JP2002535652A - 体液中の結晶を検出および同定するための装置および方法 - Google Patents

体液中の結晶を検出および同定するための装置および方法

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JP2002535652A JP2000595147A JP2000595147A JP2002535652A JP 2002535652 A JP2002535652 A JP 2002535652A JP 2000595147 A JP2000595147 A JP 2000595147A JP 2000595147 A JP2000595147 A JP 2000595147A JP 2002535652 A JP2002535652 A JP 2002535652A
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メラニー・トーンバーグ
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    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
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    • G01N33/493Physical analysis of biological material of liquid biological material urine
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    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
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    • Y10T436/25Chemistry: analytical and immunological testing including sample preparation
    • Y10T436/25375Liberation or purification of sample or separation of material from a sample [e.g., filtering, centrifuging, etc.]

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ネコの尿などの体液に存在し得る結晶の検出および同定のための装置、方法およびキットに関する。前記装置は、フィルタおよび吸収物質を含み得る。液体は、フィルタに移され、フィルタから吸収物質へ流れ、よってフィルタまたは膜の表面上または、フィルタまたは膜の構造内で結晶を単離する。次いで結晶は、結晶の特定する成分を明らかにする染色に付される。前記装置はまた、吸収物質からフィルタへの逆流を抑制する構成要素を含み得る。本発明はまた、体液に存在し得る結晶を検出または同定する方法を提供する。前記方法は、フィルタまたは膜の表面上または、フィルタまたは膜の構造内で結晶を単離し、結晶タイプの特定する成分に特効な指示薬と結晶を接触させる工程を含む。また、提供されるキットは、本発明の装置、および本発明の方法を行うのに必要な試薬および他の物質を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は一般に、尿または他の体液から結晶を分離し、その化学的特異性を確
認する装置に関する。また、尿または他の体液に存在し得る結晶を検出および同
定する方法、および前記装置と前記方法を行うのに必要な他の物質と試薬を含有
するキットを提供する。
【0002】 (発明の背景技術) 尿に結晶が存在する結晶尿は、家庭のペット、例えばネコおよびイヌなどを苦
しめる一般的な問題である。尿路における結晶および粘液の形成は、これらの動
物の生命を潜在的におびやかす病気である。それは、尿結石または結石を形成し
やすいことを示し、最終的に泌尿器系の完全な閉鎖をもたらし得る。いくつかの
研究において、雄ネコのほぼ10%および雌ネコの3%以上がこの疾患にかかっ
ていることが記録されている。
【0003】 尿結晶はいくつかの異なるタイプからなる。最も一般的な結晶は、ストルバイ
ト(リン酸マグネシウムアンモニウム)、蓚酸塩、尿酸塩、シスチン、ケイ酸塩か
ら形成されるが、またビリルビン、炭酸カルシウムまたはリン酸カルシウムなど
の他の物質から構成されることもある。化合されたストルバイトおよび蓚酸カル
シウムは、ネコおよびイヌに見られる尿結石の88%以上を構成し、従ってこれ
らの動物の医学的問題の大部分の原因を示している。これらの動物集団内の結晶
尿の発症は、種、品種、飼料、性別、年齢、および遺伝的素因により異なる。結
晶尿はまた様々な他の哺乳動物にも発症する。例えば、炭酸カルシウム結晶がウ
マ、ウサギ、モルモットおよびヤギに形成することが分かっている。
【0004】 尿結晶を検出および同定する現在の方法は、顕微鏡で結晶を検査し、存在し得
る異なるタイプの結晶間において識別する高レベルの技術者に依存している。分
析のためにサンプルを企業研究所に送ることが時々求められる。
