JP2002533503A - 両親媒性ブロック共重合体 - Google Patents

両親媒性ブロック共重合体

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    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
    • G02B1/041Lenses
    • G02B1/043Contact lenses

Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(1)〔式中、各要素は、請求項に記載のとおりである〕で示される新規な架橋可能な両親媒性ブロック共重合体、その製造法、および成形品製造のためのその用途に関する。本発明のブロック共重合体は、特にコンタクトレンズのような眼用成形品の製造に、特に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、新規な架橋できる共重合体、それを製造する方法、および成形品、
特に眼用成形品の製造のためのその用途に関する。
【0002】 米国特許第5,807,944号明細書は、2個のポリオキサゾリンブロックがアルキ
レン架橋部を介してそれに結合した、疎水性のポリシロキサン中間ブロックを含
む、架橋できる両親媒性ブロック共重合体を開示している。本発明によれば、代
替的な合成経路を通じて、疎水性ブロックと、特定の官能基を介して該疎水性ブ
ロックに結合された、1個またはそれ以上のポリオキサゾリンブロックを含む、
新規な架橋できる共重合体が提供される。前記新規な合成経路は、コンタクトレ
ンズのような眼用成形品の製造に特に役立つ、さらに改良された特性を有する、
架橋できる特定の両親媒性ブロック共重合体を設計することを可能にする。
【0003】 したがって、本発明は、一つの態様においては、式:
【0004】 A−〔−L−B〕n (1) 〔式中、Aは、ポリシロキサン、ペルフルオロアルキルポリエーテル、脂肪族ま
たは脂環式共役ジエンの重合体、アルキンまたはジアルキンの重合体、共役ジエ
ンと親水性または疎水性のビニル系単量体との、場合によっては部分的に水和さ
れた共重合体、およびポリスルホンよりなる群から選ばれる疎水性セグメントで
あり; Bは、式:
【0005】
【化11】
【0006】 (式中、R1は、水素、それぞれの場合に非置換であるか、またはヒドロキシル
もしくはフルオロで置換されており、かつ/あるいは中断されていないか、また
は酸素、エステルおよび/もしくはウレタン基で中断されたC1〜C12アルキル
もしくはC3〜C12アルケニル;あるいはC5〜C8シクロアルキル、フェニルも
しくはベンジルであり、Rは、C1〜C12アルキレン、C7〜C12アラルキレン、
または非置換もしくはC1〜C4アルキル置換フェニレンであり、Q1およびQ2
、それぞれ互いに独立に、少なくとも1個の架橋できる基を含む有機基であるか
、またはR1がアルケニル基を含むならば、基C1〜C2アルキルもしくはベンジ
ルであってもよく、Xは、基−O−、−S−、−NR′−または−N(R′)2 + −An-であって、R′は、水素またはC1〜C4アルキルであり、An-は、陰イオン
であり、pは、2〜150の整数である)で示される親水性セグメントであり; Lは、式: −X1−R2−X2− (3a)、 −X1−C(O)−NH−R2−NH-C(O)−X2− (3b)、 −X1−C(O)−R2−C(O)−X2− (3c)、 −X1−C(O)−(R*c− (3d)、 −C(O)−X1− (3e)または −X1−C(O)−X2 − (3f) (式中、X1およびX2は、それぞれ互いに独立に、基−O−、−S−または−N
0−であって、R0は、水素またはC1〜C4アルキルであり、R2は、直鎖状も
しくは分枝状のC1〜C18アルキレンであるか、または非置換もしくはC1〜C4
アルキル−もしくはC1〜C4アルコキシ−置換C6〜C10アリーレン、C7〜C18 アラルキレン、C6〜C10−アリーレン−C1〜C2アルキレン−C6〜C10アリー
レン、C3〜C8シクロアルキレン、C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C6アルキ
レン、C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C2アルキレン−C3〜C8シクロアルキ
レン、またはC1〜C6アルキレン−C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C6アルキ
レンであり、R*は、C1〜C4アルキレンまたはベンジレンであり、cは、Bが
式(2)の基ならば1であり、Bが式(2a)の基ならば0である)で示される
2価の連結基であり; nは、≧1の整数である〕 で示される両親媒性ブロック共重合体に関する。
【0007】 好適な疎水性セグメントAは、ペルフルオロアルキルポリエーテル、または特
にポリシロキサンを含む。
【0008】 本発明の一つの好適な実施態様によれば、セグメントAは、式:
【0009】
【化12】
【0010】 〔式中、mは、5〜700の整数であり;Alkは、−O−で中断されていてもよ
い、20個までの炭素原子を有するアルキレンであり;基R3、R4、R5および
6の80〜100%は、互いに独立に、C1〜C8アルキルであり、基R3、R4
、R5およびR6の0〜20%は、互いに独立に、C3〜C12アルケニル、非置換
またはC1〜C4アルキル−もしくはC1〜C4アルコキシ−置換フェニル、フルオ
ロ(C1〜C18アルキル)、あるいはシアノ(C1〜C12アルキル)である〕 で示される末端アルキレン基を有するポリシロキサンブロックを含む。
【0011】 好適な意味では、mは、10〜500、より好ましくは10〜300、特に好
ましくは20〜150、とりわけ50〜140の整数である。
【0012】 好適な意味では、基R3、R4、R5およびR6の80〜100%、好ましくは8
5〜100%、とりわけ90〜100%は、互いに独立に、6個までの炭素原子
を有するアルキル、特に好ましくは4個までの炭素原子を有するアルキル、特に
2個までの炭素原子を有するアルキルである。さらに特に好適な意味では、R3
、R4、R5およびR6は、それぞれ、メチルである。
【0013】 もう一つの好適な意味では、基R3、R4、R5およびR6の0〜20%、好まし
くは0〜15%、とりわけ0〜10%は、互いに独立に、C3〜C8アルケニル、
非置換またはC1〜C2アルキル−もしくはC1〜C2アルコキシ−置換フェニル、
フルオロ(C1〜C8アルキル)、たとえばトリフルオロプロピル、あるいはシア
ノ(C1〜C4アルキル)である。
【0014】 本発明のもう一つの実施態様によれば、セグメントA中の酸素透過性重合体は
、式(II): −(E)k−Z−CF2−(OCF2x−(OCF2CF2y−OCF2−Z−(E
k (5) 〔式中、x+yは、10〜100の範囲内の数であり;Zは、それぞれ、互いに
独立に、12個までの炭素原子を有する2価の基、または結合であり;それぞれ
のEは、互いに独立に、アルコキシ、たとえば−(OCH2CH2qであって、
qは、統計的平均として0〜2の値を有し、結合−Z−E−は、順列−Z−(O
CH2CH2qを表わし;kは、0または1である〕 で示されるペルフルオロアルキルポリエーテルブロックを含む。
【0015】 Zは、好ましくは、結合、C1〜C8アルキレン、または−CONH−フェニレ
ンであって、−CO−部分は、CF2基に結合している。Zは、特に好ましくは
、C1〜C4アルキレン、とりわけメチレンである。
【0016】 式(5)中の数xおよびyを有する、ペルフルオロアルキル単位OCF2およ
びOCF2CF2は、ランダムな分布を有することができる。数xおよびyの合計
は、好ましくは10〜50、特に好ましくは10〜30の範囲内の数である。比
x:yは、好ましくは0.5〜1.5の範囲内、とりわけ0.8〜1.2の範囲
内である。
【0017】 本発明のもう一つの実施態様では、セグメントAは、不飽和重合体、たとえば
、ハロゲンもしくはC1〜C6アルキルで置換されていてよい、共役した脂肪族ま
たは脂環式ジエンの重合体、C1〜C6アルキルもしくはトリメチルシリルで置換
されていてよい、アルキンまたはジアルキンの重合体、共役ジエンと親水性また
は疎水性のビニル系単量体との共重合体、あるいは列挙された化合物の部分的に
水和された誘導体を含む。
【0018】 好適な不飽和重合体の特定の例は、cis−、trans−、イソ−もしくはシンジオ
タクチック−ポリ−1,2−ブタジエン、ポリ−1,4−ブタジエンまたはポリ
イソプレン;ポリペンテナマー;ポリクロロプレン;ポリピペリレン;ブタジエ
ン−またはイソプレンの、アクリロニトリル、スチレン、アクリル酸またはヒド
ロキシエチルメタクリラートのような親水性または疎水性のビニル系単量体との
共重合体、あるいはポリ−1−トリメチルシリルプロピンである。特に好ましい
不飽和重合体は、シンジオタクチックなポリ−1,2−ブタジエン、ポリ−1,
4−ブタジエンおよびポリイソプレンから選ばれる。特に好適な不飽和重合体は
、ポリ−1−トリメチルシリルプロピンである。もう一つの特に好適な不飽和重
合体は、ポリ−1,4−ブタジエンである。
【0019】 本発明のさらに一つの実施態様では、セグメントAは、少なくとも1種の構造
要素(6a)〜(6d):
【0020】
【化13】
【0021】 〔式中、構造要素(6a)中のR7は、C1〜C8アルキレンまたはC6〜C14アリ
ーレン、とりわけC1〜C4アルキレンまたはフェニレンであり、構造要素(6b
)、(6c)および(6d)中のR7は、C6〜C14アリーレン、特にフェニレン
である〕 を含むポリスルホンを含む。
【0022】 本発明の一つの実施態様では、セグメントAは、上に示した重合体の1種を含
んでよい。もう一つの実施態様によれば、セグメントA中の重合体は、1種を越
える種類の、上に示した重合体を含んでよく、たとえば、ペルフルオロアルキレ
ンポリエーテルまたはポリブタジエンサブセグメント(a)およびポリシロキサ
ンサブセグメント(b)を含んでいてもよい。
【0023】 本発明のプレポリマーのセグメントAは、たとえば約1,000〜約50,0
00の範囲内であり、好ましくは約1,500〜約30,000の範囲内、特に
好ましくは約2,000〜約20,000の範囲内の平均分子量を有する。
【0024】 式(2)または(2a)の親水性ブロックに関しては、R1は、好ましくは、
非置換であるか、またはヒドロキシルもしくはフッ素で置換され、かつ/あるい
