JP2002533135A - ヒトにおけるピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼイソ酵素2(pdk2)の一塩基多型 - Google Patents

ヒトにおけるピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼイソ酵素2(pdk2)の一塩基多型

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JP2002533135A JP2000591219A JP2000591219A JP2002533135A JP 2002533135 A JP2002533135 A JP 2002533135A JP 2000591219 A JP2000591219 A JP 2000591219A JP 2000591219 A JP2000591219 A JP 2000591219A JP 2002533135 A JP2002533135 A JP 2002533135A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ヒトピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼイソ酵素2(PDK2)遺伝子における多型、特にヒトPDK2遺伝子のコード領域中の一塩基多型およびヒトPDK2遺伝子の3’非翻訳領域中の2つの一塩基多型に関する。本発明はまた、PDK2遺伝子の対立遺伝子変異を解析するための方法および材料、並びにPDK2の阻害が療法的利益を有する可能性がある疾患、例えば糖尿病、肥満および敗血症の診断および治療におけるPDK2多型の使用にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ヒトピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼイソ酵素2(PDK2)
遺伝子における多型に関する。本発明はまた、PDK2遺伝子の対立遺伝子変異
を解析するための方法および材料、並びにPDK2の阻害が療法的利益を有する
可能性がある疾患、例えば糖尿病、肥満および敗血症の診断および治療における
PDK2多型の使用にも関する。
【0002】 ATPは、組織内で、複雑な分子の合成のための、そして筋内で、収縮のため
のエネルギーを提供する。ATPは、グルコースまたは長鎖遊離脂肪酸などのエ
ネルギー豊富な基質の分解から生成される。酸化性組織、例えば筋肉において、
ATPは大部分、クエン酸回路に入る、アセチルCoAから生成され;したがっ
て酸化性組織では、アセチルCoAの供給がATP産生の重要な決定因子である
。アセチルCoAは、脂肪酸のβ酸化により、または解糖経路によるグルコース
代謝の結果として産生される。グルコースからのアセチルCoA形成速度を調節
する、重要な制御酵素は、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ(PDH)であり、該酵
素は、ピルビン酸のアセチルCoAおよび二酸化炭素への酸化を触媒し、同時に
NADをNADHに還元する。
【0003】 PDHはミトコンドリア内多酵素複合体であり、ピルビン酸からアセチルCo
Aへの変換を完了するのに必要な、3つの酵素活性を含む、いくつかのサブユニ
ットの多コピーからなる(PatelおよびRoche 1990;FASEB
J., 4:3224−3233)。E1はピルビン酸からのCO2の非可逆
的除去を触媒し;E2はアセチルCoAを形成し、そしてE3はNADをNAD
Hに還元する。さらに2つの酵素活性が該複合体に結合する:3つのセリン残基
でE1をリン酸化することが可能な特異的キナーゼ(PDK)である。3つのセ
リン残基のうち1つだけリン酸化すると、E1が不活性になる。さらに、該複合
体は、緩やかに結合する、リン酸化を逆転させる特異的ホスファターゼを含む:
したがって、活性(脱リン酸化)状態のPDHの比率は、キナーゼおよびホスフ
ァターゼ活性の間のバランスにより決定される。キナーゼの活性は、in vi
voで、NAD/NADH、CoA/アセチルCoAおよびADP/ATPなど
の、代謝基質の相対的濃度により、それと共に、ピルビン酸自体の利用可能性に
より、制御され、そしてしたがって基質利用可能性の密接で適切な調節を提供す
ることが可能である。
【0004】 ヒトには、ピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼの少なくとも3つのイソ酵素
がある。Gudiら(1995)J. Biol. Chem. 48, 28
989−28994は、PDK1、PDK2およびPDK3の配列を報告した。
これらの研究では、PDKイソ酵素の組織分布は、顕著に異なった。最も高いレ
ベルのPDK2 mRNAは、心臓および骨格筋で見られ、そして最低量は胎盤
および肺で見られた。
【0005】 インスリン非依存性(NIDDM)およびインスリン依存性糖尿病(IDDM
)両方などの疾患状態では、脂質の酸化が増加し、同時にグルコースの利用が減
少し、高血糖症に寄与する。PDHの活性は、インスリン依存性およびインスリ
ン非依存性糖尿病両方で減少する。さらに、PDH活性減少の結果として、ピル
ビン酸濃度が増加し、肝臓糖新生の基質としての乳酸の利用可能性の増加を生じ
るであろう。糖尿病は、膵臓β細胞におけるPDH活性減少と関連することが示
されてきている、インスリン分泌の損傷により、さらに悪化するであろう。PD
H活性の増加は、肝臓グルコース流出量を減少させるのに加え、グルコース酸化
速度を増加させ、そしてしたがって全体的なグルコース利用を増加させるであろ
うと考えられる。
【0006】 グルコースの酸化は、脂肪酸酸化より、酸素モル当たり、より多いATP分子
を生じることが可能であり、したがって、エネルギー要求がエネルギー供給を超
