JP2002527546A - 改良された低温圧縮永久歪を有するエラストマー性ポリマーの車両の部品 - Google Patents

改良された低温圧縮永久歪を有するエラストマー性ポリマーの車両の部品

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JP2002527546A JP2000575917A JP2000575917A JP2002527546A JP 2002527546 A JP2002527546 A JP 2002527546A JP 2000575917 A JP2000575917 A JP 2000575917A JP 2000575917 A JP2000575917 A JP 2000575917A JP 2002527546 A JP2002527546 A JP 2002527546A
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Abstract

(57)【要約】 エチレン、α−オレフィン、ジエンモノマーエラストマー性ポリマーをベースとする自動車部品は、優れた低温圧縮永久歪を示す。以前は、非晶質領域におけるこのような圧縮永久歪性能は、一旦非晶質領域に到達すると、エチレン含量には応答しないと考えられていた。しかし、特定の範囲内では、エチレン含量は、非晶質領域であっても、低温圧縮永久歪に影響を有することが示された。これらの自動車部品は、極度の周囲温度であり得るところで特に有用である。好ましい態様においては、本発明は、エチレン、α−オレフィン、ジエンエラストマー性ポリマーを含む、ブレーキ部品又はベルトのような車両部品である。エラストマー性ポリマーは、低いエチレン含量を有し、そして、エラストマー性ポリマーをベースとするコンパウンドから製造される車両部品は、改良された低温永久歪を有するであろう。車両部品は、エラストマー性ポリマーであって、ポリマーが、50乃至60モル%の範囲で存在するエチレン、0.2乃至5モル%の範囲で存在するエチリデンノルボルネン、そしてプロピレン、ヘキセン−1、及びオクテン−1から選択されるα−オレフィンを有し、α−オレフィンは、エラストマー性ポリマーの残部を構成するエラストマー性ポリマーを含む。エラストマー性ポリマーのエチレン組成分布は、ポリマー画分の90%において、エチレンが±4重量%を越えないように変動するようなものである。Mw/Mnは、2乃至4の範囲であり、内部粘度は1.2乃至3.2の範囲であり、125℃におけるムーニー粘度(1+4)は10乃至80の範囲であろう。車両部品は、−40℃において、80%未満の瞬間圧縮永久歪を有するであろう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明の態様は、一般に、成型された又は押出されたエラストマー性の車両の
部品の分野に関する。より特定すると、本発明は、改良された低温圧縮永久歪を
示すエラストマー性ポリマーコンパウンドを使用する車両の部品に向けられてい
る。これらのエラストマー性ポリマーは、一般に、エチレン、α−オレフィン、
エチリデンノルボルネンタイプのものである。
【0002】 背景 近年、車両の部品の性能要求は、より長期間にわたってより高い性能を必要と
することが標準となっているために、変化しつつある。加えて、車両の生産がま
すます世界的な市場に向けられるにつれ、世界での位置に関係するかもしれない
ので、性能の極限がより重要となってきている。例えば、北の地方においては、
極度に低い周囲温度が、自動車の部品のほとんどにより経験され得るであろう。
これらの低温下では、ゴム部品は、正確な機能を保証するために、本来の柔軟性
のほとんどを維持しなければならない。例えば、ブレーキ・シールのような車両
の部品は、エンジンが止まっている間は圧縮様式で保持され得る。極度に低い周
囲温度条件において、長時間の後、エンジンをかけるときには、その部品は、そ
のシール性を保持することが要求されるであろう。エンジンをかけ、ウォームア
ップした後、エンジン室の温度は、大部分の地方と実質的になるであろう。した
がって、ほとんどの自動車部品の低温での性能の仕様は、一般に、最も極度の周
囲条件により固定され、これに対し、高温の仕様は、普通はエンジンの作動温度
又はその部品の作動条件により固定される。
【0003】 一般に、作動の後に車両が停止し、作動の間経験されるような外部からの空気
の流れからの冷却が行われないときには、エンジン室の温度は、120℃に到達
し得、そしてしばしば140℃又は150℃にさえ到達し得る。このような極度
の温度(高い又は低い)は、日常の車両の使用におけるような比較的短い期間耐
久するとしても、又は、特に車両の寿命の間のような長い期間耐久するとしても
、エンジン室における全ての部品に付加的なストレスを与え又は要求をする。エ
ンジン室のためのエラストマーコンパウンドは、第一に、これらの温度において
使用されなければならず、さらに、10年又は200,000マイル(約312
