JP2002535978A - サンゴ組織から得た色素タンパク質 - Google Patents

サンゴ組織から得た色素タンパク質

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JP2002535978A
JP2002535978A JP2000597303A JP2000597303A JP2002535978A JP 2002535978 A JP2002535978 A JP 2002535978A JP 2000597303 A JP2000597303 A JP 2000597303A JP 2000597303 A JP2000597303 A JP 2000597303A JP 2002535978 A JP2002535978 A JP 2002535978A
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seq
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molecule
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オーヴ・ヘーグ−ガルドバーグ
ソフィー・ドーヴ
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University of Sydney
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Abstract

(57)【要約】 サンゴ由来色素タンパク質(PPCT)、及び上記色素タンパク質をコードするヌクレオチド分子が開示される。上記色素タンパク質は、入射光による照射の際に蛍光を放射可能であり、その場合入射光の最大吸収は320−600nmの範囲に存し、最大蛍光放射は300−700nmの範囲である。特に組織マーカー、蛍光マーカー、若しくは一般的染料としての、上記顔料タンパク質の使用もまた開示される。それ故本発明は特に、入射光による照射の際に蛍光を放射可能な、サンゴ組織由来色素タンパク質(PPCT)をコードするヌクレオチド配列を含む単離されたポリヌクレオチド分子であって、上記入射光の最大吸収が320−600nmの範囲であり、最大蛍光放射が300−700nmの範囲である分子を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サンゴ由来色素タンパク質、及び特に上記色素タンパク質をコード
するポリヌクレオチド分子、並びにそれらの使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
天然のソースから単離され特徴緒付けされている数多くの色素及び/または蛍
光分子が存在する。例としては、蛍光性クラゲAequorea victoriaから単離され
た一本鎖ポリペプチドであるアポエクオリン(apoaequorin)、グリーン蛍光タン
パク質(GFP)、及びアントゾアン(anthozoans)としても周知の腔腸動物に属
するRenilla(シーパンジー(sea pansies)とも称される)から単離されたレニラ
ルシフェラーゼが含まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本出願人は、各種のサンゴ組織から色素タンパク質(PPCT)を精製し、独
特で有用な特性を有するPPCTをコードする遺伝子をクローン化した。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
第一の特徴点として、本発明は、入射光による照射の際に蛍光を放射すること
が可能なサンゴ組織由来色素タンパク質(PPCT)をコードするヌクレオチド
配列を含む単離されたポリヌクレオチド分子を提供し、上記入射光の最大波長は
320−600nm(好ましくは550−580nm)の範囲であり、最大蛍光
放射は350−700nm(好ましくは400−650nm)の範囲である。
【0005】 好ましくは単離されたポリヌクレオチド分子は、N末端アミノ酸配列: SVIAK(配列番号1) を有するタンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む。
【0006】 とりわけ単離されたポリヌクレオチド分子は、N末端アミノ酸配列: SVIAKQMTYKVYMSGTV(配列番号2) を有するタンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む。
【0007】 またより好ましくは単離されたポリヌクレオチド分子は、以下で配列番号3若
しくは4として示される配列に対応するアミノ酸配列を有するタンパク質をコー
ドするヌクレオチド配列を含む。
【0008】 またより好ましくは単離されたポリヌクレオチド分子は、以下で配列番号5若
しくは6として示される配列と、少なくとも80%、より好ましくは少なくとも
90%、最も好ましくは少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配列を
含む。
【0009】 最も好ましくは単離されたポリヌクレオチド分子は、以下で配列番号5若しく
は6として示される配列に実質的に対応するヌクレオチド配列を含む。
【0010】 本発明の好ましい実施態様として、単離されたポリヌクレオチド分子は、高い
緊縮条件の下で配列番号5若しくは6として示される配列にハイブリダイズ可能
であり、5000ヌクレオチド未満の長さを有するヌクレオチド配列を含むが、
1000未満若しくは500未満の長さのヌクレオチドであってもよい。しかし
ながら好ましくは、本発明に従ったハイブリダイズするポリヌクレオチド分子は
、少なくとも18ヌクレオチドの長さを有する。
【0011】 高い緊縮条件の下で配列番号5若しくは6として示される配列にハイブリダイ
ズする本発明に従ったポリヌクレオチド分子は、221アミノ酸の長さを有する
本出願人に周知であるPPCTアイソフォームをコードするポリヌクレオチド分
子を含む。上記ポリヌクレオチド分子は、配列番号5若しくは6中で示されるC
ys221をコードするコドンに代わって停止コドンを含む。
【0012】 第二の特徴点として、本発明は、N末端アミノ酸配列 SVIAK(配列番号1) を含むタンパク質を提供し、上記タンパク質は実質的に生成された形態である。
【0013】 好ましくは上記実質的に生成されたタンパク質は、N末端アミノ酸配列: SVIAKQMTYKVYMSGTV(配列番号2) を含む。
【0014】 より好ましくは上記タンパク質は、以下で配列番号3若しくは4として示され
る配列に実質的に対応するアミノ酸配列を含む。
【0015】 本発明に従ったタンパク質(PPCT)は、以下の特徴を有する: i) 水溶性タンパク質(231−235アミノ酸の長さ); ii) 340−600nmの範囲のλmaxを有する吸光スペクトル; iii) 光誘導性: iv) ほとんどがダイマー形態で、場合によりトリマー形態; v) グリーン蛍光タンパク質(GFP)と約22%のアミノ酸同一性と約5
6%のアミノ酸相同性; vi) GFP色素体タンパク質中の「SYG」の代わりに、PPCT中ではア
ミノ酸配列「QYG」; vii) 見積もり値でPI=9.5;及び viii) 高温(例えば35℃)で合成され、より高温(例えば40℃)で安定。
【0016】 最大で560−600nmで吸収するPPCTは、全ての条件下で弱く蛍光性
である(560−600nmでの励起で、600−650nmでの放射)。大雑
把に4種のクラスが存在する:300−360nm、420−465nm、48
0−490nm及び550−600nmの波長で励起された際に、蛍光挙動は、
PPCTを蛍光を発するものに変換する。これらの分子はそれぞれ、400−4
50nm、480−490nm、500−505nm及び610−630nmで
最大の放射を有する(表4参照)。
【0017】 PPCTは、以下のサンゴ科の組織から精製できる:Pocilloporidae, Acropo
ridae, Poritidae, Faviidae, Merulinidae, Fungiidae。
【0018】 好ましくはPPCTは、以下のサンゴの組織から精製される:Acropora asper
a、Acropora digitifera、Acropora horrida、Acropora formosa、Montipora mo
nasteriata、Montipora caliculata、Pocillopora damicornis、Porites murray
