JP2002533144A - コントラスト増幅型磁気共鳴血管造影法におけるコントラストの検出および誘導される再構築 - Google Patents

コントラスト増幅型磁気共鳴血管造影法におけるコントラストの検出および誘導される再構築

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JP2002533144A JP2000589962A JP2000589962A JP2002533144A JP 2002533144 A JP2002533144 A JP 2002533144A JP 2000589962 A JP2000589962 A JP 2000589962A JP 2000589962 A JP2000589962 A JP 2000589962A JP 2002533144 A JP2002533144 A JP 2002533144A
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Abstract

(57)【要約】 3Dのしっかりした勾配のリコールされたエコー・パルス・シーケンスを用いて、動的MRA検討が実行される。取得したそれぞれのkスペース・データ・セットについての信号強度指標が算出されるとともに、これらの指標値がコントラスト曲線を作成するために用いられる。このコントラスト曲線は、コントラスト・kスペース・データ・セットとマスク・kスペース・データ・セットとを形成する時に用いるデータを選ぶために使われる。このマスクはこのコントラスト・データ・セットから減算されて、その結果は画像を再構築するために用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 連邦政府が費用を負担して行う調査についての声明 本発明は、国立保健研究所によって授与された授与番号HL57501の下で
政府の支援によりなされたものである。合衆国政府は、本発明に一定の権利を有
している。
【0002】 発明の背景 本発明の分野は磁気共鳴血管造影法(「MRA」)であり、更に詳細には、N
MR信号を増幅する造影剤を使用するヒトの血管系の動的研究である。
【0003】 ヒトの血管系の診断研究には多数の医療的な適用用途がある。心臓とそれに関
連する血管を含む心臓血管系の画像化において、ディジタル減算血管造影(「D
SA」)等のX線画像化法が広範囲に使用されてきている。腎臓の動脈内と静脈
内の血液の循環を示す画像及び頚と頭部の頚動脈内と頚静脈内の血液の循環を示
す画像は広範囲な診断利用を呈している。しかしながら、不都合なことに、これ
らのX線法は被験者を潜在的に有害な電離放射線に晒し、しばしば侵入性カテー
テルを使用して撮像される血管系に造影剤を注入することを要求する。
【0004】 これらX線技術の諸利点の1つは造影剤の注入中に一連の画像を得ることが出
来るよう高速(即ち、高い時間解像度)で画像データを取得できる点にある。か
かる「動的研究」により造影剤が対象となる血管系を塊となって流れている画像
を選択することができる。順序が初めの画像では疑いのある血管系内に十分なコ
ントラストを得ることができず、また、後の画像は造影剤が静脈に到達してその
周りの組織内に拡散することから、解釈が困難になる。かかる画像の診断の有用
性を著しく高める目的から、「リアル・タイム・ディジタルX線減算画像法」と
題する米国特許第4,204,225号に開示された減算法が使用可能である。
【0005】 磁気共鳴血管造影法(MRA)では、核磁気共鳴(NMR)現象を使用してヒ
トの血管系の画像を形成している。ヒトの組織などの物質が一定の磁場(分極磁
場B0 )にあるとき、組織内スピンの個々の磁気モーメントがこの分極磁場で整
列しようとするが、その周囲ではそれらの特有のラーモア周波数での歳差運動が
でたらめな順序で引き起こされる。物質または組織が、x−y平面にありラーモ
ア周波数に近い磁場(励起磁場B1 )にあるとき、整列された正味モーメント(
z )はx−y平面に対して回転または「傾き」が施され、正味横方向磁気モー
メントMt が生じる。信号は、励起されたスピンによって放出される。励起信号
1 が終了した後、この信号は受信され、イメージ形成処理される。
【0006】 これらの信号を利用して画像を形成するとき、磁場勾配(Gx 、Gy 、および
z )が採用される。典型的には、イメージ形成される領域は一連の測定サイク
ルによってスキャンされ、その際、これらの勾配は使用される特定の局所限定方
法によって異なる。その結果の受信NMR信号のセットは、数多くの周知の再構
築技法の1つを使用して、デジタル化され画像の再構築処理がなされる。
【0007】 MRAの診断性能を高めるために、MRA走査に先立って、患者の体内へガド
リニウムのような造影剤を注入してもよい。最大動脈拡張における単一の3D画
像の取得を調整するために、いくつかの非時間解像法がある。そのうちの1つの
方法では、造影剤の小さい試験塊が注入され、時系列の迅速2D画像が得られる
。2D画像は、造影剤が問題の血管の中に到達する時間を決定するために調べら
れる。その後、2D時間情報は、造影剤の総量注入に比べて画像の取得を遅らせ
、最適なkスペースの取得を達成するために用いられる。同様に、蛍光始動技術
では、造影剤が問題の血管に接近する時間を決定するために、迅速2D画像の取
得を使用する。モニター量が造影剤のために増大を示すように見えるときには、
オペレータは、スキャナに信号を送って、2D時系列画像から単一の高解像度3
D取得に切り換える。NMR投影を取得すること及びスキャナを3D取得に切り
換えるしきい値を設定することによって、造影剤が到達することによる自動始動
もまた可能である。
【0008】 単一時間フレームの3D血管造影図は、血管がどのように拡張するかについて
の動的様相を表示することができないので、いくつかの診断上の情報が欠如して
いる。特定の血管造影図に、たとえば動脈瘤から遠い血管において他の血管より
も後に満たされる血管が含まれるときには、速く満たされる血管と遅く満たされ
る血管との双方が最適に画像形成されるということを保証することはできない。
【0009】 血管造影図を取得するための代わりの方法は、造影剤の塊が通過する間に、一
連の「時間解像」体積画像を取得することである。米国特許第5,713,35
8号公報に記載されているように、造影剤が画像形成される領域に入ると、対象
体(サブジェクト)を表す一連の画像が取得される。静止組織を取り除き、さら
に、造影剤の流入する血管系を際立たせるため、造影剤が問題の領域に到達する
前に、対象体を表す参照画像すなわち「マスク」がこれらの画像の1つから減算
される。決定的な(critical)中央kスペースの視野が、代わりのすべての時間
