JP2002525142A - 異なるプロングを含む機械的ファスナ用のフックファスナ素材 - Google Patents

異なるプロングを含む機械的ファスナ用のフックファスナ素材

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JP2002525142A JP2000571793A JP2000571793A JP2002525142A JP 2002525142 A JP2002525142 A JP 2002525142A JP 2000571793 A JP2000571793 A JP 2000571793A JP 2000571793 A JP2000571793 A JP 2000571793A JP 2002525142 A JP2002525142 A JP 2002525142A
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prongs
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セラーズ、ジェレミー・マイケル
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Abstract

(57)【要約】 フックおよびループタイプの機械的ファスナシステム用の改良形フックファスナ素材が開示される。本発明のフックファスナ素材は異なるプロング(1)を含ことにより、多様な受け側表面と効果的に係合することができる。本発明の別の目的は、本発明のフックファスナ素材を含む使い捨て吸収体を提供することである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の属する技術分野 本発明は、再固定可能な機械的ファスナシステム(固定系)、とくにこのよう
なファスナシステムで採用されるフックファスナ素材に関する。より特定的に言
うと、本発明は、異なる形式の受け側表面(サーフェイス)と実行的に係合する
違った形をした留め金(プロング)を有するフックファスナ素材(固定用素材)
を提供する。
【0002】 従来の技術 取り外しと固定とが可能な機械的ファスナシステムは当業者にはよく知られて
いる。このようなファスナシステムは2以上の異なる物品を一緒に固定するか、
または2以上の同じ物品を一緒に固定するのに一般的に使用されている。ファス
ナシステムは、1つのサブストレート(基材)と少なくとも1つの留め金(プロ
ング)とをもち、プロングはベース、シャンク、および係合手段を含む。プロン
グがベースにおいてサブストレートと接合される。シャンクは、プロングのベー
スと隣接し、ベースおよびサブストレートから外方向に突出している。係合手段
は、サブストレートから間隔を置いて接合されている。係合手段はシャンクの周
辺から横方向に突出し、その1つの表面はサブストレートに向いている。
【0003】 2つの物品または部品の固定は、係合手段がファイバ、ストランド、または相
補的な受け側表面の引起こされた局所的な変形を遮断することによって達成され
る。ファスナシステムの係合手段と受け側表面のファイバ、ストランド、または
局所的な変形とが一緒に固定されるときに、その間に物理的な障害があったり、
機械的な干渉または摩擦が発生すると、加えられた剥離およびシアのような分離
力が、ファスナシステムおよび受け取り表面の抵抗がこのような分離力を超える
まで、2つの物品の分離が妨げられる。
【0004】 一般的に、分離力に対するファスナシステムおよび受け側表面の抵抗は、ファ
スナシステムと受け側表面との相互の互換性(コンパチビリティ)に依存する。
とくに、プロングおよび受け側表面の各対応部の形状は、適切な係合を固定する
ために互いに嵌合(フィット)する必要はない。
【0005】 多くの場合に、ファスナシステムは受け側表面に粘着することが望ましい。例
えば、ダイアパのファスナシステムは、ファスナシステムが指定されたループパ
ネル以外のダイアパの他の部分に粘着できるとき、より大きい柔軟性を与える。
肌着に粘着される生理用ナプキンは多様な肌着素材に使用される。
【0006】 しかしながら従来のファスナシステムでは、1つのタイプのみのプロングを含
んでいた。このために適用範囲は、指定された特定の受け側表面に制限される。
【0007】 したがって本発明の目的は、異なるプロングを含み、種々の受け側表面と効果
的に係合できるフックファスナ素材を提供することである。
【0008】 本発明の別の目的は、種々のプロングおよび受け側表面をもち、各タイプのプ
