JP2002535738A - フォトクロミック及びエレクトロクロミック・デバイス、これに使用するための溶液、並びにその使用法 - Google Patents

フォトクロミック及びエレクトロクロミック・デバイス、これに使用するための溶液、並びにその使用法

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JP2002535738A JP2000596412A JP2000596412A JP2002535738A JP 2002535738 A JP2002535738 A JP 2002535738A JP 2000596412 A JP2000596412 A JP 2000596412A JP 2000596412 A JP2000596412 A JP 2000596412A JP 2002535738 A JP2002535738 A JP 2002535738A
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Abstract

(57)【要約】 新しい種類のフォトクロミック及びエレクトロクロミック・デバイス及びそれに含まれる溶液が提供される。透明なガラスまたはITOガラスシート上に及びいずれかの面または2つの面上にTiO2層を有して構築された新しい種類のフォトクロミック・デバイスは、デバイスを日光に照射した時またはキセノンランプを照射した時に着色し、それを暗所にまたは戸内の光に露呈した時に再び脱色する。この着色及び脱色過程は、数分内で起こり、可逆的である。ITOガラスシート上にTiO2薄層を有して構築された1つの電極としての新しいエレクトロクロミック・デバイスは、良好なエレクトロクロミック性能を与える。本発明のフォトクロミック及びエレクトロクロミック・デバイスは、着色及び脱色状態間のサイクルに適当である。それらは、可変透過光フィルターとして、スマート・ウィンドウとして、ディスプレーとして、ミラーとして、UV照射検知器または指示器として、サングラスまたはサンルーフとして使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、フォトクロミック(photochromic)及びエレクトロク
ロミック(electrochromic)・デバイス、これに使用するための
溶液、並びにその使用法に関する。そのようなデバイスは、所望の用途に依存し
て、照射光及び/または適用電圧の作用下にフォトクロミック及びエレクトロク
ロミックであるように設計されている。フォトクロミック・デバイスは、スマー
ト・ウィンドウ(smart windows)として、UV保護ガラスとして
、UV照射検知器または指示器として、及び光強度自己調節フィルターとしての
用途が提案されてきた。エレクトロクロミック・デバイスは、可変透過光フィル
ターとして、スマート・ウィンドウとして、ミラーとして、UV照射検知器また
は指示器として、ディスプレ−として、及びサングラスまたはサンルーフとして
の用途が提案されてきた。更に特に、本発明は、多機能性フォト及びエレクトロ
クロミック・デバイス及びこれに使用する溶液並びにその用途に関する。
【0002】
【背景の技術】
米国特許第4902108号及びヨーロッパ特許第0435689A2号及び
これに引用されている参考文献は、エレクトロケミクロミック・デバイス及び自
己消去性で高い色コントラストの単一コンパ−トメント・セルを提供する陽極及
び陰極でエレクトロクロミックに着色する成分の溶液を開示している。そのよう
な陽極及び陰極で着色する成分は、系内に次の反応を有するように選択されたレ
ドックス対を含んでなる:
【0003】
【数1】
【0004】 レドックス対は、その混合物の平衡状態がゼロ電位において完全に平衡の左へ向
いているように選択される。種RED1及びCX2は無色である。この溶液に電位
をかけた時、普通無色のRED1は陽極で着色したアンチポ−ド(antipo
de)OX1に酸化され、OX2はその着色したアンチポ−ドRED2に陰極で同
時に還元される。これらの陰極/陽極反応は、実際のデバイスの場合、エレクト
ロクロミック・デバイスの着色効率を高めうる電極で起こる。電位を除いた時(
開路または閉路)、溶液中の高エネルギーレドックス対OX1及びRED2は、そ
の低エネルギー対RED1及びOX2(平衡の左)へ戻り、自然にセルは自己消去
する。このことは、そのようなエレクトロクロミック・デバイスの色の変化を引
き起こすために適用される電位が上記反応を方程式の右側へ駆動させるために必
要なだけであることを意味する。
【0005】 そのようなレドックス対は不活性な溶媒に溶解し、典型的にはエレクトロクロ
ミック性能を改善するために電解質及び他の添加剤も添加される。
【0006】 デバイスをエレクトロクロミック・ミラーとして使用する場合、1つの電極は
ガラス基板上に透明な伝導性薄膜、例えばインジウム錫酸化物(ITO)でなけ
ればならず、他の電極は銀またはアルミニウムで被覆され、またはさもなければ
第1の電極に相対して配置された反射層で被覆されていなければならない。光制
御ウィンドウ及びフィルターの場合、両電極は、レドックス対が無色の時、窓が
全体に透明であるようにITOでコーティングされたガラスでなければならない
【0007】 一方エレクトロクロミック・デバイスは、適当に固定化されたビオロゲンに対
するTiO2の表面親和性、並びにTiO2電極の高い内表面積と透明性という利
点を持つことができる。グレツゥェル(Graetzel)のグループは、カル
ボキシル化されたビオロゲンがTiO2表面に直接吸着でき、1までの光学密度
及び100cm2-1以上のある波長での色効率が得られると報告した[アンダ
−ス・ハグフェルツ(Anders Hagfeldt)、ロレンツ・ワルダ−
(Lorenz Walder)、及びミカエル・グレツゥェル(Michae
l Graetzel)、表面に付けたビオロゲンで改変されたナノ構造のTi
2半導体電極:ディスプレ−及びスマ−ト・ウィンドウへの応用、プロク(P
roc.)SPIE−イント・ソク・オプト・エング(Int.Soc.Opt
.Eng.):(1995)、2531(エネルギー効率及び太陽エネルギー変
換に対する光学材料技術XIV)、60−9;アンダ−ス・ハグフェルツ、ロレ
ンツ・ワルダ−、及びミカエル・グレツゥェル、表面にビオロゲンの付着したナ
ノ結晶TiO2半導体フィルムを用いるエレクトロクロミック・スイッチング、
プロク・エレクトロケム・ソク(Proc.Electrochem.Soc.