フレームで取得され、従って、最大コントラスト増幅の間に、少なくとも1組の
中央線を保証することが取得される。周縁kスペースの線はしばしば少なく取得
され、また、一連の時間解像された3D画像を形成するために時間的に補間され
る。この方法によれば造影剤の塊の通過を経時する必要がなくなり、従って、こ
の時間解像法はオペレータの間違いをほとんどなくすものである。
【0010】 この時間解像法に関する現在の臨床器具では、15かあるいは20の高解像度
3D画像のフレームがもたらされる。作られるデータの多数の3Dボリュームに
は、再構築のためにかなりの計算機能力が必要である。再構築のためにオフライ
ン・ワークステーションが使われ、また、それによって、フェーズド・アレイ・
データ・セットについて1時間ほどの間に10の時間フレームが典型的に再構築
される。どの時間フレームに最大動脈情報が含まれるかを先行的に知る手段はオ
ペレータにはまったくない。加えて、kスペースの領域は、造影剤の通過が最大
である間にどの領域が取得されるかについてのいかなる知識もなしに、結合され
る。データの取得と再構築された画像の表示との間の長い遅延のために、医師は
、患者がスキャナから離れる前にその結果を検討する好機をもつ余裕がない。
【0011】 発明の概要 本発明は、コントラスト増幅型MR血管造影法を行うための改良法である。い
っそう具体的には、kスペースのサンプル領域へ造影剤を注入した後に一定時間
にわたってNMRパルス・シーケンスが繰り返して実行されて、一連の時間解像
kスペースが作成され、各kスペース・データ・セットについて信号強度指標が
算出されて、そのコントラストが最適なときにどれを取得したかが決定され、そ
して、その最適なkスペース・データ・セットを用いて、ある画像が再構築され
る。造影剤の到達による増幅は得られたkスペース・データから直接検出するこ
とができるということがわかった。この信号強度指標の算出はきわめて速く、冗
長な画像形成ステップ又は投影再構築ステップなしに、最適なkスペース・デー
タ・セットを同定することができる。その結果、最適な時間解像画像フレームは
、走査終了後すばやく再構築される。
【0012】 本発明における別の観点は、信号強度指標の計算値を使って、最適なkスペー
ス・データ・セットから減算することのできる改良マスクを作り出すことである
。ベースラインの強度指標の水準は、時間解像データ・セットの全体から決定さ
れる。この水準によって、すべてのプレコントラスト時間フレームを決定すると
ともに平均化することのできるしきい値が定められる。
【0013】 本発明におけるさらに別の観点は、算出された信号強度指標を使用して、画像
SNRを改善するために画像再構築の前に結合される多数の最適なkスペース・
データ・セットを選ぶことである。
【0014】 本発明における前記のおよび他の目的と利点は、以下の説明から明らかとなる
。説明では、この文書の一部を構成する添付の図面を参照する。これらの図面に
は、本発明の好ましい実施態様が実例として示される。ただし、そのような実施
態様は、必ずしも本発明のすべての適用範囲を表すわけではない。したがって、
本発明の適用範囲を解釈するためにここに請求項の範囲が参照される。
【0015】 発明の簡単な説明 本発明は、最適な単一の3D時間フレーム画像を形成するとともにそれを再構
築し、一方、多数のフレームからなる時間情報を後の再検討のために保存するこ
とによって、医師へのリアル・タイム・フィードバックをもたらすことを意図し
ている。これは、動的走査の後に後処理技術として実施することができる。走査
中に取得したデータは、付加的な単一画像を再構築するのに用いられた最適なk
スペース・データ・セットを形成するために、選ばれて結合される。走査から一
時的に補間された時間フレームはすべて、なお利用可能なものである。しかしな
がら、いくつかのkスペース時間フレームを結合することにより、標準的な再構
築にわたって、信号対雑音比すなわちS/N比を劇的に増大させることができた
【0016】 本方法には2つの部分があり、その第1部分により、造影剤の流入量が検出さ
れ、その第2部分により、コントラスト増幅データが用いられて、最適な付加的
単一画像が形成されるとともに再構築される。典型的には、時間対コントラスト
情報は、一組の画像すなわち2Dあるいは3Dのいずれかの画像を再構築するこ
と及びオペレータが指定した問題の領域における信号強度の変化を測定すること
によって決定される。本方法によれば、任意のCPU集中画像再構築を行うに先
立って、生のNMR・kスペース・データから直接、時間対コントラスト曲線が
決定される。以下の例では、生のkスペース・データが相等しい3つの領域に分
けられる3D時間解像取得について考察される。しかしながら、本発明が特定の
数の領域に限定されるものではないということは明らかである。
【0017】 動的走査の間に取得した各kスペース・データ・セットについて、直角位相の
求積NMR信号構成要素を用いて、信号強度指標が算出される。この算出は、い
くつかの方法で数学的に行われるが、好ましい実施態様では、信号強度は、デー
タ・セットにおける各kスペース・サンプルの実数構成要素の二乗と虚数構成要
素の二乗との和の平方根を合計したものとして、次のように算出される。
【0018】
【数1】
【0019】 この算出は、各kスペース領域について別々に行われるものであり、また、それ
ぞれには、εの測定におけるでたらめで相関のない雑音の影響をできるだけ小さ
くする105個のデータ点と同じほど多くを含むことができる。画像コントラス
トがkスペースの中央線によって第1に決定されるので、すべてのkz 線にわた
って合計することは必要でなく、実際最も中央のkz 線だけが使われるいっそう
効率的な計画もまた本発明の実用的な実施である。信号強度指標の他の算出は可
能であり、また、これには例えばkスペース・データ・セットの全部あるいは一
部における信号エネルギーの算出が含まれる。
【0020】 εの値は、MR受信機のコイルの中で検出された高周波信号における信号強度
の表示である。この値εは画像における「明るさ」の尺度として考えることがで
きるので、造影剤がその領域の中へ流れ込んで血管系が拡張すると、εの値は増
加するであろう。εの値はkスペース・データから決定され、そのデータは拡張
した血管系のフーリエ変換であるので、その拡張は動脈画像の付加によるkスペ
ースの変化である。εの値の増加は周波数に依存するので、εの増大はkスペー
スの各領域で異なるであろう。言い換えると、所定の造影剤注入について、kス
ペースの中央A領域で測定されたεの変化は、周縁B領域および周縁C領域で測
定された変化とは異なるであろうということである。このことは図8に例示され
ており、3D・kスペース・データ・セットの時系列から抽出されたεの値が示
