JP2002527198A - 再使用可能なファスナ手段を有する使い捨て可能な吸収性物品 - Google Patents

再使用可能なファスナ手段を有する使い捨て可能な吸収性物品

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JP2002527198A JP2000576803A JP2000576803A JP2002527198A JP 2002527198 A JP2002527198 A JP 2002527198A JP 2000576803 A JP2000576803 A JP 2000576803A JP 2000576803 A JP2000576803 A JP 2000576803A JP 2002527198 A JP2002527198 A JP 2002527198A
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ティリー、エトガル・リオネル
ビルムス、エリック−ヨアヒム
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Procter and Gamble Co
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    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
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Abstract

(57)【要約】 この発明は、ダイヤパー、大人の失禁用の製品、生理ナプキン等のような使い捨てができて、水分を吸収できる物品であって再使用可能なファスナデバイス(固定具)を備えたものに関する。この再使用可能なファスナデバイスは第1の端部材と、第2の端部材と、サスペンション部材とを備えている。両方の端部材はサスペンション部材と取り外し可能に係合でき、また使い捨て可能な吸収性(水分を吸収できる)物品と取り外し可能に係合できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、身体からの滲出物を吸収しまたは含み、あるいはその両方を行う
物品に係り、ダイヤパー、大人の失禁用の製品、生理ナプキンなどを含んだ使い
捨てができる吸収性(水分を吸収する)物品に関する。もっと特定すると、この
発明は再使用可能なファスナデバイス(固定具)を備えた使い捨て可能な吸収性
物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
ダイヤパーとか大人の失禁用ブリーフ(パンツ)のような使い捨て可能な吸収
性物品の主たる機能は、身体からの滲出物が汚損を生じたり、ぬれたり、あるい
は衣服その他のベッドのような物品が着用している者との接触で汚染されたりし
ないようにすることである。近年では、使い捨て可能なダイヤパーで米合衆国特
許番号3,860,003(Kenneth Barclay Buell,1975年1月14日付発行)に開示され
ているようなものが大衆にとって非常に一般的になり、その便利なことと信頼性
とが原因して長持ちする衣料の吸収性物品にほぼ置き換っている。
【0003】 このような使い捨て可能な吸収性物品は着用者の下側のトルソ(胴)の周りに
着用されて、使用中は着用者の尿道と肛門と合わせるようにする。通常は、ほぼ
矩形形状をした吸収性物品(あるものは着用者の足を取り込むために側部に沿っ
て切り込みをいれたノッチがある)が着用者の下側のトルソ(下腹部)の周りに
固定用システム(ファスナ系)によつて固定され、このシステムが吸収性物品の
前部ウエスト端を吸収性物品の後部ウエスト端に接合している。このような固定
用システムは一般に吸収性物品の前部ウエスト端に接合された第1の端部材と、
吸収性物品の後部ウエスト端に接合された第2の端部材と、第1の端部材を第2
の端部材に接続するサスペンション部材とを備えている。
【0004】 一般に、このような固定用システムは吸収性物品の後部ウエスト領域に恒久的
に(持続性のあるように)取り付けられていて、吸収性物品の前部ウエスト領域
に取り外し可能に取り付け可能とされている。取り外し可能な取り付けはフック
、ボタン、プレススタッド、接着テープ、フックとループ形式の機械的固定具の
ような機械式のファスナによって達成される。
【0005】 しかしながら、このような固定用システムの実効性にも拘らず、それらが吸収
性物品に恒久的に取り付けることに起因して、物品と一緒に置かれることが必要
とされ、吸収性物品が尿とか便とかの身体滲出物で飽和してしまうか汚損される
と一緒に捨てられなければならない。使い捨て可能な吸収性物品であって、Boli
ckの米合衆国特許番号4,315,508とLaFortuneの米合衆国特許番号5,669,901に開
示されている先行技術のものは、この問題をとりあげて、前部ウエスト端と後部
ウエスト端とに取り外し可能に取り付け可能である固定用システムを備えるよう
にしている。
【0006】 しかしながら、これらの固定用システムはなお一端の部材が汚損されるといっ
た僅かな一部分だけが汚損されても全体が捨てられねばならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、使い捨て可能な吸収性物品で再使用可能な固定用システムであっ
て、個別部品として分離できるものを備えたものを用意することが望まれている
。これにより、汚損された部品だけが捨てられねばならなくなり、他の部品がす
べて再使用できるようになる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は第1のウエスト領域と第2のウエスト領域とを有する使い捨て吸収
性物品であって、この使い捨て吸収性物品は、最上部シートと、該最小部シート
に少くとも部分的に周辺が接合されている後部シートと、該最上部シートと該後
部シートとの中間に置かれた吸収性手段と、再使用可能なファスナデバイスとを
備えている。
【0009】 再使用可能なファスナデバイスは第1の端部材と第2の端部材とサスペンショ
ン部材とを備えている。
【0010】 再使用可能なファスナデバイスの第1の端部材は該第1のウエスト領域を取り
