JP2002535980A - 低密度酵素顆粒およびそれを使用する組成物 - Google Patents

低密度酵素顆粒およびそれを使用する組成物

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JP2002535980A JP2000597394A JP2000597394A JP2002535980A JP 2002535980 A JP2002535980 A JP 2002535980A JP 2000597394 A JP2000597394 A JP 2000597394A JP 2000597394 A JP2000597394 A JP 2000597394A JP 2002535980 A JP2002535980 A JP 2002535980A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、1種以上の酵素顆粒密度低減成分および1種以上の酵素を含んでなる1種以上の酵素顆粒、および所望により1種以上の通常の洗浄補助成分を包含する、洗濯用洗剤製品、例えばヘビーデューティー水性および/または非水性および/またはゲル化した液体洗濯用洗剤および粉末洗濯用洗剤に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、1種以上の酵素顆粒密度低減成分および1種以上の酵素を含んでな
る1種以上の酵素顆粒、および所望により1種以上の通常の洗浄補助材料を包含
する、洗濯用洗剤製品、例えばヘビーデューティー水性および/または非水性お
よび/またはゲル化した液体洗濯用洗剤および粉末洗濯用洗剤に関する。
【0002】 発明の背景 従来の液体洗濯用洗剤に従来の酵素を配合することには問題があるが、これは
、酵素、典型的には酵素顆粒の形態にある酵素、に、特に液体洗剤製品を貯蔵お
よび/または輸送する際に、液体洗剤製品から沈降および/または析出する傾向
があるためである。この問題は、通常は同程度ではないが、顆粒状および/また
は粉末洗濯用洗剤にもあり、貯蔵、輸送および/または製品の篩分けにつながる
他の活動の際に、酵素が顆粒状および/または粉末洗剤製品から沈降および/ま
たは析出する傾向がある。
【0003】 上記のことから、酵素を含んでなる液体洗濯用洗剤の処方者は、液体洗濯用洗
剤中に顆粒の形態で酵素を安定して分散させる必要があることは明らかである。
【0004】 酵素顆粒の形態で酵素を安定して分散させた液体洗濯用洗剤組成物を処方する
必要がある。
【0005】 酵素顆粒の形態で酵素を安定して分散させた顆粒状および/または粉末洗濯用
洗剤組成物を処方する必要がある。
【0006】 洗濯用洗剤組成物中に安定して分散し得る酵素顆粒を製造する必要がある。
【0007】 そのため、液体および/または顆粒状および/または粉末洗剤製品の中に酵素
顆粒の形態で酵素を安定して分散させる、および/または配合するのに使用でき
る材料および手順を見出だす必要がある。
【0008】 発明の概要 本発明は、酵素顆粒の、液体および/または顆粒状および/または粉末洗濯用
洗剤製品から沈降または析出する傾向を少なくした酵素顆粒、その様な酵素顆粒
の製造方法、その様な酵素顆粒を含んでなる組成物、およびその様な酵素顆粒を
含んでなる製品を提供することにより、上記の要求に応える。
【0009】 驚くべきことに、酵素顆粒密度低減成分を酵素顆粒中に配合することにより、
本発明の酵素顆粒が液体および/または顆粒状および/または粉末洗濯用洗剤製
品の中に安定して分散し得ることが分かった。
【0010】 本発明の酵素顆粒を液体および/または顆粒状および/または粉末洗濯用洗剤
製品の中に安定して分散させることにより、本発明の酵素顆粒は、貯蔵および/
または輸送の際に洗濯用洗剤製品から沈降および/または析出する傾向が少なく
なる。
【0011】 酵素顆粒の、洗濯用洗剤製品から沈降および/または析出する傾向が少なくな
る結果、消費者は、使用量あたりの活性成分、特に酵素顆粒、のレベルに関して
、使用量をより一定にすることができる。
【0012】 本発明の一態様では、酵素顆粒密度低減成分を含んでなる酵素顆粒を提供する
【0013】 本発明の別の態様では、本発明の酵素顆粒を含んでなる液体および/または顆
粒状および/または粉末洗濯用洗剤組成物を提供する。
【0014】 本発明のさらに別の態様では、本発明の酵素顆粒を含んでなる液体および/ま
たは顆粒状および/または粉末洗濯用洗剤製品を提供する。
【0015】 本発明のさらに別の態様では、本発明の酵素顆粒の製造方法を提供する。
【0016】 本発明のさらに別の態様では、布地を本発明の酵素顆粒と、好ましくは本発明
の酵素顆粒を含んでなる液体および/または顆粒状および/または粉末洗濯用洗
剤と接触させることを含んでなる布地の洗濯方法を提供する。
【0017】 本発明の目的は、液体および/または顆粒状および/または粉末洗濯用洗剤製
品から酵素顆粒が沈降または析出する傾向が少ない酵素顆粒を処方することであ
る。
【0018】 これらの、および他の態様、目的、特徴および優位性は、下記の詳細な説明、
例および請求項から明らかである。
【0019】 他に指示がない限り、百分率、比および割合はすべて重量により表示する。こ
こで引用する文献はすべてここに参考として含める。
【0020】 発明の詳細な説明 本発明は、酵素の、液体および/または顆粒状および/または粉末洗濯用洗剤
組成物から沈降または析出する傾向を少なくする酵素顆粒密度低減成分を含んで
なる酵素顆粒に関する。
【0021】 ここで使用する「酵素顆粒」は、1種以上の酵素が物理的および/または化学
的に配合されているすべての固体形態を包含するものとする。典型的には、酵素
顆粒は粉塵発生が低い自由流動性の顆粒であり、直径が約200〜1000μm
である。その様な酵素顆粒は、いずれかの好適な造粒製法により形成することが
できる。例えば、酵素顆粒は、T−顆粒、例えばすべてNovo Nordisk A/Sへの米
国特許第4,106,991号、第4,661,452号および第4,876,
198号の各明細書に記載されている製法により製造されるT−顆粒、H.A. Her
rmann、I. Good、A. LaeuferによりSurfactant Science Series, Vol. 69, Enzy
mes in Detergency, Marcell Dekker, Inc., New York, 1997, pp.281-286, 314
に記載されている噴霧−冷却またはプリリング製法により製造される顆粒、押出
しおよび所望により球形化製法、例えばGist-Brocadesへの米国特許第4,24
2,219号明細書、Novo Nordisk A/Sへの米国特許第4,661,452号明
細書、英国特許第1362365号明細書に記載されている様な、および/また
はH.A. Herrmann、I. Good、A. LaeuferによりSurfactant Science Series, Vol
. 69, Enzymes in Detergency, Marcell Dekker, Inc., New York, 1997, pp.28
6-287, 314-315に記載されている様なMOM製法、により製造される顆粒、Mile
s Laboratoriesへの米国特許第4,689,297号明細書、Genencor Interna
tionalへの米国特許第5,324,649号明細書、および/またはH.A. Herrm
ann、I. Good、A. LaeuferによりSurfactant Science Series, Vol. 69, Enzyme
s in Detergency, Marcell Dekker, Inc., New York, 1997, pp.287-293, 316-3
18に記載されている様な流動床噴霧被覆製法により製造される顆粒、あるいはH.
A. Herrmann、I. Good、A. LaeuferによりSurfactant Science Series, Vol. 69
, Enzymes in Detergency, Marcell Dekker, Inc., New York, 1997, pp.280-28
1に記載されている様な高速ミキサー製法により製造される顆粒でよい。
【0022】 ここで「酵素顆粒密度低減成分」とは、酵素顆粒に配合した時に、酵素顆粒の
密度が、酵素顆粒密度低減成分を配合する前の酵素顆粒の密度と比較して、より
低くなるすべての成分を意味する。酵素顆粒密度低減成分の好例には、酵素顆粒
の密度を、成分配合前の酵素顆粒の密度より低くする微小球(温度に応じて、液
体炭化水素含有および/またはガス含有の、および/または中空の)、空洞、細
孔、その他の成分、が挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0023】 酵素顆粒 本発明の酵素顆粒は、 (a)1種以上の本発明の酵素顆粒密度低減成分、および (b)1種以上の酵素 を含んでなる。
【0024】 酵素顆粒密度低減成分 好ましくは、酵素顆粒密度低減成分は、微小球、空洞
形成成分、細孔形成成分、およびそれらの混合物からなる群から選択される。よ
り好ましくは、酵素顆粒密度低減成分は、微小球、好ましくは液体炭化水素含有
および/またはガス含有微小球、より好ましくは、プラスチック、タンパク質、
シリカ質(silicaceus)材料、セラミックおよびそれらの混合物からなる群から選
択された1種以上の材料で製造された、液体炭化水素含有および/またはガス含
有微小球からなる群から選択される。
【0025】 本発明のプラスチック微小球は、熱可塑性樹脂、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリルおよびそれらの混
合物からなる群から選択された1種以上のプラスチックから製造される。
【0026】 本発明のシリカ質微小球は、好ましくはガラスからなる群から選択された1種
以上のシリカ質材料から製造される。
【0027】 本発明の微小球は、膨脹して微小球容積が増加し得るのが好ましい。本発明の
微小球は、膨脹した微小球の密度が約0.4g/mL未満、より好ましくは約0.2
g/mL未満、最も好ましくは約0.1g/mL未満になる様な材料から製造されるのが
さらに好ましい。
【0028】 微小球の膨脹を促進するために、微小球は好適な膨脹剤を含むのが好ましい。
膨脹剤は液体炭化水素、ガス、およびそれらの混合物からなる群から選択するこ
とができる。好適な液体炭化水素は、微小球材料の軟化点より低い温度で気化し
得る液体炭化水素である。例には、プロパン、プロピレン、ブテン、n−ブタン
、イソブタン、イソペンタン、ネオペンタン、n−ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、石油エーテル、ハロゲン化メタン、テトラアルキルシラン、等が挙げられる
が、これらに限定するものではない。温度に応じてガス形態になり得る液体炭化
水素に加えて、膨脹剤は、窒素、二酸化炭素、酸素、およびそれらの混合物から
なる群からも選択することができる。好ましくは、膨脹剤はイソブタンである。
【0029】 市販の微小球は、スウェーデンのExpancel(Akzo Nobel社)からEXPANCELの商
品名で、PQ Corp.からPM 6545、PM 6550、PM 7220、PM 7228、EXTENDOSPHERES、
LUXSIL、Q-CEL、SPHERICELの商品名で、およびMalinckrodtからALUBUMEXの商品
名で入手できる。
【0030】 本発明の酵素顆粒は、粒子密度が好ましくは約0.8〜約2.1g/mL、より好
ましくは約0.8〜約1.5g/mL、最も好ましくは約0.9〜約1.2g/mLであ
る。
【0031】 酵素 本発明の酵素顆粒中の酵素に関して、すべての好適な酵素を使用するこ
とができる。本発明の酵素顆粒に使用するのに好ましい酵素は、プロテアーゼ、
アミラーゼ、セルラーゼおよびそれらの混合物から選択される。他の好適な酵素
の例は、下記の酵素を包含するが、これらに限定するものではない。
【0032】 好適な酵素の例には、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セ
ルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナー
ゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオ
キシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペ
ントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニ
ダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、マンナナーゼ、より好ましくは植物
細胞壁分解酵素および非細胞壁分解酵素(国際特許第WO98/39403A号
明細書)が挙げられ、より詳しくは、ペクチナーゼ(国際特許第WO98/06
808A号、日本国特許第10088472A号、第10088485A号の各
明細書)、ペクトリアーゼ(国際特許第WO98/06805A1号明細書)、
他のペクチン系酵素を含まないペクチンリアーゼ(国際特許第WO980680
7A1号明細書)、コンドロイチナーゼ(ヨーロッパ特許第747,469A号
明細書)、microtetraspora flexuosaに由来する酵素(米国特許第568391
1号明細書)を包含するキシラナーゼ(ヨーロッパ特許第709,452A号、
国際特許第WO98/39404A号、第WO98/39402A号の各明細書
)、イソペプチダーゼ(国際特許第WO98/16604A号明細書)、ケラチ
ナーゼ(ヨーロッパ特許第747,470A号明細書、国際特許第WO98/4
0473A号明細書)、リパーゼ(英国特許第2,297,979A号、国際特
許第WO96/16153A号、第WO96/12004A号、ヨーロッパ特許
第698,659号、国際特許第WO96/16154A号の各明細書)、セル
ラーゼまたはエンドグルカナーゼ(英国特許第2,294,269A号、国際特
許第WO96/27649A号、英国特許第2,303,147A号、国際特許
第WO98/03640A号の各明細書、国際特許第WO9815633A号明
細書に記載されているchrysosporium lucknowense菌株VKM F-3500Dに由来する中
性またはアルカリ性セルラーゼも参照)、ポリガラクツロナーゼ(国際特許第W
O98/06809A号明細書)、マイコデキストラナーゼ(国際特許第WO9
8/13457A号明細書)、テルミターゼ(国際特許第WO96/08558
A号明細書)、コレステロールエステラーゼ(国際特許第WO9828394A
号明細書)、またはそれらの組合せ、および公知のアミラーゼ、オキシドレダク
ターゼ、オキシダーゼまたはそれらを含む組合せ系(独国特許第1952338
9A1号明細書)、突然変異体ブルーカッパーオキシダーゼ(国際特許第WO9
709431A号明細書)、ペルオキシダーゼ(例えば米国特許第5,605,
832号明細書、国際特許第WO97/31090A1号明細書)、マンナナー
ゼ(国際特許第WO9711164A1号明細書)、ラッカーゼ、例えば国際特
許第WO9838287A1号明細書または第WO9838286A1号明細書
参照、または例えば国際特許第WO9827197A1号明細書に記載されてい
る様なmyceliophthoraまたはscytalidium ラッカーゼにおけるアミノ酸が変化し
たラッカーゼ変形、または独国特許第19612193A1号明細書に記載され
ている中間のラッカーゼ系、またはcoprinus菌株に由来する酵素(例えば国際特
許第WO9810060A1号または第WO9827198A1号明細書参照)
、フェノールオキシダーゼまたはポリフェノールオキシダーゼ(日本国特許第1
0174583A号明細書)または中間フェノールオキシダーゼ系(国際特許第
WO9711217A号明細書)、強化されたフェノールオキシダーゼ系(国際
特許第WO9725468A号明細書、第WO9725469A号明細書)、セ
ルロース結合領域を有するアミノ酸配列に縮合したフェノールオキシダーゼ(国
際特許第WO9740127A1号明細書、第WO9740229A1号明細書
)または他のフェノールオキシダーゼ(国際特許第WO9708325A号明細
書、第WO9728257A1号明細書)または超酸化物ディスミューターゼが
挙げられるが、これらに限定するものではない。オキシドレダクターゼおよび/
またはそれらの関連する抗体は、国際特許第WO98/07816A号明細書に
開示されている様に、例えばHと共に使用することができる。洗剤組成物
の種類に応じて、他のレドックス活性酵素も、例えばカタラーゼでも、使用でき
る(例えば日本国特許第09316490A号明細書参照)。
【0033】 細胞外起源のオキシゲナーゼ、特に菌類オキシゲナーゼ、例えば細胞外起源の
ディオキシゲナーゼ、もここで有用である。後者は特にクェルセチナーゼ、カテ
キナーゼまたはアントシアナーゼ、所望により、国際特許第WO9828400
A2号明細書に開示されている様に他の好適なオキシダーゼ、ペルオキシダーゼ
または加水分解酵素との組合せである。
【0034】 その様な好適な酵素の例および/または使用量は米国特許第5,705,46
4号、第5,710,115号、第5,576,282号、第5,728,67
1号、および第5,707,950号の各明細書に記載されている。
【0035】 本発明で有用なセルラーゼは、細菌系または菌類系セルラーゼの両方を包含す
る。好ましくは、これらのセルラーゼは、最適pHが5〜12であり、比活性が
50CEVU/mg(セルロース粘度単位)を超えている。好適なセルラーゼは米国特
許第4,435,307号、日本国特許第61078384号、および国際特許
第WO96/02653号の各明細書に記載されているが、これらの特許は、そ
れぞれHumicola insolens、Trichoderma、ThielaviaおよびSporotrichumから製
造される菌類セルラーゼを開示している。ヨーロッパ特許第739982号明細
書は、新規なBacillus品種から単離されたセルラーゼを開示している。好適なセ
ルラーゼは、英国特許第GB−A−2,075,028号、第GB−A−2,0
95,275号、独国特許第DE−OS−2,247,832号、および国際特
許第WO95/26398号の各明細書にも記載されている。
【0036】 その様なセルラーゼの例は、Humicola insolens (Humicola grisea var. ther
moidea)の菌株、特にHumicola菌株DSM 1800、により生産されるセルラーゼであ
る。
【0037】 他の好適なセルラーゼは、Humicola insolens から得られる、分子量約50 K
Da、等電点5.5で、415個のアミノ酸を含むセルラーゼ、およびHumicola i
nsolens, DSM 1800に由来し、セルラーゼ活性を示す〜43kDエンドグルカナー
ゼであり、好ましいエンドグルカナーゼ成分は国際特許第WO91/17243
号明細書に開示されているアミノ酸配列を有する。Genencorへの国際特許第WO
94/21801号明細書に記載されているTrichoderma longibrachiatumから
得られるEGIIIセルラーゼも好適なセルラーゼである。特に好適なセルラーゼは
、色保護特性を有するセルラーゼである。その様なセルラーゼの例は、ヨーロッ
パ特許出願第91202879.2号明細書、1991年11月6日提出(Novo)
、に記載されているセルラーゼである。CarezymeおよびCelluzyme(Novo Nordisk
A/S)が特に有用である。国際特許第WO91/17244号および第WO91
/21801号明細書も参照。布地保護および/または洗濯特性に好適な他のセ
ルラーゼは、国際特許第WO96/34092号、第WO96/17994号、
および第WO95/24471号の各明細書に記載されている。
【0038】 ペルオキシダーゼ酵素は、酸素供給源、例えば過炭酸塩、過ホウ酸塩、過硫酸
塩、過酸化水素、等、および漂白強化分子としてフェノール系基質と組合せて使
用する。これらの酵素は、「溶液漂白」、つまり洗濯操作の際に基材から除去さ
れた染料または顔料がその洗濯溶液中に存在する他の基材に移動するのを防止す
るために使用する。ペルオキシダーゼ酵素はこの分野では公知であり、例えばワ
サビダイコンペルオキシダーゼ、リグニナーゼ、およびハロペルオキシダーゼ、
例えばクロロ−およびブロモペルオキシダーゼが挙げられる。好適なペルオキシ
ダーゼおよびペルオキシダーゼを含む洗剤組成物は、例えば米国特許第5,70
5,464号、第5,710,115号、第5,576,282号、第5,72
8,671号および第5,707,950号、PCT国際出願第WO89/09
9813号、第WO89/09813号、およびヨーロッパ特許出願第9120
2882.6号、1991年11月6日提出、および第96870013.8号
、1996年2月20日提出、の各明細書に記載されている。ラッカーゼ酵素も
好適である。
【0039】 好適な強化剤は、置換されたフェノチアジンおよびフェノキサジン、10−フ
ェノチアジンプロピオン酸(PPT)、10−エチルフェノチアジン−4−カル
ボン酸(EPC)、10−フェノキサジンプロピオン酸(POP)および10−
メチルフェノキサジン(国際特許第WO94/12621号明細書に記載)、置
換されたシリンゲート(C3〜C5置換されたアルキルシリンゲート)、フェノー
ルおよびそれらの混合物である。過炭酸ナトリウムまたは過ホウ酸ナトリウムが
過酸化水素の好ましい供給源である。
【0040】 酵素系は漂白剤として使用することができる。洗浄および/または濯ぎ工程の
開始時またはそれらの工程の最中に過酸化水素を発生することができる酵素系(
すなわち酵素およびその酵素のための基質)を加えることにより、過酸化水素も
存在することができる。その様な酵素系は、ヨーロッパ特許出願第912026
55.6号明細書、1991年10月9日提出、に記載されている。
【0041】 本発明の洗濯用組成物に包含できる他の好ましい酵素はリパーゼを包含する。
洗剤用に好適なリパーゼ酵素は、Pseudomas族の微生物、例えば英国特許第1,
372,034号明細書に記載されているPseudomas stutzeri ATCC 19.154、に
より生産される酵素を包含する。好適なリパーゼは、微生物Pseudomonas fluore
scent IAM 1057により生産される、リパーゼの抗体との陽性免疫学的交差反応を
示すリパーゼを包含する。このリパーゼはAmano Pharmaceutical Co. Ltd.,名古
屋、日本国、からLipase P 「Amano」(以下、「Amano-P」と呼ぶ)、の商品名で市
販されている。他の市販されている好適なリパーゼには、Amano-CES、Toyo Jozo
Co., Tagata、日本国、から市販されている、Chromobacter viscosum、例えばC
hromobacter viscosum var. lipolyticum NRRLB 3673に由来するリパーゼ、U.S.
Biochemical Corp.、米国およびDisoynth Co.、オランダ、から市販のChromoba
cter viscosumリパーゼ、およびPseudomonas gladioliに由来するリパーゼがあ
る。特に好適なリパーゼは、M1 Lipase(商品名)およびLipomax(商品名)(Gis
t-Brocades)およびLipolase(商品名)およびLipolase Ultra(商品名)(Novo)
の様なリパーゼであり、本発明の組成物と組み合わせて使用した場合に非常に効
果的であることが分かった。Novo Nordiskによりヨーロッパ特許第258068
号、国際特許第WO92/05249号および第WO95/22615号、およ
びUnileverにより国際特許第WO94/03578号、第WO95/35381
号および第WO96/00292号の各明細書に記載されている脂肪分解酵素も
好適である。
【0042】 クチナーゼ(cutinase)[EC 3.1.1.50]も好適であるが、これはリ
パーゼの特殊な種類、すなわち界面活性化を必要としないリパーゼと考えられる
。洗剤組成物へのクチナーゼの添加は、例えば国際特許第WO−A−88/09
367号(Genencor)、第WO90/09446号(Plant Genetic System)および
第WO94/14963号および第WO94/14964号(Unilever)の各明細
書に記載されている。
【0043】 上記のリパーゼに加えて、ホスホリパーゼを本発明の洗濯用組成物に配合する
ことができる。好適なホスホリパーゼの例には、EC3.1.1.32ホスホリ
パーゼA1、EC3.1.1.4ホスホリパーゼA2、EC3.1.1.5ホス
ホリパーゼ、EC3.1.4.3ホスホリパーゼC、EC3.1.4.4.ホス
ホリパーゼDが挙げられるが、これらに限定するものではない。市販のホスホリ
パーゼは、デンマークのNovo Nordisk A/Sから供給されるLECITASE(商品名)お
よびSigmaから市販のPhospholipase A2を包含する。ホスホリパーゼを本発明の
組成物に包含する場合、アミラーゼも包含するのが好ましい。理論に捕らわれた
くはないが、ホスホリパーゼとアミラーゼの組合せ作用により、付着性の染、特
にグリース/油性、デンプン質および高度に着色した染や汚れが除去される。好
ましくは、ホスホリパーゼとアミラーゼは、存在する場合、本発明の組成物中に
、純粋酵素重量比で4500:1〜1:5、より好ましくは50:1〜1:1で
配合する。
【0044】 好適なプロテアーゼは、B.SubtilisおよびB.licheniformis の特定株から得ら
れるスブチリシン(スブチリシンBPNおよびBPN’)である。好適なプロテ
アーゼの一種はBacillus菌株から得られ、pH領域8〜12で最大活性を有し、デ
ンマークのNovo Industries A/S 、以下「Novo」、により開発され、ESPERASE(商
品名)として販売されている。この酵素および類似の酵素の製造は、Novoの英国
特許第1,243,784号明細書に記載されている。タンパク分解酵素は、変
性細菌性セリンプロテアーゼ、例えばヨーロッパ特許出願第87303761.