ロングが受け側表面と係合されるときに異なる剥離強度を示すフックファスナ素
材を含む機械的ファスナシステムを提供することである。
【0009】 発明が解決しようとする課題 本発明は、サブストレート、第1のプロング、および第2のプロングを含む機
械的ファスナシステムの構成要素として使用するフックファスナ素材を提供する
。本発明の各プロングはサブストレート、係合手段、およびシャンクを含み、シ
ャンクはベースに接合された近位端部と係合手段に接合された遠位端部とを含む
。本発明の第1のプロングの係合手段は、本発明の第2のプロングの係合手段と
は実質的に異なる。
【0010】 発明の実施の形態 本発明は、フックおよびループタイプの再固定可能な機械的ファスナシステム
に使用されるフックファスナ素材に関する。
【0011】 ここで使用されている“フックおよびループタイプの再固定可能な機械的ファ
スナシステム”という用語は、フックファスナ素材および受け側表面を含む多数
の固定可能なファスナシステムを指す。
【0012】 ここで使用されている“フックファスナ素材”という用語は、サブストレート
、およびサブストレートに接合された少なくとも1つのプロングを含む。ここで
使用されている“サブストレート”という用語は、プロングが接合されている露
出表面を指す。ここで使用されている“プロング”という用語は、サブストレー
トに接合され、サブストレートの表面から外方向に延在している手段を指す。各
プロングは、ベース、シャンク、および係合手段を含む。ベースはサブストレー
トに接触および粘着し、シャンクの近位端部をサポートする。シャンクは、サブ
ストレートおよびベースから外方向に突出し、遠位端部において終端し、遠位端
部は係合手段に接合されている。係合手段は、1以上の方向においてシャンクを
越えて横方向に突出しており、フック形の尖叉(tine)に似ている。ここで使用
されている“横方向(lateral)”という用語は、検討中の第1のプロングにお
いてサブストレートの表面にほぼ平行する方向を指す。係合手段がシャンクから
横方向に突出することにより、係合手段を相補的な受け側表面に固定することが
できる。係合手段はシャンクの遠位端部に接合し、好ましくは隣接している。
【0013】 ファスナシステムは、相補的な受け側表面に固定される。ここに記載したよう
に、ファスナシステムの係合手段が固定されている“受け側表面”という用語は
面または表面であって、その露出面が、係合手段と隙間なく相補状になっている
開口部をもち、ストランドまたはファイバによって規定されているか、あるいは
その代わりにこの露出面が局所的に弾性的に変形して、係合手段が干渉または摩
擦なしに閉じ込められて、引き抜くことのできないようにされている面または表
面を指す。開口部または局所的に弾性の変形部により、係合手段は受け側表面の
面に入ることができ、一方で開口部(または変形領域)間に挟まれている受け側
表面のストランド(または変形していない素材)はユーザが所望するか、または
さもなければファスナシステムの剥離またはシア強度が上回るまで、ファスナシ
ステムの引き抜きまたはレリース(解放)を防ぐ。受け側表面の面は平らであっ
ても、曲がっていてもよい。
【0014】 ストランドまたはファイバをもつ受け側表面は“相補的”であるといわれ ストランドまたはファイバ間の開口部は、少なくとも1つの係合手段は受け側表
面の面に貫通できる大きさにされており、ストランドは係合手段によって係合ま
たはインターセプトされる大きさにされている。少なくとも1つの係合手段が受
け側表面の面を局所的に歪ませ、この歪みが受け側表面からの固定システムの取
り外しまたは分離に抵抗を与えるとき、局所的に変形可能な受け側表面は“相補
的”であると言われる。
【0015】 適切な受け側表面は、網状で、メリヤスで、織ってある素材および織ってない
素材と、スティッチボンドされたループ素材、例えばベルクロ社(Manchester,U
SA)によって販売されているベルクロ(Velcro)という商標のループ素材を含む
。とくに適切な受け側表面は、適切な市販のカーディングまたはスパンボンディ
ングプロセスによって作られた平方メートル当たり約17.1グラム(平方ヤー
ド当り0.5オンス)の基本重量(basis weight)をもつポリプロピレンの不織
布(non-woven fabric)である。適切な不織布はVeratec Nonwoven Group of Inte
rnational Paper Company(Walpole, Mass. 02081)から得ることができる。他の
