JP2002528199A - ホイールスケート用のブレーキ装置 - Google Patents
ホイールスケート用のブレーキ装置Info
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- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D55/00—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes
- F16D55/24—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with a plurality of axially-movable discs, lamellae, or pads, pressed from one side towards an axially-located member
- F16D55/26—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with a plurality of axially-movable discs, lamellae, or pads, pressed from one side towards an axially-located member without self-tightening action
- F16D55/36—Brakes with a plurality of rotating discs all lying side by side
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- A63C17/00—Roller skates; Skate-boards
- A63C17/04—Roller skates; Skate-boards with wheels arranged otherwise than in two pairs
- A63C17/06—Roller skates; Skate-boards with wheels arranged otherwise than in two pairs single-track type
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
- Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)
Abstract
(57)【要約】
本発明は、ホイールスケート用のブレーキ装置に関し、特に、インラインスケートに適するものに関する。このブレーキ装置は、少なくとも一対のブレーキディスク２１、２２により構成され、好ましくは２つのブレーキディスクのセットを交互に配置するものである。第１のディスク２２のセットはホイール１３のシャフト１２に取り付けられる一方、第２のディスク２１のセットはホイールのインナーハブ１９に取り付けられる。その第１のディスクセットはスケートフレームに固定されたシャフトの周囲で回転することはできず、第２のディスクセットはホイールと一緒に回転することができる。このディスクセットの双方共に、軸方向には自由に移動することができ、スケーターが足の外側に体重を移動することによって、第１、第２のブレーキセットの双方がスケートの内側に向かって互いを圧縮するように移動しブレーキをかけることができる。回転する第２のディスクセットと回転しない第１のディスクセットとの間の摩擦抵抗によって第２のディスクセットの回転速度を減速させる。ホイールに取り付けられている第２のブレーキセットが減速することにより、ホイールも同様に減速し、圧力が残っている場合には、ストップさせることができる。
Description
【０００１】
ホイールスケート用のブレーキ装置に関し、特に、インラインスケートに適す
るものに関する。
るものに関する。
【０００２】
インラインスケートは、最近の１０年あるいはそれ以前から大変流行っており
、ホイールスケートの従来の形式である伝統的なローラースケートにほとんど完
全に置き換わってしまっている。これらのスケートは、一般的なレクリエーショ
ンとして様々なグループに楽しまれており、特別なグループ、例えば、高度なス
ケーティングや曲芸的なスケーティングを行う、あるいはホッケーなどの運動競
技を行うグループによっても利用されて楽しまれている。
、ホイールスケートの従来の形式である伝統的なローラースケートにほとんど完
全に置き換わってしまっている。これらのスケートは、一般的なレクリエーショ
ンとして様々なグループに楽しまれており、特別なグループ、例えば、高度なス
ケーティングや曲芸的なスケーティングを行う、あるいはホッケーなどの運動競
技を行うグループによっても利用されて楽しまれている。
【０００３】 しかるに、インラインスケートのユーザは、ブレーキ装置による効果が足りな
いという一つの問題に直面する。その上、このインラインスケートやローラスケ
ートに設けるブレーキ装置の従来技術では、過度の単純化や大きな設計上の制限
をかけられる傾向がある。例えば、インラインスケートに設けられているブレー