は中断されていないか、または−O−で中断されたC1〜C8アルキル;C3〜C8 アルケニル;あるいは基−(CH214−O−R8であって、R8は、アクリロ
イル、メタクリロイルまたは基−C(O)−NH−(CH224−O−C(O
)−C(R9)=CH2であり、R9は、水素またはメチルである。R1は、より好
ましくは、C1〜C4アルキル、ヒドロキシ−C1〜C4アルキル、トリフルオロメ
チル、または基−(CH224−O−R8であって、R8は、アクリロイル、メ
タクリロイルまたは基−C(O)−NH−(CH22−O−C(O)−C(R9
)=CH2であり、R9は、上記に定義されたとおりである。R1は、最も好まし
くはメチルである。
【0025】 Rは、好ましくは、C1〜C4アルキレン、C7〜C10アラルキレン、または1
,2−、1,3−もしくは1,4−フェニレン、特にメチレンまたはベンジレン
であって、アラルキレン基の場合、アルキレン部分は、式(2a)のN原子に結
合している。
【0026】 pは、好ましくは4〜100、より好ましくは4〜50、特に5〜20の整数
である。
【0027】 好適な基Q1は、たとえば、式:
【0028】
【化14】
【0029】 〔式中、X3は、−O−または−NR″であって、R″は、水素、またはC1〜C 4 アルキルであり、X4は、基−C(O)−O−、−O−C(O)−NH−または
−NH−C(O)−O−であり、(alk)は、C1〜C8アルキレンであり、zは
、0または整数1であり、R10は、C1〜C12アルキレン、フェニレン、または
7〜C12フェニレンアルキレンである〕 で示される基である。
【0030】 R″は、好ましくは、メチル、エチル、または特に水素である。式(7a)の
3は、好ましくは−O−または−NH−である。式(7b)のX3は、好ましく
は−NH−である。式(7c)のX3は、好ましくは−O−である。X4は、好ま
しくは基−NH−C(O)−O−である。R10は、好ましくはC1〜C6アルキレ
ンまたはベンジレン、より好ましくはC1〜C4アルキレンまたはベンジレン、最
も好ましくはメチレン、エチレンまたはベンジレンである。(alk)は、好まし
くはC2〜C6アルキレン、とりわけC2〜C4アルキレンである。Zは、好ましく
は数1である。
【0031】 適切な基Q1のいくつかの例は、o−、m−もしくはp−ビニルベンジル、ア
リル、アクリロイル−C1〜C4アルキル、特にメタクリロイルエチル、アクリル
アミド−C1〜C4アルキル、とりわけアクリルアミドエチル、メタクリルアミド
−C1〜C4アルキル、特にメタクリルアミドエチル、ビニルオキシカルボニル−
1〜C4アルキル、とりわけビニルオキシカルボニルメチルまたはビニルオキシ
カルボニルエチル、およびビニルカルボニルである。
【0032】 架橋できる基を有していない基としてのQ1またはQ2は、好ましくは、ベンジ
ル、または特にメチルである。
【0033】 要素Xは、好ましくは基−O−または−NR′−であって、R′は、水素また
はC1〜C4アルキル、より好ましくは基−O−または−N(C1〜C2アルキル)
−、そして最も好ましくは基−O−または−NH−である。
【0034】 基Q2は、たとえば、下記に列挙するような基R11または式(8b)の基、ま
たは式:
【0035】
【化15】
【0036】 〔式中、Q3は、たとえば、式:
【0037】
【化16】
【0038】 で示される基であって、(alk′)は、直鎖状または分枝状のC2〜C12アルキレ
ンであり、alk″は、直鎖状または分枝状のC1〜C12アルキレンであり、R11
、さらに置換されていてよい、2〜24個の炭素原子を有するオレフィン性不飽
和の共重合できる基であり、そしてsおよびtは、それぞれ、互いに独立に、数
0または1である〕 で示される基に相当する。
【0039】 オレフィン性のC2〜C24の基R11における好適な置換基は、たとえばC1〜C 4 アルコキシ、ハロゲン、フェニルまたはカルボキシルである。R11は、たとえ
ば、式:
【0040】
【化17】
【0041】 〔式中、lは、数0または1であり、R12は、水素、C1〜C4アルキルまたはハ
ロゲンであり、R13およびR14は、それぞれ互いに独立に、水素、C1〜C4アル
キル、フェニル、カルボキシルまたはハロゲンであり、そしてR15は、直鎖状ま
たは分枝状のC1〜C12アルキレン、あるいは非置換か、またはC1〜C4アルキ
ル−もしくはC1〜C4アルコキシで置換されたフェニレンもしくはC7〜C12
ラルキレンである〕 で示される基である。
【0042】 R15がフェニレン基であるときは、たとえば、非置換か、またはメチル−もし
くはメトキシで置換された1,2−、1,3−もしくは1,4−フェニレンである
。好ましくは、フェニレン基としてのR15は、1,3−または1,4−フェニレ
ンである。
【0043】 R15は、アラルキレン基であるときは、たとえば、非置換か、またはメチル−
もしくはメトキシ−置換ベンジレンであって、メチレン基は、それぞれの場合に
、アミン窒素に結合している。好ましくは、アラルキレン基としてのZ′は、1
,3−または1,4−フェニレンメチレン基であって、メチレン基は、それぞれ
の場合に、アミンの窒素−NH−に結合している。
【0044】 R15は、好ましくは、非置換か、またはメチル−もしくはメトキシ−置換フェ
ニレンもしくはフェニレンメチレンもしくはC1〜C12アルキレン、より好まし
くは1,3−もしくは1,4−フェニレンまたはC1〜C6アルキレン、特にC1
〜C2アルキレン、そして最も好ましくはメチレンである。
【0045】 lは、数1か、または好ましくは数0である。R12は、好ましくは水素、メチ
ルまたは塩素、そして最も好ましくは水素またはメチルである。
【0046】 R13およびR14は、それぞれ、互いに独立に、好ましくは水素、カルボキシル
、塩素、メチルまたはフェニルである。本発明の好適な実施態様では、R13は、
水素、塩素、メチルまたはフェニルであり、そしてR14は、水素またはカルボキ
シルである。最も好ましくは、R13およびR14は、それぞれ水素である。
【0047】 好適な基R11の例は、ビニル、1−メチルビニル、2−プロペニル、アリル、
2−ブテニル、o−、m−もしくはp−ビニルフェニル、スチリル、2−カルボ
キシビニル、2−クロロ−2−カルボキシビニル、1,2−ジクロロ−2−カル
ボキシビニル、1,2−ジメチル−2−カルボキシビニルおよび2−メチル−2
−カルボキシビニルである。
【0048】 特に好適な基R11は、lが0であり、R12が水素またはメチルであり、R13
水素、メチル、塩素またはフェニル、特に水素であり、そしてR14がカルボキシ
ル、または特に水素である、式(9)に相当する。
【0049】 その他の特に好適な基R11は、lが1であり、R15が1,3−もしくは1,4
−フェニレン、またはC1〜C6アルキレン、特にC1〜C2アルキレンであり、R 12 が水素またはメチルであり、そしてR13およびR14がそれぞれ水素である上記
の式(9)に相当する。
【0050】 (alk′)は、好ましくはC2〜C6アルキレン、より好ましくはC2〜C4アル
キレン、そしてとりわけエチレンである。(alk″)は、好ましくはC1〜C4
ルキル、特にメチレンまたは1,1−ジメチルメチレンである。
【0051】 好適な基Q2の一つの群は、sが0であり、そしてQ3が上記の式(8a)の基
であって、tが0であり、そしてR11について、上記の意味および好適な範囲が
適用される、上記の式(8)に相当する。好適な基Q2の第二の群は、sが1で
あり、Q3が上記の式(8a)の基であって、tが0であり、そしてR11につい
て、上記の意味および好適な範囲が適用される、上記の式(8)に相当する。好
適な基Q2のもう一つの群は、sが1であり、Q3が上記の式(8a)の基であっ
て、tが1であり、そしてR11および(alk′)について、それぞれ、上記の意
味および好適な範囲が適用される、上記の式(8)に相当する。好適な基Q2
さらにもう一つの群は、sが0であり、Q3が上記の式(8b)の基であって、
11および(alk″)について、上記の意味および好適な範囲が適用される、上
記の式(8′)に相当する。
【0052】 Q2が基R11、または式(8)の基である場合、Xは、好ましくは、基−O−
または−NH−である。Q2が式(8b)の基である場合、Xは、好ましくは、A
n-がハロゲン、たとえばヨウ素または塩素、またはスルホナト、たとえばトリフ
ラート陰イオンである、基−N(CH32 +−An-である。
【0053】 特に好ましい基−X−Q2は、式:
【0054】
【化18】
【0055】 〔式中、XおよびAn-については、それぞれ、上記の意味および好適な範囲が適
用される〕 に相当する。
【0056】 式(2)または(2a)の親水性ブロックは、たとえば、200〜20,00
0、好ましくは250〜12,500、より好ましくは350〜5,000、そ
して特に500〜2,500の重量平均分子量を有する。本発明のブロック共重
合体は、好ましくは、上記の意味および好適な範囲が適用される、式(2)の親
水性セグメントを含む。
【0057】 式(1)の変数nは、たとえば、1〜20、好ましくは1〜10、より好まし
くは2〜8、そしていっそうより好ましくは2〜6の整数である。本発明の特に
好適な一つの実施態様は、nが数2である式(1)のブロック共重合体に関する
。もう一つの好適な実施態様は、nが3〜8、そしてとりわけ4〜6の整数であ
る、式(1)のブロック共重合体に関する。
【0058】 式(3a)〜(3f)の連結基Lは、左の結合がAに向かい、右の結合がBに
向かっているものと理解される。
【0059】 X1またはX2が−NR0−であるならば、R0は、好ましくは、メチル、エチル
、または特に水素である。
【0060】 好ましくは、式(3a)中のX1およびX2の一方は、−O−または−NH−で
あり、他方は、−O−、−S−または−NH−である。より好ましくは、X1
よびX2は、それぞれ、互いに独立に、−O−または−NH−である。
【0061】 式(3b)〜(3f)では、X1およびX2は、それぞれ、互いに独立に、好ま
しくは基−O−または−NR0−、より好ましくは−O−または−NH−である
【0062】 式(3a)および(3c)中のアルキレンとしてのR2は、好ましくは直鎖状
または分枝状のC1〜C12アルキレン、より好ましくはC1〜C6アルキレン、そ
して最も好ましくはC1〜C4アルキレンである。
【0063】 式(3b)中のアルキレンとしてのR2は、好ましくは直鎖状または分枝状の