える可能性がある状態、例えば心筋虚血および再灌流、間欠性跛行、大脳虚血お
よび再灌流では、基質利用バランスをグルコース代謝に有利にシフトさせると、
ATPレベルを維持する能力およびしたがって機能を改善すると期待することが
可能である。PDHの活性化は、この効果を有すると予測される。
【0007】 PDHを活性化することが可能な剤は、循環乳酸の過剰が明らかな状態、例え
ば敗血症の特定の症例で、利益があると期待される。 動物において、急性投与後、PDHの活性を増加させる剤、ジクロロ酢酸(V
aryら, 1988;Circ. Shock, 24:3−18)は、血糖
症減少に(Stacpooleら, 1978 N. Engl. J. Me
d. 298, 526−530)、そして心筋虚血(BersinおよびSt
acpoole 1997;American Heart Journal,
134:841−855)および乳酸酸血症(Stacpooleら, 19
83 N. Engl. J. Med 309, 390−396)の療法と
して、予測される効果を有すると示されてきている。
【0008】 PDK2遺伝子をコードするcDNAがクローン化され、そしてGudiら(
1995)J. Biol. Chem. 270, 28989−28994
により公表されている。配列はEMBL寄託番号:L42451(1422 b
p)下にEMBLデータベースに提出され、そして本明細書中のすべての位は、
他に明記されない限りまたは背景から明らかでない限り、該寄託番号中の位に関
連する。
【0009】 1つのアプローチは、多型の知識を用い、特定の薬剤での療法に最も適した患
者の同定を補助することである(これはしばしば「薬理遺伝学」と称される)。
薬理遺伝学はまた、薬剤選択過程を補助する薬学的研究にも用いてもよい。多型
は、ヒトゲノムマッピングに、そして疾患の遺伝的構成要素を解明するのに用い
られる。薬理遺伝学および多型検出の他の使用の詳細な背景には:Linder
ら(1997), Clinical Chemistry, 43, 254
;Marshall(1997), Nature Biotechnolog
y, 15, 1249;国際特許出願WO 97/40462, Spect
ra Biomedical;およびSchaferら(1998), Nat
ure Biotechnology, 16, 33を参照されたい。
【0010】 薬剤での治療に対する患者反応は、しばしば雑多であることが、臨床試験によ
り示されてきている。したがって、薬剤設計および療法に対する改善されたアプ
ローチが必要である。
【0011】 本発明は、ヒトPDK2遺伝子のコード領域中の1つの一塩基多型(SNP)
およびヒトPDK2遺伝子の3’非翻訳領域(3’UTR)中の2つの一塩基多
型の発見に基づく。
【0012】 本発明の1つの側面にしたがい、ヒトにおけるPDK2遺伝子の一塩基多型の
診断法であって、EMBL寄託番号L42451の位により定義されるような、
PDK2遺伝子中の288、1281および1357位の1つまたはそれ以上で
、ヒトの核酸配列を決定し、そしてPDK2遺伝子における多型を参照すること
により、該ヒトの状態を決定することを含む、前記方法が提供される。
【0013】 ヒトという用語には、PDK2仲介疾患を有するまたは有すると疑われるヒト
および無症候性のヒト両方であって、こうした疾患に対する素因または感受性に
関し試験することが可能な前記ヒトが含まれる。各位で、ヒトは、対立遺伝子に
関し、ホモ接合体であってもよいし、またはヒトはヘテロ接合体であってもよい
【0014】 「PDK2仲介疾患」という用語は、PDK2レベルの変化またはPDK2活
性の変化が、療法的利益を有する可能性がある、いかなる疾患も意味する。 「PDK2薬剤」という用語は、PDK2レベルまたはPDK2活性を変化さ
せる、いかなる薬剤も意味する。PDK2活性を阻害する薬剤が好ましい。
【0015】 本発明の1つの態様において、好ましくは、本明細書に記載される診断法は、
288位の一塩基多型がCおよび/またはTの存在であるものである。 本発明の別の態様において、好ましくは、本明細書に記載される診断法は、1
281位の一塩基多型がGおよび/またはAの存在であるものである。
【0016】 本発明の別の態様において、好ましくは、本明細書に記載される診断法は、1
357位の一塩基多型がGおよび/またはCの存在であるものである。 診断法は、好ましくは、配列が増幅不応性突然変異系および制限断片長多型よ
り選択される方法により決定されるものである。
【0017】 本発明の別の側面において、我々は、PDK2仲介疾患の診断法であって: i)個体から試料核酸を得て、 ii)PDK2遺伝子において、(EMBL寄託番号L42451の位により定
義されるような)288、1281および1357位の1つまたはそれ以上で、
変異ヌクレオチドの存在または非存在を検出し、そして iii)PDK2遺伝子における多型を参照することにより、該個体の状態を決
定する ことを含む、前記方法を提供する。
【0018】 288位の対立遺伝子変異は、C(公表塩基)から、好ましくはTへの一塩基
置換からなる。1281位の対立遺伝子変異は、G(公表塩基)から、好ましく
はAへの一塩基置換からなる。1357位の対立遺伝子変異は、G(公表塩基)
から、好ましくはCへの一塩基置換からなる。個体の状態は、所望により、既知
の(または既知となる)遺伝子のいかなるものでもよい他の多型と組み合わせ、
いかなるものでもよい1つ、2つまたは3つすべての位での対立遺伝子変異を参
照することにより、決定することが可能である。
【0019】 核酸の試験試料は、都合よくは、個体から得た血液、気管支肺胞洗浄液、痰、
または他の体液あるいは組織の試料中に存在する。試験試料は、試験試料中に該
配列に対応する核酸配列を同等に含んでもよく、すなわち、試料核酸中の領域の