8号明細書、1987年4月28日提出(特に17、24および98頁)に記載
されており、ここで「プロテアーゼB」と呼ばれる酵素、および変性細菌性セリ
ンタンパク分解酵素に関連するヨーロッパ特許出願第199,404号明細書、
Venegas、1986年10月29日提出、に記載されている、ここで「プロテア
ーゼA」と呼ばれる酵素を包含する。ここで「プロテアーゼC」と呼ばれるプロ
テアーゼが好適であるが、これは、Bacillusから得られるアルカリ性セリンプロ
テアーゼの変形であり、リシンがアルギニンを27位置で置き換え、チロシンが
バリンを104位置で置き換え、セリンがアスパラギンを123位置で置き換え
アラニンがトレオニンを274位置で置き換えている。プロテアーゼCは国際特
許第WO91/06637号明細書に対応するヨーロッパ特許第9091595
8:4号明細書、1991年5月16日公開、に記載されている。遺伝子的に変
性した変形、特にプロテアーゼCの変形、もここに包含される。
【0045】 「プロテアーゼD」と呼ばれる好ましいプロテアーゼは、米国特許第5,67
7,272号明細書、および国際特許第WO95/10591号明細書に記載さ
れているカルボニル加水分解酵素である。国際特許第WO95/10591号明
細書に記載されているプロテアーゼのカルボニル加水分解酵素変形も好適である
が、これは前駆物質酵素中の、+210位置に対応する複数のアミノ酸残基を、
下記の残基、すなわち+33、+62、+67、+76、+100、+101、
+103、+104、+107、+128、+129、+130、+132、+
135、+156、+158、+164、+166、+167、+170、+2
09215、+217、+218、および222の1種以上と組み合わせて置き
換えることにより得られ、ここで番号を付けた位置は、Bacillus amyloliquefac
iensから得られる天然スブチリシンまたは他のカルボニル加水分解酵素またはス
ブチリシン、例えばBacillus lentusスブチリシン(審査中米国特許出願第60
/048,550号明細書、1997年6月4日提出、およびPCT国際出願第
PCT/IB98/00853号明細書)における同等のアミノ酸残基に対応す
る。
【0046】 本発明には、特許出願第EP251446号明細書および国際特許第WO91
/06637号明細書に記載されているプロテアーゼ、国際特許第WO91/0
2792号明細書に記載されているプロテアーゼBLAP(商品名)および国際特許
第WO95/23221号明細書に記載されているそれらの変形も好適である。
【0047】 Novoへの国際特許第WO93/18140A号明細書に記載のBacillus sp. N
CIMB 40338から得られる高pHプロテアーゼも参照。プロテアーゼ、1種以上の他
の酵素、および可逆的プロテアーゼ抑制剤を含んでなる酵素洗剤がNovoへの国際
特許第WO92/03529号明細書に記載されている。所望により、Procter
& Gambleへの国際特許第WO95/07791号明細書に記載されている様な吸
着性を下げ、加水分解性を増加したプロテアーゼもある。ここで好適な洗剤用組
換え体トリプシン状プロテアーゼがNovoへの国際特許第WO94/25583号
明細書に記載されている。他の好適なプロテアーゼは、Unileverのヨーロッパ特
許第516200号明細書に記載されている。
【0048】 特に有用なプロテアーゼは、PCT出願第WO95/30010号、第WO9
5/30011号、および第WO95/29979号の各明細書に記載されてい
る。好適なプロテアーゼは、ESPERASE(商品名)、ALCALASE(商品名)、DURAZY
M(商品名)、SAVINASE(商品名)、EVERLASE(商品名)、およびKANNASE(商品
名)として、すべてデンマークのNovo Nordisk A/Sから、およびMAXATASE(商品
名)、MAXACAL(商品名)、PROPERASE(商品名)、およびMAXAPEM(商品名)と
して、すべてGenencor International(前のGist-Brocades、オランダ)から市
販されている。
【0049】 ここで有用な好ましいプロテアーゼは、ある種の変形を包含する(国際特許第
WO96/28566A号、第WO96/28557A号、第WO96/285
56A号、第WO96/25489A号の各明細書)。
【0050】 他の特に有用なプロテアーゼは、複数置換したプロテアーゼ変形であり、アミ
ノ酸残基を他の天然アミノ酸残基で、Bacillus amyloliquefaciensスブチリシン
の103位置に対応するアミノ酸残基位置で置き換えることを含んでなり、Baci
llus amyloliquefaciensスブチリシンの1、3、4、8、9、10、12、13
16、17、18、19、20、21、22、24、27、33、37、38、
42、43、48、55、57、58、61、62、68、72、75、76、
77、78、79、86、87、89、97、98、99、101、102、1
04、106、107、109、111、114、116、117、119、1
21、123、126、128、130、131、133、134、137、1
40、141、142、146、147、158、159、160、166、1
67、170、173、174、177、181、182、183、184、1
85、188、192、194、198、203、204、205、206、2
09、210、211、212、213、214、215、216、217、2
18、222、224、227、228、230、232、236、237、2
38、240、242、243、244、245、246、247、248、2
49、251、252、253、254、255、256、257、258、2
59、260、261、262、263、265、268、269、270、2
71、272、274、および275位置に対応する1個以上のアミノ酸残基位
置でアミノ酸残基を他の天然のアミノ酸残基で置き換えることと組み合わせ、該
プロテアーゼ変形が103および76位置に対応する位置でのアミノ酸残基の置
換えを包含する場合、Bacillus amyloliquefaciensスブチリシンの27、99、
101、104、107、109、123、128、166、204、206、
210、216、217、218、222、260、265または274位置に
対応するアミノ酸残基位置以外の1個以上のアミノ酸残基の位置でアミノ酸残基
の置換えもある、および/またはすべて1998年10月23日にThe Procter
& Gamble Companyから提出のPCT出願第PCT/US98/22588号、第
PCT/US98/22482号および第PCT/US98/22486号(そ
れぞれP&G Case 7280&、7281&および7282L)に記載さ
れている様に、複数置換されたプロテアーゼ変形は、Bacillus amyloliquefacie
nsスブチリシンの62、212、230、232、252および257位置に対
応する1個以上のアミノ酸残基位置で、他の天然アミノ酸残基でアミノ酸残を置
換えることを含んでなる。より好ましくは、プロテアーゼ変形は、 12/76/103/104/130/222/245/261、 62/103/104/159/232/236/245/248/252、 62/103/104/159/213/232/236/245/248/2
52、 62/101/103/104/159/212/213/232/236/2
45/248/252、 68/103/104/159/232/236/245、 68/103/104/159/230/232/236/245、 68/103/104/159/209/232/236/245、 68/103/104/159/232/236/245/257、 68/76/103/104/159/213/232/236/245/26
0、 68/103/104/159/213/232/236/245/248/2
52、 68/103/104/159/183/232/236/245/248/2
52、 68/103/104/159/185/232/236/245/248/2
52、 68/103/104/159/185/210/232/236/245/2
48/252、 68/103/104/159/210/232/236/245/248/2
52、 68/103/104/159/213/232/236/245、 98/103/104/159/232/236/245/248/252、 98/102/103/104/159/212/232/236/245/2
48/252、 101/103/104/159/232/236/245/248/252、
102/103/104/159/232/236/245/248/252、
103/104/159/230/236/245、 103/104/159/232/236/245/248/252、 103/104/159/217/232/236/245/248/252、
103/104/130/159/232/236/245/248/252、
103/104/131/159/232/236/245/248/252、
103/104/159/213/232/236/245/248/252、
および 103/104/159/232/236/245 からなる群から選択された置換の組合せを包含する。
【0051】 さらに好ましくは、プロテアーゼ変形は、 12R/76D/103A/104T/130T/222S/245R/261
D、 62D/103A/104I/159D/232V/236H/245R/24
8D/252K、 62D/103A/104I/159D/213R/232V/236H/24
5R/248D/252K、 68A/103A/104I/159D/209W/232V/236H/24
5R、 68A/76D/103A/104I/159D/213R/232V/236
H/245R/260A、 68A/103A/104I/159D/213E/232V/236H/24
5R/248D/252K、 68A/103A/104I/159D/183D/232V/236H/24
5R/248D/252K、 68A/103A/104I/159D/232V/236H/245R、 68A/103A/104I/159D/230V/232V/236H/24
5R、 68A/103A/104I/159D/232V/236H/245R/25
7V、 68A/103A/104I/159D/213G/232V/236H/24
5R/248D/252K、 68A/103A/104I/159D/185D/232V/236H/24
5R/248D/252K、 68A/103A/104I/159D/185D/210L/232V/23
6H/245R/248D/252K、 68A/103A/104I/159D/210L/232V/236H/24
5R/248D/252K、 68A/103A/104I/159D/213G/232V/236H/24
5R、 98L/103A/104I/159D/232V/236H/245R/24
8D/252K、 98L/102A/103A/104I/159D/212G/232V/23
6H/245R/248D/252K、 101G/103A/104I/159D/232V/236H/245R/2
48D/252K、 102A/103A/104I/159D/232V/236H/245R/2
48D/252K、 103A/104I/159D/230V/236H/245R、 103A/104I/159D/232V/236H/245R/248D/2
52K、 103A/104I/159D/217E/232V/236H/245R/2
48D/252K、 103A/104I/130G/159D/232V/236H/245R/2
48D/252K、 103A/104I/131V/159D/232V/236H/245R/2
48D/252K、 103A/104I/159D/213R/232V/236H/245R/2
48D/252K、および 103A/104I/159D/232V/236H/245R からなる群から選択された置換の組合せを包含する。
【0052】 最も好ましくは、プロテアーゼ変形は101/103/104/159/23
2/236/245/248/252、好ましくは101G/103A/104
I/159D/232V/236H/245R/248D/252Kの置換の組
合せを包含する。
【0053】 漂白剤/アミラーゼ/プロテアーゼの組合せ(ヨーロッパ特許第755,99
9A号、第756,001A号、第756,000A号の各明細書)も有用であ
る。
【0054】 また、ここで酵素に関連して、酵素および酵素に直接結合した抑制剤、例えば
国際特許第WO98/13483号明細書に記載されている様なプロテアーゼお
よびペプチド鎖により結合したその抑制剤、は、本ハイブリッドビルダーとの関
連で有用である。ここで選択された組合せに使用される酵素および結合していな
い抑制剤は、国際特許第WO98/13461A号、第WO98/13460A
号、第WO98/13458A号、第WO98/13387A号の各明細書に記
載されている様な、プロテアーゼと、タンパク質、ペプチドおよびペプチド誘導
体から選択されたプロテアーゼ抑制剤を包含する。
【0055】 アミラーゼは、国際特許第WO98/07818A号明細書および第WO98
/07822A号明細書に開示されている様にアミラーゼ抗体と共に使用でき、
リパーゼは、国際特許第WO98/07817A号明細書および第WO98/0
6810A号明細書に開示されている様にリパーゼ抗体と共に使用でき、プロテ
アーゼは、国際特許第WO98/07819A号明細書および第WO98/06
811A号明細書に開示されている様にプロテアーゼ抗体と共に使用でき、セル
ラーゼは、国際特許第WO98/07823A号明細書および第WO98/07
821A号明細書に開示されている様にセルラーゼ抗体と共に使用することがで
きる。より一般的には、酵素は、例えば国際特許第WO98/07820A号明
細書または第WO98/06812A号明細書に開示されている様に、類似の、
または類似していない酵素に対する抗体と組み合わせることができる。
【0056】 ここで好ましい酵素は、いずれかの適当な起源、例えば植物、動物、細菌、菌
類および酵母、に由来するものでよい。
【0057】 好ましい選択は幾つかのファクター、例えばpH活性および/または最適安定
性、熱的安定性、活性洗剤、ビルダー、等に対する安定性、により左右される。
これに関して、細菌性または菌類の酵素、例えば細菌性アミラーゼおよびプロテ
アーゼ、および菌類性セルラーゼ、が好ましい。
【0058】 アミラーゼ(αおよび/またはβ)は、炭水化物系の染を除去するために包含
することができる。国際特許第WO94/02597号明細書は突然変異体アミ
ラーゼを包含する洗濯用組成物を記載している。国際特許第WO95/1060
3号明細書も参照。洗濯用組成物用に知られている他のアミラーゼはα−および
β−アミラーゼの両方を包含する。α−アミラーゼは、この分野で公知であり、
米国特許第5,003,257号、ヨーロッパ特許第252,666号、国際特
許第WO/91/00353号、仏国特許第FR2,676,456号、ヨーロ
ッパ特許第285,123号、第525,610号、第368,341号、およ
び英国特許第1,296,839号(Novo)の各明細書に記載されている酵素が挙
げられる。他の好適なアミラーゼは、国際特許第WO94/18314号明細書
、および第WO96/05295号明細書、Genencor、に記載されている、安定
性を強化したアミラーゼ、および国際特許第WO95/10603号明細書に記
載されているNovo Nordisk A/Sから市販の、直前の親でさらに変性したアミラー
ゼ変異体である。ヨーロッパ特許第277216号明細書に記載されているアミ
ラーゼも好適である。
【0059】 市販のα−アミラーゼ製品の例は、Genencorから市販のPurafact Ox Am(商品
名)、およびすべてNovo Nordisk A/S、デンマークから市販のTermamyl(商品名
)、Ban(商品名)、Fungamyl(商品名)およびDuramyl(商品名)である。国際
特許第WO95/26397号明細書は、他の好適なアミラーゼ、すなわち温度
25℃〜55℃、pH値8〜10で、Phadebas(商品名)α−アミラーゼ活性検
定により測定して、Termamyl(商品名)の比活性よりも少なくとも25%高い比
活性を有することを特徴とするα−アミラーゼを記載している。国際特許第WO
96/23873号明細書(Novo Nordisk)に記載されている上記酵素の変形が好
適である。活性レベルおよび熱安定性と高活性レベルの組合せに関して特性を改
良した他のデンプン分解酵素は国際特許第WO95/35382号明細書に記載
されている。
【0060】 上記の酵素は、いずれかの適当な起源、例えば植物、動物、細菌、菌類および
酵母、に由来するものでよい。起源はさらに、中温性またはexstremophilic(好
冷、寒冷栄養(psychrotrophic)、好熱性、好圧性、好アルカリ性、好酸性、好塩
性、等)でよい。これらの酵素の精製または未精製形態を使用することができる
。今日では、タンパク質/遺伝子操作技術により野生種酵素を変性させ、それら
の性能効率を本発明の洗濯用洗剤および/または布地保護組成物で最適化するこ
とは一般的に行なわれていることである。例えば、その様な組成物に一般的に使
用されている成分に対する酵素の相容性が増加する様に、変異体を設計すること
ができる。あるいは、酵素変異体の最適pH、漂白剤またはキレート化剤に対す
る安定性、触媒活性、等が特定の洗浄用途に適合する様に、変異体を設計するこ
とができる。
【0061】 特に、漂白剤安定性の場合には酸化に対して敏感なアミノ酸に、および界面活
性剤の相容性に関しては表面電荷に注意を集中すべきである。その様な酵素の等
電点は、帯電した一部のアミノ酸の置換により変えることができ、例えば等電点
の増加により、陰イオン系界面活性剤との相容性を改良できることがある。例え
ば追加の塩橋を形成し、カルシウム結合箇所を強制的に造り、キレート化剤安定
性を増加することにより、酵素の安定性をさらに強化することができる。
【0062】 加えることができる他の好適な洗剤成分は、酵素酸化防止剤である。その様な
酵素酸化防止剤の例はエトキシル化テトラエチレンポリアミンである。
【0063】 一連の酵素材料が、Genencor Internationalへの国際特許第WO930726
3号および第WO9307260号、第WO8908694号、およびMcCarty
et al.への米国特許第3,553,139号の各明細書に記載されている。酵素
は、米国特許第4,101,457号明細書および第4,507,219号明細
書にも開示されている。液体洗剤処方物に特に有用な酵素材料、およびそれらの
酵素のその様な処方物への配合は、米国特許第4,261,868号明細書に記
載されている。
【0064】 造粒方法 本発明の酵素顆粒は、流動床凝集/被覆、機械的凝集、押出し、噴霧乾燥、等
を包含する(ただし、これらに限定しない)、この分野で公知の通常の造粒製法
により製造することができる。さらに、本発明の酵素顆粒密度低減成分は、造粒
製法のどの工程で本発明の酵素顆粒中に配合してもよい。好ましい造粒製法はT
−造粒であり、その例はNovo Nordisk A/Sへの米国特許第4,106,991号
、第4,661,452号および第4,876,198号の各明細書に記載され
ている。
【0065】 T−造粒製法は、(1)凝集装置、好ましくはブレンダーを取り付けた水平ま
たは垂直シャフトを備えた「すきの刃」型ミキサーまたはSchugi型ミキサー(繊
維状セルロースが酵素と凝集する)、および所望により(2)トップ−スプレー
流動床コーターからなり、工程(1)で製造された酵素顆粒に保護塗料、例えば
PEG4000、TiOおよびチオ硫酸ナトリウム、で被覆する。
【0066】 本発明の酵素顆粒密度低減成分は、T−造粒製法の凝集工程または被覆工程、
好ましくは凝集工程、の際に酵素顆粒中に配合することができる。
【0067】 別の好ましい造粒製法は、流動床トップ−スプレー被覆製法であり、その例は
Genencor Internationalへの米国特許第5,324,649号明細書に記載され
ている。
【0068】 流動床トップ−スプレー被覆製法は、1種以上の糖粒子(300〜500μm
)をコーター中で空気を使用して分散させ、次いで様々な材料の層、例えば糖/
デンプン層、酵素溶液層、別の糖/デンプン層および重合体状層、で糖粒子を被
覆することからなる。酵素顆粒密度低減成分は、この製法のどの工程でも、酵素
顆粒中のどの層に配合してもよい。
【0069】 洗濯用組成物 本発明の洗濯用組成物は、上記の1種以上の本発明の酵素顆粒に加えて、1種
以上の洗浄補助材料、好ましくは酵素顆粒中の酵素と相容性がある材料も含んで
なる。ここで使用する用語「洗浄補助材料」は、所望の洗濯用組成物の特定の種
類および製品の形態(例えば液体、顆粒、粉末、ゲル組成物)に対して選択され
たすべての液体、固体または気体状材料を意味し、これらの材料は、本発明の酵
素顆粒中の酵素と相容性があることも好ましい。顆粒状組成物は、「コンパクト
」形態でもよく、液体組成物は「濃縮」形態でもよい。
【0070】 特定の洗浄補助材料は、洗浄すべき表面、物品または布地、および使用(例え
ば洗浄による洗剤の使用)の際の洗濯条件に対する組成物の望ましい形態を考慮
することにより、容易に選択することができる。
【0071】 ここで使用する用語「相容性がある」は、洗浄補助材料が、酵素顆粒中の酵素
の酵素活性を、酵素が通常の使用の際に望まれる効果を発揮できない程度に低下
させないことを意味する。好適な洗浄補助材料の例には、米国特許第5,705
,464号、第5,710,115号、第5,698,504号、第5,695
,679号、第5,686,014号および第5,646,101号の各明細書
に開示されている様に、界面活性剤、ビルダー、漂白剤、漂白活性剤、漂白剤触
媒、他の酵素、酵素安定化系、キレート化剤、光学ブライトナー、汚れ遊離重合
体、染料移動防止剤、分散剤、発泡抑制剤、染料、香料、着色剤、充填材塩、ヒ
ドロトロピー剤、光活性剤、蛍光剤、布地調整剤、加水分解性界面活性剤、保存
剤、酸化防止剤、収縮防止剤、しわ防止剤、殺菌剤、殺真菌剤、着色スペックル
、銀保護剤、曇り防止剤および/または腐食防止剤、アルカリ度供給源、可溶化
剤、キャリヤー、処理助剤、顔料およびpH調整剤が挙げられるが、これらに限
定するものではない。具体的な洗浄補助材料は以下に詳細に例示する。
【0072】 洗浄補助材料が洗濯用組成物中で酵素顆粒中の酵素と相容性が無い場合、洗浄
補助材料と酵素顆粒中の酵素を、2成分の組合せが適切になるまで分離する(互
いに接触しない様にする)好適な方法を使用するとよい。好適な方法は、この分
野で公知のどの様な方法、例えばゲルキャップ、カプセル収容、錠剤、物理的分
離、等、でもよい。
【0073】 好ましくは、有効量の上記の1種以上の酵素顆粒を、洗浄する必要がある様々
な布地の洗濯に有用な組成物に包含する。
【0074】 ここで使用する「有効量の1種以上の酵素顆粒」とは、特定の洗濯用組成物に
必要な酵素活性を達成するのに必要な、本発明の上記の酵素顆粒の量を意味する
。その様な有効量は、当業者なら容易に決定することができ、多くのファクター
、例えば使用する特定の酵素、洗濯用途、洗濯用組成物の具体的な組成、液体ま
たは乾燥(例えば顆粒状、粉末状)組成物が必要なのか、等、により決定される
【0075】 本発明の洗濯用組成物は、 (a)本発明の酵素顆粒、および (b)1種以上の洗浄補助材料 を含んでなる。
【0076】 好ましくは、本発明の洗濯用組成物は、洗濯用洗剤組成物の密度と酵素顆粒の
密度の密度差が約0.2g/mL未満、より好ましくは約0.1g/mL未満、最も好ま
しくは約0.05g/mL未満、になる様に、本発明の1種以上の酵素顆粒を含んで
なる。
【0077】 好ましくは、洗濯用組成物は、洗濯用組成物の約0.0001重量%から、好
ましくは約0.001重量%から、より好ましくは約0.01重量%から、約1
0重量%まで、好ましくは約1重量%まで、より好ましくは約0.1重量%まで
の本発明の1種以上の酵素顆粒を含んでなる。
【0078】 好ましくは、本発明の酵素顆粒は、本発明の1種以上の酵素を、本発明の洗濯
用組成物中に酵素が洗濯用組成物の約0.0001〜約2重量%、より好ましく
は約0.001〜約2重量%、最も好ましくは約0.01〜約1重量%、の純粋
酵素のレベルで存在する様に、含んでなる。
【0079】 本発明の酵素顆粒を使用できる各種洗濯用組成物の幾つかの例を以下にさらに
詳細に説明する。また、洗濯用組成物は、組成物の約1〜約99.9重量%の洗
浄補助材料を包含することができる。
【0080】 ここで使用する「布地洗濯用組成物」は、手作業および機械洗濯用洗剤組成物
を包含し、洗濯用添加剤組成物および染の付いた布地の浸漬および/または前処
理に使用するのに好適な組成物を包含する。
【0081】 本発明の洗濯用組成物を、機械洗濯方法用に好適な組成物として処方する場合
、本発明の組成物は、好ましくは界面活性剤とビルダー化合物の両方、およびさ
らに、好ましくは有機重合体状化合物、漂白剤、追加酵素、発泡抑制剤、分散剤
、石灰セッケン分散剤、汚れ分散および再付着防止剤および腐食防止剤から選択
された1種以上の洗浄補助材料を含む。洗濯用組成物は、追加の洗浄補助材料と
して柔軟性付与剤を含むことができる。
【0082】 本発明の組成物は、固体または液体形態の洗剤添加剤製品としても使用できる
。その様な添加剤生成物は、従来の洗剤組成物の性能を補足または強化すること
を意図しており、洗濯作業のどの工程で添加してもよい。
【0083】 必要であれば、本洗濯用洗剤組成物の密度は、20℃で測定して、400〜1
200g/リットル、好ましくは500〜1200g/リットル組成物である。
【0084】 本洗濯用組成物の「コンパクト」形態は、密度により、および組成に関しては
無機充填材塩の量により最も良く反映され、無機充填材塩は、粉末形態にある洗
剤組成物の通常の成分であり、従来の洗剤組成物では、充填材塩は大量に、典型
的には組成物全体の17〜35重量%の量で存在する。コンパクト組成物では、
充填材塩は組成物全体の15重量%を超えない量で、好ましくは10重量%を超
えない量で、最も好ましくは5重量%を超えない量で存在する。本組成物で意味
する様な無機充填材塩は、アルカリおよびアルカリ土類金属の硫酸塩および塩化
物から選択される。好ましい充填材塩は硫酸ナトリウムである。
【0085】 本発明の液体洗濯用組成物は、「濃縮形態」でもよく、その様な場合、本発明
の液体洗濯用組成物は、従来の液体洗剤と比較して少量の水を含む。典型的には
、濃縮液体洗濯用組成物の含水量は、好ましくは洗濯用組成物の40重量%未満
、より好ましくは30重量%未満、最も好ましくは20重量%未満である。
【0086】 A.液体洗濯用洗剤組成物 非水性ヘビーデューティー液体洗剤 界面活性剤含有液相 本発明の非水性液体ヘビーデューティー洗剤組成物は、構造化された、界面活
性剤含有液相全体に分散した固体の、実質的に不溶性の粒子状材料の安定した懸
濁液の形態にある。その様な洗剤組成物は、組成物の約49〜約99.95重量
%の、構造化された、界面活性剤含有液相を含んでなり、該液相は、 i)該液相の約1〜80重量%の、1種以上の非水性有機希釈剤、および ii)該液相の約20〜99重量%の、陰イオン系、非イオン系、陽イオン系界
面活性剤およびそれらの組合せからなる群から選択された界面活性剤 を組み合わせることにより形成される。
【0087】 本発明の非水性液体洗濯用洗剤組成物の界面活性剤含有非水性液相は、一般的
に本洗剤組成物の約52〜約98.9重量%を構成する。より好ましくは、この
液相は界面活性剤で構造化され、組成物の約55〜約98重量%を構成する。最
も好ましくは、この非水性液相は組成物の約55〜約70重量%を構成する。そ
の様な界面活性剤含有液相は密度が約0.6〜1.4g/cc、より好ましくは約0
.9〜1.3g/ccであることが多い。本洗剤組成物の液相は、好ましくは1種以
上の非水性有機希釈剤から形成され、該希釈剤の中に、好ましくは特殊な型の陰
イオン系界面活性剤含有粉末である界面活性剤構造化剤が混合されている。
【0088】 i.非水性有機希釈剤 本発明の洗剤組成物の液相の主成分は、1種以上の非水性有機希釈剤を含んで
