JP2003528961A - 低温特性が改良された熱可塑性エラストマー - Google Patents

低温特性が改良された熱可塑性エラストマー

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ゴムと熱可塑性樹脂を含む混合物中で、ゴムを動的に加硫する工程を含む方法により調製される熱可塑性加硫ゴムを提供する。そしてこのゴムは、エチレン、少なくとも1つのα−オレフィン、及び所望により1以上のジエンのモノマー類からなる弾性コポリマーを含有している。弾性コポリマーは、示差走査熱量計の測定による10J/g未満の結晶化度、全コポリマーに基づいて90モル%未満であるエチレン含有量、ポリスチレン標準物質の換算によるGPCで測定して約20,000よりも大きい重量平均分子量、7未満である分子量分布、ほぼ90%の分別試料に対して約4%未満であるエチレン組成分布を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の属する技術分野 本発明は、低温特性が改良された熱可塑性エラストマーに関する。
【0002】 従来技術 熱可塑性エラストマーは、熱可塑性加硫ゴムとして呼ばれ、周知である。熱可
塑性エラストマーは弾性体の性質を数多く有しており、その上、熱可塑性樹脂と
して加工できる。熱可塑性加硫ゴムは、従来、動的加硫により製造されている。
つまり、ポリマー類が高温で、好ましくは非加硫ポリマーの溶融温度より高温で
、混合又は混練に付されながら、ゴムが少なくとも1つの非加硫ポリマーととも
にブレンド中で硬化され又は加硫されるプロセスである。
【0003】 例えば、米国特許第4,130,535号は、ポリオレフィン樹脂と完全に硬
化したオレフィンコポリマーゴムとの混合物を含む熱可塑性加硫ゴムを開示する
。 このオレフィンコポリマーゴムはEPDMゴムを含み得、それは2つのオレフィ
ン、一般にはエチレン及びプロピレン、及び少量の5−エチリデン−2−ノルボ
ルネンのような非共役ジエンを含むモノマーの重合により、一般に生成される。
しかしながら、この熱可塑性マトリックスは、低温で圧縮永久ひずみに対する耐
性は低減する傾向にある。この圧縮永久ひずみに対する耐性を改良するために幾
つかの試みがなされてきた。例えば、種々のゴムプロセス油が添加されてきた。
【0004】 熱可塑性加硫ゴムの低温特性が重要であるため、低温特性を改良するための技
術が必要となる。
【0005】 発明の概要 本発明は、ゴムと熱可塑性樹脂を含む混合物中で、ゴムを動的に加硫する工程
を含む方法により調製される熱可塑性加硫ゴムであって、前記ゴムは、エチレン
、少なくとも1つのα−オレフィン、及び所望により1以上のジエンモノマー類
からなる弾性コポリマーを含有しており、前記弾性コポリマーは、示差走査熱量
計の測定による10J/g未満の結晶化度、全コポリマーに基づいて90モル%
未満であるエチレン含有量、ポリスチレン標準物質の換算によるGPCで測定し
て約20,000よりも大きい重量平均分子量、7未満である分子量分布、ほぼ
90%の分別試料に対して約4%未満であるエチレン組成分布を有することを特
徴とする、熱可塑性加硫ゴム。
【0006】 本発明はまた、硬化したゴムと熱可塑性樹脂の混合物を含有する熱可塑性加硫
ゴムであって、前記ゴムは、エチレン、少なくとも1つのα−オレフィン、及び
所望により少なくとも1以上のジエンモノマー類からなる弾性コポリマーを含み
、前記弾性コポリマーは、示差走査熱量計の測定による10J/g未満の結晶化
度、全コポリマーに基づいて90モル%未満であるエチレン含有量、ポリスチレ
ン標準物質の換算によるGPCで測定して約20,000よりも大きい重量平均
分子量、7未満である分子量分布、ほぼ90%の分別試料に対して約4%未満で
あるエチレン組成分布を有することを特徴とする、熱可塑性加硫ゴム。
【0007】 本発明における熱可塑性エラストマーは、EPDMのような従来のオレフィン
コポリマーゴムを専ら用いた熱可塑性加硫ゴムと比較して、低温で改良された弾
性及びひずみに対する耐性を好適に示す。この利点は、圧縮永久ひずみ及びひず
みの回復の改良で例示される。予期に反し、この結果は熱可塑性加硫ゴムの機械
的特性を損なうことなく達成されている。低温特性、特に低温での圧縮ひずみ及
びその回復は、アモルファス領域内においてさえエチレン含有量とその分布の両
方により大きな影響を受けることが見出された。又、これらの結果は、室温で熱
可塑性加硫ゴムの衝撃強度を損なうことなく達成される。
【0008】 発明の実施の形態 本発明における熱可塑性エラストマーは、少なくとも一部硬化したゴムと熱可
塑性樹脂との混合物を含んでいる。当該ゴムは、エチレン、α−オレフィン及び
所望によりジエンモノマーから得られ、本質的に非結晶であり比較的高い分子量
、比較的低いエチレン含有量、及び比較的狭いエチレン組成分布を有することを
特徴とする、特定の弾性コポリマーを含有する。
【0009】 この特定の弾性コポリマーは、エチレンモノマー、少なくとも1のα−オレフ
ィン、及び所望により1以上のジエンモノマー類由来のモノマー単位を含有して
いる。このα−オレフィンは、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、又はこれらの組み合わせを含
むが、これらに限定されるわけでもない。好ましいα−オレフィンは、プロピレ
ン、1−ヘキセン、1−オクタン、又はこれらの組み合わせたものである。ジエ
ンモノマー類は、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、
5−メチレン−2−ノルボルネン、1,6−オクタジエン、5−メチル−1,4
−ヘキサジエン、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン、1,3−シクロペ
ンタジエン、1,4−シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、5−ビニル
−2−ノルボルネン等、又はこれらの組み合わせが含み得るが、これらに限定さ
れるわけではない。好ましいジエンモノマーは、5−エチリデン−2−ノルボル
ネン、ジビニルベンゼン及び5−ビニル−2−ノルボルネンである。コポリマー
が、エチレン、α−オレフィン及びジエンモノマーから製造される場合、コポリ
マーは、ターポリマー又は、複数のα−オレフィン類又はジエンが用いられる場
合は、テトラポリマーとさえ呼ばれ得る。
【0010】 これらの弾性コポリマーは、約20乃至約90モル%のエチレンモノマー由来
のエチレン単体を含有する。好ましくは、これらのコポリマーは約30乃至約7