されている。中央A領域、周縁B領域および周縁C領域は造影剤の塊が通過する
間に相異なった程度まで増大することが認められた。
【0021】 εの増大に依存する領域について説明するために、各時間解像kスペース・デ
ータ・セットについてのεの値が繰り込まれる。A、BおよびCのkスペース領
域の増大は別々に考慮され、繰り込まれた値ε’は次のように算出される。
【0022】
【数2】
【0023】 ここで、εは、等式(1)からのkスペース・データ・セットについて算出され
た信号強度指標であり、ε(最大)は、走査を通して対応する領域A、Bあるい
はCについて算出された信号強度の最大値であり、ε(マスク)は、対応するA
、BあるいはC領域についてのプレ−コントラスト信号強度である。現在、ε(
マスク)は、走査で取得した第1のA、BあるいはCのkスペース・データ・セ
ットである。図8の模範的走査中に取得したすべてのkスペース・データ・セッ
トについて繰り込まれたε’の値は、図9に示されている。造影剤の取り込みは
、この結果として生じる「コントラスト曲線」にはっきりと見ることができる。
【0024】 ひとたびkスペース・コントラスト曲線が決定されると、コントラスト曲線か
らの情報が使われて、画像からの最適な単一の時間フレームが再構築される。1
つの好ましい方法では、すべてのプレ−コントラスト・kスペース・データ・セ
ットが結合されて、最適なkスペース・データ・セットからの減算のための単一
のマスク・kスペース・データ・セットが形成される。多数のプレ−コントラス
ト・kスペース・データ・セットからマスクを形成する利点は、SNRを増大さ
せることである。
【0025】 最大コントラスト増幅の10%のマスクしきい値を定めることで、造影剤の到
達に先立って取得したそれらすべてのフレームは決定される。これらすべてのk
スペース・データ・セットを平均化することで、プレ−コントラスト・マスクは
√NによってそのSNRを増大させるであろう。ここで、Nは、含まれたkスペ
ース・データ・セットの数である。
【0026】
【数3】
【0027】 図9に示された例では、取得した7つの第1のkスペース・データ・セットは、
破線10によって表示されたマスクしきい値よりも下にある。これらは、マスク
のA領域が1番目、3番目、5番目および7番目の時間フレームを結合する(平
均化する)ことで形成されるように結合される。2番目および6番目の時間フレ
ームは結合してマスクのB領域を形成し、また、4番目の時間フレームは造影剤
の到達に先立って取得したC領域だけであるので、この場合は平均化することが
できず、また、ただ1つのC領域がそのマスクに寄与するであろう。
【0028】 血管系の増大がゆっくりと起こる身体の領域では、動脈が造影剤によって拡張
するkスペース・データ・セットを平均化することで、単一時間フレーム画像を
形成することができる。算出されたコントラスト曲線を用いて、ポスト・コント
ラストしきい値の上方で取得したkスペース・データのフレームが選ばれる。前
記マスクが形成されたのと同様な方法で結合しかつ平均化することで、ポスト・
コントラスト画像フレームであるコントラスト(kA 、kB 、kC )が形成され
る。
【0029】
【数4】
【0030】 最後の最適なkスペース・データ・セットは、このkスペース・コントラスト・
データ・セットから前記kスペース・マスク・データ・セットを減算することで
形成される。
【0031】
【数5】
【0032】 最後に、この画像は3DFTを実行することで再構築される。再構築された3D
画像には、全時系列画像からの情報が含まれている。多数の時間フレームが前記
マスク・kスペース平均と前記コントラスト増幅kスペース平均との両方に用い
られたので、SNRで測定されたように画像の質の増大がある。
【0033】 本発明における別の実施態様では、kスペースの分離領域についてのkスペー
ス・データ・セットは、「整合フィルター」法を用いて結合することができる。
この好ましい方法によれば、平均信号エネルギー値ε’meanと繰り込みがなされ
た特定のkスペース・データ・セットの信号エネルギー値との差によるデータを
掛けるかあるいは重み付けることにより取得したkスペース・データ・セットが
結合される。
【0034】
【数6】
【0035】 重み付けは次のように算出される。
【0036】
【数7】
【0037】 ここで、
【0038】
【数8】
【0039】 先に考察したように、kスペースの各領域は相異なった量だけ増大するであろう
。kスペースにおいて前記整合フィルターを実施するために、前記の整合フィル
ター加重法がA、BおよびC領域に独立して適用される。事実上、kスペースの
それぞれの領域は、分離された時系列の取得kスペース・データ・セットとみな
される。
【0040】 好ましい実施態様の説明 最初に図1を参照すると、本発明を取り入れた好ましいMRIシステムの主要
な構成要素が示される。システムの操作は、オペレータ・コンソール100から
制御される。オペレータ・コンソール100には、キーボード付きコントロール
パネル102、およびディスプレイ104が含まれる。コンソール100は、リ
ンク116を通じて別のコンピュータ・システム107とコミュニケートするた
め、オペレータはスクリーン104上でイメージの作成および表示を制御するこ
とができる。コンピュータ・システム107には、バックプレーンを通じて互い
にコミュニケートするいくつかのモジュールが含まれる。これらには、イメージ
・プロセッサ・モジュール106、CPUモジュール108、メモリ・モジュー
ル113などが含まれる。メモリ・モジュール113は、当該技術ではイメージ
・データ・アレイを格納するためのフレーム・バッファとして知られる。コンピ
ュータ・システム107は、イメージ・データとプログラムを保存するためのデ
ィスク記憶装置111とテープ・ドライブ112にリンクされており、高速シリ
アル・リンク115を通じて別のシステム・コントロール122とコミュニケー
トする。
【0041】 システム・コントロール122には、バックプレーンによって一緒に接続され
る1組のモジュールが含まれる。これらのモジュールには、CPUモジュール1
19とパルス発生器モジュール121などが含まれる。パルス発生器モジュール
121は、シリアル・リンク125を通じてオペレータ・コンソール100と接
続する。システム・コントロール122は、オペレータから実行すべきスキャン
・シーケンスを示すコマンドを、このリンク125を通じて受け取る。パルス発
生器モジュール121は、システム構成要素を動作させて所望のスキャン・シー
ケンスを実行する。パルス発生器モジュール121は、発生させるRFパルスの
タイミング、強度および形状、ならびにデータ取得ウィンドウのタイミングと長
