JP2002520560A - ブレーキパッドの研磨用被覆 - Google Patents

ブレーキパッドの研磨用被覆

Info

Publication number
JP2002520560A
JP2002520560A JP2000560378A JP2000560378A JP2002520560A JP 2002520560 A JP2002520560 A JP 2002520560A JP 2000560378 A JP2000560378 A JP 2000560378A JP 2000560378 A JP2000560378 A JP 2000560378A JP 2002520560 A JP2002520560 A JP 2002520560A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake pad
rotor
abrasive coating
coating
friction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000560378A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4509381B2 (ja
Inventor
トーペイ,マイケル
アンチェタ,ライオネル
ストーンサイファー,マイケル
Original Assignee
アライドシグナル・インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アライドシグナル・インコーポレイテッド filed Critical アライドシグナル・インコーポレイテッド
Publication of JP2002520560A publication Critical patent/JP2002520560A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4509381B2 publication Critical patent/JP4509381B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • F16D69/02Composition of linings ; Methods of manufacturing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/0006Noise or vibration control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/0037Devices for conditioning friction surfaces, e.g. cleaning or abrasive elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • F16D2069/002Combination of different friction materials
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • F16D2069/004Profiled friction surfaces, e.g. grooves, dimples

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 研磨用被覆はブレーキパッドのようなブレーキ要素の摩擦面に設けられているが、ブレーキパッドに限られるわけではない。研磨用被覆はブレーキパッドの使用期間中の最初のブレーキ作動の間にローターから防護被覆を除去することができる。加えて、研磨用被覆は不規則に再仕上げされたローターの表面の凸凹を研磨することができる。この研磨用被覆は、ブレーキパッドとローターの間で研磨されている間に、研磨用被覆に有りがちな騒音を発生させない。研磨用被覆は、2つの平行なストライプの形態であって、該ストライプがローターの回転方向にほぼ垂直となるように、ブレーキパッドにほぼ中心を合わせて、ブレーキパッドの前縁及び後縁から離隔して設けられ、かつブレーキパッドの一方の側部縁から他方の側部縁まで延在していることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、全体として、ブレーキ要素、より具体的には、ロータを有するブレ
ーキパッドの最初の慣らし運転期間中に発生する騒音の量を減少させ得る設計と
されたパターンにてブレーキパッドの表面に設けられた磨耗防止被覆に関する。
【0002】
【説明】
自動車又はその他の自動乗物におけるブレーキアセンブリは、全体として、自
動車を部分的に又は完全に減速させ得るように互いに選択的に協働する。摩擦材
料と、摩擦防止材料とを含む。ディスクブレーキ装置において、摩擦防止材料は
ロータである一方、ドラムブレーキ装置において、摩擦防止材料はドラムである
【0003】 ディスクブレーキ装置に関して、ロータは、全体として、典型的に、ブレーキ
パッドの表面に設けられたような摩擦材料と接触し得るようにされた表面を有す
る鋳鉄又はその他の金属材料から成っている。ブレーキパッドは、通常、摩擦材
料を有する鋼又はその他の基層(すなわち、支持面)から成っており、摩擦材料
の表面は、ロータの摩擦面と接触し得るようにされている。ブレーキパッドがロ
ータに対して上方に付勢されたとき、2つの物体の間には、自動車が部分的に又
は完全に減速するようにするのに十分な摩擦力が発生する。
【0004】 ロータの表面と接触する間、摩擦により発生された熱に抵抗する摩擦材料は、
通常、硬化した有機質又は無機質バインダーとフィラー材料との混合体から成っ
ている。天然及び合成樹脂及びゴム化合物がバインダーとして使用されることが
多く、フィラーは、通常、バインダー中に分散させた金属チップ、金属酸化物、
アスベスト、鉱物綿又はその他の磨耗防止材料から成っている。
【0005】 金属製ロータに関する1つの問題点は、ロータが酸化又は腐食し易い点である
。ブレーキを頻繁に使用するならば、ロータとブレーキパッドとの間の摩擦は、
通常、全ての薄い酸化膜又は腐食膜を除去するのに十分であるため、この問題点
は、それ程重大とはならない。しかし、製造メーカ又は販売店の格納箇所に格納
された新車の場合のように、ブレーキが相当の時間使用されない場合、ロータの
摩擦面における酸化又は腐食付着物がブレーキの性能に悪影響を与える可能性が
ある。腐食は、極めて顕著となり、その結果、ロータの表面に食孔又は傷が生じ
る。その結果、ロータが所望のブレーキ性能を実現するのに不適当となる可能性
がある。幾つかの場合、腐食により、ロータはブレーキパッドの摩擦材料に接着
し、その結果、摩擦材料が凝集破損し又は摩擦材料がその基層すなわち支持面か
ら分離する可能性がある。
【0006】 この問題点に対する1つの解決策は、ロータの腐食を防止し得るように被覆し
又はその他の方法で表面処理したロータを使用することである。かかる処理は、
油又はグリース等、イソシアン酸塩架橋結合剤により硬化可能なアミン塩エポキ
シ陰極電気蒸着のような電気蒸着被覆、メラミン硬化したOH官能アクリル系被
覆のようなその他の硬化可能な被覆、高分子量アクリル系又はポリウレタンラテ
ックス又は油系アルキド被覆のような熱可塑性被覆、食孔を生じさせずに、薄い
酸化膜を形成することのできる酸化金属被覆、カリウムケイ酸塩溶液内に分散さ
せた亜鉛粒子のような無機質被覆を含む。
【0007】 処理したロータに関連する問題点は、ロータは耐食性はあるものの、処理した
表面は、特に、ロータを製造する基本金属と共に、それ自体を使用する設計とさ
れたブレーキパッド上で摩擦材料と適合させたとき、十分なブレーキ性能を提供
し得ないことがしばしばであることである。
【0008】 ブレーキの最初の慣らし運転期間(例えば、最初の200回ブレーキ作用)の
間にロータの保護被覆を除去する効果のある磨耗防止被覆をブレーキパッドに付
