタ装置は患者の制御回路で繰り返し可能な位置決めを保証すること
でその装置を一層効率的に使用できるようにする。
【0022】 本発明の前記目的およびその他の目的は、以下の詳細な説明と図面からさらに
明らかなになされるだろう。
【0023】 (発明の詳細な説明) 図1を見ると、移動式CT走査装置20は、手術台22を有する手術室内に配
置されている。このCT走査装置は、米国マサチューセッツ州ピアボディのアナ
ロジック社から購入できるような移動式装置か、または米国ウィスコンシン州ミ
ルウォーキーのアナロジック・オブ・ピアボディ社から購入できるような固定式
装置のいずれかにすることができる。手術テーブル(手術台)22は、市販品、
例えば米国ペンシルヴァニア州エリーのアムスコ社、米国ノース・カロライナ州
、ノース・カロライナのMDTダイアグノスティック・カンパニー社、または他
の供給元から購入できるものであってよい。手術テーブルはまた各側縁に沿って
延在する側方レール23を有し、そのレールにはリトラクタ(後退具)、クラン
プ(把持具)、その他の装置が取り付けられ、安定して支持されることができる
。定位の画像形成装置24、例えば米国オハイオ州シンシナティーのオハイオ・
メディカル・インスツルメント・カンパニ・スンコーポレーテッド社から購入で
きるMAYFIELD−ACCISS画像形成装置がCT走査装置20に作動連
結され、CT走査装置20で与えられる走査データに応答して、ディスプレイ・
スクリーン上に選ばれた平面に沿う走査データの選ばれた画像を形成するように
なされる。この形式の画像形成装置24の使用は米国特許第5695501号に
記載されており、その全記載内容を本明細書の記載として援用する。CT走査装
置20による手術台22の使用を容易にするために、手術テーブルの一端は放射
線透過性テーブル延長部26を支持するために使用される。
【0024】 図2を見ると、放射線透過性テーブル延長部26は、例えば木材、カーボン・
グラファイトなどの放射線透過性材料で形成された支持部材またはプレート28
を含み、また放射線透過性テーブル延長部26は患者27の上半身および頭部を
正常に支える長さを有しており、上半身は腰より上の頭部を含む患者の身体の一
部として定義される。図4に示されるように、患者の支持部材28は湾曲した横
断形状を有し、また2つのカーボン・グラファイトの外層の間にマホガニー材の
中央層の配置された積層構造を有しているが、本発明は放射線透過性テーブル延
長部26を単一品としてモールド成形することも意図する。この湾曲は、通常、
患者の形状に概ね適合する比較的大きな半径(例えば、71.12cm(28イ
ンチ))を有する円弧になされる。支持部材28は最大約132.08cm(5
2インチ)の長さを有することができるが、大半の処置は、それよりも短い長さ
(例えば、91.44cm(36インチ))で可能である。支持部材28の外端
すなわち先端30は蹄鉄形ヘッドレスト32を含み、蹄鉄形ヘッドレストは概ね
U形で患者の頭部を心地ちよく且つ適当に支持するためにゲル物質を充填される
。蹄鉄形ヘッドレスト32は支持部材28内の開口34を取り囲む。開口34は
うつむいた姿勢で支持部材28上に横たわる患者の顔を受け入れる寸法になされ
る。先端30は内側端すなわち固定端36よりも狭く、支持部材28のこの先端
20が狭い形状は、たとえスキャナ20のテーブルが傾斜されてもスキャナ20
内に先端30を容易に位置決めできるようにする。図2に示されるように頂部か
ら見たときに、支持部材28は先端30から固定端36へ向かって外方へ広がる
形状を有する。固定端36における支持部材28の幅は、通常穴46の間隔距離
よりも大きく、通常、手術テーブル22の幅に等しい。
【0025】 図5を見ると、支持部材28は固定端36で取り付け基部40のスロット38
内に固定される。固定具、例えばねじ42が支持プレート28をクランプして取
り付け基部40内に固定するのに使用される。取り付け基部40は支持シャフト
44に機械的にリンクされ、支持シャフト44は取り付け基部40の固定端から
長手方向へ延在しており、テーブル22の穴46内に嵌合する寸法になされてい
る。従って、支持プレート28は延長部を形成し、手術テーブル22の端部23
で片持ち梁式に支持される。
【0026】 図1〜図3を見ると、機器またはツール支持部すなわちレール54が支持プレ
ート28の先端30の周囲に取り付けられている。ツール支持部54は「デルリ
ン(登録商標)」というアセタール・ポリマー材料、ポリエーテル・スイルホン
(「PES」)材料またはカーボン・グラファイトから作られる。内側配備のツ
ール支持部54の内側に向いた側部56は支持プレート28の周縁60の一部を
受け入れるスロット58を含む。支持プレート28は固定具または接着剤、また
はその両方を使用してスロット58内に固定される。スロット58は、支持プレ
ート28にほぼ直角でその幅を横断して延在する垂直面を一掃する(スウィープ
)ような半径に湾曲されている。ツール支持部54の外側に向いた側部62はツ
ール支持部54の長手方向中心線にほぼ平行な第2のスロット64を含む。従っ
て、支持プレート28の端部から見たとき、すなわち図3で左へ向かって見たと
