JP2002535946A - 不揮発性メモリを使用したインテリジェントスピーカの調音 - Google Patents

不揮発性メモリを使用したインテリジェントスピーカの調音

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JP2002535946A
JP2002535946A JP2000595516A JP2000595516A JP2002535946A JP 2002535946 A JP2002535946 A JP 2002535946A JP 2000595516 A JP2000595516 A JP 2000595516A JP 2000595516 A JP2000595516 A JP 2000595516A JP 2002535946 A JP2002535946 A JP 2002535946A
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ポール、エス.レビイ
ディー.シー.セッション
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    • H03G5/005Tone control or bandwidth control in amplifiers of digital signals
    • HELECTRICITY
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    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R3/00Circuits for transducers, loudspeakers or microphones

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Abstract

(57)【要約】 スピーカ(50)を調音する非侵入的なシステムおよび方法が、基準信号と制御信号をプログラマブルスピーカ(50)の入力に加えることで実施される。マイクロフォン(54)が、スピーカの出力(53)で入力基準信号に対応する音を検出し、それを試験装置(55)に送り返し、その試験装置(55)が、入力基準信号をスピーカ(50)からの可聴出力信号(53)と比較してスピーカ(50)の周波数応答を解析する。比較結果に依存して、試験装置は、新しい特性付けデータで更新されたディジタル制御信号をスピーカ(50)に供給し、次に、その新しい特性付けデータはスピーカメモリ(52)に格納され、再び変換関数を入力基準信号に実行するために使用される。調音帰還サイクルは、入力基準信号とスピーカ(50)からの可聴出力信号(53)が、試験装置で決定されるように、所望の周波数応答を示すまで続く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーディオスピーカに関し、より詳細にはスピーカの調音に関する
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
スピーカの製造プロセスでは、一様で予測可能な入力/出力応答特性またはI
/O伝達関数を有するスピーカシステムを作ることが望まれる。スピーカの入力
に結合されたアナログオーディオ信号が、スピーカの出力でそのまま聞かれるの
が理想的である。現実には、実際にスピーカの出力で聞かれるものは、元のオ−
ディオ信号に、スピーカの構造とスピーカ内の構成要素の相互作用とによって生
じた歪みを加えたものである。現在、この歪みを最小限にして所望のスピーカ応
答を実現するために、様々な方法がスピーカの製造中に実施されている。
【0003】 図1は、標準的なスピーカ10の簡単化されたブロック図を示す。ここで、ス
ピーカ10は、キャビネット11,クロスオーバ回路網12、一組の増幅器(A
mp13)、および一組のトランスジューサ14を含む。オーディオ入力信号は
、キャビネットポートを通ってクロスオーバ回路網に結合される。クロスオーバ
回路網は、周波数エネルギーをいくつかの高周波数成分、中間の周波数成分およ
び低周波数成分に分割し、それらの周波数成分を対応する増幅器およびトランス
ジューサに振り分ける働きをする。
【0004】 例えば、低周波数成分は、大きなトランスジューサ(ウーハとも呼ばれる)に
結合され、中間の周波数成分は中域トランスジューサに結合され、高周波数成分
は小さなトランスジューサ(ツイータとも呼ばれる)に結合される。トランスジ
ューサは、キャビット内のポート14にぴったり収まり、ポートを通して、多く
の場合はメッシュスクリーンを通して可聴アナログ信号を出力する。したがって