与することが提案されている。
【0009】 例えば、この目的のため、ブレーキパッド上の磨耗防止カーボランダム粒子の
被覆を使用することが提案されている。しかし、かかる被覆は、ブレーキの新品
の摩擦すなわち「素地」摩擦を望ましくない程に増大させ、その結果、予見不能
な騒音を発生する、すなわち「不快な」ブレーキ作用を生ずる可能性がある。ま
た、高レベルの攻撃性磨耗防止粒子を含むかかる被覆の場合、望ましくない性能
特性を長引かせるのに十分な粒子がパッド表面に埋め込まれる可能性がある。
【0010】 一定の時間、使用した後、表面を再処理したロータに伴い別の問題点が生ずる
。表面再処理方法が不適切に行なわれ、不均一でないロータ表面となることがあ
る。この不均一なロータ表面は、ブレーキパッドと十分に適合せず、このため、
ブレーキ性能が不良となる。
【0011】 再度、不適切な表面再処理方法の後、ロータの表面の全ての凹凸を修復するた
め、摩擦材料上に磨耗防止被覆を施すことが提案されている。この磨耗防止被覆
は、表面の凹凸を除去し得るように基本的にロータを研磨する。これを実現する
ために、ブレーキパッドの摩擦材料の表面全体に磨耗防止被覆を施していた。し
かし、この形態の結果、摩擦材料の後端縁に磨耗防止被覆が蓄積し、これにより
、ブレーキ作動中、許容し得ない騒音レベルとなる。
【0012】 このため、ロータを有するブレーキパッドの初期の慣らし運転期間中、すなわ
ち、ブレーキパッドとロータとの間に圧接研磨関係が生じる期間中に発生された
騒音を解消し又は緩和することが業界の重大な関心事である。この関心は、新品
の製造ロータ及び表面再処理したロータにも及ぶ。この騒音の問題点は、交換用
ブレーキパッドの製造メーカ及び小売業者にとって特に関心事である。ロータに
よるブレーキパッドの初期の慣らし運転期間中に生じる許容し得ない騒音は、コ
ンシューマにとって不満足なものである。
【0013】 このため、ロータによるブレーキパッドの初期の慣らし運転期間中、ロータか
ら耐食性被覆を除去することのできるブレーキパッドが必要とされている。また
、不適切に表面を再処理したロータの表面の凹凸を研磨して除去することのでき
るブレーキパッドも必要とされている。従って、ロータによるこの初期の慣らし
運転期間中、許容し得ないレベルの騒音を発生させないブレーキパッドが必要と
されている。更に、ロータによるこの慣らし運転期間中及びその期間の後の双方
にて、良好なブレーキ性能を保つブレーキパッドが必要とされている。
【0014】
【発明の概要】
本発明の一つの実施の形態によれば、回転可能な摩擦防止材料と共に使用され
るブレーキ要素は、摩擦面を備えており、該摩擦面は、摩擦防止材料の回転方向
に対して実質的に垂直な第一及び第二の隔たった横端縁を有し、該摩擦面は、摩
擦防止材料の回転方向に対して実質的に平行な第三及び第四の隔たった横端縁を
有し、該摩擦面は、その少なくとも一部分に配置された磨耗防止被覆を有し、第
一及び第二の横端縁の少なくとも一方には、磨耗防止被覆が存在しない。
【0015】 以下に簡単に説明する添付図面、本発明の以下の詳細な説明及び特許請求の範
囲を理解することにより、本発明及びその範囲をより完全に理解することができ
る。
【0016】 幾つかの図面の全体を通じて、同一の部品は同様の参照番号で表示する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下の説明は、主として、ディスクブレーキアッセンブリで使用するためのブ
レーキパッドに関するけれども、本発明は、ドラムディスクアッセンブリで使用
するための摩擦材料に関して等しく適用され且つ使用されるということは当業者
には理解されよう。
【0018】 本発明のブレーキパッドは、ブレーキロータと接触するようになった表面を持
つ摩擦材料を含み、摩擦材料の表面には研磨用被覆(すなわち、研磨剤のコーテ
ィング)又はスラリーが配置されている。研磨用被覆は、ブレーキパッドがロー
タと係合した初期制動中に受容不能なレベルの騒音を発生しないように、摩擦材
料の表面上に所定のパターンをなして配置されている。更に、研磨用被覆は、リ
サーフィスが不適切なロータ上の表面の凹凸を研磨により除去できるように、摩
擦材料の表面上に所定のパターンをなして配置されている。
【0019】 摩擦材料は、実際には、半金属摩擦材料、低金属摩擦材料、アスベスト有機材
料、サーメット、及び他の当該技術分野で周知の材料等の制動システムで有用な
任意の種類の材料であるのがよい。
【0020】 本発明を実施する上で有用な摩擦材料は、一般的には、一つ又はそれ以上の熱
硬化性樹脂バインダー(例えばフェノールホルムアルデヒド樹脂等のフェノール
樹脂、エポキシ)、強化ファイバ(例えばアラミド、鋼、アクリル、及びもはや
広く使用されていないけれどもアスベスト)、金属粉体(例えば鉄、銅、真鍮、
亜鉛、アルミニウム、アンチモン、等)、固体潤滑剤(例えば二硫化モリブデン
、グラファイト、コークス、硫化第二錫、三硫化アンチモン)、研磨剤(例えば
酸化錫、マグネシア、シリカ、酸化鉄、アルミナ、ルチル、等)、有機充填材(
例えばゴム粒子、カシューナッツ粒子、ニトリルゴム粒子)、及び無機充填材(
例えばバライト、石膏、マイカ、チタネート、等)を含む。
【0021】 本発明を実施する上で任意の適当な研磨用被覆を使用できる。本発明の一つの
特徴によれば、研磨用被覆は、好ましくは、主として、水をベースとしたニトリ
ル/フェノール系接着剤等の接着剤、ルチル(TiO2 )等の研磨剤、及びニグ
ロシンをベースとした染料等の染料を含む。更に、バライト等の充填材もまた使
用できる。従って、本発明の研磨用被覆は、接着剤、研磨剤、充填材、染料、及
び水からなる群から選択された構成要素を含むのがよい。研磨用被覆の正確な配
合は、本発明を実施する上で重要でない。というよりはむしろ、研磨用被覆を摩
擦材料の表面上に配置するパターンが、本発明を実施する上で重要なのである。
【0022】 本発明の研磨用被覆の配置パターンにより、パッドの初期摩擦が最適になり、
ブレーキの作動がうまく行われないためにロータの研磨又は調整による絶え間な
い不平を発生する可能性(即ちリサーフィス即ち表面仕上げが不適切なロータ)
を大幅に小さくする。
【0023】 図1、図2、及び図3を参照すると、これらの図には、本発明の好ましい実施
例によるブレーキパッド10の幾つかの図が示してある。ブレーキパッド10を
実質的に矩形であるように示したが、他の形体が考えられる。こうした形体には
、円形や正方形といった形体が含まれるが、これらの形体に限定されない。ブレ
ーキパッド10は、主に、基材即ち支持面11、この支持面11上に配置された
摩擦材料12、及びこの摩擦材料12上に配置した研磨用被覆でできた一対の細
長い垂直方向ストライプ13及び14を含む。これらのストライプ13及び14
は、摩擦を必要とされるように高めると同時にストライプ13及び14を構成す
る研磨用被覆が制動作用中に騒音を発生しないようにするため、幅が、好ましく
は、約9.525mm(約3/8インチ)乃至約19.05mm(約3/4イン
チ)であり、好ましくは約19.05mm(約3/4インチ)離して配置され、
ブレーキパッド10の摩擦材料12の中央に配置されている。対称形体が選択さ
れる。これは、非対称形体では、内側、外側、左側、及び右側のブレーキパッド
について、別々の在庫が必要となるためである。更に、対称形体は、キャリパを
安定させる。本発明の特定の作動理論に限定しようとするものではないけれども
、騒音がなくなるのは、特に、ストライプ13及び14を構成する研磨用被覆が
ブレーキパッド10の摩擦材料12の前縁15及び後縁16の夫々から離されて
いるためであると考えられ、このことは、ブレーキパッド10の後縁16につい
て特に真である。ストライプ13及び14は、ロータの回転方向Rに対して実質
的に垂直であるように摩擦材料12上に配置されているということに着目するこ
とが重要である。更に、ストライプ13及び14が縁部17から縁部18まで延