さを示すデータを生成する。パルス発生器モジュール121は、1組の勾配増幅
器127と接続して、スキャン中に発生する勾配パルスのタイミングと形状を示
す。さらに、パルス発生器モジュール121は、生理的取得コントローラ129
から患者のデータを受信する。生理的取得コントローラ129は、患者に接続さ
れたいくつかの異なるセンサーから信号を受信する。これらの信号には、電極か
らのECG信号またはベローからの呼吸信号などがある。最終的には、パルス発
生器モジュール121は、スキャン・ルーム・インタフェース回路133と接続
する。スキャン・ルーム・インタフェース回路133は、患者および磁気システ
ムの状態と対応した様々なセンサーからの信号を受信する。患者位置合わせシス
テム134がスキャンのために患者を所望の位置に動かすコマンドを受信するの
も、スキャン・ルーム・インタフェース回路133からである。
【0042】 パルス発生器モジュール121によって生成された勾配波形は、増幅器Gx
y、Gzから成る勾配増幅器システム127に加えられる。各勾配増幅器は、一
般に139として指定されるアセンブリ内で、対応する勾配コイルを励起して、
取得された信号の位置符号化に使用する磁場勾配を生成する。階調度コイル・ア
センブリ139は、分極マグネット140と全身RFコイル152を含むマグネ
ット・アセンブリ141の一部を形成する。システム・コントロール122にあ
るトランシーバー・モジュール150はパルスを発生させる。これらのパルスは
、RF増幅器151によって増幅され、送信/受信スイッチ154によってRF
コイル152と結合される。患者内で励起された核によって放射された結果の信
号は、同じRFコイル152によって感知され、送信/受信スイッチ154によ
ってプリアンプ153に結合される。増幅されたNMR信号は、トランシーバー
150の受信機部分で復調、濾波、およびデジタル化される。送信/受信スイッ
チ154はパルス発生器モジュール121からの信号によって制御され、送信モ
ード中はRF増幅器151をコイル152に電気的に接続し、受信モード中はプ
リアンプ153を接続する。送信/受信スイッチ154は、さらに別個のRFコ
イル(例えば、ヘッド・コイルまたは表面コイル)を送信モードまたは受信モー
ドのいずれかで使用できるようにする。
【0043】 RFコイル152によって受信されるNMR信号は、トランシーバー・モジュ
ール150によってデジタル化され、システム・コントロール122内のメモリ
・モジュール160に転送される。スキャンが完了して、メモリ・モジュール1
60でデータの全体の配列が取得されたとき、アレイ・プロセッサ161が作動
してデータをイメージ・データのアレイにフーリエ変換する。このイメージ・デ
ータは、シリアル・リンク115を通じてコンピュータ・システム107に伝達
され、そこでディスク・メモリ111に格納される。オペレータ・コンソール1
00から受信されたコマンドに対応して、このイメージ・データをテープ・ドラ
イブ112に格納したり、またはイメージ・プロセッサ106によってさらに処
理して、オペレータ・コンソール100に伝達してからディスプレイ104上に
提示することもできる。
【0044】 特に図1および図2を参照すると、トランシーバー150は、コイル152A
において電力増幅器151によってRF励起磁場B1を生成し、コイル152B
において誘導された結果としての信号を受信する。上記に示されるように、コイ
ル152AおよびBは図2に示されるように別個であってもよい。または、それ
らは図1に示されるように単一の全身コイルであってもよい。RF励起磁場のベ
ース、または搬送波、周波数は、周波数合成器200の制御のもとで生成される
。周波数合成器200は、CPUモジュール119とパルス発生器モジュール1
21から1組のデジタル信号を受信する。これらのデジタル信号は、出力201
で生成されたRF搬送信号の周波数と位相を示す。命令されたRF搬送波は、変
調器およびアップ・コンバータ202に加えられる。そこでは、その振幅が、同
様にパルス発生器モジュール121から受信された信号R(t)に応じて変調さ
れる。信号R(t)は、生成すべきRF励起パルスのエンベロープを特定して、
格納された一連のデジタル値を連続して読みだすことによってモジュール121
で生成される。これらの格納されたデジタル値は、次にオペレータ・コンソール
100から変更され、所望のRFパルス・エンベロープの生成が可能になる。
【0045】 出力205で生成されたRF励起パルスの大きさは、励振器減衰器回路206
によって減衰される。励振器減衰器回路206は、バックプレーン118からデ
ジタル・コマンドを受信する。減衰されたRF励起パルスは、RFコイル152
Aを駆動する電力増幅器151に加えられる。トランシーバー122のこの部分
に関するさらに詳細な説明については、引用によりこの明細書に組み込まれてい
る米国特許第4,952,877号公報を参照することができる。
【0046】 引き続き図1および図2を参照すると、対象体によって生成される信号は、受
信機コイル152Bによって受信され、プリアンプ153を通じて受信機減衰器
207の入力に加えられる。受信機減衰器207は、バックプレーン118から
受信されるデジタル減衰信号によって決定された量だけ信号をさらに増幅する。
【0047】 受信信号はラーモア周波数またはその付近にある。この高い周波数信号は、ダ
ウン・コンバータ208によって2ステップ・プロセスに下方変換される。ダウ
ン・コンバータ208は、最初にNMR信号をライン201の搬送信号と混合し
てから、結果として生じる差信号をライン204の2.5MHz基準信号と混合
する。下方変換されたNMR信号は、アナログ−デジタル(A/D)・コンバータ
209の入力に加えられる。アナログ−デジタル(A/D)・コンバータ209は
、アナログ信号をサンプリングしてデジタル化してから、それをデジタル検出器
および信号プロセッサ210に加える。デジタル検出器および信号プロセッサ2
10は、受信された信号に対応した16ビット同位相(I)値と16ビット直角
位相(Q)値を生成する。受信信号のデジタル化されたI値とQ値の結果として
のストリームは、バックプレーン118を通じてメモリ・モジュール160に出
力される。メモリ・モジュール160では、それらの値はイメージの復元や造影
剤の到達の検出に使用される。
【0048】 250kHzサンプリング信号と5、10及び60MHz基準信号と同様に、
2.5MHz基準信号は共通の20MHzマスター・クロック信号から基準信号
発生器203で発生させる。この受信装置の更に詳細な説明については、引用に
よって本明細書に組み込まれている米国特許第4,992,736号公報を参照
することができる。
