JP2002526689A - 3次元パターンを有する紙の製造方法 - Google Patents

3次元パターンを有する紙の製造方法

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JP2002526689A
JP2002526689A JP2000574773A JP2000574773A JP2002526689A JP 2002526689 A JP2002526689 A JP 2002526689A JP 2000574773 A JP2000574773 A JP 2000574773A JP 2000574773 A JP2000574773 A JP 2000574773A JP 2002526689 A JP2002526689 A JP 2002526689A
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drying
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JP2000574773A
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ホルガー ホルマーク,
レンナルト レイナー,
トマス ビルグレン,
カヴェ トンドカル,
マッツ ショデルベルグ,
ベント イェレフルト,
Original Assignee
エスシーエー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F11/00Processes for making continuous lengths of paper, or of cardboard, or of wet web for fibre board production, on paper-making machines
    • D21F11/006Making patterned paper
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F3/00Press section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F3/02Wet presses
    • D21F3/0281Wet presses in combination with a dryer roll

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Abstract

(57)【要約】 高くした部分とくぼんだ部分を交互に有する3次元パターンを有する紙の製造方法であって、前記パターンがインパルス乾燥と関連して与えられ、前記インパルス乾燥において湿潤紙ウエブ(10)が加熱された回転可能なロール(13)を含む少なくとも一つのプレスニップ(12)を通過し、前記プレスニップを通過するときに紙ウエブがパターンワイヤ、バンド又はベルトによって及び/又は加熱されたロール(13)上のパターンによって高くした部分とくぼんだ部分を交互に有する3次元パターンを与えられ、紙ウエブ(10)が前記プレスニップ(12)後に加熱されたロール(13)の周囲の本質的な部分のまわりに導かれ、前記3次元パターンとなお接触しながら紙ウエブの追加の乾燥を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は高くした部分とくぼんだ部分を交互に有する3次元パターンを有する
紙の製造方法であって、前記パターンがインパルス乾燥と関連して与えられ、前
記インパルス乾燥において湿潤紙ウエブが加熱された回転可能なロールを含む少
なくとも一つのプレスニップを通過し、前記プレスニップを通過するときに紙ウ
エブがパターンワイヤ、バンド又はベルトによって及び/又は加熱されたロール
上のパターンによって高くした部分とくぼんだ部分を交互に有する3次元パター
ンを与えられ、前記パターンが対抗手段を背にした紙ウエブに圧入される方法に
関する。
【0002】 発明の背景 湿潤紙ウエブは1以上の加熱ロールに対して通常乾燥される。ティッシュ紙の
ために一般に使用される方法はいわゆるヤンキー乾燥である。ヤンキー乾燥では
湿潤紙ウエブは極めて大きな直径を有することができる蒸気加熱ヤンキーシリン