なる。本発明で使用する非水性有機希釈剤は、表面活性(すなわち界面活性)の
液体、またはここで非水性溶剤と呼ばれる非水性の非界面活性液体でよい。ここ
で使用する用語「溶剤」は、本組成物の非界面活性剤、非水性液体部分を表すの
に使用される。本組成物の必須成分および/または所望により使用する成分の中
には、「溶剤」含有液相中に実際に溶解するものもあれば、「溶剤」含有液相中
に分散した粒子状材料として存在するものもある。そのため、用語「溶剤」は、
溶剤材料がそこに加えられた洗剤組成物成分のすべてを実際に溶解し得ることを
必要とする訳ではない。
【0089】 非水性液体希釈成分は、構造化された、一般的に界面活性剤含有液相の約50
〜100%、より好ましくは約50〜80%、最も好ましくは約55〜75%を
構成する。好ましくは、本組成物の液相、すなわち非水性液体希釈成分、は、非
水性液体界面活性剤および非界面活性剤非水性溶剤の両方を含んでなる。
【0090】 ii.非水性界面活性剤液体 本組成物の液相の形成に使用できる非水性界面活性剤液体の好適な種類は、ア
ルコキシル化アルコール、エチレンオキシド(EO)−プロピレンオキシド(P
O)ブロック重合体、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキル多糖、等を包含す
る。その様な通常は液体の界面活性剤は、HLB範囲が10〜16である界面活
性剤である。最も好ましい界面活性剤液体は、アルコールアルコキシレート非イ
オン系界面活性剤である。
【0091】 アルコールアルコキシレートは、下記の一般式に対応する材料である。
【0092】 R(C2mO)OH 式中、RはC〜C16アルキル基であり、mは2〜4であり、nは約2〜1
2である。好ましくは、Rは、第1級または第2級でよく、炭素数が約9〜1
5、より好ましくは約10〜14であるアルキル基である。好ましくは、アルコ
キシル化脂肪アルコールは、分子1個あたり約2〜12個のエチレンオキシド部
分、より好ましくは分子1個あたり約3〜10個のエチレンオキシド部分を含む
エトキシル化材料である。
【0093】 液相に有用なアルコキシル化脂肪アルコール材料は、親水性−親油性バランス
(HLB)が約3〜17であることが多い。より好ましくは、この材料のHLB
は約6〜15、最も好ましくは約8〜15である。
【0094】 本組成物の非水性液相中で、または非水性液相として有用な脂肪アルコールア
ルコキシレートの例は、炭素数が12〜15であるアルコールから製造され、約
7モルのエチレンオキシドを含む材料を包含する。その様な材料は、Shell Chem
ical CompanyからNeodol 25-7およびNeodol 23-6.5の商品名で市販されている。
他の有用なNeodolには、アルキル鎖中の平均炭素数が11であり、約5モルのエ
チレンオキシドを含むNeodol 1-5、約9モルのエチレンオキシドを含むエトキシ
ル化第1級C12〜C13アルコールであるNeodol 23-9、および約10モルの
エチレンオキシドを含むエトキシル化C〜C11第1級アルコールであるNeod
ol 91-10が挙げられる。この種のアルコールエトキシレートは、Shell Chemical
CompanyからDobanolの商品名でも市販されている。Dobanol 91-5は、平均5モ
ルのエチレンオキシドを含むエトキシル化C〜C11脂肪アルコールであり、
Dobanol 25-7は、脂肪アルコール1モルあたり平均7モルのエチレンオキシドを
含むエトキシル化C12〜C15脂肪アルコールである。
【0095】 好適なエトキシル化アルコールの他の例はTergitol 15-S-7およびTergitol 15
-S-9を包含するが、両方共、線状第2級アルコールエトキシレートであり、Unio
n Carbide Corporationから市販されている。前者は7モルのエチレンオキシド
を含むC11〜C15線状第2級アルカノールの混合エトキシル化生成物であり
、後者は類似の製品であるが、9モルのエチレンオキシドと反応させてある。
【0096】 本組成物に有用な他の種類のアルコールエトキシレートは高分子量非イオン系
物質、例えばNeodol 45-11、であり、これらの物質は類似の高級脂肪アルコール
のエチレンオキシド縮合生成物であり、高級脂肪アルコールは炭素数が14〜1
5であり、1モルあたりのエチレンオキシド基の数は約11である。その様な製
品もShell Chemical Companyから市販されている。
【0097】 アルコールアルコキシレート非イオン系界面活性剤を本洗剤組成物の非水性液
相の一部として使用する場合、その材料は、組成物の構造化された液相の約1%
〜60%の程度で存在するのが好ましい。より好ましくは、アルコールアルコキ
シレート成分は、構造化された液相の約5%〜40%を構成する。最も好ましく
は、アルコールアルコキシレート成分は、洗剤組成物の構造化された液相の約5
%〜35%を構成する。アルコールアルコキシレートを液相中でこれらの濃度で
使用することは、組成物全体の約1〜60重量%、より好ましくは約2〜40重
量%、最も好ましくは約5〜25重量%、のアルコールアルコキシレート濃度に
相当する。
【0098】 本発明で使用できる別の種類の非水性界面活性剤液体は、エチレンオキシド(
EO)−プロピレンオキシド(PO)ブロック重合体である。この種の材料は、
Pluronicの商品名で市販されている、良く知られている非イオン系界面活性剤で
ある。これらの材料は、エチレンオキシド部分のブロックをポリプロピレングリ
コール鎖の末端に付加し、得られるブロック重合体の表面活性を調節することに
より製造される。この種のEO−POブロック重合体非イオン系材料は、Davids
ohn and Milwidsky、Synthetic Detergents, 7th Ed.、Longman Scientific and
Technical (1987)の34〜36頁および189〜191頁、および米国特許第
2,674,619号明細書および第2,677,700号明細書に詳細に記載
されている。これらのすべての文献をここに参考として含める。これらのPluron
ic型非イオン系界面活性剤は、本洗剤組成物の液相に分散させる粒子状材料に対
して効果的な分散剤としても作用すると考えられる。
【0099】 本発明の組成物に有用な別の種類の非水性界面活性剤液体は、ポリヒドロキシ
脂肪酸アミド界面活性剤を含んでなる。存在する場合、ポリヒドロキシ脂肪酸ア
ミド界面活性剤は、好ましくは約0.1〜約8%の濃度で存在する。非イオン系
界面活性剤のこの種の材料は、下記の式に従う材料である。
【0100】
【化1】 式中、RはC9−17アルキルまたはアルケニルであり、pは1〜6であり、Z
は還元糖に由来するグリシチルまたはそのアルコキシル化誘導体である。その様
な材料はC12〜C18N−メチルグルカミドを包含する。その例は、N−メチ
ルN−1−デオキシグルシチルココアミドおよびN−メチルN−1−デオキシグ
ルシチルオレアミドである。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの製造方法は、公知で
あり、例えばここにその開示を参考として含めるWilsonの米国特許第2,965
,576号明細書およびSchwartzの米国特許第2,703,798号明細書に記
載されている。材料自体およびそれらの製造は、Honsaの米国特許第5,174
,937号明細書、1992年12月26日公布、にも詳細に記載されているが
、この特許もここに参考として含める。
【0101】 本発明の好ましい界面活性剤で構造化された非水性液相における総液体界面活
性剤の量は、他の組成物成分の種類および量により、および所望の組成物特性に
より決定される。一般的に、液体界面活性剤は、本組成物の非水性液相の約35
%〜70%を構成することができる。より好ましくは、液体界面活性剤は、非水
性の構造化された液相の約50%〜65%を構成する。これは、組成物全体の約
15〜70重量%、より好ましくは約20〜50重量%、の非水性液体界面活性
剤濃度に相当する。
【0102】 iii.非界面活性剤非水性有機溶剤 本洗剤組成物の液相は、1種以上の、非界面活性剤非水性有機溶剤も含んでな
ることができる。その様な非界面活性剤非水性液体は、好ましくは低極性液体で
ある。本発明の目的には、「低極性」液体とは、本組成物に使用される粒子状材
料、すなわち過酸素漂白剤、過ホウ酸ナトリウムまたは過炭酸ナトリウム、の1
種を溶解させる傾向が、あるにしても、非常に低い液体である。従って、比較的
極性の高い溶剤、例えばエタノール、は使用しない方が好ましい。本発明の非水
性液体洗剤組成物に有用な種類の低極性溶剤には、非ビシナルC〜Cアルキ
レングリコール、アルキレングリコールモノ低級アルキルエーテル、低分子量ポ
リエチレングリコール、低分子量メチルエステルおよびアミド、等、が挙げられ
る。
【0103】 本組成物に使用する好ましい種類の非水性低極性溶剤は、非ビシナルC〜C の分岐鎖または直鎖アルキレングリコールを含んでなる。この種の材料には、
ヘキシレングリコール(4−メチル−2,4−ペンタンジオール)、1,6−ヘ
キサンジオール、1,3−ブチレングリコールおよび1,4−ブチレングリコー
ルが挙げられる。ヘキシレングリコールが最も好ましい。
【0104】 ここで使用するのに好ましい別の種類の非水性低極性溶剤は、モノ−、ジ−、
トリ−、またはテトラ−C〜CアルキレングリコールモノC〜Cアルキ
ルエーテルを含んでなる。その様な化合物の具体例には、ジエチレングリコール
モノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピ
レングリコールモノエチルエーテル、およびジプロピレングリコールモノブチル
エーテルが挙げられる。ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノブチルエーテルおよびブトキシ−プロポキシ−プロパノール(
BPP)が特に好ましい。この種類の化合物はDowanol、CarbitolおよびCelloso
lveの商品名で市販されている。
【0105】 ここで有用な別の好ましい種類の非水性低極性有機溶剤は、低分子量ポリエチ
レングリコール(PEG)を含んでなる。その様な材料は、分子量が少なくとも
約150である材料である。分子量が約200〜600のPEGが最も好ましい
【0106】 さらに他の種類の好ましい非極性で非水性の溶剤は低分子量メチルエステルを
含んでなる。その様な材料は、一般式R−C(O)−OCHを有し、R
1〜約18の材料である。好適な低分子量メチルエステルの例には、酢酸メチル
、プロピオン酸メチル、オクタン酸メチル、およびドデカン酸メチルが挙げられ
る。
【0107】 無論、使用する非水性の、一般的に低極性の、非界面活性剤有機溶剤は、本液
体洗剤組成物に使用する他の組成物成分、例えば漂白剤および/または活性剤、
と相容性があるべきであり、反応性を有するべきではない。その様な溶剤成分は
、好ましくは液相の約1〜70重量%の量で使用する。より好ましくは、非水性
で低極性の非界面活性剤溶剤は、組成物の構造化された液相の約10〜60重量
%、最も好ましくは約20〜50重量%を構成する。非界面活性剤溶剤を液相中
にこれらの濃度で使用することは、組成物全体における非界面活性剤溶剤の濃度
約1〜50重量%、より好ましくは約5〜40重量%、最も好ましくは約10〜
30重量%に相当する。
【0108】 iv.界面活性剤と非界面活性剤溶剤の混合物 非水性界面活性剤液体および非水性の非界面活性剤溶剤の両方を使用する系で
は、構造化された、界面活性剤含有液相中の、界面活性剤と非界面活性剤液体の
比、例えばアルコールアルコキシレートと低極性溶剤の比、を使用し、最終的に
形成される洗剤組成物のレオロジー特性を変えることができる。一般的に、界面
活性剤液体と界面活性剤ではない有機溶剤の重量比は、約50:1〜1:50で
ある。より好ましくは、この比は約3:1〜1:3、最も好ましくは約2:1〜
1:2である。
【0109】 v.界面活性剤構造化剤 本発明の洗剤組成物の非水性液相は、上記の非水性有機液体希釈剤を、一般的
に(必ずではない)本洗剤組成物の非水性液相に構造を付与する様に選択された
界面活性剤と組み合わせることにより、製造される。構造化する界面活性剤は、
陰イオン系、非イオン系、陽イオン系、および/または両性の界面活性剤でよい
【0110】 好ましい構造化界面活性剤は、陰イオン系界面活性剤、例えばアルキルサルフ
ェート、アルキルポリアルキレートサルフェートおよび線状アルキルベンゼンス
ルホネート、である。本洗剤組成物に構造化剤として所望により加えることがで
きる別の一般的な種類の陰イオン系界面活性剤材料は、カルボキシレート型陰イ
オン系物質を含んでなる。カルボキシレート型陰イオン系物質は、C10〜C アルキルアルコキシカルボキシレート(特にEO1〜5エトキシカルボキシレ
ート)およびC10〜C18サルコシネート、特にオレオイルサルコシネート、
を包含する。さらに他の一般的な種類の、構造化剤として使用できる陰イオン系
界面活性剤物質は、他のスルホン化陰イオン系界面活性剤、例えばC〜C18 パラフィンスルホネートおよびC〜C18オレフィンスルホネート、を含んで
なる。構造化する陰イオン系界面活性剤は、一般的に本組成物の約1〜30重量
%を構成する。
【0111】 上記の様に、好ましい種類の構造化陰イオン系界面活性剤は、第1級または第
2級アルキルサルフェート陰イオン系界面活性剤を含んでなる。その様な界面活
性剤は、高級C〜C20脂肪アルコールの硫酸化により製造される。
【0112】 従来の第1級アルキルサルフェート界面活性剤は下記の一般式を有する。
【0113】 ROSO 式中、Rは典型的には線状C〜C20ヒドロカルビル基であり、これは直鎖で
も分岐鎖でもよく、Mは水溶性を付与する陽イオンである。好ましくは、RはC 10−14 アルキルであり、Mはアルカリ金属である。最も好ましくは、Rは約
12であり、Mはナトリウムである。
【0114】 従来の第2級アルキルサルフェートも、本組成物の液相の構造化陰イオン系界
面活性剤として使用できる。従来の第2級アルキルサルフェート界面活性剤は、
分子のヒドロカルビル「骨格」に沿って不規則に分布したサルフェート部分を有
する材料である。その様な材料は下記の構造により表される。
【0115】 CH(CH(CHOSO )(CHCH 式中、mおよびnは2以上の整数であり、m+nの合計は典型的には約9〜15
であり、Mは水溶性を付与する陽イオンである。
【0116】 使用する場合、アルキルサルフェートは一般的に組成物の約1〜30重量%、
より好ましくは約5〜25重量%を構成する。アルキルサルフェート、過酸素漂
白剤、および漂白活性剤を含む非水性液体洗剤組成物は、Kong-Chan et al.の国
際特許第WO96/10073号、1996年4月4日公開、に詳細に記載され
ているが、この出願をここに参考として含める。
【0117】 所望により本非水性洗浄組成物に構造化剤として添加できる別の好ましい種類
の陰イオン系界面活性剤材料は、アルキルポリアルコキシレートサルフェートを
含んでなる。アルキルポリアルコキシレートサルフェートは、アルコキシル化ア
ルキルサルフェートまたはアルキルエーテルサルフェートとも呼ばれる。その様
な材料は下記の式に対応する材料である。
【0118】 R−O−(C2mO)−SOM 式中、RはC10〜C22アルキル基であり、mは2〜4であり、nは約1〜
15であり、Mは塩形成陽イオンである。好ましくは、RはC12〜C18
ルキルであり、mは2であり、nは約1〜10であり、Mはナトリウム、カリウ
ム、アンモニウム、アルキルアンモニウムまたはアルカノールアンモニウムであ
る。最も好ましくは、RはC12〜C16であり、mは2であり、nは約1〜
6であり、Mはナトリウムである。アンモニウム、アルキルアンモニウムおよび
アルカノールアンモニウム対イオンは、過酸素漂白剤との非相容性のために、本
組成物に使用するのは避けた方が好ましい。
【0119】 使用する場合、アルキルポリアルコキシレートサルフェートも、一般的に組成
物の約1〜30重量%、より好ましくは約5〜25重量%を構成する。アルキル
ポリアルコキシレートサルフェートをポリヒドロキシ脂肪酸アミドとの組合せで
含む非水性液体洗剤組成物は、Boutique et al.、PCT出願第PCT/US9
6/04223号明細書に詳細に記載されているが、その出願をここに参考とし
て含める。
【0120】 本組成物で構造化剤として使用するのに最も好ましい種類の陰イオン系界面活
性剤は、線状アルキルベンゼンスルホネート(LAS)界面活性剤を含んでなる
。特に、その様なLAS界面活性剤は、本発明の非水性液体洗剤組成物に配合す
るのに特に有用な、特殊な型の陰イオン系界面活性剤含有粉末に処方することが
できる。その様な粉末は2つの異なった相を含んでなる。これらの相の一方は、
本組成物に使用する非水性有機液体希釈剤に不溶であり、もう一方の相は非水性
有機液体に可溶である。本発明の好ましい組成物の非水性液相に分散し得るのは
、この好ましい陰イオン系界面活性剤含有粉末の不溶相であり、この不溶相が、
凝集した小粒子の網目構造を形成し、その網目構造により、最終製品が、他の追
加固体粒子状材料を組成物中に安定して分散させることができる。
【0121】 その様な好ましい陰イオン系界面活性剤含有粉末は、実質的にa)C10−1 直線状アルキルベンゼンスルホン酸の1種以上のアルカリ金属塩、およびb)
1種以上の非界面活性剤希釈剤塩を含む水性スラリーを共乾燥することにより形
成される。その様なスラリーは、可溶相および不溶相の両方を含んでなる、一般
的に粉末形態にある、固体材料に乾燥させる。
【0122】 好ましい陰イオン系界面活性剤含有粉末の製造に使用される直線状アルキルベ
ンゼンスルホネート(LAS)は、良く知られている材料である。その様な界面
活性剤およびそれらの製造方法は、例えばここに参考として含める米国特許第2
,220,099号明細書および第2,477,383号明細書に記載されてい
る。アルキル基中の平均炭素原子数が約11〜14であるナトリウムおよびカリ
ウム直線状直鎖アルキルベンゼンスルホネートが特に好ましい。ナトリウムC 1−14 、例えばC12のLASが特に好ましい。アルキルベンゼンスルホネー
ト陰イオン系界面活性剤は、一般的に粉末形成スラリー中に、スラリーの約20
〜70重量%、より好ましくは約20〜60重量%、の量で使用する。
【0123】 粉末形成スラリーは、非界面活性剤の有機または無機塩成分も含み、これらの
成分をLASと共に乾燥させ、2相陰イオン系界面活性剤含有粉末を形成する。
その様な塩は、公知のナトリウム、カリウムまたはマグネシウムのハロゲン化物
、硫酸塩、クエン酸塩、炭酸塩、硫酸塩、ホウ酸塩、コハク酸塩、スルホ−コハ
ク酸塩、等のいずれかでよい。一般的にLAS製造の副生成物である硫酸ナトリ
ウムは、ここで使用するのに好ましい非界面活性剤希釈剤塩である。ヒドロトロ
ピー剤として作用する塩、例えばスルホ−コハク酸ナトリウム、も効果的に包含
することができる。非界面活性剤塩は、水性スラリー中に、LASと共に、一般
的にスラリーの約1〜50重量%、より好ましくは約5〜40重量%、の量で使
用される。ヒドロトロピー剤として作用する塩は、好ましくはスラリーの約3重
量%までを構成することができる。
【0124】 LASおよび上記の希釈剤塩成分を含む水性スラリーを乾燥させて陰イオン系
界面活性剤含有粉末を製造し、これを好ましくは非水性希釈剤に加え、本組成物
中に構造化された液相を形成することができる。従来のあらゆる乾燥技術、例え
ば噴霧乾燥、ドラム乾燥、等、または乾燥技術の組合せ、を使用することができ
る。乾燥は、固体材料中の残留含水量が約0.5〜4重量%、より好ましくは約
1〜3重量%になるまで行なうべきである。
【0125】 乾燥操作により製造される陰イオン系界面活性剤含有粉末は2つの異なった相
を構成し、それらの一方はここで使用する無機液体希釈剤に可溶であり、それら
の一方は希釈剤に不溶である。陰イオン系界面活性剤含有粉末中の不溶相は、一
般的に粉末の約10〜45重量%、より好ましくは約15〜35重量%を構成す
る。
【0126】 乾燥後に得られる陰イオン系界面活性剤含有粉末は、粉末の約45〜94重量
%、より好ましくは約60〜94重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩を含ん
でなることができる。その様な濃度は、最終的に製造される洗剤組成物全体の約
0.5〜60重量%、より好ましくは約15〜60重量%のアルキルベンゼンス
ルホン酸塩を与えるのに一般的に十分である。陰イオン系界面活性剤含有粉末自
体は、最終的に製造される洗剤組成物全体の約0.45〜45重量%を構成する
ことができる。乾燥後、陰イオン系界面活性剤含有粉末は、一般的に粉末の約2
〜50重量%、より好ましくは約2〜25重量%の非界面活性剤塩も含む。
【0127】 必要な程度に乾燥させた後、複合LAS/塩材料は、公知のいずれかの好適な
ミリングまたは粉末化方法により、フレークまたは粉末形態に変換することがで
きる。一般的に、その様な材料を非水性有機溶剤と組み合わせ、本組成物の構造
化された液相を形成する際、この粉末の粒子径は0.1〜2000ミクロン、よ
り好ましくは約0.1〜1000ミクロンである。
【0128】 本発明の好ましい洗剤組成物の構造化された界面活性剤含有液相は、上記の非
水性有機希釈剤を、上記の陰イオン系界面活性剤含有粉末と組み合わせることに
より、製造することができる。その様な組合せにより、構造化された界面活性剤
含有液相が形成される。好ましい構造化された液相成分のこの組合せを製造する
ための条件は、以下に記載する「組成物の製造および使用」の項で、より詳細に
説明する。先に述べた様に、構造化された界面活性剤含有液相を形成することに
より、着色スペックルおよび追加の機能性粒子状固体材料を本発明の好ましい洗
剤組成物中に安定して分散させることができる。
【0129】 本発明に使用する別の好適な界面活性剤は、非イオン系界面活性剤、特に、下
記の式を有するポリヒドロキシ脂肪酸アミドを包含する。
【0130】
【化2】 式中、RはC9−17アルキルまたはアルケニルであり、Rはメチル基であり
、Zは、還元糖に由来するグリシチルまたはそのアルコキシル化誘導体である。
例はN−メチルN−1−デオキシグルシチルココアミドおよびN−メチルN−1
−デオキシグルシチルオレアミドである。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの製造方
法は、公知であり、Wilsonの米国特許第2,965,576号明細書およびSchw
artzの米国特許第2,703,798号明細書に記載されており、それらの開示
をここに参考として含める。
【0131】 ここに記載する洗剤組成物に好ましい界面活性剤は下記の一般式を有するアミ
ン系界面活性剤である。
【0132】
【化3】 式中、RはC〜C12アルキル基であり、nは約2〜約4であり、Xは、N
H、CONH、COO、またはOから選択されたブリッジ基であるか、またはX
は存在しなくてもよく、RおよびRは個別に、H、C〜Cアルキル、ま
たは(CH−CH−O(R))から選択され、その際、RはHまたはメ
チルである。特に好ましいアミン系界面活性剤には、下記の材料が挙げられる。
【0133】
【化4】 式中、RはC〜C12アルキル基であり、RはHまたはCHである。上
記の界面活性剤に特に好ましいアミンには、オクチルアミン、ヘキシルアミン、
デシルアミン、ドデシルアミン、C〜C12ビス(ヒドロキシエチル)アミン
、C〜C12ビス(ヒドロキシイソプロピル)アミン、C〜C12アミド−
プロピルジメチルアミン、またはそれらの混合物が挙げられる。
【0134】 非常に好ましい実施態様では、アミン系界面活性剤は下記の式で表される。
【0135】 R−C(O)−NH−(CH−N(CH 式中、RはC〜C12アルキルである。
【0136】 vi.固体粒子状材料 本非水性洗剤組成物は、好ましくは約0.01〜50重量%、より好ましくは
約0.2〜30重量%の、液相中に分散および懸濁された、固相粒子状材料を含
んでなる。一般的に、その様な粒子状材料は、大きさが約0.1〜1500ミク
ロン、より好ましくは約0.1〜900ミクロンである。最も好ましくは、その
様な材料は大きさが約5〜200ミクロンである。
【0137】 ここで使用する他の粒子状材料は、1種以上の洗剤組成物成分を含んでなるこ
とができ、これらの材料は、粒子状形態で、組成物の非水性液相中に実質的に不
溶である。使用できる粒子状材料の種類を以下に詳細に説明する。
【0138】 水性ヘビーデューティー液体洗剤界面活性剤 本発明は、水性液体洗剤組成物も含んでなる。水性液体洗剤組成物は、約10
〜約98重量%、好ましくは約30〜約95重量%の、好ましくは水である水性
液体キャリヤーを含んでなる。さらに、本発明の水性液体洗剤組成物は、上記の
分岐した界面活性剤に加えて、好ましくは1種以上の洗浄共界面活性剤を含む界
面活性剤系を含んでなる。追加の共界面活性剤は、非イオン系洗浄界面活性剤、
陰イオン系洗浄界面活性剤、双生イオン系洗浄界面活性剤、アミンオキシド洗浄
界面活性剤、およびそれらの混合物から選択することができる。界面活性剤系は
、典型的には洗剤組成物の約5〜約70重量%、好ましくは約15〜約30重量
%を構成する。
【0139】 i.陰イオン系界面活性剤 陰イオン系界面活性剤には、C11〜C18アルキルベンゼンスルホネート(
LAS)および第1級分岐鎖およびランダムC10〜C20アルキルサルフェー
ト(AS)、式CH(CH(CHOSO )CHおよびCH (CH(CHOSO )CHCH[式中、xおよび(y+1)
は少なくとも約7、好ましくは少なくとも約9の整数であり、Mは水溶性を付与
する陽イオン、特にナトリウム、である]のC10〜C18第2級(2,3)ア
ルキルサルフェート、不飽和サルフェート、例えばオレイルサルフェート、C 〜C18アルキルアルコキシサルフェート(「AES」、特にEO 1〜7
エトキシサルフェート)、C10〜C18アルキルアルコキシカーボネート(特
にEO 1〜5エトキシカーボネート)、C10〜C18グリセロールエーテル
、C10〜C18アルキルポリグリコシドおよびそれらの対応する硫酸化ポリグ
リコシド、およびC12〜C18アルファ−スルホン化脂肪酸エステルが挙げら
れる。
【0140】 一般的に、ここで有用な陰イオン系界面活性剤は、米国特許第4,285,8
41号明細書、Barrat et al.、1981年8月25日公布、および米国特許第
3,919,678号明細書、Laughlin et al.、1975年12月30日公布
に記載されている。
【0141】 有用な陰イオン系界面活性剤には、炭素数が約10〜約20であるアルキル基
およびスルホン酸または硫酸エステル基を分子構造中に有する有機硫酸反応生成
物の水溶性塩、特にアルカリ金属、アンモニウムおよびアルキロールアンモニウ
ム(例えばモノエタノールアンモニウムまたはトリエタノールアンモニウム)塩
がある(用語「アルキル」には、アリール基のアルキル部分も含む)。この群の
合成界面活性剤の例はアルキルサルフェート、特にタロウまたはココナッツ油の
グリセリドを還元することにより製造される様な高級アルコール(C〜C18 炭素原子)の硫酸化により得られる物質である。
【0142】 他の陰イオン系界面活性剤は、分子1個あたり約1〜約4単位のエチレンオキ
シドおよびアルキル基中の炭素数が約8〜約12であるアルキルフェノールエチ
レンオキシドエーテルサルフェートの水溶性塩である。
【0143】 ここで有用な他の陰イオン系界面活性剤には、脂肪酸基中の炭素数が約6〜2
0であり、エステル基中の炭素数が約1〜10であるa−スルホン化脂肪酸のエ
ステルの水溶性塩、アシル基中の炭素数が約2〜9であり、アルカン部分中の炭
素数が約9〜約23である2−アシルオキシ−アルカン−1−スルホン酸の水溶
性塩、炭素数が約12〜24であるオレフィンスルホネートの水溶性塩、および
アルキル基中の炭素数が約1〜3であり、アルカン部分中の炭素数が約8〜20
であるb−アルキルオキシアルカンスルホネートがある。
【0144】 ここで特に好ましい陰イオン系界面活性剤は、下記の式のアルキルポリエトキ
シレートサルフェートである。
【0145】 RO(CO)SO 式中、Rは炭素数が約10〜約22である、飽和化された、または不飽和化され
たアルキル鎖であり、Mは化合物に水溶性を付与する陽イオン、特にアルカリ金
属、アンモニウムまたは置換されたアンモニウム陽イオン、であり、xは平均約