0モル%を、さらにより好ましくは約40乃至60モル%のエチレン単体を含有
する。さらにコポリマーがジエン単体を含んでいる場合、ジエン単体は約0.1
乃至約5モル%、好ましくは約0.2乃至4モル%、及びよりさらに好ましくは
約1乃至約2.5モル%の量で存在することができる。コポリマーの収支は、一
般に、α−オレフィンのモノマー類由来の単体から計算される。従って、コポリ
マーは約10乃至約50モル%、好ましくは約30乃至約50モル%、そしてさ
らにより好ましくは約40乃至60モル%のα−オレフィンモノマー類由来のα
−オレフィン単体を含有し得る。上述したモル%は、ポリマーの全モル数に基づ
くものである。
【0011】 本発明において用いられるこれらの熱可塑性エラストマーにおける比較的低い
エチレン含有量が、本発明の熱可塑性加硫ゴムの改良された低温特性に少なくと
も部分的に寄与していると考えられる。上述の通り、このエチレン含有量は、一
般に、全ポリマーのモル%を基準にして90モル%未満、好ましくは70モル%
未満、より好ましくは60モル%未満、さらにより好ましくは50モル%未満で
ある。
【0012】 予期に反して、低温特性の向上は、アモルファス領域内でさえエチレン含有量
が低減するに従い増加する。従来の知見では、ガラス転位温度がポリマーの低温
特性を支配すると言われてきたが、この結果は予期に反するものである。もちろ
んガラス転位温度は結晶化度の関数であり、同様に結晶化度はエチレン含有量の
関数である。コポリマー類のガラス転位温度の変化は、エチレンの濃度が60モ
ル%未満に低下するにつれて無視できるため(即ちポリマー類はアモルファスに
なるため)、アモルファス領域内で(即ち60モル%未満において)、エチレン
含有量を低減することのみにより得られる利点は全くないと考えられた。
【0013】 さらに当該コポリマー類におけるエチレン含有量は、ポリマーの低温特性を単
独で支配しないことが見出された。むしろポリマー類の低温特性は、アモルファ
ス領域中でさえエチレン含有量とエチレン組成分布の両方に影響されると考えら
れている。
【0014】 また、本発明におけるこれらの弾性ポリマーの組成分布は、与えられたポリマ
ーのほぼ90%の分別試料を基準として、4%を超えて変動をさせてはならなく
、好ましくは3%を超えて変動させてはならなく、さらに好ましくは2%を超え
て変動させてはならなく、そして最も好ましくは1%を超えて変動させてはなら
ない。言い換えれば、ポリマー試料の画分が分析されるときに、各画分のエチレ
ン量が、ほぼ90%の分取した試料に対して4%を超えて(若しくは好ましい範
囲があり得るが)変動させるべきではない。
【0015】 分析的には、ポリマー試料のエチレン組成分布は、次の典型的な方法によって
決定され得る。5gのポリマーを室温において500mlのヘキサン又はシクロ
ヘキサン中で溶解する。不溶分は、全溶液を150メッシュのステンレス鋼のス
クリーンに注ぐことにより、ろ別し、乾燥する。可溶分、即ち上澄み溶液に、上
澄み溶液が濁るまで2−プロパノールを滴下する。およそ、1ml以上の2−プ
ロパノールを滴下し、溶液を5分間放置する。全溶液を150メッシュのステン
レス鋼のスクリーンを通してろ別し、残渣は分別し乾燥する。もし、さらに多く
の分別を望むのなら、上記方法を繰り返すと画分が追加される。ポリマーが殆ど
が沈澱するまで、通常5乃至6回繰り返される。不溶分と残渣は、組成(エチレ
ン及びジエン)をFTIRによって分析し、バルクのポリマー試料の組成と比較
する。近似の手法は、国際出願00/22014及び00/22015に述べら
れている。両手法を引用して本明細書中に組み込む。
【0016】 そしてさらに、当該弾性コポリマーは本質的に結晶化度を有してはならない。
これは、示差走査熱量計で測定したときに、当該コポリマー類は、先行技術で用
いられている近似のコポリマー類よりも低い結晶化度を有すことを意味している
。一般に、これらのコポリマーは、約10J/g以未満であり、好ましくは約3
J/g、より好ましくは約1.5J/g未満であり、更により好ましくは0.5J
/g未満であり、なおさらに好ましくは0.2J/gであり、最良としては0.1
J/g未満である結晶化度を有する。分析的に、本明細書において言及されてい
る結晶化度は、次の方法により決定される。約200℃乃至約230℃で圧縮し
た約6乃至12mgの1枚のポリマーシートを、打ち抜きダイで除き、それから
室温で約240時間アニールする。この最終段階で、試料を示差走査熱量計(P
erkin Elmer 7 Serises 熱分析システム)に設置し、約
−50℃乃至約−70℃まで冷却する。試料を約200乃至230℃に達するま
で20℃/分で昇温する。熱出量を試料の融解ピークにおける面積にて記録する
。典型的に約30℃乃至約175℃にピークが表れ、約0℃乃至約200℃の温
度間で起こり、融解熱の単位としてジュールで測定する。融点は、試料が融解す
る範囲内において最も熱吸収が大きい温度として記録する。
【0017】 結晶化度が低いことに加え、これらの弾性コポリマーは同様に比較的高い分子
量を有するべきである。本発明の熱可塑性加硫ゴムにより示される有利な機械的
特性の多くは、弾性コポリマー類の比較的高い分子量に起因すると考えられる。
特に、弾性コポリマーは、一般に、ポリスチレン標準物質の換算におけるGPC
の測定による重量平均分子量が、約20,000乃至約1,000,000、好
ましくは約40,000乃至約800,000、より好ましくは約100,000
乃至約700,000、最も好ましくは約200,000乃至約600,000で
あるべきである。これらのコポリマーの分子量分布は、一般に、約7未満、好ま
しくは約5未満、より好ましくは約4未満であるべきである。
【0018】 さらに、これらの弾性コポリマーは、約5乃至約500、好ましくは約35乃
至約200、より好ましくは約50乃至約150、より更に好ましくは約70乃
至約100、更により好ましくは約80乃至約90よりも大きいムーニー粘度(
ML1+4@125℃)を好適に有する。
【0019】 当該弾性コポリマーは、チーグラー・ナッタ触媒又はメタロセン触媒を含む種
々の技術を用いて製造され得る。また、種々の反応形式をこれらの触媒系と結合
して用いられ得る。
【0020】 例えば、チーグラー・ナッタ式の重合は、触媒としてVCl又はVOCl 及び助触媒としてエチルアルミニウムセスキクロリドを用いて行われ得る。これ
らの触媒系は、活性種が1種類である典型的な速度論を示す。アミン及びアンモ
ニアのような調節剤は、ポリマー鎖の中に所望の程度の長鎖分岐を導入するため
に用いられ得る。一般に、この触媒系は、狭い組成分布及び狭い分子量分布をも