外し可能に係合可能とされ、かつ該サスペンション部材と取り外し可能に係合可
能とされている。
【0011】 再使用可能なファスナデバイスの第2の端部材は該第2のウエスト領域と取り
外し可能に係合可能とされ、かつ該サスペンション部材と取り外し可能に係合可
能とされている。
【0012】 この明細書は特許請求の範囲を含み、この発明と関係している主題事項を特に
指摘するとともに明確にクレームしているが、以下に添付の図面と併せて記述す
るところによりよく発明が理解されるものと信ずるのである。添付図面では実質
的に同一の要素には同じ番号を割当てるものとしている。
【0013】
【発明の実施の形態】
ここで使用する用語“吸収性物品(absorbent articleの訳出語)”は身体の
滲出物(body exudates)を吸収して含んでいるデバイス(仕掛け、手段)を言
い、もっと特定すると、身体から放出(ディスチャージ)された各種の滲出物を
吸収して含むために着用者の身体にあてるか近付けて置かれるデバイスを言う。
用語“使い捨て”あるいは“使い捨て可能な”(disposableの訳出語)はここで
は洗濯をしたり、あるいは別途回復の措置がされたり、吸収性物品として再使用
することが概ね意図されていない吸収性物品を記述するのに用いられる。(言い
換えると、吸収性物品は一回の使用後に捨てられることが意図されていて、環境
上両立可能なやり方でリサイクルにされたり、堆肥(コンポスト)となったり、
他に処分されるのがよいとされる。)ここで使用される用語“ユニタリィ(unit
ary)”は吸収性物品の1つあるいは複数の素子が特定の場所もしくは位置で形
成され(接合されまた位置決めされ)て吸収性物品の他の素子と一緒にユニタリ
ィ構造(単一構造)とされるか、あるいは吸収性物品の別の素子と接合される別
の素子とされるかを意味するために使用される。ここで使用される用語“接合さ
れた(joined)”は次のような構成を意味する。すなわちこの構成によるとある
素子がその素子を別の素子に直接取り付けることによって直接固定されるか、あ
る素子が他の素子に取り付けられるような中間部材に対してその素子を取り付け
ることによって他の素子に間接的に取り付けられる構成を意味する。“ユニタリ
ィ”吸収性物品は一緒になった存在物(エンティティ)を形成するために一緒に
統合された別個部品で形成された吸収性物品を意味し、それによって別個部品が
別なホールダとライナとのような別個の操作用部品を必要としていない。この発
明の吸収性物品の特定の実施例はユニタリィ使い捨て吸収性物品である、ダイヤ
パー20、で図1に示したものである。ここで用語“ダイヤパー(diaper)”と
いうのは赤ちゃんや失禁をする人物が下部トルソの周りに通常着用する吸収性物
品を言う。この発明はまた、失禁者用ブリーフ、失禁者用下着、吸収性挿入物(
インサート)、ダイヤパーホルダおよびライナ、婦人用衛生着衣、などのような
他の吸収性物品にも適用可能である。
【0014】 図1は平坦にしたこの発明のダイヤパー20の平面図であり、ダイヤパー20
の構造をより一層はっきりと示すために切断してある構造の部分の状態を示して
いる。ダイヤパー20のこの部分は使用時に衣服と対面していて、看者の方に向
けられている。図1に示すように、ダイヤパー20は液体を透過させる最上部シ
ート(トップシート)24と、液体を通さない後部シート(バックシート)26
と、吸収性コア(芯)28とを備え、コアは少くとも最上部シート24と後部シ
ート26との一部分の間におかれているのがよい。また側部パネル(サイドパネ
ル)30と、弾性をもつようにした脚部カフス(elasticized leg cuffs)32
と、弾性のあるウエストフィーチャ34と、固定用デバイス(概ね40としてあ
る)とを備えている。固定用デバイス(ファスナデバイス)は第1の端部材42
と、サスペンション部材43と、第の端部材44とを備えている。ダイヤパー2
0は図1に示されていて、第1のウエスト領域36と、第2のウエスト領域38
で第1のウエスト領域36と対向しているものと、第1のウエスト領域と第2の
ウエスト領域との間に置かれた股(クロッチ)領域37とがある。ダイヤパー2
0の周縁はダイヤパー20の外側縁(エッジ)によって規定されていて、ここで
は長手方向の縁50がダイヤパー20の長手方向の中心線とほぼ平行に走ってい
て、端の縁52は長手方向の縁50の間でダイヤパー20の横方向の中心線10
1とほぼ平行に走っている。
【0015】 ダイヤパー20のシャーシ(架台)22はダイヤパー20の主本体を構成して
いる。シャーシ22は少くとも吸収性コア28の一部と、最上部シート24と後
部シート26とを含む外側カバー層とで構成されているのがよい。もし吸収性物
品が別個のホールダとライナとを含んでいるとすると、シャーシ22は一般にホ
ールダとライナとを備えている。(例えば、ホールダはいくつかの層の材料を備
えて吸収性物品の外側カバーを形成し、またライナは最上部シートと、後部シー
トと、吸収性コアとを含んでいることができる。このような場合に、ホールダ及
び/又はライナは固定用素子を含むことができて、それが使用の全時間にわたっ
てライナを場所に保持するために使用される。)ユニタリィ吸収性物品について
は、シャーシ22ダイヤパーの主構造を含み、そこには他のフィーチャが加えら
れていて複合ダイヤパー構造を形成するようにしている。最上部シート24と、
後部シート36と、シャーシ22とはいろいろなよく知られた構成で組立てられ
るところ、好ましいダイヤパー構成は一般に米合衆国特許番号3,860,003、名称
“Contractible Side Protions for Disposal Diaper”発明者Kenneth B.Buell,
1975年1月14日;同5,151,092、発明者Buell 1992年9月9日;同5,221,274、発明
者Buell 1993年6月22日に記載されている。他の適当なダイヤパーシャーシ設計
は米合衆国特許番号5,569,232、名称“Absorbent Article With Multiple Zone
Structural Elastic-Like Film Web Extensible Waist Feature”,発明者Roe e