受け側表面、例えばMilliken Company(Spartanburg, S.C.)によって販売されて
いるステッチボンド布番号970026として使用することもできる。
【0016】 本発明のフックファスナ素材は少なくとも1つの第1のプロングと少なくとも
1つの第2のプロングとを含み、第1のプロングのアレイまたは第2のプロング
のアレイ、あるいはこの両者はサブストレートに接合されていることが好ましい
。本発明のフックファスナ素材の第1のプロングは、第2のプロングの係合手段
とは実質的に異なる係合手段を含む。
【0017】 ここで使用されている“アレイ”という用語は、正規のパターンで配置されて
いる複数の要素を指している。パターンは、一次元、二次元、または三次元であ
ってもよい。
【0018】 本発明のフックファスナ素材の長所は、実質的に異なるプロングの組合せはよ
り多様な受け側表面と係合できることである。とくに少なくとも2つの異なる受
け側表面に粘着できるフック固定素材を設計することができる。
【0019】 ここで使用されている“実質的に異なる”という用語は2つの係合手段を指し
: ・2つの異なる形状カテゴリに属するか、 ・素材の構成要素が異なるか、または、 ・実質的に異なる寸法をもつ。
【0020】 本発明のプロングの1つの実施形態の垂直断面図を図1に示す。プロング1は
サブストレート10、シャンク22、および係合手段23に接合されているベース21を
含む。プロング1の幾何学的形状は次のパラメータ:すなわちシャンクの高さ31
、係合手段の高さ32、最上部シャンクの直径(top shank diameter)41、および
係合手段の張出し42によって説明することができる。
【0021】 プロング1の個々の幾何学的形状に依存して、追加のパラメータが必要であり
、いくつかのパラメータは使用されなくてもよい。
【0022】 図2ないし8は、本発明のプロングの別の実施形態の垂直方向の断面図を示す
【0023】 ここで使用されているように、“垂直方向”という用語は問題のプロング付近
のサブストレートの露出表面に対する垂直方向を示す。
【0024】 次の表1は、特定の応用、すなわち使い捨て吸収体(disposal absorbent dis
posal)のフックファスナ素材に対する本発明のプロングの幾何学的パラメータ
の好ましい値および最も好ましい値を記載している。 表1:パラメータ 寸法 好ましい値 最も好ましい値 プロングの高さ31 mm 0.60-1.15 0.75 係合手段の高さ32 mm 0.20-0.45 0.30 最上部のシャンクの幅41 mm 0.21-0.45 0.30 係合手段の張出し42 mm 0.10-0.28 0.15 係合手段の幅51 mm 0.45-1.00 0.60 しかしながら所望の応用に依り、上述のパラメータ範囲外の幾何学的形状を含
む多くの他のプロングの幾何学的形状が可能であることが分かるであろう。
【0025】 適切なプロング1の別の幾何学的形状は図2ないし8に示した。
【0026】 プロングの水平方向の断面は円形、楕円形、正方形、長方形、三角形、または
他の所望の形状であってもよい。ここで使用されているように、“水平方向”と
いう用語は問題のプロング付近のサブストレートの露出表面に平行な方向を指し
ている。プロングは、サブストレートの露出表面に垂直な対称軸をもっていても
よい。その代わりにプロングの係合手段は一方向のみに延在していてもよい。
【0027】 本発明のフックファスナ素材のプロングに適した係合手段は、当業者には知ら
れている多様な異なる形状から選択することができる。例えば、係合手段の1つ
の周知のタイプはサブストレートに向いた面に半球形ヘッドを組み込んでおり、
一般的に“マッシュルーム形ヘッド”と呼ばれている(図2参照)。このような
係合手段は概ね、1980年8月5日にSchams、他に対して発行された米国特許第4,
216,257号、1982年7月13日にMatsudaに対して発行された米国特許第4,338,800
号、およびScripsの名前でProcter & Gamble Companyによって1988年1月26に出
願された欧州特許出願第0,276,970号に記載されている。係合手段はコーンまた
はピラミッド形であり、その頂点は係合手段の遠位端部に位置している(図5お
よび8参照)。係合手段のこれらの実施形態は、概ね“矢印形”と呼ばれている
。本発明の係合手段は、球形(図2参照)またはディスク形(図4参照)であっ
てもよい。
