JP2002517721A - 参照電極 - Google Patents

参照電極

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 参照電極は、電極プラグ、及び、後部で閉じられ且つ電解質を含むチャンバー(16)を備える。チャンバー(16)は、通過するイオンの拡散を可能にする材料でできた膜(26)により覆われた開口(23)を有するが、該膜の表面は、蛋白質及び類似の高分子物質に対して閉じられている。開口(23)内に放射式に配置された貫通オリフィス(30)を有する伸張された拡散隔壁エレメント(27)は、チャンバー(16)に対してイオン拡散膜(26)の外側に配置され、オリフィス(30)は、開口(23)より小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電極プラグ及び後部が閉じられ且つ電極を含むチャンバーを備える
参照電極に係り、該チャンバーは、そこを通過するイオンの拡散を可能にする材
料でできた膜により覆われた開口を有するが、該膜の表面が蛋白質及び類似の高
分子物質に対して閉じられている。
【0002】
【従来技術】
参照電極は、液体サンプル中で特別の化学物質(核種)の含有量を電気化学的
に測定するとき電極チェインの部分として使用される。参照電極は、一定の即ち
安定した電位を設定する。この電位は、理想的な状況では、液体サンプルの組成
から独立するが、実際には、いわゆる液間電位差に関して変動する。液間電位差
は、サンプル液体と電解質との間の界面を横切って生成された電位差である。こ
の電位は、希釈度の変化及びサンプルと電解質との間のイオン組成の変化に応じ
て変動する。この変動は、測定結果に影響を及ぼし、該測定結果は不正確な即ち
誤った方向に導かれるに至る。
【0003】 現形式の参照電極を使用したとき、電解質中の電位制御イオンの濃度は一定で
あり、或いは、安定性を得るため少なくともある限界内に保たれ、かくして信頼
できる測定を達成することが決定的に重要である。この要求は、電解質として飽
和した溶液を使用すること、或いは、電解質が各測定の後に更新されるシステム
を使用することのいずれかによって満たされることが知られている。しかし、前
者は、実際的又は技術的要因に起因して常に可能とは限らず、後者は、例えば、
いわゆる開いた塩橋システムにおける場合である。電解質の更新無しに、サンプ
ルから電解質への拡散は、電解質の組成を変化させ、かくして参照電極電位を変
化させ得る。
【0004】 既知の参照電極、即ち、デンマーク、ブレンショー、DK−2700のアカン
デベッジ21にあるラジオメーターメディカルA/S社により販売されているE
111参照電極は、電極プラグと、後部で閉じられ且つ飽和したKCl溶液を含
むチャンバーとを備える。このチャンバーは、径方向及び膜を横切った方向の両
方に沿ってそこを通過したイオンの拡散を可能にする多孔性二重膜により覆われ
た開口を有する。多孔性膜は、12μm厚のポリカーボネート層と、18μm厚
のセロファン層からなる。飽和されたKCl溶液は、多孔性膜を通って拡散する
。この多孔性膜は、塩橋として役立ち、かくして参照電極とサンプルとの間の接
触を設定する。この既知の電極は、測定チャンバーの液体が液絡部を汚染し、か
くして電極の使用を減少させるという欠点を被る。
【0005】 別の知られた参照電極は、アメリカ合衆国、CA、アメリビーレにある、チロ
ン・ダイアグノスティッスク社により製造、販売されている、チロン800シリ
ーズの分析器で使用されている。この電極は、電解質を含み、イオン拡散を可能
にする膜により覆われている開口を有するチャンバーを備える。しかしながら、
この電極は、チャンバーが後部で開いている。続いて、図1は開口領域の輪郭及
びこの既知の参照電極の膜を示している。この膜はセロファンでできており、同
心開口を有する2つの壁の間に固定されており、チャンバーに対してより内側の
開口は、直径が約0.7mm、より外側の開口は直径が約0.8mmである。
