JP2002516573A - 207個のヒト分泌タンパク質 - Google Patents

207個のヒト分泌タンパク質

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(57)【要約】 本発明は、207個のヒト分泌タンパク質、およびこのようなタンパク質をコードする遺伝子のコード領域を含む単離された核酸に関する。ヒト分泌タンパク質を産生するためのベクター、宿主細胞、抗体、および組換え方法もまた提供される。本発明は、さらに、これらのヒト分泌タンパク質に関連する障害を診断および処置するために有用な診断および治療方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 207個のヒト分泌タンパク質 発明の分野 本発明は、新たに同定されたポリヌクレオチドおよびこれらのポリヌクレオチ ドによってコードされるポリペプチド、このようなポリヌクレオチドおよびポリ ペプチドの使用、ならびにそれらの産生に関する。 発明の背景 膜によって取り囲まれる単一コンパートメントとして存在する細菌とは異なり 、ヒト細胞および他の真核生物は、膜によって多くの機能的に異なるコンパート メントに細分される。それぞれの膜に結合したコンパートメント、すなわちオル ガネラは、そのオルガネラの機能に不可欠な種々のタンパク質を含む。細胞は、 特定の細胞オルガネラにタンパク質を標的化するために、タンパク質内に位置す るアミノ酸モチーフである「ソーティングシグナル」を使用する。 シグナル配列、シグナルペプチド、またはリーダー配列と呼ばれるソーティン グシグナルの1つの型は、小胞体(ER)と呼ばれるオルガネラに1つのクラスの タンパク質を指向させる。ERは、膜結合したタンパク質をすべての他の型のタン パク質から分離する。一旦ERに局在すると、タンパク質の両方の群とも、ゴルジ 体と呼ばれる別のオルガネラにさらに指向され得る。ここで、ゴルジは、タンパ ク質を、分泌小胞、細胞膜、リソソーム、および他のオルガネラを含む小胞に分 布させる。 シグナル配列によってERに標的化されたタンパク質は、分泌タンパク質として 細胞外空間に放出され得る。例えば、分泌タンパク質を含む小胞は、細胞膜と融 合し、そして細胞外空間にその内容物を放出し得る(エキソサイトーシスと呼ば れるプロセスである)。エキソサイトーシスは、構成的に、またはトリガーシグ ナルの受け取りの後に生じ得る。後者の場合には、タンパク質は、エキソサイト ーシスが誘起されるまで、分泌小胞(または分泌顆粒)に貯蔵される。同様に、 細胞膜上に存在するタンパク質はまた、タンパク質を膜に保持する「リンカー」 のタンパク質分解切断によって、細胞外空間に分泌され得る。 近年大きく進歩したにもかかわらず、ヒトの分泌タンパク質をコードする遺伝 子の少数のみが同定されている。これらの分泌タンパク質には、商業的価値のあ るヒトインスリン、インターフェロン、第VIII因子、ヒト成長ホルモン、組織プ ラスミノーゲン活性化因子、およびエリスロポエチンが挙げられる。したがって 、ヒト生理学における分泌タンパク質の広がった役割を考慮すると、新規のヒト の分泌タンパク質およびそれらをコードする遺伝子を同定および特徴づけするこ との必要がある。この知見は、分泌タンパク質またはそれらをコードする遺伝子 を使用することによって、医学的障害を検出、処置、および予防することを可能 にする。 発明の要旨 本発明は、新規ポリヌクレオチドおよびコードされたポリペプチドに関する。 さらに、本発明は、ポリペプチドおよびポリヌクレオチドを産生するためのベク ター、宿主細胞、抗体、および組換え方法に関する。ポリペプチドに関連する障 害を検出する診断方法、およびこのような障害を処置するための治療方法も提供 される。本発明は、さらに、ポリペプチドの結合パートナーを同定するためのス クリーニング方法に関する。 詳細な説明定義 以下の定義は、本明細書全体を通して使用される特定の用語の理解を容易にす るために提供される。 本発明において、「単離された」とは、その元の環境(例えば、それが天然に 存在する場合は天然の環境)から取り出された物質をいい、したがって、天然の 状態から「人間の手によって」変化されている。例えば、単離されたポリヌクレ オチドは、ベクターまたは組成物の一部であり得るか、あるいは細胞内に含まれ 得、そしてなお「単離され」ている。なぜなら、ベクター、組成物、または特定 の細胞が、ポリヌクレオチドの元の環境ではないからである。 本発明において、「分泌」タンパク質とは、ER、分泌小胞、または細胞外空間 にシグナル配列の結果として指向され得るタンパク質、ならびにシグナル配列を 必ずしも含まないが細胞外空間に放出されるタンパク質をいう。分泌タンパク質 が、細胞外空間に放出される場合、分泌タンパク質は、「成熟」タンパク質を産 生するために細胞外プロセシングを受け得る。細胞外空間への放出は、エキソサ イトーシスおよびタンパク質分解切断を含む多くの機構によって生じ得る。 本明細書で使用される場合、「ポリヌクレオチド」とは、配列番号Xに含まれ る核酸配列を有する分子、またはATCCに寄託されたクローン内に含まれるcDNAを いう。例えば、ポリヌクレオチドは、5'および3'非翻訳配列、シグナル配列を含 むか、もしくは含まないコード領域、分泌タンパク質コード領域を含む全長cDNA 配列のヌクレオチド配列、ならびにこの核酸配列のフラグメント、エピトープ、 ドメイン、および改変体を含み得る。さらに、本明細書で使用される場合、「ポ リペプチド」とは、広く定義される場合、ポリヌクレオチドから生じた翻訳され たアミノ酸配列を有する分子をいう。 本発明では、配列番号Xとして同定された全長配列は、しばしば、複数のクロ ーンに含まれる重複配列によって生成された(コンティグ分析)。配列番号Xに ついての配列のすべてまたはほとんどを含む代表的クローンを、アメリカンタイ プカルチャーコレクション(「ATCC」)に寄託した。表1に示すように、各クロ ーンは、cDNAクローンID(Identifier)およびATCC寄託番号によって同定される。 ATCCは、10801 University Boulevard,Manassas,Virginia 20110-2209,USAに 位置する。ATCC寄託は、特許手続の目的のための微生物の寄託の国際承認に係る ブダペスト条約によって行われた。 本発明の「ポリヌクレオチド」はまた、ストリンジェントなハイブリダイゼー ション条件下で、配列番号Xに含まれる配列、その補体、またはATCCに寄託され たクローン内に含まれるcDNAにハイブリダイズし得るポリヌクレオチドを含む。 「ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件」とは、50%ホルムアミド、 5×SSC(750mM NaCl、75mMクエン酸ナトリウム)、50mMリン酸ナトリウム(pH7 .6)、5×デンハート溶液、10%硫酸デキストラン、および20μg/ml変性剪断サ ケ精子DNAを含む溶液中での42℃での一晩インキュベーション、次いで0.1×SSC 中で約65℃にてフィルターを洗浄することをいう。 より低いストリンジェンシーなハイブリダイゼーション条件で本発明のポリヌ クレオチドにハイブリダイズする核酸分子もまた意図される。ハイブリダイゼー ションのストリンジェンシーおよびシグナル検出の変化は、主として、ホルムア ミド濃度(より低い割合のホルムアミドが、低下したストリンジェンシーを生じ る);塩濃度、または温度の操作によって行われる。例えば、より低いストリン ジェンシー条件は、6×SSPE(20×SSPE=3M NaCl;0.2M NaH2PO4;0.02M EDTA 、pH7.4)、0.5% SDS、30%ホルムアミド、100μg/mlサケ精子ブロッキングDNA を含む溶液中での37℃での一晩インキュベーション、次いで1×SSPE、0.1% SD Sを用いた50℃での洗浄を含む。さらに、さらにより低いストリンジェンシーを 達成するために、ストリンジェントなハイブリダイゼーション後に行われる洗浄 は、より高い塩濃度(例えば、5×SSC)で行われ得る。 上記の条件における変化が、ハイブリダイゼーション実験においてバックグラ ウンドを抑制するために使用される代替的なブロッキング試薬の包含および/ま たは置換によって達成され得ることに留意すること。代表的なブロッキング試薬 には、デンハート試薬、BLOTTO、ヘパリン、変性サケ精子DNA、および市販の製 品処方物が挙げられる。特異的ブロッキング試薬の包含は、適合性の問題に起因 して、上記のハイブリダイゼーション条件の改変を必要とし得る。 もちろん、ポリA+配列(例えば、任意の3'末端ポリA+配列表に示されるcD NAの付加物)に、またはT(もしくはU)残基の相補的ストレッチにのみハイブリ ダイズするポリヌクレオチドは、このようなポリヌクレオチドが、ポリ(A)スト レッチまたはその相補体(例えば、事実上任意の二本鎖cDNAクローン)を含む任 意の核酸分子にハイブリダイズするので、「ポリヌクレオチド」の定義に包含さ れない。 本発明のポリヌクレオチドは、任意のポリリボヌクレオチドまたはポリデオキ シリボヌクレオチドから構成され得、これは、非改変RNAもしくはDNAまたは改変 RNAもしくはDNAであり得る。例えば、ポリヌクレオチドは、一本鎖および二本鎖 DNA、一本鎖および二本鎖領域の混合物であるDNA、一本鎖および二本鎖RNA、な らびに一本鎖および二本鎖領域の混合物であるRNA、一本鎖、またはより代表的 には二本鎖もしくは一本鎖および二本鎖領域の混合物であり得るDNAおよびRNAを 含むハイブリッド分子から構成され得る。さらに、ポリヌクレオチドは、RNAま たはDNAあるいはRNAとDNAとの両方を含む三本鎖領域から構成され得る。ポリヌ クレオチドはまた、安定性のために、または他の理由のために改変された1つ以 上の改変された塩基またはDNAもしくはRNA骨格を含み得る。「改変された」塩基 には、例えば、トリチル化された塩基およびイノシンのような普通でない塩基が 挙げられる。種々の改変が、DNAおよびRNAに対して行われ得;したがって、「ポ リヌクレオチド」は、化学的、酵素的、または代謝的に改変された形態を含む。 本発明のポリペプチドは、ペプチド結合または改変されたペプチド結合、すな わち、ペプチドアイソスター(isostere)によって互いに連結したアミノ酸から構 成され得、そして遺伝子がコードする20個のアミノ酸以外のアミノ酸を含み得る 。ポリペプチドは、翻訳後プロセシングのような天然のプロセスによって、また は当該技術分野で周知の化学的改変技術によってのいずれかで、改変され得る。 このような改変は、基本テキスト、およびより詳細な研究論文、ならびに多くの 研究文献に十分記載される。改変は、ペプチド骨格、アミノ酸側鎖、およびアミ ノまたはカルボキシル末端を含むポリペプチドのどこでも生じ得る。同じ型の改 変が、所定のポリペプチド中のいくつかの部位で同じまたは種々の程度で存在し 得ることが理解される。また、所定のポリペプチドは多くの型の改変を含み得る 。ポリペプチドは、例えば、ユビキチン化の結果として、分枝され得、そしてそ れは、分枝を含むかまたは含まない、環状であり得る。環状、分枝、および分枝 した環状ポリペプチドは、翻訳後天然プロセスから生じ得、または合成方法によ って作製され得る。改変には、アセチル化、アシル化、ADP-リボシル化、アミド 化、フラビンの共有結合、ヘム部分の共有結合、ヌクレオチドまたはヌクレオチ ド誘導体の共有結合、脂質または脂質誘導体の共有結合、ホスファチジルイノシ トールの共有結合、架橋、環化、ジスルフィド結合形成、脱メチル化、共有結合 架橋の形成、システインの形成、ピログルタミン酸の形成、ホルミル化、γ-カ ルボキシル化、グリコシル化、GPIアンカー形成、ヒドロキシル化、ヨウ素化、 メチル化、ミリストイル化、酸化、ペグ化(pegylation)、タンパク質分解プロセ シン グ、リン酸化、プレニル化、ラセミ化、セレノイル化、硫酸化、アルギニル化の ようなタンパク質へのアミノ酸のトランスファーRNA媒介付加、およびユビキチ ン化が挙げられる。(例えば、PROTEINS-STRUCTURE AND MOLECULAR PROPERTIES ,第2版,T.E.Creighton,W.H.Freeman and Company,New York(1993);POSTT RANSLATIONAL COVALENT MODIFICATION OF PROTEINS,B.C.Johnson編,Academic Press,New York,1-12頁(1983);Seifterら,Meth Enzymol 182:626-646(1990 );Rattanら,Ann NY Acad Sci 663:48-62(1992)を参照のこと)。 「配列番号X」とは、ポリヌクレオチド配列をいうが、「配列番号Y」とは、 ポリペプチド配列をいい、両方の配列とも、表1に特定された整数によって規定 される。 「生物学的活性を有するポリペプチド」とは、特定の生物学的アッセイで測定 した場合、用量依存性を伴うかまたは伴わずに本発明のポリペプチド(成熟形態 を含む)の活性と類似であるが、必ずしも同一ではない活性を示すポリペプチド をいう。用量依存性が存在する場合、ポリペプチドの用量依存性と同一である必 要はないが、むしろ本発明のポリペプチドと比較した場合に、所定の活性におけ る用量依存性に実質的に類似する(すなわち、候補ポリペプチドは、本発明のポ リペプチドと比較して、より大きな活性を示すか、または約1/25以上、および好 ましくは、約1/10以上の活性、および最も好ましくは、約1/3以上の活性を示す 必要がある本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチド 遺伝子番号1によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、メラノサイト中において主に発現され、そして精巣、卵巣、腎 臓、および他の組織においてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、ならびにガン、色素沈着欠 損症を含む神経堤由来細胞の障害、黒色腫、生殖器官の欠損、および腎臓の欠損 を含むがこれらに限定されない疾患および状態の診断のための試薬として有用で ある。同様に、これらのポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗 体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供すること において有用である。上記の組織または細胞(特に、皮膚、生殖系、および腎臓 系)の多くの障害について、この遺伝子の有意に高いまたは低いレベルでの発現 が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織)もしくは体液(例え ば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害を有する個体 から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル (すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発 現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 黒色腫のようなガンおよび発達しつつある生殖系の欠損を含む、神経堤由来細胞 の数または運命(fate)における変化によって生じる障害を処置するために有用 であることを示す。 遺伝子番号2によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、乳児の脳および胎児の肺において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、ならびに脳または肺の発育 上の障害を含むがこれに限定されない疾患および状態の診断のための試薬として 有用である。同様に、これらのポリペプチドに対して指向されるポリペプチドお よび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供す ることにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に、中枢神経系および肺 系)の多くの障害について、この遺伝子の有意に高いまたは低いレベルでの発現 が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織)もしくは体液(例え ば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害を有する個体 から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル (すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発 現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 中枢神経系および発達しつつある肺における細胞の異常な増殖に関連する障害を 処置または診断するために有用であることを示す。 遺伝子番号3によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、胸部リンパ節において主に発現され、そして卵巣ガンおよび軟 骨肉腫においてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差の同定のため、ならびに炎症のような免疫応 答または腫瘍についての免疫サーベイランスを含むがこれらに限定されない疾患 および状態の診断のための試薬として有用である。この遺伝子は、腫瘍に関連す る炎症性の応答のために重要であり得る。同様に、これらのポリペプチドに対し て指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のため の免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞 (特に、免疫系)の多くの障害について、この遺伝子の有意に高いまたは低いレ ベルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織)もしく は体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害 を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝 子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または 体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピトープ として、残基:Lys-45〜Val-50、Lys-69〜Arg-76のような配列番号236に示され る配列を含むエピトープが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 腫瘍によって誘導される炎症に関連するものを含む免疫応答の処置または診断に 有用であることを示す。 遺伝子番号4によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、T細胞およびT細胞リンパ腫において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、ならびにT細胞に関連する 免疫疾患(例えば、炎症)、自己免疫状態およびガン(T細胞リンパ腫を含む) を含むがこれらに限定されない疾患および状態の診断のための試薬として有用で ある。同様に、これらのポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗 体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供すること において有用である。上記の組織または細胞(特に、T細胞および免疫系の他の 細胞)の多くの障害について、この遺伝子の有意に高いまたは低いレベルでの発 現が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織)もしくは体液(例 えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害を有する個 体から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベ ル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での 発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 炎症性疾患、自己免疫性疾患、およびT細胞リンパ腫を含む腫瘍のような障害に 基づくT細胞を診断および処置するために有用であることを示す。 遺伝子番号5によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、活性化された単球において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、ならびに炎症、自己免疫、 感染、または単球の活性化に関連する障害を含むがこれらに限定されない疾患お よび状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチド に対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定 のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織また は細胞(特に、免疫系)の多くの障害について、この遺伝子の有意に高いまたは 低いレベルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織) もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのよう な障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的 な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織 または体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピ トープとして、残基:Asp-19〜Arg-31のような配列番号238に示される配列を含 むエピトープが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 感染、炎症応答、または自己免疫疾患を含む、単球の活性化を生じる疾患を診断 または処置するために有用であることを示す。 遺伝子番号6によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、オリゴヌクレオチド鎖またはポリデオキシヌクレオ チド鎖の伸張を触媒することにおいて重要であると考えられている末端デオキシ ヌクレオチジルトランスフェラーゼと、配列相同性を共有する。 この遺伝子は、活性化されたヒト好中球において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差の同定のため、ならびにガン(特に、白血病 のような血液のガン)および好中球減少症のような好中球の欠乏を含むがこれら に限定されない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、 これらのポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織また は細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用で ある。上記の組織または細胞(特に、心臓血管系)の多くの障害について、この 遺伝子の有意に高いまたは低いレベルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性 組織および創傷した組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、また は髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組織もしくは 細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない 個体に由来する健常な組織または体液中での発現レベル)と比較して日常的に検 出され得る。 組織分布および末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼに対する相同 性は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、急性白血 病の処置およびディファレンシャルな診断に有用であることを示す。あるいは、 この遺伝子は、好中球の増殖において機能性であり、そして例えば、化学療法の 結果として付随する好中球減少症のような、好中球減少症の処置として有用であ る。 遺伝子番号7によってコードされるタンパク質の特徴 コンティグは、米国特許第5,508,261号およびPCT公開第WO 92/22568に開示さ れるような、ヒトの慢性性腺刺激性(HCG)アナログGT-βサブユニットに対して 合理的な相同性を示す。これらの同一性においては、構造的に重要なシステイン 残基の高い程度の保存が存在する。 この遺伝子は、IL-1およびLPSによって誘導される好中球において主に発現さ れる。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差の同定のため、ならびに免疫系の疾患(炎症 性疾患およびアレルギーを含む)を含むがこれらに限定されない疾患および状態 の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対して 指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための 免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞( 特に、免疫系)の多くの障害について、この遺伝子の有意に高いまたは低いレベ ルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織)もしくは 体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害を 有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子 発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体 液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 発現が主に好中球中であるので、免疫系の疾患の処置/診断に有用であり、そし て化学療法後の好中球減少症の処置のための好中球の分化または増殖のための成 長因子として有用であり得ることを示す。 遺伝子番号8によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、IL-1およびLPSによって誘導される好中球において主に発現さ れる。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差の同定のため、ならびに免疫系の疾患(炎症 性疾患およびアレルギーを含む)を含むがこれらに限定されない疾患および状態 の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対して 指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための 免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞( 特に、免疫系)の多くの障害について、この遺伝子の有意に高いまたは低いレベ ルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織)もしくは 体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害を 有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子 発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体 液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピトープと して、残基:Ser-14〜Pro-22、Leu-43〜Val-53のような、配列番号241に示され る配列を含むエピトープが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 発現が主に好中球中であるので、免疫系の疾患の処置および診断に有用であり、 そして化学療法後の好中球減少症の処置のための好中球の分化または増殖のため の成長因子として有用であり得ることを示す。 遺伝子番号9によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、IL-1およびLPSによって誘導される好中球において主に発現さ れる。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差の同定のため、ならびに免疫系の疾患(炎症 性疾患およびアレルギーを含む)を含むがこれらに限定されない疾患および状態 の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対して 指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための 免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞( 特に、免疫系)の多くの障害について、この遺伝子の有意に高いまたは低いレベ ルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織)もしく は体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害 を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝 子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または 体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピトープ として、残基:Tyr-22〜His-35のような、配列番号242に示される配列を含むエ ピトープが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 発現が主に好中球中であるので、免疫系の疾患の処置/診断に有用であり、そし て化学療法後の好中球減少症の処置のための好中球の分化または増殖のための成 長因子として有用であり得ることを示す。 遺伝子番号10によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、活性化されたT細胞において主に発現され、そして内皮細胞に おいてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、ならびにTリンパ球のガン を含む免疫機能の不全および自己免疫障害および炎症を含むがこれらに限定され ない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポ リペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の 差示的同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記 の組織または細胞(特に、免疫系)の多くの障害について、この遺伝子の有意に 高いまたは低いレベルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷 した組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、また はこのような障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中 で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する 健常な組織または体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 免疫障害(特に、T細胞起源の障害)の処置および診断に有用であり、そしてCD 4陽性細胞のようなT細胞の特定のサブセットについての成長因子として作用し 得ることを示す。これによって、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよび ポリペプチドは、HIVおよび他の免疫易感染性(compromising)疾病の有用な治 療法となる。 遺伝子番号11によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、胎児の組織において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、および多くの発育上の異常 の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対して 指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための 免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞( 特に、発達しつつある胎児)の多くの障害について、この遺伝子の有意に高いま たは低いレベルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組 織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこの ような障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標 準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な 組織または体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 発達しつつある胎児における特定の細胞型についての成長因子または分化因子と して有用であり、そして遺伝子が異常に発現される症例において、治療の代替物 または他の型において有用であり得ることを示す。 遺伝子番号12によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、T細胞において主に発現され、そして神経膠芽細胞腫、髄膜腫 、およびウィルムス腫瘍を含む腫瘍組織においてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差の同定のため、ならびに自己免疫状態(例え ば、慢性関節リウマチ)を含む免疫系の疾患、炎症性の障害、およびガンを含む がこれらに限定されない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。 同様に、これらのポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、 組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することにおい て有用である。上記の組織または細胞(特に、免疫系)の多くの障害について、 この遺伝子の有意に高いまたは低いレベルでの発現が、特定の組織(例えば、ガ ン性組織および創傷した組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、 または髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組織もし くは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有してい ない個体に由来する健常な組織または体液中での発現レベル)と比較して日常的 に検出され得る。好ましいエピトープとして、残基:Thr-9〜Ser-14のような、 配列番号245に示される配列を含むエピトープが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 慢性関節リウマチおよび炎症性応答を含む免疫機能障害の診断/調節に有用であ ることを示す。 遺伝子番号13によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、胎盤において主に発現され、そして胎児の肝臓および骨髄にお いてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差の同定のため、および血液病学的障害の診断 のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対して指向さ れるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学 的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に、 血液病学的系および免疫系)の多くの障害について、この遺伝子の有意に高いま たは低いレベルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組 織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこの ような障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標 準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な 組織または体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 化学療法患者または腎臓疾患の処置において、造血(hematapoietic)幹細胞ま たは始原細胞の成長因子として有用であることを示す。 遺伝子番号14によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、間質細胞において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、ならびにガン、好中球減少 症、および血小板減少症を含む造血障害の診断のための試薬として有用である。 同様に、これらのポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、 組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することにおい て有用である。上記の組織または細胞(特に、造血および免疫)の多くの障害に ついて、この遺伝子の有意に高いまたは低いレベルでの発現が、特定の組織(例 えば、ガン性組織および創傷した組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿 、滑液、または髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別の 組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を 有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発現レベル)と比較し て日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 特に、化学療法の処置後において、造血幹細胞または始原細胞の成長因子として 有用であることを示す。 遺伝子番号15によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、7個のタンパク質の複合体(これは、非クラスリン 膜コートの主要な構成要素である)であるコアトマー(coatomer)の構成要素と して重要であると考えられる、Bos taurus由来のε-COPと、配列相同性を共有す る。この遺伝子によってコードされる好ましいポリペプチドは、以下のアミノ酸 配列を含む: この遺伝子は、活性化された単球およびT細胞において主に発現され、そして 複数の他の組織においてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、ならびに免疫調節(特に、 これらの細胞中での輸送問題に関連する)を含むがこれに限定されない疾患およ び状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに 対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定の ための免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または 細胞(特に、免疫)の多くの障害について、この遺伝子の有意に高いまたは低い レベルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織)もし くは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障 害を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺 伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織また は体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布およびε-COPに対する相同性は、この遺伝子に対応するポリヌクレオ チドおよびポリペプチドが、免疫学的機能不全を生じ得るタンパク質の細胞性の 輸送を伴う問題の処置/診断に有用であることを示す。 遺伝子番号16によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、ポリヌクレオチドの代謝において重要であると考え られるRNAヘリカーゼと配列相同性を共有する。このコンティグの翻訳産物は、L eishmania braziliensisのLbeIF4A抗原に対して良好な相同性を示す。LbeIF4A抗 原またはその免疫原性部分は、リーシュマニア属(特に、L.donovani、L.chag asi、L.infantum、L.major、L.braziliensis、L.panamensis、L.tropica、 およびL.guyanensis)に対して防御免疫を誘導するために使用され得る。これ はまた、Leishmania感染を検出するため、または細胞性および/もしくは体液性 の免疫応答を刺激するため、またはインターロイキン-12の産生を刺激するため に診断的に使用され得る。 この遺伝子は、結腸ガンにおいて主に発現され、そして下垂体においてより少 ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差の同定のため、およびガン(特に、結腸)の 診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対して指 向されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免 疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特 に、胃腸系)の多くの障害について、この遺伝子の有意に高いまたは低いレベル での発現が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織)もしくは体 液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害を有 する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発 現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液 中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピトープとし て、以下の残基のような、配列番号249に示される配列を含むエピトープが挙げ られる:Glu-93〜Ala-98、Gln-150〜Leu-156、Leu-220〜Leu231、Leu-268〜Arg- 273、Val-324〜Pro-341、Arg-372〜Asn-380、Ser-405〜Gly-410、Phe-426〜Ala- 433、Glu-458〜Asp-470、Arg-506〜Ser-547。 組織分布およびRNAヘリカーゼに対する相同性は、この遺伝子に対応するポリ ヌクレオチドおよびポリペプチドが、結腸ガンの診断試験の開発に有用であるこ とを示す。 遺伝子番号17によってコードされるタンパク質の特徴 このコンティグの翻訳産物は、マウスにおいてJNK相互作用タンパク質-1、す なわちJIP-1と命名された、JNKに特異的に結合する細胞質性タンパク質に対して 配列相同性を有する。JIP-1はJNKの細胞質での保持、およびJNKによって調節さ れる遺伝子発現の阻害を引き起こした。 この遺伝子は、脳(下垂体、小脳、前頭部皮質、胎児の脳を含む)において主 に発現され、そして腎臓皮質においてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、および中枢神経系の障害( 虚血、癲癇、パーキンソン病、および精神分裂症を含む)の診断のための試薬と して有用である。同様に、これらのポリペプチドに対して指向されるポリペプチ ドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提 供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に、中枢神経系)の 多くの障害について、この遺伝子の有意に高いまたは低いレベルでの発現が、特 定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織)もしくは体液(例えば、血 清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害を有する個体から採 取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すな わち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発現レベ ル)と比較して日常的に検出され得る。さらに、このコンティグの翻訳産物は、 細胞の増殖(Bcr-Ab1腫瘍遺伝子による形質転換を含む)の際のJNKシグナル伝達 経路の影響を抑制し得る。好ましいエピトープとして、以下の残基のような、配 列番号250に示される配列を含むエピトープが挙げられる:Pro-6〜Ser-26、Ala- 30〜Asp-41、Gly-55〜Ser-61、Gly-74〜Thr-80、Tyr-117〜Ala-123、Tyr-167〜A sp-172、Ala-212〜Cys-223、Pro-239〜Tyr-244。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 神経変性性疾患の処置としての、ニューロンの生存性および/または分化の増強 に有用であることを示す。 遺伝子番号18によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、原生動物の寄生虫に由来する、肝臓のステージ(st age)抗原と配列相同性を共有する。 この遺伝子は、胎児の組織において主に発現され、そして活性化されたT細胞 および他の免疫細胞においてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、ならびに発育上の異常およ び免疫機能の疾患を含むがこれらに限定されない疾患および状態の診断のための 試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対して指向されるポリ ペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プロー ブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に、免疫系) の多くの障害について、この遺伝子の有意に高いまたは低いレベルでの発現が、 特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織)もしくは体液(例えば、 血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害を有する個体から 採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(す なわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発現レ ベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布および原生動物の抗原に対する相同性は、この遺伝子に対応するポリ ヌクレオチドおよびポリペプチドが、寄生虫の感染の処置/免疫調節に有用であ ることを示す。 遺伝子番号19によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子によってコードされる好ましいポリペプチドは、以下のポリペプチ ド配列を含む: このようなポリペプチドをコードするポリヌクレオチドがまた、提供される。 この遺伝子は、間質およびCD34枯渇骨髄細胞において主に発現され、そして胚 起源の組織においてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差の同定のため、ならびに血液病学的起源の疾 患(ガンおよび免疫不全を含む)を含むがこれらに限定されない疾患および状態 の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対して 指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための 免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞( 特に、造血および免疫)の多くの障害について、この遺伝子の有意に高いまたは 低いレベルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織) もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのよう な障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的 な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織 または体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピ トープとして、残基:Ser-28〜Gln-34のような、配列番号252に示される配列を 含むエピトープが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 好中球減少症を罹患している化学療法患者の処置に有用であり得る、造血幹細胞 または始原細胞の成長因子として有用であることを示す。 遺伝子番号20によってコードされるタンパク質の特徴 好ましいポリペプチドフラグメントは、別のオープンリーディングフレーム中 に見出され得る。これらの好ましいポリペプチドは、以下のアミノ酸配列を含む : これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメント もまた、好ましい。 この遺伝子は、胎児の肝臓およびCNSに関連する組織において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、ならびに肝臓およびCNS疾 患を含むがこれらに限定されない疾患および状態の診断のための試薬として有用 である。同様に、これらのポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび 抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供するこ とにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に、肝臓およびCNS)の多く の障害について、この遺伝子の有意に高いまたは低いレベルでの発現が、特定の 組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織)もしくは体液(例えば、血清、 血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取さ れた別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち 、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発現レベル) と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピトープとして、残基:Gln-26〜 Lys-34のような、配列番号253に示される配列を含むエピトープが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 肝臓の疾患(例えば、肝細胞性ガン腫)およびCNSの疾患の診断および処置に有 用であることを示す。 遺伝子番号21によってコードされるタンパク質の特徴 別のオープンリーディングフレームにおいて、この遺伝子は、最近クローン化 された2つ(カリオフェリン(karyopherin)β3およびRan_GTP結合タンパク質5 (登録番号gi|2102696およびgnl|PID|e328731を参照のこと))に対して配列相 同性を示す。Ran_GTP結合タンパク質は、核局在化シグナル(NLS)-依存性核輸 送の重要な媒介因子である、インポーチン(importin)-βに関連する。相同性 に基いて、この遺伝子は、RAN_GTP結合タンパク質と同様に活性であり得るよう である。好ましいポリペプチドフラグメントは、アミノ酸配列:VRVAAAESMXLLLE CAXVRGPEYLTQMWHFMCDALIKAIGTEPDSDVLSEIMHSFAK(配列番号467)を含む。これら のポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメントもまた 、好ましい。 この遺伝子は、胸腺組織において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差の同定のため、ならびに免疫障害を含むがこ れに限定されない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に 、これらのポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織ま たは細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用 である。上記の組織または細胞(特に、免疫系)の多くの障害について、この遺 伝子の有意に高いまたは低いレベルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性組 織および創傷した組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または 髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細 胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個 体に由来する健常な組織または体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出 され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 免疫障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号22によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、前立腺および破骨細胞腫において主に発現される。好ましいポ リペプチドフラグメントはまた、アミノ酸配列: MEINNQNCFIVIDLVRTVMENGVEGLLIFGAFLPESWLIGVRCSSEPPKALLLILAHSQKRRLDGWSFIRHL RVHYCVSLTIHFS(配列番号468)を含む。このポリペプチドフラグメントをコード するポリヌクレオチド配列もまた、好ましい。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、ならびに骨および前立腺の 疾患、およびガン(特に、骨および前立腺のガン)を含むがこれに限定されない 疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペ プチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示 的同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組 織または細胞(特に、骨および前立腺系)の多くの障害について、この遺伝子の 有意に高いまたは低いレベルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性組織およ び創傷した組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液) 、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サン プル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由 来する健常な組織または体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得 る。好ましいエピトープとして、残基:Met-1〜Ser-11のような、配列番号255に 示される配列を含むエピトープが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 骨および前立腺の障害(特に、これらの系におけるガン)の診断および処置に有 用であることを示す。 遺伝子番号23によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、免疫抑制剤の公知の細胞質ゾルレセプターである、FK506結合 タンパク質(FKBP-13)ファミリーと配列相同性を共有する。最近、別のグルー プによって、FK506結合タンパク質ファミリーに対する相同性を認識する、非常 に類似の遺伝子がクローン化され、それらの遺伝子はFKBP23と呼ばれている。( 登録番号2827255を参照のこと。) この遺伝子は、リンパ性の組織において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため(特に、免疫抑制剤治療に対 するそれらの影響の受けやすさについて)、ならびに免疫抑制の障害を含むがこ れに限定されない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に 、これらのポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織ま たは細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用 である。上記の組織または細胞(特に、免疫系)の多くの障害について、この遺 伝子の有意に高いまたは低いレベルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性組 織および創傷した組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または 髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細 胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個 体に由来する健常な組織または体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出 され得る。好ましいエピトープとして、以下の残基のような、配列番号256に示 される配列を含むエピトープが挙げられる:Ala-19〜Val-31、Arg-38〜Gly-49、 Ala-61〜Lys-66、Tyr-68〜Pro-78、Gly-116〜Ala-121、Asp-154〜Ser-162、Glu- 173〜Gln-186、Phe-194〜Gly-203、Pro-207〜Val-212。 組織分布、ならびにFKBP-12および-13に対する相同性は、この遺伝子に対応す るポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、免疫抑制の障害の診断および処置に 有用であることを示す。 遺伝子番号24によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、脳および網膜において主に発現される。この遺伝子は、第8番 染色体にマップされ、従って、第8番染色体のマーカーとして連鎖分析において 使用され得る。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、ならびに神経学的疾患状態 および眼球に関連する疾患状態を含むがこれに限定されない疾患および状態の診 断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対して指向 されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫 学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の多く の障害(特に、中枢神経系の障害)について、この遺伝子の有意に高いまたは低 いレベルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織)も しくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような 障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な 遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織ま たは体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピト ープとして、残基:Cys-34〜Asp-40のような、配列番号257に示される配列を含 むエピトープが挙げられる。 網膜における組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリ ペプチドが、失明、色覚異常、損傷した視力、近視および遠視、色素性網膜炎、 増殖性網膜炎、ならびに網膜芽細胞腫を含む、眼の障害を処置および/または検 出するために有用であることを示す。脳における発現は、その役割が、アルツハ イマー病、パーキンソン病、ハンチングトン病、精神分裂症、躁病、痴呆、妄想 症、強迫性障害、および恐慌性障害のような、神経変性性の疾患および行動障害 の検出/処置に有用であることを示す。 遺伝子番号25によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、スタートミン(stathmin)ファミリーと呼ばれる神経系におい て発現されるタンパク質の新たに同定されたクラスに対して配列相同性を示す。 (登録番号2585991を参照のこと;Eur.J.Biochem.248(3)794-804(1997) もまた参照のこと。)スタートミンファミリーは、種々の細胞内シグナル伝達経 路の相互作用の中継として関与する、遍在性リンタンパク質であるようである。 これらの経路は、細胞の増殖および分化に影響を与える。好ましいポリペプチド フラグメントは、以下のアミノ酸配列を含む: これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメント もまた、好ましい。 この遺伝子は、脳において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、ならびに神経学的障害を含 むがこれに限定されない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。 同様に、これらのポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、 組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することにおい て有用である。上記の組織または細胞(特に、中枢神経系)の多くの障害につい て、この遺伝子の有意に高いまたは低いレベルでの発現が、特定の組織(例えば 、ガン性組織および創傷した組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑 液、または髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組織 もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有し ていない個体に由来する健常な組織または体液中での発現レベル)と比較して日 常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチングトン病、精神分裂症、躁病、痴 呆、妄想症、強迫性障害、および恐慌性障害のような、神経変性性の疾患状態お よび行動障害の検出/処置に有用であることを示す。 遺伝子番号26によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子のポリヌクレオチド配列は、Flt3リガンドペプチドに類似のドメイ ンを含む。好ましいポリペプチドフラグメントは、アミノ酸配列: PTRCCTTQPCRSSARRPCWVPMVPSPEGREXQPTCPS(配列番号471)を含む。従って、この 遺伝子は、脈管形成および/またはリンパ管形成(lymphangiogenesis)を促進 することが公知のプロセスである、Flt3レセプターへの結合のような活性を有し 得る。 この遺伝子は、ヒトの扁桃腺において主に発現され、そして奇形癌、胎盤、結 腸ガン、および胎児の腎臓においてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差の同定のため、ならびに扁桃の疾患およびガ ン(例えば、結腸ガン、生殖系のガン、および腎臓ガン)を含むがこれに限定さ れない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらの ポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型 の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上 記の組織または細胞(特に、扁桃、結腸、生殖器官、および腎臓)の多くの障害 について、この遺伝子の有意に高いまたは低いレベルでの発現が、特定の組織( 例えば、ガン性組織および創傷した組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、 尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別 の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害 を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発現レベル)と比較 して日常的に検出され得る。好ましいエピトープとして、残基:Pro-22〜Glu-33 のような、配列番号259に示される配列を含むエピトープが挙げられる。 扁桃およびいくつかのガンおよび胎児の組織における組織分布は、この遺伝子 に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、扁桃または結腸の疾患(例 えば、扁桃腺炎)、炎症性の疾患(鼻腔および副鼻腔を含む)の、特に、インフ ルエンザ、アデノウイルス、パラインフルエンザ、ライノウイルスの感染の間の 診断および処置に有用であることを示す。この遺伝子はまた、鼻咽頭または結腸 起源の新生物の診断および処置においても有用である。 遺伝子番号27によってコードされるタンパク質の特徴 別のリーディングフレームにおいて、好ましいポリペプチドをコードする大き なオープンリーディングフレームが存在する。好ましいポリペプチドフラグメン トは、以下のアミノ酸配列を含む: この遺伝子は、ヒトの精巣において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、ならびにガンを含む男性の 生殖に関する障害を含むがこれに限定されない疾患および状態の診断のための試 薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対して指向されるポリペ プチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブ を提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に、男性の生殖 系)の多くの障害について、この遺伝子の有意に高いまたは低いレベルでの発現 が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織)もしくは体液(例え ば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害を有する個体 から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル (すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発 現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 生殖機能または他の全身的な機能を有するホルモンとして;避妊薬の開発;精巣 に原因がある男性性不妊(例えば、クラインフェルター症候群、精索静脈瘤、精 巣炎);男性の性的不能;精巣の新生物;および副睾丸炎のような炎症性の障害 に有用であることを示す。 遺伝子番号28によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、アポトーシス性の(apoptotic)T細胞において主に発現され る。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差示的同定のため、ならびにT細胞に関連する 疾患、および一般的にはガンを含むがこれに限定されない疾患および状態の診断 のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対して指向さ れるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学 的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の多くの 障害(特に、免疫系の障害)について、この遺伝子の有意に高いまたは低いレベ ルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織)もしくは 体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害を 有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子 発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体 液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 免疫系の障害に有用であることを示す。さらに、この遺伝子が、アポトーシス性 の細胞から単離され、そしてアポトーシスとガンとの関係の理解に基づくので、 おそらくこの遺伝子は、ガンの発生において役割を果たし得る。 遺伝子番号29によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、ヒトの扁桃において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の差の同定のため、ならびに胃腸の障害を含むが これに限定されない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様 に、これらのポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織 または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有 用である。上記の組織または細胞(特に、胃腸系)の多くの障害について、この 遺伝子の有意に高いまたは低いレベルでの発現が、特定の組織(例えば、ガン性 組織および創傷した組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、また は髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組織もしくは 細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない 個体に由来する健常な組織または体液中での発現レベル)と比較して日常的に検 出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 胃腸の疾患の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号30によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、機能が知られていない、Caenorhabditis elegansの C44C1.2遺伝子産物と配列相同性を共有する。好ましいポリペプチドフラグメン トは、以下のアミノ酸配列を含む: これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメント もまた、好ましい。この遺伝子は、ヒトの第11番染色体にマップされ、従って、 第11番染色体のマーカーとして連鎖解析において有用である。 この遺伝子は、ヒトのT細胞において主に発現され、そしてヒトの結腸のガン 腫においてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに免疫障害およびガンを含むがこれに限定されない疾患およ び状態の診断のための試薬として有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれ らのポリペプチドに対して指向される抗体は、組織(単数または複数)または細 胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブを提供すること において有用である。上記の組織または細胞(特に、免疫系および胃腸系)の多 くの障害について、この遺伝子の有意により高いまたはより低いレベルでの発現 が、このような障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプル 中で、特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば 、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、または標準的な遺伝子発現レベル(す なわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発現レ ベル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピトープとして、以下の残 基のような、配列番号263に示される配列を含むエピトープが挙げられる:Leu-2 1からAla-30、Ser-38からAsp-47、Pro-87からAsp-94、Leu-197からThr-204、Pro -256からSer-262、Thr-277からArg-282、Thr-293からTrp-303。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 免疫障害および胃腸の疾患の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号31によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、Caenorhabditis elegansのリボソームタンパク質L1 1と配列相同性を共有する。(登録番号156201を参照のこと。)好ましいポリペ プチドフラグメントは、以下のアミノ酸配列を含む: ERGVSINQFCKEFNERTKDIKEGIPLPTKILVKPDRTFEIKIGQPTVSYFLKAAAGIEKGARQTGKEVAGLV TLKHVYEIARIKAQDEAFALQDVPLSSVVRSIIGSARSLGIRVVKDLSSEELAAFQKERAIFLAAQKEADLA AQEEAAKK(配列番号483)。これらのポリペプチドフラグメントをコードするポ リヌクレオチドフラグメントもまた、好ましい。 この遺伝子は、ヒトの胚組織において発現され、そしてヒトの上皮様肉腫およ び他の組織においてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに発育障害および上皮細胞ガンを含むがこれに限定されない 疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペ プチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または複数) または細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブを提供 することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に、胚細胞系および上 皮細胞系)の多くの障害について、この遺伝子の有意により高いまたはより低い レベルでの発現が、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例 えば、ガン性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑 液、または髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子 発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体 液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピトープと して、残基:Lys-34からGly-40のような、配列番号264に示される配列を含むエ ピトープが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 発育障害および上皮ガンの診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号32によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、休止T細胞において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに炎症性の障害および一般的な免疫障害を含むがこれに限定 されない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これら のポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数また は複数)または細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プロー ブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に、免疫系) の多くの障害について、この遺伝子の有意により高いまたはより低いレベルでの 発現が、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン 性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または 髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル (すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発 現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 免疫系の障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号33によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、第1染色体上に存在すると考えられる。従って、この遺伝子に 由来するポリヌクレオチドは、第1染色体のマーカーとして連鎖解析において有 用である。 この遺伝子は、前立腺において主に発現され、そしてソアレス(soares)成体の 脳、ヒトの臍帯静脈の内皮細胞、および羊膜細胞においてより少ない程度で発現 される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに前立腺に関連する障害を含むがこれに限定されない疾患お よび状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチド に対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または複数)または 細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブを提供するこ とにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に、泌尿器系および神経系) の多くの障害について、この遺伝子の有意により高いまたはより低いレベルでの 発現が、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン 性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または 髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル (すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発 現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するタンパク質産物が、泌尿器系および神経系 の障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号34によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、R05G6.4遺伝子産物と配列相同性を共有する。(登録番号gi|13 26338を参照のこと。)この遺伝子はまたシクロフィリン様タンパク質CyP-60と 配列相同性を共有する。(登録番号1199598を参照のこと、Biochem.J.314(1 )313-319(1996)もまた参照のこと。)好ましいポリペプチドフラグメントは 、以下のアミノ酸配列を含む:これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメント もまた、好ましい。 この遺伝子は、ヒトの精巣において主に発現され、そして他の組織においてよ り少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに男性生殖障害および特に精巣ガンを含むがこれに限定され ない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポ リペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または複 数)または細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブを 提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に、免疫系)の多 くの障害について、この遺伝子の有意により高いまたはより低いレベルでの発現 が、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン性組 織および創傷した組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または 髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル (すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発 現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 男性の生殖系障害、および特に、精巣ガンの診断および処置に有用であることを 示す。 