,800km)超に延長された車両の寿命の全て又は大部分に亘って有用な寿命
を維持しなければならない。
【0004】 このような低い温度は、ゴム製造者及びエラストマー性ポリマー製造者が自動
車部品及び自動車製造者の要求に合致することを試みるとき、それらの者に最高
の実質的な挑戦を提供する。良好な低温特性は、一般に、加硫された部品の架橋
の密度に加え、ポリマーの結晶化度の程度により制御され、そして、プロセス油
のようなコンパウンド中の成分の存在は、最終部品のガラス転移温度(Tg)に
影響し得る。同様の特性のいくつかは、また、引張強度、伸び、及び引裂強度の
ような他の重要な特性を制御する。したがって、ポリマー組成、コンパウンド処
方及び架橋密度を最適化することは重要である。これらのうちで、ポリマー組成
は、ポリマーに富む処方になる傾向があるブレーキ・シールのような部品の低温
圧縮永久歪へ最も大きく影響する。
【0005】 米国特許第5,698,651号は、高い加硫速度で、卓越した押出し成形性
、熱エイジング耐性、及び低温柔軟性を有すると主張されているエチレンコポリ
マーゴムを示唆する。コポリマーゴムは、エチレン及び3乃至20の炭素原子を
有するα−オレフィンに由来する単位を含む。コポリマーは、付加的に、炭素−
炭素二重結合に沿ってメタロセン触媒により重合可能な炭素−炭素二重結合を非
共役ポリエンに由来する単位を、0.1乃至10モル%含む。コポリマーは、炭
素−炭素二重結合に沿ってメタロセン触媒により重合可能な炭素−炭素二重結合
を一分子中に二つ含む非共役ポリエンに由来する単位を0.1乃至3モル%含む
。しかし、この文献は、炭素−炭素二重結合に沿ってメタロセン触媒により重合
可能な炭素−炭素二重結合を一分子中に一つ含む非共役ポリエンに、両端にビニ
ルを有する鎖ポリエンは含まれないことを喚起している。
【0006】 従って、配合して、低温圧縮永久歪に対する改良された耐性を有する車両部品
を提供することのできる、エラストマー性ポリマー物質についての市場の需要が
存在する。
【0007】要約 本発明者らは、ポリマーが低いエチレン含量、狭い分子量分布、及び狭いエチ
レン組成分布を有する、エチレン、α−オレフィン、エチリデンノルボルネンエ
ラストマー性ポリマーを含むコンパウンドから製造された車両部品が、これらの
条件のすべてが存在しない、エチレン、α−オレフィン、非共役ジエンエラスト
マー性ポリマーから製造された車両部品に比べて、一般に、低温圧縮永久歪に対
する改良された耐性を有するであろうことを発見した。
【0008】 加えて、エチレン、α−オレフィン、エチリデンノルボルネンエラストマー性
ポリマー及びこれらのエラストマー性ポリマーをベースとするコンパウンドから
製造された車両部品は、上記の、エチレン、α−オレフィン、非共役ジエンエラ
ストマー性ポリマー類よりも早い硬化速度、及び改良された(高い)硬化状態を
示すであろう。
【0009】 本発明は、少なくとも部分的に、エチレン、α−オレフィン、ジエンエラスト
マー性ポリマーを含む車両部品であって、エラストマー性ポリマーは低いエチレ
ン含量を有し、当該車両部品は、改良された低温圧縮永久歪を有し、 a)エラストマー性ポリマー中に、エラストマー性ポリマーの総モル数に基づい
て50乃至60モル%(40乃至50重量%)の範囲で存在するエチレン、 b)エラストマー性ポリマー中に、エラストマー性ポリマーの総モル数に基づい
て0.1乃至5モル%の範囲で存在するエチリデンノルボルネン又はビニルノル
ボルネンのいずれかから本質的になるジエン、 c)α−オレフィンが、エラストマー性ポリマーの残部を構成する、プロピレン
、ヘキセン−1、オクテン−1、及びこれらの組み合わせからなる群から選択さ
れるα−オレフィン、 を含む、車両部品を含む。
【0010】 エラストマー性ポリマーにおいて、エチレン組成分布は、ポリマー画分中の9
0%において、エチレンが、バルクポリマーのエチレン組成から、±3重量%、
好ましくは±2%、より好ましくは±1%を超えずに変動するようなものである
。エラストマー性ポリマーのMw/Mnは、2乃至8、好ましくは2乃至5、よ
り好ましくは2乃至4、最も好ましくは2.5乃至3.5の範囲である。135
℃でデカリン中で測定したエラストマー性ポリマーの内部粘度は、1.2乃至3
.2の範囲内である。エラストマー性ポリマーの125℃におけるムーニー粘度
(1+4)は、10乃至80、好ましくは15乃至40、より好ましくは20乃
至30の範囲である。車両部品は、80%未満、好ましくは75%未満、より好
ましくは70%未満の、−40℃における瞬間圧縮永久歪を有する。これらの圧
縮永久歪は、充分に硬化された部品を仮定する。
【0011】 本発明のこれらの及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の説明、添付する特
許請求の範囲、および付随する図面を参照にしてよりよく理解されるであろう:
【0012】説明 本発明の種々の態様は、エチレン、α−オレフィン、エチリデンノルボルネン
エラストマー性ポリマーコンパウンドから製造される車両部品の特定の種類、及