きに、第2のスロット64は概ね真直のスロットに見える。第2のスロット64
には、例えば頭骨クランプ、リトラクタ(後退具)、クランプ(把持具)、支持
部などの、本明細書で纏めて「ツール」(道具または手段)と称される安定化装
置66のような医療機器が支持され、支持プレート28の先端30に対して選択
的に移動され、所定位置に固定されるようになされる。図示実施例では、スロッ
ト64はツール支持部54の組み合うダブテール形と合致するダブテール形を有
して、ツール支持部54に対して取り付けられて固定される。例えば、ツール支
持部54は並進部材70の一端部68を受け入れる。並進部材70の他端部72
は旋回アダプタ74に回転可能に連結される。旋回アダプタは頭骨クランプ76
に連結される。頭骨クランプ76は、通常、例えば本発明の譲受人に付与された
米国特許第5276927号に記載されたような放射線透過性材料で製造される
【0027】 図3に示すように、支持プレート28は、手術テーブル22の頂部が支持プレ
ート28とほぼ一線をなすようなほぼ水平位置にてしばしば使用される。しかし
ながら、多くの外科処置は支持プレート28が手術テーブル22の端部25に対
して傾動する、すなわち上下方向に枢動することを必要とする。支持プレート2
8の傾動または枢動は図5に示された機構によって達成される。取り付け基部4
0はその基部40(図4)の端部に近い位置で下面41に連結された一対のハウ
ジング86を含む。取り付け基部40およびハウジング86はアルミニウムで鋳
造または形成される。支持シャフト44は一端でそれぞれの横断軸88に対して
堅く連結され、横断軸88はハウジング86の横方向の側壁90内に回転可能に
取り付けられる。横断軸88は、側方の側壁90に取り付けられた真鍮製のブッ
シュ(図示せず)を通して延在し、ヒンジ内の可動ピンとして機能する。支持シ
ャフト44は固定されたヒンジ部材として機能し、ハウジングは可動ヒンジ部材
として機能する。ラチェット・ホイール92は各々の横断シャフト88の各々の
隅部に固定され、各々のラチェット・ホイールは歯96の間にノッチ94を有す
る。支持シャフト44、横断シャフト88およびラチェット・ホイール92は一
般にステンレス鋼から形成される。
【0028】 爪98はそれぞれのラチェット・ホイール92のノッチ94と噛み合う形状に
なされて、その中に嵌合される。各爪98は解放シャフト100の一端に取り付
けられ、解放シャフトはそれぞれのハウジング86の穴102を通して延在する
。爪98が図5に示す位置で、それらの爪はそれぞれのハウジング86および支
持プレート28をほぼ水平状態に固定的に支持するように機能する。ばね104
はノッチ94内に爪98を強制的に保持するための付勢力を与える。爪98およ
び解放シャフト100は、通常、ステンレス鋼で形成される。
【0029】 図4に示されるように、通常、アルミニウムまたはステンレス鋼で形成される
解放シャフトまたは棒106がシャフト100およびハウジング86の間を延在
している。バー106を引っ張ることでシャフト100は図5で見て右方向へ移
動し、爪98はそれぞれのラチェット・ノッチ94との係合から外れる。爪98
がノッチ94との係合から外れると、支持プレート28、取り付け基部40およ
びハウジング86はそれぞれ静止ラチェット・ホイール92、横断シャフト88
および支持シャフト44に対して回転自在となる。従って、支持プレート28は
回転軸線108に対して一般に時計方向または反時計方向へ、支持プレート28
が図5に仮想線で示すような所望の角度位置になるまで、枢動できる。通常、支
持プレート28は図示した水平位置から上または下方向へ約60゜枢動する。棒
106が解放されると、ばね104はそれぞれの爪98を最も近くに位置するノ
ッチ94内に押し込み、これにより支持プレートを所望の角度または傾斜を与え
て固定する。
【0030】 使用において、図1を見ると、走査装置20および手術テーブル22は外科室
へ運ばれる。走査装置20はトロイド形状の走査部材110を有し、走査部材1
10は中央開口112を有して取り囲まれた走査帯域を形成しており、走査され
る患者の部位はその区域と軸線方向に整合される。走査部材110は直径方向の
水平軸線に対して基部114内で回転または傾動する機能をさらに有する。支持
プレート28の先端30は狭いので、干渉を生じることなく開口112内に延在
されることができる。必要とされるならば、手術テーブル22の頭部部分(図示
せず)はそれから取り外され、放射線透過性テーブル延長部26は手術テーブル
22の端面47上の組み合う穴46内に支持シャフト44を挿入して取り付けら
れる。その後、患者116は外科処置に適当な姿勢でテーブル上に位置される。
支持プレート28の長さは、患者の上半身および頭部が走査処置および外科処置
でアクセスできるような寸法になされる。外科処置が施されるべき患者の解剖学
的部位は、例えば頭骨クランプ76のような各種のクランプおよび拘束装置によ
って安定化できる。さらに、支持プレート28または走査部材110は、所望の
姿勢および/または走査面が得られるように、傾動されることができる。
【0031】 所望の外科処置姿勢が得られると、一般に患者は走査されていることになり、