3〜C14アルキレン基、より好ましくは直鎖状または分枝状のC4〜C12アルキ
レン基、そして最も好ましくは直鎖状または分枝状のC6〜C10アルキレン基で
ある。好適ないくつかのアルキレン基は、1,4−ブチレン、2,2−ジメチル
−1,4−ブチレン、1,5−ペンチレン、2,2−ジメチル−1,5−ペンチ
レン、1,6−ヘキシレン、2,2,3−または2,2,4−トリメチル−1,
5−ペンチレン、2,2−ジメチル−1,6−ヘキシレン、2,2,3−または
2,2,4−または2,2,5−トリメチル−1,6−ヘキシレン、2,2−ジ
メチル−1,7−ヘプチレン、2,2,3−または2,2,4−または2,2,
5−または2,2,6−トリメチル−1,7−ヘプチレン、1,8−オクチレン
、2,2−ジメチル−1,8−オクチレン、および2,2,3−または2,2,
4−または2,2,5−または2,2,6−または2,2,7−トリメチル−1
,8−オクチレンである。
【0064】 R2がアリーレンであるときは、たとえば、ナフチレン、または特にフェニレ
ンであって、それぞれ、たとえばC1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシで
置換されていてよい。好ましくは、アリーレンとしてのR2は、非置換であるか
、または少なくとも一つの結合部位に対してオルト位にC1〜C4アルキルまたは
1〜C4アルコキシで置換された、1,3−もしくは1,4−フェニレンである
。置換アリーレンの例は、1−メチル−2,4−フェニレン、1,5−ジメチル
−2,4−フェニレン、1−メトキシ−2,4−フェニレンおよび1−メチル−
2,7−フェニレンである。
【0065】 アラルキレンとしてのR2は、好ましくはナフチルアルキレン、そして最も好
ましくはフェニルアルキレンである。アラルキレン中のアルキレン基は、好まし
くは1〜12個、より好ましくは1〜6個、そして最も好ましくは1〜4個の炭
素原子を含有する。最も好ましくは、アラルキレン中のアルキレン基は、メチレ
ンまたはエチレンである。いくつかの例は、1,3−または1,4−ベンジレン
、ナフト−2−イル−7−メチレン、6−メチル−1,3−または−1,4−ベ
ンジレン、および6−メトキシ−1,3−または−1,4−ベンジレンである。
【0066】 R2がシクロアルキレンであるときは、好ましくは、C5〜C6シクロアルキレ
ン、そして最も好ましくは、非置換であるか、またはメチルで置換されたシクロ
ヘキシレンである。いくつかの例は、1,3−シクロブチレン、1,3−シクロ
ペンチレン、1,3−または1,4−シクロヘキシレン、1,3−または1,4
−シクロヘプチレン、1,3−または1,4−または1,5−シクロオクチレン
、4−メチル−1,3−シクロペンチレン、4−メチル−1,3−シクロヘキシ
レン、4,4−ジメチル−1,3−シクロヘキシレン、3−メチル−または3,
3−ジメチル−1,4−シクロヘキシレン、3,5−ジメチル−1,3−シクロ
ヘキシレン、および2,4−ジメチル−1,4−シクロヘキシレンである。
【0067】 R2がシクロアルキレンアルキレンであるときは、好ましくはシクロペンチレ
ン−C1〜C4アルキレン、および特にシクロヘキシレン−C1〜C4アルキレンで
あって、それぞれ、非置換であるか、またはC1〜C4アルキル、特にメチルでモ
ノ−もしくはポリ−置換されている。より好ましくは、基シクロアルキレンアル
キレンは、シクロヘキシレンエチレン、そして最も好ましくはシクロヘキシレン
メチレンであって、それぞれ、非置換であるか、またはシクロヘキシレン基にお
いて、1〜3個のメチル基で置換されている。いくつかの例は、シクロペント−
1−イル−3−メチレン、3−メチルシクロペント−1−イル−3−メチレン、
3,4−ジメチルシクロペント−1−イル−3−メチレン、3,4,4−トリメ
チルシクロペント−1−イル−3−メチレン、シクロヘキサ−1−イル−3−ま
たは−4−メチレン、3−または4−または5−メチルシクロヘキサ−1−イル
−3−もしくは−4−メチレン、3,4−または3,5−ジメチルシクロヘキサ
−1−イル−3−もしくは−4−メチレン、および3,4,5−または3,4,
4−または3,5,5−トリメチルシクロヘキサ−1−イル−3−もしくは−4
−メチレンである。
【0068】 R2がアルキレンシクロアルキレンアルキレンであるときは、好ましくはC1
4アルキレンシクロペンチレン−C1〜C4アルキレン、および特にC1〜C4
ルキレンシクロヘキシレン−C1〜C4アルキレンであって、それぞれ、非置換で
あるか、またはC1〜C4アルキル、特にメチルでモノ−もしくはポリ−置換され
ている。より好ましくは、基アルキレンシクロアルキレンアルキレンは、エチレ
ンシクロヘキシレンエチレン、および最も好ましくはメチレンシクロヘキシレン
メチレンであって、それぞれ、非置換であるか、またはシクロヘキシレン基にお
いて、1〜3個のメチル基で置換されている。いくつかの例は、シクロペンタン
−1,3−ジメチレン、3−メチルシクロペンタン−1,3−ジメチレン、3,
4−ジメチルシクロペンタン−1,3−ジメチレン、3,4,4−トリメチルシ
クロペンタン−1,3−ジメチレン、シクロヘキサン−1,3−または−1,4
−ジメチレン、3−または4−または5−メチルシクロヘキサン−1,3−もし
くは−1,4−ジメチレン、3,4−または3,5−ジメチルシクロヘキサン−
1,3−もしくは−1,4−ジメチレン、3,4,5−または3,4,4−また
は3,5,5−トリメチルシクロヘキサン−1,3−もしくは−1,4−ジメチ
レンである。
【0069】 C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C2アルキレン−C3〜C8シクロアルキレン
、またはC6〜C10アリーレン−C1〜C2アルキレン−C6〜C10アリーレンとし
てのR2は、好ましくはC5〜C6シクロアルキレンメチレン−C5〜C6シクロア
ルキレンまたはフェニレンメチレンフェニレンであって、それぞれ、非置換であ
るか、またはシクロアルキル環またはフェニル環において、1個もしくはそれ以
上のメチル基で置換されていてもよい。
【0070】 式(3b)中の基R2は、対称的構造、または好ましくは不斉構造を有する。
【0071】 連結基Lの好適な群は、R2が、直鎖状または分枝状のC6〜C10アルキレン;
それぞれ、非置換であるか、またはシクロヘキシル部分において1〜3個のメチ
ル基で置換された、シクロヘキシレンメチレンもしくはシクロヘキシレンメチレ
ンシクロヘキシレン;あるいは、それぞれ、非置換であるか、またはフェニル部
分においてメチルで置換されたフェニレンもしくはフェニレンメチレンフェニレ
ンである、式(3b)のそれを含む。
【0072】 式(3b)中の2価の基R2は、好ましくはジイソシアナート、そして最も好
ましくはイソホロンジイソシアナート(IPDI)、トルイレン−2,4−ジイ
ソシアナート(TDI)、4,4′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアナ
ート)、1,6−ジイソシアナト−2,2,4−トリメチルn−ヘキサン(TM
DI)、メチレンビス(フェニルイソシアナート)、メチレンビス(シクロヘキ
シル−4−イソシアナート)およびヘキサメチレンジイソシアナート(HMDI
)よりなる群から選ばれるジイソシアナートに由来する。
【0073】 連結基Lのもう一つの好適な群は、R2が、C1〜C6アルキレン、または1,
3−もしくは1,4−フェニレンである、式(3a)または(3c)のそれを含
む。
【0074】 R*は、好ましくは、メチレン、エチレンまたはベンジレン、そして特にメチ
レンである。
【0075】 さらなる好適な連結基Lは、−O(O)C−CH2−、−C(O)O−、-HN
C(O)−CH2−、−C(O)NH−、−OC(O)O−および−HNC(O
)NH−を含む。
【0076】 本発明の架橋できる共重合体の構造は、広い限度内で変化してよい。したがっ
て、それらは、一つの実施態様では、1個のセグメントAと1個のセグメント−
L−Bのみ(ジブロック共重合体A−L−B)、または1個のセグメントAと、
その末端に連結基Lで結合された2個二つのセグメントB(トリブロック共重合
体B−L−A−L−B)よりなるか、あるいはいくつかのフラグメント−L−B
が、一つのセグメントAから懸垂している櫛型構造(当然、1個または2個の末
端セグメントBをさらに有していてもよい、すなわち櫛型共重合体A−(L−B
nであってもよい)を有してよく、ここで、A、BおよびLは、上記の意味を
有し、nは≧3の整数である。
【0077】 本発明の好適な両親媒性ブロック共重合体の一つの群は、式:
【0078】
【化19】
【0079】 〔式中、n1は、整数2であり、A、R1、R2、Q1、X1、X2およびpについ
ては、上記の意味および好適な範囲が適用される〕 で示されるトリブロック共重合体である。
【0080】 本発明の好適な両親媒性ブロック共重合体のもう一つの群は、n1が3〜8、
好ましくは4〜6の整数であり、A、R1、R2、Q1、X1、X2およびpについ
ては、上記の意味および好適な範囲が適用される、上記の式(1a)の櫛型ブロ
ック共重合体である。
【0081】 式(3a)、(3b)または(3c)の連結基を有する、本発明の架橋できる
共重合体は、たとえば、式: A−(X1H)n (10) で示される化合物を、
【0082】 (i)式: Y−R2−Y (11) および式:
【0083】
【化20】
【0084】 で示される化合物のそれぞれ約nモル当量とか、または (ii)上記の式(11)、および式:
【0085】
【化21】
【0086】 〔式中、Yは、ハロゲン、特に臭素もしくは塩素であるか;またはカルボキシル
、もしくはその適切な誘導体、たとえば基−C(O)OH、−C(O)OR16
たは−C(O)−OHal(R16は、たとえばC1〜C4アルキル、フェニルまたは
ベンジルであり、Halは、ハロゲン、特に臭素または塩素である)であるか;ま
たは基−N=C=Oであり;A、Q1、Q2、R、R1、R2、X、X1、X2、nお
よびpについては、上記の意味および好適な範囲が適用される〕 で示される化合物のそれぞれ約nモル当量と反応させること によって製造し得る。
【0087】 式(11)の成分と、式(10)の疎水性化合物、および式(12a)または
(12b)の親水性化合物との反応は、式(11)の化合物がハロゲン化アルキ
ルの場合は、たとえば、アミン、アルコールまたはチオールのアルキル化に慣用
される条件下で実施される。