ensis、Porites lobata、Plesiastrea versipora若しくはSeriatopora hystrix
【0019】 より好ましくはPPCTは、以下のサンゴの組織から精製される:Acropora a
spera、Acropora horrida、Montipora monasteriata、Montipora caliculata、P
orites murrayensis、Porites lobata若しくはPlesiastrea versipora。
【0020】 別法としてPPCTは、導入されたPPCTコードポリヌクレオチド分子から
PPCTを発現する組換え宿主細胞のカルチャーから精製できる。
【0021】 第三の特徴点として、本発明は、本発明の第一の特徴点に従ったポリヌクレオ
チド分子の複製及び/または発現のための適切なベクターを提供する。
【0022】 該ベクターは例えば、複製のためのオリジン、及び好ましくは上記ポリヌクレ
オチドの発現のためのプロモーター、及び任意に上記プロモーターのレギュレー
ターを備えたプラスミド、ウイルス、若しくはファージベクターでもよい。上記
ベクターは、例えば細菌プラスミドの場合アンピシリン耐性遺伝子、若しくは哺
乳動物発現ベクターのためのネオマイシン耐性遺伝子といった、一つ以上の選択
マーカーを含んでもよい。上記ベクターは例えば、RNAの生産のため、または
別法として宿主細胞のトランスフェクション若しくはトランスフォーメーション
のため、in vitroで使用してもよい。
【0023】 本発明の第四の特徴点は、本発明の第三の特徴点のベクターでトランスフェク
ト若しくはトランスフォームされた宿主細胞を提供する。
【0024】 PPCTをクローニング若しくは発現するための適切な宿主細胞は、原核生物
、酵母、若しくは高等真核生物である。
【0025】 適切な原核生物には、例えばE. coli, B. subtilis若しくはB. thuringiensis
のようなBacilli、P. aeruginosaのようなPseudomonas種、Salmonella typhimur
ium若しくはSerratia marcescensといった、グラム陰性若しくはグラム陽性生物
のような真正細菌が含まれる。
【0026】 繊維状真菌若しくは酵母のような真核微生物もまた、PPCTを発現するホス
トに適した宿主である。Saccharomyces cerevisiae若しくは一般的なパン酵母は
、低級真核宿主微生物の中で最も一般的に使用される。しかしながら、Schizosa
ccharomyces pombe; K. lactisのようなKluyveromyces宿主;Neurospora若しく
はPenicilliumのような繊維状真菌;及びA. nidulans及びA. nigerのようなAspe
rgillus宿主といった、多数の他の属、種及び株が一般的に入手可能であり、こ
こで有用である。
【0027】 適切な高等真核生物宿主細胞は、培養した脊椎動物、無脊椎動物、若しくは宿
物細胞でもよい。Spodoptera frugiperda, Aedes aegypti, Aedes albopictus,
Drosophila melanogaster及びBombyx moriのような種から得た昆虫宿主細胞が使
用できる。綿花、トウモロコシ、ジャガイモ、ダイズ、トマト、及びタバコの宿
物細胞カルチャーは、宿主として利用できる。典型的に、宿物細胞は、細菌Abro
bacterium tumefaciensの特定の株とインキュベートすることによってトランス
フェクトできる。
【0028】 カルチャー中の脊椎動物細胞(組織カルチャー)の増殖は、細菌の一般的な方
法で達成できる。有用な哺乳動物宿主細胞系の例として、SV40によりトラン
スフェクトされたサル腎CV1系(COS-7, ATCC CRL 1651);ヒト胚腎系(193
細胞、若しくは懸濁カルチャー中で培養のためサブクローン化された193細胞
);ベビーハムスター腎細胞(BHK, ATCC CCL 10);チャイニーズハムスター卵巣
細胞/−DHFR(CHO);マウスセルトリ細胞、マウス腎細胞(CV1, ATCC CCL 70
);ヒト大脳カルシノーマ細胞(HELA, ATCC CCL 2);イヌ腎細胞(MDCK, ATCC CCL
34);及びヒト肝細胞系(Hep G2)が含まれる。好ましい宿主細胞は、ヒト胚腎2
93及びチャイニーズハムスター卵巣細胞である。
【0029】 宿主細胞は、本発明の発現若しくはクローニングベクターでトランスフェクト
、若しくはより好ましくはトランソフォームされ、プロモーターの誘導、トラン
スフォーマントの選択、若しくは所望の配列をコードする遺伝子の増幅のために
適切に修飾された一般的な栄養培地で培養される。トランスフォーメーションは
、DNAが染色体外エレメントとして、若しくは染色体への挿入のいずれかで複
製可能なように、生物内にDNAを導入することを意味する。使用される宿主細
胞に依存して、トランスフォーメーションは上記細胞に適切な標準法を使用して
実施される。
【0030】 第五の特徴点として、本発明は、本発明の第二の特徴点に従ったタンパク質を
生産する方法を提供し、上記方法は、上記タンパク質をコードするポリヌクレオ
チド分子の発現に適した条件下で、本発明の第三の特徴点の(発現)ベクターで
トランスフェクト若しくはトランソフォームされた宿主細胞を培養する工程、及
び任意に発現したタンパク質を回収する工程を含む。
【0031】 上記細胞は、コードされたタンパク質の商業的に有用な量の生産のため使用で
きる。
【0032】 PPCTは、高温(例えば35−40℃)で安定性を示すようであるため、第
五の特徴点の方法は、最適な培養温度で(例えば30−37℃)若しくはその近
傍で実施されてもよい。
【0033】 第六の特徴点として、本発明は、オリゴヌクレオチドプローブ若しくはプライ
マーを提供し、上記プローブ若しくはプライマーは、本発明の第一の特徴点に従
ったポリヌクレオチド分子に選択的にハイブリダイズする配列を有する。
【0034】 第六の特徴点の好ましい実施態様として、上記オリゴヌクレオチドプローブ若
しくはプライマーは、少なくとも8ヌクレオチド、より好ましくは少なくとも1
8ヌクレオチド、最も好ましくは少なくとも25ヌクレオチドを含む。
【0035】 されに好ましい実施態様として、上記オリゴヌクレオチドプローブ若しくはプ
ライマーは、放射性同位元素、酵素、ビオチン、蛍光分子若しくは化学発光分子
のようなラベルと接合されており、検出可能なプローブとして使用される。
【0036】 第七の特徴点として、本発明は、組織マーカー、蛍光マーカー、若しくは一般
的な染料としての第二の特徴点に従ったタンパク質の使用を提供する。
【0037】 本発明のタンパク質は、トランスフォーム化組織中での後の遺伝子発現のため
の無害なタンパク質ベースのマーカーとして使用できると予測される。本発明の
タンパク質はまた、容易に製造可能な無害な色素としての有用性も有する。
【0038】 第八の特徴点として、本発明は、適切な製薬学的に許容可能な担体若しくは賦
形剤と混合して、第二の特徴点に従ったタンパク質の有効量を含むサンスクリー
ン製剤を提供する。
【0039】 第九の特徴点として、本発明は、第二の特徴点に従ったタンパク質の有効量を
含む、入射光のUV若しくは他の波長を遮断するためのフィルターを提供する。
【0040】 本明細書を通じて他に断り書きがなければ、用語「含む」、若しくは「含む」
若しくは「含んでいる」のような変異型は、記載されたエレメント、数字、若し
くは工程、またはエレメント、数字、若しくは工程の群を包含するように意味す
ると解され、いずれかの他のエレメント、数字、若しくは工程、またはエレメン
ト、数字、若しくは工程の群を排除するものと解されるべきではない。
【0041】 本明細書を通じて、ヌクレオチド配列同一性のパーセンテージレベルが参照さ
れている場合、そのレベルは、Altschul, S.F.等、"Gapped BLAST and PSI-BLAS
T: a new generation of protein databese serach programs", Nucleic Acids
Research, Vol. 25., No. 17, pp 3389-3402 (1997)に記載されたBLASTプ
ログラムblastnによって計算されたものである。
【0042】 ここで使用される用語、「高い緊縮条件」は、(1)例えば50℃で15mM
NaCl/1.5mMクエン酸ナトリウム/0.1%NaDodSO4といった
、洗浄のために低いイオン強度で高い温度を使用し;(2)例えば42℃で0.
