JP2002530651A - 生物学的試料中のアナライトの存在を検出する方法 - Google Patents

生物学的試料中のアナライトの存在を検出する方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は一般的には、生物学的試料中のアナライトの存在を検出するための方法に関する。生物学的試料中の血液を検出するための第1の方法では、検査マトリックスの第1の領域に試料を適用し、検査マトリックスの第2の領域で免疫学的検査によりグロビンまたはヘモグロビンを検出し、検査マトリックスの第3の領域で色原体ベースの検査によりヘムを検出する。この方法は、上部消化管出血と下部消化管出血とを区別することができ、消化管疾患(特に、結腸直腸癌のような下部消化管疾患)の診断に有用である。開示された第2の方法では、検査マトリックスの第1の領域に試料を適用し、試料を第2の領域に流し、ここで試料は抗アナライト免疫反応性分子および標識抗アナライト免疫反応性コンジュゲートと接触する。生成するアナライト−抗アナライトコンジュゲートは、この第2の領域で固定化かつ検出され、非複合体形成標識抗アナライト免疫反応性コンジュゲートは第3の領域に流され、ここで検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は一般的には、生物学的試料中のアナライトの存在を検出するための方
法に関する。さらに詳しくは本発明は、生物学的試料中の血液、さらに詳しくは
高濃度の血液、の存在を検出するための方法を提供する。本発明の方法はまた、
上部消化管出血と下部消化管出血の区別を容易にする。本発明の方法は、特に消
化管疾患、さらに詳しくは結腸直腸癌のような下部消化管疾患の診断に有用であ
る。
【0002】 (発明の背景) 大腸への出血は現在、大腸癌(結腸直腸癌としても知られている)の最も早期
の指標である。大腸への出血の兆候の検査は通常、血液の存在について便をスク
リーニングすることにより行われる。これはしばしば、潜血検査と呼ばれる(「
FOBT」と呼ぶ)。
【0003】 FOBTについては化学検査が最も広く行われている。これらの検査は典型的
には、化学試薬であるグアヤクを含浸させた紙に、便を適用することが必要であ
る。紙に発色溶液を加えると、陽性結果では青色が発色する。グアヤク検査は、
安価かつ実施が容易であるという利点を有するが、あまり正確ではなく(ヒトの
血液に特異的ではない)感度が低い。しかしいくつかの世界的な研究により、こ
れらの検査で患者をスクリーニングすると、前癌病変および癌病変の早期検出に
より多くの人命を救うことができることが証明されている。一般的に使用される
グアヤク検査は、ヘモグロビンのヘムを検出し、小腸内での分解に対して比較的
耐性であり、これらの検査は、小腸内のどこの出血でも検出することができる。
結腸直腸癌は大腸に限局されるため、これはこれらのスクリーニングについては
不利である。
【0004】 最近、結腸直腸癌のスクリーニングで血液検出の正確度が改善する可能性を有
する、より高感度で特異的な免疫学的検査(例えば、免疫クロマトグラフィー検
査)が開発された。これらの検査は典型的には、ヘモグロビン(上部消化管の通
過に耐えられないタンパク質)のグロビンタンパク質を検出する。従って免疫学
的検査が陽性であることは、下部消化管出血を示す。しかしすべての免疫ベース
の検査と同様に、これらの検査は「プロゾーン(prozone)」または「高用量か
ぎ(high dose hook)」作用を受け、これはアナライトが高レベルの場合、重い
出血が見逃されるほどに検査が阻害される。
【0005】 従って、プロゾーン減少の影響により得られる擬陰性の結果の頻度を小さくす
る、生物学的試料中の血液の改良された検出方法の開発に対するニーズがある。
本発明に至る研究において、本発明者らは、ヘモグロビンのグロビン成分の存在
の免疫学的スクリーニングとヘモグロビンのヘム成分の非免疫学的スクリーニン
グとを含む2部からなる検査方法を利用する、血液の存在について生物学的試料
をスクリーニングする方法を開発した。従って、グロビンのスクリーニングにつ
いて使用した免疫学的検出法が、高濃度のグロビンの存在により擬陰性結果を与
えても、プロゾーン減少の影響に非感受性のヘム検査は陽性結果を与えるであろ
う。本発明者らはまた、プロゾーン減少の影響を克服する免疫学的スクリーニン
グ法を開発した。
【0006】 (発明の要約) 本発明の明細書と請求の範囲を通して、特に明記しない場合は、「含む」およ
び「含んでなる」という用語は、記載の整数もしくは工程または整数群もしくは
工程群を含むことを意味するが、他の整数もしくは工程または整数群もしくは工
程群の排除は意味しない。
【0007】 従って本発明は、生物学的試料中の血液の存在を検出する方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
にし(ここで該試料を、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時
間かつ条件下で、抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン
−抗グロビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該生物学的試料が流れることを可
能にする工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条
件下で、該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなる、上記方法を提供する。
【0008】 従って本発明はさらに詳しくは、消化管試料中の血液の存在を検出する方法で
あって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に消化管試料を
適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該消化管試料が流れることを可能に
し(ここで、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時間かつ条件
下で、該試料を抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン−
抗グロビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該消化管試料が流れることを可能
にする工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件
下で、該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなる、上記方法を提供する。
【0009】 この好適な実施態様において本発明は、消化管試料中の血液の存在を検出する
方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に消化管試料を
適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該消化管試料が流れることを可能に
し(ここで該試料を、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時間
かつ条件下で、抗グロビン抗体に接触させる)、そして該グロビン抗グロビン複
合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該消化管試料が流れることを可能
にする工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件
下で、該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなる、上記方法を提供する。
【0010】 従って本発明の別の態様は、下部消化管出血を検出する方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に糞便試料を適
用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該糞便試料が流れることを可能にし
(ここで該試料を、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時間か
つ条件下で、抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン−抗
グロビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該糞便試料が流れることを可能に
する工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件下
で、該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなり、ヘム陽性の結果およびグロビン陽性の結果は、下部消化管出血