びており、これらの縁部17及び18がロータの回転方向Rに対して実質的に平
行であるということに着目することが重要である。
【0024】 次に図4、図5、及び図6を参照すると、これらの図には、本発明の第1の変
形例によるブレーキパッド20の幾つかの図が示してある。この実施例でも、ブ
レーキパッド20は、主に、基材即ち支持面21及びこの支持面21上に配置さ
れた摩擦材料22を含む。しかしながら、研磨用被覆でできた二つのストライプ
を使用する代わりに、単一の細長い垂直方向ストライプ23がブレーキパッド2
0の摩擦材料22の表面上の中央に配置してある。ストライプ23の幅は、好ま
しくは、約19.05mm(約3/4インチ)乃至約38.1mm(約1・1/
2インチ)である。好ましい実施例と同様に、この特定のパターンは、摩擦を必
要とされるように高めると同時に、ストライプ23を構成する研磨用被覆が制動
作用中に騒音を発生しないようにする。本発明の特定の作動理論に限定しようと
するものではないけれども、騒音がなくなるのは、特に、ストライプ23を構成
する研磨用被覆コーティングがブレーキパッド20の摩擦材料22の前縁24及
び後縁25の夫々から離されているためであると考えられ、このことは、ブレー
キパッド20の後縁25について特に真である。ストライプ23は、ロータの回
転方向Rに対して実質的に垂直であるように摩擦材料22上に配置されていると
いうことに着目することが重要である。更に、ストライプ23が縁部26から縁
部27まで延びており、これらの縁部26及び27がロータの回転方向Rに対し
て実質的に平行であるということに着目することが重要である。
【0025】 次に図7、図8、及び図9を参照すると、これらの図には、本発明の第2の変
形例によるブレーキパッド30の幾つかの図が示してある。この実施例でも、ブ
レーキパッド30は、主に、基材即ち支持面31及びこの支持面31上に配置さ
れた摩擦材料32を含む。しかしながら、研磨用被覆の1個又は2個のストライ
プを使用する代わりに、一連の鉛直に長いストライプ33、34及び35が、ブ
レーキパッド30の摩擦材料32の表面の中央に配置されている。3個のストラ
イプが示されているが、本発明を実施するために3個未満或いは3個より多くの
ストライプを使用することが可能であることは当業者には理解できる。ストライ
プ33、34及び35は、約0.953cmないし約1.91(約3/8インチ
ないし3/4インチ)の幅である。この実施例において、ストライプ33、34
及び35は、好ましくは、斜めのパターンに整合され、仮想傾斜線Dに沿う摩擦
材料32の表面部分がストライプ33、34及び35を備える研磨用被覆で実質
的に被われるようにする。前記の実施例と同様に、この特別のパターンは、スト
ライプ33、34及び35を備える研磨用被覆がブレーキ動作中に騒音を発生さ
せないで必要な摩擦を向上する。本発明の動作の特別の理論に縛られることなく
、騒音の除去がストライプ33、34及び35を備える研磨用被覆をブレーキパ
ッド30の摩擦材料の前縁及び後縁、それぞれ36及び37、から隔てることに
よると信じられており、これは、特にブレーキパッド30の後縁37に対して事
実である。ロータの回転方向Rに実質的に垂直になるように、ストライプ33、
34及び35は摩擦材料32上に配置されていることを知ることは重要である。
更に、縁38及び39がロータの回転方向Rに実質的に平行になって、ストライ
プ33、34及び35が縁38から縁39に伸びていることを知ることは重要で
ある。
【0026】 摩擦面上に研磨用被覆を配置する工程に関して、研磨用被覆はシルクスクリー
ン工程によって付着させることができる。代わりに、研磨用被覆は、ロールコー
ティングのような他の適当な工程で付着することができるが、これに限られない
。一度研磨用被覆が摩擦材料の表面に所望のパターンで付着されると、研磨用被
覆は、短波長又は短波長と長波長の組み合わせのいずれかの赤外線(IR)ベル
トオーブンで乾燥されかつ硬化される。被覆された部分は標準のプラント製造工
程で取り扱われる。
【0027】 研磨用被覆の厚さに関して、その厚さは、部分的に、研磨用被覆の化学成分、
ロータ及びブレーキパッドを含む材料及びブレーキ組立体の動作条件を含む幾つ
かのファクターに依存する。しかしながら、好ましい実施例において、研磨用被
覆の厚さは約0.76mmないし約0.46mm(0.003ないし0.018
インチ)の範囲である。
【0028】 本発明の一般的な教示にしたがって用意されたブレーキパッドによって発生さ
れた騒音の量対、前縁及び後縁に研磨用被覆を有するブレーキパッドによって発
生された騒音の相対的な量を比較するために、幾つかの診断テストが行われた。
これらのテストは研磨前(pre−burnish)段階、研磨後(post−
burnish)段階及びフェード段階(fade stage)で行われた。
これらのテストのもっとも顕著なものは、研磨前段階でり、その理由は、本発明
は、主に、ブレーキパッドがロータで破損される段階において発生される騒音を
除去することに関するからである。方法論に関して、ブレーキ動作中に発生され
る騒音の量は、10が無騒音を示しかつ1が高レベルの騒音を表すとして、自動
車の運転者によって1ないし10の数字で与えられる。騒音データは、種々の減
速レベルに対して、停止及びブレーキ温度条件の始め(bos)、停止の最初の
半分(top)、停止の第2の半分(sos)及び停止の終わり(eos)にお
いて記録された。同じ形式のブレーキパッド及び研磨用被覆が両セットのテスト
に対して使用され、相違は、ブレーキパッドの状面上の研磨用被覆のパターンの
みであったことが理解されるべきである。ブレーキパッドの前縁及び後縁に配置
された研磨用被覆を有するブレーキパッドによって発生された騒音データは、表
1−3において以下のように示される。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】 ブレーキパッドに中心を合わせて形成された研磨用被覆の2つの垂直なストラ
イプが設けられた、本発明により提供されたブレーキパッド(図1ないし図3参
照)で発生する騒音は、以下の表4ないし表6に示されている。
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】 このように、前述したデータは次のことを示している。まず、本発明によるブ
レーキパッドは、研磨前の段階において、いかなる騒音をも発生させない。これ
は研磨用被覆の特性によるものである。次に、本発明によるブレーキパッドは、
研磨後の段階において、ほとんど騒音を発生させない。これも研磨用被覆の特性
によるものである。また、本発明によるブレーキパッドは、ブレーキがだんだん
と効かなくなるフェード(fade)段階において、実質的に騒音を発生させな
い。これまた、研磨用被覆の特性によるものである。逆に言えば、リーディング
縁およびトレーリング縁に研磨用被覆を有するブレーキパッドは、研磨前の段階
で過剰な量の騒音を発生させていたことになる。
【0037】 望ましくは、本発明における研磨用被覆は、約20ないし50回の停止作動の
間、もつものとされる。本発明の特別な作動理論に拘束されることなく考えられ
ることは、この期間中に、ブレーキパッドとローターとの間には許容可能な研磨
関係が確立されるということである。
【0038】 これまでに説明してきたことは、本発明の原理の例示に過ぎない。当業者にと
っては、多くの変更例や改変例が容易に考えられよう。したがって、本発明を、
前述した構成や過程そのものに限定して考えるべきでない。特許請求の範囲によ
って決められる範囲内には、本発明の多くの適正な変更例や等価物が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一つの実施の形態によるブレーキパッドの斜視図である。
【図2】 図1に図示したブレーキパッドの平面図である。
【図3】 図2に図示したブレーキパッドの端面図である。