【0088】 式(11)の化合物が、カルボン酸またはその誘導体、たとえばカルボン酸ハ
ロゲン化物である場合は、その式(10)および(12a)または(12b)の
成分との反応は、それぞれ、エステル、チオエステルまたはアミド形成に慣用さ
れる条件下、たとえば−40〜80℃、好ましくは0〜50℃、そして最も好ま
しくは0〜25℃の温度、極性非プロトン性溶媒、たとえばテトラヒドロフラン
、ジオキサン、DMSOなど、または水と列挙された溶媒の1種との混合物中、
塩基、たとえばアルカリ金属水酸化物の存在下、および適用できる場合は、安定
剤の存在下で実施することができる。適切な安定剤は、たとえば、2,6−ジア
ルキルフェノール類、ヒドロキノン誘導体、たとえばヒドロキノンもしくはヒド
ロキノンモノアルキルエーテル、またはN−オキシド、たとえば4−ヒドロキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピリジン−1−イルである。反応時間は、広い
限度内で変化してよく、たとえば、30分〜12時間、好ましくは1〜6時間、
そして特に2〜3時間が、一般的には実施可能であることが見出されている。
【0089】 式(11)の化合物がイソシアナートである場合は、その式(10)および(
12a)または(12b)の成分との反応は、それぞれ、ウレタンまたは尿素の
形成に慣用される条件下で実施することができる。ウレタン形成の場合は、反応
を不活性溶媒中で実施するのが好都合である。式(10)、(12a)または(
12b)のアミンは、式(11)のジイソシアナートと、やはり水性媒体中で反
応させてよい。異なる反応性を有するイソシアナト基を有するジイソシアナート
を用いるのが、異性体および二付加物の形成を、それによって実質的に抑制がで
きるから、特に好都合である。異なる反応性は、たとえば立体障害によってもた
らすことができる。
【0090】 式(10)および(12a)または(12b)の化合物と、式(11)の化合
物との反応に好適な不活性溶媒は、非プロトン性の、好ましくは極性を有する溶
媒、たとえば炭化水素類(石油エーテル、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン)、ハロゲン化炭化水素類(クロロホルム、塩化メチレン、ト
リクロロエタン、テトラクロロエタン、クロロベンゼン)、エーテル類(ジエチ
ルエーテル、ジブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン)、ケトン
類(アセトン、ジブチルケトン、メチルイソブチルケトン)、カルボン酸エステ
ル類およびラクトン類(酢酸エチル、ブチロラクトン、バレロラクトン)、アル
キル化カルボン酸アミド類(N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリ
ドン)、ニトリル類(アセトニトリル)、スルホン類およびスルホキシド類(ジ
メチルスルホキシド、テトラメチレンスルホン)である。極性溶媒を用いるのが
好ましい。反応物質は、等モル量で用いるのが好都合である。反応温度は、たと
えば−40〜200℃であってよい。触媒を用いるときは、温度は、好都合には
0〜50℃の範囲、好ましくは室温であってよい。好適な触媒は、たとえば塩化
鉄(III)またはカルボン酸アルカリ金属塩のような金属塩、(C1〜C6アルキ
ル)3N(トリエチルアミン、トリn−ブチルアミン)、N−メチルピロリジン
、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルピペリジン、ピリジンおよび1,4
−ジアザビシクロオクタンのような第三級アミンである。スズ塩は、特にカルボ
ン酸のアルキルスズ塩、たとえばジブチルスズジラウラートおよびジオクタン酸
スズが特に効果的であることが見出されている。製造された化合物の単離および
精製は、公知の方法、たとえば抽出、晶出、再結晶またはクロマトグラフィーに
よる精製方法によって実施される。
【0091】 式(3d)または(3e)の連結基を有する、本発明の架橋できる共重合体は
、たとえば、式: A−(Y1n (10a) の化合物を、上記の式(12a)または(12b)の化合物の約nモル当量と反
応させること、または上記の式(10)の化合物を、式:
【0092】
【化22】
【0093】 〔式中、Y1は、カルボキシルまたはその適切な誘導体、たとえば基−C(O)
OH−、−C(O)OR16もしくは−C(O)−OHal(R16およびHalは、上記
に定義されたとおりである)であり、A、Q1、Q2、R、R*、R1、X、nおよ
びpについては、上記の意味および好適な範囲が適用される〕 で示される化合物の約nモル当量と反応させることによって製造し得る。
【0094】 式(10a)および(12a)もしくは(12b)、または(10a)および
(12a′)もしくは(12b′)の成分の反応は、それぞれ、エステル、チオ
エステルまたはアミドの形成に慣用される、たとえば上記に概説したとおりの条
件下で実施することができる。
【0095】 式(3f)の連結基を有する、本発明の架橋できる共重合体は、たとえば、上
記の式(10)の化合物および上記の式(12a)または(12b)の化合物と
、ホスゲンとを反応させることによって製造し得る。
【0096】 式(10)、(10a)および(11)の化合物は、公知の化合物であるか、
または当該技術に周知の方法に従って得ることができる。
【0097】 本発明のブロック共重合体の製造に用いられる、式(12a)、(12a′)
、(12b)および(12b′)のポリオキサゾリン化合物は、大部分が新規で
ある。
【0098】 したがって、本発明は、もう一つの態様では、式:
【0099】
【化23】
【0100】 〔式中、Y2は、基−X2Hまたは−R*1であり、R*、R1、Q1、X2、Y1
よびpについては、上記の意味および好適な範囲が適用されるが、(i)Q1
ビニルベンジル、ビニルオキシカルボニルメチルまたはメタクリロイルオキシエ
チルならば、Y2はヒドロキシルではなく、また(ii)Q1がビニルベンジルなら
ば、Y2はアミノではないことを条件とする〕 で示される化合物に関する。
【0101】 本発明は、もう一つの態様では、式:
【0102】
【化24】
【0103】 〔式中、Y2′は、基X2HまたはY1であり、R、R1、Q2、X、X2、Y1およ
びpについては、上記の意味および好適な範囲が適用される〕 で示される化合物に関する。
【0104】 式(12c)の化合物は、たとえば、式:
【0105】
【化25】
【0106】 の化合物のカチオン開環重合を、式: Q1−An (14) で示される化合物の存在下に、極性非プロトン性溶媒中で開始し、得られる式:
【0107】
【化26】
【0108】 で示されるイオン性の種を、基−X2Hまたは−R*−Y1〔式中、Anは、基Halま
たは−OSO216であって、R16は、場合により置換された、C1〜C4アルキ
ル、フェニルまたはベンジル、たとえばメチル、トリフルオロメチル、非置換か
、またはメチル−、ハロゲン−もしくはニトロ−置換フェニル、またはフルオロ
−もしくはニトロ−置換ベンジルであり、An-は、基Anに由来する陰イオンであ
り、そしてR*、R1、Q1、X2、Y1、Halおよびpは、それぞれ、上記の意味お
よび好適な範囲を有する〕を導入する求核基で反応停止させることによって製造
することができる。
【0109】 Q1がアルキルまたはベンジル基を意味するならば、上記の式(13)の化合
物のカチオン開環重合は、適切な開始剤、たとえばヨウ化メチル、p−トルエン
スルホン酸メチル、臭化ベンジルまたはメチルトリフラート(H3CO−SO2
CF3)によって生じさせてよい。
【0110】 重合工程に適する極性非プロトン性溶媒は、たとえば、アセトニトリル、ニト
ロメタン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアクリ
ルアミド(DMA)、ジメチルスルホキシド(DMSO);またはクロロベンゼ
ン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルムなどのようなハロゲン化有
機溶媒である。
【0111】 重合反応は、高い温度、たとえば25〜150℃、好ましくは30〜120℃
、そしてより好ましくは35〜110℃で、場合によっては触媒の存在下で実施
することができる。好適な触媒は、たとえば、ヨウ化物、たとえばヨウ化ナトリ
ウムまたはカリウムである。反応時間は、広い限度内で変化させてよく、約1時
間〜5日間、好ましくは2〜4時間という時間が、実施可能であることが実証さ
れている。
【0112】 式(13)の出発原料は、たとえば、米国特許第5,807,944号明細書から公知
である。式(14)の化合物は、公知化合物であるか、またはそれ自体が公知で
ある方法に従って製造することができる。
【0113】 Y2がヒドロキシルである化合物を生成するための、式(15)のイオン性中
間体の反応停止は、たとえば、式(15)の化合物を、アルカリ水酸化物、たと
えば水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムで、たとえば−40〜40℃、好ま
しくは15〜30℃、特に室温という温度で処理することによって達成すること
ができる。アルカリ水酸化物は、適切には、溶液、たとえばメタノールまたはエ
タノールのようなC1〜C4アルカノールの水溶液もしくは溶液の形態で、式(1
5)の化合物にか、または式(15)の化合物を含有する溶液もしくは反応混合
物に加える。反応時間は重要ではなく、たとえば、30分〜5時間、好ましくは
1〜2時間である。ヒドロキシル基の導入は、塩基および/もしくはイオン交換
樹脂を加えてか、または加えずに、水を用いて達成してもよい。
【0114】 アミノまたはアミン基Y2を有する、式(15)のイオン性中間体の反応停止
は、アンモニアまたは有機アミンで達成してよい。たとえば、式(15)の化合
物は、アセトニトリルのような極性非プロトン性溶媒中、低い温度、たとえば−
50〜0℃、好ましくは約−35℃の温度で処理して、Y2がアミノである式(
12)の化合物を得てよい。
【0115】 チオール基Y2を有する、式(15)のイオン性中間体の反応停止は、たとえ
ばY. Shimanoら〔J. Polym. Sci., Polym. Chem., 1995, 33, 2715〕と同様にし
て、式(15)の化合物のNaSHによる処理によって達成してよい。
【0116】 カルボキシメチル基Y2を有する式(12c)の化合物は、Y. Shimanoら〔J.
