JP2002529293A - プロペラ羽根のピッチを変更する位相調整装置を備えたプロペラ駆動用モータ - Google Patents

プロペラ羽根のピッチを変更する位相調整装置を備えたプロペラ駆動用モータ

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JP2002529293A
JP2002529293A JP2000555790A JP2000555790A JP2002529293A JP 2002529293 A JP2002529293 A JP 2002529293A JP 2000555790 A JP2000555790 A JP 2000555790A JP 2000555790 A JP2000555790 A JP 2000555790A JP 2002529293 A JP2002529293 A JP 2002529293A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プロペラ羽根のピッチを変更する位相調整手段を備えたプロ駆動用モータを提供する。 【構成】プロペラ羽根を駆動する駆動軸を有する第1出力シャフトと、第2出力シャフトと、第1,第2出力シャフトの駆動軸に対して交差する半径方向軸を中心にプロペラ羽根を回転させ、そのピッチを変更するように、各プロペラ羽根に第2出力シャフトを接続する接続手段と、上記第1,第2出力シャフトに回転力供給する入力シャフトと、第1、第2出力シャフト間の位相関係を調整するための位相調整手段とを備えたモータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプロペラ羽根のピッチを変更する位相調整器を備えたプロペラ駆動用
モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にモータ、特にボートに使用される船外機のモータは、ボートを水中で駆
動する推進装置、即ちプロペラに回転力を伝達するための駆動シャフトを有する
。上記プロペラは、水流による推進力を供給するように角度をもたせたプロペラ
羽根を有する。駆動シャフトの駆動軸線に対して交差する半径方向の軸に対する
羽根の角度又はピッチは、一般に,固定され、ボートの最大速度又は巡航速度に
おいて最大の効率が得られるように選択される。上記ピッチは、ボートが静止状
態から巡航速度に駆動されるとき、テイクオフ時において効率が低く、燃料消費
量が増大し、又,静止状態から巡航速度までボートを動かすのにより長い時間を
要することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の問題を解消し得るモータを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は複数のプロペラ羽根を有するプロペラを駆動するためのモータに係
るものであり、駆動軸まわりにプロペラを駆動する駆動軸を有する第1の出力シ
ャフト、駆動軸を有する第2の出力シャフト、第1及び第2出力シャフトの駆動
軸に対して交差する半径方向軸まわりにプロペラ羽根を回転させ、上記半径方向
軸に対するプロペラ羽根のピッチを変更するように、プロペラの各プロペラ羽根
に第2出力シャフトを接続する接続手段と、第1及び第2出力シャフトを駆動軸
まわりに駆動し、プロペラに回転力を伝達するように、上記第1及び第2出力シ
ャフトに回転入力を供給する入力シャフトを備え、第1及び第2出力シャフト間
の位相関係を調整するための位相調整手段であって、それによって一方の出力シ
ャフトは他方の出力シャフトに対し相対的な回転を伴って回転し、上記接続手段
により、プロペラ羽根を半径方向軸のまわりに回転させ、半径方向軸に対する上
記羽根のピッチを変更する。
【0005】 上記位相調整手段は、プロペラ羽根のピッチを変え、船が停止位置から動くの
と同様に,船のテイクオフ時における最大の効率を得るために最適位置にセット
され、又、巡航速度における最大の効率を得るべく再調整される。
【0006】 かくして、プロペラ羽根の最適なピッチはモータの状態及び船の航行速度にし
たがって選択される。又これによって,モータの効率を高め、燃料消費を減少さ
せる。
【0007】 好ましくは,上記接続手段は、第2出力シャフト上にベベルギヤを有し、該ギ
ヤは、プロペラ羽根を半径方向軸まわりに回転させるため,各プロペラ羽根に接
続されるベベルギヤに噛合する。
【0008】 好ましくは,プロペラ羽根は、羽根取付け部に夫々設けられ、上記取付け部は