)(1995)、95−8(電気化学におけるナノ構造材料に関するシンポジウ
ム予行集、1995)、143−53;アンダ−ス・ハグフェルツ、ニコラス・
ブラコプ−ロス(Nicolas Vlachppoulas)、スコット・ギ
ルバ−ト(Scott Gilbert)、及びミカエル・グレツゥェル、ナノ
結晶TiO2半導体フィルムを用いるエレクトロクロミック・スイッチング、プ
ロクSPIE−イント・ソク・オプト・エング:(1994)、2255(エネ
ルギー効率及び太陽エネルギー変換に対する光学材料技術XIII)、297−
304;アンダ−ス・ハグフェルツ、ニコラス・ブラコプ−ロス、スコット・ギ
ルバ−ト、及びミカエル・グレツゥェル、ナノ結晶酸化物半導体フィルムを用い
る迅速エレクトロクロミック・スイッチング、J.エレクトロケム・ソク(El
ectrochem.Soc.)1994、141(7)、L82−84]。
【0008】 着色及び脱色(bleaching)の両方に対するこれらの電極のスイッチ
ング時間は、アセトニトリル中0.5M LiClO4を電解質として使用した
場合、1秒より速かった。予備的な安定性試験は、そのようなセルが着色効率の
低下なしに654回の着色と脱色サイクルを成し遂げることを示した。透明なナ
ノ結晶のTiO2電極に吸着されたカルボキシル化ビオロゲンに対するデバイス
はブルーに着色した。
【0009】 多種類の陰極着色種、陽極着色種、不活性な電流担体電解質、UV安定剤の添
加及び溶媒系、色のコントラスト及びサイクリング性を改善するために添加され
るTiO2粒子は過去の文献に記述されている(ヨーロッパ特許第043568
9A2及び米国特許第号4902108号)。
【0010】
【発明の説明】
本発明は新規なフォトクロミック及びエレクトロクロミック・デバイス並びに
それに使用される溶液を提供する。これらは高いUV吸収着色効率という利点を
有し、また可逆的、安定性、多機能性且つ製造の容易さが顕著である。
【0011】 本発明は新規なフォトクロミック・デバイスを提供する。そのようなデバイス
において、溶液及び溶媒を含んでなるフォトクロミック媒体は、平行なプレート
間に層として保持される。このプレートの少くとも1つはTiO2ナノ結晶層が
その内側表面に被覆された透明なシート、例えばガラスシートである。このTi
2薄層は、フォトクロミック媒体と接触している。本発明の他の具体例では、
TiO2コーティング及び被覆されたプレート間の1つまたは両方のプレート上
に或いはTiO2のないプレート上に、インジウム錫酸化物(ITO)の層がコ
ーティングされる。
【0012】 TiO2ナノ結晶層の透明性及び高い内表面積は、エレクトロクロミック・セ
ルのコントラスト性を高めるビオロゲン分子をTiO2粒子上に吸着するのに非
常に有効である。更に、TiO2は半導体であり、それはUV光を吸収でき、電
子ホール対を発生しうる[ミカエル(Michael)D.ワ−ド(Ward)
、ジェ−ムス(James)R.ホワイト(White)、及びアレン(All
en)J.バ−ド(Bard)、粒状二酸化チタン光触媒、メチルビオロゲン−
アセテ−ト系の電気化学的研究、J.アム・ケム・ソク(Am.Chem.So
c.)1983、105、27−31;R.ロセッチ(Rossetti)、S
.M.ベック(Beck)、及びL.E.ブルス(Brus)、半導体を横切る
電荷移動反応の直接的観察:トランジェント・ラマン分光法を用いる水溶液界面
、J.アム・ケム・ソク、1984、106、980−984;アンダ−ス・ハ
グフェルツ及びミカエル・グレツゥェル、ナノ結晶系における光誘導レドックス
反応、ケム・レブ(Chem.Rev.)1995、95、49−68]。これ
らの電子−ホール対は、フォト及びエレクトロクロミック溶液に移動して、RE
1をその着色したアンチポ−ド(OX1)に酸化し、且つ同時にOX2をその着
色したRED2に還元する。そのようなデバイスで起こる反応は以下の通りであ
る。
【0013】 TiO2 + hν → TiO2(e-+) (励起) TiO2(e-+) → TiO2 (再結合) TiO2(e-+) + RED1 → TiO2−OX1 (電子移動、着色過程) TiO2(e-+) + OX2 → TiO2 + RED2 (ホール受容、着色過程) OX1 + RED2 → RED1 + OX2 (脱色過程) 本発明の溶液は、水性または有機のいずれであってもよい。水溶液で満たされ
たデバイスの場合には、74Wのキセノンランプ照射によりまたは日光により数
分間で色が無色から紫赤色または紫色へ変化し、有機溶液の場合には無色から青