外科プランニングおよび処置を実施できる。その後、追跡走査を行うために放射
線透過性テーブル延長部26の一部が開口112の中へ移動される。開口112
内へ延長部26が移動される距離は頭部または上半身のどの部位が走査されるの
かに応じて決まる。テーブル延長部の最初の整合は目視検査で決定され、その後
、テーブル延長部が整合位置から外れているかどうか、またどの程度外れている
かを正確に決定するために走査が行われる。この代わりに、スキャナは光ビーム
を発するLEDまたは他の光源を備え、これによりテーブル延長部が整合できる
ようにされ得る。他の実施例では、テーブル22は整合タブ124(図1)を有
し、この端部がスキャナ110上の整合スロット124内へ移動されるようにで
きる。タブ124がスロット126内に適当に挿入されると、テーブルはスキャ
ナ110と適正に整合される。走査処置は走査機械が走査部材110を軸線方向
へ増分的に移動させ、増分的移動の各々において走査することで実行される。そ
の後、走査装置20または手術テーブル22のどちらかを移動させることで延長
部26および患者は走査部材110内から引き出される。その後、外科処置のプ
ランニングを行うために走査データは画像形成装置24に関係して使用される。
その後外科処置が実施され、患者はその後で走査機械20の中へ戻されて走査処
置を繰り返すことができる。外科処置の有効性を評価するために走査および画像
形成装置ず使用され、必要ならば更なる処置が実施される。前記処置は、患者が
同一の患者支持部材上に所望の姿勢で保たれたまま、何回も実行できる。
【0032】 従って、前記手術テーブルおよび放射線透過性テーブル延長部は走査処置時に
患者を支持することができるだけでなく、外科処置時に同じ姿勢で患者を支える
ことができる大きな利点を有する。放射線透過性テーブル延長部は、一般に非放
射線透過性で走査に不適当な手術テーブルを走査機械で使用できるようにする。
さらに、テーブル延長部はさまざまな所望される外科処置を可能にするために傾
動でき、また水平位置または傾斜位置のいずれでも、走査部材の開口内に容易に
嵌め込まれる寸法および形状に定めることができる。さらに、テーブル位置は患
者の上半身および頭部の連続した走査処置および外科処置を可能にするばかりか
、放射線透過性テーブル延長部26は患者をうつむいた姿勢または仰向けの姿勢
で容易に支持できるようにする。
【0033】 図6を見ると、代替例の支持プレート118は、一般にヘッドレスト32の形
状に追従して湾曲した先端120を有する。さらに、ツール支持部122は支持
プレート118の周縁に沿って、支持プレート118の幅がヘッドレスト32の
幅へ向けて外方へ広がり始める箇所まで延在する。その長さ以外に、ツール支持
部122の構造および機能は先に説明したツール支持部54と実質的に同じであ
る。
【0034】 この例のさらに別の変形形態によれば、図7〜図10に示されるように、放射
線透過性テーブル延長部126は支持部材128の先端120の周縁に対して取
り外し可能に連結されたツール支持部122を含むは。支持部材128連結され
たテーブル(図示せず)に対して枢動できることが好ましい。これは、米国オハ
イオ州デイトンのミッドマーク社から購入でき、水平に対して傾動できるように
構成された外科テーブルのように、枢動機構(図示せず)をテーブル延長装置1
26に、またはテーブル自体に組み込むことで達成される。そのようなテーブル
によれば、支持部材128は既に所望角度に傾動したテーブル(図示せず)にピ
ン129で単純に嵌め付けられる。支持部材128は患者の輪郭になされた内側
部分128aと、一般に平坦な外側部分118bとを有する。ツール支持部12
2は一対の締付けノブ124で支持プレート128に対して係脱可能に固定され
る。この部材128は開口134を含み、放射線透過性の蹄鉄形ヘッドレスト3
2または132が図8〜図10に示すように開口134の一部分の内側に一般に
整合されて位置される。この構成は、蹄鉄形ヘッドレスト132で支持部材12
8上に支えられ、挿管されている患者の上方に、バッグ状の外科ドレープ(drap
e) (図示せず)を配置できるようにし、またその後先端120に連結されたツ
ール支持部122をドレープを支持部材128とツール支持部122の間で支持
部材128の縁内に拘束できるようにする。図9の仮想線130はドレープが位
置される箇所の例を示す。患者27は顔を上に向けて、または顔を下に向けて支
持部材128上に支持されることができる。顔を下に向けた姿勢で、穴134は
1以上の挿管チューブ(図示せず)または他の医療機器を患者27に対して取り
まわすのに使用できる。
【0035】 この結果、外科領域ではドレープ130のの外側にツール支持部122が位置
される。これはまた、頭骨クランプ174のように、これに連結された他のハー
ドウェアまたは装置要素166のいずれにも言える。或る形式の外科処置では、
このドレープ配置は外科処置または走査処置時に実行できる。少なくとも走査に
関して、この構成は走査帯域内へのテーブル延長装置126の移動の妨げとなら
ならことを保証する助けをなす。
【0036】 この例では、すなわちツール支持部122、および支持部材128の外縁の「