【0005】 「晶癖」の用語は、鉱物性結晶の1つまたは複数の特徴的な形を示すために、
鉱物学者により一般に使用される。異なる結晶タイプは、技術者が識別し得る異
なる晶癖を示す。判断は主に、結晶の明らかな構造または晶癖に基づく。これら
の方法は、特殊な技術、試料の重要な取り扱いを必要とし、時間と経費がかかる
ものである。顕微鏡による結晶の検出および同定はさらに、結晶の形成、生長お
よび溶解という変化しやすい条件により結晶の様相が影響を受け得るので、複雑
である。存在し得る少数の結晶を技術者が検出し得ないことが珍しくはないこと
から、この方法の感度にも限度がある。結晶を同定するこの方法はまた、尿5〜
10mlの量を通常必要とするので、サンプルの重要な取り扱いを含み、検査する
試料内の結晶個体群を高めるために尿は濃縮されなければならない。濃縮は通常
2500rpmで5〜10分間の遠心分離、ほぼ0.5〜1.0mlの液体の吸引お
よびペレットの再懸濁により達成される。
【0006】 顕微鏡検査法による結晶タイプの判断は、存在する結晶の物質的特徴または晶
癖に基づいている。蓚酸カルシウム二水和物結晶は、典型的には無色であり、特
徴的な8面体またはエンベロープ形を有し、光学顕微鏡で交差する対角線により
角が結ばれている四角が見える。ストルバイト結晶は、無色、斜方晶系で、「コ
フィンリッド(coffinlid)」形であることが分かっているが、しばしば他の不
規則な型が見られる。この結晶は、しばしば3〜6またはそれ以上の側面と斜め
末端を有する。シスチン結晶は、無色の六方晶形で、等しいまたは不揃いな側面
を有する。この結晶は単独で見られることもあるが、通常層に集合している。こ
れらの記載から明白なように、異なる結晶タイプの識別は主に、主観的な基準に
基づいており、従って人間が間違える傾向にある。例えば、技術者は、ときどき
シスチンからストルバイト結晶を識別するのが困難である。炭酸カルシウム結晶
は、放射状の線紋を有する大きな黄茶または無色の長球または、丸形、卵形また
は亜鈴状の形を有する小さな結晶として形成し得る。
【0007】 さらに、結晶の外見はその本当の化学的特異性と常に相関関係にあるとは限ら
ない。例えば、腎臓結石は通常、蓚酸カルシウム、ストルバイトまたはシスチン
からなる。しかしながら、結晶は時々ストルバイトの外層により覆われている蓚
酸カルシウムのコアからなる。同様に、結晶は蓚酸カルシウムの外層により覆わ
れているストルバイトのコアからなることもある。従って、このような結晶は、
主に結晶の外見に基づいて結晶の特異性を確認しようとする技術者にとってさえ
非常に惑わされるものであり得る。ストルバイト結晶と蓚酸カルシウム結晶の処
置計画は非常に異なるので、識別は重要である。
【0008】 さらに、現在の化学的および酵素的分析を尿または他の体液からの結晶におい
て行う前に、通常存在し、これらの反応を妨げる特定の物質、例えば遊離マグネ
シウム、蓚酸塩および他の物質を最初に除去する必要がある。これらの物質が溶
解した状態にあるとき結晶の存在は示されないので、除去される。従って、これ
らの方法の使用には、蓚酸塩などの低分子量の妨害物質を除去しなければならな
いという不便さがさらに伴い、妨害物質は典型的には検査の前に活性炭により除
去される。
【0009】 結晶の存在とタイプを正確に特定するのに必要な時間と経費のため、多くの獣
医が尿素サンプルのpHを単に測定し、この基準のみに基づいて規定の判断をし
ている。この結果しばしば動物の飼料を不必要に変更することになり、よって飼
主に不必要な不便さおよび動物にストレスをもたらす。
【0010】 本発明は、尿または他の体液に存在し得る結晶の便利で迅速かつ正確な特定と
その同定のための装置を提供する。前記装置は、費用がかからず、使い捨てで、
特殊であり、非常に少量のサンプルのみを必要とする。また、分析のために企業
研究所にサンプルを送る必要性もその結果の遅れや経費も削減される。この結果
、疾病にかかった動物に対して迅速な処置を施し、不必要な飼料の変更によって
引き起こされる動物への付加的なストレスおよび動物の飼主の不便さも回避でき
る。別の重要な利点は、本尿結晶の分析が、より客観的基準に基づき、よって不
正確さの原因である人間の誤りが明らかに減少することである。本発明を用いる
と、ほぼ100%の感度と正確さで尿結晶の存在を特定し、結晶タイプを同定す
ることができる。
【0011】 本発明はまた、尿を含む体液に存在し得る結晶を検出し、同定する方法を開示
する。前記方法は、外来のために通常必要となる時間の間に獣医の診療所で都合
よく行い得る。現在利用し得る方法とは異なり、結晶タイプをうまく確実に同定
するのに高レベルの訓練も技術も必要がなく、前記方法は約数分で習得し得る。
【0012】 本発明はまた、本発明の装置と本発明の方法を行うために必要な試薬を含み得
るキットを開示する。前記キットにより、獣医または他の動物の世話人は、分析
し、存在し得るいかなる結晶をも検出し、同定するために必要なすべてものであ
って、便利に利用し得るものを有することができる。前記キットは、少なくとも
6ヶ月、可能性として1年もしくはそれ以上の貯蔵寿命を有し、必要なときまで
小さなスペースで都合よく貯蔵し得る。前記キットは分析するのに必要な試薬を
すぐに使える状態で含み得、従って試薬を混合したり、準備したりする必要が削
除される。
【0013】 (発明の要約) 本発明は、尿または他の体液に存在すると推測される結晶の迅速な検出および