たらすが、多くの反応形式を利用することにより、これらの分布は広げられ得る
【0021】 当業者は、増大した分子量のポリマー類は、重合に用いられる触媒量と並んで
連鎖移動剤の量を低減することにより、製造され得ることを認識している。
【0022】 当該バナジウム系の触媒系が用いられる場合は、重合は、ヘキサンのような溶
媒存在下、約20乃至約65℃の温度、及び約7kg/cmの圧力で約6乃至
約15分の滞留時間で重合することが好ましい。アルキルに対するバナジウムの
濃度は約1:4乃至約1:10である。反応器に供給される触媒1グラムにつき
約0.2乃至約1.5kgのポリマーが製造される。ヘキサン溶媒中のポリマー濃
度は約3乃至約8重量%である。当該重合法の更なる論考のため、Dattaら
による the reaction of Vanadium Tetrach
loride...in MACROMOLECULES,V35,p.6430
(1992)を引用することができる。
【0023】 メタロセン触媒もまた用いられ得る。従来、活性触媒は、ジルコニウム、ハフ
ニウム又はチタニウムを含むIV族の金属からなるビス(シクロペンタジエニル
)化合物で形成されており、アルミノキサン、イオン化された非配位のアニオン
先駆体、又はアルキルアルミニウム化合物により活性化されていた。この触媒の
更なる論考は、米国特許第5,096,867号を参照することができ、これら
は引用により本明細書中に組み込まれる。
【0024】 従来のメタロセン触媒に加え、イオン−メタロセン触媒は弾性ポリマー類を調
製するために用いられ得る。一般に、これらの触媒種は、イオン交換化合物であ
る第2の成分と結合する、少なくとも1つの配位子を含むIV族の金属化合物か
らなるビス(シクロペンタジエニル)誘導体と結合することにより生成される。
第2の化合物、即ちイオン交換化合物は、IVB族の金属化合物に含まれる少な
くとも1つの配位子と不可逆的に反応するカチオン及び、嵩高く、活性でそして
安定な非配位性アニオンを含有する。このイオン−メタロセン触媒は、アルミノ
キサン活性種を用いることなく使用され得、従って、コスト的により有効である
。この触媒の更なる論考には、米国特許第5,198,401号、第5,241
,025号及び第5,387,568号、欧州特許第277,003号及び第2
77,004号及び国際出願公開91/09882、92/00333、93/
11172、94/03506及び99/04553が引用され得る。これら全
ては引用により本明細書中に組み込まれる。本発明で用いられる特定のコポリマ
ーを製造するための1つの特有な方法は国際出願公開00/22014及び00
/22015に記載されている。そしてこれらは引用して本明細書中に組み込ま
れる。しかしながら、当業者は、本発明において用いられる特定の弾性コポリマ
ーは、より高い分子量を有し、それゆえ用いるべき触媒量を低減するべきである
ことを認識している。
【0025】 特定の弾性コポリマー及び熱可塑性樹脂に加え、本発明における熱可塑性加硫
ゴムは、所望により従来のゴムも含有する。これら従来のゴムは、エチレン、プ
ロピレン、及び5−エチリデン−2−ノルボルネンからなるターポリマーのよう
な従来の弾性ゴム、ブチルゴム、天然ゴム等を含有し得る。これらのゴムは、米
国特許第09/752,080号及び第09/771,044号に全体的に述べ
られており、当該目的のため引用にて本明細書中に組み込まれる。
【0026】 有用な熱可塑性樹脂は固体の、一般に高い分子量の可塑性物質を含む。好まし
くは、これらの樹脂は、示差走査熱量計での測定において少なくとも25%の結
晶化度を有する結晶質又半結晶質のポリマーである。高いガラス転位温度を有す
るポリマー類も熱可塑性樹脂として好ましい。これらの樹脂はまた、約80℃乃
至約350℃の間に融点又はガラス転位温度を有することが好ましいが、融点は
一般的に弾性エラストマーの分解温度よりも低くなるべきである。
【0027】 例示的な熱可塑性樹脂としては、結晶質ポリオレフィン類、ポリエステル類、
ナイロン類、ポリカーボネート類、スチレン−アクリロニトリルコポリマー類、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブタジエンテレフタレート、ポリアミド類、
ポリスチレン、ポリスチレン誘導体、ポリフェニレンオキシド、ポリオキシメチ
レン、及びフッ素含有の熱可塑性樹脂が含まれる。好ましい熱可塑性樹脂は、エ
チレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、2−メチル−
1−プロぺン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、5−メ
チル−1−へキセン及びこれらの混合物のようなα−オレフィンを重合すること
により形成される、結晶質ポリオレフィンである。エチレン及びプロピレンのコ
ポリマー類又はエチレンもしくはプロピレンと1−ブテン、1−ヘキセン、1−
オクテン、2−メチル−1−プロペン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル
−1−ペンテン、5−メチル−1−ヘキセンもしくはこれらの混合物のような他
のα−オレフィンとのコポリマーも意図される。好ましいコポリマーとしては、
欧州特許0969043Al(引用により本明細書中に取り込まれている)に開
示されているような少量のエチレンを含有するプロピレン−エチレンコポリマー
類を含む。これらのコポリマーは、メタロセン触媒又はチーグラー・ナッタ触媒
により製造され得る。その他としては、商標名INDEX(商標)〔ミシガン、
ミッドランド、ダウケミカル〕で入手できるようなスチレン及びエチレンのコポ
リマーを含む。更にその他のものとしては、米国特許出願第09/771,04
4号(引用により本明細書中に取り込まれている)に述べられているような長鎖
の分岐を有する熱可塑性樹脂も含まれる。これらコポリマーは、ホモポリマーの
ように、ニート(neat)で、すなわち熱可塑性樹脂単独で、又は他の熱可塑
性樹脂との混合物として用いられる。有用な熱可塑性ホモポリマー類及びコポリ
マー類は、制限されるわけではないが、「フィリップス触媒反応」、従来のチーグ
ラー・ナッタ型の重合及びメタロセン−アルミノキサン及びメタロセン−イオン
活性剤触媒を含む(但し、これらに制限されるわけではない)メタロセン触媒の
ような本技術分野で公知のいずれかの重合技術を用いることにより合成され得る
【0028】 特に好ましい熱可塑性ポリオレフィンは高結晶質のアイソタクチック又はシン
ジオタクチックポリプロピレンである。このポリプロピレンは、一般に、約0.
