JP2002536051A - 高圧液体噴流を使用して歯科治療を行うための方法及び装置 - Google Patents

高圧液体噴流を使用して歯科治療を行うための方法及び装置

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JP2002536051A JP2000596856A JP2000596856A JP2002536051A JP 2002536051 A JP2002536051 A JP 2002536051A JP 2000596856 A JP2000596856 A JP 2000596856A JP 2000596856 A JP2000596856 A JP 2000596856A JP 2002536051 A JP2002536051 A JP 2002536051A
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ヴァルデス,ジュアン・シー
バイレイ,ランダル
ボールドウィン,スティーヴ
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サージジェット・インコーポレーテッド
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    • A61C5/40Implements for surgical treatment of the roots or nerves of the teeth; Nerve needles; Methods or instruments for medication of the roots

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯科用ハイドロジェット工具(35)を使用して歯科的処置を行うための方法及び装置を提供する。 【解決手段】 歯科用ハイドロジェット工具(35)からカニューレ(34)が延びる。このカニューレ(34)は、高圧液体源に連結されており、高速高圧噴流を送出する。歯根管の処置については、歯(10)の歯冠(11)の開口部(32)を通してカニューレ(34)を差し向け、歯髄腔(26)内の歯髄、神経、及び脈管組織にハイドロジェット(35)を差し向ける。噴流(36)は、医療等級の塩水、消毒薬液、抗生物質液、又は研磨液を含む。歯(10)内の全ての軟質組織を切断し、切除し、乳化し、歯(10)から吸い出す。代表的な臼歯内の全ての軟質組織を切除し、乳化し、及び吸引するのに必要な時間は、10秒乃至240秒程度である。歯(20)の歯髄腔(26)を完全に吸引し、全ての軟質組織の除去が完了したことを視覚的に確認した後、適当な充填材で埋める。歯(10)の頂部に設けられた開口部(32)は、充填するか或いは人工歯冠を被せる。流体噴流(36)は、歯科用ハイドロジェット工具(35)のハンドピース(33)内のパルスインテンジファイア装置によって形成されたパルス噴流であるか或いはオリフィスから出る一定の噴流であるのがよい。噴流(36)は、齲歯、歯垢、歯石の除去及び軟質組織の手術に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科的処置を実施するための器具に関し、更に詳細には、高圧液体
噴流を使用してこのような処置を実施することに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術において、及び一般的な歯科診療において、多くの治療が機械技術を
使用して行われている。例えば、多くの場合に多くの歯根管処置を伴う歯内治療
では、先ず最初に疾病状態の歯を診断した後、歯の歯冠を通してその歯髄腔内に
開口部を穿孔する。歯を隔離してその場で消毒した後、主に多数の血管及び神経
線維及び壊死した構成要素を含む組織を含む歯髄を吸引する。歯髄腔内には、歯
を維持する主神経線維及び血管が残る。これらの組織は、歯根先端の非常に小さ
な開口部から細いチャネル(流路または経路)を通って延びており、吸引だけで
は除去できない。
【0003】 代表的には、細いチャネルにファイル(file:やすり)を挿入し、神経及
び血管の組織を除去し、研磨する。徐々に大きなファイル(やすり)を挿入する
ことによって、細いチャネルから全ての軟質組織を除去する。クリーニング及び
窩洞形成の後、歯髄腔及び歯根管を無菌中実材料で充填し、穿孔した開口部を標
準的な金、銀、又は他の歯科用充填材で充填する。
【0004】 この代表的な処置は、労働集約的であり、歯科医の時間並びに技術及び費用に
ついてコスト押し上げ要因となる。更に、この処置は痛みを伴い、処置に必要な
比較的長い時間に亘って歯の領域を完全に麻痺させるため、十分な局所麻酔薬を
注入しなければならない。
【0005】 歯根管の処置によることが知られている合併症には、歯根管及び歯髄腔内の疾
病状態の組織の除去が不十分であることにより生じる感染症、又は感染症をもた
らす他の細菌が処置中にこれらの空間に導入される感染症が含まれる。更に、歯
科医は、例えば、歯根基部の尖端開口部を通してファイル器具を駆動することに
よって、歯に誤って孔を穿つことがある。かくして形成された開口部は、更新さ
れた感染症及び炎症の媒介体を形成する。処置後、このような合併症を予防する
ため、強力な抗生物質を含む薬剤治療が処方されることは珍しいことではない。
