JP2002526827A - 複数のエミュレーションを有する単一のディスク・イメージからcd−romをブートする方法および装置 - Google Patents
複数のエミュレーションを有する単一のディスク・イメージからcd−romをブートする方法および装置Info
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Abstract
Description
ディスクとフロッピー・ディスクのいずれでもエミュレートできるブート可能記
憶媒体に関する。
メモリにロードした後でなければオペレーティング・システムを実行できるよう
にならない。このプロセスは通常、「ブートストラップ」または「ブーティング
」と呼ばれるプロセスによって実施される。ブーティングは、コンピュータに電
源が投入されたときに自動的に行われるか、あるいは稼動中のコンピュータでユ
ーザが特に呼び出すことができる。
ング・システムを求めて記憶媒体(フロッピー・ディスク、ハード・ドライブ、
またはCD−ROM)を探索するが、この機能は普通、コンピュータ中の1つま
たは複数のBIOS(Basic Input−Output system)
チップに記憶されたファームウェアによって制御される。有効なブート・レコー
ドを有するディスクを突き止めた後、BIOSプログラムは、ディスクの第1セ
クタに記憶されたデータを読み込み、コンピュータのランダム・アクセス・メモ
リ(「RAM」)中の特定位置にデータをコピーする。通常のパーソナル・コン
ピュータ(「PC」)では、このデータはDOSブート・レコードを構成する。
DOSブート・レコードに含まれるコードが実行されると、コンピュータは、オ
ペレーティング・システムを含む残りのファイルおよびコードをロードする。
ッピー・ディスクであった。より最近になり、光学媒体であるCD−ROMが、
多量のデータを記憶するので非常に一般的になった。CD−ROMは、ハード・
ドライブの大きな記憶容量とフロッピー・ディスクの取外しの容易さとを備えて
いる点で、ハード・ドライブとフロッピー・ディスクの両方の属性を有する。C
D−ROMは、CD−ROM上の規定されたセクタにあるブート・レコードとと
もにフォーマットされる。ブート・レコードは、CD−ROMに記録されたハー
ド・ドライブおよびフロッピー・ディスクのイメージ・エミュレーションの記述
および位置を与えるブート・カタログを指示する。エミュレーションのうちの1
つまたは複数は、ブート可能でありオペレーティング・システムを持つことがで
きる。
ッピー・ディスクが最下層で、CD−ROMが最上層である。すなわち、各媒体
は、それより下の媒体に記憶情報のレイヤまたは領域を加えたものである。した
がって、フロッピー・ディスク・イメージは情報レイヤが最も少なく、ハード・
ディスクは追加の情報レイヤをわずかに加えており、CD−ROMはさらに情報
レイヤを加えている。
スク10はブート・レコード11で始まるが、これはオペレーティング・システ
ムをメイン・メモリにロードする短いプログラムであり、その後には一対のファ
イル・アロケーション・テーブル12(すなわち「FAT」)が続く。その後に
ルート・ディレクトリ13があり、これは、データ記憶域14に記憶されたファ
イルをマッピングする。
域をすべて含むが、パーティション・テーブル17を含むマスタ・ブート・レコ
ード16を追加で含む。パーティション・テーブル17は、それぞれが別々のオ
ペレーティング・システムを含むことができるディスク上の論理パーティション
を規定する。マスタ・ブート・レコードは、ロードすべき適切なオペレーティン
グ・システムを決定するためにアクティブなパーティションをブート時に決定す
るコードを含む。
660によって規定されたものなどの記述子のテーブル21をさらに追加してい
る。記述子のテーブル21にはブート・カタログ・ディレクトリ22が続く。こ
れは、記憶されているイメージ・ファイルを指示し、イメージ特性を識別する。
ISO9660仕様は、パーソナル・コンピュータ向けの新しいブート能力もオ
プションで備える。ハード・ディスクまたはフロッピー・ディスケットとしてエ
ミュレートされるCD−ROMのその他の詳細は、1997年11月25日にW
illiamsに譲渡された米国特許第5692190号(「’190特許」)
の背景セクションに記載されている。この’190特許の背景セクションの開示
全文を本明細書に組み込む。
sとIBM Corporationにより共同開発されたEl Torito
ブート可能CD−ROM仕様バージョン1.0によってさらに拡張されている。
この仕様は、ブート可能CD−ROMの4つのフォーマットを規定している。そ
れらのフォーマットとは、フロッピー・ドライブ・エミュレーション、ハード・