遺伝子番号35によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、リン脂質の代謝において重要であると考えられる、 Saccharomyces cerevisiaeのLpe5pと配列相同性を共有する。 この遺伝子は、肝臓および脳において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに代謝障害を含むがこれに限定されない疾患および状態の診 断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対して指向 されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または複数)または細胞型(単数 または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有 用である。上記の組織または細胞(特に、代謝系および神経系)の多くの障害に ついて、この遺伝子の有意により高いまたはより低いレベルでの発現が、このよ うな障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン性組織および創 傷した組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、ま たは別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち 、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発現レベル) と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピトープとして、以下の残基のよ うな、配列番号268中に示される配列を含むエピトープが挙げられる:Pro-14か らLeu-20、Lys-28からAsn-38、Arg-109からArg-114、Lys-119からAsn-124、Glu- 152からLeu-157、Pro-172からVal-180。 組織分布およびSacchearomyces cerevisiaeのLpe5pに対する相同性は、この遺 伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、代謝障害および神経障 害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号36によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、C.elegansによってコードされる、核リボヌクレオプロテイン U(HNRNP U)(登録番号gi|1703576を参照のこと)と配列相同性を共有する。 好ましいポリペプチドフラグメントは、以下のアミノ酸配列を含む:このポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメントもま た、好ましい。 この遺伝子は、精巣工体において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに男性の生殖系疾患を含むがこれに限定されない疾患および 状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対 して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または複数)または細胞 型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブを提供することに おいて有用である。上記の組織または細胞(特に、男性の生殖系)の多くの障害 について、この遺伝子の有意により高いまたはより低いレベルでの発現が、この ような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン性組織および 創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、また は別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、 障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発現レベル)と 比較して日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 男性の生殖障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号37によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、扁桃において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに炎症性疾患および生殖障害を含むがこれに限定されない疾 患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプ チドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または複数)ま たは細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブを提供す ることにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に、扁桃)の多くの障害 について、この遺伝子の有意により高いまたはより低いレベルでの発現が、この ような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン性組織および 創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、また は別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、 障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発現レベル)と 比較して日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 炎症性疾患および生殖障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号38によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、ヒトオプソニンタンパク質P35フラグメントと配列相同性を共 有する。(登録番号R94181を参照のこと。)オプソニンタンパク質は、食細胞に よる病原性微生物の食作用を活性化する。好ましいポリペプチドフラグメントは 、アミノ酸配列:GCDSCPPHLPREAFAQDTQAEGECSSRAERADMCPDAPPSQEVPEGPGAAP(配 列番号489)を含む。これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌク レオチドフラグメントもまた、好ましい。 この遺伝子は、免疫関連の組織(例えば、胸腺、マクロファージ、T細胞)に おいて主に発現され、そして多くの他の組織においてより少ない程度で発現され る。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに免疫障害および感染性の疾患を含むがこれに限定されない 疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペ プチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または複数) または細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブを提供 することにおいて有用である。上記の組織または細胞の多くの障害(特に、免疫 系および感染性の疾患)について、この遺伝子の有意に高いまたは低いレベルで の発現が、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガ ン性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、また は髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベ ル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での 発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピトープとして、残 基:Lys-9からArg-14、Met-38からAsp-51のような、配列番号271に示される配列 を含むエピトープが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 免疫障害の診断および処置、ならびに感染性の疾患の処置および/または診断に 有用であることを示す。 遺伝子番号39によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、組織修復において重要であると考えられる、α-2 I 型コラーゲンと配列相同性を共有する。(例えば、211607を参照のこと。)好ま しいポリペプチドフラグメントは、アミノ酸配列: PQLPSCGRPWPGTASVFQSHTQGPREDPDPCRAQGSAGTHCPISLSPPRQ(配列番号490)を含む 。これらのポリペプチド配列をコードするポリヌクレオチド配列もまた、好まし い。 この遺伝子は、脳において主に発現され、そして腎臓および胸腺においてより 少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに脳障害、腎臓障害、および免疫障害を含むがこれに限定さ れない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらの ポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または 複数)または細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブ を提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の多くの障害(特に 、脳障害、腎臓障害、および免疫障害)について、この遺伝子の有意により高い またはより低いレベルでの発現が、このような障害を有する個体から採取された 特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清 、血漿、尿、滑液、または髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、 標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常 な組織または体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布およびα-2 I型コラーゲンに対する相同性は、この遺伝子に対応する ポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、組織修復、および脳障害、腎臓障害、 免疫障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号40によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、組織修復、腫瘍転移において重要であると考えられ る、ミニコラーゲンと配列相同性を共有する。(登録番号gnl|PID|d1006976を 参照のこと。)好ましいポリペプチドフラグメントは、アミノ酸配列: PGFRGPSGSLGCSFFPRSLGRVLPPGCQRPGAHADSSPPPTP(配列番号491)を含む。このポ リペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドもまた、好ましい。 この遺伝子は、卵巣ガンにおいて発現され、そして樹状細胞および平滑筋にお いてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに腫瘍転移および組織修復を含むがこれに限定されない疾患 および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチ ドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または複数)また は細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブを提供する ことにおいて有用である。上記の組織または細胞の多くの障害(特に、腫瘍転移 および組織修復)について、この遺伝子の有意により高いまたはより低いレベル での発現が、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、 ガン性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、ま たは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レ ベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中で の発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピトープとして、 残基:Asn-2からHis-11のような、配列番号273に示される配列を含むエピトープ が挙げられる。 組織分布およびミニコラーゲン遺伝子に対する相同性は、この遺伝子に対応す るポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、腫瘍転移および組織修復の診断およ び処置に有用であることを示す。 遺伝子番号41によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、HIV TATタンパク質と配列相同性を共有する。(登録番号32841 6を参照のこと。)好ましいポリペプチドフラグメントは、以下のアミノ酸配列 を含む: これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメント もまた、好ましい。 この遺伝子は、乳児の脳において主に発現され、そして胸部および精巣におい てより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに脳、精巣、および胸部の障害を含むがこれに限定されない 疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペ プチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または複数) または細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブを提供 することにおいて有用である。上記の組織または細胞の多くの障害(特に、脳、 精巣、および乳房の障害)について、この遺伝子の有意により高いまたはより低 いレベルでの発現が、このような障害を有する個体から採取された特定の組織( 例えば、ガン性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、 滑液、または髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝 子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または 体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピトープ として、残基:Pro-7からVal-15のような、配列番号274に示される配列を含むエ ピトープが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 脳、精巣、および乳房、ならびに他の関連する障害の診断および処置に有用であ ることを示す。 遺伝子番号42によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、乳児の脳、ヒトの小脳において主に発現され、そして髄芽細胞 腫においてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに脳に関連する障害および髄芽細胞腫および他の脳腫瘍を含 むがこれに限定されない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。 同様に、これらのポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、 組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的同定のための 免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の 多くの障害(特に、脳に関連する障害および脳腫瘍(髄芽細胞腫を含む))につ いて、この遺伝子の有意により高いまたはより低いレベルでの発現が、このよう な障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷 組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、または別 の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害 を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発現レベル)と比較 して日常的に検出され得る。好ましいエピトープとして、残基:Thr-41からGlu- 47のような、配列番号275に示される配列を含むエピトープが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 ヒトの脳に関連する障害、脳腫瘍、および髄芽細胞腫の診断および処置に有用で あることを示す。 遺伝子番号43によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、lck SH2ドメインについてのホスホチロシン非依存 性リガンドに関連するシグナル伝達において重要であると考えられている、lck SH2ドメインのホスホチロシン非依存性リガンドと配列相同性を共有する。(登 録番号gi|1184951を参照のこと。)好ましいポリペプチドフラグメントは、アミ ノ酸配列:ESSGQARTLADPGPGWPRQQGMCFGSLTGLSTTPHGFLTVSAEADPRLIESLSQMLSMGFSD EGGWLTRLLQTKNYDIGAALDTIQYSKH(配列番号498)を含む。このポリペプチドフラ グメントをコードするポリヌクレオチドフラグメントもまた、好ましい。おそら く、この遺伝子は、lck SH2ドメインについてのホスホチロシン非依存性リガン ドのファミリーの新規のメンバーである。 この遺伝子は、胎盤において主に発現され、そして内皮細胞および好中球にお いてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに生殖の疾患、心臓血管の疾患、免疫疾患、および感染性の 疾患障害を含むがこれに限定されない疾患および状態の診断のための試薬として 有用である。同様に、これらのポリペプチドに対して指向されるポリペプチドお よび抗体は、組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織 または細胞(特に、心臓血管系、生殖系、および免疫系)の多くの障害、ならび に感染性の疾患について、この遺伝子の有意により高いまたはより低いレベルで の発現が、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガ ン性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、また は髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベ ル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での 発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布およびlck SH2ドメインについてのホスホチロシン非依存性リガンド に対する相同性は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチド が、心臓血管系、生殖系、および免疫系疾患、ならびに感染性の疾患の診断およ び処置に有用であることを示す。 遺伝子番号44によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、胎児の脳、小脳において主に発現され、そして胎盤においてよ り少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびにニューロン細胞に関連する障害を含むがこれに限定されな い疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリ ペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または複数 )または細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブを提 供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の多くの障害(特に、ニ ューロン細胞に関連する障害)について、この遺伝子の有意により高いまたはよ り低いレベルでの発現が、このような障害を有する個体から採取された特定の組 織(例えば、ガン性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、 尿、滑液、または髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な 遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織ま たは体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピト ープとして、残基:Thr-20からGly-28のような、配列番号277に示される配列を 含むエピトープが挙げられる。 組織分布およびプロリンリッチタンパク質遺伝子に対する相同性は、この遺伝 子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、ニューロン細胞に関連す る障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号45によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、シナプスの生理において重要であると考えられる、 ヒトのプレセレベリンと配列相同性を共有する。(登録番号gi|180251を参照の こと。)セレベリン様の免疫反応性が、プルキンエ細胞のシナプス後部構造と関 連することが、観察されている。従って、この遺伝子もまたシナプス活性を有す るようである。好ましいポリペプチドフラグメントは、以下のアミノ酸配列を含 む: これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメント もまた、好ましい。 この遺伝子は、小脳および乳児の脳において主に発現される。ノーザン分析に よって、2.4kbの単一の転写物が、脳組織中で観察された。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびにニューロン細胞のシグナル伝達およびシナプスの生理を含 むがこれに限定されない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。 同様に、これらのポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、 組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的同定のための 免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞 (特に、ニューロン細胞のシグナル伝達およびシナプスの生理)の多くの障害に ついて、この遺伝子の有意により高いまたはより低いレベルでの発現が、このよ うな障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン性組織および創 傷した組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、ま たは別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち 、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発現レベル) と比較して日常的に検出され得る。 組織分布および遺伝子または遺伝子ファミリーに対する相同性は、この遺伝子 に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、ニューロン細胞に関連する 障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号46によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、胎児の肝臓および脾臓において発現され、そして骨髄、臍帯静 脈、およびT細胞においてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに免疫系(特に、造血作用)の障害を含むがこれに限定され ない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポ リペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または複 数)または細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブを 提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の多くの障害(特に、 造血作用の障害および免疫障害)について、この遺伝子の有意により高いまたは より低いレベルでの発現が、このような障害を有する個体から採取された特定の 組織(例えば、ガン性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿 、尿、滑液、または髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的 な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織 または体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピ トープとして、残基:Asp-30からGlu-57のような、配列番号279に示される配列 を含むエピトープが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 造血作用の障害および免疫障害の診断および処置に有用であることを示す。 遣伝子番号47によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、ウイルスの複製において重要であると考えられる、 ネコのカルシウイルスの12kDの核酸結合タンパク質と配列相同性を共有する。( 登録番号59264を参照のこと) この遺伝子は、ヒトの心筋症において主に発現され、そしてTヘルパー細胞、 胎児の脳、および滑膜肉腫においてより少ない程度で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに心筋症およびウイルス感染を含むがこれに限定されない疾 患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプ チドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または複数)ま たは細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブを提供す ることにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に、心臓血管系)の多く の障害について、この遺伝子の有意により高いまたはより低いレベルでの発現が 、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン性組織 および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液) 、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すな わち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発現レベ ル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピトープとして、残基:Trp- 20からCys-26のような、配列番号280に示される配列を含むエピトープが挙げら れる。 心筋症における組織分布および、ウイルスの12kDの核酸結合タンパク質に対す る相同性は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、虚 血、高血圧、先天的、弁または心臓周囲の異常によって引き起こされるものを含 む、心筋症の診断および介入に有用であることを示す。この遺伝子の発現パター ンは、これらの状態の結果または原因であり得る。 遺伝子番号48によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、腫瘍の壊死、細菌およびウイルス感染、免疫疾患お よび免疫反応において重要であると考えられる、腫瘍壊死因子に関連する遺伝子 産物と配列相同性を共有する。 この遺伝子は、結腸ガンにおいて主に発現され、そして卵巣ガンおよび乳ガン においてより少なく発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに結腸、卵巣、または乳房起源の腫瘍を含むがこれに限定さ れない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらの ポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または 複数)または細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブ を提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に、結腸、卵巣 、および乳房)の多くの障害について、この遺伝子の有意により高いまたはより 低いレベルでの発現が、このような障害を有する個体から採取された特定の組織 (例えば、ガン性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿 、滑液、または髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺 伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織また は体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布および腫瘍壊死因子に対する相同性は、この遺伝子に対応するポリヌ クレオチドおよびポリペプチドが、結腸、卵巣、および乳房起源のガンの介入に 有用であることを示す。なぜなら、TNFファミリーのメンバーは、腫瘍の発達に 関与することが公知であるからである。 遺伝子番号49によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、保護、潤滑、および細胞接着のような細胞外マトリ ックス機能において重要であると考えられる、ムチン(例えば、上皮性のムチン )と配列相同性を共有する(例えば、登録番号R68002を参照のこと)。好まし いポリペプチドフラグメントは、以下のアミノ酸配列: PRSRPALRPGRQRPPSHSATSGVLRPRKKPDP(配列番号500)を含む。これらのポリペプ チドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメントもまた、好ましい 。さらにこの遺伝子は、染色体22q11.2-qterにマップされ、従って、第22染色体 の連鎖解析においてマーカーとして使用され得る。 この遺伝子は、脳梁(corpus colosum)において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに腫瘍(特に、脳梁)および転移性の病変を含むがこれに限 定されない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これ らのポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数ま たは複数)または細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プロ ーブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に、脳梁お よび他の固形の組織)の多くの障害について、この遺伝子の有意により高いまた はより低いレベルでの発現が、このような障害を有する個体から採取された特定 の組織(例えば、ガン性組織および創傷した組織)もしくは体液(例えば、血清 、血漿、尿、滑液、または髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、 標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常 な組織または体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 組織分布およびムチンに対する相同性は、この遺伝子に対応するポリヌクレオ チドおよびポリペプチドが、血清腫瘍マーカーまたは免疫治療の標的に有用であ ることを示す。なぜなら、腫瘍細胞は、極端に上昇したレベルのムチンの発現を 有し、そして上皮の組織中にこの分子を移動させる(shed)からである。 遺伝子番号50によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、CD34涸渇バフィーコート臍帯血および初代樹状細胞において主 に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに造血障害および免疫学的障害を含むがこれに限定されない 疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペ プチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または複数) または細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブを提供 することにおいて有用である。上記の組織または細胞の多くの障害(特に、造血 系および免疫系)について、この遺伝子の有意により高いまたはより低いレベル での発現が、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、 ガン性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、ま たは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レ ベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中で の発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。 CD34涸渇バフィーコート臍帯血および初代樹状細胞における組織分布は、この 遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、造血障害および免疫 障害の診断および処置に有用であることを示す。上記の組織分布において、分泌 されたタンパク質または細胞表面のタンパク質は、しばしば、細胞の活性化(例 えば、サイトカイン)に関与するか、または細胞表面の活性化に関与する分子で ある。 遺伝子番号51によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、レトロウイルスのrev応答性エレメントへの結合に おいて重要であると考えられる、インターフェロン誘導性1-8遺伝子によってコ ードされるポリペプチドと配列相同性を共有する。好ましいポリペプチドフラグ メントは、以下のアミノ酸配列:MTLITPSXKLTFXKGNKSWSSRACSSTLVDP(配列番号5 01)を含む。これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチド フラグメントもまた、好ましい。 この遺伝子は、CD34陽性細胞および好中球において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびにレトロウイルス感染(例えば、AIDS)および他の免疫障害 を含むがこれに限定されない疾患および状態の診断のための試薬として有用であ る。同様に、これらのポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体 は、組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的同定のた めの免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細 胞の多くの障害(特に、免疫系)について、この遺伝子の有意により高いまたは より低いレベルでの発現が、このような障害を有する個体から採取された特定の 組織(例えば、ガン性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿 、尿、滑液、または髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的 な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織 または体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピ トープとして、残基:Gln-51からTrp-62のような、配列番号284に示される配列 を含むエピトープが挙げられる。 組織分布およびインターフェロン誘導性遺伝子1-8に対する相同性は、この遺 伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、レトロウイルス(HIV を含む)感染の介入に有用であることを示す。この因子は、ウイルスの安定性ま たは細胞内へのウイルスの進入に関与し得る。あるいは、ウイルス/因子複合体 は、細胞性の免疫反応を誘発し得る。 遺伝子番号52によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、イムノグロブリンλ鎖(登録番号2865484を参照のこと)と配 列相同性を共有する。従って、この遺伝子は、イムノグロブリンλ鎖と類似の活 性を有するようである。好ましいポリペプチドフラグメントは、以下のアミノ酸 配列:GHPSPALSIAPSDGSQLPCDEVPYGEAHVTRYCKKPLTNSHLETEAQSSSL(配列番号502) を含む。これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラ グメントもまた、好ましい。 この遺伝子は、ホジキンリンパ腫において主に発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびにホジキンリンパ腫および他の免疫障害を含むがこれに限定 されない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これら のポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数また は複数)または細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プロー ブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に、免疫系) の多くの障害について、この遺伝子の有意により高いまたはより低いレベルでの 発現が、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン 性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または 髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル (すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中での発 現レベル)と比較して日常的に検出され得る。好ましいエピトープとして、残基 :Pro-27からThr-32のような、配列番号285に示される配列を含むエピトープが 挙げられる。 ホジキンリンパ腫における組織分布および配列相同性は、この遺伝子に対応す るポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、ホジキンリンパ腫の診断に有用であ ることを示す。なぜなら、腫瘍塊により上昇した発現および分泌は、この型の腫 瘍の指標であり得るからである。さらに、遺伝子産物は、ガンの免疫治療におい て標的として使用され得る。この遺伝子は、リンパ系起源の細胞において発現さ れるので、天然の遺伝子産物は、免疫機能に関与し得る。従って、これはまた、 関節炎、喘息、免疫不全疾患(例えば、AIDS)、および白血病を含む免疫学的障 害のために試薬として使用され得る。 遺伝子番号53によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、ISLR遺伝子のHomo sapiens mRNAのcDNA(登録番号AB003184を 参照のこと)に対して広範囲にわたって相同性を有する。このタンパク質は、Ig スーパーファミリーの新規のメンバーであると考えられており、そして保存され た隣接配列およびC2型イムノグロブリン(Ig)様ドメインを有するロイシンリッ チ反復(LRR)を含む。これらのドメインは、タンパク質間相互作用または細胞 接着に重要であり、従って、新規のタンパク質ISLRはまた、他のタンパク質また は細胞と相互作用し得るという可能性が存在する。ISLR遺伝子は、インサイチュ ハイブリダイゼーションにおいて、蛍光によってヒト染色体15q23-q24上にマッ プされた(Medline Article No.97468140を参照のこと)。ISLR遺伝子に対する 相同性は、別の独立したグループによってもまた確認されている(登録番号Hs. 102171を参照のこと)。 この遺伝子は、ヒトの網膜、心臓、骨格筋、前立腺、卵巣、小腸、甲状腺、副 腎皮質、精巣、胃、脊髄、胎児の胚および胎児の腎臓組織、結腸、扁桃腺および 胃ガンを含む、多数の組織において発現され、そしてエストラジオールで処置さ れた子宮内膜間質細胞、胸部組織、滑膜、リンパ腫、および多数の他の腫瘍にお いてより少なく発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに結腸、卵巣、および乳房起源の腫瘍を含むがこれに限定さ れない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらの ポリペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または 複数)または細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブ を提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に、結腸、卵巣 、および乳房)の多くの障害について、この遺伝子の有意により高いまたはより 低いレベルでの発現が、このような障害を有する個体から採取された特定の組織 (例えば、ガン性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿 、滑液、または髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺 伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織また は体液中での発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。さらにこの遺伝子 は、染色体15q23-q24上にマップされ、従って、第15染色体の連鎖解析において マーカーとして使用され得る。 結腸、卵巣、および乳房起源の腫瘍中での組織分布は、この遺伝子に対応する ポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、これらの腫瘍、さらに、発現が示され ている他の腫瘍の診断および介入に有用であることを示す。タンパク質およびこ のタンパク質を指向する抗体は、上記に列挙された腫瘍および組織についての腫 瘍マーカーおよび/または免疫治療の標的としての有用性を示し得る。 遺伝子番号54によってコードされるタンパク質の特徴 遺伝子は、多剤耐性遺伝子1(登録番号P06795を参照のこと)に対して相同性 を有する。好ましいポリペプチドフラグメントは、以下のアミノ酸配列を含む: このポリヌクレオチドフラグメントによってコードされるポリペプチドフラグメ ントもまた、好ましい。 この遺伝子は、肺、食道、白血病(Jurkat細胞)および乳ガンにおいて主に発 現され、そしてGM-CSF胎児組織で処置されたマクロファージおよび広範な組織に おいてより少なく発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに広範な起源のガンを含むがこれに限定されない疾患および 状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対 して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または複数)または細胞 型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブを提供することに おいて有用である。上記の組織または細胞の多くの障害(特に、固形の腫瘍、肺 、および白血病)について、この遺伝子の有意により高いまたはより低いレベル での発現が、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、 ガン性組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、ま たは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レ ベル(すなわち、障害を有していない個体に由来する健常な組織または体液中で の発現レベル)と比較して日常的に検出され得る。さらに、肺組織における高い 発現レベル、および多剤耐性細胞中で薬物の蓄積が少ないことの原因である流出 ポ ンプとしての多剤耐性タンパク質1遺伝子の提唱されている機能に起因して、タ ンパク質およびその変異体もまた、遺伝子治療の標的として(特に、慢性患者に ついて)有益であり得る。好ましいエピトープとして、残基:Met-1からLys-16 のような、配列番号287に示される配列を含むエピトープが挙げられる。 広範なガンおよび胎児の組織における組織分布は、この遺伝子に対応するポリ ヌクレオチドおよびポリペプチドが、活性に増殖中の細胞(例えば、ガン)の検 出に有用であることを示す。遺伝子産物は、ガンのマーカーまたは免疫治療の標 的に使用され得る。 遺伝子番号55によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、X染色体にマップされる。 この遺伝子は、脳において主に発現され、そして発生中の胚においてより少な く発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織(単数または複数)または細胞型(単数または複数)の示差的 同定のため、ならびに神経変性疾患状態および発育障害を含むがこれに限定され ない疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポ リペプチドに対して指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織(単数または複 数)または細胞型(単数または複数)の示差的同定のための免疫学的プローブを 提供することにおいて有用である。伴性障害を含む、上記の組織または細胞(特 に、神経学上の、発育系、および心臓血管系)の多くの障害について、この遺伝 子の有意により高いまたはより低いレベルでの発現が、このような障害を有する 個体から採取された特定の組織(例えば、ガン性組織および創傷組織)もしくは 体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、または別の組織もしくは 細胞サンプル中で、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有していない 個体に由来する健常な組織または体液中での発現レベル)と比較して日常的に検 出され得る。さらに、この遺伝子は、X染色体にマップされ、従って、この染色 体についての連鎖解析においてマーカーとして使用され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 神経変性疾患状態および行動障害(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病 、ハンチントン病、クラインフェルター症候群、精神分裂症、躁病、痴呆、妄想 症、強迫神経症の障害、および恐慌性障害)の検出/処置に有用であることを示 す。さらに、遺伝子または遺伝子産物はまた、発生中の胚に関連する発育障害、 伴性障害、または心臓血管系の障害の処置および/または検出において役割を果 たし得る。 遺伝子番号56によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、増殖因子レセプターから細胞骨格へのシグナル伝達 を媒介することにおいて重要であると思われるパキシリン(paxillin)と配列相 同性を共有する。好ましいポリヌクレオチドフラグメントは、以下の配列を含む : また好ましいのは、これらのポリヌクレオチドフラグメントによってコードされ るポリペプチドフラグメントでる。より好ましくは、ポリペプチドフラグメント は、アミノ酸配列: を含む。これらの好ましいポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオ チドフラグメントがまた、意図される。 この遺伝子は、主に脳において、およびより少ない程度で、発生する胚におい て発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(神経学的な疾患状態および発生的な異常を含むが、これらに制限されな い)の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれ らのポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差示的同定の ための免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または 細胞の、特に免疫および神経系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベ ル(すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液における発現レベ ル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は 、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織お よび創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、ま たは別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。さらに、こ の遺伝子は、第11染色体にマップされる遺伝子(登録番号T87404を参照のこと) と相同性を共有するので、遺伝子およびその翻訳される産物は、第11染色体にお ける連鎖分析のために使用され得る。 組織分布およびパキシリンに対する相同性は、この遺伝子に対応するポリヌク レオチドおよびポリペプチドが、脳および/または発生する胚における異常なシ グナル伝達と関連する疾患状態の処置および/または検出に有用であることを示 す。これは、神経変性の疾患状態および行動障害(例えば、アルツハイマー病、 パーキンソン病、ハンティングトン病、精神分裂病、躁病、痴呆、パラノイア、 強迫性障害、および恐慌性障害)の処置または検出、ならびに胚発生の欠陥の処 置および/または検出もまた含む。 遺伝子番号57によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に胎児脾臓、脳において、およびより少ない程度で、6週齢 の胚において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(免疫障害、神経学的障害、および発生的な異常を含むが、これらに制限 されない)の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよ びこれらのポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差示的 同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織 または細胞の、特に免疫および発生系の多くの障害について、標準的な遺伝子発 現レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液における発 現レベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の 発現は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン 組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液 )、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ま しいエピトープは、残基:Arg-28〜Gly-34として配列番号290において示される 配列を含有するエピトープである。 胎児脾臓におけるこの遺伝子の発現は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチ ドおよびポリペプチドが、免疫異常(例えば、関節炎、喘息、AIDSのような免疫 不全疾患、および白血病)の処置/検出に有用であることを示す。さらに、初期 胚におけるこの遺伝子の発現は、胚発生における重要な役割を示し、およびそれ ゆえに遺伝子または遺伝子産物は、胚発生欠陥の処置および/または検出におい て使用され得た。これは、神経変性の疾患状態および行動障害(例えば、アルツ ハイマー病、パーキンソン病、ハンティングトン病、精神分裂病、躁病、痴呆、 パラノイア、強迫性障害、および恐慌性障害)の処置または検出、ならびにまた 胚発生欠陥の処置および/または検出を含む。 遺伝子番号58によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、神経変性の疾患の歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮にお いて破壊される遺伝子と、配列相同性を共有する。さらに、長いオープンリーデ ィングフレームは、選択的なフレームに存在する。好ましいポリペプチドフラグ メントは、以下を含む: この遺伝子は、主に前立腺ガンにおいて、およびより少ない程度で、松果体に おいておよび胎児肺において、発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(神経学的な状態、および肺障害を含むが、これらに制限されない)の診 断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリ ペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差示的同定のための免 疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の、 特に神経、肺、および内分泌系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベ ル(すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液における発現レベ ル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は 、 このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織およ び創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、また は別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピ トープは、残基:Asn-9〜Leu-14として配列番号29において示される配列を含有 するエピトープを含む。 松果体におけるこの遺伝子、および神経変性の疾患状態の歯状核赤核淡蒼球ル イ体萎縮において破壊される遺伝子に対するその相同体の豊富さは、この遺伝子 が、他の神経変性の疾患状態および行動障害(例えば、アルツハイマー病、パー キンソン病、ハンティングトン病、精神分裂病、躁病、痴呆、パラノイア、強迫 性障害、および恐慌性障害)の処置および/または検出において有用であり得る ことを示す。胎児肺におけるこの遺伝子の豊富さは、成体におけるこのタンパク 質産物の発現の誤った調節(misregulation)が、特に肺におけるリンパ腫また は肉腫形成を導き得ること;また、特定の肺欠陥(例えば、肺浮腫および寒栓症 )、気管支炎、および嚢胞性線維症に対する素因に関与し得ることを示唆し;な らびに従って、遺伝子またはこの遺伝子によってコードされるタンパク質が、こ れらの肺障害の検出および/または処置において使用され得た。 遺伝子番号59によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、発生している胚において主に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(発生的な異常を含むが、これらに制限されない)の診断のための試薬と して、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペプチドに指向さ れる抗体は、組織または細胞のタイプの差示的同定のための免疫学的プローブを 提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の、特に発生系の多く の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体か らの健常組織または体液における発現レベル)に比較して、有意により高いまた はより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採 取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、 血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルに おいて日常的に検出され得る。 主に肺におけるこの遺伝子の発現は、この遺伝子が、胚発生において重要な役 割を果たすこと、および遺伝子またはこの遺伝子によってコードされるタンパク 質が、胚におけるまたは乳児における発生の欠陥の処置および/または検出にお いて使用され得たことを示す。 遺伝子番号60によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、ネスチン(中間フィラメントタンパク質)に対する相同性を示 し、この発現は、中枢神経系前駆体細胞の増殖と相関し、そして脳腫瘍の同定に おいて有用である。この遺伝子は、第1染色体にマップされ、そしてそれゆえに 、第1染色体についての連鎖分析におけるマーカーとして使用され得る(登録番 号AA527348を参照のこと)。 この遺伝子は、主に腎臓において、およびより少ない程度で、脳において発現 される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(腎障害および神経変性状態を含むが、これらに制限されない)の診断の ための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペプ チドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差示的同定のための免疫学 的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の、特に 排泄系および神経系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわ ち、障害を有さない個体からの健常組織または体液における発現レベル)に比較 して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このよう な障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組 織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、または別の組 織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピトープは 、残基:Thr-128〜Asn-135として配列番号293において示される配列を含有する エピトープを含む。 組織分布およびネスチンに対する相同性は、この遺伝子に対応するポリヌクレ オチドおよびポリペプチドが、神経変性の疾患状態および行動障害(例えば、ア ルツハイマー病、パーキンソン病、ハンティングトン病、精神分裂病、躁病、痴 呆、パラノイア、強迫性障害、および恐慌性障害)の検出および/または処置に 有用であることを示す。さらに、腎臓におけるその豊富さは、これが、急性の腎 不全および腎臓と関連する他の疾患状態の処置および検出において有用であるこ とを示す。 遺伝子番号61によってコードされるタンパク質の特徴 遺伝子は、ラトロフィリン関連性タンパク質1前駆体およびカルシウム独立性 のα-ラトロキシンレセプターと相同性を共有する。好ましいポリペプチドフラ グメントは、以下のアミノ酸配列を含む: また好ましいのは、これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレ オチドフラグメントである(登録番号2213659を参照のこと)。この遺伝子の翻 訳産物は、CD97(7個の膜貫通結合化レセプター)と配列相同性を共有する。 この遺伝子は、主に乳児脳においておよび内皮細胞において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(神経学的な障害および造血性の障害を含むが、これらに制限されない) の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらの ポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差示的同定のため の免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞 の、特に神経学的な系および造血系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現 レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液における発現 レベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発 現は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組 織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液) 、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好まし いエピトープは、残基:Lys-13〜Leu-21として配列番号294において示される配 列を含有するエピトープを含む。 この遺伝子の組織分布は、神経変性の疾患状態および行動障害(例えば、アル ツハイマー病、パーキンソン病、ハンティングトン病、精神分裂病、躁病、痴呆 、パラノイア、強迫性障害、および恐慌性障害)の検出および/または処置にお いて有用であり得ることを示唆し、一方、造血細胞タイプにおけるその発現は、 遺伝子が、免疫または造血障害(関節炎、喘息、および免疫不全疾患を含む)の 処置または検出のために重要であり得ることを示す。 遺伝子番号62によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、胎児肝臓および胎児脾臓において、主に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(血液学的障害および免疫学的な障害を含むが、これらに制限されない) の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらの ポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差示的同定のため の免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞 の、特に免疫系および造血系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル (すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液における発現レベル )に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、 このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織およ び創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、また は別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピ トープは、残基:Ser-91-Lys-98として配列番号295において示される配列を含有 するエピトープを含む。 胎児肝臓−脾臓におけるこの遺伝子の組織分布は、この遺伝子が、免疫または 造血の障害(関節炎、白血病、喘息、および免疫不全疾患を含む)の処置または 検出のために重要であり得たことを示す。 遺伝子番号63によってコードされるタンパク質の特徴 遺伝子は、ヒト血清アミロイドタンパク質と相同性を共有する。好ましいポリ ペプチドフラグメントは、以下のアミノ酸配列を含む: (登録番号W13671を参照のこと)。これらのポリペプチドフラグメントをコード するポリヌクレオチドフラグメントもまた好ましい。この遺伝子は、第9染色体 にマップされ、およびそれゆえに、第9染色体についての連鎖分析におけるマー カーとして使用され得る(登録番号AA004342を参照のこと)。 この遺伝子は、胎児肝臓および脾臓において、主に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(造血性の障害および免疫障害を含むが、これらに制限されない)の診断 のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペ プチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差示的同定のための免疫 学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の、特 に造血系および免疫系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すな わち、障害を有さない個体からの健常組織または体液における発現レベル)に比 較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このよ うな障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷 組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、または別の 組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 胎児肝臓−脾臓におけるこの遺伝子の組織分布は、この遺伝子が、免疫または 造血の障害(関節炎、白血病、喘息、および免疫不全疾患を含む)の処置または 検出のために重要であり得たことを示す。 遺伝番号64によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、第3染色体にマップされ、およびそれゆえに、第3染色体につ いての連鎖分析におけるマーカーとして使用され得る(登録番号AA219669を参照 のこと)。 この遺伝子は、脳において特異的に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(神経変性の疾患状態を含むが、これらに制限されない)の診断のための 試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペプチドに 指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差示的同定のための免疫学的プロ ーブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の、特に神経学 的な系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有 さない個体からの健常組織または体液における発現レベル)に比較して、有意に より高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有す る個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体 液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、または別の組織もしくは細 胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 神経変性の疾患状態および行動障害(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン 病、ハンティングトン病、精神分裂病、躁病、痴呆、パラノイア、強迫性障害、 および恐慌性障害)の検出および/または処置に有用であることを示す。 遺伝子番号65によってコードされるタンパク質の特徴 遺伝子は、酵母タンパク質と相同性を共有する。好ましいポリペプチドフラグ メントは、以下のアミノ酸配列を含む: (配列番号521)。また好ましいのは、これらのポリペプチドフラグメントをコ ードするポリヌクレオチドフラグメントである(登録番号1332638を参照のこと )。 この遺伝子は、胎児組織(胎児(fetus)および胎児(fetal)の肝臓)におい て、主に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(肝臓の異常およびガン(例えば、肝芽腫)を含むが、これらに制限され ない)の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこ れらのポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差示的同定 のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織また は細胞の、特に肝臓系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すな わち、障害を有さない個体からの健常組織または体液における発現レベル)に比 較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このよ うな障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷 組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、または別の 組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピトープ は、残基:Asn-59〜Glu-64として配列番号298において示される配列を含有する エピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 肝臓障害およびガン(例えば、肝芽腫、黄疸、肝炎、肝臓代謝疾患、および肝細 胞前駆体細胞の分化に起因する状態を含む)の検出および処置に有用であること を示す。さらに、胎児における発現は、発生異常、胎児欠損、出生前障害、なら びに種々の創傷治癒モデルおよび/または組織外傷におけるタンパク質産物につ いての有用な役割を示唆する。 遺伝子番号66によってコードされるタンパク質の異常 遺伝子は、B細胞表面抗原と相同性を有し、これは、遺伝子が、免疫応答(免 疫系の障害および感染を含むがこれらに制限されない)において役割を果たすこ とを示し得る。好ましいポリヌクレオチドフラグメントは、以下の配列を含む: また好ましいのは、これらのポリヌクレオチドフラ グメントによってコードされるポリペプチドフラグメントである(登録番号T945 35を参照のこと)。さらに、この遺伝子は、インターフェロン-γレセプターと 相同性を共有する。好ましいポリペプチドフラグメントはまた、以下のアミノ酸 配列を含む: また好ましいのは、これらのポリペプチドフラグメントによってコードされるポ リヌクレオチドフラグメントである。 この遺伝子は、T細胞および胆嚢において、主に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(免疫学的な障害および状態(免疫不全、ガン、白血病、造血)を含むが 、これらに制限されない)の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポ リペプチドおよびこれらのポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞の タイプの差示的同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用であ る。上記の組織または細胞の、特に免疫系および消化系の多くの障害について、 標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健常組織また は体液における発現レベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベル でのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取された特定の組 織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、 滑液、または髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検 出され得る。好ましいエピトープは、残基:Thr-41〜Gly-52として配列番号299 において示される配列を含有するエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 免疫障害(白血病、リンパ腫、自己免疫障害、免疫抑制(移植)および免疫不全 (例えば、AIDS)、炎症、ならびに造血障害を含む)の処置または診断に有用で あることを示す。胆嚢におけるこの遺伝子の発現は、特に膵臓の、消化の障害に おけるこの遺伝子産物についての可能な役割を示唆する。 遺伝子番号67によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、第11染色体にマップされ、およびそれゆえに、第11染色体につ いての連鎖分析におけるマーカーとして使用され得る(登録番号第AA011622を参 照のこと)。 この遺伝子は、多様な胎児および発生的な組織(例えば、胎児脾臓、乳児脳) において、主に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(発生的な異常、免疫異常、または神経学的な異常を含むが、これらに制 限されない)の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドお よびこれらのポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差示 的同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組 織または細胞の、特に発達中の免疫系および中枢神経系の多くの障害について、 標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健常組織また は体液における発現レベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベル でのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取された特定の組 織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、 滑液、または髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検 出され得る。好ましいエピトープは、残基:Ser-38〜Ser-43として配列番号300 において示される配列を含有するエピトープを含む。 組織の分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが 、発生的な異常および胎児欠損に有用であることを示す。乳児脳における検出は 、神経学的な障害(脳および神経系の発生的なおよび神経変性の両方の状態、行 動障害、鬱病、精神分裂病、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンティング 病、躁病、痴呆)における役割を示唆する。さらに、脾臓における検出は、免疫 学的に媒介される障害(例えば、免疫不全、炎症、ガン、創傷治癒、組織修復、 造 血)の検出および処置における役割を同様に示唆する。 遺伝子番号68によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に脾臓、T細胞、および胎児心臓において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(免疫学的欠損(AIDSを含む)、および心血管性の障害を含むが、これら に制限されない)の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチ ドおよびこれらのポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの 差示的同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記 の組織または細胞の、特に免疫系および心血管系の多くの障害について、標準的 な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液 における発現レベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこ の遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例 えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、 または髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され 得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 免疫障害(白血病、リンパ腫、自己免疫障害、免疫不全(例えば、AIDS)、免疫 抑制の状態(移植)、および造血障害を含む)の診断および処置のために有用で あることを示す。胎児心臓における発現は、この遺伝子に対応するポリヌクレオ チドおよびポリペプチドが、心血管性の障害(例えば、心臓疾患、再狭窄、アテ ローム性動脈硬化症、発作、アンギナ、血栓症)の処置および診断に有用である ことを示す。 遺伝子番号69によってコードされるタンパク質の特徴 遺伝子は、ヒトコラーゲンタンパク質と相同性を共有する。好ましいポリペプ チドフラグメントは、以下のアミノ酸配列を含む:(登録番号124886を参照のこと)。また好ましいのは、これらのポリペプチドフ ラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメントである。 この遺伝子は、胎児心臓において主に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(心血管性の障害を含むが、これらに制限されない)の診断のための試薬 として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペプチドに指向 される抗体は、組織または細胞のタイプの差示的同定のための免疫学的プローブ を提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の、特に心血管系の 多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個 体からの健常組織または体液における発現レベル)に比較して、有意により高い またはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体か ら採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例え ば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプ ルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、残基:Pro-32〜Ser- 39として配列番号302において示される配列を含有するエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 心血管性の障害(例えば、心臓疾患、再狭窄、アテローム性動脈硬化症、発作、 アンギナ、血栓症)の処置および診断に有用であることを示す。 遺伝子70によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、ニワトリ1本鎖DNA結合タンパク質と配列相同性を 共有する。好ましいポリペプチドフラグメントは、以下のアミノ酸配列:を含む。また好ましいのは、これらのポリペプチドフラグメントをコードするポ リヌクレオチドフラグメントである(登録番号1562534を参照のこと)。 