キ装置は、大抵の場合、スケートの後ろ側のフレームに硬いゴム製のパッドを取
り付けただけのものであり、スケーターの足首をずっと曲げ続けて、そのブレー
キ用のパッドをグランドに接触させることにより、ブレーキングを達成すること
ができるものである。しかしながら、より運動能力に優れるものや、才能のある
スケーターには、あらゆる状況において、グランドにブレーキパッドを押し付け
るだけのものでは、遅いスピードの時にしか機能していないと感じるように思え
る。
いという一つの問題に直面する。その上、このインラインスケートやローラスケ
ートに設けるブレーキ装置の従来技術では、過度の単純化や大きな設計上の制限
をかけられる傾向がある。例えば、インラインスケートに設けられているブレー
キ装置は、大抵の場合、スケートの後ろ側のフレームに硬いゴム製のパッドを取
り付けただけのものであり、スケーターの足首をずっと曲げ続けて、そのブレー
キ用のパッドをグランドに接触させることにより、ブレーキングを達成すること
ができるものである。しかしながら、より運動能力に優れるものや、才能のある
スケーターには、あらゆる状況において、グランドにブレーキパッドを押し付け
るだけのものでは、遅いスピードの時にしか機能していないと感じるように思え
る。
【０００４】 ブレーキングの他の方法としては、スケーターが後ろに体重を懸けながら進行
方向に向かいつつ、１つのスケートをその進行方向に対して９０°に曲げて引き
ずる方法がある。しかしながら、スケートの引きずられ方が適切な姿勢でなく、
期待された角度の要求進路からスケートが離れていくようにホイールが回転する
と、悲惨な転倒が起こってしまう。
方向に向かいつつ、１つのスケートをその進行方向に対して９０°に曲げて引き
ずる方法がある。しかしながら、スケートの引きずられ方が適切な姿勢でなく、
期待された角度の要求進路からスケートが離れていくようにホイールが回転する
と、悲惨な転倒が起こってしまう。
【０００５】 さらに、時々行われる他のブレーキングの方法としては、ジグザグあるいはス
ラロームのパターンとなるように走行して、それぞれのターン毎にブレーキング
動作をする方法がある。また、スケートに取り付けたブレーキ部品に一端側を連
結するとともに、その他端側を手で操作できるアクチュエーターに接続したケー
ブルを用いるものも市販されており、そのアクチュエーターを動作させることに
よりそのケーブルがブレーキパッドをスケートのホイールあるいはグランドに押
し付けることができるようにしているものもある。
ラロームのパターンとなるように走行して、それぞれのターン毎にブレーキング
動作をする方法がある。また、スケートに取り付けたブレーキ部品に一端側を連
結するとともに、その他端側を手で操作できるアクチュエーターに接続したケー
ブルを用いるものも市販されており、そのアクチュエーターを動作させることに
よりそのケーブルがブレーキパッドをスケートのホイールあるいはグランドに押
し付けることができるようにしているものもある。
【０００６】 本発明は、前述のインラインスケート用のブレーキ装置の欠点に鑑みて、より
確実に、また、安全にブレーキングをかけることができるように改良したブレー
キ装置を提供することを目的とする。
確実に、また、安全にブレーキングをかけることができるように改良したブレー
キ装置を提供することを目的とする。
【０００７】
本発明に係る新規なブレーキ装置は、通常のスケーティング中のあらゆるわず
かな変化に対してもコントロールされたブレーキング動作をスケーターが行うこ
とができるようにするものである。このブレーキ装置は、少なくとも１枚のディ
スク、望ましくは複数枚のディスクを重ねて構成するのが望ましく、このブレー
キディスクは、スケート毎に、少なくとも１つのホイールの中心になるようにホ
イールベアリングの間に組み付けられている。そのブレーキディスクのうちのほ
ぼ半数は、ホイールハブまたはスリーブと一緒に回転可能に組み付けられてホイ
ールの中心に内装されている。その残りのディスクは、これら回転するディスク
と交互に配置されて、シャフトにスライドさせて被せたインナーハブの周囲に位
置決めされており、このシャフト、インナーハブ、およびそのインナーハブの周
囲に配置されたディスクは、固定されている。ホイールハブに取り付けられて回
転するディスクと、そして回転しないようにされているディスクの双方共に、軸
方向にわずかにスライドすることができるようにインナーハブに連結されている
。この回転可能なディスクは、ホイールハブのキー溝内を通って軸方向に移動す
ることができる一方、回転しないディスクはインナーハブに沿って軸方向に移動
することができるようになっている。
かな変化に対してもコントロールされたブレーキング動作をスケーターが行うこ
とができるようにするものである。このブレーキ装置は、少なくとも１枚のディ
スク、望ましくは複数枚のディスクを重ねて構成するのが望ましく、このブレー
キディスクは、スケート毎に、少なくとも１つのホイールの中心になるようにホ
イールベアリングの間に組み付けられている。そのブレーキディスクのうちのほ