、再現性のあるスピーカを製造するために、スピーカごとに(または、ロットご
とに)対処しなければならない4つの主要な独立した製造変数(すなわち、キャ
ビネット、クロスオーバ回路網、増幅器、およびトランスジューサ)がある。
【0005】 現在、図1に示すようなスピーカを調音するために使用される方法は、全て機
械的で、一般に侵入的であり、さらに、多くの場合に手で行われるので一般に時
間がかかる。例えば、スピーカの応答を調音する1つの方法は、キャビネット内
のポテンショメータを調整して、クロスオーバ回路網を調音することである。ク
ロスオーバ回路網は、周波数範囲を各トランスジューサに振り分けるやり方を調
整し、周波数範囲相互のにじみ出しを減らすように調音する。これらのポテンシ
ョメータは多くの場合にキャビットの中にあるので、この方法は比較的侵入的で
あり、スピーカを分解しながら、手で調音する必要がある。さらに、クロスオー
バ回路網内の構成要素は、例えば大きなコイルは磁束によるひっぱり作用に対し
て物理的に動く可能性もある。
【0006】 スピーカを調音する別の方法では、キャビネットの共振に影響を及ぼすキャビ
ネット内の穴を使用し、所望の共振が得られるまで穴を大きくする。また、キャ
ビネットの低音反射は、キャビネットの受動的な出力ポートに様々な長さのチュ
ーブを入れてキャビネットの共振に影響を与えることで調音することができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、スピーカを調音する再現可能で侵入的でないシステムおよび方法で
あり、キャビネットの物理的な製造変数の各々を個別に物理的に調音する必要は
ない。
【0008】 プログラマブルスピーカ、およびそのスピーカを調音するシステムと方法は、
ディジタル信号処理と格納された特性付けデータを使用して、スピーカの所望の
伝達関数を得る。プログラマブルスピーカは、処理部分と特性付けデータを格納
するメモリ部分とを有するプログラマブル部分を含む。処理部分は、入力オーデ
ィオ信号を受け取る。処理部分は、メモリ部分に格納された特性付けデータにア
クセスし、入力信号に変換関数を実行して変換された信号を生成し、その変換さ
れた信号で、キャビネットのクロスオーバ回路網などのスピーカの物理的な要素
の組合せとトランスジューサの歪み効果とによって生じる歪みを補償する。その
結果、各物理的なスピーカ要素を個々に調音する必要がなく、代わりに、入力オ
ーディオ信号に変換関数を実行することで全体的な歪み補償が達成される。変換
された信号は出力部分に結合され、その出力部分で、特性付けデータに従って変
換関数で補償された入力信号である可聴アナログ出力信号が生成される。一実施
形態では、特性付けデータは、変換関数の重み付け係数である。
【0009】 プログラマブルスピーカを調音するシステムは、スピーカで生成された可聴出
力信号を受け取りその信号を調音装置に帰還するためのマイクロフォンを含む。
調音装置は、基準信号発生器を含み、基準信号をプログラマブルスピーカの処理
部分に供給する。調音装置は、可聴出力信号と入力基準信号の比較解析を行い、
その比較に依存した更新された特性付けデータを含む制御信号を生成する。制御
信号は、スピーカのプログラマブル入力部分に結合され、メモリ部分に格納され
、そして、入力基準信号に変換関数を実行してスピーカを調音するために再び使
用される。特性付けデータは、入力と出力をできるだけ同じにすることで、スピ
ーカで生じる歪みを最小限にするために使用される。更新された制御信号を供給
し、出力信号を帰還し、さらにその信号を解析して新しい制御信号を生成すると
いうこのサイクルは、基準信号と出力信号が一致しおよび/または所望の伝達関
数関係を示すまで行われる。
【0010】 一実施形態では、スピーカが特定の全体的な動作特性、例えば比較的強いバス
(比較的低い周波数)あるいはその代わりに強い中域(中間周波数)を持つよう
に調音するように基準信号が選ばれる。他の実施形態では、スピーカに様々な動
作特性を与えるようにスピーカを調音するために、1つよりも多い基準信号が使
用される可能性がある。
【0011】 他の実施形態では、処理部分がクロスオーバタイプの伝達関数を実行して、各
々がスピーカの異なった出力トランスジューサに振り分けられる異なった周波数
範囲に対応する複数のディジタル信号を生成する。さらに他の実施形態では、処
理部分はディジタル信号処理(DSP)ユニットおよび関連するDSPメモリシ
ステムで実現される。DSP部分は、不揮発性メモリからアクセスされた特性付
けデータに従って入力基準信号を処理する。他の実施形態では、処理部分は、関
数特定ハードウェアアクセラレータ回路を含む。その関数特定ハードウェアアク