、第1出力シャフトを駆動軸まわりに回転させるため,第1出力シャフトに連結
されており、それによって,第1及び第2出力シャフトが同速度で転する時、第
2出力シャフト上のベベルギヤから上記取付け部上のベベルギヤに駆動力は伝達
されず、第1及び第2出力シャフト間に相対的回転が起きる時、第2出力シャフ
トに接続されるベベルギヤから上記取付け部上のベベルギヤに駆動力が伝達され
、取付け部は半径方向軸まわりに回転し、プロペラ羽根のピッチを変える。
【0009】 好ましくは,位相調整手段は、第1及び第2出力シャフトを介して入力シャフ
トに接続される保持器と、回転力を入力する入力シャフトと、第1出力シャフト
上の第1ギヤ、第2出力シャフト上の第2ギヤと、第1出力シャフト上の上記第
1ギヤと噛合する第1遊星ギヤ、第2出力シャフト上の上記第2ギヤと噛合する
第2遊星ギヤと、第1、第2出力シャフトに対して回転し、第1遊星ギヤに噛合
するように配置された第1リングギヤと、第2出力シャフトに対して回転し、第
2遊星ギヤに噛合するように配置された第2リングギヤとを備え、第1又は第2
リングギヤの一方は固定され、第1又は第2リングギヤの他方は、上記一方のリ
ングギヤに対して可動であり、調整手段は上記可動のリングギヤを動かし、上記
リングギヤに連結される遊星ギヤによって,他方の遊星ギヤを前進又は後退させ
、それによって第1及び第2出力シャフト間の位相関係を変え、第2出力シャフ
トと各プロペラ羽根とを接続する接続手段を介して,プロペラ羽根のピッチを変
更する。
【0010】 本発明の好ましい実施例において、位相調整手段は、前述の通り,複数のギヤ
を有する。上記位相調整手段におけるギヤの配列及び第2出力シャフトとプロペ
ラ羽根とのギヤ接続は、ギヤ列における望ましくないバックラッシュを生じる。
ギヤ列におけるバックラッシュは、プロペラ羽根の位置によるもので、プロペラ
羽根を半径方向軸に対して軽く振動させ、モータを無能乃至非能率なものとする
。プロペラ羽根が半径方向軸に対して特定のピッチ角度に配置されたときに、プ
ロペラ名への重心位置が、ギヤ列内におけるバックラッシュ及びこのプロペラ羽
根の重心により、プロペラ羽根をわずかに移動させることが可能な状態にある場
合には、プロペラ羽根葉振動する可能性がある。
【0011】 本発明の好ましい実施例において、モータは、さらに位相調整手段におけるバ
ックラッシュにより、プロペラ羽根が半径方向軸を中心に移動するのを防止する
ためのバックラッシュ防止手段を備え、それによって、バックラシュがプロペラ
羽根まで伝達されず、このような状態出なければ,プロペラ羽根は振動する可能
性がある。
【0012】 好ましくは,バックラッシュ防止手段が、第2出力シャフトに各プロペラ羽根
を接続する接続手段に設けられており、第2出力シャフトに接続或いは配置され
るスクリューねじ部と、スクリューねじ部に設けられ、スクリューねじ部上を第
2出力シャフトの長手方向に移動するヨークとを備え、このねじ部とヨークとの
係合により、プロペラ羽根に対する第2出力シャフトの実質的に剛性を有する接
続を形成し、これにより、位相調整手段内のバックラッシュは、接合手段を介し
てプロペラ羽根まで伝達されることはない。
【0013】 プロペラ羽根に対するバックラッシュの伝達防止は、接続手段内におけるバッ
クラッシュ防止手段のねじ部の性質によるものであり、このようなねじ係合では
位相調整手段、第2出力シャフト及び接続手段からプロペラ羽根までの駆動列内
に、遊び或いはンバックラッシュが形成されることはない。
【0014】 本発明の上記実施例において、接続手段は、さらにスクリューねじ部上におけ
るヨークの回転を防止する手段を有し、第2出力シャフトが第1出力シャフトに
対し回転する時、ヨークはスクリューねじ部上をその長手方向に移動し、接続手
段は、さらに,ヨークとプロペラ羽根間を接続するリンクを有し、ヨークがスク
リューねじ部上を移動する時、上記リンクはプロペラ羽根を半径方向軸まわりに
回転させるように動き、半径方向軸に対するプロペラ羽根のピッチを調整する。
【0015】 本発明の好ましい実施例は図面を参照して以下に述べる。
【0016】 本発明の実施例はボートに使用する船外機のモータについて述べたが、水上或
いは水中乗物などのプロペラ駆動に要するモータ又は機械、器具など推力を伝達
するためプロペラ駆動するモータなどの他の環境にも使用可能であることは勿論
である。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1A及び1Bによれば、船外機のモータの下方部分が示されており、常法に