85乃至約0.91g/ccの密度であり、主にアイソタクチックのポリプロピ
レンは、約0.90乃至0.91g/ccの密度を有している。また、分別溶融
流量を持つ、高分子量又は超高分子量のポリプロピレンも非常に好まれる。これ
らのポリプロピレン樹脂はASTM D−1238により1.0dg/分より低
い溶融流量を特徴とする。
【0029】 本発明に用いられる弾性コポリマー類を硬化又は架橋することのできる任意の
硬化剤は、本発明の実施で用いられ得る。これらの硬化剤の非限定的な例は、フ
ェノール樹脂類、過酸化物類、マレイミド類、及び珪素含有硬化剤を含む。
【0030】 ゴムポリマーを架橋することのできる任意のフェノール樹脂を本発明の実施で
用いることができる。米国特許第2,972,600号及び第3,287,44
0号は、これに関して本明細書内に組み込まれる。好ましいフェノール樹脂硬化
剤は、レゾール樹脂と呼ばれ、アルキル置換フェノール又は無置換のフェノール
の、アルカリ媒体中のアルデヒドとの縮合、好ましくはホルムアルデヒドとの縮
合、又は二官能性フェノールジアルコール類の縮合により製造される。アルキル
置換されたフェノールのアルキル置換基は典型的に1乃至約10の炭素原子を有
する。1乃至約10の炭素原子を有するアルキル基とパラ位で置換されている、
ジメチロールフェノール類又はフェノール樹脂が好ましい。これらのフェノール
系硬化剤は、典型的には、熱硬化性樹脂であり、本明細書の目的において、フェ
ノール樹脂硬化剤もしくはフェノール樹脂と呼ばれ得る。これらのフェノール樹
脂は、理想的には、触媒系と組み合わせて用いられる。例えば、非ハロゲン化フェ
ノール硬化剤樹脂が、好ましくは、ハロゲン供与体及び所望によりハロゲン化水
素捕捉剤と組み合わせて用いられる。フェノール硬化樹脂がハロゲン化される場
合、ハロゲン供与体は不要であるが、ハロゲン化水素捕捉剤の使用は好ましい。
熱可塑性加硫ゴムのフェノール樹脂硬化の更なる論考のため、米国特許第4,3
11,628号を引用し得る。これらは引用により本発明中に組み込まれる。
【0031】 好ましいフェノール樹脂硬化剤の例は、一般式(I)により定義される。
【化1】 式中、Qは、−CH−及び−CH−O−CH−からなる群から選ばれる二
価の基であり、mは0又は1乃至20の正の整数であり、R’は有機基である。 好ましくは、Qは、二価の基−CH−O−CH−であり、mは0又は1乃至
10の正の整数であり、R’は20未満の炭素原子を有する有機基である。更に
より好ましくは、mは0又は1乃至5の正の整数であり、R’は4乃至12の炭
素原子を有する有機基である。
【0032】 過酸化物硬化剤は、一般的に、有機過酸化物から選ばれる。有機過酸化物の例
には、ジ−t−ブチルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、t−ブチルクミル
ペルオキシド、α,α−ビス(t−ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン
、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,1−
ジ(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、−ブチ
ル−4,4−ビス(t−ブチルペルオキシ)バレレ−ト、ベンゾイルペルオキシ
ド、ラウロイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキセン−3及びこれらの混合物が含まれ
が、これらに限定されるわけではない。また、ジアリールペルオキシド類、ケト
ンペルオキシド類、ペルオキシジカーボネート類、ペルオキシエステル類、ジアル
キルペルオキシド類、ヒドロペルオキシド類、ペルオキシケタール類及びこれら
の混合物が用いられ得る。過酸化物硬化剤、及び熱可塑性加硫ゴムを製造するた
めのこれらの使用の更なる論考のために、米国特許第5,656,693号を参
照することができ、これは引用により本明細書中に組み込まれる。
【0033】 有用な珪素含有硬化剤には、一般に、少なくとも2つのSiH基を有する水素
化珪素化合物が含まれる。これらの化合物は、ヒドロシリル化触媒の存在下で不
飽和ポリマーの炭素−炭素二重結合と反応する。本発明を実施するのに有用な水
素化珪素化合物には、メチル水素ポリシロキサン類、メチル水素ジメチル−シロ
キサンコポリマー類、アルキルメチルポリシロキサン類、ビス(ジメチルシリル
)アルカン類、ビス(ジメチルシリル)ベンゼン及びこれらの混合物が含まれる
が、これらに限定するわけではない。
【0034】 好ましい水素化珪素化合物は、以下の式により定義され得る。
【化2】 式中、各Rは、1乃至20の炭素原子を含むアルキル、4乃至12の炭素原子を
含むシクロアルキル及びアリールから独立して選ばれ、mは1乃至約50の範囲
の値を有する整数であり、nは1乃至約50の範囲の値を有する整数であり、p
は、0乃至約6の範囲の値を有する整数である。
【0035】 先に記載したように、弾性ポリマーのヒドロキシル化硬化は、好ましくは触媒
の存在下で行われる。それらの触媒には、VIII族の遷移金属を含む触媒が含
まれるが、これらに限定されるわけではない。それらの遷移金属には、パラジウ
ム、ロジウム及び白金ならびにそれらの金属の錯体が含まれるが、これらに限定
されるわけではない。白金触媒が好ましい。熱可塑性加硫ゴムを硬化するための
ヒドロシリル化の使用の更なる論考のために、米国特許第5,936,028号
を参照することができるが、これは引用により本明細書中に組み込まれている。
ケイ素含有硬化剤が用いられる場合、用いられる弾性コポリマーは、好ましくは
ジエン成分として5−ビニル−2−ノルボルネンを含む。