セラレータ回路は、信号の加算および乗算のような変換関数を実施するために使
用される数学的演算を実行して、オーディオ入力信号の全体的な処理時間を最小
限にする。
【0012】 さらに他の実施形態では、出力ドライブ部分は、複数のディジタルアナログ変
換器を含み、そのディジタルアナログ変換器はクロスオーバ変換関数で生成され
た複数の変換された信号をプログラマブル部分から受け取り、それを複数のアナ
ログ信号に変換する。変換された信号は、増幅器段に結合される。次に、増幅さ
れた信号はスピーカトランスジューサに結合され、そのスピーカトランスジュー
サは変換された入力信号に対応する可聴信号を出力する。
【0013】 本発明は、添付の図面に関連した次の書かれた説明からさらに理解することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図2は、プログラマブル部分21および出力部分22を含むプログラマブルス
ピーカ20を示す。プログラマブル部分は、処理部分23とメモリ部分24を含
む。処理部分は、オ−ディオ入力データ(アナログ信号かディジタルデータスト
リームかどちらか)を受け取り、メモリ部分に格納された特性付けデータ(C)
を使用して入力データに基づいて変換関数(T)を実行し、変換関数と特性付け
データに従って変換されたディジタル出力信号を出力する。変換関数は、信号処
理の分野ではよく知られている。入力信号に変換関数を実行する方法は、関数特
定のハードウェアを使用する信号処理、汎用のマイクロプロセッサを使用する信
号処理、および/または関数特定のディジタル信号プロセッサを使用する信号処
理を含むことができる。
【0015】 変換されたディジタル出力信号は出力部分22に結合され、その出力部分22
は、それをスピーカからの増幅された可聴アナログ出力信号に変換する。したが
って、メモリ部分に格納されている特性付けデータに従って変換関数を実行して
変換されたディジタル信号を生成するように、スピーカをプログラムすることが
できる。変換関数を実行するために使用される変換関数と特性付けデータは、ス
ピーカの物理的要素の組合せによってもたらされる総合的な歪みの特性を表す逆
変換関数である。プログラマブル部分21が実行する変換関数は、スピーカの要
素で生じる全体的な歪みを表すので、個々の物理的な要素を侵入的に個別的に調
音する必要はなく、そうではなくて、スピーカのメモリ部分に格納される特性付
けデータを更新することで、スピーカを調音することができる。したがって、本
発明の別の実施形態では、スピーカは、一旦組立てられた後で、スピーカをプロ
グラムし/調音するための新しい特性付けデータを含む外部制御信号を受け取る
。この実施形態に従って、物理的に同じである(同じ物理的な要素でできている
)複数のスピーカを、メモリ部分に格納された特性付けデータに依存して異なる
音に調音することができる。
【0016】 図3は、本発明のスピーカ30の第2の実施形態を示し、プログラマブル部分
は、変換重み付け係数の形で特性付けデータを格納する不揮発性メモリ31を含
み、さらに、ディジタル信号処理(DSP)ユニット32、それの関連するメモ
リシステム33、およびオプションである関数特定のアクセラレーション回路3
4を含む。オーディオ入力データはDSPユニットに結合され、DSPユニット
は不揮発性メモリから現在重み付け係数にアクセスする。DSPユニットは、現
在重み付け係数を使用して入力データに基づいて全体的な歪み変換関数を実行し
、個々の物理的な要素の組合せとスピーカ内でそれらの相互作用とによって生じ
た歪みを補償する。図3に示す実施形態では、物理的な要素の組合せを補償して
変換されたオーディオ信号を生成するために単一変換関数が実行され、その変換
されたオーディオ信号は出力部分35に結合されて、入力オーディオデータに対
応する増幅された可聴アナログ出力信号が生成される。
【0017】 別の実施形態では、スピーカは、様々な種類の歪みを補償するために1つより
多い変換関数を実行する処理部分を含む。例えば、図4に示すスピーカ40の実
施形態では、処理部分41、メモリ部分42、および出力部分43が含まれ、第
1の変換関数(T1)が第1の組の係数(C1)を使用して実行されて、スピー
カの物理的な要素の組合せを補償し、第2のクロスオーバタイプの変換関数(T
2)が第2の組の係数(C2)を使用して実行されてスピーカのクロスオーバ回
路網の歪みを補償する。一般に、クロスオーバタイプの変換関数は、オーディオ
入力データを異なる周波数範囲の複数の信号に分割するという点で、スピーカの
従来のクロスオーバ回路網と同じ様な関数を実行する。さらに、クロスオーバタ