ダーに対して圧縮される。さらに乾燥のための熱は加熱空気の吹き込みによって
供給される。もし製造される紙が柔軟紙であるなら、紙ウエブはヤンキーシリン
ダーに対して通常クレープされる。ヤンキーシリンダーに対する乾燥は真空除水
及び湿式圧縮を先行させる。湿式圧縮では水が紙ウエブから機械的に圧搾される
【0003】 別の乾燥方法はいわゆるスルーエア乾燥(through-air-drying(TAD))で
ある。この方法では紙は湿潤紙ウエブを通って吹き付けられる熱風によって乾燥
され、湿式圧縮を先行させないことが多い。スルーエア乾燥器に入る紙ウエブは
次いで真空除水されるだけであり、約25−30%の乾燥含有率(dry content
)を有し、スルーエア乾燥器において約65−95%の乾燥含有率まで乾燥され
る。紙ウエブは特別な乾燥布に移され、開放構造を有するいわゆるTADシリン
ダー上を通過される。熱風はTADシリンダー上を通過している間紙ウエブを通
って吹き付けられる。このようにして製造された紙、主に柔軟紙は極めて柔らか
く嵩高くなる。しかしながら、その方法は除去される全ての水が蒸発されなけれ
ばならないため極めてエネルギーを消費する。 TAD乾燥に関連して乾燥布のパターン構造は紙ウエブに移される。この構造
は湿潤紙ウエブに付与されているので紙の湿潤状態においても本質的に維持され
る。TAD技術の記述は例えばUS−A 3301746に見出すことができる
【0004】 紙ウエブのインパルス乾燥は例えばSE−B 423118に開示されており
、要約すると湿潤紙ウエブがプレスロールと加熱ロールの間のプレスニップを通
過し、それが迅速で強い蒸気発生が湿潤紙ウエブと加熱ロールの間の界面に生じ
るような高い温度まで加熱されることを開示する。ロールの加熱は例えばガスバ
ーナ又は他の加熱装置(例えば電磁誘導)によって達成される。紙への熱の移動
がプレスニップにおいて主に起こることによって顕著に高い熱移動スピードが得
られる。インパルス乾燥中に紙ウエブから除去される水の全てが蒸発されるわけ
ではないが、蒸気は紙ウエブを通る途中で紙ウエブ中の繊維間の孔から水を一緒
に運ぶ。乾燥効率はこれによって極めて高くなる。
【0005】 EP−A 0490655では紙ウエブ、特に柔軟紙の製造法が開示されてお
り、そこでは紙はインパルス乾燥と同時にエンボス表面を与えられる。このエン
ボスは硬いホルダ−オンに対して片側又は両側から紙にパターンを圧入すること
によって作られる。これは紙の圧縮を与え、これによってくぼみのちょうど反対
側の部分において高い密度を、中間部分において低い密度を与える。
【0006】 発明の目的及び最も重要な特徴 本発明の目的は3次元パターンを有するインパルス乾燥された紙、例えばトイ
レットペーパー、キッチンロール、ペーパーハンカチ、テーブルナプキンなどと
しての使用を意図されかつ紙が高い嵩高性、高い弾性及び高い柔軟性を有する柔
軟紙の製造方法を提供することである。紙の構造は湿潤状態でも本質的に維持さ
れるべきである。さらなる目的は方法がインパルス乾燥に直接関連して紙のでき
るだけ完全な乾燥を与え、さらなる乾燥工程の必要性を除去又は低下することで
ある。これは本発明によれば紙ウエブが前記プレスニップ後に加熱されたロール
の周囲の本質的な部分のまわりに導かれ、前記3次元パターンとなお接触しなが
ら紙ウエブの追加の乾燥を与えることによって提供される。
【0007】 本発明の好ましい例によれば紙ウエブは加熱されたロールの周囲の少なくとも
180°、好ましくは少なくとも270°を包囲する。
【0008】 紙ウエブのさらなる加熱は加熱されたロールによって行われる加熱に加えて後
乾燥区域で行われる。
【0009】 本発明のさらなる特徴及び利点は以下の記載及び従属請求項に開示されている
【0010】 図面の記述 本発明は添付図面に示された幾つかの例を参照して以下に詳細に記載されるだ
ろう。 図1及び2は二つの異なる例によるインパルス乾燥装置の概略的側面図である
【0011】 発明の記述 図1は紙ウエブのインパルス乾燥を実施するための装置を概略的に示す。吸引
ボックス(図示せず)上で除水される湿潤紙ウエブ10はワイヤ又はフェルト1
1によって支持され、二つの回転可能なロール13及び14の間のプレスニップ
12中にもたらされる。そこで紙ウエブと接触するロール13は加熱装置15に
よって紙ウエブの乾燥を行うために十分高い温度に加熱されている。加熱ロール