ドライブ・エミュレーション、エミュレーションなし、および複数ブート・イメ
ージである。2つのドライブ・エミュレーション・イメージを有する目的は、B
IOS(Basic Input−Output System)がこれらのイ
メージを仮想ディスク・ドライブとして使用できるようにすることである。次い
でBIOSは、イメージにドライブ番号を割り当て、それを読取り専用ハード・
ドライブまたはフロッピー・ドライブとして使用できるようにする。1995年
1月25日にPhoenix TechnologiesおよびIBMから発行
されたEl Toritoブート可能CD−ROM仕様バージョン1.0の開示
全文を本明細書に組み込む。
フロッピー・エミュレーションでは、CD−ROMドライブは、通常受け取るこ
とになる文字と同じ文字(D:)を受け取ることができる。これは、通常ならA
:ドライブに割り当てられるフロッピー・ドライブがB:ドライブに再割当てさ
れ、C:以降のすべてのドライブはそれらの通常通りの割当てを受けるからであ
る。したがって、CD−ROMには依然としてD:ドライブが割り当てられる。
ドライブ・イメージをインストールし、それにより、C:以降のドライブ文字の
割当てはそれらの通常の割当てからずれる。したがって、CD−ROMイメージ
に割り当てられるドライブ文字は1文字分ずれる。しかし、ハード・ドライブ・
エミュレーションでは、エミュレートされるドライブをどんなサイズとすること
もできる。
の利点と欠点を考慮してから、どちらのエミュレーションが好ましいかを選択す
ることができる。しかし、複数ブート・イメージは、非常に似通った2つのブー
ト・イメージを記憶することで貴重な記憶空間を使用するという欠点を被る。し
たがって、例えばかなり大きなブート・イメージが必要とされる場合、これは通
常の600メガバイト(「Mb」)のCD−ROM記憶域を著しく減少させる可
能性があり、それにより、ほとんど同一である2つのブート・イメージを記憶す
ることが望ましくなくなる可能性がある。
レーティング・システム中のルート・ディレクトリ構造およびCD−ROMドラ
イバを使用してCD−ROMイメージにアクセスする。
メージ能力を有するBIOSが、初期/デフォルトのエントリ25にアクセスし
て、単一のブート可能ディスク・イメージ26にアクセスする。オペレーティン
グ・システムをロードした後は、システムは標準的なルート・ディレクトリおよ
びCD−ROMドライバに戻ってCD−ROMイメージにアクセスすることがで
きる。
マップ30を示している。最低域はBIOSデータ域31で占められ、これは、
INT13h機能などのBIOS機能によってドライブへの識別およびアクセス
を提供する。ただし、通常のBIOS機能はCD−ROMへのアクセスを提供せ
ず、このアクセスはその代わりに、オペレーティング・システム、例えばDOS
32中にある、ISO9660デバイス・ドライバ・ソフトウェアによって規定
される。
す。これらの改良により、INT13呼出しがCD−ROMを認識して、CD−
ROMに記憶されたファイルに基づいてハード・ドライブおよびフロッピー・デ
ィスクのイメージ・エミュレーションを実現することができる。すなわちこれら
は、それぞれのエミュレーション・イメージをハード・ドライブまたはフロッピ
ー・ディスク・ドライブであるかのように扱い、他のドライブは、このエミュレ
ーションに適応するように符号が付け直される。例えば、フロッピー・ディスク
・イメージへのA:ドライブの割振り、またはハード・ドライブ・イメージへの
C:ドライブの割振りのそれぞれにより、実際のフロッピー・ドライブまたは実
際のハード・ドライブは、それらの通常の割当てから符号を付け直される。
この場合、BIOSは、ブーティング・カタログ25にリストされたいくつかの
ブート・ディスク・イメージ26のいずれか1つにアクセスすることができる。
オペレーティング・システムをロードした後は、システムは、標準的なBIOS
割込み(INT)13呼出しでそのディスク・イメージ中の他の項目にアクセス
するか、あるいは、CD−ROMドライバおよびルート・ディレクトリを使用し
て通常のCD−ROMイメージ・アクセスに戻ることができる。しかし、この複
数ブートすなわち複数ディスク・イメージ構成は、CD−ROMの複数のブート
・イメージのそれぞれに対応する別々のブート可能ディスク・イメージを記憶す
るという、先に述べた欠点を被る。したがってこの構成は、CD−ROM上の空
間をより多く使用し、CD−ROM上で利用可能な空間を減少させる。
しながらもCD−ROMから複数のブート・イメージのエミュレーションを可能
にするCD−ROM構成が必要とされている。
ることである。
ブート可能記憶媒体による複数エミュレーションを行う方法を提供することであ
る。
って、ただ1つのブート可能ディスク・イメージを使用しながらもブート可能記