1〜約15である。
【0146】 好ましいアルキルサルフェート界面活性剤は、非エトキシル化C12−15
1級および第2級アルキルサルフェートである。冷水洗濯条件下、すなわち約6
5°F(18.3℃)未満では、その様なエトキシル化および非エトキシル化ア
ルキルサルフェートの混合物が存在するのが好ましい。脂肪酸の例には、カプリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、
およびベヘン酸が挙げられる。他の脂肪酸には、パルミトレイン酸、オレイン酸
、リノール酸、リノレン酸、およびリシノール酸が挙げられる。
【0147】 ii.非イオン系界面活性剤 通常の非イオン系および両性界面活性剤には、いわゆる狭いピークのアルキル
エトキシレートおよびC〜C12アルキルフェノールアルコキシレート(特に
エトキシレートおよび混合エトキシ/プロポキシ)を包含するC12〜C18
ルキルエトキシレート(AE)がある。C10〜C18N−アルキルポリヒドロ
キシ脂肪酸アミドも使用できる。典型的な例はC12〜C18N−メチルグルカ
ミドを包含する。国際特許第WO9,206,154号明細書参照。他の糖に由
来する界面活性剤はN−アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミド、例えばC10 〜C18N−(3−メトキシプロピル)グルカミド、を包含する。N−プロピル
〜N−ヘキシルC12〜C18グルカミドは低発泡性用に使用できる。通常のC 10 〜C20セッケンも使用できる。高発泡性が望ましい場合、分岐鎖のC10 〜C16セッケンも使用できる。非イオン系界面活性剤の例は、米国特許第4,
285,841号、Barratら、1981年8月25日公布、に記載されている。
【0148】 これらの界面活性剤の好ましい例は、エトキシル化アルコールおよび式R(O
OHのエトキシル化アルキルフェノールを包含し、式中、Rは、炭
素数が約8〜約15である脂肪族炭化水素基、およびアルキル基の炭素数が約8
〜約12であるアルキルフェニル基からなる群から選択され、nの平均値は約5
〜約15である。これらの界面活性剤は米国特許第4,284,532号明細書
、Leikhim et al.、1981年8月18日公布、により詳細に記載されている。
特に好ましい材料は、アルコール中の炭素数が平均約10〜約15であり、アル
コール1モルあたりエチレンオキシド約6〜約12モルの平均エトキシル化度を
有するエトキシル化アルコールである。陰イオン系および非イオン系界面活性剤
の混合物が特に有用である。
【0149】 他の一般的に有用な界面活性剤は標準的な教科書に載っており、C12〜C ベタインおよびスルホベタイン(スルタイン)を包含する。
【0150】 iii.アミンオキシド界面活性剤 本発明の組成物は、下記式のアミンオキシド界面活性剤も含む。
【0151】 R(EO)(PO)(BO)N(O)(CHR’).qHO (I) 一般的に、構造(I)は1個の長鎖部分R(EO)(PO)(BO)および
2個の短鎖部分CHR’を与えるのが分かる。R’は好ましくは水素、メチル
および−CHOHから選択する。一般的にRは、飽和化された、または不飽
和化されていてよい第1級または分岐鎖状のヒドロカルビル部分であり、好まし
くは、Rは第1級アルキル部分である。x+y+z=0である場合、Rは鎖
長約8〜約18を有するヒドロカルビル部分である。x+y+zが0でない場合
、Rはやや長く、C12〜C24の鎖長を有することができる。この一般式は
、x+y+z=0、R=C〜C18、R’がHであり、qが0〜2、好まし
くは2であるアミンオキシドも包含する。これらのアミンオキシドの例は、C 2−14 アルキルジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミンオキシ
ド、オクタデシルアミンオキシドおよびそれらの水和物、特にここに参考として
含める米国特許第5,075,501号および第5,071,594号に記載さ
れている様な二水和物である。
【0152】 本発明は、x+y+zが0ではなく、特にx+y+zが約1〜約10であり、
の炭素数が8〜約24、好ましくは約12〜約16である第1級アルキル基
であるアミンオキシドも含むが、これらの実施態様では、y+zが好ましくは0
であり、xが好ましくは約1〜約6、より好ましくは約2〜約4であり、EOは
エチレンオキシを表し、POはプロピレンオキシを表し、BOはブチレンオキシ
を表す。その様なアミンオキシドは、通常の合成方法により、例えばアルキルエ
トキシサルフェートをジメチルアミンと反応させ、続いてエトキシル化アミンを
過酸化水素で酸化することにより、製造することができる。
【0153】 ここで非常に好ましいアミンオキシドは、常温で固体であり、より好ましくは
融点が30℃〜90℃である。ここで使用するのに好適なアミンオキシドは、Ak
zo Chemie、Ethyl Corp.およびProcter & Gambleを始めとする多くの供給者によ
り商業的に製造されている。その他のアミンオキシド製造業者に関しては、McCu
tcheonの編集物およびKirk-Othmer の概説参照。好ましいアミンオキシドは、Et
hyl Corp. から市販の固体二水和物ADMOX 16、ADMOX 18、ADMOX 12、および特に
ADMOX 14である。
【0154】 好ましい実施態様には、ドデシルジメチルアミンオキシド二水和物、ヘキサデ
シルジメチルアミンオキシド二水和物、オクタデシルジメチルアミンオキシド二
水和物、ヘキサデシルトリス(エチレンオキシ)ジメチル−アミンオキシド、テ
トラデシルジメチルアミンオキシド二水和物、およびそれらの混合物を含む。
【0155】 好ましい実施態様には、R’がHであるものもあるが、Hより僅かに大きいR
’を有することに関して、ある程度の寛容度がある。特に本発明は、R’がCH OHである実施態様、例えばヘキサデシルビス(2−ヒドロキシエチル)アミ
ンオキシド、タロウビス(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシド、ステアリル
ビス(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシドおよびオレイルビス(2−ヒドロ
キシエチル)アミンオキシド、をさらに包含する。
【0156】 ヘビーデューティーゲル洗濯用洗剤組成物 本発明は、ヘビーデューティーゲル洗濯用洗剤組成物を包含し、該組成物は、
該組成物の a)約15〜約40重量%の陰イオン系界面活性剤成分[該成分は、該組成物の (i)約5〜約25重量%のアルキルポリエトキシレートサルフェート(その際
、アルキル基の炭素数は約10〜約22であり、ポリエトキシレート鎖は0.5
〜約15、好ましくは0.5〜約5、より好ましくは0.5〜約4個のエチレン
オキシド部分を含む)、 (ii)約5〜約20重量%の脂肪酸 を含んでなる]、および b)1種以上の下記の成分、すなわち洗剤用アミン、変性ポリアミン、ポリアミ
ド−ポリアミン、ポリエトキシル化−ポリアミン重合体、第4級アンモニウム界
面活性剤、好適な電解質またはその酸同等物質、およびそれらの混合物 を含んでなる。
【0157】 本組成物は、非クエン酸塩ビルダー、光学ブライトナー、汚れ遊離重合体、染
料移動防止剤、重合体状分散剤、酵素、発泡抑制剤、染料、香料、着色剤、充填
材塩、ヒドロトロピー剤、再付着防止剤、色褪せ防止剤、染料固定剤、プリル/
綿毛抑制剤、およびそれらの混合物からなる群から選択された1種以上の洗剤添
加剤をさらに含むことができる。
【0158】 本組成物は、20 s−1せん断率における粘度が約100〜約4,000cP、
好ましくは約300〜約3,000cP、より好ましくは約500〜約2,000
cPであり、貯蔵安定性がある。
【0159】 本組成物は、構造化されており、特殊なレオロジーを有する。レオロジーは、
下記の式によりモデル化できる。
【0160】 η=η+Kγ(n−1) 式中、ηは特定せん断率における液体の粘度であり、ηは無限せん断率におけ
る粘度であり、γはせん断率であり、nはせん断率インデックスであり、Kはコ
ンシステンシーインデックスである。ここで使用する用語「構造化された」は、
ヘビーデューティー液体組成物が、液晶薄層相を有し、無限せん断粘度(ηo)
値が0〜約3,000cP(センチポアズ)であり、せん断インデックス(n)値
が約0.6未満であり、コンシステンシーインデックス値Kが約1,000を超
え、20 s−1で測定した粘度が約10,000cP未満、好ましくは約5,00
0cP未満であることを示している。低応力レベルでは、「ゼロせん断」粘度が約
100,000cPを超えるが、ここで「ゼロせん断」とは、0.001 s−1
下のせん断率を意味する。粘度を応力に対してプロットすることにより得られる
組成物の降伏値は、0.2Paより大きい。これらのレオロジーパラメータは、市
販のレオメーター、例えばCarrimed CSL 100モデル、により測定することができ
る。
【0161】 本組成物は、透明または半透明である、すなわち不透明ではない。
【0162】 電解質 理論には捕らわれずに、電解質の存在は、ゲル組成物の粘度を調整する様に作
用すると考えられる。そのため、本組成物のゲル性質は、界面活性剤の選択によ
り、および存在する電解質の量により影響される。ここで好ましい実施態様では
、組成物は約1%〜約8%、より好ましくは約2%〜約6%、の好適な電解質ま
たはその酸同等物質をさらに含んでなる。クエン酸ナトリウムはここで使用する
のに非常に好ましい電解質である。
【0163】 本組成物は、所望により、約0〜約10重量%の溶剤およびヒドロトロピー剤
を含むことができる。理論には捕らわれずに、溶剤およびヒドロトロピー剤の存
在は、組成物の構造化された性質に対する等方性性質に影響し得ると考えられる
。「溶剤」とは、アルキルモノアルコール、ジ−、およびトリ−アルコール、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、プロパンジオール、エタンジオール
、グリセリン、等を包含する、洗剤業界で一般的に使用されている溶剤を意味す
る。「ヒドロトロピー剤」とは、他の界面活性剤の溶解を助ける短鎖界面活性剤
を包含する、洗剤業界で一般的に使用されているヒドロトロピー剤を意味する。
ヒドロトロピー剤の他の例には、クメン、キシレン、またはトルエンスルホネー
ト、尿素、C以下の鎖のアルキルカルボキシレート、およびC以下の鎖のア
ルキルサルフェートおよびエトキシル化サルフェートが挙げられる。
【0164】 変性ポリアミン 本組成物は、少なくとも約0.05重量%、好ましくは約0
.05〜約3重量%の水溶性または分散性の変性ポリアミン剤を含んでなること
ができ、該ポリアミン剤は、下記の式に対応するポリアミン骨格を含んでなる。
【0165】
【化5】 式中、Rは独立してC〜Cアルキレン、アルケニレンまたはアリーレンで
あり、各Rは独立してH、または式OH[(CH)O]の部分であり、xは
約1〜約8であり、nは約10〜約50であり、wは0または1であり、x+y
+zは約5〜約30であり、Bは分岐によるこの構造の延長を表し、該ポリアミ
ンは、アルキル化前の平均分子量が約300〜約1,200である。
【0166】 好ましい実施態様では、RはC〜Cアルキレン、より好ましくはエチレ
ンであり、RはOH[CHCHO]であり、nは約15〜約30、より好
ましくはnは約20である。アルキル化前のポリアミンの平均分子量は約300
〜約1200、より好ましくは約500〜約900、さらに好ましくは約600
〜約700、さらに好ましくは約600〜約650である。
【0167】 別の好ましい実施態様では、RはC〜Cアルキレン、より好ましくはエ
チレンであり、RはOH[CHCHO]であり、nは約10〜約20、よ
り好ましくはnは約15である。アルキル化前のポリアミンの平均分子量は約1
00〜約300、より好ましくは約150〜約250、さらに好ましくは約18
0〜約200である。
【0168】 ポリアミド−ポリアミン ここで有用なポリアミド−ポリアミンは、一般的に
は組成物の約0.1〜8重量%を構成する。より好ましくは、ポリアミド−ポリ
アミン材料は、本組成物の約0.5〜4重量%を構成する。最も好ましくは、ポ
リアミド−ポリアミン材料は、組成物の約1〜3重量%を構成する。
【0169】 本発明で使用するポリアミド−ポリアミン材料は、下記の一般構造式No.Iに
対応する、反復する、置換されたアミド−アミン単位を有する材料である。
【0170】
【化6】 構造式No.I 構造式No.Iで、R、RおよびRは、それぞれ独立して、C1−4アル
キレンまたはアリーレンである。ポリアミド−ポリアミンがシュウ酸に由来する
様に、Rを完全に無くすこともできる。
【0171】 また構造式No.Iで、RはH、エピクロロヒドリン、アゼチジニウム基、エ
ポキシプロピル基またはジメチルアミノヒドロキシプロピル基であり、RはH
、C1−4アルキル、C1−4アルカリールでよいか、またはRは、C1−4 アルキレンオキシドと縮合した上記の基のいずれかでもよい。
【0172】 Rは好ましくはブチレンであり、RおよびRは好ましくはエチレンであ
る。Rは好ましくはエピクロロヒドリンである。Rは好ましくはHである。
【0173】 ここで有用なポリアミド−ポリアミン材料は、ポリアミン、例えばジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラアミン、テトラエチレンペンタミンまたはジプ
ロピレントリアミン、をC〜C12ジカルボン酸、例えばシュウ酸、コハク酸
、グルタル酸、アジピン酸およびジグリコール酸、と反応させることにより、製
造することができる。その様な材料は、例えばエピクロロヒドリンとの反応によ
り、さらに誘導することができる。その様な材料の製造はKeim、米国特許第2,
296,116号、1960年2月23日公布、Keim、米国特許第2,296,
154号、1960年2月23日公布、およびKeim、米国特許第3,332,9
01号、1967年7月25日公布、の各明細書により詳細に記載されている。
【0174】 ここで使用するのに好ましいポリアミド−ポリアミン剤は、Hercules, Inc.か
らKymeneの商品名で市販されている。ジエチレントリアミンとアジピン酸の反応
生成物であるポリアミド−ポリアミンのエピクロロヒドリン付加物であるKymene
557H(商品名)およびKymene 557LX(商品名)が特に有用である。他の好適な
材料は、HerculesからRetenおよびDelsetteの商品名で、およびSandozからCarta
retinの商品名で市販されている。これらのポリアミド−ポリアミン材料は、例
えば約12.5重量%の固体を含む重合体状材料の水性懸濁液の形態で市販され
ている。
【0175】 洗剤用アミン ここで使用するのに好適なアミン界面活性剤は下記の式を有す
る洗剤用アミンを包含する。
【0176】
【化7】 式中、RはC〜C12アルキル基であり、nは約2〜約4であり、Xは、N
H、CONH、COO、またはOから選択されたブリッジ基であるか、またはX
は存在しなくてもよく、RおよびRは個別に、H、C〜Cアルキル、ま
たは(CH−CH−O(R))から選択され、その際、RはHまたはメ
チルである。
【0177】 好ましいアミンには、下記の材料が挙げられる。
【0178】
【化8】 式中、RはC〜C12アルキル基であり、RはHまたはCHである。
【0179】 非常に好ましい実施態様では、アミンは下記の式で表される。
【0180】 R−C(O)−NH−(CH−N(CH 式中、RはC〜C12アルキルである。
【0181】 特に好ましいアミンは、オクチルアミン、ヘキシルアミン、デシルアミン、ド
デシルアミン、C〜C12ビス(ヒドロキシエチル)アミン、C〜C12
ス(ヒドロキシイソプロピル)アミン、およびC〜C12アミド−プロピルジ
メチルアミン、およびそれらの混合物からなる群から選択されたアミンを包含す
る。
【0182】 使用する場合、洗剤用アミンは、組成物の約0.1〜約10重量%、好ましく
は約0.5〜約5重量%を構成する。
【0183】 第4級アンモニウム界面活性剤 約1%〜約6%の下記の式を有する第4級ア
ンモニウム界面活性剤。
【0184】
【化9】 式中、RおよびRは個別にC〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアル
キル、ベンジル、および−(CO)H(xは約2〜約5の値を有する)
からなる群から選択され、Xは陰イオンであり、(1)RおよびRはそれぞ
れC〜C14アルキルであるか、または(2)RはC〜C18アルキルで
あり、Rは、C〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、ベン
ジル、および−(CO)H(xは2〜5の値を有する)からなる群から
選択される。
【0185】 好ましい第4級アンモニウム界面活性剤はクロライド、ブロマイドおよびメチ
ルサルフェート塩である。好ましい単長鎖アルキル第4級アンモニウム界面活性
剤の例は、R、R、およびRがそれぞれメチルであり、RがC〜C アルキルであるか、またはRがC8−18アルキルであり、R、R、お
よびRがメチルおよびヒドロキシアルキル部分から選択される界面活性剤であ
る。ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ミリスチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、パルミチルトリメチルアンモニウムクロライド、ココナッツ
トリメチルアンモニウムクロライド、ココナッツトリメチルアンモニウムメチル
サルフェート、ココナッツジメチル−モノヒドロキシ−エチルアンモニウムクロ
ライド、ココナッツジメチルモノヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェ
ート、ステリルジメチル−モノヒドロキシ−エチルアンモニウムクロライド、ス
テリルジメチル−モノヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート、ジ−
12〜C14アルキルジメチルアンモニウムクロライド、およびそれらの混合
物が特に好ましい。Witco から市販のラウリルトリメチルアンモニウムクロライ
ドADOGEN 412(商品名)も好ましい。さらに好ましいのは、ラウリルトリメチル
アンモニウムクロライドおよびミリスチルトリメチルアンモニウムクロライドで
ある。
【0186】 本発明で有用なアルコキシル化第4級アンモニウム(AQA)界面活性剤は、
下記の一般式を有する。
【0187】
【化10】 式中、Rは炭素数が約8〜約18、好ましくは10〜約16、最も好ましくは
約10〜約14、であるアルキルまたはアルケニル部分であり、RおよびR は、それぞれ独立して、炭素数が1〜3であるアルキル基、好ましくはメチル
であり、RおよびRは、独立して変化することができ、水素(好ましい)、
メチルおよびエチルから選択され、Xは、電気的な中性を与える陰イオン、例
えばクロライド、ブロマイド、メチルサルフェート、サルフェート、等であり、
AはC〜Cアルコキシ、特にエトキシ(すなわち−CHCHO−)、プ
ロポキシ、ブトキシおよびそれらの混合物から選択され、式Iに関して、pは2
〜約30、好ましくは2〜約15、最も好ましくは2〜約8であり、式IIに関し
て、pは1〜約30、好ましくは1〜約4であり、qは1〜約30、好ましくは
1〜約4であり、最も好ましくはpおよびqの両方が1である。
【0188】 他の第4級界面活性剤は、アンモニウム界面活性剤、例えばアルキルジメチル
アンモニウムハロゲン化物、および下記の式を有する界面活性剤を包含する。
【0189】 [R(OR][R(OR 式中、Rは、アルキル鎖の炭素数が約8〜約18であるアルキルまたはアルキ
ルベンジル基であり、各Rは、−CHCH−、−CHCH(CH)−
、−CHCH(CHOH)−、−CHCHCH−、およびそれらの混
合物からなる群から選択され、各RはC〜Cアルキル、C〜Cヒドロ
キシアルキル、ベンジル、2個のR基の結合により形成される環構造、CH CHOHCHOHCORCHOH−(Rはヘキソースまたは分子量が約10
00未満であるヘキソース重合体である)、およびyが0でない場合は水素から
なる群から選択され、Rは約18以下であり、各yは0〜約10であり、y値
の合計は0〜約15であり、Xは相容性がある陰イオンである。
【0190】 ポリエトキシル化されたポリアミン重合体 ここで使用する別の重合体分散剤
形態は、ポリエトキシル化されたポリアミン重合体(PPP)である。ここで有
用な好ましいポリエトキシル化されたポリアミンは、一般的にポリアルキレンア
ミン(PAA)、ポリアルキレンイミン(PAI)、好ましくはポリエチレンア
ミン(PEA)、ポリエチレンイミン(PEI)である。一般的なポリアルキレ
ンアミン(PAA)はテトラブチレンペンタミンである。PEAは、アンモニア
および二塩化エチレンが関与する反応に続いて分別蒸留により得られる。得られ
る一般的なPEAは、トリエチレンテトラミン(TETA)およびテトラエチレ
ンペンタミン(TEPA)である。ペンタミンより上、すなわちヘキサミン、ヘ
プタミン、オクタミンおよび恐らくノナミンでは、共通して誘導される混合物は
、蒸留によっては分離されない様であり、他の物質、例えば環状アミンおよび特
にピペラジン、を包含することがある。窒素原子が見られる側鎖を有する環状ア
ミンも存在し得る。PEAの製造を開示している米国特許第2,792,372
号明細書、Dickinson、1957年5月14日公布、参照。
【0191】 ポリエトキシル化されたポリアミンは、例えば触媒、例えば二酸化炭素、重亜
硫酸ナトリウム、硫酸、過酸化水素、塩酸、酢酸、等、の存在下でエチレンイミ
ンを重合させることにより製造することができる。これらのポリアミン骨格の具
体的な製造方法は、米国特許第2,182,306号、Ulrich et al.、193
9年12月5日公布、第3,033,746号、Mayle et al.、1962年5月
8日公布、第2,208,095号、Esselmann et al.、1940年7月16日
公布、第2,806,839号、Crowther、1957年9月17日公布、および
第2,553,696号、Wilson、1951年5月21日公布、の各明細書に開
示されている。
【0192】 本発明に所望により使用するが、好ましいポリエトキシル化されたポリアミン
重合体は、下記の一般式を有するアルコキシル化第4級ジアミンである。
【0193】
【化11】 式中、Rは線状の、または分岐したC〜C12アルキレン、C〜C12ヒド
ロキシアルキレン、C〜C12ジヒドロキシアルキレン、C〜C12ジアル
キルアリーレン、[(CHCHO)CHCH]−および−CHCH
(OH)CHO−(CHCHO)CHCH(OH)CH]−から選
択され、qは約1〜約100である。各Rは、独立して、C〜Cアルキル
、C〜C12アルキルアリール、またはAから選択される。Aは下記の式を有
する。
【0194】
【化12】 式中、RはHまたはC〜Cアルキルから選択され、nは約5〜約100で
あり、BはH、C〜Cアルキル、アセチル、またはベンゾイルから選択され
、Xは水溶性陰イオンである。
【0195】 好ましい実施態様では、RはC〜Cアルキレンから選択され、RはC 〜CアルキルまたはC〜Cヒドロキシアルキルから選択され、Aは下記の
式を有する。
【0196】
【化13】 式中、RはHまたはメチルから選択され、nは約10〜約50である。
【0197】 別の好ましい実施態様では、Rは線状の、または分岐したCであり、R
メチルであり、RはHであり、nは約20〜約50である。
【0198】 本発明で使用できる別のアルコキシル化第4級ポリアミン分散剤は下記の式を
有する。
【0199】
【化14】 式中、Rは線状の、または分岐したC〜C12アルキレン、C〜C12ヒド
ロキシアルキレン、C〜C12ジヒドロキシアルキレン、C〜C12ジアル
キルアリーレン、[(CHCHO)CHCH]−および−CHCH
(OH)CHO−(CHCHO)CHCH(OH)CH]−から選
択され、qは約1〜約100である。各Rは、独立して、C〜Cアルキル
、C〜C12アルキルアリール、またはAから選択される。Rは、幾つかの
窒素上では存在しなくてもよいが、少なくとも3個の窒素は第4級化されていな
ければならない。
【0200】 Aは下記の式を有する。
【0201】
【化15】 式中、RはHまたはC〜Cアルキルから選択され、nは約5〜約100で
あり、BはH、C〜Cアルキル、アセチル、またはベンゾイルから選択され
、mは約0〜約4であり、Xは水溶性陰イオンである。
【0202】 好ましい実施態様では、RはC〜Cアルキレンから選択され、RはC 〜CアルキルまたはC〜Cヒドロキシアルキルから選択され、Aは下記の
式を有する。
【0203】
【化16】 式中、RはHまたはメチルから選択され、nは約10〜約50であり、mは1
である。
【0204】 別の好ましい実施態様では、Rは線状の、または分岐したCであり、R
メチルであり、RはHであり、nは約20〜約50であり、mは1である。
【0205】 これらのポリエトキシル化されたポリアミン重合体の使用量は、約0.1〜約
10重量%、典型的には約0.4〜約5重量%である。これらのポリエトキシル
化されたポリアミン重合体は、米国特許第4,664,848号明細書に記載さ
れている方法、または当業者には公知の方法により合成することができる。
【0206】 陰イオン系界面活性剤 陰イオン系界面活性剤成分は、アルキルポリエトキシ
レートサルフェートを含み、他の非セッケン陰イオン系界面活性剤またはそれら
の混合物を含むことができる。
【0207】 一般的に、ここで有用な陰イオン系界面活性剤は、どちらもここに参考として
含める米国特許第4,285,841号明細書、Barrat et al.、1981年8
月25日公布、および米国特許第3,919,678号明細書、Laughlin et al
.、1975年12月30日公布、に記載されている。
【0208】 有用な陰イオン系界面活性剤には、炭素数が約10〜約20であるアルキル基
およびスルホン酸または硫酸エステル基を分子構造中に有する有機硫酸反応生成
物の水溶性塩、特にアルカリ金属、アンモニウムおよびアルキロールアンモニウ
ム(例えばモノエタノールアンモニウムまたはトリエタノールアンモニウム)塩
が挙げられる(用語「アルキル」には、アリール基のアルキル部分も含む)。こ
の群の合成界面活性剤の例はアルキルサルフェート、特にタロウまたはココナッ
ツ油のグリセリドを還元して得られる様な高級アルコール(C〜C18炭素原
子)の硫酸化により得られる物質である。特に貴重な材料は、アルキル基中の平
均炭素数が約11〜13である、C11〜C13LASと略記される直鎖状のア
ルキルベンゼンスルホネートである。
【0209】 他の陰イオン系界面活性剤は、分子1個あたり約1〜約4単位のエチレンオキ
シドおよびアルキル基中の炭素数が約8〜約12であるアルキルフェノールエチ
レンオキシドエーテルサルフェートの水溶性塩である。
【0210】 ここで有用な他の陰イオン系界面活性剤には、脂肪酸基中の炭素数が約6〜2
0であり、エステル基中の炭素数が約1〜10であるαスルホン化脂肪酸のエス
テルの水溶性塩、アシル基中の炭素数が約2〜9であり、アルカン部分中の炭素
数が約9〜約23である2−アシルオキシ−アルカン−1−スルホン酸の水溶性
塩、炭素数が約12〜24であるオレフィンスルホネートの水溶性塩、およびア
ルキル基中の炭素数が約1〜3であり、アルカン部分中の炭素数が約8〜20で
あるβ−アルキルオキシアルカンスルホネートが挙げられる。
【0211】 ここで有用なアルキルポリエトキシレートサルフェートは下記の式を有する。
【0212】 RO(CO)SO 式中、Rは炭素数が約10〜約22である飽和化された、または不飽和化された
、アルキル鎖であり、Mは化合物に水溶性を付与する陽イオン、特にアルカリ金
属、アンモニウムまたは置換されたアンモニウム陽イオン、であり、xは平均約
0.5〜約15である。
【0213】 好ましいアルキルサルフェート界面活性剤は、非エトキシル化C12−15
1級および第2級アルキルサルフェートである。冷水洗濯条件下、すなわち約6
5°F(18.3℃)未満では、その様なエトキシル化および非エトキシル化ア
ルキルサルフェートの混合物が存在するのが好ましい。
【0214】 脂肪酸 さらに、本発明の陰イオン系界面活性剤成分は脂肪酸を含んでなる。
これらの脂肪酸は、天然の供給源から得られるか、または合成により製造される