の表面温度は紙ウエブの湿分、紙ウエブの厚さ、紙ウエブとロールの接触時間及
び仕上げられた紙ウエブの所望の湿分の如き要因によって変化することができる
。表面温度はもちろん紙ウエブが損傷されるような高いものであってはいけない
。好適な温度は間隔100−400℃、好ましくは150−350℃、最も好ま
しくは200−350℃であるべきである。
【0012】 紙ウエブはロール14によって加熱ロール13に対して圧縮される。プレス装
置はもちろん多くの他の方法で構成されてもよい。2以上のプレス装置は互いに
並んで配置されてもよい。ホルダ−オン14はプレスシューであってもよい。紙
ウエブ11は支持されていない(即ち、いかなるワイヤ又はフェルトによっても
支持されていない)プレスニップに圧入されることもできる。
【0013】 極めて迅速で激しくほとんど爆発的な蒸気発生が加熱されたロール13と湿潤
紙ウエブの間の界面で起こり、そこで発生した蒸気は紙ウエブを通る途中で水分
を運び去る。インパルス乾燥技術のさらなる記載は上述のSE−B−42311
8及び例えばEP−A 0337973及びUS−A 5556511を参照さ
れたい。
【0014】 紙ウエブ10は前記プレスニップ12の後に加熱されたロール13の周囲の本
質的な部分のまわりに導かれ、ロール13の3次元パターンとなお接触しながら
紙ウエブの後乾燥を与える。紙ウエブは加熱されたロール13の周囲の少なくと
も180°、好ましくは少なくとも270°を包囲すべきである。これによって
紙ウエブは全体の乾燥工程中ロール13のパターンと接触し、それはインパルス
乾燥と関連して紙に与えられたパターン構造のさらなる安定化を意味する。
【0015】 紙ウエブのさらなる加熱は加熱されたロール13によってなされる加熱に加え
て前記後乾燥ステーションにおいても行われてもよい。図1の例によればこの加
熱はロール13の周囲に配置された赤外線ユニット17によってなされ、図2で
はロール13はティッシュ製造で一般的ないわゆる高速フード18によって包囲
され、そこではガスバーナからの熱い煙道ガスがさらなる乾燥エネルギーを紙に
供給する。
【0016】 紙は乾燥後に巻き上げロール16上に巻かれる。柔軟紙に対して目的とする柔
軟性及び嵩高性を付与するために紙をクレープする必要性は本発明によるインパ
ルス乾燥法を使用するときには低下することが注意される。なぜならば3次元構
造及び選択されたパターンによって紙は嵩高性及び柔軟性を付与されるからであ
る。
【0017】 紙ウエブはインパルス乾燥器中に入る前に吸引ボックス上で除水されるだけか
又はそれに加えてわずかに圧縮されることができる。
【0018】 インパルス乾燥と同時に紙は3次元構造を与えられる。これは図1に示されて
いるように加熱されたロール13が高くした部分とくぼんだ部分を交互に有する
エンボスパターンを備えているという事実により作られることができる。この構
造は紙が後で湿潤される状態においても実質的に維持される。なぜならばそれは
乾燥と関連して湿潤紙ウエブに付与されるからである。エンボスという用語は乾
燥した紙上で実施される造形のために通常使用されるので、我々は以下において
インパルス乾燥と同時に起こる紙の3次元造形のためのプレス成形に使用する。
このプレス成形によって柔軟紙にとって重要な特性である紙の嵩高性及び吸収能
力は増大される。
【0019】 紙ウエブは非硬質表面、例えば圧縮可能なプレスフェルト11に対して圧縮さ
れてもよい。ロール14は弾性を生じる表面、例えばゴムの包囲表面を有しても
よい。これによって紙は非圧縮紙より大きい全体厚さを有する3次元構造を与え
られるので、紙の高い嵩高性、高い吸収性及び高い柔軟性が達成され、紙はさら
に弾性になる。同時に紙中で局所的に変化する密度が得られる。
【0020】 紙は硬い表面、例えば硬質表面を有するワイヤ11及び/又はロール14に対
して圧縮されてもよく、そこで加熱されたロール13のパターンはくぼみの反対
側の紙の強い圧縮下で紙ウエブに圧入され、一方それらの間の部分は圧縮されず
に保たれる。
【0021】 紙中のパターン構造はロール13のまわりに延びかつロール13によって加熱
されるパターンバンド又はベルトによって作られることができ、ロール13と紙
ウエブ10の間のプレスニップ12を通って導かれる。
【0022】 あるいは紙ウエブ10は乾燥中パターンを有するワイヤ11によって支持され