びそれらの使用に関する。例えば、より高いエチレン含量、より広いエチレン組
成分布、より広い分子量分布、これらの特性の組み合わせなどを含むエチレン、
α−オレフィン、非共役ジエンエラストマー性ポリマー及びこれらのエラストマ
ー性ポリマーに由来するコンパウンドのような以前より入手可能な物質から製造
される成型された及び/又は押出された部品をベースとする車両部品よりも、こ
れらの車両は、低温圧縮永久歪に対する改良された耐性を示す。
【0013】 本発明の範囲内である、車両部品などの製造に使用するための特定の好ましい
エラストマー性ポリマー、そのエラストマーを製造するための好ましい方法、及
び成型された又は押出された部品の好ましい使用の詳細な説明は、以下のとおり
である。
【0014】 当業者は、これらの好ましい態様に対する数多くの修飾を、本発明の範囲から
離れることなく行うことができることを正しく理解するであろう。例えば、車両
部品の特性は、本発明のエラストマー性ポリマーの特徴の例示のために使用され
るが、エラストマー性ポリマーは、数多くの他の用途を有し、そして、ビルディ
ング・ガスケット、電気装置における絶縁体などのような他の部品において、同
様の改良された低温圧縮永久歪を提供するであろう。記載が具体的であるという
程度まで、これは、本発明の好ましい態様を例示する目的のためのものであり、
本発明をこれらの具体的態様に限定するものとして捕られてはならない。
【0015】 説明において小見出しを使用するのは、助けとなることを意図するものであっ
て、いずれにせよ、本発明の範囲を制限することは意図されていない。
【0016】導入 本発明者らは、狭い分子量分布、狭いエチレン組成分布のエラストマー性ポリ
マー類のエチレン含量は、エラストマーポリマー類の低温圧縮永久歪、あるいは
エラストマー性ポリマーをベースとするコンパウンドの又はいずれかをベースと
する車両部品における低温圧縮永久歪に、実質的な効果を有することができるこ
とを発見した。従来では、一旦エラストマー性ポリマーのエチレン含量は70モ
ル%未満までいくと、非晶質領域へ到達し、試験における低温での圧縮永久歪の
ような性能は、「非晶質」領域により限定されるとみなされ、そして、この領域
内ではエチレン含量によって変化しないと理解されていた。この非晶質領域は、
例えば、示差走査熱量計(DSC)の軌跡において、融解又は冷凍ピークがない
ことを通して証明され得る。しかし、本発明者らは、非晶質領域におけるエチレ
ン含量が低温性能に重要であるばかりではなく、低温特性が最適な値に到達する
、エチレン含量及びエチレン組成分布の範囲が存在することをも発見した。
【0017】エチレン含量 具体的には、本発明者らは、80モル%未満、好ましくは70モル%未満、よ
り好ましくは60モル%未満のエチレン含量を維持することが、低温圧縮永久歪
を改良しそして維持するために必要な重要な属性の一つであることを見出した。
より具体的には、40乃至50重量%(50乃至60モル%)の範囲内のエチレ
ン含量が、最も好ましい。従来は、エチレン、α−オレフィン、非共役ジエンエ
ラストマー性ポリマーの低温圧縮永久歪は、ガラス移転温度(Tg)により制御
される。同様に、Tgは、結晶化度の関数として知られており、これも同様に、
これらのポリマーのエチレン含量により制御される。結晶性ポリマー類は、一般
に検出可能なDSCの溶融及び冷凍特性(ピーク)を十分にはっきりとさせる。
これらのピークは、一般に、60重量%未満のエチレン含量において、無意味な
レベルに到達する傾向にある。これらのエチレン含量未満のエラストマー性ポリ
マーは、非晶質であり、及び、一般に非晶質であると考えられており、そしてエ
チレン含量は、非晶質の限界未満で変化し得るので、価値のある効果を有さない
と考えられていた。
【0018】 これに対し、本発明者らは、低温特性、最も特定すると、低温圧縮永久歪は、
非晶質領域においても、エチレン含量及びその分布により、かなりの程度で影響
されることを発見した。
【0019】エチレン組成分布 エチレン組成分布は、伝統的には、溶媒/非溶媒滴定法により得られ、これを
以下に説明する。
【0020】 5gのポリマーを500mlのヘキサン又はシクロヘキサンへ、室温において
、穏やかに撹拌しながら溶解させる。溶液全体を、150メッシュのステンレス
鋼スクリーンを通して注ぐことにより不溶部分をろ去し、そして、乾燥させる。
可溶部分(上清溶液)に、溶液が濁るまで、2−プロパノールを滴下する。約1
ml以上の2−プロパノールを添加し、溶液を5分間放置する。溶液全体を、1
50メッシュのステンレス鋼スクリーンを通してろ過し、そして残渣を分離して
乾燥させる。さらなる分別が望ましい場合、ほとんどのポリマーが沈澱するまで
、上記の方法を繰り返し、追加の画分(通常、5又は6まで)を生じさせる。不
溶性の部分及び残渣について、組成(エチレン及びジエン)をFTIRで分析し
、そしてバルク試料の組成と比較する。
【0021】 組成の分布の狭さは、一般に、そのように生成された画分の90%をさしてい