他の合併症には、壊れた器具が歯に詰まることや歯根管又は歯本体が割れたりす
ることが含まれる。
【0006】 この歯科処置における最近の革新には、光ファイバによって歯髄腔及び歯根管
内に放出されたレーザー光を使用することが含まれる。高出力の光エネルギが歯
髄及び神経組織を気化し、これにより殺菌する。しかしながら、組織の燃焼生成
物が歯髄腔及び歯根管を汚染し、レーザーパルスは細い歯根管内の全ての組織と
接触するとは限らず、非常に不満の残る結果をもたらす。このような結果が起こ
らないようにするため、過剰のレーザーエネルギを加える傾向があり、これによ
り歯及び周囲組織が過熱され、壊死を生じる。更に、以前に埋めた金属製充填体
にレーザーエネルギが当たることにより、危険な反射ビームを発生し、予見しな
かった損傷が生じることがある。
【0007】 代表的には歯肉切除術を含む、歯根膜の診療における別の例として、通常は外
科用小型ナイフを使用して歯肉を切除し、歯石除去及び歯根平滑化を特別の鋼製
工具で行う。これらの処置及び多くの他の歯科処置は、機械式ドリル、バードリ
ル、及び切除ホイールを用いて実施される。
【0008】 超音波駆動式歯石除去器具、齲歯除去用高出力レーザー等の革新は、ほぼ一世
紀に亘って使用されてきた同じ機械式工具についての歯科医師の信頼を大幅に変
えることはなかった。全てのこのような機械式工具は、高レベルの振動及び音を
発生し、これらは骨を通って患者の耳に伝わり、患者に不快感を与える。更に、
機械式工具並びに超音波工具は、非常に局部的な領域に大量の熱を発生し、直接
的疼痛刺激を生じる。この熱を除去するために水スプレー装置が設けられている
が、熱源箇所で必ずしも効果的でない。これに関し、歯科用レーザーが発生した
熱は、大きな問題点を生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
明らかに、従来技術では、患者の歯に作用を及ぼしているときに熱、騒音、及
び振動を発生しないで様々な歯科的治療処置を実施できる改良歯科用器具に対す
る必要が満たされていない。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、全体として、現在の機械的及び歯科的技術及び器具と関連した問題
点を解決する、歯科治療を行うための装置及び方法を含む。一つの特徴では、本
発明は、人間や動物の歯の内部から軟質組織を除去するための技術を含み、この
技術は、感染した組織、炎症を起こした組織、及び壊死組織を除去し、歯及び歯
根膜構造を健康な状態に保存する。本発明の顕著な特徴は、ファイル及び他の機
械的研磨除去器具に対する必要をなくし、その代わりに水又は他の液体の高圧噴
流を使用してこれを歯の中の軟質組織に差し向け、軟質組織を切除し乳化し吸引
するということである。軟質組織は、周囲顎骨から各歯根尖端を通って歯の歯根
管及び歯髄腔内に延びる歯髄、神経組織、及び血管を含む。
【0011】 本発明は、ハンドピース及びこのハンドピースから延びるカニューレを持つ歯
科用ハイドロジェット工具を提供する。カニューレは、高圧の水又は他の液体の
供給源に連結されており、高速高圧噴流を送出する先端オリフィスを含む。高圧
源の圧力範囲は、約3447.35kPa乃至413682kPa(約500p
si乃至60000psi)であり、噴流オリフィスの直径は、約10μm乃至
800μmである。カニューレは、噴流による流体並びに組織を除去するために
吸引を加え、又は真空吸引ユニットに連結された第2カニューレにより吸引を行
うことができる。例示の装置は、一緒に譲渡された米国特許第5,562,69
2号に記載されている。
【0012】 本発明の方法を開始するため、疾病状態にあり、抜髄法/歯根管処置を必要と
すると診断された歯に穴を開ける。即ち、標準的な歯科用研削器具又は穿孔器具
を使用して歯の歯冠に穴を開ける。次いで、歯科用ダム又は同様の保護シールド
を使用して歯を隔離する。
【0013】 次いで、歯の歯冠に新たに形成された穴を通してハイドロジェット工具のカニ
ューレを差し向け、歯髄腔内の歯髄及び神経及び血管組織に液体の噴流を差し向
ける。流体は、医療等級の塩水溶液及び/又は消毒薬溶液及び/又は抗生物質溶
液及び/又は研磨液を含む。ハイドロジェット工具によって形成された圧力範囲
及び噴流の直径において、歯の中の全ての軟質組織を切断し、切除し、乳化し、
歯から吸引する。吸引は、ハイドロジェット工具によって行うことができ、又は
標準的な歯科用吸引装置のカニューレによって行うことができる。
【0014】 本発明の方法の重大な特徴は、ハイドロジェットが歯の中の全ての軟質組織を
容易に除去するが、硬質の石灰化歯組織を切断し侵蝕する性能が限定されている
。同様に、噴流は、神経線維及び血管が周囲顎組織から歯根管に進入する際に通
過する歯根尖端開口部を切断する速度はない。そのため、この抜髄法/歯根管の
プロセスは、限度を自動的に設定し、例えば、自然に閉鎖する場合には尖端開口
部を穿孔できない。これによって、従来技術の処置により生じることが知られて
いる感染症が生じない。更に、防腐液又は抗生物質液を使用することにより、尖
端開口部が損傷した場合に処置後感染症が起こる可能性を小さくする。
【0015】 更に、代表的な臼歯内の全ての軟質組織の切除、乳化、及び吸引に要する時間