てもよく、パターンはロール13及び14の間のプレスニップ12を通過すると
きに紙ウエブにプレス成形される。ロール13は滑らかであるか、又はエンボス
パターンを持つことができる。ロール13が滑らかである場合にはプレス成形紙
は一つの滑らかな表面及び一つのくぼみ付き表面を有するだろう。ロール13が
エンボスパターンを有する場合にはこれは紙に圧入され、それにより一つの側上
でワイヤ11の構造に一致するパターンを有し、反対の側上でロールのエンボス
パターンに一致するパターンを有する紙を与えるだろう。パターンは同所共在す
る必要はなく、及び/又は同じであっても異なってもよい。
【0023】 所望により紙ウエブは第1プレスニップ後で巻き上げロール16上の巻き上げ
前に紙ウエブの第2のインパルス乾燥が行われる第2プレスニップ(図示せず)
を通過されることができる。これはもちろん紙ウエブが第2プレスニップの前で
は完全に乾燥されていないが、少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも2
0重量%の湿分を有することを意味する。これはもしプレスニップ12における
第1のインパルス乾燥工程での乾燥が完全でないか及び/又は第2のインパルス
乾燥工程前に紙ウエブを湿潤するなら達成されることができる。
【0024】 二つのインパルス乾燥工程と同時に紙ウエブは3次元構造を与えられる。パタ
ーンは反対側から紙ウエブに圧入されることができる。もちろん同じ側から紙ウ
エブに異なるパターンを圧入することもできる。二つのインパルス乾燥工程にお
いて紙ウエブに圧入されたパターンは異なることが好ましい。
【0025】 本発明の一例によれば温度間隔100−400℃において軟化又は溶融する材
料を紙ウエブに添加してもよい。前記材料は熱可塑性を有する合成又は天然ポリ
マー、化学変性リグニン及び/又は柔軟化剤の存在下の合成又は天然ポリマーで
あることができる。材料は粉末、フレーク、繊維又は水性懸濁液、例えばラテッ
クス分散液のいずれかの形態であることができる。熱可塑性ポリマーの例はポリ
エチレン及びポリプロピレンの如きポリオレフィン、ポリエステルなどである。
材料は紙ウエブ全体に又は加熱されたロール13の最も近くにあることを意図さ
れる部分にだけ供給されることができる。
【0026】 紙ウエブに軟化又は溶融にもたらされる前記材料を加えることによって、紙ウ
エブにおいて増大した量の結合部位が達成される。これによってインパルス乾燥
及びプレス成形の組合せと関連して紙ウエブに付与された基本重量変化及び3次
元構造は有効に永続される。この構造は紙の湿潤状態においても維持される。
【0027】 紙は多数の異なるタイプのパルプによって製造されることができる。もし主に
トイレットペーパー及びキッチンロールのためにかなりの程度今日使用される回
収パルプを無視するなら、柔軟紙のために最も一般に使用されるパルプタイプは
ケミカルパルプである。かかるパルプにおけるリグニン含有量は実際にはゼロで
あり、純粋なセルロースから主になる繊維は相対的に薄く可撓性である。ケミカ
ルパルプは使用される木材の原材料について計算すると約50%の収率を与える
にすぎないので低収率パルプである。それゆえそれは相対的に高価なパルプであ
る。
【0028】 それゆえより安価ないわゆる高収率パルプ、例えばメカニカル、サーモメカニ
カルパルプ、ケミメカニカルパルプ(CMP)又はケミサーモメカニカルパルプ
(CTMP)を柔軟紙にだけでなく他のタイプの紙に(例えば新聞紙、厚紙など
)も使用することが一般的である。高収率パルプでは繊維は粗く、多量のリグニ
ン、樹脂及びヘミセルロースを含有する。リグニン及び樹脂は繊維に対して疎水
性を増大させ水素結合を形成する能力を低下させる。柔軟紙における一定量のケ
ミサーモメカニカルパルプの添加は低下した繊維−繊維結合のため嵩高性及び吸
収能力のような特性について積極的な効果を有する。
【0029】 ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)の特別な変形例はいわゆる高温ケミ
サーモメカニカルパルプ(HT−CTMP)であり、その製造法は含浸、予熱及
び精製のために高い温度、好ましくは140℃以上を主に使用することによる従
来タイプのCTMPの製造法とは異なる。HT−CTMPのための製造法の詳細