1%ウシ血清アルブミン、0.1%Ficoll、0.1%ポリビニルピロリド
ン、及び750mMNaClと75mMクエン酸ナトリウムを有する50mMリ
ン酸ナトリウム緩衝液、pH6.5を含む50%(vol/vol)ホルムアミ
ドといったホルムアミドのような変性剤をハイブリダイゼーションの間で使用し
;または0.2×SSC(30mMNaCl、3mMクエン酸ナトリウム)及び
0.1%SDS中の42℃で、50%ホルムアミド、5×SSC(750mMN
aCl、75mMクエン酸ナトリウム)、50mMリン酸ナトリウム(pH6.
8)、0.1%ピロリン酸ナトリウム、5×デンハルト溶液、ソニケーションさ
れたサケ精子DNA(50μg/ml)、0.1%SDS及び10%デキストラ
ン硫酸を使用する条件を指す。
【0043】 ヌクレオチド配列に関してここで使用される用語、「実質的に対応する」は、
DNAコドン中の縮重のためコード化タンパク質中の変化を引き起こさないヌク
レオチド配列中のマイナーな変異を包含するように企図される。さらにこの用語
は、特定の系における発現を促進するのに必要とされる配列中のマイナーな変異
であるが、コード化タンパク質の機能的特徴の変化を引き起こさない変異を包含
するように企図される。
【0044】 アミノ酸配列に関してここで使用される用語、「実質的に対応する」は、PP
CTの機能的な特徴の変化を引き起こさないアミノ酸配列中のマイナーな変異を
包含するように企図される。これらの変異は、保存的なアミノ酸置換を含んでも
よい。考慮される置換は以下のものである: G、A、V、I、L、M;D、E;N、Q;S、T;K、R、H;F、Y、W、
H;並びにP、Nα−アルキルアミノ酸。
【0045】 本発明をより明確に理解するために、好ましい形態が以下の実施例及び図面を
参考にして記載されるであろう。
【0046】
【実施例】
実施例1: 一般的分子生物学 他に断り書きがなければ、本発明において使用される組換えDNA法は、当業
者に周知の標準法である。上記方法は、J. Perbal, A Practical Guide to Mole
cular Cloning, John Wiley及びSons (1984), J. Sambrook等, Molecular Cloni
ng: A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory Press (1989), T.A
. Brown(編者), Essential Molecular Biology: A Parctical Approach, Volu
mes 1及び2, IRL Press (1991), D.M. Glover及びB.D. Hames(編者), DNA Clo
ning: A Practical Approach, Volumes 1-4, IRL Press (1995及び1996)、並び
にF.M. Ausubel等(編者), Current Protocols in Molecular Biology, Greene
Pub. Associates and Wiley-Interscience (1988, 今日までの全ての最新版を
含む)のようなソースにおける文献を通じて記載され且つ説明され、これら文献
は参考としてここに取り込まれる。
【0047】 遺伝子/DNA単離 タンパク質をコードするDNAは、該遺伝子のmRNAを発現し、それを検出
可能なレベルで発現すると思われる組織から調製されたいずれかのcDNAライ
ブラリーから得られてもよい。DNAはまた、ゲノムライブラリーから得られて
もよい。
【0048】 ライブラリーは、興味ある遺伝子、若しくはそれによってコードされるタンパ
ク質を同定するためにデザインされたプローブ若しくは分析ツールでスクリーニ
ングされる。cDNA発現ライブラリーについては、適切なプローブは、タンパ
ク質を認識し且つ特異的に結合するものモノクローナル若しくはポリクローナル
抗体;同種若しくは異種から得たcDNAの周知の部分若しくは存在する疑いの
ある部分をコードする、約20−80ベースの長さのオリゴヌクレオチド;及び
/または同じ若しくはハイブリダイズする遺伝子をコードする相補的な若しくは
ホモローガズなcDNAまたはその断片を含む。ゲノムDNAライブラリーをス
クリーニングするための適切なプローブは、オリゴヌクレオチド;発現配列タグ
等を含む同じ若しくはハイブリダイズDNAをコードするcDNA若しくはその
断片;ホモローガスなゲノムDNA若しくはその断片を制限することなく含む。
選択されたプローブでのcDNA若しくはゲノムライブラリーのスクリーニング
は、Sambrook等の10−12章に記載されたような標準法を使用して実施されて
もよい。
【0049】 コードする遺伝子を単離するための代替的手段は、Sambrook等の14セクショ
ンに記載されたようなポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法を使用することである
。この方法は、遺伝子にハイブリダイズするであろうオリゴヌクレオチドプロー
ブの使用を必要とする。
【0050】 プローブとして選択されるオリゴヌクレオチド配列は、偽のポジティブを最小
化するために、十分な長さを有し十分に明白であるべきである。実際のヌクレオ
チド配列は通常、上記遺伝子の保存された若しくは高度にホモローガスなヌクレ
オチド配列若しくは領域に基づく。上記オリゴヌクレオチドは、一つ以上の部位
で縮重していてもよい。縮重したオリゴヌクレオチドの使用は、当該種において
嗜好性のコドンの使用が周知である種から得たライブラリーがスクリーニングさ
れる場合、特に重要であろう。上記オリゴヌクレオチドは、スクリーニングされ
るライブラリー中のDNAにハイブリダイズする際に検出できるようにラベルさ
れなければならない。ラベリングの好ましい方法は、オリゴヌクレオチドを放射
線ラベルするための、本分野で周知であるポリヌクレオチドキナーゼでの32Pラ
ベル化ATPを使用することである。しかしながら、ビオチン化若しくは酵素ラ
ベリングを制限することなく含む他の方法を、オリゴヌクレオチドをラベルする
ために使用してもよい。
【0051】 全タンパク質コード配列を有する核酸は、もし必要であれば、Sambrook等の7
.79セクションに記載されたような従来のプライマー伸張法を使用して、cD
NAへ逆転写されなくてもよいmRNAの前駆体及びプロセッシング中間体を検
出するために、選択されたcDNA若しくはゲノムライブラリーをスクリーニン
グすることによって得られる。
【0052】 興味ある遺伝子を得るための別の代替的な方法は、Fingels等(Agnew Chem. In
t. Ed. Engl. 28: 716-734, 1989)に記載された方法の一つを使用して、上記遺
伝子を化学的に合成することである。これらの方法は、トリエステル法、ホスフ
ァイト法、ホスホルアミダイト法、及びH−ホスホナート法、PCR及び他のオ
ートプライマー法、並びに固相の支持体でのオリゴヌクレオチド合成を含む。も
し遺伝子の全核酸配列が周知であれば、若しくはコード鎖に相補的な核酸の配列
が入手可能であれば、これらの方法を使用してもよく、または別法として、もし
標的アミノ酸配列が周知であれば、各アミノ酸残基に対して周知の好ましいコー
ド残基を使用して、可能性のある核酸配列を推測してもよい。
【0053】 精製スキーム (i) 0.6Mリン酸カリウム緩衝液、pH6.65中に4℃で一晩サンゴを浸
液することによる、サンゴ組織からの着色色素の抽出; (ii) 280nm及びリン酸緩衝液で放射されるλmax(ピーク集積)でモニタ