従い内燃機関(図示せず)から回転入力が供給される入力駆動シャフト10を有
する。上記シャフトは10その最下端部にベベルギヤ12を備えており、ベベル
ギヤ12は第1出力シャフト20に設けられているベベルギヤ14に噛合する。
ドグ22は、スプライン24を有し、上記出力シャフト20上のスプライン26
と噛合すると共に、ベベルギヤ14と第1出力シャフト20とを結合させるため
に、ベベルギヤ14に係合しており、それによって、上記入力シャフト10が回
転すると、駆動力はベベルギヤ12から第1出力シャフト20に伝達され、上記
第1出力シャフト20を駆動軸Xのまわりに回転させる。上記ドグ22は、 図示の矢印A方向に移動可能であり、ベベルギヤ14から離脱させて、ベベルギ
ヤ14と出力シャフト20との結合を解き、第1出力シャフト20への回転力の
供給を絶つ。それによって、プロペラ羽根の回転を完全に停止させたい場合、ド
グ22は上記シャフト14から離脱するように移動させ、これ4によって回転出
力は第1出力シャフト20に供給されず、従ってプロペラ羽根は回転しない。
【0018】 これは、プロ羽根の回転が停止されることを要する場合において、船外機モータ
としての望ましい安全要素である。
【0019】 なお,ドグ22を矢印A方向にスライドさせる機構及びベベルギヤ14を第1出
力シャフト20にロックさせるようにベベルギヤ14を係合位置に戻す機構につ
いては示されていない。これらの機構は公知であり、又,本発明の構成に含まれ
ないことによる。
【0020】 第2出力シャフト30は第1出力シャフトと同軸に配置されている。第1出力
シャフト20は第1ギヤ26を有し、第2の出力シャフト30は第2のギヤ28
を担持する。遊星ギヤの保持器(cage)40は、第1出力シャフト及び第2出力
シャフトに取付けられており、複数の遊星ギヤシャフト44(本発明の好適な実
施例においては3)を担持する保持部材42を備えている。複数の第1遊星シャ
フト46(図2に示される本発明の好適な実施例においては3)は、上記遊星ギヤ
シャフト44に配置され、第1出力シャフト20の第1ギヤ26に噛合する。複
数の第2遊星ギヤ48も又,遊星ギヤシャフト44に設けられ、第2出力シャフ
ト30上の第2ギヤ28に噛合する。
【0021】 保持部材42は、上記シャフト20及び30に対しベアリング49により回転
自在に支持されている。固定のリングギヤ(orbit gear)50は、保持器40の
周囲に設けられており、遊星ギヤ46に噛合する。可動のリングギヤ52も又,
保持器40の周囲に設けられており、遊星ギヤ48に噛合する。
【0022】 図2から明らかなように,リングギヤ52は、内側歯52′を有し、遊星ギヤ
48の歯48′に噛合する。さらに上記遊星ギヤ48の歯48′は、第2出力シ
ャフト30に設けられた第2ギヤ28の歯28′に噛合する。
【0023】 固定のリングギヤ50及び遊星ギヤ46の配置構成は、図1Aに詳細に示すも
のから明らかであるが、図2に示される通り、同一である。しかしながら,可動
のリングギヤ52は、その外周に外側歯52″を有し、作動ギヤ60とその外側
歯60′を介して噛合する。上記作動ギヤ60は、入力シャフト64を含むウオ
ーム駆動機構62によってその中心軸のまわりに駆動され、上記入力シャフトは
、サ−ボモータ(図示せず)或いは適切にコントロールされたマイクロプロッセ
サ或いはギヤ60を回転させるためウオーム駆動機構62を制御するコピュータ
によって駆動される。上記ギヤ60の回転はリングギヤ52に伝達され、リング
ギヤ52は以下詳細に述べるように駆動される。
【0024】 回転入力が入力シャフト10に供給されると、回転力はベベルギヤ12および
14を介して第1駆動シャフト20に伝達される。これによって上記シャフト2
0を軸Xまわりに回転させると共に、第1出力シャフト20のギヤ26と遊星ギ
ヤ46との係合により、保持器40を軸Xまわりに牽引する。遊星ギヤ保持器4
0が回転すると、遊星ギヤ48は、該ギヤ48と第2ギヤ28を介して係合する
出力シャフト30に動力を伝達させる。それによって、第1出力シャフト20及
び第2出力シャフト30は、同一速度で、又そのため互いに同一の位相で回転さ
れる。
【0025】 図1Aの延長部として形成される図1Bに示されるように、出力シャフト20
及び出力シャフト30は、複数のプロペラ羽根P(図1Bのみに点線によって示
される)を有する推進装置、即ちプロペラ70を回転させる。シャフト20及び
30における駆動軸Xまわりのプロペラの回転は、水を介してボートを推進させ