【0006】 後者の電極では、膜を通過して出る電解質の実際の流れが存在し、実際には、
電極は、開いた塩橋システムを使用する。このことは、電解質が測定される液体
サンプル中に貫通し、該サンプルを汚染し、次いで他の測定のため使用できなく
なるという問題を引き起こす。更に、開いた塩橋システムの使用は、絶え間ない
電解質の供給を要求する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来技術と比較して電解質とサンプル液体との間のイオン交
換を減少させた参照電極を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、電極プラグ、及び、後部で閉じられ且つ電解質を含むチャンバー
を備えた、参照電極の手段によって達成される。このチャンバーは、通過するイ
オンの拡散を可能にする材料でできた膜により覆われた開口を有するが、該膜の
表面は、蛋白質及び類似の高分子物質に対して閉じられている。更に、この参照
電極は、開口内に放射式に配置された貫通オリフィスを有する、伸張された拡散
隔壁エレメントを含み、該隔壁エレメントはチャンバーに対してイオン拡散膜の
外側に配置され、オリフィスは、開口より小さく、かくして、液間電位差の変動
を制限することを特徴とする。
【0009】 チャンバーの開口が隔壁エレメントのオリフィスより大きいので、チャンバー
内の電解質からのイオンが、全方向から軸方向及び放射方向の両方にイオン拡散
膜のオリフィス領域に供給される。これに対してサンプル液体からのイオンは、
オリフィスの特定領域から軸方向のみにイオン拡散膜のオリフィス領域に達する
ことしかできない。かくして、電解質からイオン拡散膜へのイオンの拡散は、サ
ンプルからイオン拡散膜へのイオンの拡散より大きい。従って、サンプル液体か
らのイオンは、電極チャンバーへの拡散によっては電解質を汚染せず、電解質は
、チャンバー内で十分な濃度で存在した状態を維持する。その結果として、電極
の寿命の間にチャンバーに電解質を更に供給する必要はない。
【0010】 理論的には、参照電極は、開口とほとんど同じ隔壁エレメントのオリフィスサ
イズを持って満足いくように作動するべきであるが、発明者らによりなされたテ
ストによれば、隔壁エレメントは、開口の面積の少なくとも80乃至90%、好
ましくは少なくとも約93%覆うのが好ましい。これに対応して、オリフィスの
面積は、開口の面積の最大10乃至20%、好ましくは最大7%である。及び/
又は、好ましくは、オリフィスは、最大0.4mmの直径、より好ましくは、最
大0.25mmの直径を持つ。
【0011】 開口のサイズに対してオリフィスのサイズを減少させることは、チャンバーか
らイオン拡散膜を通したオリフィスへのイオンの放射方向の供給を改善する。 オリフィスの絶対サイズの減少は、電解質とサンプル液体との間のイオン交換
を減少させ、その結果、電解質内のイオン濃度、特に使用中の電位をする決定イ
オンを僅かしか変化させない。
【0012】 オリフィスの直径は、溶解された高分子成分が無い純粋な液体を測定するとき
可能な限り小さくあるべきである。しかし、蛋白質又は他の高分子物質を含む、
例えば血液又は別の液体を測定するとき、その直径は、全体的に又は部分的に詰
まるおそれがあるほど、小さくあるべきではない。従って、オリフィスの直径は
、好ましくは0.05mm以上である。
【0013】 好ましい実施形態では、オリフィスは、約0.12〜0.25mmの範囲の直
径を持ち、公称値0.18mm径である。 隔壁エレメントは、小さい厚さのエレメントを達成するため膜であるのが好ま
しく、これによって、電位に影響を及ぼし得るオリフィス内の特別の拡散条件が
生じることを避ける。使用されるべきエレメントの厚さは、オリフィスのサイズ
に依存する。血液などの蛋白質含有量を持つサンプル媒体を測定するとき比較的
大きいオリフィス径(約0.05mm以上)が使用されるように、隔壁のオリフ
ィス径は、サンプル液体の性質に応じて調整される。隔壁膜の厚さは、好ましく
は5乃至25μmの間にある。オリフィス径と隔壁の膜の厚さとの比率は、0.