外側」に連結されたこの例では頭骨クランプ174である安定化装置166によ
れば、支持プレート部材128(図8,図9)の縁の内側に配置された係脱可能
に連結された傾動可能な蹄鉄形ヘッドレスト132によって患者の頭部を保持す
ることも可能である。図10は支持部材128に対して傾斜したヘッドレスト1
32を示している。傾動可能な蹄鉄形ヘッドレスト132によれば、穴134の
内縁に取り付けられる第1の連結部材132a、および共通平面内で互いに連結
され、部材132aに対して傾動する一対の鏡像関係のヘッドレスト132bお
よび132c(図8)がある。この傾動構造は、患者の位置決めすることにおい
て外科医に付加的な融通性を与える。連結部材132aと、第2のヘッドレスト
部材132b,132cの両方とも走査時に人為的作用を生じないように、放射
線透過性材料で形成される。
【0037】 図8〜図10はツール支持部122に連結された蹄鉄形ヘッドレスト132の
ような内側装置と共に外側ツール166、特に頭骨クランプ174を示している
。ツールすなわち装置166は放射線透過性で、患者を支持部材128に対して
固定した位置に積極的に保持することが好ましく、これにより患者は連続する外
科処置および走査処置時に所望位置に保持される。これは患者27を支持プレー
ト118に対して固定した位置に関連させて保持するように、内側配備のヘッド
レスト132および/または外側配備の安定化装置166によって行われる。こ
の構造は、連続した走査処置および外科処置時に患者27の都合よい位置決めを
簡単に可能にし、これにより外科医が都合よく且つ簡単に追跡処置を行えるよう
にする。
【0038】 自明のことであるが、図面をもって説明した馬蹄形ゲル物質の充填されたヘッ
ドレスト32は、別の形態であってよい。例えば、このヘッドレストは円形また
は他の形状になされ、さまざまな材料を充填されるか、厚くされて患者の頭部が
支持プレート28の上面よりも十分上方に支持されるようにする。図8〜図10
に示すヘッドレスト132は、それらの可能とされる変形例のただ1つを表す。
さらに、開口34は他の形状を有し得る。例えば、開口34はさまざまな目的の
ために、例えば患者に対する通気や、チューブおよび他の機器、ドレン器具、ま
たは患者がそれを通して見るか、患者の目を見るための開口のために、いずれか
の形状の1つまたは複数の穴で置き換えられ、または補完されることができる。
認識されるように、穴が使用されないときにその穴を詰めるまたは蓋をするため
に、別個のインサートまたは組み込み式の穴カバーが使用できる。
【0039】 本発明の好ましい実施例によれば、図11〜図13は放射線透過性のヒンジ結
合されたアダプタ装置210と、放射線透過性テーブル延長部228を示してい
る。さらに詳しくは、放射線透過性テーブル延長部228は患者の上半身を支持
するように成されており、患者の残りの部分は図1に示す形式の外科テーブル2
2で支持される。図11に示されるように、テーブル延長部228の第1の内側
の端部230は外科テーブル22に連結される。第1の端部230におけるこの
連結は、一対の間隔を置いた取付け基部232でおこなわれることが好ましい。
各々の取付け基部232は放射線透過性テーブル延長部228の内側隅部に係合
し、また外科テーブル22から外側へ向かって延在する支柱または棒(図示せず
)を受け入れる形状になされている。ねじノブ234は外科テーブル22の両側
の挿入支柱を締め付け、延長部228を固定的に取り付ける。好ましくは、延長
部228は2つの異なる長さになされる。延長部228の長さおよびテーブル2
2の形式により、延長部228の取り付け方は変わる。
【0040】 放射線透過性テーブル延長部228の第2すなわち外側の端部236は、一対
の間隔を置いたから238を含み、これらのカラーは第1の連結軸線240に沿
って整合される。第1の連結軸線240は水平に、特に放射線透過性テーブル延
長部238の長手方向に対して直角に配向される。間隔を置いたから238の間
に、放射線透過性テーブル延長部228は弧状の切り欠き領域を含む。第1の連
結軸線240は放射線透過性アダプタ装置210の、またそれに連結された全て
のものに放射線透過性テーブル延長部228に対するヒンジ運動、すなわち枢動
運動を与えるために備えられる。
【0041】 第1の連結軸線のまわりにこのヒンジ運動を与えるために、放射線透過性アダ
プタ装置210は実際に一対の間隔を置いたアダプタ副装置250を含み、各々
のアダプタ副装置250はテーブル延長部228の間隔を置いたカラー238と
組み合わされる。各々の副装置250は内側部材252と、外側部材254とを
含み、これらの部材はねじノブ256で水平方向に緊締されることができる。ね
じノブ256はねじ(図示せず)を含み、このねじは外側部材254の過大寸法
になされた中央穴(図示せず)を通って延在して、内側部材252の補完形の内
ねじを有する凹部(図示せず)に螺合する。
【0042】 図11に示すように、外側部材254はT形であるのに対して、内側部材25
2は厚さが均一である。望まれるならば、この構造は、内側部材252および外
側部材254がそれぞれのカラー238で互いに緊締される限りにおいて、内側