すべてまたは一部をまず、対立遺伝子変異の解析前にいかなる好都合な技術を用
い、増幅してもよい。
【0020】 当業者には、本発明の多型位の1つまたはそれ以上で変異ヌクレオチドの存在
または非存在を検出するのに用いてもよい、多数の解析法があることが明らかで
あろう。一般的に、対立遺伝子変異の検出は、突然変異識別技術、所望により、
増幅反応、および所望により、シグナル生成系を必要とする。表1は、いくつか
の突然変異検出技術を列挙し、PCRに基づくものもある。これらは、いくつか
のシグナル生成系と組み合わせて用いてもよい。シグナル生成系の選択は、表2
に列挙される。さらなる増幅技術が表3に列挙される。対立遺伝子変異を検出す
る、多くの現在の方法は、Nollauら, Clin. Chem. 43,
1114−1120, 1997;および標準的な教科書、例えば“Labo
ratory Protocols for Mutation Detect
ion”, U. Landegren監修, Oxford Univers
ity Press, 1996および“PCR”, 第2版, Newton
& Graham監修, BIOS Scientific Publish
ers Limited, 1997に概説される。 略語: ALEXTM 増幅不応性突然変異系直線伸長 APEX アレー化プライマー伸長 ARMSTM 増幅不応性突然変異系 b−DNA 分枝DNA CMC 化学的ミスマッチ切断 bp 塩基対 COPS 競合的オリゴヌクレオチドプライミング系 DGGE 変性勾配ゲル電気泳動 FRET 蛍光共鳴エネルギー移動 IDDM インスリン依存性糖尿病 LCR リガーゼ連鎖反応 MASDA 多対立遺伝子特異的診断アッセイ NASBA 核酸配列に基づく増幅 NIDDM インスリン非依存性糖尿病 OLA オリゴヌクレオチド連結アッセイ PCR ポリメラーゼ連鎖反応 PDH ピルビン酸デヒドロゲナーゼ PDK ピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼ PDK2 ピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼイソ酵素2 PTT タンパク質一部切除(truncation)試験 RFLP 制限断片長多型 SDA 鎖置換増幅 SNP 一塩基多型 SSCP 一本鎖コンホメーション多型解析 SSR 自己維持複製 TGGE 温度勾配ゲル電気泳動 3’UTR 3’非翻訳領域表1−突然変異検出技術 一般的:DNA配列決定、ハイブリダイゼーションによる配列決定 スキャン:PTT*、SSCP、DGGE、TGGE、クリーバーゼ(Cle
avase)、ヘテロ二重鎖解析、CMC、酵素的ミスマッチ切断* 注:プロモーター多型の検出には有用でない ハイブリダイゼーションに基づく: 固相ハイブリダイゼーション:ドットブロット、MASDA、逆ドットブロッ
ト、オリゴヌクレオチドアレー(DNAチップ) 溶液相ハイブリダイゼーション:TaqmanTM−US−5210015 &
US−5487972(Hoffmann−La Roche)、分子ビーコ
ン−Tyagiら(1996), Nature Biotechnology
, 14, 303;WO 95/13399(Public Health
Inst.、ニューヨーク)。
【0021】 伸長に基づく:ARMSTM、ALEXTM−欧州特許第EP 332435 B
1号(Zeneca Limited)、COPS−Gibbsら(1989)
, Nucleic Acids Research, 17, 2347。
【0022】 取り込みに基づく:Mini−配列決定、APEX 制限酵素に基づく:RFLP、制限部位生成PCR 連結に基づく:OLA その他:インベーダー(Invader)アッセイ表2−シグナル生成または検出系 蛍光:FRET、蛍光消光、蛍光偏光−英国特許第2228998号(Zen
eca Limited) その他:化学発光、電気化学発光、ラマン、放射能、比色、ハイブリダイゼー
ション保護アッセイ、質量分析。表3−さらなる増幅法 SSR、NASBA、LCR、SDA、b−DNA 好ましい突然変異検出技術には、ARMSTM、ALEXTM、COPS、Taq
man、分子ビーコン、RFLP、および制限部位に基づくPCRおよびFRE
T技術が含まれる。
【0023】 特に好ましい方法には、ARMSTMおよびRFLPに基づく方法が含まれる。
ARMSTMが特に好ましい方法である。 さらなる側面において、本発明の診断法を用い、糖尿病、肥満、敗血症、およ
び末梢血管疾患などのPDK2仲介疾患の治療における、療法的化合物の有効性
を評価する。
【0024】 アッセイ、例えばレポーターに基づくアッセイを工夫し、1つまたはそれ以上
の上記の多型が転写レベルおよび/またはメッセージ安定性に影響を与えるかど
うか検出してもよい。
【0025】 したがって、PDK2遺伝子の特定の対立遺伝子変異体を持つ個体は、異なる
生理学的条件下で、タンパク質生合成を制御する能力に相違を示す可能性があり
、そして異なる疾患に反応する能力の改変を示す可能性がある。さらに、対立遺
伝子変異の結果として生じるタンパク質制御の相違は、薬剤療法に対する個体の
反応に直接的な影響を有する可能性がある。本発明の診断法は、こうした剤に対
する臨床的反応を予測するのに、そして療法用量を決定するのに、共に有用であ
る可能性がある。
【0026】 さらなる側面において、本発明の診断法を用い、PDK2に仲介される疾患に
対する個体の素因を評価する。これは、糖尿病、肥満、敗血症、および末梢血管
疾患並びにPDK2に仲介される他の疾患の発生に、特に適切である可能性があ
る。本発明を用い、これらの状態を発生させるリスクが特にある個体を認識して
もよい。
【0027】 低頻度多型は、以下に記載されるように、ハプロタイプ決定に特に有用である
可能性がある。ハプロタイプは、単一の(父性または母性)染色体上の連鎖多型