【図4】 本発明の第一の代替的な実施の形態によるブレーキパッドの斜視図である。
【図5】 図4に図示したブレーキパッドの平面図である。
【図6】 図5に図示したブレーキパッドの端面図である。
【図7】 本発明の第二の代替的な実施の形態によるブレーキパッドの斜視図である。
【図8】 図7に図示したブレーキパッドの平面図である。
【図9】 図8に図示したブレーキパッドの端面図である。
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月31日(2001.1.31)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 ブレーキパッドの研磨用被覆
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】 本発明は、全体として、ブレーキ要素、より具体的には、ロータを有するブレ
ーキパッドの最初の慣らし運転期間中に発生する騒音の量を減少させ得る設計と
されたパターンにてブレーキパッドの表面に設けられた磨耗防止被覆に関する。
【0002】
【説明】 自動車又はその他の自動乗物におけるブレーキアセンブリは、全体として、自
動車を部分的に又は完全に減速させ得るように互いに選択的に協働する。摩擦材
料と、摩擦防止材料とを含む。ディスクブレーキ装置において、摩擦防止材料は
ロータである一方、ドラムブレーキ装置において、摩擦防止材料はドラムである
【0003】 ディスクブレーキ装置に関して、ロータは、全体として、典型的に、ブレーキ
パッドの表面に設けられたような摩擦材料と接触し得るようにされた表面を有す
る鋳鉄又はその他の金属材料から成っている。ブレーキパッドは、通常、摩擦材
料を有する鋼又はその他の基層(すなわち、支持面)から成っており、摩擦材料
の表面は、ロータの摩擦面と接触し得るようにされている。ブレーキパッドがロ
ータに対して上方に付勢されたとき、2つの物体の間には、自動車が部分的に又
は完全に減速するようにするのに十分な摩擦力が発生する。
【0004】 ロータの表面と接触する間、摩擦により発生された熱に抵抗する摩擦材料は、
通常、硬化した有機質又は無機質バインダーとフィラー材料との混合体から成っ
ている。天然及び合成樹脂及びゴム化合物がバインダーとして使用されることが
多く、フィラーは、通常、バインダー中に分散させた金属チップ、金属酸化物、
アスベスト、鉱物綿又はその他の磨耗防止材料から成っている。
【0005】 金属製ロータに関する1つの問題点は、ロータが酸化又は腐食し易い点である
。ブレーキを頻繁に使用するならば、ロータとブレーキパッドとの間の摩擦は、
通常、全ての薄い酸化膜又は腐食膜を除去するのに十分であるため、この問題点
は、それ程重大とはならない。しかし、製造メーカ又は販売店の格納箇所に格納
された新車の場合のように、ブレーキが相当の時間使用されない場合、ロータの
摩擦面における酸化又は腐食付着物がブレーキの性能に悪影響を与える可能性が
ある。腐食は、極めて顕著となり、その結果、ロータの表面に食孔又は傷が生じ
る。その結果、ロータが所望のブレーキ性能を実現するのに不適当となる可能性
がある。幾つかの場合、腐食により、ロータはブレーキパッドの摩擦材料に接着
し、その結果、摩擦材料が凝集破損し又は摩擦材料がその基層すなわち支持面か
ら分離する可能性がある。
【0006】 この問題点に対する1つの解決策は、ロータの腐食を防止し得るように被覆し
又はその他の方法で表面処理したロータを使用することである。かかる処理は、
油又はグリース等、イソシアン酸塩架橋結合剤により硬化可能なアミン塩エポキ
シ陰極電気蒸着のような電気蒸着被覆、メラミン硬化したOH官能アクリル系被
覆のようなその他の硬化可能な被覆、高分子量アクリル系又はポリウレタンラテ
ックス又は油系アルキド被覆のような熱可塑性被覆、食孔を生じさせずに、薄い
酸化膜を形成することのできる酸化金属被覆、カリウムケイ酸塩溶液内に分散さ
せた亜鉛粒子のような無機質被覆を含む。
【0007】 処理したロータに関連する問題点は、ロータは耐食性はあるものの、処理した
表面は、特に、ロータを製造する基本金属と共に、それ自体を使用する設計とさ
れたブレーキパッド上で摩擦材料と適合させたとき、十分なブレーキ性能を提供
し得ないことがしばしばであることである。
【0008】 ブレーキの最初の慣らし運転期間(例えば、最初の200回ブレーキ作用)の
間にロータの保護被覆を除去する効果のある磨耗防止被覆をブレーキパッドに付
与することが提案されている。
【0009】 例えば、この目的のため、ブレーキパッド上の磨耗防止カーボランダム粒子の
被覆を使用することが提案されている。しかし、かかる被覆は、ブレーキの新品
の摩擦すなわち「素地」摩擦を望ましくない程に増大させ、その結果、予見不能
な騒音を発生する、すなわち「不快な」ブレーキ作用を生ずる可能性がある。ま
た、高レベルの攻撃性磨耗防止粒子を含むかかる被覆の場合、望ましくない性能
特性を長引かせるのに十分な粒子がパッド表面に埋め込まれる可能性がある。
【0010】 一定の時間、使用した後、表面を再処理したロータに伴い別の問題点が生ずる
。表面再処理方法が不適切に行なわれ、不均一でないロータ表面となることがあ
る。この不均一なロータ表面は、ブレーキパッドと十分に適合せず、このため、
ブレーキ性能が不良となる。
【0011】 再度、不適切な表面再処理方法の後、ロータの表面の全ての凹凸を修復するた
め、摩擦材料上に磨耗防止被覆を施すことが提案されている。この磨耗防止被覆
は、表面の凹凸を除去し得るように基本的にロータを研磨する。これを実現する
ために、ブレーキパッドの摩擦材料の表面全体に磨耗防止被覆を施していた。し
かし、この形態の結果、摩擦材料の後端縁に磨耗防止被覆が蓄積し、これにより
、ブレーキ作動中、許容し得ない騒音レベルとなる。
【0012】 このため、ロータを有するブレーキパッドの初期の慣らし運転期間中、すなわ
ち、ブレーキパッドとロータとの間に圧接研磨関係が生じる期間中に発生された
騒音を解消し又は緩和することが業界の重大な関心事である。この関心は、新品
の製造ロータ及び表面再処理したロータにも及ぶ。この騒音の問題点は、交換用
ブレーキパッドの製造メーカ及び小売業者にとって特に関心事である。ロータに
よるブレーキパッドの初期の慣らし運転期間中に生じる許容し得ない騒音は、コ
ンシューマにとって不満足なものである。
【0013】 このため、ロータによるブレーキパッドの初期の慣らし運転期間中、ロータか
ら耐食性被覆を除去することのできるブレーキパッドが必要とされている。また
、不適切に表面を再処理したロータの表面の凹凸を研磨して除去することのでき
るブレーキパッドも必要とされている。従って、ロータによるこの初期の慣らし
運転期間中、許容し得ないレベルの騒音を発生させないブレーキパッドが必要と
されている。更に、ロータによるこの慣らし運転期間中及びその期間の後の双方
にて、良好なブレーキ性能を保つブレーキパッドが必要とされている。
【0014】
【発明の概要】 本発明の一つの実施の形態によれば、回転可能な摩擦防止材料と共に使用され
るブレーキ要素は、摩擦面を備えており、該摩擦面は、摩擦防止材料の回転方向
に対して実質的に垂直な第一及び第二の隔たった横端縁を有し、該摩擦面は、摩
擦防止材料の回転方向に対して実質的に平行な第三及び第四の隔たった横端縁を
有し、該摩擦面は、その少なくとも一部分に配置された磨耗防止被覆を有し、第
一及び第二の横端縁の少なくとも一方には、磨耗防止被覆が存在しない。
【0015】 以下に簡単に説明する添付図面、本発明の以下の詳細な説明及び特許請求の範
囲を理解することにより、本発明及びその範囲をより完全に理解することができ
る。
【0016】 幾つかの図面の全体を通じて、同一の部品は同様の参照番号で表示する。
【0017】
【発明の実施の形態】 以下の説明は、主として、ディスクブレーキアッセンブリで使用するためのブ
レーキパッドに関するけれども、本発明は、ドラムディスクアッセンブリで使用