は10秒乃至240秒程度であり、処置を行う際に費やされる時間及び労力が遙
かに小さくなる。除去工程を完了するのに要する時間を短くすることにより、局
所麻酔に対する必要を低減し、患者が痛みを経験する(痛みがある場合)時間を
短くし、歯科診療の効率を全体として高める。
【0016】 次いで歯の歯髄腔を完全に吸引し、全ての軟質組織が完全に除去されたことを
確認する。次いで、歯科の技術分野で周知のように、従来技術で周知の適当な充
填材で歯髄腔を埋め、歯頂部の開口部を充填するか或いは人工歯冠を装着する。
【0017】 流体噴流は、ベイアに付与された上文中に言及した米国特許に記載されている
ように、歯科用ハイドロジェット工具のハンドピースに設けられたパルスインテ
ンジファイア装置(パルス増強装置)によって形成されたパルスジェットででき
ているのがよいということは理解されるべきである。別の態様では、ハンドピー
スは、オリフィスから出る一定の噴流を形成するため、高圧流体源に連結されて
いるのがよい。ハンドピースは、歯肉切除術、顆粒状組織の除去、粘液−骨手術
、齲歯の除去、歯垢及び歯石の除去、及び抜歯、及び組織石灰等の、歯内治療学
的な、歯周病学的な、外科的な、及び回復促進性の処置を実行するため、他の表
面及び構造に差し向けられてもうよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明は、全体として、現在の機械的な歯科治療技術及び器具と関連した問題
点を解決する、歯科治療を行うための装置及び方法を提供する。一つの特徴では
、本発明は、歯根管に抜髄法を実施する、即ち軟質組織の切除、乳化、及び吸引
により歯内の軟質組織を除去するための技術を提供する。
【0019】 図1に関し、人間の代表的な歯10は、歯肉組織12の上方に延びる歯冠11
、夫々の歯槽14内に受け入れられた少なくとも一つの歯根部13、セメント−
エナメル質境界のところで歯根と歯冠とを接合する歯頚部16を含む。歯槽は、
下顎骨17の骨組織の深い窪みであり、骨膜によってライニングされており、こ
の膜は、各歯根尖端18につながっている。歯槽縁では、骨膜は、歯肉組織12
の歯根膜靱帯と連続している。歯の硬質組織には、歯の主要構造を提供する象牙
質21及び非常に硬質のエナメル質層22が含まれる。エナメル質層は、丈夫な
破砕面を形成し、歯冠11を歯頚部16のところのセメント−エナメル質境界ま
で覆う。
【0020】 象牙質層21内には、歯髄腔(すなわち、歯髄室)26が画定されている。歯
根管27と呼ばれる歯髄腔26の突起が、各歯根13の中央に配置されており、
夫々の尖端18の小さな孔即ち歯根尖端孔28を通って延びている。歯髄腔26
及び歯根管27は、歯髄、及び多くの神経や血管等の組織構成要素を含む軟質の
脈管組織を含む。歯髄は、エネルギ喪失及び栄養を歯髄腔及び歯根管の上皮ライ
ニングを通して歯に提供する。
【0021】 本発明の方法は、疾病状態であり、抜髄法/歯根管除去術を必要とすると診断
された歯の治療に使用される。図2に関し、先ず最初に、歯科用ドリル31又は
等価のバードリル(burr)又は研削工具を使用して歯に開口部を形成する。
結果的に得られた開口部32は、エナメル質及び象牙質を貫通し、図3に示すよ
うに歯髄腔26及び歯根管27へのアクセスを提供する。ハンドピース33を含
む歯科用ハイドロジェット工具35が提供される。ハンドピースを通ってカニュ
ーレ34が延びている。カニューレの先端オリフィスは、高速高圧低容積の液体
噴流36を発生するようになっている。ハンドピースを操作し、カニューレ34
を開口部32に入れ、噴流36を歯髄腔26及び歯根管27内の軟質組織に差し
向ける。噴流は、軟質組織を容易に切り進み、噴流が発生したエネルギ及び乱流
により、噴流と接触した組織を乳化する。更に、乱流液体が歯根管27の細い空
間に進入し(図4参照)、歯根管内の神経及び脈管組織を完全に切除し且つ乳化
する。カニューレ34は、更に、乳化した組織及び噴流液体を除去するために真
空吸引を提供でき、又は第2の吸引カニューレを使用することもできる。
【0022】 好ましい実施例では、高圧噴流の圧力範囲は、3447.35kPa乃至41
3682kPa(500psi乃至60000psi)であり、噴流の直径は1
0μm乃至800μmである。これらのパラメータは、歯の硬質組織を切ったり
浸食して損傷したりしない液体噴流を提供するように選択される。その結果、噴
流36の切除−乳化作用は、歯根尖端孔28が自然に閉鎖した場合、歯根の尖端
孔を通過できず、及びかくして歯根基部の歯槽嚢又は骨膜を傷つけることはない
。かくして、従来技術の処置における術後合併症の大きな原因が、本発明の自動
制限特徴により、なくなる。
【0023】 噴流36は、軟質組織内で迅速に作用し、代表的な歯内の全ての軟質組織を切
除し、乳化し、及び吸引するのに必要な時間は約10秒乃至240秒である。勿
論、複数の歯根管27を持つ臼歯等の歯については更に多くの時間が必要となる
。図5に示すように、歯科用ハイドロジェット工具35は、カニューレ34及び
噴流36を各歯根管内に差し向けてその中の全ての軟質組織を除去するように操
作できる。
【0024】 噴流36を構成する液体には、無菌水又は医療等級の塩水、或いは防腐液(消
毒液)、又は抗生物質液、研磨液、又は他の薬剤又は科学物質、又はこれらの組
み合わせが含まれる。更に、これらの種類の溶液のうちの一つ以上を順次使用で