【0049】 本発明は多数の異なるパルス・シーケンスにより使用可能であるが、本発明の
好ましい実施態様では図3に表された3D勾配リコール・エコー・パルス・シー
ケンスを使用している。改定レベル5.5システム・ソフトウエアの商標名「S
IGNA」の下に販売されているジェネラル・エレクトリック社の1.5テスラ
MR走査装置で利用可能なパルス・シーケンス「3dfgre」を使用した。こ
のシーケンスは、以下で考察されるkスペース・サンプリング・パターンを実行
出来るように、多数のボリュームからデータを収集すべく改変された。
【0050】 特に、図3を参照すると、スラブ選択性勾配パルス222の存在下で60°の
フリップ角度を有するRF励起パルス220が発生し、米国特許第4,431,
968号公報で開示されたように、問題の3Dボリュームの中に横方向の磁化を
発生する。これにz軸に沿って向けられた位相コード化勾配パルス224とy軸
に沿って向けられた位相コード化勾配パルス226が引き続く。x軸に沿って向
けられた読出し勾配パルス228が続き、部分的なエコー(60%)NMR信号
230が先に説明したように取得され、ディジタル化される。取得後に、米国特
許第4,665,365号で開示されたように、リワインダー勾配パルス232
、234がパルス・シーケンスの繰り返し前に磁化を再位相化する。
【0051】 当技術で周知のように、パルス・シーケンスが繰り返され、位相コード化パル
ス224、226が、図4に示された3D・kスペースをサンプリングすべく一
連の値を介してステップ処理される。好ましい実施態様においては、16個の位
相コード化をz軸に沿って使用し、128個の位相コード化をy軸に沿って使用
している。従って、各特定のy位相コード化の場合、12個の異なるz位相コー
ド化での16個の取得が完全にkz 軸に沿ってサンプリングすべく行われる。こ
れはky 軸に沿って完全にサンプリングすべく128個の異なるy位相コード化
により128回繰り返される。以下に示す説明から明らかとなるように、このサ
ンプリングが実施される順序は重要である。
【0052】 kx 軸に沿ったサンプリングは各パルス・シーケンス中における読み出し勾配
パルス228の存在下においてエコー信号230をサンプリングすることで行わ
れる。kx 軸に沿った部分サンプリングのみが行われ、失われたデータはホモダ
イン再構築法又はゼロ充填法により演算されることが当業者には理解されよう。
これにより、パルス・シーケンスのエコー時間(TE)を1.8〜2.0ミリ秒
よりも短くすることができるとともに、パルス繰り返し速度(TR)を10.0
ミリ秒よりも短くすることができる。
【0053】 特に、図4では、動的研究を行う目的で、サンプリングされるkスペースが多
数の領域に分割されている。好ましい実施態様において、3D・kスペースは「
A〜C」で表された3つの領域に分割される。これらの領域A〜Cの境界は、k y 軸に沿って配置され、ky =0に関して対称である。中央kスペース領域はA
中央領域「A」が占めており、これらの「中央」サンプルは再構築された画像内
の全体のコントラストを決定する情報の大部分を含む。ここで説明されるように
、動的研究における各フレーム画像に対しての基礎を成し且つ最終的な時間フレ
ーム速度を決定するのは中央kスペース領域Aである。
【0054】 残り2つの「周縁」kスペース領域B及びCは、分割され、中央領域Aの両側
に配置している。kスペースの中央領域は、動的研究の間に周縁領域よりも高速
でサンプリングされる。好ましい実施態様では、これは、中央領域Aと2つの周
縁領域のうちの1つとを交互にサンプリングすることで達成される。従って、次
のサンプリング・シーケンスは、動的研究の間に実行される。 AB AC AB AC AB AC … このようなサンプリング・シーケンスは、図5にグラフ状に示されている。ここ
で、横軸は動的研究の間の実時間を表し、縦軸はサンプリングされるky軸に沿
ったkスペースにおける領域である。各kスペース領域A〜Cのどれかがサンプ
リングされる時間は標記され、また、その下付き文字は、動的研究の間にその領
域がサンプリングされた回数を表示する。中央kスペース領域Aが周縁kスペー
ス領域B〜Cよりも速い時速でサンプリングされるということは、きわめて明ら
かである。
【0055】 kスペースを他の方法で分割することができるということを、当業者は認識す
ることができる。たとえば、領域の数を変えることができ、また、領域の境界が
スライス選択kz 軸に沿って配置されるように、領域を方向づけることができる
。さらに、kスペースを、1つの円形中央領域と、これを取り囲んでいる複数の
環状周縁領域とに分割することもできる。
【0056】 動的研究中に取得したデータは、動的研究中に発生するコントラストの変化を
表す一連のフレーム画像F1 〜Fn を再構築するために、多数の方法で使用可能
である。図6に示された1つの実施態様においては、F1 〜Fn で表された画像
フレームは、それぞれ中央kスペース領域取得(A1 〜A7 )から得られたデー
タを使用して再構築される。これは、取り囲んでいる周縁kスペース領域B〜C
から時間的に隣接するデータを組み合わせた特定の中央kスペース領域Aデータ
を使用してフレーム画像を再構築するのに十分なデ−タ・セットを形成すること
により達成される。各画像フレーム・データ・セットは、動的研究中における特
定の時点における被験者を表している。
【0057】 かかる各画像データ・フレーム・セットを形成する1つの方法は、中央kスペ
ース領域Aの取得に時間上最も近い周縁領域から取得したデータを使用する方法
である。時間的に画像フレームに最も近いデータを選択するこの方法は、本明細
書では「最近似」法と称している。kスペースの周縁領域に対して最も近いデー
タは時々そのフレーム時間に近いものであり、他の場合、そのフレーム時間は2
つのサンプル期間の間の中間になっていることを認識することができる。
【0058】 各フレームF2 〜F6 におけるデータ・セットを形成する他の方法は、2つの
隣接した周縁領域のそれぞれについて取得したデータ・セット間を補間すること
である。線形補間法が使用されるが、非線形補間法も使用可能である。例えば、
動的研究中に問題の領域への造影剤の流れを示す関数が決定されれば、その関数
は検討中に異なる時点で行われたサンプリングを重み付けするために使用可能で
ある。
【0059】 データ・セットがどの様に形成されるかとは無関係に、図7に示された3Dフ
レーム画像の対応するセットを再構築する目的で、画像データ・フレーム・セッ
トは使用される。好ましい実施態様においては、各3Dフレーム画像を再構築す
る目的で三次元フーリエ変換法が使用される。このような6つの3Dフレーム画