この遺伝子は、主に胎盤において、ならびにより少ない程度で、胎児心臓およ び種々の他の組織および細胞型において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(発生的な異常、胎児欠損(および特に、心血管系の)を含むが、これら に制限されない)の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチ ドおよびこれらのポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの 差示的同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記 の組織または細胞の、特に生殖系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レ ベル(すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液における発現レ ベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現 は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織 および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、 または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 発生的な異常または胎児欠損、卵巣および他の子宮内膜のガン、生殖機能不全、 心血管性の障害、ならびに出生前の障害の検出および処置に有用であることを示 す。 遺伝子番号71によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に胎児肝臓において、ならびにより少ない程度で、乳房およ び精巣において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(肝臓障害(肝芽腫を含む)および生殖性の障害を含むが、これらに制限 されない)の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよ びこれらのポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差示的 同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織 または細胞の、特に肝臓系および生殖系の多くの障害について、標準的な遺伝子 発現レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液における 発現レベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子 の発現は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガ ン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄 液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 肝臓障害およびガン(例えば、肝芽腫、黄疸、肝炎、肝臓代謝疾患、および肝細 胞前駆体細胞の分化に起因する状態を含む)の検出および処置に有用であること を示す。精巣および乳房における発現は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチ ドおよびポリペプチドが、内分泌および生殖性の障害(例えば、精子成熟、乳汁 生成、精巣ガン、および乳ガン)の検出および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号72によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、第1染色体にマップされ、およびそれゆえに、第1染色体につ いての連鎖分析におけるマーカーとして使用され得る(登録番号W93595を参照の こと)。 この遺伝子は、主に平滑筋において、およびより少ない程度で、脳において発 現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(心血管性の異常および神経学的な障害を含むが、これらに制限されない )の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれら のポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差示的同定のた めの免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細 胞の、特に心血管系および中枢神経系の多くの障害について、標準的な遺伝子発 現レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液における発 現レベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の 発現は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン 組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液 )、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 再狭窄、アテローム性動脈硬化症、発作、アンギナ、血栓症、創傷治癒、および 心臓疾患の他の状態の検出および処置に有用であることを示す。さらに、脳にお ける発現は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、脳 および神経系の、発生的な、変性の、および行動の状態(例えば、精神分裂病、 鬱病、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンティングトン病、躁病、痴呆、 パラノイア、欲求行動、および睡眠障害)の検出および処置に有用であることを 示す。 遺伝子番号73によってコードされるタンパク質の特徴 遺伝子は、ヒトストロマリン-2と相同性を共有する。好ましいポリヌクレオチ ドフラグメントは、以下のアミノ酸配列: を含む。また好ましいのは、これらのポリペプチドフラグメントをコードするポ リヌクレオチドフラグメントである(登録番号R65208を参照のこと)。この遺伝 子は、第7染色体にマップされ、およびそれゆえに、第7染色体についての連鎖 分析においてマーカーとして使用され得る(登録番号D52585を参照のこと)。 この遺伝子は、主に脳(乳児脳、成人脳、下垂体、小脳、海馬、精神分裂病者 の海馬、扁桃体)において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差示的同定のための、ならびに疾患およ び状態(脳および神経系の発生的なおよび神経変性の疾患を含むが、これらに制 限されない)の診断のための試薬として、有用である。同様に、これらのポリペ プチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞のタイプの差示 的同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組 織または細胞の、特に中枢神経系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レ ベル(すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液における発現レ ベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現 は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織 および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、 または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましい エピトープは、残基:Thr-25〜Lys-36、Lys55〜Ser-63として配列番号306におい て示される配列を含有するエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 脳および神経系の、発生的な、変性の、および行動の状態(例えば、精神分裂病 、鬱病、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンティングトン病、躁病、痴呆 、パラノイア、欲求行動、および睡眠障害)の検出および処置に有用であること を示す。 遺伝子番号74によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、精神分裂病を被るヒトの海馬において主に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(CNS、特に精神分裂病の障害を含むが、これらに制限されない)の診 断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリ ペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定のための 免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の 、特にCNS(例えば、精神分裂病)の多くの障害について、標準的な遺伝子発現 レベル(すなわち、障害を有しない個体からの健常な組織または体液における発 現レベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の 発現は、特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば 、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、またはこのような障害を有する個体 から採取された別の組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好 ましいエピトープは、残基:Gly-38〜Ala-44として配列番号307において示され る配列を含有するエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、精神分裂病およびCNSを含む他 の障害の、研究、診断、および処置に有用であることを示す。 遺伝子75によってコードされるタンパク質の特徴 本発明の好ましいポリペプチドは、この遺伝子によってコードされる以下のア ミノ酸配列: を含む。このようなポリペプチドをコードするポリヌクレオチドがまた、提供さ れる。 この遺伝子は、主に子宮内膜腫瘍において、およびより少ない程度で、羊水細 胞において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(生殖および免疫の障害(特に、それらの系のガン)を含むが、これら に制限されない)の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチ ドおよびこれらのポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの 差次的な同定のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上 記の組織または細胞の、特に生殖系および免疫系の多くの障害について、標準的 な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有しない個体からの健常な組織または体 液における発現レベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでの この遺伝子の発現は、特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは 体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、またはこのような障害 を有する個体から採取された別の組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出 され得る。好ましいエピトープは、残基:Ser-3〜Arg-9として配列番号308にお いて示される配列を含有するエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、免疫および生殖の障害(特に、 それらの系のガン)の研究および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号76によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に腎臓皮質において、およびより少ない程度で、初期の段階 のヒト脳において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(腎臓の障害(例えば、腎臓ガン)を含むが、これらに制限されない) の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらの ポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定のた めの免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細 胞の、特に腎臓の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、 障害を有しない個体からの健常な組織または体液における発現レベル)に比較し て、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、特定の組織 (例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、 滑液、もしくは髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別の 組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピトープは 、残基:Gly-38〜GIy45、Gly-47〜Gly-52、Pro-92〜Lys-110として配列番号309 において示される配列を含有するエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物は、腎臓疾患(例えば、腎臓のガン )の研究、処置、および診断に有用であることを示す。 遺伝子77によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、腎臓髄質において主に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(代謝障害および腎臓障害を含むが、これらに制限されない)の診断の ための試薬として、有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポ リペプチドおよび抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定のための免疫 学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の、特 に代謝系および腎臓系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すな わち、障害を有しない個体からの健常な組織または体液における発現レベル)に 比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、特定 の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿 、尿、滑液、もしくは髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取され た別の組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、代謝および腎臓の疾患および障 害の研究、処置、および診断に有用であることを示す。 遺伝子番号78によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、慢性の滑膜炎および微小血管の内皮において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(関節炎およびアテローム性動脈硬化症を含むが、これらに制限されな い)の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれ らのポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定 のための免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織また は細胞の、特に脈管系および骨格系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現 レベル(すなわち、障害を有しない個体からの健常な組織または体液における発 現レベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の 発現は、特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば 、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、またはこのような障害を有する個体 から採取された別の組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、関節炎および他の炎症性の疾患 、ならびに心臓血管性の疾患の、研究、診断、および処置に有用であることを示 す。 遺伝子番号79によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、休止T細胞および活性化単球において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(免疫障害を含むが、これらに制限されない)の診断のための試薬とし て、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペプチドに指向され る抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定のための免疫学的プローブを 提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の、特に免疫系の多く の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有しない個体か らの健常な組織または体液における発現レベル)に比較して、有意により高いま たはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、特定の組織(例えば、ガン組織お よび創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液) 、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組織または細胞サンプ ルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、炎症性の状態のような免疫疾患 の研究および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号80によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、多様な免疫系組織(例えば、好中球、T細胞、ならびにTNF誘 導性の上皮および内皮細胞)において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(感染性障害および免疫障害を含むが、これらに制限されない)の診断 のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペ プチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定のための免 疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の、 特に免疫系および脈管系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(す なわち、障害を有しない個体からの健常な組織または体液における発現レベル) に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、特 定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血 漿、尿、滑液、もしくは髄液)、またはこのような異常を有する個体から採取さ れた別の組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピ トープは、残基:Met-1〜Trp-6として配列番号313において示される配列を含有 するエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、感染性の疾患、免疫障害、およ び脈管障害の研究および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号81によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、活性化された好中球において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(炎症および他の免疫状態を含むが、これらに制限されない)の診断の ための試薬として、有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポ リペプチドおよび抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定のための免疫 学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の、特 に免疫系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を 有しない個体からの健常な組織または体液における発現レベル)に比較して、有 意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、特定の組織(例え ば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、 もしくは髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組織ま たは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、免疫異常の研究および処置に有 用であることを示す。 遺伝子番号82によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、好中球において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(炎症性の状態および他の免疫状態を含むが、これらに制限されない) の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらの ポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定のた めの免疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細 胞の、特に免疫系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち 、障害を有しない個体からの健常な組織または体液における発現レベル)に比較 して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、特定の組 織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿 、滑液、もしくは髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別 の組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピトープ は、残基:Ala-83〜Thr-91として配列番号315において示される配列を含有する エピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、免疫障害の研究および処置に有 用であることを示す。 遺伝子番号83によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、ヒト好中球において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(炎症性および免疫障害を含むが、これらに制限されない)の診断のた めの試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペプチ ドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定のための免疫学 的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の、特に 免疫系および炎症系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわ ち、障害を有しない個体からの健常な組織または体液における発現レベル)に比 較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、特定の 組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、 尿、滑液、もしくは髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された 別の組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、炎症系および免疫系の障害の診 断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号84によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、ヒト好中球において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(炎症系および免疫系の障害を含むが、これらに制限されない)の診断 のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペ プチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定のための免 疫学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の、 特に炎症系および免疫系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(す なわち、障害を有しない個体からの健常な組織または体液における発現レベル) に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、特 定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血 漿、尿、滑液、もしくは髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取さ れた別の組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、免疫性および炎症系の障害の診 断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号85によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、活性化好中球において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(炎症および免疫系の疾患を含むが、これらに制限されない)の診断の ための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペプ チドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定のための免疫 学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の、特 に免疫系および炎症系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すな わち、障害を有しない個体からの健常な組織または体液における発現レベル)に 比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、特定 の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿 、尿、滑液、もしくは髄液)、またはこのような異常を有する個体から採取され た別の組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、炎症系および免疫系の疾患の診 断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号86によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、活性化好中球において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(炎症および免疫系の障害を含むが、これらに制限されない)の診断の ための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペプ チドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定のための免疫 学的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の、特 に炎症系および免疫系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すな わち、障害を有しない個体からの健常な組織または体液における発現レベル)に 比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、特定 の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿 、尿、滑液、もしくは髄液)、またはこのような異常を有する個体から採取され た別の組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピト ープは、残基:Met-1〜Gly-6、Gly-32〜Pro-43、Leu-55〜Gln-60として配列番号 319において示される配列を含有するエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、免疫および炎症系の障害の診断 および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号87によってコードされるタンパク質の特徴 特定の実施態様において、本発明のポリペプチドは、配列: を含む。これらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチドはまた、本発明に よって包含される。この遺伝子の翻訳産物は、変異抑制において重要であると考 えられるアクチン変異の抑制因子と配列相同性を共有する。 この遺伝子は、主に胎児肝臓において、およびより少ない程度で、多様な他の 組織において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(肝臓および変異を含むが、これらに制限されない)の診断のための試 薬として、有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチ ドおよび抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定のための免疫学的プロ ーブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞の、特に肝臓ま たはガンの多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を 有しない個体からの健常な組織または体液における発現レベル)に比較して、有 意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、特定の組織(例え ば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、 もしくは髄液)、またはこのような異常を有する個体から採取された別の組織ま たは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、残基 :Val-53〜Arg-60、Thr-88〜Thr-94、Ala-142〜Ser-150、Gly-188〜Glu-196、Gl y-208〜Ser-214、Thr-227〜Gly-232、Lys-279〜Phe-285として配列番号320にお いて示される配列を含有するエピトープを含む。 組織分布およびアクチン変異の抑制因子に対する相同性は、この遺伝子に対応 するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、肝臓障害またはガンの診断に有用 であることを示唆する。 遺伝子番号88によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、第9染色体にマップされ、およびそれゆえ、第9染色体につい てのマーカーとして連鎖分析において使用され得る。特定の実施態様において、 を含む。これらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチドはまた、本発明に よって含まれる。これらのポリペプチドは、シグナル伝達において重要であると 考えられるホスホリパーゼA2活性化タンパク質(例えば、Wangら、Gene 161(2): 237-241(1995)を参照のこと)と有意な相同性を共有する。 この遺伝子は、主に内皮細胞において、より少ない程度で、胎盤、子宮内膜間 質細胞、骨肉腫、精巣腫瘍、筋肉、および血管が豊富であるようである乳児脳に おいて、発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(脈管系の異常、異所性の新脈管形成、腫瘍新脈管形成を含むが、これ らに制限されない)の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプ チドおよびこれらのポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプ の差次的な同定のための免疫学的プローブを提供するにおいて有用である。上記 の組織または細胞の、特に脈管系または腫瘍の多くの障害について、標準的な遺 伝子発現レベル(すなわち、障害を有しない個体からの健常な組織または体液に おける発現レベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの 遺伝子の発現は、特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液 (例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、またはこのような異常を有 する個体から採取された別の組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出され 得る。 内皮細胞およびいくつかの潜在的に非常に血管新生化された組織におけるこの 遺伝子の組織分布、ならびにホスホリパーゼA2活性化タンパク質に対するその相 同性は、この遺伝子が、新脈管形成または脈管形成において、内皮細胞について シグナルを伝達することに関与し得ることを示唆する。 遺伝子番号89によってコードされるタンパク質の特徴 特定の実施態様において、本発明のポリペプチドは、配列: を含む。この遺伝子の翻訳産物は、ヒトrasイン ヒビター、およびゴルジ液胞輸送において重要であると考えられる酵母VPS9pと 配列相同性を共有する。 この遺伝子は、主にT細胞およびメラニン細胞において、ならびにより少ない 程度で、種々の他の細胞において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(T細胞およびメラニン細胞を含む機能不全および障害を含むが、これ らに制限されない)の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプ チドおよびこれらのポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプ の差次的な同定のための免疫学的プローブを提供するにおいて有用である。上記 の組織または細胞の、特に免疫系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レ ベル(すなわち、障害を有しない個体からの健常な組織または体液における発現 レベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発 現は、特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、 血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、またはこのような障害を有する個体か ら採取された別の組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布、およびrasインヒビターに対する相同性は、この遺伝子に対応する ポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、シグナル伝達を調節するために有用で あること;T細胞およびメラニン細胞を含む障害の診断および処置に有用である ことを示す。 遺伝子番号90によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、第9染色体にマップされ、およびそれゆえ、本発明のポリペプ チドは第9染色体についてのマーカーとして、連鎖分析において使用され得る。 この遺伝子の翻訳産物は、嗅覚ニューロンの尖端樹状突起における化学感受性の 線毛の維持、増殖、または分化を影響するにおいて重要であると考えられる、ニ ューロンのオルファクトメディン(olfactomedin)関連性ER局在化タンパク質と 配列相同性を共有する。特定の実施態様において、本発明のポリペプチドは配列 : を含む。 この遺伝子は、松果体において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(神経性の障害および内分泌学的な障害を含むが、これらに制限されな い)の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれ らのポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定 のための免疫学的プローブを提供するにおいて有用である。上記の組織または細 胞の、特に神経系または内分泌系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レ ベル(すなわち、障害を有しない個体からの健常な組織または体液における発現 レベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発 現は、特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、 血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織またはこのような障害 を有する個体から採取された細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ま しいエピトープは、残基:Leu-20〜Ala-26、Arg-32〜Arg-39、Thr-104〜Gly112 として配列番号323において示される配列を含有するエピトープを含む。 組織分布、およびオルファクトメディン関連タンパク質に対する相同性は、こ の遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、松果体においてニ ューロン細胞の維持、増殖、または分化に有用であること、それゆえ、松果体に おける神経性の障害の診断および処置に有用であり得ることを示す。 遺伝子番号91によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、前立腺およびアポトーシスT細胞において、主に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(前立腺疾患およびT細胞機能不全を含むが、これらに制限されない) の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらの ポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定のた めの免疫学的プローブを提供するにおいて有用である。上記の組織または細胞の 、特に前立腺ガンの多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち 、障害を有しない個体からの健常な組織または体液における発現レベル)に比較 して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、一定の組 織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿 、滑液、もしくは髄液)、または別の組織またはこのような障害を有する個体か ら採取された細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 前立腺およびT細胞における異常な活性の検出、またはおそらくこの異常の処置 に有用であることを示す。 遺伝子番号92によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に前立腺において、ならびにより少ない程度で、平滑筋細胞 、線維芽細胞、および胎盤において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(前立腺または脈管系における障害を含むが、これらに制限されない) の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらの ポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定のた めの免疫学的プローブを提供するにおいて有用である。上記の組織または細胞の 、特に前立腺または脈管系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル( すなわち、障害を有しない個体からの健常な組織または体液における発現レベル )に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、 特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、 血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、またはこのような異常を有する個体から採取 された別の組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 前立腺または高度に血管新生化された組織(例えば、胎盤)の機能を調節するた めに有用であることを示す。 遺伝子番号93によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に胚および胎児組織段階のヒトにおいて、ならびにより少な い程度で、広範に多様な他の増殖性の組織において、発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(胚発生および細胞増殖における障害を含むが、これらに制限されない )の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれ らのポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定 のための免疫学的プローブを提供するにおいて有用である。上記の組織または細 胞の、特に胚の組織および増殖性の細胞の多くの障害について、標準的な遺伝子 発現レベル(すなわち、障害を有しない個体からの健常な組織または体液におけ る発現レベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝 子の発現は、特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例 えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、またはこのような異常を有する 個体から採取された別の組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る 。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 発生するおよび増殖性の細胞および器官における異常性の診断または処置に有用 であることを示す。 遺伝子番号94によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、形質転換において重要であると考えられる形質転換 関連タンパク質と配列相同性を共有する。 この遺伝子は、主に雌性生殖組織(すなわち、乳ガン細胞、胎盤、および卵巣 )において、ならびにより少ない程度で、胎児の肺において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(生殖組織のガンまたは機能不全を含むが、これらに制限されない)の 診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポ リペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差次的な同定のため の免疫学的プローブを提供するにおいて有用である。上記の組織または細胞の、 特に生殖系の多くの障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害 を有しない個体からの健常な組織または体液における発現レベル)に比較して、 有意により高いまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、特定の組織(例 えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液 、もしくは髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組織 または細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、残 基:Ser-50〜Pro-61として配列番号327において示される配列を含有するエピト ープを含む。 組織分布、および形質転換関連タンパク質に対する相同性は、この遺伝子に対 応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、生殖器官(すなわち、乳房、胎 盤、および卵巣)における形質転換(すなわち、腫瘍形成)によって引き起こさ れる状態の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号95によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に精巣、横紋筋肉腫、乳児脳において、およびより少ない程 度で、いくつかの腫瘍および高度に血管新生化された組織において、発現される 。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(腫瘍形成、異常な新脈管形成、および/または神経性の障害を含むが 、これらに制限されない)の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポ リペプチドおよびこれらのポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞の タイプの差次的な同定のための免疫学的プローブを提供するにおいて有用である 。上記の組織または細胞の、特に腫瘍組織または脈管組織の多くの障害について 、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有しない個体からの健常な組織 または体液における発現レベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレ ベルでのこの遺伝子の発現は、特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織) もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、またはこのよ うな障害を有する個体から採取された別の組織または細胞サンプルにおいて日常 的に検出され得る。好ましいエピトープは、残基:Arg-46〜Trp-54、Pro-60〜Il e-69、Asn-116〜Ala-122、Arg-147〜Lys-153、Ser-158〜Glu-170、Ile-399〜Ser -405、Pro-486〜Met-499、Pro-502〜Asp-508として配列番号328において示され る配列を含有するエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 ある範囲の疾患状態に有用である(腫瘍または脈管障害の処置、ならびに神経性 の障害(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンティングトン病、精 神分裂病、躁病、痴呆、パラノイア、強迫性障害、および恐慌性障害)の処置を 含む)ことを示す。 遺伝子番号96によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、第7染色体にマップされ、およびそれゆえ、本発明のポリヌク レオチドは、第7染色体についてのマーカーとして、連鎖分析において使用され 得る。この遺伝子の翻訳産物は、Clostridium perfringensエンテロトキシン(C PE)レセプター遺伝子産物に対して相同であり、ならびに前立腺に特異的なヒト ORFおよび稀突起膠細胞に特異的な糖タンパク質(これらの両方は、組織特異的 タンパク質である)(例えば、Katahiraら、J.Cell Biol.136(6):1239-1247( 1997)を参照のこと)と配列相同性を共有する。PMID:9087440;UI:97242441。 この遺伝子は、主に膵臓腫瘍および潰瘍性結腸炎において、ならびにより少な い程度で、いくつかの腫瘍および正常な組織において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞のタイプの差次的な同定のための、ならびに疾患お よび状態(膵臓障害、潰瘍性結腸炎、腫瘍、および食中毒を含むが、これらに制 限されない)の診断のための試薬として、有用である。同様に、ポリペプチドお よびこれらのポリペプチドに指向される抗体は、組織または細胞のタイプの差次 的な同定のための免疫学的プローブを提供するにおいて有用である。上記の組織 または細胞の、特に消化系または腫瘍形成系の多くの障害について、標準的な遺 伝子発現レベル(すなわち、障害を有しない個体からの健常な組織または体液に おける発現レベル)に比較して、有意により高いまたはより低いレベルでのこの 遺伝子の発現は、特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液 (例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、またはこのような異常を有 する個体から採取された別の組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出され 得る。好ましいエピトープは、残基:Gly-147〜Met-152、Cys-177〜Lys-188とし て配列番号329において示される配列を含有するエピトープを含む。 組織分布、ならびに前立腺および稀突起膠細胞特異的タンパク質に対する相同 性は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、膵臓、潰 瘍性結腸炎、および腫瘍における障害の診断または処置のマーカーについて有用 であることを示す。さらに、Clostoridium perfringenesエンテロトキシンにつ いてのヒトレセプターに対する同一性は、このレセプターの可溶性部分が、perf ringensエンテロトキシンの活性をブロックすることによって、Clostoridia per fringensと関連する食中毒の処置において使用され得ることを示す。 遺伝子番号97によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、代謝に重要であると考えられるATPアーゼと配列相 同性を共有する。 この遺伝子は、主に、精巣およびいくつかの造血細胞において発現され、そし てより少ない程度で他の組織において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の示差的同定のための試薬、ならびに疾患および 状態(白血病および造血障害を含むが、それらに限定されない)の診断のための 試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチ ドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の示差的同定のための免疫学的プローブを 提供することに有用である。上記の組織または細胞の(特に、造血系の)多数の 障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由 来する健康組織または体液における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは 低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取され た特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清 、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにお いて日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、残基:Leu-37からAla-42と して配列番号330に示される配列を含むエピトープを含む。 組織分布およびATPアーゼとの相同性は、この遺伝子に対応するポリヌクレオ チドおよびポリペプチドが、白血病および他の造血障害の診断および処置のマー カーに有用であることを示す。 遺伝子番号98によりコードされるタンパク質の特徴 特定の実施態様において、本発明のポリペプチドは以下の配列を含む:MRSARP SLGCLPSWAFSQALNI(配列番号568);LLGLKGLAPAEISAVCEKGNFN(配列番号569); VAHGLAWSYYIGYLRLILPELQARIR(配列番号570);TYNQHYNNLLRGAVSQRC(配列番号5 71);ILLPLDCGVPDNLSMADPNIRFLDKLPQQTGDRAGIKDRVYSN(配列番号572);SIYELL ENGQRAGTCVLEYATPLQTLFAMSQYSQAGFSGEDRLEQ(配列番号573);AKLFCRTLEDILADAP ESQNNCRLIAYQEPADDSSFSLSQEVLRHLRQEEKEEVTVGSLKTSAVPSTSTMSQEPELLISGMEKPLPLR TDFS(配列番号574);および/またはLLGLKGLAPAEISAVCEKGNFNVAHGLAWSYYIGYLR LILPEL(配列番号575)。これらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチド もまた本発明により含まれる。 この遺伝子は、主に、前立腺BPHにおいて発現され、そしてより少ない程度で 骨髄において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の示差的同定のための試薬、ならびに疾患および 状態(良性前立腺肥大または前立腺ガンを含むが、それらに限定されない)の診 断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向される ポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の示差的同定のための免疫学的 プローブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の(特に、男性泌 尿器系の)多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を 有さない個体に由来する健康組織または体液における発現レベル)と比較して、 有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する 個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体 液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織もしくは 細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、残基:Il e-60からAsn-69、Leu-106からAsp-112、Glu-130からGly-136、Phe-160からGlu-1 67、Pro-184からCys-190、Glu-197からSer-202、Arg-215からGlu-221、Thr-237 からPro-242として配列番号331に示される配列を含むエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 良性前立腺肥大または前立腺ガンの診断または処置に有用であることを示す。 遺伝子番号99によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、唾液腺において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(唾液腺の障害または損傷を含むが、それらに限定されない)の診断 のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポ リペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための免疫 学的プローブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の(特に、腺 組織の)多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有 さない個体に由来する健康組織または体液における発現レベル)と比較して、有 意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個 体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液 (例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織もしくは細 胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 唾液腺または他の腺組織の障害または損傷の処置に有用であることを示す。 遺伝子番号100によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は第15染色体に位置し、従って、本発明のポリヌクレオチドは、第 15染色体のマーカーとして連鎖解析において使用され得る。この遺伝子の翻訳産 物は、未知機能のC.elegans遺伝子と配列相同性を共有する。特定の実施態様に おいて、本発明のポリペプチドは以下の配列を含む:DPRVRLNSLTCKHIFISLTQ(配 列番号583);TMKLLKLRRNIVKLSLYRHFTN(配列番号576);TLILAVAASIVFIIWTTMKF RI(配列番号577);VTCQSDWRELWVDDAIWRLLFSMILFVI(配列番号578);MVLWRPSA NNQRFAFSPLSEEEEEDEQ(配列番号580);KEPMLKESFEGMKMRSTKQEPNGNSKVNKAQEDDL (配列番号584);および/またはKWVEENVPSSVTDVALPALLDSDEERMITHFERSKME(配 列番号582)。これらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチドもまた本発 明により含まれる。 この遺伝子は、主に、甲状腺において発現され、そしてより少ない程度で破骨 細胞腫、腎臓髄質、および肺において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の示差的同定のための試薬、ならびに疾患および 状態(甲状腺機能不全またはガンを含むが、それらに限定されない)の診断のた めの試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペ プチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための免疫学的 プローブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の(特に、内分泌 系の)多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さ ない個体に由来する健康組織または体液における発現レベル)と比較して、有意 に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体 から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液( 例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織もしくは細胞 サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、残基:Lys-10 7からLeu-124、Glu-150からThr-159、Pro-173からAsp-179、Ser-192からSer-201 として配列番号333に示される配列を含むエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 甲状腺機能不全またはガンの診断または処置に有用であることを示す。 遺伝子番号101によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は第16染色体に位置し、従って、本発明のポリヌクレオチドは、第 16染色体のマーカーとして連鎖解析において使用され得る。特定の実施態様にお いて、本発明のポリペプチドは、以下の配列:IRHELTVLRDTRPACA(配列番号585 );および/またはMDFXMALIYD(配列番号586)を含む。これらのポリペプチド をコードするポリヌクレオチドもまた本発明により含まれる。 この遺伝子は、主に、腎臓皮質において発現され、そしてより少ない程度で成 人脳、脳梁(corpus colosum)、海馬、および前頭皮質において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(神経学的障害を含むが、それに限定されない)の診断のための試薬 として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドお よび抗体は、組織あるいは細胞型の示差的同定のための免疫学的プローブを提供 することに有用である。上記の組織または細胞の(特に、中枢神経系の)多数の 障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由 来する健康組織または体液における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは 低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取され た特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清 、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにお いて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 神経学的障害の処置または診断に有用であることを示す。 遺伝子番号102によりコードされるタンパク質の特徴 特定の実施態様において、本発明のポリペプチドは、以下の配列を含む:MQEM MRNQDRALSNLESIPGGYNA(配列番号587);LRRMYTDIQEPMLSAAQEQFGGNPF(配列番号 588);ASLVSNTSSGEGSQPSRTENRDPLPNPWAPQT(配列番号589);SQSSSASSGTASTVGG TTGSTASGTSGQSTTAPNLVPGVGASMFNTPGMQSLLQQITENPQLMQNMLSAPY(配列番号590); MRSMMQSLSQNPDLAAQMMLNNPLFAGNPQLQEQMRQQLPTFLQQ(配列番号591);MQNPDTLSAM SNPRAMQALLQIQQGLQTLATEAPGLIPGFTPGLGALGSTGGSSGTNGSNATPSENTSPTAGT(配列番 号592);TEPGHQQFIQQMLQALAGVNPQLQNPEVRFQQQLEQLSAMGFLNREANLQALIATGGDINAAI ERLLGSQPS(配列番号593);RNPAMMQEMMRNQDRALSNLESIPGGYNALRRMYTDIQEPMLSAA (配列番号594);GNPFASLVSNTSS(配列番号595);ENRDPLPNPWA(配列番号595 );GKILKDQDTLSQHGIHD(配列番号597);GLTVHLVIKTQNRP(配列番号598);SEL QSQMQRQLLSNPEMM(配列番号599);PEISHMLNNPDIMR(配列番号600);および/ またはRQLIMANPQMQQLIQRNP(配列番号601)。これらのポリペプチドをコードす るポリヌクレオチドもまた本発明により含まれる。 この遺伝子は、主に、乳房において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の示差的同定のための試薬、ならびに疾患および 状態(乳ガンを含むが、それに限定されない)の診断のための試薬として有用で ある。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、 組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための免疫学的プローブを提供するこ とに有用である。上記の組織または細胞の(特に、腫瘍系の)多数の障害につい て、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来する健康 組織または体液における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低いレベル でのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取された特定の組 織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿 、滑液、もしくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的 に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 いくつかの型の乳ガンの処置および診断に有用であることを示す。 遺伝子番号103によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、分泌セリンプロテアーゼ、および溶菌機能に重要で あると考えられるリゾチームC前駆体と配列相同性を共有する。特定の実施態様 において、本発明のポリペプチドは以下の配列を含む:NLCHVDCQDLLNPNLLAGIHCA KRIVS(配列番号602);LDGFEGYSLSDWLCLAFVESKFN(配列番号603);NENADGSFDY GLFQINSHYWCN(配列番号604);および/またはNLCHVDCQDLLNPNLLAGIHCAKRIVS( 配列番号605)。これらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチドもまた本 発明により含まれる。 この遺伝子は、主に、精巣において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の示差的同定のための試薬、ならびに疾患および 状態(感染を含むが、それに限定されない)の診断のための試薬として有用であ る。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組 織あるいは細胞型の示差的同定のための免疫学的プローブを提供することに有用 である。上記の組織または細胞の(特に、免疫系の)多数の障害について、標準 的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来する健康組織また は体液における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの 遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例え ば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、 もしくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出さ れ得る。好ましいエピトープは、残基:Ile-62からPhe-70、Asn-78からAsn-84と して配列番号336に示される配列を含むエピトープを含む。 組織分布およびリゾチームC前駆体との相同性は、この遺伝子に対応するポリ ヌクレオチドおよびポリペプチドが、単球(moncyte)-マクロファージ系を追加 免疫することに有用であり、そして免疫剤(immunoagent)活性を増強することを 示す。 遺伝子番号104によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、アポトーシスT細胞において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(免疫障害を含むが、それに限定されない)の診断のための試薬とし て有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドおよび 抗体は、組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための免疫学的プローブを提 供することに有用である。上記の組織または細胞の(特に、免疫系の)多数の障 害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来 する健康組織または体液における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低 いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取された 特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、 血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおい て日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 いくつかの免疫障害の処置および診断に有用であることを示す。 遺伝子番号105によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、中枢神経系における軸索経路発見に重要であると考 えられるDrosophila ARIタンパク質(受託2058299;EMBL:遺伝子座DMARIADNE、 受託X98309)と配列相同性を共有する。特定の実施態様において、本発明のポリ ペプチドは以下の配列を含む:IREVNEVIQNPAT(配列番号606);ITRILLSHFNWDKE KLMERYFDGNLEKLFA(配列番号607);NTRSSAQDMPCQICYLNYPNSYF(配列番号608) ;TGLECGHKFCMQCWSEYLTTKIMEEGMGQTISCPAHG(配列番号614);CDILVDDNTVMRLITD SKVKLKYQHLITNSFVECNRLLKWCPAPDCHHVVKVQYPDAKPV(配列番号609);CDILVDDNTVM RLITDSKVKLKYQHLITNSFVECNRLLKWCPAPDCHHVVKV(配列番号610);GCNHMVCRNQNCKA EFCWVCLGPWEPHGSAWYNCNRYNEDDAKAARDAQERSRAALQRYL(配列番号611);FYCNRYMNH MQSLRFEHKLYAQVKQKMEEMQQHNMSWIEVQFLKKAVDVLCQCRATLMYT(配列番号612);YVFA FYLKKNNQSIIFENNQADLENATEVLSGYLERDISQDSLQDIKQKVQDKYRYCESR(配列番号613) 。これらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチドもまた本発明により含ま れる。 この遺伝子は、主に、成人脳において発現され、そしてより少ない程度で子宮 内膜腫瘍、メラノサイト、および乳児脳において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(軸索経路発生に関与する疾患または損傷を含むが、それらに限定さ れない)の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチド に指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差異に基づく同 定のための免疫学的プローブを提供することに有用である。上記の組織または細 胞の(特に、中枢神経系の)多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル( すなわち、障害を有さない個体に由来する健康組織または体液における発現レベ ル)と比較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このよ うな障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷 組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または 別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布およびARIタンパク質との相同性は、この遺伝子に対応するポリヌク レオチドおよびポリペプチドが、軸索経路発生に関与する疾患状態または損傷 (神経変性疾患および神経損傷を含む)の処置に有用であることを示す。 遺伝子番号106によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、神経伝達物質およびペプチドホルモンの神経内分泌 貯蔵小胞の内在性膜タンパク質であると考えられる、シトクロームb561(Sus scr ofa)と配列相同性を共有する。 この遺伝子は、主に、前頭皮質において発現され、そしてより少ない程度で横 紋筋肉腫において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(神経学的障害を含むが、それに限定されない)の診断のための試薬 として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドお よび抗体は、組織あるいは細胞型の示差的同定のための免疫学的プローブを提供 することに有用である。上記の組織または細胞の(特に、中枢神経系の)多数の 障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由 来する健康組織または体液における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは 低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取され た特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清 、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにお いて日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、残基:Ser-18からPro-24と して配列番号339に示される配列を含むエピトープを含む。 組織分布およびシトクロームb561(Sus scrofa)との相同性は、この遺伝子に対 応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、神経学的障害の処置および診断 に有用であることを示す。この遺伝子はまた、いくつかの型のガンの調節に重要 であり得る。 遺伝子番号107によりコードされるタンパク質の特徴 特定の実施態様において、本発明のポリペプチドは以下の配列を含む:MWGYLF VDAAWNFLGCLICGW(配列番号615);MHFISSGNVSAIRSSILLLRXSLSYLGNCLRVSAIFVYFL LFLLLS(配列番号616);および/またはMDQALRGSPSEGFSTDPSPPQVGRQIPSFPPWRRL VLPKASGCFLEREWWLCVFKLRTRPGAEAHAYNSSILGGRGKGIT(配列番号617)。これらのポ リペプチドをコードするポリヌクレオチドもまた本発明により含まれる。 この遺伝子は、主に、膵臓腫瘍において発現され、そしてより少ない程度で小 脳において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の示差的同定のための試薬、ならびに疾患および 状態(膵臓腫瘍を含むが、それに限定されない)の診断のための試薬として有用 である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は 、組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための免疫学的プローブを提供する ことに有用である。上記の組織または細胞の(特に、内分泌系の)多数の障害に ついて、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来する 健康組織または体液における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低いレ ベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取された特定 の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿 、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日 常的に検出され得る。好ましいエピトープは、残基Pro-22からPhe-33として配列 番号340に示される配列を含むエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 膵臓腫瘍の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号108によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は第17染色体に位置し、従って、本発明のポリヌクレオチドは、第 17染色体のマーカーとして連鎖解析において使用され得る。特定の実施態様にお いて、本発明のポリペプチドは、以下の配列を含む:MLPALASCCHFSPPEQAARLKKLQ EQEKQQKVEFRKRMEKEVSDFIQDSGQIKKKFQPMNKIERSILHDVVEVAGLTSFSFGEDDDCRYVMIFKKE FAPSDEELDSYRRGEEWDPQKAEEKRNXKELAQRQ(配列番号618);EEEAAQQGPVVVSPASDYKD KYSHLIGKGAAKDAAHMLQANKTYGCXPVANKRDTRSIEEAMNEIRAKKRLRQSGE(配列番号619) ;PPRRPAQLPLTPGAGQGAGRDKAAAIRAHPGAPPLNHLLP(配列番号620);AVPQAGGKQV FDLSPLELGYVRGMCVCV(配列番号621)および/またはMLPALASCCHFSPPEQAARLKKLQE QEKQQKVEFRKRMEKEVSDFIQDSGQIKKKFQPMNKIERSILHDVVEVAGLTSFSFGEDDDCRYVMIFKKEF APSDEELDSYRRGEEWDPQKAEEKRNXKELAQRQEEEAAQQGPVVVSPASDYKDKYSHLIGKGAAKDAAHML QANKTYGCXPVANKRDTRSIEEAMNEIRAKKRLRQSGE(配列番号622)。これらのポリペプ チドをコードするポリヌクレオチドもまた本発明により含まれる。この遺伝子の 翻訳産物は、先体の構造タンパク質成分として役割を果たし得るFSA-1と配列相 同性を共有する。 この遺伝子は、主に、胎児腎臓および精子において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の示差的同定のための試薬、ならびに疾患および 状態(男性生殖障害(特に、先体機能不全を含む)を含むが、それに限定されな い)の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指 向されるポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差異に基づく同定の ための免疫学的プローブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の (特に、男性生殖系の)多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すな わち、障害を有さない個体に由来する健康組織または体液における発現レベル) と比較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような 障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織 )、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の 組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピトープ は、残基:Glu-8からAsn-35として配列番号341に示される配列を含むエピトープ を含む。 組織分布およびFSA-1との相同性は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチド およびポリペプチドが、精子の先体機能不全による不妊症の処置に有用であるこ とを示す。 遺伝子番号109によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、下垂体において発現され、そしてより少ない程度で精巣 上体(epididymus)において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の示差的同定のための試薬、ならびに疾患および 状態(男性生殖障害を含むが、それに限定されない)の診断のための試薬として 有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗 体は、組織あるいは細胞型の示差的同定のための免疫学的プローブを提供するこ とに有用である。上記の組織または細胞の(特に、男性生殖系の)多数の障害に ついて、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来する 健康組織または体液における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低いレ ベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取された特定 の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿 、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日 常的に検出され得る。