、飽和化された、および/または不飽和化された脂肪酸を包含する。脂肪酸の例
としては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、アラキン酸、およびベヘン酸がある。他の脂肪酸には、パルミトレイン酸、
オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、およびリシノール酸が挙げられる。
【0215】 非イオン系界面活性剤− 好適な非イオン系洗剤界面活性剤は、米国特許第3
,929,678号明細書、Laughlin et al.、1975年12月30日公布、
および米国特許第4,285,841号明細書、Barrat et al.、1981年8
月25日公布、に一般的に記載されている。有用な非イオン系界面活性剤の例に
は、いわゆる狭いピークのアルキルエトキシレートおよびC〜C12アルキル
フェノールアルコキシレート(特にエトキシレートおよび混合エトキシ/プロポ
キシ)を包含する、EO約1〜22のC〜C18アルキルエトキシレート(「
AE」)、アルキルジアルキルアミンオキシド、アルカノイルグルコースアミド
、およびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0216】 非イオン系界面活性剤を使用する場合、本発明の組成物は約10重量%まで、
好ましくは0〜約5重量%、より好ましくは0〜約3重量%、の非イオン系界面
活性剤を含むのが好ましい。好ましい材料は、エトキシル化アルコールおよび式
R(OCOHのエトキシル化アルキルフェノールであるが、式中、R
は、炭素数が約8〜約15である脂肪族炭化水素基、およびアルキル基の炭素数
が約8〜約12であるアルキルフェニル基からなる群から選択され、nの平均値
は約5〜約15である。これらの界面活性剤は米国特許第4,284,532号
明細書、Leikhim et al.、1981年8月18日により詳細に記載されている。
特に好ましい材料は、アルコール中の平均炭素数が約10〜約15であり、アル
コール1モルあたりエチレンオキシド約6〜約12モルの平均エトキシル化度を
有するエトキシル化アルコールである。
【0217】 ここで使用する他の非イオン系界面活性剤には下記の材料が挙げられる。
【0218】 アルキルフェノールのポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリブチレンオ
キシド縮合物。一般的にポリエチレンオキシド縮合物が好ましい。これらの化合
物は、直鎖または分岐鎖構造中の炭素数が約6〜約12であるアルキル基を有す
るアルキルフェノールとアルキレンオキシドの縮合生成物を包含する。好ましい
実施態様では、エチレンオキシドが、アルキルフェノール1モルあたり約5〜約
25モルのエチレンオキシドに等しい量で存在する。この種の市販されている非
イオン系界面活性剤には、GAF Corporation から市販されているIgepal(商品名
)CO-630、およびRohm & Haas Company からすべて市販されているTriton(商品
名)X-45、X-114 、X-100 およびX-102 が挙げられる。これらの化合物は、一般
的にアルキルフェノールアルコキシレート(例えばアルキルフェノールエトキシ
レート)と呼ばれる。
【0219】 脂肪族アルコールと約1〜約25モルのエチレンオキシドの縮合生成物。脂肪
族アルコールのアルキル鎖は直鎖状でも分岐鎖状でも、第1級でも第2級でもよ
く、一般的に炭素数が約8〜約22である。特に好ましい物質は、炭素数が10
〜20であるアルキル基を有するアルコールと、アルコール1モルあたり約2〜
約10モルのエチレンオキシドの縮合生成物である。市販されているこの種の非
イオン系界面活性剤の例には、どちらもUnion Carbide Corporation から市販さ
れているTergitol(商品名)15-S-9(C11〜C15直鎖状のアルコールと9モ
ルのエチレンオキシドの縮合生成物)、Tergitol(商品名)24-L-6 NMW(C12 〜C14第1級アルコールと6モルのエチレンオキシドの、分子量分布が狭い縮
合生成物)、Shell Chemical Companyから市販のNeodol(商品名)45-9(C14 〜C15直鎖状アルコールと9モルのエチレンオキシドの縮合生成物)、Neodol
(商品名)23-6.5(C12〜C13直鎖状アルコールと6.54モルのエチレン
オキシドの縮合生成物)、Neodol(商品名)45-7(C14〜C15直鎖状アルコ
ールと7モルのエチレンオキシドの縮合生成物)、Neodol(商品名)45-4(C 〜C15直鎖状アルコールと4モルのエチレンオキシドの縮合生成物)、およ
びThe Procter & Gamble Companyから市販のKyro(商品名)EOB(C13〜C
アルコールと9モルのエチレンオキシドの縮合生成物)が挙げられる。他の市
販の非イオン系界面活性剤は、Shell Chemical Co.から市販のDobanol 91-8(商
品名)およびHoechstから市販のGenapol UD-080(商品名)を包含する。この区
分の非イオン系界面活性剤は、一般的に「アルキルエトキシレート」と呼ばれて
いる。
【0220】 エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとプロピレングリコールの縮合によ
り形成された疎水性ベースの縮合生成物。これらの化合物の疎水性部分は、好ま
しくは分子量が約1500〜約1800であり、水に対して不溶性である。この
疎水性部分にポリオキシエチレン部分を加えることにより、分子全体の水溶性が
増加する傾向があり、生成物の液体性質は、ポリオキシエチレン含有量が縮合生
成物の総重量の約50%になる点まで保持されるが、これは約40モルまでのエ
チレンオキシドとの縮合に相当する。この種の化合物の例は、BASFから市販され
ているPluronic(商品名)界面活性剤を包含する。
【0221】 エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとエチレンジアミンの反応から得ら
れる生成物の縮合生成物。これらの生成物の疎水性部分は、エチレンジアミンと
過剰のプロピレンオキシドの反応生成物からなり、一般的に分子量が約2500
〜約3000である。この疎水性部分をエチレンオキシドと、縮合生成物が約4
0〜約80重量%のポリオキシエチレンを含み、分子量が約5,000〜約11
,000になる程度に縮合させる。この種の非イオン系界面活性剤の例は、BASF
から市販されているTetronic(商品名)界面活性剤を包含する。
【0222】 半極性非イオン系界面活性剤は、非イオン系界面活性剤の特殊な区分であり、
炭素数が約10〜約18である1個のアルキル部分、および炭素数が約1〜約3
であるアルキル基およびヒドロキシアルキル基からなる群から選択された2個の
部分を含む水溶性アミンオキシド、炭素数が約10〜約18である1個のアルキ
ル部分、および炭素数が約1〜約3であるアルキル基およびヒドロキシアルキル
基からなる群から選択された2個の部分を含む水溶性ホスフィンオキシド、およ
び炭素数が約10〜約18である1個のアルキル部分、および炭素数が約1〜約
3であるアルキル基およびヒドロキシアルキル基からなる群から選択された1個
の部分を含む水溶性スルホキシドが挙げられる。
【0223】 半極性非イオン系洗剤界面活性剤は下記の式を有するアミンオキシド界面活性
剤を包含する。
【0224】
【化17】 式中、Rは炭素数が8〜22であるアルキル、ヒドロキシアルキル、またはア
ルキルフェニル基またはそれらの混合物であり、Rは炭素数が約2〜約3であ
るアルキレンまたはヒドロキシアルキレン基またはそれらの混合物であり、xは
0〜約3であり、各Rは炭素数が約1〜約3であるアルキルまたはヒドロキシ
アルキル基、または約1〜約3個のエチレンオキシド基を含むポリエチレンオキ
シド基である。R基は、例えば酸素または窒素原子を通して互いに結合し、環
構造を形成することができる。
【0225】 これらのアミンオキシド界面活性剤は特にC10〜C18アルキルジメチルア
ミンオキシドおよびC〜C12アルコキシエチルジヒドロキシエチルアミン
オキシドを包含する。
【0226】 米国特許第4,565,647号明細書、Llenado 、1986年1月21日公
布、に記載されてアルキル多糖で、炭素数が約6〜約30、好ましくは約10〜
約16である疎水性基、および約1.3〜約10、好ましくは約1.3〜約3、
最も好ましくは約1.3〜約2.7糖単位を含む多糖、例えばポリグリコシド、
の親水性基を有する。炭素数が5または6であるすべての還元糖を使用すること
ができ、例えばグルコース、ガラクトースおよびガラクトシル部分をグルコシル
部分に置換することができる(所望により疎水性基を2−、3−、4−、等の位
置に付加させ、グルコシドまたはガラクトシドに対してグルコースまたはガラク
トースを与える)。糖間結合は、例えば追加糖単位のある位置と、先行する糖単
位の2−、3−、4−、および/または6−位置の間にあってよい。
【0227】 所望により、あまり望ましくないが、疎水性部分と多糖部分を結合するポリア
ルキレンオキシド鎖があってよい。好ましいアルキレンオキシドはエチレンオキ
シドである。典型的な疎水性部分は、飽和化された、または不飽和化された、直
鎖または分岐鎖の、炭素数が約8〜約18、好ましくは約10〜約16であるア
ルキル基を包含する。好ましくは、アルキル基は直鎖状の飽和化されたアルキル
基である。アルキル基は、約3個までの水酸基を含むことができる、および/ま
たはポリアルキレンオキシド鎖は約10個までの、好ましくは5個未満のアルキ
レンオキシド部分を含むことができる。好適なアルキル多糖は、オクチル、ノニ
ルデシル、ウンデシルドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘ
キサデシル、ヘプタデシル、およびオクタデシル、ジ−、トリ−、テトラ−、ペ
ンタ−、およびヘキサグルコシド、ガラクトシド、ラクトシド、グルコース、フ
ルクトシド、フルクトースおよび/またはガラクトースである。好適な混合物に
は、ココナッツアルキル、ジ−、トリ−、テトラ−、およびペンタグルコシドお
よびタロウアルキルテトラ−、ペンタ−およびヘキサグルコシドが挙げられる。
【0228】 好ましいアルキルポリグリコシドは下記の式を有する。
【0229】 RO(C2nO)t(グリコシル) 式中、Rは、アルキル基の炭素数が約10〜約18、好ましくは約12〜約1
4であるアルキル、アルキル−フェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアル
キルフェニル、およびそれらの混合物からなる群から選択され、nは2または3
、好ましくは2であり、tは0〜約10、好ましくは0であり、xは約1.3〜
約10、好ましくは約1.3〜約3、最も好ましくは約1.3〜約2.7である
。グリコシルはグルコースに由来するのが好ましい。これらの化合物を製造する
には、アルコールまたはアルキルポリエトキシアルコールを最初に形成し、次い
でグルコース、またはグルコースの供給源と反応させグルコシドを形成する(1
−位置で付加)。次いで、追加のグリコシル単位をそれらの1−位置と先行する
グリコシル単位の2−、3−、4−、および/または6−位置、好ましくは主と
して2−位置、の間に付加させることができる。
【0230】 下記の式を有する脂肪酸アミド界面活性剤。
【0231】
【化18】 式中、Rは炭素数が7〜21(好ましくは約9〜約17)であるアルキル基で
あり、各Rは、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、
および−(CHからなる群から選択され、xは約1〜約3である。
【0232】 好ましいアミドはC〜C20アンモニアアミド、モノエタノールアミド、ジ
エタノールアミド、およびイソプロパノールアミドである。
【0233】 陽イオン系/両性 非第4級の陽イオン系洗剤界面活性剤も本発明の洗剤組成
物中に包含するはことができる。ここで有用な陽イオン系界面活性剤は、米国特
許第4,228,044号明細書、Cambre、1980年10月4日公布、に記載
されている。
【0234】 本洗剤組成物には両性(ampholytic)界面活性剤を配合することができる。これ
らの界面活性剤は、第2級または第3級アミンの脂肪族誘導体、あるいは複素環
式第2級および第3級アミンの脂肪族誘導体として広範囲に説明できるが、そこ
では脂肪族基は直鎖状または分岐鎖状でよい。脂肪族置換基の1種は炭素数が少
なくとも8、典型的な約8〜約18であり、少なくとも一つは陰イオン系の水溶
性付与基、例えばカルボキシ、スルホネート、サルフェートを含む。両性(ampho
lytic)界面活性剤の例に関しては、Laughlin et al.への米国特許第3,929
,678号明細書、1975年12月30日公布、段落19、18〜35行参照
。好ましい両性物質には、いわゆる狭いピークのアルキルエトキシレートおよび
〜C12アルキルフェノールアルコキシレート(特にエトキシレートおよび
混合エトキシ/プロポキシ)を包含するC12〜C18アルキルエトキシレート
(「AE」)、C12〜C18ベタインおよびスルホベタイン(スルタイン)、
10〜C18アミンオキシド、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0235】 ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤 本洗剤組成物はポリヒドロキシ脂肪
酸アミド界面活性剤も含むことができる。ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性
剤成分は、下記の構造式を有する化合物を含んでなる。
【0236】
【化19】 式中、RはH、C〜Cヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒド
ロキシプロピル、またはそれらの混合物であり、好ましくはC〜Cアルキル
、より好ましくはCまたはCアルキル、最も好ましくはCアルキル(すな
わちメチル)であり、RはC〜C31ヒドロカルビル、好ましくは直鎖状の
〜C19アルキルまたはアルケニル、より好ましくは直鎖状のC〜C17 アルキルまたはアルケニル、最も好ましくは直鎖状のC11〜C15アルキルま
たはアルケニル、またはそれらの混合物であり、Zは、ヒドロカルビル直鎖を有
し、その鎖に少なくとも3個の水酸基が直接結合したポリヒドロキシヒドロカル
ビルであるか、またはそのアルコキシル化(好ましくはエトキシル化またはプロ
ポキシル化)された誘導体である。Zは、好ましくは還元性アミノ化反応で還元
糖から得られ、より好ましくはZはグリシチルである。好適な還元糖には、グル
コース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノース、
およびキシロースが挙げられる。原料としては、高デキストロースコーンシロッ
プ、高フルクトースコーンシロップ、高マルトースコーンシロップ、ならびに上
記の個々の糖を使用することができる。これらのコーンシロップから、Zのため
の糖成分の混合物を得ることができる。無論、他の適当な原料を排除するもので
はない。Zは、好ましくは−CH−(CHOH)−CHOH、−CH(C
OH)−(CHOH)n−1−CHOH、−CH−(CHOH)(C
HOR’)(CHOH)−CHOHからなる群から選択されるが、ここでnは
3〜5の整数であり、R’はHまたは環状または脂肪族単糖である。最も好まし
い材料はnが4であるグリシチル、特に−CH−(CHOH)−CHOH
である。
【0237】 R’は、例えばN−メチル、N−エチル、N−プロピル、N−イソプロピル、
N−ブチル、N−2−ヒドロキシエチル、またはN−2−ヒドロキシプロピルで
よい。
【0238】 R−CO−N<は、例えばコカミド、ステアラミド、オレアミド、ラウラミ
ド、ミリスタミド、カプリカミド、パルミタミド、タロウアミド、等でよい。
【0239】 Zは1−デオキシグルシチル、2−デオキシフルクチチル、1−デオキシマル
チチル、1−デオキシラクチチル、1−デオキシガラクチチル、1−デオキシマ
ンニチル、1−デオキシマルト−トリオチチル、等でよい。
【0240】 ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの製造方法は、この分野では公知である。一般的
に、これらの物質は還元性アミノ化反応でアルキルアミンを還元糖と反応させ、
対応するN−アルキルポリヒドロキシアミンを形成し、次いで縮合/アミド化工
程でN−アルキルポリヒドロキシアミンを脂肪族エステルまたはトリグリセリド
と反応させ、N−アルキル,N−ポリヒドロキシ脂肪酸アミド生成物を形成する
ことにより製造することができる。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドを含む組成物の
製造方法は、例えば、それぞれここに参考として含める、英国特許第809,0
60号、Thomas Hedley & Co., Ltd.、1959年2月18日公開、米国特許第
2,965,576号、E.R. Wilson、1960年12月20日公布、および米
国特許第2,703,798号、Anthony M. Schwartz 、1955年3月8日公
布、および米国特許第1,985,424号、Piggott、1934年12月25
日公布、の各明細書に記載されている。
【0241】 B.顆粒状および/または粉末状洗濯用洗剤組成物 顆粒状および/または粉末状洗濯用洗剤組成物は、本発明の酵素顆粒に加えて
、好ましくはここに記載する1種以上の洗浄補助材料を含んでなる。
【0242】 洗浄補助材料 上に記載する様な本発明の洗濯用洗剤組成物は、本発明の酵素顆粒に加えて、
所望により、下記の洗浄補助材料を包含することができる。
【0243】 生物分解し得る様に分岐した界面活性剤 本発明は、少なくとも1種の生物分解し得る様に分岐した、および/または結
晶化度を乱した、および/または中鎖分岐した界面活性剤または界面活性剤混合
物を含んでなる。用語「生物分解し得る様に分岐した」および/または「結晶化
度を乱した」および/または「中鎖分岐した」(以下、頭字語「MCB」を使用
)は、その様な界面活性剤または界面活性剤混合物が、適度に非直線状の疎水性
部分を有する界面活性剤分子の存在を特徴とする、より詳しくは、界面活性剤の
疎水性部分が完全に線状でもなければ、生物分解性が不十分になる程度に分岐し
てもいないことを意味する。好ましい生物分解し得る様に分岐した界面活性剤は
、分岐していても、分岐していなくても、公知の市販されているLAS、ABS
、Exxal、Lial、等の種類とは明らかに異なっている。生物分解し得る様に分岐
した材料は、特定位置の軽度の分岐、例えば約1〜約3個のメチル、および/ま
たはエチル、および/またはプロピル、および/またはブチル分岐を疎水性部分
に含んでなり、分岐が界面活性剤の頭の基から遠くに、好ましくは疎水性部分の
中央に向かって位置している。典型的には、1〜3個の、好ましくはただ1個の
、その様な分岐が単一の疎水性部分上に存在することができる。その様な生物分
解し得る様に分岐した界面活性剤は、線状の脂肪族疎水性部分だけを有するか、
あるいは疎水性部分が環状脂肪族または芳香族置換基を包含することもできる。
一般的な線状のアルキルサルフェート、線状のアルキルポリ(アルコキシレート
)および線状のアルキルベンゼンスルホネート界面活性剤のMCB類似体が非常
に好ましく、該界面活性剤は、中鎖C〜C分岐したC〜C18アルキルサ
ルフェート、中鎖C〜C分岐したC〜C18アルキルエトキシル化、プロ
ポキシル化またはブトキシル化アルコール、中鎖C〜C分岐したC〜C アルキルエトキシサルフェート、中鎖C〜C分岐したC〜C16アルキ
ルベンゼンスルホネートおよびそれらの混合物から適宜選択される。陰イオン系
である場合、界面活性剤は一般的に酸または塩、例えばナトリウム、カリウム、
アンモニウムまたは置換されたアンモニウムの形態でよい。生物分解し得る様に
分岐した界面活性剤は、洗浄性能および/または冷水における有用性および/ま
たは硬水に対する耐性および/または使用上の経済性に著しい改善をもたらす。
その様な界面活性剤は、一般的に、公知のあらゆる種類の界面活性剤、例えば陰
イオン系、非イオン系、陽イオン系、または双生イオン系、に属することができ
る。生物分解し得る様に分岐した界面活性剤は、Procter & Gamble、Shell、お
よびSasolの製法により合成される。これらの界面活性剤は、国際特許第WO9
8/23712A号、06/04/98公開、第WO97/38957A号、1
0/23/97公開、第WO97/38956A号、10/23/97公開、第
WO97/39091A号、10/23/97公開、第WO97/39089A
号、10/23/97公開、第WO97/39088A号、10/23/97公
開、第WO97/39087A1号、10/23/97公開、第WO97/38
972A号、10/23/97公開、第WO98/23566A号、Shell、0
6/04/98公開、の各明細書、Sasolの技術会報、および下記のProcter & G
ambleに譲渡された審査中の出願に、より詳細に記載されている。
【0244】 ここで好ましい生物分解し得る様に分岐した界面活性剤は、下記の文献に詳細
記載されているMCB界面活性剤を包含する。
【0245】 国際特許第WO98/23712A号、06/04/98公開、は、下記の式
(1)を有するMCB第1級アルキルポリオキシアルキレンを包含するMCB非
イオン系界面活性剤の開示を包含する。
【0246】 CHCH(CH)C(R)H(CH)C(R)H(CH)C(R)H(
CH)(EO/PO)OH (1) 式中、分岐した第1級アルキル部分の総炭素数(R、RおよびR分岐を包含
するが、EO/POアルコキシ部分の炭素原子は包含しない)は好ましくは14
〜20であり、この界面活性剤混合物に関して、MCB第1級アルキル疎水性部
分の総炭素数は好ましくは14.5〜17.5であり、より好ましくは15〜1
7であり、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素および1〜3Cアル
キル、好ましくはメチルから選択されるが、ただし、R、RおよびRのすべ
てが水素であることはなく、zが1である場合、少なくともRまたはRは水素
ではなく、wは0〜13の整数であり、xは0〜13の整数であり、yは0〜1
3の整数であり、zは少なくとも1の整数であり、w+x+y+zは8〜14で
あり、EO/POは、好ましくはエトキシ、プロポキシおよび混合エトキシ/プ
ロポキシ基から選択され、その際、mは少なくとも1、好ましくは3〜30、よ
り好ましくは5〜20、最も好ましくは5〜15である。その様なMCB非イオ
ン系化合物は、代わりにブチレンオキシドに由来する部分を包含することができ
、−OH部分は、従来の非イオン系界面活性剤に使用される、良く知られている
末端キャップ部分により置き換えることができる。
【0247】 国際特許第WO97/38957A号明細書、10/23/97公開、は、式
R−CHCHCH(Me)CH−R−CHOH(I)およびHOCH
R−CH−CH−CH(Me)−R’(II)を有する中鎖〜近中鎖分岐したアル
コールを開示しているが、(A)式RCH=CHおよびRCH=CHのア
ルファ−オレフィンを二量体化し、式R(CH−C(R)=CHおよ
びR(CH−C(R)=CHのオレフィンを形成すること、(B)(i)
オレフィンを異性化し、次いでOxo条件下でそれらを一酸化炭素/水素と反応さ
せるか、または(ii)工程(A)から得たオレフィンをOxo条件下でCO/H
直接反応させることを含んでなる。上記の式中、R、R=3〜7Cの線状アル
キルである。
【0248】 国際特許第WO97/38957A号明細書は、(i)(I)または(II)の硫酸化に
よるMCBアルキルサルフェート界面活性剤の製造、(ii)(I)または(II)をエト
キシル化し、次いで硫酸化することを含んでなるMCBアルキルエトキシサルフ
ェートの製造、(iii)(I)または(II)またはそれらのアルデヒド中間体の酸化を含
んでなるMCBアルキルカルボキシレート界面活性剤の製造、および(iv)供給原
料として分岐したアルキルカルボキシレートを使用する、MCBアシルタウレー
ト、MCBアシルイセチオネート、MCBアシルサルコシネートまたはMCBア
シルN−メチルグルカミド界面活性剤の製造も開示している。
【0249】 国際特許第WO97/38956A号明細書、10/23/97公開、は、中
鎖〜近中鎖分岐したアルファ−オレフィンの製造方法であって、(a)一酸化炭
素と水素の混合物を製造し、(b)この混合物を、触媒の存在下で、Fischer-Tr
opsch条件下で反応させ、上記のオレフィンを含んでなる炭化水素混合物を製造
し、(c)オレフィンを炭化水素混合物から分離することにより行なう方法を開
示している。国際特許第WO97/38956A号明細書はさらに、Oxo条件下
で上記のオレフィンをCO/Hと反応させることによる、中鎖〜近中鎖分岐し
たアルコールの製造も開示している。これらのアルコールは、(1)アルコール
の硫酸化によるMCBサルフェート界面活性剤、(2)アルコールをエトキシル
化し、次いで硫酸化することによるMCBアルキルエトキシサルフェート、また
は(3)アルコールまたはそれらのアルデヒド中間体を酸化することによる分岐
したアルキルカルボキシレート界面活性剤の製造に使用することができる。形成
される分岐したカルボキシレートは、分岐したアシルタウレート、アシルイセチ
オネート、アシルサルコシネートまたはアシルN−メチルグルカミド界面活性剤
を製造するための供給原料として使用できる。
【0250】 国際特許第WO97/39091A号明細書、10/23/97公開、は、少
なくとも0.5(好ましくは5、より好ましくは10、最も好ましくは20)重
量%の、式(I)A−X−B(I)の長アルキル鎖MCB界面活性剤を含んでな
る洗剤界面活性剤組成物を開示している。Aは、9〜22(特に12〜18)C
のMCBアルキル疎水性部分であり、(i)X−B部分に付加している、8〜21
Cの最も長い炭素直鎖、(ii)この最も長い直鎖から分岐している、1〜3Cアル
キル部分、(iii)最も長い炭素直鎖の炭素に、CHB部分に付加しているC1
から数えて2C位置の範囲内にある位置で、オメガ−2炭素(末端Cから2C引
いた)に直接付加している少なくとも1個の分岐したアルキル部分を有し、(iv)
界面活性剤組成物は、A−X部分にある平均総炭素数が14.5〜17.5(特
に15〜17)であり、Bは、好ましくはサルフェート、スルホネート、ポリオ
キシアルキレン(特にポリオキシエチレンまたはポリオキシプロピレン)、アル
コキシル化サルフェート、ポリヒドロキシ部分、ホスフェートエステル、グリセ
ロールスルホネート、ポリグルコネート、ポリホスフェートエステル、ホスホネ
ート、スルホスクシネート、ポリアルコキシル化カルボキシレート、グルカミド
、タウリネート、サルコシネート、グリシネート、イセチオネート、モノ−/ジ
−アルカノール−アミド、モノアルカノールアミドサルフェート、ジグリコール
アミドおよびそれらのサルフェート、グリセリルエステルおよびそれらのサルフ
ェート、グリセロールエーテルおよびそれらのサルフェート、ポリグリセロール
エーテルおよびそれらのサルフェート、ソルビタンエステル、ポリアルコキシル
化ソルビタンエステル、アンモニオ−アルカン−スルホネート、アミドプロピル
ベタイン、アルキル化第4級化合物、アルキル化/ポリ−ヒドロキシアルキル化
(オキシプロピル)第4級化合物、イミダゾリン、2−イルスクシネート、スル
ホン化アルキルエステルおよびスルホン化脂肪酸から選択された親水性部分(界
面活性剤の頭の基)であり、X−は−CH−または−C(O)−である。国際
特許第WO97/39091A号明細書は、(a)0.001〜99%の洗剤界
面活性剤(I)および(b)1〜99.999%の補助成分を含んでなる洗濯用
洗剤または他の洗浄組成物も開示している。
【0251】 国際特許第WO97/39089A号明細書、10/23/97公開、は、(
a)界面活性剤系の一部として0.1〜50(特に1〜40)重量%の、式(I
)の中鎖分岐した界面活性剤、(b)界面活性剤系の別の一部として0.1〜5
0重量%の共界面活性剤、(c)1〜99.7重量%の溶剤、および(d)0.