Polym. Sci., Polym. Chem., 1995, 33, 2715〕と同様にして、上記の式(15
)のイオン性中間体を、マロン酸ジアルキルのアルカリ塩で反応停止させて、得
られたジエステルを対応するジカルボン酸に転換し、該ジカルボン酸誘導体を、
1個のカルボキシル基が分解するように加熱することによって製造することがで
きる。
【0117】 式(12c′)の化合物は、たとえば、式:
【0118】
【化27】
【0119】 で示される化合物のカチオン開環重合を、式: Y2′−R−An (14a) で示される化合物の存在下に、場合により基Y2′をあらかじめ保護した後に、
極性非プロトン性溶媒中で開始し、得られる式:
【0120】
【化28】
【0121】 で示されるイオン性の種を、基−X−Q2または−XHを導入する求核基で反応
停止させ、基−XHを導入した場合は、得られる重合体を、基Q2を導入する化
合物とさらに反応させ、適用できるならば、Y2の保護基を除去することによっ
て、製造し得る〔上記の式中、R、R1、Q1、X2、Y2′、An、An-およびpは
、それぞれ、上記の意味および好適な範囲を有する〕。
【0122】 式(14a)の化合物の存在下での式(13)の化合物の重合反応は、式(1
4)の化合物の存在下での式(13)の化合物の対応する反応について前記した
とおりに達成することができる。基Y2′の適切な保護基は、当業者に公知であ
る。ついで、式(15a)の化合物から式(12c′)の化合物への転換は、た
とえば、2−ヒドロキシエチルメタクリラート(HEMA)、またはアリルアミ
ンを、それぞれ、塩基を加えてか、または加えずに、あるいはビニルベンジルア
ルコキシドを用いて、直接に達成することができる。これに代えて、まず、式(
15a)の化合物を、基−X2Hを有する誘導体へと転換し、ついでさらに、た
とえば、2−イソシアナトエチルメタクリラート(IEM)または化合物Q2−H
alと反応させて、式(12c′)の化合物を得てもよい。
【0123】 本発明の共重合体の分子量は、広い限度内であって、重要ではない。しかし、
好ましくは、該プレポリマーは、約1,400〜200,000、好ましくは約
2,000〜100,000、より好ましくは2,500〜50,000、そし
て最も好ましくは3,000〜25,000の重量平均分子量を有する。
【0124】 式(1)のプレポリマーは、架橋が可能であるが、架橋していないか、または
少なくとも実質的に架橋しておらず;それに加えて、安定であって、すなわち、
単独重合の結果としての自然発生的な架橋は生じない。
【0125】 本発明による式(1)のプレポリマーは、制御され、そして極めて効果的な方
式で、特に光架橋によって、架橋することができる。
【0126】 したがって、本発明は、さらに、追加的なビニル共単量体の存在下で、または
好ましくは不在下での、式(1)のプレポリマーの光重合によって得ることがで
きる重合体に関する。これらの架橋した重合体は、水に不溶性である。
【0127】 光架橋の際は、フリーラジカル架橋を開始できる光開始剤を加えるのが適切で
ある。その例は、当業者に熟知されているであろうが、具体的に列挙し得る適切
な光開始剤は、ベンゾインメチルエーテル、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、Darocure 1173またはIrgacureの種類のものである。ついで、架橋
は、放射線、たとえばUV光、または電離放射線、たとえばガンマ線もしくはX
線によって生起することができる。光開始剤の量は、広い範囲内で選んでよく、
重合体の0.05g/gまで、特に重合体の0.003g/gまでの量が、有益である
ことが実証されている。
【0128】 式(1)の架橋できる共重合体は、好ましくは、純粋な形態で、特に、望まし
くない成分、たとえば、該プレポリマーの製造に用いられたモノマー性、オリゴ
マー性もしくはポリマー性の出発化合物、および/または該プレポリマーの製造
の際に形成される二次的生成物を実質的に含まずに、架橋工程に導入する。純粋
な形態における該プレポリマーは、好都合には、それ自体が公知である方式で、
たとえば、適切な溶媒による析出、濾過および洗浄、適切な溶媒中での抽出、透
析、逆浸透(RO)または限外濾過によって、あらかじめ精製することによって
得られ、逆浸透および限外濾過が特に好ましい。
【0129】 本発明のプレポリマーに好ましい精製工程、すなわち逆浸透および限外濾過は
、それ自体が公知である方法で実施することができる。限外濾過および逆浸透は
、反復的に、たとえば2〜10回実施することが可能である。これに代えて、限
外濾過および逆浸透を、選ばれた程度の純度が達成されるまで、連続的に実施す
ることができる。選ばれた程度の純度は、原則として、望む限り高くすることが
できる。
【0130】 式(1)の共重合体は、たとえば、溶液または中間相の形態で架橋することが
できる。
【0131】 本発明の一つの実施態様は、溶液、好ましくは1種もしくはそれ以上の異なる
有機溶媒、または水と、1種類もしくはそれ以上の異なる有機溶媒との混合物中
における、本発明のブロック共重合体の光重合に関する。適切な溶媒は、原則と
して、本発明による重合体と、追加的に用いてよい選択的なビニル共単量体とを
溶解するあらゆる溶媒、たとえば、C1〜C6アルカノールのようなアルコール類
、たとえばn−もしくはイソプロパノール、エタノールもしくはメタノール、ジ
メチルホルムアミドのようなカルボン酸アミド類、ジグリムのようなエーテル類
、またはジメチルスルホキシド、および適切な溶媒の混合物、たとえば水とアル
コールとの混合物、たとえば水/プロパノール、水/エタノールまたは水/メタ
ノール混合物である。
【0132】 本発明のこの実施態様によれば、光架橋は、好ましくは、(i)好適な精製工
程、すなわち限外濾過の結果として得ることができる、本発明による1種または
それ以上のプレポリマー、(ii)C1〜C6アルカノール、カルボン酸アミド、ジ
メチルスルホキシド、ジグリムおよび水よりなる群から選ばれる1種またはそれ
以上の溶媒、ならびに場合によっては(iii)追加的なビニル共単量体を含む溶
液から実施する。たとえば、プレポリマーの光架橋は、エタノールまたはn−も
しくはイソプロパノール中で実施する。
【0133】 光架橋の際に本発明に従って追加的に用いることができる、ビニル共単量体は
、親水性もしくは疎水性であってよいか、または疎水性および親水性ビニル共単
量体の混合物であってよい。適切なビニル共単量体は、特に、コンタクトレンズ
の製造に慣用的に用いられるものを包含する。表現「親水性ビニル単量体」は、
代表的には、単独重合体として、水溶性であるか、または少なくとも10重量%
の水を吸収できる重合体を生成する単量体を意味すると理解される。同様に、表
現「疎水性ビニル単量体」は、代表的には、単独重合体として、水不溶性である
か、または10重量%未満の水を吸収できる重合体を意味すると解される。
【0134】 ビニル共単量体の比率は、もし用いるのであれば、好ましくは、式(1)のプ
レポリマーあたり0.5〜80単位、特に、式(1)のプレポリマー単位あたり
1〜30単位のビニル共単量体、そして最も好ましくは式(1)のプレポリマー
あたり5〜20単位である。
【0135】 また、疎水性ビニル共単量体、または疎水性ビニル共単量体と親水性ビニル共
単量体との混合物であって、少なくとも50重量%の疎水性ビニル共単量体を含
有する混合物を用いるのが好適である。そのようにして、含水量を顕著に削減す
ることなく、重合体の機械的特性を改良することができる。しかし、原則として
、慣用の疎水性ビニル共単量体、および慣用の親水性ビニル共単量体は、双方と
も、式(1)のプレポリマーとの共重合に適している。
【0136】 適切な疎水性ビニル共単量体は、以下が完全なリストではないが、C1〜C18
アルキル−アクリラートおよび−メタクリラート、C3〜C18アルキル−アクリ
ルアミドおよび−メタクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、
ビニル−C1〜C18アルカノアート、C2〜C18アルケン、C2〜C18ハロアルケ
ン、スチレン、C1〜C6アルキルスチレン、アルキル部分が1〜6個の炭素原子
を有するビニルアルキルエーテル、C2〜C10ペルフルオロアルキルアクリラー
トおよび−メタクリラート、または対応して部分的にフッ素化されたアクリラー
トおよびメタクリラート、C3〜C12ペルフルオロアルキルエチルチオカルボニ
ルアミノエチル−アクリラートおよび−メタクリラート、アクリルオキシ−およ
びメタクリルオキシ−アルキルシロキサン、N−ビニルカルバゾール、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、メサコン酸などのC1〜C12アルキルエステルを包
含する。好適なのは、たとえば、3〜5個の炭素原子を有するビニル性不飽和カ
ルボン酸のC1〜C4アルキルエステル、または5個までの炭素原子を有するカル
ボン酸のビニルエステルである。
【0137】 適切な疎水性ビニル共単量体の例は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸シクロヘキシル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸プロピル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、吉草酸ビニ
ル、スチレン、クロロプレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル
、1−ブテン、ブタジエン、メタクリロニトリル、ビニルトルエン、ビニルエチ
ルエーテル、ペルフルオロヘキシルエチルチオカルボニルアミノエチルメタクリ
ラート、メタクリル酸イソボルニル、トリフルオロエチルメタクリラート、ヘキ
サフルオロイソプロピルメタクリラート、ヘキサフルオロブチルメタクリラート
、トリス(トリメチルシリルオキシ)シリルプロピルメタクリラート、3−メタ
クリルオキシプロピルペンタメチルジシロキサンおよびビス(メタクリルオキシ
プロピル)テトラメチルジシロキサンを包含する。
【0138】 適切な親水性ビニル共単量体は、以下が完全なリストではないが、ヒドロキシ
ル置換低級アルキル−アクリラートおよび−メタクリラート、アクリルアミド、
メタクリルアミド、低級アルキル−アクリルアミドおよび−メタクリルアミド、
ポリオキシエチレン−アクリラートおよび−メタクリラート、ヒドロキシル置換
低級アルキル−アクリルアミドおよび−メタクリルアミド、ヒドロキシル置換低
級アルキルビニルエーテル、エチレンスルホン酸ナトリウム、スチレンスルホン
酸ナトリウム、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、N−ビニ
ルピロール、N−ビニルスクシンイミド、N−ビニルピロリドン、2−または4
−ビニルピリジン、アクリル酸、メタクリル酸、アミノ−(用語「アミノ」は、
第四級アンモニウムも包含する)モノ低級アルキルアミノ−またはジ低級アルキ
ルアミノ−低級アルキル−アクリラートおよび−メタクリラート、アリルアルコ
ールなどを包含する。好適なのは、たとえば、ヒドロキシル置換−C2〜C4アル
キル(メタ)アクリラート、五員ないし七環N−ビニルラクタム、N,N−ジ−
1〜C4アルキル(メタ)アクリルアミド、および合計3〜5個の炭素原子を有
するビニル性不飽和カルボン酸である。
【0139】 適切な親水性ビニル共単量体の例は、ヒドロキシエチルメタクリラート、ヒド
ロキシエチルアクリラート、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメ
チルアクリルアミド、アリルアルコール、ビニルピリジン、ビニルピロリジン、
グリセリンメタクリラート、N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アク
