JP2002521790A - 型形成マガジンカセット、前記マガジンカセットを用いるバッテリー鉛格子の製造方法、及び前記方法を実施する装置 - Google Patents

型形成マガジンカセット、前記マガジンカセットを用いるバッテリー鉛格子の製造方法、及び前記方法を実施する装置

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JP2002521790A
JP2002521790A JP2000560995A JP2000560995A JP2002521790A JP 2002521790 A JP2002521790 A JP 2002521790A JP 2000560995 A JP2000560995 A JP 2000560995A JP 2000560995 A JP2000560995 A JP 2000560995A JP 2002521790 A JP2002521790 A JP 2002521790A
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トーツ,ラースズロー
サーロシー,ジョールジィ
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アック ボトンド フェイレスト エス ジャルト コルラートルト フェレロセーギュー タルシャガグ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は鉛−酸バッテリーの格子を製造するための型形成マガジンカセットに関する。本発明の本質は前記カセットが型形成プレート(100)を具備し該プレート(100)が強磁性プレート(105)の2つの側面上に配設された2つのアルミニウムシート(101,102)からなり、強磁性プレート(105)には該プレート(105)に押しつけられた時に前記アルミニウムシート(101,102)の材料で充たされる貫通開口(106)が設けられ、前記アルミニウムシート(101,102)には鉛格子のウェブに対応する溝(103,104)が設けられそれにより型形成プレート(100)の2つの側面上に配設された前記溝(103,104)が相互に対し変位されかつ面と面が向き合うよう回転されマガジンカセットを構成するようにし、溝(103,104)がバッテリー格子の材料で充たされることにある。本発明はさらに、誘導加熱により加熱される型形成マガジンにより行われる鉛−酸バッテリーの格子を製造する方法に関する。本発明はさらに遠心原理で作動する製造装置により鉛、バッテリーの格子構造を製造する装置に関する。該装置の本質はこれが連続して作動するよう構成されていることにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は蓄電池の鉛格子を製造することができる型形成マガジンカセットに関
する。さらに本発明は本発明による型形成マガジンカセットを用いることにより
前記鉛格子を製造する方法と、前記製造方法を実施する装置とに関する。
【0002】 背景技術 世界の最近の取引きデータから知られているように、約30億の中型(55A
h)のスターターバッテリーが毎年製造されている。鉛−酸バッテリーの主要な
構造上のユニット(構成単位)は溶解によって生産される鉛格子であり、100
万のバッテリー毎に約5000トンの鉛が処理されることが必要となる。この情
況を考えると前記自動車用バッテリーを製造する過程において毎年150万トン
の鉛が処理されなければならないことが分かる。
【0003】 過去75年間に鉛格子は実際上変わらない技術で生産されてきており、鉛格子
の圧倒的な大部分は重力鋳造によって製造されている。もちろん、前記の長い期
間に各種の鋳造装置が開発され技術水準の向上に着実に到達するに至ったが、製
造時間は基本的には依然として変わっていない。しかし重力鋳造により作られる
生産物の技術上の因子は、用いられる方法を支配する必然的な物理法則により依
然として制限されている。
【0004】 この公知の方法による前記の莫大な量の鉛合金の処理過程において、数万の従
来の鉛格子鋳造装置が作動され、大気中に解放される鉛の量を増大させる環境汚
染の多くの源となっている。
【0005】 現在用いられている重力鋳造の欠点は、用いられる実際の装置の技術水準に依
存して、最終製品の全体量よりも約2倍、3倍又は4倍大きい保証の鉛が溶解さ
れなければならず、すなわち適用される技術から得られる許容誤差により、バッ
テリーに組込む格子材料を大量に溶解しなければならないということである。
【0006】 重力鋳造の他の欠点はその極めて低い効率と鋳造の許容誤差による再溶解に関
連する酸化に起因する高い金属損失とにあり、また環境への有害な影響がさらに
増大することである。
【0007】 製造されるバッテリーの数は非常に多くなり、この産業分野によって吸収され