色に変化する。このデバイスはそれを暗所または戸内に放置した後再び脱色され
る。この脱色時間は溶液及び電極に依存する。電極がITO層である場合、デバ
イスの脱色過程は、非伝導性透明シート上にTiO2を持つデバイスと比べて非
常に速い。他の観点において、本発明のフォトクロミック・セルに対して、2つ
の電極間にスペ−サ−を用いることは必ずしも絶対的に必要ではない。その理由
は、非常に多孔性のTiO2層はその表面に分子を吸着することができ、また溶
液が表面キャピラリー力で溶液がそこに満たされ、結果としてセルをシールし且
つ製造するのが非常に容易であるからである。
【0014】 更に本発明は、2つの平行な電極を含んでなり、その少くとも1つが透明なシ
ートであり、両プレートがその内面が電気伝導相、例えばITO層で被覆され、
プレート間にエレクトロクロミック媒体が存在する、新規なエレクトロクロミッ
ク・デバイスを包含する。エレクトロクロミック・デバイスの好適な具体例にお
いて、TiO2層は電極の1つ、好適にはITO層に被覆されている。TiO2
UV光(<400nm)を吸収することができ、エレクトロクロミック溶液にお
けるUVの損傷を受けやすい溶質の光分解または劣化を減じ、可視光領域で透明
である。UV照射に対する溶液安定性が改善できる。入ってくるUV照射で発生
する電子−ホール対は、ある容量までエレクトロクロミック性能を改善しうる。
【0015】 本発明は、可変透過光フィルター、スマ−ト・ウィンドウ、ディスプレ−、ミ
ラー、UVガラス、UV照射検知器または指示器、及びサングラス、サンルーフ
またはフィルターのような商品デバイスを提供することができる。
【0016】 本発明は、添付する図面を参照して例示することができる。
【0017】 本発明の第1の観点は、 (a)図1に示すようにUVないし可視光の範囲の波長において透明な2つの透
明ガラスシート、 (b)またはITO被覆ガラス。好適なITO被覆ガラスは、図1に示すように
UVないし可視光の波長範囲において透明でもある。好適なITOスクェア(s
quare)抵抗は、エレクトロクロミック・デバイスに対してできる限り小さ
く、フォトクロミック・デバイスに対して適度である、 (c)特に透明なガラス(a)、またはITO被覆ガラス(b)上にコーティン
グされたTiO2薄層。このTiO2薄層は本発明の溶液と直接接触する。最も好
適には、TiO2薄層はデグッサ(Degussa)製P25粉末に由来する。
TiO2薄膜はスピンコーティングまたはドクタ−ナイフまたはスクリーン印刷
技術で作ることができる。図1に示すようなUVないし可視波長範囲の透過光ス
ペクトルは、TiO2ナノ結晶粒子がUV光(<400nm)を吸収することを
明らかにしている。日光またはキセノンランプの照射下において、電子−ホール
対がTiO2層中に発生しうる、 を含んでなるフォトクロミック・デバイスに関する。
【0018】 図2は本発明のフォトクロミック溶液2が満たされたセルである本発明による
フォトクロミック・デバイスの概略的配置を示す。セルは一対の透明なガラスシ
ート20及び21を含んでなる。シート20は厚さ1−3μmのTiO2薄層2
2で内表面が被覆されている。シート20及び21は、厚さ13μmのスペ−サ
−23(例えばポリアミドフィルム)で隔離されている。セルは外縁シ−ラント
24で周囲がシールされている。シ−ラント24はエポキシ材を含んでなる。
【0019】 図3は本発明のフォトクロミック溶液3が満たされたセルである本発明による
フォトクロミック・デバイスを例示する。このセルは、一対のガラスシート30
及び31を含んでなり、両30及び31は内表面が厚さ1−3μmのTiO2
層32で被覆されている。シート30及び31は、外縁シ−ラント34で周囲が
シールされている。シ−ラント24はエポキシ材を含んでなる。
【0020】 図4は本発明のフォトクロミック溶液4が満たされたセルである本発明による
フォトクロミック・デバイスを例示する。このセルは、1つのガラスシート40
とITO層45を服務1つのシート41含んでなる。シート40は、内表面が厚
さ1−3μmのTiO2薄層42で被覆してある。シート40及び41は、厚さ
13μmのスペ−サ−43(例えばポリアミドフィルム)で隔離され、セルは外
縁シ−ラント44で周囲がシールされている。シ−ラント44はエポキシ材を含
んでなる。
【0021】 本発明の第2の観点は、ITOガラスシート上にコーティングされ且つ本発明
の溶液と直接接触する特に薄層(TiO2)を含んでなる、フォト及びエレクト