ぼ半数は、ホイールハブまたはスリーブと一緒に回転可能に組み付けられてホイ
ールの中心に内装されている。その残りのディスクは、これら回転するディスク
と交互に配置されて、シャフトにスライドさせて被せたインナーハブの周囲に位
置決めされており、このシャフト、インナーハブ、およびそのインナーハブの周
囲に配置されたディスクは、固定されている。ホイールハブに取り付けられて回
転するディスクと、そして回転しないようにされているディスクの双方共に、軸
方向にわずかにスライドすることができるようにインナーハブに連結されている
。この回転可能なディスクは、ホイールハブのキー溝内を通って軸方向に移動す
ることができる一方、回転しないディスクはインナーハブに沿って軸方向に移動
することができるようになっている。
【０００８】 通常のスケーティング動作中には、スケーターは自分のスケートを約４５°の
角度で押し出したり戻したりする。このスケーティング中の押し出し時にはスケ
ートのホイールの内側に力をかけることになり、その結果、ホイールやブレーキ
ディスクがスケートの外側に向かって軸方向にスライドすることを強制すること
になる。その上、このスケーティング動作中にそのディスク同士が接触するかも
しれないが、これらディスクは相互に圧縮するように接触することはなく、この
ため、ブレーキング動作が実行されることはない。同様に、スケーターが走行す
る方向に向かってスケートのホイールにより惰性で進行しているとき、ブレーキ
ディスクはスケーティングの気紛れやスケーターの足や足首の位置に応じてある
程度は軸方向の前後に移動することもある。しかしながら、この場合にも同様に
、ブレーキディスクは相互に圧縮するように接触することはなく、ブレーキング
動作が起こってしまうことはない。
角度で押し出したり戻したりする。このスケーティング中の押し出し時にはスケ
ートのホイールの内側に力をかけることになり、その結果、ホイールやブレーキ
ディスクがスケートの外側に向かって軸方向にスライドすることを強制すること
になる。その上、このスケーティング動作中にそのディスク同士が接触するかも
しれないが、これらディスクは相互に圧縮するように接触することはなく、この
ため、ブレーキング動作が実行されることはない。同様に、スケーターが走行す
る方向に向かってスケートのホイールにより惰性で進行しているとき、ブレーキ
ディスクはスケーティングの気紛れやスケーターの足や足首の位置に応じてある
程度は軸方向の前後に移動することもある。しかしながら、この場合にも同様に
、ブレーキディスクは相互に圧縮するように接触することはなく、ブレーキング
動作が起こってしまうことはない。
【０００９】 スケーターは自分の足の外側に向かってスケートを進めることにより、自分の
足首を曲げて、本発明によるブレーキング動作を達成することができる。これに
よってホイールの底や内側から外側に乗り換えることができ、その結果、ホイー
ルとブレーキディスクが軸方向にスケートの内側に向かって移動する。スケータ
ーがブレーキングをかけている間中に自分の足をその位置に保持する時から、ブ
レーキディスクは単にスケートの内側に向かって軸方向に移動するだけでなく、
互いに圧縮することができ、その圧縮状態を継続することができる。このブレー
キディスクの圧縮によって、回転するディスクに回転しないディスクとの接触に
よる摩擦抵抗が与えられて、ホイールハブに連結されて回転するディスクの速度
が減速する。その回転するディスクが減速するにつれて、ハブやホイールも比例
して減速し、スケートのホイールは最終的には停止することになる。
足首を曲げて、本発明によるブレーキング動作を達成することができる。これに
よってホイールの底や内側から外側に乗り換えることができ、その結果、ホイー
ルとブレーキディスクが軸方向にスケートの内側に向かって移動する。スケータ
ーがブレーキングをかけている間中に自分の足をその位置に保持する時から、ブ
レーキディスクは単にスケートの内側に向かって軸方向に移動するだけでなく、
互いに圧縮することができ、その圧縮状態を継続することができる。このブレー
キディスクの圧縮によって、回転するディスクに回転しないディスクとの接触に
よる摩擦抵抗が与えられて、ホイールハブに連結されて回転するディスクの速度
が減速する。その回転するディスクが減速するにつれて、ハブやホイールも比例
して減速し、スケートのホイールは最終的には停止することになる。
【００１０】
図１において、インラインスケートのホイールシステムは、シャフト１２、ホ
イール１３、ベアリング１１、ベアリングシート３３、および、スケートフレー
ム１４で構成されており、図５に示すようなインラインスケート４０のホイール
システムに適用されている。このホイールは、ホイールハブ１８およびハブスリ
ーブ１９を内装しており、ベアリング１１がこのホイール１３をシャフト１２に
対して回転可能にするように嵌め込まれている。ハブスリーブ１９は、ホイール
ハブ１８と一体に形成してもよく、またはホイールハブ１８内にスライドさせて
取り付けるように分離されたスリーブとして作製してもよい。この方式は、シャ