る労働力もまた非常に大きくなる。労働の減少は特に公衆衛生に課せられる危険
に関して非常に有利となる。
【0008】 鉛バッテリーの格子構造を整形する他の公知の方法は数10年以前から実施さ
れヴィルツ会社により開発された連続鋳造である。この技術の過程ではカルシウ
ム−鉛の板が引き延ばし圧延されて一定寸法とされ引裂かれ、ついで拡張され、
そして別の技術段階でその最終形状に形成される。この工程は上記した重力鋳造
技術よりも複雑であり、この工程を正しく実施するには特別の技術知識が必要で
ある。この方法はコスト高となりこの技術を達成する装置は、このような製造装
置の設置は個々のバッテリー製造会社の能力を越えるため、集中化した方式での
み実施することができる。
【0009】 後者の技術により生産された格子は非常に良好な品質で得られるが、格子が拡
張されるこの方法のプラスター保持力は十分でなくまた同時にこの複雑な製造技
術から生じる格子の生産コストが極めて高いため、生産された格子の特性につい
ては議論の余地がある。これら2つの欠点のため、この方法はより広く適用する
ことができなかった。
【0010】 ハンガリー特許第210034号に開示されている方法によればバッテリーの
格子構造は薄い積層された群の積層体の中に配設されたカセットに形成される。
これらカセットは中心軸線に沿って回転する受台上に置かれる。格子を形成する
のに必要な金属溶融物が回転軸線上に配設された中央の湯だまりから受台上に放
射状に配置されたマガジンカセットの中へと重力により前進される。ここに記載
された装置は全ての要求を満足させる鉛格子を生産することができるが、この生
産技術は以下の理由のため、連続様式で作動できず、又は非常に非経済的にしか
作動することができない。
【0011】 すなわち、 o供給される溶融物の加速度がマガジンカセットの搬入口に到着するまでは遅
いため、鋳造ヘッドを非常に高温度に加熱する必要があり、溶融物は鋳造ヘッド
から放出されるまで回転運動するのを余儀なくされ、一方において大きな熱損失
を生じ他方において乱流の作用のもとに不必要に空気を吸収し、それにより生産
物の品質を低下させる。 o型形成マガジンカセットの温度は、搬入口における溶融物が固体化し鋳造で
きなくなるため金属溶融物の共融点以上に保たなければならない。
【0012】 oその配置構造が、上記特許の明細書の第3図から明らかなように、マガジン
カセットが正しい方法で熱処理することができないような構造である。アルミニ
ウムで作られた要素の所望温度への加熱は基本的に2つの方法で行うことができ
る。すなわち (a)伝導による熱伝導を介する。しかしこの熱伝達の方法は、型の分離を容
易にするためにこの方法で用いられる部品がシートの間の熱絶縁体として作用す
るため、非常にゆっくりしており、また積層体の内部の均一な熱分布を保証する
ことができない。この方法自体が極めて時間とエネルギーを消費しまたある種の
温度均一化手段の介在を必要とする。 (b)加熱は加熱トンネル又は炉の中の輻射熱によって行うことができるが、
シート層の加熱は大きな比率の熱線がアルミニウム表面によって反射されるため
この方式でも困難である。 (c)加熱は、溶融物が水力学の法則によって支配されるように加熱される強
制的な方式で過熱された型形成マガジンカセットの中で行うことができる。マガ
ジンカセットのほんの僅かの漏れにより溶融物が遠心力の作用のもとに漏れるよ
うになる。過熱されたマガジンカセットのもう1つの欠点は、これらカセットは
型形成プレートによって包囲された鉛格子の十分な固体化が起きる前には取扱う
ことができないため、その再冷却速度が非常に遅いことである。 (a)から(c)の項で記載された方法によればこの装置は回転速度を変える
ことによっては実質的に制御できず又は非常に限られた方式でしか制御できず、
そのため基本的な因子を変えることによっては最適の生産を行うことができない
【0013】 ハンガリー特許明細書第210034号に開示された装置においては型形成マ
ガジンカセットは半硬度のアルミニウムのシートで作られ、このアルミニウム金
属は合金で作られている。合金のアルミニウムの欠点は、 oエッチングされたプレートに所要の外形を形成することは複雑であり、型形
成プレートからの被加工物の取出しは厄介であり、一部は前の工程から生じまた
一部は型形成プレートの合金成分として用いられる銅のために生じ、後者は製造
工程の過程で400℃以上に加熱されなければならず、この温度の高さでは型形
成プレートは鉛合金により湿潤され、そのため被加工物の損傷のない取出しがで
きるようにするためには形状融離板を用いなければならないことである。
【0014】 oマガジンカセットと大きな質量の形状融離板との所要温度への、すなわち上
記の400℃以上への加熱は状態と時間とを消費する。接触による熱伝導で、熱