い、バルクポリマーのエチレン含量%の±4%以内、好ましくは±3%以内、よ
り好ましくは±2%以内、最も好ましくは±1%以内の組成を有するであろう。
【0022】内部粘度 本発明のエラストマー性ポリマーの内部粘度は、135℃においてデカリン中
で測定して、1.2乃至3.2の範囲、より好ましくは1.5乃至2.5の範囲
、及び最も好ましくは1.7乃至2.3の範囲であろう。
【0023】ムーニー粘度 エラストマー性ポリマーの125℃におけるムーニー粘度(1+4)は、10
乃至80、好ましくは15乃至40、より好ましくは20乃至30の範囲である
【0024】エチレン、α−オレフィン、エチリデンノルボルネン、エラストマー性ポリマー
成分 エチレン、α−オレフィン、エチリデンノルボルネン、エラストマー性ポリマ
ー成分は、ポリマーの総モル数に基づき、40乃至90モル%のエチレン範囲、
好ましくは40乃至70モル%の範囲、より好ましくは50乃至60モル%の範
囲でエチレンを含む。
【0025】 エラストマー性ポリマーは、ジエンを、0.1乃至5モル%の範囲、好ましく
は0.2乃至5.0モル%の範囲、より好ましくは1.0乃至2.5モル%の範
囲、さらにより好ましくは1.3乃至2.0モルの範囲、最も好ましくは1.4
乃至1.8モル%の範囲で含む。ジエンは、エチリデンノルボルネン又はビニル
ノルボルネンから本質的になり、これらのジエンの混合物は、本発明の態様とし
て意図されることはない。エラストマー性ポリマーの残部は、一般に、プロピレ
ン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−1ペンテン、オクテン−1、デセ
ン−1、これらの組み合わせなどからなる群から選択されるα−オレフィンで構
成されるであろう。好ましいα−オレフィンは、プロピレン、ヘキセン−1、オ
クテン−1及びこれらの組み合わせである。α−オレフィン(単数)又はα−オ
レフィン(複数)は、エラストマー性ポリマー中に、10乃至50モル%、好ま
しくは30乃至50モル%、より好ましくは40乃至60モル%の範囲で存在し
得る。
【0026】 用語及び試験の定義:
【表1】
【0027】他の車両コンパウンド成分 本発明の種々の態様のエラストマー性ポリマーをベースとして製造された車両
部品は、エラストマー性ポリマー又はポリマー類に加えて、当業者に周知の成分
を使用して製造される。このような成分には、カーボンブラック、加工助剤、可
塑化剤、ろう、補強短繊維、酸化防止剤、促進剤、硬化剤などが含まれるが、こ
れに限定されない。これらの成分の組み合わせは、一般にコンパウンドとして知
られている。本明細書においてコンパウンドという語の使用は、エラストマー性
ポリマー及びこれらの他の通常の成分をいう。
【0028】 エラストマー性ポリマーは、芳香族、ナフテン性又はパラフィン性、好ましく
はパラフィン性油で展延することができる。油の含量は、0%乃至200%、好
ましくは0%乃至100%、より好ましくは0%乃至50%の範囲で変動し得る
【0029】 ゴム100部あたりの部(phr)という語、及びエラストマー性ポリマー1
00部あたりの部(pphep)という語の使用は、本出願のためには、同等で
あるとみなされる。本出願のために、「コンパウンド」という語の使用は、エラ
ストマー性ポリマー及び以下の成分の一つ以上を含む。 ・ゴムの補強のために使用されるカーボンブラックは、一般的に、気体及び/又
は炭化水素供給原料の燃焼から製造され、そして、レギュラー・ファーネス又は
チャンネル・ブラックでは20乃至100nm、又サーマル・ブラックでは15
0乃至350nmの粒子サイズを有する。コンパウンド中の量は、エラストマー
性ポリマー100部あたり(phr)30乃至100部の範囲であり得る。カー
ボンブラック以外の充填剤、例えば、シリカ、タルクなどもまた意図されている
。 ・プロセス油、好ましくはパラフィン性プロセス油は、自動変速機用ベルトのた
めに添加され、良好な加工性及びショアーAで70の範囲の硬度のためにコンパ
ウンドの粘度を調節する。コンパウンド中の量は、エラストマー性ポリマー10
0部あたり(phr)0乃至100部で変動し得る。 ・このようなコンパウンドに使用する加工助剤は、無機充填剤に結合した脂肪酸
エステル又はカルシウム脂肪酸石鹸の混合物であり得る。これらは、コンパウン
ドの混合及びコンパウンドを型に注入するのを補助するために使用される。量は
0.5乃至5(phr)の範囲である。 ・加工助剤の他の種類は、低分子量のポリエチレン(コポリマー)ろう又はパラ
フィンろうであり得る。量は0.5乃至5phrの範囲であり得る。 ・酸化防止剤は、例えば、キノレイン(TMQ:トリメチルヒドロキシキノレン
)及びイミダゾール(ZMTI:亜鉛メルカプトトルイルイミダゾール)のよう
な長期間の加熱エイジングを改良するために添加され得る。量は0.5乃至5p
hrの範囲である。 ・助剤は、硫黄、チウラム(TMTDS又はDPPT)(典型的には0.3ph
r)、又はメタクリレート(EDMA又はTMPTM)又は修飾されたメタクリ