部材252がT形になされ、外側部材254が均一厚さになされるように切り換
えることができる。これはねじおよびねじ穴の交換を必要とする。
【0043】 第1の軸線240に沿って、内側部材252および外側部材254は圧入によ
って位置決めピンを受け入れる機械加工された整合された開口を有する。位置決
めピンは連結軸線240に沿ってカラー238内を滑り嵌合されて延在する寸法
になされ、これによりカラー238に対して回転できるようになされる。同時に
、内側部材252および外側部材254の対向する位置決めピンはカラー238
によって第1の連結軸線240に沿って保持され、ねじノブ256を締めつける
ことで内側部材252および外側部材254の内方へ向いた面はカラー238の
外方へ向いた面と係合される。好ましくは、カラー238の外方へ向いた面はギ
ザギザになされ、すなわちスターバースト形状になされ、内側部材252のおよ
び外側部材254の内方へ向いた面は同様にギザギザを形成される。
【0044】 従って、ねじノブ256を十分に締めつけることにより、内側部材252およ
び外側部材254はそれぞれの係合面が接触してカラー238の反対両面に係合
するまで、互いに水平方向へ移動される。この係合力は放射線透過性アダプタ副
装置250を放射線透過性テーブル延長部228に対する固定位置に保持する。
ねじノブ256を弛めることにより、副装置250は第1の連結軸線240にた
いして別の位置へヒンジ運動して移動され、これによりねじノブ256は再び締
め付けられて堅固な連結が形成される。
【0045】 また、図11は放射線透過性アダプタ装置210に連結される放射線透過性支
持部264を示している。さらに詳しくは、図11に示した構造では、放射線透
過性支持部264はU形パネル266であり、このパネルは一対の間隔を置いた
カラー268を有し、このカラーは第2の連結軸線270に沿って間隔を置いた
副装置250に連結される。第1および第2の連結軸線270に沿ってアダプタ
装置210に対する放射線透過性支持部264(この例ではU形のパネル266
)を形成する構造および方法は、第1の連結軸線240に沿ってテーブル延長部
228にアダプタ装置210を連結することに関して既に説明したものと同じで
ある。すなわち、カラー268の外側へ向いた面はギザギザが形成されている。
ねじノブ256を締めつけることで、内側部材252および外側部材254を互
いに向けて水平方向に移動し、それらの内側部材252および外側部材254は
カラー268の外方へ向かう面と係合して、第2の連結軸線270に関しての所
望位置でパネル266をアダプタ装置210に対して連結させる。
【0046】 好ましくは、ねじノブ256はテーブル延長部228の両側で一体的に締め付
けまたは弛めが行われ、連動した状態のもとでテーブル延長部228に対する放
射線透過性支持部264の配向を容易化する。第1の連結軸線240,第2の連
結軸線270に沿う連結に関して、各々のアダプタ副装置250は対向する位置
決めピン271を含み、これらのピンは第2の軸線270に沿ってカラー268
の内部をに延在し、内側部材252および外側部材254を第2の軸線270に
対する所望位置に位置決めする。
【0047】 図11では、本発明によるヒンジ結合されたアダプタ装置210は、蹄鉄形ヘ
ッドレスト272が第1の連結軸線240の周りをテーブル延長部228に対し
て傾動でき、第2の連結軸線270の周りを傾動でき、またはその両方で傾動で
きるように、蹄鉄形ヘッドレスト272をテーブル延長部228に対して有利に
連結する。好ましくは、蹄鉄形ヘッドレスト272はテーブル延長部228の長
手方向軸線に直角に配向された直立マウント274を含む。このマウント274
は、鳩尾形、またはヘッドレスト部分272a,272bに形成されている補完
形に対応する所望の横断面形状を有し、ヘッドレスト部分272a,272bが
マウント274上をスライドして位置決めできるようになされる。
【0048】 必要であれば、各々の蹄鉄形ヘッドレスト部分272a,272bは放射線透
過性材料(支持部54を形成するのに使用された種類の材料)で形成された基部
273a,273bを含み、湾曲長さに沿ってその上にクッションを支持するよ
うになされる。基部273a,273bはパネル266およびマウント274と
同じ材料で作ることができる。この構造により、ヘッドレスト272自体は基部
273a,273bに固定されるパッドまたはクッションを含む。
【0049】 特に、本発明のアダプタ組み立て210が蹄鉄形ヘッドレスト272と関連し
て使用される場合、U形パネル266は弧状切り欠き領域242と組み合って囲
まれた長円形を形成する。この長円形は第1連結軸線240および第2連結軸線
270によって2分され、装置全体の最外端はU形パネル266の最外端で形成
される。従って、ヘッドレスト272はパネル266の最外端の内側に位置し、
また実際に、アダプタ装置210はテーブル延長部228およびその上に支えら
れている患者に対してヘッドレスト272を所望の位置に位置決めするために、
一対の中間に位置されたヒンジ軸線240,270を与える。
【0050】 本発明の放射線透過性アダプタ装置210の融通性のある設計により、U形パ