008乃至100の範囲内にあるのが好ましい。好ましい実施形態では、隔壁膜
は多孔質のポリカーボネートでできており、オリフィス径と隔壁膜の厚さとの比
は、0.01(0.12μm/12μm)である。別の好ましい実施形態では、
隔壁膜は、ポリエステルでできており、オリフィス径と隔壁膜の厚さとの比は、
12(0.18μm/15μm)である。
【0014】 更に好ましい実施形態では、隔壁エレメントは、ポリエステルでできているが
、使用される電解質及び生じたサンプル液体を通さない任意の材料で作ることが
でき、該材料は、その中にオリフィスの準備を含む、参照電極の実際の製造方法
によって要求されるように加工できる。
【0015】 更には、DE−A−3724040から、流体中の酸素濃度を測定するための
膜被覆測定電極(変更されたクラーク電極)用の膜ユニット(メンブランケーパ
ー)が知られている。この膜ユニットの能動表面は、測定電極上に配置され且つ
好ましくは、これより小さい直径を有するオリフィスを含む隔壁によって制限さ
れる。測定電極は、電解質を含むチャンバーを備え、流体及び電解質に対して非
浸透性であるが、酸素に対しては浸透性を持つ膜が、このチャンバーに張られて
いる。オリフィス隔壁は、流体から測定電極への酸素の拡散を制限し、側部拡散
が排除される。この設計は、安定した再現可能な測定を確実にする。かくして、
DE−A−3724040は、現行の電極とは実質的に異なる問題を備えた事実
上異なる電極に関する。
【0016】 本発明に係る参照電極の好ましい実施形態では、イオン拡散膜は、イオンの3
次元拡散を可能にし、電解質をはじかない。 水をベースとした電解質を使用するとき、イオン拡散膜(好ましくは3次元拡
散を可能にする)は、上述した既知の参照電極によってのように、セロファンで
できているのが好ましい。しかし、合成又は生粋の材料を使用してもよく、これ
らは、ポリマー母材中に水を含み得る。これらの材料において、水は、極性及び
自由体積に起因して水和/膨張した状態でポリマー鎖と、直接、接触するか、或
いは、3次元的に結合した孔の中に若しくは親水性の繊維に沿って含まれるかの
いずれかである。親水性の繊維は、母材中に分布され、水の3次元輸送、浸透又
は拡散を可能にする。これらの材料中で言及したものは、(交差結合された)化
学薬品又は天然ゲル、例えば上述した親水性ではあるが水に溶けないセロファン
、交差結合した親水性ポリマー(ハイドロゲル)、使い捨ての衛生物品のドレイ
ン層内で使用される種類の組成物などの繊維材料、多孔性のプラスチック(網状
、発泡)及び相互に浸透するネットを備えたポリマーの異質成分などが挙げられ
る。
【0017】 好ましくは、多孔性の機械的に強化された膜がイオン拡散膜内に配置される。
例えば、この強化膜は、ポリカーボネートからなり、約0.1μm径の孔が約2
.4%の穿孔度で形成される。
【0018】 好ましい実施形態では、電解質は、1乃至8Mの範囲の濃度を備えた蟻酸ナト
リウム溶液である。 本発明の手段によって、取り替え可能なユニット又は取り替え可能なプラグイ
ンモジュールからなる参照電極を開発することが可能となった。本発明に係る参
照電極は、測定電極から分離した独立のユニット、或いは、測定電極と一体に形
成されたユニットの構成部分即ちいわゆる結合電極の部分として形成され得る。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。 図1は、上述した既知の参照電極の前部の輪郭を示す。この参照電極は、チロ
ン・ダイアグノスティックス・コーポレーションにより製造、販売されている。
この電極は、導管1と、塩橋溶液を含むチャンバー2と、を備える。サンプルは
、導管1の中に導かれる。チャンバー2及び導管1は、導管1及びチャンバー2
の間の開口に亘って張られているセロファン膜3により分離される。開口におい
ては、チャンバー2に向かう径0.07mmのオリフィスと、導管1に向かう径
0.8mmのオリフィスと、が存在する。使用中には、チャンバー2は絶えず塩
橋溶液で補充されなければならない。セロファン膜を通って出る塩橋溶液の実際
の流れが存在するからである。
【0020】 本発明に係る参照電極は、図3に示されたチャンバーユニット10と、図2に
示された電極プラグ11とを備える。電極プラグ11は、Oリングのためのシー
ト13を備えたABSホルダー12内に埋め込まれたシルバーピンを備える。シ
ルバーピンの一端部14は、他端部15が金でメッキされるのに対し、塩素処理
される。分析器に取り付けるとき、端部15は、分析器の電極接点と係合する。
【0021】 チャンバーユニット10は、ポリカーボネート製ジャケット16を含み、この
ジャケットは、電極プラグ11のためのポリカーボネート製ガイド17の手段に
よって頂上部で閉じられている。ポリカーボネート製ガイド17は、開口18を
有し、該開口にはOリング19が埋め込まれ、ラプチャーホイル(rapture foil
)20によって閉じられている。チャンバーユニット10は、電解質即ち塩橋溶
液を含み、この溶液は、本例では、蟻酸ナトリウムである。しかし、他の電解質
、例えばKCl溶液を使用することもできる。