きる。例えば、塩水を切除−乳化プロセスで使用した後、研磨液で歯髄腔を洗浄
し、防腐液で常在菌をなくした後、抗生物質液で感染症因子の再繁殖を阻止する
。流体噴流は、上文中で引用したベールの米国特許に記載されているように、歯
科用ハイドロジェット工具のハンドピースのパルスインテンジファイア装置によ
り形成されたパルス噴流から構成してもよい。別の態様では、ハンドピースを高
圧流体源に連結し、オリフィスから一定の噴流流れを発生してもよい。
【0025】 歯髄腔及び歯根管を完全に吸引し、除去を確認するために見えるようにした後
、歯科の分野で周知のように、歯髄腔及び歯根管に不活性の無菌材料41を充填
する。その後、銀アマルガム、金インレー又はクラウン、硬化させた複合材料、
等の標準的な歯科用材料を使用して開口部32を埋める。かくして処置を完了す
る。
【0026】 抜髄法/歯根管処置を行うために歯科用ハイドロジェットを使用すると、従来
技術では得られなかった以下の利点が得られる。 1)歯髄腔及び歯根管内の全ての軟質組織が完全に除去される。 2)直ぐに完了するため、麻酔薬の使用が減少し、患者が被る痛みが少なくなり
、技術を持つ歯科医の人件費及び諸経費が低減する。 3)歯根の孔又は歯根尖端孔による合併症が少なくなる。 4)手術場所を適当な噴流液で殺菌することにより、術後感染症が少なくなる。
【0027】 図7に関し、上文中に説明した処置を実施するための装置は、作用流体を歯科
用ハイドロジェット器具35に供給するための流体リザーバ51を含む。流体を
リザーバ51から圧力ポンプ52に供給し、流体圧力を上掲の範囲(レベル)に
上昇する。ポンプ52は、システムオペレータ又は歯科医が設定する電気制御装
置によって制御される。圧力レギュレータ54がポンプ52の出力圧力を制限し
、安全条件の設定がなされていない場合、安全弁56が圧力を遮断する。加圧流
体は、安全弁56から制御弁57に供給される。制御弁57からの加圧流体出力
は、可撓性チューブ61を介して歯科用ハイドロジェット工具35に選択的に供
給され、この工具は、歯科医又は他の訓練を受けた医療従事者の指示の下で高圧
噴流36を放出する。
【0028】 制御弁57の出力は、足踏み式スイッチ又は工具35に設けられたオン/オフ
スイッチ等のスイッチ58によって、使用者の要求に応じて提供される。制御弁
は、スイッチ58を切ったときにはいつでも、圧力を急減(dump)してライ
ン61内の圧力を直ちに解放し、これによって高圧噴流36を直ちに抑圧(sq
uelch)する機能を更に有する。噴流36を更に直ちに且つ正確に遮断する
必要がある場合には、シャッター弁59をハイドロジェット35の出力端に設け
、噴流出力を機械的にブロックするのがよい。
【0029】 図8に関し、歯科処置を行うための装置が記載されている。この装置は、図7
の装置と同様であり、共通のエレメント又は構成要素にはプライム(’)を付け
た同じ参照番号が附してある。図8の装置の主要な相違点は、加圧空気源62が
設けられていることである。この加圧空気源は、空気圧作動式圧力ポンプ52’
を駆動するため、圧力レギュレータ63を通して空気圧を供給する。残りの構成
要素は、図7を参照して説明したのと実質的に同様に作動する。
【0030】 図7又は図8に記載した装置のいずれかを、歯科医又は医師のオフィスに設置
されるように大きさ及び形状を適合した小型のキャビネットに納める。 図9に関し、流体リザーバ51又は51’の一実施例70は、一回分の装填量
の流体67を保持するタンク66を含む。ストッパー68がタンク開口部をシー
ルし、送出チューブ69がストッパーを通ってタンク66の底部まで延びている
。別のチューブ71がストッパーを通って延びており、タンクのヘッド空間を加
圧し、流体67を送出チューブ69を通して圧力ポンプ52又は52’に流す。
【0031】 図10に示す流体リザーバの別の実施例75は、図9に示す構成要素と同様の
機能を持つ幾つかの構成要素を含み、これらの構成要素には、プライム(’)を
付けた同じ参照番号が附してある。タンク75は、研磨液の噴流を用いるのが有
利な処置で使用するため、一回分の装填量の研磨液73を保持する。研磨液は、
従来技術で周知の機械的攪拌装置により攪拌される。この機械的攪拌装置は、研
磨性コンパウンドを流体中に懸濁した状態に維持するため、外部磁気装置により
磁気の作用で駆動される攪拌ボールを含むか或いは攪拌パドルを含み、又はタン
ク75を揺動するための装置を含む。
【0032】 図11に関し、本発明の流体リザーバの別の実施例76は、ハイドロジェット
器具が使用するための予備混合流体78が入った密封袋77を含む。この袋77
は、シール可能な容器又は圧力伝達タンク79内に置かれる。排出ポート81が
袋77内から容器を通って延びており、圧力ポンプ52に連結される。容器79
は、安全弁56又は56’の出力等の加圧流体源に連結されたポート82を含み
、これによって、容器内の圧力により、予備混合流体78を排出ポート81から
ポンプ52の調節された圧力で流す。この構成では、リザーバ51又は51’内
の流体を殺菌する必要はない。これは、密封袋77が予備混合流体78の汚染を
阻止するためである。
【0033】 図12に示す簡単なハイドロジェット流体源は、予備混合した噴流流体84が
入った袋83を含む。この袋は、一端にシール86を備えており、このシールを
