JP2002519343A - オキシイミダゾールを調製するための方法 - Google Patents

オキシイミダゾールを調製するための方法

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JP2002519343A
JP2002519343A JP2000557237A JP2000557237A JP2002519343A JP 2002519343 A JP2002519343 A JP 2002519343A JP 2000557237 A JP2000557237 A JP 2000557237A JP 2000557237 A JP2000557237 A JP 2000557237A JP 2002519343 A JP2002519343 A JP 2002519343A
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ダーワクター、ジェイ・ロバート
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サルスバリー・ケミカルス・インコーポレーテッド
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D235/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, condensed with other rings
    • C07D235/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, condensed with other rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07D233/66Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
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Abstract

(57)【要約】 式(1)で示されるイミダゾロンおよびその薬学的に許容し得る塩の調製方法を開示している。当該方法は、式(2)のα−アシルアミノニトリルを、式HAで示される有機酸もしくは無機酸で、非水溶媒中、式R−OH(RはC5〜C12アルキル基、C5〜C12アルケニル基、C3〜C12シクロアルキル基、ポリアルキレンエーテル、ポリアルキレンチオエーテル、または置換されてないか、少なくとも一のC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、もしくはハロで置換されたアリール基である)で示されるアルコールの存在下で処理することを含む。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [発明の分野] 本発明は、環の2位および5位に置換基を有するオキシイミダゾロンを調製す
るための方法に関する。より詳細には、本発明は、1,3−(2,5−ジ置換)
オキシイミダゾール−4−オン化合物およびその薬学的に許容し得る塩を調製す
るための方法に関する。
【0002】 [発明の背景] 米国特許第4,709,036号は、式
【化5】 (ここでArは置換もしくは未置換の芳香族もしくはヘテロ芳香族基であり、R
1およびR2はアルキル基もしくは共に結合してシクロアルキル基である)で示さ
れる除草剤の2−(4,4−ジ置換−5−オキソ−2−イミダゾリン−2−イル
)安息香酸を開示している。これらイミダゾロンは、式
【化6】 (ここでAr、R1およびR2は上記規定どおりである)で示される∝−アミドニ
トリルの環化により調製される。
【0003】 式1aの化合物は、除草剤として有効であることが証明されており、更にアン
ギオテンシンのアンタゴニストとしての同イミダゾロンの使用が実証されている
。例えば米国特許第5,424,450号を参照のこと。
【0004】 薬学的に活性なイミダゾロンを製造する方法において、アミドニトリルの環化
は、無水条件下0〜130℃の温度で、過剰のハロゲン化水素で飽和にされた塩素
化炭化水素溶媒中で行われる。
【0005】 Verschaveら, Tetrahedron, 40, 2395-04 (1984)は、上記式1(Arはフェニ
ル基であり、R1はメチル基、R2は3−メトキシフェニル基である)の化合物が
、塩化水素およびo−ジクロロベンゼンの存在下で(加熱して)、式2(Ar、
R1およびR2は上記規定どおりである)のニトリルの環化により形成され得るこ
とを開示している。同じ溶媒中でのニトリル環化に関する、Oniciuら, Rev Rhom
Chim, 37 (3), 407-09 (1992)およびRoes terら, Bull Soc Chim France, 1967
(12), 4624-31を参照のこと。
【0006】 Shiriaら, J Synthetic Org Chem Japan, 31 (1), 88-93 (1973)は、式1(A
rはアリール基、アルキル基およびアラルキル基であり、R1およびR2はアルキ