同定のための装置、方法およびキットに関する。本発明の装置は、フィルタを含
み、また吸収物質を含み得る。尿または他の体液に存在すると推測される結晶は
、フィルタ上またはフィルタ内で単離される。結晶はフィルタの表面上または構
造内で単離され得る。吸収物質は、液体のフィルタから吸収物質への吸収を容易
するのに役立ち、こうしてフィルタ上またはフィルタの構造内で結晶を単離する
。一旦単離されると、結晶は、結晶の測定する成分に特効な指示試薬で着色する
のに利用できる。
【0014】 好ましい実施の形態において、前記装置は、吸収物質からフィルタへの流れを
抑制し、吸収物質とフィルタの間に配置される構成要素をさらに含み得る。前記
フィルタ、吸収物質および吸収物質からフィルタへの流れを抑制する構成要素は
、液体がフィルタを通り、吸収物質からフィルタへの流れを抑制する構成要素を
通り、そして吸収物質へと流れるような位置関係にある。フィルタから吸収物質
への流れを抑制する構成要素は、ポリエチレンからつくり得る。好ましい実施の
形態において、構成要素は多孔性ポリエチレンのディスクである。
【0015】 好ましい実施の形態において、フィルタは、傾斜する孔構造を有するフィルタ
であり得る。種々の実施の形態において、フィルタはA/Eガラスフィルタ、グ
ラスファイバー、マイラー、WHATMAN D28(商標)フィルタ、WHATMAN GD-1(商標)
フィルタ、ニトロセルロース、HEMASEP V(商標)、HEMASEP L(商標)フィルタまた
はSUPOR(商標)ポリエーテルスルホンフィルタ、から選択され得るが、これらに
限定するわけではない。体液は尿、血液、血液製剤または間質液であり得る。
【0016】 別の態様において、本発明は、尿または他の体液に存在し得る結晶を検出およ
び単離する方法を提供する。本発明の方法は、フィルタ上またはフィルタ内で結
晶を単離し、結晶の測定成分に特効な指示試薬と結晶を接触させ、結晶の存在と
特異性を特定する工程からなり得る。
【0017】 前記方法はさらに、結晶を洗浄し、指示薬反応を妨げ得る汚染物質を洗い流す
工程からなり得る。この洗浄工程は、最適な指示薬反応を得るためにいくつかの
化学作用に必要である。この洗浄工程によりさらに、結晶に分解作用が達成され
、それにより結晶の特定成分が露出する。結晶を指示薬と接触させる工程の後、
さらに洗浄工程を行うこともある。この工程は、洗浄および作用して部分的に結
晶を分解する洗浄を用いることにより、最初の洗浄工程と併用してもよい。この
ように露出された特定成分は、結晶中の特有の特定成分のための染料および基質
と反応し得る。好ましい実施の形態において、特定成分の存在は、フィルタまた
は膜表面上またはフィルタまたは膜内に明らかな色の変化を引き起こす。さらな
る洗浄工程により、容易な解釈のための色の変化が明確になる。
【0018】 好ましい実施の形態において、存在すると推測される結晶は、蓚酸塩結晶また
はストルバイト結晶であり得る。指示薬システムは、蓚酸塩オキシダーゼ、ペル
オキシダーゼおよび指示薬であり得る。好ましい実施の形態において、ペルオキ
シダーゼはセイヨウワサビペルオキシダーゼである。指示薬はまた、沈殿マグネ
シウム結合染料、例えばマグネソン染料またはカルシウム結合染料であり得る。
好ましい実施の形態において、指示薬は種々の分析物を有する不溶性複合体を形
成するこれらまたは他の沈殿染料であり得る。
【0019】 本発明はまた、尿または別の体液に存在すると推測される結晶を検出および同
定するキットを提供する。キットは、体液に存在すると推測される結晶を検出お
よび同定するための本発明の装置と、結晶を検出および同定するための少なくと
も一つの試薬を含み得る。キットに提供される試薬は、本発明の方法を行うのに
有効な指示試薬または指示薬システムである。キットはまた、本発明の方法を行
うのに有効な他の試薬も含み得る。
【0020】 (発明の開示) 本発明の装置は一般的に図1に表されている。図1を参照すると、本発明の装
置はフィルタ1を含み、そのフィルタは体液中に存在し得る結晶をその表面また
は構造内部に保持することができる。前記装置は、液体をフィルタ1に通す役割
をする吸収物質3も含む。前記フィルタは、その表面またはその構造内部に結晶
を保持するのに充分な程小さい孔寸法を有する。
【0021】 好ましい実施の形態では、前記フィルタは、液体がフィルタの中に染み込むに
従って孔の直径が概して減少するという傾斜する孔構造を有する。このタイプの
孔構造は、孔寸法がフィルタの構造の奥に行くに従って概して減少するので、フ
ィルタ内部まで結晶が入りこみ、その構造内部での保持を可能にし、また、前記
結晶がその位置で保持され、フィルタ内に留まったまま洗浄されることを可能に
する。フィルタとは、フィルタ類または膜類のように、濾過により混合物から成
分を分離するように機能するものを意味する。「最適なフィルタ」とは、HEMASE
P V(登録商標)、HAMASEP L(登録商標)、SUPOR(登録商標)ポリエーテルス
ルホン、WHATMAN D28(登録商標)、WHATMAN GD-1(登録商標)、ニトロセルロ
ース、またはマイラー・フィルタを意味する。「好ましいフィルタ」とは、HEMA
SEP V(登録商標)、HAMASEP L(登録商標)、SUPOR(登録商標)ポリエーテル