な記述はWO 95/34711を参照されたい。HT−CTMPの特徴は長繊
維で容易に除水され嵩のある高収率パルプであり、低い結合繊維含有量及び低い
微細繊維含有量を有することである。
【0030】 本発明によれば高収率パルプはインパルス乾燥のために特に好適であることが
見出されている。なぜならばそれは圧力非感受性であり、容易に除水され、発生
した蒸気が通過することができる開放構造を有するからである。これは他の乾燥
法におけるよりもかなり高い温度で実施されるインパルス乾燥中に紙が過熱及び
破壊される危険を最少にする。圧力非感受性及び開放構造は高収率パルプ中の繊
維がケミカルパルプ中の繊維と比較して相対的に粗く剛いことに依存する。
【0031】 さらなる利点は紙に与えられる3次元パターンが紙の湿潤状態においても本質
的に維持されることである。なぜならばそれは乾燥と同時に湿潤紙ウエブに付与
されるからである。さらにインパルス乾燥は例えばヤンキー乾燥又はスルーエア
乾燥よりかなり高い温度で行われ、その温度は理論(本発明はそれに拘束されな
い)によれば高収率パルプに存在するリグニンの軟化温度にまで同時のインパル
ス乾燥及びプレス成形中に到達する。紙が冷却されると、リグニンは再び剛くな
り、紙に与えられる3次元構造を永続するのに寄与する。それゆえこれは紙の湿
潤状態においても本質的に維持され、それは紙の嵩高性及び吸収品質を大きく改
良する。
【0032】 本発明の一例によれば紙は一定量の高収率パルプを含有し、前記量は乾燥繊維
重量で計算すると少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも30重量%、よ
り好ましくは少なくとも50重量%であるべきである。ケミカルパルプ、好まし
くは長繊維クラフトパルプ、又は再生パルプの如き高い強度特性を有する別のパ
ルプの一定量の添加混合はもし紙の高い強度が目的とされるなら有利である。本
発明は紙中の一定タイプのパルプの使用に拘束されず、いかなる任意のパルプタ
イプ又はパルプタイプの混合物を適用されることができる。
【0033】 本発明のさらなる例によれば紙ウエブ10は成形及び除水と関連してランダム
でないパターンで基本重量変化を与えられることができる。これは例えばワイヤ
、ベルト又はバンド上の紙ウエブを成形及び除水することによって与えられるこ
とができ、その除水能力は一定のパターンに従って変化し、除水能力の差は繊維
の一定の変位を伴い、それによって紙ウエブの基本重量の局所的変化を生じる。
【0034】 成形及び除水と関連して紙ウエブ10に与えられる基本重量変化は続くインパ
ルス乾燥工程において永続され、そこではその構造は紙の湿潤状態においても本
質的に維持される。
【0035】 本発明のさらなる例によれば紙ウエブは少なくともインパルス乾燥と関連する
加熱ロール13の最も近くにある層において温度間隔100−400℃で軟化、
溶融又は硬化する材料を一定量含有するような方法でその厚さ方向に変化する材
料組成を有する。これによって紙は湿潤状態においても紙の構造安定性を補強す
るのに寄与する表面層を得るだろう。紙層の残りのパルプ組成は他方で柔軟性、
強度、嵩高性及びドレープ性の如き他の特性を最適化するために選択されること
ができる。
【0036】 インパルス乾燥と関連して軟化、溶融又は硬化する前記材料は湿潤紙力増強剤
、熱可塑性を有する合成又は天然ポリマー、化学変性リグニン及び/又は柔軟化
剤の存在下の合成又は天然ポリマー又はリグニン含有高収率パルプからなること
ができる。
【0037】 湿潤紙力増強剤、柔軟化剤、充填剤などの一般的な添加剤はもちろん紙に使用
されてもよい。紙ウエブはインパルス乾燥後、異なる化学薬品の添加、さらなる
エンボス、積層などのそれ自体公知の様々なタイプの処理を受けることができる
。紙ウエブを二つの異なるワイヤ間で例えば除水ワイヤから乾燥ワイヤに移すと
き、紙ウエブが移動に関連してゆっくりになるようにワイヤ間でスピード差を有
することもできる。紙ウエブは次いである程度圧縮され、それによりさらに柔軟
性を増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インパルス乾燥装置の概略的側面図である。