レート(ジアクリル酸亜鉛又はジメタクリル酸亜鉛)及びマレイミド(HVA)
(典型的には0.5乃至5phr)のような付加機構を経て、又は、1,2−ポ
リブタジエン又はシアヌル酸アルキル(TAC)(典型的には0.5乃至5ph
r)及びこれらの組み合わせのような転位機構により、作用して、過酸化物架橋
密度を改良するために使用されるものである。 ・短繊維は、自動変速機のベルトに添加され得、そのモジュラス及び回転ツール
により研磨されるベルトの能力を改良し、V型を正確に形成する。繊維は、綿、
ポリアミド、ポリエステル、又はアラミドなどであり得る。綿は、ベルトの成型
加工において今日最も一般的である。フェノール性樹脂又は極性ポリオレフィン
のような相溶化剤は、ポリマーと極性短繊維との間の結合を高めるために使用さ
れ得る。繊維の量は1乃至50phr、より好ましくは15phrであり得る。
・硬化剤
【0030】 高温エイジング作用に耐えるために、過酸化物が、エチレン、α−オレフィン
、エチリデンノルボルネン、エラストマー性ポリマーを硬化するために使用され
、そして、最も通常使用されるのは、ブチルペルオキシベンゼン、ブチルペルオ
キシヘキサン、ジクミルペルオキシド、ブチルペルオキシバレレート、ブチルペ
ルオキシメチルシクロヘキサン又はこれらの組み合わせなどである。典型的な量
は、100%活性ベースに基づき計算して1乃至5phrの範囲である。過酸化
物の量は、所望の硬化速度及び状態(架橋密度)を得るために調節される。これ
らは、引張強度、伸び及び引裂き強度のような他の特性同様、圧縮永久歪に直接
作用する。
【0031】コンパウンドの特徴
【表2】
【0032】エチレン、α−オレフィン、エチリデンノルボルネン、エラストマー性ポリマー
成分の製造方法 本発明のパラメーターに合致し得るエラストマー性ポリマーは、少なくとも二
つの種類の触媒系において、そしてこれらの触媒系の各々における種々の反応器
スキームにおいて製造され得る。
【0033】従来のチーグラー重合 従来のチーグラーナッタ(Z−N)重合は、触媒としてVCl又はVOCl 及び助触媒としてエチルアルミニウムセスキクロライド(SESQUI)を用
いて実施され得る。アミン又はアンモニアのような改質剤は、ポリマー鎖中に所
望の量の長鎖分枝を導入するために使用することができる。この触媒系は、単座
触媒系として知られている。一般に、この触媒系は、狭い組成分布及び狭いMW
Dを生じるが、しかし、これらは、反応器スキームの使用により広くすることが
できる。このような触媒系におけるより低いエチレンの組込みの実際的な制限は
、45重量%である。この量未満では、α−オレフィンの転化は、経済的ではな
くなる。
【0034】メタロセン重合 メタロセンをベースとする触媒系は、狭いCD、狭いMWDのポリマーを製造
するために付加的に使用され得るが、反応器スキームの使用により広くすること
も可能である。単座メタロセン触媒系は、Z−N重合スキームに関連する経済的
な欠点なしに、所望のエチレン組成物のいずれをも合成する能力という付加的な
利点を提供する。
【0035】 エチレン、α−オレフィン、エチリデンノルボルネンエラストマー性ポリマー
の合成は、実験室パイロット装置(1日あたり4kgの出力)、又は半業務(s
emi−work)パイロット装置(1日あたり1トンの出力)で行われる。
【0036】 上記のモノマーのメタロセン触媒作用は、活性化された触媒を調製するための
本発明の方法において使用される、本発明の第4族遷移金属化合物を活性触媒状
態に活性化することのできる化合物を含むことも意図されている。適する活性化
剤は、イオン化非配位アニオン前駆体及びアルモキサン活性化化合物を含み、両
方とも周知であり、そして、メタロセン触媒作用の分野において記載されている
【0037】 加えて、本発明の第4族遷移金属化合物のカチオン及び非配位アニオンを含む
、活性なイオン性触媒組成物は、第4族遷移金属化合物とイオン化非配位アニオ
ン前駆体との反応の結果として生じる。活性化反応は、アニオン前駆体が、プロ
トン化、アンモニウム又はカルボニウム塩イオン化、金属カチオンイオン化、又
はルイス酸イオン化を含むいずれかの方法により、典型的にはR又はRの引
き抜きにより、メタロセンをイオン化することが適する。この活性化の重大な特
徴は、第4族遷移金属化合物のカチオン化、及び、得られる相溶性、非配位又は
弱く配位した(非配位という語に含まれる)アニオンであって、本発明の共重合
可能なモノマーによって置換可能なアニオンによるそのイオンの安定化である。
例えば、欧州特許公開第0277,003号、同第0277,004号、米国特
許第5,198,401号、同第5,241,025号、同第5,387,56
8号、国際公開第91/09882号、同第92/00333号、同第93/1
1172号、及び同第94/03506号を参照のこと。これらは、非配位アニ
オン前駆体の第4族遷移金属触媒化合物との使用、重合方法におけるそれらの使
用、及び均質な触媒を調製するためにそれらを担持する手段を提供している。ア