好ましいエピトープは、残基:Met-1からTrp-6として配列 番号342に示される配列を含むエピトープを含む。 この遺伝子は下垂体および精巣上体の両方において見出されるので、これは、 この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、男性生殖障害の 処置および診断に有用であることを示す。これは、精巣上体を標的にする下垂体 生成分泌ペプチドを含み得る。 遺伝子番号110によりコードされるタンパク質の特徴 特定の実施態様において、本発明のポリペプチドは、以下の配列:LLCPVLNSGX SWNFPHPSQPEYSFHGFHSTRLWI(配列番号623);および/またはPSTPWFLFLLGLTCPFS TSHPRWDSIPP(配列番号624)を含む。これらのポリペプチドをコードするポリヌ クレオチドもまた、本発明により含まれる。 この遺伝子は、主に、休止T細胞において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の示差的同定のための試薬、ならびに疾患および 状態(T細胞傷害を含むが、それに限定されない)の診断のための試薬として有 用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体 は、組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための免疫学的プローブを提供す ることに有用である。上記の組織または細胞の(特に、免疫系の)多数の障害に ついて、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来する 健康組織または体液における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低いレ ベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取された特定 の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿 、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日 常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 特定の免疫障害(特に、T細胞に関与する障害)の処置および診断に有用である ことを示す。 遺伝子番号111によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、小脳および脳全体において発現され、そしてより少ない 程度で乳児脳および胎児腎臓において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(神経学的障害を含むが、それに限定されない)の診断のための試薬 として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドお よび抗体は、組織あるいは細胞型の示差的同定のための免疫学的プローブを提供 することに有用である。上記の組織または細胞の(特に、中枢神経系の)多数の 障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由 来する健康組織または体液における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは 低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取され た特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清 、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにお いて日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、残基:Asp-48からGly-55と して配列番号344に示される配列を含むエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 神経学的障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号112によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、リボソームの初期アセンブリに重要であると考えら れるE.coliリボソームタンパク質s15と相同な酵母ミトコンドリアリボソームタ ンパク質と配列相同性を共有する(受託番号M38016を参照のこと)。この遺伝子 は第1染色体に位置し、従って、第1染色体についての連鎖解析におけるマーカ ーとして使用され得る。 この遺伝子は、主に、発達組織において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(創傷治癒に加えて、ガンおよび腫瘍の発達を含むが、それらに限定 されない)の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチ ドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の示差的同定の ための免疫学的プローブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の (特に、免疫および発達の)多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル( すなわち、障害を有さない個体に由来する健康組織または体液における発現レベ ル)と比較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このよ うな障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷 組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または 別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布およびE.coliリボソームタンパク質s15との相同性は、この遺伝子に 対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、RNAのタンパク質への翻訳に 重要な、ミトコンドリアにおけるリボソームアセンブリに関連する疾患に有用で あることを示す。従って、これは、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよ びポリペプチドが、多発性腫瘍の診断および介入、ならびに発達組織と同様の調 節下にあると考えられる創傷治癒に有用であることを示す。タンパク質ならびに このタンパク質に対して指向される抗体は、上記に列挙された腫瘍および組織に ついての免疫療法標的に加えて、腫瘍マーカーとしての有用性を有する。 遺伝子番号113によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、ウイルス結合および取り込みに重要であると考えら れるヒトポリオウイルスレセプター前駆体と配列相同性を共有する。好ましいポ リペプチドフラグメントは、以下のアミノ酸配列を含む:ELSISISNVALADEGEYTCS IFTMPVRTAKSLVTVLGIPQKPIITGYKSSLREKDTATLNCQSSGSKPAARLTWRKGDQELHGEPTRIQEDP NGKTFTVSSSVTFQVTREDDGASIVCSVNHESLKGADRSTSQRIEVLYTPTAMIRPDPPHPREGQKLLLHCE GRGNPVPQQYLWEKEGSVPPLKMTQESALIFPFLNKSDSGTYGCTATSNMGSYKAYYTLNVND(配列番 号625)。これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフ ラグメントもまた好ましい(受託番号gnllPIDld1002627を参照のこと)。 この遺伝子は、ほとんどヒト脳組織だけで発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(ウイルス疾患に対する感受性およびCNS疾患(特に、その系のガン )を含むが、それらに限定されない)の診断のための試薬として有用である。同 様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織ある いは細胞型の示差的同定のための免疫学的プローブを提供することに有用である 。上記の組織または細胞の(特に、中枢神経系の)多数の障害について、標準的 な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来する健康組織または 体液における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺 伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば 、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、も しくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され 得る。好ましいエピトープは、残基:Leu-26からAsp-37、Lys-53からSer-59とし て配列番号346に示される配列を含むエピトープを含む。 組織分布およびポリオウイルスレセプター前駆体との相同性は、この遺伝子に 対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、感染のためにウイルス粒子の 結合および取り込みを伴う疾患の処置および予防に有用であることを示す。これ はまた、外来DNAを感染細胞に挿入することが目的である遺伝子治療において役 立ち得る。このタンパク質の助けにより、この外来DNAの結合および取り込みが 促進され得る。さらに、この遺伝子の過剰発現は、CNSに関与する異常(特に、 その系のガン)を示すことが予想される。 遺伝子番号114によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、α-1コラーゲンIII型に加えて、Caenorhabditis el egans第III染色体におけるY087_CAEEL推定(hypothetical)28.5KDタンパク質ZK 1236.7と配列相同性を共有する(受託番号gll537432を参照のこと)。この遺伝 子の1つの実施態様は、以下のアミノ酸配列を含むポリペプチドフラグメントで ある:VPELPDRVHQLHQAVQGCALGRPGFPGGPTHSGHHKSHPGPAGGDYNRCDRPGQVHLHNPRGTGRR GQLHPTAGPGVHRRACPSQQLPHRLGPGVPCPSPSLTPVLPSWTQSWCGLPGYTSSS(配列番号630) 。さらなる実施態様は、これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌ クレオチドフラグメントである。 この遺伝子は、主に、脳細胞において発現され、そしてより少ない程度で活性 化BおよびT細胞において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(神経変性および免疫学的障害を含むが、それらに限定されない)の 診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向され るポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の示差的同定のための免疫学 的プローブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の(特に、神経 系および免疫系の)多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち 、障害を有さない個体に由来する健康組織または体液における発現レベル)と比 較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害 を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、 または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織 もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、 残基:Glu-34からGlu-39、Gly-51からSer-72、Ala-88からGlu-93、Gln-100からV al-105として配列番号347に示される配列を含むエピトープを含む。 組織分布ならびにCaenorhabditis elegans第III染色体におけるY087_CAEEL推 定28.5KDタンパク質ZK1236.7および保存α-1コラーゲンIII型タンパク質との相 同性は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、神経変 性疾患状態および行動障害(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハン チントン病、精神分裂病、そう病、痴呆、偏執症、強迫性障害、および恐慌性障 害)の検出および処置に有用であることを示す。この遺伝子がリンパ起源の細胞 において発現されるので、この天然遺伝子産物は免疫機能に関与し得る。従って 、これはまた、免疫学的障害(関節炎、喘息、免疫不全疾患(例えば、AIDS)、 および白血病を含む)の薬剤として使用され得る。 遺伝子番号115によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、細胞により無機硫酸を取り込ませるその能力を介す る硝子軟骨形成に重要であると考えられる、α3IX型コラーゲンと配列相同性を 共有する(受託番号gil975657を参照のこと)。この遺伝子の1つの実施態様は 、以下のアミノ酸配列を含むポリペプチドフラグメントである:SLRRPRSAAXQTLT TFLSSVSSASSSALPGSREPCDPRAPPPPRSGSAASCCSCCCSCPRRRAPLRSPRGSKRRIRQREVVDLYNG MCLQGPAGVPGRDGSPGANGIPGTPGIPGRDGFKGEKGECLRESFEESWTPNYKQCSWSSLNYGIDLGKIAE CTFTKMRSNSALRVLFSGSLRLKCRNACCQRWYFTFNGAECSGPLPIEAIIYLDQGSPEMNSTINIHRTSSV EGLCEGIGAGLVDVAIWVGTCSDYPKGDASTGWNSVSRIIIEELPK(配列番号634)。さらなる 実施態様は、このポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラ グメントである。 この遺伝子は、主に、平滑筋において発現され、そしてより少ない程度で滑膜 組織において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(小人症、背柱変形、および特定の関節異常、ならびに軟骨形成不全 (すなわち、脊椎骨端形成異常、家族性変形性関節症、Atelosteogenesis II型 、骨幹端軟骨形成不全シュミド型、および自己免疫障害)を含むが、それらに限 定されない)の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプ チドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の示差的同定 の ための免疫学的プローブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の (特に、骨格系の)多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち 、障害を有さない個体に由来する健康組織または体液における発現レベル)と比 較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害 を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、 または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織 もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布およびα3IX型コラーゲンとの配列相同性は、この遺伝子に対応する ポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、多くの異なる型の軟骨形成不全を導く この遺伝子の変異と関連する疾患の処置および診断に有用であることを示す。こ のタンパク質またはその変異が発生初期で上皮細胞に、および後期で発生中の頭 骸顔面構造の軟骨細胞に影響を及ぼし得るので、この産物の使用により、四肢お よび脊柱(spine)の骨の異常な成長および発生は、子宮内で日常的に検出または 処置され得る。 遺伝子番号116によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、ウイルス複製に重要であると考えられるレトロウイ ルス関連逆転写酵素と配列相同性を共有する。この遺伝子の1つの実施態様は、 以下のアミノ酸配列:TKKENCRPASLMNIDTKILNKILMNQ(配列番号640)を含むポリ ペプチドフラグメントである。さらなる実施態様は、これらのポリペプチドフラ グメントをコードするポリヌクレオチドフラグメントである(受託番号pir|A253 13|GNHUL1を参照のこと)。 この遺伝子は、主に、ヒト髄膜腫(meningima)において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(レトロウイルス疾患(例えば、AIDS)を含み、潜在的な細胞分裂遺 伝子のトランス活性化による特定のガンを含むかもしれないが、それらに限定さ れない)の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチド に指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差示的同定のた めの免疫学的プローブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の( 特に、免疫系の)多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、 障害を有さない個体に由来する健常組織または体液における発現レベル)と比較 して、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を 有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、ま たは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは脊髄液)、または別の組織 もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布およびレトロウイルス関連逆転写酵素との相同性は、この遺伝子に対 応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、レトロウイルス感染と関連する 疾患および疾病の検出および処置に有用であることを示す。なぜなら機能的逆転 写酵素(RT)またはRT様分子は、レトロウイルス生活環の絶対必要な成分であるか らである。 遺伝子番号117によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、C.elegansに由来する未知遺伝子と配列相同性を共 有し、ならびに胚発生に必要であることが知られている、トロンボスポンジン3 およびグルコセレブロシダーゼの両方に隣接する遺伝子である哺乳動物メタキシ ン(metaxin)と弱い相同性を共有する。好ましいポリペプチドフラグメントは、 以下のアミノ酸配列を含む:MCNLPIKVVCRANAEYMSPSGKVPXXHVGNQVVSELGPIVQFVKAK GHSLSDGLEEVQKAEMKAYMELVNNMLLTAELYLQWCDEATVGXITHXRYGSPYPWPLXHILAYQKQWEVKR KXKAIGWGKKTLDQVLEDVDQCCQALSQRLGTQPYFFNKQPTELDALVFGHLYTILTTQLTNDELSEKVKNY SNLLAFCRRIEQHYFEDRGKGRLS(配列番号641);MCNLPIKVVCRANAEYMSPSGKVPXXHVGNQ VVSELGPIVQFVK(配列番号642)。これらのポリペプチドフラグメントをコードす るポリヌクレオチドフラグメントもまた好ましい(受託番号gi|1326108を参照の こと)。 この遺伝子は、主に、胎児組織において発現され、そしてより少ない程度で造 血細胞および組織(脾臓、単球、およびT細胞を含む)において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差示的同定のための試薬、ならびに疾患および 状態(ガン;リンパ増殖性障害;炎症;軟骨肉腫、およびゴーシェ病を含むが、 それらに限定されない)の診断のための試薬として有用である。同様に、これら のポリペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の 差異に基づく同定のための免疫学的プローブを提供することに有用である。上記 の組織または細胞の(特に、造血系および胚系の)多数の障害について、標準的 な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来する健常組織または 体液における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺 伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば 、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、も しくは脊髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出さ れ得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 ガンおよび他の増殖性障害の診断および処置に有用であることを示す。胚組織お よび増殖細胞により特徴付けられる他の細胞供給源における発現は、このタンパ ク質が調節または細胞分裂に役割を果たし得ることを示す。さらに、造血細胞お よび組織における発現は、このタンパク質が造血細胞系譜の増殖、分化、および 生存に役割を果たし得ることを示す。従って、この遺伝子は、リンパ増殖性障害 の処置に、ならびに初期の造血幹細胞および拘束された前駆細胞に由来する種々 の造血系譜の維持および分化に有用であり得る。 遺伝子番号118によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、RNA分子からcDNA鎖への合成に重要であり、そして レトロウイルスの感染RNA鎖がそれらのDNA相補物に転写される方法である、逆転 写酵素と配列相同性を共有する。この遺伝子の1つの実施態様は、以下のアミノ 酸配列を含むポリペプチドフラグメントである:MXXXNSHITIFTLNVNGLNAPNERHRLA NWIQSQDQVCCIQETHLTGRDTHRLKIKGWRKIYQANGKQKK(配列番号647)。さらなる実施 態様は、これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドを含 むポリヌクレオチドフラグメントである(受託番号gi|2072964を参照のこと)。 この遺伝子は、主に、皮膚において発現され、そしてより少ない程度で好中球 において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(ガン、造血障害;炎症;免疫監視機構障害を含むが、それらに限定 されない)の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチ ドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差異に基づく 同定のための免疫学的プローブを提供することに有用である。上記の組織または 細胞の(特に、表皮および/または造血系の)多数の障害について、標準的な遺 伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来する健常組織または体液 における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子 の発現は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガ ン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしく は脊髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得 る。 組織分布および逆転写酵素との相同性は、この遺伝子に対応するポリヌクレオ チドおよびポリペプチドがガン治療に有用であることを示す。皮膚における発現 はまた、この遺伝子が創傷治癒および線維症に有用であることを示す。好中球に よる発現はまた、この遺伝子産物が、炎症および免疫監視機構(すなわち、ウイ ルス病原体の認識)の制御に役割を果たすことを示す。逆転写酵素ファミリーメ ンバーはまた、AIDSの検出および処置に有用である。 遺伝子番号119によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、RNA分子のcDNAコピー合成に重要であり、そしてレ トロウイルスが、そのゲノムを遺伝可能なDNAコピーに逆転写する方法である、 逆転写酵素と配列相同性を共有する。 この遺伝子は、主に、脳の前頭皮質において発現る。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(ガンおよび神経変性障害を含むが、それらに限定されない)の診断 のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポ リペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための免疫 学的プローブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の(特に、CN Sおよび末梢神経系の)多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すな わち、障害を有さない個体に由来する健常組織または体液における発現レベル) と比較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような 障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織 )、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは脊髄液)、または別 の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布および逆転写酵素との相同性は、これがガンおよびAIDSの処置に有用 であることを示唆する。脳における発現は、これが神経変性障害および神経変性 に役割を果たすことを示す。 遺伝子番号120によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の1つの実施態様は、Schizosaccharomyces pombeにおける推定タ ンパク質と相同性を有する(受託番号2281980を参照のこと)。この遺伝子の別 の実施態様は、以下のアミノ酸配列:IYHLHSWIFFHFKRAFCMCFITMKVIHAHCSKLRKCXN AQISVFCTTLTASYPT(配列番号651)を含むポリペプチドフラグメントである。さ らなる実施態様は、これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレ オチドフラグメントである。この遺伝子は第18番染色体に位置し、従って、第18 番染色体についての連鎖分析におけるマーカーとして使用され得る。 この遺伝子は、主に、成人視床下部において発現され、そしてより少ない程度 で乳児脳において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差示的同定のための試薬、ならびに疾患および 状態(神経変性障害;内分泌機能;およびめまいを含むが、それらに限定されな い)の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指 向されるポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差異に基づく同定の ための免疫学的プローブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の (特に、脳、CNSおよび末梢神経系の)多数の障害について、標準的な遺伝子発 現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来する健常組織または体液におけ る発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現 は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織 および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは脊髄 液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 神経変性障害の処置および診断;脳またはニューロン起源の腫瘍の診断;全身お よびホメオスタシスのホルモン制御を含む処置、行動障害(例えば、アルツハイ マー病、パーキンソン病、ハンティングトン病、精神分裂病、そう病、痴呆、偏 執症、強迫性障害、および恐慌性障害)の処置および診断に有用であることを示 す。さらに、この遺伝子または遺伝子産物はまた、発生中の胚と関連する発育障 害の処置および/または検出に役割を果たし得る。 遺伝子番号121によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、c-mycプロモーターエレメントへの結合、従って、 その転写調節に重要であると考えられるヒトIRLBタンパク質と配列相同性を共有 する(受託番号gi|33969を参照のこと)。この遺伝子は第1番染色体に位置し、 従って、第1番染色体についての連鎖分析におけるマーカーとして使用され得る 。 この遺伝子は、主に、脳および胸部において発現され、そしてより少ない程度 で種々の造血組織および細胞において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差示的同定のための試薬、ならびに疾患および 状態(脳および胸部のガン;リンパ増殖性障害;神経変性疾患を含むが、それら に限定されない)の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリ ペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差異に 基づく同定のための免疫学的プローブを提供することに有用である。上記の組織 または細胞の(特に、CNS、胸部、および免疫系の)多数の障害について、標準 的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来する健常組織また は体液における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの 遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例え ば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、 もしくは脊髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出 され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 脳、胸部、および造血系のガンの処置および診断に有用であることを示す。さら に、これは、神経変性障害、ならびに造血系障害(免疫能力における欠損および 炎症を含む)の処置に有用であり得る。タンパク質ならびにこのタンパク質に対 して指向される抗体は、腫瘍マーカーならびに上記で列挙された腫瘍および組織 についての免疫療法標的としての有用性を示し得る。 遺伝子番号122によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、膜を横断するプロトン移動に重要であると考えられ るプロトンチャンネルの重要な成分であるATP合成酵素と配列相同性を共有する 。 この遺伝子は、主に、T細胞リンパ腫において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(T細胞リンパ腫を含むが、これに限定されない)の診断のための試 薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチド および抗体は、組織あるいは細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提 供することに有用である。上記の組織または細胞の(特に、免疫系の)多数の障 害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来 する健常組織または体液における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低 いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取された 特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、 血漿、尿、滑液、もしくは脊髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにお いて日常的に検出され得る。 組織分布およびATP合成酵素との相同性は、この遺伝子に対応するポリヌクレ オチドおよびポリペプチドが、プロトン輸送、ホメオスタシス、および代謝にお ける欠損の処置、ならびにリンパ腫の診断および処置に有用であることを示す。 この遺伝子はリンパ起源の細胞において発現されるので、この天然遺伝子産物は 免疫機能に関与し得る。従って、これはまた、免疫学的障害(関節炎、喘息、免 疫不全疾患(例えば、AIDS)、および白血病を含む)の薬剤として使用され得る 。 遺伝子番号123によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は第15番染色体に位置し、従って、第15番染色体についての連鎖分 析におけるマーカーとして使用され得る。 この遺伝子は、主に、種々の胎児組織(胎児の肝臓、肺、および脾臓を含む) において発現され、そしてより少ない程度で種々の血液細胞(好酸球およびT細 胞を含む)において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差示的同定のための試薬、ならびに疾患および 状態(ガン(異常細胞増殖);T細胞リンパ腫;および造血障害を含むが、それ らに限定されない)の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポ リペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差異 に基づく同定のための免疫学的プローブを提供することに有用である。上記の組 織または細胞の(特に、胎児および免疫系の)多数の障害について、標準的な遺 伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来する健常組織または体液 における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子 の発現は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガ ン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしく は脊髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得 る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 細胞増殖を含む状態の処置および診断に有用であることを示す。胎児組織ならび に種々の血球細胞系譜におけるこの遺伝子の発現は、これが細胞増殖;アポトー シス;または細胞生存のいずれかに役割を果たし得ることを示す。従って、これ は、種々のガンおよび悪性疾患の管理および処置に有用であり得る。さらに、血 球細胞におけるその発現は、これが造血性の障害および状態にさらなる役割を果 たし得、そして自己免疫、免疫調節、免疫監視機構、および炎症を含む疾患を処 置することに有用であり得ることを示唆する。 遺伝子番号124によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、胎盤において発現され、そしてより少ない程度で松果体 および横紋筋肉腫において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(発育障害、内分泌障害、および女性生殖障害を含むが、それらに限 定されない)の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプ チドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差異に基づ く同定のための免疫学的プローブを提供することに有用である。上記の組織また は細胞の(特に、関連する疾患状態が起こりそうな系(例えば、免疫系)の)多 数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体 に由来する健常組織または体液における発現レベル)と比較して、有意に高いま たは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取 された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、 血清、血漿、尿、滑液、もしくは脊髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプ ルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、残基:Leu-69からVa l-76として配列番号357に示される配列を含むエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 発育障害の診断および処置に有用であることを示す。タンパク質ならびにそのタ ンパク質に対して指向される抗体は、腫瘍マーカーならびに上記で列挙された腫 瘍および組織についての免疫療法標的としての有用性を示し得る。 遺伝子番号125によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、良性前立腺肥大において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差示的同定のための試薬、ならびに良性前立腺 肥大の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指 向されるポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差示的同定のための 免疫学的プローブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の(特に 、生殖系の)多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害 を有さない個体に由来する健常組織または体液における発現レベル)と比較して 、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有す る個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または 体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは脊髄液)、または別の組織もし くは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 良性前立腺肥大の処置および診断に有用であることを示す。タンパク質ならびに そのタンパク質に対して指向される抗体は、腫瘍マーカーならびに上記で列挙さ れた腫瘍および組織についての免疫療法標的としての有用性を示し得る。 遺伝子番号126によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、アポトーシスT細胞において発現され、そしてより少な い程度でサプレッサーT細胞および潰瘍性大腸炎において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(未熟(premature)アポトーシスを含む疾患ならびに免疫学的障害 および胃腸障害を含むが、それらに限定されない)の診断のための試薬として有 用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体 は、組織あるいは細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供すること に有用である。上記の組織または細胞の(特に、免疫系の)多数の障害について 、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来する健常組 織または体液における発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低いレベルで のこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織 (例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、 滑液、もしくは脊髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的 に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 特に免疫細胞系譜における、不適切なレベルのアポトーシスを含む障害の処置お よび診断に有用であることを示す。この遺伝子はリンパ起源の細胞において発現 されるので、この天然遺伝子産物は免疫機能に関与し得る。従って、これはまた 、免疫学的障害(関節炎、喘息、免疫不全疾患(例えば、AIDS)、および白血病 を含む)ための薬剤として使用され得る。 遺伝子番号127によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、ラージ細胞において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差示的同定のための試薬、ならびに疾患および 状態(炎症およびT細胞自己免疫障害を含むが、それらに限定されない)の診断 のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポ リペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差示的同定のための免疫学的プ ローブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の(特に、免疫系の )多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない 個体に由来する健常組織または体液における発現レベル)と比較して、有意に高 いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から 採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例え ば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは脊髄液)、または別の組織もしくは細胞サ ンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、残基:Asp-23か らGly-29として配列番号360に示される配列を含むエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 炎症およびT細胞自己免疫障害の処置および診断に有用であることを示す。この 遺伝子はリンパ起源の細胞において発現されるので、この天然遺伝子産物は免疫 機能に関与し得る。従って、これはまた、免疫学的障害(関節炎、喘息、免疫不 全疾患(例えば、AIDS)、および白血病を含む)ための薬剤として使用され得る 。 遺伝子番号128によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、機能未知のC.elegansコード領域C47D12.2と配列相 同性を共有する(受託番号gnl|PID|e348986を参照のこと)。この遺伝子の1つ の実施態様は、以下のアミノ酸配列を含むポリペプチドフラグメントである: さらなる実施態様は、これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌク レオチドフラグメントである。この遺伝子は第18番染色体に位置し、従って、第 18番染色体についての連鎖分析におけるマーカーとして使用され得る。 この遺伝子は、主に、平滑筋において発現され、そしてより少ない程度で胎児 肝臓において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(アテローム性動脈硬化症ならびに他の心臓血管障害および肝臓障害 を含むが、それらに限定されない)の診断のための試薬として有用である。同様 に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織あるい は細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することに有用である。 上記の組織または細胞の(特に、循環系の)多数の障害について、標準的な遺伝 子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来する健常組織または体液に おける発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の 発現は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン 組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは 脊髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る 。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 循環系障害(アテローム性動脈硬化症、高血圧、および血栓症)の診断および処 置に有用であることを示す。さらに、組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌ クレオチドおよびポリペプチドが、肝臓の障害およびガン(例えば、胚芽細胞腫 、 黄疸、肝炎、肝臓代謝病、および肝細胞前駆細胞の分化に起因する状態)の検出 および処置に有用であることを示す。さらに、胎児における発現は、発生異常、 胎児欠損症、出生前障害、ならびに種々の創傷治癒モデルおよび/または組織外 傷におけるこのタンパク質産物の有用な役割を示唆する。 遺伝子番号129によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、現在既知の機能を有さないC.elegansタンパク質F40 F11.1に加えて、細胞代謝に重要であると考えられるリボソームタンパク質と配 列相同性を共有する(受託番号gnl|PID|e244552を参照のこと)。好ましいポリ ペプチドフラグメントは、以下のアミノ酸配列を含む: これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメント もまた好ましい。 この遺伝子は、主に、ウィルムス腫瘍において発現され、そしてより少ない程 度で胸腺および支質細胞において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(RNA翻訳に影響を及ぼす疾患を含むが、それらに限定されない)の 診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向され るポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差示的同定のための免疫学 的プローブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の(特に、ウィ ルムス腫瘍の)多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障 害を有さない個体に由来する健常組織または体液における発現レベル)と比較し て、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有 する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、また は体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは脊髄液)、または別の組織も しくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、残 基:Thr-11からAsp-20として配列番号362に示される配列を含むエピトープを含 む。 組織分布およびリボソームタンパク質との相同性は、この遺伝子に対応するポ リヌクレオチドおよびポリペプチドが、RNA翻訳に影響を及ぼす疾患に有用であ ることを示す。 遺伝子番号130によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、全体的な転写調節に重要であると考えられる酵母DN Aヘリカーゼと配列相同性を共有する(受託番号gn1|PID|e243594を参照のこと) 。この遺伝子の1つの実施態様は、以下のアミノ酸配列を含むポリペプチドフラ グメントである:さらなる実施態様は、これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌク レオチドフラグメントである。 この遺伝子は、主に、扁桃において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差示的同定のための試薬、ならびに疾患および 状態(脳の疾患および障害を含むが、それらに限定されない)の診断のための試 薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチド および抗体は、組織あるいは細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提 供することに有用である。上記の組織または細胞の(特に、中枢神経系の)多数 の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に 由来する健常組織または体液における発現レベル)と比較して、有意に高いまた は低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取さ れた特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血 清、血漿、尿、滑液、もしくは脊髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル において日常的に検出され得る。 組織分布およびDNAヘリカーゼとの相同性は、この遺伝子に対応するポリヌク レオチドおよびポリペプチドが、RNA転写に影響を及ぼす疾患(特に、発育障害 および創傷治癒)に有用であることを示す。なぜなら後者は、発生の転写調節に 近づくと考えられるからである。 遺伝子番号131によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、前立腺において発現され、そしてより少ない程度で扁桃 および膵臓腫瘍において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(前立腺膨大ならびに胃腸障害(特に、膵臓および胆嚢の障害)を含 むが、それらに限定されない)の診断のための試薬として有用である。同様に、 これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細 胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することに有用である。上記 の組織または細胞の(特に、生殖系の)多数の障害について、標準的な遺伝子発 現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来する健常組織または体液におけ る発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現 は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織 および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは脊髄 液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 前立腺疾患(良性前立腺肥大および前立腺ガンを含む)の処置および診断に有用 であることを示す。さらに、膵臓腫瘍における組織分布は、この遺伝子に対応す るポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、発現が示された他の組織に加えて、 これらの腫瘍の診断および介入に有用であることを示す。タンパク質ならびにこ のタンパク質に対して指向される抗体は、腫瘍マーカーおよび/または上記で列 挙された腫瘍および組織についての免疫療法標的としての有用性を示し得る。 遺伝子番号132によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、成人肺において発現され、そしてより少ない程度で視床 下部において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(肺疾患および神経性障害を含むが、それらに限定されない)の診断 のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポ リペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差示的同定のための免疫学的プ ローブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の(特に、肺系およ び呼吸系の)多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害 を有さない個体に由来する健常組織または体液における発現レベル)と比較して 、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有す る個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または 体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは脊髄液)、または別の組織もし くは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 肺障害および呼吸障害(例えば、気腫、肺炎、ならびに肺水腫および肺塞栓)の 診断および処置に有用であることを示す。さらに、組織分布は、この遺伝子に対 応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、神経変性疾患状態および行動障 害(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンティングトン病、精神分 裂病、そう病、痴呆、偏執症、強迫性障害、および恐慌性障害)の検出/処置に 有用であることを示す。さらに、この遺伝子または遺伝子産物はまた、発生中の 胚と関連する発育障害、伴性障害、または心臓血管系障害の検出および/または 処置に役割を果たし得る。 遺伝子番号133によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、ヒト肝臓において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(肝硬変および他の肝臓障害を含むが、それらに限定されない)の診 断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向される ポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差示的同定のための免疫学的 プローブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の(特に、消化系 の)多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さな い個体に由来する健常組織または体液における発現レベル)と比較して、有意に 高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体か ら採取された特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例 えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは脊髄液)、または別の組織もしくは細胞 サンプルにおいて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 肝臓障害(例えば、肝硬変、黄疸、および肝炎(hepatitus))の診断および処置 に有用であることを示す。タンパク質ならびにこのタンパク質に対して指向され る抗体は、腫瘍マーカーおよび/または上記で列挙された組織についての免疫療 法標的としての有用性を示し得る。 遺伝子番号134によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、胎児腎臓において発現され、そしてより少ない程度で胎 児の肝臓および脾臓において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差示的同定のための試薬、ならびに疾患および 状態(肝臓および腎臓の発生および再生ならびに免疫学的障害を含むが、それら に限定されない)の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリ ペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差示的 同定のための免疫学的プローブを提供することに有用である。上記の組織または 細胞の(特に、消化系および排出系の)多数の障害について、標準的な遺伝子発 現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来する健常組織または体液におけ る発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現 は、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織 および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは脊髄 液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好 ましいエピトープは、残基:Pro-70からArg-77、Tyr-102からThr-107として配列 番号367に示される配列を含むエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 腎臓および肝臓の疾患(例えば、肝硬変、腎不全、腎結石、ならびに肝不全、胚 芽細胞腫、黄疸、肝炎、肝臓代謝病、および肝細胞前駆細胞の分化に起因する状 態)の診断および処置に有用であることを示す。さらに、胎児における発現は、 発育異常、胎児欠損症、出生前障害、ならびに種々の創傷治癒モデルおよび/ま たは組織外傷におけるこのタンパク質産物の有用な役割を示唆する。 遺伝子番号135によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、脳、骨髄において発現され、そしてより少ない程度で胎 盤、T細胞、精巣、および好中球において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織あるいは細胞型の差異に基づく同定のための試薬、ならびに疾患 および状態(神経変性疾患および免疫学的疾患ならびにガンを含むが、それらに 限定されない)の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペ プチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織あるいは細胞型の差示的同 定のための免疫学的プローブを提供することに有用である。上記の組織または細 胞の(特に、神経系および免疫系の)多数の障害について、標準的な遺伝子発現 レベル(すなわち、障害を有さない個体に由来する健常組織または体液における 発現レベル)と比較して、有意に高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は 、このような障害を有する個体から採取された特定の組織(例えば、ガン組織お よび創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは脊髄液 )、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて日常的に検出され得る。好ま しいエピトープは、残基:Met-1からHis-6として配列番号368に示される配列を 含むエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 神経変性疾患状態および行動障害(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病 、ハンティングトン病、精神分裂病、そう病、痴呆、偏執症、強迫性障害、およ び恐慌性障害)の検出/処置に有用であることを示す。さらに、この遺伝子また は遺伝子産物はまた、発生中の胚と関連する発育障害または伴性障害の処置およ び/または検出に役割を果たし得る。 遺伝子番号136によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、ヒトWD反復タンパク質HAN11に相同である。好まし いポリペプチドフラグメントは、以下のアミノ酸配列を含む: これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメント もまた好ましい。 この遺伝子は、主に胎盤、胚、T細胞、および胎児肺、ならびにより少ない程 度に内皮細胞、扁桃腺、および骨髄において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ル中に存在する組織または細胞型の示差的同定のための試薬、ならびに癌に加え て免疫学的および発達的疾患を含むがこれらに限定されない疾患および状態の診 断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリ ペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の示差的同定のための免疫学的プロー ブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞の多くの疾患について、特 に免疫系の組織および細胞について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、そ の疾患を有さない個体由来の健常な組織または体液における発現レベル)に対し て有意に高いかまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、特定の組織(例えば 、癌性組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、ま たは髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取した他の組織もしくは 細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。好ましいエピトープには、残基 Gly-19からGln-28、Pro-36からPhe-42として配列番号369に示される配列を含む エピトープが含まれる。 結腸、卵巣、および乳房起源の腫瘍における組織分布は、この遺伝子に対応す るポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、発現が示されている他の腫瘍に加え て、これらの腫瘍の診断および介入に有用であることを示す。タンパク質および このタンパク質に対して指向される抗体は、上記に列挙した腫瘍および組織につ いての腫瘍マーカーおよび/または免疫治療用標的としての有用性を示し得る。 遺伝子がリンパ系起源の細胞において発現されるので、天然の遺伝子産物は、免 疫機能に関与し得る。それゆえ、これは、関節炎、喘息、AIDSのような免疫不全 疾患、および白血病を含む免疫学的障害のための薬剤としてもまた使用され得る 。 遺伝子番号137によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主にTNFおよびINF誘導性の上皮細胞、T細胞、および腎臓にお いて発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ル中に存在する組織または細胞型の示差的同定のための試薬、および炎症性状態 (特に腎臓における炎症反応)を含むがこれらに限定されない疾患および状態の 診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポ リペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の示差的同定のための免疫学的プロ ーブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞の多くの疾患、特に腎臓 系の疾患について、標準的遺伝子発現レベル(すなわち、その疾患を有さない個 体由来の健常な組織または体液における発現レベル)と比較して、有意により高 いレベルまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、そのような疾患を有す る個体から採取した特定の組織(例えば、癌性組織および創傷組織)または体液 (例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)または別の組織もしくは細胞サ ンプルにおいて日常的に検出され得る。好ましいエピトープには、残基:Thr-67 からGly-72、Gln-132からAla-145、Arg-150からPro-157として配列番号370に示 される配列を含むエピトープが含まれる。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、腎臓の炎症によって引き起こさ れる損傷を処置するために有用であることを示す。 遺伝子番号138によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、第1番染色体にマップされ、それゆえ、第1番染色体について の連鎖分析におけるマーカーとして使用され得る(アクセッション番号D63485を 参照のこと)。 この遺伝子は、主に、乳癌および結腸癌において、そしてより低い程度で胸腺 および胎児脾臓において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ル中に存在する組織または細胞型の示差的同定のための試薬として、ならびに疾 患および状態(癌、特に乳癌および結腸組織の癌を含むがこれらに限定されない )の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対す るポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の示差的同定のための免疫学的 プローブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に 免疫系の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、その疾患を有さ ない個体に由来する健常な組織または体液における発現レベルと比較して有意に より高いかまたは低いレベル)でのこの遺伝子の発現は、このような疾患を有す る個体から採取した特定の組織(例えば、癌性および創傷組織)、または体液( 例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、または別の組織もしくは細胞サ ンプルにおいて、日常的に検出され得る。 結腸および乳房起源の腫瘍における組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌ クレオチドおよびポリペプチドが、発現が示されている他の腫瘍に加えて、これ らの腫瘍の診断および介入のために有用であることを示す。タンパク質、ならび にそのタンパク質に対して指向される抗体は、上記に列挙した腫瘍および組織の ための腫瘍マーカーおよび/または免疫治療用標的としての有用性を示し得る。 配列番号139によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は第17番染色体にマップされ、したがって第17番染色体についての 連鎖分析におけるマーカーとして使用され得る。 この遺伝子は、主としてCD34陽性細胞で、およびより低い程度では活性化され たT細胞および好中球で発現される。 したがって、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サン プルに存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、免疫学的に 関連する疾患および造血性の障害を含むがこれらに限定されない疾患および状態 の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対する ポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プ ローブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に免 疫系および造血系の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害 を有さない個体からの健常組織または体液中の発現レベル)に対して、有意によ り高いまたはより低いレベルのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個 体から採取した特定の組織(例えば、癌性および創傷組織)、または体液(例え ば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプ ルにおいて、日常的に検出され得る。 CD34、T細胞、および好中球における組織分布は、この遺伝子に対応するポリ ヌクレオチドおよびポリペプチドが、造血性の障害および免疫学的に関連する疾 患(例えば、貧血、白血病、炎症、感染、アレルギー、免疫不全障害、関節炎、 喘息、AIDSのような免疫不全疾患)の処置および診断のために有用である。 遺伝子番号140によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、別のグループによって最近クローン化された。彼らは、この遺 伝子をKIAA0313遺伝子と呼んだ。(アクセッション番号d1021609を参照のこと。 )好ましいポリペプチドフラグメントは、以下のアミノ酸配列を含む:これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリペプチドフラグメントもま た好ましい。この遺伝子は、第4番染色体にマップされ、それゆえ第4番染色体 についての連鎖分析においてマーカーとして使用され得る(アクセッション番号 AB002311を参照のこと)。 この遺伝子は、主として卵巣癌、精巣、脳、および結腸の腫瘍において発現さ れる。 したがって、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サン プル中に存在する組織または細胞型の示差的同定のための試薬として、および卵 巣、精巣、脳、および結腸の癌を含むがこれらに限定されない疾患および状態の 診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポ リペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の示差的同定のための免疫学的プロ ーブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に男性 および女性の生殖系の障害については、標準的遺伝子発現レベル、すなわち、障 害を有さない個体からの健常組織または体液中の発現レベルと比較して、有意に より高いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個 体から採取した特定の組織(例えば、癌性および創傷組織)、または体液(例え ば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、または他の組織もしくは細胞サンプ ルにおいて、日常的に検出され得る。 結腸、卵巣、精巣、および脳起源の腫瘍における組織分布は、この遺伝子に対 応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、発現が示されている他の腫瘍に 加えて、これらの腫瘍の診断および介入にとって有用であることを示す。タンパ ク質、およびそのタンパク質に対して指向される抗体は、上記の腫瘍および組織 についての腫瘍マーカーおよび/または免疫治療用標的としての有用性を示し得 る。 遺伝子番号141によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主として脾臓および結腸の癌において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための試薬、ならびに疾患および状 態(結腸癌および免疫学的障害を含むが、それらに限定されない)の診断のため の試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチド および抗体は、組織または細胞型の差示的な同定のための免疫学的プローブを提 供するのに有用である。上記の組織または細胞の(特に、胃腸管および免疫系 の)多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さな い個体に由来する健常組織または体液における発現レベル)に対して、有意に高 いまたは低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から 採取された、特定の組織(例えば、癌性組織および創傷組織)、または体液(例 えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サ ンプルにおいて日常的に検出され得る。 結腸、卵巣、乳房起源の腫瘍における組織分布は、この遺伝子に対応するポリ ヌクレオチドおよびポリペプチドが、発現が示されている他の腫瘍に加えて、こ れらの腫瘍の診断および介入にとって有用であることを示す。タンパク質、およ びこのタンパク質に対する抗体は、上記の腫瘍および組織についての腫瘍マーカ ーおよび/または免疫治療用標的としての有用性を示し得る。 遺伝子142によってコードされるタンパク質の特徴 翻訳産物は、T細胞転位タンパク質、推定のジンクフィンガー因子(アクセッ ション番号340454を参照のこと)、およびGタンパク質結合レセプターTM5のコン センサスポリペプチド(アクセッション番号R50734を参照のこと)に相同である 。好ましいポリペプチドフラグメントは、以下のアミノ酸配列を含む:これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメント もまた好ましい。 この遺伝子は、主として胎児脳において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための試薬、ならびに疾患および状 態(脳腫瘍を含む神経性障害を含むが、それらに限定されない)の診断のための 試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチ ドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提 供するのに有用である。上記の組織または細胞の(特に、中枢神経系の)多数の 障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体に由 来する健常組織または体液における発現レベル)に対して、有意に高いまたは低 いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取された 、特定の組織(例えば、癌性組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清 、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにお いて日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 神経変性疾患状態および行動障害(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病 、ハンチントン病、精神分裂病、躁病、痴呆、パラノイア、強迫性障害、および 恐怖性障害)の検出/処置のために有用であることを示す。さらに、遺伝子また は遺伝子産物はまた、胚の発達に関連する発達障害の処置および/または検出に おいて役割を果たし得る。 遺伝子番号143によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子についての翻訳産物は、Fasリガンドに対して有意な相同性を有す る。これは、システインリッチII型膜貫通タンパク質/腫瘍壊死因子レセプター ホモログである。このタンパク質内の変異は、一般化したリンパ球増殖性疾患を 生じ、これはリンパ節腫脹および自己免疫疾患の発症を導くことが示されている (Medline文献番号94185175を参照のこと)。好ましいポリペプチドフラグメン トは、以下のアミノ酸配列を含む: これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドもまた好まし い(アクセッション番号473565を参照のこと)。 この遺伝子は、主として骨芽細胞、肺、および脳において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための試薬、ならびに骨芽細胞関連 疾患、肺疾患、神経性疾患、および免疫学的疾患を含むがこれらに限定されない 疾患および状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペ プチドに対するポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のた めの免疫学的プローブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞の多く の障害、特に骨格および神経系の障害については、標準的遺伝子発現レベル(す なわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液中の発現レベル)と比較 して、有意により高いか、またはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、この ような障害を有する個体から採取した特定の組織(例えば、癌性組織および創傷 組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)または別の組 織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。好ましいエピトープ は、残基:Trp-33〜Thr-40、Lys-45〜Ile-63として配列番号376に示される配列 を含むエピトープを含む。 Fasリガンドに対するその相同性と組み合わせた骨芽細胞、肺、および脳の腫 瘍における組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプ チドが、発現が示されている他の腫瘍に加えて、これらの腫瘍の診断および介入 にとって有用であることを示す。タンパク質、およびそのタンパク質に対する抗 体は、上記に列挙した腫瘍および組織のための腫瘍マーカーおよび/または免疫 治療用標的としての有用性を示し得る。Fasリガンド遺伝子が、リンパ球起源の 細胞において発現されることが公知であるので、天然の遺伝子産物は、免疫機能 に関与し得る。それゆえ、それはまた、喘息を含む免疫学的障害、AIDSおよび白 血病のような免疫不全疾患、ならびに狼瘡および関節炎を含む種々の自己免疫障 害についての薬剤としても使用され得る。 遺伝子番号144によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、酵母のSEC15-SAP4遺伝子間領域における21.5KDの膜貫通タンパ ク質と配列相同性を共有する(アクセッション番号1723971を参照のこと)。好 ましいポリペプチドフラグメントは、以下のアミノ酸配列を含む: これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメント もまた好ましい。 この遺伝子は、主として骨巨細胞腫、血管外皮細胞腫、肝臓、肺において発現 される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中の組織または細胞型の示差的同定のための試薬として、ならびに骨巨細胞腫、 血管外皮細胞腫、肝臓、肺の癌を含むがこれらに限定されない疾患および状態の 診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポ リペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の示差的同定のための免疫学的プロ ーブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞の障害、特に肺および肝 臓系の多くの障害について、この遺伝子の発現は、標準的な遺伝子発現レベル( すなわち、この障害を有さない個体由来の健常な組織または体液における発現レ ベル)に比較して、このような障害を有する個体から採取した特定の組織(例え ば、癌性組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、 または髄液)、または別の組織または細胞サンプルにおいて日常的に検出され得 る。 この組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチド が、骨巨細胞腫、血管外皮細胞腫、肝臓、肺の腫瘍のために有用であることを示 す。 遺伝子番号145によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、グルカゴン-69遺伝子と相同性を共有する。これは 、この遺伝子が、代謝を調節するにおいて役割を果たすことを示し得る。(アク セッション番号60318を参照のこと。)この遺伝子の1つの実施態様は、以下の アミノ酸配列を含むポリペプチドフラグメントである: さらなる実施態様は、これらのポリペプチドフラグメントを コードするポリヌクレオチドフラグメントである。 この遺伝子は、主として脳、腎臓、結腸、および精巣において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル 中に存在する組織または細胞型の示差的同定のための試薬として、ならびに脳、 腎臓、結腸、精巣の癌を含むがこれらに限定されない疾患および状態の診断のた めに有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび抗 体は、組織または細胞型の示差的同定のための免疫学的プローブの提供において 有用である。