イプの変換関数は、スピーカのクロスオーバ関数に影響を及ぼすスピーカ中の他
の要素で生じる歪みも補償する。第2のクロスオーバタイプの変換関数の結果は
、歪みが補償され変換された複数のディジタル信号44であり、その各々が異な
る周波数範囲と関連し出力部分43に結合される。この実施形態で、出力部分は
、複数の変換されたディジタル信号の各々に結合されたディジタルアナログ(D
A)信号変換器段45を含むように具体化される。各DA変換器は増幅段46に
結合される。各Ampは、それに結合される信号の周波数範囲に適応されたトラ
ンスジューサ48に増幅されたアナログ信号を出力する。例えば、1つのトラン
スジューサは、より低い周波数の信号を受け取るようになっていることを特徴と
する可能性があり、これに対して、別のトランスジューサはより高い周波数の信
号を受け取るような特性にされる可能性がある。その時に、トランスジューサは
、歪みが補償された可聴アナログ出力信号を出力する。理解されるべきことであ
るが、スピーカは本発明の範囲内でない他の要素を含む可能性がある。例えば、
出力部分は、規制適合のために放射EMIフィルタを含む可能性がある。
【0018】 一実施形態において、図2に示すスピーカの調音方法は、スピーカのメモリ部
分を特性付けデータでプログラミングすること、特性付けデータを使用して入力
オーディオデータに基づいて変換関数を実行して変換信号を生成すること、ここ
で、この変換関数は物理的なスピーカ要素の組合せで生じる総合的な歪みの逆変
換関数であり、この変換された信号をスピーカ出力段に結合すること、変換され
た信号を増幅されたアナログ可聴信号に変換すること、およびスピーカから可聴
信号を出力することで行われる。図3に示すスピーカの調音の場合には、特性付
けデータは変換関数の重み付け係数である。図4に示すスピーカの調音の場合は
、一組よりも多い組の重み付け係数がスピーカメモリにプログラムされる。
【0019】 図2〜4に示すような、プログラマブルスピーカを調音するシステムの一実施
形態を図5に示し、この実施形態には、処理部分51、特性付けデータを格納す
るメモリ部分52、および出力部分53を含むプログラマブルスピーカ50が含
まれる。処理部分51は、入力オーディオデータと、特性付けデータを含む入力
制御信号とを受け取る。さらに、処理部分は、更新された特性付けデータにアク
セスし、それを使用し、その対応する変換関数を実行して上に述べたような変換
された信号を生成する。変換された信号は、出力部53に結合され、その出力部
53は対応する可聴アナログ出力信号を生成する。
【0020】 プログラマブルスピーカを調音するシステムは、スピーカ50から可聴アナロ
グ出力信号を受け取り対応するアナログ信号を調音装置55に供給するオーディ
オ信号入力装置54をさらに含む。調音装置は、スピーカからのアナログ出力信
号をディジタル帰還信号に変換するアナログディジタル変換手段56を含む。調
音装置55は、スピーカに入力オーディオデータとして供給するための少なくと
も1つのディジタル基準オーディオ信号を生成する手段57、およびスピーカの
入力に結合されたディジタル基準信号をデジタル帰還信号と比較し、その比較に
応答して、更新された特性付けデータを含む制御信号を生成するディジタル信号
解析手段58をさらに含む。更新された比較データは、処理部分によってメモリ
部分に格納される。処理部分は、更新された特性付けデータにアクセスしてその
対応する変換関数を実行する。基本的に入力基準信号と同じ周波数、振幅および
位相応答特性を持つ可聴信号を出力するようにスピーカを調音するために、更新
された特性付けデータで、変換関数が調整されるようになる。出力信号は再び帰
還され、帰還信号がまだ基準信号と違っている場合は、出力可聴信号が、基本的
に、基準信号と同じ周波数、振幅および位相応答特性を持つようになるまで、特
性付けデータが更新されてスピーカに供給され、変換関数が更新された特性付け
データで実行されて新しい出力帰還信号を生成する。一旦入力基準信号と出力信
号が一致すると、スピーカが再び調音されるまで、メモリ部分に格納された最後
の特性付けデータが使用されて、スピーカを通過するどのオーディオ入力データ
にも変換関数が実行される。
【0021】 一実施形態では、解析手段は、帰還信号と基準信号の差を識別し、さらに識別
された差に依存したP1に結合するために適当なディジタル基準信号を選択する
手段を含む。例えば、解析手段が、特定の周波数範囲の差または振幅の差が生じ
ていると識別する場合は、この種の差を引き起こす可能性がある歪みを補償しよ
うとして、特定のディジタル基準信号が選択される。
【0022】 他の実施形態では、スピーカを使用して出そうとする音の種類に依存したディ