ネル266はテーブル延長部228に対して第1の連結軸線240のまわりを下
方に、第2の連結軸線270のまわりを下方に、またはその両方にヒンジ運動し
、またはそれらの間隔を置いた平行な軸線240,270の一方または両方に対
して上方へヒンジ運動し、または軸線240または270の一方に対して上方お
よび他方に対して下方へヒンジ運動できる。さらにこの融通性は一対の整合およ
び間隔ノブ256の締め付けおよび弛めによって達成され、片持ち梁式の装置の
全体はその締め付けまたは弛めの間に所望位置に一時的に保持されることが好ま
しい。実際に、ノブ256はテーブル延長部228に対する所望位置に患者安定
化装置を固定する作動機構であり、またそれらの作動装置は第1の軸線240と
第2の軸線270との間に位置する軸線に沿って整合される。
【0051】 図12および図13は、放射線透過性支持部264が特に放射線透過性ブラケ
ット278を含み、このブラケットは放射線透過性頭骨クランプ280を保持す
るような構造の本発明による放射線透過性アダプタ装置210を示す。U形パネ
ル266の場合のように、放射線透過性ブラケット278は一対の間隔を置いた
カラー282を含み、これは第2の連結軸線270に沿って間隔を置いたアダプ
タ副装置250に連結されるようになされる。これは同様に、第1の連結軸線2
40のまわりのヒンジ運動、第2の連結軸線270のまわりのヒンジ運動、また
はその両方によって、頭骨クランプ280をテーブル延長部228に対する所望
位置に配向させることができる。
【0052】 この放射線透過性アダプタ装置210により与えられる融通性によって、放射
線透過性ブラケット278に頭骨クランプ280を相互連結するために使用され
る構造が簡単化される。さらに、図1に示されるように、放射線透過性ブラケッ
ト278は中間コネクタ286の補完形状部材を受け入れる寸法になされた内部
ダブテール282を含み、コネクタ286は調整ノブ288により放射線透過性
ブラケット278に対して固定でき、またさらに他の調整ノブ292を保持する
直立部材290を含み、このノブは頭骨クランプ280に対する中間コネクタ2
86のスターバースト形状による連結を緊締する。
【0053】 蹄鉄形ヘッドレスト272の場合と同じように、本発明により放射線透過性頭
骨クランプ280が使用されるとき、放射線透過性アダプタ装置210は放射線
透過性端縁228と患者の頭部を所定位置に保持するのに使用される患者安定化
装置との間に位置する2つの平行な連結軸線240,270を与える。従って、
本発明は放射線透過性テーブル延長部装置に対する患者の位置決めの融通性を高
め、共通利用できる走査処置に有利に使用できるようにする。この融通性は頭骨
クランプまたは蹄鉄形ヘッドレストのいずれかによる患者の安定化に利用できる
。実際に、本発明は2つの異なる保持装置の一方を取り外し、他方を連結するこ
とで行われる外科装置組の交換を容易にする。さらに、本発明はこれらの利点を
、外科医に対して優しく、また手術室に対して優しい方法で達成する。何故なら
、患者安定化装置の操作が一対の間隔を置いた調整ノブ256の調整によって2
つの間隔を置いた平行な軸線240,270のまわりで得られるからである。
【0054】 内側部材252,ねじノブ256、および第1の連結軸線連結軸線240およ
び第2の連結軸線270に沿う位置決めカラーカラー238,268は、カーボ
ン・ファイバーおよびエポキシ樹脂材料から、米国テキサス州フロイデーダのポ
ッツ・コンポジット社で形成される。延長部228は「デルリン(登録商標)」
アセチル・ポリマー材料から米国ニュー・ジャージー州アンドオーバーのMTD
インコーポレーテッド社によって形成される。望まれるならば、各々のカラーカ
ラー238,268はハイドラー・ケブラーで形成された内側スリーブずんを含
むことができる。しかしながら、当業者にはさまざまな部材がいずれの適当な堅
さの放射線透過性材料でも形成できることは理解される。
【0055】 また、テーブル延長部228は患者を心地よく支持するために、放射線透過性
の発泡パッド(図示せず)を受け入れることができる。
【0056】 本発明の他の関連する見地において、米国特許第5695501号の図3に示
されるようなターゲット・ホルダーおよびその附属部品および/または関節アー
ムが1以上の患者安定化装置および/または放射線透過性ツール支持部に係脱可
能に連結されて、ターゲット・ホルダーおよびその部品および/または関節アー
ムが走査前に連結解除され、また走査後に正確な同一位置に関連して再連結され
るようにされる。これは、ターゲット・ホルダーおよびその部材および/または
関節アームが典型的に放射線透過性でないことから重要となある。それ故に、そ
れらを走査時に構造部の他の部分に連結したままにすることは望ましくない。こ
れらの部品は患者が走査帯域へ出入りさせる人為的または障害となる動きを生じ
る。さらに、同一の相対位置に再連結すれることが重要である。これは、走査後
に視認プローブまたは外科装置(両方ともターゲット・ホルダーによって視線に
沿って着脱可能に保持される)が走査処置前と同様に患者に対する同一位置に整
合されて保持されることを保証する。
【0057】 それ故に、本発明は広い概念において、図示し説明した特定の細部に限定され