するための摩擦材料に関して等しく適用され且つ使用されるということは当業者
には理解されよう。
【0018】 本発明のブレーキパッドは、ブレーキロータと接触するようになった表面を持
つ摩擦材料を含み、摩擦材料の表面には研磨用被覆(すなわち、研磨剤のコーテ
ィング)又はスラリーが配置されている。研磨用被覆は、ブレーキパッドがロー
タと係合した初期制動中に受容不能なレベルの騒音を発生しないように、摩擦材
料の表面上に所定のパターンをなして配置されている。更に、研磨用被覆は、リ
サーフィスが不適切なロータ上の表面の凹凸を研磨により除去できるように、摩
擦材料の表面上に所定のパターンをなして配置されている。
【0019】 摩擦材料は、実際には、半金属摩擦材料、低金属摩擦材料、アスベスト有機材
料、サーメット、及び他の当該技術分野で周知の材料等の制動システムで有用な
任意の種類の材料であるのがよい。
【0020】 本発明を実施する上で有用な摩擦材料は、一般的には、一つ又はそれ以上の熱
硬化性樹脂バインダー(例えばフェノールホルムアルデヒド樹脂等のフェノール
樹脂、エポキシ)、強化ファイバ(例えばアラミド、鋼、アクリル、及びもはや
広く使用されていないけれどもアスベスト)、金属粉体(例えば鉄、銅、真鍮、
亜鉛、アルミニウム、アンチモン、等)、固体潤滑剤(例えば二硫化モリブデン
、グラファイト、コークス、硫化第二錫、三硫化アンチモン)、研磨剤(例えば
酸化錫、マグネシア、シリカ、酸化鉄、アルミナ、ルチル、等)、有機充填材(
例えばゴム粒子、カシューナッツ粒子、ニトリルゴム粒子)、及び無機充填材(
例えばバライト、石膏、マイカ、チタネート、等)を含む。
【0021】 本発明を実施する上で任意の適当な研磨用被覆を使用できる。本発明の一つの
特徴によれば、研磨用被覆は、好ましくは、主として、水をベースとしたニトリ
ル/フェノール系接着剤等の接着剤、ルチル(TiO2 )等の研磨剤、及びニグ
ロシンをベースとした染料等の染料を含む。更に、バライト等の充填材もまた使
用できる。従って、本発明の研磨用被覆は、接着剤、研磨剤、充填材、染料、及
び水からなる群から選択された構成要素を含むのがよい。研磨用被覆の正確な配
合は、本発明を実施する上で重要でない。というよりはむしろ、研磨用被覆を摩
擦材料の表面上に配置するパターンが、本発明を実施する上で重要なのである。
【0022】 本発明の研磨用被覆の配置パターンにより、パッドの初期摩擦が最適になり、
ブレーキの作動がうまく行われないためにロータの研磨又は調整による絶え間な
い不平を発生する可能性(即ちリサーフィス即ち表面仕上げが不適切なロータ)
を大幅に小さくする。
【0023】 図1、図2、及び図3を参照すると、これらの図には、本発明の好ましい実施
例によるブレーキパッド10の幾つかの図が示してある。ブレーキパッド10を
実質的に矩形であるように示したが、他の形体が考えられる。こうした形体には
、円形や正方形といった形体が含まれるが、これらの形体に限定されない。ブレ
ーキパッド10は、主に、基材即ち支持面11、この支持面11上に配置された
摩擦材料12、及びこの摩擦材料12上に配置した研磨用被覆でできた一対の細
長い垂直方向ストライプ13及び14を含む。これらのストライプ13及び14
は、摩擦を必要とされるように高めると同時にストライプ13及び14を構成す
る研磨用被覆が制動作用中に騒音を発生しないようにするため、幅が、好ましく
は、約9.525mm(約3/8インチ)乃至約19.05mm(約3/4イン
チ)であり、好ましくは約19.05mm(約3/4インチ)離して配置され、
ブレーキパッド10の摩擦材料12の中央に配置されている。対称形体が選択さ
れる。これは、非対称形体では、内側、外側、左側、及び右側のブレーキパッド
について、別々の在庫が必要となるためである。更に、対称形体は、キャリパを
安定させる。本発明の特定の作動理論に限定しようとするものではないけれども
、騒音がなくなるのは、特に、ストライプ13及び14を構成する研磨用被覆が
ブレーキパッド10の摩擦材料12の前縁15及び後縁16の夫々から離されて
いるためであると考えられ、このことは、ブレーキパッド10の後縁16につい
て特に真である。ストライプ13及び14は、ロータの回転方向Rに対して実質
的に垂直であるように摩擦材料12上に配置されているということに着目するこ
とが重要である。更に、ストライプ13及び14が縁部17から縁部18まで延
びており、これらの縁部17及び18がロータの回転方向Rに対して実質的に平
行であるということに着目することが重要である。
【0024】 次に図4、図5、及び図6を参照すると、これらの図には、本発明の第1の変
形例によるブレーキパッド20の幾つかの図が示してある。この実施例でも、ブ
レーキパッド20は、主に、基材即ち支持面21及びこの支持面21上に配置さ
れた摩擦材料22を含む。しかしながら、研磨用被覆でできた二つのストライプ
を使用する代わりに、単一の細長い垂直方向ストライプ23がブレーキパッド2
0の摩擦材料22の表面上の中央に配置してある。ストライプ23の幅は、好ま
しくは、約19.05mm(約3/4インチ)乃至約38.1mm(約1・1/
2インチ)である。好ましい実施例と同様に、この特定のパターンは、摩擦を必
要とされるように高めると同時に、ストライプ23を構成する研磨用被覆が制動
作用中に騒音を発生しないようにする。本発明の特定の作動理論に限定しようと
するものではないけれども、騒音がなくなるのは、特に、ストライプ23を構成
する研磨用被覆コーティングがブレーキパッド20の摩擦材料22の前縁24及
び後縁25の夫々から離されているためであると考えられ、このことは、ブレー
キパッド20の後縁25について特に真である。ストライプ23は、ロータの回
転方向Rに対して実質的に垂直であるように摩擦材料22上に配置されていると
いうことに着目することが重要である。更に、ストライプ23が縁部26から縁
部27まで延びており、これらの縁部26及び27がロータの回転方向Rに対し
て実質的に平行であるということに着目することが重要である。
【0025】 次に図7、図8、及び図9を参照すると、これらの図には、本発明の第2の変
形例によるブレーキパッド30の幾つかの図が示してある。この実施例でも、ブ
レーキパッド30は、主に、基材即ち支持面31及びこの支持面31上に配置さ
れた摩擦材料32を含む。しかしながら、研磨用被覆の1個又は2個のストライ
プを使用する代わりに、一連の鉛直に長いストライプ33、34及び35が、ブ
レーキパッド30の摩擦材料32の表面の中央に配置されている。3個のストラ
イプが示されているが、本発明を実施するために3個未満或いは3個より多くの
ストライプを使用することが可能であることは当業者には理解できる。ストライ
プ33、34及び35は、約0.953cmないし約1.91(約3/8インチ
ないし3/4インチ)の幅である。この実施例において、ストライプ33、34
及び35は、好ましくは、斜めのパターンに整合され、仮想傾斜線Dに沿う摩擦
材料32の表面部分がストライプ33、34及び35を備える研磨用被覆で実質
的に被われるようにする。前記の実施例と同様に、この特別のパターンは、スト
ライプ33、34及び35を備える研磨用被覆がブレーキ動作中に騒音を発生さ
せないで必要な摩擦を向上する。本発明の動作の特別の理論に縛られることなく
、騒音の除去がストライプ33、34及び35を備える研磨用被覆をブレーキパ
ッド30の摩擦材料の前縁及び後縁、それぞれ36及び37、から隔てることに
よると信じられており、これは、特にブレーキパッド30の後縁37に対して事
実である。ロータの回転方向Rに実質的に垂直になるように、ストライプ33、
34及び35は摩擦材料32上に配置されていることを知ることは重要である。
更に、縁38及び39がロータの回転方向Rに実質的に平行になって、ストライ
プ33、34及び35が縁38から縁39に伸びていることを知ることは重要で
ある。
【0026】 摩擦面上に研磨用被覆を配置する工程に関して、研磨用被覆はシルクスクリー