を意味する、上記方法に関する。
【0011】 本発明のさらに別の態様は、上部消化管出血を検出する方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に糞便試料を適
用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該糞便試料が流れることを可能にし
(ここで該試料を、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時間か
つ条件下で、抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン−抗
グロビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該糞便試料が流れることを可能に
する工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件下
で、該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなり、ヘム陽性の結果およびグロビン陰性の結果は、上部消化管出血
を意味する、上記方法に関する。
【0012】 本発明のさらに別の態様は、出血を含む病状の診断方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
にし(ここで該試料を、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時
間かつ条件下で、抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン
−抗グロビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該試料が流れることを可能にする
工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件下で、
該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなる、上記方法に関する。
【0013】 好ましくは本発明は、結腸直腸癌の診断方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に糞便試料を適
用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該糞便試料が流れることを可能にし
(ここで該試料を、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時間か
つ条件下で、抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン−抗
グロビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該糞便試料が流れることを可能に
する工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件下
で、該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなり、ここでヘム陽性の結果およびグロビン陽性の結果は、結腸直腸
癌を意味する、上記方法に関する。
【0014】 さらなる態様において本発明は、生物学的試料中のアナライトの存在を検出す
る方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
にし(ここで該試料を、アナライト−抗アナライト複合体が形成されるのに充分
な時間かつ条件下で、抗アナライト免疫反応性分子に接触させる)、該複合体を
固定化し、そして該アナライトを抗アナライト免疫反応性コンジュゲート(conu
gate)に接触させて該複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に非複合体形成コンジュゲートが流
れることを可能にする工程(ここで、非複合体形成コンジュゲートが検出される
) とを含んでなる、上記方法を提供する。
【0015】 さらなる態様において本発明は、生物学的試料中のアナライトの存在を検出す
る方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
にし(ここで該試料を、アナライト−抗アナライト複合体が形成されるのに充分
な時間かつ条件下で、抗アナライト免疫反応性分子に接触させる)、該複合体を
固定化し、そして該アナライトを抗アナライト抗体コンジュゲートに接触させて
該複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に非複合体形成コンジュゲートが流
れることを可能にする工程(ここで、非複合体形成コンジュゲートが検出される
) とを含んでなる、上記方法を提供する。
【0016】 従って本発明はさらに詳しくは、生物学的試料中のアナライトの存在を検出す
る方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
にし(ここで該試料を、アナライト−抗アナライト複合体が形成されるのに充分
な時間かつ条件下で、抗アナライト免疫反応性分子に接触させる)、該複合体を
固定化し、そして該アナライトを抗アナライト免疫反応性コンジュゲートに接触
させて該複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に非複合体形成コンジュゲートが流
れることを可能にする工程(ここで、非複合体形成コンジュゲートが検出される
) とを含んでなり、工程(ii)で得られた検出結果は、工程(iii)で得られた検
出結果と比較して解析される、上記方法を提供する。
【0017】 本発明のこの詳細な態様で、工程(iii)で得られた検出結果と比較して工程
(ii)で得られた検出結果の解析を行う場合: (a)工程(ii)と(iii)の両方の強い陽性の検出結果は、高いアナライト
濃度を意味し; (b)工程(iii)の強い陽性の検出結果に対して工程(ii)の弱い陽性の検
出結果は、低いアナライト濃度を意味し; (c)工程(ii)と(iii)の両方の弱い陽性の検出結果は、非常に高いアナ
ライト濃度を意味し;そして (d)工程(ii)と(iii)の非検出結果は、極度に高いアナライト濃度を意
味する。
【0018】 さらに詳しくは本発明は、生物学的試料中のアナライトの存在を検出する方法
であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
にし(ここで該試料を、アナライト−抗アナライト複合体が形成されるのに充分
な時間かつ条件下で、抗アナライト免疫反応性分子に接触させる)、該複合体を
固定化し、そして該アナライトを抗アナライト免疫反応性コンジュゲートに接触
させて該複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に非複合体形成コンジュゲートが流
れることを可能にし(ここで非複合体形成コンジュゲートを、アナライト−コン
ジュゲート複合体が形成するのに充分な時間かつ条件下で該アナライト(アナラ
イトは該第3の領域に固定化されている)に接触させる)、そして該複合体を検
出する工程 とを含んでなり、工程(ii)で得られた検出結果は、工程(iii)で得られた検
出結果と比較して解析される、上記方法を提供する。
【0019】 さらに別の態様において本発明は、生物学的試料中の血液の存在を検出する方
法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
にし(ここで該試料を、ヘモグロビン−抗ヘモグロビン複合体が形成されるのに
充分な時間かつ条件下で、抗ヘモグロビン抗体に接触させる)、該複合体を固定
化し、そして該ヘモグロビンを抗ヘモグロビンコンジュゲートに接触させて該複
合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に非複合体形成コンジュゲートが流
れることを可能にし(ここで非複合体形成コンジュゲートを、ヘモグロビン−コ
ンジュゲート複合体が形成するのに充分な時間かつ条件下で該ヘモグロビン(ヘ
モグロビンは該第3の領域に固定化されている)に接触させる)、そして該複合
体を検出する工程 とを含んでなり、工程(ii)で得られた検出結果は、工程(iii)で得られた検
出結果と比較して解析される、上記方法を提供する。
【0020】 (発明の詳細な説明) 本発明は一部は、ヘモグロビンのグロビン成分とヘモグロビンのヘム成分の両
方をスクリーニングする血液スクリーニング法の開発に基づく。グロビンに対す
る免疫学的検査とヘムに対する非免疫学的検査とを組合せることにより、プロゾ
ーン現象により起きる擬陰性結果の頻度が最小になる。ヘモグロビンのヘム成分
とグロビン成分の両方を検査する2工程検査法の使用はまた、上部消化管出血と
下部消化管出血との区別を可能にする。また、高いアナライト濃度によりプロゾ