上記の組織または細胞の障害、特に、男性の生殖系、神経系、循環 系、および胃腸系の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、その 障害を有さない個体由来の健常な組織または体液における発現レベル)と比較し て、有意により高いかまたはより低いレベルは、このような障害を有する個体か ら採取した特定の組織(例えば、癌性および創傷の組織)、または体液(例えば 、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプル において検出され得る。 脳、腎臓、結腸、および精巣起源の腫瘍における組織分布は、この遺伝子に対 応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、発現が示されている他の腫瘍に 加えて、これらの腫瘍の診断および介入に有用であることを示す。タンパク質、 ならびにそのタンパク質に対する抗体は、上記の腫瘍および組織についての腫瘍 マーカーおよび/または免疫治療用標的としての有用性を示し得る。 脳、腎臓、結腸、および精巣起源の腫瘍における組織分布は組織分布は、この 遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、発現が示されている 他の腫瘍に加えて、これらの腫瘍の診断および介入のために有用であることを示 す。この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、神経変性疾 患状態および行動障害(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチン トン病、精神分裂病、躁病、痴呆、パラノイア、強迫性障害、および恐怖性障害 )の検出/処置のために有用であることを示す。さらに、遺伝子または遺伝子産 物はまた、胚発生、性的に関連する障害、または心血管系の障害に関連する発達 障害の処置および/または検出において役割を果たし得る。 遺伝子番号146によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、発生の間を通じて遺伝子発現の調節に重要であると 考えられる巨大(goliath)タンパク質と配列相同性を共有する。タンパク質は 、転写因子として作用し得る。この遺伝子についての1つの実施態様は、以下の アミノ酸配列を含むポリペプチドフラグメントである: さらなる実施態様は、これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌク レオチドフラグメントである(アクセッション番号157535を参照のこと)。さら に、別の実施態様は、これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌク レオチドフラグメントである: さらなる実施態様は、これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌク レオチドフラグメントである。Jurkat細胞株に対して試験された場合、この遺伝 子を含有する細胞から除去された上清は、GAS経路を活性化した。従って、この 遺伝子は、免疫細胞をJAKS/STATシグナル伝達経路を介して活性化するようであ る。 この遺伝子は、主としてマクロファージ、乳房、腎臓において発現され、より 低い程度に、滑膜、視床下部、および横紋筋肉腫において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の示差的同定のための試薬、ならびに精神分裂病お よび癌を含むがこれらに限定されない疾患および状態の診断のための試薬として 有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび抗体は 、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供するのに有用 である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に免疫および神経系の障害につ いては、標準的遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健常組 織または体液中の発現レベル)と比較して、有意により高いか、またはより低い レベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取した特定 の組織(例えば、癌性組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、 尿、滑液、または髄液)または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的 に検出され得る。 組織分布およびジンクフィンガータンパク質に対する相同性は、この遺伝子に 対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、精神分裂病、腎臓障害、およ び他の癌の処置に有用であることを示す。マクロファージ、乳房、および腎臓起 源における組織分布は、この遺伝子に対応するポリペプチドポリヌクレオチドお よびポリペプチドが、発現が示されている他の腫瘍に加えて、これらの組織内の 腫瘍の診断および介入に有用であることを示す。タンパク質、およびこのタンパ ク質に対する抗体は、上記に列挙した腫瘍および組織についての腫瘍マーカーお よび/または免疫治療用標的としての有用性を示し得る。この遺伝子が、リンパ 球起源の細胞において発現されるので、天然の遺伝子産物は、免疫機能に関与し 得る。従って、これはまた、関節炎、喘息、免疫不全疾患(例えば、AIDSおよび 白血病)を含む免疫学的障害のための薬剤としても使用され得る。 遺伝子番号147によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、平衡化ヌクレオシドトランスポーターであるHNP36 タンパク質(遺伝子転写において重要であり、そしてヌクレオシドトランスポー ター機構の構成要素として作用すると考えられている)と配列相同性を共有する (アクセッション番号1845345を参照のこと)。この遺伝子の1つの実施態様は 、以下のアミノ酸配列を含むポリペプチドフラグメントである:さらなる実施態様は、これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌク レオチドフラグメントである。 この遺伝子は、主として好酸球および大動脈内皮細胞において発現され、そし てより低い程度に臍帯血管内皮細胞および胸腺において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、造血性疾患を含 むがこれらに限定されない疾患および状態の診断のための試薬として有用である 。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび抗体は、組織また は細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することに有用である。 上記の組織または細胞の多くの障害、特に循環系の障害について、標準的な遺伝 子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液中の発 現レベルに対して、有意により高いまたはより低いレベルのこの遺伝子の発現は 、このような障害を有する個体から採取した特定の組織および細胞型(例えば、 脳および神経系の他の組織、血球、および免疫系の細胞および組織、ならびに癌 組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液 )または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。 組織分布およびHNP36タンパク質に対する相同性は、この遺伝子に対応するポ リヌクレオチドおよびポリペプチドが、血液新生物および造血性疾患の処置のた めに有用であることが示されている。 遺伝子番号148によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、乳ガン細胞株、胸腺支質細胞、および卵巣において主に発現さ れる。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ル中に存在する組織または細胞型の示差的同定のため、ならびに疾患および状態 (内分泌および乳ガンを含む女性生殖系疾患を含むがこれらに限定されない)の 診断のための試薬として有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリ ペプチドに対して指向される抗体は、組織または細胞型の示差的同定のための免 疫学的プローブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞、特に、内分 泌系の多数の障害について、この遺伝子の有意により高いかまたはより低いレベ ルの発現は、このような障害を有する個体から採取した、特定の組織(例えば、 ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もし くは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、標準的な遺伝子発 現レベル、すなわち、この障害を有さない個体由来の健常な組織または体液にお ける発現レベルとの比較で、日常的に検出され得る。 組織分布によって、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチ ドが、内分泌障害の診断および処置に有用であることが示唆される。さらに、胸 腺、卵巣、および胸部起源の腫瘍における組織分布は、この遺伝子に対応するポ リヌクレオチドおよびポリペプチドが、発現が示されている他の腫瘍に加えて、 これらの腫瘍の診断および介入に有用であることが示唆される。タンパク質およ びこのタンパク質に指向する抗体は、上記に列挙した腫瘍および組織についての 腫瘍マーカーおよび/または免疫療法標的としての有用性を示し得る。 遺伝子番号149によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、schizosaccharomyces pombeの2つの保存遺伝子pmt 1およびpmt2との相同性を有する。この遺伝子についての1つの実施態様は、以 下のアミノ酸配列を含むポリペプチドフラグメントである:ペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメントでる(受託番 号e1216734号を参照のこと) この遺伝子は、網膜および卵巣において主に発現され、そして、乳ガン細胞、 精巣上体および骨肉種においてより少ない程度で発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ル中に存在する組織または細胞型の示差的同定のため、ならびに疾患および状態 (神経成長障害、ガン、生殖系障害を含むがこれらに限定されない)の診断のた めの試薬として有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペプチド に対して指向される抗体は、組織または細胞型の示差的同定のための免疫学的プ ローブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞、特に、神経系及び生 殖系の多数の障害について、この遺伝子の有意により高いかまたはより低いレベ ルの発現は、このような障害を有する個体から採取した、特定の組織(例えば、 ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もし くは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、標準的な遺伝子発 現レベル、すなわち、この障害を有さない個体由来の健常な組織または体液にお ける発現レベルとの比較で、日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、配 列番号382において残基Met-1〜Gly-7として示される配列を含むエピトープを含 む。 組織分布によって、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチ ドが、生殖系障害およびガンの診断および処置に有用であることが示唆される。 遺伝子番号150によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子についての1つの実施態様は、以下のアミノ酸配列を含むポリペプ チドフラグメントである: さらなる実施態様は、これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌク レオチドフラグメントである。 この遺伝子は、12週齢胚において主に発現され、そして血管周囲細胞腫および 前脳皮質においてより少ない程度で発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ル中に存在する組織または細胞型の示差的同定のため、ならびに疾患および状態 (成長障害および血管周囲細胞腫を含むがこれらに限定されない9)の診断のた めの試薬として有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペプチド に対して指向される抗体は、組織または細胞型の示差的同定のための免疫学的プ ローブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞、特に、循環系および 神経系の多数の障害について、この遺伝子の有意により高いかまたはより低いレ ベルの発現は、このような障害を有する個体から採取した、特定の組織(例えば 、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、も しくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、標準的な遺伝子 発現レベル、すなわち、この障害を有さない個体由来の健常な組織または体液に おける発現レベルとの比較で、日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、 配列番号383において残基Leu-4〜Lys-11として示される配列を含むエピトープを 含む。 組織分布によって、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチ ドが、成長障害、血管周囲細胞腫および他の軟組織腫瘍の処置に有用であること が示唆される。 遺伝子番号151によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、ヒトDNAミスマッチ修復タンパク質PMS3に対して相 同性を有することが見い出された。好ましいポリペプチドフラグメントは、以下 のアミノ酸配列を含む: これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメント もまた好ましい(受託番号R95250を参照のこと)。 この遺伝子は、好中球において主に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ル中に存在する組織または細胞型の示差的同定のため、ならびに疾患および状態 (遺伝子不安定性から生じるリンパ腫、免疫不全疾患およびガンを含むがこれら に限定されない)の診断のための試薬として有用である。同様に、ポリペプチド およびこれらのポリペプチドに対して指向される抗体は、組織または細胞型の示 差的同定のための免疫学的プローブを提供するのに有用である。上記の組織また は細胞、特に、免疫系の多数の障害について、この遺伝子の有意により高いかま たはより低いレベルの発現は、このような障害を有する個体から採取した、特定 の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿 、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、 標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、この障害を有さない個体由来の健常な組 織または体液における発現レベルとの比較で、日常的に検出され得る。好ましい エピトープは、配列番号384において残基Met-1〜Lys-6として示される配列を含 むエピトープを含む。 好中球における組織分布および配列相同性によって、この遺伝子に対応するポ リヌクレオチドおよびポリペプチドが、ホジキンリンパ腫の診断に有用であるこ とが示唆される。なぜなら、腫瘍塊による高い発現および分泌は、この型の腫瘍 の指標であり得るからである。さらに、遺伝子産物は、ガンの免疫療法における 標的として使用され得る。遺伝子がリンパ起源の細胞において発現されるので、 天然の遺伝子産物は、免疫機能に関与し得る。従って、これはまた、関節炎、喘 息、免疫不全疾患(例えば、AIDS)および白血病を含む免疫障害についての薬剤 として使用され得る。さらに、公知のDNA修復タンパク質とのその相同性は、遺 伝子が遺伝子治療の適用においてガン素因および予防を確立するのに有用であり 得ることを示唆する。 遺伝子番号152によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、好中球において主に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ル中に存在する組織または細胞型の示差的同定のため、ならびに疾患および状態 (感染性疾患およびリンパ腫を含むが、それに限定されない)の診断のための試 薬として有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペプチドに対し て指向される抗体は、組織または細胞型の示差的同定のための免疫学的プローブ を提供するのに有用である。上記の組織または細胞、特に、免疫系の多数の障害 について、この遺伝子の有意により高いかまたはより低いレベルの発現は、この ような障害を有する個体から採取した、特定の組織(例えば、ガン組織および創 傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、また は別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、標準的な遺伝子発現レベル、すなわ ち、この障害を有さない個体由来の健常な組織または体液における発現レベルと の比較で、日常的に検出され得る。 組織分布によって、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチ ドが、炎症および感染性疾患の処置に有用であることが示唆される。 遺伝子番号153によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子についての1つの実施態様は、以下のアミノ酸配列を含むポリペプ チドフラグメントである:さらなる実施態様は、これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌク レオチドフラグメントである。 この遺伝子は、好中球において主に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ル中に存在する組織または細胞型の示差的同定のため、ならびに疾患および状態 (感染性疾患および炎症を含むが、それに限定されない)の診断のための試薬と して有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペプチドに対して指 向される抗体は、組織または細胞型の示差的同定のための免疫学的プローブを提 供するのに有用である。上記の組織または細胞、特に、免疫系の多数の障害につ いて、この遺伝子の有意により高いかまたはより低いレベルの発現は、このよう な障害を有する個体から採取した、特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組 織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または別 の組織もしくは細胞サンプルにおいて、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、 この障害を有さない個体由来の健常な組織または体液における発現レベルとの比 較で、日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、配列番号386において残 基Ser-11〜Pro-17として示される配列を含むエピトープを含む。 組織分布によって、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチ ドが感染性疾患および炎症の処置に有用であることが示唆される。 遺伝子番号154によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、卵巣、子宮、脂肪組織、脳および肝臓を含む複数の組織におい て発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ル中に存在する組織または細胞型の示差的同定のため、ならびに疾患および状態 (子宮ガン、卵巣ガン、脳腫瘍、および肝臓ガンを含むがこれらに限定されない )の診断のための試薬として有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらの ポリペプチドに対して指向される抗体は、組織または細胞型の示差的同定のため の免疫学的プローブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞、特に、 女性生殖系の多数の障害について、この遺伝子の有意により高いかまたはより低 いレベルの発現は、このような障害を有する個体から採取した、特定の組織(例 えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液 、もしくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、標準的な遺 伝子発現レベル、すなわち、この障害を有さない個体由来の健常な組織または体 液における発現レベルとの比較で日常的に検出され得る。 この遺伝子の組織分布によって、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよ びポリペプチドが女性生殖系、肥満、および肝臓疾患(特に、上記組織のガン) の処置における診断または治療用途に有用であることが示唆される。 遺伝子番号155によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、第3染色体にマッピングされる。従って、これは、第3染色体 についての連鎖分析のマーカーとして有用であり得る(受託番号D87452を参照の こと)。 この遺伝子は、脳、動脈内皮細胞、平滑筋、下垂体、精巣、メラノサイト、脾 臓、好中球および胎盤を含む複数の組織において発現する。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ル中に存在する組織または細胞型の示差的同定のため、ならびに疾患および状態 (免疫不全症を含む免疫障害、脳腫瘍および女性生殖系のガンならびに心臓血管 障害(例えば、アテローム性動脈硬化症および発作)を含むが、それに限定され ない)の診断のための試薬として有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれ らのポリペプチドに対して指向される抗体は、組織または細胞型の示差的同定の ための免疫学的プローブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞、特 に、中枢神経系および免疫系の多数の障害について、この遺伝子の有意により高 いかまたはより低いレベルの発現は、このような障害を有する個体から採取した 、特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)、または体液(例えば、血清 、血漿、尿、滑液、もしくは髄液)、または別の組織もしくは細胞サンプルにお いて、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、この障害を有さない個体由来の健 常な組織または体液における発現レベルとの比較で、日常的に検出され得る。 組織分布によって、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチ ドが、精神分裂症、神経変性、新生物形成、脳腫瘍ならびに心臓血管障害および 女性生殖器障害(これには上記組織内のガンを含む)を含む神経系における障害 を処置するのに有用であることが示唆される。 遺伝子番号156によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、シトクロームb561をコードするヒト遺伝子と配列相 同性を共有する(受託番号P10897を参照のこと)。シトクロームb561は、カテコ ールアミンおよびアミド化ペプチドを含む分泌ベシクルのサブセットに対して特 異的である膜貫通電子輸送タンパク質である。このタンパク質は、ベシクル内酵 素ドパミンβヒドロキシラーゼおよびαペプチドアミダーゼとの還元等価物を供 給すると考えられる。本発明の好ましいポリペプチドは以下のアミノ酸配列: ;ならびにこの遺伝子の少なくとも2 0アミノ酸の抗原性フラグメントおよび/または生物学的に活性なフラグメントを 含む。これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグ メントもまた好ましい。 この遺伝子は、アネルギー性T細胞において主に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ル中に存在する組織または細胞型の示差的同定のため、ならびに疾患および状態 (免疫系疾患および代謝関連疾患を含むが、それらに限定されない)の診断のた めの試薬として有用である。同様に、ポリペプチドおよびこれらのポリペプチド に対して指向される抗体は、組織または細胞型の示差的同定のための免疫学的プ ローブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞、特に、免疫系の多数 の障害について、この遺伝子の有意により高いかまたはより低いレベルの発現は 、このような障害を有する個体から採取した、特定の組織(例えば、ガン組織お よび創傷組織)、または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、もしくは髄液) 、または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、標準的な遺伝子発現レベル、 すなわち、この障害を有さない個体由来の健常な組織または体液における発現レ ベルとの比較で、日常的に検出され得る。 組織分布によって、この遺伝子に対応するタンパク質産物またはRNAは、免疫 系および代謝の疾患または状態(これは、テイサックス病、フェニルケト尿症、 ガラクトース血症、種々のポルフィリン症、およびフルラー症候群を含む)の処 置または診断について有用であることが示唆される。 遺伝子番号157によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、哺乳動物発生に重要であるコラーゲンと配列相同性 を共有する。この遺伝子はまた、bc1-2との配列相同性も示す(受託番号第P9098 8を参照のこと)。好ましいポリペプチドフラグメントは、アミノ酸配列: を含む。このポ リペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチド配列もまた好ましい。 この遺伝子は、HL-60組織培養細胞において主に発現され、そしてより少ない 程度で肝臓、胸部、および子宮に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の示差的な同定のため、ならびに疾患および状態 (免疫疾患、遺伝性障害(免疫分子のMHCクラスを含む)、ならびに発生障害お よび生殖障害を含むがこれらに限定されない)の診断のための試薬として有用で ある。同様に、ポリペプチド、およびこれらのポリペプチドを指向する抗体は、 組織または細胞型の示差的な同定のための免疫学的なプローブを提供する点にお いて有用である。上記の組織または細胞(特に、免疫系および生殖系)の多数の 障害について、有意により高いかまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は 、このような障害を有する個体から採取される特定の組織(例えば、ガン組織お よび創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、骨髄液、または髄液)ま たは別の組織もしくは細胞サンプルにおいて標準的な遺伝子発現レベル(すなわ ち、障害を有さない個体からの健常組織または体液における発現レベル)に関し て、日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、配列番号390において、残 基:Ser-39〜Gly-46、Leu-49〜Ala-62として示される配列を含むエピトープを含 む。 組織分布およびコラーゲンに対する相同性によって、この遺伝子に対応するポ リヌクレオチドおよびポリペプチドが、遺伝性MHC障害および特定の自己免疫障 害(これは、慢性関節リウマチ、狼瘡、強皮症、および皮膚筋炎を含む)ならび に多くの生殖器障害(これは、子宮ガンおよび乳ガンを含む)の診断および処置 に有用であることが示唆される。 遺伝子番号158によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、脳の扁桃領域で主に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の示差的な同定のため、ならびに疾患および状態 (種々の脳障害、特に、感情および個性をもたらす障害を含むがこれらに限定さ れない)の診断のための試薬として有用である。同様にポリペプチド、およびこ れらのポリペプチドを指向する抗体は、組織または細胞型の示差的な同定のため の免疫学的なプローブを提供する点において有用である。上記の組織または細胞 (特に、脳および中枢神経系)の多数の障害について、有意により高いかまたは より低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取 される特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血 清、血漿、尿、骨髄液、または髄液)または別の組織もしくは細胞サンプルにお いて標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健常組織 または体液における発現レベル)に関して、日常的に検出され得る。 組織分布によって、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチ ドが、種々の脳障害(特に、双極性障害、単極性抑鬱、および痴呆の処置および /または診断に有用であることが示唆される。 遺伝子番号159によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、脳、平滑筋、腎臓、唾液腺、およびT細胞を含む種々の組織お よび細胞型において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の示差的な同定のため、ならびに疾患および状態 (種々の器官(脳、平滑筋、腎臓、唾液腺、およびT細胞を含む)のガンならび に心臓血管障害を含むがこれらに限定されない)の診断のための試薬として有用 である。同様に、ポリペプチド、およびこれらのポリペプチドを指向する抗体は 、組織または細胞型の示差的な同定のための免疫学的なプローブを提供する点に おいて有用である。上記の組織または細胞(特に、中枢神経系、泌尿器系、唾液 系、消化器系、および免疫系)の多数の障害について、有意により高いかまたは より低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取 される特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血 清、血漿、尿、骨髄液、または髄液)または、別の組織もしくは細胞サンプルに おいて標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健常組 織または体液における発現レベル)に関して、、日常的に検出され得る。 脳、平滑筋およびT細胞における組織分布によって、この遺伝子に対応するポ リヌクレオチドおよびポリペプチドが、種々の神経障害および心臓血管障害(上 記の組織内のガンには限定されない)の診断に有用であることが示唆される。さ らに、遺伝子産物は、ガンの免疫療法における標的として使用され得る。この遺 伝子がリンパ起源の細胞において発現されるので、天然の遺伝子産物は、免疫機 能に関与し得る。従って、関節炎、喘息、免疫不全疾患(例えば、AIDS)および 白血病を含む免疫障害についての薬剤として使用され得る。 遺伝子番号160によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、細胞相互作用、細胞外マトリクス形成において重要 であると考えられるコラーゲンとの配列相同性を共有し、そして自己免疫障害に おける同一性決定因子であることが見いだされている。さらに、この遺伝子は、 酵母タンパク質Slslp(これは、液胞成分であり、酵母Yarrowia lipolyticaにお けるタンパク質転移過程に関与している)と配列相同性を示している(受託番号 1052828号を参照のこと;J.Biol.Chem.271、11668〜11675(1996)もまた参照の こと)。マウスとは、この同じ領域が、キネシンの重鎖と配列相同性を示す。( 受託番号第2062607号を参照のこと。)近年、キネシンの重鎖の抑制が、マウス β細胞の初代培養物からのインスリン分泌を阻害することが示された。(Endocr inology 138(5)、1979-1988(1997)を参照のこと。)さらに、キネシンは、 薬物耐性および細胞不死化と関連することが見い出された。(468355を参照のこ と)。従って、この遺伝子はまた、遺伝子抑制エレメントとして作用するようで ある。 この遺伝子は、大網において主に発現され、そして種々の器官および細胞型( これは、胆嚢、支質骨髄細胞、リンパ節、肝臓、精巣、下垂体および胸腺を含む )においてより低い程度に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の示差的な同定のため、ならびに疾患および状態 (内分泌系、胃腸系および免疫系(自己免疫障害ならびに種々の器官および細胞 型におけるガンを含む)の障害を含むがこれらに限定されない)の診断のための 試薬として有用である。同様に、ポリペプチド、およびこれらのポリペプチドを 指向する抗体は、組織または細胞型の示差的な同定のための免疫学的なプローブ を提供する点において有用である。上記の組織または細胞(特に免疫系および胃 腸系)の多数の障害について、有意により高いかまたはより低いレベルでのこの 遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取される特定の組織(例え ば、ガンおよび創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、骨髄液、また は髄液)または、別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、標準的な遺伝子発現 レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液における発現 レベル)に関して、日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、配列番号39 3において、残基:Asn-27〜Leu-47、Gln-81〜Lys-88、Asp-93〜Lys-102、Asn-10 7〜Leu-116、Met-129〜Glu-141、Glu-150〜Asp-157、Lys-176〜Glu-185、Glu-33 3〜Tyr-349、Cys-393〜Leu-403、Gln-423〜Gly-429として示される配列を含むエ ピトープを含む。 種々の内分泌組織および免疫組織における組織分布およびコラーゲン保存モチ ーフに対するに対する相同性によって、この遺伝子に対応するポリヌクレオチド およびポリペプチドが、慢性関節リウマチ、全身エリテマトーデス、強皮症、皮 膚筋炎を含むがこれらに限定されない種々の自己免疫障害の診断について有用で あることが示唆される。この遺伝子は、リンパ起源の細胞において発現されるの で、天然の遺伝子産物は、免疫機能に関与し得る。したがって、これは、関節炎 、 喘息、免疫不全疾患(例えば、AIDSを含む)および白血病を含む免疫障害につい ての薬剤として使用され得る。 遺伝子番号161によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、メタロプロテイナーゼ2の組織インヒビターと相同性を有する 。このようなインヒビターは、コラゲナーゼのようなメタロプロテインの適正な 調節に重要である(受託番号P16368号を参照のこと)。さらに、この遺伝子は、 第17染色体にマッピングされる。従って、これは、第17染色体についての連 鎖解析においてマーカーとして使用され得る(受託番号P16368号を参照のこと) 。 この遺伝子は、種々の型のガン(破骨細胞腫、軟骨肉腫、および横紋筋肉腫を 含む)において主に発現され、そしていくつかの非悪性組織(滑膜、扁桃、精巣 、胎盤を含む)においてより低い程度に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の示差的な同定のため、ならびに疾患および状態 (種々の型のガン、特に骨および軟骨のガン、ならびに種々の自己免疫障害を含 むがこれらに限定されない)の診断のための試薬として有用である。同様に、ポ リペプチド、およびこれらのポリペプチドを指向する抗体は、組織または細胞型 の示差的な同定のための免疫学的なプローブを提供する点において有用である。 上記の組織または細胞(特に骨格筋系)の多数の障害について、有意により高い かまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体 から採取される特定の組織(例えば、ガンおよび創傷組織)または体液(例えば 、血清、血漿、尿、骨髄液、または髄液)または、別の組織もしくは細胞サンプ ルにおいて標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健 常組織または体液における発現レベル)に関して、日常的に検出され得る。 種々のガンにおける組織分布およびコラゲナーゼインヒビターとの配列相同性 によって、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、慢性 関節リウマチ、狼瘡、強皮症、および皮膚筋炎のような種々の自己免疫障害の検 出に有用であることが示唆される。従って、これはまた、関節炎、喘息、免疫不 全疾患(例えば、AIDSを含む)および白血病を含む免疫障害についての薬剤とし て使用され得る。 遺伝子番号162によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、ミトコンドリアATP6遺伝子と相同である。従って、この遺伝子 ファミリーのホモログであるようである(受託番号第X76197号を参照のこと)。 この遺伝子は、脳組織において主に発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の示差的な同定のため、ならびに疾患および状態 (種々の脳障害(ダウン症候群、抑鬱、精神分裂病、および癲癇を含む)を含む がこれらに限定されない)の診断のための試薬として有用である。同様に、ポリ ペプチド、およびこれらのポリペプチドを指向する抗体は、組織または細胞型の 示差的な同定のための免疫学的なプローブを提供する点において有用である。上 記の組織または細胞(特に、中枢神経系)の多数の障害について、有意により高 いかまたはより低いレベルでのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個 体から採取される特定の組織(例えば、ガンおよび創傷組織)または体液(例え ば、血清、血漿、尿、骨髄液、または髄液)または、別の組織もしくは細胞サン プルにおいて標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体からの 健常組織または体液における発現レベル)に関して、日常的に検出され得る。 脳組織における組織分布によって、この遺伝子が、脳腫瘍を含むがこれに限定 されない種々の神経障害の診断に有用であることが示唆される。さらに、遺伝子 産物は、脳における腫瘍の免疫療法における標的として、ならびに肥満およびテ イサックス病、フェニルケトン尿症、およびフルラー症候群のような代謝障害の 診断について使用され得る。 遺伝子番号163によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、胎盤、好中球、および毛細血管内皮細胞において発現さ れ、そしてより少ない量では脳、膵臓、脾臓、胸腺、および骨を含む複数の組織 において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ル中に存在する組織または細胞型の差次的な同定のための、ならびに疾患および 状態(好中球減少および他の免疫系の疾患を含むが、これらに限定されない)の 診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向され るポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的な同定のための免疫学 的プローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に免 疫系)の多数の障害について、標準的な遺伝子レベル(すなわち、障害を有さな い個体からの健康な組織または体液における発現レベル)と比較した場合、有意 により高いか、またはより低いレベルでのこの遺伝子の発現が、特定の組織(例 えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液 、または髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組織も しくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。 胎盤における組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリ ペプチドが、種々の女性の生殖障害の診断に有用であることを示唆する。さらに 、遺伝子産物は、種々のガンの免疫治療における標的として使用され得る。遺伝 子はリンパ系および内分泌起源のいくつかの細胞において発現されるので、天然 の遺伝子産物は、それぞれ、免疫機能および代謝調節に関与し得る。それゆえ、 それはまた、関節炎、喘息、免疫不全障害(例えば、AIDS)および白血病を含む 免疫学的な障害についての薬剤として使用され得る。 遺伝子番号164によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、好中球、単球、骨髄、および胎児肝臓において発現され る。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の差示的な同定のため、ならびに疾患および状態 (免疫系障害(狼瘡などの自己免疫障害を含むが、これらに限定されない)およ び免疫不全障害を含むが、これらに限定されない)の診断のための試薬として有 用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体 は、組織または細胞型の差示的な同定のための免疫学的なプローブを提供するこ とにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に免疫系)の多数の障害につ いて、標準的な遺伝子レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健康な組織 または体液における発現レベル)と比較した場合、有意により高いか、またはよ り低いレベルでのこの遺伝子の発現が、特定の組織(例えば、ガン組織および創 傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、または このような障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプルにお いて、日常的に検出され得る。 種々の免疫系組織における組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチ ドおよびポリペプチドが、ホジキンリンパ腫、関節炎、喘息、免疫不全疾患(例 えば、AIDS)、および白血病のような種々の免疫学的障害の診断に有用であるこ とを示唆する。 遺伝子番号165によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子翻訳産物は、ジストロフィン(これは、DucheneおよびBecker筋ジ ストロフィーの両方において欠損性であると考えられる)と配列相同性を共有す る。好ましいポリペプチドフラグメントは、以下のアミノ酸配列を含む:。これらのポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメン トもまた好ましい。さらに、この遺伝子マップは第6染色体に対してであり、そ れゆえ従って、第6染色体についてのリンケージ分析におけるマーカーとして使 用され得る(登録番号N62896を参照のこと)。 この遺伝子は、心臓、腎臓、および脳を含む多くの組織において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の差示的な同定のため、ならびに疾患および状態 (筋ジストロフィーおよび心血管疾患のような筋骨格の障害を含むが、これらに 限定されない)の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペ プチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的な同 定のための免疫学的なプローブを提供することにおいて有用である。上記の組織 または細胞(特に筋組織)の多数の障害について、標準的な遺伝子レベル(すな わち、障害を有さない個体からの健康な組織または体液における発現レベル)と 比較した場合、有意により高いか、またはより低いレベルでのこの遺伝子の発現 が、特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血 清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害を有する個体から採 取された別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。 組織分布およびジストロフィンに対する相同性は、この遺伝子に対応するポリ ヌクレオチドおよびポリペプチドが、筋ジストロフィーおよび他の障害の診断お よび処置に有用であることを示唆する。 遺伝子番号166によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、ヒト小脳において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の差示的な同定のため、ならびに疾患および状態 (中枢神経系の障害(アルツハイマー病、パーキンソン病、ALS、および精神病 )を含むが、これらに限定されない)の診断のための試薬として有用である。 同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織ま たは細胞型の差示的な同定のための免疫学的なプローブを提供することにおいて 有用である。上記の組織または細胞(特に中枢神経系)の多数の障害について、 標準的な遺伝子レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健康な組織または 体液における発現レベル)と比較した場合、有意により高いか、またはより低い レベルでのこの遺伝子の発現が、特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織 )もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのよ うな障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、 日常的に検出され得る。好ましいエピトープには、配列番号399の残基Pro-20〜G ly-26、Leu-37〜Pro-42、His-57〜Gly-63に示される配列を含むものが含まれる 。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、中枢神経系の障害の処置/診断 に有用であり、そして神経変性疾患の進行を遅めることによって神経細胞の生存 を保護または増強し得ることを示唆する。 遺伝子番号167によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子によってコードされる好ましいポリペプチドは、以下のアミノ酸配 列を含む:MKLLICGNYLAPSHSESSRRCCLLCFYPLCLEINFGMKVFLSMPFLVLFQSLIQED(配列 番号731)。このようなポリペプチドをコードするポリヌクレオチドもまた提供 される。この遺伝子は、第15染色体に存在すると考えられている。従って、この 遺伝子由来のポリヌクレオチドは、第15染色体マーカーとしてリンケージ分析に おいて有用である。 この遺伝子は、主に、ヒト精巣ガンにおいて発現され、より少ない量で正常な ヒト精巣において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の差示的な同定のため、ならびに疾患および状態 (精巣の疾患(特にガン)および他の生殖障害を含むが、これらに限定されない )の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向 されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的な同定のための免 疫学的なプローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞 (特に男性の生殖組織)の多数の障害について、標準的な遺伝子レベル(すなわ ち、障害を有さない個体からの健康な組織または体液における発現レベル)と比 較した場合、有意により高いか、またはより低いレベルでのこの遺伝子の発現が 、特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清 、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取 された別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、ガンを含む精巣の病気の処置/ 診断に有用であることを示唆する。 遺伝子番号168によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、胎児肝臓において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の差示的な同定のため、ならびに疾患および状態 (造血発達に影響を及ぼす状態および代謝性疾患を含むが、これらに限定されな い)の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指 向されるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的な同定のための 免疫学的なプローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞 (特に肝臓系および胎児造血系)の多数の障害について、標準的な遺伝子発現レ ベル(すなわち、障害を有さない個体からの健康な組織または体液における発現 レベル)と比較した場合、有意により高いか、またはより低いレベルでのこの遺 伝子の発現が、特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液( 例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害を有する 個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され 得る。好ましいエピトープは、配列番号401の残基His-7〜Trp-17、Leu-19〜Lys- 27、Pro-33〜Gly-44、Lys-68〜Gly-74、Lys-85〜Cys-95に示される配列を含む。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、肝臓の発達および造血系の疾患 の処置/診断に有用であり、造血肝細胞に対する成長文化因子として働くことを 示唆する。 遺伝子番号169によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子によってコードされるポリペプチドは、膜結合レセプターであると 考えられている。この細胞外ドメインは、以下のアミノ酸配列から成ると予期さ れる: 従って、この遺伝子によってコードされる好ましいポリペプチドは、上に示され るような細胞外ドメインを含む。しかし、N末端からの最初のシステインおよび C末端の最初のシステインまでの、細胞外ドメインのいずれかの末端の欠失が、 全長細胞外ドメインの生物学的機能を保持することが予期される。なぜなら、シ ステインは、二次構造を分子に提供することを担うと考えられるからである。従 って、細胞外ドメインのいずれかの末端(または両方の末端)からの1つ以上の アミノ酸の欠失が意図される。当然、システインを含むさらなる欠失もまた、こ のようなポリペプチドが免疫学的特性(例えば、惹起する能力および免疫応答) を有することが予期される場合に有用であることが意図される。上記のポリペプ チドの全てをコードするポリヌクレオチドが提供される。 この遺伝子は、主に、ヒト骨巨細胞腫において発現され、より少ない量で海馬 および軟骨肉腫において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の差示的な同定のため、ならびに疾患および状態 (ガン(特に骨および結合組織のガン)を含むが、これらに限定されない)の診 断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向される ポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的な同定のための免疫学的 なプローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に骨 格系)の多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有 さない個体からの健康な組織または体液における発現レベル)と比較した場合、 有意により高いか、またはより低いレベルでのこの遺伝子の発現が、特定の組織 (例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、 滑液、または髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組 織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。好ましいエピトープ は、配列番号402の残基Met-1〜Cys-6、Ala-41〜Tyr-49、Lys-76〜Lys-84に示さ れる配列を含むものを含む。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、骨および結合組織のガンの診断 に有用であり、そして骨または結合組織成長に関与する細胞の成長因子として作 用し得ることを示唆する。 遺伝子番号170によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子によってコードされる好ましいポリペプチドは、以下のアミノ酸配 列を含む: NSVPNLQTLAVLTEAIGPEPAIPRXPREPPVATSTPATPSAGPQPLPTGTVLVPGGPAPPCLGEAWALLLPP CRPSLTSCFWSPRPSPWKETGV(配列番号733)。このようなポリペプチドをコードす るポリヌクレオチドが、本明細書中に提供される。 この遺伝子は、主に、造血前駆細胞において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の差示的な同定のため、ならびに疾患および状態 (ガンおよび自己免疫障害を含む血液の疾患を含むが、これらに限定されない) の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向さ れるポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的な同定のための免疫 学的なプローブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特 に血液/循環系)の多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち 、障害を有さない個体からの健康な組織または体液における発現レベル)と比較 した場合、有意により高いか、またはより低いレベルでのこの遺伝子の発現が、 特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、 血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取さ れた別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。好ましい エピトープは、配列番号403の残基Gln-4〜His-10、Pro-25〜His-32に示される配 列 を含むものを含む。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、造血細胞の増殖分化に関与する 疾患の診断に有用であることを示唆する。 遺伝子番号171によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子によってコードされる好ましいポリペプチドは、以下のアミノ酸配 列を含む:ALQLAFYPDAVEEWLEENVHPSLQRLQXLLQDLSEVSAPP(配列番号734);およ び/またはCHPPALAGTLLRTPEGRAHARGLLLEAGGA(配列番号735)。このようなポリペ プチドをコードするポリヌクレオチドもまた提供される。この遺伝子のタンパク 質産物は、メタロチオネインと相同性を共有する。従って、この遺伝子によって コードされるポリペプチドはメタロチオネイン活性を有することが予期される。 このような活性は当該分野は公知であり、そして本明細書中の他の場所に記載さ れる。 この遺伝子は、主に、腎皮質において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の差示的な同定のため、ならびに疾患および状態 (ガンおよび腎不全を含む腎臓病を含むが、これらに限定されない)の診断のた めの試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペ プチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的な同定のための免疫学的なプロ ーブを提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に腎臓系) の多数の障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない 個体からの健康な組織または体液における発現レベル)と比較した場合、有意に より高いか、またはより低いレベルでのこの遺伝子の発現が、特定の組織(例え ば、ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、 または髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組織もし くは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、配 列番号404の残基Ser-47〜Gln-52に示される配列を含むものを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 腎不全を含む腎臓の疾患の処置/診断に有用であることを示唆する。 遺伝子番号172によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、12週齢の初期ヒトにおいて発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の差示的な同定のため、ならびに疾患および状態 (発達異常を含むが、これらに限定されない)の診断のための試薬として有用で ある。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、 組織または細胞型の差示的な同定のための免疫学的なプローブを提供することに おいて有用である。上記の組織または細胞(特に発達している胚)の多数の障害 について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健 康な組織または体液における発現レベル)と比較した場合、有意により高いか、 またはより低いレベルでのこの遺伝子の発現が、特定の組織(例えば、ガン組織 および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液) 、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サン プルにおいて、日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、配列番号405の 残基Gln-31〜Thr-43、Gly-51〜Ser-58、Pro-65〜Pro-72に示される配列を含むも のを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 胎児組織での発達問題の処置/診断に有用であることを示唆する。この遺伝子は 、初期(特に造血、心血管、および神経発達)における生命器官発達に関与し得 る。遺伝子番号173によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、トランスゴルジネットワーク(TGN)の細胞に主に 局在することが知られている内在性膜タンパク質であるTGN38と配列相同性を共 有する。 この遺伝子は、主に発達している胚において発現され、より少ない量でリンパ 腫、子宮内膜、前立腺(protate)、および結腸を含むガン組織において発現さ れる。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の差示的な同定のため、ならびに疾患および状態 (発達異常およびガンを含むが、これらに限定されない)の診断のための試薬と して有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドおよ び抗体は、組織または細胞型の差示的な同定のための免疫学的なプローブを提供 することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に発達している胎児) の多数の障害について、標準的な遺伝子レベル(すなわち、障害を有さない個体 からの健康な組織または体液における発現レベル)と比較した場合、有意により 高いか、またはより低いレベルでのこの遺伝子の発現が、特定の組織(例えば、 ガン組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、また は髄液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組織もしくは 細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、配列番 号406の残基His-65〜Ser-72、Pro-82〜Gly-91、Pro-98〜Glu-118、Ser-126〜Gly -166、Pro-180〜Asp-188、Tyr-209〜Lys-214、Gln-220〜Leu-228に示される配列 を含むものを含む。 組織分布および内在性膜タンパク質に対する相同性は、ポリヌクレオチドおよ びこの遺伝子に対応するポリペプチドが、異常(aberrant)発現が異常性に関連 する場合、ガンおよび発達異常の診断に有用であることを示唆する。 遺伝子番号174によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、sec63の対立遺伝子であるE.coliからのdnaJ心臓シ ョックタンパク質と配列相同性を共有し、この遺伝子は酵母において小胞体を介 して発生期分泌タンパク質の通過に影響を及ぼす。 この遺伝子は、主に、ホジキンリンパ腫において発現され、より少ない量で精 巣において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の差示的な同定のため、ならびに疾患および状態 (ガンを含むが、これらに限定されない)の診断のための試薬として有用である 。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、組織 または細胞型の差示的な同定のための免疫学的なプローブを提供することにおい て 有用である。上記の組織または細胞(特に免疫系)の多数の障害について、標準 的な遺伝子レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健康な組織または体液 における発現レベル)と比較した場合、有意により高いか、またはより低いレベ ルでのこの遺伝子の発現が、特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)も しくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、またはこのような 障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常 的に検出され得る。好ましいエピトープは、配列番号407の残基Thr-13〜Trp-21 、Arg-74〜Asp-81に示される配列を含むものを含む。 組織分布およびdnaJへの相同性は、ポリヌクレオチドおよびこの遺伝子に対応 するポリペプチドがホジキンリンパ腫を含むガンの診断に有用であることを示唆 する。 遺伝子番号175によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、内皮細胞において発現され、より少ない量で骨髄幹細胞 において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の差示的な同定のため、ならびに疾患および状態 (血管形成異常(糖尿病網膜症、筋変性、および動脈硬化およびガンを含む他の 疾患を含む)を含む疾患を含むが、これらに限定されない)の診断のための試薬 として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドお よび抗体は、組織または細胞型の差示的な同定のための免疫学的なプローブを提 供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に血管系)の多数の 障害について、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体から の健康な組織または体液における発現レベル)と比較した場合、有意により高い か、またはより低いレベルでのこの遺伝子の発現が、特定の組織(例えば、ガン 組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄 液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞 サンプルにおいて、日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質産物が、血管形成における増加および減 少が創傷治癒プロセスの指標および因子である疾患の処置に有用であることを示 唆する。 遺伝子番号176によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、細胞外シグナルに対する、cAMPおよびタンパク質キ ナーゼCによって媒介される応答を調節することによって細胞(特に乳房)にお ける塩化物伝導性を制御するのに重要であると考えられるMAT8(マウス)と相同 性を共有する。 この遺伝子は、主に、羊膜細胞および造血細胞(マクロファージ、好中球、T 細胞、TNF誘導性細胞大動脈内皮を含む)において発現され、より少ない量で精 巣、TNF誘導性上皮細胞および平滑筋において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の差示的な同定のため、ならびに疾患および状態 (T細胞、マクロファージ、および/または好中球(特にTNFを含む)、またガン によって媒介される免疫応答を含むが、これらに限定されない)の診断のための 試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチ ドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的な同定のための免疫学的なプローブ を提供することにおいて有用である。上記の組織または細胞(特に免疫系)の多 数の障害について、標準的な遺伝子レベル(すなわち、障害を有さない個体から の健康な組織または体液における発現レベル)と比較した場合、有意により高い か、またはより低いレベルでのこの遺伝子の発現が、特定の組織(例えば、ガン 組織および創傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄 液)、またはこのような障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞 サンプルにおいて、日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、配列番号40 9の残基Thr-19〜Ala-33、Leu-54〜Asp-82、Pro-89〜Ala97、Pro-100〜Lys125、S er-127〜Phe-135、Gly-164〜Leu-169、Cys-173〜Arg-178に示される配列を含む ものを含む。 組織分布およびmat-8への相同性は、ポリヌクレオチドおよびこの遺伝子に対 応するポリペプチドが、TNFのようなサイトカインに対する炎症応答の調節、な らびにこのような炎症の持続および/または重篤度の調節に有用であることを示 唆する。ポリヌクレオチドおよびこの遺伝子由来のポリペプチドは、癌の診断お よび処置に有用であると考えられる。 遺伝子番号177によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に、内皮細胞において発現される。 それゆえ、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプ ルに存在する組織または細胞型の差示的な同定のため、ならびに疾患および状態 (血管再狭窄を含むが、これに限定されない)の診断のための試薬として有用で ある。同様に、これらのポリペプチドに指向されるポリペプチドおよび抗体は、 組織または細胞型の差示的な同定のための免疫学的なプローブを提供することに おいて有用である。上記の組織または細胞(特に血管系)の多数の障害について 、標準的な遺伝子発現レベル(すなわち、障害を有さない個体からの健康な組織 または体液における発現レベル)と比較した場合、有意により高いか、またはよ り低いレベルでのこの遺伝子の発現が、特定の組織(例えば、ガン組織および創 傷組織)もしくは体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)、または このような障害を有する個体から採取された別の組織もしくは細胞サンプルにお いて、日常的に検出され得る。 組織分布は、ポリヌクレオチドおよびこの遺伝子に対応するポリペプチドが、 血管形成の後の血管再狭窄などの損傷に対する血管応答に関連する疾患の処置に 有用であることを示唆する。 遺伝子番号178によってコードされるタンパク質の特徴 本発明の1つの実施態様は、以下を包含する: この遺伝子は、主に精巣上体炎(epidydimus)および子宮内膜腫瘍において、 ならびにより低い程度でT細胞リンパ腫および大腸ガン由来の細胞系統において 発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、精巣および子宮 内膜細胞を含む生殖器官の腫瘍を含むがこれらに限定されない、疾患および状態 を診断するための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対す るポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的 プローブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に 生殖系について、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体か らの健常組織または体液中の発現レベルと比較して、有意により高いまたはより 低いレベルのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取した特 定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿 、尿、滑液、または髄液)または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常 的に検出され得る。好ましいエピトープとしては、残基:Ser-67〜Lys-72、Val- 87〜Leu-93、Tyr-128〜Pro-141、Asp-204〜Gly-210として、配列番号411に示さ れる配列を含むものが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質生成物が、生殖系の子宮内膜または上皮 腫瘍の腫瘍を処置するのに有用であることを示す。 遺伝子番号179によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子によりコードされる好ましいポリペプチドは、以下のアミノ酸配列 を含む: この遺伝子の翻訳産物は、ニューロプシン(neuropsin)(これは脳における細 胞外シグナル伝達経路を調節するのに重要であると考えられている新規のセリン プロテアーゼである)と配列相同性を共有する。他のセリンプロテアーゼとの構 造的類似性のために、この遺伝子のタンパク質生成物は、当該分野で公知かつ本 明細書中の他の場所に記載される方法によりアッセイされ得るセリンプロテアー ゼ活性を有することが予想される。 この遺伝子は主に子宮内膜腫瘍において、ならびにより低い程度で大腸ガン、 良性の肥大性前立腺および胸腺において、発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、子宮内膜または 大腸のガンおよび良性の前立腺の肥大を含むがこれらに限定されない、疾患およ び状態を診断するための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチド に対するポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免 疫学的プローブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害 、特に尿生殖体系または生殖系について、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち 、 障害を有さない個体からの健常組織または体液中の発現レベルと比較して、有意 により高いまたはより低いレベルのこの遺伝子の発現は、このような障害を有す る個体から採取した特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液 (例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)または別の組織もしくは細胞サ ンプルにおいて、日常的に検出され得る。好ましいエピトープとしては、残基: Gly-12〜Ser-22、Pro-34〜Ser-53として、配列番号412に示される配列を含むも のが挙げられる。 組織分布およびセリンプロテアーゼとの相同性は、この遺伝子に対応するポリ ヌクレオチドおよびポリペプチドが子宮内膜または大腸のガンおよび前立腺の肥 大のような過剰増殖性障害を診断または処置するのに有用であることを示す。 遺伝子番号180によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子によってコードされる好ましいポリペプチドは、以下のアミノ酸配 列を含む: このようなポリペプチドをコードするポリヌクレオチドもまた提供される。 この遺伝子は主に胎児の脳において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、CNSにおける幹 細胞を同定および増殖させることを包含するが、これらに限定されない、疾患お よび状態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチド に対するポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免 疫学的プローブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害 、特に神経系について、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さない 個体からの健常組織または体液中の発現レベルと比較して、有意により高いまた はより低いレベルのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取 した特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清 、血漿、尿、滑液、または髄液)または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて 、 日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質生成物が中枢神経系における(または中 枢神経系の)幹細胞集団を検出および増殖させるために有用であることを示す。 遺伝子番号181によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は主に初期段階のヒトの脳および間質細胞株において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、CNSの発達上の 異常を含むがこれらに限定されない、疾患および状態の診断のための試薬として 有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび抗体は 、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供するのに有用 である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に中枢神経系について、標準的 な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液 中の発現レベルと比較して、有意により高いまたはより低いレベルのこの遺伝子 の発現は、このような障害を有する個体から採取した特定の組織(例えば、ガン 組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液 )または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。好ま しいエピトープとしては、残基:Gln-42〜Gln-47、Gln-54〜Pro-60として、配列 番号414に示される配列を含むものが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質生成物が中枢神経系の発達に役割を果た すことを示す。それゆえ、この遺伝子およびこの産物は、中枢神経系の発達上の 異常の診断または処置のために有用である。 遺伝子番号182によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子によりコードされる好ましいポリペプチドは、以下のアミノ酸配列 を含む: これらのポリペプチドは、種々のTGF-βファミリーメンバーに構造的に類似する 。従って、このポリペプチドは細胞の成長および増殖の調節において種々の活性 を有することが予想される。 この遺伝子は、主に骨巨細胞腫、微小血管内皮および骨髄由来細胞株において 発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、特に、幹細胞の 異常増殖を包含する血液性疾患を含むがこれらに限定されない、疾患および状態 の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対する ポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プ ローブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に免 疫系について、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体から の健常組織または体液中の発現レベルと比較して、有意により高いまたはより低 いレベルのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取した特定 の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、 尿、滑液、または髄液)または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的 に検出され得る。好ましいエピトープとしては、残基:Ser-33〜Ala-39として、 配列番号415に示される配列を含むものが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子のタンパク質生成物が免疫系の前駆体の疾患の処置に 有用であることを示す。適用には、前駆細胞のインビボの増殖、前駆細胞のエキ ソビボ増殖、またはリンパ腫のような循環系の腫瘍の処置が含まれる。 遺伝子番号183によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は第17染色体にマップされ、それゆえ本発明のポリヌクレオチドは 連鎖分析において第17染色体についてのマーカーとして使用され得る。特定の実 施態様においては、本発明のポリペプチドは以下の配列を含む: さらなる特定の実施態様において、本発明のポリペプチドは以下の配列を含む: これらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチドもまた、本発明により包含 される。 この遺伝子は、主に胆嚢、精巣および胎児の脳において、そしてより低い程度 でいくつかの腫瘍および胎児組織において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、ガンのような増 殖関連疾患を含むがこれらに限定されない、疾患および状態の診断のための試薬 として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび 抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供するの に有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に精巣、胆嚢および胎児 の脳について、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体から の健常組織または体液中の発現レベルと比較して、有意により高いまたはより低 いレベルのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取した特定 の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、 尿、滑液、または髄液)または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的 に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドがガ ンのような増殖関連疾患の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号184によりコードされるタンパク質の特徴 特定の実施態様において、本発明のポリペプチドは、以下の配列を含む:SLCC PEGAEGC(配列番号:762)および/またはQLKKTHYDRPCP(配列番号:763)。