【0036】 好ましくは、本発明の組成物中に、可塑剤、エキステンダー油、合成プロセス
油又はそれらの組み合わせを用い得る。エキスサンダー油には、芳香族、ナフテ
ン系及びパラフィン系のエキスサンダー油が含まれるが、これらに制限されるわ
けではない。好ましい合成プロセス油は、線状ポリα−オレフィン類である。更
に好ましくは、本発明の組成物は、有機エステル類、アルキルエーテル類又はこ
れらの組み合わせを含み得る。それに関して、米国特許第5,290,886号
及び5,397,823号は引用により本明細書中に組み込まれる。本発明の組
成物への特定の低乃至中分子量の有機エステル類およびアルキルエーテルエステ
ル類の添加は、ポリオレフィン及びゴム成分並びに全体の組成のTgを低下させ
、低温特性、特に柔軟性及び強度を改良する。それらの有機エステル類及びアル
キルエーテルエステル類は、一般に、約10,000未満である分子量を有する
。その改良された効果は、エステルを、組成物であるポリオレフィン及びゴムの
両成分に分配することにより得られると考えている。特に適するエステルは約2
,000より低い、好ましくは約600より低い平均分子量を有するモノマー及
びオリゴマー物質が含まれる。そのエステルは、組成物であるポリオレフィン及
びゴムの両成分と相溶し又は混和することが重要である。即ち、他の成分と混合
して単一の相を形成する。最も適することが見出されたエステルは、脂肪族のモ
ノ又はジエステル類又はオリゴマー脂肪族エステル又はアルキルエーテルエステ
ル類である。ポリマーの脂肪族エステル類及び芳香族エステル類は、あまり有効
ではなく、燐酸エステル類はほとんど有効でないことが見出された。
【0037】 エステルは、ポリプロピレンのようなポリオレフィン中で膨潤することが可能
であるかの、簡単な試験をすることで適合性を確かめ得る。本発明の目的のため
にポリプロピレンのサンプル(2.0×20×50mm)を種々のエステル可塑
剤又は鉱油のような非エステル系希釈剤に浸透し、そして125℃で一定の重さ
(一般に約24時間で)になるまで膨潤させた。もし全重量変化が40%よりも
大きかったならば、希釈剤はポリプロピレンとかなり相溶性がよく、従って、こ
の希釈剤は、低温特性を高める組成物として適していると考えられた。
【0038】 本発明において使用するのに満足すると思われるエステルの例としては、イソ
オクチルタレート、イソオクチルオレート、n−ブチルタレート、n−ブチルオ
レート、ブトキシエチルオレート、ジオクチルセバケート、ジ−2−エチルヘキ
シルセバケート、ジオクチルアゼレート、ジイソオクチルドデカンジエート、グ
ルタル酸アルキルアルキルエーテルジエステル、及びこれらのオリゴマーがある
。本発明において有用と思われる他の類似体としては、アジピン酸アルキルアル
キルエーテルのモノ及びジエステル、各アジピン酸、グルタル酸、セバシン酸、アゼ
ライン酸のモノ及びジアルキルエステル、ひまし油、又はトール油のエステル誘
導体、トール油脂肪酸のエステル、例えば、n−デシルタレート、イソデシルタ
レート、ウンデシルタレート、ドデシルタレート、トリデシルタレート及びトー
ル油脂肪酸及び脂肪族炭化水素のアルコール由来の高分子量物のような、これら
エステル誘導体のモノ及びジエステルのオリゴマー又はこれらエステル誘導体の
モノ及びジジアルキルエーテルのオリゴマーが挙げられる。イソオクチルタレー
ト及びn−ブチルタレートが特に好ましい。これらのエステルは、組成物として
単独で又は他のエステルとの混合物として用い得、又はこれらのエステルは、従
来の炭化水素油又はプロセス油、例えばパラフィン油、との合成物として用いら
れ得る。
【0039】 プロセス油又はエキステンダー油の種類は、特定のゴム又は組成物中のゴムと
結合することで通常用い得るものであり、それらの全ゴム含有量を基準とする量
は、0乃至数百重量部の範囲にあり得る。しかしながら,プロセス油は必ずしも
存在しなくてよいことは、本発明の重要な側面であり、実際、プロセス油が組成
物のエステル可塑剤成分に完全に置換され得る。言い換えると、発明における熱
可塑性エラストマーにおいて、所望の特性により当該組成物は、プロセス油は存
在しないか、プロセス油とエステルとの合成物を含有し得る。
【0040】 熱可塑性樹脂、ゴム、及び所望によりエキスサンダー油他に加えて、本発明の
組成物は、硬化剤を含み、強化及び非強化充填剤、抗酸化剤、安定剤、ゴムプロ
セス油、滑剤、粘着防止剤、帯電防止剤、ワックス、発泡剤、顔料、難燃剤、及
びゴム配合技術において公知の他の加工助剤も配合し得る。それらの添加剤は、
全組成物の約50重量%までを構成し得る。用いられ得る充填剤及びエキステン
ダー油には、炭化カルシウム、クレー、シリカ、タルク、二酸化チタン、カーボ
ンブラック等の従来の無機物質が含まれる。
【0041】 好ましくは、本発明の組成物は、特定の弾性コポリマーのような十分な量のゴ
ムを含有しており、ゴム状の組成物質を形成する。ゴム状の組成物質は100%
より大きい最大引張強度を有し、もとの長さの200%まで伸長し、そして約1
0分間もとの長さの200%において保持した後に約10分以内で、もとの長さ
の150%以下まで素早く収縮する。
【0042】 したがって、本発明の組成物は、少なくとも約25重量%のゴムを含有すべき
である。ゴムは、本明細書で述べられている特定の弾性コポリマー又はこれらの
弾性コポリマーと従来のゴムの組み合わせを専ら含有し得る。より詳細には、熱
可塑性加硫ゴムはゴム及び熱可塑性樹脂を組み合わせた全重量を基準にして約1
5乃至約90重量%、好ましくは、約45乃至約85重量%、さらに好ましくは
、約60乃至約80重量%を含有する。
【0043】 ゴム成分が、従来のゴムを含む場合、ゴム成分は少なくとも50重量%、好ま