憶媒体による複数エミュレーションを実現できるコンピュータ・システムを提供
することである。
からハード・ディスク・エミュレーションとフロッピー・ディスク・エミュレー
ションの両方を実現できるコンピュータ使用可能媒体を含むコンピュータ製品を
提供することである。
ト可能ディスク・イメージを含むブート可能CD−ROMによって複数エミュレ
ーションを行う方法を提供することである。
ーションが単一のブート可能ディスク・イメージ上で実現されるCD−ROMを
含むコンピュータ・システムを提供することである。
レコードを有し、ブート可能ディスク・イメージ中の所定の境界に第2のブート
・レコードを有する単一のブート可能ディスク・イメージを含むブート可能CD
−ROMによって複数エミュレーションを行う方法を提供することである。
ーションを有するブート可能CD−ROMを備えたコンピュータ・システムであ
って、単一のブート可能ディスク・イメージの最初に1つのブート・レコードが
あり、ブート可能ディスク・イメージ中の所定のセクタ境界に第2のブート・レ
コードがあるコンピュータ・システムを提供することである。
イメージ中の所定のキロバイト(「K」)セクタ境界にある方法およびコンピュ
ータ・システムを提供することである。
ミュレーションを有する、ブート可能CD−ROMなどのブート可能記憶媒体か
ら、コンピュータ・システムをブートする方法を提供することによって達成され
る。この方法は、マスタ・ブート・レコード(「MBR」)、ハード・ディスク
DOSブート・レコード(「DBR」)、およびファイル・アロケーション・テ
ーブル(「FAT」)の第1コピーを含むハード・ディスク・イメージをCD−
ROMのブート可能ディスク・イメージに記憶するステップと、ハード・ディス
クDBRとFATの間に少なくとも1セクタの予約域を加えるステップと、ハー
ド・ディスクDBRとFATの間に0または1つ以上の予約セクタを加えること
によりブート可能ディスク・イメージ中の所定のセクタ境界で予約域中の境界を
整合させるステップと、ブート可能ディスク・イメージ中の所定の2Kセクタ境
界にある整合済み境界にフロッピーDBRを加えるステップと、少なくとも第1
および第2のエントリを含む、CD−ROMのブート・カタログ・エントリを構
築するステップとを含み、第1のエントリはブート可能ディスク・イメージにあ
るMBRを指し、第2のエントリはブート可能ディスク・イメージ中の所定の2
Kセクタ境界にあるフロッピーDBRを指す。
ションを有する、ブート可能CD−ROMなどのブート可能記憶媒体を含むコン
ピュータ・システムを提供する。このCD−ROMは、マスタ・ブート・レコー
ド(「MBR」)、ハード・ディスクDOSブート・レコード(「DBR」)、
およびファイル・アロケーション・テーブル(「FAT」)の第1コピーを含む
ハード・ディスク・イメージをCD−ROMのブート可能ディスク・イメージに
備える。CD−ROMはさらに、ハード・ディスクDBRとFATの間の少なく
とも1セクタの予約域と、ハード・ディスクDBRとFATの間に0または1つ
以上の予約セクタを加えることにより予約域中の所定のセクタ境界に配置される
フロッピーDBRと、少なくとも第1および第2のエントリを含むCD−ROM
のブート・カタログとを備え、第1のエントリはブート可能ディスク・イメージ
にあるMBRを指し、第2のエントリはブート可能ディスク・イメージ中の所定
の2Kセクタ境界にあるフロッピーDBRを指す。
イブにロードされるコンピュータ製品を提供する。この製品は、コンピュータ可
読プログラム・コードとそれに記録されたコンピュータ可読データ構造とを含む
コンピュータ使用可能媒体を備える。このコンピュータ使用可能媒体は、少なく
とも1つの予約セクタを含むハード・ディスク・イメージ・データ構造を組み込
んだブート可能ディスク・イメージ・データ構造を含む。ハード・ディスク・イ
メージの予約セクタ中にはフロッピーDOSブート・レコードが位置し、コンピ
ュータは、ハード・ディスクとフロッピー・ディスクのいずれかをエミュレート
することによりコンピュータ使用可能媒体からブートすることができる。このコ
ンピュータ製品はさらに、第1のエントリおよび第2のエントリを有するブート
・カタログ・データ構造も含み、第1のエントリはハード・ディスク・イメージ
の最初を指し、第2のエントリはフロッピーDBRを指す。フロッピーDBRは
、ハード・ディスク・イメージ中の所定のセクタ境界に位置する。ハード・ディ
スク中の所定の2K境界セクタでフロッピーDBRを整合させるために、0また
は1つ以上の予約セクタを設けることが好ましい。
の一実施形態を示すものであり、前述の一般的な記述および以下の好ましい実施
形態の詳細な記述と共に本発明の原理を説明するのに役立つ。