スルホン、WHATMAN D28(登録商標)、WHATMAN GD-1(登録商標)フィルタを意
味する。
【0022】 また、前記フィルタは染色されないか、結晶から染料を相当に取り去らずに着
色を除くことができ、その結果染色された結晶はより簡単にフィルタ内または表
面で目に見えるようになることが好ましい。特に好ましい実施の形態では、前記
結晶がストルバイトであれば、フィルタはHEMASEP V(登録商標)膜、またはそ
の同等品である。もう1つ別の特に好ましい実施の形態では、前記結晶が蓚酸塩
であれば、フィルタはHAMASEP L(登録商標)膜、またはその同等品である。当
業者は、他のフィルタが本発明に使用され得ることが理解されようが、それには
、A/Eグラス・ファイバ、GF/DVAグラス・ファイバ、マイラー、WHATMA
N D28(登録商標)、WHATMAN GD-1(登録商標)、ニトロセルロース、SUPOR(登
録商標)ポリエーテルスルホン、またはそれらの同等物が含まれるが、これらに
限定されるものではない。
【0023】 当業者は、水分を通過させながらも結晶はその表面または構造内部に保持する
ことができ、また染色されないか染料を除くことができるあらゆる物質またはフ
ィルタが、本発明の装置及びキットの使用に適していることが理解されよう。従
って、上述のフィルタの実施の形態は例として挙げられたのであり、限定するこ
とを意図したものではない。
【0024】 前記フィルタは、ケースまたは保持部2の内部に保持される。ケースはガラス
、プラスチックまたはその他の適する材質で作られている。好ましい実施の形態
では、ケース2はICON(登録商標)フィルタ装置またはその同等品から成り得る
。吸収物質3は、上述のフィルタの1つあるいはその同等物と共にケース部2の
中に詰め込められている。しかし、他の実施の形態では、ケース部2は、体液が
注がれフィルタを通り抜ける間、フィルタ1を適所に保持することのできるあら
ゆるタイプのフィルタまたは装置を含み得る。1つの実施の形態においては、フ
ィルタ1は吸収物質3と直接接して保持され得る。
【0025】 本発明はまた、フィルタ1に隣接する吸収物質3を含み、それは液体がフィル
タ1を通り抜けるようにし、その液体を吸収することができる。吸収物質3は、
吸収ブロックであり得る。前記吸収物質の選択は決定的ではなく、様々な繊維材
質が使用され得る。好ましい実施の形態では、吸収物質3はセルロースをベース
にした吸収物質であり得る。例えば、前記物質は、繊維がタバコのフィルタに使
用されている繊維を伴ったセルロース・アセテートであり得る。別法では、前記
吸収物質はセルロース・ブロックであり得る。しかしながら、当業者には、前記
物質が液体をフィルタ1に通し液体を吸収することができる、ポリエステルまた
はポリオレフィンを含む、しかしこれらに限定はされない、あらゆる物質であり
得ることが理解されよう。当業者はまた、液体をフィルタに通す他の方法を使用
できることが容易に理解でき、その方法には、吸引、引力、外部からの圧力、そ
の他液体がフィルタ1を通り抜け、もしくは強制的に通り抜けることを可能にす
るあらゆる方法が含まれる。
【0026】 1つの好ましい実施の形態において、前記吸収物質から前記フィルタへの流れ
を抑制する構成要素4がフィルタ1と吸収物質3の間に配置され得る。この流れ
を抑制する構成要素4は、フィルタ装置内の逆流を減少させるのに役立つ。好ま
しい実施の形態においては、逆流を減らすための構成要素4は、フィルタ1と吸
収物質3の間に配置された多孔性のポリエチレン・ディスクであり得る。前記デ
ィスクは、液体が吸収物質3に流れるのを促進し、フィルタ1に向かって逆流す
るのを最小限にする。特に好ましい実施の形態においては、前記多孔性のポリエ
チレン・ディスクは、POREX(登録商標)ポリエチレン・ディスク、または
その同等品であり得る。しかしながら、図2に描かれているように、前記装置は
逆流を減らすための構成要素4が無くても機能し得る。
【0027】 当業者は、前記装置の他の実施の形態も可能であることが容易に理解されよう
。例えば、本装置は結晶を保持するための様々な他のフィルタを使用し得る。前
記フィルタは、ボウル状または円錐形の装置に配置され、尿または体液が吸引、
引力、外部からの圧力またはその他の方法で通り抜ける。このことは、存在する
と思われる結晶を保持するのに充分に小さい孔を有するフィルタであって、好ま
しくは、染色されないまたは染料を取り去ることが可能なほとんど全てのフィル
タを、前記装置に使用することを可能にする。典型的には、このことで、少なく
とも約0.2μm、またはそれより大きい孔を有するあらゆるフィルタが使用可
能になる。最適なフィルタを選択すると、分析結果の解読が大幅に簡易になる結
果となる。フィルタは、検出される結晶の種類によって選択されるべきである。
というのも、各結晶は臨床上重要となるそれ自身の典型的な寸法範囲を有してい
るからである。最適な結果は、対象となる結晶を捕らえる範囲で最も大きい孔寸
法を有するフィルタを選択することによって得られる。必要以上に小さい孔寸法
は流れの効率を悪くし、細胞片、尿円柱、細菌、精子、またはその他の生物生産
物といった検出を妨げる物質まで捕らえてしまい得る。該物質は、マグネシウム
、カルシウム、または指示薬によって検出され得る成分を含んでいるため、指示
薬反応を妨げ得る。