ロクロミック多機能性デバイスに関する。このTiO2薄層はスピンコーティン
グまたはドクタ−ナイフまたはスクリーン印刷技術で作ることができる。フォト
クロミック・デバイスとして、TiO2層の好適な厚さは1−3μmである。好
適な方法はスピンコーティング技術である。エレクトロクロミック・デバイスと
して、TiO2層の好適な厚さは1μm以下である。好適な方法はゾル−ゲル法
である。図5は本発明のフォトクロミック溶液5が満たされたセルである本発明
によるフォト及び/またはエレクトロクロミック・デバイスの概略的配置を例示
する。このセルは、伝導性層55及び56の被覆された1対のガラスシート50
及び51を含んでなる。ITOシート50の1つは、内表面が厚さ1−3μmの
TiO2薄層52で被覆されている。ガラスシート50及び51は、厚さ13μ
mのスペ−サ−53(例えばポリアミドフィルム)で隔離され、セルは外縁シ−
ラント54で周囲がシールされている。シ−ラント54はエポキシ材を含んでな
る。
【0022】 セルをエレクトロクロミック・ミラーとして使用する意図のある場合、ガラス
プレートの裏表面は銀反射層で被覆される。デバイスをエレクトロクロミック・
ウィンドウとして使用するならば、この反射層は省略されるであろう。伝導性I
TO層55及び56は、電気的端子57及び58に結線され、セル5のシート5
7及び58間に位置する溶液を横切って電位が確立される。好適な手段は伝導性
エポキシ樹脂、例えば標準的な商業製品の銀エポキシを用いることである。
【0023】 他の観点において、本発明は、可変透過光フィルターを包含する。本デバイス
は、デバイスの電極間に適用される電位差の関数として、可視波長領域における
光に対して連続的に且つ迅速に透過率を変える。
【0024】 更なる観点において、本発明は自動車の後方ミラーとしての使用が提案される
可変反射ミラーを包含する。
【0025】 更なる観点において、本発明は、照射の強度に応じて光透過率を自動的に調節
することのできるスマ−ト・ウィンドウを含む。更に本発明はディスプレ−・デ
バイス、UV保護ガラス、UV照射検知器または指示器、及びサンルーフも含む
【0026】 本発明の第3の観点は、第1及び第2のフォトクロミック及びエレクトロクロ
ミック・デバイスにおける可変色媒体として使用するための、次のものを含んで
なる溶液に関する: (a)溶媒(例えばプロピレンカ−ボネ−ト、アセトニトリル、ブタノ−ル、ま
たは水)。本発明のデバイスの安定性のために、デバイスの貯蔵中または正常の
作動中に、本発明の溶媒溶液は電気分解を受けず、或いは他の不可逆的な化学反
応に取り込まれないことが必要である。溶媒は実質的に溶解した酸素を含まず、
水を除いて無水であることが好適である。最も好適には、プロピレンカ−ボネ−
トである。 (b)陰極的に着色する酸化剤化合物または電子受容体として、ビオロゲン誘導
体の少くとも1つ。陰極エレクトロクロミック化合物の中で、本発明の溶液に適
当なものは、式Iの公知のビオロゲン化合物である:
【0027】
【化1】
【0028】 式中、R11及びR12は同一でも異なってもよく、それぞれ炭素数1−10のアル
キルから選択される。メチルビオロゲン、エチルビオロゲン、ベンジルビオロゲ
ン及びヘプチルビオロゲンはすべて使用でき、満足できる。X- はクロリド、ブ
ロミド、ヨ−ジド、BF4 - 、PF6 - 、AsF6 - 、ClO4 - 及びNO3 - から
選択される。
【0029】 好適な式(I)の化合物は、すべてのアニオンがClO4 - またはBF4 - 、最
も好ましくはBF4 - のものである。式(I)の化合物の好適なカチオンは、R1 1 及びR12は同一で、ベンジル、フェニルまたはn−ヘプチル、最も好適にはベ
ンジルのものである。
【0030】 更に溶液の濃度は少くとも10-3Mないしその溶解度であるが、より普通には
約0.01−0.1M、最適には0.02−0.04Mである。 (c)TiO2粒子荷電体において同時にホールを受容して、短絡内部粒子(e- とh+の再結合)を防ぐ少くとも1つの陽極エレクトロクロミック・ホール捕捉
剤化合物、例えばLiI、KCNS及びNaOAcなど。最も好適には、例えば
それぞれ約0.02及び0.04M溶液のLiI及びKCNSである。 (d)着色還元剤(V+ )と反応してセル自体を消去する少くとも1つの陽極的
にエレクトロクロミックな着色酸化剤化合物(例えばI2またはフェナジン);
本発明の溶液に適当な化合物の中には、式IIの公知の化合物がある。
【0031】
【化2】