これら のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドもまた、本発明に包含される。 この遺伝子は、主に間質細胞、扁桃および神経膠芽腫細胞において、およびよ り低い程度で他のいくつかの組織において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、免疫障害および 炎症性障害ならびに神経膠芽腫を含むがこれらに限定されない、疾患および状態 の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対する ポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プ ローブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に間 質細胞、扁桃および神経膠芽腫について、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち 、障害を有さない個体からの健常組織または体液中の発現レベルと比較して、有 意により高いまたはより低いレベルのこの遺伝子の発現は、このような障害を有 する個体から採取した特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体 液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)または別の組織もしくは細胞 サンプルにおいて、日常的に検出され得る。さらに、この遺伝子の生成物は膵臓 細胞のβ細胞への分化を調節すると考えられる。従って、本発明のポリヌクレオ チドおよびポリペプチドは、インシュリン依存性糖尿病および、関連状態(例え ば、膵臓低機能症)の処置ならびに予防そして未分化型の膵臓ガンの処置に有用 である。好ましいエピトープとしては、残基:Pro-27〜Ala-32として配列番号41 7に示される配列を含むものが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 免疫障害および炎症性障害ならびに神経膠芽腫の診断および処置に有用であるこ とを示す。 遺伝子番号185によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に肝細胞ガンにおいて、ならびにより低い程度で他の組織に おいて発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、肝臓疾患を含む がこれらに限定されない、疾患および状態の診断のための試薬として有用である 。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび抗体は、組織また は細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供するのに有用である。上 記の組織または細胞の多くの障害、特に肝臓について、標準的な遺伝子発現レベ ル、すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液中の発現レベルと 比較して、有意により高いまたはより低いレベルのこの遺伝子の発現は、このよ うな障害を有する個体から採取した特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組 織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)または別の組織 もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。好ましいエピトープと しては、残基:Gly-32〜Lys-39として配列番号418に示される配列を含むものが 挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 肝臓疾患の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号186によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に海馬において、ならびにより低い程度で他の組織において 発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、神経障害を含む がこれらに限定されない、疾患および状態の診断のための試薬として有用である 。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび抗体は、組織また は 細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供するのに有用である。上記 の組織または細胞の多くの障害、特に海馬について、標準的な遺伝子発現レベル 、すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液中の発現レベルと比 較して、有意により高いまたはより低いレベルのこの遺伝子の発現は、このよう な障害を有する個体から採取した特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織 )または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)または別の組織も しくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 神経障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号187によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主に骨ガンおよび海馬において、ならびにより低い程度で骨巨 細胞腫および他の組織において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、骨関連障害およ び神経疾患を含むがこれらに限定されない、疾患および状態の診断のための試薬 として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび 抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供するの に有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に骨、破骨細胞および海 馬について、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体からの 健常組織または体液中の発現レベルと比較して、有意により高いまたはより低い レベルのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取した特定の 組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿 、滑液、または髄液)または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に 検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 骨関連障害および神経疾患の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号188によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は第4染色体にマッピングされ、それゆえ、本発明のポリヌクレオ チドは第4染色体のためのマーカーとして連鎖分析に使用され得る。 この遺伝子は、主に海馬、脊髄および視床下部のような神経組織において、な らびにより低い程度で卵巣のような2、3の他の組織において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、神経疾患を含む がこれらに限定されない、疾患および状態の診断のための試薬として有用である 。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび抗体は、組織また は細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供するのに有用である。上 記の組織または細胞の多くの障害、特に神経組織について、標準的な遺伝子発現 レベル、すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液中の発現レベ ルと比較して、有意により高いまたはより低いレベルのこの遺伝子の発現は、こ のような障害を有する個体から採取した特定の組織(例えば、ガン組織および創 傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)または別の 組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 神経障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号189によりコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は第10染色体にマッピングされ、それゆえ、本発明のポリヌクレオ チドは第10染色体のためのマーカーとして連鎖分析に使用され得る。 この遺伝子は、主に神経組織および免疫組織において、ならびにより低い程度 で皮膚腫瘍、肺などのような、2、3の他の組織において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、神経および免疫 関連障害を含むがこれらに限定されない、疾患および状態の診断のための試薬と して有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび抗 体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供するのに 有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に神経および免疫関連組織 について、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体からの健 常組織または体液中の発現レベルと比較して、有意により高いまたはより低いレ ベルのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取した特定の組 織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、 滑液、または髄液)または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検 出され得る。好ましいエピトープとしては、残基:Pro-19〜Asp-25として配列番 号422に示される配列を含むものが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 神経および免疫関連障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号190によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、前立腺ガンの存在に重要であると考えられるヒト転 移性前立腺ガンの同型接合体欠損領域に位置する遺伝子、ヒトN33と配列相同性 を共有する。特定の実施態様において、本発明のポリペプチドは以下の配列を含 む:これらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチドもまた、本発明により包含 される。 この遺伝子は、主に、乳児副腎前立腺細胞株において、ならびにより低い程度 で肝臓、平滑筋などのような2、3の他の組織において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、前立腺ガンおよ び内分泌障害を含むがこれらに限定されない、疾患および状態の診断のための試 薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよ び抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供する のに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に前立腺および副腎に ついて、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体からの健常 組織または体液中の発現レベルと比較して、有意により高いまたはより低いレベ ルのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取した特定の組織 (例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑 液、または髄液)または別の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出 され得る。好ましいエピトープとしては、残基:Pro-34〜Gly-43、Arg-113〜Pro -120として配列番号423に示される配列を含むものが挙げられる。 組織分布およびN33に対する相同性は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチ ドおよびポリペプチドが、前立腺ガンおよび内分泌障害の診断および処置に有用 であることを示す。 遺伝子番号191によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主にT細胞において、ならびにより低い程度で胎児肺において 発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、免疫障害を含む がこれらに限定されない、疾患および状態の診断のための試薬として有用である 。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび抗体は、組織また は細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供するのに有用である。上 記の組織または細胞の多くの障害、特に免疫について、標準的な遺伝子発現レベ ル、すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液中の発現レベルと 比較して、有意により高いまたはより低いレベルのこの遺伝子の発現は、このよ うな障害を有する個体から採取した特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組 織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)または別の組織 もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。好ましいエピトープと して は、残基:Trp-3〜Phe-9として配列番号424に示される配列を含むものが挙げら れる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 免疫障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号192によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は第6染色体にマッピングされ、それゆえ、本発明のポリヌクレオ チドは第6染色体のためのマーカーとして連鎖分析に使用され得る。神経活性お よびニューロトロフィンは、遺伝子発現を変更することによって、一部でシナプ ス再構築を誘導する。この遺伝子は、海馬遺伝子によりコードされるグリコシル ホスファチジルイノシトール−アンカータンパク質であり、神経活性を所有する と考えられる。この分子は、成体における可塑性に関連する発達中の神経系およ びニューロン構造の分裂後期分化ニューロンにおいて発現されると考えられる。 この遺伝子のメッセージは神経活性により、ならびに活性調節ニューロトロフィ ンであるBDNFおよびNT-3により誘導されると考えられている。この遺伝子の産物 は、一次胚海馬および皮質培養物において軸索の神経突起(outgrowth)および 分枝を刺激し、そして活性誘導神経突起伸長の下流エフェクターとして作用する と考えられている。特定の実施態様において、本発明のポリペプチドは以下の配 列を含む: このポリペプチドをコードするポリヌクレオチドもまた、本発明により包含され る。 この遺伝子は、主にヒト胎盤、子宮内膜腫瘍および中枢神経系(CNS)の組織 において発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、生殖障害、ガン および神経疾患に関するものを包含するがこれらに限定されない、疾患および状 態の診断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対す るポリペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的 プローブを提供するのに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に 生殖および神経障害について、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有 さない個体からの健常組織または体液中の発現レベルと比較して、有意により高 いまたはより低いレベルのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体か ら採取した特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば 、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)または別の組織もしくは細胞サンプルに おいて、日常的に検出され得る。好ましいエピトープとしては、残基:Asp-47〜 Asp-63、His-75〜Tyr-80、Pro-83〜Tyr-89として配列番号425に示される配列が 含むものが挙げられる。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 子宮内膜腫瘍のような生殖障害の診断および処置に有用であることを示す。CNS の組織におけるこの遺伝子の発現およびそのNeuritinに対する強い相同性は、こ の遺伝子からのタンパク質産物もまた、神経障害の処置および診断に、ならびに (例えば、損傷後の)神経組織の再生に使用され得ることを示唆する。 遺伝子番号193によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、発生に重要と考えられるテネイシンの配列と相同性 を共有する。この遺伝子の翻訳産物は、線維芽細胞増殖因子ファミリーのリガン ドであると考えられている。FGFリガンド活性は、当該分野で公知であり、本 明細書中の他のところで開示される公知の方法によってアッセイされ得る。 この遺伝子は、主として子宮内膜腫瘍および他の型の腫瘍で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、ガンを含む(し かしこれらに限定されない)疾患および状態の診断のための試薬として有用であ る。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび抗体は、組織ま たは細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することに有用である 。上記の組織または細胞の多くの障害、特にガン組織について、標準的な遺伝子 発現レベル、すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液中の発現 レベルに対して、有意により高いまたはより低いレベルのこの遺伝子の発現は、 このような障害を有する個体から採取した特定の組織(例えば、ガン組織および 創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)または他 の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。好ましいエピト ープは、残基:Gly-29〜Glu-34、Arg-71〜Arg-76、Thr-176〜Cys-182、Gly-184 〜Glu-199として配列番号426に示される配列を含むエピトープを含む。 組織分布およびテネイシンに対する相同性は、この遺伝子に対応するポリヌク レオチドおよびポリペプチドが、ガンの診断および処置に有用であることを示す 。 遺伝子番号194によってコードされるタンパク質の特徴 特定の実施態様において、本発明のポリペプチドは、以下の配列を含む:MN SAAGFSHLDRRERVLKLGESFEKQPRCASTLC(配列番 号779)。これらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチドはまた、本発明 に含まれる。 この遺伝子は、主としてヒト胎児肺および好中球で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、肺発生および呼 吸障害を含む(しかしこれらに限定されない)疾患および状態の診断のための試 薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよ び抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供する ことに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に呼吸系について、 標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体からの健常組織また は体液中の発現レベルに対して、有意により高いまたはより低いレベルのこの遺 伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取した特定の組織(例えば、 ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または 髄液)または他の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。 胎児肺および好中球における組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオ チドおよびポリペプチドが、肺および免疫関連疾患(例えば、肺ガン、ウイルス 性、真菌性、または細菌性感染(例えば、結核により生じる病変)、炎症(例え ば、肺炎)、代謝性病変など)の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号195によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主として胸部リンパ節で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、免疫障害を含む (しかしこれらに限定されない)疾患および状態の診断のための試薬として有用 である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび抗体は、組 織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することに有用で ある。上記の組織または細胞の多くの障害、特に免疫系について、標準的な遺伝 子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液中の発 現レベルに対して、有意により高いまたはより低いレベルのこの遺伝子の発現は 、このような障害を有する個体から採取した特定の組織(例えば、ガン組織およ び創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)または 他の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 免疫障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号196によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、第5番染色体にマップされ、従って本発明のポリヌクレオチド は、第5番染色体についてのマーカーとして連鎖分析に使用され得る。この遺伝 子の翻訳産物は、リン酸化およびシグナル伝達プロセスに重要であると考えられ るヒトM期リンタンパク質4と配列相同性を共有する。特定の実施態様において 、 本発明のポリペプチドは、以下の配列を含む: これらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチドもまた、本発明に含まれる 。 この遺伝子は、主としてヒト海馬で、およびより少ない程度で、前立腺、ヒト 前頭皮質で、発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、生殖系および神 経系に関連した障害を含む(しかしこれらに限定されない)疾患および状態の診 断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリ ペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プロー ブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に生殖 系および神経系について、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さな い個体からの健常組織または体液中の発現レベルに対して、有意により高いまた はより低いレベルのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取 した特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清 、血漿、尿、滑液、または髄液)または他の組織もしくは細胞サンプルにおいて 、日常的に検出され得る。 組織分布およびヒトM期リンタンパク質4との相同性は、この遺伝子に対応す るポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、生殖系および神経系の傷害の診断お よび処置に有用であることを示す。 遺伝子番号197によってコードされるタンパク質の特徴 特定の実施態様において、本発明のポリペプチドは、以下の配列を含む: これらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチドはまた、本発明に含まれる 。 この遺伝子は、主としてヒト原発性乳ガンで、およびより少ない程度では、ヒ ト成人脾臓、ホジキンリンパ腫I型、唾液腺で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、ガンおよび免疫 障害を含む(しかしこれらに限定されない)疾患および状態の診断のための試薬 として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび 抗体は、組織または細胞型の差示的同定のためめ免疫学的プローブを提供するこ とに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特にガンおよび免疫系に ついて、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体からの健常 組織または体液中の発現レベルに対して、有意により高いまたはより低いレベル のこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取した特定の組織( 例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液 、または髄液)または他の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出さ れ得る。好ましいエピトープは、残基:Ser-126〜Gly-138として配列番号430に 示される配列を含むエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 ガンおよび免疫障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号198によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主として単球で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、血球細胞障害を 含む(しかしこれらに限定されない)疾患および状態の診断のための試薬として 有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび抗体は 、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することに有 用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に免疫系について、標準的な 遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液中 の発現レベルに対して、有意により高いまたはより低いレベルのこの遺伝子の発 現は、このような障害を有する個体から採取した特定の組織(例えば、ガン組織 および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)ま たは他の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 血球細胞障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号199によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主としてヒト卵巣および滑液で、およびより低い程度で、ヒト 8週全胚で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、生殖障害および 発育障害を含む(しかしこれらに限定されない)疾患および状態の診断のための 試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドお よび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供す ることに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に生殖系およびに 発育系ついて、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体から の健常組織または体液中の発現レベルに対して、有意により高いまたはより低い レベルのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取した特定の 組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿 、滑液、または髄液)または他の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に 検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 生殖障害および発育障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号200によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は第8番染色体にマップされる。従って、本発明のポリヌクレオチ ドは、第8番染色体のマーカーとして連鎖分析において使用され得る。この遺伝 子の翻訳産物は、コラーゲンプロリンリッチドメインと限られた配列相同性を共 有する。 この遺伝子は、主としてCNSで発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、神経疾患を含む (しかしこれらに限定されない)疾患および状態の診断のための試薬として有用 である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび抗体は、組 織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することに有用で ある。上記の組織または細胞の多くの障害、特に神経系について、標準的な遺伝 子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液中の発 現レベルに対して、有意により高いまたはより低いレベルのこの遺伝子の発現は 、このような障害を有する個体から採取した特定の組織(例えば、ガン組織およ び創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)または 他の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。好ましいエピ トープは、残基:Pro-35〜Asp-41として配列番号433に示される配列を含むエピ トープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 神経性疾患の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号201によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、哺乳動物ヒトヒストンH1aタンパク質と相同性を 共有する。この遺伝子の1つの実施態様は、以下のアミノ酸配列を含むポリペプ チドフラグメントである: さらなる実施態様は、これらのポリペプチド(受託番号pir|S24278を参照のこ と)フラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメントである。 この遺伝子は、主として好中球で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、免疫障害を含む (しかしこれらに限定されない)疾患および状態の診断のための試薬として有用 である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび抗体は、組 織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することに有用で ある。上記の組織または細胞の多くの障害、特に免疫系について、標準的な遺伝 子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液中の発 現レベルに対して、有意により高いまたはより低いレベルのこの遺伝子の発現は 、このような障害を有する個体から採取した特定の組織(例えば、ガン組織およ び創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)または 他の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 免疫障害の診断および処置に有用であることを示す。この遺伝子はリンパ系起源 の細胞で発現するので、天然の遺伝子産物は、きわめて重大な免疫機能に関与し 得る。従って、この遺伝子はまた、関節炎、喘息、AIDSのような免疫不全疾患、 および白血病を含む免疫障害のための薬剤として使用され得る。 遺伝子番号202によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主として好中球で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、免疫障害を含む (しかしこれらに限定されない)疾患および状態の診断のための試薬として有用 である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチドおよび抗体は、組 織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提供することに有用で ある。上記の組織または細胞の多くの障害、特に免疫系について、標準的な遺伝 子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体からの健常組織または体液中の発 現レベルに対して、有意により高いまたはより低いレベルのこの遺伝子の発現は 、このような障害を有する個体から採取した特定の組織(例えば、ガン組織およ び創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)または 他の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 免疫障害の診断および処置に有用であることを示す。この遺伝子はリンパ系起源 の細胞で発現するので、天然の遺伝子産物は、免疫機能に関与し得る。従って、 この遺伝子はまた、関節炎、喘息、AIDSのような免疫不全疾患、および白血病を 含む免疫障害のための薬剤として使用され得る。 遺伝子番号203によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主として好中球で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、感染障害、免疫 障害およびガンを含む(しかしこれらに限定されない)疾患および状態の診断の ための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプ チドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを 提供することに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に免疫系に ついて、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体からの健常 組織または体液中の発現レベルに対して、有意により高いまたはより低いレベル のこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取した特定の組織( 例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液 、または髄液)または他の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出さ れ得る。好ましいエピトープは、残基:Thr-31〜Lys-36として配列番号436に示 される配列を含むエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 感染障害、免疫障害およびガンの診断および処置に有用であることを示す。この 遺伝子はリンパ系起源の細胞で発現するので、天然の遺伝子産物は、免疫機能に 関与し得る。従って、この遺伝子はまた、関節炎、喘息、AIDSのような免疫不全 疾患、および白血病を含む免疫障害のための薬剤として使用され得る。タンパク 質、ならびにこのタンパク質を指向する抗体は、上記に列挙した腫瘍および組織 についての腫瘍マーカーおよび/また免疫治療標的としての有用性を示し得る。 遺伝子番号204によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、第16番染色体にマップされ、従って本発明のポリヌクレオチド は、第16番染色体についてのマーカーとして連鎖分析に使用され得る。この遺伝 子の翻訳産物は、乳酸の代謝に重要であると考えられるラクテートデヒドロゲナ ーゼと配列相同性を共有する。 この遺伝子は、主としてヒト扁桃腺で、およびより低い程度で脾臓および好中 球で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、免疫障害、感染 障害、およびガンを含む(しかしこれらに限定されない)疾患および状態の診断 のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペ プチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブ を提供することに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に免疫障 害、感染障害、およびガンについて、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障 害を有さない個体からの健常組織または体液中の発現レベルに対して、有意によ り高いまたはより低いレベルのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個 体から採取した特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例 えば、血清、血漿、尿、滑液、または髄液)または他の組織もしくは細胞サンプ ルにおいて、日常的に検出され得る。好ましいエピトープは、残基:Gly-7〜Ser -12として配列番号437に示される配列を含むエピトープを含む。 組織分布および乳酸デヒドロゲナーゼ遺伝子に対する相同性は、この遺伝子に 対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、免疫障害、感染障害、および ガンの診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号205によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子の翻訳産物は、脳において発生的に調節される、Gcap1タンパク質 との配列相同性を共有する。 この遺伝子は、主として胎盤および子宮内膜腫瘍で、およびより低い程度でい くつかの他の腫瘍で、発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、血管形成/脈管 形成および腫瘍形成を含む(しかしこれらに限定されない)疾患および状態の診 断のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリ ペプチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プロー ブを提供することに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に血管 系および腫瘍について、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さない 個体からの健常組織または体液中の発現レベルに対して、有意により高いまたは より低いレベルのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取し た特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、 血漿、尿、滑液、または髄液)または他の組織もしくは細胞サンプルにおいて、 日常的に検出され得る。 組織分布およびGcap1タンパク質との相同性は、この遺伝子に対応するポリヌ クレオチドおよびポリペプチドが、腫瘍形成の血管系の障害または機能障害の、 診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号206によってコードされるタンパク質の特徴 特定の実施態様において、本発明のポリペプチドは、以下の配列を含む: これらのポリペプチドをコードするポリヌクレオチドはまた、本発明に含まれる 。 この遺伝子は、主として精巣で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、雄性の生殖障害 および内分泌障害を含む(しかしこれらに限定されない)疾患および状態の診断 のための試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペ プチドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブ を提供することに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に生殖系 および内分泌系について、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さな い個体からの健常組織または体液中の発現レベルに対して、有意により高いまた はより低いレベルのこの遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取 した特定の組織(例えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清 、血漿、尿、滑液、または髄液)または他の組織もしくは細胞サンプルにおいて 、日常的に検出され得る。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 雄性生殖障害および内分泌障害の診断および処置に有用であることを示す。 遺伝子番号207によってコードされるタンパク質の特徴 この遺伝子は、主として胎児肺で発現される。 従って、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、生物学的サンプル に存在する組織または細胞型の差示的同定のための、ならびに、嚢胞性線維症の ような肺疾患を含む(しかしこれらに限定されない)疾患および状態の診断のた めの試薬として有用である。同様に、これらのポリペプチドに対するポリペプチ ドおよび抗体は、組織または細胞型の差示的同定のための免疫学的プローブを提 供することに有用である。上記の組織または細胞の多くの障害、特に呼吸系につ いて、標準的な遺伝子発現レベル、すなわち、障害を有さない個体からの健常組 織または体液中の発現レベルに対して、有意により高いまたはより低いレベルの この遺伝子の発現は、このような障害を有する個体から採取した特定の組織(例 えば、ガン組織および創傷組織)または体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液、 または髄液)または他の組織もしくは細胞サンプルにおいて、日常的に検出され 得る。好ましいエピトープは、残基:Tyr-49〜Cys-54として配列番号440に示さ れる配列を含むエピトープを含む。 組織分布は、この遺伝子に対応するポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、 発育中の肺(特に肺が発生する最後の組織である成熟前の幼児)に関連する障害 の診断および処置に有用であることを示す。組織分布は、この遺伝子に対応する ポリヌクレオチドおよびポリペプチドが、肺ガンの診断および処置に有用である ことを示す。なぜなら、この遺伝子は細胞分裂の調節に関与し得るからであり、 特に胎児組織において発現するからである。タンパク質、ならびにこのタンパク 質を指向する抗体は、上記に列挙した腫瘍および組織についての腫瘍マーカーお よび免疫治療標的としての有用性を示し得る。 表1は、上記の各「遺伝子番号」に対応する情報を要約する。「ヌクレオチド 配列番号X」として同定されるヌクレオチド配列は、表1において同定される「c DNAクローンID」から、およびいくつかの場合において、さらなる関連のDNAクロ ーンから得られる部分的に相同な(「重複する」)配列から構築された。重複す る配列は、高い縮重性の単一の連続した配列(通常、各ヌクレオチドの位置で3 〜5個の重複する配列)に構築され、配列番号Xとして同定される最終的な配列 を得た。 cDNAクローンIDは、その日付に寄託され、そして「ATCC受託番号Zおよび日付 」において列挙される対応する受託番号が与えられた。寄託物のいくつかは、同 じ遺伝子に対応する複数の異なるクローンを含む。「ベクター」は、cDNAクロー ンIDにおいて含まれるベクターの型をいう。 「総ヌクレオチド配列」は、「遺伝子番号」によって同定されるコンティグに おけるヌクレオチドの総数をいう。寄託されたクローンは、これらの配列の全て またはほとんどを含み得、この配列は配列番号Xの「クローン配列の5'ヌクレ オチド」および「クローン配列の3'ヌクレオチド」として示されるヌクレオチ ドの位置によって反映される。推定開始コドン(メチオニン)の配列番号Xのヌ クレオチドの位置は、「開始コドンの5'ヌクレオチド」として同定される。同 様に、推定シグナル配列の配列番号Xのヌクレオチドの位置は、「シグナルペプ チドの第一のアミノ酸の5'ヌクレオチド」として同定される。 翻訳されたアミノ酸配列は、メチオニンで始まり、「アミノ酸配列番号Y」と して同定されるが、他のリーディングフレームもまた、公知の分子生物学技術を 使用して容易に翻訳され得る。これらのオルタナティブオープンリーディングフ レームによって生成されるポリペプチドは、本発明によって具体的に意図される 。 推定シグナルペプチドの配列番号Yの第一および最後のアミノ酸の位置は、「 シグナルペプチドの第一のアミノ酸」および「シグナルペプチドの最後のアミノ 酸」として同定される。分泌部分の配列番号Yの推定される第一アミノ酸の位置 は、「分泌タンパク質の推定第一のアミノ酸」として同定される。最後には、オ ープンリーディングフレームにおける最後のアミノ酸の配列番号Yのアミノ酸の 位置は、「ORFの最後のアミノ酸」として同定される。 配列番号Xおよび翻訳される配列番号Yは、十分に正確であり、そしてそうで なければ、当該分野において周知であるおよび以下でさらに記載される種々の使 用に適切である。例えば、配列番号Xは、配列番号Xにおいて含まれる核酸配列 または寄託されたクローンに含まれるcDNAを検出する核酸ハイブリダイゼーショ ンプローブを設計するために有用である。これらのプローブはまた、生物学的サ ンプル中の核酸分子にハイブリダイズし、それによって本発明の種々の法医学( forensic)の、および診断の方法を可能にする。同様に、配列番号Yから同定さ れるポリペプチドは、表1において同定されるcDNAクローンによってコードされ る分泌タンパク質に特異的に結合する抗体を作製するために使用され得る。 それにもかかわらず、配列決定反応によって生成されるDNA配列は、配列決定 のエラーを含み得る。エラーは、誤って同定されたヌクレオチドとして、または 生成されたDNA配列におけるヌクレオチドの挿入または欠失として存在する。誤 って挿入されたか、または欠失されたヌクレオチドは、推定アミノ酸配列のリー ディングフレームにおいてフレームシフトを引き起こす。これらの場合において 、作製されるDNA配列は、実際のDNA配列と99.9%を超えて同一(例えば、1000塩 基を超えるオープンリーディングフレームにおける1塩基の挿入または欠失)で あり得るにもかかわらず、推定アミノ酸配列は、実際のアミノ酸配列とは異なる 。 従って、ヌクレオチド配列またはアミノ酸配列における正確さを必要とするこ れらの適用のために、本発明は、配列番号Xとして同定され、作製されたヌクレ オチド配列、および配列番号Yとして同定され、推定の翻訳されたアミノ酸配列 のみではなく、表1において記載されるような、ATCCに寄託された本発明のヒト cDNAを含むプラスミドDNAのサンプルもまた提供する。寄託された各クローンの ヌクレオチド配列は、公知の方法に従って寄託されたクローンの配列決定によっ て容易に決定され得る。次いで、推定アミノ酸配列は、このような寄託物から証 明され得る。さらに、特定のクローンによってコードされるタンパク質のアミノ 酸配列はまた、ペプチド配列決定によって、または寄託されたヒトcDNAを含む適 切な宿主細胞中でタンパク質を発現し、このタンパク質を収集し、そしてその配 列を決定することによって、直接的に決定され得る。 本発明はまた、配列番号X、配列番号Y、または寄託されたクローンに対応す る遺伝子に関する。対応する遺伝子は、本明細書中に開示される配列情報を使用 して、公知の方法に従って単離され得る。このような方法は、開示された配列か らプローブまたはプライマーを調製する工程、およびゲノム物質の適切な供給源 から対応する遺伝子を同定または増幅する工程を包含する。 本発明においてまた提供されるものは、種相同体である。種相同体は、本明細 書中に提供される配列から適切なプローブまたはプライマーを作製し、そして所 望の相同体について適切な核酸供給源をスクリーニングすることによって単離お よび同定され得る。 本発明のポリペプチドは、任意の適切な様式で調製され得る。このようなポリ ペプチドとしては、単離された天然に存在するポリペプチド、組換え的に生成さ れたポリペプチド、合成的に生成されたポリペプチド、またはこれらの方法の組 合せによって生成されたポリペプチドが挙げられる。このようなポリペプチドを 調製するための手段は、当該分野において十分に理解される。 ポリペプチドは、分泌タンパク質の形態(成熟形態を含む)であり得るか、ま たはより大きいタンパク質(例えば、融合タンパク質)の部分であり得る(以下 を参照のこと)。分泌配列またはリーダー配列、プロ配列、精製を補助する配列 (例えば、複数のヒスチジン残基)、または組換え生成の間の安定性のためのさ らなる配列を含むさらなるアミノ酸配列を含むことは、しばしば有利である。 本発明のポリペプチドは、好ましくは、単離された形態において提供され、お よび好ましくは実質的に精製される。ポリペプチド(分泌されるポリペプチドを 含む)の組換え的に生成されたバージョン(version)は、SmithおよびJohnson 、Gene 67:31-40(1988)に記載される1工程の方法によって実質的に精製され 得る。本発明のポリペプチドはまた、当該分野において周知である方法における 分泌タンパク質に対して惹起される本発明の抗体を使用して、天然のまたは組換 えの供給源から精製され得る。シグナル配列 タンパク質が、シグナル配列、ならびにその配列についての切断点を有するか 否かを予測するための方法が、利用可能である。例えば、McGeoch,Virus Res. 3:271-286(1985)の方法は、短い荷電N末端荷電領域およびそれに続く完全な (切断されていない)タンパク質の非荷電領域からの情報を使用する。von Hein je,Nucleic Acids Res.14:4683-4690(1986)の方法は、切断部位の周辺の残 基(代表的に-13〜+2残基)からの情報を使用し、ここで、+1は、分泌タンパ ク質のアミノ末端を示す。これらの方法のぞれぞれについての、公知の哺乳動物 分泌タンパク質の切断点を予測する正確さは、75〜80%の範囲にある(von Heinj e、前出)。しかし、2つの方法は、所定のタンパク質について、同じ推定切断 点を必ずしも生成するとは限らない。 本発明の場合において、分泌されるポリペプチドの推定アミノ酸配列は、Sign alPと呼ばれるコンピュータープログラム(Henrik Nielsenら、Protein Enginee ring 10:1-6(1997))によって分析された。このプログラムは、アミノ酸配列 に基づいてタンパク質の細胞での位置を予測する。この局在化のコンピューター 予測の一部として、McGeochおよびvon Heinjeの方法が援用される。このプログ ラムによる、本明細書中に記載される分泌タンパク質のアミノ酸配列の分析は、 表1において示される結果を提供した。 しかし、当業者に理解されるように、切断部位は、時折、生物に応じて変化し 、そして絶対的な確実性を伴っては予測され得ない。従って、本発明は、配列番 号Yにおいて示される配列を有する分泌されるポリペプチドを提供し、これは推 定切断点の5残基(すなわち、+または−5残基)内で始まるN末端を有する。 同様に、ある場合において、分泌タンパク質からのシグナル配列の切断は、必ず しも均一ではなく、1つ以上の分泌される種を生じることもまた認識される。こ れらのポリペプチド、およびこのようなポリペプチドをコードするポリヌクレオ チドは、本発明によって意図される。 さらに、上述の分析によって同定されるシグナル配列は、天然に存在するシグ ナル配列を必ずしも予測しないかもしれない。例えば、天然に存在するシグナル 配列は、推定シグナル配列からさらに上流にあり得る。しかし、推定シグナル配 列は、分泌タンパク質をERに指向し得るようである。これらのポリペプチド、お よびこのようなポリペプチドをコードするポリヌクレオチドは、本発明によって 意図される。ポリヌクレオチドおよびポリペプチド改変体 「改変体」とは、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドとは異なるが 、その本質的な特性を保持するポリヌクレオチドまたはポリペプチドをいう。一 般に、改変体は、全体的に密接に類似し、そして、多くの領域において、本発明 のポリヌクレオチドまたはポリペプチドに同一である。 本発明の参照ヌクレオチド配列に、例えば、少なくとも95%「同一」であるヌ クレオチド配列を有するポリヌクレオチドによって、ポリヌクレオチドのヌクレ オチド配列が、ポリヌクレオチド配列がポリペプチドをコードする参照ヌクレオ チド配列の各100ヌクレオチドあたり5つまでの点変異を含み得ることを除いて 、参照配列に対して同一であることが意図される。換言すれば、参照ヌクレオチ ド配列に対して少なくとも95%同一のヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチ ドを得るために、参照配列のヌクレオチドの5%までが、別のヌクレオチドで欠 失または置換され得るか、または参照配列中の総ヌクレオチドの5%までの多数 のヌクレオチドで参照配列中に挿入され得る。問い合わせ配列は、表1に示され る配列全体、ORF(オープンリーディングフレーム)、または本明細書中で記載 されるように特定される任意のフラグメントであり得る。 実際問題として、任意の特定の核酸分子またはポリペプチドが、本発明のヌク レオチド配列に少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であ るか否かは、公知のコンピュータープログラムを使用して従来的に決定され得る 。問い合わせ配列(本発明の配列)と本配列との間の最も良好な全体的な適合性 (全体的な配列整列としてもまた参照される)を決定するための好ましい方法は 、Brutlagら(Comp.App.Biosci.(1990)6:237-245)のアルゴリズムに基づ くFASTDBコンピュータープログラムを使用して決定され得る。配列整列において 、問い合わせ配列および本配列は、両方ともにDNA配列である。RNA配列は、Uか らTに変換することによって比較され得る。この全体的な配列整列の結果は、同 一性パーセントで示される。同一性パーセントを算定するためにDNA配列のFASTD B整列において使用される好ましいパラメーターは:Matrix=Unitary、k-tuple =4、Mismatch Penalty=1、Joining Penalty=30、Randomization Group Len gth= 0、Cutoff Score=1、Gap Penalty=5、Gap Size Penalty 0.05、Window Siz e=500または本ヌクレオチド配列の長さ(どちらかより短い方)である。 本配列が、5'または3'欠失のために(内部欠失のためではなく)問い合わせ配 列より短い場合、手動の補正が結果に対してなされなけらばならない。これは、 同一性パーセントを計算する場合に、FASTDBプログラムが本配列の5'および3'切 断を考慮しないからである。5'末端または3'末端で切断される本配列について、 問い合わせ配列に対して、同一性パーセントは、問い合わせ配列の総塩基のパー セントとして一致/整列されない本配列の5'および3'である問い合わせ配列の塩 基の数を計算することによって補正される。ヌクレオチドが一致/整列されるか 否かは、FASTDB配列整列の結果によって決定される。次いで、このパーセントは 、同一性パーセントから差し引かれ、特定のパラメーターを用いて上記のFASTDB プログラムによって算定され、最終的な同一性パーセントのスコアに到達する。 この補正されたスコアが、本発明の目的に使用されるものである。FASTDB整列に よって示されるように、問い合わせ配列と一致/整列されいていない、本配列の5 'および3'塩基の外側の塩基のみが、同一性パーセントのスコアを手動で調整す る目的で算定される。 例えば、90塩基の本配列は、同一性パーセントを決定するために100塩基問い 合わせ配列に整列される。本配列、および従って、FASTDB整列の5'末端で生じる 欠失は、5'末端で最初の10塩基の一致/整列を示さない。10個の不対合塩基は、 配列の10%(一致していない5'および3'末端での塩基の数/問い合わせ配列の塩 基の総数)を表し、そのため10%は、FASTDBプログラムによって算定される同一 性パーセントのスコアから差し引かれる。残りの90塩基が完全に一致する場合は 、最終的な同一性パーセントは90%である。別の例では、90塩基の本配列は、10 0塩基の問い合わせ配列と比較される。この場合、欠失は、内部欠失であり、そ の結果、問い合わせ配列と一致/整列しない本配列の5'または3'に塩基がない。 この場合、FASTDBによって算定される同一性パーセントは手動で補正されない。 再び、問い合わせ配列と一致/整列しない本配列の5'または3'の塩基のみが手動 で補正される。他の手動の補正は、本発明の目的ではなされない。 本発明の問い合わせアミノ酸配列に、例えば、少なくとも95%「同一」である アミノ酸配列を有するポリペプチドにより、本ポリペプチドのアミノ酸配列は、 本ポリペプチド配列が、問い合わせアミノ酸配列の各100個のアミノ酸あたり5 つまでのアミノ酸の変更を含み得ることを除いて、問い合わせ配列に同一である ことが意図される。換言すれば、問い合わせアミノ酸配列に少なくとも95%同一 であるアミノ酸配列を有するポリペプチドを得るために、本配列におけるアミノ 酸残基の5%までが、挿入、欠失、(消えない(indels))または別のアミノ酸 で置換され得る。参照配列のこれらの変化は、参照アミノ酸配列のアミノ末端も しくはカルボキシ末端部位で生じ得るか、またはそれらの末端部位の間のどこに でも生じ得、参照配列中の残基間で個々に、または参照配列内の1つ以上の連続 する塩基においてのいずれかで、散在される。 実際問題として、任意の特定のポリペプチドが、例えば、表1に示されるアミ ノ酸配列に対して、または寄託されたDNAクローンによってコードされるアミノ 酸配列に対して、少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、または99%同一で あるか否かは、従来的に、公知のコンピュータープログラムを使用して決定され 得る。問い合わせ配列(本発明の配列)と本配列との間での最良の全体的な一致 (全体的配列整列としても参照される)を決定するための好ましい方法は、Brut lagら(Comp.App.Biosci.(1990)6:237-245)のアルゴリズムに基づくFASTDB コンピュータープログラムを使用して決定され得る。配列整列において、問い合 わせおよび本配列は、両方ともヌクレオチド配列であるかまたは両方ともアミノ 酸配列であるかのいずれかである。上記全体的配列整列の結果は、同一性パーセ ントで示される。FASTDBアミノ酸整列に用いられる好ましいパラメーターは:Ma trix=PAM 0、k-tuple=2、Mismatch Penalty=1、Joining Penalty=20、Ran domization Group Length=0、Cutoff Score=1、Window Size=配列の長さ、 Gap Penalty=5、Gap Size Penalty=0.05、Window Size=500または本アミノ 酸配列の長さ(どちらかより短い方)である。 本配列が、N末端またはC末端欠失により(内部の欠失のためではなく)問い 合わせ配列よりも短い場合、手動の補正が結果に対してなされなけらばならない 。これは、FASTDBプログラムが、全体的な同一性パーセントを算定する場合に、 本配列のN末端およびC末端切断を考慮しないからである。N末端およびC末端 で 切断される本配列について、問い合わせ配列に対して、同一性パーセントは、問 い合わせ配列の総塩基のパーセントとして、対応する本残基と一致/整列しない 本配列のN末端およびC末端側である問い合わせ配列の残基の数を計算すること によって補正される。残基が一致/整列されているか否かは、FASTDB配列整列の 結果によって決定される。次いで、このパーセントは、同一性パーセントから差 し引かれ、上記のFASTDBプログラムによって特定のパラメーターを使用して計算 され、最終的な同一性パーセントのスコアに到達する。この最終的な同一性パー セントのスコアは、本発明の目的で使用されるものである。問い合わせ配列と一 致/整列していない本配列のN末端およびC末端側の残基のみが、同一性パーセ ントのスコアを手動で調整する目的で考慮される。すなわち、本配列の最も遠い N末端およびC末端残基の外側の問い合わせ残基位置のみである。 例えば、90アミノ酸残基の本配列は、同一性パーセントを決定するために100 残基の問い合わせ配列と整列される。欠失が本配列のN末端で生じ、そしてそれ ゆえFASTDB整列は、N末端での最初の10残基の一致/整列を示さない。10個の不対 合残基は、配列の10%(一致していないN末端およびC末端での残基の数/問い 合わせ配列中の残基の総数)を表し、その結果FASTDBプログラムによって計算さ れる同一性パーセントのスコアから10%が差し引かれる。残りの90残基が完全に 一致した場合、最終的な同一性パーセントは90%である。別の例において、90残 基の本配列が、100残基の問い合わせ配列と比較される。この場合、欠失は、内 部欠失であり、そのため問い合わせ配列と一致/整列しない本配列のN末端また はC末端の残基は存在しない。この場合、FASTDBによって算定される同一性パー セントは、手動で補正されない。再び、FASTDB整列において示される、問い合わ せ配列と一致/整列しない本配列のN末端およびC末端の外の残基位置のみが手 動で補正される。他の手動の補正は、本発明の目的のためにはなされない。 改変体は、コード領域、非コード領域、またはその両方における変化を含み得 る。特に好ましいものは、サイレントな置換、付加、または欠失を生成するが、 コードされるポリペプチドの特性または活性を変化しない変化を含むポリヌクレ オチド改変体である。遺伝コードの縮重に起因するサイレントな置換によって生 成されるヌクレオチド改変体は、好ましい。さらに、任意の組合せにおいて5〜 10、1〜5、もしくは1〜2アミノ酸が置換、欠失、または付加される改変体も また、好ましい。ポリヌクレオチド改変体は、多様な理由(例えば、特定の宿主 についてのコドン発現を至適化する(ヒトmRNAにおけるコドンを、E.coliのよう な細菌宿主によって好ましいコドンに変化する))ために、生成され得る。 天然に存在する改変体は、「対立遺伝子改変体」と呼ばれ、そして生物の染色 体上の所定の遺伝子座を占有する遺伝子のいくつかの代替の形態のうちの1つを いう。(Genes II、Lewin,B.,編John Wiley & Sons,New York(1985))。こ れらの対立遺伝子改変体は、ポリヌクレオチドレベルおよび/またはポリペプチ ドレベルのいずれかで変化し得る。あるいは、天然に存在しない改変体は、変異 誘発技術によってまたは直接的な合成によって生成され得る。 タンパク質工学および組換えDNA技術の公知の方法を使用して、改変体は、本 発明のポリペプチドの特性を改善または変化するために作製され得る。例えば、 1つ以上のアミノ酸は、生物学的機能の実質的な欠損を伴わずに、分泌タンパク 質のN末端またはC末端から欠失され得る。Ronら、J.Biol.Chem.268:2984-2 988(1993)の著者らは、3、8、または27個のアミノ末端のアミノ酸残基を欠 失した後であってもヘパリン結合活性を有する改変体KGFタンパク質を報告して いる。同様に、インターフェロンγは、このタンパク質のカルボキシ末端から8 〜10個のアミノ酸残基を欠失した後、10倍までのより高い活性を示している(Do beliら、J.Biotechnology 7:199-216(1988))。 さらに、豊富な証拠は、改変体が、しばしば、天然に存在するタンパク質の生 物学的活性に類似する活性を保持することを実証する。例えば、Gayleおよび共 同研究者ら(J.Biol.Chem 268:22105-22111(1993))は、ヒトサイトカインI L-1aの広範囲にわたる変異分析を行った。彼らは、ランダムな変異誘発を使用し て、分子の全長にわたって改変体当たり平均2.5アミノ酸の変化になる、3,500個 を超える個々のIL-1a変異体を作製した。複数の変異が、全ての可能なアミノ酸 の位置で試験された。この研究者らは、「分子の大部分は、結合活性または生物 学的活性のいずれかに対してほとんど影響を伴わないで変化され得る」ことを見 出した。(要約を参照のこと)。実際、試験された3,500個を超えるヌクレオチ ド配列のうち、わずか23個の独特なアミノ酸配列が、野生型と活性が有意に異な るタンパク質を生成した。 さらに、ポリペプチドのN末端またはC末端からの1つ以上のアミノ酸の欠失 が、1つ以上の生物学的機能の改変または欠失を生じたとしても、他の生物学的 活性はなお保持され得る。例えば、分泌される形態を認識する抗体を誘導および /または結合する、欠失改変体の能力は、分泌される形態の残基の過半数未満が 、N末端またはC末端から除去される場合に保持されるようである。タンパク質 のN末端またはC末端残基を欠損する特定のポリペプチドが、このような免疫原 性活性を保持するか否かは、本明細書中に記載されおよびそうでなければ当該分 野において公知の日常的な方法によって容易に決定され得る。 従って、本発明はさらに、実質的な生物学的活性を示すポリペプチド改変体を 含む。このような改変体としては、活性に対する影響をほとんど有さないように 、当該分野において公知の一般的な法則に従って選択される、欠失、挿入、逆位 、反復、および置換が挙げられる。例えば、表現型的にサイレントなアミノ酸置 換を作製する方法に関する指針は、Bowie,J.U.ら、Science 247:1306-1310(199 0)において提供され、ここで、著者らは変化に対するアミノ酸配列の寛容を研究 するための2つの主要なストラテジーがあることを指摘する。 第1のストラテジーは、進化の過程の間の天然の選別によるアミノ酸置換の寛 容を利用する。異なる種におけるアミノ酸配列を比較して、保存されるアミノ酸 が同定され得る。これらの保存されるアミノ酸は、タンパク質の機能について重 要であるようである。対照的に、置換が天然の選別によって寛容されたアミノ酸 の位置は、これらの位置がタンパク質の機能に重要ではないことを示す。従って 、アミノ酸置換を寛容する位置は改変され得るが、なおタンパク質の生物学的活 性を維持する。 第2のストラテジーは、タンパク質機能に重要な領域を同定するために、クロ ーン化された遺伝子の特定の位置でアミノ酸変化を導入するための遺伝子工学を 使用する。例えば、部位特異的変異誘発またはアラニンスキャニング変異誘発( 分子中の各残基で一のアラニン変異の導入)が、使用され得る。(Cunninghamお よびWells,Science 244:1081-1085(1989))。次いで、得られた変異分子は生 物学的活性について試験され得る。 著者らが言及するように、これらの2つのストラテジーは、タンパク質がアミ ノ酸置換に驚くほど寛容であることを明らかにした。著者らはさらに、どのアミ ノ酸変化が、タンパク質中の特定のアミノ酸位置で許容されるようであるかを示 す。例えば、最も埋もれている(タンパク質の三次構造内の)アミノ酸残基は、 非極性側鎖を必要とするが、表面側鎖の特徴は、一般にほとんど保存されない。 さらに、寛容される保存的なアミノ酸置換は、脂肪族または疎水性アミノ酸のAl a、Val、Leu、およびIleの置換;水酸基残基のSerおよびThrの置換;酸性残基の AspおよびGluの置換;アミド残基のAsnおよびGlnの置換、塩基性残基のLys、Arg 、およびHisの置換;芳香族残基のPhe、Tyr、およびTrpの置換、ならびに小さな サイズのアミノ酸のAla、Ser、Thr、Met、およびGlyの置換を含む。 保存的なアミノ酸置換以外に、本発明の改変体は、(i)1つ以上の非保存的 なアミノ酸残基の置換、ここでは置換されるアミノ酸残基は、遺伝コードによっ てコードされるアミノ酸残基であってもよくもしくはそうでなくてもよい、また は(ii)置換基を有する1つ以上のアミノ酸残基での置換、または(iii)別の 化合物(例えば、ポリペプチドの安定性および/もしくは可溶性を増加するため の化合物(例えば、ポリエチレングリコール))との成熟ポリペプチドの融合、 または(iv)さらなるアミノ酸(例えば、IgG Fc融合領域ペプチド、またはリー ダーもしくは分泌配列、または精製を容易にする配列)とのポリペプチドの融合 を含む。このような改変体ポリペプチドは、本明細書中の教示から、当業者の範 囲内であることが考えられる。 例えば、他の荷電されたアミノ酸または中性のアミノ酸を用いる荷電されたア ミノ酸のアミノ酸置換を含むポリペプチド改変体は、改善された特性(例えば、 より少ない凝集)を伴うタンパク質を生成し得る。薬学的処方物の凝集は、凝集 体の免疫原活性に起因して、活性を減少し、かつクリアランスを増加する。(Pi nckardら、Clin.Exp.Immunol.2:331-340(1967);Robbinsら、Diabetes 36 :838-845(1987);Clelandら、Crit.Rev.Therapeutic Drug Carrier System s 10:307-377(1993))。ポリヌクレオチドおよびポリペプチドフラグメント 本発明において、「ポリヌクレオチドフラグメント」とは、寄託されたクロー ンに含まれるか、または配列番号Xにおいて示される核酸配列を有する短いポリ ヌクレオチドをいう。短いヌクレオチドフラグメントは、好ましくは、少なくと も約15ヌクレオチド、およびより好ましくは少なくとも約20ヌクレオチド、なお より好ましくは少なくとも約30ヌクレオチド、およびさらにより好ましくは少な くとも約40ヌクレオチドの長さである。「少なくとも20ヌクレオチドの長さ」の フラグメントは、例えば、寄託されたクローンに含まれるcDNA配列または配列番 号Xにおいて示されるヌクレオチド配列からの20個以上の連続した塩基を含むこ とが意図される。これらのヌクレオチドフラグメントは、本明細書中で考察され るように、診断プローブおよびプライマーとして有用である。もちろん、より大 きなフラグメント(例えば、50、150、500、600、2000ヌクレオチド)が好まし い。 さらに、本発明のポリヌクレオチドフラグメントの代表的な例は、例えば、配 列番号Xまたは寄託されたクローンにおいて含まれるcDNAのヌクレオチド番号の およそ1〜50、51〜100、101〜150、151〜200、201〜250、251〜300、301〜350 、351〜400、401〜450、451〜500、501〜550、551〜600、651〜700、701〜750、 751〜800、800〜850、851〜900、901〜950、951〜1000、1001〜1050、1051〜110 0、1101〜1150、1151〜1200、1201〜1250、1251〜1300、1301〜1350、1351〜140 0、1401〜1450、1451〜1500、1501〜1550、1551〜1600、1601〜1650、1651〜170 0、1701〜1750、1751〜1800、1801〜1850、1851〜1900、1901〜1950、1951〜200 0、または2001〜最後からの配列を有するフラグメントを含む。この情況におい て、「およそ」は、具体的に列挙される範囲、いずれかの末端もしくは両方の末 端で、いくつかの(5、4、3、2、もしくは1個)ヌクレオチドだけより大き なまたはより小さな範囲を含む。好ましくは、これらのフラグメントは、生物学 的活性を有するポリペプチドをコードする。より好ましくは、これらのポリヌク レオチドは、本明細書で議論されるようなプローブまたはプライマーとして使用 され得る。 本発明において、「ポリペプチドフラグメント」とは、配列番号Yにおいて含 まれ、または寄託されたクローンに含まれるcDNAによってコードされる、短いア ミノ酸配列をいう。タンパク質フラグメントは、「自立構造」であり得るか、ま たはフラグメントが部分または領域を形成するより大きなポリペプチド内に、最 も好ましくは単一の連続した領域として、含まれ得る。本発明のポリペプチドフ ラグメントの代表的な例は、例えばコード領域のアミノ酸番号の約1〜20、21〜 40、41〜60、61〜80、81〜100、102〜120、121〜140、141〜160、または161〜最 後からのフラグメントを含む。さらに、ポリペプチドフラグメントは、約20、30 、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、または150アミノ酸の長 さであり得る。この情況において、「約」は、具体的に列挙される範囲、いずれ かの末端または両方の末端で、いくつかの(5、4、3、2、または1個)アミ ノ酸長だけより大きなまたはより小さな範囲を含む。 好ましいポリペプチドフラグメントは、分泌タンパク質および成熟形態を含む 。さらに好ましいポリペプチドフラグメントは、アミノ末端もしくはカルボキシ 末端、またはその両方から、連続した一連の欠失された残基を有する、分泌タン パク質または成熟形態を含む。例えば、1〜60個の範囲の任意の数のアミノ酸は 、分泌ポリペプチドまたは成熟形態のいずれかのアミノ末端から欠失され得る。 同様に、1〜30個の範囲の任意数のアミノ酸は、分泌タンパク質または成熟形態 のカルボキシ末端から欠失され得る。さらに、上述のアミノ末端およびカルボキ シ末端の欠失の任意の組み合わせが好ましい。同様に、これらのポリペプチドフ ラグメントをコードするポリヌクレオチドフラグメントもまた、好ましい。 特に、本発明のポリペプチドのN末端欠失は、一般式m-pによって記載され得、 ここでpは、ポリペプチドのアミノ酸の総数であり、そしてmは、2から(p-1)ま での整数であり、そしてここでこれらの整数の両方(mおよびp)は、配列番号Y において同定されるアミノ酸残基の位置に対応する。 さらに、本発明のポリペプチドのC末端欠失はまた、一般式1-nによって記載さ れ得、ここで、nは、2から(p-1)までの整数であり、そして再びここでこれらの 整数(nおよびp)は、配列番号Yにおいて同定されるアミノ酸残基の位置に対応 する。 本発明はまた、アミノ末端およびカルボキシル末端の両方から1つ以上のアミ ノ酸が欠失したポリペプチドを提供し、これは一般的に配列番号Yの残基m-nを有 するとして記載され得、ここでmおよびnは、上記の整数である。 構造ドメインまたは機能ドメイン(例えば、αヘリックスおよびαヘリックス 形成領域、βシートおよびβシート形成領域、ターンおよびターン形成領域、ら せんおよびらせん形成領域、親水性領域、疎水性領域、α両親媒性領域、β両親 媒性領域、可変領域、表面形成領域、基質結合領域、および抗原性指標の高い領 域を含むフラグメント)によって特徴付けられるポリペプチドおよびポリヌクレ オチドのフラグメントもまた、好ましい。保存されるドメイン内にある配列番号 Yのポリペプチドフラグメントは、本発明によって具体的に意図される。さらに 、これらのドメインをコードするポリヌクレオチドフラグメントもまた、意図さ れる。 他の好ましいフラグメントは、生物学的に活性なフラグメントである。生物学 的に活性なフラグメントは、本発明のポリペプチドの活性に類似の活性を示すが 、必ずしも同一である必要はないフラグメントである。フラグメントの生物学活 性は、改善された所望の活性、または減少された所望されない活性を含み得る。エピトープおよび抗体 本発明において、「エピトープ」とは、動物において、特にヒトにおいて、抗 原性または免疫原性活性を有するポリペプチドフラグメントをいう。本発明の好 ましい実施態様は、エピトープを含むポリペプチドフラグメント、およびこのフ ラグメントをコードするポリヌクレオチドに関する。抗体が結合し得るタンパク 質分子の領域は、「抗原性エピトープ」と定義される。対照的に、「免疫原性エ ピトープ」は、抗体応答を誘発するタンパク質の一部と定義される。(例えば、 Geysenら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:3998-4002(1983)を参照のこと) 。 エピトープとして機能するフラグメントは任意の従来の手段によって産生され 得る(例えば、Houghten.R.A.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:5131-5135(198 5)、米国特許第4,631,211号でさらに記載される、を参照のこと)。 本発明において、抗原性エピトープは、好ましくは少なくとも7つ、より好ま しくは少なくとも9つ、そして最も好ましくは約15〜約30アミノ酸の間の配列を 含む。抗原性エピトープは、エピトープに特異的に結合する抗体(モノクローナ ル抗体を含む)を惹起するために有用である(例えば、Wilsonら、Cell 37:767- 778(1984);Sutcliffe,J.G.ら、Science 219:660-666(1983)を参照のこと)。 同様に、免疫原性エピトープは、当該分野で周知の方法に従って抗体を誘導す るために使用され得る(例えば、Sutcliffeら、前出;Wilsonら、前出;Chow,M. ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:910-914;およびBittle,F.J.ら、J.Gen Virol.66:2347-2354(1985)を参照のこと)。好ましい免疫原性エピトープは分泌 タンパク質を含む。免疫原性エピトープは、動物系(例えば、ウサギまたはマウ ス)にアルブミンのようなキャリアタンパク質とともに提示され得るか、または 免疫原性エピトープが十分に長い場合(少なくとも、約25アミノ酸)には、キャ リアなしで提示され得る。しかし、わずか8〜10アミノ酸を含む免疫原性エピト ープは、変性ポリペプチドにおいて(例えば、ウエスタンブロッティングにおい て)、少なくとも線状エピトープに結合し得る抗体を惹起するのに十分であるこ とが示されている。 本明細書中で使用される用語「抗体」(Ab)または「モノクローナル抗体」(Mab )は、タンパク質に特異的に結合し得るインタクトな分子および抗体フラグメン ト(例えば、FabおよびF(ab')2フラグメント)を含むことを意味する。Fabおよ びF(ab')2フラグメントは、インタクトな抗体のFcフラグメントを欠損し、循環 からより迅速に排除され、そしてインタクトな抗体よりも少ない非特異的組織結 合を有し得る。(Wahlら、J.Nucl.Med.24:316-325(1983))。従って、これら のフラグメントは、FABの産物または他の免疫グロブリン発現ライブラリーと同 様に好ましい。さらに、本発明の抗体はキメラ抗体、単鎖抗体、およびヒト化抗 体を含む。融合タンパク質 本発明の任意のポリペプチドは、融合タンパク質を産生するために使用され得 る。例えば、本発明のポリペプチドは、第2のタンパク質と融合される場合、抗 原性タグとして使用され得る。本発明のポリペプチドに対して惹起される抗体は 、ポリペプチドに結合することによって、第2のタンパク質を間接的に検出する ために使用され得る。さらに、分泌されるタンパク質は、細胞位置をトラフィッ キ ングシグナルに基づいて標的化するので、本発明のポリペプチドは、他のタンパ ク質に一旦融合されれば標的化分子として使用され得る。 本発明のポリペプチドと融合され得るドメインの例は、異種シグナル配列のみ ならず、また他の異種機能性領域をも含む。融合は、必ずしも直接的である必要 はないが、リンカー配列を介して起こり得る。 さらに、融合タンパク質はまた、本発明のポリペプチドの特徴を改良するため に操作され得る。例えば、さらなるアミノ酸、特に荷電アミノ酸の領域が、宿主 細胞からの精製または続く取り扱いおよび貯蔵の間の安定性および持続性を改良 するためにポリペプチドのN末端へ付加され得る。また、ペプチド部分は精製を 容易にするためにポリペプチドへ付加され得る。このような領域はポリペプチド の最終調製の前に除去され得る。ポリペプチドの取り扱いを容易にするためのペ プチド部分の付加は当該分野でよく知られる日常的な技術である。 さらに、本発明のポリペプチド(フラグメント、そして特にエピトープを含む )は、免疫グロブリン(IgG)の定常ドメインの一部と組み合わせられ得、キメラ ポリペプチドを生じる。これらの融合タンパク質は精製を容易にし、そしてイン ビボにおける増大した半減期を示す。1つの報告された例は、ヒトCD4ポリペプ チドの最初の2つのドメイン、および哺乳動物の免疫グロブリンの重鎖または軽 鎖の定常領域の種々のドメインからなるキメラタンパク質を記載している(EPA 3 94,827;Trauneckerら、Nature 331:84-86(1988))。