ーン現象が起きる時に得られる誤った分析検査結果を克服する免疫ベースのスク
リーニング法を開発した。
【0021】 従って本発明は、生物学的試料中の血液の存在を検出する方法であって、 (i)第1、第2、および第3の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の
領域に生物学的試料を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
にし(ここで該試料を、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時
間かつ条件下で、抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン
−抗グロビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該生物学的試料が流れることを可
能にする工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条
件下で、該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなる、上記方法を提供する。
【0022】 「色原体」とは、酸素と反応して色の変化を起こす任意の色原体を意味すると
理解されたい。本発明での使用に適した色原体には、特に限定されないが、グア
ヤク、テトラメチルベンジジン、オルトトリジンまたはこれらの機能性同等物が
ある。好ましくは、該色原体はグアヤクである。
【0023】 従って本発明はさらに詳しくは、生物学的試料中の血液の存在を検出する方法
であって、 (i)第1、第2、および第3の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の
領域に生物学的試料を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
にし(ここで該試料を、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時
間かつ条件下で、抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン
−抗グロビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該生物学的試料が流れることを可
能にする工程(ここで該試料を、グアヤクがヘムを検出するのに充分な時間かつ
条件下で、該グアヤクまたはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなる、上記方法を提供する。
【0024】 「生物学的試料」とは、特に限定されないが、粘液、糞便、尿、生検試料、お
よび動物の体内に導入され次に採取された液体(例えば肺洗浄後に肺から採取し
た食塩水溶液または腸洗浄により回収した溶液)のような動物由来の生物学的材
料の任意の試料を意味する。本発明の方法に従って検査される生物学的試料は、
直接検査されるかまたは何らかの処理をしてから検査される。例えば、生検試料
は、検査前にホモジナイズすることが必要である。さらに生物学的試料が液体型
ではない場合には(例えば、これは固体、半固体、または乾燥した液体試料でも
よい)、試料が動くようにするために試薬(例えば緩衝液)の添加が必要である
。移動化試薬を生物学的試料と混合してから、試料を検査マトリックスに適用す
るか、または試料を検査マトリックスに適用してから、試薬を試料に添加する。
移動化試薬の使用は、検査マトリックスに沿った試料の流れ(吸い上げ)を促進
するのに必要である。好ましくは生物学的試料は消化管試料である。「消化管試
料」とは、消化管から得られる任意の試料を意味する。例えば糞便、粘液(例え
ば、直腸粘液スワブからの粘液)、腸洗浄溶液または消化管生検試料。
【0025】 本明細書において「動物」という用語は、ヒト、霊長類、家畜動物(例えば、
ヒツジ、ブタ、ウシ、ウマ、ロバ)、実験室試験動物(例えば、マウス、ラット
、ウサギ、モルモット)、ペット(例えば、イヌ、ネコ)、捕獲野生動物(例え
ば、キツネ、カンガルー、シカ)、鳥類(例えば、ニワトリ、ガチョウ、アヒル
、エミュー、七面鳥)、は虫類または魚を含む。
【0026】 従って本発明はさらに詳しくは、消化管試料中の血液の存在を検出する方法で
あって、 (i)第1、第2、および第3の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の
領域に消化管試料を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該消化管試料が流れることを可能に
し(ここで該試料を、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時間
かつ条件下で、抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン−
抗グロビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該消化管試料が流れることを可能
にする工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件
下で、該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなる、上記方法を提供する。 好ましくは該色原体は、グアヤクまたはその機能性同等物である。
【0027】 「検査マトリックス」とは、免疫学的検査を使用してヘモグロビンのグロビン
成分の存在について、かつ色原体またはその機能性同等物を使用してヘモグロビ
ンのヘム成分の存在について、生物学的試料を連続的に検査するのに適した任意
のデバイスを意味する。特に好適な実施態様において該検査マトリックスは、生
物学的試料を受ける第1の領域と、2つのセクションからなる第2の領域とを含
むクロマトグラフィー用検査ストリップである。第2の領域の第1のセクション
は、液の前面を通過させるコロイド性金粒子に結合した固定化抗グロビン抗体の
領域であり、第2の領域の第2のセクションは、固定化抗グロビン捕捉抗体の領
域である。第3の領域は、グアヤクを含浸させた吸収パッドを含む。あるいは第
3の領域は、第2の領域に積層したグアヤク含浸紙のストリップを含む。本発明
で詳述される3つの領域は、連続して並んで配置されるかまたは別の方法(例え
ば、積層)で配置されてよい。例えば、試料を直接第2の領域に添加できるよう
に、第1と第2の領域を組合せてもよい。本発明の検査マトリックスはまた、追
加の領域を含有してもよい。例えば本発明は、第3の領域の後に位置する吸収パ
ッドを含んでなるクロマトグラフィー用ストリップの使用を包含する。
【0028】 1つの理論または作用形式に限定されるつもりはないが、本発明の好適な態様
において、連続的な2工程法として、第1の領域に適用される生物学的試料は第
1の領域から第2の領域に吸い上げられ、次にグロビンとヘムの検出が行われる
。第2の領域において、試料中に存在するヘモグロビンのグロビン成分は、コロ
イド性金粒子に結合した抗グロビン抗体により結合される。通過する生物学的試
料の前面は、これらの抗体を再懸濁させ、グロビン−抗グロビン複合体と遊離の
抗グロビン抗体の両方が、第2の領域の第1のセクションから第2のセクション
に吸い上げられる。第2のセクションで、試料中に存在するヘモグロビンのグロ
ビン成分は、固定化された抗グロビン捕捉抗体に結合され、コロイド性金に結合
した遊離の抗グロビン、生物学的試料の非グロビン成分、および第2の領域の抗
グロビン抗体に結合されない過剰のグロビンは、継続して第3の領域に吸い上げ
られる。第3の領域では、第2の領域で捕捉されなかったヘモグロビンのヘム成
分が発色溶液と反応して酸素を放出させ、この酸素がグアヤクのような色原体と
反応して色の変化が起きる。
【0029】 生物学的試料が、高濃度の血液(従って高濃度のヘモグロビン)を含む場合、
プロゾーン現象のために検査マトリックスの第2の領域で擬陰性結果が得られる
ことがある。この場合も、検査マトリックスの第3の領域(これは、非免疫学的
色原体反応に基づきヘモグロビンのヘム成分を検出する)は、陽性結果を与える
であろう。従って、免疫学的グロビン検査に非免疫学的色原体検査を組合せるこ
とより、試料中に高濃度の血液が存在する場合のプロゾーン現象の影響による擬
陰性結果が得られることに対して、安全な防御が提供される。
【0030】 本発明の方法では、検査の開始前に赤血球のヘモグロビンが露出していること
が必要である。これは、当業者に公知の種々の方法により行われる。例えば検査
の開始前に、生物学的試料を赤血球溶解溶液に接触させると、この目的が達成さ
れるであろう。また、検査が始まる前または生物学的試料が第3の領域に吸い上
げられる前のある時点で、ヘモグロビンのヘム成分とグロビン成分を分けること