フト１２に同軸になるように連結するインナーハブ３５に適用してもよい。ホイ
ール１３は、ホイールハブ１８内にシャフト１２を通して位置決めして取り付け
るとともに、そのシャフト１２をスケートフレーム１４の取付穴１６内に挿入し
て、そのシャフト１２に留具１７を固定することにより、スケートフレーム１４
に装着するようになっている。このような構成がインラインスケートのホイール
システムの基本構成である。
イール１３、ベアリング１１、ベアリングシート３３、および、スケートフレー
ム１４で構成されており、図５に示すようなインラインスケート４０のホイール
システムに適用されている。このホイールは、ホイールハブ１８およびハブスリ
ーブ１９を内装しており、ベアリング１１がこのホイール１３をシャフト１２に
対して回転可能にするように嵌め込まれている。ハブスリーブ１９は、ホイール
ハブ１８と一体に形成してもよく、またはホイールハブ１８内にスライドさせて
取り付けるように分離されたスリーブとして作製してもよい。この方式は、シャ
フト１２に同軸になるように連結するインナーハブ３５に適用してもよい。ホイ
ール１３は、ホイールハブ１８内にシャフト１２を通して位置決めして取り付け
るとともに、そのシャフト１２をスケートフレーム１４の取付穴１６内に挿入し
て、そのシャフト１２に留具１７を固定することにより、スケートフレーム１４
に装着するようになっている。このような構成がインラインスケートのホイール
システムの基本構成である。
【００１１】 本発明に係るブレーキ装置は、図１においては符号１０で示しており、インラ
インスケートのホイールシステム内に組み込むことができ、４輪の旧来のローラ
ースケートのホイールシステム内にも組み込むこともできる。このブレーキ装置
１０は、図３に示すディスク２１と図４に示すディスク２２の２セットから構成
するのが好ましい。１番目のディスク２１のセットは、各ディスク２１に形成さ
れているタブ２８がハブスリーブ１９に係合することにより、各ディスク２１が
ホイールと一緒に回転することができるようになっており、このタブ２８が図１
のａ−ａ方向から見たときの図２に示すキー溝３１内を通ってスライドすること
ができるようにホイール１３に連結されて、最も外側のディスク２１ａがホイー
ルハブスリーブショルダー２５により拘束されるようになっている。したがって
、このディスク２１は、ハブスリーブ１９に対して相対回転しないように係合さ
れつつ一緒に回転され、スケーティング中には、タブ２８が溝３１内を軸方向に
移動することもできる。このような動きは、後に本発明に係るブレーキ装置１０
を説明する際に重要事項である。
インスケートのホイールシステム内に組み込むことができ、４輪の旧来のローラ
ースケートのホイールシステム内にも組み込むこともできる。このブレーキ装置
１０は、図３に示すディスク２１と図４に示すディスク２２の２セットから構成
するのが好ましい。１番目のディスク２１のセットは、各ディスク２１に形成さ
れているタブ２８がハブスリーブ１９に係合することにより、各ディスク２１が
ホイールと一緒に回転することができるようになっており、このタブ２８が図１
のａ−ａ方向から見たときの図２に示すキー溝３１内を通ってスライドすること
ができるようにホイール１３に連結されて、最も外側のディスク２１ａがホイー
ルハブスリーブショルダー２５により拘束されるようになっている。したがって
、このディスク２１は、ハブスリーブ１９に対して相対回転しないように係合さ
れつつ一緒に回転され、スケーティング中には、タブ２８が溝３１内を軸方向に
移動することもできる。このような動きは、後に本発明に係るブレーキ装置１０
を説明する際に重要事項である。
【００１２】 ２番目のブレーキディスク２２のセットは、上述のようにシャフト１２の周囲
に同軸になるように被せたインナーハブ３５にスライド可能に連結されており、
図４に示すように、ディスク２２は、中心に２つのＤ文字の形（Ｄ文字を２つ背
中合わせにした形）の挿通穴が開口する環状に形成され、また、図２に示されて
いるように、シャフト１２の中央付近の断面（インナーハブ３５の断面）もディ
スク２２の２つのＤ文字形状の挿通穴にちょうど嵌めて通すことができるように
２つのＤ文字の形状になるように形成されている（形成されることによりシャフ
ト１２にスライド可能にかつ回転しないように取り付けられている）。この異形
の継手でシャフト１２の固定部品としてスケートフレーム１４に取り付けるのは
、ディスク２２がディスク２１に連れて車輪と一緒に回転してしまわないように
するためである。しかしながら、そのディスク２２はディスク２１と同様にイン
ナーハブ３５と一緒に軸方向に移動することができる。このディスク２２の軸方
向への移動は、インナーハブのショルダー２６によって制限されるようになって
いる。ディスク２１が溝３１により軸方向へ移動するのと同様に、このディスク
２２がインナーハブ３５に沿って軸方向へ移動することはブレーキ装置１０にお
いて重要な役割を果たす。
に同軸になるように被せたインナーハブ３５にスライド可能に連結されており、
図４に示すように、ディスク２２は、中心に２つのＤ文字の形（Ｄ文字を２つ背