t al. 1996年10月26日;同5,554,144、名称“Absorbent Article With Multiple
Zone Structural Elastic-Like Film Web Extensible Waist Feature”,発明
者Roe et al. 1996年9月10日;同5,554,143、名称“Absorbent Article With M
ultiple Zone Structural Elastic-Like Film Web Extensible Waist Feature”
,発明者Roe et al. 1996年9月10日;同5,554,145、名称“Absorbent Article
With Multiple Zone Structural Elastic-Like Film Web Extensible Waist Fea
ture”,発明者Roe et al. 1996年9月10日;同5,556,394、名称“Absorbent Ar
ticle With Multiple Zone Structural Elastic-Like Web Extensible Waist Fe
ature”,発明者Roe et al. 1996年9月17日に開示されている。これらの参考文
献はここで参考のために組入れられるものとする。
【0016】 この発明の使い捨て可能な吸収性物品は下部トルソの周りに着用され、それに
はこの物品を着用者の脚の間に置いて、後に第1のウエスト領域を第2のウエス
ト領域に固定用デバイス(ファスナデバイス)によって接続することとしている
。したがって、固定用デバイスは着用者のウエストの周りに置かれて第1のウエ
スト領域と第2のウエスト領域とが2つの固定用デバイスと関係して完全に着用
者のウエストを囲むようにする。ダイヤパーを着用者の下部トルソの周りに保持
するための他の可能性は、この発明の固定用デバイスをサスペンダの形式で用い
ること、言い換えると固定用デバイスを着用者の肩の上に置くことによる。
【0017】 この発明の固定用デバイスのサスペンション部材は長手(たて)方向の寸法と
、横方向の寸法と、厚さ寸法とを有していて、厚さ寸法は長手方向寸法と横方向
寸法よりも実質的に小さい。好ましいのは横方向寸法がたて方向寸法よりも実質
的に小さいことである。サスペンション部材のたて方向寸法は1cmと200c
mとの間であり、着用者の寸法と、着用者の下部トルソの周りでダイヤパーを固
定するために意図したやり方とに依存している。サスペンションデバイスの横方
向方法は1cmと20cmとの間であり、2〜15mmがよく、もっとよいのは
3〜10cmであり、一番よいのが5cmである。
【0018】 この発明の固定用デバイスの(ファスナ装置の)第1と第2の端部材は、長手
方向の寸法(ディメンション)と、横方向の寸法と、厚さ方向の寸法で長手方向
の寸法と横方向の寸法よりは実質的に小さいものとを有している。好ましいのは
、横方向の寸法が長手方向の寸法よりも実質的に小さいのがよい。第1と第2の
端部材の長手方向寸法は1cmないし20センチメータであり、好ましいのは2
ないし15cmであり、より好ましいのは3ないし15cmであり、一番好まし
いのは約10cmである。第1と第2の端部材の横方向寸法は0.5cmないし
10cmであり、好ましいのは1cmないし5cmであり、もっと好ましいのは
1cmないし3cmである。
【0019】 この発明の固定用デバイス、すなわちサスペンション部材と端部材とは、ウエ
ブ(織物)材料で作られていてよい。ここでいう“ウエブ材料”という用語はシ
ート状の材料であるか、複合物(コンポジット)であるか、あるいは2以上のシ
ート状材料で成るラミネート(積層物)である。例えば、ウエブ材料は繊維質の
ウエブであったり、非繊維質のウエブであったり、フォーム(発泡材)などであ
る。
【0020】 適当なウエブ材料は繊維質のウエブであり、薄織物(ティシュー)ウエブとか
、織られていない(ノンウーブン)ウエブとか、織られたウエブとか編んだ(ニ
ット)ウエブとかなどのようなものである。このような繊維質のウエブは自然の
繊維(例えば木材とか綿の繊維)、合繊繊維(例えばポリエステルとかポリプロ
ピレン繊維)、あるいは天然(自然)の繊維と合成繊維の混紡で成るものとする
ことができる。織られていないウエブ材料はスパンレース、スパンボンド、メル
トブロウン、カーデッド及び/又はエアスルー、あるいはカレンダーボンドと呼
ばれていう通常のプロセスで作られるが、これらに限定されるものではない。こ
の発明の繊維質のウエブは吸収性であったり非吸収性であったり、液体を浸透さ
せたり、させなかったりでよい。
【0021】 別な適当なウエブ材料はフィルムのような非繊維質のウエブである。この発明
の非繊維質のウエブ材料は、ポリエチレンのようなポリオレフィンで構成されて
いてよく、そこには直線状の低密度のポリエチレン(LLDPE)、低密度のポリエ
チレン(LDPE)、超低密度のポリエチレン(ULDPE)、高密度のポリエチレン(H
DPE)、もしくはポリプロピレン、及びそれらの上記もしくは他の材料との混合
物を含むものであってよい。使用することができる他の適切なポリマ材料の例を
あげると、これらに限定するわけではないが、ポリエステル、ポリウレタン、堆
肥となるか生物分解が可能なポリマ、熱収縮性ポリマ、熱可塑性ゴム弾性体(エ
ラストマ)、メタロセン触媒応用ポリマ(例えばDow Chemical CompanyからのIN
SITETMとかExxonからのExxactTM)、及び通気性のあるポリマである。
【0022】 非繊維質ウエブ材料は孔のあいたフィルム、顕微鏡で拡大すると三次元構成と
なっているフィルム、吸収材もしくは発泡材、充填された複合物、あるいはラミ
ネート及び/又はそれらの組合せであってもよい。
【0023】 この発明についての適当なウエブ材料は上述のラミネートを含む。ラミネート
は当業者にとって知られている接着方法をいくつでも組合せることができる。こ
のような接着(ボンディング)方法は、限定するわけではないが熱的ボンデイン
グ、接着剤ボンディング(接着剤をいくつでも用いてよく、限定するわけではな
いが、スプレイ接着剤、熱溶融接着剤、ラテックス応用の接着剤などを含んでい
る)、音波ボンデング、押し出しラミネート作成(これによるとポリマフィルム