も本発明の範囲内である。こうして、グロビン成分への結合により、抗グロビン
捕捉抗体によりヘム成分が捕捉される頻度を最小にすることができるであろう。
【0031】 「免疫反応性分子」とは、その分子の抗原結合部分または誘導体を含む任意の
分子を意味する。本発明のこの態様に包含される分子の例には、特に限定されな
いが、モノクローナル抗体やポリクローナル抗体(合成抗体、ハイブリッド抗体
、ヒト化抗体、触媒性抗体を含む)、およびT細胞抗原結合分子を含む。好まし
くは該免疫反応性分子は抗体である。
【0032】 この好適な実施態様において本発明は、消化管試料中の血液の存在を検出する
方法であって、 (i)第1、第2、および第3の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の
領域に消化管試料を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該消化管試料が流れることを可能に
し(ここで該試料を、グロビン抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時間か
つ条件下で、抗グロビン抗体に接触させる)、そして該グロビン抗グロビン複合
体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該消化管試料が流れることを可能
にする工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件
下で、該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなる、上記方法を提供する。 より好ましくは、該生物学的試料は糞便試料である。さらにより好ましくは、
該色原体はグアヤク又はその機能的同等物である。
【0033】 「機能性同等物」とは、色原体活性を示す天然、合成、または組換え起源(融
合タンパク質を含む)からの断片、部分、部、突然変異体、相同体、擬似物を意
味する。誘導体は、アミノ酸の挿入、欠失または置換により得られる。アミノ酸
挿入誘導体には、アミノ末端および/またはカルボキシ末端融合体、ならびに単
一のまたは複数のアミノ酸の配列内挿入体がある。挿入アミノ酸配列変種は、タ
ンパク質のあらかじめ決められた部位に1つ以上のアミノ酸が導入されたもので
あるが、得られる生成物の適当なスクリーニングにより、ランダム挿入も可能で
ある。欠失変種は、配列から1つ以上のアミノ酸が除去されたことを特徴とする
。置換アミノ酸変種は、配列内の1つの残基が除去され、そこに異なる残基が挿
入された変種である。アミノ酸配列への付加には、他のペプチド、ポリペプチド
またはタンパク質との融合体がある。
【0034】 本明細書において「機能性同等物」はまた、色原体の1つ以上の機能的活性を
示す分子(例えば、天然産物のスクリーニングにより得られる生成物)も包含す
る。
【0035】 生物学的試料を免疫反応性分子または色原体と「接触させる」とは、生物学的
試料の任意の1つ以上の成分が免疫反応性分子原体と、カプリング、結合または
他の関係を起こすような、生物学的試料の1つ以上の成分と免疫反応性分子との
相互作用を促進するか、または色原体の色の変化が起きるような生物学的試料の
1つ以上の成分を含む化学反応(例えば、生物学的試料の1つ以上の成分が発色
物質と反応して酸素の放出を引き起こし、この酸素が色原体と反応して色の変化
を引き起こす)を促進する方法を意味する。例えば、第2の領域に免疫反応性分
子が含浸され、第3の領域に色原体が含浸されているクロマトグラフィー用スト
リップに、生物学的試料を適用してもよい。この例では、含浸領域まで生物学的
試料がストリップ中を吸い上げられる作用により、試料が免疫反応性分子または
色原体に接触する。あるいは生物学的試料はクロマトグラフィー用ストリップに
添加され、かつ免疫反応性分子または色原体が、検査時に(例えば、生物学的試
料の適用と同時に、または生物学的試料の適用後に連続して)検査ストリップに
添加されてもよい。「接触させる」の範囲には、免疫反応性分子、検出試薬、色
原体または発色物質の1つ以上がストリップに含浸され、他のこれらの試薬は、
検査の時にストリップに加えられる組合せが含まれる。
【0036】 グロビン−抗グロビン複合体の形成またはヘムと色原体との化学反応を「検出
すること」は、当業者に公知の任意の便利な方法により行われる。本明細書で例
示される本発明の方法において、抗グロビン抗体(これは、生物学的試料の前面
を吸い上げることにより再懸濁される)はコロイド性金と複合体を形成する。グ
ロビン−抗グロビン/コロイド性金複合体が、クロマトグラフィー用ストリップ
の第2の領域の第2のセクションに含浸された抗グロビン捕捉抗体により捕捉さ
れると、この点で複合体の捕捉の間、濃度が増加するためコロイド性金がピンク
色のバンドとして見えるようになる。あるいは、グロビンが存在するなら基質の
添加により色の変化が観察されるように、抗グロビン抗体は放射能標識されるか
または酵素標識されてよい。色原体によるヘムの検出は好ましくは、ヘムと反応
して水と酸素を生成する過酸化物のような発色物質の添加により行われる。放出
された酸素は次に、色原体と反応して色を変化させる。例えばグアヤクが酸素と
反応すると、青い色が生成する。色原体は、発色物質と一緒に第3の領域で検査
マトリックス中に取り込まれるか、または発色物質が、後で液体試薬として加え
られてよい。発色物質が色原体とともに検査マトリックス中に乾燥されるなら、
水性ヘモグロビンが到達すると紙は青くなる。あるいは、ヘムと色原体またはそ
の機能性同等物との反応性を検出する別のタイプのレポーター分子を使用しても
よい。
【0037】 好適な態様において本発明は、血液の存在について糞便試料を分析することに
より消化管出血を診断するのに使用される。ある1つの理論または作用形式に限
定されるつもりはないが、色原体検査は、ヘモグロビンのヘム成分を検出し、ヘ
ムは小腸(上部消化管)中で分解に比較的耐性であるため、これは、消化管のい
ずれかの部分(すなわち、消化管の上部および下部)からの出血を明確に同定す
る。しかしヘモグロビンのグロビン成分は、上部消化管中の通過に耐えられない
。従って糞便試料中のグロビン陽性の結果は、下部消化管中で出血が起きたこと
を示す。従って2工程の免疫学的ベースの検査と非免疫学的ベースの検査の組合
せを行うことにより、上部消化管出血と下部消化管出血とを区別することが可能
であり、ここでヘム陽性の結果をグロビン陰性の結果は上部消化管出血を示し、
ヘム陽性の結果とグロビン陽性の結果は下部消化管出血を示す。これは、例えば
結腸直腸癌(その症状は、下部消化管出血を含む)の診断に特に重要である。
【0038】 従って本発明の別の態様は、下部消化管出血の検出方法であって、 (i)第1、第2、および第3の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の
領域に糞便試料を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該糞便試料が流れることを可能にし
(ここで該試料を、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時間か
つ条件下で、抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン−抗
グロビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該糞便試料が流れることを可能に
する工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件下
で、該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなり、ヘム陽性の結果とグロビン陽性の結果は、下部消化管出血を意
味する、上記方法に関する。 好ましくは該色原体はグアヤクまたはその機能性同等物である。
【0039】 本発明のさらに別の態様は、上部消化管出血の検出方法であって、 (i)第1、第2、および第3の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の
領域に糞便試料を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該糞便試料が流れることを可能にし
(ここで該試料を、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時間か
つ条件下で、抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン−抗
グロビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該糞便試料が流れることを可能に
する工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件下