ジタル基準信号が選択される。例えば、女性ボーカリストのオーディオ信号は主
に高い周波数成分で構成される傾向がある。したがって、スピーカが主に女性ボ
ーカリストの音楽を演奏するために使用されることになっている場合は、図5で
説明したようなシステムを使用して調音されるスピーカでは、主に高い周波数成
分であるディジタル基準信号が使用される可能性がある。対照的に、ジャズまた
は男性ボーカリストの音楽を演奏するために使用されるスピーカは、異なるディ
ジタル基準信号を使用して調音される可能性がある。したがって、ディジタル基
準信号を生成するための手段は、ユーザまたは技師がスピーカを調整するために
選択することができる基準信号のライブラリを含む可能性がある。この実施形態
に従って、物理的に同じ(すなわち、同じ物理的な要素で構成されている)であ
る複数のスピーカを、そのメモリ部分に格納された特性付けデータに依存して異
なった音に特に調音することができる。
【0023】 本発明の他の実施形態に従って、複数のスピーカが調音される製造環境では、
組立てラインの現在のスピーカは、組立てラインの前のスピーカから決定される
特性付けデータまたは変換係数を使用して調音されるので、調音システムは前の
調音手順から「学習」して、各スピーカを調音するのに必要な帰還ループの数を
最小限にすることができる。例えば、前のスピーカが上に述べたような帰還方法
に従って調音され、最終的な特性付けデータが決定される場合は、決定された特
性付けデータを調音システムが「記憶」し、それから、次のスピーカに結合され
た制御信号で供給する。期待される組の特性付けデータでロードすることで、次
のスピーカでは、調音特性付けデータに対して同じくらいの繰り返しの調整は必
要でなくなる可能性がある。
【0024】 先の説明において、本発明を完全に理解するために、多数の特定の詳細を示し
た。しかし、当業者には明らかであろうが、これらの特定の詳細は、本発明を実
施するために使用する必要はない。他の例では、本発明を不必要に不明確にしな
いために、公知のスピーカ構造および構成要素は説明しなかった。
【0025】 さらに、本発明の構成要素は、ある決まった実施形態に関連して説明したが、
本発明は様々な他の方法で実施することができることは理解される。したがって
、例証として示し説明した特定の実施形態は、決して限定するものと考える意図
でないことは理解すべきである。これらの実施形態の詳細の参照は、本発明にと
って不可欠なものと見なされる特徴だけをそれ自体が列挙する特許請求の範囲を
限定する意図でない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スピーカの従来技術の簡単化されたブロック図を示す。
【図2】 本発明と一致したスピーカの一実施形態のブロック図を示す。
【図3】 ディジタル信号プロセッサ、および変換関数の重み付け係数を格納するための
不揮発性メモリを含む本発明と一致したスピーカの別の実施形態を示す。
【図4】 1つよりも多い変換関数が実施される本発明と一致したスピーカの別の実施形
態を示す。
【図5】 本発明によるプログラマブルスピーカを調音するシステムのブロック図を示す
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 ポール、エス.レビイ Paul S.LEVY アメリカ合衆国アリゾナ州、チャーンドラ ー、ウェスト、グレッグ、ドライブ、2533 (71)出願人 ディー.シー.セッション D.C.SESSIONS アメリカ合衆国アリゾナ州、フェニック ス、ノース、フォーティサード、ウェイ、 14215 (72)発明者 ポール、エス.レビイ アメリカ合衆国アリゾナ州、チャーンドラ ー、ウェスト、グレッグ、ドライブ、2533 (72)発明者 ディー.シー.セッション アメリカ合衆国アリゾナ州、フェニック ス、ノース、フォーティサード、ウェイ、 14215 Fターム(参考) 5D020 AC01 AC07

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理部分および特性付けデータを格納するメモリ記憶領域を含み、前記処理部
    分が前記特性付けデータを使用してオーディオ入力データに変換関数を実行する
    ためのものであり、前記プログラマブル部分が前記オーディオ入力データを受け
    取り処理し、変換された信号を出力するプログラマブル部分と、 前記変換された信号を可聴アナログ信号に変換する出力部分とを含むプログラ
    マブルスピーカ。
  2. 【請求項2】 前記プログラマブル部分が、前記特性付けデータを外部ソースから受け取り、