【0032】 式中、R21及びR22はC1-8アルキル基であり、5、10−ジヒドロ−5、10
−ジメチルフェナジン(DMPZ)は例えば約0.04M溶液においてエレクト
ロクロミック・デバイスに最も好適である。I2は例えば約0.002M溶液に
おいてフォトクロミック・デバイスに最も好適である。 (e)着色及び脱色過程を促進する少くとも1つのフタル酸化合物。最も好適に
は、m−フタル酸の、例えば約0.04M溶液である。
【0033】 本発明の第4の観点は、 (a)上述の溶液、 (b)TiO2ナノ粒子、 (c)懸濁液を安定化させるために添加されるポリマ−または界面活性剤(水溶
液)、 を含んでなるフォトクロミック・コロイド溶液に関する。
【0034】 好適なTiO2ナノ粒子は、10−50nmの範囲にあり、アナタ−ゼ結晶構
造を有する。溶液中のTiO2ナノ粒子の含量は5−25重量%である。
【0035】 本発明の溶液は、単一コンパ−トメント、自己消去、溶液相のフォトクロミッ
ク及びエレクトロクロミック・デバイスにおいて、可変透過率媒体として使用さ
れる。デバイスが「溶液相」であるから、与えられた温度範囲にわたってデバイ
スの作動できる溶液中の物質濃度は、その物質の溶液からの沈降が、ゼロ電位平
行において或いはデバイスの作動中に起こらないようなものでなければならない
。一般に、意図する用途範囲のすべての温度でのゼロ電位平衡において、すべて
の物質がその溶解度以下の濃度で溶液中に存在するならば、溶液を可逆的可変透
過率の媒体として含むデバイスの作動中に沈殿は起こらないであろう。安定性の
欠如は着色/脱色効率の低下で示される。
【0036】 本発明のデバイスの「自己消去(self−erasing)」の特徴は、酸
化された陽極化合物の、還元された陰極化合物との、自発的な、見掛け上拡散律
速の反応で、各々のゼロ電位平衡状態において陽極化合物及び陰極化合物を与え
る反応によって付与される。
【0037】 本発明のデバイスの実際的な用途において、着色及び脱色(自己消去)が十分
速く起こるということは重要である。着色及び脱色過程ができる限り迅速に起こ
るということは、エレクトロクロミック・デバイスの本発明の一般的な利点であ
る。フォトクロミック・デバイスに対して、着色過程は発明の溶液及び照射強度
に依存し、また脱色過程は溶液の発明及び設計のデバイスによって制限される。
【0038】 本発明のフォトクロミック・デバイスに対して、着色速度は、UV光の強度及
び本発明の溶液に依存する。エレクトロクロミック・デバイスに対して、着色及
び脱色速度は電極及び溶液間の電位に依存する。
【0039】 デバイスは、少くとも数千回のサイクルに対して、可逆的で、非常に安定でな
ければならない。
【0040】 エレクトロクロミック化合物を溶液中で酸化し且つ還元し、またこれによって
溶液の色の変化をもたらすために、電極間の電位は、溶液を通して電極間に電流
を流させるのに十分高くなければならない。約0.3−約0,7ボルトの電位差
は、電流を流させ、本発明の溶液の色変化を開始させるのに普通適当である。
【0041】 水が溶液の溶媒である本発明のデバイスは、水の電気分解をさけるために1.
4ボルト以下で一般に操作されよう。また電流は0.1−10mA/cm2の範
囲である。
【0042】 次の実施例は本発明を更に詳細に例示する。断らない限り、実施例で示すすべ
ての濃度は、室温(20−25℃)での濃度である。実施例は例示のためであり
、本発明を限定するものではない。
【0043】
【実施例】
実施例I フォトクロミック・セルを面積2.5x2.5cm2の2つの透明なガラスシ
ートで構成し、厚さ13μmのポリアミドフィルムで隔離した。このガラスシー
トには、厚さ1μmのTiO2薄層で2つの側を被覆した。そしてこれらの側を
、第3図に例示するようにセルの内側に互いに面するように配置した。セルの端
を絶縁エポキシでシールした。最終のシールに先立って、シート間の空間を、典
型的には 0.04Mジビニルビオロゲンジクロリド、 0.02Mヨウ化リチウム、 0.007Mヨウ素、 0.04Mm−フタル酸、 を85:15プロピレンカ−ボネ−ト及びブタノ−ル混合物中に含んで処方した
溶液を満たした。
【0044】 このセルに、冬[11月19日、ベイリュ−ス(bayreuth)]の正午
に日光を照射した。日光の強度はニュウ−ポ−ト(Newport)835パワ
−メ−タ−で測定して、85mW/cm2であった。図6は日光下での異なる時
間における透過率依存性を示す。波長605nmにおける、その元の値に対する
透過率変化は、太陽光それぞれ1分及び5分照射において45.4%及び86.