エミュレーションを有する、ブート可能CD−ROMなどのブート可能記憶媒体
から、コンピュータ・システムをブートする方法を提供する。この方法は、修正
されたハード・ディスク・イメージをCD−ROMのブート可能ディスク・イメ
ージに記憶することを含む。ブート可能ディスク・イメージは、ハード・ディス
ク・エミュレーションに対応するマスタ・ブート・レコードを有し、ルート・デ
ィレクトリおよびデータ域と共にハード・ディスクDOSブート・レコード(「
DBR」)および2つのファイル・アロケーション・テーブル(「FAT」)を
含む。少なくとも1セクタの予約域が、ハード・ディスクDBRとFATの間に
加えられる。予約域中の0または1つ以上の整合セクタを使用して境界が規定さ
れ、これがブート可能ディスク・イメージ中の所定のセクタ境界となる。次いで
、このブート可能ディスク・イメージ中の所定のセクタ境界にフロッピーDBR
が加えられる。CD−ROMのブート・カタログ・エントリは少なくとも2つの
エントリを有し、第1のエントリはブート可能ディスク・イメージにあるMBR
を指し、これはハード・ディスク・エミュレーションを可能にする。第2のエン
トリは、ブート可能ディスク・イメージ中の所定のセクタ境界にあるフロッピー
DBRを指し、したがってフロッピー・ディスク・エミュレーションを可能にす
る。
能記憶媒体を備えたコンピュータ・システムであって、CD−ROMに記憶され
た単一のブート可能ディスク・イメージから複数のエミュレーションができるよ
うにするコンピュータ・システムを提供する。この態様では、マスタ・ブート・
レコード、ハード・ディスクDOSブート・レコード、およびファイル・アロケ
ーション・テーブルのコピー2つを含む、修正されたハード・ディスク・イメー
ジがブート可能ディスク・イメージに形成される。ハード・ディスク・イメージ
は、少なくとも1セクタの予約域をハード・ディスクDBRとFATの第1のコ
ピー間に加えることによって修正される。ブート可能ディスク・イメージの最初
から所定の距離にあるこの予約域中にフロッピーDBRが位置するが、ブート可
能ディスク・イメージの最初から所定の距離にある境界にフロッピーDBRを整
合させるために、0または1つ以上の整合セクタが加えられる。CD−ROMの
ブート・カタログは、MBRを指しハード・ディスク・エミュレーションを可能
にする第1のエントリと、フロッピーDBRを指しフロッピー・ドライブ・エミ
ュレーションを可能にする第2のエントリの、少なくとも2つのエントリを含む
。
Mドライブにロードするのに適したコンピュータ製品を提供する。このコンピュ
ータ製品は、コンピュータ可読プログラム・コードと記録されたコンピュータ可
読データ構造とを有するコンピュータ使用可能媒体を含む。このコンピュータ使
用可能媒体は、ハード・ディスク・イメージ・データ構造を含むブート可能ディ
スク・イメージ・データ構造を含む。ハード・ディスク・イメージは、少なくと
も1つの予約セクタを含み、このハード・ディスク・イメージの予約セクタ中に
はフロッピーDOSブート・レコードが位置する。コンピュータは、ハード・デ
ィスクとフロッピー・ディスクのいずれかをエミュレートすることにより、コン
ピュータ使用可能媒体からブートすることができる。このコンピュータ製品はさ
らに、第1のエントリおよび第2のエントリを有するブート・カタログ・データ
構造も含み、第1のエントリはハード・ディスク・イメージの最初を指し、第2
のエントリはフロッピーDBRを指す。フロッピーDBRは、ハード・ディスク
・イメージ中の所定の2Kセクタ境界に位置する。ハード・ディスク・イメージ
中の所定の2Kセクタ境界でフロッピーDBRを整合するために、0または1つ
以上の整合セクタを設けることが好ましい。
ーネントを示すブロック図である。コンピュータ・システム100はシステム・
バス122を含み、このシステム・バスは、中央演算処理装置(CPU)124
およびメイン・メモリまたはシステム・メモリ126を含めてコンピュータ・シ
ステム100の異なるコンポーネントを接続する。マルチメディア・データを含
めたデータをCD−ROM128に記憶することができ、このCD−ROMは、
デバイス・コントローラ130を介してCPUからアクセスすることができる。
フロッピー・ディスク・ドライブ132またはハード・ディスク・ドライブ13
4に記憶された他のデータもまた、対応するコントローラ130bおよび130
cを介してCPU124からアクセスすることができる。コンピュータ・システ
ム100の他の標準的なコンポーネントには、キーボード116などのデータ入
力装置と、ビデオ・コントローラ136を介してシステム・バス122に接続さ
れるデータ表示装置114が含まれる。
ことを理解されたい。しかし、本発明の原理は、ディスク・イメージの概念を用