    且つ前記受け取った特性データを前記メモリ記憶領域に格納する、請求項1に記
    載のスピーカ。
  3. 【請求項3】 前記処理部分が、ディジタル信号処理ユニットと、それの対応するメモリシス
    テムと、前記特性付けデータを使用して前記変換関数を前記入力データに基づい
    て実行して前記変換された信号を生成する関数特定ハードウェアとを含む、請求
    項1に記載のスピーカ。
  4. 【請求項4】 前記出力部分が、前記変換された信号を複数のアナログ信号に変換する手段と
    、前記複数のアナログ信号を増幅する増幅器手段と、前記増幅された複数のアナ
    ログ信号に応答して前記可聴アナログ信号を出力する手段とを含む、請求項1に
    記載のスピーカ。
  5. 【請求項5】 前記メモリ記憶領域が不揮発性メモリである、請求項1に記載のスピーカ。
  6. 【請求項6】 1つより多い変換関数が前記処理部分により前記入力データに基づいて実行さ
    れ、各変換関数が異なる特性付けデータを使用する、請求項1に記載のスピーカ
  7. 【請求項7】 前記特性付けデータが前記変換関数の重み付け係数値である、請求項1に記載
    のスピーカ。
  8. 【請求項8】 前記変換関数がクロスオーバタイプの変換関数を含み、前記変換された信号が
    各々関連した周波数範囲を有する複数の変換された信号を含む、請求項1に記載
    のスピーカ。
  9. 【請求項9】 前記出力部分が、前記複数の変換された信号をアナログ信号に変換する手段と
    、前記複数のアナログ信号を増幅する増幅器手段と、前記増幅された複数のアナ
    ログ信号に応答して前記可聴アナログ信号を出力する手段とを含む、請求項8に
    記載のスピーカ。
  10. 【請求項10】 処理部分とメモリ部分を含むプログラマブルスピーカを動作させる方法であっ
    て、 前記メモリ部分に特性付けデータを格納するステップと、 前記特性付けデータを使用してオーディオ入力データに基づいて変換関数を実
    行して変換された信号を生成するステップと、ここで前記変換関数が物理的なス
    ピーカ要素の組合せおよび特性で生じる歪みの逆変換関数を表し、 前記変換された信号を、物理的なスピーカ要素の前記組合せについて歪みが補
    償されている増幅された可聴アナログ信号に変換するステップと、 前記可聴信号を出力するステップとを基本的に含む方法。
  11. 【請求項11】 前記変換関数を実行する前記ステップがクロスオーバ回路網タイプの変換関数
    を実行することを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 処理部分と、メモリ記憶領域と、出力部分とを含むプログラマブル部分を含む
    プログラマブルスピーカと、ここで前記メモリ記憶領域が特性付けデータを格納
    するためのものであり、前記処理部分が前記特性付けデータを使用して基準オー
    ディオ信号に変換関数を実行し、変換された信号を出力するためのものであり、
    さらに前記出力部分が前記変換された信号を可聴アナログ信号に変換するための
    ものであり、 調音部分とを含むシステムであって、前記調音部分が、 前記可聴アナログ信号を受け取り、対応する帰還オーディオアナログ信号を生
    成する手段と、 前記基準オーディオ信号を生成する手段と、 前記基準信号を前記帰還信号と比較し、前記基準信号と前記帰還信号の決定さ
    れた差に依存した更新された特性付けデータを有する制御信号を生成する信号解
    析手段とを含み、前記制御信号が前記プログラマブルスピーカに供給され、前記
    更新された特性付けデータが、前記メモリ部分に格納され、前記基準信号に基づ
    いて次の変換関数を実行するために使用されるシステム。
  13. 【請求項13】 前記基準信号発生器手段が、前記処理部分に供給するために異なる種類の基準
    信号を生成する、請求項12に記載のシステム。
  14. 【請求項14】 前記基準信号の種類が、前記プログラマブルスピーカを調音する方法に依存し
    た前記基準信号として選択される、請求項13に記載のシステム。
  15. 【請求項15】 処理部分と、メモリ部分と、出力部分とを含むプログラマブルスピーカを調音
    するシステムであって、前記処理部分がオーディオ入力データに基づいて変換関
    数を実行し変換された信号を生成するためのものであり、前記メモリ部分が特性
    付けデータを格納するためのものであり、前記出力部分が前記変換された信号を
    受け取り対応する可聴アナログ信号を出力するものであり、 基準オーディオ信号を生成し、それを前記オーディオ入力データとして前記処