ル基を含む)の化合物を調製する方法を開示している。この方法は、式2(置換
基は上記規定どおりである)で示されるニトリルの環化を含み、このような環化
は、メタノールもしくはエタノールと塩化水素とともにクロロホルム溶液中で行
われる。同様の反応に関する、上記米国特許第5,424,450号およびWO 91/14,679
を参照のこと。
【0007】 EP 0 789 019 A1は、式2(Arはアルキル基を含み、R1およびR2は置換さ
れた炭素原子とともに炭素環を形成する)のアミドニトリルの環化を開示してい
る。この環式化合物は、4−オキソイミダゾロンおよびその塩である。意義深い
ことに、この環化は、この反応の溶媒としても作用し得る強酸、例えば低級アル
コールの無水溶液中の塩化水素の作用によって起こる。「低級アルコール」は、
明細書中でC1〜C4アルコールと規定され、更にメタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノールおよびイソプロピルアルコールと規定される。
【0008】 EP 0 789 019 A1は、所望の環状化合物を製造することはできるが、当該化合
物の収率は思ったほど高くない。従って、化合物の製造収率の高い、他の方法が
望まれている。
【0009】 [概要] 式
【化7】 (ここで、R1およびR2は同じでも異なっていてもよく、C1〜C6アルキル基
、C2〜C6アルケニル基、C1〜C6シクロアルキル基、置換されてないかC
1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基およびハロから成る群より選択さ
れる少なくとも一の置換基で置換されたアリール基、または置換されてないかC
1〜C6アルキル基もしくはハロで置換されたヘテロアリール基であるか; あるいはR1およびR2は、イミダゾロン環上の炭素原子とともに、飽和もしくは
少なくともモノ不飽和である3〜7員の炭素環もしくはヘテロ環を形成する; R3は、C1〜C6アルキル基、C2〜C6アルケニル基、C3〜C6シクロア
ルキル基、置換されてないかC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基お
よびハロから成る群より選択される少なくとも一の置換基で置換されたアリール
基、または置換されてないかC1〜C6アルキル基もしくはハロで置換されたヘ
テロアリール基であり;A-は、有機酸もしくは無機酸の陰イオンである) で示されるイミダゾロンおよびその薬学的に許容し得る塩の調製方法が、開示さ
れている。この方法は、式
【化8】 (ここで、R1、R2およびR3は上記定義どおりである)で示される∝−アシル
アミノニトリルを、式HA(Aは上述のとおりである)で示される有機酸もしく
は無機酸と、非水溶媒中で、式R−OH(RはC5〜C12アルキル基、C5〜C
12アルケニル基、C3〜C12シクロアルキル基、ポリアルキレンエーテル、ポリ
アルキレンチオエーテル、または置換されてないか少なくとも一のC1〜C6ア
ルキル基、C1〜C6アルコキシ基もしくはハロで置換されたアリール基である
)で示されるアルコールの存在下で処理することを含む。
【0010】 [好ましい態様の説明] 以下の説明において、以下の定義を適用する: 「C1〜C6アルキル基」という用語は、1〜6の炭素原子を有する、一価の
直鎖状もしくは分枝状炭化水素基を意味し、例えばメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n
−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、1,2−ジ
メチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基などを含む。
【0011】 「C5〜C12アルキル基」という用語は、5〜12の炭素原子を有する、一価の
直鎖状もしくは分枝状炭化水素基を意味し、例えばペンチル基、イソペンチル基
、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、1,2−ジメチルブチル基、2,2−ジメ
チルブチル基、2−エチルブチル基、n−ヘプチル基、2,2,3−トリメチル
ブチル基、2,3,3−トリメチルブチル基、2−メチル−3−エチルブチル基
、2−エチル−3−メチルブチル基、n−オクチル基、2,2,3,3−テトラ
メチルブチル基、2,2−ジメチル−3−エチルブチル基、2−エチル−3,3
−ジメチルブチル基、n−ノニル基、2,2,3,3−テトラメチルペンチル基
、n−デシル基、2,2,3,3−テトラメチルヘキシル基、n−ウンデシル基
などを含む。
【0012】 「C2〜C6アルケニル基」という用語は、2〜6の炭素原子を有する、一価
の直鎖状もしくは分枝状炭化水素基を意味し、例えばビニル基、1−プロペニル
基、アリル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1−ペン
テニル基、2−ペンテニル基、2−メチル−2−ペンテニル基、1−ヘキセニル