ルモキサン化合物、典型的には、アルキルアルモキサン類による活性化は、その
機構に関してあまりよく定義されていないが、それにもかかわらず、第4族遷移
金属化合物触媒との使用に関してよく知られている。例えば、米国特許第5,0
96,867号を参照のこと。これらの米国特許の各々は、米国の特許プラクテ
ィスの目的のために、参照により本明細書に組込まれる。
【0038】 本発明の種々の態様により意図される車両部品に含まれるのは、ブレーキ部品
であり、カップ、カップリング・ディスク、ダイアフラム・カップ、ブーツ、チ
ュービング、シーリング・ガスケット、油圧又は空気圧により作動される装置の
部品、Oリング、ピストン、バルブ、バルブ・シート、バルブ・ガイド、及び当
業者には知られている、エラストマー性ポリマーをベースとする他の部品、又は
金属、プラスチック組み合わせ物質のような他の物質と組み合わされたエラスト
マー性ポリマーを含むが、これらに制限されない。
【0039】 Vベルト、織物が上張りされたVベルトを含有する先端を切ったリブを有する
歯付きベルト、粉砕短繊維で強化されたVベルト、又は短繊維でフロック加工さ
れたVベルトを有する成型されたゴムを含む変速機用ベルトも意図されている。
このようなベルトの断面及びそのリブの数は、ベルトの最終的な用途、市場のタ
イプ、及び輸送する力で変動し得る。それらは、摩擦された外面を有するテキス
タイル織物補強物から作られた艶なしであることもできる。
【0040】 これらの部品を使用することが意図される車両は、乗用車、オートバイ、トラ
ック、ボート、及び他の乗物の輸送物を含むが、これに限定されない。
【0041】
【実施例】
以下の実施例は、本発明を例示するためのものであって、いずれにせよこの範
囲に限定することを意図するものではない。
【0042】 実施例1の合成は、半業務パイロット装置において、1日あたり1トンの出力
で実施する。実施例2及び3の合成は、実験室パイロット装置において、1日あ
たり4kgの出力で実施する。重合は、連続する撹拌槽反応器又は一連の二つの
槽において実施する。一連の反応器の場合、第一の反応器からのポリマー及び未
反応のポリマーが追加のモノマーと共に第二の反応器へ供給され、ここにおいて
、重合が続けられる。第一の反応器で製造されたポリマーの画分(ポリスプリッ
ト)は、20乃至95%の範囲で変動する。各反応器における滞留時間は7乃至
14分である。
【0043】実施例1 実施例1は、VCl(四塩化バナジウム)を使用して製造された、エチレン
、プロピレン、及びエチリデンノルボルネンエラストマー性ポリマーである。選
択された助触媒は、エチルアルミニウムセスキクロライド(SESQUI)であ
る。二つの重合が実施され、第一(実施例1A)は一つの反応器を使用し、第二
(実施例1B)は、一連の反応器スキームを使用する。重合は、連続する撹拌槽
反応器において、20乃至40℃で、6乃至15分の滞留時間で、7kg/cm の圧力において行われる。バナジウムのアルキルに対するモル濃度は、1対4
乃至1対10である。反応器へ供給される触媒1gあたり約0.3乃至1.5k
gのポリマーが生成される。ヘキサン溶媒中のポリマー濃度は、3乃至7重量%
の範囲である。
【0044】 得られるポリマー類は以下のような分子特性を有した: デカリン中135℃で測定された内部粘度は、0.5乃至5.0dl/gの範
囲である。分子量分布(Mw/Mn)は、2.5より大きいか2.5に等しい。
(i)ゲル浸透クロマトグラフ(GPC)に続き低角度光散乱(LALLS)技
術を使用して測定された重量平均分子量(MLALLS) (ii)示差屈折率検出器(DRI)(GPCを伴う)を使用する数平均分子量(
DRI)、及び (iii)デカリン中135℃において測定された内部粘度(IV)。
【0045】 最初の二つの測定は、ろ過されたポリマーのトリクロロベンゼン希釈溶液を使
用してGPCにおいて得られる。
【0046】実施例2 実施例2A及び2Bは、一連の反応器スキームを使用して、ジメチルシリルビ
ス(インデニル)ハフニウムジメチル化合物又は[シクロペンタジエニル(フル
オレニル)ジフェニルメタン]ハフニウムジメチル化合物のようなメタロセンを
生じさせるために、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロ
フェニル)ホウ素又はN,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ヘプタフルオ
ロナフチル)ホウ素のような活性化剤でアルキル化されたメタロセンジハライド
化合物を使用して重合される。この方法は、実施例1と同様に、ポリマーを全般
的なエチレン組成において制御する。実施例2A及び2Bは、第二の反応器にお
いて製造されたポリマーの組成が異なる。実施例2Aは、比較例4に類似する、
61重量%エチレンにおいてポリマーの実質的な部分を有する。これに対し、実
施例2Bは、両方の反応器においてほとんど一定のエチレン含量を維持する。