1〜75重量%の補助成分を含んでなる液体洗浄組成物を開示している。式(I
)はA−CH−Bであり、A=9〜22(特に12〜18)CのMCBアルキ
ル疎水性部分であり、(i)X−B部分に付加している、8〜21Cの最も長い炭
素直鎖、(ii)この最も長い直鎖から分岐している、1〜3Cアルキル部分、(iii
)最も長い炭素直鎖の炭素に、CHB部分に付加しているNo.1炭素から数えて
2C位置の範囲内にある位置で、オメガ−2炭素(末端Cから2C引いた)に直
接付加している少なくとも1個の分岐したアルキル部分を有し、(iv)界面活性剤
組成物は、A−X部分にある平均総炭素数が14.5〜17.5(特に15〜1
7)であり、Bは、サルフェート、ポリオキシアルキレン(特にポリオキシエチ
レンおよびポリオキシプロピレン)およびアルコキシル化サルフェートから選択
された親水性部分である。
【0252】 国際特許第WO97/39088A号明細書、10/23/97公開、は、0
.001〜100%の、下記の式(I)のMCB第1級アルキルアルコキシル化
サルフェートを含んでなる界面活性剤を開示している。
【0253】 CHCH(CH)CHR(CH)CHR(CH)CHR(CH) OSOM (1) 式中、R、RおよびRを包含する化合物(I)の総炭素数は好ましくは14
〜20であり、分岐したアルキル部分の総炭素数は好ましくは14.5〜17.
5(特に15〜17)であり、R、RおよびRは、Hおよび1〜3Cアルキ
ル(特にMe)から選択されるが、ただし、R、RおよびRのすべてがHで
あることはなく、z=1である場合、少なくともRまたはRはHではなく、M
は、特にNa、K、Ca、Mg、式N(II)の第4級アルキル
アンモニウムから選択された陽イオンであり、Mは特にNaおよび/またはKで
あり、R、R、R、RはH、1〜22Cアルキレン、4〜22Cの分岐
したアルキレン、1〜6Cアルカノール、1〜22Cアルケニレン、および/ま
たは4〜22Cの分岐したアルケニレンから選択され、w、x、yは0〜13で
あり、zは少なくとも1であり、w+x+y+zは8〜14である。国際特許第
WO97/39088A号明細書は、(1)上記式(I)の分岐した第1級アル
キルサルフェートの混合物を含んでなる界面活性剤組成物[Mは水溶性の陽イオ
ンであり、Rが1〜3Cアルキルである場合、z=1の界面活性剤とz=2以
上の界面活性剤の比は好ましくは少なくとも1:1(特に1:100)である]
、(2)(a)0.001〜99%の、下記の式(III)および/または(IV)のM
CB第1級アルキルアルコキシル化サルフェート CH(CH)CH(CH)(CH)CHOSOM (III) CH(CH)CH(CH)(CH)CH(CH)CHOSOM (IV)
(式中、a、b、dおよびeは整数であり、好ましくはa+b=10〜16、d
+e=8〜14であり、a+b=10である場合、a=2〜9であり、b=1〜
8であり、a+b=11である場合、a=2〜10であり、b=1〜9であり、
a+b=12である場合、a=2〜11であり、b=1〜10であり、a+b=
13である場合、a=2〜12であり、b=1〜11であり、a+b=14であ
る場合、a=2〜13であり、b=1〜12であり、a+b=15である場合、
a=2〜14であり、b=1〜13であり、a+b=16である場合、a=2〜
14であり、b=1〜14であり、d+e=8である場合、d=2〜7であり、
e=1〜6であり、d+e=9である場合、d=2〜8であり、e=1〜7であ
り、d+e=10である場合、d=2〜9であり、e=1〜8であり、d+e=
11である場合、d=2〜10であり、e=1〜9であり、d+e=12である
場合、d=2〜11であり、e=1〜10であり、d+e=13である場合、d
=2〜12であり、e=1〜11であり、d+e=14である場合、d=2〜1
3であり、e=1〜12である)、および(b)1〜99.99重量%の洗剤補
助成分を含んでなる洗剤組成物、(3)下記の式(V)を有する中鎖分岐した第
1級アルキルサルフェート界面活性剤 CHCH(CH)CHR(CH)CHR(CH)OSOM (
V) (式中、x、y=0〜12であり、zは少なくとも2であり、x+y+z=11
〜14であり、RおよびRの両方がHではなく、RまたはRの一方がH
である場合、他方はMeであり、x+y+zは12または13ではなく、R
Hであり、RがMeである場合、z=3である場合はx+yは11ではなく、
z=5である場合はx+yは9ではない)、(4)式(III)のアルキルサルフェ
ート(aおよびbは整数であり、a=b=12または13であり、a=2〜11
、b=1〜10であり、MはNa、K、および所望により置換されたアンモニウ
ムである)、(5)式(IV)のアルキルサルフェート[dおよびeは整数であり、
d=eは10または11であり、d=eが10である場合、d=2〜9であり、
e=1〜8であり、d=eが11である場合、d=2〜10であり、e=1〜9
であり、mはNa、K、および所望により置換されたアンモニウム(特にNa)
である]、(6)3−、4−、5−、6−、7−、8−、9−、10−、11−
、12−または13−メチルペンタデカノールサルフェート、3−、4−、5−
、6−、7−、8−、9−、10−、11−、12−、13−、または14−メ
チルヘキサデカノールサルフェート、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−
、2,7−、2,8−、2,9−、2,10−、2,11−、2,12−メチル
テトラデカノールサルフェート、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、2
,7−、2,8−、2,9−、2,10−、2,11−、2,12−、または2
,13−メチルペンタデカノールサルフェートおよび/またはこれらの化合物の
混合物から選択されたメチル分岐した第1級アルキルサルフェートも開示してい
る。
【0254】 国際特許第WO97/39087A号明細書、10/23/97公開、は、0
.001〜100%の、式(I)の中鎖分岐した第1級アルキルアルコキシル化
サルフェートを含んでなる界面活性剤組成物を開示しているが、そこでは、R、
およびRを包含するが、EO/POアルコキシ部分のC原子を包含しない
化合物(I)中の総炭素数は14〜20であり、分岐したアルキル部分における
C原子の総数は平均14.5〜17.5(特に15〜17)であり、R、R
よびR=Hまたは1〜3Cアルキル(特にMe)であり、R、RおよびR のすべてがHであることはなく、z=1である場合、少なくともRまたはR
Hではなく、M=特にNa、K、Ca、Mg、式(II)の第4級アルキルアミンか
ら選択された陽イオンであり(Mは特にNaおよび/またはKである)、R
、R、R=H、1〜22Cアルキレン、4〜22Cの分岐したアルキレ
ン、1〜6Cアルカノール、1〜22Cアルケニレン、および/または4〜22
Cの分岐したアルケニレンであり、w、x、y=0〜13であり、zは少なくと
も1であり、w+x+y+z=8〜14であり、EO/POはアルコキシ部分、
特にエトキシおよび/またはプロポキシであり、mは少なくとも0.01、特に
0.1〜30、より好ましくは0.5〜10、最も好ましくは1〜5である。ま
た、(1)式(I)の分岐した第1級アルキルアルコキシル化サルフェートの混
合物を含んでなる界面活性剤組成物(R=1〜3Cアルキルである場合、z=
2以上の界面活性剤とz=1の界面活性剤の比は少なくとも1:1、特に1.5
:1、より好ましくは3:1、最も好ましくは4:1である)、(2)(a)0
.001〜99%の、式(III)および/または(IV)の中鎖分岐した第1級アルキ
ルアルコキシル化サルフェート(式中、Mは上記と同様であり、a、b、dおよ
びeは整数であり、a+b=10〜16、d+e=8〜14であり、a+b=1
0である場合、a=2〜9であり、b=1〜8であり、a+b=11である場合
、a=2〜10であり、b=1〜9であり、a+b=12である場合、a=2〜
11であり、b=1〜10であり、a+b=13である場合、a=2〜12であ
り、b=1〜11であり、a+b=14である場合、a=2〜13であり、b=
1〜12であり、a+b=15である場合、a=2〜14であり、b=1〜13
であり、a+b=16である場合、a=2〜14であり、b=1〜14であり、
d+e=8である場合、d=2〜7であり、e=1〜6であり、d+e=9であ
る場合、d=2〜8であり、e=1〜7であり、d+e=10である場合、d=
2〜9であり、e=1〜8であり、d+e=11である場合、d=2〜10であ
り、e=1〜9であり、d+e=12である場合、d=2〜11であり、e=1
〜10であり、d+e=13である場合、d=2〜12であり、e=1〜11で
あり、d+e=14である場合、d=2〜13であり、e=1〜12である)、
および(b)1〜99.99重量%の洗剤補助成分を含んでなる洗剤組成物、(
3)式(V)を有するMCB第1級アルキルアルコキシル化サルフェート界面活
性剤(式中、R1、R2、M、EO/PO、mは上記と同様であり、x、y=0〜
12であり、zは少なくとも2であり、x+y+z=11〜14である)、(4
)式(III)の中鎖分岐したアルキルアルコキシル化サルフェート(a=2〜11
、b=1〜10であり、a+b=12または13であり、M、EO/POおよび
mは上記と同様である)、(5)式(IV)の中鎖分岐したアルキルアルコキシル化
サルフェート化合物[d+eは10または11であり、d+eが10である場合
、d=2〜9であり、e=1〜8であり、d+eが11である場合、d=2〜1
0であり、e=1〜9であり、Mは上記と同様(特にNa)であり、EO/PO
およびmは上記と同様である]、および(6)3−、4−、5−、6−、7−、
8−、9−、10−、11−、12−または13−メチルペンタデカノールエト
キシル化サルフェート、3−、4−、5−、6−、7−、8−、9−、10−、
11−、12−、13−、または14−メチルヘキサデカノールエトキシル化サ
ルフェート、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、2,7−、2,8−、
2,9−、2,10−、2,11−、2,12−メチルテトラデカノールエトキ
シル化サルフェート、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、2,7−、2
,8−、2,9−、2,10−、2,11−、2,12−、または2,13−メ
チルペンタデカノールエトキシル化サルフェートおよび/またはこれらの化合物
の混合物から選択されたメチル分岐した第1級アルキルエトキシル化サルフェー
トも開示している。これらの化合物は、平均エトキシル化度0.1〜10でエト
キシル化されている。
【0255】 国際特許WO97/38972A号明細書、10/23/97公開、は、長鎖
アルキルサルフェート界面活性剤混合物の製造方法であって、(a)SOで、
好ましくは流下フィルム型反応器で、平均炭素鎖長が少なくとも14.5〜17
.5である長鎖脂肪族アルコール混合物を硫酸化すること(該アルコール混合物
は少なくとも10%、好ましくは少なくとも25%、より好ましくは少なくとも
50%、さらに好ましくは少なくとも75%、最も好ましくは少なくとも95%
の、式(I)を有するMCB脂肪族アルコールを含んでなり、その際、R、R 、R=Hまたは1〜3Cアルキル、好ましくはメチル、であるが、ただし、R
、RおよびRのすべてがHであることはなく、z=1である場合、少なくと
もRまたはRはHではなく、w、z、y=整数0〜13であり、z=少なくと
も1の整数であり、w+x+y+z=8〜14であり、式(I)の分岐した第1
級アルキル部分(R、RおよびR分岐を包含する)の総炭素数は14〜20
であり、さらにこのアルコール混合物に関して、式(I)を有する分岐した第1
級アルキル部分の平均炭素総数は>14.5〜17.5、好ましくは>15〜1
7である)、および(b)工程(a)で製造されたアルキルサルフェート酸を、
好ましくはKOH、NaOH、アンモニア、モノエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、およびそれらの混合物から選択された塩基を使用して中和すること
を含んでなる方法を開示している。また、長鎖アルキルアルコキシル化サルフェ
ート界面活性剤混合物の組成物の製造方法であって、特定の長鎖脂肪族アルコー
ル混合物をアルコキシル化し、得られたポリオキシアルキレンアルコールをSO で硫酸化し、得られたアルキルアルコキシレートサルフェート酸を中和するこ
とを含んでなる方法も開示している。あるいは、アルキルアルコキシル化サルフ
ェートは、ポリオキシアルキレンアルコールから、SOによる硫酸化および中
和により、直接製造することもできる。
【0256】 国際特許第WO98/23566A号明細書、06/04/98公開、は、炭
素数が8〜36で、1モルあたりの平均分岐数が0.7〜3であり、エチルおよ
びメチル分岐を含んでなる分岐した第1級アルコール組成物を開示している。ま
た、(1)上記の分岐した第1級アルコール組成物をオキシラン化合物と反応さ
ることにより製造できる分岐した第1級アルコキシレート、(2)上記の第1級
アルコール組成物を硫酸化することにより製造できる分岐した第1級アルコール
サルフェート、(3)上記の分岐したアルコール組成物をアルコキシル化および
硫酸化することにより製造できる分岐したアルコキシル化第1級アルコールサル
フェート、(4)上記の分岐した第1級アルコール組成物を酸化することにより
製造できる分岐した第1級アルコールカルボキシレート、(5)(a)(1)の
分岐した第1級アルコールアルコキシレート、(2)の分岐した第1級アルコー
ルサルフェート、(3)の分岐したアルコキシル化第1級アルコールサルフェー
トから選択された界面活性剤、(b)ビルダー、および(c)所望により、発泡
抑制剤、酵素、漂白剤、漂白活性剤、光学ブライトナー、共ビルダー、ヒドロト
ロピー剤および安定剤から選択された添加剤を含んでなる洗剤組成物も開示して
いる。第1級アルコール組成物、およびそこから製造されるサルフェート、アル
コキシレート、アルコキシサルフェートおよびカルボキシレートは、良好な冷水
洗浄性および生物分解性を示す。
【0257】 ここで有用な生物分解し得る様に分岐した界面活性剤は、審査中の、共に譲渡
された特許出願(P&G CaseNo.7303P、7304P)に記載されて
いる変性アルキル芳香族化合物、特に変性アルキルベンゼンスルホネート界面活
性剤も包含する。より詳しくは、これらの界面活性剤は、(P&G CaseNo
.6766P)アルキルアリールスルホネート界面活性剤系を包含し、該界面活
性剤系は、該界面活性剤系の約10〜約100重量%の、2種類以上の、式(B
−Ar−D)(Mq+の結晶化度が乱されたアルキルアリールスルホネー
ト界面活性剤を含んでなり、式中、DはSO であり、Mは陽イオンまたは陽
イオン混合物であり、qは該陽イオンの原子価であり、aおよびbは、該組成物
が電気的に中性になる様に選択された数であり、Arはベンゼン、トルエン、お
よびそれらの組合せから選択され、Bは、炭素数が5〜20である少なくとも1
個の第1級ヒドロカルビル部分および1個以上の結晶化度を乱す部分の合計を含
んでなり、該結晶化度を乱す部分が該ヒドロカルビル部分を中断するか、または
該ヒドロカルビル部分から分岐しており、該アルキルアリールスルホネート界面
活性剤系は、CST試験により測定したナトリウム臨界溶解度温度が約40℃を
超えない程度に結晶化度の乱れを有し、さらに、該アルキルアリールスルホネー
ト界面活性剤系は、改良SCAS試験により測定して、テトラプロピレンベンゼ
ンスルホネートを超える生物分解性百分率、およびB中の非第4級と第4級炭素
原子の重量比が少なくとも約5:1である。
【0258】 その様な組成物は、(P&G CaseNo.7303P)界面活性剤混合物も
包含し、該界面活性剤混合物は、(a)約60〜約95重量%(好ましくは約6
5〜約90重量%、より好ましくは約70〜約85重量%)の、下記の式(I)
を有する分岐したアルキルベンゼンスルホネートの混合物
【化20】 [式中、Lは、炭素および水素からなる非環式脂肪族部分であり、2個のメチル
末端基を有し、該分岐したアルキルベンゼンスルホネートの混合物は、2種類以
上の(好ましくは少なくとも3種類の、所望によりそれより多くの)、該式(I
)の陰イオンの分子量が異なった該化合物を含み、該分岐したアルキルベンゼン
スルホネートの混合物は、平均炭素含有量が約10.0〜約14.0(好ましく
は約11.0〜約13.0、より好ましくは約11.5〜約12.5)炭素原子
であることを特徴としており、該平均炭素含有量は、R、LおよびR中の炭
素原子の総数を基にしており(好ましくは該R、LおよびR中の炭素原子の
総数は9〜15、より好ましくは10〜14である)、さらに、LはA、R
よびR以外の置換基を持たず、Mは、陽イオンまたは陽イオン混合物(好まし
くはH、Na、K、Ca、Mgおよびそれらの混合物から選択され、より好まし
くはH、Na、K、およびそれらの混合物から選択され、さらに好ましくはH、
Na、およびそれらの混合物から選択される)であり、原子価q(典型的には1
〜2、好ましくは1)を有し、aおよびbは、該化合物が電気的に中性になる様
に選択された整数であり(aは典型的には1〜2、好ましくは1であり、bは1
である)、RはC〜Cアルキル(好ましくはC〜Cアルキル、より好
ましくはメチル)であり、RはHおよびC〜Cアルキルから選択され(好
ましくはHおよびC〜Cアルキル、より好ましくはHおよびメチルから選択
されるが、ただし、該分岐したアルキルベンゼンスルホネートの少なくとも約0
.5、より好ましくは0.7、より好ましくは0.9〜1.0モル画分で、R はHである)、Aはベンゼン部分であり(典型的には、Aは−C部分であ
り、式(I)のSO部分はL部分に対してパラ位置にあるが、ある比率で、通
常は約5重量%以下、好ましくは0〜5重量%の比率で、SO部分はLに対し
てオルト位置にある)]、および(b)約5〜約60重量%(好ましくは約10
〜約35重量%、より好ましくは約15〜約30重量%)の、下記の式(II)を有
する分岐していないアルキルベンゼンスルホネートの混合物を含んでなり、
【化21】 [式中、a、b、M、Aおよびqは上に定義した通りであり、Yは、炭素および
水素からなる、2個のメチル末端基を有する、置換されていない線状脂肪族部分
であり、Yは平均炭素含有量が約10.0〜約14.0(好ましくは約11.0
〜約13.0、より好ましくは約11.5〜約12.5炭素原子)である(好ま
しくは該分岐していないアルキルベンゼンスルホネートの混合物はさらに、Y中
の炭素原子の総数が9〜15、より好ましくは10〜14であることを特徴とす
る)]、該組成物はさらに、2/3−フェニルインデックスが約350〜約10
,000(好ましくは約400〜約1200、より好ましくは約500〜約70
0である)である(やはり好ましくは、該界面活性剤混合物は、2−メチル−2
−フェニルインデックスが約0.3未満、好ましくは約0.2未満、より好まし
くは約0.1未満、さらに好ましくは0〜0.05である)ことを特徴とする。
【0259】 アルキルベンゼンから誘導される型の中鎖分岐した界面活性剤は、ベンゼンを
アルキル化剤混合物でアルキル化する工程、(I)の生成物をスルホン化する工程
、および(II)の生成物を中和させる工程を含んでなる製法の生成物を含んでなる
界面活性剤混合物も包含し、該アルキル化剤混合物は、(a)約1〜約99.9
重量%の分岐したC〜C20モノオレフィン[該分岐したモノオレフィンは、
式RLR(式中、Lは、炭素および水素からなる非環式脂肪族部分であり、
2個の末端メチルを含み、RはC〜Cアルキルであり、RはHおよびC 〜Cアルキルから選択される)の分岐したパラフィンを脱水素化することに
より形成される分岐したモノオレフィンの構造と同等の構造を有する]、および
(b)約0.1〜約85重量%のC〜C20線状脂肪族オレフィンを含んでな
り、該アルキル化剤混合物は、該C〜C20範囲内で少なくとも2種類の異な
った炭素数を有する該分岐したC〜C20モノオレフィンを含み、平均炭素含
有量が約9.5〜約14.5炭素原子であり、該成分(a)と(b)の重量比が
少なくとも約15:85である。
【0260】 漂白系 本発明の洗濯用組成物は、漂白系を含んでなることができる。漂白系
は、典型的には、「漂白剤」(過酸化水素の供給源)および「開始剤」または「
触媒」を含んでなる。存在する場合、漂白剤は典型的には組成物の約1重量%か
ら、好ましくは約5重量%から、約30重量%まで、好ましくは約20重量%ま
での量である。存在する場合、漂白活性剤の量は、漂白剤に加えて漂白活性剤を
含んでなる漂白組成物の、典型的には約0.1重量%から、好ましくは約0.5
重量%から、約60重量%まで、好ましくは約40重量%までである。
【0261】 漂白剤 過酸化水素供給源は、Kirk Othmer's Encyclopedia of Chemical Tec
hnology, 4th Ed (1992, John Wiley & Sons), Vol. 4, pp. 271-300「漂白剤(
調査)」に詳細に記載されており、各種の被覆された、および変性された形態を
包含する様々な形態の過ホウ酸ナトリウムおよび過炭酸ナトリウムを包含する。
【0262】 ここで使用する過酸化水素の好ましい供給源は、過酸化水素自体を包含するす
べての都合の良い供給源でよい。例えば、過ホウ酸塩、例えば過ホウ酸ナトリウ
ム(すべての水和物でよいが、好ましくは一または四水和物)、炭酸ナトリウム
過酸化水素化物または同等の過炭酸塩、ピロリン酸ナトリウム過酸化水素化物、
尿素過酸化水素化物、または過酸化ナトリウムをここで使用できる。有効酸素の
供給源、例えば過硫酸塩漂白剤(例えばOXONE、DuPont製造)も有用である。過
ホウ酸ナトリウム一水和物および過炭酸ナトリウムが特に好ましい。すべての都
合の良い過酸化水素供給源の混合物も使用できる。
【0263】 好ましい過炭酸塩漂白剤は、平均粒子径が約500ミクロン〜約1,000ミ
クロンであり、約200ミクロンより小さい粒子が約10重量%以下であり、約
1,250ミクロンより大きい粒子が約10重量%以下である。所望により、過
炭酸塩はケイ酸塩、ホウ酸塩または水溶性界面活性剤で被覆することができる。
過炭酸塩は様々な商業的供給源、例えばFMC、SolvayおよびTokai Denka 、か
ら入手できる。
【0264】 本発明の組成物は、漂白剤として塩素型漂白材料も含んでなることができる。
その様な薬剤はこの分野で良く知られており、例えばジクロロイソシアヌル酸ナ
トリウム(「NaDCC」)を包含する。塩素型漂白剤は、酵素を含んでなる組
成物にはあまり好ましくない。
【0265】 (a)漂白活性剤 好ましくは、組成物中の過酸素漂白剤成分は、漂白活性剤
(過酸前駆物質)と共に処方する。活性剤は、組成物の約0.01重量%から、
好ましくは約0.5重量%から、より好ましくは約1重量%から、約15重量%
まで、好ましくは約10重量%まで、より好ましくは約8重量%までの量で存在
する。好ましい活性剤は、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、ベン
ゾイルカプロラクタム(BzCL)、4−ニトロベンゾイルカプロラクタム、3
−クロロベンゾイルカプロラクタム、ベンゾイルオキシベンゼンスルホネート(
BOBS)、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)、安息香酸フ
ェニル(PhBz)、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネート(C10−OB
S)、ベンゾイルバレロラクタム(BZVL)、オクタノイルオキシベンゼンス
ルホネート(C−OBS)、過加水分解性(perhydrolyzable)エステルおよび
それらの混合物からなる群から選択され、ベンゾイルカプロラクタムおよびベン
ゾイルバレロラクタムが最も好ましい。pH領域約8〜約9.5において特に好
ましい漂白活性剤は、OBSまたはVL離脱基を有する活性剤である。
【0266】 好ましい疎水性漂白活性剤には、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(N
OBS)、4−[N−(ノナノイル)アミノヘキサノイルオキシ]−ベンゼンス
ルホネートナトリウム塩(NACA−OBS)(その例は米国特許第5,523
,434号明細書に開示されている)、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネー
ト(LOBSまたはC12−OBS)、10−ウンデセノイルオキシベンゼンス
ルホネート(UDOBSまたはC11−OBS、10位置に不飽和を含む)、お
よびデカノイルオキシ安息香酸(DOBA)が挙げられるが、これらに限定する
ものではない。
【0267】 好ましい漂白活性剤は、すべてここに参考として含める米国特許第5,698
,504号、Christie et al.、1997年12月6日公布、第5,695,6
79号、Christie et al.、1997年12月9日公布、第5,686,401
号、Willey et al.、1997年11月11日公布、第5,686,014号、H
artshorn et al.、1997年11月11日公布、第5,405,412号、Wil
ley et al.、1995年4月11日公布、第5,405,413号、Willey et
al.、1995年4月11日公布、第5,130,045号、Mitchell et al.、
1992年7月14日公布、および第4,412,934号、Chung et al.、1
983年11月1日公布、および審査中の米国特許出願第08/709,072
号、08/064,564号の各明細書に記載されている活性剤である。
【0268】 本発明における過酸素漂白化合物(AvOとして)と漂白活性剤のモル比は、
一般的に少なくとも1:1、好ましくは約20:1から、より好ましくは約10
:1から、約1:1まで、好ましくは約3:1までである。
【0269】 第4級置換された漂白活性剤も包含することができる。本洗濯用組成物は、好
ましくは第4級置換された漂白活性剤(QSBA)または第4級置換された過酸
(QSP)、より好ましくは前者を含んでなる。好ましいQSBA構造は、すべ
てここに参考として含める、米国特許第5,686,015号、Willey et al.