部位(例えば遺伝子内の)に見られる、一組の対立遺伝子である。遺伝子内の組
換えがランダムであれば、2nハプロタイプ、ここで2は各SNPでの対立遺伝
子の数であり、そしてnはSNPの数である、ものハプロタイプがある可能性が
ある。臨床的反応に相関する突然変異または多型を同定する1つのアプローチは
、関心の集団に同定することが可能なすべてのハプロタイプを用い、関連研究を
行うことである。各ハプロタイプの頻度は、もっとも稀な対立遺伝子の頻度によ
り制限され、したがって低い頻度の対立遺伝子を持つSNPは、低頻度ハプロタ
イプのマーカーとして特に有用である。特定の臨床的特徴、例えば不都合なまた
は異常な事象に関連する、特定の突然変異または多型は、集団の中で低頻度であ
る可能性があるため、低頻度SNPは、これらの突然変異を同定するのに特に有
用である可能性がある(例えば:Linkage disequilibriu
m at the cystathionine beta synthase
(CBS) locus and the association bet
ween genetic variation at the CBS lo
cus and plasma levels of homocystein
e. Ann Hum Genet(1998)62:481−90, De
Stefano V, Dekou V, Nicaud V, Chasse
JF, London J, Stansbie D, Humphries
SE, およびGudnason V;およびVariation at t
he von willebrand factor(vWF) gene l
ocus is associated with plasma vWF:A
g levels: identification of three no
vel single nucleotide polymorphisms
in the vWF gene promoter. Blood(1999
)93:4277−83, Keightley AM, Lam YM, B
rady JN, Cameron CL, Lillicrap Dを参照さ
れたい)。
【0028】 さらなる側面において、本発明の診断法を、PDK2遺伝子の1つまたはそれ
以上の対立遺伝子変異体を選択的に標的とする、新規薬剤療法の開発に用いる。
特定の対立遺伝子変異体および疾患発生に対する素因または薬剤療法に対する反
応の間の関連の同定は、新規薬剤の設計に重要な影響を有する可能性がある。疾
患過程に関連する変異体の生物学的活性を制御する一方、他の変異体に対する影
響を最小限にする薬剤を設計することも可能である。
【0029】 本発明のさらなる診断的側面において、変異ヌクレオチドの存在または非存在
は、所望により操作されている、制限酵素に認識される部位の損失または獲得を
参照することにより、検出される。付随する実施例2において、我々は、本発明
の多型の結果、損失されるまたは獲得される、好都合に操作された制限酵素部位
の詳細を提供する。
【0030】 本発明の別の側面にしたがい、以下の多型: EMBL寄託番号L42451の位により定義されるような、288位で、Tを
有するEMBL寄託番号L42451の核酸; EMBL寄託番号L42451の位により定義されるような、1281位で、A
を有するEMBL寄託番号L42451の核酸; EMBL寄託番号L42451の位により定義されるような、1357位で、C
を有するEMBL寄託番号L42451の核酸; のいかなる1つでもよいものを含む、核酸 あるいはその相補鎖またはそのアンチセンス配列、または少なくとも1つの多型
を含む、少なくとも20塩基のその断片が提供される。
【0031】 断片は少なくとも17塩基、より好ましくは、少なくとも20塩基、より好ま
しくは、少なくとも30塩基である。 本発明の範囲は、天然に見られるような、いかなる核酸にも拡張されない。本
発明の核酸は、好ましくは、単離型、例えば、(あるとすれば)共に天然に発生
するいかなる物質でもよいものから、少なくとも部分的に精製されることを通じ
た単離型である。
【0032】 本明細書に開示される新規配列を、本発明の他の態様で用い、アンチセンス構
築物を使用することにより、細胞内の遺伝子の発現を制御してもよい。哺乳動物
細胞において、本発明の遺伝子発現を下方制御する方法を可能にするため、実施
例アンチセンス発現構築物を、例えばpREP10ベクター(Invitrog
en Corporation)を用い、容易に構築することが可能である。転
写物は、この種類の構築物でトランスフェクションされた細胞において、該遺伝
子の翻訳を阻害することが期待される。アンチセンス転写物は、天然遺伝子転写
物の翻訳を阻害するのに有効であり、そして本明細書に記載される効果(例えば
組織生理の制御)を誘導することが可能である。本明細書に開示される新規遺伝
子mRNAのいかなる部分でもよい部分に相補的であり、そして該部分にハイブ
リダイズ可能なオリゴヌクレオチドが、療法的使用に意図される。1997年6
月17日に発行された、米国特許第5,639,595号、Identific
ation of Novel Drugs and Reagentsは、i
n vivo活性を示すオリゴヌクレオチド配列を同定する方法を完全に記載し
、本明細書に援用される。あらかじめ知られるポリヌクレオチド由来のランダム
オリゴヌクレオチド配列を含む発現ベクターを細胞に形質転換する。その後、オ
リゴヌクレオチドの望ましい活性から生じる表現型に関し、細胞をアッセイする
。望ましい表現型を持つ細胞が同定されたら、望ましい活性を有するオリゴヌク
レオチド配列を同定することが可能である。同定は、ベクターを回収し、または
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅を行い、そして挿入核酸材料を含む領域を