リルアミドなどを包含する。
【0140】 好適な疎水性ビニル共単量体は、メタクリル酸メチルおよび酢酸ビニルである
。好適な親水性ビニル共単量体は、2−ヒドロキシエチルメタクリラート、N−
ビニルピロリドン、アクリルアミドおよびN,N−ジメチルアクリルアミドであ
る。最も好ましくは、式(1)の共重合体の架橋は、ビニル性共単量体の非存在
下で実施する。
【0141】 本発明のもう一つの好適な実施態様によれば、式(1)の共重合体は、あらか
じめ、少なくとも部分的に両連続的である中間相へと転換し、ついで、該中間相
を光架橋に付す。
【0142】 本文脈中での用語「中間相」は、式(1)の架橋できるブロック共重合体のよ
うな両親媒性物質と、上記の架橋できる両親媒性ブロック共重合体の、それぞれ
の場合に自己集合した微細構造を示す、水溶液または溶融物との、熱力学的に安
定な混合物を意味するとして理解される。中間相は、代表的には、均質かつ光学
的に透明な混合物であって、系が基盤とする成分の相図の単一相領域にある。こ
れらの単一相は、液晶の性質(たとえばラメラ、六方晶系または立方晶系)を有
して、幾何学的に規則的で、反復される構造を有する混合物中の成分の規則正し
い区画化を示すことができるか、または区画化が無作為で、等方性である、非晶
質の性質を有することができる。中間相のこの後者のタイプの例は、ミクロエマ
ルションによって表わされる。したがって、多くの微細構造は、中間相の一般的
な種類で生じることができる。本発明の範囲内では、液晶の微細構造を有する中
間相が好適である。したがって、特許請求された方法の中間相は、好ましくは、
相図の単一相領域にあって、液晶構造を示し、最も好ましくは立方晶系構造を示
す。
【0143】 それに加えて、この実施態様の中間相は、少なくとも部分的に両連続的であり
、すなわち、混合物が、少なくとも二つの部分的に両連続的な相、たとえば酸素
透過相とイオン透過相を有し、それらが入り混じっている。
【0144】 本明細書に用いられるときに、「相」は、不均質な重合体材料の明確な、物理
的に別個の部分である、実質的に均一な組成を有する領域を意味する。しかしな
がら、用語「相」は、記載された材料が、化学的に純粋な物質であることではな
くて、単に、特定の全体的特性が、該材料内の他の相の特性と有意に異なること
を意味するにすぎない。したがって、レンズのような眼用成形品の重合体成分に
関しては、イオン透過相は、イオン透過性重合体(および水和されたときの水)
のみで基本的に構成される領域を意味し、一方、酸素透過相は、酸素透過性重合
体(および水和されたときのおそらく少量の水)のみで基本的に構成される領域
を意味する。
【0145】 本明細書に用いられるときに、「両連続相」は、それぞれ互いに異なる実質的
に均一な組成を有し、それぞれがその個々の特性を示す、少なくとも二つの領域
を意味する。コンタクトレンズのような眼用成形品に関しては、酸素透過性重合
体およびイオン透過性重合体の両連続相を有し、それらがレンズの内表面からレ
ンズの外表面へと延伸する、二つの連続する経路、または連続する経路のセット
をレンズに与えるのが非常に望ましいことが見出されている。該少なくとも二つ
の連続する経路は、レンズ材料が、高い酸素伝達性とイオンまたは水透過性との
双方を有することを確かにする。
【0146】 中間相は、式(1)の1種または異なる2種以上のプレポリマーの溶融物、お
よび場合により、それ以上の成分から、または好ましくは、(i)式(1)の1
種または異なる2種以上のプレポリマー、(ii)水溶液、および場合により(ii
i)それ以上の成分から製造することができる。
【0147】 (ii)水溶液; 中間相を形成するように加えられる水溶液は、純水、あるいは水と、1種また
はそれ以上の水混和性溶媒および/もしくは塩との混合物であってよい。
【0148】 (ii-a)水混和性有機溶媒; 中間相に加え得る適切な溶媒の例は、一価または多価アルコール、たとえば、
n−ブタノール、n−プロパノール、エタノールもしくはメタノールのようなC 1 〜C8アルコール、またはグリセリンもしくはグリコールのような多価アルコー
ル;ジグリム、ブチルセロソルブ(商標)、ブチルカルビトール(商標)、ヘキ
シルセロソルブ(商標)もしくはヘキシルカルビトール(商標)のような、エー
テルまたはポリエーテル;カルボン酸アミド、たとえばN,N−ジメチルホルム
アミド;アセトン、アセトニトリル;ジメチルスルホキシド;あるいはそれらの
混合物である。好ましくは、水溶液は、いかなる追加の有機溶媒も含まないか、
またはC1〜C4アルコール、たとえば、エタノールまたはメタノールを、追加の
有機溶媒として含む。本発明の特に好適な実施態様では、該水溶液は、追加の有
機溶媒を含まない。
【0149】 (ii-b)塩; 本発明の中間相を形成するのに用いられる水溶液に含まれてよい塩は、生理学
的に認容され得る塩、たとえばコンタクトレンズの手入れの分野で慣用的である
緩衝塩類、たとえばリン酸塩、またはコンタクトレンズの手入れの分野で慣用的
である、アルカリハロゲン化物のような等張化剤、たとえば塩化ナトリウム、ま
たはそれらの混合物を包含するが、これらに限定されない。
【0150】 塩を加えるならば、塩の水溶液は、たとえば、1,000ml中に約200〜4
50ミリオスモル(単位:mOsm/l)の浸透度、好ましくは約250〜350mOsm
/l、特に約300mOsm/lの浸透度を有する。
【0151】 本発明の特に好適な塩の水溶液の例は、pH値および浸透度に関して、天然の涙
液に適合させた、人工の、好ましくは緩衝化された涙液、たとえば緩衝化されて
いないか、好ましくは、たとえばリン酸緩衝液によって緩衝化し、ヒトの涙液の
浸透度に相当する浸透度を有する、塩化ナトリウム溶液である。
【0152】 本発明の中間相の形成に用いられる水溶液は、好ましくは、望ましくない成分
を含まないか、または本質的に含まない溶液を意味する、純粋な溶液である。そ
のような溶液の特に好適な例は、上記に定義されたとおりの、純水または人工涙
液である。
【0153】 (iii)選択的なそれ以外の成分; 式(1)の架橋できるブロック共重合体および水溶液に加えて、中間相の調製
に用いられる、選択的なそれ以上の成分は、たとえば、(iii-a)光開始剤、た
とえば前に列挙された光開始剤の1種;(iii-b)当該技術に公知の、慣用のい
かなる非イオン性、陽イオン性または両イオン性の界面活性剤であってもよい界
面活性剤;(iii-c)上記の意味および好適な範囲が適用される、疎水性もしく
は親水性の共単量体;または(iii-d)製薬上有効な薬剤、たとえばタンパク質
、酵素、ビタミン、消毒薬、殺菌剤などである。
【0154】 本発明の中間相は、式(1)のプレポリマー、水溶液、および場合によっては
それ以外の成分の適切な量を、たとえば0〜100℃、好ましくは10〜50℃
、より好ましくは15〜40℃の温度で、いかなる順序にでも、単に混合するこ
とによって調製することができる。該中間相は、自然的にか、または適切な期間
、攪拌および/もしくは放置して形成してもよい。たとえば、中間相を構成する
成分を、約1分〜1週間、好ましくは30分〜5日間、最も好ましくは2時間〜
3日間混合して、本発明に従ってさらに加工するように用意された中間相を形成
する。
【0155】 本発明のもう一つの実施態様によれば、中間相は、水溶液の非存在下で、プレ
ポリマー、および場合によりそれ以外の成分の溶融物を単純に調製することによ
って得てもよく、これは、低い融点またはガラス転移点を有するプレポリマーに
特に適している。
【0156】 本発明の中間相は、たとえば、10〜100重量%の式(1)のプレポリマー
、約0〜約90重量%の水溶液、および0〜40重量%のそれ以外の成分を含む
。好ましくは、本発明の両連続性の中間相は、約30〜約85重量%の式(1)
のプレポリマー、約15〜約70重量%の水溶液、および0〜10重量%のそれ
以外の成分を含む。特に好適な中間相は、30〜75重量%の式(1)のプレポ
リマー、および25〜70重量%の水溶液を含む。
【0157】 式(1)のブロック共重合体を含む溶液または中間相は、たとえば、適切な成
形型、特にコンタクトレンズ成形型内で、本発明のプレポリマーを架橋させるこ
とによって、成形品、特にコンタクトレンズを形成するために、それ自体が公知
の方法で加工してよい。たとえば、溶液または中間相を、それ自体が公知の方法
で、たとえば特に、慣用の計り込み、たとえば滴下導入または押出しによって、
眼用成形型に導入する。適切な成形型は、一般的には、現在当該技術において公
知なとおりの、慣用のコンタクトレンズ成形型である。こうして、本発明による
コンタクトレンズは、たとえば、それ自体が公知の方法で、たとえばUS-A-3 408 429に記載されたとおりの、たとえば慣用の「スピン注型型」においてか、また
はたとえばUS-A-4 347 198に記載されたとおりの、静止成形型内におけるいわゆ
るフルモールド法によって製造することができる。好適な成形型は、たとえばポ
リプロピレンから作成される。たとえば、石英、サファイアガラスおよび金属が
、再使用可能な成形型に好適な材料である。
【0158】 架橋は、成形型内で、たとえば放射線、たとえばUV光か、またはガンマ線、
電子線もしくはX線のような電離放射線によって誘発することができる。架橋は
、適切な場合、熱的または電気化学的に誘発することもできる。光架橋は、非常
に短時間、たとえば≦60分、好ましくは≦20分、より好ましくは≦5分、は
るかに好ましくは≦1分、特に30秒以下で、特に好ましくは、実施例に開示さ
れたように実施することができるという事実は注目される。
【0159】 成形品を成形型から取り出せるように成形型を開くことは、それ自体が公知の
方法で実施することができる。
【0160】 式(1)のブロック共重合体から得られる成形品は、好ましくは、少なくとも
部分的に両連続的である、すなわち成形品は、上記のとおり、少なくとも二つの
部分的に両連続的である相、たとえば酸素透過相およびイオン透過相を有し、そ
れらが入り混じっている。
【0161】 したがって、本発明は、さらに、式(1)の架橋させたブロック共重合体を含
むか、または好ましくは実質的に構成される成形品に関する。本発明の成形品の
、コンタクトレンズとは別のそれ以外の例は、生物医学的または特別な眼用成形
品、たとえば眼内レンズ、人工角膜、眼用装着品、外科手術用成形品、たとえば
心臓弁、人工血管など、およびフィルムもしくは膜、たとえば拡散を制御する膜
、情報記憶用の光構成性フィルム、またはホトレジスト材料、たとえば食刻レジ
ストもしくはスクリーン印刷レジストのための膜もしくは成形品である。
【0162】 本発明に従って製造された成形品がコンタクトレンズであり、後者が、あらか
じめ精製された本発明のプレポリマーから、無溶媒の条件下で製造されているな
らば、用いたプレポリマーが、望ましくないいかなる低分子量成分をも含まない
ために、成形品の取出しの後に精製工程、たとえば抽出を実施することは、通常
不要であり;その結果、架橋させた製品もまた、そのような成分を含まないか、
または実質的に含まず、その後の抽出を省くことができる。そのため、コンタク
トレンズは、水和による慣用の方法で、直接に、「直ちに使用できる」(ready-
for-use)コンタクトレンズへと転換することができる。非常に多様な含水量を
有する、「直ちに使用できる」コンタクトレンズを製造できる、適切な水和の形
態は、当業者に公知である。コンタクトレンズは、たとえば水中、塩水溶液中、
特に1,000ml中に約200〜450ミリオスモル(単位:mOsm/l)、好まし
くは約250〜350mOsm/l、特に約300mOsm/lの浸透度を有する塩水溶液中
においてか、または水もしくは塩水溶液と、生理学的に認容され得る極性有機溶
媒、たとえばグリセリンとの混合物中で膨潤させる。水中、または塩水溶液中で
の膨潤が好ましい。
【0163】 水和に用いる塩水溶液は、好都合には、生理学的に認容され得る塩、たとえば