通ってドレンチューブ87が延びており、流体84をポンプ52に連結する。更
に、この袋の他端には、袋をIV袋と同様に図示のように逆様に吊るすことによ
って、流体が重力の作用で袋83から容易に流出するようにする穴88等の手段
が設けられている。
【0034】 本発明の別の特徴は、歯科用ハイドロジェット工具35で使用するための無菌
流体を製造するためのシステムを提供することである。図13を参照すると、タ
ンク91は脱イオン水供給源92によって充填され、補充される。塩素注入器9
3が塩素ガス又は塩素化合物をタンクに加え、水の一次浄化を行う。更に、ポン
プ94が水をタンクから引き、これを紫外線殺菌器96に送出する。水が殺菌器
96からタンク91に戻るとき、オゾン発生器97がオゾンを水に加え、液体を
更に殺菌する。塩素、紫外線、及びオゾンの組み合わせは、水から細菌、ウィル
ス、及び寄生虫等の生物をなくす上で効果的であり、これによって、歯科用ハイ
ドロジェット工具を使用することにより感染症が発生する可能性を絶対少数に減
少する。無菌流体をポンプ98によってタンク91から引き出し、サブミクロン
フィルタ99に通した後、リザーバ52又は52’に直接供給するか或いは本明
細書中に開示したリザーバの実施例のうちの任意の実施例に供給する。
【0035】 図14を参照すると、歯科用ハイドロジェット器具35のハンドピース33は
、チューブ状バレル101、及びこのバレル101の基端に同心に接合されたチ
ューブコネクタ102を含む。噴流チューブ103は、コネクタ102から先端
方向に及びこのコネクタと同心に延びており、複数のスパイダスペーサ104及
び離間ラグ106によってバレルの中央に維持される。コネクタ102は、高圧
流体を供給するチューブ61に接合されるようになっており、噴流チューブ10
3は、カニューレ34の先端まで延びている。バレル101の内部空間107は
、流体及び組織片用の真空排出チャネル(真空排出流路又は真空排出経路)を構
成し、これはコネクタ108を通して真空吸引システムに接合される。
【0036】 ハンドピース35から延びるカニューレ34の先端には、図15のa乃至dに
示す様々な角度形体が設けられている。図15のaに関し、チップ34aは器具
の軸線から約0°乃至60°の角度をなしており、噴流チューブ103の先端は
カニューレの先端開口部とほぼ面一である。カニューレの開放端は、コネクタ1
08のチャネル(経路又は流路)107を通して吸引力を提供し、流体及び組織
片を除去する。図15のbに示すように、カニューレのチップ34bは、器具の
軸線に関して直線的に延長されおり、噴流チューブ103がカニューレの先端か
ら先端方向に延びている。延長された噴流チューブにより、ハイドロジェット及
びこれがターゲットに当たっていることが更に見やすくなる。更に、上文中に説
明した歯根管処置では、延長された噴流チューブを歯髄腔及び歯根管に挿入でき
、これによって処置の完了が容易になる。図15のc及びdは、カニューレのチ
ップ34c及び34dを示す。これらのチップは、開口部を形成した歯の中に延
びて口の中の比較的見え難い他のターゲットに届くため、60°乃至120°の
屈曲角度を各々有する。更に、34dには湾曲部分がチップと隣接して設けられ
ている。
【0037】 図16のa及びbに関し、カニューレ34の先端の別の実施例が示してある。
この実施例は、カニューレ34に対して直角に延びており且つ噴流チューブ10
3に連結された噴流形成ノズル111を含む。ノズル111の周囲を、円錐形断
面曲線等の湾曲形体を持つベル形状シールド112が延びている。このシールド
は、好ましくは、透明なプラスチック等で形成されている。シールド112と噴
流ノズル111との間の隙間113が吸引ポートを形成し、カニューレの吸引チ
ャネル107に連結されている。シールドは、ターゲットに衝突したハイドロジ
ェットによって形成された大量のスプレーを捕捉し、透明なプラスチックにより
ターゲットを見ることができる。
【0038】 本願に開示した歯科用ハイドロジェット器具は、歯根管及び抜髄法以外の治療
及び処置を行うのに使用できるということは理解されよう。例えば、流体噴流は
、歯石及び歯垢の除去、及び歯根平滑化を行うのに非常に適している。このプロ
セスは、研磨液を流体噴流用の液体として使用することによって高めることがで
きる。同様に、流体噴流は、歯肉の切除及び再切開、顆粒状組織の除去、並びに
粘液−骨手術に使用できる。流体噴流は、更に、抜歯と付随して使用でき、歯根
への繊維質の付着を切断するのに噴流を使用することにより、抜歯を容易にする
。これらの処置は、抗生物質液を使用して流体噴流を形成することにより、補助
される。
【0039】 更に、齲蝕した歯科組織を十分なエネルギの流体噴流を使用して除去すること
によって、齲蝕部分の除去及び充填準備を容易にする。噴流のエネルギを適正に
選択することによって、齲蝕組織を選択的に除去すると同時に健康な周囲エナメ
ル質及び象牙質を噴流により損傷しないままにする。このプロセスは、流体噴流
用の流体として研磨液を使用することにより高められる。
【0040】 歯科用ハイドロジェット器具は、これらの治療オプション並びに歯根管/抜髄
法を全て、ターゲット箇所に熱も振動も実際上全く生ぜずに行う。この特徴は、
従来技術の機械式工具、超音波器具、及び歯科用レーザーを越える特筆すべき利