配列決定することにより、達成することが可能である。アンチセンス療法のため
、ヌクレオチド分子を合成してもよい。これらのアンチセンス分子は、DNA、
ホスホロチオエート類またはメチルホスホネート類などのDNAの安定誘導体、
RNA、2’−O−アルキルRNAなどのRNAの安定誘導体、あるいは他のオ
リゴヌクレオチド擬似体(mimetics)であってもよい。1997年7月
29日に発行された、米国特許第5,652,355号、Hybrid Oli
gonucleotide Phosphorothioates、および19
97年7月29日に発行された、米国特許第5,652,356号、Inver
ted Chimeric and Hybrid Oligonucleot
idesは、生理学的に安定なアンチセンス分子の合成および効果を記載し、本
明細書に援用される。アンチセンス分子は、マイクロインジェクション、リポソ
ーム被包により、またはアンチセンス配列を宿するベクターからの発現により、
細胞に導入してもよい。
【0033】 本発明はさらに、本発明の多型を検出することが可能なヌクレオチドプライマ
ーを提供する。 本発明の別の側面にしたがい、EMBL寄託番号L42451の位により定義
されるような、PDK2遺伝子中の288、1281および1357位の1つま
たはそれ以上で、PDK2遺伝子多型を検出することが可能な、対立遺伝子特異
的プライマーが提供される。
【0034】 対立遺伝子特異的プライマーを、一般的には一定のプライマーと共に、例えば
ARMSTMアッセイに用いられるように、特定の配列位での1つの対立遺伝子の
選択的増幅を通じ、対立遺伝子間の区別を提供する、PCR反応などの増幅反応
で用いる。対立遺伝子特異的プライマーは、好ましくは、17−50ヌクレオチ
ド、より好ましくは、約17−35ヌクレオチド、より好ましくは、約17−3
0ヌクレオチドである。
【0035】 対立遺伝子特異的プライマーは、好ましくは、検出しようとする対立遺伝子に
正確に対応するが、ヌクレオチドの3’末端の約6−8が検出しようとする対立
遺伝子に対応し、そして残りのヌクレオチドの10までの、例えば8、6、4、
2、または1がプライマーの特性に有意に影響を与えることなく変化していても
よい、その誘導体もまた、意図される。
【0036】 プライマーは、いかなる好都合な合成法を用い、製造してもよい。こうした方
法の例は、標準的な教科書、例えば“Protocols for Oligo
nucleotides and Analogues; Synthesis
and Properties,”Methods in Molecula
r Biology Series; 第20巻; Sudhir Agraw
al監修, Humana ISBN: 0−89603−247−7; 19
93; 第1版などに見出すことが可能である。必要な場合、単数または複数の
プライマーを標識し、検出を容易にしてもよい。
【0037】 本発明の別の側面にしたがい、EMBL寄託番号L42451の位により定義
されるような、PDK2遺伝子中の288、1281および1357位の1つま
たはそれ以上で、PDK2遺伝子多型を検出することが可能な、対立遺伝子特異
的オリゴヌクレオチドプローブが提供される。
【0038】 対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチドプローブは、好ましくは、17−50ヌ
クレオチド、より好ましくは、約17−35ヌクレオチド、より好ましくは、約
17−30ヌクレオチドである。
【0039】 こうしたプローブの設計は、一般的な技術を持つ分子生物学者に明らかであろ
う。こうしたプローブは、いかなる好都合な長さでもよく、例えば、長さ50塩
基まで、40塩基まで、より好都合には、30塩基まで、例えば長さ8−25ま
たは8−15塩基であってもよい。一般的に、こうしたプローブは、遺伝子の対
応する野生型または変異体遺伝子座に、完全に相補的な塩基配列を含むであろう
。しかし、必要な場合、オリゴヌクレオチドプローブが区別する能力に過度に影
響を与えない限り、1つまたはそれ以上のミスマッチを導入してもよい。本発明
のプローブは、検出を容易にするため、1つまたはそれ以上の標識を持っていて
もよい。
【0040】 本発明の別の側面にしたがい、本発明の対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチド
プローブおよび/または本発明の対立遺伝子特異的プライマーを含む、診断キッ
トが提供される。
【0041】 診断キットは、適切なパッケージングおよび本発明の方法を使用するための指
示を含んでもよい。こうしたキットは、さらに、単数または複数の適切な緩衝液
、ヌクレオチド、および単数または複数のポリメラーゼ、例えば熱安定性ポリメ
ラーゼ、例えばtaqポリメラーゼを含んでもよい。
【0042】 本発明の別の側面において、本発明の一塩基多型は、連鎖研究において、遺伝
的マーカーとして用いてもよい。これは特に、比較的高頻度である(以下を参照
されたい)ため、288(EMBL寄託番号L42451の位により定義される
ようなもの)での多型に当てはまる。
【0043】 本発明の別の側面にしたがい、PDK2薬剤での治療が必要なヒトを治療する
方法であって: i)ヒトにおけるPDK2遺伝子の一塩基多型の診断法であって、EMBL寄託
番号L42451の位により定義されるような、PDK2遺伝子の288、12
81および1357位の1つまたはそれ以上で、核酸配列を決定し、そしてPD
K2遺伝子における多型を参照することにより、該ヒトの状態を決定することを
含む、前記診断法;および ii)有効量のPDK2薬剤の投与 を含む、前記方法が提供される。
【0044】 好ましくは、ヒトの状態の決定は臨床的に有用である。臨床的有用性の例には
、単数または複数のどの薬剤を投与するかの決定および/または単数または複数
の薬剤の有効用量の確立が含まれる。