【0028】 他の実施の形態において、ケース2は、フィルタ1、吸収物質からフィルタへ
の流れを抑制する要素分4、及び吸収物質3を挿入することができる取り外し可
能な栓が挿入されている低い開口部を有し得る。吸収物質3の大きさは、分析中
に装置に加えられる全ての水分を、吸収物質3が受け入れその中に保持すること
ができるように決定される。通気のための小さい穴が、追いやられた空気を逃が
すためにケース2の底近くに設けられ得る。他の実施の形態は、真空または加圧
下で前記装置の使用を容易にする形を含むが、それに限定はされない。図3は、
前記装置の吸収力が最大になるように成形された装置の実施の形態を表している
。図4は、結晶を検出しやすいように一箇所に集めるために、検体をフィルタ1
に方向付ける漏斗6を備えた装置を描いたものである。前記漏斗は、クリップ留
めや糊付け等の適切な固定方法で装置に固定された側壁7を有する。好ましい実
施の形態では、前記漏斗はプラスチック製である。
【0029】 当業者はまた、本発明が他の原理によっても機能することが可能であることが
理解されよう。例えば、染色や検出のために、静電気引力または化学親和力によ
って結晶を保持する特性、またはフィルタ1の表面またはその構造内部に存在し
得る結晶を固定するのに役立つ方法を有するフィルタ1が使用され得る。
【0030】 本発明はまた、尿や他の体液に存在し得る結晶を検出し特定する方法を提示す
る。1つの実施の形態では、本発明の装置5(図1全体をさす)の受け取り領域
に検体を注ぐステップと; いくつかの化学作用(例えばストルバイトまたは蓚
酸塩結晶の分析をするとき)において望ましい、存在し得る汚染物質または非結
晶物質を体液から洗い流し、また前記結晶を特定する成分を露出し得る第1洗浄
のステップと; フィルタ1の表面または構造内部に存在し得る結晶に指示試薬
またはシステムを適用するステップと; ストルバイト結晶の際の好ましいテス
トのような、明確化の方法として染色結合剤を使用する際などのいくつかの化学
作用においては、発生した結晶の着色を最良に明確化するために望ましい、フィ
ルタ1の染料を取り去るなどの追加の洗浄のステップと; そして、存在し得る
結晶の染色と特定がなされるステップと、からなる方法を提供する。
【0031】 好ましい実施の形態において、前記検体は前記装置のフィルタ1に直接注がれ
る。これは、装置5の受け取り容器または領域に、滴下によって添加するかまた
は単に前記検体を注入するかピペットで移すことによって成し遂げられ得る。好
ましい態様において、体液はフィルタ1を抜け通り吸収物質3に達し、結晶はフ
ィルタ1の表面またはその構造内部に保持される。より好ましい実施の形態にお
いては、体液はフィルタ1を通り抜け、吸収物質からフィルタへの流れを抑制す
るための構成要素4を通り(存在する場合には)、そして吸収物質3に達する。
流れを抑制するための構成要素4は装置内の逆流を減少させるのに役立ち得る。
別の実施の形態においては、液体は吸引、重力、外部からの圧力、または他の液
体をフィルタ1に通す手段によって、フィルタ1を通過させられ得る。好ましい
実施の形態においては、フィルタ1の孔または穴と吸収物質3の細孔とが直接連
絡するようにして、フィルタ1が吸収物質3と組み合わされる。従って、液体を
フィルタ1に注ぎそれに染み込ませると、液体は吸収物質3に吸収される。結果
的に、前記液体の静水圧がかなり低いため、液体を通り抜けさせるためにかける
圧力またはそれを吸引するための真空がない場合、助力なしではフィルタ1を通
り抜けることができないにもかかわらず、液状の検体がフィルタ1に注がれた時
フィルタ1を通る流れを起こすことができる。
【0032】 存在し得る結晶は、その方法によって体液から分離され、フィルタ1の表面ま
たはその構造内部に保持される。その後、溶解性物質や結晶以外の全ての物質を
前記表面から取り除くために、洗浄段階が実行され得る。この段階は、溶解性で
あり交差反応を起こしうる物質、または阻害する物質を検体が含んでいる時に望
ましい。前記洗浄段階はまた、結晶に対する分解反応をも果たし、Ca+2または
蓚酸塩のような結晶を決定する成分を露出するのに役立つ。部分的に前記結晶を
分解することによって、得られる検体の濃度が劇的に増加する。分解反応は、少
なくとも部分的に結晶を分解する反応である。前記分解反応は、自由検体をより
大きい領域に分散させ、存在し得る結晶の明確化を容易にする。特定する成分は
、特別な結晶型または結晶型のグループに独特の結晶の特徴で、そのため特定す
る成分の存在の確認は、結晶型の特定にいくらか役立つ。指示薬システムは、特
定する成分の存在で検出可能な信号を出す試薬または試薬のグループである。指
示試薬は、特定する成分の存在で検出可能な信号を出すことのできる化学的構成
要素である。
【0033】 その後、テストされる結晶型の特定する成分に特有の染料や酵素的基質が、結
晶に接触し得る。適切な指示試薬は、蓚酸化オキシダーゼ、セイヨウワサビペル
オキシダーゼと、指示薬染料、マグネシウムに結合するマグネシウム結合染料(
例えばマグネソン染料)、沈殿染料、またはカルシウムに結合するカルシウム結
合染料との組み合わせが含まれ得るが、それらに限定はされない。当業者は、前
記染料を他の試薬と一緒に加えることが可能であること、または後で加えること
が可能であることが理解されよう。当業者はまた、豊富な種類の他の指示試薬が