いてフロッピー・ディスク・ドライブとハード・ディスク・ドライブのいずれか
をエミュレートするものなら、現在使用されているかまたは将来開発される他の
どんなブート可能記憶媒体で使用してもよい。例えば、本明細書ではCD−RO
M記憶装置を好ましい実施形態で使用して本発明を述べるが、ディジタル・ビデ
オ・ディスク(DVD)などの現在使用されている記憶媒体を、本発明を使用す
るように適合させることも可能である。
る本発明の仕様に従ってフォーマットされる。
ように、表1にBIOSパラメータ・ブロックの構造を示す。BIOSパラメー
タ・ブロックのフィールドに記憶されたこれらの値は、DOSフォーマットされ
た論理ドライブのフォーマットを規定する。例えば、フィールド参照番号2は予
約セクタの数を規定し、フィールド参照番号10は隠しセクタの数を規定し、フ
ィールド参照番号12は物理ドライブ番号を規定する。すべての表におけるサン
プル値は、例として提供するだけであり、本発明をどんな形でも限定するもので
はないことに留意されたい。
ハード・ディスク中のDOSパーティションの最初と、DOSフォーマットされ
たフロッピー・ディスクのブート・セクタに見られる。DOSブート・レコード
は、ブート用のコードおよび上に規定したタイプのBIOSパラメータ・ブロッ
クを含む。このコードの目的は、コンピュータのブーティング・プロセス中にオ
ペレーティング・システム・ファイルを突き止めて実行することである。
は、固定(すなわち「ハード」)ディスクのブート・セクタ中にみられる。これ
は、ブート・コードおよびパーティション・テーブルを含む。ブート・コードの
目的は、アクティブなパーティションを突き止め、次いでアクティブなパーティ
ションに対応するオペレーティング・システムをロードすることである。
ントリの構造を示す。パーティション・テーブルは、ハード・ディスク中の記憶
空間の割振りを示すものである。パーティション・テーブル中の各エントリは、
それ自体のオペレーティング・システム・ファイルのセットを含むことのできる
単一のパーティションに関係する。パーティション・テーブル・エントリは、パ
ーティションに対する開始アドレスおよび終了アドレスを指定することによって
パーティションを規定する。パーティション・テーブル中の他のフィールドは、
例えば、そのパーティションがブート可能かどうかを規定する、あるいはそのパ
ーティション中のセクタ総数を規定する。
図である。BIOSパラメータ・ブロックによって記述されたすべてのDOSフ
ォーマット済みディスクは、0〜63セクタからなる隠しセクタ域151を有す
る。隠しセクタ域151中の隠しセクタの数(もしあれば)は、BIOSパラメ
ータ・ブロック中のパラメータによって指定される。隠しセクタの後には、少な
くとも1セクタの予約セクタ域152が続き、これはBIOSパラメータ・ブロ
ックを含まなければならない。また、オペレーティング・システムにその内容が
無視される追加の予約セクタを割り振ることもできる。したがって、それらの追
加の予約セクタを使用して代替DOSブート・レコードを記憶し、それにより、
適切なブート・レコードからブートすることで複数のブート能力を備えることが
できる。予約セクタの数もまた、BIOSパラメータ・ブロックのパラメータ中
で指定される。
フォーマットされたハード・ディスク160は、パーティション・テーブル(図
示せず)を含むマスタ・ブート・レコード(「MBR」)16で始まる。その後
にいくつかの未使用セクタ162が続くが、これらは通常、第1トラック中の残
りのセクタである。パーティション・テーブルは、アクティブなパーティション
がもしあればどれであるかを示す。また、各パーティションの開始アドレスも提
供する。開始アドレスは通常、開始シリンダ、ヘッド、およびセクタの情報を含
む。第1の予約セクタは、パーティションの第1セクタであり、BIOSパラメ
ータ・ブロックを含まなければならない。したがって固定ディスク160は、第
1セクタ中にMBR16を含むブート・トラックで始まる。ブート・トラック全
体は、BIOSパラメータ・ブロックの隠しセクタ・フィールド中で調節される
。固定ディスク160はまた、DBR11用に使用される少なくとも1セクタの
予約域163も含むことができるが、DBRを含むセクタ以外に追加の予約セク
タ164を設けてフォーマットすることもできる。この予約セクタ域163もま
た、BIOSパラメータ・ブロック中のパラメータによって調節される。
OSに従ってフォーマットされたフロッピー・ディスク165は、0セクタの隠
しセクタ域を有しなければならない。したがって、DOSフロッピー・ディスク
・イメージはパーティション・テーブルを有することができない。したがって、
BIOSパラメータ・ブロック中の隠しセクタ・パラメータは、フロッピー・デ