【0022】 ポリカーボネート製のジャケット16の底部では、リテイナーリング22が、
スナップロック式の爪21、及び、以下で説明する膜システム24を固定するリ
テイナーリング22の手段で保持される。その最下端部では、ポリカーボネート
製ジャケット16は、開口23を備える先端部29を有する。開口23は、最内
側直径が0.9mmであり、上述した膜システム24により閉じられている。
【0023】 図示された好ましい実施形態では、膜システム24は、図5及び図6に示され
たように、多孔性ポリカーボネート膜25と、セロファン膜26と、ポリエステ
ルの隔壁膜27とを備える。
【0024】 ポリカーボネート膜25は、開口23に亘ってポリカーボネート製ジャケット
16の端部に溶接される。その一方で、セロファン膜26及び隔壁膜27は、リ
テイナーリング22及び追加のロックリング28により固定され、それで、組み
立てるとき、膜は前方にしゅう動し、ポリカーボネート製ジャケット16の前部
に従う。
【0025】 本実施形態では、ポリカーボネート膜25は、12μm厚で、0.1μm径の
孔が2.4%(3×108孔/cm2)の多孔率で分布する。ポリカーボネート膜
25は、拡散リミターとしても機能し、膜システム24の機械的安定化を提供す
る。膜25が溶接若しくは別の適切な方法によりポリカーボネート製ジャケット
16に固定され得る場合には、ポリカーボネートとは異なる他の材料を使用する
ことができる。
【0026】 本実施形態では、セロファン膜26が18μm厚であり、蛋白質干渉を避ける
ために機能する。かくして、それは蛋白質障壁として部分的に作用し、ナトリウ
ムイオン及び蟻酸イオンのための分配層として部分的に作用する。
【0027】 本実施形態では、隔壁膜27が15μm厚であり、0.12mm〜0.25m
mの範囲の直径を備えたオリフィス30を有する。 ロックリング28(図5を見よ)は、150mmの厚さを持つアセテートフィ
ルムを持つ。それは、セロファン膜26及び隔壁膜27を、チャンバーユニット
10の製造中にリテイナーリング22の当該場所に保持即ち固定するために機能
する。
【0028】 膜システムをポリカーボネート製のジャケット16の端部に取り付けるとき、
ポリカーボネート膜25は、最初に先端部29の端部に溶接される。次に、隔壁
膜27、セロファン膜26及びロックリングは、図5に示されたようにリテイナ
ーリング22内に配置され、該リテイナーリング22は、図3に示された位置へ
と先端部29の回りに圧され、スナップロック式の爪21により固定される。か
くして、セロファン膜26及び隔壁膜27は、先端部29及びポリカーボネート
膜25の外側の開口23に亘って伸長される。取り付けた後の膜システムは図6
に示されている。
【0029】 上述した実施形態では、参照電極は、分析器の中に挿入され得る取り替え可能
なユニットである。この参照電極が使用されるべきとき、電極プラグ11の塩素
処理された端部14は、ポリカーボネート製ガイド17を通して挿入され、かく
して、ラプチャーホイル20を破り、Oリング19がシート13に座すまで導入
される。電極プラグ11は、ポリカーボネート製ガイド17により新たに密封的
に保持され、この参照電極は、分析器中に設置され得る。
【0030】 この膜システムを用いると、塩橋溶液と周囲のものとの間の非常に小さい交換
が達成される。この交換は、水の蒸発(主として貯蔵の間)と、クリーニング液
及びサンプル液へのイオン拡散による希釈化と、を含む。蒸発は、塩橋溶液の濃
度の上昇へと導き、希釈化は濃度の減少へと導く。発明者らは、1Mから8Mの
間にある蟻酸ナトリウム濃度が、例えば自動血液分析器でpH、血液ガス、イオ
ン、及び代謝産物などを測定するときの測定結果に受容可能であるということを
経験した。この自動血液分析器は、チャンバーを測定するときの30〜250μ
Lの量の非常に小さいサンプル量を測定する。各々のチャンバーは、約3〜5μ
L/測定チャンバーのサイズを有する。従って、チャンバーユニットを満たすと
き、4Mの濃度を有する水成蟻酸ナトリウム溶液は、上方向及び下方向の両方の
揺らぎを可能にするため使用される。電解質中の塩素濃度は、測定液体に調整さ
れ、好ましくは13Mである。電解質のペーハーは、好ましくは、12MのHC
lで約5.5に調整されるのがよい。
【0031】 上述したように、塩橋溶液のある一定の希釈化は、サンプル液体即ち較正溶液
と交換することにより、即ち使用中に生じる。発明者らは、膜システムの異なる
部分の上述した寸法、及び、塩橋溶液の追加量が0.9mlの場合、参照電極ユ
ニットの耐久性は、一日につき100回テスト測定を実行し、各々2時間及び4
時間の2つの異なる較正手続きを実行するとき、上述した型式の血液分析器で3
ヶ月以上であると計算した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、既知の参照電極の一部分を示す。
【図2】 図2は、本発明に係る参照電極の電極プラグを示す。
【図3】 図3は、本発明に係る参照電極のチャンバーユニットの垂直断面図を示す。
【図4】 図4は、開口を含むチャンバーの一部分の拡大垂直断面図である。