【図2】 インパルス乾燥装置の概略的側面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ビルグレン, トマス スウェーデン, エス−429 34 クッラ ヴィク, ピーエル. 3560 (72)発明者 トンドカル, カヴェ スウェーデン, エス−417 17 ゲーテ ボーク, ヴィーゼルグレンスプラトセン 17 (72)発明者 ショデルベルグ, マッツ スウェーデン, エス−856 52 スンド スヴァル, ボーゲヴェーゲン 49アー (72)発明者 イェレフルト, ベント スウェーデン, エス−413 18 ゲーテ ボーク, レプスラガレガタン 3 シー Fターム(参考) 4L055 AJ07 BD06 CE90 CF50 CH20 EA19 FA16 GA29

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高くした部分とくぼんだ部分を交互に有する3次元パターン
    を有する紙の製造方法であって、前記パターンがインパルス乾燥と関連して与え
    られ、前記インパルス乾燥において湿潤紙ウエブ(10)が加熱された回転可能
    なロール(13a)を含む少なくとも一つのプレスニップ(12)を通過し、前
    記プレスニップを通過するときに紙ウエブがパターンワイヤ、バンド又はベルト
    によって及び/又は加熱されたロール(13a)上のパターンによって高くした
    部分とくぼんだ部分を交互に有する3次元パターンを与えられ、前記パターンが
    対抗手段(11,14)を背にした紙ウエブに圧入される方法において、紙ウエ
    ブ(10)が前記プレスニップ(12)後に加熱されたロール(13)の周囲の
    本質的な部分のまわりに導かれ、前記3次元パターンとなお接触しながら紙ウエ
    ブの追加の乾燥を与えることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 紙ウエブ(10)が加熱されたロール(13)の周囲の少な
    くとも180°、好ましくは少なくとも270°を包囲することを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 紙ウエブ(10)のさらなる加熱が加熱されたロール(13
    )によって行われる加熱に加えて後乾燥区域で行われることを特徴とする請求項
    1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 紙ウエブが非圧縮紙ウエブより大きい全体厚さを有する3次
    元構造を与えられるように対抗手段(11,14)が非硬質表面を与えられるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の方法。
  5. 【請求項5】 紙ウエブがプレスニップ(12)を通る圧縮可能なプレスフ
    ェルト(11)によって支持され、前記プレスフェルトが前記非硬質対抗手段を
    作ることを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 プレスフェルト(11)がプレスニップ(12)における弾
    性表面(14)に対して圧縮されることを特徴とする請求項5記載の方法。
JP2000574773A 1998-10-01 1999-09-29 3次元パターンを有する紙の製造方法 Withdrawn JP2002526689A (ja)

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CN (1) CN1144911C (ja)
AT (1) ATE234961T1 (ja)
AU (1) AU756203B2 (ja)
BR (1) BR9914237A (ja)
CZ (1) CZ291906B6 (ja)
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HU (1) HUP0103254A3 (ja)
PL (1) PL346933A1 (ja)
RU (1) RU2211273C2 (ja)
SE (1) SE512944C2 (ja)
WO (1) WO2000020684A1 (ja)
ZA (2) ZA200102471B (ja)

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