、コンタクトレンズの手入れの分野で慣用的である緩衝塩、たとえばリン酸塩、
またはコンタクトレンズの手入れの分野で慣用的である、特にハロゲン化アルカ
リ金属、たとえば塩化ナトリウムのような等張化剤、またはそれらの混合物の溶
液である。特に好適な塩溶液の例は、pH値および浸透度に関して天然の涙液に適
合させた、合成による、好ましくは緩衝化された涙液、たとえば緩衝化されてい
ないか、または好ましくは緩衝化された、たとえばリン酸緩衝液で緩衝化され、
その浸透度およびpH値がヒトの涙液の浸透度およびpH値に相当する、塩化ナトリ
ウム溶液である。
【0164】 上記に定義された水和液は、好ましくは純粋であり、すなわち望ましくない成
分を含まないか、または実質的に含まない。最も好ましくは、該水和液は、上記
のとおりの純水または合成涙液である。
【0165】 本発明に従って製造された成形品がコンタクトレンズであり、後者が、あらか
じめ精製された本発明のプレポリマーの水性中間相から製造されているならば、
架橋させた製品もまた、いかなる厄介な不純物も含まない。そのため、その後の
抽出は、通常、必要性が存在しない。架橋が水性媒体中で実施されるので、その
後の水和の必要性も存在しない。そのため、好都合な実施態様によれば、この方
法で得られるコンタクトレンズは、抽出または水和せずに、意図されたとおりの
用途に適するという事実で際立っている。この文脈での表現「意図されたとおり
の用途」は、特に、コンタクトレンズをヒトの目に挿入することができることを
意味すると理解される。
【0166】 本発明の共重合体は、量産される物品、たとえば、短時間、たとえば1ヵ月、
1週間またはただ1日間装着され、ついで新たなレンズと置き換えられるような
、コンタクトレンズの製造に特に適する。これは、特に、共重合体の中間相から
製造されるコンタクトレンズが、その後の処理工程、たとえば抽出または水和な
しに、意図されたその用途に用いることができるからである。
【0167】 それに加えて、本発明に従って得られるコンタクトレンズは、ある範囲の異例
な、そして極めて好都合な特性を有し、そのため、長期の装着期間(真の長期装
着、すなわち7日またはそれ以上)に好適である。これらの特性のうち、たとえ
ば、必要ならば適切な表面処理(たとえばコーティング)の後の、ヒトの角膜お
よび涙液との優れた融和性が特筆されるが、これは、含水量、酸素透過性、イオ
ン透過性、ならびに機械的および吸収特性の間の均衡した比率に基づく。その結
果、高い快適感と、刺激およびアレルギー性の影響がないことが生じる。気体(
CO2およびO2)、種々の塩類、栄養分、水、および涙液のさまざまな他の成分
に関するその好都合な透過特性のために、本発明の方法に従って製造されたコン
タクトレンズは、角膜内の天然の代謝過程に対する影響が皆無であるか、または
実質的に皆無である。さらに、該方法に従って得られるコンタクトレンズは、光
学的に澄明かつ透明であり、長い貯蔵安定性、およびたとえば弾性率、破断時伸
び、または寸法安定性に関する、優れた機械的特性を有する。
【0168】 上に列挙した利点は、すべて、当然、コンタクトレンズばかりでなく、本発明
のその他の成形品にも該当する。本発明の成形品の製造の際のさまざまな好都合
な特徴の総和は、短期間装着され、ついで新たなレンズで置き換えられるコンタ
クトレンズのような、量産される物品に特に適する、本発明の成形品を生じる。
【0169】 下記の実施例においては、量は、別途に指定されない限り重量により、温度は
、摂氏の度で示される。
【0170】 ポリオキサゾリン前駆体の製造 例1:m−クロロメチルフェニルイソシアナート(1.4118g、8.42x
10-3モル)を、乾燥した50ml入りフラスコ内の乾燥アセトニトリル(約8ml
)に溶解した。乾燥アセトニトリル(約7ml)中のN−(2−ヒドロキシエチル
)メタクリルアミド(1.0877g、8.42x10-3モル)の溶液を、乾燥
窒素下、室温で約10分間にわたって徐々に加えた。ついで、溶液を50℃まで
約20時間加温した。
【0171】 ついで、上記のメタクリルアミド開始剤の溶液を、40℃まで冷却し、乾燥N
aI(1.229g、8.42x10-3モル)、ついで2−メチル−2−オキサ
ゾリン(6.423g)を溶液に加えた。溶液を、ポリオキサゾリンの形成が完
了するまで(約24時間)40℃に保った。
【0172】 例2:NaI(1.8735g)を100ml入り丸底フラスコに加えた。ついで
フラスコを、窒素下で火炎乾燥し、反応の残余の期間、窒素下に保った。乾燥ア
セトニトリル(12ml)、ついで塩化アクリロイル(0.5655g)、ついで
2−メチル−2−オキサゾリン(約5g)を、シリンジによってフラスコに加え
た。溶液を、ポリオキサゾリンの形成が完了するまで(約22時間)40℃に保
った。
【0173】 例3:メタクリルアミド開始剤の代わりに、等価量のm−クロロメチルスチレン
を用いて、例1の手順を繰り返した。
【0174】 例3a:4−(クロロメチル)フェニルイソシアナート(11.6g)およびジ
ブチルスズジラウラート(DBTDL)触媒(14mg)を、乾燥した100mlフ
ラスコ内の乾燥アセトニトリル25mlに溶解した。乾燥アセトニトリル14ml中
のN−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルアクリルアミド(8.92g)の
溶液を、室温で約10分間にわたって徐々に加えた。ついで、溶液を、室温で約
20時間攪拌し、その後、開始剤生成物を晶出させ、濾過によって単離した。
【0175】 官能化したポリオキサゾリンの製造 例4(ヒドロキシ末端ポリオキサゾリンの製造のための一般的な手順):例1〜
3によるポリオキサゾリン前駆体の合成の後、それぞれの反応溶液を室温まで冷
却し、メタノール中のKOHまたはNaOHの溶液を加えた。溶液を、室温で1
〜2時間攪拌し、ついで、式:
【0176】
【化29】
【0177】 の生成物を、ジエチルエーテル(それぞれの場合に重量平均分子量Mn=1,0
00)で沈殿させた。
【0178】 例4d:NaI(2.51g)を、乾燥した250ml入り丸底フラスコに加え、
減圧下で火炎乾燥し、アルゴンで掃気した。例3aのアクリルアミド開始剤(5
.02g)を、乾燥クロロホルム60mlに溶解し、溶液をNaIに加えた。得ら
れた懸濁液を、室温で約10分間攪拌し、その後、2−メチル−2−オキサゾリ
ン(21.44g)を加え、混合物を50℃に加熱し、ポリオキサゾリンの形成
が完結するまで(約24時間)、その温度で攪拌した。ついで、反応混合物を室
温まで冷却し、濾過し、その後、ロータリーエバポレーターを用いて、溶媒を除
去した。こうして得られた未精製の生成物を、水250mlに溶解し、溶液を陰イ
オン交換樹脂越しに通過させることによって、末端をヒドロキシ化させ、引き続
いての陽イオン交換樹脂による処理によって精製した。官能化されたポリオキサ
ゾリン生成物(Mn=1,680)を、凍結乾燥によって、白色固体として単離し
た。
【0179】 例4e:NaI3.0g、ジクロロメタン120ml中の例3aのアクリルアミド
開始剤6.0g、および2−メチル−2−オキサゾリン13.8gを用いて、例4
dの手順を繰り返した。得られたポリオキサゾリン生成物は、重量平均分子量M n 980を有していた。
【0180】 例5:(アミノ末端化ポリオキサゾリンの製造のための一般的な手順):−35
℃の乾燥アセトニトリル中のN−メチルエチレンジアミン(2.468g、3.
33x10-2モル)の溶液に、例1、2または3によるポリオキサゾリン前駆体
溶液(8.33x10-3モルの陽イオン末端基)を、約10分間にわたって徐々
に加えて、上記化合物〔4a〕、〔4b〕または〔4c〕のアミノ類似体を得た
【0181】 両親媒性ブロック共重合体の製造 例6:例4に従って得られた官能化ポリオキサゾリン〔4c〕を、CH2Cl2
溶解し、モレキュラーシーブを用いた共沸蒸留によって乾燥した。ついで、ジブ
チルスズジラウラート(DBTDL)触媒の存在下で、CH2Cl2中の1.5モ
ル当量のイソホロンジイソシアナート(IPDI)と反応させた。生成物を、ヘ
キサン中で2回沈殿させ、最後に真空乾燥した。
【0182】 ポリオキサゾリン−IPDI付加物をCH2Cl2に溶解し、混合物を、CH2
Cl2に溶解した102モル%のα,ω−ジアミノプロピルポリジメチルシロキ
サン(Mn=11,111g/モル)に、不活性雰囲気下、室温で約1時間にわた
って徐々に加えた。反応が完結したとき、過剰な溶媒をロータリーエバポレータ
ーによって除去し、生成物を逆浸透濾過によって精製した。
【0183】 ポリオキサゾリン〔4c〕の代わりに、官能化ポリオキサゾリン〔4a〕、〔
4b〕、または例5の3種類のアミノ類似体を反応に用いて、類似の両親媒性ブ
ロック共重合体が得られた。
【0184】 例6a:冷却マントルおよび機械的攪拌器を備えた反応器を、アルゴンで掃気し
、乾燥ジクロロメタン90g、および脱気したα,ω−ビス(2−ヒドロキシエ
トキシプロピル)ポリジメチルシロキサン(Mn=5,560g/モル)100g
を仕込んだ。溶液を−5℃に冷却し、イソホロンジイソシアナート(IPDI)
8.03gを加えた。−5℃で約30分間攪拌した後、ジブチルスズジラウラー
ト(DBTDL)触媒23mgを加え、温度を5℃まで徐々に上昇させた。イソシ
アナート濃度を、望みの値に達するまで、滴定によって追跡した。
【0185】 500ml入りフラスコに、クロロホルム(18.4g)中の、上記で製造した
PDMS−ビスイソシアナート20.4gを仕込んだ。乾燥クロロホルム50ml
中の、例4dのα−アクリルアミド−ω−ヒドロキシポリオキサゾリン10.3
gの溶液を加え、混合物を均質化した。ついで、DBTDL20mgとトリフェニ
ルビスマス14mgを触媒系として加え、反応混合物を、IR分光測定によって、
イソシアナートがそれ以上検出できなくなるまで攪拌した。ついで、ロータリー
エバポレーターで溶媒を蒸発させて除去し、得られた両親媒性トリブロック共重
合体を、それぞれ、水およびn−ペンタンによる抽出によって精製した。
【0186】 例6b:例4dによる化合物の代わりに、等価量の例4eのα−アクリルアミド
−ω−ヒドロキシポリオキサゾリンを用いて、例6aの手順を繰り返した。
【0187】 コンタクトレンズの製造 例7:例6に従って得た両親媒性ブロック共重合体を、それぞれ、水と80/2
0に配合し、より多くのブロック共重合体を、それぞれの場合に、澄明な配合物
が得られるまで、徐々に加えた。
【0188】 配合物を、ポリプロピレン製の成形型に注型し、Macam灯(400W)による、
310nmで2mW/cm2の強さのUV光によって、2分間硬化させた。オートクレー
ブで処理した後、高いイオン透過性および酸素透過性の値を有する、澄明で透明
なレンズが、それぞれの場合に得られた。イオン透過性または酸素透過性の測定
に適する方法は、たとえば米国特許第5,807,944号明細書に記載されている。
【0189】 例7a:例6aおよび6bで得られ、異なるポリオキサゾリンブロック長を有す
る、2種類の両親媒性ブロック共重合体のサンプルを、混合し(各1.0g)、
ジクロロメタン30mlに溶解した。溶液を、0.45mmフィルターを通して濾過
し、ロータリーエバポレーターで溶媒を蒸発させて除去した。混合物に、(i)
n−プロパノール(固体70重量%、固体に対してDarocur 2959が0.17重量
%)と、および(ii)ジグリム(固体70重量%、固体に対してDarocur 2959が
0.1重量%)とともに配合した。
【0190】 配合物を、それぞれ、石英製の成形型に注型し、Macam灯(400W)による、
310nmで2mW/cm2の強さのUV光によって、15秒間硬化させた。オートクレ
ーブで処理した後、高いイオン透過性および酸素透過性の値を有する、澄明で透
明なレンズが、それぞれの場合に得られた。イオン透過性または酸素透過性の決