しくは少なくとも70重量%、更に好ましくは少なくとも90重量%、最良には
少なくとも95重量%の特定の弾性コポリマーを含む。
【0044】 熱可塑性加硫ゴム中の熱可塑性樹脂の量は、組み合わせたゴム及び熱可塑性樹
脂の総重量に対して一般に約10乃至85重量%、好ましくは約15乃至約55
重量%、さらに好ましくは約20乃至約40重量%である。
【0045】 当業者は、過度な計算または実験なしに、用いるべき加硫試薬の十分な又は有
効な量を決定することができる。加硫試薬の量は少なくともゴムを部分的に加硫
するのに十分な量でなくてはならない。好ましくは、ゴムは完全に加硫される。
【0046】 フェノール樹脂硬化剤が用いられる場合、硬化剤の加硫量は、ゴム100量部
当たり、約1乃至20重量部、より好ましくは約3乃至約16重量部、さらによ
り好ましくは約4乃至12重量部を構成する。
【0047】 過酸化物硬化剤が用いられる場合、硬化剤の加硫量は、ゴム100重量部当た
り、好ましくは約1×10-4乃至2×10-2モル、より好ましくは約2×10-4 乃至2×10-3モルでありさらにより好ましくは約7×10-4乃至約1.5×
10-3モルを構成する。
【0048】 珪素含有硬化剤が用いられる場合、硬化剤の加硫量は、好ましくは約0.1乃
至約10モル当量、さらに好ましくは約0.5乃至約5モル当量の炭素−炭素二
重結合当たりのSiH量を構成する。
【0049】 一般に、ゴム100重量部当たり、約5重量部乃至300重量部、好ましくは
約30乃至250重量部、さらに好ましくは70乃至200重量部のエキステン
ダー油が添加される。添加されるエキステンダー油の量は、所望とする性質で決
まり、特定の油とブレンド成分の相溶性により上限がある。つまりエキステンダ
ー油が過剰にしみ出してきたとき、上限を超えることになる。組成物中のエステ
ル可塑剤の量は、一般に、弾性コポリマーの重量部当たり250重量部未満であ
り、好ましくは175重量部未満である。
【0050】 カーボンブラックは、ゴムと熱可塑性樹脂の総重量100重量部当たり約40
乃至約250重量部、より好ましくは、約20乃至約100重量部の量で添加さ
れ得る。用いることができるカーボンブラックの量は、少なくとも部分的には、
カーボンブラックの種類及び用いられるエキステンダー油の量によって決まる。
エキステンダー油の量は、少なくとも部分的には、ゴムの種類によって決まる。
高粘度ゴムは、より高度に油展できる。
【0051】 好ましくはゴムは、動的加硫により架橋される。動的加硫という用語は、熱可
塑性エラストマーの組成物中に含有されるゴムを加硫又は硬化する方法のことを
いい、ゴムはポリオレフィン成分の融点より高い温度にて高剪断条件下で加硫さ
れる。従って、他の形態も存在し得るが、ゴムは同時に架橋され、ポリオレフィ
ンマトリックス中に微細な粒子として分散される。練りロール機、バンバリーミ
キサー、ブラペンダーミキサー、連続的ミキサー、及び混練押出機等のような従
来の混合装置にて高温において熱可塑性エラストマー成分を混合することにより
動的加硫がもたらされる。熱可塑性加硫ゴムを製造する方法の一つとしては、米
国特許第4,594,390号に記載されており、これは本明細書中に取り込ま
れている。
【0052】 当業者は、ゴムの加硫を実施するための必要な、硬化系の適する量及び種類並
びに加硫条件を正しく認識する。望ましい最適の架橋を得るために種々の量の硬
化剤、種々の温度及び硬化時間を用いることによりゴムは加硫され得る。
【0053】 ゴム成分は部分的に又は完全に硬化され得るが、本発明の成分は、押出し、射
出成形及び圧縮成形のような、従来のプラチック加工技術により加工され、再加
工されることができる。本発明の熱可塑性エラストマー中のゴムは、通常加硫さ
れた又は硬化されたゴムの微細なそして分散された粒子の形態であるが、共連続
性形態又は転相も可能である。
【0054】 加硫された又は硬化されたゴムという用語は、少なくとも部分的な硬化を受け
た弾性ポリマーをいう。硬化の程度は、ゲルの量を又は逆に、抽出剤として沸騰
キシレン又はシクロヘキサンを用いることにより熱可塑性エラストマーから抽出
できるゴムの量を決定することにより測定され得る。その方法は、米国特許第4
,311,628号に開示されている。基本としてその方法を用いることによっ
て本発明の硬化されたゴムは、35%以下、好ましくは15%以下、より好まし
くは10%以下、よりさらに好ましくは5%以下のゴムが抽出可能である硬化の
程度を有する。又硬化の程度は、架橋密度という語で表される。好ましくは、架橋
密度は、ゴム1ml当たり約40乃至約160モルである。これらの記載の全て
は、本分野でよく知られており、米国特許第5,100,947号及び第5,1
57,081号に記載されており、これらは引用により本明細書中に組み込まれ
ている。
【0055】 本発明の熱可塑性加硫ゴムは、ウエザーシール、ホース、ベルト、ガスケット
、成型品、ブーツ、弾性繊維及び同様な物品のような種々の物品を製造するのに
有用である。それらは、吹込み成型、押出し、射出成型、熱成型、弾性溶接及び
圧縮成型技術により物品を製造するために有用である。より詳細には、それらは
(制限されるわけではないが)ウェザーシールのような乗物部品、(制限される
わけではないが)カップ、カップリングディスク及びダイヤフラムカップを含む
ブレーキ部品、恒速度継手及びラック伝達継手のようなブーツ、チューブ、シー
リングガスケット、油圧又は空気圧作動式装置の部品、O−リング、ピストン、
弁、弁座、バルブガイド、および他の弾性ポリマー系部品、または金属、当事者
に公知なプラスチックの組み合わせ材料のような他の材料と組み合わされた弾性
ポリマーを生産するのに特に有用である。また、Vベルト布表面仕上げVを有す
る切頭されたリブを有する歯付きベルト、研削短繊維強化V又は短繊維フロック