で、該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなり、ヘム陽性の結果およびグロビン陰性の結果は、上部消化管出血
を意味する、上記方法に関する。 好ましくは、該色原体はグアヤクまたはその機能性同等物である。
【0040】 本発明のさらに別の態様は、出血を含む病状の診断方法であって、 (i)第1、第2、および第3の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の
領域に生物学的試料を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
にし(ここで、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時間かつ条
件下で、該試料を抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン
−抗グロビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該試料が流れることを可能にする
工程(ここで、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件下で、該試料を
色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなる、上記方法に関する。
【0041】 好ましくは本発明は、結腸直腸癌の診断方法であって、 (i)第1、第2、および第3の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の
領域に糞便試料を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該糞便試料が流れることを可能にし
(ここで該試料を、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時間か
つ条件下で、抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン−抗
グロビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該糞便試料が流れることを可能に
する工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件下
で、該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなり、ここでヘム陽性の結果とグロビン陽性の結果は、結腸直腸癌を
意味する、上記方法に関する。 好ましくは、該色原体はグアヤクまたはその機能性同等物である。
【0042】 本発明者らはまた驚くべきことに、目的のアナライトのスクリーニング以外に
結合していないコンジュゲートの存在についてスクリーニングすることにより、
免疫学的スクリーニング法を使用する場合のプロゾーン現象の影響を克服するこ
とができることを確定した。1つの理論または作用形式に限定されるつもりは無
いが、免疫学的検査スクリーニングを使用してアナライトの存在を検出し、この
方法が、アナライトの検査結果に対して非結合検出分子のレベルを分析すること
により、固定化免疫反応性分子と標識免疫反応性分子コンジュゲートの両方によ
る対象アナライトの捕捉(これが、最終的に検出手段を提供する)に依存するな
ら、プロゾーン作用によりしばしば発生しかつ誤り易い検査結果を、正しく解釈
することができる。
【0043】 従って別の態様において本発明は、生物学的試料中のアナライトの存在を検出
する方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
にし(ここで該試料を、アナライト−抗アナライト複合体が形成されるのに充分
な時間かつ条件下で、抗アナライト免疫反応性分子に接触させる)、該複合体を
固定化し、そして該アナライトを抗アナライト免疫反応性コンジュゲートに接触
させることにより該複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に非複合体形成コンジュゲートが流
れることを可能にする工程(ここで、非複合体形成コンジュゲートが検出される
) とを含んでなる、上記方法を提供する。
【0044】 「生物学的試料」、「検査マトリックス」、「免疫反応性分子」、「検出する
」、および「接触させる」という用語は、前記で定義したものと同じ意味を有す
る。「抗アナライト免疫反応性分子」とは、目的のアナライトと相互作用して複
合体を形成することができる任意の分子を意味する。好ましくは該免疫反応性分
子は抗体である。この点で「抗アナライト免疫反応性コンジュゲート」とは、目
的のアナライトと相互作用することができ、前記工程(ii)に記載の複合体を形
成し固定化されたアナライトの検出を、直接または間接に促進することができる
分子を意味する。好ましくはこのコンジュゲートは、抗原特異的に目的のアナラ
イトと相互作用をする。「検出する」とは、前記で定義したものと同じ意味を有
する。コンジュゲートは、例えばもしアナライト複合体の視覚化を達成するのに
追加の工程を必要とするなら「間接に」作用する。例えばコンジュゲートが、酵
素的に標識された抗体を含む場合、視覚的に色の変化を検出するために基質を加
える必要がある。コンジュゲートは、もしアナライト複合体の視覚化を達成する
のに追加の工程を必要としないなら、「直接」作用する。例えば、コンジュゲー
トがコロイド性金に結合した抗体の場合、コンジュゲートの捕捉中に濃度が上昇
するため、コロイド性金はピンク色のバンドとして見えてくる。
【0045】 好適な実施態様において本発明は、生物学的試料中のアナライトの存在を検出
する方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
にし(ここで該試料を、アナライト−抗アナライト複合体が形成されるのに充分
な時間かつ条件下で、抗アナライト抗体に接触させる)、該複合体を固定化し、
そして該アナライトを抗アナライト抗体コンジュゲートに接触させることにより
該複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に非複合体形成コンジュゲートが流
れることを可能にする工程(ここで、非複合体形成コンジュゲートが検出される
) とを含んでなる、上記方法を提供する。
【0046】 非複合体形成免疫グロブリンコンジュゲートの検出は、任意の適切な方法によ
り行われる。例えばコンジュゲートは、対象のコンジュゲートを捕捉する固定化
抗免疫グロブリン抗体を用いるような非特異的方法により検出される。あるいは
これは、抗体コンジュゲートに特異的な固定化抗原を用いるような特異的方法に
より検出される。好適な実施態様においてコンジュゲートは、抗原特異的に検出
され、従って随時対照検査を含めて、検査マトリックスに沿ったコンジュゲート
の吸い上げが実際に起きていることを確認することが容易になる。従って典型的
な対照検査は、免疫グロブリンコンジュゲートの小部分を捕捉する固定化抗免疫
グロブリン抗体の領域の形をとる。この実施態様において、非複合体形成コンジ
ュゲートの検出は、コンジュゲートに特異的な固定化抗原の領域を用いるような
、免疫学的に特異的な方法で行われる。
【0047】 目的のアナライトを固定化する工程と該アナライトを検出する工程は、任意の
適切な方法により行われる。例えばこれらの工程は、連続的にまたは同時に行わ
れる。好適な態様において生物学的試料は、クロマトグラフィー用ストリップの
適用領域に適用され、ここでこれは、コロイド性金標識アナライト−抗アナライ
ト抗体コンジュゲートと接触させられる。コンジュゲートが、生物学的試料中に
存在するアナライトと複合体を形成後、試料は非結合コンジュゲートとともに、
クロマトグラフィー用ストリップに沿って第2の領域に吸い上げられ、ここで固
定化抗アナライト抗体と接触する。試料中に存在するアナライトは、固定化抗ア
ナライト抗体と複合体を形成する。アナライトがすでにコロイド性金コンジュゲ
ートと複合体を形成している場合は、標識抗体は検査領域に固定化されその濃度
が上昇するにつれて、ピンク色のバンドが濃くなるため明らかになる。過剰の非
結合コンジュゲートは非結合生物学的試料成分とともに、検査マトリックスの第
3の領域中に吸い上げられる。検査マトリックスの第3の領域は、固定化アナラ
イトを含み、これは非結合抗アナライトコンジュゲートと複合体を形成する。
【0048】 第2の領域のアナライトの検査結果と第3の領域のコンジュゲートの検査結果
の相対的強度を比較することにより、従来より高い信頼性で、目的のアナライト
が対象の生物学的試料中に存在するかどうかを決定することができる。この方法
は、領域2のアナライトの結果がプロゾーン現象の発生の影響を受けているかど
うかの正しい解釈を容易にするため、この結果はまた、試料中に存在するアナラ
イトの濃度のおよその尺度を与える。例えば目的のアナライトがヘモグロビンの
場合、ヘモグロビンを含有しない生物学的試料は、第2の領域で陰性結果を与え