入手可能であり、存在し得る結晶の特定成分の存在が指示試薬によって検出され
る限りは使用し得ることが理解されよう。従って、上記の指示薬は例として挙げ
られたもので、限定することを意図したものではない。
【0034】 いくつかの化学作用において、目に見える結果を分かりにくくする残った染料
などの物質の存在または不在によっては、最終洗浄段階が色の変化または存在し
得る他の徴候を最もよく見ることができるようにするために望ましいであろう。
その後、結晶及びそれらの合成物の存在が、フィルタ1を印付けの染色をするこ
と、または特別な染料、酵素、または指示試薬が結晶または結晶成分上で反応す
ることによって起こった他の徴候により特定することができる。
【0035】 本発明の方法は、素早く結晶尿の存在を検出できる方法の要望、及び存在し得
る結晶の型を特定する方法の要望を新規のこれまで開示されていない方法で満た
すものである。
【0036】 本明細書に開示される方法及び原則は、あらゆる体液から結晶を検出するため
の使用に適用され得る。例えば、多くの価値ある製品が細胞培養または発酵工程
により結晶性の形式で製造され得る。これらの製品は生物学的構成物、抗生物質
、または結晶性の形式で製造されるあらゆる製品を含み得る。結晶尿は人間にも
起こり得、アンピシリン、プリミドン及びシプロフロキサシン等の尿に排出され
る様々な薬剤の存在として結果が現れる。本発明の装置及び方法は、これらの結
晶を検出するのにも同様に適用することができる。これらの方法及び原則は、全
血、血漿または血清などの血液中の成分、または間質液に存在し得る結晶の検出
にも適用され得る。
【0037】 本発明はまた、前記方法を行うのに必要な材料及び試薬を含むキットを提供す
る。前記キットは、尿や他の体液に存在し得る結晶を検出し識別するために役に
立つ装置や試薬を含むことができる。特に好ましい実施の態様においては、前記
キットは次のものを含み得る:a)体液中に存在し得る結晶を検出する装置、b
)0.1N HClの容器、c)1%NaOHに溶けた0.5%のマグネソン染料
の容器、及びd)0.1N NaOHの容器。もう1つ別の特に好ましい実施の
形態においては、前記キットは次のものを含み得る:a)装置、b)約pH7.
6の10ミリモル/リットルEDTA洗浄緩衝液の容器、c)3−メチル−2−
ベンゾチアゾリノン・ヒドラゾン(MBTH)の容器、d)緩衝液中の3−(ジ
メチルアミノ)ベンゾイック酸(DMAB)の容器、e)蓚酸化オキシダーゼの
容器、及びf)セイヨウワサビペルオキシダーゼの容器。当業者は、様々な実施
の形態において、これらの構成物が様々な組み合わせで含まれ得ることが容易に
想像できる。前記キットの様々な実施の形態は、装置を単体で、または、単一の
分析またはいくつかの分析をするのに役立つ全てのまたはいくつかの試薬を含ん
だ一式を含み得る。
【0038】 次の実施例は、本発明のある実施の形態の作業を説明したもので、限定と解釈
すべきではない。当業者は、説明された分析と概念が多くの結晶型の検出を可能
にするように適用し変更できることが理解されよう。
【0039】 (実施例1) 本実施例は、本発明が尿中のストルバイト(燐酸化マグネシウムアンモニウム
)の存在を検出するために、どのように用いられることができるかを例示する。 犬や猫からの14の尿の検体が分析された。HEMASEP V(登録商標)フィルタ
を2ブロックのセルロース吸収物質の上に設置し、ICON(登録商標)フィルタ・
ホルダの中に固定させる。試薬1は0.1N HClから成り、試薬2は1%のN
aOHに溶けた0.5%のマグネソン染料であり、試薬3は0.1N NaOHで
あった。
【0040】 尿の検体の10滴をフィルタにかけ吸収させる。1滴の0.1N HClを細胞
片及び汚染物質を洗い流して、吸収物質に通ずるように使用し、同時に結晶の部
分的な分解を起こした。HClが完全に吸収されると、1%のNaOHに溶けた
0.5%のマグネソン染料(試薬2)が1滴加えられた。試薬2が吸収された後
、フィルタは紫色になった。約1mlの0.1N NaOH(試薬3)で最終洗浄
をすると、フィルタ素材がいくつかの検体については白くなったが、これはマグ
ネシウムつまりストルバイト結晶がそれらの検体には存在しないことを示してい
る。他の検体では、青の沈殿物が形成され、これはマグネシウムの存在つまりス
トルバイト結晶が存在していることを示す。
【0041】 (実施例2) この実施例は、本発明が蓚酸塩結晶の存在をテストするためにどのように用い
られるかを説明しており、蓚酸塩結晶は蓚酸化カルシウム、蓚酸化アンモニウム
または蓚酸化マグネシウムとして発生し得る。蓚酸化カルシウムは、獣医学で最
もよく発見される蓚酸塩結晶である。
【0042】 本実施の形態において、試薬1はpHが7.6のEDTA洗浄緩衝液10ミリ
モルであり、試薬2はその分離した合成物から使用直前に調製され、3−メチル
−2−ベンゾチアゾリノン・ヒドラゾン(MBTH)及びコハク酸緩衝液中の3
−(ジメチルアミノ)ベンゾイック酸(DMAB)を蓚酸化オキシダーゼ及びセ
イヨウワサビペルオキシダーゼと混ぜ合わせたものを含んでいた。蓚酸化オキシ
ダーゼは、蓚酸化カルシウム結晶に触れると、酸素存在下で蓚酸塩を二酸化炭素
と過酸化水素に変換する。検出可能なインダミン染料は、DMAB/MBTH基