、1997年11月11日公布、第5,654,421号、Taylor et al.、1
997年8月5日公布、第5,460,747号、Gosselink et al.、1995
年10月24日公布、第5,584,888号、Miracle et al.、1996年1
2月17日公布、および第5,578,136号、Taylor et al.、1996年
11月26日公布、の各明細書にさらに記載されている。
【0270】 ここで有用な非常に好ましい漂白活性剤は、それぞれ上に記載した米国特許第
5,698,504号、第5,695,679号、および第5,686,014
号の各明細書に開示されている様なアミド置換された材料である。その様な漂白
活性剤の好ましい例には、(6−オクタンアミドカプロイル)オキシベンゼンス
ルホネート、(6−ノナンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート、(
6−デカンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート、およびそれらの混
合物が挙げられる。
【0271】 それぞれ上に記載した米国特許第5,698,504号、第5,695,67
9号、および第5,686,014号、および第4,966,723号、Hodge
et al.、1990年10月30日公布、の各明細書に開示されている他の有用な
活性剤は、ベンゾオキサジン型活性剤、例えばC環に1,2位置で--C(
O)OC(R)=N−部分が縮合している物質、を包含する。
【0272】 活性剤および具体的な用途に応じて、使用時のpHが約6〜約13、好まし
くは約9.0〜約10.5である漂白系から良好な漂白結果を得ることができる
。典型的には、例えば電子吸引部分を有する活性剤は近中性または準中性pH領
域に使用される。その様なpHを確保するには、アルカリおよび緩衝剤を使用す
ることができる。
【0273】 それぞれ上に記載した米国特許第5,698,504号、第5,695,67
9号、および第5,686,014号の各明細書に開示されている様なアシルラ
クタム活性剤、特にアシルカプロラクタム(例えば国際特許第WO94−281
02A号明細書参照)およびアシルバレロラクタム(ここに参考として含める米
国特許第5,503,639号明細書、Willey et al.、1996年8月2日公
布、参照)がここで非常に有用である。
【0274】 (b)有機過酸化物、特に過酸化ジアシル これらの物質は、すべてここに参
考として含めるKirk Othmer, Encyclopedia of Chemical Technology, Vol. 17,
John Wiley & Sons, 1982 27-90 頁、特に63-72 頁に詳細に記載されている。
過酸化ジアシルを使用する場合、染み形成/被膜形成にほとんど悪影響を及ぼさ
ないのが好ましい。
【0275】 (c)金属含有漂白剤触媒 本発明の組成物および方法は、漂白組成物に使用
するのに有効な金属含有漂白剤触媒を使用する。マンガンおよびコバルト含有漂
白剤触媒が好ましい。
【0276】 金属含有漂白剤触媒の一種は、特定の漂白剤触媒活性を有する遷移金属陽イオ
ン、例えば銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデン、またはマ
ンガンの陽イオン、漂白剤触媒活性がほとんど、またはまったく無い補助金属陽
イオン、例えば亜鉛またはアルミニウムの陽イオン、および触媒および補助金属
陽イオンに対して限定された安定度定数を有する金属イオン封鎖剤、特にエチレ
ンジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸酸)およ
びそれらの水溶性塩を含んでなる触媒系である。その様な触媒は米国特許第4,
430,243号明細書、Bragg、1982年2月2日公布、に記載されている
【0277】 マンガン金属錯体 所望により、本組成物はマンガン化合物により触媒作用さ
せることができる。その様な化合物および使用量はこの分野で良く知られており
、例えば米国特許第5,576,282号、第5,246,621号、第5,2
44,594号、第5,194,416号、および第5,114,606号、お
よび公開ヨーロッパ特許出願第549,271A1号、第549,272A1号
、第544,440A2号、および第544,490A1号、の各明細書に開示
されているマンガン系触媒を包含する。これらの触媒の好ましい例には、Mn (u−O)(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン
)-(PF)、MnIII (u−O)(u−OAc)(1,4,7−トリメ
チル−1,4,7−トリアザシクロノナン)-(ClO)、MnIV (u−
O)(1,4,7−トリアザシクロノナン)-(ClO)、MnIIIMn
IV (u−O)(u−OAc) (1,4,7−トリメチル−1,4,7−ト
リアザシクロノナン)-(ClO)、MnIV(1,4,7−トリメチル−1
,4,7−トリアザシクロノナン(OCH)-(PF)およびそれらの混合物
が挙げられる。他の金属系漂白剤触媒は、米国特許第4,430,243号およ
び第5,114,611号明細書に記載されている材料を包含する。マンガンと
各種錯体配位子を使用し、漂白を強化する方法が、米国特許第4,728,45
5号、第5,284,944号、第5,246,612号、第5,256,77
9号、第5,280,117号、第5,274,147号、第5,153,16
1号、および第5,227,084号の各明細書に記載されている。
【0278】 コバルト金属錯体 ここで有用なコバルト漂白剤触媒は、公知であり、例えば
米国特許第5,597,936号、第5,595,967号、および第5,70
3,030号の各明細書、およびM.L. Tobe 、「Base Hydrolysis of Transition
-Metal Complexes」,Adv. Inorg. Bioinorg. Mech., (1983), 2, 1-94頁に記載さ
れている。ここで最も好ましいコバルト触媒は、式Co[(NH)OAc]T を有し、式中、「OAc」が酢酸塩部分を表し、「T」が陰イオンであるコバ
ルトペンタアミン酢酸塩、特に塩化コバルトペンタアミン酢酸塩[Co(NH)
OAc]Cl、ならびに[Co(NH)OAc](OAc)、[Co(NH) OAc](PF)、[Co(NH)OAc](SO)、[Co(NH)OA
c](BF)、および[Co(NH)OAc](NO)(ここでは「PAC
」)である。
【0279】 これらのコバルト触媒は、上記米国特許第5,597,936号、第5,59
5,967号、および第5,703,030号の各明細書、Tobeの文献およびそ
こに記載されている関連文献、および米国特許第4,810,410号明細書、 J. Chem. Ed. (1989), 66(12), 1043-45、The Synthesis and Characterization
of Inorganic Compounds, W.L. Jolly (Prentice Hall; 1970), pp. 461-3、In org. Chem. , 18, 1497-1502 (1979)、Inorg. Chem., 21, 2881-2885 (1982)、In org. Chem. , 18, 2023-2025 (1979)、Inorg. Synthesis, 173-176 (1960)、およ
Journal of Physical Chemistry, 56, 22-25 (1952)に開示されている様な公
知の手順により、容易に製造することができる。
【0280】 大多環状剛性配位子の遷移金属錯体 本組成物は、漂白剤触媒として、大多環
状剛性配位子の遷移金属錯体を包含するのが好適である。「大多環状剛性配位子
」の用語は、下記の説明では「MRL」と略記することがある。使用する量は、
触媒として有効な量であり、約1 ppb以上が好適であり、例えば約99.9%ま
で、より典型的には約0.001 ppm以上、好ましくは約0.05 ppm〜約50
0 ppm(ここで「ppb」 は10億分の1重量部を表し、「ppm」 は100万分の1重
量部を表す)である。
【0281】 好適な遷移金属、例えばMn、を以下に例示する。「大多環状」とは、MRL
が大環状および多環式の両方であることを意味する。「多環式」とは、少なくと
も2環式を意味する。ここで使用する用語「剛性」は、「超構造を有する」およ
び「クロス−ブリッジされた」を含む。「剛性」は、たわみ性の抑制された逆の
状態として定義される。ここに参考として含めるD.H. Busch., Chemical Review s., (1993), 93, 847-860 参照。より詳しくは、ここで使用する「剛性」は、そ
のMRLが、同等(環の大きさおよび種類および主環中の原子数が等しい)であ
るが、MRL中に見られる超構造(特に結合部分または、好ましくはクロス−ブ
リッジ部分)が無い大環状物質(親大環状物質)よりも明らかに剛性がより高く
なければならないことを意味する。超構造が有る、または無い大環状物質の比較
剛性を決定する際、専門家は大環状物質の(金属と結合した形態ではなく)遊離
形態を使用する。剛性は、大環状物質を比較する上で有用であることは良く知ら
れており、剛性を決定、測定または比較するための好適な手段には、計算方法が
ある(例えばZimmer, Chemical Reviews., (1995), 95(38), 2629-2648またはHa
ncock et al., Inorganica Chimica Acta, (1989), 164, 73-84 参照。
【0282】 ここで好ましいMRLは、クロス−ブリッジした特殊な型の超剛性配位子であ
る。「クロス−ブリッジ」は、下記の1.11に例示するが、それらに限定する
ものではない。1.11で、クロス−ブリッジは−CHCH−部分である。
この部分は、例示する構造の中でNおよびNをブリッジする。比較により、
「同じ側の」ブリッジ、例えば1.11においてNとN12を横切る様にブリ
ッジを導入する場合、は「クロス−ブリッジ」を構成するには十分ではなく、好
ましくない。
【0283】 剛性配位子錯体に好適な金属には、Mn(II)、Mn(III)、Mn(IV)、Mn(V)
、Fe(II)、Fe(III)、Fe(IV)、Co(I)、Co(II)、Co(III)、Ni(I)、
Ni(II)、Ni(III)、Cu(I)、Cu(II)、Cu(III)、Cr(II)、Cr(III)、
Cr(IV)、Cr(V)、Cr(VI)、V(III)、V(IV)、V(V)、Mo(IV)、Mo(V)、
Mo(VI)、W(IV)、W(V)、W(VI)、Pd(II)、Ru(II)、Ru(III)、およびR
u(IV)がある。本遷移金属漂白剤触媒に好ましい遷移金属には、マンガン、鉄お
よびクロムがある。
【0284】 より一般的には、本発明のMRL(および対応する遷移金属触媒)は、 (a)4個以上の異原子を含んでなる少なくとも1個の大環状主環、および (b)好ましくは、 (i) ブリッジしている超構造、例えば結合部分、 (ii)クロス−ブリッジしている超構造、例えばクロス−ブリッジしている結合部
分、および (iii) それらの組合せ から選択された、大環状物質の剛性を増加し得る、共有結合した非金属超構造 を含んでなるのが好適である。
【0285】 用語「超構造」は、ここでは、文献中でBusch et al.により定義されている様
に使用する(例えば、「Chemical Review」 におけるBusch の論文参照)。
【0286】 ここで好ましい超構造は、親大環状物質の剛性を強化するのみならず、大環状
物質が裂け目(cleft) の中で金属と配位する様に、大環状物質を折り曲げ易くす
る。好適な超構造は、著しく簡単でよく、例えば下記の図1および図2に例示す
る結合部分のいすれかの様な結合部分を使用することができる。
【0287】
【化22】 式中、nは整数、例えば2〜8、好ましくは6未満、典型的には2〜4である。
または
【化23】 式中、mおよびnは約1〜8、より好ましくは1〜3、の整数であり、ZはNま
たはCHであり、Tは相容性のある置換基、例えばH、アルキル、トリアルキル
アンモニウム、ハロゲン、ニトロ、スルホネート、等である。1.10中の芳香
族環は、飽和化された環で置き換えることができ、その際、Z中の環に接続して
いる原子はN、O、SまたはCを含むことができる。
【0288】 好適なMRLはさらに下記の化合物により例示されるが、これに限定するもの
ではない。
【0289】
【化24】 これは本発明のMRLであり、サイクラムの非常に好ましい、クロス−ブリッ
ジされた、メチル置換された(すべての窒素原子が第3級である)誘導体である
。正式には、この配位子は、拡張されたvon Baeyer方式を使用して5,12−ジ
メチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンと
命名される。「A Guide to IUPAC Nomenclature of Organic Compounds: Recomme
ndations 1993」、R. Panico, W.H. Powell and J-C Richer (Eds.)、Blackwell
Scientific Publications, Boston, 1993 、特にR-2.4.2.1.項参照。
【0290】 本発明の組成物に使用するのに好適な遷移金属漂白剤触媒は、一般的に、本発
明の定義に従う公知の化合物、並びに、より好ましくは、本洗濯および洗浄用途
に特に設計された、以下に例示する非常に多くの新規な化合物(これらに限定し
ない)を含む。
【0291】 ジクロロ−5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.
6.2]ヘキサデカンマンガン(II) ジアコ−5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6
.2]ヘキサデカンマンガン(II)ヘキサフルオロリン酸塩 アコ−ヒドロキシ−5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザビシク
ロ[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(III) ヘキサフルオロリン酸塩 ジアコ−5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6
.2]ヘキサデカンマンガン(II)テトラフルオロホウ酸塩 ジクロロ−5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.
6.2]ヘキサデカンマンガン(III) ヘキサフルオロリン酸塩 ジクロロ−5,12−ジ−n−ブチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ
[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II) ジクロロ−5,12−ジベンジル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6
.6.2]ヘキサデカンマンガン(II) ジクロロ−5−n−ブチル−12−メチル−1,5,8,12−テトラアザ−ビ
シクロ[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II) ジクロロ−5−n−オクチル−12−メチル−1,5,8,12−テトラアザビ
シクロ[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II) ジクロロ−5−n−ブチル−12−メチル−1,5,8,12−テトラアザ−ビ
シクロ[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II) 実用的な問題として、限定するものではないが、本組成物および洗濯方法は、
少なくとも1億分の1のオーダーの、好ましくは約0.01 ppm〜約25 ppm、
より好ましくは約0.05 ppm〜約10 ppm、最も好ましくは約0.1 ppm〜約
5 ppmの活性漂白剤触媒を水性洗浄媒体中に与える様に調節することができる。
自動洗浄工程の洗浄液中にその様なレベルを得るには、本発明の典型的な組成物
は、漂白組成物の約0.0005〜約0.2重量%、より好ましくは約0.00
4%〜約0.08重量%、の漂白剤触媒、特にマンガンまたはコバルト触媒を含
んでなる。
【0292】 (d)他の漂白剤触媒 本組成物は、1種以上の他の漂白剤触媒を含んでなる
ことができる。好ましい漂白剤触媒は、米国特許第5,576,282号明細書
に開示されている双生イオン系漂白剤触媒(特に3−(3,4−ジヒドロイソキ
ノリニウム)プロパンスルホネート)である。他の漂白剤触媒は、米国特許第5
,360,569号、第5,442,066号、第5,478,357号、第5
,370,826号、第5,482,515号、第5,550,256号、およ
び国際特許第WO95/13351号、第WO95/13352号、および第W
O95/13353号の各明細書に開示されている。
【0293】 漂白剤としては、予め形成された過酸、例えばフタルイミドペルオキシ−カプ
ロン酸(「PAP」)、も好適である。例えば米国特許第5,487,818号
、第5,310,934号、第5,246,620号、第5,279,757号
および第5,132,431号の各明細書参照。
【0294】 酵素安定剤 洗剤に使用する酵素は様々な技術で安定化させることができる。
酵素安定化技術は、米国特許第3,600,319号。ヨーロッパ特許第199
,405号および第200,586号の各明細書に開示および例示されている。
酵素安定化系は、例えば米国特許第3,519,570号明細書にも開示されて
いる。プロテアーゼ、キシラナーゼおよびセルラーゼを生産する有用なBacilus,
sp. AC13が国際特許第WO9401532号明細書に記載されている。ここで
使用する酵素は、酵素にカルシウムおよび/またはマグネシウムイオンを与える
それらのイオンの水溶性供給源が完成した組成物中に存在することにより安定化
させることができる。好適な酵素安定剤およびそれらの使用量は米国特許第5,
705,464号、第5,710,115号および第5,576,282号の各
明細書に開示されている。
【0295】 ビルダー ここに記載する洗剤および洗濯用組成物は、好ましくは1種以上の洗剤ビルダ
ーまたはビルダー系を含んでなる。存在する場合、組成物は典型的には少なくと
も約1重量%、好ましくは約5重量%から、より好ましくは約10重量%から、
約80重量%まで、好ましくは約50重量%まで、より好ましくは約30重量%
までの洗剤ビルダーを含んでなる。しかし、より多い、またはより少ない量のビ
ルダーも使用できる。
【0296】 ここに記載する洗剤および洗濯用組成物、特に食器洗浄組成物に使用するのに
好ましいビルダーは、米国特許第5,695,679号、第5,705,464
号および第5,710,115号の各明細書に記載されている様な水溶性ビルダ
ー化合物(例えばポリカルボキシレート)を包含するが、これらに限定するもの
ではない。他の好適なポリカルボキシレートは、米国特許第4,144,226
号、第3,308,067号および第3,723,322号の各明細書に記載さ
れている。好ましいポリカルボキシレートは、分子1個あたり3個までのカルボ
キシ基を含むヒドロキシカルボキシレート、特にtitratesである。
【0297】 無機またはP−含有洗剤ビルダーには、アルカリ金属、アンモニウムおよびア
ルカノールアンモニウムのポリリン酸塩(例えばトリポリリン酸塩、ピロリン酸
塩、およびガラス質重合体メタリン酸塩)、ホスホン酸塩(例えば米国特許第3
,159,581号、第3,213,030号、第3,422,021号、第3
,400,148号および第3,422,137号の各明細書参照)、フィチン
酸、ケイ酸塩、炭酸塩(重炭酸塩およびセスキ炭酸塩を包含する)、硫酸塩およ
びアルミノケイ酸塩が挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0298】 しかし、非リン酸塩ビルダーが必要とされる地域もある。重要なことは、クエ
ン酸の様ないわゆる「弱」ビルダー(リン酸塩と比較して)の存在下でも、ある
いはゼオライトまたは層状ケイ酸塩ビルダーで起こる、いわゆる「低ビルダー」
状況下でも、本発明の組成物は驚く程効果的に機能することである。
【0299】 好適なケイ酸塩ビルダーは、SiO:NaO比が約1.0〜2.8、好ま
しくは約1.6:1〜2.4、最も好ましくは約2.0である水溶性ケイ酸ナト
リウムを包含する。ケイ酸塩は無水塩または水和した塩の形態でよい。SiO :NaO比が2.0であるケイ酸ナトリウムが最も好ましい。ケイ酸塩は、存
在する場合、ここに記載する洗剤および洗濯用組成物中に、好ましくは組成物の
約5〜約50重量%、より好ましくは約10〜約40重量%の量で存在する。
【0300】 洗剤および洗濯用組成物、特に顆粒状洗剤組成物、に使用するのに好適な、部
分的に可溶または不溶なビルダー化合物は、結晶性層状ケイ酸塩、好ましくは米
国特許第4,664,839号明細書に記載されている結晶性層状ケイ酸ナトリ
ウム(部分的に水溶性)、およびアルミノケイ酸ナトリウム(非水溶性)を包含
するが、これらに限定するものではない。洗剤および洗濯用組成物中に存在する
場合、これらのビルダーは、典型的には組成物の約1〜約80重量%、好ましく
は約10〜約70重量%、最も好ましくは約20〜約60重量%の量で存在する
【0301】 一般式NaMSi2x+1・yHO(式中、Mはナトリウムまたは水素
であり、xは約1.9〜約4の数、好ましくは約〜約4、最も好ましくは2であ
り、yは約0〜約20の数、好ましくは0である)を有する結晶性層状ケイ酸ナ
トリウムをここに記載する組成物に使用できる。この種の結晶性層状ケイ酸ナト
リウムはヨーロッパ特許第EP−A−0164514号明細書に記載されており
、それらの製造方法は独国特許第DE−A−3417649号明細書および第D
E−A−3742043号明細書に記載されている。最も好ましい材料は、Hoec
hst AGからNaSKS−6として市販のデルタ−NaSiO(一般的に「S
KS−6」と略記される)である。ゼオライトビルダーと異なり、NaSKS−
6ケイ酸塩ビルダーはアルミニウムを含まない。NaSKS−6は、層状ケイ酸
塩のデルタ−NaSiO形態を有する。SKS−6は、ここに記載する組成
物で使用するのに非常に好ましい層状ケイ酸塩であるが、他のその様な層状ケイ
酸塩、例えば例えば一般式NaMSi2x+1・yHO(式中、Mはナト
リウムまたは水素であり、xは1.9〜4の数、好ましくは2であり、yは0〜
20の数、好ましくは0である)を有するケイ酸塩もここに記載する組成物で使
用できる。Hoechstから市販の他の各種層状ケイ酸塩には、アルファ、ベータお
よびガンマ形態の、NaSKS−5、NaSKS−7およびNaSKS−11が
挙げられる。上記の様に、ここで使用するには、デルタ−NaSiO(Na
SKS−6形態)が最も好ましい。例えばケイ酸マグネシウムの様な他のケイ酸
塩も有用であり、顆粒状処方における破砕剤(crispening agent)として、酸素漂
白剤用の安定剤として、および発泡抑制系の成分として役立つ。
【0302】 結晶性層状ケイ酸ナトリウム材料は、顆粒状洗剤組成物中に、好ましくは固体
の、水溶性でイオン化し得る材料と緊密に混合した粒子として存在する。固体の
、水溶性でイオン化し得る材料は、好ましくは有機酸、有機および無機酸塩およ
びそれらの混合物から選択される。
【0303】 アルミノケイ酸塩ビルダーは、現在市販されているほとんどのヘビーデューテ
ィー顆粒状洗剤組成物で非常に重要であり、液体洗剤処方でも重要なビルダー成
分である。アルミノケイ酸塩ビルダーは下記の実験式を有する。
【0304】 [M(AlO]・xHO 式中、zおよびyは少なくとも6の整数であり、zとyのモル比は1.0〜約0
.5であり、xは約15〜約264の整数である。好ましくは、アルミノケイ酸
塩ビルダーは、下記の単位セル式を有するアルミノケイ酸塩ゼオライトである。
【0305】 Na[(AlO(SiO].XHO 式中、zおよびyは少なくとも6であり、zとyのモル比は1.0〜0.5であ
り、xは少なくとも5、好ましくは7.5〜276、より好ましくは10〜26
4である。アルミノケイ酸塩ビルダーは好ましくは水和した形態にあり、好まし
くは結晶性であり、約10%〜約28%、より好ましくは約18%〜約22%の
結合した形態の水を含む。
【0306】 これらのアルミノケイ酸塩イオン交換材料材料は構造が結晶性でも無定形でも
よく天然産のアルミノケイ酸塩または合成品でもよい。アルミノケイ酸塩イオン
交換材料材料の製造方法は、米国特許第3,985,669号明細書に開示され
ている。ここで有用な好ましい合成結晶性アルミノケイ酸塩イオン交換材料は、
ゼオライトA、ゼオライトB、ゼオライトP、ゼオライトX、ゼオライトMAP
およびゼオライトHS、およびそれらの混合物として市販されている。特に好ま
しい実施態様では、結晶性アルミノケイ酸塩イオン交換材料は下記の式を有する
【0307】 Na12[(AlO12(SiO12].xHO 式中、xは約20〜約30、特に約27である。この材料はゼオライトAと呼ば
れる。脱水されたゼオライト(x=0〜10)もここで使用できる。好ましくは
、アルミノケイ酸塩は粒子直径が約0.1〜10ミクロンである。ゼオライトX
は下記の式を有する。
【0308】 Na86[(AlO86(SiO106].276HO クエン酸塩ビルダー、例えばクエン酸およびその可溶性塩(特にナトリウム塩
)が、再生可能な資源から入手できること、および生物分解性であることから、
ヘビーデューティー液体洗剤処方に特に重要なポリカルボキシレートビルダーで
ある。クエン酸塩は、特にゼオライトおよび/または層状ケイ酸塩ビルダーとの
組合せで、顆粒状組成物にも使用できる。オキシジコハク酸塩もその様な組成物
および組合せで特に有用である。
【0309】 ここに記載する洗剤組成物には、米国特許第4,566,984号明細書に記
載されている3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1,6−ヘキサンジオエート
および関連する化合物も適当である。有用なコハク酸ビルダーは、C〜C20 アルキルおよびアルケニルコハク酸およびそれらの塩を包含する。この種の特に
好ましい化合物は、ドデセニルコハク酸である。スクシネートビルダーの具体例
には、ラウリルスクシネート、ミリスチルスクシネート、パルミチルスクシネー
ト、2−ドデセニルスクシネート(好ましい)、2−ペンタデセニルスクシネー
ト、等が挙げられる。ラウリルスクシネートは、この種の好ましいビルダーであ
り、ヨーロッパ特許出願第86200690.5/0,200263号、198
6年11月5日公開、に記載されている。
【0310】 脂肪酸、例えばC12〜C18モノカルボン酸、も組成物に単独で、または上
記のビルダー、特にクエン酸塩および/またはコハク酸塩ビルダー、と組み合わ
せて配合し、ビルダー活性を強化することができる。その様な脂肪酸の使用は、
一般的に発泡性が低下するので、処方者はこのことを考慮すべきである。
【0311】 分散剤 重合体状分散剤 本発明の洗濯用組成物には、1種以上の好適なポリアルキレン
イミン分散剤剤を配合することができる。その様な好適な分散剤の例は、ヨーロ
ッパ特許出願第111,965号、第111,984号、および第112,59
2号、米国特許第4,597,898号、第4,548,744号、および第5
,565,145号の各明細書に見られる。しかし、本発明の洗濯用組成物には
、すべての好適な粘土/汚れ分散剤または再付着防止剤を使用できる。