8%であった。
【0045】 実施例II フォトクロミック・セルを、面積2,5x2,5cm2の2つのITOシート
から作った。シートの1つには厚さ3μmのTiO2薄層を片面に被覆してあっ
た。セルの構造は図5に例示したものと同一であり、実施例1のようにセルを製
造した。セルに実施例1と同じ溶液を満たした。
【0046】 このセルに、実施例1と同一の条件下に5分間日光を照射した。
【0047】 波長605nmにおける、その元の値に対する透過率変化は、図7に示すよう
に44.4%であった。このセルは日中戸内(およそ130μW/cm2)で脱
色した。30分で脱色に気付いた。図7は、2.5時間後に脱色されたセルの透
過スペクトルも示す。このフォトクロミック・セルは可逆的であった。着色した
セルは深青色であった。
【0048】 実施例III フォトクロミックセルを実施例IIにおけるように作った。セルには、典型的に
は 0.04Mジベンジルビオロゲンジクロリド, 0.02Mヨウ化リチウム、 0。04M5、10−ジヒドロ−5、10−ジメチルフェナジン、 0.04Mm−フタル酸、 を85:15プロピレンカ−ボネ−ト:ブタノ−ル混合物中に含んで処方した溶
液を満たした。
【0049】 このセルを、実施例Iに示した同一の条件下に5分間日光を照射した。
【0050】 波長605nmにおける、その元の値に対する透過率変化は、図8に示すよう
に57.6%であった。このセルは日中戸内(およそ130μW/cm2)で脱
色した。30分で脱色に気付いた。図8は、2.5時間後に脱色されたセルの透
過スペクトルも示す。このフォトクロミックセルは可逆的であった。着色したセ
ルは深青色であった。
【0051】 実施例IV フォトクロミック・セルを、実施例4と同一の構造の、1つがTiO2層で被
覆された透明なガラスシート及び1つがITOガラスシートで構成され、これを
実施例Iにおけるような溶液で満たした。
【0052】 このセルに、実施例Iと同一の条件下に10分間日光を照射した。
【0053】 波長605nmにおける、その元の値に対する透過率変化は、図9に示すよう
に55.9%であった。このセルは日中戸内(およそ130μW/cm2)で脱
色した。このセルは1時間で全体が脱色した。着色したセルは深青色であった。
【0054】 実施例V フォトクロミック・セルを、実施例4と同一の構造の、1つがTiO2層で被
覆された透明なガラスシート及び1つがITOガラスシートで構成され、これを
実施例IIIにおけるような溶液で満たした。
【0055】 このセルに、実施例Iと同一の条件下に10分間日光を照射した。
【0056】 波長605nmにおける、その元の値に対する透過率変化は、図10に示すよ
うに52.8%であった。このセルは日中戸内(およそ130μW/cm2)で
脱色した。このセルは1時間で全体が脱色した。着色したセルは深青色であった
【0057】 実施例VI エレクトロクロミック・セルを、面積2,5x2,5cm2の2つのITOシ
ートから作り、厚さ13μmのポリアミドフィルムで隔離した。セルの端を絶縁
エポキシでシールした。最終的シールの前に、シート間の空間を実施例Iと同一
の溶液で満たした。
【0058】 このセルに、0対1.0ボルトの方形パルスを適用した。図11は着色及び脱
色サイクルを示す。着色及び脱色時間は非常に速く、これは1秒以下であった。
図12は、キセノンランプを120mW/cm2 の光強度で照射した時の、実施
例IIのフォトクロミックセルの着色及び脱色過程を示す。光は、435nm以下
の波長の光を遮断するフィルターGG435で遮断した。着色及び脱色時間は約
2分以内であった。着色効率は、全可視光領域で平均して、11.8%であった
【0059】 実施例VII フォトクロミック・セルを図2に例示するのと同一の構造で作った。セルの製
造には種々のTiO2層の厚さを使用した。すべてのセルには、実施例1と同一
の溶液を満たした。
【0060】 図14は、フォトクロミックセルの透過率の厚さ依存性を示す。TiO2層が
厚ければ、層はより孔性となる。それゆえに、より多くのビオロゲン分子が、よ
り厚い層のTiO2粒子表面に吸収される。しかしこの深い色は、フォトクロミ
ック・セルの透明性の減少を犠牲にしてである。本発明の好適な厚さは1−3μ
mである。
【0061】 実施例VIII フォトクロミックデバイスを、実施例Iに示したデバイスと同一の方法で構築
し、実施例Iと同一の溶液を満たした。図15は、キセノンランプにより、それ
ぞれ異なった強度、12.8、26.4、及び84.7mW/cm2で照射した
セルの透過率変化を示す。
【0062】 実施例IX フォトクロミック・セルを図2に例示するものと同一の構造で作った。セルの
1つには、0.02Mジベンジルビオロゲンジクロリド及び0.01Mヨウ化リ
チウムを脱イオン水に含んで処方された水溶液を満たした。他のセルには、0.