【0047】実施例3 実施例3は、実施例2よりも低いエチレン含量で、一つの反応器において製造
されることを除き、実施例2と同様に重合される。
【0048】比較例4 比較例4は、商業的に入手可能なエチレン、α−オレフィン、エチリデンノル
ボルネン、エラストマー性ポリマー(ビスタロン(Vistalon)(登録商
標)2504、エクソン・ケミカル・カンパニー(Exxon Chemica
l Company)から入手可能)を使用する。ビスタロン2504は、約5
6重量%のエチレン含量、約4乃至5重量%のENB含量を有し、残部はプロピ
レンである。この製品は、26の典型的なムーニー粘度ML1+4、125℃を
有する(表IIを参照のこと)。
【0049】比較例5 比較例5は、ユニロイヤル(Uniroyal)から商業的に入手可能なエチ
レン、α−オレフィン、エチリデンノルボルネンエラストマー性ポリマー、ロイ
ヤレン(Royalene)521を使用する。
【0050】実施例の配合 物質はすべて表Iに示す配合に従って配合される。次に、ムーニー粘度、ムー
ニースコーチ時間、及び振動板レオメーター(ODR)データを含む、物理的特
性を試料に関して調べる。硬度、100%モジュラス、引張強度、伸び、ズボン
引裂き、及び高温及び低温での圧縮永久歪のような他の物理的性質は、180℃
で10分間プレスにより硬化させたパッドについて測定した。本発明の実施例及
び比較例の結果を表III及びIVに示す。実施例1A及び1Bと比較例4及び5と
を比較すると、本発明の実施例の低温での圧縮永久歪は、実質的に良好である。
実施例3は、実施例1Aから一つの反応器ポリマーのエチレン組成をさらに低下
させると、低温圧縮永久歪がわずかに改良されることを示す。実施例2A及び2
Bを他の実施例と比較すると、両方のポリマーは、同様の全体としてのエチレン
組成を有するが、組成が単一である実施例2Bのみは、良好な圧縮永久歪となる
ことで観察される。実施例2Aにおけるより高いエチレン画分の存在は、ずっと
悪い低温圧縮歪をもたらす。
【0051】結論 本発明について、特定の好ましい態様を参照して考えられ得る詳細を説明した
が、他の態様も可能である。例えば、ブレーキ部品及び自動変速機用ベルトを例
示したが、他の用途ももちろん意図されている。したがって、添付の特許請求の
範囲の精神及び範囲は、本明細書に含まれる好ましい態様の記載に制限されるべ
きではない。
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、三つのエラストマー性ポリマーのポリマーエチレン組成分布を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラビシャンカー、ペリアガラム・エス アメリカ合衆国、テキサス州 77345、キ ングウッド、ソーリング・パイン・コート 6006 Fターム(参考) 4F071 AA13 AA14 AA14X AA15 AA15X AA20 AA20X AA81 AA88 AF18 AH07 AH17 AH19 BA01 BA09 BB01 BC17 4J100 AA02P AA03Q AA16Q AA19Q AS15R AU21R CA05 DA05 DA09 JA00 JA28

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン、α−オレフィン、ジエンエラストマー性ポリマー
    を含む車両部品であって、エラストマー性ポリマーは低いエチレン含量を有し、
    そして、車両部品は改良された低温圧縮永久歪を有し、 (a)前記エラストマー性ポリマー中に、前記エラストマー性ポリマーの総モル
    数に基づいて50乃至60モル%の範囲で存在するエチレン、 (b)前記エラストマー性ポリマーの総モル数に基づいて、0.2乃至5モル%
    の範囲で、エラストマー性ポリマー中に存在する、本質的にエチリデンノルボル
    ネンからなるジエン、 (c)前記α−オレフィンが、前記エラストマー性ポリマーの残部を構成する、
    プロピレン、ヘキセン−1及びオクテン−1から選択されるα−オレフィン、 を含み、 ここにおいて、前記エラストマー性ポリマーのエチレン組成分布は、ポリマー
    画分の90%において、エチレンが±4重量%を超えずに変動するようなもので
    あり、 エラストマー性ポリマーのMw/Mnが2乃至4の範囲であり、 135℃においてデカリン中で測定した前記エラストマー性ポリマーの内部粘
    度が1.2乃至3.2の範囲であり、 前記エラストマー性ポリマーの125℃におけるムーニー粘度(1+4)が1
    0乃至80の範囲であり、そして 前記車両部品が、−40℃において80%未満の瞬間圧縮永久歪を有する、 車両部品。
  2. 【請求項2】 前記エラストマー性ポリマーのエチレン組成分布が、ポリマ
    ー画分の90%においてエチレンが±3重量%を超えずに変動するようなもので
    あり、前記エラストマー性ポリマーの125℃におけるムーニー粘度(1+4)
    が15乃至40の範囲であり、そして前記車両部品が−40℃において75%未