【0028】 別のタイプの適切なプロングはループから切り取られ、幾らかキャンディ棒(
candy cane)に似たフック形をしており、例えば1963年4月2日にMestralに対
して発行された米国特許第3,083,737号、1964年11月3日にMestralに対して発行
された米国特許第3,154,837号、および1976年3月16日に発行された第3,943,981
号に記載されている。ループシステムを切り取る以外の方法によって生成される
他の適切なフック形固定手段は、1971年12月7日にErbに対して発行された米国
特許第3,629,032号、および1971年7月27日にErbに対して発行された米国特許第
3,594,863号に記載されている。種々の他の構造も、本発明の固定システムの係
合手段として使用するのに適していると教示されている。例えば1970年12月29日
にErbに対して発行された米国特許第3,550,837号、1973年1月9日にRibich、他
に対して発行された3,708,833号、および1984年6月12日にWollmanに対して発行
された4,454,183号では、他のタイプの係合手段を開示している。
【0029】 本発明のフックファスナ素材のサブストレートは、プロングが所望のパターン
に付けられる1枚のシート形素材であることが好ましい。サブストレートは、プ
ロングが接合されている露出表面である。サブストレートは、ファスナシステム
の個々のプロング間の引剥がしおよび分離を妨げるのに十分強く、プロングが容
易に粘着する表面であり、ユーザが所望するように固定される物品に接合できる
。さらに、サブストレートは、ユーザが所望するように固定される物品に接合可
能な素材から製造される。ここで使用されているように、“接合される(jointe
d)”という用語は、第1の部材または構成要素が第2の部材に直接的にまたは
間接的に固定または接続される情況を指している。“間接的に”という用語は、
第1の部材または構成要素が中間部材または構成要素に接続され、次にこの中間
部材または構成要素が第2の部材または構成要素に固定または接続される情況を
指している。
【0030】 サブストレートはさらに、従来の製造プロセスをサポートできるように巻き物
状であり、所望の形状に曲げたりまたは屈曲したりできるほど柔軟であり、液体
プロングが凍結するまで劣化作用を和らげたり招いたりすることなくその上に置
かれる液体プロングの熱に耐えることもできる。しかしながら冷却しなければ液
体プロングの熱に耐えることができないサブストレートをフックファスナ素材の
生成プロセス中に冷却して、サブストレートを収容するプロセスを可能にするこ
とができる。サブストレートは、種々の幅に適用可能でもある。適切なサブスト
レートには、メリヤス、織ってある素材、織ってない素材、ゴム、ビニル、フィ
ルム、とくにポリエチレンフィルム、および好ましくはポリエステルフィルムを
含む。平方メートル当たり17.1グラム(平方ヤード当り14.26グラム)
の基本重量と約0.008ないし約0.15ミリメートル(0.0003ないし
0.006インチ)の厚さをもつポリエステルフィルムのサブストレートが適切
であることが分かっている。このような素材は、Hoechst Celanese of Greer, S
.C., 29651から販売されており、商標名Hostaphan 2400ポリエステルフィルム
で販売されている(カードボードまたはそれに類似するもののような、より剛性
のサブストレートも使用することができる)。
【0031】 本発明のフックファスナ素材は、第1のプロングのアレイおよび第2のプロン
グのアレイを含むことが好ましい。プロングのアレイは正規のパターンでサブス
トレートに接合されていることが好ましい。2つの領域は互いに離れているか、
または互いに隣接していてもよい。第1のプロングのアレイと第2のプロングの
アレイの領域は、互いに貫通していてもよい。したがって生成された貫通域は、
互いに近傍している、好ましくは規則正しく交番するパターンで第1のプロング
と第2のプロングとを含む。
【0032】 サブストレートの表面領域当りのプロング数は、平方センチメートル当り40
ないし110プロングであることが好ましい。サブストレートの表面領域当りの
プロング数は平方センチメートル当り92プロングであることが最も好ましい。
2つの隣接するプロング列間の距離は0.5ないし2ミリメートルであることが
好ましく、2つの隣接するプロング列間の距離は0.7ミリメートルであること
が最も好ましい。
【0033】 本発明のフックファスナ素材は、第1のプロングと第2のプロングの組合せを