像が、フレーム画像データ・セット250〜255として図7に示されている。
医師によってこれらの画像データ・セットから2つが選ばれ、減算されて異なる
3D画像270が形成される。不都合なことに、2つのうちのどちらを選ぶべき
であるかを決定するために3D画像をすべて再構築しなければならないうえに調
べなければならず、また、すべての画像の再構築にはかなりの処理時間がかかる
【0060】 3Dデータ・アレイ250〜255の1つを介して横断面内に位置決められた
1セットのデータ点を選択することで簡単に画像を形成することができるが、か
かる画像は限定された診断値を有している。これは、血管は通常単一面内には存
在せず、また、かかる横断面画像は、或る選択された面をたまたま通過する多く
の血管の短い部片又は横断面のみを示すからである。かかる画像は特定の血管内
における特定の箇所を診断すべき場合には有用であるが、血管系の健康状態を診
断し、発病しているかもしれない領域を確認する手段としては余り役立たない。
【0061】 血管の全体の構造とその健康状態を評価するには、血管系の造影画像を形成す
るためNMRデータの3Dアレイを単一の2D投影画像に投影することが一層有
用である。これを行う最も普通に使用されている方法は、投影画像中の各画素か
ら光線をデータ点のアレイを介して投影し、最大値を有するデータ点を選択する
方法である。各光線について選択された値は投影画像中での対応する画素の明る
さを制御する目的に使用される。以後「最大画素技法」と称するこの方法は実施
が極めて容易であり、審美的にも快適な画像をもたらす。これが3D画像を見る
ために現時点では好ましい方法である。
【0062】 各3D画像フレーム・データ・セット250〜255から得られた2D投影画
像を260〜265として図7に示す。これらの画像は直接見ることができ、動
的研究中における全時間経過にわたり、被験者の血管系内にいたる造影剤の流れ
を観察する目的に使用可能である。不都合なことには、これらすべての3D画像
及び2D投影の再構築および投影には、かなりの時間がかかる。
【0063】 本発明によれば、一連のkスペース・データ・セットは、最適なコントラスト
の画像を作り出すために迅速に処理される動的走査中に取得された。いくつかの
ステップは、システム・コントロール122から受けた生のkスペース・データ
について、コンピュータ・システム107において実行された。好ましい実施態
様に用いられたプログラムのフロー・チャートは図10に示されている。
【0064】 図10によれば、プロセス・ブロック300で示されたように、走査が終わっ
た後に、取得したkスペース・データ・セットの信号強度指標(ε)が、等式1
を用いて算出される。次いで、プロセス・ブロック302で、図9に示されたよ
うなコントラスト曲線が、等式2を用いてそれぞれの信号強度指標の計算値を繰
り込むことによって作成される。プロセス・ブロック303で示されたように、
このコントラスト曲線から、等式8を用いて信号の平均値が決定される。プロセ
ス・ブロック304で示されたように、kスペース・データ・セットは、等式7
で算出されたような乗法因数を用いて重み付けることにより、結合される。プロ
セス・ブロック305で示されたように、次いで、形成された最適な三次元kス
ペース・データ・セットが、画像を再構築するのに用いられる。このような整合
フィルター技術は、最適な信号対雑音比を有していることと、実施が容易である
ことがわかった。
【0065】 図10に記載された処理手順の全体は、走査が終わるとただちに、短時間で自
動的に実行することができる。動的研究中に取得された完全なデータのセットは
、必要であれば、後の徹底的な検討のために利用することができるが、本発明に
従って作成された最適な画像によれば、たいていの場合に、臨床的に最良の画像
がもたらされる。いくつかの理由のためにこの検討が繰り返されるときには、患
者を引き取らせる前に、この画像もまた、即座に表示される。
【0066】 画像から増幅されていない組織信号を減算することが勧められるような臨床的
状況では、プレ−コントラスト・マスク(MASK)・kスペース・データ・セ
ットを形成するために、造影剤の到達に先立って取得された一組のフレームを決
定するのに、ε’(t)の値を用いることができる。この方法を例示している図
11によれば、プロセス・ブロック400で示されたように、走査が終わった後
に、取得したkスペース・データ・セットの信号強度指標(ε)が、等式1を用
いて算出される。次いで、プロセス・ブロック402で、図9に示されたような
コントラスト曲線が、等式2を用いてそれぞれの信号強度指標εの計算値を繰り
込むことによって作成される。プロセス・ブロック403で示されたように、図
9中に破線10で示したような予め定められたしきい値よりも大きいε’の値を
表す第1フレームに先立って取得されたA、BおよびCのkスペース部分のすべ
ては、等式3ごとに結合されて、プレ−コントラスト・マスク・データ・セット
を形成する。
【0067】 従って、このマスクは、以下で説明されるように、単一の最適時間フレームを
形成するために利用することができ、あるいは、一連のポスト−コントラスト時
間フレームから形成された時系列の画像から、プレ−コントラスト減算のために
用いられる。従って、遅れて満たされる血管についての検査、あるいは造影剤の
取込み中における患者の動きによる検査のような時間的情報が必要である検査に
用いるための最適なプレ−コントラスト・kスペース・データ・セットが制限さ
れた数の実行可能であるいっそう後の時間フレームを有しているので、しきい値
マスクは維持される。
【0068】 次いで、プロセス・ブロック404に示されたように、単一のプレ−コントラ
スト・kスペース・データ・セットであるコントラスト(CONTRAST)が
、等式4ごとに形成される。このことは、プロセス・ブロック404で示された
ように、プリセットされたポスト・コントラストしきい値より高く繰り込みされ
た信号エネルギーε’が備わっているA、BおよびC領域のkスペース・データ
・セットのそれぞれを選ぶことで達成される。好ましい実施態様では、このしき
い値は、算出された最大エネルギーε’(max)の30%として選ばれる。
【0069】 プロセス・ブロック405に示されたように、マスク・kスペース・データ・
セットは、等式5の上方に記載されたように、コントラスト・kスペース・デー
タ・セットから減算される。次いで、プロセス・ブロック406に示されたよう
に、その結果の三次元kスペース・データ・セットは、画像を再構築するために
用いられる。この代わりに、マスク・kスペース・データ・セットは、時系列の
kスペース・データ・セットから減算してもよい。
【0070】 本発明は、撮像された全体積の全体的な見積もりから造影剤の塊の動力を決定