が基板上に直接鋳込まれて、まだ部分的に溶融状態にあるときに基板の片側に接
着するとか溶融して吹き込んだ(メルトブロウン)繊維で織られていないものが
直接基板に堆積される)を含んでいる。
【0024】 この発明の固定用デバイスの一実施例では、第2の取り外し可能に係合可能な
部材が実質的にサスペンション部材の全体の表面上に展開されている。別の実施
例では、第2の取り外し可能に係合可能な部材がサスペンション部材の2つの主
要表面の一方上に展開されている。第2の取り外し可能に係合可能な部材はまた
サスペンション部材と単一性(ユニタリィ)をもっていてよい。この発明の固定
用デバイスの別の実施例では、2つの第2の取り外し可能に係合可能な部材がサ
スペンション部材の2つの長手方向端に隣接して置かれている。
【0025】 端部材と、この発明の固定用デバイスのサスペンション部材との間の取り外し
可能な係合はフック、ボタン、プレススタッド、接着テープ、機械的ファスナ(
フックとループ形式の機械的ファスナのようなもの)などによって達成される。
【0026】 図2ではこの発明の固定用デバイス40の好ましい実施例が示されている。第
1の端部材42と第2の端部材44とは第1の取り外し可能に係合可能な部材2
10を含んでいる。サスペンション手段43は少くとも1つの第2の取り外し可
能に係合可能な部材110を含んでいる。第1の取り外し可能に係合可能な部材
210は第2の取り外し可能に係合可能な部材110と取り外し可能に係合可能
である。
【0027】 もっと好ましいのは、第1の取り外し可能に係合可能な部材210と第2の取
り外し可能に係合可能な部材110は再固定可能な機械式固定用(ファスナ)手
段でフックとループ形式のものの部品である。フックファスナ材料と受け入れ用
表面とは端部材、サスペンション部材、第1の端領域、もしくは第2の端領域に
それぞれ接合されているか、あるいは端部材、サスペンション部材、第1の端領
域、もしくは第2の端領域内にそれぞれ含まれていてよい。
【0028】 用語“再固定可能な機械式固定用(ファスナ)手段でフックとループ形式のも
の”とここで言うのは、フックファスナ材料と受入れ表面とで成る複合的に固定
可能なファスナシステム(固定系)を意味する。
【0029】 用語“フックファスナ材料”とここでいうのは、基板(基材)212と少くと
も1つのプロング214で基板に接合されているものを備えた材料を言う。用語
基板(基材、サブストレート)とここで言うのはいくつかのプロングが接合され
る何らかの露出した表面を言い、これが基板の表面から外へ向って延びている。
各プロングはベース、シャンク、及び係合用手段を備えている。ベースは基板に
接触しそこにひっついていて、シャンクの近端を支持している。シャンクは基板
とベースとから外側へ突出していて、係合用手段が接合されている遠端で終って
いる。係合用手段はいくつかの方向でシャンクを越えて横方向に突出していて、
フック形のタイン(歯)と似ている。用語“横(ラテラル)”はここでは考慮し
ている主たるプロングのところで基板の表面に概ね並行な方向を指している。横
方向にシャンクを越えての係合用手段の突出は係合用手段が相補的な受け側表面
に対して固定できるようにしている。この係合用手段はシャンクの遠端に、好ま
しくは連続して、接合される。
【0030】 ファスナシステムは相補的な受け側表面に固定される。ここでいうファスナシ
ステムの係合用手段が固定されることになる“受け側表面”という用語は、係合
用手段に対して相補的な密なスペースの開口を備えて露出された前面を有し、か
ついくつかのストランドもしくは繊維によって規定された何らかの面もしくは表
面を言い、あるいは代って、露出された表面が局部的な弾性変形をすることがで
きて、係合手段がとらえて放さない状態となりかつ干渉や摩擦なしに引き抜かれ
ることがないようになることを言う。開口あるいは局部的な弾性変形は係合用手
段が受け側表面の面内に入ることができるようにし、他方、受け側表面のストラ
ンド(もしくは変形しない材料)で開口(もしくは変形した領域)の間に挿入さ
れたものがファスナシステムの引き抜きもしくは解放(取り外し)をユーザが望
むまで、あるいはファスナシステムのピールもしくはシア強度が何らかにより超
過されるかするまでは妨げるかする。受け側表面の面は平坦でも曲っていてもよ
い。
【0031】 受け側表面はストラントかファイバを有していると、“相補的(コンプリメン
タリィ)”と呼ばれ、その条件は、ストランドもしくはファイバ間の開口の大き
さが、少くとも1つの係合用手段にとって受け側表面の面内に突入できるように
するものであり、またストランドの大きさが係合用手段によって係合されるか邪
魔をされる場合である。受け側表面で局部的に変形可能なものは“相補的(コン
プリメンタリィ)”と呼ばれるが、その条件は少くとも1つの係合用手段が受け
側表面の面に対して局部的な乱れを生じさせることができ、この乱れがファスナ
システムの受け側表面からの除去もしくは分離に抵抗するものであるとする。
【0032】 適切な受け側表面は網状の発泡材(レチィキュレーテッドフォーム)編んだ織
物(ファブリック)、織った材料と織らない材料及びスチッチボンドしたループ
材(例えばManchester,N.H.在Velcro USAが販売しているVelcroブランドループ
材)を含んでいる。とくに適切な受け側表面はポリプロピレンの織っていないフ
ァブリックであり、基準重量は1平方メートルあたり約17.1グラム(1平方
ヤード当り0.5オンス)であり、何らかの適当な商用カーデングあるいはスプ
ーンボンデング工程によって作られたものである。適切なとされる織っていない
ファブリックはWalpole.Mass.02081在International Paper Company のVeratec
Nonwoven Groupから得ることができる。他の受け側表面も使うことができて、例
えばSpartaburg,S.C.在Milliken Companyにより販売されているスチッチボンド
したファブリックNo.970026のようなものである。
【0033】 この発明の一実施例では、第1の取り外し可能に係合可能な部材はフックファ
スナ材料210であり、フック214と基板212(図2に示す)を備えている