04Mジベンジルビオロゲンジクロリド及び0.02Mヨウ化リチウムを脱イオ
ン水に含んで処方された水溶液を満たした。水溶液を満たしたフォトクロミック
・セルの色は、紫赤または紫色に変わった。フォトクロミック・セルの透過率変
化を図16に示す。KCNS、NaOAcまたはテトラプロピルアンモニウムヨ
−ジドと共に含んでなる水溶液は図16に例示するものと同様の着色を示した。
【0063】 実施例X エレクトロクロミック・セルを、面積2,5x2,5cm2の2つの透明なガ
ラスシートから作り、厚さ13μmのポリアミドフィルムの細片で隔離した。セ
ルの端を絶縁エポキシでシールした。最終的シールの前に、シート間の空間を、 (a)実施例Iまたは実施例IIIの上述した溶液、 (b)上記溶液に分散させたTiO2ナノ粒子、 (c)懸濁液を安定化させる溶液、 を含んでなるフォトクロミック・コロイド溶液で満たした。好適なTiO2ナノ
粒子は、10−50nmの範囲で、アナタ−ゼ結晶構造を有した。溶液中のTi
2ナノ粒子含量は5−25重量%であった。このフォトクロミック・セルは可
逆的であった。着色したセルは、深青色であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 それぞれ透明ガラス、ITO被覆ガラス、TiO2薄層被覆透明ガラス、及び
TiO2薄層を被覆したITO被覆ガラスの透過光スペクトルを示す。
【図2】 2つの透明なガラスシートで構成され且つその1つの内側がTiO2薄層で被
覆されている、本発明のフォトクロミック・セルの断面概念図である。
【図3】 2つの透明なガラスシートで構成され且つその両方の内側がTiO2薄層で被
覆されている、本発明のフォトクロミック・セルの断面概念図である。
【図4】 TiO2の被覆された1つの透明なガラスシート及び1つのITOの被覆され
たガラスシートで構成されている、本発明のフォトクロミック・セルの断面概念
図である。
【図5】 2つのITOの被覆された透明なガラスシートで構成され且つその1つの内側
がTiO2薄層で被覆されている、本発明のフォトクロミック・セルの断面概念
図である。
【図6】 図2に示すフォトクロミック・セルの、異なった時間、日光を照射した時の透
過光スペクトルを示す。
【図7】 日光で着色させ、戸内で自己消去するフォトクロミック・セルの透過光スペク
トルを示す。このデバイスはエレクトロクロミック・デバイスとしても使用でき
る。
【図8】 日光で着色させ、戸内で自己消去するフォトクロミック・セルの透過光スペク
トルを示す。このデバイスはエレクトロクロミック・デバイスとしても使用でき
る。
【図9】 日光の照射前後のフォトクロミック・セルの透過光スペクトルを示す。
【図10】 日光の照射前後のフォトクロミック・セルの透過光スペクトルを示す。
【図11】 着色及び脱色状態のエレクトロクロミック・セルの透過光の強度変化である。
【図12】 着色及び脱色過程のフォトクロミック・セルの透過光の強度変化である。
【図13】 着色及び脱色過程のフォトクロミック・セルの透過光の強度変化である。
【図14】 異なった厚さのTiO2薄層を有するフォトクロミック・セルの透過光スペク
トルを示す。
【図15】 異なった光強度での照射で着色したフォトクロミック・セルの透過光スペクト
ルを示す。
【図16】 異なる水溶液を満たしたフォトクロミック・セルの透過光スペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/153 G02F 1/153 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ハゲン,ユルゲン ドイツ・デー−90765フユルト・プラター ベーク10 (72)発明者 リ,ヨングシアング 中華人民共和国上海200050デインギロード 1295・チヤイニーズアカデミーオブサイエ ンシズ Fターム(参考) 2H006 BE02 2H048 DA01 DA04 DA05 DA06 DA09 DA13 DA21 DA22 DA24 2K001 AA02 AA06 CA08 CA23 CA31

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少くとも1つの内面がTiO2薄層(22)で被覆された透
    明シート(20)である2つの平行なプレート(20、21)、及び該被覆され
    たガラスシートと他のプレート間にフォトクロミック媒体(2)を含んでなる、
    フォトクロミック・デバイス。
  2. 【請求項2】 両方の平行なプレートが、内面がTiO2薄層(32、33
    )で被覆された透明シート(30、31)である、請求項1のフォトクロミック
    ・デバイス。
  3. 【請求項3】 両方のプレートが、1つの内面がTiO2薄層(42)で被
    覆され、他の内面がインジウム錫酸化物ITO層(45)で被覆されている透明
    なシート(40、41)である、請求項1のフォトクロミック・デバイス。
  4. 【請求項4】 インジウム錫酸化物(ITO)(56)の1層を、透明なシ
    ート(50)及びTiO2薄層(52)間のTiO2被覆透明シート(50)上に
    有する、請求項3のフォトクロミック・デバイス。
  5. 【請求項5】 フォトクロミック媒体が、プロピレンカ−ボネ−ト及びブタ