ィスク165では0の値をとらなければならない。この媒体の第1セクタは、B
IOSパラメータ・ブロックを含むDOSブート・レコード11である第1の予
約セクタを含まなければならない。また、追加の予約セクタ152があってもよ
く、これらはフロッピー・ディスクをフォーマットするときに割り振ることがで
きる。予約セクタ153の総数は、BIOSパラメータ・ブロックの予約セクタ
・フィールド中で調節される。
ジ170の構造を示す概略図である。複数エミュレーション単一ブート可能イメ
ージ170に使用するディスク・イメージは、図6bに示したハード・ディスク
・イメージ160を修正したものである。ハード・ディスク・イメージ160に
、第2のDOSブート・レコード11a用に予約されたセクタおよびハード・デ
ィスク・パーティション用のDOSブート・レコード11を含むセクタに加え、
0または1つ以上の追加の予約「整合」セクタが割り振られている。これらの追
加セクタは、フロッピーBIOSパラメータ・ブロックを含む第2のDOSブー
ト・レコード11aを整合させ記憶するのに使用される。
定のセクタ境界172にあるべきである。所定の境界172は、2Kセクタ境界
にあるべきであることが好ましい。第2のDOSブート・レコード11aを所定
の境界172に配置するのを容易にするために、少数の整合セクタ171が設け
られる。整合セクタ171は、第2のDOSブート・レコード11aが確実にデ
ィスク・イメージ170a中の所定の境界172にくるようにする。整合セクタ
171は、0または1つ以上設けることが好ましい。したがって、少なくとも1
つの追加の予約セクタがブート可能ハード・ディスク・イメージ構成に加えられ
、これらの追加の予約セクタは、第2のフロッピーDBR11aおよび0または
1つ以上の整合セクタ171を含む。
界にあるのに対し、DOSフロッピーまたはハード・ディスクのセクタは512
バイトである。したがって、0個から3個の間のDOS整合セクタを設けて、そ
の次の2Kセクタ境界で所定のセクタ境界を規定する。しかし、所定の2Kセク
タ境界172は、予約域中のどんな2Kセクタ境界でもよく、適切な数の整合セ
クタ171を設けることができる。
ト・カタログが指すことのできる2つの所定位置170aおよび172がディス
ク・イメージ170中に作成される。単一ブート・イメージ170中の2つの位
置の一方である170aにマスタ・ブート・レコード16を設け、単一ブート可
能ディスク・イメージ170中の他方の位置172にフロッピーDOSブート・
レコード11aを設けることにより、CD−ROMブート・カタログ22を使用
してCD−ROMからブートすることができ、CD−ROMは、ハード・ディス
クとフロッピー・ディスクのいずれかを単一のブート・イメージからエミュレー
トする。
OM180の構造を示す概略図である。この従来構成では、ブート・カタログ2
2は、別々の2つのブート可能ディスク・イメージ181および182を指す。
したがって、この2つのブート可能ディスク・イメージ181および182はい
ずれもブート可能ハード・ディスク・イメージまたはブート可能フロッピー・デ
ィスク・イメージとしてフォーマットできるので、このCD−ROMは、ハード
・ディスクとフロッピー・ディスクのいずれかをエミュレートしてブートするよ
うにフォーマットされる。しかしこの構成は、2つのブート可能ディスク・イメ
ージがCD−ROM上の貴重な記憶空間を使用し、したがってCD−ROMイメ
ージを記憶するのに利用可能な自由空間を減少させるという、先に考察した欠点
を被る。
エミュレーションを実現するブート可能CD−ROM190の構造を示す概略図
である。CD−ROMは、第1のエントリ22aおよび第2のエントリ22bを
有するブート・カタログ22を有するようにフォーマットされ、各エントリは、
単一のディスク・イメージ170中の既知のまたは所定の位置を指す。したがっ
て、第1のエントリ22aは、複数エミュレーション単一ディスク・イメージ1
70の開始ポイント170aを指し、一方で第2のエントリ22bは、単一ディ
スク・イメージ170の所定のセクタ境界172を指す。ハード・ディスクのマ
スタ・ブート・レコード16が単一ディスク・イメージ170の最初に記憶され
、フロッピー・ディスク用に構成された第2のDOSブート・レコード11aが
所定のセクタ境界172に記憶されるので、CD−ROM190は、単一のブー
ト可能ディスク・イメージ170しか記憶しないのにフロッピー・ディスクとハ
ード・ディスクのいずれでもブートするようにフォーマットされる。
てエミュレートするCD−ROMからシステムがブートするように、第1のエン
トリ22aを初期デフォルト・エントリとすることもできる。しかし本発明は、