中合わせにした形）の挿通穴が開口する環状に形成され、また、図２に示されて
いるように、シャフト１２の中央付近の断面（インナーハブ３５の断面）もディ
スク２２の２つのＤ文字形状の挿通穴にちょうど嵌めて通すことができるように
２つのＤ文字の形状になるように形成されている（形成されることによりシャフ
ト１２にスライド可能にかつ回転しないように取り付けられている）。この異形
の継手でシャフト１２の固定部品としてスケートフレーム１４に取り付けるのは
、ディスク２２がディスク２１に連れて車輪と一緒に回転してしまわないように
するためである。しかしながら、そのディスク２２はディスク２１と同様にイン
ナーハブ３５と一緒に軸方向に移動することができる。このディスク２２の軸方
向への移動は、インナーハブのショルダー２６によって制限されるようになって
いる。ディスク２１が溝３１により軸方向へ移動するのと同様に、このディスク
２２がインナーハブ３５に沿って軸方向へ移動することはブレーキ装置１０にお
いて重要な役割を果たす。
【００１３】 ブレーキ装置１０は次の通りに機能する。スケーターは普通に前方に進むとき
には、進行方向に足を平行にして惰性で走行したり、ホイール１３の内側を使っ
て押し出しまたは押し戻すことを交互に積極的に行ってスケーティングをする。
惰性で走行する間には、ディスク２１はブレーキ動作を起こすことなくホイール
１３と一緒に回転できるように、ホイール１３やディスク２１、２２には十分な
遊びが存在する一方、積極的にスケーティング動作を行う間には、スケーターは
ホイール１３の内側を押し付けたり離したりする。これによって車輪全体、すな
わち、ホイール１３、ベアリングシート３３、ホイールハブ１９、ホイールハブ
スリーブショルダー２５、およびディスク２１、２２が図１中において矢印Ａで
示すスケートの外側に向かう軸方向に移動する。この軸方向の動きは、ベアリン
グシート３３とインナーハブ３５の間を滑ることが許容されている。このホイー
ルハブショルダー２５の軸方向の動きは、インナーハブショルダー２６との間の
軸方向のスペースにより増加し、これによって、ディスク２１の制限されていな
い回転が許可されている。その結果、惰性による走行や普通のスケーティング動
作でブレーキが効いてしまうことがない。
には、進行方向に足を平行にして惰性で走行したり、ホイール１３の内側を使っ
て押し出しまたは押し戻すことを交互に積極的に行ってスケーティングをする。
惰性で走行する間には、ディスク２１はブレーキ動作を起こすことなくホイール
１３と一緒に回転できるように、ホイール１３やディスク２１、２２には十分な
遊びが存在する一方、積極的にスケーティング動作を行う間には、スケーターは
ホイール１３の内側を押し付けたり離したりする。これによって車輪全体、すな
わち、ホイール１３、ベアリングシート３３、ホイールハブ１９、ホイールハブ
スリーブショルダー２５、およびディスク２１、２２が図１中において矢印Ａで
示すスケートの外側に向かう軸方向に移動する。この軸方向の動きは、ベアリン
グシート３３とインナーハブ３５の間を滑ることが許容されている。このホイー
ルハブショルダー２５の軸方向の動きは、インナーハブショルダー２６との間の
軸方向のスペースにより増加し、これによって、ディスク２１の制限されていな
い回転が許可されている。その結果、惰性による走行や普通のスケーティング動
作でブレーキが効いてしまうことがない。
【００１４】 ブレーキをかけるためには、そのような動作においてスケーターの体重がホイ
ール１３の外側にかかるように、スケーターは体重移動をしなければならない。
スケーターはこれを行うために望ましくはスケートを走行する方向に向けて平行
にした後に、スケーターの体重がスケートの外側に乗っかって転がっていくよう
に足首を外側に曲げる。あるいは、スケーターがつま先をわずかに内側に向けて
スノープラウ位置（snow plow position）にすることにより、ブレーキ装置１０
を作動させることができる。このスケーターのホイール１３の外側へ体重を移動
させることによってホイール全体、すなわち、ホイール１３がベアリングシート
３３、ホイールハブ１９．ホイールハブスリーブショルダー２５、ディスク２１
、２２を静止しているインナーハブショルダー２６に向かって移動させる。この
ホイールハブスリーブショルダー２５とインナーハブショルダー２６との間の狭
い隙間における、ホイールハブスリーブショルダー２５のインナーハブショルダ
ー２６に向かう軸方向の動きが、ディスク２１、２２をインナーハブショルダー
２６に接触させて圧縮する。このディスク２１、２２は、スケーターが体重をス
ケートの外側にかけている間中、圧縮されたままになる。このディスク２１、２
２がこの動作により圧縮されているとき、ディスク２１の回転速度は、ディスク
２１ａとホイールハブスリーブショルダー２５との間の摩擦抵抗や、残りのディ
スク２１と回転していないディスク２２との間の摩擦抵抗により減速される。こ
のディスク２１の回転速度の減少によって、ディスク２１とホイール１３とがタ
ブ２８とキー溝３１で連結されてからそのホイール１３の回転速度が釣り合うよ