    ノ−ルを典型的には50:50−85:15の比で含んでなる溶媒を含んでなる
    、請求項1−4のいずれか1つのフォトクロミック・デバイス。
  6. 【請求項6】 フォトクロミック媒体が脱イオン水を溶媒として含んでなる
    、請求項1−4のいずれか1つのフォトクロミック・デバイス。
  7. 【請求項7】 フォトクロミック媒体が、 (a)対イオンがパ−クロレ−ト、ブロミド、ヨ−ジド、またはテトラフルオロ
    ボレ−トである、ビオロゲン誘導体、例えばメチルビオロゲン、エチルビオロゲ
    ン、ベンジルビオロゲン、またはヘプチルビオロゲンの1つである、少くとも1
    つの化合物、 (b) (c)フェナジン誘導体の1つである少くとも1つの化合物、例えば (d)DMPA−5、10−ジヒドロ−5、10−ジメチルフェナジン、 DEPA−5、10−ジヒドロ−5、10−ジエチルフェナジン、 DOPA−5、10−ジヒドロ−5、10−ジオクチルフェナジン、または ヨウ素−(I2) (e)ヨウ化リチウム(LiI)、 テトラプロピルアンモニウムヨ−ジド、 チオシアン酸カリウム(KCNS)、または 無水酢酸ナトリウム(NaOAc) である少くとも1つの化合物、 (f)m−フタル酸及び/またはp−フタル酸である少くとも1つのフタル酸、
    を含んでなる溶液を含んでなる、請求項1−5のいずれか1つのフォトクロミッ
    ク・デバイス。
  8. 【請求項8】 フォトクロミック媒体が、 (a)対イオンがパ−クロレ−ト、ブロミド、ヨ−ジド、またはテトラフルオロ
    ボレ−トである、ビオロゲン誘導体、例えばメチルビオロゲン、エチルビオロゲ
    ン、ベンジルビオロゲンまたはヘプチルビオロゲンの1つである、少くとも1つ
    の化合物、 (b)ヨウ化リチウム(LiI)、 テトラプロピルアンモニウムヨ−ジド、 チオシアン酸カリウム(KCNS)、または 無水酢酸ナトリウム(NaOAc) である少くとも1つの化合物、 (c)m−フタル酸及び/またはp−フタル酸である少くとも1つのフタル酸、
    を含んでなる溶液を含んでなる、請求項1−4及び6のいずれか1つのフォトク
    ロミック・デバイス。
  9. 【請求項9】 フォトクロミック媒体が、 (a)請求項7の1つの溶液、 (b)請求項5の1つの溶媒、 (c)上の溶液(a)に分散されたTiO2ナノ粒子、 (d)ポリマ−安定剤、例えばポリビニルアルコ−ル(PVA)、 を含んでなるフォトクロミック・コロイド懸濁液を含んでなる、請求項1−4の
    いずれか1つのフォトクロミック・デバイス。
  10. 【請求項10】 フォトクロミック媒体が、 (a)請求項8の1つの溶液、 (b)請求項6の1つの溶媒、 (c)上の溶液(a)に分散されたTiO2ナノ粒子、 (d)ポリマ−安定剤または界面活性剤、例えばポリアクリル酸(PAA)、 を含んでなるフォトクロミック・コロイド懸濁液を含んでなる、請求項1−5の
    いずれか1つのフォトクロミック・デバイス。
  11. 【請求項11】 スマ−ト・ウィンドウ、UVグラス、サンルーフ、ミラー
    、UV光検知器または指示器、ディスプレ−或いはフィルターとして用いる、請
    求項1−10のいずれか1つのフォトクロミック・デバイス。
  12. 【請求項12】 少くとも1つが透明なシートである2つの平行なプレート
    を含んでなり、両方のプレートの内面が伝導性層、例えばインジウム錫酸化物(
    ITO)層で被覆され且つプレート間にエレクトロ・クロミック媒体を含んでな
    る、エレクトロクロミック・デバイス。
  13. 【請求項13】 両方のプレ−ト(50,51)が透明なシートであり、そ
    の1つが伝導性層(56)上にTiO2薄層(52)が被覆されている、請求項
    12のエレクトロクロミック/デバイス。
  14. 【請求項14】 エレクトロクロミック媒体が、プロピレンカ−ボネ−ト及
    びブタノ−ルを典型的には50:50−85:15の比で含んでなる溶媒と、 (e)対イオンがパ−クロレ−ト、ブロミド、ヨ−ジド、またはテトラフルオロ
    ボレ−トである、ビオロゲン誘導体、例えばメチルビオロゲン、エチルビオロゲ
    ン、ベンジルビオロゲンまたはヘプチルビオロゲンの1つである、少くとも1つ
    の化合物、 (f)フェナジン誘導体の1つである少くとも1つの化合物、例えば DMPA−5、10−ジヒドロ−5、10−ジメチルフェナジン、 DEPA−5、10−ジヒドロ−5、10−ジエチルフェナジン、 DOPA−5、10−ジヒドロ−5、10−ジオクチルフェナジン、或いは ヨウ素−(I2) (g)ヨウ化リチウム(LiI)、 テトラプロピルアンモニウムヨ−ジド、 チオシアン酸カリウム(KCNS)、或いは 無水酢酸ナトリウム(NaOAc) である少くとも1つの化合物、 (h)m−フタル酸及び/またはp−フタル酸である少くとも1つのフタル酸、
    を含んでなる溶液とを含んでなる、請求項12または13のエレクトロクロミッ
    ク・デバイス。
  15. 【請求項15】 ディスプレ−またはフィルターとして使用される、請求項
    12−14のいずれか1つのエレクトロクロミック・デバイス。
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