【0312】 さらに、重合体ポリカルボキシレートおよびポリエチレングリコールを包含す
る重合体状分散剤が本発明で使用するのに好適である。重合により適当な重合体
ポリカルボキシレートを形成できる不飽和モノマー状酸には、アクリル酸、マレ
イン酸(または無水マレイン酸)、フマル酸、イタコン酸、アコニット酸、メサ
コン酸、シトラコン酸およびメチレンマロン酸が挙げられる。特に好適な重合体
状カルボキシレートはアクリル酸から誘導することができる。ここで有用な、そ
の様なアクリル酸系重合体は、重合したアクリル酸の水溶性塩である。その様な
酸形態の重合体の平均分子量は、好ましくは約2,000〜10,000、より
好ましくは約4,000〜7,000、最も好ましくは約4,000〜5,00
0である。その様なアクリル酸重合体の水溶性塩には、例えばアルカリ金属、ア
ンモニウムおよび置換されたアンモニウムの塩がある。この種の可溶性重合体は
、公知の材料である。洗剤組成物におけるこの種のポリアクリレートの使用は、
例えば米国特許第3,308,067号明細書に記載されている。
【0313】 アクリル酸/マレイン酸系共重合体も、分散/再付着防止剤の好ましい成分と
して使用できる。その様な材料は、アクリル酸とマレイン酸の共重合体の水溶性
塩を包含する。その様な酸形態の共重合体の平均分子量は、好ましくは約2,0
00〜100,000、より好ましくは約5,000〜75,000、最も好ま
しくは約7,000〜65,000である。その様な共重合体におけるアクリレ
ートとマレエート部分の比率は一般的に約30:1〜約1:1、より好ましくは
約10:1〜2:1である。その様なアクリル酸/マレイン酸共重合体の水溶性
塩には、例えばアルカリ金属、アンモニウムおよび置換されたアンモニウムの塩
が挙げられる。この種の可溶性アクリレート/マレエート共重合体は公知の材料
であり、ヨーロッパ特許出願第66915号明細書、1982年12月15日公
開、ならびにアクリル酸ヒドロキシプロピルを含んでなるその様な重合体も記載
しているヨーロッパ特許第EP193,360号明細書、1986年9月3日公
開、に記載されている。さらに他の有用な分散剤は、マレイン酸/アクリル酸/
ビニルアルコールのターポリマーを包含する。その様な材料は、ヨーロッパ特許
第EP193,360号明細書にも記載されており、例えばアクリル酸/マレイ
ン酸/ビニルアルコールの45/45/10ターポリマーを包含する。
【0314】 包含できる別の重合体状材料はポリエチレングリコール(PEG)である。P
EGは、分散剤性能を示すと共に、粘土質汚れ除去−再付着防止剤としても作用
する。これらの目的に代表的な分子量の範囲は、約500〜約100,000、
好ましくは約1,000〜約50,000、より好ましくは約1,500〜約1
0,000である。
【0315】 ポリアスパラギン酸塩およびポリグルタミン酸塩分散剤も、特にゼオライトビ
ルダーと組み合わせて使用できる。ポリアスパラギン酸塩の様な分散剤は好まし
くは(平均)分子量が約10,000である。
【0316】 汚れ遊離剤 本発明の組成物は、所望により1種以上の汚れ遊離剤含んでなることができる
。使用する場合、汚れ遊離剤は一般的に組成物の約0.01から、好ましくは約
0.1重量%から、より好ましくは約0.2重量%から、約10重量%まで、好
ましくは約5重量%まで、より好ましくは約3重量%までを構成する。好適な汚
れ遊離重合体は、米国特許第5,728,671号、第5,691,298号、
第5,599,782号、第5,415,807号、第5,182,043号、
第4,956,447号、第4,976,879号、第4,968,451号、
第4,925,577号、第4,861,512号、第4,877,896号、
第4,771,730号、第4,711,730号、第4,721,580号、
第4,000,093号、第3,959,230号、および第3,893,92
9号、およびヨーロッパ特許出願第0219048号の各明細書に記載されてい
るが、これらに限定するものではない。
【0317】 他の好適な汚れ遊離剤は、米国特許第4,201,824号、第4,240,
918号、第4,525,524号、第4,579,681号、第4,220,
918号および第4,787,989号、ヨーロッパ特許第279,134A号
、第457,205A号、および独国特許第2,335,044号の各明細書に
記載されている。
【0318】 キレート化剤 本発明の組成物は、所望により、漂白剤を不活性化させる傾向
がある金属イオンおよび金属不純物をキレート化するキレート化剤も含むことが
できる。有用なキレート化剤には、アミノカルボキシレート、ホスホネート、ア
ミノホスホネート、多官能基置換された芳香族キレート化剤およびそれらの混合
物が挙げられる。好適なキレート化剤の他の例および使用量は、米国特許第5,
705,464号、第5,710,115号、第5,728,671号および第
5,576,282号の各明細書に記載されている。
【0319】 本組成物は、例えば不溶性ビルダー、例えばゼオライト、層状ケイ酸塩、等と
共に有用なキレート化剤または共ビルダーとして水溶性メチルグリシンジ酢酸(
MGDA)も含むことができる。
【0320】 使用する場合、キレート化剤は、一般的に本洗剤組成物の約0.1〜約15重
量%、より好ましくは、約0.1〜約3.0重量%を構成する。
【0321】 発泡抑制剤 別の所望により使用する成分は、シリコーン、およびシリカ−シ
リコーン混合物により代表される発泡抑制剤である。好適な発泡抑制剤の例は、
米国特許第5,707,950号および第5,728,671号明細書に開示さ
れている。これらの発泡抑制剤は、通常、組成物の0.001〜2重量%、好ま
しくは0.01〜1重量%の量で使用する。
【0322】 柔軟性付与剤 本発明の洗濯用洗剤組成物には、布地柔軟性付与剤も配合する
ことができる。無機柔軟性付与剤は、英国特許第GB−A−1400898号明
細書および米国特許第5,019,292号明細書に記載されているスメクタイ
トクレーにより代表される。有機柔軟性付与剤には、英国特許第GB−A−15
14276号明細書およびヨーロッパ特許第EP−B−011340号明細書に
記載されている非水溶性第3級アミン、およびそれらの、ヨーロッパ特許第EP
−B−026527号明細書および第EP−B−026528号明細書に記載さ
れているモノC12〜C14第4級アンモニウム塩との組合せ、およびヨーロッパ特
許第EP−B−0242919号明細書に記載されているジ−長鎖アミドが挙げ
られる。布地柔軟性付与系の他の有用な有機成分は、ヨーロッパ特許第EP−A
−0299575号明細書および第0313146号明細書に記載されている様
な高分子ポリエチレンオキシド材料を包含する。
【0323】 特に好適な布地柔軟性付与剤は、米国特許第5,707,950号および第5
,728,673号明細書に開示されている。
【0324】 スメクタイトクレーの量は、通常、2〜20重量%、より好ましくは5〜15
重量%であり、この材料を乾燥混合成分として処方物の残りの部分に加える。有
機布地柔軟性付与剤、例えば非水溶性第3級アミンまたはジ長鎖アミド材料、は
0.5〜5重量%、通常は1〜3重量%の量で配合するが、高分子量ポリエチレ
ンオキシド材料および水溶性陽イオン系材料は0.1〜2重量%、通常は0.1
5〜1.5重量%の量で配合する。これらの材料は、通常、組成物の噴霧乾燥さ
せた部分に添加するが、場合により、乾燥混合粒子として添加するか、または溶
融液体として組成物の他の固体成分の上に噴霧するのがより好都合であることが
ある。
【0325】 ヨーロッパ特許第EP−A−040562号明細書および第EP−A−239
910号明細書に記載されている生物分解性第4級アンモニウム化合物が、伝統
的に使用されているジ−長アルキル鎖アンモニウムクロライドおよびメチルサル
フェートの代替品として開発されている。
【0326】 第4級アンモニウム化合物およびアミン前駆物質に対する、柔軟性付与剤と相
容性がある陰イオンの例はクロライドおよびメチルサルフェートを包含するが、
これらに限定するものではない。
【0327】 染料移動防止 本発明の洗剤組成物は、着色した布地が関与する布地洗濯およ
び調整操作の際に、可溶化され、浮遊する染料がある布地から他の布地に移動す
るのを阻止するために、染料移動防止化合物も含むことができる。
【0328】 i重合体状染料移動防止剤 本発明の洗剤組成物は、0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜2重
量%、より好ましくは0.05〜1重量%の重合体状染料移動防止剤も含んでな
ることができる。該重合体状染料移動防止剤は、通常、着色した布地から、その
着色布地と共に洗濯している布地上に染料が移動するのを阻止するために、洗剤
組成物中に配合する。これらの重合体は、染色された布地から洗い出された浮遊
染料が洗濯液中の他の物品に付着する前に、それらの浮遊染料を錯化するか、ま
たは吸収する能力を有する。
【0329】 特に好適な重合体状染料移動防止剤は、ポリアミンN−オキシド重合体、N−
ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールの共重合体、ポリビニルピロリドン
重合体、ポリビニルオキサゾリドンおよびポリビニルイミダゾールまたはそれら
の混合物である。その様な染料移動防止剤の例は米国特許第5,707,950
号明細書および第5,707,951号明細書に記載されている。
【0330】 他の好適な染料移動防止剤は架橋した重合体を包含するが、これらに限定する
ものではない。架橋した重合体は、骨格がある程度相互接続された重合体であり
、これらの結合は化学的でも物理的でもよく、場合により骨格上または分岐鎖上
に活性基を含む。架橋した重合体はJournal of Polymer Science、22巻、10
35〜1039頁に記載されている。
【0331】 一実施態様では、架橋した重合体は、立体的な堅い構造を形成し、その立体的
な構造により形成される細孔中に染料を捕獲できる様に製造する。別の実施態様
では、架橋した重合体が膨潤により染料を捕獲する。その様な架橋した重合体は
、審査中のヨーロッパ特許出願第94870213.9号明細書に記載されてい
る。
【0332】 その様な重合体の添加により、本発明の酵素の性能も強化される。
【0333】 pHおよび緩衝作用 ここに記載する洗剤および洗濯組成物の多くは緩衝剤で
処理する、すなわち酸性汚れの存在下でのpH低下に対して比較的耐性がある。
しかし、本発明の他の組成物は、著しく低い緩衝容量を有するか、または実質的
に緩衝剤で処理しない。推奨されるレベルにpHを調整または変化させる技術は
、緩衝剤のみならず、追加のアルカリ、酸、pH飛躍系、二重小室容器、等の使
用も包含し、当業者には良く知られている。
【0334】 他の材料 本組成物に所望により包含される洗剤成分または補助成分は、洗濯
性能、洗浄すべき基材の処理を支援または強化する、あるいは組成物の美感を改
良する様に設計された1種以上の材料を包含することができる。本発明の組成物
に、この分野で確立している通常の使用量(一般的に、補助成分は合計で組成物
の約30〜約99.9重量%、好ましくは約70〜約95重量%を構成する)で
包含することができる補助成分には、米国特許第5,705,464号、第5,
710,115号、第5,698,504号、第5,695,679号、第5,
686,014号および第5,646,101号の各明細書に記載されている様
に、他の活性成分、例えば非リン酸塩ビルダー、カラースペックル、銀保護剤、
曇り防止剤および/または腐食防止剤、染料、充填材、殺菌剤、アルカリ度供給
源、ヒドロトロピー剤、酸化防止剤、香料、可溶化剤、キャリヤー、処理助剤、
顔料、およびpH調整剤が挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0335】 洗濯方法 ここに記載する布地の洗濯方法に加えて、本発明は、汚れた、また
は染の付いた布地を洗濯の前に処理する方法であって、通常の洗浄水溶液を使用
してその様な布地を洗濯する前に、該染および/または汚れを、上記の洗濯用組
成物の高度に濃縮された形態と直接接触させる方法も包含する。好ましくは、洗
濯用組成物を汚れ/染と約30秒間〜24時間接触させてから、その前処理した
汚れた/染の付いた布地を通常の様式で洗濯する。より好ましくは、前処理時間
は約1〜180分間である。
【0336】 使用説明を伴う製品 本発明は、本組成物を含む包装物に、本発明の酵素顆粒を含む組成物の使用説
明書、または他の形態の、組成物の販売または使用に関連する広告を添付するこ
とを包含する。使用説明書は、日用製品の製造または供給会社が一般的に使用し
ている様式で包含することができる。例としては、組成物を収容している容器に
添付したラベル上に、購入時に容器に張り付けた、または容器に添付されたシー
トの上に、あるいは広告、宣伝の中に使用説明を記載すること、および/または
書式または口頭による使用説明を組成物の購入または使用に関連して行なうこと
が挙げられる。
【0337】 具体的には、使用説明は、組成物の使用説明、例えば布地を洗浄する洗濯機で
推奨される組成物の使用量、浸漬または擦る作業が適している場合には布地に塗
布する組成物の推奨される量、を包含する。
【0338】 本発明の組成物は好ましくは製品中に包含する。製品は、好ましくは、本発明
の1種以上の酵素顆粒、および所望により1種以上の洗浄補助材料を含んでなる
組成物を含んでなり、さらに、洗浄する必要がある布地を有効量の組成物と接触
させて洗濯するための製品の使用説明書をさらに含んでなる。
【0339】 本発明の特定の実施態様を説明したが、当業者には明らかな様に、本発明の精
神および範囲から離れることなく、様々な変形および修正を行なうことができる
。本発明の範囲内にあるその様な修正はすべて請求項によりカバーされる。
【0340】 本発明の組成物は、処方者が選択するいずれかの製法により効果的に製造する
ことができ、製法の例は、すべてここに参考として含める米国特許第5,691
,297号、Nassno et al.、1997年11月11日公布、第5,574,0
05号、Welch et al.、1996年11月12日公布、第5,569,645号
、Dinniwell et al.、1996年10月29日公布、第5,565,422号、
Del Grecco et al.、1996年10月15日公布、第5,516,448号、C
apeci et al.、1996年5月14日公布、第5,489,392号、Capeci e
t al.、1996年2月6日公布、第5,486,303号、Capeci et al.、1
996年1月23日公布の各明細書に記載されているが、これらに限定するもの
ではない。
【0341】 上記の例に加えて、本発明の組成物は、あらゆる好適な洗濯用洗剤組成物に処
方することができ、その例は、すべてここに参考として含める米国特許第5,6
79,630号、Baeck et al.、1997年10月21日公布、第5,565,
145号、Watson et al.、1996年10月15日公布、第5,478,48
9号、Fredj et al.、1995年12月26日公布、第5,470,507号、
Fredj et al.、1995年11月28日公布、第5,466,802号、Panand
iker et al.、1995年11月14日公布、第5,460,752号、Fredj e
t al.、1995年10月24日公布、第5,458,810号、Fredj et al.
、1995年10月17日公布、第5,458,809号、Fredj et al.、19
95年10月17日公布、第5,288,431号、Huber et al.、1994年
2月22日公布の各明細書に記載されている。
【0342】 本発明を好ましい実施態様および例に関連して詳細に説明したが、当業者には
明らかな様に、本発明の範囲から離れることなく、様々な変形および修正を行な
うことができ、本発明は、明細書に記載した内容により限定されるものではない
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年1月19日(2001.1.19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0280
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0280】 大多環状剛性配位子の遷移金属錯体 本組成物は、漂白剤触媒として、大多環状剛性配位子の遷移金属錯体を包含す
るのが好適である。「大多環状剛性配位子」の用語は、下記の説明では「MRL
」と略記することがある。使用する量は、触媒として有効な量であり、約1 ppb
以上が好適であり、例えば約99.9%まで、より典型的には約0.001 ppm
以上、好ましくは約0.05 ppm〜約500 ppm(ここで「ppb」 は10億分の1
重量部を表し、「ppm」 は100万分の1重量部を表す)である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0281
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0281】 好適な遷移金属、例えばMn、を以下に例示する。「大多環状」とは、MRL
が大環状および多環式の両方であることを意味する。「多環式」とは、少なくと
も2環式を意味する。ここで使用する用語「剛性」は、「超構造を有する」およ
び「クロス−ブリッジされた」を含む。「剛性」は、たわみ性の抑制された逆の
状態として定義される。ここに参考として含めるD.H. Busch., Chemical Review s., (1993), 93, 847-860 参照。より詳しくは、ここで使用する「剛性」は、そ
のMRLが、同等(環の大きさおよび種類および主環中の原子数が等しい)であ
るが、MRL中に見られる超構造(特に結合部分または、好ましくはクロス−ブ
リッジ部分)が無い大環状物質(親大環状物質)よりも明らかに剛性がより高く
なければならないことを意味する。超構造が有る、または無い大環状物質の比較
剛性を決定する際、専門家は大環状物質の(金属と結合した形態ではなく)遊離
形態を使用する。剛性は、大環状物質を比較する上で有用であることは良く知ら
れており、剛性を決定、測定または比較するための好適な手段には、計算方法が
ある(例えばZimmer, Chemical Reviews., (1995), 95(38), 2629-2648またはHa
ncock et al., Inorganica Chimica Acta, (1989), 164, 73-84 参照。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0282
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0282】 ここで好ましいMRLは、クロス−ブリッジした特殊な型の超剛性配位子であ
る。「クロス−ブリッジ」は、下記の図3に例示するが、それらに限定するもの
ではない。図3で、クロス−ブリッジは−CHCH−部分である。この部分
は、例示する構造の中でNおよびNをブリッジする。比較により、「同じ側
の」ブリッジ、例えば図3においてNとN12を横切る様にブリッジを導入す
る場合、は「クロス−ブリッジ」を構成するには十分ではなく、好ましくない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0283
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0283】 剛性配位子錯体に好適な金属には、Mn(II)、Mn(III)、Mn(IV)、Mn(V)
、Fe(II)、Fe(III)、Fe(IV)、Co(I)、Co(II)、Co(III)、Ni(I)、
Ni(II)、Ni(III)、Cu(I)、Cu(II)、Cu(III)、Cr(II)、Cr(III)、
Cr(IV)、Cr(V)、Cr(VI)、V(III)、V(IV)、V(V)、Mo(IV)、Mo(V)、
Mo(VI)、W(IV)、W(V)、W(VI)、Pd(II)、Ru(II)、Ru(III)、およびR
u(IV)がある。本遷移金属漂白剤触媒に好ましい遷移金属には、マンガン、鉄お
よびクロムがある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0284
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0284】 より一般的には、本発明のMRL(および対応する遷移金属触媒)は、 (a)4個以上の異原子を含んでなる少なくとも1個の大環状主環、および (b)好ましくは、 (i) ブリッジしている超構造、例えば結合部分、 (ii)クロス−ブリッジしている超構造、例えばクロス−ブリッジしている結合部
分、および (iii) それらの組合せ から選択された、大環状物質の剛性を増加し得る、共有結合した非金属超構造 を含んでなるのが好適である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0285
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0285】 用語「超構造」は、ここでは、文献中でBusch et al.により定義されている様
に使用する(例えば、「Chemical Review」 におけるBusch の論文参照)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0286
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0286】 ここで好ましい超構造は、親大環状物質の剛性を強化するのみならず、大環状
物質が裂け目(cleft) の中で金属と配位する様に、大環状物質を折り曲げ易くす
る。好適な超構造は、著しく簡単でよく、例えば下記の図1および図2に例示す
る結合部分のいすれかの様な結合部分を使用することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0287
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0287】
【化22】 式中、nは整数、例えば2〜8、好ましくは6未満、典型的には2〜4である。
または
【化23】 式中、mおよびnは約1〜8、より好ましくは1〜3、の整数であり、ZはNま
たはCHであり、Tは相容性のある置換基、例えばH、アルキル、トリアルキル
アンモニウム、ハロゲン、ニトロ、スルホネート、等である。図2中の芳香族環
は、飽和化された環で置き換えることができ、その際、Z中の環に接続している
原子はN、O、SまたはCを含むことができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0288
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0288】 好適なMRLはさらに下記の化合物により例示されるが、これに限定するもの
ではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 11/14 C12N 11/14 D06L 1/12 D06L 1/12 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 マーク、アレン、スマーツナック アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 グレンメアリー、アベニュ、107、アパー トメント、4 (72)発明者 ウォルター、オーガスト、マリア、ブレク ス ベルギー国ベー‐9240、ゼール、オード、 コータードリーフ、166 (72)発明者 ジェームズ、パイオット、ジョンストン ベルギー国ベー‐1785、メルクテム、サ ン、グドゥラドリーフ、11 (72)発明者 アブデンナスール、フレディー アメリカ合衆国オハイオ州、ラブランド、 フェザント、ウッズ、コート、118 Fターム(参考) 4B033 NA26 NA28 NA30 NB15 NB24 NB25 NB36 NB62 NB68 NC04 ND04 ND13 NF05 4B050 CC07 GG10 JJ03 KK01 KK16 LL04 4H003 BA09 BA10 BA12 BA15 DA01 FA16 FA47

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)1種以上の酵素顆粒密度低減成分と、 (b)1種以上の酵素とを含んでなる、酵素顆粒。
  2. 【請求項2】 前記1種以上の酵素顆粒密度低減成分が、微小球、空洞形成成分、細孔形成成
    分およびそれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは微小球であり、よ
    り好ましくは前記微小球が、プラスチック、タンパク質、シリカ質(silicaceus)
    材料、セラミックおよびそれらの混合物からなる群から選択された1種以上の材
    料で製造されたものである、請求項1に記載の酵素顆粒。
  3. 【請求項3】 前記微小球が、熱可塑性樹脂、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ポリ
    アクリロニトリル、ポリメタクリロニトリルおよびそれらの混合物からなる群か
    ら選択された1種以上のプラスチックから製造されたものである、請求項2に記
    載の酵素顆粒。
  4. 【請求項4】 前記微小球が、ガラスからなる群から選択された1種以上のシリカ質材料から
    製造されたものである、請求項2に記載の酵素顆粒。
  5. 【請求項5】 前記微小球が、好ましくは、微小球容積が増加する様に、前記微小球中に含ま
    れた液体炭化水素、ガス、およびそれらの混合物からなる群から選択された膨脹
    手段により膨脹し得る、請求項1〜4のいずれか一項に記載の酵素顆粒。
  6. 【請求項6】 前記微小球が、膨脹した微小球の密度が0.4g/mL未満、より好ましくは0.
    2g/mL未満、より好ましくは0.1g/mL未満になる様な材料から製造される、請
    求項2〜5のいずれか一項に記載の酵素顆粒。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項に記載の酵素顆粒と、1種以上の洗濯用補助材料
    とを含んでなる、洗濯用洗剤組成物。
  8. 【請求項8】 洗濯用洗剤組成物および酵素顆粒が、前記洗濯用洗剤組成物の密度と前記酵素
    顆粒の密度の間の密度差が0.2g/mL未満、好ましくは0.1g/mL未満、より好
    ましくは0.05g/mL未満になる様な密度を有する、請求項7に記載の洗濯用洗
    剤組成物。
  9. 【請求項9】 洗濯用洗剤組成物が、非水性液体洗濯用洗剤組成物、水性液体洗濯用洗剤組成
    物、ゲル洗濯用洗剤組成物、顆粒状洗濯用洗剤組成物または粉末洗濯用洗剤組成
    物からなる群から選択された形態にある、請求項7または8に記載の洗濯用洗剤
    組成物。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれか一項に記載の洗濯用洗剤組成物を含んでなる製品であ
    って、洗浄する必要がある布地を有効量の前記製品と接触させることにより、前
    記布地を洗浄するための使用説明をさらに含んでなる、製品。
  11. 【請求項11】 布地洗濯のための、請求項7〜9のいずれか一項に記載の洗濯用洗剤組成物の
    使用。
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