単一ブート可能ディスク170からのフロッピー・ディスク・エミュレーション
を使用してCD−ROMからシステムをブートできるようにするブーティング・
オプションを提供するのを容易にする。したがって本発明は、単一のブート可能
ディスク・イメージから複数エミュレーションを行うようにフォーマットされた
ブート可能CD−ROMを提供する。これは少なくとも、第2のブート可能ディ
スク・イメージを記憶するのに必要なCD−ROM上の空間、例えばハード・デ
ィスク・イメージに加えてフロッピー・ディスク・イメージを記憶するのに必要
な空間を節約する。
実施から当業者には明らかとなるであろう。本明細書は例示的なものでしかなく
、本発明の真の範囲および趣旨は、頭記の特許請求の範囲によって示すものとす
る。
体のイメージ・フォーマットの構成を示す図である。
−ROMを示す図(B)、 複数ブート・イメージ能力を提供する別々のブート
・ディスク・イメージが備わった、複数ブート・イメージ能力を有するCD−R
OMを示す図(C)である。
環境を示す図である。
図である。
造を示す概略図である。
ート可能CD−ROMの構造を示す概略図である。
Claims (24)
- 【請求項1】 ブート可能記憶媒体からコンピュータ・システムをブートす
る方法であって、 記憶媒体の単一のブート可能ディスク・イメージ上にハード・ディスク・イメ
ージとフロッピー・ディスクDOSブート・レコード(「DBR」)の両方を記
憶すること、および 第1のエントリおよび第2のエントリで記憶媒体のブート・カタログを構築す
ることを含み、第1のエントリがハード・ディスク・イメージを指し、第2のエ
ントリがフロッピー・ディスクDBRを指す方法。 - 【請求項2】 ハード・ディスク・イメージとフロッピー・ディスクDBR
の両方を記憶するステップが、 ハード・ディスク・イメージをブート可能ディスク・イメージの最初に記憶す
ること、および フロッピー・ディスクDBRをブート可能ディスク・イメージ中の所定の記憶
媒体セクタ境界に記憶することを含む、請求項1に記載のコンピュータ・システ
ムをブートする方法。 - 【請求項3】 フロッピー・ディスクDBRを記憶するステップが、 ハード・ディスク・イメージ中の予約域中に所定のセクタ境界を規定すること
、および 所定のセクタ境界にフロッピー・ディスクDBRを記憶することを含む、請求
項2に記載のコンピュータ・システムをブートする方法。 - 【請求項4】 所定のセクタ境界を規定するステップが、ハード・ディスク
・イメージの予約域中に0または1つ以上の整合セクタを設けることを含む、請
求項3に記載のコンピュータ・システムをブートする方法。 - 【請求項5】 CD−ROMからコンピュータ・システムをブートする方法
において、 CD−ROMのブート可能ディスク・イメージ上にハード・ディスク・イメー
ジを記憶するステップであって、ハード・ディスク・イメージがマスタ・ブート
・レコード(「MBR」)、ハード・ディスクDOSブート・レコード(「DB
R」)、およびファイル・アロケーション・テーブル(「FAT」)の第1コピ
ーを含むステップと、 ハード・ディスクDBRとFATの間に少なくとも1セクタの予約域を加える
ステップと、 ハード・ディスクDBRとFATの間に0または1つ以上の予約セクタを加え
ることによりブート可能ディスク・イメージ中の所定のCD−ROMセクタ境界
で予約域中の境界を整合するステップと、 ブート可能ディスク・イメージ中の所定のCD−ROMセクタ境界にある整合
済み境界にフロッピー・ディスクDBRを加えるステップと、 少なくとも第1および第2のエントリを含む、CD−ROMのブート・カタロ
グ・エントリを構築するステップであって、前記第1のエントリはブート可能デ
ィスク・イメージにあるMBRを指し、前記第2のエントリはブート可能ディス
ク・イメージ中の所定のCD−ROMセクタ境界にある前記フロッピー・ディス
クDBRを指すステップとを含む方法。 - 【請求項6】 所定のCD−ROMセクタ境界で境界を整合するステップが
、ハード・ディスクDBRとFATの間に0または1つ以上の予約セクタを加え
ることを含む、請求項5に記載の方法。 - 【請求項7】 前記所定のCD−ROMセクタ境界が2K境界である、請求
項5に記載の方法。 - 【請求項8】 ハード・ディスクDBRが、1よりも大きい物理ドライブ番
号の値を有するハード・ディスクBIOSパラメータ・ブロック(「BPB」)
を含む、請求項5に記載の方法。 - 【請求項9】 フロッピー・ディスクDBRが、0の隠しセクタ・カウント
および2未満の物理ドライブ番号の値を有するフロッピーBPBを含む、請求項
5に記載の方法。 - 【請求項10】 単一のブート可能ディスク・イメージ中に複数のエミュレ
ーションを有するブート可能記憶媒体を含むコンピュータ・システムであって、