のがよい。したがって、第2の取り外し可能に係合可能な部材は受け側表面であ
り、バッキング112とループ部材114を備えているのがよい。この発明の別
の実施例では、第1の取り外し可能に係合可能な部材は受け側表面であり、また
第2の取り外し可能に係合可能な部材はフックファスナ材料である。
【0034】 この発明の使い捨て可能な吸収性物品では、第1の端部材は第1の取り外し可
能に係合可能な部材は第1の取り外し可能に係合可能な部材を備え、第2の端部
材は第1の取り外し可能に係合可能な部材を備え、第1のウエスト領域は第2の
取り外し可能に係合可能な部材を備え、また第2のウエスト領域は第2の取り外
し可能に係合可能な部材を備えていて、それにより、前記第1の取り外し可能に
係合可能な部材は、前記第2の取り外し可能に係合可能な部材と取り外し可能に
係合可能とされている。第2の取り外し可能に係合可能な部材はバックシートの
着衣面側に接合されているか、又はバックシートが第2の取り外し可能に係合可
能な部材を備え、すなわち、バックシートもしくはその領域が第2の取り外し可
能に係合可能な部材として機能できるようにしてよい。
【0035】 取り外し可能な係合で固定用デバイスの端部材とこの発明の使い捨て可能な吸
収性物品の第1と第2の領域間でされる係合は、フック、ボタン、プレススタッ
ド、接着テープ、フックとループ形式の機械式ファスナのような機械式固定、な
どによって達成できる。
【0036】 この発明の使い捨て可能な吸収性物品の好ましい実施例では、固定用デバイス
の端部材に含まれる第1の取り外し可能に係合可能な部材と、第1と第2のウエ
スト領域に含まれる第2の取り外し可能に係合可能な部材とがフックとループの
形式の機械式ファスナシステムの部品である。この発明の一実施例では、第1の
取り外し可能に係合可能な部材はフック固定用材料である。したがって、第2の
取り外し可能に係合可能な部材は受け側表面である。この発明の別な実施例では
、第1の取り外し可能に係合可能な部材は受け側表面であり、第2の取り外し可
能に係合可能な部材はフック固定用材料である。
【0037】 この発明の使い捨て可能な吸収性物品の別の好ましい実施例では、サスペンシ
ョン部材が長手方向に弾性的に伸びることが可能となっている。好ましいのは、
このサスペンション部材がその縮んだ長さ(コントラクテッドレングス)の少く
とも120%は弾性的に伸長可能であり、もっとよいのは縮んだ長さの少くとも
150%に、もっとよいのは少くとも200%まで伸長可能であることである。
【0038】 バックシート26は一般に吸収性コア28の着衣に面した表面45に隣接して
置かれたダイヤパー20の部分であり、それがヘッドシーツとか下着といったダ
イヤパー20と接解することになる物品を吸収され含まれている滲出物が汚すこ
とがないようにする。好ましい実施例では、バックシート26は液体(例えば尿
)が浸透しないものであり、熱可塑性のような薄いプラスチックフイルムで成り
、その厚さは約0.012mmないし約0.051mm(0.5ミルないし2.
0ミル)である。適切なバックシートフィルムにはTerre Haute,IN在、Tredegar
Industries Inc.が製造し、商品名X15306,X10962及びX10964として売られ
ているものがある。その他の適当なバックシート材料は通気性の材料を含むこと
ができて、蒸気がダイヤパー20から逃げて行け、それでいて滲出物がバックシ
ート26を通さないようにしているものである。通気性材料の例をあげると、織
ったウエブ、織っていないウエブ、フィルムをコーテングした織っていないウエ
ブのような複合材料、ESPOIR NOの名で日本の三井東圧により作られてたり、EXX
AIREの名でBay City,TX在、EXXON Chemical Co.により作られているようなマイ
クロポーラスフィルムなどである。適切な通気性複合材料でポリマー混合物を含
むものはHYTRELブレンドP18-3097の名でCincinnati,OH在、Clopay Corporatio
nから入手できるものである。このような通気性複合材料はPCT出願No.WO 95/
16746,1995-06-22公開(E.T.DuPont)と、未決米合衆国出願番号No.08/744,487
(出願日1996-11-06(Curro))とに詳細に記述されている。織られていないウエ
ブと開口のある形成されたフィルムを含んでいる他の通気性バックシートは米合
衆国特許No.5,571,096(Dobrih他,1996-11-05)に記述されている。これらの参
考文献はここで参照に供するものとする。
【0039】 バックシート26、もしくはその一部はいくつかの方向に弾性的に伸長可能で
あってよい。一実施例では、バックシート26は構造上弾性をもつようなフィル
ム(“SELF”)ウエブを備えていてよい。構造上弾性をもつようなフィルムウエ
ブは弾性材料を添加して使用しなくとも伸長方向には弾性をもつような振舞いを
呈して伸長できる材料である。このSELFウエブはひずみをもつことができるネッ
トワークを含んでいて、このネットワークは少くとも2つの連続する離散的な(
区別可能な)、非類似の領域を有している。好ましいのは、この領域の一方が次
のように構成されていることである。すなわち、所定軸に並行な方向に加えられ
た軸方向伸長に応答して抵抗する力をこの領域が示し、その後に他方の領域の実
質的な部分が加えられた伸長に対して顕著な抵抗力を展開することである。少く
とも一方の領域が表面通過長(サーフェスパスレングス)を有し、この長さが他
方の領域のものよりも、この材料が張力を加えられない状態では、前記所定軸に
実質的に平行に測定したときには、長いものである。長い方の表面通過上を示す
領域は他方の領域の面を越えて展開されるいくつかの変形を含んでいる。SELFウ
エブは少くとも2つの著しく異なる段階を制御された抵抗力について示す。これ
は少くとも1つの所定軸に対して平行な方向に加えられた伸長を受けているとき
にその所定軸に沿っての伸長に対する抵抗力についてのものである。SELFウエブ
は、加えられた伸長に対してウエブの伸長が十分となって長い方の表面通過長を
持っている領域の実質的部分が加えられた伸長の面に入るようになるまで、第1