るものではない。反対に、特許請求の範囲に記載した精神および範囲から逸脱せ
ずに本明細書に記載した細部から離れることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一般的な基本による放射線透過性テーブル延長装置を含む外科テーブ
ルの一部の斜視図である。
【図2】 図1の放射線透過性テーブル延長装置の頂平面図である。
【図3】 図1の放射線透過性テーブル延長装置の立側面図である。
【図4】 図2の線4−4に沿う横断面図である。
【図5】 図2の線5−5に沿う横断面図である。
【図6】 本発明の一般的な基本による放射線透過性テーブル延長装置の代替実施例の頂
平面図である。
【図7】 本発明の一般的な基本による放射線透過性テーブル延長装置の他の代替実施例
の斜視図である。
【図8】 図7に示したテーブル延長装置の、付加的なハードウェア、すなわち内側配備
の蹄鉄形ヘッドレストが示されている頂平面図である。
【図9】 テーブル延長部の縁の外側でツール支持部に固定された外側配備の安定化装置
、この例では頭骨クランプも示す図8のテーブル延長部の側面図。
【図10】 テーブル延長装置に対して傾斜されている内側配備の蹄鉄形ヘッドレストを示
す図よに類似の側面図である。
【図11】 本発明の安定化装置として放射線透過性の蹄鉄形ヘッドレストを使用した、本
発明の好ましい実施例による放射線透過性テーブルおよび二重ヒンジ結合された
放射線透過性アダプタ装置の分解斜視図である。
【図12】 本発明の安定化装置として放射線透過性の頭骨クランプを使用した、本発明の
好ましい実施例による放射線透過性テーブルおよび二重ヒンジ結合された放射線
透過性アダプタ装置の他の斜視図である。
【図13】 本発明の好ましい実施による放射線透過性アダプタ副装置の一方の断片図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW 【要約の続き】 性頭骨クランプ280および放射線透過性蹄鉄形ヘッド レスト272は支持部266,278上に取り付けら れ、この支持部は放射線透過性アダプタ装置210に交 換可能に連結される。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 囲まれた走査帯域を有する走査機械と組み合わせて使用され
    る外科テーブル延長装置であって、 テーブルの一端に対して片持ち梁式に係脱可能に取り付けられる内側の第1の
    端部を有し、隣接して位置されたテーブル表面に支えられている患者の上半身お
    よび頭部をさらに支持する十分な堅さを有する放射線透過性の部材であって、前
    記放射線透過性部材および患者の頭部を走査帯域内に位置決めするために、テー
    ブルおよび前記放射線透過性部材が走査機械に対して移動可能とされている前記
    放射線透過性部材と、 前記放射線透過性部材の外側の第2の端部に対して第1の連結軸線に沿ってヒ
    ンジ結合された放射線透過性のアダプタ装置と、 前記放射線透過性部材との間に空所を設けて、第2の連結軸線に沿って前記放
    射線透過性アダプタ装置に対してヒンジ結合される放射線透過性の支持部と、 前記放射線透過性支持部に支持されて患者の頭部を安定化させる放射線透過性
    の少なくとも1つの患者安定化装置とを含み、患者に対して望ましい位置に前記
    患者安定化装置を位置決めする際に前記第1の連結軸線と第2の連結軸線が増大
    した融通性を与え、前記空所は、患者に対する配管をし易くするために設けたも
    のである外科テーブル延長装置。
  2. 【請求項2】 放射線透過性部材の外側の第2の端部は第1の連結軸線に沿
    って整合された一対の間隔を置いたカラーを含み、放射線透過性アダプタ装置は
    前記間隔を置いたカラーで放射線透過性部材に係脱可能に連結されて、前記第1
    の連結軸線のまわりを放射線透過性部材に対してヒンジ運動可能である請求項1
    に記載された外科テーブル延長装置。
  3. 【請求項3】 放射線透過性部材の外側の第2の端部は、中央部を切除され
    た弧状の領域を含み、これにより前記部材と放射線透過性支持部との間の前記空
    所が形成されている請求項1または請求項2に記載された外科テーブル。
  4. 【請求項4】 放射線透過性アダプタ装置が2つの間隔を置いた放射線透過
    性の副アダプタ装置を含む請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載され
    た外科テーブル。
  5. 【請求項5】 放射線透過性支持部が第2の連結軸線に沿って整合された一
    対の間隔を置いた支持カラーを含み、放射線透過性アダプタ装置は前記間隔を置
    いた支持カラーで放射線透過性支持部に係脱可能に連結されて、前記第2の連結
    軸線のまわりを放射線透過性支持部に対してヒンジ運動可能である請求項1から
    請求項4までのいずれか一項に記載された外科テーブル。
  6. 【請求項6】 放射線透過性支持部はU形の放射線透過性のパネルであり、
    患者安定化装置は前記放射線透過性パネルに取り付けられた蹄鉄形の放射線透過