るための推進力を与える。図1Bによれば,プロペラ70は、ケーシング或いは
ハブ74内に配置されている複数の取付け部72(図3から明らかなように好適
な実施例においては3)を有する。各取付け部72は、第1出力シャフト20の
ホール76内に位置する半径方向内側に配置されたステム73を有し、図1Bに
示す駆動軸Yのまわりに回転するように取付けられている。ケーシング74は、
上記取付け部72を収容するための開口部78を有し、スクリューねじ79が上
記ケーシング74に配置され、図1Bに示されるようにケーシン74はケーシン
グ後部にボルト又はスクリュー79によってボルト締めされている。ケーシング
後部 には、ケーシング74の端部74′上のスプラインと係合するスプライ
ンが設けられており、ケーシング74は端部74′において第2出力シャフト3
0にベアリング80を介して取付けられており、それによって第2出力シャフト
30とプロペラ70との間に相対的な回転が行われるようになっている。又,ケ
ーシンク74は、ケーシグ74上のスプライン86と第1出力シャフト20上の
スプライン88を介して,第1出力シャフト20に接続されており、それによっ
て,第1出力シャフト20が駆動軸Xのまわりに回転するとき、プロペラ70は
駆動軸Xまわりに回転し、船外機モータが接続されたボートに推進力を与える。
【0026】 図1Bに明らかに示されているように、取付け部72はステム73が第1出力
シャフト20のホール76に収容されている状態で,開口部78内に配置されて
いる。スクリューねじ92を有するカップ90は、上記スクリューねじ92にね
じ止めされ、シール94が上記取付け部72とカップ90間に設けられており、
それによって,取付け部72は、出力シャフト20のホール76に保持されたス
テム73と共に上記キャップ90によって開口部78内にしっかり保持される。
【0027】 第2出力シャフト30は、ベベルギヤ102を備え、取付け部72の下方部分
72′には、第2出力シャフト30に固定された上記ベベルギヤ102に噛合す
るベベルギヤ104を備えている。出力シャフト20及び30の後部はケーシン
グ後部に固定される端部カバー106によってシールされている。
【0028】 出力シャフト30及び20が互いに同一位相(従って同一速度)で回転すると
、ベベルギヤ102は、ベベルギヤ104とともに回転し、ベベルギヤ104に
は何ら駆動力を伝達しない。しかしながら,出力シャフト20及び30間の位相
関係が変更され、上記シャフト20及び30はもはや同一速度で回転しなくな った場合、ベベルギヤ102は、取付け部72を半径方向軸Yを中心に回転させ
るようにベベルギヤ104に駆動力を伝達して、半径方向軸Yに対するプロペラ
羽根Pのピッチを変更し、それによって,プロペラ羽根Pのピッチは、モータ或
いはモータに接続されるボートの走行状態に対し最も効率のよい位置にセットさ
れる。
【0029】 シャフト20及び30間の位相関係を変更するために、サーボモータ(図示せ
ず)によってシャフト64を駆動し、ウオームギヤ駆動機構62によって回転作
動ギヤ60を回転させる。上記ギヤ60が回転すると可動リングギヤ52が回転
し、遊星ギヤ48を遊星ギヤ46に対して前進或いは後退させ、従ってシャフト
29,30の位相関係或いは速度が変化し、ベベルギヤ102を介してベベルギ
ヤ104を駆動し、上述のようにプロペラ羽根Pのピッチが変化する。かくして,
プロペラPのピッチは船外機モータの使用状態及び環境に従い、最適の位置に調
整される。
【0030】 図4乃至7は本発明の第2実施例を示すものであり、前記実施例のものと同一
の部分については同一の参照番号で表示する。この実施例において、位相調整機
構40は、ギヤ14と出力シャフト20とを係脱するドグ22(ドグ22はより
詳細に示されている)についてはそのままであり、前述のものと同一である。上
記実施例において、ギヤ60を伝達駆動するウオームギヤ駆動機構の代わりに,
駆動シャフト61がギヤ60′に設けられており、ギヤ60に設けられているベ
ベルギヤ60″に係合する。かくして上記シャフト61は、ギヤ60′と60″
によってギヤ60を回転させ、次いで位相調整機構を前述のものと同一の方法で
作動させる。よって位相調整機構40については図4乃至7を参照してより詳細
には述べない。
【0031】 本発明の上記実施例と前記実施例との大きな相違は、この実施例において、第
2出力シャフトとプロペラ羽根Pとの結合に伴うバックラッシュ防止機構250
を備えていることにあり、このことは、或る意味で,モータの作用を損なうこと