の抵抗力を加え、そこでSELFウエブは別の伸長に対する第2の抵抗力を示す。伸
長に対する全体の抵抗力は第1の領域により与えられる伸長に対するダイ1の抵
抗力よりは大きい。SELFウエブでこの発明にとって適切なものは、もっと完全な
形で米合衆国特許No.5,518,801(名称:Web Materials Exhibiting Elastic-Lik
e Behavior(Chappell他。1996−05−21))に記述されており、これを
ここでは参考として組入れることにする。これに代る実施例では、バックシート
26はゴム弾性をもつフィルム、発泡材、ストランド、もしくはこれらの組合せ
、あるいは他の適切な材料で織られていないか合成フィルムを備えたもので作る
ことができる。
【0040】 バックシート26はトップシート24、吸収性コア28もしくはダイヤパー2
0の他の要素に既知のアタッチメント手段で接合することができる。たとえば、
このアタッチメント手段は均一で連続する接着剤層であったり、接着剤のパター
ン形成された層であったり、接着剤の分離している線のアレイとから線とかスポ
ットなどであったりすることができる。好ましいアタッチメント手段の1つは接
着剤のフィラメントの開かれたパターンのネットワークを備えたものであり、こ
れは米合衆国特許4,573,986(名称“Disposable Waste-Containment Garmet”(
Minetola他、1986-03-04))に開示されたものである。他の適切なアタッチメン
ト手段は接着剤フィラメントのいくつかのラインを含むもので、このフィラメン
トから線状パターンに渦を巻いていて(スクワールしている)、そのために使わ
れる装置と方法とは下記の3つの米合衆国特許に示されており、ここで参考とし
て組入れるものとする。すなわち、米合衆国特許3,911,173(Sprague,Jr,1975-1
0-07)、4,785,996(Ziecker他、1978-11-22)、4,842,666(Werenicz、1989-06
-27)。満足できるものとして見付かった接着剤はミネソタ州St.Paul在、H.B.Fu
ller Companyにより製造され、HL-1258として市販されているものである。これ
に代って、アタッチメント手段はヒート(熱)ボンド、圧力ボンド、超音波ボン
ド、動的機械ボンド、あるいは他の適切なアタッチメント手段か既知技術で知ら
れているこれらのアタッチメント手段の組合せを含むことができる。
【0041】 第2の取り外し可能に係合可能な部材として作用するためには、バックシート
はPCT公開No.WO 98/11855によって機械的に前処理されなければならない。
【0042】 トップシート24は吸収性コア28の本体表面47に隣接して置かれるのがよ
く、それと一緒に及び/又はバックシート26に既知のいずれかのアタッチメン
ト手段によって接合されるようにしてよい。適切なアタッチメント手段は、バッ
クシート26をダイヤパー20の他の要素に接合するための手段に関して上述し
た。この発明の一実施例では、トップシート24とバックシート26とはある位
置で互に他と直接接合していて、また、他の位置では、それらをダイヤパー20
の他の要素に直接接合することによって、間接的に接合がされる。
【0043】 トップシート24はコンプライアントな(たわむことができる)、柔かな感触
の、これを身に着ける人にとって刺激性がないものであることが良い。さらに、
少くともトップシート24の一部分は液体浸透性であって、その厚みを通って液
体がすぐに浸入することができるものである。適切なトップシート24は広範囲
の材料から製造できて、ポーラスな発泡材、レチキュールのある(網目状の)発
泡材、開口のあるプラスチックフィルム、あるいは織ってあるか織っていないか
の天然繊維のウエブ(例えば木材とか綿の繊維のもの)、合成繊維(例えばポリ
エステルとかポリプロピレンのファイバ)、あるいは自然繊維と合成繊維の組合
せなどが挙げられる。もし吸収性のアッセンブリィが繊維を含んでいると、この
繊維はスプーンボンドされているか、カードされているか、ウェットレイドか、
メルトブロウンか、ハイドロエンタングルか既知の他の処理が施されたものでよ
い。ステープル長のポリプロピレンファイバのウエブで成る適切なトップシート
24の1つは、マサチューセッツ州Walpol在、International Paper Companyの
一部門であるVeratec,Inc.によりP−8の名で製造されたものである。
【0044】 適切な形成済みのフィルムトップシートは、米合衆国特許No.3,929,135(名称
“Absorptive Structures Having Tapered Capillaries”,Tompson、1975-12-0
3)、同No.4,324,246(名称“Disposable Absorbent Article Having A Stain R
esistant Topsheet”,Mullane他、1982-04-13)、同No.4,342,314(名称“Resi
llent Plastic Web Exhibiting Fibre-Like Properties”,Radel他、1982-08-0
3)、同No.4,463,045(名称“Macroscopically Expanded Three-Dimensional P
lastic Web Exhibiting Non-Glossy Visible Surface and Cloth-Like Tactile
Impression”,Ahr他、1984-07-31)、同No.5,006,394(名称“Multilayer Poly
meric Film”,Baird、1991-04-09)に記述されている。他の適切なトップシー
ト30は米合衆国特許No.4,609,518と4,629,643(Curro他、1986-09-02と1986-1
2-06)により作られるものであり、これらの文献はここに参考として組入れるも
のとする。このようにして形成されたフィルムはオハイオ州Cincinnati在、the
Proctor & Gamble Compenyから“DRI-WEAVE”として入手できるし、またインデ
ィアナ州Terre Haute在、Tredegar Corporationから“CLIFF-T”として入手でき
る。
【0045】 好ましいのは、トップシート24が疎水性の材料で作られているか、疎水性と
なるように処理されていて、着用者の肌が吸収性コア28内に含まれている液体
から隔離するようにすることである。もしトップシートが疎水性材料で作られて
いれば、好ましいのはトップシート24の少くとも上側の表面が親水性となるよ
うに処理されて、それにより液体がトップシートを通ってより急速に移動するこ
とになるようにする。これにより、身体滲出物がトップシート24から離れるよ
うに流れて、トップシート24を通って引き込まれるのではなく、吸収性コア2
8によって吸収されるようにする。トップシート24はそれを表面活性剤で処理
するか、トップシート内に表面活性剤を組入れるかすることによって親水性とす
ることができる。トップシート24を表面活性剤で処理するための適当な方法は
、トップシート24材料を表面活性剤でスプレイして、この材料を表面活性剤中
に含浸させることを含む。このような処理と親水性とについてのより詳細な論述
は米合衆国特許No.4,988,344(名称“Absorbent Articles with Multiple Layer
Absorbent Layets”,Reising他、1991-01-29)、同No.4,988,345(名称“Absor
bent Articles with Rapid Acquiring Absorbent Cores”,Reising他、1991-01-
29)に記述されている。トップシート内に表面活性剤を組入れる若干の適切な方
法についてのより詳細な記述は、U.S.Statutory Invention Registration No.H1
670,Aziz他著、1997-07-01出版に見ることができる。これらの各参考文献はこ
こで参考として組入れるものとする。
【0046】 トップシート24のどの部分も既知の技法によりローション(外用薬水で)コ
ーテングすることができる。適切なローションの例は米合衆国特許No.5,607,760
(名称“Disposable Absorbent Article Having A Lotioned Topsheet Containi
ng an Emollient and Polyol Polyester Immobilizing Agent”,Roe、1997-03-
04)、同No.5,609,587(名称“Diaper Having A Lotioned Topsheet Comprising
A Liquid Polyol Polyester Emollient And An Immobilizing Agent”,Roe、1
997-03-11)、同No.5,635,191(名称“Diaper Having A Lotioned Topsheet Con
taining A Polysilozane Emollient”,Roe他、1997-06-03)、同No.5,643,588
(名称“Diaper Having A Lotioned Topsheet”,Roe他、1997-07-01)に記述さ
れている。このトップシートはまた、殺菌剤を含むか、それぞれ処理されていて
よく、その若干の例はPCT公開No.WO 95/24173(名称“Absorbent Articles C
ontaining Antibacterial Agents in the Topsheet For Oder Control”、刊行
日 1997-09-14,Johnson)に開示されている。さらに、トップシート24,バッ
クシート26、もしくはトップシートかバックシートのどの部分ももっと衣類に
近い外観を与えるためにエンボスがあるかマット仕上げがされているか、その両
方であるかとなっていてよい。
【0047】 吸収性コア28はどんな吸収材を備えていてもよいが、この吸収材は一般に圧
縮可能であり、適合性があり(コンフォーマブル)、着用者の肌に刺戟を与えず
、尿とか他のある種の身体滲出物のような液体を吸収して保持することができる
ものである。吸収性コア28は広い範囲の寸法と形状(たとえば矩形とか、砂時
計形とか、T字形とか、非対称とかなど)で作られていてよいし、また各種の液
体吸収性材料を備えていてよく、この材料は、使い捨て可能なダイヤパーと一般
にエアフェルト(airfelt)と呼ばれている細分化した木材パルプのような他の
吸収剤で普通に使用されるものである。他の適切な吸収性材料の例はクレープで
覆ったセルローズの詰め物(ワッデング)、メルトブロウンポリマでコフォーム
(coform)を含むもの、化学的にスティフネスを加えた、修正を加えたかクロス
リンクしたセルローズの繊維、ティシューラップとティシューラミネートを含ん
でいるティシュー、吸収性フォーム(発泡材)、吸収性スポンジ、超吸収性ポリ
マー、吸収性ゲル材、あるいは他の既知の吸収材か組合せたものを含む。
【0048】 吸収性コア28の構成と構造とはまた変っていてもよい。例えば、吸収性コア
もしくは他の吸収性構造は変化するキャリパ(厚さ)ゾーン、親水性の匂配、超
吸収性の勾配、もしくはより小さな平均密度と、より小さな平均基礎重量取得ゾ
ーンをもっていてよいし、あるいはいくつかの層とか構造を備えていてよい。し
かしながら、全体の吸収性能力は吸収性コア28について設計した負荷に適合し
かつダイヤパー20の意図した使用に適合するものでなければならない。
【0049】 吸収性アッセンブリィとして使用するための吸収性構造の例は米合衆国特殊No
.4,610,678(名称“High-Density Absorbent Structures”,Weisman他、1986-0
9-09)、同No.4,673,402(名称“Absorbent Articles With Dual-Layered Cores
”,Weisman他、1987-06-16)、同No.4,834,735(名称“High Density Absorben
t Members Having Lower Density and Lower Basis Weight Acquisition Zones
”,Alemany他、1989-05-30)、同No.4,888,231(名称“Absorbent Core Having