基、2−メチル−2−ペンテニル基などを含む。
【0013】 「C5〜C12アルケニル基」という用語は、5〜12の炭素原子を有する、一価
の直鎖状もしくは分枝状炭化水素基を意味し、例えば1−ペンテニル基、2−ペ
ンテニル基、2−メチル−2−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−メチル−
2−ペンテニル基、1−ヘプテニル基、2−メチル−2−ヘキセニル基、1−オ
クテニル基、2−メチル−2−ヘプテニル基、1−デセニル基、2−メチル−2
−ノネニル基などを含む。
【0014】 「C3〜C7シクロアルキル基」という用語は、トータル3〜7の環上の炭素
原子を有する、一価の未置換もしくはC1〜C6アルキル置換の炭素環炭化水素
を意味し、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、2−
メチルシクロペンチル基、シクロヘキシル基などを含む。
【0015】 「C5〜C12シクロアルキル基」という用語は、トータル5〜12の環上の炭素
原子を有する、一価の未置換もしくはC5〜C12アルキル置換の炭素環炭化水素
を意味し、例えばシクロペンチル基、2−メチルシクロペンチル基、シクロヘキ
シル基、2−メチルシクロヘキシル基、シクロヘプチル基、2−メチルシクロヘ
プチル基、シクロオクチル基、2−メチルシクロオクチル基などを含む。
【0016】 「置換されてないかC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基およびハ
ロから成る群より選択される少なくとも一の置換基で置換されたアリール基」と
いう用語は、置換されてないか、または上述のC1〜C6アルキル基、メトキシ
基、プロポキシ基、フルオロ基、クロロ基などで示される一以上の基で置換され
たフェニル基もしくはナフチル基を意味する。
【0017】 「置換されてないかC1〜C6アルキル基もしくはハロで置換されたヘテロア
リール基」という用語は、置換されてないか、または上述のC1〜C6アルキル
基もしくはフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードから成る群より選択されるハ
ロで示される一以上の置換基で置換された、フラニル基、チオフェニル基、ピロ
リル基、ピラニル基、ピリジニル基などを意味する。
【0018】 「ポリアルキレンエーテル」という用語は、一般式H[O(CH2)n]y -(nは2
〜12の整数、yは1〜1000の整数である)で示される化合物を意味する。
【0019】 「ポリアルキレンチオエーテル」という用語は、硫黄原子により置換された少
なくとも一の酸素原子を鎖上に有する、上述のポリアルキレンエーテル化合物を
意味する。
【0020】 以下の説明において、本発明に従って行われる方法は、式HAで示される「強
酸」と時々称される酸を利用する。これら酸には、有機酸もしくは無機酸を含む
。前者は、少なくとも一のハロ基で置換された酢酸、置換されてないかC1〜C
6アルキル基もしくはアリール基で置換されたクエン酸、ギ酸、およびスルホン
酸などにより示される酸である。後者は、ハロゲン化水素(フッ化水素、塩化水
素など)、硫酸、リン酸などにより示される。
【0021】 本発明は、式
【化9】 (ここで、R1およびR2は同じでも異なっていてもよく、C1〜C6アルキル基
、C2〜C6アルケニル基、C3〜C6シクロアルキル基、置換されてないかC
1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基およびハロから成る群より選択さ
れる少なくとも一の置換基で置換されたアリール基、または置換されてないかC
1〜C6アルキル基もしくはハロで置換されたヘテロアリール基であるか; あるいはR1およびR2は、イミダゾロン環上の炭素原子とともに、飽和もしくは
少なくともモノ不飽和である3〜7員の炭素環もしくはヘテロ環を形成する; R3は、C1〜C6アルキル基、C2〜C6アルケニル基、C3〜C6シクロア
ルキル基、置換されてないかC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基お
よびハロから成る群より選択される少なくとも一の置換基で置換されたアリール
基、または置換されてないかC1〜C6アルキル基もしくはハロで置換されたヘ
テロアリール基であり;Aは、有機酸もしくは無機酸の陰イオンである) で示される、置換されたイミダゾロンおよびその薬学的に許容し得る塩を調製す
る方法である。
【0022】 イミダゾロン(遊離塩基)およびその薬学的に許容し得る塩において、R1お
よびR2は同じでも異なっていてもよく、C1〜C3アルキル基であることが好
ましく、最も好ましくはメチル基もしくはエチル基であり、あるいはR1および
R2は、環上の炭素原子とともに、スピロシクロペンチル基もしくはスピロシク
ロヘキシル基を形成することが好ましく、最も好ましくはスピロシクロペンチル
基を形成する。
【0023】 好ましくは、R3はC1〜C6アルキル基であり、最も好ましくはn−プロピ
ル基もしくはn−ブチル基である。