にもなるプロペラ羽根の振動を防ぐものである。上記位相調整機構40は、イン
ボリュート又はコンボリュート面を有するギヤ列を含むため、或る程度のバック
ラッシュは固有のものである。前述のベベルギヤのごときギヤによってシャフト
30に連結されているプロペラ羽根の場合、バックラッシュは又,充分起こり得
ることである。プロペラ羽根が特別な位置に停止し、それによって,プロペラ羽
根の重心が、ギヤ列におけるバックラッシュにより,わずかに移動させえる場合
には、プロペラ羽根が、そのピッチを調整するための回転中心位置(central m
ean position)を中心として,振動する可能性があり、これは効率を損ない、
モータからの駆動力の伝達を完全に妨げる可能性がある。
【0032】 上記装置250は、出力シャフト30に結合又は形成されているスクリューね
じ部252を有する。上記実施例において,スクリューねじ部252はシャフト
30と別体に形成されており、上記ねじ部252の内側面に設けられた溝或いは
窪み内に位置するキーによってシャフト30に結合しおり、又,シャフト30に
おけるスロット又は溝(図示せず)にも係合し、それによってねじ部252はシ
ャフト30に係合する。ヨーク270は内面にスクリュ−ねじを有し、上記ねじ
部252に螺合している。上記ヨーク270は3つの接線方向に延びるアーム2
73を有し、アームは図6に示されるように分岐している。上記アーム273の
一端部には、案内溝276が設けられている。組立時、上記案内溝276はフラ
ンジ277をケーシング又はハブ254内に収容し、それによってヨーク270
はシャフト20及び30の軸Xに対し回転することなく、従ってシャフト20及
び30の軸方向においてスクリューねじ部252上におけるたて方向の動きは規
制される。
【0033】 リンク272は各分岐アーム273によって支持され、分岐アーム273の孔
317及びリンク272の孔319を貫通するピン275によってアーム273
に連結される。ブッシュ275aは上記ピンとリンク272の孔317との間に
設けられる。リンク272はその他端部に、以下,詳述するようにプロペラ羽根
Pを結合するための第2の孔272′を有する。
【0034】 プロペラPは、ボルト又はスクリュー32によってベースプレート259に取
付けられる取付けプレート254を有する。上記ベースプレート259は、保持
リング256によってハブ254内に保持され、上記ハブ254における各開口
部57に位置する。リング256は、上記ハブ内に縦方向に延び、かつリング2
56をハブ254にロックするようにリングの外周に係合する止めねじ(図示せ
ず)によって上記開口部257に結合されている。ベアリングリング258はリ
ング256とベースプレート259との間に挿置されている。上記ベースプレー
ト259はピン260′を受容するホール262を有し、ピン260′は リンク261の端部の分岐部に設けられたホール262に受容される。上記リン
ク261は、プレート259に結合された中心軸260から半径方向外方に延出
形成されている。
【0035】 リンク272は、リンク261の分岐部に挿入されたピン260′によってリ
ンク261に連結され、上記ピン260′は、リンク261におけるホール26
2と同様に,ホール272′を貫通支持される。
【0036】 ハブ254はエンドプレート280で封止され、その背面にスラストベアリン
グ290、スラストワッシャ291及びロックキングナット292が順次取付け
られている。
【0037】 図5〜7に示されるように,位相調整機構40はプロペラ羽根Pの位置を調整
するために、シャフト30をシャフト20に対し回転させるように作動させる。
シャフト30とシャフト20間、また従って,ハブ254とシャフト30との間
の相対的な回転は、ヨーク270を、シャフト30の回転方向に従い,スクリュ
ーねじ部252に沿って両頭矢印C方向に動かす。ヨーク270が動くと,リン
ク272は、これに連結するリンク261をプッシュ又はプルするように動かす
。又それによって、ベースプレート259をプロペラPの半径方向軸線を中心に
回転させ、上記軸線に対するプロペラPのピッチを調整する。
【0038】 プロペラPは、駆動シャフト20の開口部310(図5参照)内に位置する中
心軸260により、開口部257内で回転するように設けられており、これは、
リング256及び258と協同し、ベースプレート259、従って又,取付けプ
レート254及びプロペラ羽根Pのハブ内にある半径方向軸を中心とする回転を