【図5】 図5は、チャンバーユニット上に取り付けられるべき膜リテイナーリングの更
なる拡大断面図を示す。
【図6】 図6は、本発明に係る膜システムの拡大された輪郭を示す。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極プラグ、及び、後部で閉じられ且つ電解質を含むチャン
    バー(16)を備えた、参照電極であって、 前記チャンバー(16)は、通過するイオンの拡散を可能にする材料でできた
    膜(26)により覆われた開口(23)を有するが、該膜の表面は、蛋白質及び
    類似の高分子物質に対して閉じられており、 前記開口(23)内に放射式に配置された貫通オリフィス(30)を有する、
    伸張された拡散隔壁エレメント(27)を含み、該隔壁エレメント(27)は前
    記チャンバー(16)に対して前記イオン拡散膜(26)の外側に配置され、前
    記オリフィス(30)は、前記開口(23)より小さく、かくして、液間電位差
    の変動を制限する、ことを特徴とする、参照電極。
  2. 【請求項2】 前記隔壁エレメント(27)は、前記開口(23)の面積の
    少なくとも80乃至90%を覆い、好ましくは、少なくとも93%を覆うことを
    特徴とする、請求項1に記載の参照電極。
  3. 【請求項3】 前記オリフィス(30)は、最大0.4mmの直径、好まし
    くは最大0.25mmの直径を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載
    の参照電極。
  4. 【請求項4】 前記オリフィス(30)は、約0.12乃至0.25mmの
    範囲の直径を有することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    参照電極。
  5. 【請求項5】 前記オリフィス(30)の直径は、1μmより大きいことを
    特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の参照電極。
  6. 【請求項6】 前記隔壁エレメントは、前記オリフィス(30)を備えた膜
    (27)であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の参照
    電極。
  7. 【請求項7】 前記参照電極は、取り替え可能なユニットであることを特徴
    とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の参照電極。
  8. 【請求項8】 機械的に強化された多孔性の伸張膜(25)が、前記イオン
    拡散膜(26)内に配置されることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1
    項に記載の参照電極。
  9. 【請求項9】 前記強化膜(25)は、ポリカーボネートからなり、該強化
    膜には約0.1μm径の孔が約2.4%の穿孔度で形成されていることを特徴と
    する、請求項8に記載の参照電極。
  10. 【請求項10】 前記電解質は、1乃至8Mの範囲の濃度を備えた蟻酸ナト
    リウム溶液であることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の参
    照電極。
  11. 【請求項11】 前記電解質の塩化物濃度は0.13Mであることを特徴と
    する、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の参照電極。
  12. 【請求項12】 前記電解質のペーハーは、pH5.5に調整されているこ
    とを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の参照電極。
  13. 【請求項13】 前記オリフィス(30)の直径と、前記隔壁膜(27)の
    厚さとの比は、0.008から100までの範囲であることを特徴とする、請求
    項1乃至12のいずれか1項に記載の参照電極。
  14. 【請求項14】 前記隔壁膜(27)は、多孔性ポリカーボネートでできて
    おり、前記オリフィス(30)の直径と、前記隔壁膜(27)の厚さとの比は、
    0.01であることを特徴とする、請求項13に記載の参照電極。
  15. 【請求項15】 前記隔壁膜(27)は、ポリエステルでできており、前記
    オリフィス(30)の直径と、前記隔壁膜(27)の厚さとの比は、12である
    ことを特徴とする、請求項13に記載の参照電極。
JP2000552491A 1998-06-04 1999-05-27 参照電極 Expired - Lifetime JP3369547B2 (ja)

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DK199800762 1998-06-04
DK76298 1998-06-04
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