点である。
【0041】 以上、本発明の好ましい実施例を、例示及び説明の目的で説明した。本発明は
、開示の正確な形態に限定されず、以上の教示に従って、本発明の精神及び範囲
から逸脱することなく多くの変形及び変更を行うことができる。上文中に説明し
た実施例は、本発明の原理を最もよく説明するために選択されたものであって、
これを実際上に適用することによって、他の当業者は本発明を様々な実施例で最
もよく使用でき、特定の目的に適した様々な変形例を思い付くであろう。本発明
の範囲は、特許請求の範囲によって定義される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の抜髄法/歯根処置を行う前の代表的な人間の歯の断面図である。
【図2】 歯の頂部を通して歯髄腔まで開口部を形成する工程を示す、図1の断面図であ
る。
【図3】 歯の上開口部を通して延ばされており、高圧高速噴流を放出するように作動さ
れる、歯科用ハイドロジェット工具のカニューレを示す、図1及び図2と同様の
断面図である。
【図4】 一方の歯根管及び歯髄腔の一部内の軟質組織を乳化し吸引した、図1、図2、
及び図3と同様の断面図である。
【図5】 両歯根管及び歯髄腔内の軟質組織を乳化し吸引した、図1乃至図4と同様の断
面図である。
【図6】 充填材で充填した歯髄腔及び歯根管、及び処置の完了時に充填された上開口部
を示す、図1乃至図5と同様の断面図である。
【図7】 本発明の高圧噴流歯科用器具を作動するための電気式駆動システムの機能的ブ
ロックダイヤグラムである。
【図8】 本発明の高圧噴流歯科用器具を作動するための空気圧駆動システムの機能的ブ
ロックダイヤグラムである。
【図9】 図7及び図8に示す流体リザーバの一実施例の断面図である。
【図10】 図7及び図8に示す流体リザーバの別の実施例の断面図である。
【図11】 図7及び図8に示す流体リザーバの更に別の実施例の断面図である。
【図12】 図7及び図8に示す流体リザーバの他の実施例の断面図である。
【図13】 本発明の流体リザーバで使用するための純水(純化水)を発生するためのシス
テムの機能的ブロックダイヤグラムである。
【図14】 本発明の高圧噴流歯科用器具のハンドピース部分の側断面である。
【図15】 図15aないし図15dは、図14に示す歯科用器具の出力チップの様々な実
施例を示す側断面である。
【図16】 図16aは、図14に示す歯科用器具の出力チップの別の実施例の拡大端面図
であり、図16bは、図16aの16b−16b線に沿った出力チップの部分断
面図である。
【符号の説明】
10 歯 11 歯冠 12 歯肉組織 13 歯根部 14 歯槽 16 歯頚部 17 下顎骨 18 各歯根尖端 21 象牙質 22 エナメル質層 26 歯髄腔 27 歯根管 28 歯根尖端孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バイレイ,ランダル アメリカ合衆国カリフォルニア州92630, レイク・フォレスト,タンバーク・レイン 22025 (72)発明者 ボールドウィン,スティーヴ アメリカ合衆国カリフォルニア州94704, バークレー,テレグラフ・アベニュー 3045 (72)発明者 ドハーティ,レックス・イー アメリカ合衆国カリフォルニア州92718, アーヴァイン,モーチリー・ストリート 34ビー Fターム(参考) 4C052 AA10 AA15 AA16 AA17 BB12 DD01 EE03 【要約の続き】 具(35)のハンドピース(33)内のパルスインテン ジファイア装置によって形成されたパルス噴流であるか 或いはオリフィスから出る一定の噴流であるのがよい。 噴流(36)は、齲歯、歯垢、歯石の除去及び軟質組織 の手術に使用できる。

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯の歯髄腔及び歯根管内の全ての軟質組織を除去するための
    方法において、 前記歯髄腔へのアクセスを得るため、前記歯の上部分を通して開口部を形成す
    る工程、 高圧高速の液体噴流を放出することが可能なオリフィスを有する歯科用ハイド
    ロジェット工具を提供する工程、 高圧高速の液体噴流を歯の歯髄腔及び歯根管内の軟質組織に差し向け、軟質組
    織を切除し乳化する工程、 切除し乳化した軟質組織を歯髄腔及び歯根管から吸引し除去する工程、 歯髄腔及び歯根管を歯科用充填コンパウンドで充填する工程、及び 歯の上部分を通して形成された開口部を歯科用調製物で閉鎖する工程を含む、
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、歯の上部分に形成した開口
    部を通して延ばすことが可能なカニューレを持つハイドロジェット工具を提供す
    る工程を更に含む、方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法において、前記ハイドロジェット工具
    の前記カニューレを通して真空吸引を提供する工程を更に含む、方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の方法において、前記液体噴流は、3447
    .35kPa乃至206841kPa(500psi乃至30000psi)の