うに減少することになる。そのスケーターがホイール１３の外側に圧力をかける
ことを維持する場合には、ディスク２１は最終的にはその回転を止める、それに
よってホイール１３は回転を止め、それによってスケーターは止まることができ
る。
ール１３の外側にかかるように、スケーターは体重移動をしなければならない。
スケーターはこれを行うために望ましくはスケートを走行する方向に向けて平行
にした後に、スケーターの体重がスケートの外側に乗っかって転がっていくよう
に足首を外側に曲げる。あるいは、スケーターがつま先をわずかに内側に向けて
スノープラウ位置（snow plow position）にすることにより、ブレーキ装置１０
を作動させることができる。このスケーターのホイール１３の外側へ体重を移動
させることによってホイール全体、すなわち、ホイール１３がベアリングシート
３３、ホイールハブ１９．ホイールハブスリーブショルダー２５、ディスク２１
、２２を静止しているインナーハブショルダー２６に向かって移動させる。この
ホイールハブスリーブショルダー２５とインナーハブショルダー２６との間の狭
い隙間における、ホイールハブスリーブショルダー２５のインナーハブショルダ
ー２６に向かう軸方向の動きが、ディスク２１、２２をインナーハブショルダー
２６に接触させて圧縮する。このディスク２１、２２は、スケーターが体重をス
ケートの外側にかけている間中、圧縮されたままになる。このディスク２１、２
２がこの動作により圧縮されているとき、ディスク２１の回転速度は、ディスク
２１ａとホイールハブスリーブショルダー２５との間の摩擦抵抗や、残りのディ
スク２１と回転していないディスク２２との間の摩擦抵抗により減速される。こ
のディスク２１の回転速度の減少によって、ディスク２１とホイール１３とがタ
ブ２８とキー溝３１で連結されてからそのホイール１３の回転速度が釣り合うよ
うに減少することになる。そのスケーターがホイール１３の外側に圧力をかける
ことを維持する場合には、ディスク２１は最終的にはその回転を止める、それに
よってホイール１３は回転を止め、それによってスケーターは止まることができ
る。
【００１５】 効果的なブレーキングのためには、ブレーキ装置１０はスケートの少なくとも
２つのホイールに内装させるべきである。ほとんどのインラインスケートは１つ
のスケートにつき４つのホイールを備えており、そのブレーキ装置１０は真中の
２つのホイールに位置させるのが好ましい。その上、ディスクとして適した材質
および／または２つのディスクのセットの間における摩擦係数の高低の設定をブ
レーキ力の精度や大きさををコントロールするために考慮すべきである。本発明
の発明者は容易に利用することができる硬化させたバネ鋼からディスクを製造す
るのが有効なブレーキングの結果を得られることを直ちに見出した。
２つのホイールに内装させるべきである。ほとんどのインラインスケートは１つ
のスケートにつき４つのホイールを備えており、そのブレーキ装置１０は真中の
２つのホイールに位置させるのが好ましい。その上、ディスクとして適した材質
および／または２つのディスクのセットの間における摩擦係数の高低の設定をブ
レーキ力の精度や大きさををコントロールするために考慮すべきである。本発明
の発明者は容易に利用することができる硬化させたバネ鋼からディスクを製造す
るのが有効なブレーキングの結果を得られることを直ちに見出した。
【００１６】 本発明の好ましい具体例としては、ホイール１３と一緒に回転するハブスリー
ブ１９の複数のディスク２１とシャフト１９にスライド可能に連結された複数の
ディスク２２を使用するものとして説明するが、１つのディスク２１と１つのデ
ィスク２２のみによってもブレーキングを達成することができる。他の機構とし
ては、ショルダー２５、２６の間の軸方向のスペースを狭くしつつホイールにブ
レーキをかけるものとして使用することができる。
ブ１９の複数のディスク２１とシャフト１９にスライド可能に連結された複数の
ディスク２２を使用するものとして説明するが、１つのディスク２１と１つのデ
ィスク２２のみによってもブレーキングを達成することができる。他の機構とし
ては、ショルダー２５、２６の間の軸方向のスペースを狭くしつつホイールにブ
レーキをかけるものとして使用することができる。
【００１７】 さらにまた、このような高度化された技術が十分に理解され、また、ここで図
解付きで説明した具体例のバリエーションを熟考することにより、ここに提示し
た発明の思想や目的から出発したものを創作することができる。それ故、前述の
説明は一例に過ぎず、真の発明の思想や目的は特許請求の範囲の記載により決定
される。
解付きで説明した具体例のバリエーションを熟考することにより、ここに提示し
た発明の思想や目的から出発したものを創作することができる。それ故、前述の
説明は一例に過ぎず、真の発明の思想や目的は特許請求の範囲の記載により決定
される。
図１は本発明に係るブレーキ装置の要部構成を示す一部断面図 図２は本発明に係るブレーキ装置の図１に示す要部構成と交叉するａ−ａ断面
図 図３は本発明に係るスケートの車軸と一緒に回転するブレーキディスクのブレ