、すべての利用可能なコンジュゲートが固定化ヘモグロビンと複合体を形成する
第3の領域では強い陽性結果を与える。被験試料中に低濃度のヘモグロビンが存
在する場合は、試料中に最初に存在する低レベルのヘモグロビンは、検査に利用
可能な総コンジュゲートのほんの一部とのみ複合体を形成するため、第2の領域
で弱い陽性結果が予測され、第3の領域では強いシグナルが予測される。高濃度
のヘモグロビンが存在する場合は、プロゾーン現象により第2の領域では弱いシ
グナルが、第3の領域(ここで、顕著に枯渇したコンジュゲート濃度が固定化さ
れる)の弱いシグナルとともに検出される。極度に高濃度のヘモグロビンが存在
する場合、遊離の非結合コンジュゲートが存在せず、しかし過剰濃度の非結合ヘ
モグロビンが存在するため、第2の領域でも第3の領域でもシグナルは検出され
ないと予測される。
【0049】 この点で、工程(ii)と(iii)により得られる「弱い」または「強い」検出
結果は、互いに対して分析した時弱いかまたは強いという特徴がある。これらの
結果は、必ずしも客観的基準に対して解析されていないが、そのような客観的基
準は決して本発明の範囲から除外されるものではない。検出結果は、任意の適切
な手段により解析される。例えば色の変化を起こすようにコンジュゲートを設計
する場合は、色の変化の発生は、肉眼または装置による読みとりによって評価さ
れる。固定化されているコンジュゲートの濃度に依存して、この色の変化は、弱
いかまたは強い結果に対応して、それぞれ弱いかまたは強い。検出結果がいった
ん視覚化されると、工程(iii)で得られた結果に対して工程(ii)で得られた
結果の強度の解析は、アナライトが低レベル、高レベルまたは非常に高レベルで
存在するかどうかで、生物学的試料中に存在するアナライトの濃度を示すであろ
【0050】 従って本発明はさらに詳しくは、生物学的試料中のアナライトの存在を検出す
る方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
にし(ここで該試料を、アナライト−抗アナライト複合体が形成されるのに充分
な時間かつ条件下で、抗アナライト免疫反応性分子に接触させる)、該複合体を
固定化し、そして該アナライトを抗アナライト免疫反応性コンジュゲートに接触
させることにより該複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に非複合体形成コンジュゲートが流
れることを可能にする工程(ここで、非複合体形成コンジュゲートが検出される
) とを含んでなり、工程(ii)で得られた検出結果は工程(iii)で得られた検出
結果に対して解析される、上記方法を提供する。
【0051】 従って本発明のさらに具体的な態様において、工程(iii)で得られた検出結
果に対して工程(ii)で得られた検出結果を解析する場合: (a)工程(ii)と(iii)の両方の強い陽性の検出結果は、高いアナライト
濃度を意味し; (b)工程(iii)の強い陽性の検出結果に対して工程(ii)の弱い陽性の検
出結果は、低いアナライト濃度を意味し; (c)工程(ii)と(iii)の両方の弱い陽性の検出結果は、非常に高いアナ
ライト濃度を意味し;そして (d)工程(ii)と(iii)の非検出結果は、極度に高いアナライト濃度を意
味する。
【0052】 工程(ii)と工程(iii)で得られた検出結果が等しい場合、この結果が強陽
性か弱陽性かの評価は、客観的基準に対して解析されるか、または当業者が有す
る専門知識と経験に基づき主観的に当業者が評価することができる。検出結果を
装置により解析する場合は、試料中に存在するアナライトの濃度を正確に定量す
ることができる。あまり正確でない手段(例えば、ヒトの目)により解析する場
合、正確な定量的な値は得られないが、プロゾーン現象により引き起こされる誤
りやすい結果を克服する以外に、得られた結果は、アナライトが低レベル、高レ
ベルまたは非常に高レベルで存在するかどうかをおおまかに示す。このレベルの
情報は非常に有用な場合がある。例えば患者が大腸ガンの症状を示す場合、患者
の出血が軽いかまたは重いかの大まかな指標を得ることは、さらなる検査および
/または治療を計画するのに有用である。
【0053】 さらに詳しくは本発明は、生物学的試料中のアナライトの存在を検出する方法
であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
にし(ここで該試料を、アナライト−抗アナライト複合体が形成されるのに充分
な時間かつ条件下で、抗アナライト免疫反応性分子に接触させる)、該複合体を
固定化し、そして該アナライトを抗アナライト免疫反応性コンジュゲートに接触
させることにより該複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に非複合体形成コンジュゲートが流
れることを可能にし(ここで非複合体形成コンジュゲートを、アナライト−コン
ジュゲート複合体が形成するのに充分な時間かつ条件下で該アナライト(アナラ
イトは該第3の領域に固定化されている)に接触させる)、そして該複合体を検
出する工程 とを含んでなり、工程(ii)で得られた検出結果は、工程(iii)で得られた検
出結果と比較して解析される、上記方法を提供する。
【0054】 好適な実施態様において本発明は、生物学的試料中の血液の存在を検出する方
法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
にし(ここで該試料を、ヘモグロビン−抗ヘモグロビン複合体が形成されるのに
充分な時間かつ条件下で、抗ヘモグロビン抗体に接触させる)、該複合体を固定
化し、そして該ヘモグロビンを抗ヘモグロビンコンジュゲートに接触させること
により該複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に非複合体形成コンジュゲートが流
れることを可能にし(ここで非複合体形成コンジュゲートを、ヘモグロビン−コ
ンジュゲート複合体が形成するのに充分な時間かつ条件下で該ヘモグロビン(ヘ
モグロビンは該第3の領域に固定化されている)に接触させる)、そして該複合
体を検出する工程 とを含んでなり、工程(ii)で得られた検出結果は、工程(iii)で得られた検
出結果と比較して解析される、上記方法を提供する。
【0055】 新しいかまたは既存の検査マトリックスフォーマットの追加の成分として、非
結合コンジュゲートを検出するための検査を導入することができる。例えば本発
明のこの態様に従って説明された検査フォーマットは、追加的にかつ同時にヘム
を検出するために、グアヤクのような色原体を含浸させた第4のマトリックスを
随時含有してもよい。これは、前記の上部消化管出血を下部消化管出血から区別
することが必要な場合に、特に有用である。
【0056】 本発明のさらなる特徴は、以下の非限定例によりさらに詳述される。しかし以
下の説明は、本発明の例示のみが目的であることを理解されたい。
【0057】例1 クロマトグラフィー用検査ストリップ 免疫クロマトグラフィー検査は、典型的には検査ストリップ上の乾燥した免疫
学的試薬を使用する。検査ストリップの原点に適用された液体試料は、種々の領
域を通過して流れ、陽性結果の場合は、検査ストリップの上の領域に着色した線
が現れる。次に試薬と試料は、検査ストリップ上の吸収性マトリックス中に流れ
る。この吸収体は、最も一般的には吸収性の紙(例えば、ブロッティングペーパ
ー)である。
【0058】 この吸収紙はグアヤクが含浸されてよく、その結果、免疫学的検査の最後に吸
着体に発色溶液を添加すると: (a)免疫学的検査の阻害を引き起こした高レベルの血液の検出、 (b)下部消化管出血の検出 が可能になる。 あるいは、グアヤクを含浸させたストリップは、免疫学的検出ゾーンと吸収体
の間の検査ストリップ上の領域に挿入される。
【0059】 図1は、本発明の方法に従う使用に適した検査マトリックスを説明する。原点
と、標識抗体(例えば、コロイド性金粒子に結合した抗グロビン抗体)を含浸さ
せた第2の領域の第1のセクションとは、同じ材料(この物質は伝導性紙(アー
ルストローム(Ahlstrom)1281)である)でできている。第2の領域の第2のセ
クション中に固定化された捕捉抗体は、ミリポア(Millipore)ニトロセルロー
スでできている。典型的には機能性対照線もまた、この領域中に含まれる。色原
体は、第3の領域(吸収性シンク)に直接含浸されるか、または第2の領域と第
3の領域との紙の橋に含浸される。
【0060】例2 高濃度の血液の検出 血液を、免疫学的検査緩衝液で1:100、1:1000、1:10、000
に希釈した。この緩衝液は赤血球の溶解を引き起こし、その結果ヘモグロビンが
溶液中に放出された。希釈した血液試料を、マイクロタイタープレートのウェル
に加えた。3つの陰性対照ウェルを含め、各ウェルは緩衝液のみを含有した。
【0061】 免疫学的検査ストリップ(エンテリックス(Enterix)OBT)を修飾させて