【0024】 本発明の方法で形成される特に好ましいイミダゾロンは、式
【化10】 (ここでAは上記定義どおりである)で示される。
【0025】 イミダゾロン化合物およびその薬学的に許容し得る塩を調製する方法は、式
【化11】 (ここでR1、R2およびR3は、イミダゾロン化合物の上記規定どおりである)
で示される∝−アミドニトリルの環化を含む。これら化合物は、先行技術におい
て周知であり、その調製は幾つかの特許および文献に開示されている。例えば、
米国特許第5,424,450号を参照のこと。
【0026】 本発明による出発物質∝−アミドニトリルにおいて、R1およびR2は同じでも
異なっていてもよく、C1〜C3アルキル基であることが好ましく、最も好まし
くはメチル基もしくはエチル基である。
【0027】 好ましくは、R3はC1〜C6アルキル基であり、最も好ましくはn−プロピ
ル基もしくはn−ブチル基である。
【0028】 本発明の方法において、∝−アミドニトリル(式2)の実質的に無水溶液を、
式ROH(RはC5〜C12アルキル基、C5〜C12アルケニル基、C5〜C12シ
クロアルキル基、ポリアルキレンエーテル、ポリアルキレンチオエーテル、また
は置換されてないか、少なくとも一のC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコ
キシ基もしくはハロで置換されたアリール基である)のアルコールおよび上述の
式HAで示される有機酸もしくは無機酸の存在下で加熱する。
【0029】 「実質的に無水」という用語は、溶液の構成成分、例えばアミドニトリル、ア
ルコールROH、酸HAおよび溶媒(アルコールROHと同じでない場合)が、
それぞれもしくは溶液に混合された状態で、環化反応および式1の化合物の形成
を妨害するような濃度で水を含有していないことを意味する。反応(環化)溶液
中の水の濃度は、1%未満が好ましく、0.5%未満が最も好ましい。
【0030】 上記定義された式ROHで示されるアルコールにおいて、Rはペンチル、イソ
ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、1,2−ジメチルブチル、2,2−ジ
メチルブチル、2−エチルブチル、n−ヘプチル、2,2,3−トリメチルブチ
ル、2,3,3−トリメチルブチル、2−メチル−3−エチルブチル、2−エチ
ル−3−メチルブチル、n−オクチル、2,2,3,3−テトラメチルブチル、
2,2−ジメチル−3−エチルブチル、2−エチル−3,3−ジメチルブチル、
n−ノニル、2,2,3,3−テトラメチルペンチル、n−デシル、2,2,3
,3−テトラメチルヘキシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、シクロペンチル
、2−メチルシクロペンチル、シクロヘキシル、2−メチルシクロヘキシル、シ
クロヘプチル、2−メチルシクロヘプチル、シクロオクチル、2−メチルシクロ
オクチル、分子量200〜1000のポリ(エチレンエーテル)オキシ、フェノキシお
よび∝−ナフトキシである。最も好ましくは、Rはn−ペンチル、n−ヘキシル
、n−ヘプチル、n−オクチル、2−メチルブチル、またはシクロヘキシルであ
る。
【0031】 アミドニトリルの環化が起こる溶液を形成するために使用する溶媒は、上述し
たとおり、アルコールROHであってもよいし、あるいは反応温度で液体であり
且つ環化反応を妨害しない、別の(実質的に無水)有機物質であってもよい。そ
ういうものとして、有機溶媒は、芳香族溶媒、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レンなどであってもよいし、任意にハロゲン化された炭化水素溶媒、例えばヘキ
サン、オクタン、モノクロロエタン、ジクロロエタンなどであってもよい。
【0032】 アミドニトリルの環化反応の温度は、約0℃〜約120℃、好ましくは約20℃〜1
00℃、最も好ましくは約25℃〜約50℃である。
【0033】 以下の実施例は、本発明を単に説明するためのものであって、本発明の範囲お
よび請求の範囲を限定するものと解してはならない。
【0034】 実施例 例1 500 mLの丸底フラスコにサーモウェル、窒素雰囲気、マグネチックスターリン
グおよび添加漏斗を装備する。このフラスコに、1−オクタノール中の11.9% H
Cl(235g溶液、28g HCl)を満たす。1−バレルアミドシクロペンタンカルボ
ニトリルのトルエン溶液(80.2g 84.1%カルボニトリル、67.4g、0.347モル
)を添加漏斗に満たす。温度を25℃に維持しながら、このカルボニトリル溶液を
酸性アルコールに約15分にわたって添加する。この添加が完了した後、当該反応
を16時間35〜45℃に温める。このスラリーを6℃に冷却し、濾過し、1−オクタ
ノール(2×50 mL)で洗って、82.35gの湿ったケークを得る。収率 82.35g
16.27% LOD=68.95gドライ(0.299モル)、86%収率。
【0035】 例2 500 mLの丸底フラスコにサーモウェル、窒素雰囲気、マグネチックスターリン