ン工程によって付着させることができる。代わりに、研磨用被覆は、ロールコー
ティングのような他の適当な工程で付着することができるが、これに限られない
。一度研磨用被覆が摩擦材料の表面に所望のパターンで付着されると、研磨用被
覆は、短波長又は短波長と長波長の組み合わせのいずれかの赤外線(IR)ベル
トオーブンで乾燥されかつ硬化される。被覆された部分は標準のプラント製造工
程で取り扱われる。
【0027】 研磨用被覆の厚さに関して、その厚さは、部分的に、研磨用被覆の化学成分、
ロータ及びブレーキパッドを含む材料及びブレーキ組立体の動作条件を含む幾つ
かのファクターに依存する。しかしながら、好ましい実施例において、研磨用被
覆の厚さは約0.76mmないし約0.46mm(0.003ないし0.018
インチ)の範囲である。
【0028】 本発明の一般的な教示にしたがって用意されたブレーキパッドによって発生さ
れた騒音の量対、前縁及び後縁に研磨用被覆を有するブレーキパッドによって発
生された騒音の相対的な量を比較するために、幾つかの診断テストが行われた。
これらのテストは研磨前(pre−burnish)段階、研磨後(post−
burnish)段階及びフェード段階(fade stage)で行われた。
これらのテストのもっとも顕著なものは、研磨前段階でり、その理由は、本発明
は、主に、ブレーキパッドがロータで破損される段階において発生される騒音を
除去することに関するからである。方法論に関して、ブレーキ動作中に発生され
る騒音の量は、10が無騒音を示しかつ1が高レベルの騒音を表すとして、自動
車の運転者によって1ないし10の数字で与えられる。騒音データは、種々の減
速レベルに対して、停止及びブレーキ温度条件の始め(bos)、停止の最初の
半分(top)、停止の第2の半分(sos)及び停止の終わり(eos)にお
いて記録された。同じ形式のブレーキパッド及び研磨用被覆が両セットのテスト
に対して使用され、相違は、ブレーキパッドの状面上の研磨用被覆のパターンの
みであったことが理解されるべきである。ブレーキパッドの前縁及び後縁に配置
された研磨用被覆を有するブレーキパッドによって発生された騒音データは、表
1−3において以下のように示される。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】 ブレーキパッドに中心を合わせて形成された研磨用被覆の2つの垂直なストラ
イプが設けられた、本発明により提供されたブレーキパッド(図1ないし図3参
照)で発生する騒音は、以下の表4ないし表6に示されている。
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】 このように、前述したデータは次のことを示している。まず、本発明によるブ
レーキパッドは、研磨前の段階において、いかなる騒音をも発生させない。これ
は研磨用被覆の特性によるものである。次に、本発明によるブレーキパッドは、
研磨後の段階において、ほとんど騒音を発生させない。これも研磨用被覆の特性
によるものである。また、本発明によるブレーキパッドは、ブレーキがだんだん
と効かなくなるフェード(fade)段階において、実質的に騒音を発生させな
い。これまた、研磨用被覆の特性によるものである。逆に言えば、リーディング
縁およびトレーリング縁に研磨用被覆を有するブレーキパッドは、研磨前の段階
で過剰な量の騒音を発生させていたことになる。
【0037】 望ましくは、本発明における研磨用被覆は、約20ないし50回の停止作動の
間、もつものとされる。本発明の特別な作動理論に拘束されることなく考えられ
ることは、この期間中に、ブレーキパッドとローターとの間には許容可能な研磨
関係が確立されるということである。
【0038】 これまでに説明してきたことは、本発明の原理の例示に過ぎない。当業者にと
っては、多くの変更例や改変例が容易に考えられよう。したがって、本発明を、
前述した構成や過程そのものに限定して考えるべきでない。特許請求の範囲によ
って決められる範囲内には、本発明の多くの適正な変更例や等価物が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一つの実施の形態によるブレーキパッドの斜視図である。
【図2】 図1に図示したブレーキパッドの平面図である。
【図3】 図2に図示したブレーキパッドの端面図である。
【図4】 本発明の第一の代替的な実施の形態によるブレーキパッドの斜視図である。
【図5】 図4に図示したブレーキパッドの平面図である。
【図6】 図5に図示したブレーキパッドの端面図である。
【図7】 本発明の第二の代替的な実施の形態によるブレーキパッドの斜視図である。
【図8】 図7に図示したブレーキパッドの平面図である。
【図9】 図8に図示したブレーキパッドの端面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ストーンサイファー,マイケル アメリカ合衆国ジョージア州30628,コル バート,キングストン・ロード 258 Fターム(参考) 3J058 AA53 AA62 BA21 BA73 CA42 DE20 EA12 EA13 EA32 FA01 【要約の続き】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な反摩擦材料とともに使用され、摩擦面を有してい
    るブレーキ要素であって、該摩擦面が、互いに対して間隔をおかれており且つ前
    記反摩擦材料の回転方向に対して実質的に垂直な第1および第2の側部縁と、互
    いに対して間隔をおかれており且つ前記反摩擦材料の回転方向に対して実質的に
    平行な第3および第4の側部縁と、該摩擦面の少なくとも一部分に配置された研
    磨用被覆とを有している、ブレーキ要素において、前記第1および第2の側部縁
    の少なくとも一方には前記研磨用被覆が施されないようになされている、ブレー
    キ要素。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブレーキ要素において、 前記研磨用被覆が、前記反摩擦材料の表面不規則部分を研磨して除去可能とな
    されている、ブレーキ要素。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のブレーキ要素において、 前記研磨用被覆が、前記第3の側部縁から前記第4の側部縁まで延びている、
    ブレーキ要素。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のブレーキ要素において、 前記研磨用被覆が、前記反摩擦材料との間に研磨関係を確立するプロセスにて
    騒音を発生させないようになされている、ブレーキ要素。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のブレーキ要素において、 前記第1および第2の側部縁のいずれにも前記研磨用被覆が施されないように
    なされている、ブレーキ要素。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のブレーキ要素において、 前記研磨用被覆が、前記摩擦面の実質的に中心に位置する部分に配置されてい
    る、ブレーキ要素。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のブレーキ要素において、 前記研磨用被覆が、少なくとも1本の細長いストライプの形態で前記摩擦面に
    配置されており、該ストライプが、前記反摩擦材料の回転方向に対して実質的に
    垂直である、ブレーキ要素。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のブレーキ要素において、 前記研磨用被覆が、前記第3の側部縁から前記第4の側部縁まで延びている、