、ストリップ上の吸収紙に、グアヤク検査(ヘモカルトセンサ(Hemoccult Sens
a)、スミスクラインダイアグノスティクス社(SmithKline Diagnostics Inc.)
、アメリカ合衆国)のグアヤク紙を、液体伝導的接触下で重層した。修飾した検
査ストリップを、マイクロウェルに加え、以下の結果を得た: 血液希釈 結果 1:100 1:1000 1:10,000 緩衝液 免疫学的 非常に弱い陽性 陽性 強陽性 陰性(×3) (プロゾーン) グアヤク 非常に強い陽性 陽性 境界的陽性 陰性(×3)
【0062】例3 ヒトヘモグロビン(Hb)の免疫学的クロマトグラフィー測定法における第3の (抗原)線の使用の実験的証明 第3の線の目的は、プロゾーン(高Hb濃度)による低いシグナルを、低Hb
濃度による低いシグナルから区別することを可能にすることである。
【0063】第3(Hb)の線を有する検査ストリップの調製 血液を遠心分離して赤血球を分離し、次にこれをリン酸緩衝化生理食塩水(P
BS)で1回洗浄して、残存血清成分を除去した。次に蒸留水で赤血球を1/1
0希釈して溶解した。溶解した細胞を第3の線のHb源として使用し、免疫学的
検査ストリップ(エージェン(Agen)、ブリスベン、オーストラリア、ヒトHb
検出用の製品EN12401−021)の捕捉(Capture)(抗ヒトHb)線と
対照(Control)(抗ヤギ抗体)線の下に加えた。これらの検査ストリップは、
発色試薬としてコロイド性金に結合したヤギ抗ヒトHbのコンジュゲートを使用
する。 第3の線は乾燥して、検査ストリップ上にHbを固定化させた。
【0064】検査ストリップの検査 全血を希釈した。 (a)水で1/100=高Hb濃度 (b)1/20,000−低Hb濃度
【0065】 これらの2つのHb濃度を検査ストリップで検査すると、結果(目に見えるシ
グナル強度として記録)は以下の通りであった: (a)高Hb (b)低Hb 線1=捕捉線(抗Hb) 弱い 弱い 線2=対照線(抗ヤギ) 強い 強い 線3=捕捉線 弱い 強い 結論:第3の線の導入は高抗原(Hb)濃度と低抗原濃度により引き起こされる
弱い検出(捕捉)シグナルの区別を可能にした。
【0066】例4 非複合体形成コンジュゲートのための抗原領域免疫学的スクリーニングと非免疫 学的スクリーニングの組合せ 例1と2に記載の特徴を組合せると、以下の検出ゾーンが検査ストリップに沿
って現れる: 線1=捕捉Ab(抗Hb) 線2=対照Ab(抗ヤギHb) 線3=アナライト(Hb) 線/ゾーン4=ヘムの検出ためのグアヤク(または類似物)
【0067】 次にこれらは、以下の状態の区別を可能にする:状態 線1 線2 線3 線4 (抗Hb) (抗コンジ (Hb) (グアヤク) ュゲート)血液無し − + + −血液 1.上部消化管 − + + + 2.下部消化管 (a)低[Hb] + + + + (+/−) (b)非常に高[Hb] − + − +
【0068】 本明細書に記載の発明は、ここに具体的に記載したもの以外の変更や修飾を受
けることは、当業者に理解されるであろう。かかる変更や修飾も本発明に包含さ
れることを理解されたい。本発明はまた、単独またはまとめて本明細書で言及ま
たは記載した工程、特徴、組成および化合物のすべて、および該工程または特徴
の2つまたはそれ以上の任意かつすべての組合せを含む。
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月18日(2002.4.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/50 G01N 33/50 N T 33/52 33/52 B 33/53 33/53 D (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 2G045 AA26 CB01 CB03 CB04 CB17 CB26 CB30 DA36 DA51 FB03 FB17 2G054 AA06 AB05 CA23 CD04 CE02 EA06 FA43 GB04 GE06 JA02

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生物学的試料中の血液の存在を検出する方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
    を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
    にし(ここで該試料を、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時
    間かつ条件下で、抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン
    −抗グロビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該生物学的試料が流れることを可
    能にする工程(ここで、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件下で、
    該試料を色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなる、上記方法。
  2. 【請求項2】 色原体はグアヤク、テトラメチルベンジジン、またはオルト
    トリジンである、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 色原体はグアヤクである、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 検査マトリックスはクロマトグラフィー用ストリップである
    、請求項1〜3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 免疫反応性分子は抗体である、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 生物学的試料は消化管試料である、請求項1〜5のいずれか
    1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 消化管試料は糞便試料である、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 下部消化管出血の検出方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に消化管試料を
    適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該試料が流れることを可能にし(こ
    こで該試料を、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時間かつ条
    件下で、抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン−抗グロ
    ビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該試料が流れることを可能にする
    工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件下で、
    該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなり、ヘム陽性の結果およびグロビン陽性の結果は、下部消化管出血
    を意味する、上記方法。
  9. 【請求項9】 色原体はグアヤク、テトラメチルベンジジン、またはオルト
    トリジンである、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 色原体はグアヤクである、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 検査マトリックスはクロマトグラフィー用ストリップであ
    る、請求項8〜10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 免疫反応性分子は抗体である、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 消化管試料は糞便試料である、請求項8〜12のいずれか
    1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 上部消化管出血の検出方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に消化管試料を
    適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該試料が流れることを可能にし(こ
    こで該試料を、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時間かつ条