    理部分に供給する手段と、 前記スピーカの出力で前記基準オーディオ信号に対応する前記可聴アナログ信
    号を受け取り、対応する帰還オーディオアナログ信号を生成する手段と、 前記基準オーディオ信号を前記帰還信号と比較し、前記基準オーディオ信号と
    前記帰還信号の間の決定された差に依存した更新された特性付けデータを有する
    制御信号を生成する信号解析手段とを含み、 前記制御信号が前記プログラマブルスピーカに供給され、所望の伝達関数関係が
    前記基準オーディオ信号と前記帰還信号の間で実現されるまで、前記更新された
    特性付けデータが、前記メモリ部分に格納され、次の変換関数を前記基準オーデ
    ィオ信号に実行するために使用され、前記特性付けデータの次の更新をもたらす
    システム。
  16. 【請求項16】 前記基準信号発生器手段が異なる種類の基準信号を生成する、請求項15に記
    載のシステム。
  17. 【請求項17】 前記基準信号の種類が、前記プログラマブルスピーカを調音する方法に依存し
    た前記基準信号として選択される、請求項16に記載のシステム。
  18. 【請求項18】 処理部分と、メモリ部分と、出力部分とを含むプログラマブルスピーカを調音
    する方法であって、前記処理部分が前記処理部分に供給されたオーディオ入力デ
    ータに基づいて変換関数を実行し変換された信号を生成するためのものであり、
    前記メモリ部分が特性付けデータを格納するためのものであり、前記出力部分が
    前記変換された信号を受け取り対応する可聴アナログ信号を出力するためのもの
    であり、 a)基準オーディオ信号を前記処理部分に前記オーディオ入力データとして供
    給するステップと、 b)前記プログラマブルスピーカ出力部分から、前記基準オーディオ信号に対
    応する前記可聴アナログ信号を検出し、対応する帰還オーディオアナログ信号を
    生成するステップと、 c)前記基準オーディオ信号を前記帰還信号と比較し、前記基準オーディオ信
    号と前記帰還信号の間の決定された差に依存した更新された特性付けデータを有
    する制御信号を生成するステップと、 d)前記制御信号を前記プログラマブルスピーカに供給するステップと、 e)前記更新された特性付けデータを前記メモリ部分に格納するステップと、 f)前記更新された特性付けデータを使用して次の変換関数を前記基準オーデ
    ィオ信号に実行するステップと、 最終的な特性付けデータが決定され前記基準オーディオ信号と前記帰還信号が所
    望の伝達関数関係を持つまで、ステップa)〜f)を繰り返すステップとを含む
    方法。
  19. 【請求項19】 組立てラインの製造環境で、各スピーカが処理部分と、メモリ部分と、出力部
    分とを含む複数のプログラマブルスピーカを調音する方法であって、前記処理部
    分が前記処理部分に供給されたオーディオ入力データに基づいて変換関数を実行
    し変換された信号を生成するためのものであり、前記メモリ部分が特性付けデー
    タを格納するためのものであり、前記出力部分が前記変換された信号を受け取り
    対応する可聴アナログ信号を出力するためのものであり、 a)基準オーディオ信号を現在プログラマブルスピーカの前記処理部分に前記
    オーディオ入力データとして供給し、 b)前記現在プログラマブルスピーカの出力部分から、前記基準オーディオ信
    号に対応する前記可聴アナログ信号を検出し、対応する帰還オーディオアナログ
    信号を生成し、 c)前記基準オーディオ信号を前記帰還信号と比較し、前記基準オーディオ信
    号と前記帰還信号の間の決定された差に依存した更新された特性付けデータを有
    する制御信号を生成し、 d)前記制御信号を前記現在プログラマブルスピーカに供給し、 e)前記更新された特性付けデータを前記メモリ部分に格納し、 f)前記更新された特性付けデータを使用して次の変換関数を前記基準オーデ
    ィオ信号に基づいて実行し、且つ最終的な特性付けデータが決定され前記基準オ
    ーディオ信号および前記帰還信号が所望の伝達関数関係を持つまで、ステップa
    )〜f)を繰り返すことにより前記現在プログラマブルスピーカを調音するステ
    ップと、 前記最終的な特性付けデータを前記次のプログラマブルスピーカの前記メモリ
    部分にロードし、ステップa)〜f)を実施して、前記組立てラインで次のプロ
    グラマブルスピーカを調音するステップとを含む方法。
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