    性のヘッドレストである請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載された
    外科テーブル。
  7. 【請求項7】 前記パネルに固定された放射線透過性のスライド・マウント
    をさらに含み、前記蹄鉄形の放射線透過性ヘッドレストは前記放射線透過性スラ
    イド・マウントにスライド可能に取り付けられた放射線透過性の2つの別々の部
    分を含んで成る請求項6に記載された外科テーブル。
  8. 【請求項8】 放射線透過性支持部は放射線透過性のブラケットであり、患
    者安定化装置は前記放射線透過性ブラケットで支持された放射線透過性の頭骨ク
    ランプである請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載された外科テーブ
    ル。
  9. 【請求項9】 前記放射線透過性ブラケットに固定された放射線透過性の中
    間コネクタをさらに含み、前記放射線透過性頭骨クランプは前記放射線透過性中
    間コネクタに固定されている請求項8に記載された外科テーブル。
  10. 【請求項10】 前記第1および第2の軸線が平行である請求項1から請求
    項9までのいずれか一項に記載された外科テーブル延長装置。
  11. 【請求項11】 患者安定化装置は前記第1および第2の軸線のまわりをヒ
    ンジ運動して前記放射線透過性部材に対して位置決めでき、また前記第1の軸線
    および第2の軸線の間に位置する作動軸線に沿って整合された少なくとも1つの
    作動ノブを作動させることで固定位置に固定できる請求項1から請求項10まで
    のいずれか一項に記載された外科テーブル延長装置。
  12. 【請求項12】 前記作動軸線に沿って整合され、前記空所の反対両側に配
    置された少なくとも2つの間隔を置いたノブを回転作動させることで前記作動が
    行われる請求項11に記載された外科テーブル延長装置。
  13. 【請求項13】 囲まれた走査帯域を有する走査機械と組み合わせて使用さ
    れる外科テーブル延長装置であって、 テーブルの一端に対して片持ち梁式に係脱可能に取り付けられる内側の第1の
    端部を有し、隣接して位置されたテーブル表面に支えられている患者の上半身お
    よび頭部をさらに支持する十分な堅さを有する放射線透過性の部材であって、前
    記放射線透過性部材および患者の頭部を走査帯域内に位置決めするために、テー
    ブルおよび前記放射線透過性部材が走査機械に対して移動可能とされている前記
    放射線透過性部材と、 前記部材の外側の第2の端部に対して第1の連結軸線に沿ってヒンジ結合され
    た放射線透過性のアダプタ装置と、 第2の連結軸線に沿って前記放射線透過性アダプタ装置に対してヒンジ結合さ
    れる放射線透過性の支持部と、 前記放射線透過性支持部に支持され、また放射線透過性支持部の最外端部より
    も内側に位置して、患者の頭部を安定化させる放射線透過性の蹄鉄形ヘッドレス
    トであって、前記第1の連結軸線および第2の連結軸線のまわりを前記放射線透
    過性部材に対して枢動され、これにより前記患者を安定化させる装置を所望位置
    に位置決めする際の融通性が高められている前記放射線透過性ヘッドレストとを
    含む外科テーブル延長装置。
  14. 【請求項14】 前記放射線透過性アダプタ装置が、包囲された長円形の一
    部を形成する一対の間隔を置いた副アダプタ装置を含む請求項13に記載された
    外科テーブル延長装置。
  15. 【請求項15】 上支持面を有する患者テーブルを含み、前記患者テーブル
    および上支持面は、上支持面の上にうつむいた姿勢で位置する患者の頭部および
    上半身を支持する放射線透過性のテーブル延長装置を含み、前記放射線透過性テ
    ーブル延長装置は走査機械の胴形状をした走査帯域内に受け入れられる寸法にな
    され、前記放射線透過性テーブル延長装置を前記走査帯域内に位置決めするため
    に患者テーブルおよび放射線透過性テーブル延長装置は走査機械に対して移動可
    能であり、また前記放射線透過性テーブル延長装置はさらに、 第1の連結軸線に沿って前記部材の外側の第2の端部にヒンジ結合される放射
    線透過性のアダプタ装置と、 前記放射線透過性支持部と前記放射線透過性部材との間に空所を設けて第2の
    連結軸線に沿って前記放射線透過性アダプタ装置にヒンジ結合される放射線透過
    性の支持部と、 前記放射線透過性支持部に支持されて患者の頭部を安定化させる少なくとも1
    つの放射線透過性の患者安定化装置であって、患者に対して望まれる位置に前記
    患者安定化装置を位置決めするうえで前記第1の連結軸線および第2の連結軸線
    が大きな融通性を与え、前記空所は、患者に対する配管をし易くするために設け
    たものである、前記少なくとも1つの放射線透過性の患者安定化装置とを含む組
    合わせ。
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