    圧力範囲で放出される、方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の方法において、前記液体噴流は、20μm
    乃至800μmの範囲の直径を有する、方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の方法において、前記液体噴流は、歯内の軟
    質組織を切除し乳化するのに十分なエネルギを有するが、このエネルギは、歯の
    硬質組織を切断し又は実質的に侵蝕するには不十分である、方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の方法において、前記液体噴流は、歯内の軟
    質組織を切除し乳化するのに十分なエネルギを有するが、このエネルギは、歯根
    管の閉鎖した歯根尖端孔を開けるには不十分である、方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の方法において、切除し乳化した軟質組織を
    吸引し除去する工程を実施するため、真空吸引カニューレを提供する工程を更に
    含む、方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の方法において、前記開口部の形成後、及び
    前記液体噴流を歯内の軟質組織に差し向ける工程の前に、歯を取り囲む歯科的ダ
    ムを形成する工程を更に含む、方法。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の方法において、無菌水溶液を歯科用ハイ
    ドロジェット工具に提供し、無菌水溶液の液体噴流を形成する工程を更に含む、
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の方法において、防腐液を歯科用ハイドロ
    ジェット工具に提供し、防腐液の液体噴流を形成する工程を更に含む、方法。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の方法において、抗生物質液を歯科用ハイ
    ドロジェット工具に提供し、抗生物質液の液体噴流を形成する工程を更に含む、
    方法。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の方法において、オリフィスから一定のジ
    ェット流を送出するため、歯科用ハイドロジェット工具への一定の高圧液体供給
    源を更に含む、方法。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の方法において、高圧液体のパルスを発生
    してオリフィスに送出するため、歯科用ハイドロジェット工具内に圧力インテン
    ジファイア装置を設ける、方法。
  15. 【請求項15】 齲蝕組織を歯から除去するための方法において、 高圧高速の液体噴流を放出することが可能なオリフィスを持つ歯科用ハイドロ
    ジェット工具を提供する工程、 高圧高速の液体噴流を齲蝕組織に差し向け、齲蝕組織を侵蝕し切除する工程、
    及び 侵蝕し切除した齲蝕組織を吸引し除去する工程を含む、方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の方法において、前記液体噴流の液体を
    形成するため、研磨物質を含有する溶液を提供する工程を更に含む、方法。
  17. 【請求項17】 請求項15に記載の方法において、前記液体噴流の速度及
    び圧力の範囲を、周囲の健康な歯科組織に実質的に影響を及ぼすことなく齲蝕組
    織の侵蝕及び切除を行うように選択する工程を更に含む、方法。
  18. 【請求項18】 歯石及び歯垢組織を歯から除去するための方法において、 高圧高速の液体噴流を放出することが可能なオリフィスを持つ歯科用ハイドロ
    ジェット工具を提供する工程、 高圧高速の液体噴流を歯石及び歯垢に差し向け、歯石及び歯垢を侵蝕し除去す
    る工程、及び 歯石及び歯垢を吸引し除去する工程を含む、方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の方法において、前記液体噴流の速度及
    び圧力の範囲を、周囲の健康な歯科組織に実質的に影響を及ぼすことなく歯石及
    び歯垢の侵蝕を行うように選択する工程を更に含む、方法。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載の方法において、研磨材を含有する溶液
    を提供し、前記液体噴流の液体を形成する工程を更に含む、方法。
  21. 【請求項21】 口から軟質組織を外科的に除去するための方法において、 高圧高速の液体噴流を放出することが可能なオリフィスを持つ歯科用ハイドロ
    ジェット工具を提供する工程、 高圧高速の液体噴流を軟質組織に差し向け、軟質組織を切除し乳化する工程、
    及び 切除し乳化した軟質組織を吸引し除去する工程を含む、方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の方法において、抗生物質を含む溶液を
    提供し、前記液体噴流の液体を形成する工程を更に含む、方法。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の方法において、前記軟質組織は、歯肉