するためにも用いることができる。次いで、この見積もりは、息こらえ、造影剤
注入および最適kスペース取得を自動的に整合させるために用いられる。特に図
12には、本発明を用いる動的MRA検討が例示されている。このような特定の
動的MRA検討は、造影材料の注入、息こらえの開始および、3D血管造影図の
取得を最大動脈信号の間に自動的に整合するために腹部撮像に用いられる。破線
500で表した検討の第1部分は、静脈への注射と問題の領域における造影剤の
到達との間の遅延時間(Δt)を測定するものである。ブロック502で示され
たように、造影剤の小さい試験塊が注入されるとともに、図3のパルス・シーケ
ンスを用いることで低い解像度のkスペース・データ・セットA’が繰り返し取
得される。このkスペース・データ・セットA’はkスペースの中央領域から得
られたものであるが、画像を再構築することには用いないので、その解像度、す
なわちkスペース・サンプリング率は、上記で考察した撮像用中央kスペース領
域Aよりも小さい。その結果、kスペース・データ・セットA’は、迅速に得る
ことができるとともに、等式1の上方に記載されたように、信号強度指標εを速
く算出するために用いることができる。
【0071】 その取得は、時間の遅れ(Δt)を決定するために充分な時間だけ続く。時間
の遅れ(Δt)は、算出された値εを監視すること及びその値がプリセットされ
たしきい値を越えたときを検出することによって決定される。時間のかかるフー
リエ変換が必要ないので、信号強度指標εの計算値を速く算出することができる
とともに、塊の到達を検出するために用いることができる。
【0072】 測定された時間の遅れ(Δt)は、高い解像度の3D血管造影図を取得するた
めに、パルス発生器モジュールによって用いられる。図12中にブロック504
で示したように、造影剤の全量が患者の体内へ注入されるとともに、時間Δtが
経過した後に、ブロック506で示されたメッセージが作成されて、その患者に
息こらえを始めるように指示が出される。508で示されたように、その後まも
なく、完全な3D・kスペース・データ・セットが中央の見る順序で取得される
。kスペースの中央領域Aは、曲線510で示されたコントラスト増幅が最大値
にあるときに、まず取得される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明を採用するMRIシステムのブロック図である。
【図2】 図2は、図1のMRIシステムの一部分を形成するトランシーバーの電気的ブ
ロック図である。
【図3】 図3は、本発明の好ましい実施態様に採用するパルス・シーケンスをグラフ的
に表した図である。
【図4】 図4は、本発明の好ましい実施態様を実施する際にデータをサンプルとして採
る三次元kスペースを模式的に表した図である。
【図5】 図5は、図4の三次元kスペースがサンプルされる順序をグラフ的に表した図
である。
【図6】 図6は、図4の三次元kスペースのサンプリングをグラフ的に表した図であっ
て、動的研究中における各画像フレームが本発明の1つの実施態様に従って再構
築される時間を示している。
【図7】 図7は、動的研究中における各画像フレームに対するデータ・セット及びこれ
らのデータ・セットがMRI画像形成するのにどの様に組み合わされるかを描画
的に表したものである。
【図8】 図8は、模範的な動的走査中の3つに分けられたkスペース領域における信号
強度指標をグラフ的に表した図である。
【図9】 図9は、図8における模範的な信号強度指標の繰り込みによって形成されたコ
ントラスト曲線をグラフ的に表した図である。
【図10】 図10は、図1のMRIシステムに関する発明を実施するための好ましい方法
のフロー・チャートである。
【図11】 図11は、図1のMRIシステムに関する発明を実施するための第2の好まし
い方法のフロー・チャートである。
【図12】 図12は、図1のMRIシステムに関する発明を実施するための第3の好まし
い方法をグラフ的に図示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ミストレッタ,チャールズ エイ. アメリカ合衆国 ウイスコンシン 53704 マデイソン フェアウェル ドライブ 843 Fターム(参考) 4C096 AA10 AA11 AB04 AB07 AC05 AD12 AD14 AD23 BA18 BA37 BA41 BB40 DA01 DA04 DA08 DA14 DA15 DB03 DB12 DB13 DC05 DC21 DC25 DC35 DC40

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MRIシステムを用いて対象体のコントラスト増幅型MRA
    画像を作成するための方法であって、それらのステップが、 a) 対象体の中へ造影剤を注入するステップ、 b) 撮像される対象体の中における問題の領域に造影剤が入っている時間に
    わたって、一連のkスペース・データ・セットを取得するステップ、 c) それぞれのkスペース・データ・セットについて、信号強度指標を算出
    するステップ、 d) 最後のkスペース・データ・セットを形成するために、算出された高い
    信号強度指標を有している第1のkスペース・データ・セットを選ぶステップ、
    および e) その最後のkスペース・データ・セットを用いて画像を再構築するステ
    ップ を含んでなる方法。
  2. 【請求項2】 1つのkスペース・データ・セットについての信号強度指標
    が、そのkスペース・データ・セットにおける一組のkスペース・サンプルにつ
    いての実数構成要素の二乗と虚数構成要素の二乗との和の平方根を互いに合計す
    ることで算出される請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 f) 算出された低い信号強度指標を有している第2のkス
    ペース・データ・セットを選ぶステップ、および g) その最後のkスペース・データ・セットを形成するために、その第1の
    kスペース・データ・セットから第2のkスペース・データ・セットを減算する
    ステップ を含む請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 算出された信号強度指標をしきい値量より上方に有している
    付加的なkスペース・データ・セットが、その最後のkスペース・データ・セッ
    トを形成するために、その第1のkスペース・データ・セットと結合される請求
    項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 f) マスク・kスペース・データ・セットを形成するため