    ブレーキ要素。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のブレーキ要素において、 前記摩擦面に2本の前記ストライプが配置されている、ブレーキ要素。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のブレーキ要素において、 前記研磨用被覆が、接着剤、研磨剤、充填剤、染料剤、水およびこれらの混合
    物からなるグループから選択された構成要素を含んでいる、ブレーキ要素。
JP2000560378A 1998-07-14 1999-07-13 ブレーキパッドの研磨用被覆 Expired - Fee Related JP4509381B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/115,128 US6167992B1 (en) 1998-07-14 1998-07-14 Abrasive coating on brake pads
US09/115,128 1998-07-14
PCT/US1999/015767 WO2000004301A1 (en) 1998-07-14 1999-07-13 Abrasive coating on brake pads

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002520560A true JP2002520560A (ja) 2002-07-09
JP4509381B2 JP4509381B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=22359454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000560378A Expired - Fee Related JP4509381B2 (ja) 1998-07-14 1999-07-13 ブレーキパッドの研磨用被覆

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6167992B1 (ja)
EP (1) EP1097312B1 (ja)
JP (1) JP4509381B2 (ja)
KR (1) KR100580590B1 (ja)
AT (1) ATE261554T1 (ja)
DE (1) DE69915483T2 (ja)
ES (1) ES2216539T3 (ja)
WO (1) WO2000004301A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016529359A (ja) * 2014-04-17 2016-09-23 テーエムデー フリクション サービシス ゲーエムベーハー 摩擦ライニングの熱処理方法及び装置

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6167992B1 (en) 1998-07-14 2001-01-02 Alliedsignal Inc. Abrasive coating on brake pads
JP2000179616A (ja) * 1998-12-11 2000-06-27 Daido Metal Co Ltd 摺動部材
DE10041294B4 (de) * 2000-08-23 2008-06-19 Tmd Friction Gmbh Bremsbacke
US6499571B1 (en) * 2001-06-07 2002-12-31 Meritor Heavy Vehicle Technology, Llc Brake pad with improved green performance
DE10201059B4 (de) * 2002-01-14 2006-08-24 Federal-Mogul Friction Products Gmbh Reibbelag und Verfahren zur Herstellung
WO2003106107A1 (en) * 2002-06-14 2003-12-24 Brake Tru, Inc. Brake resurfacer and methods of resurfacing a brake rotor and drum
JP2004211888A (ja) * 2002-12-24 2004-07-29 Inventio Ag ケーブルを制動するブレーキシュー
US7320386B2 (en) * 2003-01-03 2008-01-22 Federal Mogul World Wide, Inc. High friction brake shoe assembly
US20070240941A1 (en) * 2005-12-21 2007-10-18 Daniel Fischer Brake shoe for use in elevator safety gear
US8689671B2 (en) 2006-09-29 2014-04-08 Federal-Mogul World Wide, Inc. Lightweight armor and methods of making
DE102007014861C5 (de) 2007-03-26 2024-06-20 Siemens Gamesa Renewable Energy Service Gmbh Verbindung von Bauteilen einer Windenergieanlage
US20090145702A1 (en) * 2007-12-06 2009-06-11 Kelsey-Hayes Company Brake pad for a vehicle disc brake assembly
US8863917B2 (en) * 2008-10-03 2014-10-21 Federal-Mogul Products, Inc. Friction material for brakes
CN102449098B (zh) 2009-06-01 2015-07-15 日立化成株式会社 摩擦材料组合物、使用该组合物的摩擦材料以及摩擦部件
DE102012203760A1 (de) * 2012-03-09 2013-09-12 Robert Bosch Gmbh Reibbremsbelag
CN103591197B (zh) * 2013-10-21 2015-12-23 芜湖东正汽车工业有限公司 一种散热型耐磨刹车片
EP3445990B1 (en) * 2016-04-18 2020-04-29 Volvo Truck Corporation Structured brake disc
KR101894447B1 (ko) * 2016-05-31 2018-09-04 상신브레이크 주식회사 알칼리금속 티타네이트의 코팅방법 및 코팅 복합체
US9982729B2 (en) * 2016-06-21 2018-05-29 Nissan North America, Inc. Brake pad
US9982730B2 (en) * 2016-06-21 2018-05-29 Nissan North America, Inc. Brake pad
US11428281B2 (en) 2019-08-29 2022-08-30 Robert Bosch Llc Brake pad with surface coating
US12025198B2 (en) 2021-03-30 2024-07-02 Robert Bosch Gmbh Antimony free and copper free ceramic friction material composition

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04114084A (ja) * 1990-09-01 1992-04-15 Sumitomo Electric Ind Ltd ディスクブレーキ用摩擦材