勾配は形状融離板の材料が完全な熱絶縁体としての作用もするため、一様に増加
しまたカセットの内部に向って増進する。間接的な熱伝導によりこの現象は依然
として存続し、前にすでに言及したようにアルミニウムのシートの表面からの大
きな比率の熱線の反射によって悪化する。
【0015】 上記の因子を要約すると、アルミニウムカセットの加熱工程は極めて時間を要
するものである。加熱されたカセットを均一の温度に保つために、これらカセッ
トは用いられる技術に必要とされる水準を著しく越える温度に加熱されなければ
ならず、また正しく制御される再冷却装置の最終温度の高さに調節されなければ
ならない。この問題は相互に離間された型形成プレートと共に加熱することによ
っては解決することができない。これはより速い熱伝達を介して保証するが、型
形成プレートはその歪んだ状態では組立てることができない。
【0016】 遠心鋳造の方法では基本的な主要ユニット(構成単位)が型形成マガジンカセ
ット自体であることを考えると、型形成マガジンカセットを与えられた用途に適
合したより良好な形状とし諸因子を向上させるように構成することにより、上記
の欠点の大部分を解消することができる。
【0017】 発明の開示 本発明の目的は従来用いられてきたものよりも容易に加熱することができる型
形成マガジンカセットを提供することである。同時にこの新規なマガジンカセッ
トは正しく形状を保持し、遠心鋳造装置と組合せるのにも適用でき、さらに材料
の消費を節減することができる。
【0018】 本発明による提案は、マガジンカセットが、積層された金属のプレートを形成
する2つの異なった金属で作られ、側面の材料が公知の設計のようにアルミニウ
ムであり、しかもプレートの芯が強磁性の磁化可能な材料からなることを認識す
ることに基づいて、なされたものである。強磁性材料を用いるのが重要であるこ
とは、マガジンカセットの加熱に関しカセットを誘導加熱により加熱することに
ある。
【0019】 本発明はしたがって鉛−酸蓄電池の格子を製造するための型形成マガジンカセ
ットである。本発明の本質は、前記カセットが1枚の強磁性プレートの2つの側
面上に配設された2つのアルミニウムシートからなる型形成プレートを具備し、
前記強磁性プレートには該プレート上に押しつけられた時に前記アルミニウムシ
ートの材料で充たされる貫通開口が設けられていることにある。溝が設けられて
いる前記アルミニウムシートの外面は鉛格子のウェブに対応し、それにより型形
成シートの2つの側面上に配設された前記溝が相互に対し変位しかつ面と面が向
き合うよう回転されマガジンカセットを構成するようにし、溝はバッテリー格子
の材料で充たされる。
【0020】 溝が円弧形状とされ、強磁性プレートの材料をA38.11等級の鋼とし、ま
たアルミニウムシートの材料をAl90.99とすれば有利である。
【0021】 本発明の他の課題は遠心原理で作用する装置により鉛バッテリーの格子構造を
生産する装置である。この装置の本質は、装置が連続式に作動しかつ4つの作業
位置を有する回転受取りテーブルを具備するよう構成され、マガジンカセットが
回転リムホイールの中に配置され、前記テーブルは受取り部署、鋳造部署、制動
部署、及びマガジンカセットの交換を行う部署からなり、該カセットが好適に冷
却装置を通って、サセットを空にし最終製品を放出する機構に導かれ、該機構の
出口端部がカセットを組立てカセットを鋳造のために用意する装置に連結され、
該装置に予め加熱されたマガジンカセットを回転受取りテーブルに前進させる要
素が設けられていることにある。
【0022】 本発明のまた他の課題は鉛−酸バッテリーの格子がマガジンカセットを用いて
生産される方法と、さらにこの方法を実施する装置とである。
【0023】 以下に、本発明は、実例として実施態様を示す添付図面を参照して詳細に記載
される。
【0024】 したがって、図1には本発明による積層された型形成プレート100の前面図
が示され、2つのこのプレートは相互に向き合って置かれ型形成マガジンカセッ
トを構成するようにしている。図2には図1のA−A線に沿った断面が示され、
型形成プレート100の層の配置を明瞭に観察することができる。
【0025】 積層された型形成プレート100は2つのアルミニウムシート101と102
とを一体に結合し、その間に適宜選択された強磁性プレート105が配置され、
積層体の芯を構成している。プレートの複合し積層された構造が形成されそれに
より適当な貫通開口106、例えば適宜穴ぐりされた孔が設けられた強磁性プレ
ート105が得られるようにし、この強磁性プレートの材料は鋼とすることがで
き、実施態様では例としてA3811等級の鋼として示されている。開口106
が設けられた強磁性プレート105の2つの側面に2つのアルミニウムシート1
01と102が圧延によって当接され、前記2つのアルミニウムシート101と
102の材料はこの場合非常に高い等級のAl99,9純粋アルミニウムとする
。圧延の1つの段階において、アルミニウムシート101と102の材料は強磁
性プレート105の開口106に押込まれた時この開口106を簡単に充たす。
そのため貫通開口106は実質的に2つの側面上に位置する軟質アルミニウムの
アルミニウムシート101と102との間にリベット接合を形成する。アルミニ
ウムシート101と102の外側面に鉛格子のウェブに対応する溝103と10
4が設けられている。蓄電池に用いるには、型形成プレート100の2つの側面
上で、すなわちアルミニウムシート101と102上で前記溝103と104が
図示の場合は円弧線に沿って、相互に対し変位するようにする。相互に向き合っ
て位置する2つの型形成プレート100は普通に単一のマガジンカセット、すな
わちバッテリー格子を形成することになる材料で充たされる溝103と104と
からなる単一の鋳造対を構成する。
【0026】 このようにして形成された型形成プレート100は遠心鋳造の過程において鉛
格子を製造するのに用いることができる。型形成プレート100の表面に溝10
3と104、すなわち鉛格子に対応するパターンが例えば圧延によって得られる
。そのためアンダーカット(裂け目)と機械加工歪みの発生がなくなり、それに
より裂け目と機械的歪みが型形成プレート100の間に整形された格子を持上げ
取出すのを阻止することがないようにする。
【0027】 さらに上記したように型形成プレート100のアルミニウムプレート101と
102は高い等級のアルミニウム、例えば陽極化処理がなされ及び/又はPTF
E被膜が設けられるAl99,9で作られる。これにより相互に向き合って配置
された型形成プレート100の間を高速で流れる液体が摩耗を生じることがない
ようにするのを保証することができる。型形成プレート100の間を流れる金属
溶融物はまた流れの過程で十分な熱絶縁性が与えられ、さらにまたこの流れる溶
融物による型形成プレート100の表面の湿潤化がなくなる。そのため型形成プ
レート100の間に形成された格子の金属が前記プレートの表面に付着すること
がなくなる。
【0028】 型形成プレート100が積層された構造を有するように構成されている、すな
わち2つの外側アルミニウムシートの間に介在し内側の鉄の芯を形成する強磁性
プレート105が存在するため、型形成プレート100は任意に加熱することが
できる。この均一の加熱は適当に選択された周波数でおよそ任意の選択されたエ
ネルギー密度の誘導炉の中で行うことができる。この型形成プレート100の利
点は、加熱処理が、型形成マガジンカセットの中で形成されたアルミニウムシー
ト101と102の熱伝導特性に関係なく強磁性プレート105により意のまま
に調整され維持されることである。何よりも、アルミニウムシート101と10
2の機械的強度が適正に選択された穴あき強磁性プレート105によって増進さ
れる。
【0029】 我々の経験は本発明による型形成プレート100の使用で構成された型形成マ
ガジンカセットが遠心鋳造装置に非常に良好に用いることのできることを示して
いる。
【0030】 本発明の型形成マガジンカセットを用いた鋳造装置が図3にある程度詳細に示
されている。
【0031】 この装置では型形成プレート100と軸方向に変位した入口開口とが設けられ
た別々に回転することのできる4つ又は6つの位置の1つの回転リムホイール1
が図3に番号I,II,III,IVで示される4つの作業位置を有する4つ又は6つ
の位置の回転受取りテーブル107の中に取付けられている。
【0032】 回転受取りテーブル107は図示の例ではゴム−ホイール摩擦駆動装置によっ
て回転されるが、この駆動装置は単一目的のリム−駆動装置及び/又はラチェッ
ト爪作業シリンダーとすることもできる。与えられたまた予め選択されたサイク
ルの範囲で4位置回転受取りテーブル107は1つの段階から次の段階へと通過
する時90°だけ反時計方向に角度上変位される。各作業位置で次の作用が行わ
れる。
【0033】 位置Iで、駆動装置は流入する溶融物の温度と粘性の関数としてまたマガジン
カセットの加熱に依存して、所要のr.p.mとなる。この位置で回転リムホイ
ール1の加速と鋳造因子のチェックとが生じる。
【0034】 位置IIで、すなわち鋳造位置で、鉛調合部署108のマウスピース(口片)1
09が所要のrpmで回転する回転走行ホイール1の鋳造リングの回転中心を越
えて回転され、それにより溶融鉛のカセットの中への軸方向に変位した導入を保
証する。鉛は図示されない適当な供給ポンプにより供給される。
【0035】 製品の品質の関数として決定された所要量の溶融鉛が図1に示される型形成プ
レート100で構成されたマガジンカセットの中に15から20秒間注入される
。次の段階で供給ポンプのマウスピース109が自動的にそのもとの位置に戻る
【0036】 位置IIIで上記rpmで進入する回転リムホイール1にブレーキがかけられ強
力な冷却作用のもとに静止状態に持って来られる。
【0037】 位置IVで充填された回転リムホイール1が取除かれ新しい鋳造を行うため用意
された他の回転リムホイール1に取替えられる。制動状態で進入するこの新しい
回転リムホイール1は油圧で作動される回転持上げ装置4と連結されるようにな
る。この油圧式回転持上げ装置4の左側のアームが鋳造を行うためにすでに用意
されたマガジンカセットを持上げ、すなわちカセットが所要の鋳造温度まで加熱
され、一方回転リムホイール1の右側のアームは単一作用ですでに鋳造されたリ
ムホイール1を持上げ、次にこれらアームを反時計方向に90°だけ角度上変位
させる。この位置で左側は鋳造のため用意された回転リムホイール1の中で上昇
し、一方右側回転アームはすでに鋳造されたマガジンカセットを収容している回
転リムホイール1をローラコンベア6の上に導く。またこの一連の作用は1分間
以内で行われる。このようにして対によるマガジンカセットの持上げは油圧式回
転持上げ装置4により次の順序で行われる。すなわち回転リムホイール1のこの
2つのマガジンカセットは所定の位置決め状態にあり、油圧式回転持上げ装置4
が上昇作業位置にあり、また油圧式回転持上げ装置4が用意されたマガジンカセ
ットをローラコンベア6により冷却トンネル7に向って移送している。
【0038】 一例として示されているこの実施態様によりマガジンカセットは対向流冷却ト
ンネル7を通って1m/分の速度で導かれる。ここからマガジンカセットは傾斜
ローラ通路上を取外し位置9に運ばれ、ついでここからカセットが空にされる取
出し機構10に向って運ばれ、そして最終製品、すなわちバッテリーの鉛格子が
取出されす早く処理される。次の作業が組立部署11を位置決めし、この位置で
カセットが組立てられ鋳造のために用意されその固定が行われる。鋳造のために
用意されたマガジンカセットは誘導型の予熱ヒーター12を通り次に誘導型の均
一加熱要素13を通って導かれ、そして最後に前記カセットが前記均一加熱要素
の出口端部に出てくる。
【0039】 本発明により提案されたこの装置ではマガジンカセットの加熱と鉛による充填
は閉じられた装置の中で連続式の作用で行われ、それにより環境の汚染が全くな
くなるようにする。本発明にしたがって構成されかつ図1に示される型形成プレ
ート100からなるマガジンカセットは、2つのアルミニウムシート101と1
02の間でこれらシートにより圧縮されている強磁性プレート105を用いるこ
とにより全体にわたって同一の端部温度を保証する均一な手段で、所要の温度に
加熱され、前記強磁性プレート105は誘導炉12を通過する間に加熱され、ま
たアルミニウムシート101と102もまた鉛の鋳造に必要な温度まで加熱され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の型形成マガジンカセットの型形成プレートの前面図を示す。
【図2】 図1のA−A線に沿った断面図を示す。
【図3】 本発明の型形成プレートで構成された型形成マガジンカセットを用いる装置の
簡略図を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年8月11日(2000.8.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 したがって、図1には本発明による積層された型形成プレート100の前面
図が示され、2つのこのプレート100は相互に向き合って置かれ型形成マガジ
ンカセットを構成するようにしている。図1にはシートの一方、すなわちアルミ
ニウムシート101が強磁性プレート5の細部を見るためその一部が切欠かれて
いる。図2には図1のA−A線に沿った断面が示され、型形成プレート100の
層の配置を明瞭に観察することができる。図2aには図2におけるように同じ断
面を見ることができるが、要素を一緒に押圧する前の断面である。図2bには図
2におけるように同じ断面を見ることができるが要素を一緒に押圧した後の断面
である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の型形成マガジンカセットの型形成プレートの前面図を示す。
【図2】 図1のA−A線に沿った断面図を示す。
【図2a】 要素を一緒に押圧する前の図1のA−A線に沿って見た断面図を示す。
【図2b】 要素を一緒に押圧した後の図1のA−A線に沿って見た断面図を示す。
【図3】 本発明の型形成プレートで構成された型形成マガジンカセットを用いる装置の
簡略図を示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2a
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2a】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2b
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2b】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW 【要約の続き】 する装置に関する。該装置の本質はこれが連続して作動 するよう構成されていることにある。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛−酸バッテリーの格子を生産する型形成マガジンカセット
    であって、 前記カセットが、強磁性プレート(105)の2つの側面上に配設された2つ
    のアルミニウムシート(101,102)からなる型形成プレート(100)を
    具備し、強磁性プレート(105)には該プレート(105)に押しつけられた
    時前記アルミニウムシート(101,102)の材料で充たされる貫通開口(1
    06)が設けられ、前記アルミニウムシート(101,102)の外面には鉛格
    子のウェブに対応する溝(103,104)が設けられ、それにより型形成プレ
    ート(100)の2つの側上に配設された前記溝(103,104)が相互に対
    し変位され面と面とが向き合うより回転されマガジンカセットを構成するように
    し、溝(103,104)がバッテリー格子の材料で充たされるようにしている
    ことを特徴とする型形成マガジンカセット。
  2. 【請求項2】 溝(103,104)が円弧形状であることを特徴とする請
    求項1に記載の型形成マガジンカセット。
  3. 【請求項3】 強磁性プレート(105)の材料がA38.11等級鋼であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のマガジンカセット。
  4. 【請求項4】 2つの外側アルミニウムシート(101,102)の材料が
    Al99.9であることを特徴とする請求項1に記載のマガジンカセット。
  5. 【請求項5】 型形成マガジンが所定の周波数を有する誘導炉の中の誘導加
    熱により鉛格子を鋳造するのに必要な温度に加熱されることを特徴とする請求項
    1から4に記載の型形成マガジンによって行われる鉛−酸バッテリーの格子を製
    造する方法。
  6. 【請求項6】 遠心原理で作動する製造装置により鉛バッテリーの格子構造
    を製造する装置であって、該装置が連続して作動しまたマガジンカセットが回転
    リムホイール(4)の中に配置される4つの作業位置を有する回転受取りテーブ
    ル(107)を具備するよう構成され、テーブル(107)が受取り部署、鋳造
    部署、制動部署、及びマガジンカセットの取替えをする部署を形成し、用意され
    たカセットが適宜冷却装置を通ってカセットを空にし最終製品を放出する機構(
    10)に導かれ、該放出機構(10)の出口端部がカセットを組立てカセットを
    鋳造のために用意する装置に連結され、該カセット組立て装置に誘導型の加熱装
    置が取付けられ、カセット組立て装置の出口には予熱されたマガジンカセットを
    回転受取りテーブル(107)に前進させる要素が設けられていることを特徴と
    する鉛バッテリーの格子構造の製造装置。
  7. 【請求項7】 セラミックで内張りされた鋳造ヘッドに連結され供給された
    溶融金属を共融温度以上の温度に保持することを特徴とする請求項6に記載の装
    置。
  8. 【請求項8】 型形成プレート(100)の外面に陽極化酸化層及び/又は
    PTFE被膜のような熱絶縁層が設けられていることを特徴とする請求項6又は
    7に記載の装置。
JP2000560995A 1998-07-24 1998-07-24 型形成マガジンカセット、前記マガジンカセットを用いるバッテリー鉛格子の製造方法、及び前記方法を実施する装置 Pending JP2002521790A (ja)

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PCT/HU1998/000070 WO2000005016A1 (en) 1998-07-24 1998-07-24 Die-forming magazine cassette, method for manufacturing battery lead grids using said magazine cassettes, and equipment accomplishing said method

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