ーされるゲル濾過(Pharmacia, Superose HR 10/30); (iii) 脱塩及び凍結乾燥; (iv) 15%SDS−PAGEでの分離; (v)CAPS緩衝液を使用するPVDFへの電気ブロット; (vi) N末端配列分析(Australian National University Sequencing Facility)
【0054】 cDNAライブラリー 種:青色先端Acropora aspera (i) mRNAの単離:Qiagen mRNAキット(ポリA+)またはより好ましくはC
homczynski及びSacchi (Anal. Biochem. 162, 156-159 (1987))によって記載さ
れた方法による; (ii) CLONTECHから得られるSMART PCR cDNA Synthesis KitでのcDNAの作成
; (iii) Stratagene LambdaZapII EcoR1 cut/CIAP内へのcDNAのライゲーショ
ン、及びStratagene Gigapack IIによるパッケージング。
【0055】 ライブラリーからのPCR (i) 5’プライマーとしてゲル精製オリゴマーの使用、3’プライマーとして
SMART PCRアダプターの使用−遺伝子のPCR増幅; (ii) pGemTイージーベクター(Promega)内へのゲル生成産物のライゲーション、
T7及びSP6プライマーからのLICORシークエンシング、及び配列を翻訳
して、上記アミノ酸配列の取得。
【0056】 ミュータントの生産 弱く蛍光性のPPCTの蛍光特性は、ミュータジェナイズにより改良できるも
のと予測される。上記ミュータント(及びそれらをコードするポリヌクレオチド
分子)は、本発明の一部として考慮される。
【0057】 ミューテーションの部位は、例えば以下の方法によって、個々的に若しくは連
続して修飾できる: (i) 最初に保存的なアミノ酸選択で、次いで達成される結果に依存してよりラ
ジカルな選択での、標的残基の置換; (ii) 標的残基の欠失;及び/または (iii) 標的残基に隣接して、残基若しくは他のリガンドの挿入。
【0058】 ミュータジェネシスのための残基若しくは領域の同定のための一つの有用な方
法は、Cunningham及びWells (Science (1989) 244: 1081-1085)に記載されたよ
うな「アラニンスキャニングミュータジェネシス」と称される。ここで、標的残
基若しくは標的残基の群が同定され(例えばArg、Asp、His、Lys及
びGluのような荷電残基)、中性若しくは負に荷電したアミノ酸によって置換
され(最も好ましくはAla若しくはポリAla)、細胞の内外の周囲の水性環
境とアミノ酸の相互作用に影響するようにする。次いで置換に機能的な感受性を
示すドメインを、さらなる若しくは他のミューテーションを導入することによっ
て決める。かくして、アミノ酸配列ミューテーションを導入するための部位が事
前に決定され、ミューテーションの性質は本質的に事前に決定される必要はない
。例えば、所定部位でのミューテーションの実効性を最適化するために、アラニ
ンスキャニング若しくはランダムミューテーションを、標的コドン若しくは領域
で実施してもよく、発現したミュータントを、所望の機能の最適な組み合わせの
ためにスクリーニングする。
【0059】 実施例2: 方法 色素タンパク質の単離及び精製 色素タンパク質を精製し、Dove等, Biol Bull, 189; 288-297, 1995に記載さ
れた方法を使用して、変性条件下で電気泳動した。精製したSDS−PAGEサ
ブユニットを、CAPS緩衝液の存在下でPVDFペーパー上にトランスファー
した。次いで5種の雌雄同体サンゴから単離された28kDサブユニットを、Au
stralian National UniversityのBiomolecular Resource Facilityによってシー
クエンスした。
【0060】 RNA単離−cDNAライブラリー構築−熱サイクル条件 Acropora asperaの分枝先端(青色)を、ヘロン島礁原から1997年11月24日の
正午に集め、研究室に迅速に持っていった。10の先端(約1cm長)から得た
全RNAを迅速に単離し、Clontech Laboratories (Palo Alto, CA, USA)から得
たSMART PCR cDNA Synthesis Kitを使用してcDNAライブラリーを構築した。
PPCTの全長mRNA配列を、最も一般的な配列(表1)の5’末端若しくは
N末端の最初の10アミノ酸で作成されたゲル精製縮重プライマー、及びSMART
PCR CDS 3’往来マーを使用して、ライブラリーから増幅した。これにより、約
760bpの長さの単一産物を得た。ゲル精製産物を、pGemTイージーベク
ター(Promega, Madison, WI, USA)内にライゲートし、T7及びSP6プライマ
ー(2個のクローン、正及び負の配向、LICOR, USA)を使用してシークエンスし
た。生成した由来するタンパク質は、数個の機能的に同様なアミノ酸置換のみを
有する231アミノ酸(POC3)及び235アミノ酸(POC4)を有した。
【0061】 モデル構築 複数構造整列から由来するデフォルトスコアーイングマトリックスを有するMA
LIGN (Johnson等, 1993)を使用して配列整列を実施し、視覚的に編集して、保存
され且つ化学的に同じ残基の整列を最適化した。グリーン蛍光タンパク質のテン
プレート構造(PDB 1GFL)に基づいて、POC4モデルを生産するため
にプログラムMODELLERを使用した。最初のモデルを、シュミレーションしたアニ
リングプロトコールで構築分子力学によって反復して構築し、PROCHECKによって
コンピューター処理して構造体系を改良した。タンパク質モデルの分子表面を構
築するために、GRASPを使用した。
【0062】 放射及び励起スペクトルの測定 以下のゲル濾過分画を、励起及び放射スペクトルのために分析した:(i)1分
間の間隔でのゲル濾過分画を、25kDと29kDの間の範囲のサブユニットの
モノマータンパク質からトリマーにほぼ対応する、25分と29分の間で回収し
、(ii)タンパク質精製のために最大の吸収の波長の周囲で、狭いゲル濾過分画を
回収し、これらはサンゴ種に依存して約26分から約28分の範囲であった(表
1)。
【0063】 ゾウキサンテラからのペリジニン−クロロフィル−タンパク質(PCP)複合体
の単離。水溶性ペリジニン−クロロフィル−タンパク質(PCP)複合体を、エ
アブラシを使用することによってサンゴから回収された組織をホモジェネートす
ることにより、いくつかのサンゴ(Montipora digitata, Acropora aspera)から
単離したゾウキサンテラから単離した。共生渦鞭毛藻類リッチ分画を、3000
rpmで2分間ホモジェネートをスピンすることによって作成した。ペレットえ
お、氷冷リン酸緩衝液でインキュベートした。PCR複合体をさらに精製し、分
画を30−31分の間で回収することを除いて、Dove等, 1995, 上記参照に記載
された方法を使用する変性条件の下で電気泳動した。
【0064】 結果と議論 珊瑚礁形成サンゴの10種からPPCTを単離した。単離されたタンパク質は
、42から69kDの範囲の天然の分子量(およそ)を有し(表1)、約28k
Dのサイズのサブユニットより成る(図2)。Acroporid及びPoritidサンゴの6
種から得たサブユニットのN末端をシークエンスした。28kDのバンドで数多
くのバックグランド配列が存在するが、アミノ酸SVIAKで開始する配列が、
全ての科で共通していた(表1)。Mono-Qカラム(Pharmacia, Sweden)、及び各
種のpH勾配と塩濃度を使用するイオン交換クロマトグラフィーは、ゲル濾過分
画のさらなる分析を与えなかった。このことは、これらのポリペプチドの表面電