ーキ装置における側面図 図４は本発明に係るスケートの車軸と一緒に回転しないブレーキディスクのブ
レーキ装置における側面図 図５は本発明に係るブレーキ装置を組み込んだインラインスケートの斜視図
図 図３は本発明に係るスケートの車軸と一緒に回転するブレーキディスクのブレ
ーキ装置における側面図 図４は本発明に係るスケートの車軸と一緒に回転しないブレーキディスクのブ
レーキ装置における側面図 図５は本発明に係るブレーキ装置を組み込んだインラインスケートの斜視図
【手続補正書】
【提出日】平成１３年５月２４日（２００１．５．２４）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項１
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項８
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項９
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項１１
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アヴィラ ジョージ エドワード アメリカ合衆国 コネチカット州 06331 カンタベリー バック ヒル ロード 21 Ｆターム(参考） 3D012 BB01 3J058 AA44 AA48 AA53 AA58 AA70 AA79 AA87 CB13 CC06 CC76 FA09 【要約の続き】 減速することにより、ホイールも同様に減速し、圧力が 残っている場合には、ストップさせることができる。
Claims (14)
- 【請求項１】 ホイール付きスケート用のブレーキ装置において、 スケートフレームに固定して連結されたシャフトには第１のショルダー部を固
定するとともにホイールを回転可能に取り付け、 前記ホイールには第２のショルダー部を有する部品を前記第１のショルダー部
との間の軸方向のスペースを形成するように取り付け、 前記軸方向のスペースの縮小に応じて前記ホイールにブレーキをかけるブレー
キング機構を設けたことを特徴とするホイールスケート用のブレーキ装置。 - 【請求項２】 前記ブレーキ機構において、複数のブレーキディスクを前記スペース内を軸方
向にスライド可能に配置したことを特徴とする請求項１に記載のホイールスケー
ト用のブレーキ装置。 - 【請求項３】 前記ブレーキディスクのうちの少なくとも１つは前記ホイールと一緒に回転す
るように連結されるとともに、前記ブレーキディスクのうちの他の少なくとも１
つは前記ホイールと一緒に回転しないように前記シャフトに連結されたことを特
徴とする請求項１に記載のホイールスケート用のブレーキ装置。 - 【請求項４】 第１のディスクのセットの複数が前記ホイールと一緒に回転するように連結さ
れるとともに、第２のディスクのセットの複数は前記第１のディスクセットと交
互になるように配置されて前記ホイールと一緒に回転しないように前記シャフト
に連結されたことを特徴とする請求項３に記載のホイールスケート用のブレーキ
装置。 - 【請求項５】 前記第２のショルダー部を有して前記第１のショルダー部との間の軸方向のス
ペースを形成するように前記ホイールに取り付けられる部品は、ハブスリーブに
対して分離可能に、かつ、移動可能に前記ホイールに装着することができるよう
に構成したことを特徴とする請求項１に記載のホイールスケート用のブレーキ装
置。 - 【請求項６】 前記ショルダー部の間の前記スペースは、スケーターの足の外側へのスケータ
ーの体重移動により狭くなり、 この前記スペースを狭くすることによって、前記第１のショルダー部が前記ブ
レーキディスクを前記第２のショルダー部に向かって一緒にするように圧縮し、 このブレーキディスクの圧縮によってホイールの回転速度が減速することを特
徴とする請求項２に記載のホイールスケート用のブレーキ装置。 - 【請求項７】 前記ブレーキディスクは硬化処理をしたバネ鋼から作製したことを特徴とする
請求項２に記載のホイールスケート用のブレーキ装置。 - 【請求項８】 スケートフレームに固定されたシャフトと、前記シャフトに同軸に連結されて
ショルダー部を有するインナーハブと、前記シャフトに取り付けられてホイール
ハブにショルダー部を有するホイールと、前記シャフトに対してスライド可能に
連結された第１のブレーキディスクのセットと、前記第１のブレーキディスクセ
ットの間に交互になるように配置されて前記ホイールと一緒に回転するように前
記ホイールハブに取り付けられた第２のブレーキディスクのセットと、を備える
ホイールスケートのブレーキング操作方法であって、 まず、スケーターの体重を足の外側に移動することにより、スケーターの体重
を前記ホイールの外側に位置させて、前記第１のディスクセットおよび前記第２
のディスクセットを前記インナーハブのショルダー部と前記ホイールハブのショ
ルダー部との間で圧縮し、その結果、第２のディスクセットの回転を停止させて
、前記ホイールの回転を停止させることを特徴とするホイールスケートのブレー