【0045】 PDK阻害剤は、以下の刊行物に開示されている:Whitehouseら(
1974)Biochem J. 141, 761−774;およびEspi
nalら(1995)Drug Dev. Res. 35, 130−136
【0046】 PDK阻害剤は、グルコース利用の障害と関連する疾患状態、例えば糖尿病、
肥満、並びに敗血症で見られるような、乳酸の過剰な産生および乳酸酸血症の他
の原因と関連する疾患状態を含む、いくつかの疾患状態で価値がある。さらに、
PDK阻害剤は、組織へのエネルギー豊富な基質の供給が制限される疾患、例え
ば末梢血管疾患、冠不全および特定の心臓ミオパシー筋肉運動失調症、虚弱に有
用性を有すると期待される。
【0047】 本発明の別の側面にしたがい、EMBL寄託番号L42451の位により定義
されるような、PDK2遺伝子中の288、1281および1357位の1つま
たはそれ以上で、一塩基多型を有すると診断されたヒトにおいて、PDK2仲介
疾患を治療するための医薬品の調製における、PDK2薬剤の使用が提供される
【0048】 本発明の別の側面にしたがい、PDK2薬剤、並びにEMBL寄託番号L42
451の位により定義されるような、PDK2遺伝子中の288、1281およ
び1357位の1つまたはそれ以上で、一塩基多型に関し診断試験されたヒトへ
の該薬剤の投与のための指示を含む、薬剤パックが提供される。
【0049】 本発明の別の側面にしたがい、媒体上に保存される、本発明の少なくとも1つ
の新規ポリヌクレオチド配列を含む、コンピューター読み取り可能媒体が提供さ
れる。コンピューター読み取り可能媒体は、例えば、相同性検索、マッピング、
ハプロタイプ決定、遺伝子型決定または薬理遺伝学的解析あるいはいかなるもの
でもよい他のバイオインフォマティク解析で用いてもよい。Bioinform
atics, A practical guide to the anal
ysis of genes and proteins,A D Baxev
anis & B F F Ouellette監修, John Wiley
& Sons, 1988を参照されたい。いかなるコンピューター読み取り
可能媒体、例えばコンパクトディスク、テープ、フロッピー(登録商標)ディス
ク、ハードドライブまたはコンピューターチップを用いてもよい。
【0050】 本発明のポリヌクレオチド配列、またはその一部、特に本明細書に同定される
一塩基多型に関連し、そして該多型を同定するものは、例えば、ハプロタイプお
よび他のサブグループ、例えば特定の薬剤での治療に対する感受性の研究に基づ
き、個体を性質決定する、価値ある情報源に相当する。これらのアプローチは、
配列情報をコンピューター読み取り可能媒体に保存し、そしてその後、標準的バ
イオインフォマティクスプログラムで該情報を用いることにより、または“GC
G”などの最新技術の検索ツールを用い、配列データベースを検索することによ
り、最も簡単に容易にされる。したがって、本発明のポリヌクレオチド配列は、
配列同一性および他の検索解析に有用なデータベースの構成要素として、特に有
用である。本明細書において、コンピューター読み取り可能媒体での配列情報の
保存および「本発明のポリヌクレオチドまたはポリヌクレオチド配列」に関連す
る配列データベースにおける使用は、好ましくは、コンピューター読み取り可能
な型の、コンピューターディスクなどの、有形の(tangible)媒体に、
縮小し、変換し、または保存してもよい、本発明のポリヌクレオチドのいかなる
検出可能な化学的または物理的特性も含む。例えば、クロマトグラフィースキャ
ンデータまたはピークデータ、写真スキャンまたはピークデータ、質量分析デー
タ、配列ゲル(または他の)データである。
【0051】 本発明は、本発明の1つまたはそれ以上のポリヌクレオチド配列が保存されて
いる、コンピューター読み取り可能媒体を提供する。例えば:本発明のポリヌク
レオチド配列を含むポリヌクレオチド、本発明のポリヌクレオチドからなるポリ
ヌクレオチド、本発明のポリヌクレオチドの一部を含むポリヌクレオチドであっ
て、該一部が、本発明の多型の少なくとも1つを含む、前記ポリヌクレオチド、
本発明のポリヌクレオチドの少なくとも1つを含む、一組のポリヌクレオチド配
列、本発明のポリヌクレオチド配列または本明細書に同定される多型の少なくと
も1つを含むその一部を含む、あるいは前記配列またはその一部からなるデータ
組からなる群より選択される、メンバーを含み、そして保存する、コンピュータ
ー読み取り可能媒体が提供される。
【0052】 配列同定を実行するためのコンピューターに基づく方法であって、コンピュー
ター読み取り可能媒体中の本発明の多型を含むポリヌクレオチド配列を提供し;
そして前記多型含有ポリヌクレオチド配列を、少なくとも1つの他のポリヌクレ
オチドまたはポリペプチド配列に比較し、同一性(相同性)を同定し、すなわち
多型の存在に関しスクリーニングする段階を含む、前記方法もまた提供される。
【0053】 本発明は、ここで、以下の実施例により例示されるが、限定されない。すべて
の温度は、度セルシウスである。 以下の実施例において、別に明記されない限り、以下の方法論および材料が適
用されている。
【0054】 Perkin−Elmer Cetusから入手可能なAMPLITAQTM
たはAMPLITAQ GOLDTMを、熱安定性DNAポリメラーゼの供給源と
して用いる。
【0055】 一般的な分子生物学的方法は、“Molecular Cloning− A
Laboratory Manual”第2版, Sambrook, Fr
itshおよびManiatis(Cold Spring Harbor L
aboratory, 1989)に記載されるいずれの方法から追ってもよい
【0056】 電気泳動図は、標準的方法により得た:データはABI377データ収集ソフ
トウェアにより収集し、そして波形は、ABI Prism配列決定解析(2.