    満の瞬間圧縮永久歪を有する、請求項1記載の車両部品。
  3. 【請求項3】 前記エラストマー性ポリマーのエチレン組成分布が、ポリマ
    ー画分の90%においてエチレンが±2重量%を超えずに変動するようなもので
    あり、前記エラストマー性ポリマーの125℃におけるムーニー粘度(1+4)
    が20乃至30の範囲であり、そして前記車両部品が−40℃において70%未
    満の瞬間圧縮永久歪を有する、請求項1記載の車両部品。
  4. 【請求項4】 部品がブレーキ部品である、請求項1乃至3のいずれか1請
    求項記載の車両部品。
  5. 【請求項5】 ブレーキが、カップ、カップリング・ディスク、ダイアフラ
    ム・カップ、ブーツ、チュービング、シーリングガスケット、及びこれらの組み
    合わせからなる群から選択される、請求項4記載の車両部品。
  6. 【請求項6】 前記部品が、油圧で作動される装置及び空気圧で作動される
    装置からなる群から選択される、請求項5記載の車両部品。
  7. 【請求項7】 前記部品が、O−リング、ピストン、バルブ、バルブ・シー
    ト、バルブ・ガイド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求
    項5記載の車両部品。
  8. 【請求項8】 前記部品が、V−ベルト、平ベルト、及び歯付きベルトから
    なる群から選択される、請求項1、2、又は3記載の車両部品。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の車両部品を含む、車両。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の車両部品を含む、車両。
  11. 【請求項11】 エチレン、α−オレフィン、ジエンエラストマー性ポリマ
    ーを含む車両部品であって、エラストマー性ポリマーは低いエチレン含量を有し
    、そして、車両部品は改良された低温圧縮永久歪を有し、 (a)前記エラストマー性ポリマーの総モル数に基づいて、50乃至60モル%
    の範囲で、前記エラストマー性ポリマー中に存在するエチレン、 (b)前記エラストマー性ポリマーの総モル数に基づいて、1.4乃至1.8モ
    ル%の範囲で、エラストマー性ポリマー中に存在する、本質的にエチリデンノル
    ボルネンからなるジエン、 (c)前記α−オレフィンが、前記エラストマー性ポリマーの残部を構成する、
    プロピレン、ヘキセン−1及びオクテン−1から選択されるα−オレフィン、 を含み、 ここにおいて、前記エラストマー性ポリマーのエチレン組成分布は、ポリマー
    画分の90%においてエチレンが±3重量%を超えずに変動するようなものであ
    り、 エラストマー性ポリマーのMw/Mnが2.5乃至3.5の範囲であり、 135℃においてデカリン中で測定した前記エラストマー性ポリマーの内部粘
    度が1.2乃至3.2の範囲であり、 前記エラストマー性ポリマーの125℃におけるムーニー粘度(1+4)が1
    0乃至80の範囲であり、そして 前記車両部品が、−40℃において80%未満の瞬間圧縮永久歪を有する、 車両部品。
  12. 【請求項12】 エチレン、α−オレフィン、ジエンエラストマー性ポリマ
    ーであって、エラストマー性ポリマーは、 (a)前記エラストマー性ポリマーの総モル数に基づいて、50乃至60モル%
    の範囲で、前記エラストマー性ポリマー中に存在するエチレン、 (b)前記エラストマー性ポリマーの総モル数に基づいて、1.4乃至1.8モ
    ル%の範囲で、エラストマー性ポリマー中に存在する、本質的にエチリデンノル
    ボルネンからなるジエン、 (c)前記エラストマー性ポリマーの残部を構成するプロピレン、 を有し、 ここにおいて、前記エラストマー性ポリマーのエチレン組成分布は、ポリマー
    画分の90%において、エチレンが、バルクポリマーのエチレン組成から±1重
    量%を超えずに変動するようなものであり、 エラストマー性ポリマーのMw/Mnが2.5乃至3.5の範囲であり、 135℃においてデカリン中で測定した前記エラストマー性ポリマーの内部粘
    度が1.7乃至2.3の範囲であり、そして 前記エラストマー性ポリマーの125℃におけるムーニー粘度(1+4)が1
    0乃至80の範囲である、エラストマー性ポリマー。
  13. 【請求項13】 前記エラストマー性ポリマーが、15乃至40の範囲のム
    ーニー粘度を有する、請求項12記載のエチレン、α−オレフィン、ジエンエラ
    ストマー性ポリマー。
  14. 【請求項14】 前記エラストマー性ポリマーが、20乃至30の範囲のム
    ーニー粘度を有する、請求項12記載のエチレン、α−オレフィン、ジエンエラ
    ストマー性ポリマー。
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