ジスルフィド連結二量体構造 (IgGに起因する)を有する融合タンパク質もまた、単量体分泌タンパク質また はタンパク質フラグメント単独よりも、他の分子に結合しそして中和するのにさ らに効率的であり得る(Fountoulakisら、J.Biochem.270:3958-3964(1995))。 同様に、EP-A-0 464 533(カナダ国対応特許第2045869号)は、別のヒトタンパ ク質またはその部分とともに免疫グロブリン分子の定常領域の種々の部分を含む 融合タンパク質を開示する。多くの場合、融合タンパク質のFc部分は、治療およ び診断において有益であり、従って、例えば、改良された薬物動態学的な特性を 生じ得る(EP-A 0232 262)。あるいは、融合タンパク質が発現され、検出され、 そして精製された後に、Fc部分を欠失させることが望ましい。例えば、融合タン パク質が免疫化のための抗原として使用される場合、Fc部分は、治療および診断 を妨害し得る。例えば、薬物の発見において、hIL-5のようなヒトタンパク質は 、hIL-5のアンタゴニストを同定するための高処理能力スクリーニングアッセイ の目的のためにFc部分と融合されてきた(D.Bennettら、J.Molecular Recognit ion 8:52-58(1995);K.Johansonら、J.Biol.Chem.270:9459-9471(1995)を参 照のこと)。 さらに、本発明のポリペプチドはマーカー配列(例えば、融合されたポリペプ チドの精製を容易にするペプチド)に融合され得る。好ましい実施態様において 、マーカーアミノ酸配列は、とりわけヘキサ−ヒスチジンペプチド(例えば、pQ Eベクター(QIAGEN,Inc.,9259 Eton Avenue,Chatsworth,CA,91311)におい て提供されるタグ)であり、これらの多くのマーカーアミノ酸配列が市販されて いる。例えば、Gentzら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:821-824(1989)に記載 されるように、ヘキサ−ヒスチジンは、融合タンパク質の都合の良い精製を提供 する。精製のために有用な別のペプチドタグ、「HAタグ」は、インフルエンザ赤 血球凝集素タンパク質由来のエピトープに対応する(Wilsonら、Cell 37:767(198 4))。 従って、任意のこれら上記の融合物は、本発明のポリヌクレオチドまたはポリ ペプチドを使用して操作され得る。ベクター、宿主細胞、およびタンパク質産生 本発明はまた、本発明のポリヌクレオチドを含むベクター、宿主細胞、および 組換え技術によるポリペプチドの産生に関連する。例えば、ベクターは、ファー ジベクター、プラスミドベクター、ウイルスベクター、またはレトロウイルスベ クターであり得る。レトロウイルスベクターは、複製コンピテント、または複製 欠損であり得る。後者の場合、一般的にウイルス増殖は、補完性(complementing )宿主細胞にのみ生じる。 ポリヌクレオチドは、宿主における増殖のために選択マーカーを含むベクター に連結され得る。一般に、プラスミドベクターは、リン酸カルシウム沈澱のよう な沈澱物、または荷電脂質との複合体において導入される。ベクターがウイルス である場合、ウィルスベクターは、適切なパッケージング細胞株を使用してイン ビトロでパッケージングされ、次いで宿主細胞に形質導入され得る。 ポリヌクレオチド挿入物は、適切なプロモーター(いくつか挙げれば、例えば 、ファージλPLプロモーター、E.coli lacプロモーター、trpプロモーター、ph oAプロモーターおよびtacプロモーター、SV40初期プロモーターおよびSV40後期 プロモーター、ならびにレトロウイルスLTRのプロモーター)に作動可能に連結 されるべきである。他の適切なプロモーターは当業者に公知である。発現構築物 はさらに、転写開始、転写終結のための部位、および転写領域において、翻訳の ためのリボソーム結合部位を含む。構築物によって発現される転写物のコード部 分は、好ましくは、始めに翻訳開始コドン、および翻訳されるためのポリペプチ ドの末端に適切に位置される終結コドン(UAA、UGAまたはUAG)を含む。 示されるように、発現ベクターは、好ましくは少なくとも1つの選択マーカー を含む。このようなマーカーは、真核細胞培養のためのジヒドロ葉酸レダクター ゼ、G418、またはネオマイシン耐性遺伝子、ならびにE.coliおよび他の細菌にお いて培養するためのテトラサイクリン、カナマイシンまたはアンピシリン耐性遺 伝子を含む。適切な宿主の代表的な例は、細菌細胞(例えば、E.coli、Streptomy cesおよびSalmonella typhimurium細胞);酵母細胞のような真菌細胞;Drosophi lia S2およびSpodoptera Sf9細胞のような昆虫細胞;CHO細胞、COS細胞、293細 胞、およびBowesメラノーマ細胞のような動物細胞;ならびに植物細胞を含むが 、これらに限定されない。上記の宿主細胞のための適切な培養培地および条件は 、当該分野で公知である。 細菌における使用のために好ましいベクターの中に、pQE70、pQE60およびpQE- 9(QIAGEN,Inc.から入手可能);pBluescriptベクター、Phagescriptベクター 、pNH8A、pNH16a、pNH18A、pNH46A(Stratagene Cloning Systems,Inc.から入 手可能);およびptrc99a、pKK223-3、pKK233-3、pDR540、pRIT5(Pharmacia Bi otech,Inc.から入手可能)を含む。好ましい真核生物ベクターの中には、pWLNE O、pSV2CAT、pOG44、pXT1およびpSG(Stratageneから入手可能);およびpSVK3 、pBPV、pMSGおよびpSVL(Pharmaciaから入手可能)が含まれる。他の適切なベ クターは当業者に容易に明らかである。 宿主細胞への構築物の導入は、リン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE -デキストラン媒介トランスフェクション、カチオン性脂質媒介トランスフェク ション、エレクトロポレーション、形質導入、感染、または他の方法によっても たらされ得る。このような方法は、Davisら、Basic Methods In Molecular Biol ogy(1986)のような多くの標準的研究室マニュアルに記載される。本発明のポリ ペプチドは、実際、組換えベクターを欠損する宿主細胞によって発現され得るこ とが特に意図される。 本発明のポリペプチドは、硫酸アンモニウム沈澱またはエタノール沈澱、酸抽 出、陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロースクロマ トグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグ ラフィー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィーおよびレクチンクロマト グラフィーを含む周知の方法によって組換え細胞培養物から回収され得、そして 精製され得る。最も好ましくは、高速液体クロマトグラフィー(「HPLC」)が精 製のために使用される。 本発明のポリペプチド、および好ましくは分泌形態はまた、以下から回収され 得る:直接単離されるかまたは培養されるかにかかわらず、体液、組織および細 胞を含む天然の供給源から精製された産物;化学的合成手順の産物;ならびに、 例えば、細菌細胞、酵母細胞、高等植物細胞、昆虫細胞、および哺乳動物細胞を 含む、原核生物宿主または真核生物宿主から組換え技術によって産生された産物 。組換え産生手順に使用される宿主に依存して、本発明のポリペプチドはグリコ シル化され得るかまたは非グリコシル化され得る。さらに、本発明のポリペプチ ドはまた、宿主媒介プロセスの結果として、いくつかの場合において、最初の改 変されたメチオニン残基を含み得る。従って、一般に、翻訳開始コドンによって コードされるN末端メチオニンが、すべての真核生物細胞における翻訳後の任意 のタンパク質から高い効率で除去されることは当該分野において周知である。ほ とんどのタンパク質においてN末端メチオニンもまた、ほとんどの原核生物にお いて効果的に除去されるが、いくつかのタンパク質について、この原核生物除去 プロセスは、N末端メチオニンが共有結合するアミノ酸の性質に依存して、非効 率的である。ポリヌクレオチドの使用 本明細書中で同定された各々のポリヌクレオチドは、試薬として多数の方法に おいて使用され得る。以下の説明は例示的であるとみなされるべきであり、そし て公知の技術を利用する。 本発明のポリヌクレオチドは、染色体同定のために有用である。実際の配列デ ータ(反復多型性)に基づく染色体マーキング試薬で、現在利用可能であるのは わずかであるため、新しい染色体マーカーを同定する必要性が存在するままであ る。本発明の各々のポリヌクレオチドは、染色体マーカーとして使用され得る。 簡単に言うと、配列は、配列番号Xで示される配列からPCRプライマー(好まし くは15〜25bp)を調製することによって染色体にマッピングされ得る。プライマ ーが、ゲノムDNA中の1つより多くの予測されたエキソンにまたがらないように 、プライマーは、コンピューター分析を使用して選択され得る。次いで、これら のプライマーは、個々のヒト染色体を含む体細胞ハイブリッドのPCRスクリーニ ングのために使用される。配列番号Xに対応するヒト遺伝子を含むそれらのハイ ブリッドのみが、増幅したフラグメントを産生する。 同様に、体細胞ハイブリッドは、特定の染色体に対してポリヌクレオチドをPC Rマッピングする迅速な方法を提供する。単一のサーマルサイクラーを使用して1 日あたり3つ以上のクローンが割り当てられ得る。さらに、ポリヌクレオチドの 準局在化(sublocalization)は、特定の染色体フラグメントのパネルで達成さ れ得る。使用され得る他の遺伝子マッピング戦略は、インサイチュハイブリダイ ゼーション、標識フローソート(labeled flow sorted)染色体でのプレスクリー ニング、および染色体特異的cDNAライブラリーを構築するためのハイブリダイゼ ーションによる前選択を含む。 ポリヌクレオチドの正確な染色体配置はまた、中期染色体スプレッド(spread )の蛍光インサイチュハイブリダイゼーション(FISH)を使用して達成され得る。 この技術は500または600塩基ほどの短さのポリヌクレオチドを使用する;しかし 2,000〜4,000bpのポリヌクレオチドが好ましい。この技術の総説に関しては、Ve rmaら、「Human Chromosomes:a Manual of Basic Techniques」,Pergamon Pre ss,New York(1988)を参照のこと。 染色体マッピングについては、ポリヌクレオチドは、個々に(単一染色体また はその染色体上の単一部位をマークするために)またはパネルで(複数部位およ び/または複数染色体をマークするために)使用され得る。好ましいポリヌクレ オチドは、cDNAの非コード領域に対応する。なぜなら、コード配列は、遺伝子フ ァミリー内により保存される傾向があり、従って、染色体マッピングの間の交叉 ハイブリダイゼーションの機会が増加するからである。 一旦、ポリヌクレオチドが正確な染色体位置にマップされると、ポリヌクレオ チドの物理的位置は、連鎖分析において使用され得る。連鎖分析は、染色体位置 と特定の疾患の提示との間の同時遺伝(coinheritance)を確立する。(疾患マッピ ングデータは、例えば、V.McKusick,Mendelian Inheritance in Man(Johns H opkins University Welch Medical Libraryを通してオンラインで利用可能であ る)において見い出される)。1メガベースマッピング解像度および20kbあたり 1遺伝子と仮定すると、疾患と関連する染色体領域に正確に配置されるcDNAは、 50〜500の潜在的な原因遺伝子の1つであり得る。 従って、一旦、同時遺伝が確立されると、罹患個体と非罹患個体との間でのポ リヌクレオチドおよび対応する遺伝子における差異が試験され得る。まず、染色 体中の可視構造改変(例えば、欠損または転位)は染色体スプレッドにおいて、 またはPCRによって試験される。構造的改変が存在しない場合、点変異の存在が 確認される。何人かのまたは全ての罹患された個体で観察されたが、正常な個体 では観察されなかった変異は、変異が疾患を引き起こし得ることを示す。しかし 、いくつかの正常な個体由来のポリペプチドおよび対応する遺伝子の完全な配列 決定は、多型性を変異と区別するために要求される。新しい多型性が同定される 場合、この多型ポリペプチドはさらなる連鎖分析のために使用され得る。 さらに、非羅患個体と比較した羅患個体の遺伝子の増加または減少した発現が 、本発明のポリヌクレオチドを使用して評価され得る。任意のこれらの改変(改 変された発現、染色体再配置、または変異)は、診断マーカーまたは予後マーカ ーとして使用され得る。 前記に加えて、ポリヌクレオチドは、トリプルヘリックス形成またはアンチセ ンスDNAもしくはRNAによって遺伝子発現を制御するために使用され得る。両方の 方法は、DNAまたはRNAへのポリヌクレオチドの結合に依存する。これらの技術に 関して、好ましいポリヌクレオチドは通常、20〜40塩基長であり、そして転写に 関与する遺伝子領域(トリプルヘリックスLeeら、Nucl.Acids Res.6:3073(1979) ;Cooneyら、Science 241:456(1988);およびDervanら、Science 251:1360(1991) を参照のこと)またはmRNA自体(アンチセンス-Okano,J.Neurochem.56:560(199 1);Oligodeoxy-nucleotides as Antisense Inhibitors of Gene Expression,CR C Press,Boca Raton,FL(1988))のいずれかに相補的である。トリプルヘリック ス形成は、最適にはDNAからのRNA転写を遮断するが、アンチセンスRNAハイブリ ダイゼーションは、ポリペプチドへのmRNA分子の翻訳を阻止する。両方の技術は 、モデル系において効果的であり、そして本明細書に開示される情報は、疾患を 処置するための試みにおいて、アンチセンスまたはトリプルヘリックスポリヌク レオチドを設計するために使用され得る。 本発明のポリヌクレオチドはまた、遺伝子治療において有用である。遺伝子治 療の1つの目標は、遺伝子欠損を修正する試みにおいて、欠損遺伝子を有する生 物へ正常遺伝子を挿入することである。本発明に開示されるポリヌクレオチドは 、高度に正確な様式でこのような遺伝子欠損を標的とする手段を提供する。別の 目標は、宿主ゲノム中には存在しなかった新しい遺伝子を挿入することであり、 それによって宿主細胞中に新しい形質を生成する。 ポリヌクレオチドはまた、微小な生物学的サンプルから個体を同定するために 有用である。例えば、米国軍は、その職員を同定するために制限フラグメント長 の多型性(RFLP)の使用を考慮している。この技術において、個体のゲノムDNA は1つ以上の制限酵素で消化され、そして職員を同定するため固有なバンドを生 じるためのサザンブロットについてプローブされる。この方法は、「ドッグタグ 」(これは、欠損され、スイッチされ、または盗まれ、ポジティブな同定を困難 にし得る)の現在の限界に苦しまない。本発明のポリヌクレオチドは、RFLPのた めのさらなるDNAマーカーとして使用され得る。 本発明のポリヌクレオチドはまた、個体のゲノムの選択された部分の実際の塩 基ごとのDNA配列を決定することによって、RFLPのための代替として使用され得 る。これらの配列は、このような選択されたDNA(これは、次いで配列決定され 得る)を増幅しそして単離するためにPCRプライマーを調製するために使用され 得る。各個体が固有のセットのDNA配列を有するので、この技術を使用して、個 体が同定され得る。一旦、固有のIDデータベースが個体について確立されると、 個体が生存していようとまたは死亡していようとにかかわらず、個体のポジティ ブ同定が、極めて小さな組織サンプルから作製され得る。 法医学生物学もまた、本明細書に開示されるようなDNAに基づく同定技術を使 用して利益を得る。組織(例えば、髪または皮膚)、または体液(例えば、血液 、唾液、精液など)のような非常に小さな生物学的サンプルから得られたDNA配 列は、PCRを使用して増幅され得る。ある先行技術において、DQaクラスII HLA遺 伝子のような多型性遺伝子座から増幅された遺伝子配列は、個体を同定するため の法医学生物学において使用される。(Erlich,H.,PCR Technology,Freeman a nd Co.(1992))。一旦、これらの特異的多型性遺伝子座が増幅されると、これら は1つ以上の制限酵素で消化される。これは、DQaクラスII HLA遺伝子に対応す るDNAでプローブされたサザンブロットについてのバンドの同定するセットを生 じる。同様に、本発明のポリヌクレオチドは、法医学的目的のための多型性マー カーとして使用され得る。 また、特定の組織の供給源を同定し得る試薬についての必要性が存在する。例 えば、未知の起源の組織を提供される場合、法医学においてこのような必要性が 生じる。適切な試薬は、例えば、本発明の配列から調製される特定の組織に特異 的なDNAプローブまたはプライマーを含み得る。このような試薬のパネルは、種 および/または器官型によって組織を同定し得る。同様の様式で、これらの試薬 は、夾雑物について組織培養物をスクリーニングするために使用され得る。 少なくとも、本発明のポリヌクレオチドは、サザンゲルでの分子量マーカーと して、特定の細胞型における特定のmRNAの存在に関する診断プローブとして、新 規なポリヌクレオチドを発見するプロセスでの公知の配列を「差し引き」するた めのプローブとして、「遺伝子チップ」または他の支持体に付着させるためのオ リゴマーを選択および作製するため、DNA免疫技術を用いて抗DNA抗体を惹起させ るため、および免疫応答を誘発する抗原として、使用され得る。ポリペプチドの使用 本明細書中に同定される各ポリペプチドは、多くの方法に使用され得る。以下 の説明は、例示としてみなされるべきであり、そして公知の技術を使用する。 本発明のポリペプチドは、抗体に基づいた技術を使用して生物学的サンプル中 のタンパク質レベルをアッセイするために使用され得る。例えば、組織における タンパク質発現は、古典的な免疫組織化学的方法を用いて研究され得る(Jalkane n,M.ら、J.Cell.Biol.101:976-985(1985);Jalkanen,M.ら、J.Cell.Biol .105:3087-3096(1987))。タンパク質遺伝子発現を検出するのに有用である、抗 体に基づいた他の方法には、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)およびラジオイ ムノアッセイ(RIA)のようなイムノアッセイが含まれる。適切な抗体アッセイの 標識は、当該技術分野で公知であり、そして例えば、グルコースオキシダーゼの ような酵素標識、ならびにヨウ素(125I、121I)、炭素(14C)、硫黄(35S)、トリチ ウム(3H)、インジウム(112In)、およびテクネチウム(99mTc)のような放射性同位 体、ならびにフルオレセインおよびローダミンのような蛍光標識、ならびにビオ チンが挙げられる。 生物学的サンプル中の分泌タンパク質レベルをアッセイすることに加えて、タ ンパク質はまた、画像化によりインビボで検出され得る。タンパク質をインビボ で画像化するための抗体の標識またはマーカーとしては、X線ラジオグラフィー 、NMRまたはESRにより検出可能なものが挙げられる。X線ラジオグラフィーにつ いては、適切な標識は、検出可能な放射線を発するが、被験体に対して明白には 有害ではないバリウムまたはセシウムのような放射性同位体を含む。NMRおよびE SRに適切なマーカーには、例えば重水素のような検出可能な特徴的なスピンを有 するものが含まれ、これは、関連したハイブリドーマのための栄養素を標識する ことにより抗体に取り込まれ得る。 放射性同位体(例えば、131I、112In、99mTc)、放射線不透過性物資、または核 磁気共鳴により検出可能な物質のような適切な検出可能な画像化部分で標識され た、タンパク質特異的抗体または抗体フラグメントは、哺乳動物に(例えば、非 経口的、皮下、または腹腔内に)導入される。被験体のサイズおよび用いられる 画像化システムは、診断画像を生成するために必要な画像化部分の量を決定する ことが当該分野で理解される。放射性同位体部分の場合には、ヒト被験体につい て、注射される放射能の量は、通常、99mTcの約5〜20ミリキュリーの範囲であ る。次いで、標識された抗体または抗体フラグメントは、特定のタンパク質を含 む細胞の位置に優先的に蓄積される。インビボ腫瘍画像化は、S.W.Burchielら 、「Immunopharmacokinetics of Radiolabeled Antibodies and Their Fragment s」(Tumor Imaging:The Radiochemical Detection of Cancerの第13章、S.W.B urchielおよびB.A.Rhodes編、Masson Publishing Inc.(1982))に記載される。 従って、本発明は、障害の診断方法を提供し、この方法は、(a)個体の細胞 または体液中の本発明のポリペプチドの発現をアッセイする工程;(b)この遺 伝子発現レベルを標準の遺伝子発現レベルと比較する工程を包含し、これによっ て、標準的な発現レベルと比較して、アッセイされたポリペプチドの遺伝子発現 レベルの増加または減少が、障害の指標になる。 さらに、本発明のポリペプチドを用いて疾患を処置し得る。例えば、患者は、 ポリペプチド(例えば、インスリン)の非存在またはレベルの減少を元に戻すこと 、異なるポリペプチド(例えば、ヘモグロビンBに対するヘモグロビンS)の非存 在またはレベルの減少を補充すること、ポリペプチド(例えば、ガン遺伝子)の活 性を阻害すること、ポリペプチドの活性を(例えば、レセプターに結合すること によって)活性化すること、遊離リガンド(例えば、炎症を低減させる際に用いら れる可溶性TNFレセプター)を膜結合レセプターと競合させることによって膜結合 レセプターの活性を減少させること、または所望の応答(例えば、血管の増殖)を もたらすことに取り組む際に、本発明のポリペプチドが投与され得る。 同様に、本発明のポリペプチドに指向される抗体を用いてもまた、疾患を処置 し得る。例えば、本発明のポリペプチドに指向される抗体の投与によって、ポリ ペプチドに結合して、そしてポリペプチドの過剰産生を低減し得る。同様に、抗 体の投与によって、例えば、膜に結合したポリペプチド(レセプター)へ結合する ことにより、ポリペプチドを活性化し得る。 少なくとも本発明のポリペプチドは、当業者に周知の方法を用いるSDS-PAGEゲ ルまたは分子ふるいゲル濾過カラムの分子量マーカーとして使用され得る。ポリ ペプチドを用いてもまた、抗体を惹起し得、次いで、この抗体を使用して、宿主 細胞の形質転換を評価する方法として、組換え細胞からのタンパク質発現を測定 する。さらに、本発明のポリペプチドを使用して、以下の生物学的活性を試験し 得る。生物学的活性 本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドをアッセイに用いて、1つ以上 の生物学的活性について試験し得る。これらのポリヌクレオチドおよびポリペプ チドが、特定のアッセイにおいて確かに活性を示すならば、これらの分子は、生 物学的活性に関連した疾患に関与し得る可能性が高い。従って、このポリヌクレ オチドおよびポリペプチドを用いて、関連する疾患を処置し得る。免疫活性 本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドは、免疫細胞の増殖、分化、ま たは移動(走化性)の活性化もしくは阻害によって、免疫系の不全または障害を 処置するに有用であり得る。免疫細胞は、造血と称されるプロセス、すなわち、 多能性幹細胞から骨髄性細胞(血小板、赤血球、好中球、およびマクロファージ) およびリンパ系(BおよびTリンパ球)細胞を産生するプロセスを介して発生する 。これらの免疫不全または障害の病因は、遺伝性、体細胞性(例えば、ガンまた はいくつかの自己免疫障害)、後天性(例えば、化学治療または毒素による)、ま たは感染性であり得る。さらに、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド は、特定の免疫系疾患または障害のマーカーまたは検出因子として使用され得る 。 本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、造血細胞の不全または障害 を処置または検出するに有用であり得る。本発明のポリペプチドまたはポリヌク レオチドを使用して、特定の(または多くの)型の造血細胞の減少に関連する障害 を処置するための取り組みにおいて、多能性幹細胞を含む造血細胞の分化および 増殖を増加させ得る。免疫学的な不全症候群の例には、以下が挙げられるがそれ らに限定されない:血液タンパク質障害(例えば、無ガンマグロブリン血症、低 ガンマグロブリン血症)、毛細血管拡張性運動失調、分類不能型免疫不全、ディ ・ジョージ症候群、HIV感染、HTLV-BLV感染、白血球接着不全症候群、リンパ球 減少、食細胞殺菌機能不全、重症複合型免疫不全(SCID)、ヴィスコット−オール ドリッチ障害、貧血、血小板減少症、または血色素尿。 さらに、本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドはまた、止血活性(出 血を停止する)または血栓崩壊活性(血餅の形成)を調節するために使用され得る 。例えば、止血または血栓崩壊活性を増加させることによって、本発明のポリヌ クレオチドまたはポリペプチドは、血液凝固障害(例えば、無フィブリノーゲン 血症、因子欠乏)、血液血小板障害(例えば、血小板減少症)、または外傷、手術 もしくは他の原因から生じる創傷を処置するために使用され得る。あるいは、止 血活性または血栓崩壊活性を減少させ得る、本発明のポリヌクレオチドまたはポ リペプチドを用いて、凝固を阻害または溶解し得る。これらの分子は、心臓発作 (梗塞)、発作、または瘢痕の処置に重要であり得る。 本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドはまた、自己免疫障害を処置ま たは検出するのに有用であり得る。多くの自己免疫障害は、免疫細胞によって、 自己を外来物質として不適切に認識することからもたらされる。この不適切な認 識は、宿主組織の破壊を導く免疫応答を生じる。それゆえ、免疫応答、特にT細 胞の増殖、分化、または走化性を阻害する本発明のポリペプチドまたはポリヌク レオチドの投与は、自己免疫障害を予防するのに有効な治療であり得る。 本発明によって処置または検出され得る自己免疫障害の例としては、以下が挙 げられるが、それらに限定されない:アディソン病、溶血性貧血、抗リン脂質症 候群、慢性関節リウマチ、皮膚炎、アレルギー性脳脊髄炎、糸球体腎炎、グッド パスチャー症候群、グレーヴズ病、多発性硬化症、重症筋無力症、神経炎、結膜 炎、水疱性類天疱瘡、天疱瘡、多発性内分泌腺症、紫斑、ライター病、スティッ フマン症候群、自己免疫性甲状腺炎、全身性エリテマトーデス、自己免疫性肺炎 症、ギヤンバレー症候群、インスリン依存性糖尿病、および自己免疫炎症性眼病 。 同様に、例えば、喘息(特に、アレルギー性喘息)または他の呼吸問題のような アレルギー性反応および状態はまた、本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオ チドにより処置され得る。さらに、これらの分子を用いてアナフィラキシー、抗 原性分子に対する過敏症、または血液型不適合性を処置し得る。 本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドはまた、器官拒絶または対宿主 性移植片病(GVHD)を処置および/または予防するために用いられ得る。器官拒絶 は、宿主免疫細胞が免疫応答を介して移植された組織を破壊することにより生じ る。同様に、免疫応答はまた、GVHDに関与しているが、この場合、外来の移植さ れた免疫細胞は宿主組織を破壊する。免疫応答、特にT細胞の増殖、分化、また は走化性を阻害する本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドの投与は、器 官拒絶またはGVHDを予防するのに有効な治療であり得る。 同様に、本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドはまた、炎症を調節す るために用いられ得る。例えば、このポリペプチドまたはポリヌクレオチドは、 炎症性応答に関与する細胞の増殖および分化を阻害し得る。これらの分子は、以 下を含む炎症状態(急性および慢性の両方の状態)を処置するために使用され得る :感染に関連した炎症(例えば、敗血症性ショック、敗血症、または全身性炎症 応答症候群(SIRS))、虚血性再灌流傷害、内毒素死亡、関節炎、補体媒介性超急 性拒絶、腎炎、サイトカインまたはケモカイン誘導性肺傷害、炎症性腸疾患、ク ローン病、またはサイトカイン(例えば、TNFまたはIL-1)の過剰産生からもたら される状態。過剰増殖性障害 ポリペプチドまたはポリヌクレオチドは、新生物を含む過剰増殖性障害を処置 または検出するために使用され得る。本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオ チドは、直接的相互作用または間接的相互作用を介して障害の増殖を阻害し得る 。あるいは、本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドは、過剰増殖性障害 を阻害し得る他の細胞を増殖させ得る。 例えば、免疫応答を増加させることによって、特に過剰増殖性障害の抗原性の 質を上げることによって、またはT細胞の増殖、分化、もしくは移動によって、 過剰増殖性障害は処置され得る。この免疫応答は、存在する免疫応答を増強させ るかまたは新たな免疫応答を開始させるかのいずれかによって上昇され得る。あ るいは、免疫応答の減少はまた、化学療法剤のような過剰増殖性障害を処置する 方法であり得る。 本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドにより処置されるかまたは検出 され得る過剰増殖性障害の例には、以下に位置する新生物が含まれるがこれらに 限定されない:腹部、骨、乳房、消化器系、肝臓、膵臓、腹膜、内分泌腺(副腎 、副甲状腺、下垂体、精巣、卵巣、胸腺、甲状腺)、眼、頭部および頸部、神経( 中枢および末梢)、リンパ系、骨盤、皮膚、軟組織、脾臓、胸部、ならびに泌尿 生殖器。 同様に、他の過剰増殖性障害もまた、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペ プチドにより処置または検出され得る。このような過剰増殖性障害の例には、以 下が挙げられるがこれらに限定されない:高ガンマグロブリン血症、リンパ球増 殖性(lymphoproliferative)障害、パラプロテイン血症、紫斑病、サルコイドー シス、セザリー症候群、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、ゴシェ病 、組織球増殖症、および任意のその他の過剰増殖性疾患、加えて上記に列挙した 器官系に位置する新生物。感染性疾患 本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドは、感染因子を処置または検出 するために用いられ得る。例えば、免疫応答を上昇させることによって、特にB および/またはT細胞の増殖および分化を増加させることによって、感染性疾患 が処置され得る。免疫応答は、存在する免疫応答を増強させるか、または新たな 免疫応答を開始させるかのいずれかにより上昇され得る。あるいは、本発明のポ リペプチドまたはポリヌクレオチドはまた、必ずしも免疫応答を誘発することな く、感染因子を直接阻害し得る。 ウイルスは、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドにより処置または 検出され得る疾患または症状を引き起こし得る感染因子の一例である。ウイルス の例としては、以下のDNAおよびRNAウイルス科が挙げられるがこれらに限定され ない:アルボウイルス、アデノウイルス科、アレナウイルス科、アルテリウイル ス、ビルナウイルス科、ブニヤウイルス科、カリチウイルス科、サルコウイルス 科(Circoviridae)、コロナウイルス科、フラビウイルス科、ヘパドナウイルス科 (肝炎)、ヘルペスウイルス科(例えば、サイトメガロウイルス、単純ヘルペス、 帯状疱疹)、モノネガウイルス(Mononegavirus)(例えば、パラミクソウイルス科 、モルビリウイルス、ラブドウイルス科)、オルソミクソウイルス科(例えば、イ ンフルエンザ)、パポバウイルス科、パルボウイルス科、ピコルナウイルス科、 ポックスウイルス科(例えば、痘瘡またはワクシニア)、レオウイルス科(例えば 、ロタウイルス)、レトロウイルス科(HTLV-I、HTLV-II、レンチウイルス)、およ びトガウイルス科(例えば、ルビウイルス属)。これらの科内に入るウイルスは、 以下を含むがこれらに限定されない種々の疾患または症状を引き起こし得る:関 節炎、細気管支炎(bronchiollitis)、脳炎、眼性感染症(例えば、結膜炎、角 膜炎)、慢性疲労症候群、肝炎(A型、B型、C型、E型、慢性活動性、デルタ) 、髄膜炎、日和見感染症(例えば、AIDS)、肺炎、バーキットリンパ腫、水痘、出 血熱、麻疹、流行性耳下腺炎、パラインフルエンザ、狂犬病、感冒、ポリオ、白 血病、風疹、性感染病、皮膚病(例えば、カポージ、イボ)、およびウイルス血症 。本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドを用いて、任意のこれらの症状 または疾患が処置または検出され得る。 同様に、疾患または症状を引き起こし得、かつ本発明のポリヌクレオチドまた はポリペプチドによって処置または検出され得る細菌性因子または真菌性因子は 、以下のグラム陰性およびグラム陽性細菌科および真菌類を含むがこれらに限定 されない:Actinomycetales(例えば、Corynebacterium、Mycobacterium、Norcar dia)、Aspergillosis、Bacillaceae(例えば、Anthrax、Clostridium)、Bacteroi daceae、Blastomycosis、Bordetella、Borrella、Brucellosis、Candidiasis、C ampylobacter、Coccidioidomycosis、Cryptococcosis、Dermatocycoses、Entero bacteriaceae(Klebsiella、Salmonella、Serratia、Yersinia)、Erysipelothrix 、Helicobacter、Legionellosis、Leptospirosis、Listeria、Mycoplasmatales 、Neisseriaceae(例えば、Acinetobacter、Gonorrhea、Menigococcal)、Pasteur ellaceaの感染症(例えば、Actinobacillus、Heamophllus、Pasteurella)、Pseud omonas、Rickettsiaceae、Chlamydiaceae、Syphills、およびStaphylococcal。 これらの細菌または真菌の科は、以下を含むがこれらに限定されない疾患または 症状を引き起こし得る:菌血症、心内膜炎、眼感染症(結膜炎、結核、ブドウ膜 炎)、 歯肉炎、日和見感染症(例えば、AIDSに関連した感染症)、爪周囲炎、プロテーゼ 関連感染症、ライター病、気道感染症(例えば、百日咳または蓄膿症)、敗血症、 ライム病、ネコ引っ掻き病、赤痢、パラチフス熱、食中毒、腸チフス、肺炎、淋 病、髄膜炎、クラミジア、梅毒、ジフテリア、らい病、パラ結核、結核、狼瘡、 ボツリヌス中毒、壊疸、破傷風、膿痂疹、リウマチ熱、惺紅熱、性感染病、皮膚 病(例えば、蜂巣炎、皮膚真菌症(dermatocycoses))、毒血症、尿路感染症、創傷 感染症。本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドを用いて、任意のこれら の症状または疾患を処置または検出し得る。 さらに、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドにより処置または検出 され得る疾患または症状を引き起こす寄生虫性因子としては以下のファミリーが 挙げられるがこれらに限定されない:アメーバ症、バベシア症、コクシジウム症 、クリプトスポリジウム症、二核アメーバ症、交疫、外部寄生生物症(Giardiasi s)、ジアルジア鞭毛虫症、蠕虫症、リーシュマニア症、タイレリア症、トキソプ ラスマ症、トリパノソーマ症、およびトリコモナス症。これらの寄生生物は、以 下を含むがこれらに限定されない種々の疾患または症状を引き起こし得る:疥癬 、ツツガムシ病、眼性感染症、腸疾患(例えば、赤痢、ジアルジア鞭毛虫症)、肝 臓疾患、肺疾患、日和見感染症(例えば、AIDS関連)、マラリア、妊娠合併症、お よびトキソプラスマ症。本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドを用いて 、任意のこれらの症状または疾患を処置または検出し得る。 好ましくは、本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドを用いる処置は、 患者に有効量のポリペプチドを投与するか、または患者から細胞を取り除いて、 本発明のポリヌクレオチドをこの細胞に供給し、そして患者に操作した細胞を戻 す(エキソビボ治療)か、のいずれかによるものであり得る。さらに、本発明のポ リペプチドまたはポリヌクレオチドはワクチン中の抗原として用いられて、感染 性疾患に対する免疫応答を惹起し得る。再生 本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドを用いて、細胞を分化させ、増 殖させ、そして誘引して、組織の再生を導き得る(Science 276:59-87(1997)を参 照のこと)。組織の再生を用いて、先天性欠損、外傷(創傷、熱傷、切開、または 潰瘍)、加齢、疾患(例えば、骨粗鬆症、変形性関節炎(osteocarthritis)、歯周 病、肝不全)、美容形成手術を含む手術、線維症、再灌流傷害、または全身性サ イトカイン損傷により損傷を受けた組織を修復、置換、または保護し得る。 本発明を用いて再生し得る組織としては、以下が挙げられる:器官(例えば、 膵臓、肝臓、腸、腎臓、皮膚、内皮)、筋肉(平滑筋、骨格筋、または心筋)、脈 管(脈管内皮を含む)、神経、造血、および骨格(骨、軟骨、腱、および靭帯)の組 織。好ましくは、再生は、瘢痕なく、または瘢痕が低減されて生じる。再生はま た、新脈管形成を含み得る。 さらに、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、治癒するのが困難 な組織の再生を増加し得る。例えば、腱/靭帯再生を増大させることによって、 損傷後の回復時間が早まる。本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドはま た、損傷を回避する試みにおいて予防的に使用され得る。処置され得る特定の疾 患は、腱炎、手根管症候群、および他の腱欠損または靭帯欠損を含む。非治癒創 傷の組織再生のさらなる例は、圧迫性潰瘍(pressure ulcer)、脈管不全、外科的 創傷、および外傷性創傷に関連する潰瘍を含む。 同様に、神経および脳組織はまた、神経細胞を増殖および分化させるために本 発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドを使用することによって再生され得 る。本方法を用いて処置され得る疾患は、中枢神経系疾患および末梢神経系疾患 、神経障害、または機械的および外傷性障害(例えば、脊髄障害、頭部外傷、脳 血管疾患、および発作(stoke))を含む。詳細には、末梢神経傷害と関連する疾 患、末梢神経障害(例えば、化学療法または他の医学的療法から生じる)、局在 神経障害、および中枢神経系疾患(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病 、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、およびシャイードレーガー症候群)は すべて、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドを用いて処置され得る。 走化性 本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、走化性活性を有し得る。走 化性分子は、細胞(例えば、単球、線維芽細胞、好中球、T細胞、肥満細胞、好 酸球、上皮細胞、および/または内皮細胞)を、身体中の特定の部位(例えば、 炎症、感染、または過剰増殖の部位)に誘引または移動させる。次いで、移動し た細胞は、特定の外傷または異常性を撃退および/または治癒し得る。 本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、特定の細胞の走化性活性を 増大し得る。次いで、これらの走化性分子を使用して、身体中の特定の位置に標 的化した細胞の数を増加させることによって、炎症、感染、過剰増殖性障害、ま たは任意の免疫系障害を処置し得る。例えば、走化性分子を使用して、免疫細胞 を傷害を受けた位置に誘引することによって、組織に対する創傷および他の外傷 を処置し得る。本発明の走化性分子はまた、線維芽細胞を誘引し得、これは創傷 を処置するために使用され得る。 本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドが走化性活性を阻害し得ること もまた意図される。これらの分子はまた、障害を処置するために使用され得る。 従って、本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、走化性のインヒビタ ーとして使用され得る。 結合活性 本発明のポリペプチドは、ポリペプチドに結合する分子、またはポリペプチド が結合する分子をスクリーニングするために使用され得る。ポリペプチドと分子 との結合は、結合したポリペプチドまたは分子の活性を活性化(アゴニスト)、 増大、阻害(アンタゴニスト)、または減少させ得る。そのような分子の例は、 抗体、オリゴヌクレオチド、タンパク質(例えば、レセプター)、または低分子 を含む。 好ましくは、分子は、ポリペプチドの天然のリガンド(例えば、リガンドのフ ラグメント)、または天然の基質、リガンド、構造的模倣物、もしくは機能的模 倣物に密接に関連する(Coliganら、Current Protocols in Immunology 1(2):第 5章(1991)を参照のこと)。同様に、分子は、ポリペプチドが結合する天然のレ セプター、または少なくともポリペプチドによって結合され得るレセプターのフ ラグメント(例えば、活性部位)に密接に関連し得る。いずれの場合においても 、分子は、公知の技術を用いて合理的に設計され得る。 好ましくは、これらの分子についてのスクリーニングは、ポリペプチドを、分 泌タンパク質として、または細胞膜上でのいずれかで発現する適切な細胞を産生 する工程を包含する。好ましい細胞は、哺乳動物、酵母、Drosophila、またはE. coli由来の細胞を含む。次いで、ポリペプチドを発現する細胞(または、発現さ れたポリペプチドを含む細胞膜)は、好ましくは、ポリペプチドまたは分子のい ずれかの結合、刺激、または活性の阻害を観察するための分子を潜在的に含む試 験化合物と接触される。 アッセイは、ポリペプチドへの候補化合物の結合を簡単に試験し得、ここで結 合は、標識によって、または標識された競合物との競合を包含するアッセイにお いて検出される。さらに、アッセイは、候補化合物がポリペプチドへの結合によ って生成されるシグナルを生じるか否かを試験し得る。 あるいは、アッセイは、細胞を含まない調製物、固体支持体に添付されたポリ ペプチド/分子、化学ライブラリー、または天然産物の混合物を用いて実施され 得る。アッセイはまた、ポリペプチドを含む溶液を候補化合物と混合する工程、 ポリペプチド/分子の活性または結合を測定する工程、およびポリペプチド/分 子の活性または結合を、標準と比較する工程を簡単に包含し得る。 好ましくは、ELISAアッセイは、モノクローナル抗体またはポリクローナル抗 体を用いて、サンプル(例えば、生物学的サンプル)におけるポリペプチドのレ ベルまたは活性を測定し得る。抗体は、ポリペプチドへの直接的もしくは間接的 な結合のいずれか、またはポリペプチドとの基質についての競合によって、ポリ ペプチドのレベルまたは活性を測定し得る。 これらの上記のアッセイのすべては、診断マーカーまたは予後マーカーとして 使用され得る。これらのアッセイを用いて発見される分子は、ポリペプチド/分 子を活性化または阻害することによって、疾患を処置するか、または患者におけ る特定の結果(例えば、血管増殖)をもたらすために使用され得る。さらに、ア ッセイは、適切に操作された細胞または組織からのポリペプチドの産生を阻害ま たは増強し得る因子を発見し得る。 従って、本発明は、以下の工程を含む本発明のポリペプチドに結合する化合物 を同定する方法を包含する:(a)候補結合化合物を本発明のポリペプチドととも にインキュベートする工程;および(b)結合が生じたか否かを決定する工程。さ らに、本発明は、以下の工程を含むアゴニスト/アンタゴニストを同定する方法 を包含する:(a)候補化合物を本発明のポリペプチドとともにインキュベートす る工程、(b)生物学的活性をアッセイする工程、および(b)ポリペプチドの生物学 的活性が改変されているか否かを決定する工程。 他の活性 本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドはまた、先に議論されるように 造血系統に加えて、胚性幹細胞の分化または増殖を増加または減少し得る。 本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドはまた、哺乳動物の特徴(例え ば、身長、体重、毛の色、眼の色、皮膚、脂肪組織の割合、色素沈着、大きさ、 および形)を調整する(例えば、美容外科)ために使用され得る。同様に、本発 明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドは、異化作用、同化作用、プロセシン グ、利用、およびエネルギーの貯蔵に影響を及ぼす哺乳動物の代謝を調整するた めに使用され得る。 本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドは、バイオリズム、カリカディ ック(caricadic)リズム、うつ病(抑うつ性障害を含む)、暴力の傾向、痛み への耐性、生殖能力(好ましくは、アクチビンまたはインヒビン様活性による) 、ホルモンレベルもしくは内分泌レベル、食欲、性欲、記憶、ストレス、または 他の認知の質に影響を及ぼすことによって、哺乳動物の精神状態または身体状態 を変更するために使用され得る。 本発明のポリペプチドまたはポリヌクレオチドはまた、例えば、貯蔵能力、脂 肪含有量、脂質、タンパク質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、補因子、または 他の栄養成分を増加または減少させるような食品添加物または保存剤として使用 され得る。他の好ましい実施態様 本発明の他の好ましい実施態様は、配列番号Xのヌクレオチド配列中の少なく とも約50の連続したヌクレオチドの配列に、少なくとも95%同一であるヌクレオ チド配列を含む、単離された核酸分子を含み、ここでXは表1に規定されるよう な任意の整数である。 上記連続したヌクレオチドの配列が、表1中の配列番号Xについて規定される ような、ほぼクローン配列の5'ヌクレオチドの位置のヌクレオチドで始まり、そ してほぼクローン配列の3'ヌクレオチドの位置のヌクレオチドで終わる位置の範 囲で、配列番号Xのヌクレオチド配列に含まれる、核酸分子もまた好ましい。 上記連続したヌクレオチドの配列が、表1中の配列番号Xについて規定される ような、ほぼ開始コドンの5'ヌクレオチドの位置のヌクレオチドで始まり、そし てほぼクローン配列の3'ヌクレオチドの位置のヌクレオチドで終わる位置の範囲 で、配列番号Xのヌクレオチド配列に含まれる、核酸分子もまた好ましい。 上記連続したヌクレオチドの配列が、表1中の配列番号Xについて規定される ような、ほぼシグナルペプチドの第1のアミノ酸の5'ヌクレオチドの位置のヌク レオチドで始まり、そしてほぼクローン配列の3'ヌクレオチドの位置のヌクレオ チドで終わる位置の範囲で、配列番号Xのヌクレオチド配列に含まれる、核酸分 子も同様に好ましい。 配列番号Xのヌクレオチド配列中の少なくとも約150の連続したヌクレオチド の配列に、少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含む、単離された核酸 分子もまた好ましい。 配列番号Xのヌクレオチド配列中の少なくとも約500の連続したヌクレオチド の配列に、少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含む、単離された核酸 分子はさらに好ましい。 さらに好ましい実施態様は、表1中の配列番号Xについて規定されるような、 ほぼシグナルペプチドの第1のアミノ酸の5'ヌクレオチドの位置のヌクレオチド で始まり、そしてほぼクローン配列の3'ヌクレオチドの位置のヌクレオチドで終 わる配列番号Xのヌクレオチド配列に少なくとも95%同一であるヌクレオチド配 列を含む核酸分子である。 さらに好ましい実施態様は、配列番号Xの完全なヌクレオチド配列に、少なく とも95%同一であるヌクレオチド配列を含む、単離された核酸分子である。 ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で核酸分子にハイブリダイ ズする単離された核酸分子もまた好ましく、ここで上記のハイブリダイズする核 酸分子は、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で、A残基のみま たはT残基のみからなるヌクレオチド配列を有する核酸分子にハイブリダイズし ない。 表1におけるcDNAクローンIDによって同定されるヒトcDNAクローンを含むDNA 分子を含む物質の組成物もまた好ましく、このDNA分子は、アメリカンタイプカ ルチャーコレクションに寄託された物質中に含まれ、そして上記のcDNAクローン IDについて表1中に示されるATCC寄託番号を与えられている。 表1中のcDNAクローンIDによって同定されるヒトcDNAクローンのヌクレオチド 配列中の少なくとも50の連続したヌクレオチドの配列に少なくとも95%同一であ るヌクレオチド配列を含む単離された核酸分子もまた好ましく、このDNA分子は 表1において示されるATCC寄託番号を付与された寄託物中に含まれる。 上記少なくとも50の連続したヌクレオチドの配列が、上記ヒトcDNAクローンに よってコードされる完全なオープンリーディングフレームの配列のヌクレオチド 配列中に含まれる、単離された核酸分子もまた好ましい。 上記ヒトcDNAクローンによってコードされるヌクレオチド配列中の少なくとも 150の連続したヌクレオチドの配列に少なくとも95%同一であるヌクレオチド配 列を含む、単離された核酸分子もまた好ましい。 さらに好ましい実施態様は、上記ヒトcDNAクローンによってコードされるヌク レオチド配列中の少なくとも500の連続したヌクレオチドの配列に少なくとも95 %同一であるヌクレオチド配列を含む、単離された核酸分子である。 さらに好ましい実施態様は、上記ヒトcDNAクローンによってコードされる完全 なヌクレオチド配列に少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含む、単離 された核酸分子である。 さらに好ましい実施態様は、以下からなる群から選択される配列中の少なくと も50の連続したヌクレオチドの配列に少なくとも95%同一であるヌクレオチド配 列を含む核酸分子を、生物学的サンプルにおいて検出するための方法である:配 列番号Xのヌクレオチド配列であって、ここでXは表1において規定されるよう な任意の整数である;および表1中のcDNAクローンIDによって同定され、そして 表1において上記cDNAクローンについて示されるATCC寄託番号を有する寄託物中 に含まれるヒトcDNAクローンによってコードされるヌクレオチド配列;上記の方 法は、上記の群から選択される配列と、上記のサンプル中の少なくとも1つの核 酸分子のヌクレオチド配列とを比較する工程、および上記サンプル中の上記核酸 分子の配列が、上記の選択された配列に対して少なくとも95%同一であるか否か を決定する工程を包含する。 上記の配列を比較する工程が、上記サンプル中の核酸分子と、上記群から選択 された配列を含む核酸分子との間の核酸ハイブリダイゼーションの程度を決定す る工程を包含する、上記方法もまた好ましい。同様に、上記の配列を比較する工 程が、上記サンプル中の核酸分子から決定されるヌクレオチド配列と、上記群か ら選択された配列とを比較する工程によって実施される、上記方法もまた好まし い。核酸分子は、DNA分子またはRNA分子を含み得る。 さらに好ましい実施態様は、生物学的サンプルの種、組織、または細胞型を同 定するための方法であって、この方法は、以下からなる群から選択される配列中 の少なくとも50の連続したヌクレオチドの配列に少なくとも95%同一であるヌク レオチド配列を含む上記サンプル中の核酸分子(もしあれば)を検出する工程を 包含する:配列番号Xのヌクレオチド配列であって、ここでXは表1において規 定されるような任意の整数である;および表1中のcDNAクローンIDによって同定 され、そして表1において上記cDNAクローンについて示されるATCC寄託番号を有 する寄託物中に含まれるヒトcDNAクローンによってコードされるヌクレオチド配 列。 生物学的サンプルの種、組織、または細胞型を同定するための方法は、少なく とも2つのヌクレオチド配列のパネル中のヌクレオチド配列を含む核酸分子を検 出する工程を包含し得、ここで上記パネル中の少なくとも1つの配列は、上記群 から選択される配列中の少なくとも50の連続したヌクレオチドの配列に少なくと も95%同一である。 表1において同定される分泌タンパク質をコードする遺伝子の異常な構造また は発現と関連する病理学的状態を、被験体において診断するための方法もまた好 ましく、この方法は、以下からなる群から選択される配列中の少なくとも50の連 続したヌクレオチドの配列に少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含む 、核酸分子を、(もしあれば)上記被験体から得られる生物学的サンプルにおい て検出する工程を包含する:配列番号Xのヌクレオチド配列、ここでXは表1に おいて規定されるような任意の整数である;および表1中のcDNAクローンIDによ って同定され、かつ表1中の上記のcDNAクローンについて示されるATCC寄託番号 を有する寄託物に含まれるヒトcDNAクローンによってコードされるヌクレオチド 配列。 病理学的状態を診断するための方法は、少なくとも2つのヌクレオチド配列の パネル中のヌクレオチド配列を含む核酸分子を検出する工程を包含し得、ここで 上記パネル中の少なくとも1つの配列は、上記群から選択される配列中の少なく とも50の連続したヌクレオチドの配列に少なくとも95%同一である。 上記の核酸分子のヌクレオチド配列が、少なくとも2つのヌクレオチド配列の パネルを含む、単離された核酸分子を含む物質の組成物もまた好ましく、ここで 上記のパネル中の少なくとも1つの配列は、以下からなる群から選択される配列 中の少なくとも50の連続したヌクレオチドの配列に少なくとも95%同一である: 配列番号Xのヌクレオチド配列、ここでXは表1において規定されるような任意 の整数である;および表1中のcDNAクローンIDによって同定され、かつ表1中の 上記のcDNAクローンについて示されるATCC寄託番号を有する寄託物に含まれるヒ トcDNAクローンによってコードされるヌクレオチド配列。核酸分子は、DNA分子 またはRNA分子を含み得る。 配列番号Yのアミノ酸配列中の少なくとも約10の連続したアミノ酸の配列に、 少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドもまた好ま しく、ここでYは、表1において規定されるような任意の整数である。 上記連続したアミノ酸の配列が、表1中の配列番号Yについて示されるような 、ほぼ分泌部分の第1のアミノ酸の位置の残基で始まり、そしてほぼオープンリ ーディングフレームの最後のアミノ酸の残基で終わる位置の範囲で、配列番号Y のアミノ酸配列中に含まれる、ポリペプチドもまた好ましい。 配列番号Yのアミノ酸配列中の少なくとも約30の連続したアミノ酸の配列に少 なくとも95%同一のアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドもまた好まし い。 配列番号Yのアミノ酸配列中の少なくとも約100の連続したアミノ酸の配列に 少なくとも95%同一のアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドはさらに好 ましい。 配列番号Yの完全なアミノ酸配列に少なくとも95%同一のアミノ酸配列を含む 、単離されたポリペプチドはさらに好ましい。 表1中のcDNAクローンIDによって同定され、かつ表1中の上記のcDNAクローン について示されるATCC寄託番号を有する寄託物に含まれるヒトcDNAクローンによ ってコードされる分泌タンパク質の完全なアミノ酸配列において、少なくとも約 10の連続したアミノ酸の配列に少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む、単離 されたポリペプチドはさらに好ましい。 上記の連続したアミノ酸の配列が、表1中のcDNAクローンIDによって同定され 、かつ表1中の上記のcDNAクローンについて示されるATCC寄託番号を有する寄託 物に含まれるヒトcDNAクローンによってコードされる分泌タンパク質の分泌部分 のアミノ酸配列に含まれる、ポリペプチドもまた好ましい。 表1におけるcDNAクローンIDによって同定され、かつ表1のこのcDNAクローン について示されるATCC寄託番号を有する寄託物に含まれる、ヒトcDNAクローンに よってコードされるタンパク質の分泌部分のアミノ酸配列中の少なくとも約30の 連続的なアミノ酸の配列に少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む、単離 されたポリペプチドもまた、好ましい。 表1におけるcDNAクローンIDによって同定され、かつ表1のこのcDNAクローン について示されるATCC寄託番号を有する寄託物に含まれる、ヒトcDNAクローンに よってコードされるタンパク質の分泌部分のアミノ酸配列中の少なくとも約100 の連続的なアミノ酸の配列に少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む、単 離されたポリペプチドもまた、好ましい。 表1におけるcDNAクローンIDによって同定され、かつ表1のこのcDNAクローン について示されるATCC受託番号を有する寄託物に含まれるヒトcDNAクローンによ ってコードされるタンパク質の分泌部分のアミノ酸配列に少なくとも95%同一で あるアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドもまた、好ましい。 以下からなる群から選択される配列中の、少なくとも10の連続的なアミノ酸の 配列に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプチドに対して特異 的に結合する単離された抗体は、さらに好ましい:配列番号Yのアミノ酸配列( ここで、Yは表1で規定される任意の整数である);および表1におけるcDNAク ローンIDによって同定され、かつ表1のこのcDNAクローンについて示されるATCC 受託番号を有する寄託物に含まれる、ヒトcDNAクローンによってコードされるタ ンパク質の完全アミノ酸配列。 以下からなる群から選択された配列中の、少なくとも10の連続的なアミノ酸の 配列に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプチドを、生物学的 サンプルにおいて検出する方法はさらに好ましい:配列番号Yのアミノ酸配列( ここで、Yは表1で規定される任意の整数である);および表1におけるcDNAク ローンIDによって同定され、かつ表1のこのcDNAクローンについて示されるATCC 受託番号を有する寄託物に含まれる、ヒトcDNAクローンによってコードされるタ ンパク質の完全アミノ酸配列;この方法は、このサンプル中における少なくとも 1つのポリペプチド分子のアミノ酸配列をこの群から選択された配列と比較する 工程、およびこのサンプル中におけるこのポリペプチド分子の配列が、少なくと も10の連続的なアミノ酸のこの配列と少なくとも90%同一であるかどうかを決定 する工程を含む。 このサンプル中における少なくとも1つのポリペプチド分子のアミノ酸配列を 、この群から選択された配列と比較するこの工程が、このサンプル中のポリペプ チドの、以下からなる群から選択された配列中の少なくとも10の連続的なアミノ 酸の配列に対して、少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプチド と特異的に結合する抗体に対する特異的な結合の程度を決定する工程を含む、上 記の方法もまた、好ましい:配列番号Yのアミノ酸配列(ここで、Yは表1に規 定される任意の整数である);および表1におけるcDNAクローンIDによって同定 されかつ表1のこのcDNAクローンについて示されるATCC受託番号を有する寄託物 に含まれるヒトcDNAクローンによってコードされるタンパク質の完全アミノ酸配 列。 配列を比較する工程が、このサンプル中のポリペプチド分子から決定されたア ミノ酸配列を、この群から選択された配列と比較することによって行われる、上 記の方法もまた好ましい。 生物学的サンプルの種、組織または細胞型を同定する方法もまた好ましく、こ こでこの方法は、このサンプル中のポリペプチド分子(このポリペプチドは、以 下からなる群から選択される配列における少なくとも10の連続的なアミノ酸の配 列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む)をもし存在するならば検出 する工程を含む:配列番号Yのアミノ酸配列(ここで、Yは表1に規定される任 意の整数である);および表1におけるcDNAクローンIDによって同定されかつ表 1のこのcDNAクローンについて示されるATCC受託番号を有する寄託物に含まれる 、ヒトcDNAクローンによってコードされる、分泌タンパク質の完全アミノ酸配列 。 生物学的サンプルの種、組織または細胞型を同定する上記の方法もまた好まし く、ここでこの方法は、少なくとも2つのアミノ酸配列のパネルにおけるアミノ 酸配列を含むポリペプチド分子を検出する工程を含み、ここでこのパネル中の少 なくとも1つの配列は、上記の群から選択された配列における少なくとも10の連 続的なアミノ酸の配列と少なくとも90%同一である。 被験体において、表1において同定された分泌タンパク質をコードする遺伝子 の異常な構造または発現に関連する病理学的状態を診断する方法もまた、好まし い。ここで、この方法は、この被験体から得られた生物学的サンプルにおいて、 少なくとも2つのアミノ酸配列のパネルにおけるアミノ酸配列を含むポリペプチ ド分子を検出する工程を含み、ここでこのパネル中の少なくとも1つの配列は、 以下からなる群から選択される配列における少なくとも10の連続的なアミノ酸の 配列と少なくとも90%同一である:配列番号Yのアミノ酸配列(ここで、Yは表 1に規定される任意の整数である);および表1におけるcDNAクローンIDによっ て同定されかつ表1のこのcDNAクローンについて示されるATCC受託番号を有する 寄託物に含まれる、ヒトcDNAクローンによってコードされる分泌タンパク質の完 全アミノ酸配列。 これらの方法のいずれかにおいて、このポリペプチド分子を検出する工程は、 抗体を使用することを包含する。 以下からなる群から選択された配列中の、少なくとも10の連続的なアミノ酸の 配列に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする ヌクレオチド配列と、少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を含む、単離 された核酸分子もまた、好ましい:配列番号Yのアミノ酸配列(ここで、Yは表 1に規定される任意の整数である);および表1におけるcDNAクローンIDによっ て同定されかつ表1のこのcDNAクローンについて示されるATCC受託番号を有する 寄託物に含まれる、ヒトcDNAクローンによってコードされる分泌タンパク質の完 全アミノ酸配列。 ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列が、原核生物宿主でのこのポリペ プチドの発現について最適化されている、単離された核酸分子もまた好ましい。 また、ポリペプチドが以下の群から選択されるアミノ酸配列を含む、単離され た核酸分子もまた、好ましい:配列番号Yのアミノ酸配列(ここで、Yは表1に 規定される任意の整数である);および表1におけるcDNAクローンIDによって同 定されかつ表1のこのcDNAクローンについて示されるATCC受託番号を有する寄託 物に含まれる、ヒトcDNAクローンによってコードされる分泌タンパク質の完全ア ミノ酸配列。 上記の単離された核酸分子のいずれかをベクター中に挿入する工程を含む、組 換えベクターの作製方法はさらに好ましい。この方法によって生成された組換え ベクターもまた、好ましい。宿主細胞中にベクターを導入する工程を含む、組換 え宿主細胞を作製する方法、ならびにこの方法によって生成された組換え宿主細 胞もまた、好ましい。 単離されたポリペプチドを作製する方法であって、このポリペプチドが発現さ れるような条件下でこの組換え宿主細胞を培養する工程、およびこのポリペプチ ドを回収する工程を包含する、方法もまた、好ましい。単離されたポリペプチド を作製するこの方法もまた好ましく、ここでこの組換え宿主細胞は真核生物細胞 であり、そしてこのポリペプチドは、以下からなる群から選択されたアミノ酸配 列を含む、ヒト分泌タンパク質の分泌部分である:配列番号Yの分泌部分の第1 のアミノ酸の位置の残基で始まる、配列番号Yのアミノ酸配列(ここで、Yは表 1に記載される整数であり、そして配列番号Yの分泌部分の第1のアミノ酸配列 の位置は表1に規定される);および表1におけるcDNAクローンIDによって同定 されかつ表1のこのcDNAクローンについて示されるATCC受託番号を有する寄託物 に含まれる、ヒトcDNAクローンによってコードされるタンパク質の分泌部分のア ミノ酸配列。この方法によって生成された単離されたポリペプチドもまた、好ま しい。 増加したレベルの分泌タンパク質活性を必要とする個体を処置する方法もまた 、好ましい。ここで、この方法は、このような個体に、この個体においてこのタ ンパク質の活性のレベルを増加させるのに有効な本発明の単離されたポリペプチ ド、ポリヌクレオチド、または抗体の量を含む薬学的組成物を投与する工程を包 含する。 概して、本発明を記載してきたが、本発明は、例示の目的のために提供され、 そして限定を意図しない、以下の実施例を参照することによってより容易に理解 される。 実施例 実施例1:寄託されたサンプルからの選択されたcDNAクローンの単離 引用されるATCC寄託物中の各cDNAクローンは、プラスミドベクター中に含まれ る。表1は、各クローンが単離されたcDNAライブラリーを構築するために用いら れたベクターを同定する。多くの場合、ライブラリーを構築するために使用され たベクターは、プラスミドが切り出されたファージベクターである。直下の表は 、cDNAライブラリーを構築する際に使用される各ファージベクターについて関連 プラスミドに相関づける。例えば、特定のクローンがベクター「Lambda Zap」中 に単離されているとして表1に同定される場合、対応する寄託クローンは「pBlu escript」である。 ベクターLambda Zap(米国特許第5,128,256号および同第5,286,636号)、Uni- Zap XR(米国特許第5,128,256号および同第5,286,636号)、Zap Express(米国 特許第5,128,256号および同第5,286,636号)、pBluescript(pBS)(Short,J.M. ら、Nucleic Acids Res.16:7583-7600(1988);Alting-Mees,M.A.およびShort,J .M.、Nucleic Acids Res.17:9494(1989))ならびにpBK(Alting-Mees,M.A.ら、 Strategies 5:58-61(1992))は、Stratagene Cloning Systems,Inc.、11011 N .Torrey Pines Road、La Jolla,CA,92037から市販されている。pBSは、アンピシ リン耐性遺伝子を含み、そしてpBKはネオマイシン耐性遺伝子を含む。両方とも 、E.coli株XL-1 Blue(これもまた、Stratageneから入手可能である)に形質転 換され得る。pBSは、4つの形態、SK+、SK-、KS+およびKSに入る。SおよびKと は、ポリリンカー領域(「S」とはSacIであり、そして「K」とは、KpnIのこと であり、これらは、それぞれのリンカーの各末端での最初の部位である)に隣接 するT7およびT3プライマー配列に対するポリリンカーの方向をいう。「+」また は「−」とは、f1複製起点「ori」の方向をいい、ある方向において、f1 oriか ら開始される一本鎖レスキューはセンス鎖DNAを生成し、そして他方向ではアン チセンスを生成する。 ベクターpSport1、pCMVSport 2.0およびpCMVSport3.0をLife Technologies、 Inc.、P.O.Box 6009、Gaithersburg,MD 20897から入手した。全てのSportベクタ ーはアンピシリン耐性遺伝子を含み、そしてE.coli株DH10B(これもまた、Life Technologiesから入手可能である)に形質転換され得る。(例えば、Gruber,C.E .ら、Focus 15:59(1993)を参照のこと)。ベクターlafmid BA(Bento Soares、C olumbia University,NY)はアンピシリン耐性遺伝子を含み、そしてE.coli株XL - y Avenue、Carlsbad、CA 92008から入手可能である)は、アンピシリン耐性遺伝 子を含み、そしてE.coli株DH10B(Life Technologiesから入手可能である)に形 質転換され得る(例えば、Clark,J.M.、Nuc.Acids Res.16:9677-9686(1988)およ びMead,D.ら、Bio/Technology 9:(1991)を参照のこと)。好ましくは、本発明の ポリヌクレオチドは、表1中の特定のクローンについて同定されたファージベク ター配列、ならびに上に示された対応するプラスミドベクター配列を含まない。 表1に引用される、任意の所定のcDNAクローンについてATCC受託番号を与えら れたサンプルにおける寄託物はまた、1つ以上のさらなるプラスミド(これは各 々、その所定のクローンとは異なるcDNAクローンを含む)を含み得る。従って、 同じATCC受託番号を共有する寄託物は、表1に同定される各cDNAクローンについ てのプラスミドを少なくとも含む。代表的には、表1に引用される各ATCC寄託サ ンプルは、ほぼ等量(重量で)の約50のプラスミドDNA(これは各々、異なるcDN Aクローンを含む)の混合物を含む;しかし、このような寄託サンプルは、50個 よりも多いまたは少ないcDNAクローン(約500までのcDNAクローン)についての プラスミドを含み得る。 2つのアプローチが使用されて、表1における特定のクローンについて引用さ れるプラスミドDNAの寄託サンプルからそのクローンを単離し得る。第一に、プ ラスミドを、配列番号Xに対応するポリヌクレオチドプローブを使用して、クロ ーンをスクリーニングすることによって直接単離する。 特に、30〜40ヌクレオチドを有する特定のポリヌクレオチドを、報告されてい る配列に従って、Applied Biosystems DNA合成機を使用して合成する。オリゴヌ クレオチドを、例えば、32P-γ-ATPで、T4ポリヌクレオチドキナーゼを用いて標 識し、そして日常的な方法に従って精製する。(例えば、Maniatisら、Molecula r Cloning:A Laboratory Manual、Cold Spring Harbor Press、Cold Spring、N Y(1982))。プラスミド混合物を、上記のように、当業者に公知の技術(例えば 、ベクター供給者によって提供される技術または上記で引用された関連の刊行物 もしくは特許において提供される技術)を用いて、適切な宿主(例えば、XL-1 Bl ue(Stratagene))に形質転換する。形質転換体を1.5%寒天プレート(適切な選択 薬剤、例えば、アンピシリンを含む)に、1プレートあたり約150の形質転換体( コロニー)の密度でプレートする。これらのプレートを、細菌コロニースクリー ニングについての日常的な方法(例えば、Sambrookら、Molecular Cloning:A L aboratory Manual、第2版、(1989)、Cold Spring Harbor Laboratory Press 、 1.93頁から1.104頁)または当業者に公知の他の技術に従って、ナイロンメンブ レンを使用してスクリーニングする。 あるいは、配列番号Xの両端(すなわち、表1に規定されるクローンの5’N Tおよび3’NTによって囲まれる配列番号Xの領域内)に由来する、17〜20ヌ クレオチドの2つのプライマーを合成し、そしてこれらを使用して、テンプレー トとして寄託されたcDNAプラスミドを使用して、所望のcDNAを増幅する。ポリメ ラーゼ連鎖反応を、日常的な条件下で、例えば、0.5μgの上記cDNAテンプレート を有する反応混合物の25μl中で実施する。便利な反応混合物は、1.5〜5mM MgCl2 、0.01%(w/v)ゼラチン、それぞれ20μMのdATP、dCTP、dGTP、dTTP、25pmolの 各プライマーおよび0.25ユニットのTaqポリメラーゼである。35サイクルのPCR (94℃での変性を1分間;55℃でのアニールを1分間;72℃での伸長を1分間)を 、Perkin-Elmer Cetus自動化サーマルサイクラーを用いて実施する。増幅産物を アガロースゲル電気泳動により分析し、そして予想される分子量のDNAバンドを 切り出し、そして精製する。PCR産物を、DNA産物をサブクローニングおよび配列 決定することによって選択された配列であることを確認する。 寄託されたクローンに存在していないかもしれない遺伝子の5’非コード部分 または3’非コード部分の同定のために、いくつかの方法が利用可能である。こ れらの方法は、以下を含むがこれらに限定されない:フィルタープロービング、 特異的プローブを使用するクローン富化、および当該分野で周知である5’およ び3’「RACE」プロトコルと類似するかまたは同一のプロトコル。例えば、5’RA CEに類似する方法は、所望の全長転写物の失われた5’末端を作製するために利 用可能である(Fromont-Racineら、Nucleic Acids Res.21(7):1683-1684(1993 ))。 簡潔には、特定のRNAオリゴヌクレオチドを、全長遺伝子RNA転写物をおそらく 含むRNAの集団の5’末端に連結する。連結されたRNAオリゴヌクレオチドに特異 的なプライマーおよび目的の遺伝子の公知の配列に特異的なプライマーを含むプ ライマーセットを使用して、所望の全長遺伝子の5’部分をPCR増幅する。次いで 、この増幅した産物を配列決定し得、そしてこれを使用して全長遺伝子を生成し 得る。 この上記の方法は、所望の供給源から単離された総RNAを用いて開始するが、 ポリAおよびRNAを使用し得る。次いで、RNA調製物を、必要ならばホスファター ゼで処理して、後のRNAリガーゼ工程を妨害し得る分解または損傷RNAの5’リン 酸基を排除し得る。次いで、ホスファターゼを不活化するべきであり、そしてRN AをメッセンジャーRNAの5’末端に存在するキャップ構造を除去するために、タ バコ酸性ピロホスファターゼを用いて処理するべきである。この反応は、キャッ プ切断RNAの5’末端に5’リン酸基を残し、これは次いでT4 RNAリガーゼを用い てRNAオリゴヌクレオチドに連結され得る。 この改変RNA調製物を、遺伝子特異的なオリゴヌクレオチドを用いる第一鎖cDN A合成のためのテンプレートとして使用する。第一鎖合成反応物を、連結されたR NAオリゴヌクレオチドに特異的なプライマーおよび目的の遺伝子の公知の配列に 特異的なプライマーを用いる、所望の5’末端のPCR増幅のためのテンプレートと して使用する。次いで、得られた産物を配列決定し、そして分析して5’末端配 列が所望の遺伝子に属するかを確認する。実施例2:ポリヌクレオチドに対応するゲノムクローンの単離 ヒトゲノムP1ライブラリー(Genomic Systems、Inc.)を、実施例1に記載され る方法に従って、配列番号Xに対応するcDNA配列について選択されたプライマー を用いるPCRによってスクリーニングする(Sambrookもまた参照のこと)。実施例3:ポリペプチドの組織分布 本発明のポリヌクレオチドのmRNA発現の組織分布を、とりわけ、Sambrookらに よって記載される、ノーザンブロット分析についてのプロトコルを用いて決定す る。例えば、実施例1に記載される方法によって生成されるcDNAプローブを、P3 2 で、rediprimeTM DNA標識系(Amersham Life Science)を用いて、製造者の指 示に従って標識する。標識後、プローブを、CHROMA SPIN-100TMカラム(Clontech Laboratories、Inc.)を使用して、製造者のプロトコル番号PT1200-1に従って精 製する。次いで、精製した標識プローブを使用して、種々のヒト組織をmRNA発現 について試験する。 種々のヒト組織(H)またはヒト免疫系組織(IM)(Clontech)を含む多重組織 ノーザン(MTN)ブロットを、ExpressHybTMハイブリダイゼーション溶液(Clont ech)を用いて、製造者のプロトコル番号PT1190-1に従って、標識プローブで試 験する。ハイブリダイゼーションおよび洗浄後、ブロットをマウントして、そし て-70℃で一晩フィルムに曝露し、そしてフィルムを標準的な手順に従って現像 する。実施例4:ポリヌクレオチドの染色体マッピング オリゴヌクレオチドプライマーセットを、配列番号Xの5'末端の配列に従って 設計する。このプライマーは、好ましくは約100ヌクレオチドにわたる。次いで 、このプライマーセットを、以下のセットの条件下でポリメラーゼ連鎖反応に使 用する:95℃で30秒;56℃で1分;70℃で1分。このサイクルを32回くり反し、次 に1回70℃で5分間のサイクルを行う。個々の染色体または染色体フラグメントを 含む体細胞ハイブリッドパネル(Bios,Inc)に加えて、ヒト、マウス、および ハムスターDNAを鋳型として使用する。反応物を、8%ポリアクリルアミドゲルま たは3.5%アガロースゲルのいずれかで分析する。染色体マッピングを、特定の体 細胞ハイブリッドにおける約100bpのPCRフラグメントの存在によって決定する。実施例5:ポリペプチドの細菌発現 本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを、実施例1に概説する ように、挿入フラグメントを合成するために、DNA配列の5'および3'末端に対応 するPCRオリゴヌクレオチドプライマーを使用して増幅する。cDNA挿入物を増幅 するために使用されるプライマーは、発現ベクターに増幅産物をクローニングす るために、好ましくはプライマーの5'末端にBamHIおよびXbaIのような制限部位 を含むべきである。例えば、BamHIおよびXbaIは、細菌発現ベクターpQE-9(Qiag en,Inc.,Chatsworth,CA)の制限酵素部位に対応する。このプラスミドベクタ ーは、抗生物質耐性(Ampr)、細菌の複製起点(ori)、IPTG調節可能なプロモ ーター/オペレーター(P/O)、リボソーム結合部位(RBS)、6-ヒスチジンタグ (6-His)、および制限酵素クローニング部位をコードする。 pQE-9ベクターをBamHIおよびXbaIで消化し、そして、増幅されたフラグメント をpQE-9ベクターに連結し、細菌RBSにおいて開始されるリーディングフレームを 維持する。次いで連結混合物を、lacIリプレッサーを発現し、またカナマイシン 耐性(Kanr)を与えるプラスミドpREP4の多重コピーを含む、E.coli株M15/rep4 (Qiagen,Inc.)を形質転換するために使用する。形質転換体を、それらのLBプ レート上で増殖する能力によって同定し、そしてアンピシリン/カナマイシン耐 性コロニーを選択する。プラスミドDNAを単離し、そして制限分析によって確認 する。 所望の構築物を含むクローンを、Amp(100μg/ml)およびKan(25μg/ml)の 両方を補充したLB培地における液体培養で一晩(O/N)増殖させる。O/N培養物を 、1:100〜1:250の比で大量培養物を接種するために使用する。細胞を、0.4〜0 .6の光学密度600(O.D.600)まで増殖させる。次いで、IPTG(イソプロピル-B-D -チオガラクトピラノシド)を最終濃度1mMになるように加える。IPTGは、lacIリ プレッサーを不活化することによりP/Oの障害物除去誘導して遺伝子発現の増加 を導く。 細胞を、さらに3〜4時間増殖させる。次いで、細胞を遠心分離(6000×gで20 分間)によって収集する。細胞ペレットを、カオトロピック剤6MグアニジンHCl 中に、4℃で3〜4時間攪拌することによって可溶化させる。細胞細片を遠心分離 によって取り除き、そしてポリペプチドを含む上清を、ニッケル-ニトリロ-三酢 酸(「Ni-NTA」)アフィニティー樹脂カラムにロードする(QIAGEN,Inc.前出 より入手可能)。6×Hisタグを有するタンパク質は、Ni-NTA樹脂に高い親和性で 結合し、そして単純な1工程の手順で精製され得る(詳細には、The QIAexpress ionist(1995)QIAGEN,Inc.,前出を参照のこと)。 手短に言えば、上清を、6Mグアニジン-HCl、pH8のカラムにロードし、カラム を最初に10容量の6Mグアニジン-HCl、pH8で洗浄し、次いで10容量の6Mグアニジ ン-HCl、pH6で洗浄し、最後にポリペプチドを、6Mグアニジン-HCl、pH5で溶出す る。 次いで精製したタンパク質を、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)または50mM酢 酸ナトリウム、pH6の緩衝液および200mM NaClに対して透析することにより再生 させる。あるいは、タンパク質はNi-NTAカラムに固定化している間に、首尾よく 再折り畳みされ得る。推奨条件は以下の通りである:プロテアーゼインヒビター を含む、500mM NaCl、20%グリセロール、20mM Tris/HCl pH7.4中の6M〜1M尿素の 直線勾配を使用する再生。再生は1.5時間以上の時間をかけて行うべきである。 再生後、タンパク質を250mMイミダゾールの添加によって溶出させる。イミダゾ ールを、PBSまたは50mM酢酸ナトリウムpH6の緩衝液および200mM NaClに対する最 終の透析工程によって除去する。精製したタンパク質を、4℃で保存するか、ま たは-80℃で冷凍する。 上記の発現ベクターに加えて、本発明はさらに、本発明のポリヌクレオチドに 作動可能に連結されたファージオペレーターおよびプロモーターエレメントを含 み、pHE4aと呼ばれる発現ベクターを含む(ATCC受託番号209645、1998年2月25日 に寄託)。このベクターは以下を含む:1)選択マーカーとしてのネオマイシン ホスホトランスフェラーゼ遺伝子、2)E.coli複製起点、3)T5ファージプロ モーター配列、4)2つのlacオペレーター配列、5)シャイン−ダルガーノ配 列、および6)ラクトースオペロンリプレッサー遺伝子(lacIq)。複製起点(o riC)は、pUC19(LTI,Gaithersburg,MD)に由来する。プロモーター配列およ びオペレーター配列を合成的に作製する。 NdeIおよびXbaI、BamHI、XhoI、またはAsp718によってベクターを制限処理し 、制限処理された産物をゲルで泳動し、そしてより大きなフラグメント(スタッ ファー(stuffer)フラグメントは約310塩基対であるべきである)を単離するこ とによって、DNAをpHEaに挿入し得る。DNA挿入物を、NdeI(5'プライマー)およ びXbaI、BamHI、XhoI、またはAsp718(3'プライマー)に対する制限部位を有す るPCRプライマーを使用して、実施例1に記載のPCRプロトコールに従って生成す る。PCR挿入物を、ゲル精製し、そして適合する酵素で制限処理する。挿入物お よびベクターを標準的なプロトコールに従って連結する。 操作されたベクターは、上記のプロトコールにおいて、細菌系でタンパク質を 発現させるために容易に置換され得る。実施例6:封入体からのポリペプチドの精製 以下の別の方法は、ポリペプチドが封入体の形態で存在する場合に、E.coli 中で発現されたポリペプチドを精製するために使用され得る。他に指定されない 場合には、以下のすべての工程は4〜10℃で行われる。 