容易にし、プロペラ羽根Pのピッチを変更する。
【0039】 そして上記実施例において,駆動シャフト20が入力供給によって駆動される
と、回転はハブに伝達され、それによってハブ254が駆動シャフト20の軸ま
わりに回転し、プロペラ装置に駆動力が生じる。
【0040】 プロペラ装置におけるピッチの調整を必要とする時、位相調整機構40が作動し
、それによってシャフ20に対しシャフト30が回転し、次いでプロペラ羽根P
が、スクリューねじ部252におけるヨーク270の動き、即ちベースプレート
また従って,プロペラ羽根を半径方向軸を中心に回転させるようにリンク261及び
272を介して伝達されるヨークの動きを介して回転する。
【0041】 上記実施例において、シャフト30は、前記実施例のような完全なギヤ列より
も寧ろ,スクリューねじ部252及びヨーク270によってプロペラ羽根Pに接
続されているので、ギヤ列におけるバックラッシュは、これらスクリューねじ部
252及びヨーク270を越えてプロペラ羽根には伝達されない。従って,位相
調整機構40におけるバックラッシュは、特定の位置に調整後、プロペラ羽根P
には何等の振動運動をもたらさない。従って,プロペラ羽根Pのピッチ回転角度
の調整は、精密であり、又,ヨーク270に対するねじ部の係合及びスクリュー
ねじ部252に対するねじ部の係合は、自由な遊びがないから、その接続は実質
的には剛接続(固定継ぎ手)である。従って,プロペラ羽根の重心が何処にある
かに関係なく、プロペラ羽根に伝達され、特定の位置に調整後、プロペラ羽根を
振動せしめるようなシステムにおけるバックラッシュはない。
【0042】 上記及び図1Aに示される位相調整装置は、我々の共有に係る国際出願PCT
/AU/96/00763に開示されている。上記国際出願の内容は、この出願
の詳細な説明に組込まれている。
【0043】 本発明の目的並びに思想にもとづく変更は、当業者が容易に選択実施し得るこ
とであり、本発明は上述の実施例に限定されるものではないことは理解されると
ころである。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 図1Aは、本発明の一実施例における一部を示す断面図。
【図1B】 図1Bは、上記実施例の残る部分を示すため図1Aに続く部分を示す断面。
【図2】 図2は、図1AのII−II線に沿う部分の断面図。
【図3】 図3は、図1BのIII−III線に沿う部分の断面図。
【図4A】 図4Aは、本発明の第2の実施例における断面図。
【図4B】 図4Bは、本発明の第2の実施例における断面図。
【図5】 図5は、図4に示される配置部分の詳細図。
【図6】 図6は、図5に示される配置部分の分解斜視図。
【図7】 図7は、図5VII−VII線に沿う部分の断面図。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年8月26日(1999.8.26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW 【要約の続き】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロペラ羽根を有するプロペラを駆動するモータであって、 駆動軸のまわりにプロペラを駆動する駆動軸を有する第1の出力シャフトと、駆
    動軸を有する第2の出力シャフトと、第1及び第2出力シャフトの駆動軸に対し
    て交差する半径方向軸を中心にプロペラ羽根を回転させ、上記半径方向軸に対す
    るプロペラ羽根のピッチを変更するように、プロペラの各プロペラ羽根に第2出
    力シャフトを接続する接続手段と、第1及び第2出力シャフトを駆動軸まわりに
    駆動し、プロペラに回転力を伝達するように、上記第1及び第2出力シャフトに
    回転入力を供給する入力シャフトとを備え、第1及び第2出力シャフト間の位相
    関係を調整するための位相調整手段であって、それによって一方の出力シャフト
    は他方の出力シャフトに対し相対的な回転を伴って回転し、上記接続手段により
    、プロペラ羽根を半径方向軸のまわりに回転させ、半径方向軸に対する上記羽根
    のピッチを変更することを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 前記接続手段が、半径方向軸を中心にプロペラ羽根を回転させるため、各プロ
    ペラ羽根に接続されるベベルギヤと噛合するベベルギヤを第2出力シャフトに備
    えていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 【請求項3】 プロペラ羽根は羽根取付け部に夫々設けられ、上記羽根取付け部は第1出力シ
    ャフトと共に駆動軸を中心に回転するように、第1出力シャフトに接続されてお
    り、第1、第2出力シャフトが同速で回転する時、第2出力シャフトにおける第
    1ベベルギヤから,取付け部におけるベベルギヤに駆動力は伝達されず、第1、
    第2出力シャフト間に相対的回転が起きた時、第2出力シャフトに接続されるベ
    ベルギヤから取付け部のベベルギヤに駆動力は伝達され、上記取付け部を半径方
    向軸を中心に回転させて、プロペラ羽根のピッチを変更することを特徴とする請
    求項1に記載のモータ。
  4. 【請求項4】 前記位相調整手段は、回転力を入力する入力部に第1、第2出力シャフトを介
    して接続される保持器と、第1出力シャフトにおける第1ギヤ、第2出力シャフ
    トにおける第2ギヤと、第1出力シャフトにおける第1ギヤに噛合係合する第1
    遊星ギヤ、第2出力シャフトにおける第2ギヤに噛合係合する第2遊星ギヤと、
    第1、第2出力部に対して回転し,第1遊星ギヤに噛合するように配置された第
    1リングギヤと、上記出力部に対して回転し,第2遊星ギヤに噛合するように配
    置された第2リングギヤとを備え、上記第1、第2リングギヤの一方は固定され
    、上記第1、第2リングギヤの他方は上記リングギヤの一方に対して可動であり
    、可動のリングギヤを動かし、上記リングギヤに連結される遊星ギヤを他の遊星
    ギヤに対して前進或いは後退させ、それによって第1、第2出力シャフトの位相
    関係を変更し、第2出力シャフトをプロペラ羽根に接続する接続手段を介してプ
    ロペラ羽根のピッチを変化させることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  5. 【請求項5】 プロペラ羽根が、位相調整手段内のバックラッシュにより,半径方向を中心に
    移動するのを防止するバックラッシュ防止手段を有し、そしてこのような状態が
    なければ,プロペラ羽根が振動する可能性のあるバックラッシュがプロペラ羽根
    に伝達されないようにした請求項1に記載のモータ。
  6. 【請求項6】 前記バックラッシュ防止手段が、各プロペラ羽根を第2出力シャフトに接続す
    る接続手段に設けられており、第2出力シャフトに接続或いは配置されたスクリ
    ューねじ部と、上記ねじ部に設けられ、このねじ部上を第2出力シャフトの長手
    方向に移動するためのヨークとを備え、上記ねじ部とヨークとの係合により、プ
    ロペラ羽根に対する第2出力シャフトの実質的に剛接続を形成し、これにより、
    位相調整手段内のバックラッシュは、接続手段を介してプロペラ羽根まで伝達さ
    れることがないようにした請求項5に記載のモータ。
  7. 【請求項7】 前記接続手段は、スクリューねじ部におけるヨークの回転を防止するための手
    段を備え、それによって、第2出力シャフトが第1出力シャフトに対し回転する
    時,ヨークは、上記スクリューねじ部を長手方向に移動し、上記接続手段は、ヨ
    ークとプロペラ羽根とを連結するリンクを有し手織り、それによって、ヨークが
    上記スクリューねじ部上を移動する時,上記リンクは、プロペラ羽根を半径方向
    軸を中心に回転させるように動き、半径方向軸に対するプロペラ羽のピッチを調
    整するようにした請求項6に記載のモータ。
JP2000555790A 1999-04-15 1999-04-15 プロペラ羽根のピッチを変更する位相調整装置を備えたプロペラ駆動用モータ Pending JP2002529293A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB569056A (en) * 1944-06-10 1945-05-02 Percy Octavius Rowlands Improvements in marine screw propellers of the variable pitch and reversing type
JP2001518167A (ja) * 1996-02-23 2001-10-09 エイムブリッジ ピーティーワイ リミテッド 軸位相制御機構

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