キング操作方法。 - 【請求項９】 スケートフレームにホイールを回転可能に取り付けるホイール付きスケートに
おいて、 前記フレームに連結した部材と前記ホイールの１つに連結した部材との間の軸
方向のスペースを広げて、 前記スペースの縮小に応じて前記ホイールの１つにブレーキをかけるブレーキ
ング機構を構成したことを特徴とするホイールスケート。 - 【請求項１０】 前記ブレーキング機構を前記スペースに配設したことを特徴とする請求項９に
記載のホイールスケート。 - 【請求項１１】 前記ブレーキング機構を複数のブレーキディスクにより構成したことを特徴と
する請求項１０に記載のホイールスケート。 - 【請求項１２】 前記スペースは１つの前記ホイール内に形成することを特徴とする請求項９に
記載のホイールスケート。 - 【請求項１３】 前記１つのホイールは前記フレームに固定されたシャフトに回転可能に取り付
けられて、前記ブレーキング機構は当該ホイールの前記スペース内に配設した複
数のブレーキディスクにより構成され、前記ブレーキディスクのうちの少なくと
も１つは前記１つのホイールに一緒に回転するように連結されるとともに、前記
ブレーキディスクのうちの他の少なくとも１つは前記１つのホイールと一緒に回
転しないように前記シャフトに連結されたことを特徴とする請求項１２に記載の
ホイールスケート。 - 【請求項１４】 前記ディスクは、前記１つのホイールと一緒に回転するように当該ホイールに
連結される第１のブレーキディスクセット、および、前記１つのホイールと一緒
に回転しないように前記シャフトに連結される第２のブレーキディスクセットに
より構成したことを特徴とする請求項１３に記載のホイールスケート。
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|---|---|---|---|
| US09/177,656 US6102168A (en) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | Brake system for wheeled skates |
| US09/177,656 | 1998-10-23 | ||
| PCT/US1999/024126 WO2000024483A1 (en) | 1998-10-23 | 1999-10-18 | Brake system for wheeled skates |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002528199A true JP2002528199A (ja) | 2002-09-03 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000578083A Pending JP2002528199A (ja) | 1998-10-23 | 1999-10-18 | ホイールスケート用のブレーキ装置 |
Country Status (4)
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|---|---|
| US (1) | US6102168A (ja) |
| EP (1) | EP1123145A4 (ja) |
| JP (1) | JP2002528199A (ja) |
| WO (1) | WO2000024483A1 (ja) |
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| US7455305B2 (en) * | 2005-12-12 | 2008-11-25 | Alex Bellehumeur, Trustee of the Alex Bellehumeur Family Trust dated August 24, 1988 | Vertically reciprocating skate brake |
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-
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-
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- 1999-10-18 WO PCT/US1999/024126 patent/WO2000024483A1/en not_active Application Discontinuation
- 1999-10-18 JP JP2000578083A patent/JP2002528199A/ja active Pending
- 1999-10-18 EP EP99952010A patent/EP1123145A4/en not_active Withdrawn
Also Published As
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|---|---|
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