記憶媒体が、 記憶媒体のブート可能ディスク・イメージ上のハード・ディスク・イメージと
、 ハード・ディスク・イメージ中のフロッピーDOSブート・レコード(「DB
R」)と、 第1および第2のエントリを含むブート・カタログとを備え、第1のエントリ
はハード・ディスク・イメージを指し、第2のエントリはフロッピーDBRを指
すコンピュータ・システム。 - 【請求項11】 ハード・ディスク・イメージがブート可能ディスク・イメ
ージの最初に記憶され、フロッピーDBRがブート可能ディスク・イメージ中の
所定の記憶媒体セクタ境界に記憶される、請求項10に記載のコンピュータ・シ
ステム。 - 【請求項12】 所定のセクタ境界がハード・ディスク・イメージの予約域
中に位置する、請求項11に記載のコンピュータ・システム。 - 【請求項13】 所定のセクタ境界が、ハード・ディスク・イメージの予約
域中に少なくとも1つの整合セクタを加えることによって整合される、請求項1
1に記載のコンピュータ・システム。 - 【請求項14】 所定のセクタ境界が、ハード・ディスク・イメージの予約
セクタ域中に3つ以下の整合セクタを加えることによって整合される、請求項1
1に記載のコンピュータ・システム。 - 【請求項15】 単一のブート可能ディスク・イメージ中に複数のエミュレ
ーションを有するCD−ROMを含むコンピュータ・システムであって、CD−
ROMが、 CD−ROMのブート可能ディスク・イメージ上のハード・ディスク・イメー
ジであって、マスタ・ブート・レコード(「MBR」)、ハード・ディスクDO
Sブート・レコード(「DBR」)、およびファイル・アロケーション・テーブ
ル(「FAT」)の第1コピーを含むハード・ディスク・イメージと、 ハード・ディスクDBRとFATの間の少なくとも1つの予約セクタの予約域
と、 ハード・ディスクDBRとFATの間に0または1つ以上の予約セクタを加え
ることにより、ブート可能ディスク・イメージ中の所定のCD−ROMセクタ境
界にある予約域中の境界に配置されるフロッピーDBRと、 少なくとも第1および第2のエントリを含むCD−ROMのブート・カタログ
とを備え、前記第1のエントリはブート可能ディスク・イメージにあるMBRを
指し、前記第2のエントリはブート可能ディスク・イメージ中の所定のCD−R
OMセクタ境界にあるフロッピーDBRを指すコンピュータ・システム。 - 【請求項16】 少なくとも1つの予約セクタが、フロッピーDBRを2K CD−ROMセクタ境界に配置できるようにするいくつかのセクタを備える、
請求項15に記載のコンピュータ・システム。 - 【請求項17】 所定のCD−ROMセクタ境界が2K境界である、請求項
15に記載のコンピュータ・システム。 - 【請求項18】 ハード・ディスクDBRが、請求項15に記載のコンピュ
ータ・システム。 - 【請求項19】 フロッピー・ディスクDBRが、0の隠しセクタ・カウン
トおよび2未満の物理ドライブ番号の値を有するBIOSパラメータ・ブロック
を含む、請求項15に記載のコンピュータ・システム。 - 【請求項20】 メモリを有し、コンピュータのドライブにロードされるコ
ンピュータ製品であって、 コンピュータ可読プログラム・コードおよびそれに記録されたコンピュータ可
読データ構造を含むコンピュータ使用可能媒体を備え、 ハード・ディスク・イメージが、少なくとも1つの予約セクタを含むハード・
ディスク・イメージ・データ構造を組み込んだブート可能ディスク・イメージ・
データ構造と、 ハード・ディスク・イメージの予約セクタ中に位置するフロッピーDOSブー
ト・レコード(「DBR」)とを含み、 コンピュータが、ハード・ディスクとフロッピー・ディスクのいずれかをエミ
ュレートすることによりコンピュータ使用可能媒体からブートすることができる
コンピュータ製品。 - 【請求項21】 第1のエントリおよび第2のエントリを有するブート・カ
タログ・データ構造を含み、第1のエントリはハード・ディスク・イメージの最
初を指し、第2のエントリはフロッピーDBRを指し、 コンピュータのCD−ROMドライブにロードすることができる、請求項20
に記載のコンピュータ製品。 - 【請求項22】 フロッピーDBRが、ハード・ディスク・イメージ中の所
定のセクタ境界で予約セクタ中に位置する、請求項20に記載のコンピュータ製
品。 - 【請求項23】 所定のセクタ境界が2K境界である、請求項22に記載の
コンピュータ製品。 - 【請求項24】 ハード・ディスク・イメージが、ハード・ディスク・イメ
ージ中の所定のセクタ境界でフロッピーDBRが整合されるように0または1つ
以上の整合セクタを含む、請求項22に記載のコンピュータ製品。
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