体がペルオキシダーゼの存在下で過酸化水素と相互作用することによって製造さ
れる。
【0043】 1滴の尿検体をHEMASEP L(登録商標)フィルタに通し吸収させる。約1mlの
試薬1を加え、阻害剤と結合し、汚染物質を吸収物質に達するよう洗い流す。そ
の間、試薬2による酵素活性のために結晶を調整する。試薬1の吸収が完了した
後、110μlの試薬2を加える。約10分内に青紫色が現れると、それは蓚酸
塩結晶の存在を意味する。
【0044】 これらの実施例は本発明を実行する好ましい方法と技術を記述しているが、本
発明は様々な指示試薬を使用することによって、種々の結晶型を検出し識別する
ために広範囲に適用することができる。例えばカルシウムを含む結晶は、クレゾ
ールフタレイン・コンプレクソン(cresolpthalein complexone)またはアルセ
ナゾIII(arsenazo III)を使用して検出することができる。これらの指示薬で
は、結晶を分解するために分解段階が必要であり得る。同様に、マグネシウムを
含んだ結晶を検出し着色するためにカルガマイト(calgamite)が使用され得る
。また、尿酸を含んだ結晶が血液、尿、または他の体液中でウリカーゼ酵素によ
って検出可能でありえる。これらの実施例は実行可能ないくつかの実施の形態と
してのみ意図されたものであり、後に発見された指示薬手段や結晶を除外するも
のではない。
【0045】 上記の本発明に関する実施例は、もちろん、本発明の範囲を制限するものと解
釈されるべきではない。現在知られているまたは後に発展させられる、当業者の
視野内に含まれる本発明の変形体は、本発明の請求の範囲に含まれると考えられ
るべきである。
【0046】 本発明が、好ましい実施の形態及び任意の特長によって具体的に開示されてき
たが、本明細書に開示されている概念の転化及び変更は当業者によってなされ得
るものであり、そのような転化及び変更は請求項で明確にされた本発明の範囲内
に入るものと考えられると理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 体液に存在し得る結晶を検出および同定する本発明の一つの実施
形態の概略図である。図は展開された側面図であり、装置の内部部分を示す。
【図2】 装置の一つの実施形態の展開された側面図を示す概略図である。
この実施形態において、吸収物質からフィルタへの流れを抑制する構成要素は、
存在しない。
【図3】 装置が様々な形を取り得ることを示す概略図である。図は、展開
された側面図であり、本明細書に記載の形は、所望により大量の液体を吸収する
のに有効であり得る。
【図4】 装置の一つの実施形態の展開された側面図を示す概略図であり、
前記装置において、漏斗が体液サンプルを受けるために装置に取り付けられてい
る。
【符号の説明】
1…フィルタ、2…ケース、3…吸収物質、4…流れを抑制する要素、5…装置
、6…漏斗、7…側壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ジェネビーブ・クラーク アメリカ合衆国04084メイン州スタンディ ッシュ、オーク・リッジ・ドライブ36番 Fターム(参考) 2G045 AA13 AA15 BB05 CA25 CA26 CB03 DA05 FB01

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体液に存在すると推測される結晶を検出および同定するため
    の装置であって、 体液に存在すると推測される結晶がフィルタ上またはフィルタ内で単離されるよ
    うなフィルタを含む装置。
  2. 【請求項2】 吸収物質をさらに含む、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタがA/Eガラス、グラスファイバー、マイラー
    、WHATMAN D28(商標)、WHATMAN GD-1(商標)、ニトロセルロース、HEMASEP V(商
    標)、SUPOR(商標)ポリエーテルスルホンおよびHEMASEP L(商標)からなる群から
    選択される、請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタが傾斜する孔構造を含む、請求項2に記載の装
    置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタがHEMASEP V(商標)またはHEMASEP L(商標)フィ
    ルタである、請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記体液が尿、血液または血液製剤を含む、請求項1に記載
    の装置。
  7. 【請求項7】 前記体液が尿である、請求項1に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記吸収物質から前記フィルタへの流れを抑制する装置をさ
    らに含む、請求項2に記載の装置。
  9. 【請求項9】 吸収物質からフィルタへの流れを抑制する前記装置がポリエ
    チレンからなる、請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記フィルタ、前記吸収物質および吸収物質からフィルタ
    への流れを抑制する前記装置が、液体が前記フィルタを通り、前記吸収物質から