1.2)により生成した。
【0057】
【実施例】実施例1 多型の同定 1.方法 c−DNA調製 RNAは標準的実験室プロトコル(ChomczynskiおよびSacch
i, Anal. Biochem. 162, 156−159, 1987
)を用い、コーカソイドドナー由来のリンパ芽球腫細胞株から調製し、そして第
一鎖cDNAを生成するのに用いた(GublerおよびHoffman, G
ene 25, 263−269, 1983)。
【0058】 テンプレート調製 テンプレートは、以下に示されるオリゴヌクレオチドプライマーおよびアニー
リング温度を用いたPCRにより調製した。伸長温度は72°であり、そして変
性温度は94°であった;各段階は1分間であった。一般的に、各反応に100
pg cDNAを用い、そして40サイクルのPCRに供した。
【0059】
【表1】
【0060】 ダイ・プライマー配列決定には、順方向プライマーを修飾し、オリゴヌクレオ
チドの5’端に、M13順方向プライマー(ABIプロトコルP/N 4021
14、Applied Biosystems)を含んだ。
【0061】 ダイ・プライマー配列決定 M13順方向プライマーを用いたダイ・プライマー配列決定は、“Ampli
Taq FS”TM DNAポリメラーゼを含むABI PrismTMダイ・プラ
イマーサイクル配列決定コアキットのためのABIプロトコルP/N 4021
14に記載される通りであり、アニーリング温度を45°にし、そしてサイクル
配列決定混合物に、最終濃度5%までDMSOを添加する点を修飾した。
【0062】 各塩基の伸長反応をプールし、エタノール/酢酸ナトリウム沈殿し、洗浄し、
そしてホルムアミド装填緩衝液に再懸濁した。 4.25%アクリルアミドゲルを自動化配列決定装置上で泳動した(ABI3
77、Applied Biosystems)。
【0063】 2.結果 新規多型
【0064】
【表2】
【0065】 頻度は、コントロール被験者における変異体対立遺伝子の対立遺伝子頻度であ
る。 “eng”=操作RFLP実施例2 多型検出のための操作制限部位 標準的方法論を用い、cDNAテンプレートを用い、以下に示される材料に基
づき、位(EMBL寄託番号L42451の位により定義されるような288お
よび1357)での多型を検出してもよい。
【0066】
【表3】
【0067】 プライマー配列5’−3’
【0068】
【化1】
【0069】 288位のTは、上述の診断断片13−314にBsr G IまたはFsp
I部位を生成する。 1357位のGは、上述の診断断片861−1379にBamH I部位を生
成する。実施例3 染色体17q21に対するPDK2遺伝子のマッピング PDK2の3’UTRおよび伸展(spanning)イントロン7中のプラ
イマー対を用い、G3 RHパネルを用いて、遺伝子をマッピングした。イント
ロン7 PCR産物は、配列決定により、確認した。17q21にマッピングし
たPDK2は共に、マーカーSHGC−54600に連鎖した。染色体17の本
領域は、動物モデルにおいて、NIDDMおよび肥満と関連する領域にシンテニ
ー性であった(Galli J, Li LS, Glaser Aら, Ge
netic analysis of non−insulin depend
ent diabetes mellitus in the GK rat.