荷が非常に類似することを示唆する。共通するN末端配列を有するポリペプチド
の完全な配列を得るために、青色有色サンゴ、Acropora asperaからcDNAラ
イブラリーを構築した。これにより、このタンパク質をコードする全長mRNA
の成功した増幅を生じた。増幅の結果、231(POC3)(図5参照)及び2
35(POC4)(図6参照)の長さのタンパク質を生ずる、いくつかの核酸の
差異を有する二つのクローンが生じ、両者はアミノ酸221で停止コドンを有す
るアイソマーを有した。データーベースサーチにより、クラゲAequorea victori
a (Cl. Scyphozoa)由来のグリーン蛍光タンパク質(GFP)とこれらの配列を
マッチが検出された。重要なことに、GFPもまた、28kDサブユニットを有
するダイマーである(Tsien, Ann. Rev. Biochem., 67, 509-544, 1998)。GFP
及びDiscosoma種から単離されたGFP様タンパク質(Order Corallomorpharia,
Cl. Anthozoa, Malt等, Nature Biotech., 17, 969-973, 1999)の整列により、
GFPと19.6%の同一性、drFP583と65.3%の同一性を示した(
表2)。濃縮した場合、狭いゲル濾過分画は、それらが由来するサンドとほぼ同
じ発色を有する(即ち青色、紫色若しくはピンク色)。それ故可視光の下でサン
ゴから観察される色素は、GFPタンパク質のこのファミリーのためである。2
8kDサブユニットを有するダイマーは、GFPのプロフィールとマッチする。
【0065】 三次元モデルの構築により、PPCT配列が、タンパク質内に11のβストラ
ンドと色素体(修飾残基Gln−61、Tyr−62及びGly−63より成る
)を有するグリーン蛍光タンパク質(PDB1GFL)(Yang等, Nature Biotec
h, 14, 1246-1251, 1996)の「β−can」構造を取ることができることが明ら
かとなった。このモデルは、色素体が、「QYG」アミノ酸モチーフによって形
成されることを示す。PPCT中のN末端キャップ(表2中の整列を参照、図8
A、B)の一部の欠失は、この領域が、N末端切りつめ実験においてGFPに必
須であることが見出されているように、このモデルは蛍光の減少した能力を有す
ることを示唆する。この配列は、以下に議論される色素の高吸収性−低放射形態
を表す可能性がある(570nmでの励起最大、図9)。PPCTモデルのGR
ASP分子表面(示さず)により、チャンネルが存在しないことが明らかにされ
、蛍光体が溶媒から十分に保護されていることを示唆する。蛍光体の非常に近傍
は、GFP中の19残基と比較して、5Å以内の26残基で(表4に掲げられ図
8A、Bに示される)、多量の溶媒から完全に隠されているようである。この増
大は、Gln−61の側鎖によって形成される水素結合に一部寄与している。二
つの共鳴形態が蛍光体について提案されており、一方はTyr−62のベンジル
酸素(OH)上で部分的に負の電荷を有し、他方はTyr−62のカルボキシ酸
素上で負の電荷を有する(イミダゾリドン環の一部)。両者の共鳴形態は、それ
ぞれArg−192及びArg−90によって等しく安定化されているようであ
り(表4,太字)、かくしてこのモデルからどちらの形態が優勢であるかを考察
することは不可能である。Yang等, (1996), 上記参照は、GFPのThr−20
3、Glu−222若しくはIle−167のミューテーションが、立体障害と
静電的な考察から、蛍光体に直接影響するであろうと示唆している。PPCT中
の対応する残基、Arg−192、Glu−210及びMet−158は、全て
蛍光体の近傍に位置し、これらは上記タンパク質の機能に重要な残基であること
を示唆する。「β−can」構造中のトリプトファン残基の存在は、特に重要性
を有する:蛍光体のファンデルワールス接触内のTrp−88(GFPのAsn
−94に対応する)、並びに蛍光体から由来するTrp−53及びTry−13
8(それぞれ10.8Å及び6.7Å)。後者は、GFPのTrp−57(WT
中の13Å;Yang等, (1996)上記参照)及びTyr−145と並べられ、電荷脱
配置に起用しているであろう。これらのトリプトファンは、紫外線からPPCT
を安定化し保護する点で重要であり、紫外線は高レベルの太陽光の下でその潜在
的な機能に加える(以下参照)。モデル構造はまた、PPCTの顕著な安定性を
説明し、それは最大25℃で安定であるGFPとは対照的に、35℃を越えるで
あろうÅ水環境の浅瀬で発現される。
【0066】 珊瑚礁形成サンゴの10種由来の天然PPCTの蛍光の調査により、天然及び
ミュータントGFPの両者で見られるものと同じ広範囲の蛍光挙動が明らかとな
った(Tsien等, Biochem., 67, 509-544, 1988)。蛍光挙動は大雑把に、300−
360nm、420−465nm、480−490nm及び550−600nm
の波長で励起された際に、分子に蛍光を与える(表4)。これらの分子は、それ
ぞれ400−450nm、480−490nm、500−505nm及び610
−630nmで最大の放射を有する。550−600nmの範囲で吸収し、61
0−630nmの範囲で放射する分子の群は、狭いゲル濾過分画(及び高タンパ
ク質含有量)のこの範囲で読み取られる高い吸収から示されるように非常に低い
明るさの蛍光を有し、比較的低い蛍光を有する(図9)。また、各サンゴ中に存
在するPPCTのタイプに対する種間の非常に顕著な差異が存在した。Acropori
dサンゴ、Acropora asperaの青色分枝先端から由来するPPCTは例えば、UV
A及び可視光の両者の下で蛍光を発し、340nm、420nm及び576nm
の三種の別個の励起最大を示した(図9A、B)。三種の波長での励起は、それ
ぞれ445nm(青色)、490nm(青緑色)及び630nm(オレンジ赤色
、弱)で蛍光放射を導いた。もし稼働中の25−26分でHPLCサンプルを取
得するのであれば、340nmの励起最大を有するPPCTが優勢であり、26
−27分で取得されたサンプルでは、420nm及び576nmの励起最大を有
するPPCTが優勢であった。PPCTのいくつかのタイプが、Acropora asper
aの組織内で見出され、いくつかの形態は他者よりホモ、もしかしたらヘテロ、
ダイマー若しくはトリマーを形成する高い可能性を有する。異なる溶出時間はま
た、全ての他の種由来のPPCTで観察された。GFP及びミュータントは、単
一(主要な、肩を除いて)励起及び放射最大を有し、さらに励起及び放射スペク
トルの各ペアが代表的な個々のPPCTで見出される場合を確固たるものとする
【0067】 珊瑚礁形成産後の明色は、重要なことに一つ以上のGFP様ポシロポリンの吸
収特性と蛍光特性の組み合わせによる。例えば、Acropora asperaの青色先端の
青色は、可視スペクトルの緑からオレンジの強い吸収(ピーク吸収=580nm
、650nmより長い波長では吸収なし)と、実質的な青色蛍光放射による(図
9C)。紫色の種においては、吸収最大は、スペクトルの赤色端から遠くへシフ
トするが、約340nm及び/または420−465nmの励起での強い青色蛍
光は維持される。一方、Pocillopora damicornisのようなピンク色のサンゴ種(
図9F)は、560nmでピークの吸収を有し、600nmを越えると吸収を有
さないPPCTを有す。この場合、ほとんどの黄色及び赤色光が透過し、下部に
存在する白色のサンゴ骨格によって反射され、350nm若しくは484nmで
の励起から生ずる青色の蛍光が比較的弱い、または全く存在しない。多くのサン