定に適する方法は、たとえば米国特許第5,807,944号明細書に記載されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL, IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,L C,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 バロン,リチャード カールトン アメリカ合衆国 ジョージア 30201 ア ルファレッタ キルターナン コート 115 (72)発明者 テリー,ウィルソン レナード ジュニア アメリカ合衆国 フロリダ 32606 ゲイ ンズビル エヌダブリュ 43アールディー ストリート 4830 (72)発明者 モレンベルフ,アールデルト レンス スイス国 ツェーハー−4054 バーゼル テルヴィラーシュトラーセ 20 Fターム(参考) 2H006 BB06 BC07 4J027 AH03 BA04 BA05 BA07 BA08 BA14 CB10 CC03 CC05 CD04 4J031 AA29 AA30 AA53 AA57 AA59 AA60 AB01 AB04 AC03 AC04 AC07 AC08 AC11 AD01 AD03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: A−〔−L−B〕n (1) 〔式中、Aは、ポリシロキサン、ペルフルオロアルキルポリエーテル、脂肪族ま
    たは脂環式共役ジエンの重合体、アルキンまたはジアルキンの重合体、共役ジエ
    ンと親水性または疎水性のビニル系単量体との、場合によっては部分的に水和さ
    れた共重合体、およびポリスルホンよりなる群から選ばれる疎水性セグメントで
    あり; Bは、式: 【化1】 (式中、R1は、水素、それぞれの場合に非置換であるか、またはヒドロキシル
    もしくはフルオロで置換されており、かつ/あるいは中断されていないか、また
    は酸素、エステルおよび/もしくはウレタン基で中断されたC1〜C12アルキル
    もしくはC3〜C12アルケニル;あるいはC5〜C8シクロアルキル、フェニル、
    もしくはベンジルであり、Rは、C1〜C12アルキレン、C7〜C12アラルキレン
    、または非置換もしくはC1〜C4アルキル置換フェニレンであり、Q1およびQ2 は、それぞれ互いに独立に、少なくとも1個の架橋できる基を含む有機基である
    か、またはR1がアルケニル基を含むならば、基C1〜C2アルキルもしくはベン
    ジルであってもよく、Xは、基−O−、−S−、−NR′−または−N(R′) 2 + −An-であって、R′は、水素またはC1〜C4アルキルであり、An-は、陰イオ
    ンであり、pは、2〜150の整数である)で示される親水性セグメントであり
    ; Lは、式: −X1−R2−X2− (3a)、 −X1−C(O)−NH−R2−NH-C(O)−X2− (3b)、 −X1−C(O)−R2−C(O)−X2− (3c)、 −X1−C(O)−(R*c− (3d)、 −C(O)−X1− (3e)または −X1−C(O)−X2− (3f) (式中、X1およびX2は、それぞれ互いに独立に、基−O−、−S−または−N
    0−であって、R0は、水素またはC1〜C4アルキルであり、R2は、直鎖状も
    しくは分枝状のC1〜C18アルキレンであるか、または非置換もしくはC1〜C4
    アルキル−もしくはC1〜C4アルコキシ−置換C6〜C10アリーレン、C7〜C18 アラルキレン、C6〜C10アリーレン−C1〜C2アルキレン−C6〜C10アリーレ
    ン、C3〜C8シクロアルキレン、C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C6アルキレ
    ン、C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C2アルキレン−C3〜C8シクロアルキレ
    ン、またはC1〜C6アルキレン−C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C6アルキレ
    ンであり、R*は、C1〜C4アルキレンまたはベンジレンであり、cは、Bが式
    (2)の基ならば1であり、Bが式(2a)の基ならば0である)で示される2
    価の連結基であり; nは、≧1の整数である〕 で示される両親媒性ブロック共重合体。
  2. 【請求項2】 前記疎水性セグメントAが、ペルフルオロアルキルポリエー
    テルまたはポリシロキサンを含む、請求項1記載のブロック共重合体。
  3. 【請求項3】 前記疎水性セグメントAが、式: 【化2】 〔式中、mは、5〜700の整数であり;Alkは、−O−で中断されていてもよ
    い、20個までの炭素原子を有するアルキレンであり;基R3、R4、R5および
    6の80〜100%は、互いに独立に、C1〜C8アルキルであり、基R3、R4
    、R5およびR6の0〜20%は、互いに独立に、C3〜C12アルケニル、非置換
    またはC1〜C4アルキル−もしくはC1〜C4アルコキシ−置換フェニル、フルオ
    ロ(C1〜C18アルキル)あるいはシアノ(C1〜C12アルキル)である〕 で示されるポリシロキサンである、請求項1記載のブロック共重合体。
  4. 【請求項4】 前記親水性セグメントBが、式(2)を有する、請求項1記
    載のブロック共重合体。
  5. 【請求項5】 Q1が、式: 【化3】 〔式中、X3は、−O−または−NR″であって、R″は、水素、またはC1〜C 4 アルキルであり、X4は、基−C(O)−O−、−O−C(O)−NH−もしく
    は−NH−C(O)−O−であるか、または(alk)は、C1〜C8アルキレンで
    あり、zは、0または1の整数であり、R10は、C1〜C12アルキレン、フェニ
    レンまたはC7〜C12フェニレンアルキレンである〕 で示される基である、請求項4記載のブロック共重合体。
  6. 【請求項6】 R1が、C1〜C4アルキル、ヒドロキシ−C1〜C4アルキル
    、トリフルオロメチル、または基−(CH224−O−R8(式中、R8は、ア
    クリロイル、メタクリロイルもしくは基−C(O)−NH−(CH22−O−C
    (O)−C(R9)=CH2であって、R9は、水素またはメチルである)である
    、請求項4記載のブロック共重合体。
  7. 【請求項7】 Lが、式(3b)の連結基である、請求項1記載のブロック
    共重合体。
  8. 【請求項8】 式(3b)のR2が、直鎖状または分枝状のC6〜C10アルキ
    レン;それぞれ、非置換であるか、もしくはシクロヘキシル部分において1〜3
    個のメチル基で置換されたシクロヘキシレンメチレンまたはシクロヘキシレンメ
    チレンシクロヘキシレン;あるいはそれぞれ、非置換であるか、もしくはフェニ
    ル部分においてメチルで置換されたフェニレンまたはフェニレンメチレンフェニ
    レンである、請求項7記載のブロック共重合体。
  9. 【請求項9】 式: 【化4】 〔式中、n1は、整数2であり、 Aは、ペルフルオロアルキルポリエーテルまたはポリシロキサンセグメントで
    あり、 X1およびX2は、それぞれ互いに独立に、基−O−または−NH−であり、 R2は、直鎖状または分枝状のC6〜C10アルキレン、それぞれ、非置換である
    か、もしくはシクロヘキシル部分において1〜3個のメチル基で置換されたシク
    ロヘキシレンメチレンまたはシクロヘキシレンメチレンシクロヘキシレン、ある
    いはそれぞれ、非置換であるか、もしくはフェニル部分においてメチルで置換さ
    れたフェニレンまたはフェニレンメチレンフェニレンであり; R1は、C1〜C4アルキル、ヒドロキシ−C1〜C4アルキル、トリフルオロメ
    チル、または基−(CH224−O−R8(式中、R8は、アクリロイル、メタ
    クリロイル、または基−C(O)−NH−(CH22−O−C(O)−C(R9
    )=CH2であって、R9は、水素またはメチルである)であり、 Q1は、式: 【化5】 (式中、X3は、−O−または−NR″−であって、R″は、水素またはC1〜C 4 アルキルであり、X4は、基−C(O)−O−、−O−C(O)−NH−または
    −NH−C(O)−O−であり、(alk)は、C1〜C8アルキレンであり、zは
    、0または整数1であり、R10は、C1〜C12アルキレン、フェニレン、または
    7〜C12フェニレンアルキレンである)で示される基である〕 で示される、請求項1記載のブロック共重合体。
  10. 【請求項10】 式: 【化6】 〔式中、n1は、3〜8の整数である〕 で示される、請求項1記載のブロック共重合体。
  11. 【請求項11】 Lが、式(3a)、(3b)または(3c)の連結基であ
    る、請求項1記載の式(1)のブロック共重合体を製造する方法であって、式: A−(X1H)n (10) で示される化合物を、 (i)式: Y−R2−Y (11) および 【化7】 で示される化合物のそれぞれ約nモル当量とであるか、または (ii)上記の式(11)、および式: 【化8】 〔式中、Yは、ハロゲン、カルボキシルもしくはその適切な誘導体であるか、ま
    たは基−N=C=Oであり;A、Q1、Q2、R、R1、R2、X、X1、X2、nお
    よびpは、それぞれ、請求項1に示された意味を有する〕 で示される化合物の、それぞれ約nモル当量と反応させることを特徴とする方法
  12. 【請求項12】 式: 【化9】 〔式中、Y2は、基−X2Hまたは−R*1であり、Y1は、カルボキシル基また
    はその適切な誘導体であり、R1、R*、Q1、X2およびpは、それぞれ、請求項
    1に示された意味を有し、(i)Q1がビニルベンジル、ビニルオキシカルボニ
    ルメチルまたはメタクリロイルオキシエチルならば、Y2はヒドロキシルではな
    く、また(ii)Q1がビニルベンジルならば、Y2はアミノではない〕 で示される化合物。
  13. 【請求項13】 式: 【化10】 〔式中、Y2′は、基X2HまたはY1であり、Y1は、カルボキシルまたはその誘
    導体であり、R、R1、Q2、X、X2およびpは、それぞれ、請求項1に示され
    た意味を有する〕 で示される化合物。
  14. 【請求項14】 成形品を製造する方法であって、請求項1記載の式(1)
    のブロック共重合体を、成形型内で架橋させる工程を含む方法。
  15. 【請求項15】 眼用成形品、特にコンタクトレンズを製造するための請求
    項14記載の方法であって、該ブロック共重合体を、放射線の放射を用いて、眼
    用成形型内で光架橋させる方法。
  16. 【請求項16】 下記の工程を含む、請求項15記載の方法: (a)請求項1記載の式(1)の少なくとも1種のブロック共重合体を用意する
    工程; (b)該プレポリマーの、少なくとも部分的に両連続性の中間相を調製する工程
    ; (c)得られた中間相を、眼用成形型に導入する工程; (d)光架橋を誘発する工程;および (e)成形品を取り出せるように、成形型を開く工程。
  17. 【請求項17】 中間相を、1種またはそれ以上のプレポリマー、水溶液、
    ならびに場合によっては、光開始剤、界面活性剤、共単量体、および製薬上有効
    な薬剤よりなる群から選ばれるさらなる成分から調製する、請求項16記載の方
    法。
  18. 【請求項18】 中間相を、1種または異なる2種以上のプレポリマー、水
    および場合によっては光開始剤から調製する、請求項16記載の方法。
  19. 【請求項19】 請求項14記載の方法によって得られる成形品。
  20. 【請求項20】 眼用成形品、特にコンタクトレンズである、請求項19記
    載の成形品。
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