JPH05164158A (ja) * 1991-12-11 1993-06-29 Toyota Motor Corp ディスクブレーキ用ブレーキパッド
JPH06511069A (ja) * 1991-06-13 1994-12-08 テクスタール ゲゼルシヤフト ミツト ベシュレンクテル ハフツング 摩擦ライニング及び摩擦ライニングの製法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE346598B (ja) 1967-09-09 1972-07-10 Abex Pagid Reibbelaege
US3899050A (en) 1971-07-06 1975-08-12 Textar Gmbh Lining for brake shoes
US3990543A (en) * 1974-12-23 1976-11-09 General Motors Corporation Brake lining conditioning means
JPS5296189U (ja) * 1976-01-19 1977-07-19
US4029181A (en) * 1976-05-17 1977-06-14 Nathanial Henry Lewis Capillary action brake shoe
JPS5531021U (ja) * 1978-08-19 1980-02-28
JPS6035930U (ja) 1983-08-20 1985-03-12 トキコ株式会社 デイスクブレ−キ用摩擦パツド
US4926978A (en) * 1989-05-25 1990-05-22 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Friction pad for use with disc brake
US5816901A (en) 1993-04-09 1998-10-06 Sirany; Dallas R. Method of resurfacing a vehicles's braking rotors and drums
US5482742A (en) * 1993-07-22 1996-01-09 Akebono Brake Systems Engineering Center, Inc. Method for reducing green roughness of a brake system during wear-in period
AU2280695A (en) * 1994-04-07 1995-10-30 Dallas R. Sirany Method and apparatus for conditioning braking surface
US5794740A (en) * 1996-08-23 1998-08-18 Westinghouse Air Brake Company Dual type composition brake block specifically designed for use in predetermined type brake systems
US5971113A (en) * 1997-03-10 1999-10-26 Alliedsignal Inc. Coated friction pad for brake assembly
US5788027A (en) 1997-06-06 1998-08-04 Westinghouse Air Brake Company Trim shoe
US6167992B1 (en) 1998-07-14 2001-01-02 Alliedsignal Inc. Abrasive coating on brake pads

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04114084A (ja) * 1990-09-01 1992-04-15 Sumitomo Electric Ind Ltd ディスクブレーキ用摩擦材
JPH06511069A (ja) * 1991-06-13 1994-12-08 テクスタール ゲゼルシヤフト ミツト ベシュレンクテル ハフツング 摩擦ライニング及び摩擦ライニングの製法
JPH05164158A (ja) * 1991-12-11 1993-06-29 Toyota Motor Corp ディスクブレーキ用ブレーキパッド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016529359A (ja) * 2014-04-17 2016-09-23 テーエムデー フリクション サービシス ゲーエムベーハー 摩擦ライニングの熱処理方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1097312B1 (en) 2004-03-10
JP4509381B2 (ja) 2010-07-21
WO2000004301A1 (en) 2000-01-27
KR20010071901A (ko) 2001-07-31
ATE261554T1 (de) 2004-03-15
KR100580590B1 (ko) 2006-05-16
DE69915483D1 (de) 2004-04-15
US6167992B1 (en) 2001-01-02
ES2216539T3 (es) 2004-10-16
DE69915483T2 (de) 2005-02-03
EP1097312A1 (en) 2001-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002520560A (ja) ブレーキパッドの研磨用被覆
KR100502487B1 (ko) 브레이크 조립체용 코팅식 마찰패드
US3899050A (en) Lining for brake shoes
JP2008163178A (ja) ブレーキ用摩擦材
JP5358070B2 (ja) 摩擦材
US6585089B1 (en) Coated brake pad and method for smoothing rotor surface and method of manufacture
KR20180032598A (ko) 마찰재
JP2009227768A (ja) 摩擦材
EP0882905B1 (en) Brake shoe for reconditioning the tread of a railway vehicle wheel
EP1017540B1 (en) An abrasive means and a grinding process
JP2006206785A (ja) 摩擦材
JP5691125B2 (ja) 摩擦材組成物、これを用いた摩擦材及び摩擦部材
CN110678529A (zh) 摩擦件
US20200001431A1 (en) Abrasive article having a core including a composite material
US2201191A (en) Friction material
JP3223719B2 (ja) 非石綿系摩擦材
JP2001311071A (ja) 非石綿系摩擦材
JP2008189791A (ja) 摩擦材
WO2019230673A1 (ja) 摩擦材及び摩擦材組成物
JP5276747B1 (ja) 回転砥石及びその製造方法
JP5519142B2 (ja) 摩擦部材及びブレーキ装置
JP2006153136A (ja) 摩擦装置
KR20100003020A (ko) 자동차 브레이크 패드용 마찰재
JP2017036344A (ja) ブレーキ摩擦材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100428

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees