JP2002518452A - Hivの治療薬物の製造のための他の抗hiv薬と組み合わせた3’−アジド−2’,3’−ジデオキシウリジンの使用 - Google Patents

Hivの治療薬物の製造のための他の抗hiv薬と組み合わせた3’−アジド−2’,3’−ジデオキシウリジンの使用

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Abstract

(57)【要約】 3’−アジド−2’,3’−ジデオキシウリジン(CS−87)は、HIVの逆転写酵素領域の第70コドン(K→R、すなわち、リシン→アルギニン)におけるHIV−1中の一時的突然変異を誘導することが発見された。この発見に基づいて、逆転写酵素領域の第70コドン以外の位置におけるHIV−1中の突然変異を誘導する薬剤と組み合わせてまたはそれと交互にCS−87またはその薬学上許容される塩またはプロドラッグを、療法を必要とする患者に、投与することを包含する、HIVを治療する方法および組成物が提供される。本発明は、既知の抗HIV薬について発表された突然変異のパターンを参照するか、あるいは新しい薬剤についての突然変異のパターンを決定することによって、実施することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 1983年において、AIDSの病因学的原因はヒト免疫不全ウイルス(HIV )である
ことが決定された。1985年において、合成ヌクレオシド3'−アジド−3'−デオキ
シチミジン(AZT )はヒト免疫不全ウイルスの複製を阻害することが報告された
。それ以来、2',3'−ジデオキシイノシン(DDI )、2',3'−ジデオキシシチジ
ン(DDC )、および2',3'−ジデオキシ−2',3'−ジデヒドロチミジン(D4T )
はHIV に対して有効であることが証明された。細胞キナーゼにより5'−トリホス
フェートに対する細胞のリン酸化後、これらの合成ヌクレオシドをウイルスDNA
の成長する鎖の中に組込み、3'−ヒドロキシル基の不存在により連鎖停止を引き
起こす。それらはまたウイルス酵素の逆転写酵素を阻害することができる。
【0002】 3'−アジド−2',3'−ジデオキシウリジン(CS−87)は既知化合物である。そ
れは本来抗癌剤の合成における中間体として開示された。例えば、下記の文献を
参照のこと:米国特許第5,099,010 号;Lin 他、「J. Med. Chem. 」、26.16
91−1696(1983);Lin およびMancini 、「J. Med. Chem. 」、26、544 −54
8 ;およびColla 他、「Eur. J. Med. Chem. −Chim. Ther. 」、295 −30
1 (1985)。後に、この化合物は有意な抗HIV 活性を有し、毒性がAZT より低い
ことが発見された。米国特許第4,916,122 号(Chu およびSchinazi)参照。この
化合物は、また、ザ・ウェルカム・ファンデイション・リミテッド(The Well
come Foundation Limited )(EPA0,217,580A2号(実施例64、1987年4 月8 日
発行)参照)および英国特許出願第8622194 号(実施例64、1987年4 月15日発行
)により提出されたHIV の治療のための3'−アジド−2',3'−ジデオキシヌクレ
オシドの広い開示の中に含められた。ザ・ウェルカム・ファンデイションの出願
は、HIV に対して活性を示さないか、あるいは投与するには毒性過ぎる、読む者
にとって有用な化合物の同定を困難にする、かなり数の化合物をその開示の中に
含んだ。
【0003】 抗ウイルス剤の長期間の治療後に、HIV の薬剤耐性変異型を出現することがあ
る。薬剤耐性は、最も典型的には、ウイルス複製において使用される酵素、およ
び最も典型的にはHIV の場合において、逆転写酵素、プロテアーゼ、またはDNA
インテグラーゼをコードする遺伝子の突然変異により起こる。最近、主薬剤によ
り引き起こされる異なる突然変異を誘導する第2 、および多分第3 の抗ウイルス
化合物と、HIV に対する薬剤を組合わせるか、あるいはそれと交互に投与するこ
とによって、この化合物の効能は延長され、増強されたか、あるいは回復するこ
とができることが証明された。あるいは、この薬剤の薬物速度、生物分布、また
は他のパラメーターはこのような組合わせまたは交互の療法により変更可能であ
る。
【0004】 一般に、組合わせ療法はウイルスに対する多重の同時の圧力を誘導するので、
交互療法よりも典型的には好ましい。しかしながら、所定の薬剤によりHIV −1
ゲノムにおいてどのような突然変異が誘導されるか、突然変異が恒久的であるか
、あるいは一時的であるかどうか、あるいは突然変異したHIV −1 配列で感染し
た細胞が他の薬剤を組合わせてまたは交互に使用する療法に対して応答する方法
を予測することができない。これは、現代的抗ウイルス剤で処理した長期間の細
胞培養物における薬剤耐性の反応速度論についてのデータは少量であるという事
実により悪化する。
【0005】 Ronald Rooke 他(「Antimicrobial Agents and Chemotherapy」、May
1991、p. 988 −991 )は、薬剤の存在下にウイルスを一次分離し、そして薬
剤の圧力の不存在下に最初に分離された、HIV −1 の凍結試料が、AZT を添加し
たとき、効率よく複製できることを示すことによって、長期間の薬剤療法を受け
ている患者からHIV −1 のAZT 耐性変異型を分離することを記載している。彼ら
の発見は、HIV −1 の2 つの分離株がAZDUに対する感受性を示すことを開示する
【0006】 より多くの抗HIV 薬がHIV 感染患者の治療に商業的に導入されているので、発
生する不可避な耐性パターンの間に低い力価のウイルスを維持するために種々の
薬剤に患者は暴露される。抗ウイルス薬はウイルス集団に対する選択的圧力を変
更するので、これは真実である。前もって存在する「耐性」変異型は野生型競合
因子に優る成長利点を有する。複製の進行が可能である場合、耐性ウイルスの数
は野生型ウイルスに関して増加するであろう。ウイルス薬耐性の出現は、HIV 感
染患者における現在の抗ウイルス療法の養生法の成功のために中心的問題として
認識されている。患者は究極的に多薬剤耐性HIV を発生することがあり、このHI
V はある範囲の抗HIV 薬に対して強い感受性を示さないウイルスのインカルシト
ラント(incalcitrant)型である。多薬剤耐性型のHIV を有する患者は特に治療
が困難であり、将来において数が多くなるであろう。多薬剤耐性型のHIV を有す
る患者を治療する化合物および方法を同定することが、現在の抗ウイルス療法の
目標である。
【0007】 本発明の目的は、HIV −1 においてCS−87が誘導する突然変異のパターンに基
づいて、HIV 治療のためのCS−87の最適な投与を決定することである。 本発明の他の目的は、CS−87単独の投与に優る利点または改良された薬物速度
、生物分布、代謝、耐性または他のパラメーターを示す、HIV 感染患者を治療す
るための、CS−87を含む方法および組成物を提供することである。
【0008】 また、本発明の目的は、短い投与期間および延長した期間にわたってCS−87の
効能を改良することである。 本発明の他の目的は、CS−87が投与された患者において、CS−87に対するHIV
−1 の感受性を評価することである。 また、本発明の目的は、有効HIV 治療量のCS−87またはそのプロドラッグまた
は塩を投与することを包含する、多薬剤耐性型のHIV を有する患者を治療する方
法を提供することである。
【0009】 なお本発明の他の目的は、ウイルスに対してCS−87と相乗的に作用する第2 化
合物と組み合わせてまたはそれと交互にCS−87を投与する、HIV 感染患者を治療
する方法および組成物を提供することである。 なお本発明の他の目的は、HIV の逆転写酵素領域の第70コドン以外の位置にお
けるHIV 中の突然変異を誘導する第2 化合物と組み合わせてまたはそれと交互に
CS−87を投与する、HIV 感染患者を治療する方法および組成物を提供することで
ある。
【0010】 本発明のそれ以上の目的は、HIV 感染患者の治療のためのCS−87の投与の効能
を増加する薬学上のプロドラッグおよび組成物を提供することである。 本発明の他の目的は、CS−87耐性HIV −1 を検出する方法およびキットを提供
することである。 CS−87はHIV −1 の逆転写酵素領域の第70コドン(K →R 、すなわち、リシン
→アルギニン)におけるHIV −1 中の一時的突然変異を誘導することが発見され
た。この発見に基づいて、逆転写酵素領域の第70コドン以外の位置におけるHIV
−1 中の突然変異を誘導する薬剤と組み合わせてまたはそれと交互にCS−87また
はその薬学上許容される塩またはプロドラッグを、療法を必要とする患者に、投
与することを包含する、HIV を治療する方法が提供される。本発明は、既知の抗
HIV 薬について発表された突然変異のパターンを参照するか、あるいは新しい薬
剤についての突然変異のパターンを決定することによって、実施することができ
る。
【0011】 CS−87により誘導される突然変異は一時的であることが発見されたことは、驚
くべきことであった。これは異常でありかつCS−87を使用する長期間の治療を可
能とする。なぜなら、突然変異したウイルスは、経時的にCS−87に暴露されると
、薬剤に対する耐性が増加している、素朴なウイルスに変換して戻るからである
【0012】 こうして、HIV に対して好都合な治療効果を達成する逆転写酵素領域の第70コ
ドンにおいて突然変異を誘導しない、1 またはそれ以上の抗ウイルス剤と組み合
わせて、CS−87を投与することができる。ある場合において、増強された治療効
果はいずれの薬剤単独の投与によっても達成されない。好ましいが、必要ではな
い態様において、組み合わせまたは交互における2 またはそれ以上の薬剤の投与
の効果は相乗的である。
【0013】 1 つの好ましい態様において、CS−87はプロテアーゼインヒビターと組み合わ
せて投与される。特定の態様において、CS−87は下記の成分と組合わせてまたは
それと交互に投与される:インジナヴィール(Crixivan)、ネルフィナヴィール
([3S−2 (2S*,3S*),3 −アルファ,4 −a −ベータ,8a−ベータ−]]−
N −(1 ,1 −ジメチルエチル)デカヒドロ−2 −)2 −ヒドロキシ−3 −[(
3 −ヒドロキシ−2 −メチルベンゾイル)アミノ]−4 −(フェニルチオ)ブチ
ル]−3 −イソキノリンカルボキサミドモノ−メタンスルホネート)(Viracept
)、サクイナヴィール(Invirase)、または141W94(アンプレナヴィール;(S)
−テトラヒドロフラン−3 −イル−N −[(1S,2R)−3 −[N −[(4 −アミ
ノフェニル)スルホニル]−N −イソブチルアミノ]−1 −ベンジル−2 −ヒド
ロキシプロピル]カルバメート;リトナヴィールまたはABT −378 (N −(4 (
S )−(2 (2 ,6 −ジメチルフェノキシ)−アセチルアミノ)−3 (S )−ヒ
ドロキシ−5 −フェニル−1 (S )−ベンジルペンチル)−3 −メチル−2 (S
)−(2 −オキソ(1 ,3 −ジアザペルヒドロキシニル)ブタンアミン。
【0014】 他の好ましい態様において、CS−87は、下記のものを包含するヌクレオシドア
ナローグと組合わせてまたはそれと交互に投与される:(-) およびラセミFTC 、
3TC 、D4T 、DDI 、DDC 、またはアバカヴィール(1592U89 )これは(1S,4R)
−4 −[2 −アミノ−6 −シクロプロピル−アミノ)−9H−プリン−9 −イル]
−2 −シクロペンテン−1 −メタノールスクシネート;または下記のものを包含
するヌクレオチドアナローグと組み合わせてまたはそれと交互に投与される:ア
デフォヴィールまたはPMPA。
【0015】 他の態様において、CS−87はヌクレオシド逆転写酵素インヒビター、例えば、
下記のものと組み合わせてまたはそれと交互に投与される:DMP −266 (エファ
ヴィレンズ;1 ,4 −ジヒドロ−2H−3 ,1 −ベンゾキサジン−2 −オン);デ
ラヴィルジン(1 −[3 −(1 −メチル−エチル)アミノ]−2 −ピリジニル−
4 −[[5 −[(メチルスルホニル)アミノ]−1H−インドール−2 −イル]カ
ルボニル]−,モノエタンスルホネート)、またはネヴィラピン。
【0016】 他の態様において、CS−87をHIV インテグラーゼインヒビターまたはケモカイ
ンインヒビターまたは融合インヒビターと組み合わせてまたはそれと交互に投与
する。 一般に、交互療法において、各薬剤の有効投与量は系統的に添加され、これに
対して組み合わせ療法において、2 またはそれ以上の薬剤の有効投与量は一緒に
投与される。投与量は各薬剤の吸収、生物分布、代謝および分泌の速度のような
因子ならびにこの分野において知られている他の因子に依存するであろう。投与
量の値はまた軽減すべき症状の発病度とともに変化することに注意すべきである
。任意の特定の被検体について、特定の投与の養生法およびスケジュールは個々
の要求および組成物を投与するか、あるいはその投与を監督する人の職業的判断
に従い経時的に調節すべきである。ヌクレオシド誘導体(例えば、D4T 、DDI お
よび3TC )またはプロテアーゼインヒビター、例えば、ネルフィナヴィールおよ
びインジナヴィールを包含する、抗HIV 化合物の適当な投与範囲の例は、科学的
文献およびPhysicians Desk Reference の中に見出される。本明細書に記載す
る他の化合物の適当な投与量範囲の多数の例は、また、公衆用文献の中に見出さ
れるか、あるいは既知手順を使用して同定することができる。これらの投与量範
囲は必要に応じて所望の結果を達成するように変更することができる。
【0017】 開示される組み合わせおよび交互の養生法は、HIV 感染および他の関係する症
状、例えば、AIDS関係症候群(ARC )、持続汎発性リンパ節疾患(PGL )、AIDS
関係神経学的症状、抗HIV 抗体陽性およびHIV 陽性症状、カポージ肉腫、血小板
減少症プルプレアおよび日和見性感染の予防および治療において有効である。さ
らに、これらの化合物または処方物は、抗HIV 抗体陽性または抗HIV 抗原陽性で
あるか、あるいはHIV に暴露された個体において、臨床的病気の進行を防止また
は遅延するために予防的に使用することができる。
【0018】 重要なことには、また、CS−87およびそのプロドラッグおよび薬学上許容され
る塩は多薬剤耐性型のHIV に対して活性である(野生型ウイルスにおける薬剤の
多くて5倍より低い、好ましくは野生型ウイルスにおける薬剤の4 、3 または2
倍であるEC50(また、本明細書においてIC50と呼ぶ))ことが発見された。本明
細書において使用するとき、多薬剤耐性HIV は下記の特性の少なくとも1 つを有
すると我々は定義する:(i )薬剤耐性株はAZT およびD4T に対して遺伝子型的
に耐性である(野生型ウイルスよりも同一細胞系統において5 倍より大きく耐性
、より典型的には、10、50または100 倍耐性である);(ii)薬剤耐性株は3TC
および(-) およびラセミFTC に対する遺伝子型的に耐性である;(iii )薬剤耐
性株は逆転写酵素領域において41、215 および184 コドンに突然変異、または少
なくとも184 、少なくとも41または215 突然変異を有するHIV 株に対して表現型
的に耐性である(5倍より大きく耐性、より典型的には、10、50または100 倍よ
り大きく耐性である);(iv)薬剤耐性株は少なくとも2 つのプロテアーゼイン
ヒビターに対して遺伝子型的に耐性である;(v )薬剤耐性株は少なくとも2 つ
のプロテアーゼインヒビターに対して遺伝子型的に耐性である;(vi)薬剤耐性
株は少なくとも2 つの非ヌクレオシド逆転写酵素インヒビターに対して遺伝子型
的に耐性である;または(vii )薬剤耐性株は少なくとも2 つのヌクレオシド逆
転写酵素インヒビターに対して遺伝子型的に耐性である。
【0019】 したがって、本発明の他の重要な態様において、有効HIV 治療量のCS−87また
はそのプロドラッグまたは塩を投与することを包含する、多薬剤耐性型HIV の患
者を治療する方法が提供される。 本明細書に記載する態様のいずれにおいても、キナーゼ酵素により、活性形態
、例えば、活性3'−トリホスフェート形態にリン酸化された第2 ヌクレオシドま
たは非ヌクレオシド逆転写酵素インヒビターと組み合わせてまたはそれと交互に
CS−87を投与する場合、in vivoでCS−87をリン酸化する酵素と異なる酵素、典
型的にはチミンキナーゼにより第2 化合物をリン酸化することが好ましい。他の
キナーゼ酵素の例は、シトシンキナーゼ、グアノシンキナーゼ、アデノシンキナ
ーゼ、デオキシシチジンキナーゼ、5'−ヌクレオチダーゼ及びデオキシグアノシ
ンキナーゼである。その理由で、例えば、CS−87をAZT またはD4T と組み合わせ
て投与しないことが好ましいが、AZT またはD4T に対して耐性である多重耐性HI
V 細胞系統に対するサルベージ療法としてCS−87を使用することができる。 (発明の詳細な説明) 本明細書において使用するとき、「実質的に純粋な」または「実質的に1 つの
光学異性体の形態」は、ヌクレオシドの単一の鏡像異性体の少なくとも95%〜98
%、またはそれ以上、好ましくは99%〜100 %を含むヌクレオシド組成物を意味
する。好ましい態様において、CS−87は開示された適用のいずれにについても実
質的に純粋な形態(すなわち、β−D 鏡像異性体の形態)で投与される。
【0020】 本明細書において使用するとき、用語「プロドラッグ」はCS−87の5'およびN4 アシル化、アルキル化またはリン酸化(モノ、ジ、およびトリホスフェートエス
テルならびに安定化ホスフェートおよびリン脂質を包含する)誘導体を意味する
。1 つの態様において、アシル基はエステル基の非カルボニル部分が直鎖状、分
枝鎖状もしくは環状のアルキル、アルコキシアルキル、例えば、メトキシアルキ
ル、アラルキル、例えば、ベンジル、アリールオキシアルキル、例えば、フェノ
キシメチル、アリール、例えば、ハロゲン、アルキル、アルキルまたはアルコキ
シ置換されていてもよいフェニル、スルホネートエステル、例えば、アルキルま
たはアラルキルスルホニル、例えば、メタンスルホニル、トリチルまたはモノエ
トキシトリチル、置換ベンジル、トリアルキルシリル、またはジフェニルメチル
シリルから選択されるカルボン酸エステルである。エステル中のアリール基は必
要に応じてフェニル基を含んでなる。アルキル基は直鎖状、分枝鎖状もしくは環
状であることができ、好ましくはC1〜C18 である。
【0021】 本明細書において使用するアミノ酸の略号を表1 に記載する。
【0022】
【表1】
【0023】 CS−87はHIV −1 の逆転写酵素領域の第70コドン(K →R 、すなわち、リシン
→アルギニン)にHIV −1 中の一時的突然変異を誘導することが発見された。こ
の発見に基づいて、逆転写酵素領域の第70コドン以外の位置におけるHIV −1 中
の突然変異を誘導する薬剤と組み合わせてまたはそれと交互にCS−87またはその
薬学上許容される塩またはプロドラッグを、療法を必要とするヒトに、投与する
ことを包含する、HIV を治療する方法が提供される。本発明は、既知の抗HIV 薬
について発表された突然変異のパターンを参照するか、あるいは新しい薬剤につ
いての突然変異のパターンを決定することによって、実施することができる。
【0024】 重要なことには、また、CS−87およびその簡単なプロドラッグおよび薬学上許
容される塩は多薬剤耐性型HIV に対して活性であることが発見された。したがっ
て、本発明の他の重要な態様において、有効HIV 治療量のCS−87またはその簡単
なプロドラッグまたは塩を投与することを包含する、薬剤耐性型HIV を有する患
者を治療する方法が提供される。
【0025】 したがって、この開示は少なくとも下記の態様を包含する。 (i ) HIV の逆転写酵素領域の第70コドン以外の位置におけるHIV 中の突然
変異を誘導する第2 抗HIV 薬と交互にまたはそれと組み合わせてCS−87またはそ
の薬学上許容される塩またはプロドラッグを投与することを含んでなる、HIV が
感染したヒトを治療する方法。
【0026】 (ii) 第2 抗HIV 薬がプロテアーゼインヒビターである、(i )の方法。 (iii ) プロテアーゼインヒビターがインジナヴィール、ネルフィナヴィー
ル、サクイナヴィール、リトナヴィール、ABT −378 、またはアンプレナヴィー
ルである、(ii)の方法。 (iv) 第2 抗HIV 薬がヌクレオシドアナローグである、(i )の方法。
【0027】 (v ) ヌクレオシドアナローグが(-) およびラセミFTC 、3TC 、DDC 、DDI
、DD4FC 、DAPD、FddA、またはアバカヴィールである、(iv)の方法。 (vi) 第2 抗HIV 薬が非ヌクレオシド逆転写酵素インヒビターである、(i
)の方法。 (vii ) 非ヌクレオシド逆転写酵素インヒビターがエファヴィレンズ、ネヴ
ィラピン、MKC −442 、AG−1549、またはデラヴィルジンである、(vi)の方法
【0028】 (viii) CS−87をHIV インテグラーゼインヒビターまたはケモカインインヒ
ビターと組み合わせてまたはそれと交互に投与する、(i )の方法。 (ix) HIV −1 の試料を患者から単離し、ウイルスの逆転写酵素領域中のコ
ドン70において突然変異が起こったかどうかを同定することを含んでなる、CS−
87を投与した患者におけるCS−87に対するHIV −1 の感受性を評価する方法。
【0029】 (x ) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩を
必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、3TC に
対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。 (xi) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩を
必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、DDI に
対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。
【0030】 (xii ) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩
を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、DDC
に対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。 (xiii) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩
を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、ネヴ
ィラピンに対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。
【0031】 (xiv ) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩
を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、デラ
ヴィルジンに対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。 (xv) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩を
必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、エファ
ヴィレンズに対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。
【0032】 (xvi ) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩
を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、イン
ジナヴィールに対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。 (xvii) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩
を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、ネル
フィナヴィールに対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。
【0033】 (xviii ) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは
塩を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、リ
トナヴィールに対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。 (xix ) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩
を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、サク
イナヴィールに対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。
【0034】 (xx) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩を
必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、AZT に
対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。 (xxi ) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩
を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、D4T
に対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。
【0035】 (xxii) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩
を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、dd4F
C に対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。 (xxiii ) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは
塩を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、DA
PDに対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。
【0036】 (xxiv) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩
を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、FddA
に対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。 (xxv ) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩
を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、(-)
およびラセミFTC に対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。
【0037】 (xxvi) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩
を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、アバ
カヴィールに対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。 (xxvii ) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは
塩を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、ア
ンプレナヴィールに対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。
【0038】 (xxviii) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは
塩を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、MK
C −442 に対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。 (xxix) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩
を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、ABT
−378 に対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。
【0039】 (xxx ) 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは塩
を必要に応じて薬学上許容される担体とともに投与することを含んでなる、AG−
1549に対して耐性であるHIV 株で感染した患者を治療する方法。 CS−87はHIV の逆転写酵素領域の第70コドン(K →R 、すなわち、リシン→ア
ルギニン)におけるHIV −1 中の一時的突然変異を誘導することが発見された。
この発見に基づいて、逆転写酵素領域の第70コドン以外の位置におけるHIV −1
中の突然変異を誘導する薬剤と組合わせてまたはそれと交互にCS−87を、療法を
必要とするヒトに、投与することを包含する、HIV を治療する方法が提供される
。本発明は、既知の抗HIV 薬について発表された突然変異のパターンを参照する
か、あるいは新しい薬剤についての突然変異のパターンを決定することによって
、実施することができる。
【0040】 本明細書に記載する本発明を実施することによって、化合物に対するウイルス
の感受性を最大とすることによって、CS−87の療法の有効性を増加することがで
きる。1. CS−87および関係する化合物 1 つの態様において、有効HIV 治療量の下記式の化合物またはその薬学上許容
される塩を投与する:
【0041】
【化1】
【0042】 式中、R は水素、アシルまたはホスフェートエステル、例えば、モノホスフェ
ート、ジホスフェート、またはトリホスフェート、または安定化ホスフェートエ
ステルである。CS−87は、下にいっそう詳細に説明するように、親油性または親
水性のプロドラッグとして提供される。 用語アシルは式−C (O )R'の部分を意味し、式中R'はアルキル、アリール、
アルカリール、アラルキル、ヘテロ芳香族、アルコキシアルキル、例えば、メト
キシメチル;アリールアルキル、例えば、ベンジル;アリールオキシアルキル、
例えば、フェノキシメチル;アリール、例えば、ハロゲン、C1−C4アルキルまた
はC1−C4アルコキシ置換されていてもよいフェニル、またはアミノ酸の残基であ
る。
【0043】 用語アリールは、本明細書において使用するとき、特記しない限り、フェニル
、ビフェニル、またはナフチル、好ましくはフェニルを意味する。アリール基は
ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルコキシ、アリー
ルオキシ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、サルフェート、リン酸、ホスフェート
、またはホスホネートから成る群から選択される1 またはそれ以上の部分で置換
されていてもよく、当業者において知られているように、例えば、下記の文献に
おいて教示されているように、保護されていないか、あるいは必要により保護さ
れている:Greene他、「Protective Groups in Organic Synthesis」、Joh
n Wiley and Sons、第2 版、1991。
【0044】 用語アミノ酸は、天然に存在するアミノ酸および合成アミノ酸を包含し、下記
のものを包含するが、これらに限定されない:アラニル、バリニル、ロイシニル
、イソロイシニル、プロリニル、フェニルアラリニニル、トリプトファニル、メ
チオニニル、グリシニル、セリニル、スレオニニル、システイニル、チロシニル
、アスパラギル、グルタミニル。
【0045】 用語アルキルは、本明細書において使用するとき、特記しない限り、飽和の直
鎖状、分枝鎖状もしくは環状、第一級、第二級、または第三級炭化水素、典型的
にはC1−C18 を意味し、特にメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル
、イソブチル、t −ブチル、ペンチル、シクロペンチル、イソペンチル、ネオペ
ンチル、ヘキシル、イソヘキシル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、3
−メチルペンチル、2,2 −ジメチルブチル、および2,3 −ジメチルブチルを包含
する。アルキル基はヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、
アルコキシ、アリールオキシ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、サルフェート、ホ
スホン酸、ホスフェート、またはホスホネートから成る群から選択される1 また
はそれ以上の部分で置換されていてもよく、当業者において知られているように
、例えば、下記の文献において教示されているように、保護されていないか、あ
るいは必要により保護されている:Greene他、「Protective Groups in Orga
nic Synthesis 」、John Wiley and Sons、第2 版、1991、引用すること
によって本明細書の一部とされる。
【0046】 用語低級アルキルは、本明細書において使用するとき、特記しない限り、C1
C4飽和の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基を意味する。 用語アルカリールまたはアルキルアリールは、アリール置換基を有するアルキ
ル基を意味する。 用語アラルキルまたはアリールアルキルは、アルキル置換基を有するアリール
基を意味する。
【0047】 用語ハロは、本明細書において使用するとき、クロル、ブロム、ヨード、およ
びフルオルを包含する。 用語ヘテロアリールまたはヘテロ芳香族は、本明細書において使用するとき、
少なくとも1 つの硫黄、酸素または窒素原子を芳香族環の中に含む芳香族部分を
意味する。非限定的例は、フリル、ピリジル、ピリミジル、チエニル、イソチア
ゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチ
オフェニル、キノリル、イソキノリル、ベンゾチエニル、イソベンゾフリル、ピ
ラゾリル、インドリル、イソインドリル、ベンズイミダゾリル、プリニル、カル
バゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、1,2,4 −チアゾリル、
イソオキサゾリル、ピロリル、キナゾリニル、ピリダジニル、ピラジニル、シン
ノリニル、フタラジニル、キノキサリニル、キサンチニル、ヒポキサンチニル、
およびプテリジニルである。複素環式塩基の官能酸素基および窒素基を必要に応
じてまたは所望ならば保護することができる。適当な保護基は当業者においてよ
く知られており、そしてトリメチルシリル、ジメチルヘキシルシリル、t-ブチル
ジメチルシリル、およびt −ブチルジフェニルシリル、トリチルまたは置換トリ
チル、アルキル基、アシル基、例えば、アセチルおよびプロピオニル、メタンス
ルホニル、およびp −トルエンスルホニルを包含する。
【0048】 用語親油性プロドラッグは、5'−ヒドロキシル基をもつ親ヌクレオシドよりも
親油性とヌクレオシドをする共有結合置換基を5'−ヒドロキシル基位置に含有す
るヌクレオシドを意味する。5'−ホスホエーテル親油性プロドラッグは、親薬剤
よりも親油性でありかつ切断してヌクレオシド5'−ホスフェートを形成すること
ができるヌクレオシドである。
【0049】 この化合物は、適当なエステル化剤、例えば、酸ハロゲン化物または無水物と
の反応により薬学上許容されるエステルに変換することができる。この化合物ま
たはその薬学上許容されるプロドラッグは、例えば、適当な塩基との処理により
、慣用方法で薬学上許容される塩に変換することができる。この化合物のエステ
ルまたは塩を、例えば、加水分解により親化合物に変換することができる。
【0050】 組み合わせまたは交互の療法について本明細書に記載する化合物のいずれも、
レシピエントへの投与のとき、直接的または間接的に親化合物を提供することが
できるか、あるいはそれ自体活性を示す任意の誘導体として投与することができ
る。非限定的例は、薬学上許容される塩(交互に「生理学上許容される塩」と呼
ぶ)、および適当な位置においてアルキル化またはアシル化された化合物である
。修飾は化合物の生物学的活性に影響を与えることがあり、ある場合において親
を越えて活性を増加させる。これは既知の方法に従い誘導体を製造し、その抗ウ
イルス活性を試験することによって容易に評価することができる。
【0051】 本明細書において使用するとき、用語薬学上許容される塩は、本明細書におい
て同定した化合物の所望の生物学的活性を保持し、最小の望ましくない毒物学的
作用を示す塩を意味する。このような塩の非限定的例は次の通りである:(a )
無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、およびその他)と形
成した酸付加塩、および有機酸、例えば、アミノ酸、酢酸、シュウ酸、酒石酸、
コハク酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、安息香酸、タンニン酸、パルモ酸、アル
ギン酸、ポリグルタミン酸、ナフタレンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、
およびポリガラクツロン酸と形成した塩;(b )金属カチオン、例えば、亜鉛、
カルシウム、ビスマス、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、銅、コバルト
、ニッケル、カドミウム、ナトリウム、カリウム、およびその他と形成した、ま
たはアンモニア、N,N −ジベンジルエチレン−ジアミン、D −グルコサミン、テ
トラエチルアンモニウム、またはエチレンジアミンと形成した塩基付加塩;また
は(c )(a )および(b )の組み合わせ;例えば、タンニン酸亜鉛またはその
他。プロドラッグ処方物 CS−87またはCS−87に関連する化合物との組み合わせまたは交互の療法におい
て使用するために本明細書に記載する任意のヌクレオシドまたは他の化合物は、
以後詳細に記載するように、アシル化プロドラッグまたはヌクレオチドプロドラ
ッグとして投与することができる。
【0052】 本明細書に記載するヌクレオシドまたはヒドロキシルまたはアミン官能性を含
有する他の化合物のいずれもヌクレオチドプロドラッグとして投与して、ヌクレ
オシドの活性、バイオアベイラビリティ、安定性を増加するか、あるいはそうで
なければヌクレオシドの性質を変更することができる。多数のヌクレオチドプロ
ドラッグのリガンドが知られている。一般に、化合物のヒドロキシルまたはヌク
レオシドのモノ、ジまたはトリホスフェートのアルキル化、アシル化または他の
親油性変性はヌクレオチドの安定性を増加するであろう。ホスフェート部分また
はヒドロキシル上の1 またはそれ以上の水素を置換することができる置換基の例
は、アルキル、アリール、ステロイド、炭水化物、例えば、糖、1 ,2 −ジアシ
ルグリセロールまたはアルコールである。多数はR. Jones およびN. Bischofb
erger 、「Antiviral Reserch 」、27(1995)1 −17に記載されている。これ
らのいずれも開示されたヌクレオシドまたは他の化合物と組み合わせて使用して
、所望の効果を達成することができる。
【0053】 活性ヌクレオシドまたは他のヒドロキシル含有化合物も、下記の参考文献に開
示されているように(これらは引用することによって本明細書の一部とされる)
、エーテル脂質(およびヌクレオシドについて特に5'−ホスホエーテル脂質)と
して提供することができる:Kucera、L.S.、N.Iyre、E.Leake 、A.Raben 、Mode
st E.K.、D.L.W.、およびC.Piantadosi、1990、″HIV −1 産生を阻害し、欠陥
ウイルスの形成を誘導する新規な膜相互作用性エーテル脂質アナローグ″、「AI
DS Res. Hum. Retro Viruses 」、6 :491 −501 ;Piantadosi、C.、J.Ma
rasco C.J.、S.L.Morris−Natschke、K.L.Meyer 、F.Gumus 、J.R.、Surles、
K.S.、Ishaq 、L.S.Kucera、N.Iyer、C.A.Wallen、S.Piantadosi、およびE.J.Mo
dest、1991、″抗HIV 活性のための新規な脂質ヌクレオシド複合体の合成および
評価″、「J. Med. Chem. 」、34:1408−1414;Hosteller 、K.Y.、D.D.Rich
man 、D.A.Carson、L.M.Stuhmiller、G.M.T.van Wijk、およびH.van den
Bosch 、1992。″3'−デオキシチミジンジホスフェートジミリストイルグリセロ
ール、3'−デオキシチミジンの脂質アナローグによるCEM およびHT4-6C細胞にお
けるヒト免疫不全ウイルス1 型の複製の大きく増強された阻害″、「Antimcrob
Agents Chemother 」 36:2025−2029;Hostetler 、K.Y.、L.M.Stuhmiller
、H.B.Lenting 、H.van den Bosch 、およびD.D.Richman 、1990、″アジド
チミジンおよび他の抗ウイルスヌクレオシドのリン脂質アナローグの合成および
抗ウイルス活性″、「J. Biol. Chem. 」、265 :61127 。
【0054】 ヌクレオシドまたは他のヒドロキシルまたはアミン含有化合物の中に、好まし
くはヌクレオシドまたは親油性調製物の5'−OH位置に、共有結合で組込むことが
できる、適当な親油性置換基を開示する米国特許の非限定的例は下記のものを包
含する:米国特許第5,149,794 号(1992年9 月22日、Yatvin他);第5,194,654
号(1993年3 月16日、Hostetler 他);第5,223,263 号(1993年6 月29日、Host
etler 他);第5,256,641 号(1993年10月26日、Yatvin他);第5,411,947 号(
1995年5 月2 日、Hostetler 他);第5,463,092 号(1995年10月31日、Hostetle
r 他);第5,543,389 号(1996年8 月6 日、Yatvin他);第5,543,390 号(1996
年8 月6 日、Yatvin他);第5,543,391 号(1996年8 月6 日、Yatvin他);およ
び第5,554,728 号(1996年9 月10日、Basava他)、これらすべては引用すること
によって本明細書の一部とされる。本発明のヌクレオシド、または親油性調製物
の結合することができる親油性置換基を開示する外国特許出願は下記のものを包
含する:WO89/02733 号、WO90/00555 号、WO91/16920 号、WO91/18914 号、
WO93/00910 号、WO94/26273 号、WO96/15132 号、EP0,350,287 号、EP939170
54.4号、およびWO91/19721 号。
【0055】 ヌクレオチドプロドラッグの非限定的例は下記の参考文献に記載されている:
Ho、D.H.W.(1973)″人間およびマウスの組織における1 β−D −アラビノフラ
ノシルシトシンのキナーゼおよびデアミナーゼの分布″、「Cancer Res.」、33
、2816−2820;Holy、A.(1993)″Isopolar phosporus −modified nucleost
ideanalogues ″、De Clercq(編)、「Advances in Antiviral Drug Des
ign」、Vol.I 、JAI Press 、pp.179−231 ;Hong、C.I.、Nechaev 、A.、お
よびWest、C.R.(1979a )″コルトソルおよびコルチゾンの1 β−D −アラビノ
フラノシルシトシン複合体の合成および抗腫瘍活性″、「Biochem. Biophys.
Rs. Commun. 」、88:1223−1229;Hong、C.I.、Nechaev 、A.、Kirisits、A.
J.Buchheit、D.J.、およびWest、C.R.(1980)″潜在的抗腫瘍剤としてのヌクレ
オシド複合体。3. コルチコステロイドおよび選択した親油性アルコールの1 −
(β−D −アラビノフラノシルシ)トシン複合体の合成および抗腫瘍活性″、「
J. Med. Chem. 」、28:171 −177 ;Hosteller 、K.Y.、Stuhmiller、L.M.、
Lenting 、H.B.M.van den Bosch 、H.およびRichman 、「J. Biol. Chem
. 」、265 :6112−6117;Hosteller 、K.Y.、Carson、D.A.およびRichman 、D.
D.(1991);″ホスファチジルアジドチミジン:CEM 細胞中の抗レトロウイルス
作用のメカニズム″、「J. Biol. Chem. 」、266 :11714 −11717 ;Hostel
ler 、K.Y.、Korba 、B.Sridhar 、C.、Gardener、M.(1994a )″B 型肝炎感染
細胞におけるホスファチジル−ジデオキシシチジンの抗ウイルス活性およびマウ
スにおける増強された肝吸収″、「Antiviral Res.」、4 :59−67;Hostelle
r 、K.Y.、Richman 、D.D.、Sridhar 、C.N.Felgner 、P.L.、Felgner 、J.、Ri
cci 、J.、Gardner 、M.F.、Selleseth 、D.W.およびEllis 、M.N.(1994b )″
ホスファチジルアジドチミジンおよびホスファチジル−ddC :マウスリンパ系組
織における吸収の評価およびヒト免疫不全ウイルス感染細胞およびローシャー白
血病ウイルス感染マウスにおける抗ウイルス活性″、「Antimcrobial Agents
Chemother 」、38:2792−2797;Hunston 、R.N.、Jones 、A.A.McGuigan、C.、
Walker、R.T.、Balzarini 、J.およびDeClercq、E.(1984)″2'−デオキシ−5
−フルオロウリジンから誘導されたいくつかの環状ホスホトリステルの合成およ
び生物学的性質″、「J. Med. Chem. 」、27:440 −444 ;Ji、Y.H.、Moog、
C.、Schmitt 、G.、Bischoff、P.およびLuu 、B.(1990);″潜在的抗腫瘍剤と
しての7 −β−ヒドロキシコレステロールおよびピリミジンヌクレオシドのモノ
リン酸エステル:抗腫瘍活性の合成および予備的評価″、「J. Med. Chem. 」
、33:2264−2270;Jones 、A.S.、McGuigan、C.、Walker、R.T.、Balzarini 、
J.およびDeClercq、E.(1984)″いくつかのヌクレオシド環状ホスホルアミデー
トの合成、性質および生物学的活性″、「J. Chem. Soc. Perkin. Trans.
」 I 、1471−1447;Joudka、B.A.およびSmart 、J.(1974)″ジリボヌクレオ
シドホスホ(P →N )アミノ酸誘導体の合成″、「Coll. Czech. Chem. Com
m. 」 39:363 −968 ;Kataoka 、S.、Imai、J.、Yamaji、N.、Kato、M.、Sai
to 、M.、Kawada、T.およびImai、S.(1989)″アルキル化cAMP誘導体;選択的
合成および生物学的活性″、「Nucleic Acids Res. Sym. Ser.」、21:1
−2 ;Kataoka 、S.、Uchida、″(cAMP)ベンジルおよびメチルトリエステル″
、「Heterocycles」 32:1351−1356;Kinchington 、D.、Harvey、J.J.、O'Co
nnor、T.J.、Jones 、B.C.N.M.、Devine、K.G.、Taylor−Robinson D.、Jeffie
s 、D.J.およびMcGuigan、C.(1992)″in vitro におけるHIV およびULV に対
するジドヴジンホスホルアミデートおよびホスホルアミデート誘導体の抗ウイル
ス効果の比較″、「Antiviral Chem. Chemother.」、3 :107 −112 ;Koda
ma、K.、Morozumi、M.、Saithoh 、K.I.、Kuninaka、H.、Yosino、H.およびSane
yoshi 、M.(1989)″1 −β−D −アラビノフラノシルシトシン−5'−ステアリ
ルホスフェートの抗腫瘍活性および薬理学;1 −β−D −アラビノフラノシルシ
トシンの経口的活性″、「Jpn. J. Cancer Res.」、80:679 −685 ;Korty
、M.およびEngels、J.(1979)″モルモット心室心筋に対するアデノシンおよび
グアノシン3',5'リン酸およびリン酸ベンジルエステルの効果″、Naunyn−Schm
iedeberg's Arch. Pharmacol.、310 :103 −111 ;Kumar 、A.、Goe 、P.L.
、Jones 、A.S.Walker、R.T.Balzarini 、J.およびDeClercq、E.(1990)″いく
つかの環状ホスホルアミデートヌクレオシド誘導体の合成および生物学的評価″
、「J. Med. Chem. 」、33:2368−2375;LeBec 、C.およびHynh−Dinh、T.(
1991)″抗癌プロドラッグとしての5 −フルオロウリジンアラビノシチジンの親
油性ホスフェート誘導体の合成″、「Tetrahedron Lett. 」、32:6533−6556
;Lichtensten 、J.、Barner、H.D.およびCohen 、S.S.(1960)″大腸菌(Esch
erichia coli)により外因的に供給されたヌクレオチドの代謝″「J. Biol.
Chem. 」、235 :457 −465 ;Lucthy、J.、Von Daeniken、A.、Friederich
、J.Manthey 、B.、Zweifel 、J.、Schlatter 、C.およびBenn、M.H.(1981)″
3 つの天然に存在するシアノエピチオアルカンの合成および毒物学的性質″、「
Mitt. Geg. Lebensmittelunters. Hyg.」、72:131 −133 (Chem. Abst
r.、95:127093);McGigan 、C.Tollerfield 、S.M.およびRiley 、P.a.(1989
)″抗ウイルス薬Ara のいくつかのホスフェートトリエステル誘導体の合成およ
び生物学的評価″、「Nucleic Acids Res .」、17:6065−6075;McGigan
、C.、Devine、K.G.、O'Connor、T.J.、Galpin、S.A.、Jeffries、D.J.およびKi
nchington 、D.(1990a )″抗HIV 化合物としての3'−アジド−3'−ジデオキシ
チミジン(AZT )のいくつかの新規なホスホルアミデート誘導の合成および評価
″、「Antiviral Chem. Chemother.」、1 :107 −113 ;McGuigan、C.、O'C
onnor、T.J.、Nicholls、S.R.Nickson 、C.およびKinchington 、D.(1990b )
″AZT およびddCyd のいくつかの新規な置換ジアルキルホスフェート誘導体の合
成および抗HIV 活性″、「Antiviral Chem. Chemother.」、1 :355 −360
;McGuigan、C.、Nicholls、S.R.、O'Connor、T.J.およびKinchington 、D.(19
90c )″潜在的抗AIDS薬剤としての3'−修飾ヌクレオシドのいくつかの新規な置
換ジアルキルホスフェート誘導体の合成″、「Antiviral Chem. Chemother.
」、1 :25−35;McGigan 、C.、Devin 、KG. 、O'Connor、T.J.およびKinching
ton 、D.(1991)″3'−アジド−3'−ジデオキシチミジン(AZT )のいくつかの
ハロアルキルホスホルアミデート誘導体の合成および抗HIV 活性;トリクロロエ
チルメトキシアラニル化合物の潜在的活性″、「Antiviral Res.」、15:255
−263 ;McGuigan、C.、Pathirana 、R.N.、Balzarini 、J.およびDeClercq、E.
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【0056】 抗HIV 薬AZT のアルキル水素ホスフェート誘導体は親ヌクレオシドアナローグ
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環状3',5'−モノホスフェートのホスフェート環についてのいす形ねじれ平衡の
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新規な光活性化性環状ヌクレオチドは環状AMP および環状GMP 濃度における細胞
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rasco 、C.J.、Jr. 、Norris−Natschke、S.L.、Meyer 、K.L.、Gumeus、F.、Su
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im.S.H.、RossおよびJ.Wick、M.M.(1982)″潜在的プロドラッグとしての1 −
β−D −アラビノフラノシルシトシンの親油性5'−(アルキルホスフェート)エ
ステルおよびそのN4−アシルおよび2 ,2'−アンヒドロ−3'−O −アシル誘導体
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処理後の塩基性側鎖を有する芳香族窒素マスタードに向かうウォーカーターンア
ウトの感受性の増加″、「Biochem. Pharm.」、8 :235 −240 ;Ryu 、E.K.、
Ross、R.J.Matushita 、T.、MacCoss 、M.、Hong、C.I.およびWest、C.R.(1982
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トシン5'ジホスフェート[- ],2 −ジアシルグリセロールの合成および予備的
生物学的評価″、「J. Med. Chem. 」、25:1322−1329;Saffhill、R.および
Hume、W.J.(1986)″異なる源からの血清による5 −ヨードデオキシウリジンお
よび5 −ブロモデオキシウリジンの分解およびDNA の中に組込みのためのこれら
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アリールホスフェートの合成および生物学的評価″、「Chem. Pharm. Bull.
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Plunkett、W.、Arlinghaus、R.B.およびFarquhar、D.(1992)″膜透過性ジデオ
キシウリジン5'−モノホスフェートアナローグはヒト免疫不全ウイルス感染を阻
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、Arimilli、M.N.、Louie 、M.S.、Lee 、W.A.およびCundy 、K.C.(1994)″雄
SDラットにおけるPMEAプロドラッグからのPMEAの経口生物学的利用能″、「9th
Annual AAPS Meeting 」、カリフォルニア州サンディエゴ(Abstract)、Sh
uto 、S.、Ueda、S.、Imamura 、S.、Fukukawa、K.、Matsuda 、A.およびUeda、
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程合成″、「Tetrahedron Lett. 」、28:199 −202 ;Shuto 、S.Itoh、H.、
Ueda、S.、Imamura 、S.、Kukukawa、K.、Tsujino 、A.およびUeda、T、(1988
)「Pharm. Bull. 」、36:209 −217 。有用なホスフェートプロドラッグのグ
ループの1 例は、S −アシル−2 −チオエチルのグループ(また、「SATE」と呼
ばれる)である。
【0057】 これらの化合物を、本明細書に記載するアッセイを包含する、多数のアッセイ
によれば、HIV に対するCS−87との相乗的活性について試験することができる。
II. HIV ゲノムのCS−87誘導突然変異の分析 実験室試料の分析から、CS−87に対するHIV −1 の感受性は経時的に変化する
ように思われる。突然変異は薬剤に多週間暴露した後ただ1 つの同定された部位
において起こり(逆転写酵素領域中のコドン70におけるリシンからアルギニンへ
)、そして多週間暴の薬剤からの圧力の増加後、突然変異ウイルスは野生型ウイ
ルスに復帰するように思われる。しかしながら、コドン214 における多形性変化
がまた観測され、この変化は逆転写酵素のアミノ酸配列に影響を与えず、こうし
て薬剤に対するウイルスの感受性に影響を与えないように思われる(図1参照)
。AZT について米国特許第5,409,810 号(Larder他)に記載するものに類似する
が、CS−87についての突然変異プロファイルをベースとする方法およびキットは
、本明細書において提示する本発明の一部分を形成する。Larderの特許を引用す
ることによって本明細書の一部とすることに加えて、これらの技術を後述する。
【0058】 本発明の1 つの面において、下記の工程を包含する、CS−87に対するHIV −1
試料の感受性を評価する方法が提供される: (i ) 試料から核酸を単離し、 (ii) オリゴヌクレオチドを核酸にハイブリダイゼーションさせ、オリゴヌ
クレオチドは野生型DNA 配列(またはその対応するRNA )の領域または突然変異
DNA 配列(またはその対応するRNA )の領域に対して相補的であり、 (iii ) オリゴヌクレオチドの3'−末端から核酸の重合を試み、 (iv) オリゴヌクレオチドプライマー延長産物が存在するか否かを確認する
【0059】 この方法においてHIV −1 試料から単離されたゲノムDNA またはRNA を使用す
ることが可能である。HIV −1 分離株の成長を支持する適当な細胞をある期間の
間インキュベートする。細胞を遠心により回収する。次いでEDTAおよび洗浄剤、
例えば、SDS の存在下にプロテイナーゼK で細胞を消化し、次いでフェノールで
抽出することによって、DNA を単離することができる。
【0060】 よく知られている抽出および精製の手順を試料からのDNA の単離に利用できる
。下記の方法を使用して、RNA を単離することができる。適当な細胞を感染させ
、ある期間の間インキュベートする。細胞を遠心により回収する。細胞をRNA 抽
出緩衝液中に再懸濁させ、次いでプロテイナーゼ消化緩衝液を使用して消化し、
プロテイナーゼK で消化する。タンパク質をフェノール/クロロホルム混合物の
存在下に除去する。次いでその後の遠心工程後にRNA を回収することができる。
(Maniatis、T.他、「Molecular Cloning :A Laboratory Manual」、第2
版、Cold Spring Harbor Laboratory Press (1989))。
【0061】 非増幅核酸を使用することが可能であるが、HIV −1 試料中の核酸は比較的量
が少ないために、それを増幅することが好ましい。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR
)の技術を使用して核酸を選択的に増幅することができる。PCR は少量の鋳型か
ら規定された長さおよび配列の特定の核酸フラグメントを大量に産生するin vi
tro の方法である。
【0062】 PCR はMg2+濃度を使用する標準的反応物、オリゴヌクレオチドプライマーおよ
びプライマーを使用するRT遺伝子の増幅のための温度サイクリング条件から構成
されている。プライマーは全体のRT遺伝子を増幅するか、あるいは突然変異され
るコドンを含むHIV −1 野生型DNA 配列の領域に対応するヌクレオチド組み込ん
だ選択された配列を増幅するように、プライマーは選択される。
【0063】 RNA はPCR により直接増幅することができない。その対応するcDNAを合成しな
くてはならない。cDNAの合成は通常オリゴ−dTプライマーを使用するプライムド
逆転写により実施される。好都合には、プライマーはRTの核酸配列を簡素化する
か、あるいは野生型DNA 配列に対応するRNA の領域または逆転写酵素領域の第70
コドンに対応する突然変異DNA 配列の領域に対応するヌクレオチドを組み込んだ
選択された配列を簡素化するように、プライマーは選択される。これは野生型DN
A 配列の対応する配列から上流のRNA 鎖の領域に対して相補的であるオリゴヌク
レオチドプライマーを製造することによって、達成することができる。次いでこ
の方法により製造されたcDNA(Maniatis.、T.他、上記参照)を、既に論じられ
たDNA についてと同一方法で使用することができる。
【0064】 この方法の次の工程は、野生型DNA 配列(またはその対応するRNA )の領域ま
たは突然変異DNA 配列(またはその対応するRNA )の領域に対して相補的である
オリゴヌクレオチドを核酸にハイブリダイゼーションすることである。 次いでオリゴヌクレオチドプライマーの3'−末端からの核酸の重合を可能とす
る条件および試薬を準備する。このような重合反応はこの分野においてよく知ら
れている。
【0065】 オリゴヌクレオチドプライマーが突然変異遺伝子型、すなわち、RT領域におけ
る第70コドンにヌクレオチド変化を有する遺伝子型、に対して相補的であるヌク
レオチドをその3'−末端に有する場合、試料の核酸が突然変異遺伝子型と同一で
ある場合、核酸配列の重合は起こるであろう。オリゴヌクレオチドプライマーの
3'−末端におけるヌクレオチドおよび試料の核酸配列のミスマッチのために、野
生型核酸配列の重合は起こらないか、あるいは少なくとも有意な程度に起こらな
いであろう。
【0066】 オリゴヌクレオチドプライマーが野生型遺伝子型、すなわち、RT領域における
第70コドンに野生型ヌクレオチドを有する遺伝子型、に対して相補的であるヌク
レオチドをその3'−末端に有する場合、その位置において野生型である核酸配列
の重合は存在するであろう。3'−位置に突然変異ヌクレオチドを有する核酸の重
合は存在しないであろう。
【0067】 各オリゴヌクレオチドの好ましい長さは15〜20ヌクレオチドである。オリゴヌ
クレオチドは当業者によく知られている方法に従い製造することができ(Koster
、H.、「Drug Research」、30 p.548 (1980);Koster、H.、「Tetrahedron
Letters 」 p.1527(1972);Caruthers 、「Tetrahedron Letters 」 p.
719 (1980);「Tetrahedron Letters 」 p.1859(1981);「Tetrahedron
Letters 」 p.245 (1983);Gate、M.、「Nucleic Acids Research」、
8 、p.1081(1980))そして一般に自動化DNA 合成装置、例えば、アプライド・
バイオシステムス(Applied Biosystems)381A合成装置を使用して製造される
【0068】 オリゴヌクレオチドプライマー延長産物の存在を決定することは好都合である
。検出を実施する手段は適当な標識を使用することによる。 標識は好都合にオリゴヌクレオチドプライマーに結合されるか、あるいはプラ
イマー延長重合産物に結合するいくつかの他の分子に結合することができる。 標識は、例えば、酵素、放射性同位体または蛍光色素であることができる。好
ましい標識はビオチンであり、これは引き続いて、酵素、例えば、ペルオキシダ
ーゼまたはアルカリ性ホスファターゼに結合したストレプトアビジンを使用して
検出可能である。オリゴヌクレオチドプライマー延長重合産物の存在は、例えば
、アガロースゲル上で重合を実施し、臭化エチジウムで標識化した特定のDNA フ
ラグメントを観測することによって検出できるか、あるいは重合した産物に対応
するバンドの存在または不存在を検出するサザンブロッティングまたはオートラ
ジオグラフィーにより検出することができる。標識化オリゴヌクレオチドにのみ
対応する優勢バンドが存在する場合、これは重合が起こったことを示す。正しい
予測したサイズのバンドが存在する場合、これは重合が起こったことを示すであ
ろう。
【0069】 例えば、増幅される配列の合致するか、あるいは合致しない合成オリゴヌクレ
オチドプライマーを使用するPCR 増幅の鋳型として、本明細書において記載する
ように患者のリンパ球から単離されたDNA を使用する。このような突然変異を検
出するPCR の可能性は既に証明されている。増幅不応性突然変異系(「ARMS」)
を使用するPCR (Newton、C.R.他、「Nucleic Acids Research」、17、p.25
03(1989))合成オリゴヌクレオチドが産生され、これはオリゴヌクレオチドの
3'ENDEが突然変異または野生型配列と合致するか、あるいは合致しないように特
定の突然変異を含む領域に隣接する領域にアニールする。(ゲル電気泳動を用い
て)合致が起こったDNA フラグメント、または不一致が起こったフラグメントが
ないことを同定するPCR を実施する。
【0070】 DNA を本明細書において記載するようにHIV −1 感染T 細胞からDNA を抽出し
、これらのプライマーを使用して「ARMS」PCR 分析に付す。 前述したようにオリゴヌクレオチドプライマーを使用することによって、すな
わち、相補的DNA のハイブリダイゼーションのみを可能とするストリンジェント
条件下に増幅されたDNA フラグメントを標識化できるオリゴヌクレオチドプライ
マーを使用する重合を試みることによって、あるフラグメントの存在を同定する
(唯一の差は示差的ハイブリダイゼーションを実施する必要がないことである。
なぜなら、「ARMS」法により増幅されたDNA フラグメントは突然変異DNA または
野生型DNA のどちらに由来するかどうかにかかわらず同一であり、こうして普通
のオリゴヌクレオチドを使用してこれらのフラグメントの存在を検出することが
できるからである。このようなオリゴヌクレオチドの配列は、HIV −1 株間で保
存されるDNA フラグメント内のDNA 配列に由来する)。
【0071】 ウイルスを得るために培養されなかった感染個体のPBL 試料からのDNA におい
て、CS−87耐性に関連する突然変異を直接検出できるように、上記PCR アッセイ
を適合させることができる。この材料は一般に感染リンパ球系培養物におけるよ
りもかなり少ないHIV −1 DNA を含有するので、試料中のターゲットHIV −1
RT DNA シグナルの量を増加するために、「二重PCR 」(またはネステッドセ
ット)プロトコルを使用することができる(Simmonds、P.、Balfe 、P 、Peuthe
rer 、J.F.、Ludlam、C.A.、Bishop、J.O.およびLeigh Brown 、A.J.、「J.
Virol.」、64、864 −872 (1990))。二重PCR は稀な鋳型配列の制限された増
幅という問題を克服する。野生型残基および突然変異残基の判別を可能とするよ
うに設計されたプライマー対を使用する第2PCRにおいて、少量の前もって増幅さ
れた材料を使用することができる。
【0072】 本発明の第1 面に従う方法を使用する、CS−87に対するHIV −1 試料の耐性状
態を決定するアッセイにおいて使用するために適当な試験キットは、野生型DNA
配列(またはその対応するRNA )の領域または本明細書において記載する突然変
異DNA 配列の領域に対して相補的であるオリゴヌクレオチドと、オリゴヌクレオ
チドの3'−末端からの核酸の重合に必要な他の材料と、オリゴヌクレオチドプラ
イマー延長産物の存在を決定する手段とを含んでなる。このような他の材料は、
適当な酵素、緩衝液および洗浄溶液、および必要に応じて標識および標識のため
の基質を包含する。核酸の増幅にPCR を使用する場合、追加の材料、例えば、野
生型DNA 配列(またはその対応するRNA )の領域または本明細書において記載す
る突然変異DNA 配列(またはその対応するRNA )の領域を増幅する適当なオリゴ
ヌクレオチドプライマーおよびdNTPを含めるべきである。
【0073】 本発明の第2 面において、下記の工程を含んでなる、CS−87に対するHIV −1
試料の感受性を測定する方法が提供される: (i ) 試料から核酸を単離し、 (ii) 核酸をオリゴヌクレオチドとハイブリダイゼーションさせ、オリゴヌ
クレオチドは野生型DNA 配列(またはその対応するRNA )の領域またはRT領域中
の第70コドンの領域に1 またはそれ以上のヌクレオチドを含有する図1に記載す
る突然変異DNA 配列(またはその対応するRNA )の領域に対して相補的であり、 (iii ) オリゴヌクレオチドおよび核酸の生ずるハイブリッドがこれらの位
置に相補的ヌクレオチドが存在するか否かを確認する。
【0074】 好ましくは、オリゴヌクレオチドはその補体と完全に合致するハイブリッドを
形成するように設計される。 本発明の第1 面について記載した前述の方法により、核酸(DNA またはRNA )
を試料から単離する。 同様に、RT DNA (またはその対応するRNA )を増幅するために、好ましくは
表示した位置に1 またはそれ以上のヌクレオチドを含有するDNA (またはその対
応するRNA )を組込んだRT DNA (またはその対応するRNA )を増幅するために
、PCR を使用することができる。
【0075】 この第2 段階において、次いで野生型DNA 配列(またはその対応するRNA )の
領域または突然変異DNA 配列の領域に対して相補的であるオリゴヌクレオチドに
ハイブリダイゼーションする核酸を使用する。 オリゴヌクレオチドは、検査する問題のヌクレオチド位置の数に依存して、任
意の長さを有することができる。ただ1 つの問題の位置においてヌクレオチドを
含むようにオリゴヌクレオチドを設計する場合、このヌクレオチドはオリゴヌク
レオチドの中心位置にまたはそれに密接して存在することが好ましい。
【0076】 オリゴヌクレオチドおよび核酸配列が合致したハイブリッドを形成したか否か
を確認するために、逆転写酵素領域の第70コドンにおける1 またはそれ以上のヌ
クレオチドがハイブリダイゼーションを可能とするか、あるいは可能としないオ
リゴヌクレオチドの1 またはそれ以上のヌクレオチドに対して相補的であるとき
にのみ、ハイブリッドが形成されるように、特異的ハイブリダイゼーション条件
を設定する。例えば、ハイブリダイゼーションを実施する前に、特異性を保証す
るために十分にストリンジェントである条件を見出すために、反応温度および塩
溶液の濃度を確立することが重要である(Maniatis.、 T.他、「Molecular C
loning :A Laboratory Manual」、第2 版、Cold Spring Harbor Laborat
ory Press (1989)。逆転写酵素領域の第70コドンに対応する1 またはそれ以
上のそのヌクレオチドにおける野生型核酸配列に対して相補的であるDNA 配列を
オリゴヌクレオチドプローブが有する場合、このオリゴヌクレオチドは野生型核
酸に完全にハイブリダイゼーションするであろう。野生型核酸に完全にハイブリ
ダイゼーションするものが存在しない場合。ハイブリダイゼーションが存在しな
い場合、それから単離された核酸が1 またはそれ以上の突然変異を有することが
示唆される。
【0077】 オリゴヌクレオチドプローブが突然変異核酸配列に対して相補的であるDNA 配
列を有する場合、このオリゴヌクレオチドは突然変異核酸配列にハイブリダイゼ
ーションするであろう。ハイブリダイゼーションが存在しない場合、試料から単
離された核酸が1 またはそれ以上のこのような突然変異を含有しないことが示唆
される。このオリゴヌクレオチドプローブを本発明の第1 面におけるように検出
手段として標識化することができる。
【0078】 ハイブリダイゼーションおよび引き続くハイブリダイゼーションしない核酸の
除去は、相補的DNA のハイブリダイゼーションのみを可能とし、かつ不一致を含
有するオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションを可能としない、ストリン
ジェント条件下に実施される(すなわち、β−グロビンまたはHLA −DQα遺伝子
(Saikt ,R.K.他、「Nature」、324 、p.163 (1986) 、活性化Ras 遺伝子(Ve
r Laan−de、Vries 、M.他、「Gene」、50、313 (1986))およびβ−タラセミ
ア(thalassaemia)Wong、C.他、「Nature」、330 、p.384 (1987))を使用する
鎌状赤血球の突然変異の検出について記載されるようなオリゴヌクレオチド特異
的ハイブリダイゼーション) 。
【0079】 ハイブリダイゼーションは、RT核酸配列のニトロセルロース、ナイロンまたは
他の固体マトリックス上への固定化(例えば、ドットブロット)により実施する
ことができる。標識の手段を使用することによって、ハイブリッドの存在を決定
することは好都合である。例えば、化学的に合成されたオリゴヌクレオチドプロ
ーブを酵素、放射性同位体または蛍光色素で適当に標識化することができる。好
ましい標識はビオチンであり、これは引き続いて酵素、例えば、ペルオキシダー
ゼまたはアルカリ性ホスファターゼに結合したストレプトアビジンを使用して検
出することができる。
【0080】 あるいは、標識化されていない、前述の化学的に合成されたオリゴヌクレオチ
ドを前述の固体の支持体上に固定化し、引き続いて以前に記載されたように標識
化RT核酸配列をハイブリダイゼーションさせることによって、ハイブリダイゼー
ションを実施することができる。 ハイブリダイゼーションについて前述のした両方の状況において、効率よいハ
イブリダイゼーションが起こったを決定するために、適当なコントロール反応が
組込まれるであろう。(例えば、相補的オリゴヌクレオチドへのオリゴヌクレオ
チドのハイブリダイゼーション)。
【0081】 単離された核酸は野生型オリゴヌクレオチドまたは突然変異オリゴヌクレオチ
ドのいずれかにハイブリダイゼーションするので、結果は容易に解釈されるであ
ろう。 本発明の第2 面に従う方法を使用する、CS−87に対するHIV −1 試料の感受性
を決定するアッセイにおいて使用するために適当な試験キットは、野生型DNA 配
列(またはその対応するRNA )の領域または突然変異DNA 配列の関係する領域に
対して相補的であるオリゴヌクレオチドと、ハイブリダイゼーションを可能とす
るために必要な他の材料とを含んでなる。このような他の材料は、適当な緩衝液
および洗浄溶液、および必要に応じて標識および標識のための基質を包含する。
通常オリゴヌクレオチドが標識化されるであろう。ハイブリダイゼーション前に
核酸の増幅にPCR を使用する場合、追加の材料、例えば、野生型DNA 配列(また
はその対応するRNA )の領域または突然変異DNA 配列の領域を増幅する適当なオ
リゴヌクレオチドプライマー、適当な酵素およびおよびdNTP(デオキシヌクレオ
シド三リン酸)を含めるべきである。
【0082】 アッセイの1 つの別のフォーマットにおいて、増幅におけるdNTPを検出分子、
例えば、放射性同位体、ビオチン、蛍光色素または酵素にカップリングするか、
あるいはしないことが可能である。 また、RNA 増幅系を使用して臨床試料から単離されたHIV −1 RT RNA 中の
ジドブジン(zidovudine)耐性突然変異を検出することができる。Guatelli他(
「Proc. Natl. Acad. Sci.」(USA )、8 /7 、1874−1878(March 19
90))が記載する方法を使用して、レトロウイルスの複製に必須である3 つの酵素
活性:逆転写酵素、RNアーゼH およびDNA 依存的RNA ポリメラーゼを使用するこ
とによって、等温条件下にin vitro で指数的にターゲット核酸配列を複製(増
幅)させることができる。このような方法を使用し、次いで以前に記載されたよ
うにハイブリダイゼーション工程を実施して野生型ヌクレオチドと突然変異とを
区別することができる。III. 組み合わせまたは交互の療法 抗ウイルス剤で長期間治療した後に、HIV の薬剤耐性は出現することがあるこ
とが認識された。薬剤耐性は最も典型的にはウイルス複製サイクルにおいて使用
される酵素をコードする遺伝子、最も典型的にはHIV の場合において、逆転写酵
素またはプロテアーゼの遺伝子の突然変異により起こる。主な薬剤により選択さ
れる異なる1 またはそれ以上の突然変異を誘導する第2 、および多分第3 の抗ウ
イルス化合物と組み合わせてまたはそれと交互に化合物を投与することによって
、HIV 感染に対する薬剤の効能を延長し、増強し、または回復できることが証明
された。あるいは、薬剤の薬物速度、生物分布、または他のパラメーターをこの
ような組み合わせまたは交互の療法により変更することができる。一般に、組み
合わせ療法はウイルスに対して多数の同時のストレスを誘導するので、組み合わ
せ療法は典型的には交互療法より好ましい。
【0083】 今回、CS−87は逆転写酵素領域の第70コドン(K →R 、すなわち、リシン→ア
ルギニン)におけるHIV −1 中の一時的突然変異を誘導することが発見された。
この発見に基づいて、逆転写酵素領域の第70コドン以外の位置におけるHIV −1
中の突然変異を誘導する薬剤と組み合わせてまたはそれと交互にCS−87またはそ
の薬学上許容される塩またはプロドラッグを、療法を必要とするヒトに、投与す
ることを包含する、HIV を治療する方法が提供される。
【0084】 1 つの態様において、HIV の治療のための第2 抗ウイルス剤は、プロテアーゼ
インヒビター、逆転写酵素インヒビター(「RTI 」)であることができ、これら
は合成ヌクレオシド(「NRTI」)または非ヌクレオシド化合物(「NNRTI 」)、
およびHIV インテグラーゼインヒビター、またはケモカインインヒビターである
ことができる。他の態様において、第2 (または第3 )化合物はピロホスフェー
トアナローグ、または融合結合インヒビターであることができる。多数の抗ウイ
ルス化合物についてin vitro およびin vivoにおいて収集した耐性データを編
集したリストは下記の文献の中に見出される:Schinazi他、Mutations in re
troviral genes associated with drug resistance、「International
Antiviral News」、Volume 5 (8 )、International Medical Press
1997。
【0085】 3'−アジド−2',3'−ジデオキシウリジンと、他のヌクレオシドおよび非ヌク
レオシドRTインヒビター、例えば、ZDV 、DAPD、3TC 、ススチヴァ(Sustiva )
、ネヴィラピン(Nevirapin )、インジナヴィール(Indinavir )、ddI および
D −D4FCとの組み合わせの活性および細胞障害性は、多重薬剤作用分析およびBe
len'kii およびSchinazi(Belen'kii 、M.S.およびSchinazi、R.S.(1994)「An
tiviral Research」 25、1 −11)の信頼区間法(confidence interval meth
od)を使用して試験されている。急性感染したヒトPBMCにおける3'−アジド−2'
,3'−ジデオキシウリジンとこれらの薬剤のいくつかとの組み合わせについての
メジアン有効濃度および組み合わせ指数(CI)値を表2 、表3 、表3Aおよび表3B
に示す。
【0086】 100 :1 の比における3'−アジド−2',3'−ジデオキシウリジンおよび3TC の
組み合わせは、50%、75%、90%および95%の作用レベルにおいて相乗的であっ
た。
【0087】
【表2】
【0088】 1 :1 の比における3'−アジド−2',3'−ジデオキシウリジンとDAPDとの組み
合わせはすべての効果レベルにおいて相乗的であった。データは50%、75%およ
び90阻害において有意であった。相互作用は95%の阻害において加法的〜相乗的
であった。
【0089】
【表3】
【0090】
【表4】
【0091】
【表5】
【0092】 好ましい態様において、CS−87を(-) およびラセミFTC (2',3'−ジデオキシ
−3'−チア−5 −フルオロシチジン);141W94(アンプレナヴィール、Glaxo W
ellcome,Inc.);Viramune(ネヴィラピン)、Rescriptor(デラヴィルジン)
;DMP −266 (エファヴィレンズ)、DDI (2',3'−ジデオキシイノシン);3T
C (3'−チア−2',3'−ジデオキシシチジン);またはDDC (2',3'−ジデオキ
シシチジン)と組み合わせてまたはそれと交互に投与する。他の好ましい態様に
おいて、CS−87をアバカヴィール(1592U89 )(これは(1S,4R)−4 −[2 −
アミノ−6 −シクロプロピル−アミノ)−9H−プリン−9 −イル]−2 −シクロ
ペンテン−1 −メタノールスクシネートである)またはD4T と組み合わせてまた
はそれと交互に投与する。
【0093】 HIV 療法のために本明細書に開示した化合物と組み合わせてまたはそれと交互
に使用できる抗ウイルス剤の他の例は、3TC ;フォスカーネット;カルボヴィー
ル、アシクロヴィール、インターフェロン、スタヴジン、およびβ−D −ジオキ
ソランヌクレオシド、例えば、β−D −ジオキソラニルグアニン(DXG )、β−
D −ジオキソラニル−2 ,6 −ジアミノプリン(DAPD)、およびβ−D −ジオキ
ソラニル−6 −クロロプリン(ACP )を包含する。
【0094】 好ましいプロテアーゼインヒビターは、インジナヴィール({1 (1 ,S ,2R
),5 (S )]−2 ,3 ,5 −トリデオキシ−N −(2 ,3 −ジヒドロ−2 −ヒ
ドロキシ−1H−インデン−1 −イル)−5 −[2 −[[(1 ,1 −ジメチルエチ
ル)アミノ]カルボニル]−4 −(3 −ピリジニルメチル)−1 −ピペラジニル
]−2 −(フェニルメチル)−D −エリスロ−ペントアミドサルフェート;Merc
k )、ネルフィナヴィール(Agouron )、リトナヴィール(Abbott)、サクイナ
ヴィール(Roche )およびDMP −450 {[4R−4 (r −a ,5 −a ,6 −b ,7
−6 )]−ヘキサヒドロ−5 ,6 −ビス(ヒドロキシ)−1 ,3 −ビス(3 −ア
ミノ)フェニル]メチル)−4 ,7 −ビス(フェニルメチル)−2H−1 ,3 −ジ
アゼピン−2 −オン}−ビスメシレート(Triangle Pharmaceuticals ,Inc.)
を包含する。
【0095】 投与したとき薬物の性質を増強するためにCS−87と組み合わせてまたはそれと
交互に投与できる他の化合物の非限定的例は、下記のものを包含する:アバカヴ
ィール:(1S,4R)−4 −[2 −アミノ−6 −シクロプロピル−アミノ)−9H−
プリン−9 −イル]−2 −シクロペンテン−1 −メタノールスクシネート(1592
U89 、カルボヴィールアナローグ;Glaxo Wellcome);BILA 1906;N −{1S
−[[[3 −[2S−{(1 ,1 −ジメチルエチル)アミノ]カルボニル}−4R−
]3 −ピリジニルメチル)チオ]−1 −ピペリジニル]−2R−ヒドロキシ−1S−
(フェニルメチル)プロピル]アミノ]カルボニル]−2 −メチルプロピル}−
2 −キノリンカルボキサミド(Bio Mega/Boehringer−Ingelheim );BILA
2185;N −(1 ,1 −ジメチルエチル)−1 −[2S−[[2 −2 ,6 −ジメチル
フェノキシ)−1 −オキソエチル]アミノ]−2R−ヒドロキシ−4 −フェニルブ
チル]4R−ピリミジニルチオ)−2 −ピペリジンカルボキサミド(Bio Mega/
Boehringer−Ingelheim );BM+51.0836 ;トリアゾロイソインドリノン誘導体
;BMS 186,318 ;アミノジオール誘導体HIV −1 プロテアーゼインヒビター(
Bristol −Myers −Squibb);d4API ;9 −[2 ,5 −ジヒドロ−5 −(ホスホ
ノメトキシ)−2 −フラニル]アデニン(Gilead);スタヴジン:d4T 、2',3'
−ジデヒドロ−3'−デオキシチミジン(Bristol −Myers −Squibb);HBY097:
S −4 −イソプロポキシカルボニル−6 −メトキシ−3 −(メチルチオ−メチル
)−3 ,4 −ジヒドロキノキサリン−2 (1H)−チオン;HEPT:1 −[(2 −ヒ
ドロキシエトキシ)メチル]6 −(フェニルチオ)チミン;KNI −272 :(2S,
3S)−3 −アミノ−2 −ヒドロキシ−4 −フェニル酪酸含有トリペプチド;L −
697,593 ;5 −エチル−6 −メチル−3 −(2 −フタルイミド−エチル)ピリジ
ン−2 (1H)−オン;L −735,524 :ヒドロキシ−アミノペンタンアミドHIV −
1 プロテアーゼインヒビター(Merck );L −697,661 :3 −{[(−4 ,7 −
ジクロル−1 ,3 −ベンゾキサゾール−2 −イル)メチル]アミノ}−5 −エチ
ル−6 −メチルピリジン−2 (1H)−オン;L −FDDC:(-) −β−L −5 −フル
オル−2',3'−ジデオキシシチジン;L −FDOC:(-) −β−L −5 −フルオル−
ジオキソランシトシン;ネヴィラピン:11−シクロプロピル−5 ,11−ジヒドロ
−4 −メチル−6H−ジピリド[3,2 −b :2',3'−e ]ジアゼピン−6 −オン(
Boehringer−Ingelheim );PFA :ホスホノホルメート(フォスカーネット;As
tra );PMEA:9 −(2 −ホスホニルメトキシエチル)アデニン(Gilead);PM
PA:(R )−9 −(2 −ホスホニルメトキシプロピル)アデニン(Gilead);Ro
31−8959:ヒドロキシエチルアミン誘導体HIV −1 プロテアーゼインヒビター
(Roche );RPI −3121:ペプチジルプロテアーゼインヒビター、1 −[(3s)
−3 −(n −アルファ−ベンジルオキシカルボニル)−1 −アスパルギニル)−
アミノ−2 −ヒドロキシ−4 −フェニルブチリル]−n −t −ブチル−1 −プロ
リンアミド;2720:6 −クロル−3 ,3 −ジメチル−4 −(イソプロペニルオキ
シカルボニル)ー3,4 −ジヒドロ−キノキサリン−2 (1H)チオン;SC−52151
:ヒドロキシエチル尿素イソステレプロテアーゼインヒビター(Searle);SC
−55389A:ヒドロキシエチル−尿素イソステレプロテアーゼインヒビター(Sear
le);TIBO R82150:(+) −(5S)−4 ,5 ,6 ,7 −テトラヒドロ−5 −メチ
ル−6 −(3 −メチル−2 −ブテニル)イミダゾ[4 ,5 ,1 −jk][1 ,4 ]
−ベンゾジアゼピン−2 (1H)−チオン(Janssen );TIBO 82913 :(+) −(
5S)−4 ,5 ,6 ,7 ,−テトラヒドロ−9 −クロル−5 −メチル−6 −(3 −
メチル−2 −ブテニル)イミダゾ[4 ,5 ,1 −jk]−[1 ,4 ]−ベンゾジア
ゼピン−2 (1H)−チオン(Janssen );TSAO−m3T :[2',5'−ビス−O −(
t −ブチルジメチルシリル)−3'−スピロ−5'−(4'−アミノ−1',2'−オキサ
チオール−2',2'−ジオキシド)−β−D −ペントフラノシル−N3−メチルチミ
ジン;U90152:1 −[3 −[(1 −メチルエチル)−アミノ]2 −ピリジニル]
−4 −[[5 −[(メチルスルホニル)−アミノ]−1H−インドール−2 −イル
]カルボニル]ピペラジン;UC:チオカルボキサニリド誘導体(Uniroyal);UC
−781 =N −[4 −クロル−3 −(3 −メチル−2 −ブテニルオキシ)フェニル
]−2 −メチル−3 −フランカルボチオアミド;UC−82=N −[4 −クロル−3
−(3 −メチル−2 −ブテニルオキシ)フェニル]−2 −メチル−3 −チオフェ
ンカルボチオアミド;VB 11,328:ヒドロキシエチルスルホンアミドプロテアー
ゼインヒビター(Vertex);VX−478 :アンプレナヴィール、141W94、ヒドロキ
シエチルスルホンアミドプロテアーゼインヒビター(Vertex/Glaxo Wellcome
);XM 323 :環状尿素プロテアーゼインヒビター(Dupont Merck )、ファム
シクロヴィール、およびペンシクロヴィール。他の態様において、CS−87は下記
の構造のプロテアーゼインヒビター(LG 1350)と組み合わせて投与される:
【0096】
【化2】
【0097】実施例1 異なる実験条件下におけるHIV −1 感染ヒト末梢血単核細胞における突
然変異の発生 HIV −1 系統プローブアッセイ(LiPA)および配列決定分析を使用して、培養
において発生するときの薬剤耐性突然変異の反応速度論を検出した。評価した化
合物は下記のものを包含する:ヌクレオシドCS−87(CS−87、3'−アジド−2',
3'−ジデオキシウリジン);(- )FTC [(-) −β−2',3'−ジデオキシ−3'−
チア−5 −フルオロシチジン]、3TC 、[(-) −β−2',3'−ジデオキシ−3'−
チアシチジン]、CS−92(AZMC、3'−アジド−2',3'−ジデオキシ−5 −メチル
シチジン)、β−D −およびβ−L −D4FC、(β−L −2',3'−ジデヒロ−2',
3'−ジデオキシ−5 −フルオロシチジン)、新規なβ−L −プリンヌクレオシド
(L −DDA −プロドラッグ)、β−L −5 −フルオロ−2',3'−ジデオキシシチ
ジン(L −FddC)、およびプロテアーゼインヒビターのネルフィナヴィールおよ
びアンプレナヴィール(VX−478 )。結果を表4 および図1〜図9に記載する。
【0098】 HIV −1 を増加する薬剤濃度に対して暴露すると同時に、ヒト末梢血単核(PB
M )細胞中で数週間継代培養した。培養上清からのウイルスをPCR により増幅し
、HIV −1 RTおよびプロテアーゼLiPaの両方により分析した。また、選択した
試料を配列決定した。遺伝子型のデータを分析すると、培養した薬剤耐性ウイル
ス中で発生する突然変異のパターンが明らかになった。得られるデータにより、
この系を使用して培養における耐性の発生の実時間分析が可能であることが示さ
れる。方法 細胞およびウイルス HIV −1 に対して化合物を評価する方法は以前に報告さ
れている(Schinazi RF、Lloyd RM、Jr. 、Nguyen M −H 、Cannon DL、Mc
Millan A 、Ilksoy N 、Chu CK、Liotta DC、Bazmi HZ、Mellors JW。
オキサチオラン−システインヌクレオシドに対するヒト免疫不全ウイルスの耐性
の特性決定。「Antimcrob. Agents Chemother 」 1993;37(4 ):875 −88
1 ;Schinazi RF、McMillan A 、Cannon DL、Mathis R 、Lloyd RM、Peck
A ,Sommadossi J −P 、St. Clari M 、Wilson J 、Furman PA、Pain
ter G 、Choi W −B 、Liotta DC、シス−5 −フルオロ−1 −[2 −(ヒド
ロキシメチル)−1 ,3 −オキサチオラン−5 −イル]シトシンのラセミ体およ
び鏡像異性体によりヒト免疫不全ウイルスの選択的阻害、「Antimcrob. Agents
」Chemother 1992;36(11):2423−2431。
【0099】 単一工程フィコール−ハイパーク(Ficoll−Hypaque )不連続勾配遠心(Sigm
a 、ミゾリー州セントルイス)により、HIV −1 およびB 型肝炎ウイルスに対し
て血清反応陰性である、健康なドナーからヒトPBM 細胞を単離し、以前に記載さ
れたように増殖させた(Schinazi RF、Sommadossi JP、Saalmann V 、Cannon
DL、Xie M −Y 、Hart GC、Smith GA、Hahn EF、ヒト免疫不全ウイルス
1 型で感染した一次リンパ球中で3'−アジド−2',3'−ジデオキシチミジンヌク
レオシド二量体の活性、「Antimcrob. Agents Chemother 」 1990;34:1061
−1067。)疾患のコントロールおよび予防のセンター(Centers for Diseas
e Control and Prevention、ジョージア州アトランタ)から入手したHIV
−1 /LAI のプロトタイプ株を、ヒトPBM 細胞中の研究の標準ウイルスとして使
用した。
【0100】 薬剤耐性ウイルスの選択 混合HIV −1 感染3 日齢フィトヘムアグルチニン(
PHA )刺激ヒトPBM 細胞(106 細胞/ml )を25cm2 フラスコの中に入れ、低い継
代培養の親ウイルスに対する各薬剤のメジアン有効抗ウイルス濃度(EC50)の1
〜10倍にほぼ等しい濃度の化合物に暴露した。未処理の感染および非感染細胞を
各継代培養の対照として使用した。細胞を化合物とインキュベートした後、ウイ
ルス添加の1 時間前に0.01の感染多重度でウイルス接種した。5 %CO2 −空気中
で37℃において1 週間インキュベートした後、すべての細胞および培地をフラス
コから取出し、700gにおいて10分間遠心した。上清(15ml) をRT活性の測定およ
び薬剤感受性アッセイのためのウイルス系統の調製のために取って置いた。ウイ
ルス感染薬剤処理した細胞から得られた上清のRT活性を、以前に記載されたよう
に、異なる週サイクルにおいて感染未処理細胞から得られた上清のRT活性と比較
した。非感染マイトジェン刺激PBM 細胞を含有する新しいフラスコの中に、半分
の細胞および培地を入れ、新鮮な薬剤を所望濃度において添加した。ウイルス増
殖の57%の阻害が第6 日に観測されたとき、薬剤濃度を増加した。この手順を各
週に6 週間反復した。各週サイクルからのウイルス素材をヒトPBM 細胞の無細胞
ウイルス感染により調製した。
【0101】 以前に記載されているように、細胞ペレットを洗浄し、遠心し、溶解し、プロ
ウイルスDNA を抽出した。5 日間の培養後1 〜2 日のPHA 刺激PBM 細胞中でプロ
メガ細胞タイター(Promega Cell Titer )96色素吸収アッセイ(ウイスコン
シン州マディソン)を使用して、化合物の細胞障害性を測定した。以前に記載さ
れたように、投与量−効果データのコンピューターで発生させた50%効果プロッ
トから、50%有効濃度(EC50)および阻害濃度(IC50)を誘導した。
【0102】 配列決定 スペクトラ/ポル膜(Spcetra /Pro menbrane)(分子量カット
オフ12〜14,000)の中への電気溶離により、各試料のPCR 産物をゲル精製した。
ファーマシア・バイオテク(Pharmacia Biotech.)(ニュージャージイ州ピス
カタウェイ)からのオート・サイクル配列決定キットを使用して、ほぼ150ng の
精製されたPCR 産物を配列決定した。製造業者の推奨に従い、サイクル配列決定
反応を実施する。簡単に述べると、各試料を1 分間の95℃の変性、1 分間の47℃
のアニーリング、および1.5 分間の70℃の伸長のPCR の35サイクルに付す。PCR
後、キットの中に準備された停止/負荷色素を使用して、各反応を停止させる。
次いで試料を80℃に3 分間加熱して変性し、次いでファーマシア(Pharmacia )
ALF 配列決定装置上に負荷する。ALF マネージャーソフトウェアのバージョン2.
6 を使用して、データを分析した。
【0103】 ラインプローブアッセイ(LiPA) LiPAによりINNO−LiPAキット(Innogeneti
cs、英国ジェント)を使用して、HIV ゲノムのRT領域中の突然変異を急速に検出
した。最近、この方法はStuyver L.他により詳細に記載された(Stuyver L.
、Wyseur A.、Rombout A.、Louwagie J.、 Scarcez T.、Verhofstede C
.、Rimland D.、Schninazi R.F.、Rossau R.、ヒト免疫不全ウイルス1 型
逆転写酵素遺伝子中で薬剤選択突然変異の急速検出するラインプローブアッセイ
、「Antimicrob. Agents Chemothr. 」、1977;41(2 ):284 −91)。プロ
テアーゼLiPAはインノジェネティックス(Innogenetics、ベルキー国)において
なお開発中である。
【0104】 理解されるように、急速遺伝子型分析において、ヌクレオシドおよびプロテア
ーゼインヒビターに暴露された一次ヒト細胞におけるin vitro 選択により得ら
れた異なる反応速度論および突然変異が明らかにされた。これらの培養物を採取
し、LiPA分析により混合突然変異を速く検出できる能力は、in vitro において
適当な薬剤圧力を確立する有効な手段を提供した。このin vitro 系は、VX−47
8 選択下にプロテアーゼとRT突然変異との間の連結を検出する手段を提供する。
【0105】 HIV −1 感染PBM 細胞におけるV184突然変異のために選択したすべてのL −ヌ
クレオシド3TC 、(-) およびラセミFTC 、β−L −FddA、β−L −D4FCおよびβ
−L −プリンヌクレオシドのうちで、最初の4 つはピリミジンヌクレオシドであ
るが、第5 はプリンヌクレオシドであることを見出すことは意味がある。 V184に加えてK /R65 についてまた選択したβ−L −D4FCは、これらの2 つの
突然変異が連結し、in vitro において匹敵することを示す。
【0106】 図1に示されているように、CS−87は逆転写酵素領域中で第70コドンにおいて
一時的突然変異を誘導した。実施例2 異なる実験の条件下におけるHIV −1 感染ヒトPBMC中の突然変異の発
異なる実験の条件下におけるHIV −1 感染ヒトPBMC中の突然変異の発生を表4
に記載する。ヒトPBM 細胞中のウイルスの突然変異株に対するCS−87の効果を表
5 に記載する。
【0107】 示されたように、RT領域中の70コドン以外において部位特異的突然変異を示す
ウイルスはCS−87に対して感受性に止まる。AZT 暴露ウイルスは、多分経時的に
70コドンの突然変異を示すことができるので、CS−87に対する感受性の減少を示
す。 試験した突然変異ウイルスは次の通りである:xxBRU Pitt(野生型HIV −1
;他の部位特異的突然変異の調製に使用したバックボーン);M184V (コドン18
4 におけるメチオニン→バリンの変化);K65R(コドン65におけるリシン→アル
ギニンの変化);T215Y (コドン215 におけるスレオニン→チロシンの変化);
M184V /T215Y (両方の突然変異をもつウイルス);215 /41(2 つの突然変異
をもつウイルス(コドン215 におけるスレオニン→チロシンの変化)およびM41L
(コドン41におけるメチオニン→ロイシンの変化));4XAZT (AZT 療法に関連す
る4 つの突然変異を有するウイルス);D67N(コドン67におけるアスパラギン酸
→アスパラギンの変化);K70Rコドン70におけるリシン→アルギニンの変化);
T215Y (上記において定義した通りである);K219Q (コドン219 におけるリシ
ン→グルタミンの変化);964pre(AZT 療法を受ける前の患者からのウイルス、
こうしてAZT 感受性であった);および964post (AZT 療法を受けるた後の患者
からのウイルス、こうしてAZT 耐性であった)。
【0108】
【表6】
【0109】
【表7】
【0110】IV. HIV の多薬剤耐性型の治療 実験の化合物(CS−87)(Novirio Phrmaceuticals,Ltd.)および多数のHI
V −1 非ヌクレオシド逆転写酵素インヒビター(NNRTI)、ヌクレオシド逆転写
酵素インヒビター(NRTI)およびプロテアーゼインヒビター(Pis )の表現型耐
性プロファイルを、アンチヴィログラム(Antivirogram、登録商標)組換えウイ
ルスアプローチ(Virco )に従い決定した。この研究の目的は、多薬剤耐性分離
株に対する新しい世代のNRTIの阻害作用の効力を測定し、そしてそれを野生型HI
V −1 分離株に対するそれらの作用と比較することであった。すべての組換えウ
イルスを表現型的および遺伝子型的に特性決定されたウイルス分離株のVIRCO 受
託物から取った。Hirsch他、Antiretroviral Drug Resistance Testing in
Adults with HIV Infection 、「JAMA」;1998:79(24)1984−1991。ま
た、下記の文献を参照のこと:Pauwels 他、Comprehensive HIV drug Resi
stance monitoring using rapid ,high−throughput phenotypic and
genotypic assays with correlative data analysis、「Antiviral Th
erapy 」、1998:3 :35 August 51。
【0111】 すべての組換えウイルスは、表現型的および遺伝子型的に特性決定されたウイ
ルス分離株のVIRCO 受託物から取った。 組換えウイルス分離株の表現型薬剤感受性の測定は、下記の文献に記載されて
いる:Hertggs 他、A Rapid Method for Simultaneous Detection of
Phentypic Resistance to Inhibitors of Protease and Reverse T
ranscriptase in Recombinant HIV −1 Isolates from Patients wit
h Antiretoviral Drugs 、「Antimcrob. Agents Chemother 」、1998;42
(2 ):269 −276 。アンチヴィログラム(Antivirogram、登録商標)技術の基
本原理は、単離し、患者のウイルスRNA から増幅される、プロテアーゼ(PR)お
よび逆転写酵素(RT)遺伝子配列から構成された、キメラHIV −1 株の構築であ
る。アンプリコンを引き続いて標準的実験室の同質遺伝子(HXB2)HIV −1 DN
A 構築物(これからPR/RT遺伝子配列が欠失されている)と一緒にCD4 +T 細胞
の中にトランスフェクトする。相同的組換え後、血漿から増幅されたもとの集団
を反映する多様性を有する新しいウイルスがこれらの細胞から高いレベルで産生
される。
【0112】 ウイルス感染性(CCID50)を終点希釈方法により測定する。ウイルス系統の連
続希釈により発生したリポーター−遺伝子のシグナルの強度により測定した、感
染度から力価を計算する。次いで化合物の連続希釈部を使用する自動化リポータ
ー遺伝子をベースとするアッセイにおいて、異なるPRおよびRT−インヒビターに
対する、表現型の感受性(すなわち、罹病性)について、キメラ(臨床分離株お
よび野生型参照)ウイルスを分析する。アンチヴィログラム(Antivirogram、登
録商標)アッセイの標準化は、1 つの384 ウェルのマイクロタイタープレート中
のすべての臨床的に承認された薬剤の同時の試験を可能とする。実験の薬剤を別
々のプレートの中に含める。各プレートは、モック感染したウェル、ウイルス感
染対照のウェル、およびブランク(培地のみ)のウェルの多数の複製物を含有す
る。すべてのプレートを二重反復実験において試験する。化合物の連続希釈物、
正規化量のウイルスを含有する384 ウェルのプレートを光学的に読み、すべての
関係する対照ウェルを考慮することによって、得られたリポーターのシグナルに
基づいて50%阻害を計算する。対応するVIRCO 標準的操作手順に記載されている
ように、承認(または否定)を臨界領域および設定に従い実施する。
【0113】 このプロトコルのよりいっそう詳細な説明は次の通りである。試料を凍結保存
した。この技術は下記の工程を含んだ:全体のRNA の抽出、HIV −1 特異的プラ
イマーを使用するPR/RT仲介cDNA合成、2 つの連続的(ネステッド)PCR 工程に
よるHIV −1 DNA の増幅、PCR 産物のゲル分析、PCR 産物およびMT−4 細胞中
のPR−RT欠失を有するHIV −1 プロウイルスDNA のエレクトロポレーション、エ
レクトロポレーションした培養物中の貯蔵したキメラウイルスの再培養、制限終
点希釈法による無限力価の測定、被検化合物の連続希釈物を使用する被験プレー
トの調製(二重反復実験において、4 ウェル/試験濃度)、次いで力価測定した
ウイルスおよびMT 4 ウイルスの添加。遺伝子型パターンを確証するために、実
験室の株の組換えおよび培養後に細胞の生活能力を分析し、結果を計算し(投与
量−応答曲線、IC50値)、そしてデータの報告することによって、遺伝子型の決
定(ABI 配列決定)を実施した。薬剤耐性HIV に対する抗ウイルス活性 現在入手可能な抗レトロウイルスの薬剤の養生法のすべてについて、薬剤耐性
HIV 株が患者において検出された。不完全なウイルス抑制ならびに誤まりがちな
逆転写酵素および潜在的ウイルスの組換えは、多数の疑似種(quasispecies)を
有する各患者にもたらし、薬剤耐性株の出現を促進する。薬剤耐性疑似種が本質
的にすべての患者に前もって存在するようである場合、ラミヴジン(3TC )およ
びネヴィラピンの療法のわずかの数週後に、高いレベルの薬剤耐性が出現するこ
とがある。ジドヴジン(ZDV )について耐性はいっそうゆっくり出現し、これは
高いレベルの耐性を発生させるために多重突然変異の順次の蓄積を必要とする。
ある種の薬剤、例えば、ジダノシン(ddI )、ジデオキシシチジン(ddC )およ
びスタヴジン(d4T )は、延長した療法にかかわらず、わずかに低いレベルの耐
性を有するウイルスを選択した。
【0114】 ウイルス耐性の出現と臨床的進行との間の相関を示唆する最初のデータは、La
rderおよび共同研究者らにより1989年において報告された(Lardr 、B.A.、Darb
y 、G.およびRichmann、D.D.(1989)「Science 」 243 :1731−1734;Lardr
、B.A.およびKemp,S.D.(1989)「Science 」 246 :1155−1158)。 治療に失敗した患者からのウイルス分離株を分離し、逆転写酵素の遺伝子を配
列決定して、コドン41、67、70、215 、および219 (20、26、27)におけるZDV
に対するウイルス耐性を与える5 つの明確な突然変異が明らかにされた。高いレ
ベルの薬剤耐性は、ZDV の単一療法(monotherapy )の広く利用されていること
に帰属する。この療法は逆転写酵素中の多重突然変異の蓄積をもたらす。
【0115】 今日の高度に活性な抗レトロウイルス療法は、ZDV を他のヌクレオシドまたは
非ヌクレオシドRTインヒビターおよびプロテアーゼインヒビターと組み合わせる
が、ZDV の単一療法を含まない。ZDV 耐性はコドン41、67、70、215 および219
における突然変異のために増加し続けているが、特定のウイルス分離株における
3 より多いこれらの変化の蓄積は大部分の患者のグループにおいて2 %より低い
罹患率を有する(表6 )。
【0116】
【表8】
【0117】 その代わりにZDV および3TC の両方、またはNNRTI およびプロテアーゼインヒ
ビターの耐性に関連する突然変異を含有する、より少ないZDV 特異的突然変異を
有するZDV 耐性株を同定することは現在日常的である。さらに、いわゆる多重ジ
デオキシヌクレオシド耐性株の罹患(MDR または151 および68または69挿入突然
変異(Winters 、M.A.、Coolley 、K.L.、Girard、Y.A.、Levee 、D.J.、Hamdan
、H.,Shafer、R.W.、Katzenstein 、DA. およびMerigan 、T.C.(1998)「Jour
nal of Clinical Investigation 」 102 、1769−75))および薬剤耐性株の
伝染は、現時点において稀に止まっている。1 つの説明は、突然変異の逆転写酵
素の適合が減少し、これらの耐性ウイルスが増殖する能力が低下するということ
である。
【0118】 in vitro においてZDV および3'−アジド−2',3'−ジデオキシウリジンの両
方に対して耐性であることが見出されたHIV 株は、一般に、逆転写酵素の遺伝子
の中に5 つの主要な突然変異を含有する(41L /D67N/K70R/T215Y /K219Q )
。これらのZDV 耐性−関連突然変異の5 より小および/または他の抗レトロウイ
ルス薬剤(例えば、M184V 、K103N 、Y181C )に関連した1 つまたは2 つ突然変
異を含有するHIV の分子クローンまたは一次臨床分離株は、3'−アジド−2',3'
−ジデオキシウリジンに対して感受性に止まる(<3 倍のEC50の変化)(表7 )
【0119】
【表9】
【0120】 入手可能な抗ウイルスデータの詳細な概観に従い、薬剤耐性HIV に対する3'−
アジド−2',3'−ジデオキシウリジンのin vitro 活性の広い範囲の分析を、VI
RCO 中央ウイルス学実験所(Central Virological Laboratory Limited )
(Dublinn 、Ireland )(Hirsch, M.S., Conway, B., D'Aquila, R.T., Johnso
n, V.A., Brun-Vezinet, F., Clotet, B., Demeter, L.M., Hammer, S.M., Jaco
bsen, D.M., Kuritzkes, D.R., Loveday, C., Mellors, J.W., Vella, S. & Ric
hman, D.D.(1998) 「Journal of the American Medical Association」279, 198
4-91 ; Hertogs, K., de Bethune, M.P., Miller, V., Ivens, T., Schel, P.,
Van Cauwenberge, A., Van Den Eynde, C., Van Gerwen, V., Azijn, H., Van H
outte, M., Peeters, F., Staszewski, S., Conant, M., Bloor, S., Kemp, S.,
Larder, B. & Pauwels, R. (1998) 「Antimicrobial Agents and Chemotherapy
」42, 269-76 ; Pauwels, R. 他 (1988) 「Antiviral Therapy」3, 35, Abstrac
t 51により設計された標準化された表現型感受性アッセイを用いて行った。
【0121】 主要なNRTI(ZDV 、ddI 、ddC 、d4T 、3TC )、NNRTI (ネヴィラピン、デラ
ヴィルジン、エファヴィレンズ)およびプロテアーゼ(インジナヴィール、リト
ナヴィール、サクイナヴィール、ネルフィナヴィール)耐性表現型を表す、19の
異なる一次臨床分離株を分析の中に含めた(表8 )。この分析の結果は表7 の中
に含有された結果に類似した。さらに、すべての既知のヌクレオシドアナローグ
に対する耐性に導く多重ジデオキシヌクレオシド耐性突然変異を含有するウイル
ス(位置69の1 またはそれ以上の挿入、Q151M 置換(典型的にはZDV 関連突然変
異と組合わせた))は、期待されるように、また、3'−アジド−2',3'−ジデオキ
シウリジンに対して耐性であった。
【0122】
【表10】
【0123】 V. 医薬組成物の製造 本明細書に記載する疾患の任意のもの、特にHIV 感染により引き起こされる作
用に悩まされるヒトは、有効量のCS−87を逆転写酵素領域の第70コドン以外の位
置における突然変異を誘導する抗HIV 薬と、またはその薬学上許容される塩また
はプロドラッグと組み合わせてまたはそれと交互に、薬学上許容される担体また
は希釈剤の存在において、患者に投与することによって治療することができる。
1 つの態様において、多薬剤耐性型のHIV で感染したヒトは、有効量のCS−87ま
たはその薬学上許容される塩またはプロドラッグを薬学上許容される担体または
希釈剤の存在において、患者に投与することによって効果的に治療することがで
きる。多薬剤耐性の患者について、CS−87は単独でまたは組み合わせで投与され
る。活性物質は、任意の適当な経路により、例えば、経口、非経口、腸内、静脈
内、皮内、皮下、経皮、鼻内または局所的に液体または固体の形態で投与するこ
とができる。
【0124】 1 またはそれ以上の活性化合物は、薬学上許容される担体または希釈剤の中に
、治療される患者に重大な毒性作用を引き起こさないで、in vivo におけるウイ
ルスの複製、特にHIV の複製を阻止するために治療的に有効量の化合物を患者に
送出すために十分な量で含められる。「阻止量」は、例えば、本明細書に記載す
るアッセイのようなアッセイにより測定して、阻止作用を発揮するために十分な
活性成分の量を意味する。
【0125】 すべての前述の症状のために好ましい化合物の投与量は、約1 〜75mg/kg、好
ましくは1 〜20mg/kg体重/日、より一般に0.1 〜約100mg /kg体重のレシピエ
ント/日の範囲であろう。薬学上許容される誘導体の有効投与量範囲は、送出す
べき親ヌクレオシドの質量に基づいて計算することができる。誘導体がそれ自体
活性を示す場合、有効投与量は誘導体の質量を使用するか、あるいはこの分野に
おいて知られている他の手段により前述したように推定することができる。
【0126】 化合物は任意の適当な投与形態で単位で好都合に投与され、このような投与形
態は7 〜3000mg、好ましくは70〜1400mgの活性成分/単位投与形態を含むものを
包含するが、これらに限定されない。50〜1000mgの経口投与量が通常都合がよい
。 理想的には、活性成分は約0.02〜70μM 、好ましくは約0.5 〜10μM の活性化
合物のピーク血漿濃度を達成するように投与すべきである。これは、例えば、必
要に応じて生理食塩水中で、活性成分の0.1 〜25%の溶液の静脈内注射により達
成されるか、あるいは活性成分のボーラスとして投与することができる。
【0127】 薬剤組成物中の活性化合物の濃度は、薬剤の吸収、分布、代謝および分泌速度
ならびにこの分野において知られている他の因子に依存するであろう。投与量の
値はまた軽減すべき症状の程度とともに変化することに注意すべきである。さら
に、任意の特定の被検体について、特定の投与量は個体の必要性および組成物を
投与するか、あるいは投与を監視する人の専門的判断に従い経時的に調節すべき
であり、そして本明細書に記載する濃度範囲は例示のみであり、特許請求の範囲
に記載する組成物の範囲または実施を限定することを意図しないことを理解すべ
きである。活性成分は一度に投与するか、あるいは変化する時間間隔で多数の小
さい投与量に分割することができる。
【0128】 活性化合物の好ましい投与モードは経口である。経口組成物は一般に不活性希
釈剤または食用担体を含むであろう。経口的療法の投与の目的で、活性化合物は
賦形剤とともに混入され、錠剤、トローチ剤、またはカプセル剤の形態で使用す
ることができる。薬学的に適合性の結合剤および/またはアジュバント物質を組
成物の一部分として含めることができる。
【0129】 錠剤、丸剤、カプセル剤、トローチ剤およびその他は下記成分、または同様な
特質を有する化合物の任意のものを含有することができる:結合剤、例えば、微
結晶質セルロース、トラガカントゴムまたはゼラチン;賦形剤、例えば、澱粉ま
たはラクトース、崩壊剤、例えば、アルギン酸、プリモゲル、またはコーンスタ
ーチ;滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウムまたはステロート;グリダント
(glidant)、例えば、コロイド状二酸化ケイ素;甘味剤、例えば、スクロースま
たはサッカリン;または香味剤、例えば、ペパーミント、サリチル酸メチル、ま
たはオレンジ香味剤。投与単位形態がカプセル剤であるとき、上記型の物質に加
えて、それは液状担体、例えば、脂肪油を含有することができる。さらに、投与
単位形態は、投与単位の物理的形態を変更する種々の他の物質、例えば、糖、シ
ェラック、または腸溶剤の被覆を含有することができる。
【0130】 化合物はエリキシル剤、懸濁剤、シロップ剤、オブラート、チューインガムま
たはその他の1 成分として投与することができる。シロップ剤は、活性化合物に
加えて、甘味剤としてスクロースおよびある種の保存剤、色素および着色剤およ
び香味剤を含有することができる。 化合物またはそれらの薬学上許容される誘導体または塩は、また、所望の作用
を障害しない他の活性物質と、または所望の作用を補助する物質、例えば、抗生
物質、抗真菌剤、抗炎症剤、詳細に前述した、プロテアーゼインヒビター、また
は他のヌクレオシドまたは非ヌクレオシド抗ウイルス剤と、混合することができ
る。非経口、皮内、皮下、または局所適用のために使用する溶液または懸濁液は
下記成分を含むことができる:無菌の希釈剤、例えば、注射用水、生理食塩水、
固定油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールまたは他
の合成溶媒;抗菌剤、例えば、ベンジルアルコールまたはメチルパラベン;酸化
防止剤、例えば、アスコルビン酸または重亜硫酸ナトリウム;キレート化剤、例
えば、エチレンジアミン四酢酸;緩衝剤、例えば、酢酸塩、クエン酸塩またはリ
ン酸塩および張度調節剤、例えば、塩化ナトリウムまたはデキストロース。非経
口調製物は、アンプル、使い捨て注射器またはガラスまたはプラスチックの多投
与バイアルの中に包むことができる。
【0131】 静脈内投与の場合において、好ましい担体は生理食塩水またはリン酸塩緩衝液
(PBS )である。 また、リポソーム懸濁液(ウイルス抗原に対するモノクローナル抗体を使用す
る感染した細胞をターゲットとするリポソームを包含する)は、薬学上許容され
る担体として好ましい。これらはこの分野において知られている方法に従い、例
えば、米国特許第4,522,811 号(これは本明細書において引用することによって
本明細書の一部とされる)に記載されているように製造することができる。例え
ば、リポソーム処方物は、適当な1 またはそれ以上の脂質(例えば、ステアロイ
ルホスファチジルエタノールアミン、ステアロイルホスファチジルコリン、アラ
キドイルホスファチジルコリン、およびコレステロール)を無機溶媒中に溶解し
、次いでこの溶媒を蒸発させ、容器の表面上に乾燥した脂質の薄膜を残すことに
よって製造することができる。次いで、活性化合物またはそのモノホスフェート
および/またはトリホスフェート誘導体の水溶液を容器の中に導入する。次いで
この容器を手により渦形成して液状物質を容器の側面から遊離させ、液体を凝集
させ、これによりリポソーム懸濁液を形成する。
【0132】 調節放出性処方物 調節放出性処方物に関するこの節において引用されるすべての米国特許は、そ
れらの全体において引用することによって本明細書の一部とされる。 ポリ乳酸の合成および生物分解性が1966年にKulkarni他(″Polylactic acid
for surgical implants″、「Arch. Surg. 」、93:839 )により報告さ
れて以来、生物分解性ポリマーの分野は急速に開発されてきている。送出装置の
ための基質材料として有用であるとして報告されてきている他のポリマーの例は
、下記のものを包含する:ポリ無水物、ポリエステル、例えば、ポリグリコリド
およびポリ乳酸−コ−グリコリド、ポリアミノ酸、例えば、ポリリシン、ポリエ
チレンオキシドのポリマーおよびコポリマー、アクリル末端ポリエチレンオキシ
ド、ポリアミド、ポリウレタン、ポリオルトエステル、ポリアクリロニトリル、
およびポリホスファゼン。例えば、下記の文献を参照のこと:米国特許第4,891,
225 号および第4,906,474 号(ポリ無水物)、第4,767,628 号(Hutchinson)(
ポリ乳酸、ポリ乳酸−コ−グリコリド)、および第4,530,840 号(Tice他)(ポ
リ乳酸、ポリグリコリド、およびコポリマー)。また、下記の特許を参照のこと
:米国特許第5,626,863 号(Huppell 他)これには、組織接触物質および調節放
出性担体として光重合性生物分解性ヒドロゲル(重合および架橋することができ
る末端キャップドモノマーまたはオリゴマーである、生物分解性モノマーまたは
オリゴマーのエクステンションを有する親水性オリゴマーを含んでなる重合およ
び架橋したマクロマーのヒドロゲル)が記載されている;PCT WO97/05185 号
(Focal,Inc.)これは薬剤送出および組織治療剤のための調節放出性剤として使
用するためのマルチブロック生物分解性ヒドロゲルに関する。
【0133】 生物学的起源の分解性材料、例えば、架橋したゼラチンはよく知られている。
ヒアルロン酸は架橋され、生物医学的適用のための分解性膨潤ポリマーとして使
用されてきている(米国特許第4,957,744 号、Della Valle 他(1991)″血栓
形成が減少したポリマーの生物材料の表面変性″、「Polym. Mater. Sci. En
g.」、62:731 −735 ])。
【0134】 現在、多数の分散系が、物質、特に生物学的活性化合物として、または担体と
して使用するために調査されてきている。医薬処方物および化粧処方物は懸濁液
またはエマルジョンとしてカテゴリー化することができる。懸濁液は懸濁剤を使
用して液状媒質の中に分散した、数マイクロメートルから数百ミクロンまでのサ
イズの範囲の固体粒子として定義される。固体粒子は、微小球、マイクロカプセ
ル、およびナノ球を包含する。エマルジョンは乳化剤、例えば、界面活性剤また
は脂質の界面フィルムにより安定化された、他の液体中の1 つの液体の分散液と
して定義される。エマルジョン処方物は、油中水型エマルジョンおよび水中油型
エマルジョン、多重エマルジョン、微小エマルジョン、微小滴、およびリポソー
ムを包含する。微小滴は、下記特許において定義されているように、球形脂質層
と内部の油相とから成る単層リン脂質小胞である:Haynesに対する米国特許第4,
622,219 号および第4,725,422 号。リポソームは、水不溶性極性脂質を水溶液と
混合することによって製造されたリン脂質小胞である。水中で不溶性脂質を混合
することによって引き起こされる好ましくないエントロピーは、水溶液を捕捉し
たリン脂質の同心的に閉じた膜の高次のアセンブリーを生成する。
【0135】 米国特許第4,938,763 号(Dunn他)には、非反応性、水不溶性熱可塑性ポリマ
ーを生物適合性水溶性溶媒中に溶解し、液体を体の中に配置し、溶媒を消失させ
て固体の移植片を生成することによって、移植片をin situで形成する方法が開
示されている。ポリマー溶液を注射器により体の中に入れることができる。移植
片はそれを取り囲む空洞の形状を取ることができる。別の態様において、移植片
は反応性の、液体オリゴマーポリマーから形成され、通常ポリマーは溶媒を含有
せず、硬化触媒を添加して、ポリマーを所定位置で硬化して固体を形成させる。
【0136】 多数の特許には、CS−87またはそのヌクレオチドまたは他の定義したプロドラ
ッグを投与するために使用できる薬剤送出系が開示されている。米国特許第5,74
9,847 号には、エレクトロポレーションにより生物の中にヌクレオチドを送出す
方法が開示されている。米国特許第5,718,921 号には、ポリマーおよびその中に
分散された薬剤を含んでなる微小球が開示されている。米国特許第5,629,009 号
には、生物学的活性因子を調節放出する送出系が開示されている。米国特許第5,
578,325 号には、非線状親水性疎水性マルチブロックポリマーのナノ粒子および
微小球が開示されている。米国特許第5,545,409 号には、生物学的活性因子を調
節放出する送出系が開示されている。米国特許第5,494,682 号には、イオン的に
架橋したポリマーのマイクロカプセルが開示されている。
【0137】 米国特許第5,728,402 号(Andrx Pharmaceuticals,Inc.)には、活性薬剤、
その塩またはプロドラッグと、ヒドロゲル形成剤との混合物を含んでなる内部相
と、胃内の溶解に対して耐性である被覆を含んでなる外部相とを含む、調節放出
性処方物が記載されている。米国特許第5,736,159 号および第5,558,879 号(An
drx Pharmaceuticals,Inc.)には、通路がin situで形成される、水溶性をほ
とんどもたない薬剤のための調節放出性処方物が開示されている。米国特許第5,
567,441 号(Andrx Pharmaceuticals,Inc.)には、1 日1 回の調節放出性処方
物が開示されている。米国特許第5,508,040 号には、多粒子拍動性薬剤送出系が
開示されている。米国特許第5,472,708 号には、拍動性粒子をベースとする薬剤
送出系が開示されている。米国特許第5,458,888 号には、内部の薬剤含有相およ
び3,000 〜10,000の平均分子量のポリエチレングリコールポリマーを含んでなる
外部相を有する配合物を使用して作ることができる、調節放出性錠剤が記載され
ている。米国特許第5,419,917 号には、ヒドロゲルから薬剤の実質的にゼロ次の
放出速度を提供することができる、有効量の薬学上許容されるイオン化性化合物
を使用するに基づく、ヒドロゲルからの薬剤の放出速度を変更する方法が開示さ
れている。米国特許第5,458,888 号には、調節放出性錠剤が開示されている。
【0138】 米国特許第5,641,745 号(Elan Corporation,plc )には、微小球またはナノ
球を形成する生物分解性ポリマーの中に活性薬剤を含んでなる調節放出性医薬処
方物が開示されている。生物分解性ポリマーは、適当にはポリ−D ,L −ラクチ
ドまたはポリ−D ,L −ラクチドとポリ−D ,L −ラクチド−コ−グリコリドと
のブレンドである。米国特許第5,646,345 号(Elan Corporation,plc )には、
活性化合物を有機酸と連合して含み、かつコアを取り囲み、主要な比率の薬学上
許容されるフィルム形成、水不溶性合成ポリマーおよび小比率の薬学上許容され
るフィルム形成、水溶性合成ポリマーを含有する多層膜を含む、1 日1 回投与の
調節吸収性処方物が記載されている。米国特許第5,641,515 号には、生物分解性
ナノ粒子をベースとする調節放出性処方物が開示されている。米国特許第5,637,
320 号には、1 日1 回投与の調節吸収性処方物が開示されている。米国特許第5,
580,580 号および第5,540,938 号は、神経学的疾患の治療における処方物および
それらの使用に関する。米国特許第5,533,995 号は、調節薬剤送出の受動経皮装
置に関する。米国特許第5,505,962 号には、調節放出性医薬処方物が記載されて
いる。
【0139】 本発明はその好ましい態様を参照して記載された。本発明の上の詳細な説明か
ら、本発明の変動および変更は当業者にとって明らかであろう。すべてのこれら
の変動および変更は本発明の範囲内に包含されることを意図する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、増加する濃度のCS−87に暴露したときの阻害百分率(HIV −1 /LA1
と比較した)の関数として経時的逆転写酵素領域におけるHIV の遺伝分析の変化
のグラフである。
【図2】 図2は、増加する濃度の3TC に暴露したときの阻害百分率(HIV −1 /LA1 と
比較した)の関数として経時的逆転写酵素領域におけるHIV の遺伝分析の変化の
グラフである。
【図3】 図3は、増加する濃度の(-) −シス−FTC に暴露したときの阻害百分率(HIV
−1 /LA1 と比較した)の関数として経時的逆転写酵素領域におけるHIV の遺伝
分析の変化のグラフである。
【図4】 図4は、増加する濃度のL −FddCに暴露したときの阻害百分率(HIV −1 /LA
1 と比較した)の関数として経時的逆転写酵素領域におけるHIV の遺伝分析の変
化のグラフである。
【図5】 図5は、増加する濃度のネルフィナヴィールに暴露したときの阻害百分率(HI
V −1 /LA1 と比較した)の関数として経時的逆転写酵素領域におけるHIV の遺
伝分析の変化のグラフである。
【図6】 図6は、増加する濃度のCS−92に暴露したときの阻害百分率(HIV −1 /LA1
と比較した)の関数として経時的逆転写酵素領域におけるHIV の遺伝分析の変化
のグラフである。
【図7】 図7は、増加する濃度のL −DDA 安定化プロドラッグに暴露したときの阻害百
分率(HIV −1 /LA1 と比較した)の関数として経時的逆転写酵素領域における
HIV の遺伝分析の変化のグラフである。
【図8】 図8は、増加する濃度のL −D4FCに暴露したときの阻害百分率(HIV −1 /LA
1 と比較した)の関数として経時的逆転写酵素領域におけるHIV の遺伝分析の変
化のグラフである。
【図9】 図9は、増加する濃度のVX−478 に暴露したときの阻害百分率(HIV −1 /LA
1 と比較した)の関数として経時的逆転写酵素領域におけるHIV の遺伝分析の変
化のグラフである。
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月11日(2001.1.11)
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/506 A61K 31/506 31/52 31/52 31/551 31/551 31/7072 31/7072 A61P 31/18 A61P 31/18 43/00 121 43/00 121 //(A61K 31/7072 (A61K 31/7072 31:551) 31:551) (A61K 31/7072 (A61K 31/7072 31:496) 31:496) (A61K 31/7072 (A61K 31/7072 31:472) 31:472) (A61K 31/7072 (A61K 31/7072 31:4725) 31:4725) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 スキナジ,レイモンド アメリカ合衆国,ジョージア 30033,デ ィケイター,リージェンシー ウォーク ドライブ 1524 (72)発明者 ブライアント,マーティン エル. アメリカ合衆国,マサチューセッツ 01741,カーリスル,ヒッコリー レーン 65 (72)発明者 マイヤーズ,モーリーン ダブリュ. アメリカ合衆国,マサチューセッツ 01741,カーリスル,マンロー ヒル ロ ード 252 Fターム(参考) 4C084 AA19 NA01 NA05 ZB332 ZC202 ZC552 ZC752 4C086 AA01 BC13 BC30 BC50 BC82 CB11 DA34 EA16 GA07 GA08 GA12 MA02 MA04 NA01 NA05 ZB33 ZC20 ZC55 ZC75

Claims (63)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HIV の逆転写酵素領域の第70コドン以外の位置におけるHIV
    中の突然変異を誘導する第2 抗HIV 薬と交互にまたはそれと組み合わせてCS−87
    またはその薬学上許容される塩またはプロドラッグを投与することを含んでなる
    、HIV に感染したヒトを治療する方法。
  2. 【請求項2】 第2 抗HIV 薬がプロテアーゼインヒビターである、請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 プロテアーゼインヒビターがインジナヴィール、ネルフィナ
    ヴィール、サクイナヴィール、リトナヴィール、ABT −378 、またはアンプレナ
    ヴィールである、請求項2 に記載の方法。
  4. 【請求項4】 第2 抗HIV 薬がヌクレオシドアナローグまたはヌクレオチド
    アナローグである、請求項1 に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ヌクレオシドアナローグが(-) およびラセミFTC 、3TC 、DD
    I 、dd4FC 、DAPD、FddA、またはアバカヴィールである、請求項4 に記載の方法
  6. 【請求項6】 ヌクレオチドアナローグがアデフォヴィールまたはPMPAであ
    る、請求項4 に記載の方法。
  7. 【請求項7】 第2 抗HIV 薬が非ヌクレオシド逆転写酵素インヒビターであ
    る、請求項1 に記載の方法。
  8. 【請求項8】 非ヌクレオシド逆転写酵素インヒビターがエファヴィレンズ
    、ネヴィラピン、MKC −442 、AG−1549、またはデラヴィルジンである、請求項
    7 に記載の方法。
  9. 【請求項9】 CS−87をHIV インテグラーゼインヒビターまたはケモカイン
    インヒビターまたは融合インヒビターと組み合わせてまたはそれと交互に投与す
    る、請求項1 に記載の方法。
  10. 【請求項10】 HIV −1 の試料を患者から単離し、ウイルスの逆転写酵素
    領域中のコドン70において突然変異が起こったかどうかを同定することを含んで
    なる、CS−87を投与した患者におけるCS−87に対するHIV −1 の感受性を評価す
    る方法。
  11. 【請求項11】 有効量のCS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグ
    または塩を必要に応じて薬学上許容される担体と組み合わせて患者に投与するこ
    とを含んでなる、3TC 、DDI 、DDC 、(-) およびラセミFTC 、dd4FC 、DAPD、Fd
    dA、アバカヴィール、ネヴィラピン、デラヴィルジン、エファヴィレンズ、イン
    ジナヴィール、ネルフィナヴィール、リトナヴィール、サクイナヴィール、アン
    プレナヴィール、MKC −442 、ABT −378 、AG−1549、およびAZT から成る群か
    ら選択される抗HIV 薬を使用する治療に対して耐性であるHIV 株に感染した患者
    を治療する方法。
  12. 【請求項12】 抗HIV 薬が3TC である、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 抗HIV 薬がDDC である、請求項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】 抗HIV 薬がDDI である、請求項11に記載の方法。
  15. 【請求項15】 抗HIV 薬がネヴィラピンである、請求項11に記載の方法。
  16. 【請求項16】 抗HIV 薬がデラヴィルジンである、請求項11に記載の方法
  17. 【請求項17】 抗HIV 薬がエファヴィレンズである、請求項11に記載の方
    法。
  18. 【請求項18】 抗HIV 薬がインジナヴィールである、請求項11に記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 抗HIV 薬がネルフィナヴィールである、請求項11に記載の
    方法。
  20. 【請求項20】 抗HIV 薬がリトナヴィールである、請求項11に記載の方法
  21. 【請求項21】 抗HIV 薬がサクイナヴィールである、請求項11に記載の方
    法。
  22. 【請求項22】 抗HIV 薬がAZT である、請求項11に記載の方法。
  23. 【請求項23】 抗HIV 薬がD4T である、請求項11に記載の方法。
  24. 【請求項24】 抗HIV 薬がdd4FC である、請求項11に記載の方法。
  25. 【請求項25】 抗HIV 薬がDAPDである、請求項11に記載の方法。
  26. 【請求項26】 抗HIV 薬がFddAである、請求項11に記載の方法。
  27. 【請求項27】 抗HIV 薬が(-) およびラセミFTC である、請求項11に記載
    の方法。
  28. 【請求項28】 抗HIV 薬がアバカヴィールである、請求項11に記載の方法
  29. 【請求項29】 抗HIV 薬がアンプレナヴィールである、請求項11に記載の
    方法。
  30. 【請求項30】 抗HIV 薬がMKC −442 である、請求項11に記載の方法。
  31. 【請求項31】 抗HIV 薬がABT −378 である、請求項11に記載の方法。
  32. 【請求項32】 抗HIV 薬がAG−1549である、請求項11に記載の方法。
  33. 【請求項33】 療法を必要とする患者におけるHIV を治療するための、HI
    V の逆転写酵素領域の第70コドン以外の位置におけるHIV 中の突然変異を誘導す
    る第2 抗HIV 薬と交互にまたはそれと組み合わせたCS−87またはその薬学上許容
    される塩またはプロドラッグの使用。
  34. 【請求項34】 第2 抗HIV 薬がプロテアーゼインヒビターである、請求項
    33に記載の使用。
  35. 【請求項35】 プロテアーゼインヒビターがインジナヴィール、ネルフィ
    ナヴィール、サクイナヴィール、リトナヴィール、ABT −378 、またはアンプレ
    ナヴィールである、請求項34に記載の使用。
  36. 【請求項36】 第2 抗HIV 薬がヌクレオシドアナローグまたはヌクレオチ
    ドアナローグである、請求項33に記載の使用。
  37. 【請求項37】 ヌクレオシドアナローグが(-) およびラセミFTC 、3TC 、
    DDI 、dd4FC 、DAPD、FddA、またはアバカヴィールである、請求項36に記載の使
    用。
  38. 【請求項38】 ヌクレオチドアナローグがアデフォヴィールまたはPMPAで
    ある、請求項36に記載の使用。
  39. 【請求項39】 第2 抗HIV 薬が非ヌクレオシド逆転写酵素インヒビターで
    ある、請求項33に記載の使用。
  40. 【請求項40】 非ヌクレオシド逆転写酵素インヒビターがエファヴィレン
    ズ、ネヴィラピン、MKC −442 、AG−1549、またはデラヴィルジンである、請求
    項39に記載の使用。
  41. 【請求項41】 CS−87をHIV インテグラーゼインヒビターまたはケモカイ
    ンインヒビターまたは融合インヒビターと組み合わせてまたはそれと交互に投与
    する、請求項33に記載の使用。
  42. 【請求項42】 3TC 、DDI 、DDC 、(-) およびラセミFTC 、dd4FC 、DAPD
    、FddA、アバカヴィール、ネヴィラピン、デラヴィルジン、エファヴィレンズ、
    インジナヴィール、ネルフィナヴィール、リトナヴィール、サクイナヴィール、
    アンプレナヴィール、MKC −442 、ABT −378 、AG−1549、およびAZT から成る
    群から選択される抗HIV 薬を使用する治療に対して耐性であるHIV 株に感染した
    患者を治療するための、CS−87またはその薬学上許容されるプロドラッグまたは
    塩の使用。
  43. 【請求項43】 抗HIV 薬が3TC である、請求項42に記載の使用。
  44. 【請求項44】 抗HIV 薬がDDC である、請求項42に記載の使用。
  45. 【請求項45】 抗HIV 薬がDDI である、請求項42に記載の使用。
  46. 【請求項46】 抗HIV 薬がネヴィラピンである、請求項42に記載の使用。
  47. 【請求項47】 抗HIV 薬がデラヴィルジンである、請求項42に記載の使用
  48. 【請求項48】 抗HIV 薬がエファヴィレンズである、請求項42に記載の使
    用。
  49. 【請求項49】 抗HIV 薬がインジナヴィールである、請求項42に記載の使
    用。
  50. 【請求項50】 抗HIV 薬がネルフィナヴィールである、請求項42に記載の
    使用。
  51. 【請求項51】 抗HIV 薬がリトナヴィールである、請求項42に記載の使用
  52. 【請求項52】 抗HIV 薬がサクイナヴィールである、請求項42に記載の使
    用。
  53. 【請求項53】 抗HIV 薬がAZT である、請求項42に記載の使用。
  54. 【請求項54】 抗HIV 薬がD4T である、請求項42に記載の使用。
  55. 【請求項55】 抗HIV 薬がdd4FC である、請求項42に記載の使用。
  56. 【請求項56】 抗HIV 薬がDAPDである、請求項42に記載の使用。
  57. 【請求項57】 抗HIV 薬がFddAである、請求項42に記載の使用。
  58. 【請求項58】 抗HIV 薬が(-) およびラセミFTC である、請求項42に記載
    の使用。
  59. 【請求項59】 抗HIV 薬がアバカヴィールである、請求項42に記載の使用
  60. 【請求項60】 抗HIV 薬がアンプレナヴィールである、請求項42に記載の
    使用。
  61. 【請求項61】 抗HIV 薬がMKC −442 である、請求項42に記載の使用。
  62. 【請求項62】 抗HIV 薬がABT −378 である、請求項42に記載の使用。
  63. 【請求項63】 抗HIV 薬がAG−1549である、請求項42に記載の使用。
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