    に、算出された信号強度指標を第2しきい値量より下方に有している複数のkス
    ペース・データ・セットを選ぶとともに互いに結合するステップ、および g) 最後のkスペース・データ・セットを形成するために、コントラスト・
    kスペース・データ・セットからマスク・kスペース・データ・セットを減算す
    るステップ を含む請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 kスペース・データ・セットの算出された信号強度指標を用
    いてコントラスト曲線を作成するステップを含むとともに、ステップd)が、そ
    のコントラスト曲線で示された最大値に近い1つのkスペース・データ・セット
    を選ぶことによって実行される請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 取得したkスペース・データ・セットは、kスペースの中央
    領域からのkスペース・サンプルをそれぞれが有している複数の中央領域kスペ
    ース・データ・セット、およびkスペースの周縁領域からのkスペース・サンプ
    ルをそれぞれが有している複数の周縁領域kスペース・データ・セットを含む請
    求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 取得したkスペース・データ・セットのそれぞれについて算
    出された信号強度指標を繰り込むステップ、および、 kスペース・データ・セットについて繰り込まれた信号強度指標を用いてコン
    トラスト曲線を作成するステップを含んでおり、さらに、 ステップd)が、そのコントラスト曲線で示された最大値に近い1つの中央領
    域kスペース・データ・セットと1つの周縁kスペース・データ・セットとを選
    ぶことによって実行される請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 最後のkスペース・データ・セットが、高い信号強度指標を
    有している1つの中央領域kスペース・データ・セットを選ぶとともに、それを
    、高い信号強度指標を有している1つの選ばれた周縁領域kスペース・データ・
    セットに結合することによって、形成される請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 最後のkスペース・データ・セットが、高い信号強度指標
    を有している複数の中央領域kスペース・データ・セットを平均化するとともに
    、それを、高い信号強度指標を有している複数の周縁領域kスペース・データ・
    セットの平均値に結合することによって、形成される請求項7に記載の方法。
  11. 【請求項11】 f) 低い信号強度指標を有している中央領域kスペース
    ・データ・セットを低い信号強度指標を有している周縁領域kスペース・データ
    ・セットに結合することによって第2のkスペース・データ・セットを選ぶステ
    ップ、および g) 最後のkスペース・データ・セットを形成するために、その第1のkス
    ペース・データ・セットからその第2のkスペース・データ・セットを減算する
    ステップ を含む請求項9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 画像が、最後のkスペース・データ・セットをフーリエ変
    換することによって再構築される請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 ステップd)が、最後のkスペース・データ・セットを形
    成するために、複数の前記kスペース・データ・セットを選ぶとともに、選ばれ
    たkスペース・データ・セットが結合されるステップを含む請求項1に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 kスペース・データ・セットの信号強度指標の平均値を算
    出するステップ、および 最後のkスペース・データ・セットを形成するためにそれを結合する前に、選
    ばれたそれぞれのkスペース・データ・セットを重み付けするステップ を含む請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 重み付けするステップが、選ばれたkスペース・データ・
    セットにおける値に、kスペース・データ・セットの信号強度指標の平均値と選
    ばれたkスペース・データ・セットの信号強度指標との間の差に比例している加
    重要素を掛けることによって、実行される請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 MRIシステムの中に置かれた対象体の視野の中で注入さ
    れた造影剤の到達を検出するための方法であって、それらのステップが、 a) 視野の中にあるkスペースをサンプリングするNMRデータを取得する
    ために、そのMRIシステムでパルス・シーケンスを実行するステップ、 b) 視野から複数のkスペース・サンプルを取得するために、ステップa)
    を複数回繰り返すステップ、 c) 取得した複数のkスペース・サンプルについて信号強度指標を算出する
    ステップ、 d) 算出された一連の信号強度指標を作成するために、ステップa)〜c)
    を複数回繰り返すステップ、および e) 算出された信号強度指標がしきい値を越えたときに、視野の中に造影剤
    が到達したことを表示するステップ を含んでなる方法。
  17. 【請求項17】 対象体の中への造影剤の注入と視野の中への表示された到
    達との間における時間遅れΔtが測定される請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 Δt値に基づいた第2の注入の後に、息こらえを一時的に
    するように患者に信号で伝えるステップ、 息こらえの開始の後にNMR画像データを取得するステップ、および 取得したそのNMR画像データからMRA画像を再構築するステップ によって、患者の体内へ造影剤の第2の注入が行われるとともに、そのMRIシ
    ステムでMRA画像が取得される請求項17に記載の方法。
JP2000589962A 1998-12-18 1999-12-10 コントラスト増幅型磁気共鳴血管造影法におけるコントラストの検出および誘導される再構築 Expired - Fee Related JP3538595B2 (ja)

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