含むことができる。プロングは50%の第1のプロングと50%の第2のプロン
グから構成されていてもよい。プロングはまた、75%の第1のプロングと25
%の第2のプロング(またはこの逆)、90%の第1のプロングと10%の第2
のプロング(またはこの逆)、あるいは所望の効果を達成する他の組合せであっ
てもよい。
【0034】 本発明のフックファスナ素材には、少なくとも1つの第3のプロング、好まし
くは第3のプロングのアレイを含んでもよい。第3のプロングは第1のプロング
および第2のプロングと実質的に異なっている。本発明のフックファスナ素材に
は、他のプロングとは実質的に異なるさらに別のプロングを含んでもよい。
【0035】 本発明の別の態様では、フックおよびループタイプの再固定可能な機械的ファ
スナシステムは、本発明のフックファスナ素材、第1の受け側表面、および第2
の受け側表面を含む。2つの各受け側表面からフックファスナ素材を剥離する強
度は、フックファスナ素材内に含まれる少なくとも2つのタイプのプロングとは
実質的に異なる。とくに、第1のプロングと第1の受け側表面との剥離強度は、
第2のプロングと第1の受け側表面との剥離強度よりも大きく、第2のプロング
と第2の受け側表面との剥離強度は、第1のプロングと第2の受け側表面との剥
離強度よりも高い。
【0036】 フックファスナ素材と受け側表面との剥離強度は、ASTM Designation: D1876-
72, “Standard Test Methods for Peel Resistance of Adhesives (T-Peel Tes
t)”をもつ標準の方法にしたがって測定することができる。試験の前にフックフ
ァスナ素材と受け側表面とは、平方センチメートル当り10ニュートンの圧力を
使用して互いに係合しなければならない。
【0037】 本発明の別の態様では、使い捨て吸収体は本発明のフックファスナ素材を含む
。フックファスナ素材を使用して、ユーザの身体の周りに使い捨て吸収体を取付
けるか、または使い捨て吸収体をユーザの肌着に付けてもよい。
【0038】 本発明のフックファスナ素材の1つの長所は、少なくとも1つのタイプのプロ
ングが(例えば、使用前の折りたたまれた状態で)サブストレートと係合して、
ファスナシステムを尚早に、例えば使い捨て吸収体の製造中に開けるのを避ける
ことである。本発明のフックファスナ素材の別の長所は、より多様な受け側表面
と係合できることである。したがって指定の受け側表面以外でも、フックファス
ナ素材を固定するのに使用することができる。フックファスナ素材が、適切な素
材から作られた使い捨て吸収体の他の部分と係合することも可能である。固定手
段を使用して使い捨て吸収体を着衣者の肌着に取付けるときは、より多様な肌着
素材を係合用に使用することができる。
【0039】 ここで使用されているように、“吸収体(absorbent article)”という用語
は身体からの浸出物を吸収および含有するデバイスを指し、とくに着衣者の身体
に接してまたはその付近に置かれ、身体から排出される種々の浸出物を吸収また
は含有するデバイスを指す。ここでは“使い捨て可能な(disposable)”という
用語を使用して、洗濯されるか、さもなければ吸収体として再生または再使用さ
れることが意図されていない吸収体を一般的に説明している(すなわち、吸収体
は1回使用した後で捨てられ、好ましくは環境的に適合性のあるようにリサイク
ルされるか、堆肥として使用されるか、さもなければ処理されることが意図され
ている)。本発明の吸収体の好ましい実施形態はダイアパである。ここで使用さ
れているように、“ダイアパ”という用語は、幼児および失禁者によって通常胴
体下方当りに着用される吸収体を指す。本発明はさらに、失禁者用ブリーフ、失
禁者用肌着、吸収性挿入物、ダイアパホルダとライナ、女性用生理用肌着、およ
びこれらに類似するもののような他の吸収体に応用することができる。
【0040】 本発明の使い捨て吸収体は、液体透水性トップシート;液体非透水性バックシ
ート;トップシートとバックシートの少なくとも一部分の間に配置されることが
好ましい吸収コア、および本発明のフックファスナ素材を含むファスナシステム
を含むことが好ましい。このような使い捨て吸収体の多くの異なるタイプおよび
形状は技術的に記載され、本発明に適している。
【0041】 本発明のダイアパには、概ねレッグエラスティックス(leg elastics)、サイ
ドパネル、融通性のあるレッグカフス(leg cuffs)、融通性のあるウエストの