加工されたVを有する成型ゴム含む伝動ベルトも意図される。ベルトの横断面及
びリブの数は、ベルトの最終的な用途、市場、宣伝により変化する。これらは、
編織布の強化材を摩擦外面について平らに仕上げ得る。乗り物とは、制限するわ
けではないが、乗用車、自転車、トラック、ボート、他の車両運搬車を含む用途で
見出し得る乗り物の部品を意図する。
【0056】 本発明の実施を示すために、下記に開示した一般的実験部分に記載したように
下記の実施例を用意し、試験した。しかし、それらの実施例は、本発明の範囲を
限定するものとして考えるべきではない。特許請求の範囲が本発明を画定する。
【0057】 一般的実験 試料1−6 熱可塑性加硫ゴムは、表1にある5種類の弾性コポリマーを用いることにより
調製した。これらの弾性コポリマーはエチレン、プロピレン、及び5−エチリデ
ン−2−ノルボルネン(EPDM)からなるターポリマーである。 EPDMIは熱可塑性加硫ゴムを製造するために、従来用いられている弾性コ
ポリマー示す。EPDMII-Vは、本明細書中で述べている特定の弾性ゴムを
示している。ポリマー類の分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC) 並びに低角光散乱(LALLS)に従って決定した。結晶化度は既
に述べたように決定した。
【0058】
【表1】
【0059】 表2は、試料1−6に示される熱可塑性エラストマーの製造方法を提供する。
各表にある各配合量は重量部である。EPDMIを商標名Vistalon
7500(商標)〔テキサス、ベイタウン、エクソン化学〕で得た。EPDMII
-Vは、触媒量を低減して用いること以外は国際出願00/22014及び00
/22015にある製造処方を用いることで製造した。
【0060】 Vistalon(商標)7500は、Vistalon(商標)8600(
エクソン)のような先行技術にて有用な他の弾性コポリマーの特徴を多数有して
いるということを見出している。フェノール樹脂を商標名SP−1045(商標
)〔ニーヨーク、Schenectady、Schenectady Inte
rnational〕で得た。粉末の混合物は酸化亜鉛および塩化スズを含んで
いた。エステル可塑剤は、トリデシルタレートであった。カーボンブラック/ポ
リプロピレンは工業的に利用されている濃縮物であった。
【0061】
【表2】
【0062】 製造処方的に、熱可塑性樹脂及びゴムを適切な割合で他の望みの添加剤ととも
に、熱せられた押出機に入れた。混合物をポリオレフィン成分が溶解する十分な
温度にまで熱し、混合物を混練し、混練しながら硬化剤を添加した。最大トルク
は加硫が起きたことを示し、加硫が所望の程度に達成するまで混練を継続した。
それから混練機から組成物を取り出し、成型し、物理的性能を試験した。
【0063】 シュアA及びD硬度はディロメーターを用いて23℃でASTM D−224
0−91に従い測定した。最大引張強度、最大伸度、及び100%モジュラスは
、インストロン試験機を用いて、23℃でASTM D−412−92に従い決
定した。重量増加は、125℃で24時間経過後ASTM D−471に従い決
定した。残留伸びは、ASTM D−142に従い決定した。圧縮永久ひずみ及
びその回復は、−29℃で試験しASTM D−3542に従い決定した。圧縮
ひずみ及びその回復は、70℃及び100℃で試験しASTM D−395−B
に従い決定した。圧縮ひずみと圧縮回復試験は、室温より低い温度で24時間及
び室温及び室温より高い温度でなされた。
【0064】 アイゾット衝撃強度(ノッチ付き)は、−40℃でASTM D−256に従
い決定した。押出表面の粗さを、Chemical Surface Treat
ments of Natural Rubber And EPDM Thermo
plastic Elastomers: Effects on Frictio
n and Adhesion,RUBBER CHEMISTRY AND T
ECHNOLOGY,Vol,67,No.4(1994)により測定した。
【0065】 ACR粘度は,所定の剪断における熱可塑性加硫ゴムの剪断粘度の尺度であり
、204℃及び118℃KPa において、AX150 33/1 L/D比、
0.031直径オリフェスを装備した自動化細管レオメーターを用いて測定した
【0066】 表3は、各試料における性能の分析結果を示している。表4は、各試料を室温
で約3ヶ月間熟成した後、性能を測定した結果を示している。
【表3】
【表4】
【0067】 試料7−12 試料1−6と同様にして、追加した熱可塑性加硫ゴムを調製し、試料7−12
として示す。各サンプルの製造処方を表5に示す。また試験結果を表6に示す。
【表5】
【表6】
【0068】 試料13−18 試料1−12と同様にして、追加した熱可塑性加硫ゴムを調製し、試料13−
18として示す。各サンプルの製造処方を表7に示す。また試験結果を表8に示
す。
【表7】
【表8】
【0069】 試料19−24 試料1−18と同様にして、追加した熱可塑性加硫ゴムを調製し、試料19−
24として示す。各サンプルの製造処方を表9に示す。また試験結果を表10に
示す。
【表9】
【表10】
【0070】 試料25−28 米国特許第4,594,390号に記載されている大型高剪断混合機を用いる
ことを除いて、試料1−24と同様にして、追加した熱可塑性加硫ゴムを、調製
し、試料25−28として示す。各サンプルの製造処方を表11に示す。また試
験結果を表12に示す。
【表11】
【表12】
【0071】 発明の最良の形態と好ましい実施態様を記載したが、本発明の範囲はそれらに
限定されず、特許請求の範囲により画定される。従って本発明の範囲には、特許