グおよび添加漏斗を装備する。このフラスコに、1−ヘキサノール中の12.2% H
Cl(229g溶液、28g HCl)を満たす。1−バレルアミドシクロペンタンカルボ
ニトリルのトルエン溶液(80.15g 84.1%カルボニトリル、67.4g、0.347モル
)を添加漏斗に満たす。温度を約35℃に維持しながら、このカルボニトリル溶液
を酸性アルコールに約25分にわたって添加する。この添加が完了した後、当該反
応を10時間35℃で維持し、その後、64時間室温に冷却する。このスラリーを氷浴
で冷却し、濾過し、1−ヘキサノール(2×50 mL)で洗って、67.2gを得る。
収率:67.2g(0.291モル)、94%収率。
【0036】 例3 1000 mLの丸底フラスコにサーモウェル、窒素雰囲気、マグネチックスターリ
ングおよび添加漏斗を装備する。このフラスコに、1−ペンタノール中の13.2%
HCl(212g溶液、27.9g HCl)を満たす。1−バレルアミドシクロペンタンカ
ルボニトリルのトルエン溶液(81.2g 94.1%カルボニトリル、69.3g、0.351
モル)を添加漏斗に満たす。温度を35〜40℃に維持しながら、このカルボニトリ
ル溶液を酸性アルコールに約10分にわたって添加する。この添加が完了した後、
当該反応を10時間35℃で維持し、その後、約8時間室温に冷却する。このスラリ
ーを氷浴で5℃に冷却し、濾過し、1−ペンタノール(2×50 mL)で洗って、
乾燥後、65.8gの物質(0.285モル)を91%収率で得る。
【0037】 例4 1000 mLの丸底フラスコにサーモウェル、窒素雰囲気、メカニカルスターリン
グおよび添加漏斗を装備する。このフラスコに、イソアミルアルコール中の10.9
% HCl(257.4g溶液、28g HCl)を満たす。1−バレルアミドシクロペンタン
カルボニトリルのトルエン溶液(80.37g 84.1%カルボニトリル、67-6g、0.3
48モル)を添加漏斗に満たす。温度を約35℃に維持しながら、このカルボニトリ
ル溶液を酸性アルコールに約30分にわたって添加する。この添加の間、発熱によ
り反応温度は49℃に上昇した。この添加が完了した後、当該反応を1時間35℃で
維持し、その後、約64時間室温に冷却する。このスラリーを氷浴で5℃に冷却し
、濾過し、イソアミルアルコール(2×50 mL)で洗って、67.99gの湿ったケー
ク(LOD 1.94%、収率 66.67g、0.289モル、83%収率)を得る。
【0038】 例5 1000 mLの丸底フラスコにサーモウェル、窒素雰囲気、メカニカルスターリン
グおよび添加漏斗を装備する。このフラスコに、シクロヘキサノール中の11.6%
HCl(249.4g溶液、28.9g HCl)を満たす。1−バレルアミドシクロペンタン
カルボニトリルのトルエン溶液(92.96g 94.1%カルボニトリル、69.7g、0.3
59モル)を添加漏斗に満たす。温度を約35℃に維持しながら、このカルボニトリ
ル溶液を酸性アルコールに約30分にわたって添加する。この添加が完了した後、
当該反応を16時間33℃で維持し、その後、一晩室温に冷却する。このスラリーを
氷浴で5℃に冷却し、濾過し、シクロヘキサノール(1×50 mL、1×100 mL)
で洗って、86.75gの湿ったケーク(LOD 23.6%、収率 66.28g、0.287モル、
80%収率)を得る。
【0039】 例6(比較) 1000 mLの丸底フラスコにサーモウェル、窒素雰囲気、メカニカルスターリン
グおよび添加漏斗を装備する。このフラスコに、1−プロパノール中の12.32%
HCl(227g溶液、28g HCl)を満たし、1−バレルアミドシクロペンタンカルボ
ニトリルのトルエン溶液(109.96g 85.3%カルボニトリル、93.8g、0.483モ
ル)を添加漏斗に満たし;定量的に移すために1−プロパノール(19.33g)を
使用する。温度を20〜24℃に維持しながら、このカルボニトリル溶液を酸性アル
コールに約10分にわたって添加する。この添加が完了した後、当該反応を6時間
30〜35℃に温め、その後、15時間室温に冷却する。このスラリーを氷浴で6℃に
冷却し、濾過し、1−プロパノール(2×50 mL)で洗い、フィルター上にドラ
イ吸収させて、80.33gの粗生成物(収率 80.33g、0.348モル、72%収率)を
得る。
【0040】 例7(比較) 1000 mLの丸底フラスコにサーモウェル、窒素雰囲気、メカニカルスターリン
グおよび添加漏斗を装備する。このフラスコに、1−プロパノール中の14.35%
HCl(195.1g溶液、28g HCl)を満たす。1−バレルアミドシクロペンタンカル
ボニトリルのトルエン溶液(132.2g 72%カルボニトリル、95.2g、0.490モル
)を添加漏斗に満たす。定量的に移すために1−プロパノール(30 mL)を使用
する。温度を20〜25℃に維持しながら、このカルボニトリル溶液を酸性アルコー
ルに約50分にわたって添加する。この添加が完了した後、当該反応を6時間30〜
41℃に温め、その後、15時間室温に冷却する。このスラリーを氷浴で4℃に冷却
し、濾過し、1−プロパノール(2×50 mL)で洗って、88.6gの粗生成物(LOD