ゴは、340nmで高い蛍光を有するが、可視光の下でいずれかの可視的な原色
を有さないかまたは発光緑色を有する。これらのサンゴは好ましくは、340n
m、及びGFP様タンパク質(緑色放射因子)の420−465nmの励起範囲
を有し、ここで記載される高吸収性−低放射青色若しくはピンク色範囲を有さな
い。
【0068】 グリーン蛍光タンパク質は、生体発光性クラゲ(Cl. Scyphozoa) Aequorea vic
toriaにおいて発見され、それは400nm(475nmで肩)で励起最大を有
し、509nmで放射ピークを有する。この種において、GFPはCa2+活性化
フォトタンパク質、エクオリン(Morin等, J. Cell Physiol., 77, 313-318)から
由来する青緑光を吸収した後、緑色を放射するように機能する。珊瑚礁形成サン
ゴは、生体発光性ではない。そのため、何故、珊瑚礁形成サンゴは、PPCTの
ような蛍光性GFP様タンパク質を有しているのであろうか?PPCTの分子特
性は、いくつかの著者によって示唆されているように、これらのタンパク質が光
保護及び光回収において機能することを示唆する。異なるPPCTは、異なる役
割を有しているようである。高吸収性−低放射範囲は、PCP複合体による吸収
に対してあまりに長い波長(410−550nm、図13)で550−600n
mの光を特異的に吸収し、クロロフィル及びのQyバンドに対してあまりに
短い波長で放射する。これらの低放射性PPCTの吸収範囲は、クロロフィル 及びのQxバンドと一致する。Qxバンドは、これらのクロロフィルの各種の双
極子配向のため散乱光を吸収するように機能する。全照射に対する散乱光の割合
が光強度と共に増大するにつれて、この特定のPPCTは、光依存性遮断色素と
して機能するようであり、高い光環境中の共生渦鞭毛藻類の光阻害を減少する。
光吸収性−低放射PPCTの濃度は、PARと相関し、UVとは無関係であると
いう事実は、この役割のさらなる証拠である。
【0069】 他のPPCTは、UV光(少なくとも300nm以下、図9a)と青色光を、
より低い波長に変換する。これは、それぞれ高い及び低い光条件の両者のそれぞ
れの下でのPPCTの二つのさらなる役割を示唆する。太陽光のUV部分は、サ
ンゴ及びその共生渦鞭毛藻類に対して主要な且つ負の効果を有することが示され
ている。UV光を青色光(440−445nm)に変換し、次いで(多くの場合
)青緑光(480−490nm及び500−505nm)に変換することによっ
て、UV光は、共生渦鞭毛藻類のPCP複合体によって吸収可能なより無害の可
視光に変換できる(図10)。PCP複合体は、二つの光合成系に対して捕捉し
たエネルギーを直接向けることができ、または会合するカロテノイドへの輸送を
経て過剰な光エネルギーを熱として排除することができる高度に調節された光回
収複合体である。これらのタンパク質のあるものが、約430nmでのSoretバ
ンドからエネルギーを逃がし、PCP複合体の吸収波長に溝中で向ける方法は、
注意すべきものである(図10)。これを実施することによって、それらは明ら
かに、PCP複合体の他の構成成分によって吸収可能な光にある光を変換するこ
とによって、クロロフィル内に光の直接的なエネルギーを制限する役割を有す
る。UV光をより長い波長に変換するいくつかのPPCTの挙動はまた、低い光
環境中で役割を果たすように機能するようである。光合成できないUV光を青色
光及び緑色光に変換することによって、PPCTは共生渦鞭毛藻類が存在できる
波長範囲を拡大する。従って低い光環境において、PPCTの300−360n
m及び420−465nm形態は、そこで生育する珊瑚礁形成サンゴの光利用可
能性を増大する宿主ベースのアクセサリー色素として機能できる。蛍光色素粒子
が、深海のサンゴの光合成速度を促進するという観察は、PPCTのこのさらな
る役割を支持する。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】
【表4】
【0074】 実施例3: POC3及びPOC4を、以下の正及び負のプライマーを使用して、pGEM
−EASYクローニングベクターから増幅した: POC (正):5'-TCC GTT ATC GCT AAA CAG AT-3'(配列番号11) POC3(231)(負):5'-TTT GTG CCT TGA TTT GAC TC-3'(配列番号12) POC4(235)(負):5'-CGC CAC TGC GTA TTT GTG CC-3'(配列番号13) POC4(220)(負):5'-GGC GAC CAC AGG TTT GCG TG-3'(配列番号14)
【0075】 増幅配列をゲル精製し、pBAD TOPO TAクローニングキット(Invitrogen, Carls
bad, CA, USA)を使用して細菌pBAD TOPO発現ベクター中に挿入し、その後One Sh
ot Competent Cells(invitrogen, Carlsbad, CA, USA)内にトランスフォームし
た。より長い配列(231アミノ酸及び235アミノ酸)中のリーディングフレ
ーム及びAA221での停止コドンの出現を、pBAD TOPO発現ベクター中のpB
AD正及び負プライミング部位からのABIヌクレオチドシークエンシングによ
りチェックした。
【0076】 pBAD TOPOからのタンパク質発現は、アラビノース濃度を最適化することによ
って調節された。発現されたタンパク質を、(i)pBAD TOPO転写終結コドンを使用
するように操作されたタンパク質のC末端で合成される6×Hisタグを結合す
ることにより、並びに(ii)6×Hisタグを各発現されたタンパク質に対するゲ
ル濾過クロマトグラフィーにより精製する。
【0077】 実施例4: UVA及びUVB光をカバーする320−700nmの範囲の光を吸収するP
PCTの能力は、それらをサンスクリーン製剤の有用なスクリーニング化合物と
する。上記製剤は、例えば任意に製薬学的に許容可能な担体若しくは賦形剤と混
合して、PPCTのスクリーニングに有効な量を含むであろう。PPCTを含む
サンスクリーン製剤は、PPCTを非水溶性にする薬剤若しくは組成物とPPC
Tを混合することによって、エマルションを形成することで提供されてもよい。
別法として、PPCTは、PPCTを非水溶性にし、それによって水性担体若し
くは賦形剤中でエマルションを形成できるようにするために、「タグ」ペプチド
若しくは長鎖脂肪酸のような化合物を合成されてもよい(例えばPPCTのC末
端に、若しくはC末端近傍に「タグ」を結合することによって)。タンパク質の
カルボキシ基若しくはアミノ基(例えばε−アミノ基)でタンパク質をアシル化
する方法は、当該技術分野で周知である。サンスクリーン製剤中に存在するPP
CTの量は一般的に、製剤の少なくとも1重量%であろう。(10より多いの炭
素原子を有する脂肪酸でアシル化された)PPCTを含む好ましいサンスクリー
ン製剤は、以下のものを含む: (i) 約3%のセトステアリルアルコール、PEG−40ヒマシ油及び/または
セテアリル硫酸ナトリウム; (ii) 約10%のデシルオレアート; (iii) 約1.5%の水酸化ナトリウム(45%溶液); (iv) 約0.1から0.5%の二ナトリウムエデタート; (v) 約0.5%のカーボマー; (vi) 約1から10%のアシル化PPCT;及び (vii) バランスである水。
【0078】 上記サンスクリーン製剤はまた、例えばプロピルヒドロキシベンゾアート、ジ
メチルアミノベンゾアート(PABA)、フェニルサルチラート、及び/または
オクチルメトキシシンナマートといった、当該技術分野で周知の他のスクリーニ
ング剤を含んでもよい。
【0079】 実施例5: 320−700nmの範囲の光を吸収するPPCTの能力はまた、それらを例え
ばサングラスレンズ、カメラ、水槽およびグリーンハウスのような応用のための
フィルターとして使用するための、ガラス及びパースペックス(登録商標)のよ
うなポリマー性物質のような各種の材料中に取り込ませるために有用なものとす
る。
【0080】 320−700nmのPPCTの吸収範囲は、クロロフィルのソーレーバン
ド(430nm)をカバーするが、とりわけクロロフィル及びのQxバンド
をカバーする(550−600nm)。Qxバンドは特に、高光強度と関連する
散乱光を吸収する。それ故フィルター内に取り込まれたPPCTは、高い光環境
中の植物の光阻害を減少緒するように機能してもよい。さらにその励起若しくは
最大吸収波長より高い波長で光を放射するPPCTの能力は、さもなければ透過
しないであろう光波長と関連するエネルギーを、例えばガラスを通過させる可能
性を提供する。そのエネルギーが400−550nmである光合成で活性な光(
PA)の範囲の波長で輸送される場合、フィルターにおけるPPCTの使用は、
植物、藻類、サンゴ等のための改良された増殖条件を生産する可能性を提供する
。例えば、320−360nmの光によって励起されるA. horrida由来のPPC
Tの使用は、UVA光の吸収(それはガラスによってほぼ伝達されない)を、4
30−450nmのPAR波長で伝達させるようにするであろう。
【0081】 PPCTの高温耐性(>40℃)は、PPCTをガラス及び他のポリマー性物
質(特に比較的低融点温度を有するポリマー性物質)内に容易に含ませる、また
はその上に皮膜させることを可能にする。ガラス及び他のポリマー性物質に含ま
れるPPCTの量、若しくはコーティング材料中に含まれるPPCRの量は一般
的に、1重量%より多いであろう。
【0082】 数多くの変形及び/または修正が、広く記載された本発明の精神若しくは範囲
から離れることなく特異的な実施態様に示された本発明になされるであろうこと
は、当業者に予測できるであろう。それ故、本実施態様は、全て説明の観点で考
慮され、制限的なものではない。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、PPCTをコードする遺伝子にハイブリダイズするた
めに有用な縮重プライマーのヌクレオチド配列を示す。
【図2】 図2は、シークエンシングのために集められたゲル濾過HPL
C分画のSDS PAGEの電気ブロットを提供する。各レーンは以下の通りで
ある:1.A. Horrida, 2.M. Caliculata, 3.M. Monasteriata,4.P. Laba
ta, 5.P. murrayensis, 6.A. Formosa, 7.S. hystrix, 8.P. damicormi
s, 9.S. Pistillata。分子量マーカーは、数字のないレーンに示される。
【図3】 図3は、図3のT7SP6BASPOC3クローンによってコードされるア
ミノ酸配列を示す。
【図4】 図4は、図4のT7SP6BASPOC4クローンによってコードされるア
ミノ酸配列を示す。
【図5】 図5は、A. asperaから得られたPPCTをコードするT7SP6BA
SPOC3クローンのcDNAヌクレオチド配列を示す。
【図6】 図6は、A. asperaから得られたPPCTをコードするT7SP6BA
SPOC4クローンのcDNAヌクレオチド配列を示す。
【図7】 図7は、PPCTをコードするcDNAの導入及び後の細菌発
現のために適したベクターを示す。
【図8】 図8は、珊瑚礁形成サンゴから得られた主要な色素ポリペプチ
ドの分子モデルの模式図を提供する。A.N末端からC末端までのMOLSCRIPYカ
ートン。矢印はβストランドを表し、螺旋はヘリックス部分を示す。フルオロホ
アの重原子(Q61,Y62及びG63)が、ボールと棒の記号で示されている
。B.直近の荷電側鎖、極性側鎖及び疎水性側鎖が、ボールと棒の記号で示され
ている。
【図9】 図9は、A−C.Acropora aspera及びD−F.Pocillopora d
amicormisから得たGFP様色素(ポシロポリン)の吸収スペクトル、励起スペ
クトル及び放射スペクトルを示す。ゲル濾過中の27−28分(A及びD)及び
25−26分(B及びE)で採取されたサンプルは、優勢な蛍光励起(1−3,
5−6)および放射(1−35−6)スペクトルを示して描く。合成吸収(4
,7,580及び560nmでのピーク)及び放射スペクトル(点線)が、パネ
ルC及びFに示されている。
【図10】 図10は、PPCTと、共生渦鞭毛藻類のペリジニン−クロ
ロフィル−タンパク質(PCP)複合体の間の相互作用を示す。レーン1は、6
74nmで単離されたPCP複合体による蛍光放射を引き起こす、共生渦鞭毛藻
類(Acropora aspera)のPCP複合体の励起スペクトルを示す(レーン2,Qy
ロロフィル遷移に対する同等なもの)。レーン3,4,5及び6は、珊瑚礁形
成サンゴAcropora aspera及びPocillopora damicormis中のGFP様ポシロポリ
ンの典型的な励起スペクトルを示す。対応する矢印は、最大の励起が生ずる箇所
を示す。連続する蛍光色素の放射(矢印)及び励起波長の組み合わせに注意すべ
きである。点線は、PCP複合体についてのそれぞれの励起ピークと、クロロフ
ィルのQxバンドのおよその位置を示す。A=クロロフィル(441nm)
、B=ペリジニン(472nm)及びC=ペリジニンのさらなる振動バンド(5
25nm)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/15 C12N 1/19 4C083 1/19 1/21 4H045 1/21 C12P 21/02 C 5/10 C12Q 1/68 A C12P 21/02 G01N 21/78 C C12Q 1/68 C12N 15/00 ZNAA G01N 21/78 5/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ソフィー・ドーヴ オーストラリア・クィーンズランド・ 4072・ブリスベン・ユニバーシティ・オ ブ・クィーンズランド・センター・フォ ア・マリーン・スタディーズ(番地なし) Fターム(参考) 2G054 CE02 EA03 4B024 AA03 BA80 CA04 CA09 CA11 DA01 DA02 DA05 DA11 EA01 EA02 EA03 EA04 GA11 HA01 HA03 HA12 4B063 QA01 QQ42 QQ52 QR08 QR42 QR56 QR62 QS25 QS34 QS36 QX02 4B064 AG01 CA01 CA19 CC24 CE07 CE11 DA16 DA20 4B065 AA01X AA57X AA87X AA90Y AB01 BA02 CA24 CA50 CA52 4C083 AA071 AD411 CC19 4H045 AA10 AA20 AA30 BA10 CA50 EA15 FA72 FA74 GA22 GA23

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光による照射の際に蛍光を放射可能な、サンゴ組織由来
    色素タンパク質(PPCT)をコードするヌクレオチド配列を含む単離されたポ
    リヌクレオチド分子であって、上記入射光の最大吸収が320−600nmの範
    囲であり、最大蛍光放射が300−700nmの範囲である分子。
  2. 【請求項2】 コードされた色素タンパク質が、550−580nmの範囲
    で上記入射光の最大吸収を有し、400−630nmの範囲で最大蛍光放射を有
    する、請求項1記載の単離されたポリヌクレオチド分子。
  3. 【請求項3】 上記分子が、N末端アミノ酸配列: SVIAK(配列番号1) を有するタンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む、サンゴ組織由来色素
    タンパク質(PPCT)をコードするヌクレオチド配列を含む単離されたポリヌ
    クレオチド分子。
  4. 【請求項4】 上記分子が、N末端アミノ酸配列: SVIAKQMTYKVYMSGTV(配列番号2) を有するタンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む、サンゴ組織由来色素
    タンパク質(PPCT)をコードするヌクレオチド配列を含む単離されたポリヌ
    クレオチド分子。
  5. 【請求項5】 コードされたタンパク質が、アミノ酸配列QYGを含む色素
    体領域を含む、請求項1から4のいずれか一項記載の単離されたポリヌクレオチ
    ド分子。
  6. 【請求項6】 上記分子が、配列番号3若しくは4として示された配列に対
    応するアミノ酸配列を有するタンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む、
    請求項1から5のいずれか一項記載の単離されたポリヌクレオチド分子。
  7. 【請求項7】 上記分子が、配列番号5若しくは6として示された配列と少
    なくとも80%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む、請求項1から6のい
    ずれか一項記載の単離されたポリヌクレオチド分子。
  8. 【請求項8】 上記分子が、配列番号5若しくは6として示された配列と少
    なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む、請求項7記載の単離
    されたポリヌクレオチド分子。
  9. 【請求項9】 上記分子が、配列番号5若しくは6として示された配列と少
    なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む、請求項7記載の単離
    されたポリヌクレオチド分子。
  10. 【請求項10】 上記分子が、配列番号5若しくは6として示された配列と
    実質的に対応するヌクレオチド配列を含む、請求項1から9のいずれか一項記載
    の単離されたポリヌクレオチド分子。
  11. 【請求項11】 実質的に精製形態で存在する、N末端アミノ酸配列SVI
    AK(配列番号1)を含むタンパク質。
  12. 【請求項12】 実質的に精製形態で存在する、N末端アミノ酸配列SVI
    AKQMTYKVYMSGTV(配列番号2)を含むタンパク質。
  13. 【請求項13】 上記タンパク質が、配列番号3若しくは4として示された
    配列に対応するアミノ酸配列を含む、請求項11または12記載のタンパク質。
  14. 【請求項14】 上記タンパク質が、Pocilloporidae、Acroporidae、Porit
    idae、Faviidae、Merulinidae及びFungiidaeより成る群から選択されるサンゴ科
    から得たサンゴ組織から精製できる、請求項11から13のいずれか一項記載の
    タンパク質。
  15. 【請求項15】 上記タンパク質が、Acropora aspera、Acropora digitife
    ra、Acropora horrida、Acropora formosa、Montipora monasteriata、Montipor
    a caliculata、Pocillopora damicornis、Porites murrayensis、Porites lobat
    a、Plesiastrea versipora及びSeriatopora hystrixより成る群から選択される
    サンゴの組織から精製できる、請求項14記載のタンパク質。
  16. 【請求項16】 上記タンパク質が、Acropora aspera、Acropora horrida
    、Montipora monasteriata、Montipora caliculata、Porites murrayensis、Por
    ites lobata及びPlesiastrea versiporaより成る群から選択されるサンゴの組織
    から精製できる、請求項緒14記載のタンパク質。
  17. 【請求項17】 請求項1から10のいずれか一項記載のポリヌクレオチド
    を含むベクター。
  18. 【請求項18】 請求項17記載のベクターでトランスフェクト若しくはト
    ランスフォームされた宿主細胞。
  19. 【請求項19】 請求項11から16のいずれか一項記載のタンパク質を生
    産する方法であって、上記タンパク質をコードするポリヌクレオチド分子の発現
    に適した条件下で、請求項17記載のベクターでトランスフェクト若しくはトラ
    ンスフォームされた宿主細胞を培養する工程、及び任意に発現タンパク質を回収
    する工程を含む方法。
  20. 【請求項20】 宿主細胞の培養工程が、30−37℃の範囲の温度で実施
    される、請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 宿主細胞の培養工程が、約35℃の温度で実施される、請
    求項19記載の方法。
  22. 【請求項22】 請求項1から10のいずれか一項記載のポリヌクレオチド
    分子に選択的にハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、オリゴヌクレオチ
    ドプローブ若しくはプライマー。
  23. 【請求項23】 上記プローブ若しくはプライマーが、少なくとも8のヌク
    レオチドを含む、請求項22記載のオリゴヌクレオチドプローブ若しくはプライ
    マー。
  24. 【請求項24】 上記プローブ若しくはプライマーが、少なくとも18のヌ
    クレオチドを含む、請求項22記載のオリゴヌクレオチドプローブ若しくはプラ
    イマー。
  25. 【請求項25】 上記プローブ若しくはプライマーが、少なくとも25のヌ
    クレオチドを含む、請求項22記載のオリゴヌクレオチドプローブ若しくはプラ
    イマー。
  26. 【請求項26】 上記オリゴヌクレオチドが、検出可能なラベルに接合され
    る、請求項22から25のいずれか一項記載のオリゴヌクレオチドプローブ若し
    くはプライマー。
  27. 【請求項27】 組織マーカー、蛍光マーカー、若しくは一般的染料として
    の、請求項11から16のいずれか一項記載のタンパク質の使用。
  28. 【請求項28】 適切な製薬学的に許容可能な担体若しくは賦形剤と混合し
    て、請求項11〜16のいずれか一項記載のタンパク質の有効量を含むサンスク
    リーン製剤。
  29. 【請求項29】 請求項11から16のいずれか一項記載のタンパク質の有
    効量を含む、入射光のUV若しくは他の波長を遮断するためのフィルター。
  30. 【請求項30】 入射光のUV若しくは他の波長が、上記タンパク質によっ
    て上記光の有するエネルギーの吸収により遮断され、上記入射光より長い波長で
    放射される、請求項29記載のフィルター。
  31. 【請求項31】 上記入射光の吸収エネルギーが、400から550nmの
    範囲の波長で上記タンパク質から放射される、請求項30記載のフィルター。
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