請求の範囲の範囲内にある改良又は変更が含まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・ インク アメリカ合衆国、テキサス州 77520− 5200、ベイタウン、ベイウェイ・ドライブ 5200 (72)発明者 エルル、マリア・ディ アメリカ合衆国、オハイオ州 44224、シ ルバー・レイク・ビレッジ、ノース・ドー ヴァー・ロード 3230 (72)発明者 ダッタ、サディン アメリカ合衆国、テキサス州 77019− 6826、ヒューストン、ドリスコル・ストリ ート 2203 (72)発明者 チェン、ジアンヤ アメリカ合衆国、オハイオ州 44333、フ ェアローン、パーク・ヒル・ドライブ 570 (72)発明者 マクダニエル、ポール アメリカ合衆国、オハイオ州 44221、ク ヤホガ・フォールス、チェストノット・ブ ールバード 236 (72)発明者 ワン、カン−ボー アメリカ合衆国、オハイオ州 44321、コ プレイ、ブルックラン 263 Fターム(参考) 4F070 AA15 AA16 AA44 AA63 AB16 AB21 AB22 AB24 AC04 AC24 AC43 AC86 AE01 AE02 AE04 GA05 GA06 GB03 GB08 GC07 4J002 AE053 BB03X BB05X BB12X BB14X BB15W BC03X BC06X CB00X CF00X CF06X CF07X CG00X CH07X CL00X EH036 EH046 EH156 FD010 FD026 FD200 GM00 GM01 GN00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴムと熱可塑性樹脂を含む混合物中で、ゴムを動的に加硫する
    工程を含む方法により調製される熱可塑性加硫ゴムであって、前記ゴムは、エチ
    レン、少なくとも1つのα−オレフィン、及び所望により1以上のジエンモノマ
    ー類からなる弾性コポリマーを含有しており、前記弾性コポリマーは、示差走査
    熱量計の測定による10J/g未満の結晶化度、全コポリマーに基づいて90モ
    ル%未満であるエチレン含有量、ポリスチレン標準物質の換算によるGPCで測
    定して約20,000よりも大きい重量平均分子量、7未満である分子量分布、
    ほぼ90%の分別試料に対して約4%未満であるエチレン組成分布を有すること
    を特徴とする、熱可塑性加硫ゴム。
  2. 【請求項2】硬化したゴムと熱可塑性樹脂の混合物を含有する熱可塑性加硫
    ゴムであって、前記ゴムは、エチレン、少なくとも1つのα−オレフィン、及び
    所望により少なくとも1以上のジエンモノマー類からなる弾性コポリマーを含み
    、前記弾性コポリマーは、示差走査熱量計の測定による10J/g未満の結晶化
    度、全コポリマーに基づいて90モル%未満であるエチレン含有量、ポリスチレ
    ン標準物質の換算によるGPCで測定して約20,000よりも大きい重量平均
    分子量、7未満である分子量分布、ほぼ90%の分別試料に対して約4%未満で
    あるエチレン組成分布を有することを特徴とする、熱可塑性加硫ゴム。
  3. 【請求項3】前記混合物が、石油精製油を含むエキステンダー油、合成油、
    可塑剤、有機エステル、アルキルエーテルエステル、又はこれら2以上からなる
    組み合わせを更に含む、請求項1又は2に記載の熱可塑性加硫ゴム。
  4. 【請求項4】前記弾性コポリマーが、エチレン、プロピレン、及び5−エチ
    リデン−2−ノルボルネンからなるターポリマーであり、前記熱可塑性樹脂は、
    ポリプロピレンを含む、請求項1又は2に記載の熱可塑性加硫ゴム。
  5. 【請求項5】前記弾性コポリマーが、3J/g未満の結晶化度、全コポリマ
    ーに基づき70モル%未満のエチレン含有量、約40,000よりも大きい重量
    平均分子量、約70乃至約100であるムーニー粘度(ML1+4@125℃)
    、ほぼ90%の分配試料に対して約3%未満であるエチレン組成分布を有するこ
    とを特徴とする、請求項1又は2に記載の熱可塑性加硫ゴム。
  6. 【請求項6】前記弾性コポリマーが、0.2J/g未満の結晶化度、全コポ
    リマーに基づき60モル%未満のエチレン含有量、約10,000よりも大きい
    重量平均分子量、ほぼ90%の分配試料に対して約2%未満であるエチレン組成
    分布を有することを特徴とする、請求項5に記載の熱可塑性加硫ゴム。
  7. 【請求項7】前記弾性コポリマーが、0.1J/g未満の結晶化度、全コポ
    リマーに基づき50モル%未満のエチレン含有量、約250,000よりも大き
    い重量平均分子量、80乃至約90よりも高いムーニー粘度(ML1+4@12
    5℃)、ほぼ90%の分配試料に対して約1%未満であるエチレン組成分布を有
    することを特徴とする、請求項6に記載の熱可塑性加硫ゴム。
  8. 【請求項8】前記弾性コポリマーが、約5乃至約500のムーニー粘度(M
    1+4@125℃)を有する、請求項4に記載の熱可塑性樹脂。
  9. 【請求項9】前記混合物が、組み合わされたゴム及び熱可塑性樹脂の全重量
    に基づき、約45乃至約85重量%のゴムを、約15乃至約55重量%の熱可塑
    性樹脂を含む、請求項1に記載の熱可塑性樹脂。
  10. 【請求項10】前記硬化ゴムが、ゴムが沸騰キシレン又はシクロヘキサン中
    で15%以下のゴムが抽出可能である硬化度を有する程度にまで硬化される、請
    求項2に記載の熱可塑性樹脂。
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