A Dusting Layer”,Angstadt、1989-12-19)、同No.5,137,537(名称“Absorb
ent Structure Containing Individualized, Polycarboxylic Acid Crosslinked
Wood Pulp Cellulose Fibers”,Herron et al., 1992-08-11)、同5,147,345
(名称“High Efficiency Absorbent Articles For Incontinence Management”
, Young他、1992-09-15)、同No.5,342,338(名称“Disposable Absorbent Arti
cle For Low-Viscosity Fecal Material”,Roe、1994-08-30)である。これら
の各特許はここで参考として組入れることとする。
【0050】 ダイヤパー20は少くとも1つの弾性的なウエスト特徴部34を備えていて、
これが改良されたフィット(適合性)とコンティンメント(閉じ込め、汚染拡大
防止)を与えている。この弾性的なウエスト特徴部34は一般に弾性的に拡張し
たり、着用者のウエストに動的にフィット(ぴたりと合う)ように収縮(コント
ラクト)することが意図されている。この弾性的なウエスト特徴部34は吸収性
コア28の少くとも一方のウエスト縁62から長手方向に外側へ少くとも延びる
のがよく、また一般にダイヤパー20の端縁52の少くとも一部分を形成するの
がよい。使い捨て可能なダイヤパーはしばしば2つの弾性的ウエスト特徴部をも
つように構成され、1つが第1のウエスト領域36内に置かれ、1つが第2のウ
エスト領域38内に置かれるようにする。さらに、弾性的なウエスト特徴部34
もしくはその構成要素の何がしかがいくつかの別個の要素でダイヤパー20に固
定されたものを備えていてよいとしながら、弾性的なウエスト特徴部34はダイ
ヤパー20のバックシート26、トップシート24、もしくはその両方といった
他の要素の延長部として構成されることができる。
【0051】 弾性的なウエストの特徴部34は多数の違った構成で作られてよく、その中に
は米合衆国特許No.4,515,595(Kievit他、1985-05-07)、同No.4,710,189(Lash
,1987-12-01)、同No.5151,092(Buel、1992-09-09)、同No.5,221,274(Buel,
1993-06-22)がある。他の適切なウエスト構成はウエストキャップ特徴部を含む
ことができて、これらについては米合衆国特許No.5,026,364(Robertson、1991-
06-25)と同No.4,816,025(Foreman、1989-03-28)に記述されている。上述のす
べての参考文献はここで参考として組入れることとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の使い捨ての水分を吸収する物品の1実施例の平面図。
【図2】 この発明のファスナデバイスの好ましい実施例の側面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 ビルムス、エリック−ヨアヒム ドイツ連邦共和国、デー − 84032 ア ルトドルフ、ピーニエンシュトラーセ 10 Fターム(参考) 3B029 BD01 4C003 AA01 4C098 AA09 CC14 CE07 CE09 DD10 DD12 DD22 DD25 DD26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のウエスト領域と第2のウエスト領域とを有する使い捨て吸収性物品であ
    って、該使い捨て吸収性物品は、 最上部シートと、 該最小部シートに少くとも部分的に周辺が接合されている後部シートと、 該最上部シートと該後部シートとの中間に置かれた吸収性手段と、 第1の端部材と第2の端部材とサスペンション部材とを備えた再使用可能なフ
    ァスナデバイスとを備えていて、 該第1の端部材は該第1のウエスト領域を取り外し可能に係合可能とされ、か
    つ該サスペンション部材と取り外し可能に係合可能とされていて、 該第2の端部材は該第2のウエスト領域と取り外し可能に係合可能とされ、か
    つ該サスペンション部材と取り外し可能に係合可能とされていることを特徴とす
    る使い捨て可能な吸収性物品。
  2. 【請求項2】 前記第1の端部材と前記第2の端部材とは第1の取り外し可能に係合可能な部
    材を備え、また前記サスペンション部材は少くとも1つの第2の取り外し可能に
    係合可能な部材を備え、前記第1の取り外し可能に係合可能な部材は前記第2の
    取り外し可能に係合可能な部材と取り外し可能に係合可能とされている請求項1
    記載の使い捨て可能な吸収性物品。
  3. 【請求項3】 前記第1の取り外し可能に係合可能な部材と前記第2の取り外し可能に係合可
    能な部材とはフックとループ形式の再固定可能な機械的ファスナ手段の部品であ
    る請求項2記載の使い捨て可能な吸収性物品。
  4. 【請求項4】 前記第1の端部材は第1の取り外し可能に係合可能な部材を備え、前記第2の
    端部材は第1の取り外し可能に係合可能な部材を備え、前記第2のウエスト領域
    は第2の取り外し可能に係合可能な部材を備え、前記第1の取り外し可能なに係
    合可能な部材は前記第2の取り外し可能に係合可能な部材と取り外し可能に係合
    可能とされている請求項1記載の使い捨て可能な吸収性物品。
  5. 【請求項5】 前記第1の取り外し可能に係合可能な部材と、前記第2の取り外し可能に係合
    可能な部材とはフックとループ形式の機械的ファスナシステムの部品である請求
    項4記載の使い捨て可能な吸収性物品。
  6. 【請求項6】 前記後部シートは前記第2の取り外し可能に係合可能な部材を備えている請求
    項4記載の使い捨て可能な吸収性物品。
  7. 【請求項7】 前記サスペンション部材は長手方向に弾性的に伸張可能である請求項1記載の
    使い捨て可能な吸収性物品。
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