    件下で、抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン−抗グロ
    ビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該試料が流れることを可能にする
    工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件下で、
    該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなり、ヘム陽性の結果およびグロビン陽性の結果は、下部消化管出血
    を意味する、上記方法。
  15. 【請求項15】 色原体はグアヤク、テトラメチルベンジジン、またはオル
    トトリジンである、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 色原体はグアヤクである、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 検査マトリックスはクロマトグラフィー用ストリップであ
    る、請求項14〜16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 免疫反応性分子は抗体である、請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 消化管試料は糞便試料である、請求項14〜18のいずれ
    か1項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 出血を含む病状の診断方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
    を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
    にし(ここで該試料を、グロビン−抗グロビン複合体が形成されるのに充分な時
    間かつ条件下で、抗グロビン免疫反応性分子に接触させる)、そして該グロビン
    −抗グロビン複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に該試料が流れることを可能にする
    工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件下で、
    該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなる、上記方法。
  21. 【請求項21】 色原体はグアヤク、テトラメチルベンジジン、またはオル
    トトリジンである、請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 色原体はグアヤクである、請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 検査マトリックスはクロマトグラフィー用ストリップであ
    る、請求項20〜22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 免疫反応性分子は抗体である、請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 病状は結腸直腸癌であり、該生物学的試料は消化管試料で
    ある、請求項20〜24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 【請求項26】 消化管試料は糞便試料である、請求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 生物学的試料中のアナライトの存在を検出する方法であっ
    て、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
    を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
    にし(ここで該試料を、アナライト−抗アナライト複合体が形成されるのに充分
    な時間かつ条件下で、抗アナライト免疫反応性分子に接触させる)、該複合体を
    固定化し、そして該アナライトを抗アナライト免疫反応性コンジュゲートに接触
    させて該複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に非複合体形成コンジュゲートが流
    れることを可能にする工程(ここで、非複合体形成コンジュゲートが検出される
    ) とを含んでなる、上記方法。
  28. 【請求項28】 生物学的試料中のアナライトの存在を検出する方法であっ
    て、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
    を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
    にし(ここで該試料を、アナライト−抗アナライト複合体が形成されるのに充分
    な時間かつ条件下で、抗アナライト免疫反応性分子に接触させる)、該複合体を
    固定化し、そして該アナライトを抗アナライト免疫反応性コンジュゲートに接触
    させて該複合体を検出する工程;および (iii)該検査マトリックスの第3の領域に非複合体形成コンジュゲートが流
    れることを可能にし(ここで非複合体形成コンジュゲートを、アナライト−コン
    ジュゲート複合体が形成するのに充分な時間かつ条件下で該アナライト(アナラ
    イトは該第3の領域に固定化されている)に接触させる)、そして該複合体を検
    出する工程 とを含んでなる、上記方法。
  29. 【請求項29】 工程(ii)で得られた検出結果は、工程(iii)で得られ
    た検出結果と比較して解析される、請求項27または28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の方法であって、 (a)工程(ii)と(iii)の両方の強い陽性の検出結果は、高いアナライト
    濃度を意味し; (b)工程(iii)の強い陽性の検出結果に対して工程(ii)の弱い陽性の検
    出結果は、低いアナライト濃度を意味し; (c)工程(ii)と(iii)の両方の弱い陽性の検出結果は、非常に高いアナ
    ライト濃度を意味し;そして (d)工程(ii)と(iii)の非検出結果は、極度に高いアナライト濃度を意
    味する、上記方法。
  31. 【請求項31】 免疫反応性分子は抗体である、請求項27〜30のいずれ
    か1項に記載の方法。
  32. 【請求項32】 アナライトは血液である、請求項27〜31のいずれか1
    項に記載の方法。
  33. 【請求項33】 生物学的試料は消化管試料である、請求項32に記載の方
    法。
  34. 【請求項34】 消化管試料は糞便試料である、請求項33に記載の方法。
  35. 【請求項35】 生物学的試料中の血液の存在を検出する方法であって、 (i)複数の領域を含んでなる検査マトリックスの第1の領域に生物学的試料
    を適用する工程; (ii)該検査マトリックスの第2の領域に該生物学的試料が流れることを可能
    にし(ここで該試料を、ヘモグロビン−抗ヘモグロビン複合体が形成されるのに
    充分な時間かつ条件下で、抗ヘモグロビン免疫反応性分子に接触させる)、そし
    て該ヘモグロビンを抗ヘモグロビン免疫反応性コンジュゲートに接触させて該複
    合体を検出する工程; (ii)該検査マトリックスの第3の領域に該生物学的試料と該非複合体形成コ
    ンジュゲートが流れることを可能にする工程(ここで該非複合体形成コンジュゲ
    ートを、ヘモグロビン−コンジュゲート複合体が形成するのに充分な時間かつ条
    件下で、該ヘモグロビン(ヘモグロビンは該第3の領域に固定化されている)と
    接触させる)、そして該複合体を検出する工程;および (iv)該検査マトリックスの第4の領域に該生物学的試料が流れることを可能
    にする工程(ここで該試料を、色原体がヘムを検出するのに充分な時間かつ条件
    下で、該色原体またはその機能性同等物に接触させる) とを含んでなる、上記方法。
  36. 【請求項36】 生物学的試料は消化管試料である、請求項35に記載の方
    法。
  37. 【請求項37】 消化管試料は糞便試料である、請求項36に記載の方法。
  38. 【請求項38】 免疫反応性分子は抗体であり、色原体はグアヤクである、
    請求項35〜37のいずれか1項に記載の方法。
  39. 【請求項39】 工程(ii)で得られた検出結果は、工程(iii)で得られ
    た検出結果と比較して解析される、請求項35〜38のいずれか1項に記載の方
    法。
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