特徴、および当業者には周知の他の特徴を含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフックファスナ素材の垂直方向断面図。
【図2】 本発明のプロングの代わりの実施形態の垂直方向断面図。
【図3】 本発明のプロングの別の実施形態の垂直方向断面図。
【図4】 本発明のプロングの代わりの実施形態の垂直方向断面図。
【図5】 本発明のプロングの代わりの実施形態の垂直方向断面図。
【図6】 本発明のプロングの代わりの実施形態の垂直方向断面図。
【図7】 本発明のプロングの代わりの実施形態の垂直方向断面図。
【図8】 本発明のプロングの代わりの実施形態の垂直方向断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 セラーズ、ジェレミー・マイケル アメリカ合衆国、オハイオ州 45208 シ ンシナティ、ダンカン・アベニュー 1309 Fターム(参考) 3B029 BD01 3B100 DA05 DB02 4C098 AA09 CE13 CE17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械的ファスナシステムの構成要素として使用するためのフ
    ックファスナ素材であって: サブストレートと、 第1および第2のプロングであって、前記プロングの各々は前記サブストレ
    ートに接合されるベース、係合手段、並びに前記ベースに接合される近位端部と
    前記係合手段に接合される遠位端部とを含むシャンクから成る第1および第2の
    プロングとを含み; 前記第1のプロングの係合手段が前記第2のプロングの係合手段とは実質的
    に異なることを特徴とするフックファスナ素材。
  2. 【請求項2】 機械的ファスナシステムの構成要素として使用するためのフ
    ックファスナ素材であって、 前記第1のプロングの形状が、前記第2のプロングの形状とは別のカテゴリ
    に属している請求項1記載のフックファスナ素材。
  3. 【請求項3】 機械的ファスナシステムの構成要素として使用するフックフ
    ァスナ素材であって、 前記第1のプロングの素材の構成が、前記第2のプロングの素材の構成とは
    異なる請求項1記載のフックファスナ素材。
  4. 【請求項4】 機械的ファスナシステムの構成要素として使用するフックフ
    ァスナ素材であって、 前記第1のプロングの寸法が前記第2のプロングの寸法とは実質的に異なる
    請求項1記載のフックファスナ素材。
  5. 【請求項5】 機械的ファスナシステムの構成要素として使用するフックフ
    ァスナ素材であって、 前記第1のプロングの形状および前記第2のプロングの形状が、 フックと、 マッシュルームと、 矢印と、 半球と、 ディスクとのグループから選択される請求項1記載のフックファスナ素材。
  6. 【請求項6】 機械的ファスナシステムの構成要素として使用するフックフ
    ァスナ素材であって、 前記フックファスナ素材が前記第1のプロングのアレイを含む請求項1記載
    のフックファスナ素材。
  7. 【請求項7】 機械的ファスナシステムの構成要素として使用するためのフ
    ックファスナ素材であって、 前記フックファスナ素材が前記第2のプロングのアレイを含む請求項1記載
    のフックファスナ素材。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7の何れか1項記載のフックファスナ素材、
    第1の受け側表面、および第2の受け側表面を含む再固定可能な機械的ファスナ
    システムであって、 前記第1のプロングと前記第1の受け側表面との剥離強度は、前記第2のプ
    ロングと前記第1の受け側表面との剥離強度よりも高く、前記第2のプロングと
    前記第2の受け側表面との剥離強度は、前記第1のプロングと前記第2の受け側
    表面との剥離強度よりも高い再固定可能な機械的ファスナシステム。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7の何れか1項記載のフックファスナ素材を
    含む使い捨て吸収体。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の再固定可能な機械的ファスナシステムを含
    む使い捨て吸収体。
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