    フィルタへの流れを抑制する前記装置を通って前記吸収物質へ流れるような位置
    関係にある、請求項8に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記フィルタが傾斜する孔構造を含む、請求項8に記載の
    装置。
  12. 【請求項12】 前記フィルタがHEMASEP V(商標)またはHEMASEP L(商標)フ
    ィルタである、請求項11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記フィルタがA/Eガラス、グラスファイバー、マイラ
    ー、WHATMAN D28(商標)、WHATMAN GD-1(商標)、ニトロセルロース、HEMASEP V(
    商標)、HEMASEP L(商標)およびSUPOR(商標)ポリエーテルスルホンからなる群か
    ら選択される、請求項8に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記体液が尿、血液、血液製剤または間質液を含む、請求
    項8に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記体液が尿である、請求項8に記載の装置。
  16. 【請求項16】 体液に存在すると推測される結晶を検出および同定する方
    法であって、 a)フィルタ上またはフィルタ内で結晶を単離し; および b)結晶の特定成分に特効な指示試薬と結晶を接触させ;および c)結晶の存在および特異性を特定する 工程を含む方法。
  17. 【請求項17】 前記結晶を洗浄する工程をさらに含む、請求項16に記載
    の方法。
  18. 【請求項18】 前記結晶を洗浄する工程がまた、前記結晶に対する分解作
    用を果たす、請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 指示試薬に接触させた後、前記結晶を洗浄する工程をさら
    に含む、請求項16に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記体液が尿、血液、血液製剤または間質液である、請求
    項16に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記体液が尿である、請求項16に記載の方法。
  22. 【請求項22】 存在すると推測される前記結晶が蓚酸塩結晶である、請求
    項16に記載の方法。
  23. 【請求項23】 指示薬システムが蓚酸塩オキシダーゼおよびセイヨウワサ
    ビオキシダーゼおよび指示薬染料である、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 存在すると推測される前記結晶が蓚酸塩結晶である、請求
    項16に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記指示試薬がマグネシウム結合染料を含む、請求項24
    に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記マグネシウム結合染料がマグネソン染料である、請求
    項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記指示試薬がカルシウム結合染料を含む、請求項16に
    記載の方法。
  28. 【請求項28】 体液に存在すると推測される結晶を検出および同定するた
    めのキットであって、 体液に存在すると推測される結晶を検出および同定する装置; および 体液に存在すると推測される結晶を検出および同定するための少なくとも一
    つの試薬、 を含むキット。
  29. 【請求項29】 前記装置がフィルタおよび吸収物質を含む、請求項28に
    記載のキット。
  30. 【請求項30】 前記フィルタが、A/Eガラス、グラスファイバー、マイ
    ラー、WHATMAN D28(商標)、WHATMAN GD-1(商標)、ニトロセルロース、HEMASEP V
    (商標)、HEMASEP L(商標)およびSUPOR(商標)ポリエーテルスルホンからなる群か
    ら選択される、請求項29に記載のキット。
  31. 【請求項31】 前記体液が尿、血液、血液製剤または間質液である、請求
    項30に記載のキット。
  32. 【請求項32】 前記体液が尿である、請求項30に記載のキット。
  33. 【請求項33】 前記装置が前記吸収物質から前記フィルタへの液体の流れ
    を減少させる構成要素をさらに含む、請求項29に記載の装置。
  34. 【請求項34】 指示薬システムを含む試薬をさらに含む、請求項29に記
    載のキット。
  35. 【請求項35】 前記指示薬システムが:蓚酸塩オキシダーゼ、セイヨウワ
    サビペルオキシダーゼ、指示薬染料、マグネシウム結合染料およびカルシウム結
    合染料からなる群から選択される、請求項34に記載のキット。
  36. 【請求項36】 前記指示薬システムがマグネソン染料を含む、請求項34
    に記載のキット。
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