Nat Genet. 1996;12:31−37;およびBrockma
nn G, Timtchenko D, Das Pら, Detectio
n of QTL for body weight and body fa
t content in mice using genetic mark
ers. J. Anim. Breed Genet. 1996;113:
373−379)。結果は、PDK2がこれらの疾患状態の調節に制御的役割を
有する証拠を提供する。実施例4 PDK SNP 1281および1357に関する“Scorpions”TM ッセイ PDK2 SNPは、増幅条件が45サイクル、94℃45秒、55℃45秒
であったのを除き、Whitcombeら, Nature Biotech
17, 804−807, 1999に記載される“Scorpions”TM
にしたがい、検出した。
【0070】 SNP 1281では、A対立遺伝子色素にFAMを用い、そしてG対立遺伝
子にTetを用いた。SNP 1357では、C対立遺伝子色素にFAMを用い
、そしてG対立遺伝子にTetを用いた。
【0071】 プライマー配列5’−3’
【0072】
【化2】
【0073】 5=色素 6=ヘクスエチレングリコール 7=メチルレッド 配列表フリーテキスト SEQ ID NO.1 <223>人工配列の説明:プライマー SEQ ID NO.2 <223>人工配列の説明:プライマー SEQ ID NO.3 <223>人工配列の説明:プライマー SEQ ID NO.4 <223>人工配列の説明:プライマー SEQ ID NO.5 <223>人工配列の説明:プライマー SEQ ID NO.6 <223>人工配列の説明:プライマー SEQ ID NO.7 <223>人工配列の説明:プライマー SEQ ID NO.8 <223>人工配列の説明:プライマー SEQ ID NO.9 <223>人工配列の説明:プライマー
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 7/00 C12Q 1/68 A C12Q 1/68 C12N 15/00 ZNAA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 スミス,ジョン・クレイグ イギリス国チェシャー エスケイ10・4テ ィージー,マクレスフィールド,アルダー レイ・パーク,メアサイド Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA10 CA09 HA12 4B063 QA05 QA19 QQ02 QQ12 QQ44 QR32 QR55 QR56 QR62 QS25 QS32 4C084 AA13 MA01 NA14 ZA512 ZA702 ZC352 4C086 AA01 AA02 EA16 MA01 MA04 NA14 ZA51 ZA70 ZC35

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトにおける、ピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼイソ
    酵素2(PDK2)遺伝子の一塩基多型の診断法であって、EMBL寄託番号L
    42451の位により定義されるような、PDK2遺伝子中の288、1281
    および1357位の1つまたはそれ以上で、ヒトの核酸配列を決定し、そしてP
    DK2遺伝子における多型を参照することにより、該ヒトの状態を決定すること
    を含む、前記方法。
  2. 【請求項2】 一塩基多型が: 288位の一塩基多型がCおよび/またはTの存在であり; 1281位の一塩基多型がGおよび/またはAの存在であり; 1357位の一塩基多型がGおよび/またはCの存在である と、さらに定義される、請求項1記載の診断法。
  3. 【請求項3】 配列が増幅不応性(refractory)突然変異系お
    よび制限断片長多型より選択される方法により決定される、請求項1または2記
    載の診断法。
  4. 【請求項4】 PDK2仲介疾患の治療において、療法化合物に対する臨
    床的反応を予測する、または化合物の療法的用量を決定するための、請求項1−
    3のいずれでもよいもの記載の方法の使用。
  5. 【請求項5】 PDK2に仲介される疾患に対する個体の素因(pred
    isposition)を評価するための、請求項1−3のいずれでもよいもの
    記載の方法の使用。
  6. 【請求項6】 以下の多型: EMBL寄託番号L42451の位により定義されるような、288位で、Tを
    有するEMBL寄託番号L42451の核酸; および/または EMBL寄託番号L42451の位により定義されるような、1281位で、A
    を有するEMBL寄託番号L42451の核酸; および/または EMBL寄託番号L42451の位により定義されるような、1357位で、C
    を有するEMBL寄託番号L42451の核酸; のいかなる1つでもよいものを含む、核酸 あるいはその相補鎖またはそのアンチセンス配列、または少なくとも1つの多型
    を含む、少なくとも20塩基のその断片。
  7. 【請求項7】 EMBL寄託番号L42451の位により定義されるよう
    な、PDK2遺伝子中の288、1281および1357位の1つまたはそれ以
    上で、PDK2遺伝子多型を検出することが可能な、対立遺伝子特異的プライマ
    ー。
  8. 【請求項8】 EMBL寄託番号L42451の位により定義されるよう
    な、PDK2遺伝子中の288、1281および1357位の1つまたはそれ以
    上で、PDK2遺伝子多型を検出することが可能な、対立遺伝子特異的オリゴヌ
    クレオチドプローブ。
  9. 【請求項9】 請求項7に定義されるような対立遺伝子特異的プライマー
    または請求項8に定義されるような対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチドプロー
    ブを含む、診断キット。
  10. 【請求項10】 PDK2薬剤での治療が必要なヒトを治療する方法であ
    って: (i)ヒトにおけるPDK2遺伝子の一塩基多型の診断法であって、EMBL寄
    託番号L42451の位により定義されるような、PDK2遺伝子の288、1
    281および1357位の1つまたはそれ以上で、核酸配列を決定し、そしてP
    DK2遺伝子における多型を参照することにより、該ヒトの状態を決定すること
    を含む、前記診断法; および (ii)有効量のPDK2薬剤の投与 を含む、前記方法。
  11. 【請求項11】 EMBL寄託番号L42451の位により定義されるよ
    うな、PDK2遺伝子の288、1281および1357位の1つまたはそれ以
    上で、一塩基多型を有すると診断されたヒトにおいて、PDK2仲介疾患を治療
    するための医薬品の調製における、PDK2薬剤の使用。
  12. 【請求項12】 媒体上に保存される、少なくとも1つの請求項6に定義
    されるような核酸配列を含む、コンピューター読み取り可能媒体。
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