4%;収率:85.1g、0.369モル、75%収率)を得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (ここで、R1およびR2は同じでも異なっていてもよく、C1〜C6アルキル基
    、C2〜C6アルケニル基、C1〜C6シクロアルキル基、置換されてないかC
    1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基およびハロから成る群より選択さ
    れる少なくとも一の置換基で置換されたアリール基、または置換されてないかC
    1〜C6アルキル基もしくはハロで置換されたヘテロアリール基であるか; あるいはR1およびR2は、イミダゾロン環上の炭素原子とともに、飽和もしくは
    少なくともモノ不飽和である3〜7員の炭素環もしくはヘテロ環を形成する; R3は、C1〜C6アルキル基、C2〜C6アルケニル基、C3〜C6シクロア
    ルキル基、置換されてないかC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基お
    よびハロから成る群より選択される少なくとも一の置換基で置換されたアリール
    基、または置換されてないかC1〜C6アルキル基もしくはハロで置換されたヘ
    テロアリール基であり;Aは、有機酸もしくは無機酸の陰イオンである) で示されるイミダゾロンおよびその薬学的に許容し得る塩の調製方法であって、
    式 【化2】 (ここで、R1、R2およびR3は、上記定義どおりである) で示される∝−アシルアミノニトリルを、式HA(Aは上述のとおりである)で
    示される有機酸もしくは無機酸と、非水溶媒中で、式R−OH(RはC5〜C12
    アルキル基、C5〜C12アルケニル基、C5〜C12シクロアルキル基、ポリアル
    キレンエーテル、ポリアルキレンチオエーテル、または置換されてないか少なく
    とも一のC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基もしくはハロで置換さ
    れたアリール基である)で示されるアルコールの存在下で処理することを含む方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法であって、前記酸が、ハロゲン化水素、
    硫酸およびリン酸から成る群より選択される無機酸である方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法であって、前記酸が、少なくとも一のハ
    ロゲンで置換された酢酸、置換されてないかC1〜C6アルキル基もしくはアリ
    ール基で置換されたクエン酸、ギ酸、およびスルホン酸から成る群より選択され
    る有機酸である方法。
  4. 【請求項4】 前記アルコールが、非水溶媒である請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 RがC5〜C12アルキル基である請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 ROHが1−オクタノール、1−ヘプタノール、1−ヘキサ
    ノールまたは1−ペンタノールである請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 R1およびR2が、イミダゾロン環上の炭素原子とともに、飽
    和もしくは少なくともモノ不飽和である3〜7員の炭素環を形成する請求項1記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 R1およびR2が、イミダゾロン環上の炭素原子とともに、シ
    クロペンタン環もしくはシクロヘキサン環を形成する請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 R3がC3〜C6アルキル基である請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 R3がn−ブチル基である請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 式 【化3】 (ここで、Aは有機酸もしくは無機酸の陰イオンである)で示されるイミダゾロ
    ンを調製する方法であって、式 【化4】 で示される∝−アシルアミノニトリルを、式HA(Aは上述のとおりである)で
    示される有機酸もしくは無機酸と、非水溶媒中で、式R−OH(RはC5〜C12
    アルキル基である)で示されるアルコールの存在下で処理することを含む方法。
  12. 【請求項12】 前記アルコールを非水溶媒として使用する請求項1記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 前記アルコールが、1−ペンタノールである請求項12記
    載の方法。
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