JP2002521677A - グローバル測位システムのためのマルチチャンネルディジタル受信機 - Google Patents

グローバル測位システムのためのマルチチャンネルディジタル受信機

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディジタル無線信号を受信するためのシステム、具体的には疑似雑音シーケンスにより符号化された無線信号を受信し、アメリカ合衆国のGPSとロシアのGLONASSのようなグローバル測位システムに使用できる受信機。 【解決手段】受信機は狭域周波数帯の干渉の影響を補償し、自動的に振幅を調整するプロセッサで制御される装置、多値アナログ/ディジタル変換器、ならびに正弦波干渉を検出するための追加の相関チャンネルを具備する。追加の相関チャンネルは、ディジタル搬送波発生器、直交ミキサならびに複数のアキュムレータから成る。アキュムレータから出力される情報はプロセッサにより読み取ら、干渉の存在の有無が検出され、干渉の振幅が推定される。この結果に従って、プロセッサは、自動的に増幅を調整する装置において信号の増幅を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル無線信号の受信システムに関し、より具体的には、グロ
ーバル測位システムGPS(米国)とグローバルナビゲーション衛星システムG
LONASS(ロシア)において使用される疑似雑音シーケンスにより符号化さ
れた無線信号の受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
グローバル測位システムGPS(米国)とグローバルナビゲーション衛星シス
テムGLONASSで、ディジタル信号の受動的な受信機を有するユーザーは、
自分の座標(経度、緯度、高度)と時間を正確に定義することができる(「グロ
ーバルナビゲーション衛星システムGLOSSNASS、インタフェース制御文
書」、KNIT VKS、ロシア、1995年参照)。また「グローバル測位シ
ステム、標準測位サービス、信号仕様」、米国、1993年参照)。グローバル
測位システム衛星により送信されるナビゲーション無線信号は、多重成分が位相
制御された信号であり、約1.6GHzの搬送波周波数L1の信号が1023文
字(CPS)あるいは511文字(GLOSSNAS)の長さを有するコヒーレ
ント疑似雑音バイナリーシーケンス±1(πラジアンだけ位相制御)により変調
されてなる。変調シーケンスのパルス繰返し周期は、GPSに対しては1.02
3MHzであり、GLONASSに対しては0.511MHzであり、パルス繰
返し時間は、1ミリ秒である。ディジタル受信と同様の広域帯ディジタル信号の
相関を応用することにより、自然の熱雑音のレベルよりかなり低い所にある非常
に低振幅の信号の受信とを間違いなく実行することができる。従って、GPS
C/A信号の場合、そのレベルは、−157dB dBWから−160 dBW
であるので、−205.2dBW/Hzの熱雑音の標準密度と、2MHzの無線
周波数チャンネルの最小域で、−14.81dB...−17.8dBの信号対
雑音比を実現する。
【0003】 更に、広域帯位相制御信号の受信とディジタル処理を応用することにより、し
ばしば狭域帯振幅変調あるいは周波数変調信号の受信の失敗の結果生ずる狭域帯
干渉の悪影響を、実質的に減らすことができる。にもかかわらず、疑似雑音信号
(以下PNS)のディジタル受信機に対する狭域帯(正弦波)干渉の抑制は、特
にその振幅が熱雑音の電力を超える高電力の疑似干渉の場合は、緊急を要する問
題である。更に、GLOSSNASシステムは、GLOSSNASシステムに基
づく受信機に対する信号の周波数分割を有するシステムである一方で、GPS/
GLOSSNASが組み合わされた受信機に対しては、無線周波数チャンネルの
帯域は、約10MHzまで広げられる。「狭相関」法を使用することにより、受
信機の無線周波数帯域を広げることができる(J.Dierendonck,P
.Fentor,N.Ford共著、GPS受信機に於ける狭相関器配置の理論
と実行、ナビゲーション、ナビゲーション協会誌、第39巻、第3号、1992
年秋刊行参照)。無線周波数チャンネルの幅を拡張することで、高電力の狭域帯
干渉を受ける確率を高めることになり、その結果、抑制装置を設ける必要がある
【0004】 公知の技術の中で、適応アナログ/ディジタル変換器(以下ADC)を使用し
て、ディジタルPNS受信機動作における狭域帯干渉の影響を減らすことができ
る方法がある(Frank Amoroso,Jacob L.Bricker
共著、「組み合わされたCWとガウス干渉に於ける適応ADCの性能」、IEE
Eトランザクションと通信、COM−J4 第3巻、1986年3月刊行参照)
文献[1]。2ビットの適応ADCを可変量子化しきい値Δを有するディジタイ
ザとして使用することで、ディジタル相関器の動作における狭域帯干渉を著しく
減らすことができる。
【0005】 また、公知の技術において、多数の疑似雑音信号から成る多成分信号を復号す
る受信機は、基準値発生器と、多成分PNSについての入力と増幅係数を制御す
る信号についての入力を有する自動利得制御器(AGC)と、入力がAGCの出
力に接続されており、クロック入力が基準値発生器の出力に接続されている多値
適応アナログ/ディジタル変換器から成り、該変換器が、その出力から、多成分
信号の同相成分Iと直交成分Qを生成する。受信機は、また、一組のディジタル
カウンタと制御装置とを有する。各カウンタは、振幅が予め設定された量子化間
隔の範囲内であるチャンネルの中の一つにおいてディジタル化された信号の総量
を計算し、制御装置はカウンタの出力値を読み出し、得られたデータの解析結果
に基づいて利得制御信号を生成する(Patric Fenton,Kkwok
−Ki,K.Ng,Thomas J.Ford共著「グローバル測位システム
のためのマルチチャンネルディジタル受信機」、米国特許第5,101,416
号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の要点は、多値のアナログ/ディジタル変換器を有し、2つの隣接する
量子化しきい値の間に現れるディジタル化された信号のパーセンテージを計算す
ることによって、ディジタル化された多成分信号のガウス分布関数に対応する分
布関数を評価することができる点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
従って、本発明の一つの実施形態においては、6レベルの多成分量子化器が設
けられており、その出力において、直交成分は、値±1、±2、±3を取ること
ができる。距離Δの値を量子化しきい値の間で設定することにより、1つのある
いは別の量子化間隔の中で現れるディジタル化された信号の量の必要な比率を達
成することができる。本実施形態の中で、σをガウス分布の分散の平方根である
とした場合、量子化間隔Δ=..66σに対応する間隔±1、±2、±3からの
信号に対して49%、32%、19%の比を用いることが提示されている。狭域
帯干渉の存在に対する所定の分布点からのずれは、AGC回路の利得と量子化器
出力値を変化させてることにより補償することができる。本実施形態の中で、狭
域帯干渉の存在は、全ての量子化された値が、6個の量子化された間隔の内の4
個においてのみの場合、即ち分布が、±1、±2、±3の間隔からの信号に対し
て49%、51%、0%である場合に記録される。この場合、狭域帯干渉の存在
が表明され、量子化しきい値が、±1に対応する間隔の中のディジタル化された
値の量が、85%、±2−15%、±3−0%と等しくなるように変更される。
こうすることで、量子化された値の数値は変更され、±1は0に置き換えられる
、即ち、しきい値±Δ以下の信号の85%は無視されて、±2は±1に置き換え
られ、±3は0に置き換えられる。従って、さらなる計算の間、Δ<|信号振幅
|<2Δの範囲内で起こるディジタル化された信号の約15%のみが、相関器の
チャンネルの中で、考慮に入れられる。
【0008】 提供された装置の欠点は、第1に、技術的に複雑な多値の多重ビットのアナロ
グ/ディジタル変換器(A/D)を必要とするということ、第2に、分布関数の
あるいくつかの点で、狭域帯干渉の振幅の大まかな推定のみを行い、そして量子
化しきい値を変更するための大まかな利得制御を行うことである。前述の例の中
で、我々は、事実、離散している調整値として、49%、51%、0%を85%
、15%、0%に置き換えた。実際、比率Vsi/σの各々で、Asiを正弦波
干渉の振幅とし、σをガウス雑音分布とし、有用な信号上の狭域帯干渉の影響を
最小とする見地から、量子化しきい値の最良の値を選ぶことができる。
【0009】 本発明の基本的な目的は、狭域帯干渉の影響を補償して、前述した狭域帯干渉
の直接の検出、その振幅の推定、計測された比Vsi/σに対する最適の量子化
しきい値の設定による欠点を取り除きとができるディジタルPNS受信機の開発
である。3レベルの量子化器(0,±1)でも、量子化しきい値の正しい選択に
よって、干渉信号を効果的に抑制することができるので、ADCを最大限度まで
簡素化することができる。
【0010】 この結果は、受信機が、疑似雑音信号の正確なコピーを有する相関器により通
常表わされるPNSチャンネルの従来の相関と並行するマルチチャンネル相関器
と、疑似雑音信号の(初期−後期:early-minus-late)をコピーする相関器と、
狭域帯正弦波干渉を検出するための追加の相関器を具備するという事実により達
成される。所定のチャンネルは、直交位相カウントを生成するディジタル制御搬
送波発生器を含む。該チャンネルは、また複数のディジタル相関器と直交成分を
格納する複数のアキュムレータを備える。相関器は、また所定の期間、各々の量
子化間隔中でカウント数をカウントするディジタルカウンタを備える。3レベル
の量子化の場合、カウント数は、例えば、Nが>10のような統計的確実性を
提供する間隔で計算された−1、0、+1に等しい。追加チャンネルのアキュム
レータから値を読み取り、これらの値をしきい値と比較することで、プロセッサ
は、狭域帯干渉の存在を判定して、その振幅を評価する。評価されたVsi/σ
比に基づいて、該プロセッサは、各量子化間隔のカウント量の間の最適な関係を
判定して、量子化しきい値Δと振幅係数AGCを調整する。このようにして、し
きい値Δの値は、予め設定された量子化間隔の範囲内で量子化された値のカウン
ト量でチェックされる。
【0011】 上述された本発明の主要部は、正弦波雑音信号が、PNS雑音の上に重なった
ときに、量子化後の信号対雑音比が、基本的に正弦波干渉と量子化しきい値に左
右されることから成る。この依存性は、図1により示されており、ここでグラフ
(a)には純粋の疑似雑音信号が示されており、グラフ(b)には、正弦波干渉
と混合されれいる疑似雑音信号が示されている。グラフ(b)の中で、明らかに
わかるように、干渉バックグラウンドから区別できるのPNSチップの数は、し
きい値をV2>V1と選択することにより増加する。更に、ADC A=0の出
力の信号がV2以下である全てのVに対応するようにディジタル化数値を設定す
ることで、高電力の正弦波干渉のバックグラウンド上のPNS分解能の不明確さ
による雑音の影響を取り除く。
【0012】 事実、雑音の多いバックグラウンド上での有効なPNSの選択の問題は、該有
効な信号が、熱ガウス雑音と正弦波干渉が混合されたバックグラウンド上で受信
されるので、より困難である。従って、正弦波干渉Vosin(ωt)の場合の
、信号値の確率密度の分布は、下記の関数で説明される:
【数1】
【0013】 文献[1]の中で述べられている方法を使用し、またガウス熱干渉、正弦波干
渉とディジタル信号が、統計的に独立している数値であることを考慮して、下記
の有効な増幅係数によって、信号のディジタル化の効率を決定できる。
【数2】
【0014】 ここでVi、σi、Va、σが、ADCの前と後での信号の振幅と分散であり
、σi=N+Iにおいて、Nは、ガウス雑音電力であり、Iは、正弦波干渉電
力である。
【0015】 3レベルのアナログ/ディジタル変換器に対するVa、σaは次のように求め
ることができる。
【数3】
【0016】 ここで、.(V.=+1)、.(v.=−1)、.(v.=.)が、入力信号
Viと量子化しきい値Δが存在するADCの出力の数値+1、−1、0の発生の
確率である。入力信号の振幅.(y)はガウス振幅と正弦波干渉の共通確率分布
から決定される。
【数4】
【0017】 ρ(v)は正弦波信号分布、G(v)は分布σにより完全に特徴付けられたガ
ウス熱雑音分布である。数値計算に対して、無限小の積分としての値H(y)と
P(Va)は、ガウス分布関数をゼロに等しいとみなされる値に置き換えられる
。通常は値3σで充分である。このようにして、次式の計算式が成立する。
【数5】
【0018】 ここでV0が、正弦波干渉の振幅である。値Vaは次のように確率値から計算
される。
【0019】 E(Va)=Va=(−1)P(Va=−1)+(+1)P(Va+1)
〜. (..= Vaの小ささに対する許容誤差は σaで=E(Va)=P(Va=−1)+P(Va=+1) 従って、検出された信号の振幅、正弦波干渉信号およびガウス雑音分布の間の
比率を知ることで、有効利得Gを計算することができる。
【0020】 ΔとVi上の最適値Gの依存性の解析は、Vi<<Vo、Vo<<σの場合、
GがほとんどViに左右されないことを示した。正弦波干渉振幅の雑音分散Vo
/σに対する比率次第で、我々は、次の簡素化されたしきい値Δの設定の選択を
提供できる。
【0021】 Vo≦0.5σの場合、0回目カウント量=50%、+1の量=50% 0.5σ<Vo<2σの場合、0回目カウント量=0%、±1の量=30% Vo=2σの場合、0回目カウント量=85%、±1の量=15% 前述した分析は、3レベル量子化の場合のために行われたが、いかなる量のレ
ベルでもADCに対して簡単に拡張できる。
【0022】 また、狭域帯干渉検出器を、切断されたコード発生器、すなわち疑似雑音シー
ケンスの代わりに単に1を生成するコード発生器を有する追跡チャンネル相関器
の形態とすることができることに留意すべきである。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、正弦波干渉が存在するときの量子化しきい値の選択の重要性を例示す
る材料を示している。
【0024】 (a)は、求められている信号PNSを示しており、(b)は、狭域帯干渉と
共にPNSを示している。量子化しきい値V2>V1の増加の際、正弦波雑音の
バックラウンドの増加上で明確に判別できる可能性があるPNSチップの数が、
増加するということは、容易に理解できる。図2は、PNS受信機のブロック図
を示している。該受信機を、条件付きで、無線周波数部分とディジタル部分に分
けることができる。標準的な無線周波数部分は、直列に接続されている第1高周
波数バンドパスフィルタ1、低雑音増幅器2、入力信号の初期の増幅とフィルタ
リングを実行する第2高周波数バンドパスフィルタからなる入力無線周波数ブロ
ックから成る。増幅された信号はミキサ4において中間周波数信号に変換され、
ミキサの出力は高調波を抑制するIFバンドパスフィルタ5に供給される。ミキ
サ4の第2入力には、電圧制御発生器(VCG)14の信号が供給され、発生器
14は、基準値発生器11、分周器13、位相検出器12および低周波16によ
り形成されているAFCループにより制御される。分周器15と共に電圧制御発
生器14は、ADC7とプロセッサ10の動作に対する基準周波数源でもある。
IFフィルタ5の出力からの信号はAGC6の入力に供給され、その増幅係数は
ディジタルアナログ変換器(DAC)8の中で制御電圧に変換されたディジタル
信号に基づいてプロセッサにより制御される。分周器13、15の除数係数の選
択次第で、このような無線周波数チャンネルの回路を、GPSとGLONASS
信号の双方に対して実現できる。AGC回路の中で増幅されたアナログ信号は、
多値アナログ/ディジタル変換器7の中でディジタル化される。ADC7は、量
子化しきい値を制御するための制御入力を有しており、これは、DAC8を経由
してプロセッサ10の出力に接続されている。ディジタル化の後で、信号は、特
定のPNSの追跡と復号を実行して、狭域帯干渉を検出するマルチチャンネル相
関器9の入力に供給される。プロセッサ10は、相関器9の直交出力を格納して
いるアキュムレータから情報を読み出し、GPSのコードシーケンスとGLON
ASSに割り当てられた周波数との組合せを判定することによってチャンネル追
跡の操作を制御し、周波数とコードの追跡のサイクルを閉じることでマスター発
生器の周波数と相関器チャンネル用のコード発生器の周波数を設定し、AGC6
の利得を制御、およびダブルDAC8中のアナログ信号に変換されるADC7の
量子化しきい値を設定するためのディジタル制御信号を生成する。一定の量子化
しきい値でのAGC中の増幅の変更が、一定の増幅レベルの所でのADCしきい
値の変更と等しいので、AGC、あるいはADCのしきい値のみを制御するため
のバージョンもまた可能である。しかし、柔軟な制御を提供することが可能であ
るので、前者のバージョンのほうがより好ましい。例えば、ADCしきい値を制
御することで、アナログ回路の中のゼロドリフトを補償することが可能である。
ADC7を、直交量子化あるは実(real)量子化器として実現できる。この例にお
いて、実ADCが考慮されている。
【0025】 図3は、ディジタル相関器のブロック図である。この相関器は、各々のチャン
ネルが自分自身のPNSを追跡する一組の同一追跡チャンネル17、狭域帯干渉
18を検出するためのチャンネルおよび統計ブロック19から成る。統計ブロッ
ク19は、例えば、3レベルADCの出力での0、+1、−1カウント量のよう
な、特定の間隔時間に対する各量子化間隔に当てはまるADC出力のカウントの
数を計算する。統計ブロックのカウンタは、プロセッサにより読み取られる。狭
域帯干渉を検出するためのチャンネルは、プロセッサ20の入力に対する相関器
の直交出力のアキュムレータのカウントを形成する。図4は、追跡チャンネルの
ブロック図である。チャンネルの入力には、2個の無線周波数チャンネル、即ち
CPSとGLOSSNAの出力から取り出すことができるディジタル信号が供給
される。必要なチャンネルが、入力信号切り替え回路21において選択され、直
交ミキサ23、24の中の搬送波発生器22からのディジタル信号と混合される
。そして、搬送波を取り除いた信号の直交成分は、コードシーケンス(P)の正
確なコピー、及び乗算器27、28の中の信号(.−L)の差分(初期−後期)
のコピーと乗算される。疑似乱数符号化シーケンスのコピーは、以下の操作の結
果として形成される。即ち、コード周波数発生器29が、疑似乱数シーケンス(
PSS)の独特のコードに基づいて入力列を変調するPSS発生器30の入力に
供給される一連のクロックパルスを形成する。結果として生じたパルス列は、追
跡モードの中で、正確な差動PSSを出力する整形遅延PSS31の入力に供給
される。検索モードにおいて、整形遅延PSS31は、PSS信号の初期と後期
のコピーを形成する。チャンネルの作動モードは、その入力が双方向バスを経由
してプロセッサに接続されており、またその出力がチャンネル動作を判定する装
置21、22、29、30、31に接続されているチャンネル制御レジスタ32
を用いて制御される。データバス37を経由してプロセッサにより読み込まれた
、乗算器25、26、27、28の出力からの相関関係の結果は、アキュムレー
タ33、34、35、36の中に格納される。検索と追跡をチェックするために
、プロセッサは、装置21、22、29、30、31から記録と読み出しを実施
する。作動の間、プロセッサは、追跡チャンネルの各装置への情報の記録、ある
いは該装置から情報の読み出しを実行する。チャンネルを制御するレジスタ32
は、システム(GPS/GLONASS)上の情報とチャンネルの作動モード(
検索/故障診断)に関する情報を内蔵しており、これらの情報はプロセッサによ
り読み込まれ、他方でプロセッサは、チャンネル操作をチェックすることで、こ
れ等のレジスタのパラメータを変更できる。搬送波発生器22は、計測の時のプ
ロセッサ出力のための搬送波周波数の全位相を生成する。該プロセッサは、他方
で、搬送波発生器の中で、周波数追跡プロセスを制御する新しい周波数値を記録
する。コード−周波数発生器29は、コードの全位相をプロセッサに供給するた
めに疑似範囲を定義するための計測の時、コードの全位相を計算する。他方で、
プロセッサは、コード追跡プロセスを行う周波数コードの新しい数値を発生器の
中に記録する。PSS発生器30は、プロセッサにより読み出されて変更でき、
システムが明確なPNSを追跡するためのチャンネルを割り当てることができる
、バイナリ疑似シーケンスを形成するレジスタを備える。
【0026】 図5は、狭域帯干渉検出チャンネルのブロック図である。所定のチャンネルが
、追跡チャンネルの簡素化された回路であることが分かる。入力信号切り替え回
路38の出力からのディジタル信号は、直交ミキサ40、41の入力に供給され
、ここで、この信号は、ディジタル搬送波発生器39の直交出力により乗算され
る。結果として生じた相関関係は、アキュムレータ42、43の中に格納され、
この関係は、バス44を経由してプロセッサにより読み出すことができる。
【0027】 図5と図6は、2ビットのアナログ/ディジタル変換器の操作の特徴を示して
いる。図5は、重み係数±Rによる4ビットADCの操作を図示している。0<
U<Δ、−Δ<U<0の信号は、出力+1に対応する。信号Δ<U、U<Δは、
出力±1に対応する。信号Δ<U、U<Δは出力±Rに対応し、重み係数Rは一
般に変化し得る。図6は、3レベルのADCの操作を図示しており、このADC
の中で、入力U<−Δ、−Δ<U<Δ、Δ<Δが、出力−1、0、+1に対応す
る。
【0028】
【発明の効果】
従って、上記で考慮した事項から、本発明によるグローバル測位システムのた
めのディジタル受信機は技術的に実現可能であり、産業用に適し、市販可能で、
狭域帯干渉の影響下で、GPSとGLONASSシステムの疑似雑音信号の有効
な受信の技術的タスクを決定する
【図面の簡単な説明】
【図1】 PNSを受信したとき、および量子化しきい値Δを選択したときの狭域帯干渉
の効果を示す図。
【図2】 PNSでディジタル受信機のブロック図。
【図3】 狭域帯干渉を検出するためのチャンネルを含むディジタル相関器のブロック図
【図4】 ディジタル相関器の追跡チャンネルのブロック図。
【図5】 狭域帯干渉を検出するためのディジタル相関器のチャンネルのブロック図。
【図6】 2ビット4レベル量子化器に対するADC出力の数値を示すグラフ。
【図7】 2ビット3レベル量子化器に対するADC出力の数値を示すグラフ。
【符号の説明】
1…高周波バンドパスフィルタ 2…低雑音増幅器 4…ミキサ 5…IFバンドパスフィルタ 6…AGC 7…多値アナログディジタル変換器 8…DAC 9…多チャンネル相関器 10…プロセッサ 11…基準値発生器 12…位相検波器 13、15…分周器 14…電圧制御発生器 16…低周波数 17…追跡チャンネル 18…狭帯域干渉 19…統計ブロック 20…プロセッサ 21、38…入力信号切り替え回路 22…搬送波発生器 23、24、40、41…直交ミキサ 27、28…乗算器 29…コード−周波数発生器 30…PSS発生器 31…遅延PSS整形器 32…チャンネル制御レジスタ 37…双方向バス 42、43…アキュムレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J062 AA08 CC07 5K052 AA01 BB02 DD04 EE32 EE38 FF31 GG48 GG57 5K061 AA11 BB06 BB10 CC52 CD02 JJ06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疑似雑音シーケンスにより変調された複数の無線信号から成
    る多成分無線信号の受信と復号のための装置であって、 受信(受け入れ)空中線(アンテナ)に入力が接続されており、高周波数信号
    が、高周波数入力信号、高周波数入力信号、高周波数入力信号、高周波、出力に
    接続され、中間周波数の信号を増幅し、増幅係数の調整のための入力を管理する
    無線周波数ブロック(1)と、 3レベル以上の量子化レベルを含み、自動利得制御装置(2)の出力に接続さ
    れる入力を有するアナログ/ディジタル変換器(3)と、 前記アナログ/ディジタル変換器(3)のディジタル出力に接続される入力を
    有し、各々が送信された疑似雑音信号のセットの一つの追跡と復号を行う同一の
    追跡チャンネルのセットを有する多チャンネルディジタル相関器(4)と、 前記アナログ/ディジタル変換器(3)の出力が接続される入力を有し、特定
    の時間に対する量子化の間隔内のカウントの量のカウントを実行するディジタル
    カウンタ(5)と、 双方向データバスを介して前記ディジタル相関器とディジタルカウンタに接続
    され、どの出力が自動利得制御器装置(2)の入力を管理するかを管理し、相関
    器のチャンネルから情報を読出し、周波数追跡、疑似雑音信号の位相と符号のサ
    イクルの閉鎖を実行し、相関チャンネルと自動利得制御装置(2)の動作を操作
    (制御)するプロセッサ装置(6)とを具備し、 前記多チャンネルディジタル相関器(4)が、ディジタル搬送波発生器(7)
    、直交ミキサ(8)、アキュムレータ(9)からなり正弦波干渉を検出するため
    の追加チャンネルを具備し、前記アキュムレータの出力からの情報がプロセッサ
    装置(.)で読出され、干渉の存在(あるいは不在)が検出され、振幅が評価さ
    れ、従ってプロセッサ装置(6)が信号の増幅の後で自動利得制御装置(2)の
    中で制御を実行することを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 前記アナログ/ディジタル変換器(3)は入力アナログ信号
    と関連してより正確に量子化しきい値を設定できるように、前記プロセッサ装置
    (6)の出力を制御することにより入力を管理することを特徴とする請求項1に
    記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記多チャンネルディジタル相関器(4)は、各々が送信さ
    れた疑似雑音信号のセットの一つの追跡と復号を行う同一の追跡チャンネルのセ
    ットと、ディジタルカウンタ(5)と、遅延信号(10)のレトルトの発生器を
    有する多チャンネルディジタル相関器の追跡チャンネルと、直交ミキサ(11)
    と、アキュムレータ(12)から成り、遅延信号レトルト発生器はディジタル制
    御搬送波発生器(13)と、ディジタル制御コード発生器(14)とから成り、
    ディジタル制御コード発生器はディジタル制御搬送波発生器(13)の出力が変
    調されず、追跡チャンネルが検出チャンネルに変換されるように外部のコマンド
    上で切断されることを特徴とする請求項1に記載の装置
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