    組織を含む、方法。
  24. 【請求項24】 請求項21に記載の方法において、前記軟質組織は、顆粒
    状組織を含む、方法。
  25. 【請求項25】 請求項21に記載の方法において、前記軟質組織は、歯根
    を顎に固定する固有の歯根膜靱帯を含む、方法。
  26. 【請求項26】 歯科用ハイドロジェットシステムにおいて、 高圧高速の液体噴流を放出することが可能なジェットノズルを持つ歯科用ハイ
    ドロジェット器具、 液体を貯蔵するための流体リザーバ、 前記液体を高圧で前記歯科用ハイドロジェット器具に圧送するため、前記流体
    リザーバに連結されたポンプ手段、及び 前記高圧高速の液体噴流を放出するため、前記歯科用ハイドロジェット器具を
    選択的に作動するための制御手段を含む、歯科用ハイドロジェットシステム。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載の歯科用ハイドロジェットシステムにお
    いて、前記液体は防腐液を含む、歯科用ハイドロジェットシステム。
  28. 【請求項28】 請求項26に記載の歯科用ハイドロジェットシステムにお
    いて、前記液体は抗生物質液を含む、歯科用ハイドロジェットシステム。
  29. 【請求項29】 請求項26に記載の歯科用ハイドロジェットシステムにお
    いて、前記液体は研磨成分を含む、歯科用ハイドロジェットシステム。
  30. 【請求項30】 請求項26に記載の歯科用ハイドロジェットシステムにお
    いて、前記流体リザーバは、前記液体を収容した密封袋、及び前記液体を前記ポ
    ンプ手段に導入するための手段を含む、歯科用ハイドロジェットシステム。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の歯科用ハイドロジェットシステムにお
    いて、前記導入手段は、前記密封袋を内部に受け入れることが可能な密封容器を
    含み、前記密封容器内の圧力が前記液体を加圧し、この圧力により前記液体を前
    記ハンドピースに流す、歯科用ハイドロジェットシステム。
  32. 【請求項32】 請求項30に記載の歯科用ハイドロジェットシステムにお
    いて、前記導入手段は、前記密封袋を逆様に吊り下げて前記液体を重力で前記ポ
    ンプ手段に流すための手段を含む、歯科用ハイドロジェットシステム。
  33. 【請求項33】 請求項29に記載の歯科用ハイドロジェットシステムにお
    いて、前記リザーバ手段は、前記研磨液を収容するタンクを含み、前記研磨成分
    を溶液の状態に維持するための攪拌手段を更に含む、歯科用ハイドロジェットシ
    ステム。
  34. 【請求項34】 請求項26に記載の歯科用ハイドロジェットシステムにお
    いて、前記制御手段は、前記ポンプ手段と前記歯科用ハイドロジェット器具との
    間に配置された制御バルブ、及び前記器具のオペレータが前記制御バルブのオン
    及びオフを切り換えるための手段を含む、歯科用ハイドロジェットシステム。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載の歯科用ハイドロジェットシステムにお
    いて、前記制御バルブは、前記制御バルブが前記オフ状態に切り換えられたとき
    にはいつでも前記器具内の流体圧力を瞬間的に解放するための手段を含む、歯科
    用ハイドロジェットシステム。
  36. 【請求項36】 歯科用ハイドロジェット器具において、 基端及び先端を持つハンドピース、 前記ハンドピースの前記先端から延びるカニューレ、 前記ハンドピース及び前記カニューレを通って延びる噴流チューブ、 前記噴流チューブの基端を高圧液体源に連結するための手段、及び 高速高圧の液体噴流を放出するため、前記噴流チューブの先端に設けられたジ
    ェットノズルを含む、歯科用ハイドロジェット器具。
  37. 【請求項37】 請求項36に記載の歯科用ハイドロジェット器具において
    、前記ハンドピースは、前記噴流チューブの一部の周囲に亘って延びるチューブ
    状バレルを含む、歯科用ハイドロジェット器具。
  38. 【請求項38】 請求項37に記載の歯科用ハイドロジェット器具において
    、噴流流体及び歯科組織を除去するための吸引手段を更に含む、歯科用ハイドロ
    ジェット器具。
  39. 【請求項39】 請求項38に記載の歯科用ハイドロジェット器具において
    、前記吸引手段は、前記ハンドピース及び前記カニューレを通って延びる吸引チ
    ャネルを含む、歯科用ハイドロジェット器具。
  40. 【請求項40】 請求項39に記載の歯科用ハイドロジェット器具において
    、前記吸引チャネルは前記チューブ状バレルの内部を含む、歯科用ハイドロジェ
    ット器具。
  41. 【請求項41】 請求項40に記載の歯科用ハイドロジェット器具において
    、前記吸引手段は、前記チューブ状バレルの前記内部に連結されており且つ真空
    吸引装置に連結可能なコネクタ手段を含む、歯科用ハイドロジェット器具。
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