E.coli発酵の生産期の完了後、細胞培養物を4〜10℃に冷却し、そして15,000 rpmの連続遠心分離(Heraeus Sepatech)によって細胞を採集する。細胞ペース トの単位重量あたりのタンパク質の予想される収量および必要とされる精製タン パク質の量に基づいて、細胞ペーストの適切な量(重量による)を、100mM Tris 、50mM EDTA、pH7.4を含む緩衝溶液に懸濁させる。細胞を、高剪断ミキサーを使 用して均質な懸濁液に分散させる。 次いで、マイクロフルイダイザー(microfluidizer)(Microfuidics,Corp. またはAPV Gaulin,Inc.)に2回、4000〜6000psiで溶液を通すことによって細 胞を溶解させる。次いでホモジネートを、最終濃度0.5M NaClになるようにNaCl 溶液と混合し、続いて7000×gで15分間遠心分離を行う。得られたペレットを、 0.5M NaCl、100mM Tris、50mM EDTA、pH7.4を使用して再度洗浄する。 得られた洗浄した封入体を、1.5M塩酸グアニジン(GuHCl)で2〜4時間可溶化 する。7000×gで15分間の遠心分離の後、ペレットを廃棄し、そしてポリペプチ ドを含む上清を4℃で一晩インキュベートしてさらなるGuHCl抽出を可能にする。 不溶性粒子を除去するための高速遠心分離(30,000×g)に続き、GuHCl可溶 化タンパク質を、GuHCl抽出物と、50mMナトリウム、pH4.5、150mM NaCl、2mM ED TAを含む20容量の緩衝液とを、激しい攪拌で迅速に混合することによって、再折 り畳みさせる。再折り畳みした希釈タンパク質溶液を、さらなる精製工程の前の 12時間、混合しないで4℃で保つ。 再折り畳みされたポリペプチド溶液を清澄にするために、あらかじめ準備した 、40mM酢酸ナトリウム、pH6.0で平衡化した、適切な表面積を有する0.16μmメン ブレンフィルターを備える接触濾過ユニット(例えば、Filtron)を利用する。 濾過したサンプルを、カチオン交換樹脂(例えば、Poros HS-50,Perseptive Bi osystems)上にロードする。カラムを40mM酢酸ナトリウム、pH6.0で洗浄し、そ して同じ緩衝液中の250mM、500mM、1000mM、および1500mM NaClで、段階的な様 式で溶出する。溶出液の280nmにおける吸光度を継続的にモニターする。 画分を収集し、そしてSDS-PAGEによってさらに分析する。 次いでポリペプチドを含む画分をプールし、そして4容量の水と混合する。次 いで希釈されたサンプルを、あらかじめ準備した強アニオン(Poros HQ-50,Per septive Biosystems)および弱アニオン(Poros CM-20,Perseptive Biosystems )交換樹脂の直列カラムのセットにロードする。カラムを40mM酢酸ナトリウム、 pH6.0で平衡化する。両方のカラムを、40mM酢酸ナトリウム、pH6.0、200mM NaCl で洗浄する。次いでCM-20カラムを10カラム容量の直線的勾配(0.2M NaCl、50mM 酢酸ナトリウム、pH6.0から1.0M NaCl、50mM酢酸ナトリウム、pH6.5の範囲)を 用いて溶出させる。画分を、溶出液の定常A280モニタリング下で収集する。次 いで、(例えば、16% SDS-PAGEによって測定した)ポリペプチドを含む画分をプ ールする。 得られたポリペプチドは、上記の再折り畳みおよび精製工程の後で95%より高 い純度を示すべきである。5μgの精製タンパク質がロードされる場合、いかなる 主要な混在バンドも、クマシーブルー染色した16% SDS-PAGEゲルから観察されな いはずである。精製タンパク質はまた、エンドトキシン/LPS混在について試験 され得、そして代表的には、LPS含量はLALアッセイに従って、0.1ng/ml未満であ る。実施例7:バキュロウイルス発現系におけるポリペプチドのクローニングおよび 発現 この実施例では、ポリペプチドを発現するために、プラスミドシャトルベクタ ーpA2を使用してポリヌクレオチドをバキュロウイルスに挿入する。この発現ベ クターは、Autographa californica核多核体ウイルス(AcMNPV)の強力なポリヘ ドリンプロモーター、続いてBamHI、XbaI、およびAsp718のような便利な制限部 位を含む。シミアンウイルス40(「SV40」)のポリアデニル化部位を、効率的な ポリアデニル化のために使用する。組換えウイルスの容易な選択のために、プラ スミドは、同方向にある弱いDrosophilaプロモーターの制御下でE.coli由来の β-ガラタトシダーゼ遺伝子、続いてポリヘドリン遺伝子のポリアデニル化シグ ナルを含む。挿入された遺伝子は両方の側で、クローン化したポリヌクレオチド を発現する生存可能なウイルスを生成する、野生型ウイルスDNAとの細胞媒介性 の相同組換えのためのウイルス配列と隣接する。 他の多くのバキュロウイルスベクター(例えば、pAc373、pVL941、およびpAcI M1)は、当業者が容易に理解するように、構築物が転写、翻訳、分泌など(必要 とされる場合、シグナルペプチドおよびインフレームなAUGを含む)のために適 切に配置されたシグナルを提供する限りにおいて、上記のベクターの代わりに使 用され得る。このようなベクターは例えば、Luckowら、Virology 170:31-39(19 89)に記載される。 具体的には、寄託されたクローンに含まれるcDNA配列(これは、AUG開始コド ンおよび表1に同定される天然に付随するリーダー配列を含む)を、実施例1に 記載のPCRプロトコールを使用して増幅させる。天然に存在するシグナル配列を 使用して分泌タンパク質を産生する場合、pA2ベクターは第2のシグナルペプチ ドを必要としない。あるいは、ベクターを、Summersら(「A Manual of Methods for Baculovirus Vectors and Insect Cell Culture Procedures」、Texas Agr icultural Experimental Station Bulletin No.1555(1987))に記載される標準 的な方法を用いて改変して、バキュロウイルスリーダー配列を含ませ得る(pA2 GP)。 増幅されたフラグメントを、市販のキット(「Geneclean」BIO 101 Inc.,La Jolla,CA)を使用して、1%アガロースゲルから単離する。次いでフラグメント を適切な制限酵素で消化し、そして再び1%アガロースゲルで精製する。 プラスミドを対応する制限酵素で消化し、そして必要に応じて、当該分野で公 知の日常的な手順を用いて、仔ウシ腸ホスファターゼを用いて脱リン酸化し得る 。次いでDNAを、市販のキット(「Geneclean」BIO 101 Inc.,La Jolla,Ca)を 使用して、1%アガロースゲルから単離する。 フラグメントおよび脱リン酸化したプラスミドを、T4 DNAリガーゼを用いて互 いに連結する。E.coli HB101またはXL-1 Blue(Stratagene Cloning Systems, La Jolla,Ca)のような他の適切なE.coli宿主細胞を、連結混合液で形質転換 し、そして培養プレート上に広げる。プラスミドを含む細菌を、個々のコロニー 由来のDNAを消化し、そして消化産物をゲル電気泳動によって分析することによ り同定する。クローニングしたフラグメントの配列をDNA配列決定によって確認 する。 このポリヌクレオチドを含む5μgのプラスミドを、Felgnerら、Proc.Natl.A cad.Sci.USA 84:7413-7417(1987)によって記載されたリポフェクション法を 使用して、1.0μgの市販の線状化バキュロウイルスDNA(「BaculoGoldTMバキュ ロウィルスDNA」,Pharmingen,San Diego,CA)とともに同時トランスフェクト する。1μgのBaculoGoldTMウイルスDNAおよび5μgのプラスミドを、50μlの無血 清グレース培地(Life Technologies Inc.,Gaithersburg,MD)を含む、マイク ロタイタープレートの滅菌したウェル中で混合する。その後、10μlリポフェク チンおよび90μlグレース培地を加え、混合し、室温で15分間インキュベートす る。次いで、トランスフェクション混合液を、無血清グレース培地1mlを加えた3 5mm組織培養プレートに播種したSf9昆虫細胞(ATCC CRL 1711)に滴下して加え る。次いでプレートを27℃で5時間インキュベートする。次いで、トランスフェ クション溶液をプレートから除去し、そして10%ウシ胎仔血清を補充した1mlのグ レース昆虫培地を添加する。次いで培養を27℃で4日間継続する。 4日後上清を収集し、SummersおよびSmith、前出によって記載されたようにプ ラークアッセイを行う。「Blue Gal」(Life Technologies Inc.,Gaithersburg )を含むアガロースゲルを、gal発現しているクローン(青色に着色したプラー クを生ずる)の容易な同定および単離を可能にするために使用する。(この型の 「プラークアッセイ」の詳細な説明はまた、Life Technologies Inc.,Gaithers burgによって配布される、昆虫細胞培養およびバキュロウイルス学のための使用 者ガイドの9-10頁に見出され得る。)適切なインキュベーションの後、青色に着 色したプラークをマイクロピペッター(例えば、Eppendorf)のチップで拾う。 次いで、組換えウイルスを含む寒天を、200μlのグレース培地を含む微小遠心分 離チューブ中で再懸濁させ、そして組換えバキュロウイルスを含む懸濁液を、35 mmディッシュに播種したSf9細胞に感染させるために使用する。4日後、これら の培養ディッシュの上清を採集し、次いで4℃に貯蔵する。 ポリペプチドの発現を確認するために、10%熱非働化FBSを補充したグレース培 地中でSf9細胞を増殖させる。細胞を、約2の感染多重度(「MOI」)でポリヌク レオチドを含む組換えバキュロウイルスで感染させる。放射性標識したタンパク 質を所望する場合には、6時間後培地を除去し、そしてメチオニンおよびシステ インを含まないSF900 II培地(Life Technologies Inc.,Rockville,MDから入 手可能)に置き換える。42時間後、5μCiの35S-メチオニンおよび5μCiの35S-シ ステイン(Amershamから入手可能)を添加する。細胞をさらに16時間インキュベ ートし、次いで遠心分離によって採集する。上清中のタンパク質および細胞内タ ンパク質を、SDS-PAGE、次いで(放射性標識した場合)オートラジオグラフィー によって分析する。 精製タンパク質のアミノ末端のアミノ酸配列の微量配列決定法を使用して、産 生されたタンパク質のアミノ末端配列を決定し得る。実施例8:哺乳動物細胞におけるポリペプチドの発現 本発明のポリペプチドを、哺乳動物細胞中で発現させ得る。代表的な哺乳動物 発現ベクターは、mRNAの転写の開始を仲介するプロモーターエレメント、タンパ ク質コード配列、および転写の終結および転写物のポリアデニル化に必要なシグ ナルを含む。さらなるエレメントは、エンハンサー、コザック配列、および、RN Aスプライシングのドナーおよびアタセプター部位に隣接する介在配列を含む。 非常に効率的な転写は、SV40由来の初期および後期プロモーター、レトロウイル ス(例えば、RSV、HTLVI、HIVI)由来の長末端反復(LTR)、およびサイトメガ ロウイルス(CMV)の初期プロモーターを用いて達成される。しかし、細胞エレ メント(例えば、ヒトアクチンプロモーター)もまた、使用され得る。 本発明を実施する際の使用に適切な発現ベクターは、例えば、pSVLおよびpMSG (Pharmacia,Uppsala,Sweden)、pRSVcat(ATCC 37152)、pSV2dhfr(ATCC 37146 )、pBC12MI(ATCC 67109)、pCMVSport2.0、ならびにpCMVSport3.0のようなベクタ ーを含む。使用され得る哺乳動物宿主細胞は、ヒトHela、293、H9およびJurkat 細胞、マウスNIH3T3およびC127細胞、Cos 1、Cos 7およびCV1、ウズラQC1-3細胞 、マウスL細胞、ならびにチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を含む。 あるいは、ポリペプチドは、染色体に組み込まれたポリヌクレオチドを含む、 安定な細胞株中で発現され得る。dhfr、gpt、ネオマイシン、ハイグロマイシン のような選択マーカーを用いる同時トランスフェクションは、トランスフェクト された細胞の同定および単離を可能にする。 トランスフェクトされた遺伝子はまた、大量のコードされたタンパク質を発現 するために増幅され得る。DHFR(ジヒドロ葉酸還元酵素)マーカーは、目的の遺 伝子の数百または数千さえものコピーを有する細胞株の開発に有用である。(例 えば、Alt,F.W.ら、J.Biol.Chem.253:1357-1370(1978);Hamlin,J.L.およ びMa,C.、Biochem.ら、Biophys.Acta、1097:107-143(1990):Page,M.J.およ びSydenham,M.A.、Biotechnology 9:64-68(1991)を参照のこと。)別の有用な 選択マーカーは、酵素グルタミンシンターゼ(GS)である(Murphyら、Biochem J.227:277-279(1991);Bebbingtonら、Bio/Technology 10:169-175(1992))。 これらのマーカーを使用して、哺乳動物細胞を選択培地中で増殖させ、そしても っとも高い耐性を有する細胞を選択する。これらの細胞株は、染色体に組み込ま れた、増幅された遺伝子を含む。チャイニーズハムスター卵巣(CHO)およびNSO 細胞は、タンパク質の産生のためにしばしば使用される。 プラスミドpSV2-dhfr(ATCC受託番号37146)の誘導体である、発現ベクターpC 4(ATCC受託番号209646)およびpC6(ATCC受託番号209647)は、ラウス肉腫ウイ ルスの強力なプロモーター(LTR)(Cullenら、Molecular and Cellular Biolog y,438-447(1985年3月))およびCMVエンハンサー(Boshartら、Cell 41:521-530 (1985))のフラグメントを含む。例えば、BamHI、XbaI、およびAsp718の制限酵 素切断部位を有するマルチクローニング部位は、目的の遺伝子のクローニングを 容易にする。ベクターはまた、3'イントロン、ラットプレプロインシュリン遺伝 子のポリアデニル化および終結シグナル、ならびに、SV40初期プロモーターの制 御下にあるマウスDHFR遺伝子を含む。 具体的には、例えば、プラスミドpC6は、適切な制限酵素によって消化され、 次いで当該分野で公知の手順によって、仔ウシ腸ホスファターゼ(phosphate)を 使用して脱リン酸化される。次いで、ベクターを1%アガロースゲルから単離す る。 本発明のポリヌクレオチドは、実施例1に概説するプロトコルに従って増幅さ れる。天然に存在するシグナル配列が分泌タンパク質を産生するために使用され る場合、ベクターは、第二のシグナルペプチドを必要としない。あるいは、天然 に存在するシグナル配列が使用されない場合には、ベクターは異種シグナル配列 を含むように改変され得る(例えば、WO96/34891を参照のこと)。 増幅されるフラグメントが、市販のキット(「Geneclean」、BIO 101 Inc.,L a Jolla,Ca.)を使用して1%アガロースゲルから単離される。次いで、フラグ メントは、適切な制限酵素で消化され、そして再び1%アガロースゲル上で精製 される。 次いで、増幅されるフラグメントを同じ制限酵素で消化し、そして1%アガロ ースゲルで精製する。次いで、単離されたフラグメントおよび脱リン酸化したベ クターを、T4 DNAリガーゼで連結する。次いで、E.coli HB101またはXL-1 Blue 細胞を形質転換し、そしてプラスミドpC6に挿入されたフラグメントを含む細菌 を、例えば、制限酵素分析を用いて同定する。 活性なDHFR遺伝子を欠くチャイニーズハムスター卵巣細胞を、トランスフェク ションに使用する。5μgの発現プラスミドpC6を、リポフェクチン(Felgnerら 、前出)を用いて、0.5μgのプラスミドpSVneoとともに同時トランスフェクトす る。プラスミドpSV2-neoは、優性選択マーカーである、G418を含む抗生物質の群 に対する耐性を付与する酵素をコードする、Tn5からのneo遺伝子を含む。細胞を 、1mg/mlのG418を補充したαマイナスMEMに播種する。2日後、細胞をトリプシ ン処理し、そして10、25、または50ng/mlのメトトレキサートおよび1mg/mlのG4 18を補充したαマイナスMEM中のハイブリドーマクローニングプレート(Greiner ,Germany)中に播種する。約10〜14日後、単一のクローンをトリプシン処理し 、次いで異なる濃度(50nM、100nM、200nM、400nM、800nM)のメトトレキサート を使用して、6ウェルのペトリ皿または10mlのフラスコに播種する。次いで、最 高濃度のメトトレキサートで増殖するクローンを、さらに高い濃度(1μM、2 μM、5μM、10μM、20μM)のメトトレキサートを含む新たな6ウェルプレート に移す。同じ手順を、100〜200μMの濃度で増殖するクローンが得られるまで繰 り返す。所望の遺伝子産物の発現を、例えば、SDS-PAGEおよびウエスタンブロッ トによって、または逆相HPLC分析によって分析する。実施例9:タンパク質融合物 本発明のポリペプチドは、好ましくは、他のタンパク質に融合される。これら の融合タンパク質は、種々の適用について使用され得る。例えば、本発明のポリ ペプチドの、Hisタグ、HAタグ、プロテインA、IgGドメイン、およびマルトース 結合タンパク質への融合は、精製を容易にする。(実施例5を参照のこと;EP A 394,827もまた参照のこと;Trauneckerら、Nature 331:84-86(1988)。)同様に 、IgG-1、IgG-3、およびアルブミンへの融合は、インビボでの半減期を増大させ る。本発明のポリペプチドに融合した核局在化シグナルは、タンパク質を特定の 細胞下局在に標的化し得る。一方、共有結合ヘテロダイマーまたはホモダイマー は、融合タンパク質の活性を増大または減少させ得る。融合タンパク質はまた、 1つより多い機能を有するキメラ分子を作製し得る。最後に、融合タンパク質は 、非融合タンパク質と比較して、融合タンパク質の溶解度および/または安定性 を増大させ得る。上記の融合タンパク質の全ての型は、ポリペプチドのIgG分子 への融合を概説する以下のプロトコル、または実施例5に記載されるプロトコル を改変することによって作製され得る。 簡単には、IgG分子のヒトFc部分は、以下に記載の配列の5'および3'末端にわ たるプライマーを使用してPCR増幅され得る。これらのプライマーはまた、発現 ベクター(好ましくは、哺乳動物発現ベクター)へのクローニングを容易にする 都合の良い制限酵素部位を有するべきである。 例えば、pC4(受託番号第209646号)が使用される場合、ヒトFc部分は、BamHI クローニング部位に連結され得る。3'BamHI部位が破壊されるべきであることに 注意のこと。次に、ヒトFc部分を含有するベクターが、このBamHIによって再び 制限処理され、ベクターを直線化し、そして実施例1に記載するPCRプロトコル によって単離された本発明のポリヌクレオチドが、このBamHI部位に連結される 。ポリヌクレオチドは、終止コドンなしにクローン化され、そうでなければ、融 合タンパク質は産生されないことに注意すること。 天然に存在するシグナル配列が分泌タンパク質を産生するために使用される場 合、pC4は、第二のシグナルペプチドを必要としない。あるいは、天然に存在す るシグナル配列が使用されない場合、ベクターは異種シグナル配列を含むように 改変され得る。(例えば、WO 96/34891を参照のこと。) ヒトIgG Fc領域: 実施例10:ポリペプチドからの抗体の産生 本発明の抗体は、種々の方法によって調製され得る。(Current Protocols, 第2章を参照のこと。)例えば、本発明のポリペプチドを発現する細胞は、ポリ クローナル抗体を含む血清の産生を誘導するために動物に投与される。好ましい 方法において、分泌タンパク質の調製物が調製され、そして精製されて、実質的 に天然の夾雑物を含まないようにする。次いで、このような調製物は、より大き な比活性のポリクローナル抗血清を生成するために動物に導入される。 最も好ましい方法において、本発明の抗体は、モノクローナル抗体(または、 そのタンパク質結合フラグメント)である。このようなモノクローナル抗体は、 6:292(1976);Hammerlingら:Monoclonal Antibodies and T-Cell Hybridomas, Elsevier,N.Y.、563-681頁(1981)。)一般に、このような手順は、動物(好 ましくは、マウス)をポリペプチドで免疫化すること、またはより好ましくは、 分泌ポリペプチド発現細胞で免疫化することを含む。このような細胞は、任意の 適切な組織培養培地において培養され得る;しかし、10%ウシ胎仔血清(約56℃ で不活化した)を補充し、そして約10g/lの非必須アミノ酸、約1,000U/mlのペニ シリン、および約100μg/mlのストレプトマイシンを補充したEarle改変Eagle培 地において細胞を培養することが好ましい。 このようなマウスの脾細胞は抽出され、そして適切なミエローマ細胞株と融合 される。任意の適切なミエローマ細胞株は、本発明に従って使用され得る;しか し、ATCCから入手可能な親ミエローマ細胞株(SP20)を使用することが好ましい 。融合後、得られるハイブリドーマ細胞を、HAT培地において選択的に維持し、 次いでWandsら(Gastroenterology 80:225-232(1981))に記載されるように限界 希釈によってクローニングする。次いで、このような選択によって得られるハイ ブリドーマ細胞は、ポリペプチドに結合し得る抗体を分泌するクローンを同定す るためにアッセイされる。 あるいは、ポリペプチドに結合し得るさらなる抗体を、抗イディオタイプ抗体 を使用して2工程の手順において生成し得る。このような方法は、抗体それ自体 が抗原であり、それゆえ第二の抗体に結合する抗体を得ることが可能であるとい う事実を利用する。この方法に従って、タンパク質特異的抗体が使用されて、動 物(好ましくは、マウス)を免疫する。次いで、このような動物の哺細胞を使用 して、ハイブリドーマ細胞を産生する。そして、ハイブリドーマ細胞は、タンパ ク質特異的抗体に結合する能力がポリペプチドによってブロックされ得る抗体を 産生するクローンを同定するためにスクリーニングされる。このような抗体は、 タンパク質特異的抗体に対する抗イディオタイプ抗体を含み、そしてさらなるタ ンパク質特異的抗体の形成を誘導する動物を免疫するために使用され得る。 FabおよびF(ab')2ならびに本発明の抗体の他のフラグメントは、本明細書中で 開示される方法に従って使用され得ることが理解される。このようなフラグメン トは、代表的には、パパイン(Fabフラグメントを産生するために)またはペプ シン(F(ab')2フラグメントを産生するために)のような酵素を使用して、タン パク質分解性切断によって産生される。あるいは、分泌タンパク質結合フラグメ ントは、組換えDNA技術の適用により、または合成化学により、産生され得る。 ヒトにおける抗体のインビボ使用のために、「ヒト化」キメラモノクローナル 抗体を使用することが好ましくあり得る。このような抗体は、上記のモノクロー ナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞に由来する遺伝構築物を使用することに よって産生され得る。キメラ抗体を産生するための方法は当該分野で公知である 。(総説については、Morrison,Science 229:1202(1985);Oiら、BioTechniq ues 4:214(1986);Cabillyら、米国特許第4,816,567号;Taniguchiら、EP 171 496;Morrisonら、EP 173494;Neubergerら、WO 8601533;Robinsonら、WO 8702 671;Boulianneら、Nature 312:643(1984);Neubergerら、Nature 314:268(1985 )を参照のこと。)実施例11:高処理能力スクリーニングアッセイのための分泌タンパク質の産生 以下のプロトコルは、試験されるべきポリペプチドを含有する上清を産生する 。次いで、この上清は、実施例13〜20に記載されるスクリーニングアッセイにお いて使用され得る。 第一に、ポリ-D-リジン(644 587 Boehringer-Mannheim)ストック溶液(PBS 中に1mg/ml)を、PBS(w/oカルシウムまたはマグネシウム17-516F Biowhittaker )中で1:20に希釈して、作業溶液50μg/mlにする。200μlのこの溶液を、各ウェ ル(24ウェルプレート)に添加し、室温で20分間インキュベートする。溶液を各 ウェルに分配させることを確実にする(注:12チャンネルピペッターは、1つ おきのチャンネルにチップをつけて使用され得る)。ポリ-D-リジン溶液を吸引 除去し、そして1ml PBS(リン酸緩衝化生理食塩水)でリンスする。PBSは、細 胞をプレートする直前までウェル中に残るべきであり、そしてプレートは2週間 前まで前もってポリリジンでコーティングされ得る。 293T細胞(これは、P+20を過ぎて細胞を保有しない)を、2×105細胞/ウェル で、0.5mlのDMEM(Dulbecco改変Eagle培地)(4.5g/LのグルコースおよびL-グル タミン(12-604F Biowhittaker)/10%熱非働化FBS(14-503F Biowhittaker)/1×P enstrep(17-602E Biowhittaker)を含む)中にプレートする。細胞を一晩増殖さ せる。 翌日、滅菌溶液容器(basin):300μlリポフェクトアミン(18324-012 Gibco /BRL)および5ml Optimem I(31985070 Gibco/BRL)/96ウェルプレート中で一緒に 混合する。小容量のマルチチャンネルピペッターを用いて、実施例8または9に 記載する方法によって産生されたポリヌクレオチドインサートを含有する約2μ gの発現ベクターを、適切にラベルが付けられた96ウェルの丸底プレート中にア リコートする。マルチチャンネルピペッターを用いて、50μlのリポフェクトア ミン/Optimem I混合物を各ウェルに添加する。上下にピペッティングして混合す る。室温で15〜45分間インキュベートする。約20分後、マルチチャンネルピペッ ターを使用して150μlのOptimem Iを各ウェルに添加する。コントロールとして 、インサートを欠失するベクターDNAの1つのプレートは、トランスフェクショ ンの各セットでトランスフェクトされるべきである。 好ましくは、トランスフェクションは、以下の作業をタッグチームを組んで( tag-teaming)行うべきである。タッグチームを組むことによって、時間に関す る労力は半分にされ、そして細胞をPBS上であまり多くの時間過ごさせない。ま ず、Aさんは、培地を細胞の4つの24ウェルプレートから吸引除去し、次いでB さんが0.5〜1mlのPBSで各ウェルをリンスする。次いで、Aさんは、PBSリンス を吸引除去し、そしてBさんは、チャンネル1つおきにチップのついた12チャン ネルピペッターを使用して、200μlのDNA/リポフェクトアミン/Optimem I複合体 を、まず奇数のウェルに、次いで偶数のウェルにと、24ウェルプレート上の各列 に添加する。37℃で6時間インキュベートする。 細胞をインキュベートする間に、1×ペンストレップ(penstrep)を有するDM EM中の1%BSAか、または2mMグルタミンおよび1×ペンストレップを含むCHO-5 培地(116.6mg/LのCaCl2(無水物);0.00130mg/L CuSO4-5H2O;0.050mg/LのFe( NO3)3-9H2O;0.417mg/LのFeSO4-7H2O;311.80mg/LのKCl;28.64mg/LのMgCl2;48 .84mg/LのMgSO4;6995.50mg/LのNaCl;2400.0mg/LのNaHCO3;62.50mg/LのNaH2PO4 -H2O;71.02mg/LのNa2HPO4;0.4320mg/LのZnSO4-7H2O;0.002mg/Lのアラキドン 酸;1.022mg/Lのコレステロール;0.070mg/LのDL-α-トコフェロール-アセテー ト;0.0520mg/Lのリノール酸;0.010mg/Lのリノレン酸;0.010mg/Lのミリスチン 酸;0.010mg/Lのオレイン酸;0.010mg/Lのパルミトオレイン酸(palmitric acid );0. 010mg/Lのパルミチン酸;100mg/LのPluronic F-68;0.010mg/Lのステアリン酸; 2.20mg/LのTween80;4551mg/LのD-グルコース;130.85mg/mlのL-アラニン;147. 50mg/mlのL-アルギニン-HCl;7.50mg/mlのL-アスパラギン-H2O;6.65mg/mlのL- アスパラギン酸;29.56mg/mlのL-シスチン、2HCl-H2O;31.29mg/mlのL-シスチン -2HCl;7.35mg/mlのL-グルタミン酸;365.0mg/mlのL-グルタミン;18.75mg/mlの グリシン;52.48mg/mlのL-ヒスチジン-HCl-H2O;106.97mg/mlのL-イソロイシン ;111.45mg/mlのL-ロイシン;163.75mg/mlのL-リジンHCl;32.34mg/mlのL-メチ オニン;68.48mg/mlのL-フェニルアラニン;40.0mg/mlのL-プロリン;26.25mg/m lのL-セリン;101.05mg/mlのL-スレオニン;19.22mg/mlのL-トリプトファン;91 .79mg/mlのL-チロシン-2Na-2H2O;99.65mg/LのL-バリン;0.0035mg/Lのビオチン ;3.24mg/LのD-パントテン酸Ca;11.78mg/Lの塩化コリン;4.65mg/Lの葉酸;15. 60mg/Lのi-イノシトール;3.02mg/Lのナイアシンアミド;3.00mg/Lのピリドキサ ールHCl;0.031mg/LのピリドキシンHCl;0.319mg/Lのリボフラビン;3.17mg/Lの チアミンHCl;0.365mg/Lのチミジン;および0.680mg/LのビタミンB12;25mMのHE PES緩衝剤;2.39mg/LのヒポキサンチンNa;0.105mg/Lのリポ酸;0.081mg/Lのプ トレシンナトリウム-2HCl;55.0mg/Lのピルビン酸ナトリウム;0.0067mg/Lの亜 セレン酸ナトリウム;20μMのエタノールアミン;0.122mg/Lのクエン酸第二鉄; リノール酸と複合体化した41.70mg/Lのメチル-B-シクロデキストリン;オレイン 酸と複合体化した33.33mg/Lのメチル-B-シクロデキストリン;ならびにレチナー ルと複合体化した10mg/Lのメチル-B-シクロデキストリン)のいずれかの適切な 培地を調製する。(10%BSAストック溶液については、1L DMEM中に溶解したBSA (81-068-3Bayer)100gを溶解)。培地を濾過し、そして50μlを内毒素アッセイ のために15mlポリスチレンコニカル中に収集する。 トランスフェクション反応を、好ましくはタッグチームを組んでインキュベー ション時間の終わりに終結させる。Aさんは、トランスフェクション培地を吸引 除去し、その間Bさんは、1.5mlの適切な培地を各ウェルに添加する。使用する 培地に依存して45または72時間、37℃でインキュベートする:1%BSAは45時間 、またはCHO-5は72時間。 4日目に、300μlのマルチチャンネルピペッターを使用して、600μlを1mlの 深底ウェルプレートにアリコートし、そして残りの上清を2mlの深底ウェルにア リコートする。次いで、各ウェルからの上清を実施例13〜20に記載するアッセイ において使用し得る。 活性が、上清を使用して以下に記載する任意のアッセイにおいて得られる場合 、活性は、ポリペプチドから直接に(例えば、分泌タンパク質として)か、また は他のタンパク質の発現を誘導するポリペプチドによって(これは、次いで上清 中に分泌される)のいずれかに由来することが特に理解される。従って、本発明 はさらに、特定のアッセイにおける活性によって特徴づけられる上清中のタンパ ク質を同定する方法を提供する。実施例12:GASレポーター構築物の構築 細胞の分化および増殖に関与する1つのシグナル伝達経路は、Jak-STAT経路と 呼ばれる。Jak-STAT経路において活性化されたタンパク質は、多くの遺伝子のプ ロモーターに位置する、γ活性化部位「GAS」エレメントまたはインターフェロ ン感受性応答エレメント(「ISRE」)に結合する。これらのエレメントに対する タンパク質の結合は、関連する遺伝子の発現を変化させる。 GASおよびISREエレメントは、シグナルトランスデューサーおよび転写のアク チベーター、すなわち「STAT」と呼ばれる転写因子のクラスによって認識される 。STATファミリーの6つのメンバーが存在する。Stat1およびStat3は、Stat2と 同様に(IFNαに対する応答が広範であるように)、多くの細胞型において存在 する。Stat4は、より制限されており、そして多くの細胞型において存在しない が、IL-12での処理後のTヘルパークラスI細胞に見出されている。Stat5は、元 々は乳房成長因子と呼ばれたが、骨髄細胞を含む他の細胞においてより高い濃度 で見出されている。それは、多くのサイトカインによって組織培養細胞において 活性化され得る。 STATは活性化されて、Janus Kinase(「Jak」)ファミリーとして知られるキ ナーゼのセットによってチロシンリン酸化に際して細胞質から核へ移動する。Ja kは、可溶性のチロシンキナーゼの独特のファミリーを代表し、そしてTyk2、Jak 1、Jak2、およびJak3を含む。これらのキナーゼは、有意な配列類似性を示し、 そして一般に休止細胞において触媒的に不活性である。 Jakは、以下の表によって要約されるように広範なレセプターによって活性化 される。(SchidlerおよびDarnell,Ann.Rev.Biochem.64:621-51(1995)によ る総説から改変。)Jakを活性化し得るサイトカインレセプターファミリーは、 2つの群に分けられる:(a)クラスIは、IL-2、IL-3、IL-4、IL-6、IL-7、IL -9、IL-11、IL-12、IL-15、Epo、PRL、GH、G-CSF、GM-CSF、LIF、CNTF、および トロンボポエチンについてのレセプターを含む;そして(b)クラス2は、IFN- a、IFN-g、およびIL-10を含む。クラス1レセプターは、保存されたシステイン モチーフ(4つの保存されたシステインおよび1つのトリプトファンのセット) 、およびWSXWSモチーフ(Trp-Ser-Xxx-Trp-Ser(配列番号2)をコードする膜近 接領域)を共有する。 従って、リガンドのレセプターへの結合の際、Jakは活性化され、これは次い でSTATを活性化し、これは、次いでトランスロケーションし、そしてGASエレメ ントに結合する。この全プロセスは、Jak-STATシグナル伝達経路に包含される。 それゆえ、GASまたはISREエレメントの結合によって反映されるJak-STAT経路 の活性化は、細胞の増殖および分化に関与するタンパク質を示すために使用され 得る。例えば、成長因子およびサイトカインは、Jak-STAT経路を活性化すること が知られる。(以下の表を参照のこと。)従って、レポーター分子に連結したGA Sエレメントを使用することにより、Jak-STAT経路のアクチベーターが同定され 得る。 実施例13〜14に記載される生物学的アッセイにおいて使用されるプロモーター エレメントを含む合成GASを構築するために、PCRに基づいたストラテジーをGAS- SV40プロモーター配列を生成するために採用する。5'プライマーは、IRF1プロモ ーターにおいて見出され、そして一定の範囲のサイトカインでの誘導の際にSTAT に結合することが以前に証明されたGAS結合部位の4つのタンデムなコピーを含 むが(Rothmanら、Immunity 1:457-468(1994))、他のGASまたはISREエレメント を代わりに使用し得る。5'プライマーはまた、SV40初期プロモーター配列に対し て相補的な18bpの配列も含み、そしてXhoI部位に隣接する。5'プライマーの配列 は以下である: 下流プライマーはSV40プロモーターに対して相補的であり、Hind III部位に隣 接する:5':GCGGCAAGCTTTTTGCAAAGCCTAGGC:3'(配列番号4)。 PCR増幅を、Clontechから入手したB-gal:プロモータープラスミド中に存在す るSV40プロモーターのテンプレートを用いて実施する。得られたPCRフラグメン トをXhoI/Hind IIIを用いて消化し、そしてBLSK2-(Stratagene)にサブクロー ニングする。正方向および逆方向のプライマーを用いる配列決定により、挿入物 が以下の配列を含むことを確認する: 次に、SV40プロモーターに結合したこのGASプロモーターエレメントを用いて 、GAS:SEAP2レポーター構築物を操作する。ここで、レポーター分子は、分泌型 アルカリホスファターゼ、すなわち「SEAP」である。しかしながら、明らかに、 この実施例または他の実施例のいずれにおいても、任意のレポーターの分子が、 SEAPの代わりとなり得る。SEAPの代わりに使用され得る周知のレポーター分子と し ては、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)、ルシフェラ ーゼ、アルカリホスファターゼ、B-ガラクトシダーゼ、グリーン蛍光タンパク 質(GFP)、または抗体により検出可能な任意のタンパク質が挙げられる。 合成GAS-SV40プロモーターエレメントと確認された上記の配列を、GAS-SEAPベ クターを作製するために、HindIIIおよびXhoIを用いて、SV40プロモーターを、 増幅したGAS:SV40プロモーターエレメントで効率的に置換し、Clontechから入手 したpSEAP-プロモーターベクターにサブクローニングする。しかしながらこのベ クターはネオマイシン耐性遺伝子を含まず、それゆえ、哺乳動物の発現系には好 ましくない。 従って、GAS-SEAPレポーターを発現する哺乳動物の安定な細胞株を作製するた めに、GAS-SEAPカセットをSalIおよびNotIを用いて、GAS-SEAPベクターから取り 出し、そしてGAS-SEAP/Neoベクターを作製するために、マルチクローニング部位 におけるこれらの制限部位を用いて、ネオマイシン耐性遺伝子を含むバックボー ンベクター(例えば、pGFP-1(Clontech))に挿入する。一旦、このベクターを哺 乳動物細胞にトランスフェクトすれば、このベクターは実施例13〜14に記載され るようにGAS結合のためのレポーター分子として使用され得る。 他の構築物を、上記の記載を使用し、そしてGASを異なるプロモーター配列で 置換して作製し得る。例えば、NFK-BおよびEGRプロモーター配列を含むレポータ ー分子の構築を、実施例15および16に記載する。しかし、多くの他のプロモータ ーは、これらの実施例に記載のプロトコルを使用して置換し得る。例えば、SRE 、IL-2、NFAT、またはオステオカルシンのプロモーターを単独または組み合わせ (例えば、GAS/NF-KB/EGR、GAS/NF-KB、11-2/NFAT、またはNF-KB/GAS)で置換し 得る。同様に、他の細胞株(例えば、HELA(上皮細胞)、HUVEC(内皮細胞)、R eh(B細胞)、Saos-2(骨芽細胞)、HUVAC(大動脈細胞)、または心筋細胞) を、レポーター構築物の活性を試験するために使用し得る。実施例13:T細胞の活性についての高処理能力スクリーニングアッセイ 以下のプロトコルを、例えば、T細胞を増殖または分化させ得る増殖因子およ びサイトカインのような因子を同定することによりT細胞の活性を評価するため に使用する。T細胞の活性を実施例12で作製したGAS/SEAP/Neo構築物を用いて評 価する。従って、SEAP活性を増加させる因子は、Jaks-STATSシグナル伝達経路を 活性化する能力を示す。このアッセイに使用したT細胞はJurkat T細胞(ATCC 受託番号TIB-152)であるが、Molt-3細胞(ATCC受託番号CRL-1552)およびMolt- 4細胞(ATCC受託番号CRL-1582)細胞もまた使用し得る。 Jurkat T細胞は、リンパ芽球性CD4+Th1ヘルパー細胞である。安定な細胞株を 作製するために、およそ200万のJurkat細胞をDMRIE-C(Life Technologies)を 用いて、GAS-SEAP/neoベクターでトランスフェクト(以下に記載のトランスフェ クション手順)する。トランスフェクトした細胞をおよそ20,000細胞/ウェルの 密度で播種し、そして1mg/mlのジェネティチシン(genticin)に対して耐性であ るトランスフェクタントを選択する。耐性コロニーを増殖させ、次いで、漸増す る濃度のインターフェロンγに対するそれらの応答について試験する。選択した クローンの用量応答を示す。 詳細には、以下のプロトコルにより、200μlの細胞を含む75のウェルについて 十分な細胞を得る。従って、複数の96ウェルプレートについて十分な細胞を産生 するために、スケールアップするか、または複数で実施するかのいずれかである 。Jurkat細胞を1%のPen-Strepを有するRPMI+10%血清中で維持する。T25フラスコ 中で2.5mlのOPTI-MEM(Life Technologies)と10μgのプラスミドDNAを組み合わ せる。50μlのDMRIE-Cを含む2.5mlのOPTI-MEMを添加し、そして、室温で15〜45 分間インキュベートする。 インキュベート期間の間、細胞濃度をカウントし、必要な数の細胞(トランス フェクションあたり107個)をスピンダウンし、そして最終濃度が107細胞/mlと なるようOPTI-MEM中で再懸濁する。次いで、1mlのOPTI-MEM中の1×107個の細 胞をT25フラスコに加え、そして37℃で6時間インキュベートする。インキュベ ーションの後、10mlのRPMI+15%血清を添加する。 Jurkat:GAS-SEAP安定レポーター株をRPMI+10%血清、1mg/mlジェネティシン、 および1% Pen-Strep中で維持する。これらの細胞を実施例11に記載されるプロト コルにより産生されるようなポリペプチドを含む上清で処理する。 上清で処理する日に、細胞を洗浄すべきであり、そして1mlあたり500,000個の 細胞の密度となるまで新鮮なRPMI+10%血清中に再懸濁するべきである。必要な細 胞の正確な数は、スクリーニングされる上清の数に依存する。1枚の96ウェルプ レートについて、およそ1000万個の細胞(10枚のプレートについては1億個の細 胞)が必要である。 細胞を96ウェルのディッシュに分配するために、12チャンネルのピペットを用 いて三角のリザーバーボートに細胞を移す。200μlの細胞を、12チャンネルのピ ペットを用いて、それぞれのウェルに移す(従って、1ウェル当たり100,000個 の細胞を添加する)。 全てのプレートに播種した後、50μlの上清を、12チャンネルピペットを用い て、上清を含む96ウェルプレートから各ウェルに直接的に移す。さらに、外来性 のインターフェロンγの用量(0.1、1.0、10ng)を、ウェルH9、ウェルH10、お よびウェルH11に添加し、アッセイについてのさらなる陽性コントロールとして 供する。 上清で処理したJurkat細胞を含む96ウェルディッシュをインキュベーターに48 時間置く(注:この時間は48〜72時間の間で変化可能である)。次いで、各ウェ ルから35μlのサンプルを12チャンネルのピペットを用いて、不透明な96ウェル プレートに移す。不透明なプレートを(セロファン(sellophene)のカバーを用 いて)覆うべきであり、そして実施例17に従ってSEAPアッセイを行うまで、−20 ℃で保存するべきである。残存する処理した細胞を含むプレートを4℃に置き、 そして、所望するならば、特定のウェル上でのアッセイを繰り返すための物質の 供給源として供する。 陽性コントロールとして、100ユニット/mlのインターフェロンγを使用し得る 。インターフェロンγは、Jurkat T細胞を活性化することが公知である。代表 的には、30倍を超える誘導が、陽性コントロールのウェルにおいて観察される。実施例14:骨髄性の活性を同定する高処理能力スクリーニングアッセイ 以下のプロトコルを、骨髄性細胞を増殖または分化させ得る増殖因子およびサ イトカインのような因子を同定することにより骨髄性の活性を評価するために使 用する。骨髄性細胞活性を実施例12において産生されたGAS/SEAP/Neo構築物を用 いて評価する。従って、SEAP活性を増加させる因子は、Jaks-STATSシグナル伝達 経路を活性化する能力を示す。このアッセイに使用した骨髄性細胞は、U937、前 単球(pre-monocyte)細胞株であるが、TF-1、HL60、またはKG1も使用し得る。 U937細胞を、実施例12において産生されたGAS/SEAP/Neo構築物で、一過性にト ランスフェクトするために、DEAE-Dextran法(Kharbandaら、1994,Cell Growth & Differentiation,5:259-265)を用いる。最初に、2×107個のU937細胞を回 集し、そしてPBSで洗浄する。U937細胞を、通常、100単位/mlのペニシリンおよ び100mg/mlのストレプトマイシンを補充した10%熱非働化ウシ胎仔血清(FBS)を 含むRPMI 1640培地中で増殖させる。 次に、0.5mg/ml DEAE-Dextran、8μgのGAS-SEAP2プラスミドDNA、140mM NaCl 、5mM KCl、375μM Na2HPO4.7H2O、1mM MgCl2、および675μM CaCl2を含む1ml の20mM Tris-HCl(pH7.4)緩衝液に細胞を懸濁する。37℃で45分間インキュベー トする。 10% FBSを含むRPMI 1640培地で細胞を洗浄し、次いで、10mlの完全培地に再懸 濁し、そして37℃で36時間インキュベートする。 GAS-SEAP/U937安定細胞を、400μg/mlのG418中で細胞を増殖させることにより 得る。G418を含まない培地を日常的な増殖のために使用するが、1〜2ヶ月毎に 、細胞を二継代の間、400μg/ml G418中で再増殖させるべきである。 これらの細胞を1×108個の細胞を回集すること(これは10枚の96ウェルプレ ートアッセイのために十分である)により試験し、そしてPBSで洗浄する。上記 の増殖培地200ml中で、5×105細胞/mlの最終密度で細胞を懸濁する。96ウェル プレートにおいて1ウェルあたり200μlの細胞をプレートする(すなわち、1× 105細胞/ウェル)。 実施例11に記載されるプロトコルにより調製された上清を50μl添加する。37 ℃で48〜72時間インキュベートする。陽性コントロールとして、100単位/mlのイ ンターフェロンγを使用し得る。インターフェロンγはU937細胞を活性化させる ことが公知である。代表的には、30倍を超える誘導が、陽性コントロールウェル において観察される。SEAPは、実施例17に記載のプロトコルに従って上清をア ッセイする。実施例15:ニューロン活性を同定する高処理能力スクリーニングアッセイ 細胞が分化および増殖をうける場合、遺伝子群は多くの異なるシグナル伝達経 路を介して活性化される。これらの遺伝子の1つであるEGR1(初期増殖応答遺伝 子1)を活性化時に種々の組織および細胞型において誘導する。EGR1のプロモー ターはこのような誘導を担う。レポーター分子に結合したEGR1プロモーターを使 用して、細胞の活性化を評価し得る。 詳細には、以下のプロトコルをPC12細胞株におけるニューロン活性を評価する ために使用する。PC12細胞(ラット褐色細胞腫(phenochromocytoma)細胞)は 、多くのマイトジェン(例えば、TPA(テトラデカノイルホルボールアセテート )、NGF(神経成長因子)、およびEGF(上皮増殖因子))での活性化により増殖 および/または分化することが公知である。この処理の間にEGR1遺伝子発現を活 性化する。従って、PC12細胞を、SEAPレポーターに結合したEGRプロモーターを 含む構築物で、安定にトランスフェクトすることにより、PC12細胞の活性化を評 価し得る。 EGR/SEAPレポーター構築物を以下のプロトコルにより組み立て得る。EGR-1プ ロモーター配列(-633〜+1)(Sakamoto Kら、Oncogene 6:867-871(1991))を以 下のプライマーを用いて、ヒトゲノムDNAからPCR増幅し得る: 次いで、実施例12において生成したGAS:SEAP/Neoベクターを使用して、EGR1増 幅産物をこのベクターに挿入し得る。制限酵素XhoI/HindIIIを使用してGAS:SEAP /Neoベクターを線状化し、GAS/SV40スタッファー(stuffer)を取り除く。これ らの同じ酵素を用いて、EGR1増幅産物を制限処理する。ベクターとEGR1プロモー ターとを連結する。 細胞培養のための96ウェルプレートを調製するために、コーティング溶液(コ ラーゲンI型(Upstate Biotech Inc.カタログ番号08-115)を含む30%エタノー ル(滅菌濾過されたもの)での1:30希釈)を1枚の10cmプレートあたり2ml、ま たは96ウェルプレートのウェルあたり50μl添加し、そして2時間風乾させる。 PC12細胞を、予めコートした10cm組織培養ディッシュ上で、100単位/mlペニシ リンおよび100μg/mlストレプトマイシンを補充した、10%ウマ血清(JRH BIOSCI ENCESカタログ番号12449-78P)、5%熱非働化ウシ胎仔血清(FBS)を含むRPMI-16 40培地(Bio Whittaker)中で日常的に増殖させる。1つから4つへの分割を3 〜4日毎に行う。細胞を掻き取ることによりプレートから取り出し、そして15回 より多くの間、上下にピペッティングし再懸濁する。 EGR/SEAP/Neo構築物を、実施例11に記載のLipofectamineプロトコルを使用し て、PC12にトランスフェクトする。EGR-SEAP/PCl2安定細胞を300μg/mlのG418中 で細胞を増殖させることにより得る。G418を含まない培地を日常的な増殖のため に使用するが、1〜2ヶ月毎に、細胞を2継代の間、300μg/mlのG418中で再増 殖させるべきである。 ニューロン活性をアッセイするために、およそ70〜80%コンフルエントである 細胞を有する10cmプレートを、古い培地を除去することによりスクリーニングす る。細胞をPBS(リン酸緩衝化生理食塩水)を用いて1回洗浄する。次いで、細 胞を低血清培地(抗生物質とともに1%ウマ血清および0.5% FBSを含むRPMI-1640 )中で一晩、飢餓させる。 翌朝、培地を除去し、そしてPBSで細胞を洗浄する。プレートから細胞を掻き 取り、細胞を2mlの低血清培地中でよく懸濁する。細胞数をカウントし、そして より低血清の培地を添加し、5×105細胞/mlの最終細胞密度に到達させる。 200μlの細胞懸濁液を96ウェルプレートの各ウェルに添加する(1×105細胞/ ウェルに等しい)。実施例11により産生された50μlの上清を、37℃で48〜72時 間加える。陽性コントロールとして、EGRを介してPC12細胞を活性化することが 公知の成長因子(例えば、50ng/μlのニューロン成長因子(NGF))を使用し得 る。代表的には、陽性コントロールウェルにおいて50倍を超えるSEAP誘導が見ら れる。SEAPは実施例17に従って、上清をアッセイする。実施例16:T細胞の活性についての高処理能力スクリーニングアッセイ NF-κB(核因子κB)は、広範な種々の薬剤(炎症性サイトカインであるIL-1 およびTNF、CD30およびCD40、リンホトキシン-αおよびリンホトキシン-βを含 む)により、LPSまたはトロンビンへの曝露により、ならびに特定のウイルス遺 伝子産物の発現により活性化される転写因子である。転写因子として、NF-κBは 免疫細胞の活性化に関与する遺伝子の発現、アポトーシスの制御(NF-κBは、ア ポトーシスから細胞を保護するために出現する)、B細胞およびT細胞の発生、 抗ウイルス応答および抗菌応答、ならびに複数のストレス応答を調節する。 刺激されない条件において、NF-κBはI-κB(インヒビターκB)を有する細胞 質に保持される。しかしながら、刺激の際に、I-κBはリン酸化され、そして分 解(degraded)され、NF-κBの核への往復(shuttle)を引き起こす。これによ り標的遺伝子の転写を活性化する。NF-κBにより活性化される標的遺伝子として は、IL-2、IL-6、GM-CSF、ICAM-1およびMHCクラスIが挙げられる。 その中心的な役割および一定の範囲の刺激に応答する能力に起因して、NF-κB プロモーターエレメントを利用するレポーター構築物を、実施例11において産生 された上清をスクリーニングするために使用する。NF-κBのアクチベーターまた はインヒビターは、疾患の処置に有用である。例えば、NF-κBのインヒビターを 、NF-κBの急性または慢性の活性化に関連する疾患(例えば、慢性関節リウマチ )を処置するために使用し得る。 NF-κBプロモーターエレメントを含むベクターを構築するために、PCRに基づ いたストラテジーを採用する。上流のプライマーは、NF-κB結合部位(GGGGACTT TCCC)(配列番号8)の4つのタンデムなコピー、SV40初期プロモーター配列の 5'末端に対して相補的な18bpの配列を含み、そしてXhoI部位に隣接する: 下流プライマーは、SV40プロモーターの3'末端に対して相補的であり、そして HindIII部位に隣接する: PCR増幅を、Clontechから入手したpB-gal:プロモータープラスミドに存在する SV40プロモーターのテンプレートを使用して行う。得られたPCRフラグメントをX hoIおよびHindIIIで消化し、そしてBLSK2-(Stratagene)にサブクローニングす る。T7およびT3プライマーを用いる配列決定により、挿入物が以下の配列を含む ことを確認する: 次に、XhoIおよびHindIIIを使用して、pSEAP2-プロモータープラスミド(Clon tech)に存在するSV40最小プロモーターエレメントをこのNF-κB/SV40フラグメ ントと置換する。しかしながら、このベクターはネオマイシン耐性遺伝子を含ま ず、それゆえ哺乳動物の発現系には好ましくない。 安定な哺乳動物細胞株を作製するために、NF-κB/SV40/SEAPカセットを制限酵 素SalIおよびNotIを使用して上記のNF-κB/SEAPベクターから取り出し、そして ネオマイシン耐性を含むベクターに挿入する。詳細には、SalIおよびNotIでpGFP -Iを制限処理した後に、NF-κB/SV40/SEAPカセットをpGFP-I(Clontech)に挿入 し、GFP遺伝子を置換した。 一旦、NF-κB/SV40/SEAP/Neoベクターを作製した後は、実施例13に記載のプロ トコルに従って、安定なJurkat T細胞を作製し、そして維持する。同様に、こ れらの安定なJurkat T細胞を含む上清をアッセイするための方法がまた、実施 例13に記載される。陽性コントロールとして、外因性のTNFα(0.1、1、10ng) をウェルH9、H10、およびH11に添加すると、代表的には、5〜10倍の活性化が観 察される。実施例17:SEAP活性についてのアッセイ 実施例13〜16に記載されるアッセイのためのレポーター分子として、SEAP活性 を、以下の一般的な手順に従ってTropix Phospho-light Kit(カタログ番号BP-4 00)を用いて、アッセイする。Tropix Phospho-light Kitは、以下で使用される 希釈緩衝液、アッセイ緩衝液、および反応緩衝液を供給する。 2.5×希釈緩衝液でディスペンサーを満たし、そして15μlの2.5×希釈緩衝液 を35μlの上清を含むオプティプレート(Optiplate)に分与する。プラスチック シーラーでプレートをシールし、そして65℃で30分間インキュベートする。一様 でない加温を避けるためにオプティプレートを引き離す。 サンプルを室温まで15分間冷却する。ディスペンサーを空にし、そしてアッセ イ緩衝液を満たす。50μlのアッセイ緩衝液を添加し、そして室温で5分間イン キュベートする。ディスペンサーを空にし、そして反応緩衝液を満たす(以下の 表を参照のこと)。50μlの反応緩衝液を添加し、そして室温で20分間インキュ ベートする。化学発光シグナルの強度は時間依存的であり、そしてルミノメータ ー上で5つのプレートを読むために約10分間を費やすので、5つのプレートをそ の度毎び処理すべきであり、10分後に2つ目のセットを開始するべきである。 ルミノメーターにおける相対的な光の単位(light unit)を読みとる。ブラン クとしてH12をセットし、そして結果を印字する。化学発光の増加は、レポータ ー活性を示す。 反応緩衝液の処方: 実施例18:低分子の濃度および膜透過性における変化を同定する高処理能力スク リーニングアッセイ レセプターへのリガンドの結合は、カルシウム、カリウム、ナトリウムのよう な低分子およびpHの細胞内レベルを変化させ、さらに膜電位を変化させることが 公知である。これらの変化を特定細胞のレセプターに結合する上清の同定を行う アッセイで測定し得る。以下のプロトコルは、カルシウムについてのアッセイを 記載するが、このプロトコルは、カリウム、ナトリウム、pH、膜電位、または蛍 光プローブにより検出可能な任意の他の低分子における変化を検出するように容 易に改変し得る。 以下のアッセイは、蛍光測定画像化プレートリーダー(「FLIPR」)を使用して低 分子と結合する蛍光分子(分子プローブ)における変化を測定する。明らかに、 低分子を検出する任意の蛍光分子を本明細書で用いるカルシウム蛍光分子、fluo -3の代わりに使用し得る。 接着細胞については、細胞を10,000〜20,000細胞/ウェルで、底が透明なCo-s tar黒色96-ウェルプレートに播種する。プレートをCO2インキュベーター内で20 時間インキュベートする。接着細胞をBiotek洗浄器内で200μlのHBSS(Hank's Ba lanced Salt Solution)で二回洗浄し、最後の洗浄後、緩衝液100μlを残す。 1mg/ml fluo-3の貯蔵溶液を10%プルロニック(pluronic)酸性DMSOで作製す る。細胞にfluo-3を負荷するため、12μg/mlのfluo-3を各ウェルに50μl添加す る。このプレートをCO2インキュベーター中、37℃で60分間インキュベートする 。プレートをBiotek洗浄器で、HBSSにより4回洗浄し、緩衝液100μlを残す。 非接着細胞については、細胞を培養培地からスピンダウンする。細胞を2〜5 ×106細胞/mlに50mlのコニカルチューブ内でHBSSを用いて再懸濁する。1mg/ml のfluo-3の10%プルロニック酸性DMSO溶液4μlを細胞懸濁液1mlごとに加える 。次に、チューブを37℃の水浴中に30〜60分間置く。細胞をHBSSで二回洗浄し、 1×106細胞/mlに再懸濁し、そしてマイクロプレートに100μl/ウェルずつ分配 する。プレートを1000rpmで5分間遠心分離する。次に、プレートをDenley Cell Wash中で200μlで一回洗浄した後、吸引工程により最終容量を100μlにする。 非細胞ベースのアッセイについては、各ウェルは、fluo-3のような蛍光分子を 含有する。上清をウェルに添加し、そして蛍光変化を検出する。 細胞内カルシウムの蛍光を測定するため、FLIPRを以下のパラメーターについ て設定する:(1)システムゲインは、300〜800mW;(2)曝露時間は、0.4秒 間;(3)カメラF/ストップは、F/2;(4)励起は488nm;(5)発光は530nm;お よび(6)サンプル添加量は50μl。530nmにおける発光の増加は、細胞内Ca++濃 度の増加を生じる、細胞外シグナリング事象を示す。実施例19:チロシンキナーゼ活性を同定する高処理能力スクリーニングアッセイ プロテインチロシンキナーゼ(PTK)は、多様な群の膜貫通キナーゼおよび細胞 質キナーゼを表す。レセプタープロテインチロシンキナーゼ(RPTK)群には、PDGF 、FGF、EGF、NGF、HGFおよびインスリンレセプターサブファミリーを含む一定の 範囲の有糸分裂促進性および代謝性成長因子のレセプターがある。さらに、対応 するリガンドが未知である大きなRPTKファミリーがある。RPTKのリガンドは、主 として分泌型低分子タンパク質を含むが、膜結合型および細胞外マトリックスタ ンパク質も含有する。 リガンドによるRPTKの活性化は、リガンド媒介レセプター二量体化を伴い、レ セプターサブユニットのトランスリン酸化および細胞質チロシンキナーゼの活性 化をもたらす。細胞質チロシンキナーゼとしては、srcファミリーのレセプター 関連チロシンキナーゼ(例えば、src、yes、lck、lyn、fyn)、ならびにJakファ ミリーのような非レセプター結合型および細胞質ゾルプロテインチロシンキナー ゼが挙げられる。Jakファミリーのメンバーは、サイトカインスーパーファミリ ーのレセプター(例えば、インターロイキン、インターフェロン、GM-CSFおよび レプチン(Leptin))によって誘発されるシグナル伝達を媒介する。 チロシンキナーゼ活性を刺激し得る広範な公知の因子のため、チロシンキナー ゼシグナル伝達経路を活性化し得る新規なヒト分泌タンパク質の同定は興味深い 。従って、以下のプロトコルを設計して、チロシンキナーゼシグナル伝達経路を 活性化し得るその新規なヒト分泌タンパク質を同定する。 標的細胞(例えば、初代ケラチノサイト)を約25,000細胞/ウェルの密度で、 Nalge Nunc(Naperville,IL)から購入した96ウェルLoprodyne Silent Screen Pla tesに播種する。プレートを100%エタノールで30分間、二回リンスして滅菌し、 水でリンスした後、一晩乾燥させる。幾つかのプレートを、100mlの細胞培養グ レードI型コラーゲン(50mg/ml)、ゼラチン(2%)またはポリリジン(50mg/ml)(こ れらは全て、Sigma Chemicals(St.Louis,MO)から購入し得る)で、またはBecton Dickinson(Bedford,MA)から購入した10%Matrigelで、または仔ウシ血清で2時 間コートし、PBSでリンスした後、4℃で貯蔵する。増殖培地に5,000細胞/ウェ ルを播種し、製造業者のAlamar Biosciences,Inc.(Sacramento,CA)により記載さ れるように、48時間後にalamarBlueを使用して細胞数を間接定量することにより 、これらのプレートでの細胞増殖をアッセイする。Becton Dickinson(Bedford,M A)からのFalconプレートカバー#3071を使用し、Loprodyne Silent Screen Plate を覆う。Falcon Microtest III細胞培養プレートもまた、いくつかの増殖実験に おいて使用し得る。 抽出物を調製するため、A431細胞をLoprodyneプレートのナイロン膜上に播種 し(20,000/200ml/ウェル)、そして完全培地内で一晩培養する。細胞を無血清基 本培地中で24時間インキュベートして静止させる。EGF(60ng/ml)または実施例11 で生成した上清50μlで5〜20分間処理した後、培地を除去し、100mlの抽出緩衝 液(20mM HEPES pH7.5、0.15M NaCl、1%Triton X-100、0.1%SDS、2mM Na3VO4 、2mM Na4P2O7およびBoeheringer Mannheim(Indianapolis,IN)から入手したプロ テアーゼインヒビターのカクテル(#1836170))を各ウェルに添加し、そしてプレ ートを旋回振盪器上、4℃で5分間振盪する。次に、プレートを減圧トランスフ ァーマニホールド(vacuum transfer manifold)に置き、そしてハウスバキューム を使用して抽出物を各ウェルの底の0.45mm膜で濾過する。抽出物をバキュームマ ニホールドの底の96-ウェル捕獲/アッセイプレートに集め、そして直ちに氷上 に置く。遠心分離により明澄化した抽出物を得るため、界面活性剤で5分間可溶 化した後、各ウェルの内容物を取り出し、4℃、16,000×gで15分間遠心分離す る。 濾過抽出物をチロシンキナーゼ活性のレベルについて試験する。チロシンキナ ーゼ活性を検出する多数の方法が公知であるが、本明細書においては方法の一つ を記載する。 一般的に、特異的な基質(ビオチン化ペプチド)上のチロシン残基をリン酸化 する能力を測定することにより、上清のチロシンキナーゼ活性を評価する。この 目的に使用し得るビオチン化ペプチドには、PSK1(細胞分裂キナーゼcdc2-p34の アミノ酸6〜20に対応)およびPSK2(ガストリンのアミノ酸1〜17に対応)が含ま れる。両ペプチドは、ある範囲のチロシンキナーゼの基質であり、Boehringer Mannheimから入手可能である。 以下の成分を順に添加することにより、チロシンキナーゼ反応をセットアップ する。まず、5μMビオチン化ペプチド10μlを添加した後、次に、ATP/Mg2+(5mM ATP/50mM MgCl2)10μl、次に5×アッセイ緩衝液(40mM塩酸イミダゾール、pH7. 3、40mMβ-グリセロホスフェート、1mM EGTA、100mM MgCl2、5mM MnCl2、0.5mg/ ml BSA)10μl、次にバナジン酸ナトリウム(1mM)5μl、そして最後に水5μlを 加える。成分を穏やかに混合し、反応混合物を30℃で2分間プレインキュベート する。コントロール酵素または濾過上清を10μl加えることにより反応を開始さ せる。 次に、10μlの120mM EDTAを添加し、反応物を氷上に置くことにより、チロシ ンキナーゼアッセイ反応を終結させる。 反応混合物の50μlのアリコートをマイクロタイタープレート(MTP)モジュール に移し、37℃で20分間インキュベートすることにより、チロシンキナーゼ活性を 測定する。これにより、ストレプトアビジン(streptavadin)でコーティングした 96ウェルプレートをビオチン化ペプチドと結合させる。MTPモジュールを300μl/ ウェルのPBSで4回洗浄する。次に、西洋ワサビペルオキシダーゼ(抗P-Tyr-POD( 0.5μ/ml))に結合体化した抗ホスホチロシン抗体75μlを、各ウェルに添加した 後、37℃で1時間インキュベートする。ウェルを上記のように洗浄する。 次に、ペルオキシダーゼ基質溶液(Boehringer Mannheim)100μlを加え、室温 で少なくとも5分間(30分間まで)インキュベートする。ELISAリーダーを使用 して、405nmにおけるサンプルの吸光度を測定する。結合したペルオキシダーゼ 活性のレベルをELISAリーダーを使用して定量し、これは、チロシンキナーゼ活 性のレベルを反映する。実施例20:リン酸化活性を同定する高処理量スクリーニングアッセイ 実施例19に記載のタンパク質チロシンキナーゼ活性のアッセイの可能性のある 代替および/または補完(compliment)として、主要な細胞内シグナル伝達中間 体の活性化(リン酸化)を検出するアッセイもまた使用し得る。例えば、下記の ように、一つの特定のアッセイは、Erk-1およびErk-2キナーゼのチロシンリン酸 化を検出し得る。しかし、Raf、JNK、p38 MAP、Mapキナーゼキナーゼ(MEK)、MEK キナーゼ、Src、筋肉特異的キナーゼ(MuSK)、IRAK、TecおよびJanusなどの他の 分子、ならびに他の任意のホスホセリン、ホスホチロシンまたはホスホスレオニ ン分子のリン酸化を、以下のアッセイでこれらの分子をErk-1またはErk-2と置き 換えることにより検出し得る。 特に、96ウェルELISAプレートのウェルをプロテインG(1μg/ml)0.1mlにより室 温(RT)で2時間コーティングしてアッセイプレートを作製する。次に、プレート をPBSでリンスし、3%BSA/PBSによりRTで1時間ブロックする。次に、プロテイ ンGプレートをErk-1およびErk-2に対する二つの市販のモノクローナル抗体(100n g/ウェル)(Santa Cruz Biotechnology)で処理(RTで1時間)する。(他の分子 を検出するために、この工程を、上記の任意の分子を検出するモノクローナル抗 体と交換することにより、容易に改変し得る)。PBSで3〜5回リンスした後、 使用時まで、プレートを4℃で貯蔵する。 A431細胞を20,000/ウェルで96ウェルLoprodyneフィルタープレートに播種し、 増殖培地中で一晩培養する。次に、細胞を基本培地(DMEM)中で48時間飢餓させた 後、EGF(6ng/ウェル)または実施例11で得た上清50μlで5〜20分間処理する。次 に、細胞を可溶化し、抽出物を濾過して直接アッセイプレート内へ入れる。 抽出物とともにRTで1時間インキュベートした後、ウェルを再度リンスする。 陽性コントロールとして、市販のMAPキナーゼ調製物(10ng/ウェル)をA431抽出物 の代わりに使用する。次に、プレートを、Erk-1およびErk-2キナーゼのリン酸化 されたエピトープを特異的に認識する市販のポリクローナル(ウサギ)抗体(1μ g/ml)で処理する(RTで1時間)。この抗体を標準的な手順によりビオチン化する 。次に、結合したポリクローナル抗体をユーロピウムストレプトアビジン(Euro pium-streptavidin)およびユーロピウム(Europium)蛍光増強試薬とともにWal lac DELFIA装置内で連続的にインキュベートすることによって定量する(時間 分解型蛍光)。バックグラウンドを超える蛍光シグナルの増加は、リン酸化を示 す。実施例21:ポリヌクレオチドに対応する遺伝子における変化の決定方法 目的の表現型(例えば、疾患)を提示する家族全員または個々の患者から単離 されたRNAを単離する。次に、cDNAをこれらのRNAサンプルから当該分野で公知の プロトコルを使用して生成する(Sambrookを参照)。次に、cDNAを、配列番号X における目的の領域を取り囲むプライマーを使用するPCRのテンプレートとして 使用する。示唆されるPCR条件は、Sidransky,Dら、Science 252:706(1991)に記 載の緩衝溶液を使用し、95℃で30秒間;52〜58℃で60〜120秒間;および70℃で60 〜120秒間の35サイクルからなる。 次に、PCR産物を、SequiTherm Polymerase(Epicentre Technologies)を用いて 5'末端にT4ポリヌクレオチドキナーゼを標識したプライマーを使用して配列決定 する。選択したエクソンのイントロン−エクソン境界もまた決定し、ゲノムPCR 産物を分析してその結果を確認する。次に、疑わしい変異を有するPCR産物のク ローン化および配列決定を行い、直接配列決定の結果を確認する。 PCR産物を、Holton,T.A.およびGraham,M.W.,Nucleic Acids Research,19:1156 (1991)に記載のようにTテールベクターにクローン化し、T7ポリメラーゼ(Unite d States Biochemical)を用いて配列決定する。罹患個体を、非罹患個体には存 在しない変異により同定する。 ゲノム再配置もまた、ポリヌクレオチドに対応する遺伝子における改変を決定 する方法として観察する。実施例2に従って単離したゲノムクローンを、ジゴキ シゲニンデオキシ-ウリジン5'-三リン酸(Boehringer Manheim)でニックトランス レーションし、そしてJohnson,Cg.ら、Methods Cell Biol.35:73-99(1991)に 記載のようにFISHを行う。対応するゲノムの遺伝子座への特異的ハイブリダイゼ ーションのために、大過剰のヒトcot-1 DNAを用いて標識プローブとのハイブリ ダイゼーションを行う。 染色体を、4,6-ジアミノ-2-フェニルインドール(4,6-diamino-2-phenylidole )およびヨウ化プロピジウムで対比染色し、CバンドおよびRバンドの組み合 わせを生成する。正確なマッピングのための整列イメージを、三重バンドフィル ターセット(Chroma Technology,Brattleboro,VT)と冷却電荷結合素子カメラ(Pho tometrics,Tucson,AZ)および可変励起波長フィルター(Johnson,Cv.ら、Genet.An al.Tech.Appl.,8:75(1991))とを組み合わせて用いて得る。ISee Graphical Prog ram System(Inovision Corporation,Durham,NC)を使用して、イメージ収集、 分析および染色体部分長測定を行う。プローブがハイブリダイズしたゲノム領域 の染色体の変化を、挿入、欠失および転座として同定する。これらの変化を関連 疾患の診断マーカーとして使用する。実施例22:生物学的サンプル中のポリペプチドの異常レベルを検出する方法 本発明のポリペプチドは生物学的サンプル中で検出され得、そしてポリペプチ ドレベルの上昇および低下が検出されるなら、このポリペプチドは、特定表現型 のマーカーである。検出方法は数多くあり、そしてそれ故、当業者は以下のアッ セイをそれらの特定の必要性に適合するように改変し得ることが理解される。 例えば、抗体サンドイッチELISAを使用し、サンプル中、好ましくは、生物学 的サンプル中のポリペプチドを検出する。マイクロタイタープレートのウェルを 、特異的抗体を用いて最終濃度0.2〜10μg/mlでコーティングする。この抗体は 、モノクローナルまたはポリクローナルのいずれかであって、実施例10に記載の 方法により産生される。ウェルに対するポリペプチドの非特異的結合が減少する ように、このウェルをブロックする。 次に、コーティング被覆ウェルを、ポリペプチド含有サンプルを用いて室温で 2時間を超えてインキュベートする。好ましくは、サンプルの系列希釈を使用し て結果を確認すべきである。次に、プレートを脱イオン水または蒸留水で三回洗 浄し、非結合ポリペプチドを除去する。 次に、特異的抗体-アルカリホスファターゼ結合体50μlを25〜400ng濃度で加 え、室温で2時間インキュベートする。プレートを再び脱イオン水または蒸留水 で三回洗浄し、未結合の結合体を除去する。 4-メチルウンベリフェリルリン酸(MUP)またはp-ニトロフェニルリン酸(NPP)基 質溶液75μlを各ウェルに添加し、そして室温で1時間インキュベートする。反 応物をマイクロタイタープレートリーダーにより測定する。対照サンプルの系列 希釈を使用して標準曲線を作成し、そしてX軸(対数スケール)にポリペプチド濃 度を、そしてY軸(直線スケール)に蛍光または吸光度をプロットする。標準曲 線を用いてサンプル中のポリペプチド濃度を挿入する。実施例23:ポリペプチドの処方 分泌ポリペプチド組成物を、個々の患者の臨床状態(特に、分泌ポリペプチド 単独処置の副作用)、送達部位、投与方法、投与計画および開業医に知られた他 の因子を考慮に入れ、GMP(good medical practice)を遵守する方式で処方および 投薬する。従って、本明細書において目的とする「有効量」は、このような考慮 を行って決定される。 一般的提案として、1用量当り、非経口的に投与される分泌ポリペプチドの合 計薬学的有効量は、患者体重の、約1μg/kg/日〜10mg/kg/日の範囲にあるが、 上記のようにこれは治療的判断に委ねられる。さらに好ましくは、ホルモンにつ いて、この用量は、少なくとも0.01mg/kg/日、最も好ましくはヒトに対して約0. 01〜1mg/kg/日である。連続的に与える場合、代表的には、分泌ポリペプチドを 約1μg/kg/時間〜約50μg/kg/時間の投薬速度で1日に1〜4回の注射かまたは 連続皮下注入(例えばミニポンプを用いる)のいずれかにより投与する。静脈内用 バッグ溶液もまた使用し得る。変化を観察するために必要な処置期間および応答 が生じる処置後の間隔は、所望の効果に応じて変化するようである。 本発明の分泌タンパク質を含む薬学的組成物を、経口的に、直腸的に、非経口 的に、槽内(intracistermally)、膣内、腹腔内、局所的(粉末、軟膏、ゲル、点 滴剤、もしくは経皮パッチによるなど)、口内に、または経口もしくは鼻腔スプ レーとして投与する。「薬学的に受容可能なキャリア」とは、非毒性の固体、半 固体または液体の充填剤、希釈剤、被包物質または任意の型の処方補助剤をいう 。本明細書で用いる用語「非経口的」とは、静脈内、筋肉内、腹腔内、胸骨内( intrasternal)、皮下および関節内の注射および注入を含む投与の態様をいう。 分泌ポリペプチドはまた、徐放性システムにより適切に投与される。徐放性組 成物の適切な例は、成形品(例えば、フィルムまたはマイクロカプセル)の形態 の半透過性ポリマーマトリックスを包含する。徐放性マトリックスには、ポリラ クチド類(米国特許第3,773,919号、EP第58,481号)、L-グルタミン酸およびγ-エ チル-L-グルタメートのコポリマー(Sidman,U.ら、Biopolymers 22:547-556(19 83))、ポリ(2-ヒドロキシエチルメタクリレート)(R.Langerら、J.Biomed.Mater. Res.15:167-277(1981)、およびR.Langer,Chem.Tech.12:98-105(1982))、エチレ ンビニルアセテート(R.Langerら)またはポリ-D-(-)-3-ヒドロキシ酪酸(EP133,98 8)が含まれる。徐放性組成物はまた、リポソームに封入されたポリペプチドを包 含する。分泌ポリペプチドを含有するリポソームは、それ自体が公知である方法 により調製される:DE3,218,121;Epsteinら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:3688- 3692(1985);Hwangら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 77:4030-4034(1980);EP52,322;E P36,676;EP88,046;EP143,949;EP142,641;日本国特許出願第83-118008号;米国特 許第4,485,045号および第4,544,545号;ならびにEP第102,324号。通常、リポソ ームは、小さな(約200〜800Å)ユニラメラ型であり、そこでは、脂質含有量は、 約30モル%コレステロールよりも多く、選択された割合が、最適な分泌ポリペプ チド治療のために調整される。 非経口投与のために、1つの実施態様において、一般に、分泌ポリペプチドは 、それを所望の程度の純度で、薬学的に受容可能なキャリア、すなわち用いる投 薬量および濃度でレシピエントに対して毒性がなく、かつ処方物の他の成分と適 合するものと、単位投薬量の注射可能な形態(溶液、懸濁液または乳濁液)で混合 することにより処方される。例えば、この処方物は、酸化剤、およびポリペプチ ドに対して有害であることが知られている他の化合物を含まないことが好ましい 。 一般に、ポリペプチドを液体キャリアもしくは微細分割固体キャリアまたはそ の両方と均一および緊密に接触させて処方物を調製する。次に、必要であれば、 生成物を所望の処方物に成形する。好ましくは、キャリアは、非経口的キャリア 、より好ましくはレシピエントの血液と等張である溶液である。このようなキャ リアビヒクルの例としては、水、生理食塩水、リンゲル溶液およびデキストロー ス溶液が挙げられる。不揮発性油およびオレイン酸エチルなどの非水性ビヒクル もまた、リポソームと同様に本明細書において有用である。 キャリアは、等張性および化学安定性を高める物質のような微量の添加剤を適 切に含有する。このような物質は、用いる投薬量および濃度でレシピエントに対 して毒性がなく、このような物質には、リン酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酢 酸および他の有機酸またはそれらの塩類のような緩衝剤;アスコルビン酸などの 抗酸化剤;低分子量(約10残基より少ない)ポリペプチド、例えば、ポリアルギニ ンまたはトリペプチド;血清アルブミン、ゼラチンまたは免疫グロブリンのよう なタンパク質;ポリビニルピロリドンのような親水性ポリマー;グリシン、グル タミン酸、アスパラギン酸またはアルギニンのようなアミノ酸;セルロースまた はその誘導体、ブドウ糖、マンノースまたはデキストリンを含む、単糖類、二糖 類、および他の炭水化物;EDTAのようなキレート剤;マンニトールまたはソルビ トールのような糖アルコール;ナトリウムなどの対イオン;および/またはポリ ソルベート、ポリオキサマー(poloxamer)またはPEGなどの非イオン性界面活性 剤がある。 代表的には、分泌ポリペプチドは、約0.1mg/ml〜100mg/ml、好ましくは、1〜 10mg/mlの濃度で、約3〜8のpHで、このようなビヒクル中に処方される。前記 の特定の賦形剤、キャリアまたは安定化剤を使用することにより、ポリペプチド 塩が形成されることが理解される。 治療的投与に用いられるべき任意のポリペプチドは滅菌され得る。滅菌濾過メ ンブレン(例えば0.2ミクロンメンブレン)で濾過することにより滅菌は容易に達 成される。一般に、治療用ポリペプチド組成物は、滅菌アクセスポートを有する 容器、例えば、静脈内用溶液バッグまたは皮下用注射針で穿刺可能なストッパー 付のバイアルに配置される。 ポリペプチドは、通常、単位投薬量または複数投薬量容器、例えば、密封アン プルまたはバイアルに、水溶液または再構成するための凍結乾燥処方物として貯 蔵される。凍結乾燥処方物の例として、10mlのバイアルに、滅菌濾過した1%(w/ v)ポリペプチド水溶液5mlを充填し、そして得られる混合物を凍結乾燥する。凍 結乾燥したポリペプチドを注射用静菌水を用いて再構成して注入溶液を調製する 。 本発明はまた.本発明の薬学的組成物の1つ以上の成分を満たした一つ以上の 容器を含む薬学的パックまたはキットを提供する。医薬品または生物学的処方物 の製造、使用または販売を規制する政府機関が定めた形式の通知が、このような 容器(類)に付属し得、この通知は、ヒトへの投与に対する製造、使用または販売 に関する政府機関による承認を表す。さらに、本発明のポリペプチドを他の治療 用化合物と組み合わせて使用し得る。実施例24:ポリペプチドのレベル低下を処置する方法 個体における分泌タンパク質の標準または正常発現レベルの低下により引き起 こされる状態は、本発明のポリペプチドを、好ましくは分泌形態で投与すること により処置し得ることが理解される。従って、本発明はまた、ポリペプチドのレ ベルの増加が必要な個体の処置方法を提供する。この方法は、このような個体に 、このような個体でポリペプチドの活性レベルを増加させる量のポリペプチドを 含む薬学的組成物を投与する工程を包含する。 例えば、ポリペプチドのレベルが低下した患者は、ポリペプチドを、1日用量 0.1〜100μg/kgで6日続けて服用する。好ましくは、ポリペプチドは分泌形態で ある。投与および処方物に基づく投薬計画の正確な詳細は、実施例23に提供され ている。実施例25:ポリペプチドのレベル上昇を処置する方法 アンチセンス技術を使用して本発明のポリペプチドの産生を阻害する。この技 術は、ガンのような様々な病因に起因するポリペプチド、好ましくは分泌形態の ポリペプチドのレベルを低下させる方法の1つの例である。 例えば、ポリペプチドのレベルが異常に上昇したと診断された患者に、アンチ センスポリヌクレオチドを、0.5、1.0、1.5、2.0および3.0mg/kg/日で静脈内に2 1日間投与する。この処置に対して十分な耐性があれば、7日間の休薬期間後に 、この処置を繰り返す。アンチセンスポリヌクレオチド処方は、実施例23に提供 されている。実施例26:遺伝子治療を使用する処置方法 遺伝子治療の1つの方法は、ポリペプチドを発現し得る線維芽細胞を患者に移 植する。一般に、線維芽細胞は、皮膚生検により被験体から得られる。得られた 組織を組織培養培地中に置き、小片に分割する。小塊の組織を組織培養フラスコ の湿潤表面に置き、ほぼ10片を各フラスコに置く。このフラスコを倒置し、しっ かりと閉めた後、室温で一晩置く。室温で24時間後、フラスコを反転させ、組織 塊をフラスコの底に固定させたままにし、そして新鮮培地(例えば、10%FBS、 ペニシリンおよびストレプトマイシンを含有するHam's F12培地)を添加する。 次に、フラスコを37℃で約1週間インキュベートする。 この時点で、新鮮培地を添加し、次いで数日ごとに取り換える。さらに二週間 培養した後に単層の線維芽細胞が出現する。単層をトリプシン処理し、さらに大 きなフラスコにスケールアップする。 Moloneyマウス肉腫ウイルスの長末端反復に隣接するpMV-7(Kirschmeier,P.T. ら、DNA,7:219-25(1988))をEcoRIおよびHindIIIで消化し、続いて仔ウシ腸ホス ファターゼで処理する。線状ベクターをアガロースゲルで分画し、そしてガラス ビーズを使用して精製する。 本発明のポリペプチドをコードするcDNAを、それぞれ実施例1に示すような5' および3'末端配列に対応するPCRプライマーを使用して増幅し得る。好ましくは 、5'プライマーはEcoRI部位を含み、そして3'プライマーはHindIII部位を含む。 等量の、Moloneyマウス肉腫ウイルス線状バックボーンおよび増幅したEcoRIおよ びHindIIIフラグメントをT4 DNAリガーゼの存在下で一緒に加える。得られる混 合物を二つのフラグメントを連結するのに適した条件下で維持する。次に、連結 混合物を使用し、細菌HB101を形質転換する。次に、それを、ベクターが適切に 挿入された目的の遺伝子を有することを確認する目的で、カナマイシンを含む寒 天上にプレートする。 両栄養性pA317またはGP+am12パッケージング細胞を、10%仔ウシ血清(CS)、ペ ニシリンおよびストレプトマイシンを含むDulbecco改変Eagles培地(DMEM)中の組 織培養で集密密度まで増殖させる。次に、遺伝子を含むMSVベクターを培地に加 え、パッケージング細胞をベクターを用いて形質導入する。このとき、パッケー ジング細胞は遺伝子を含む感染性ウイルス粒子を産生する(ここで、パッケージ ング細胞をプロデューサー細胞と呼ぶ)。 形質導入されたプロデューサー細胞に新鮮培地を添加し、続いて培地を10cmプ レートの集密なプロデューサー細胞から採取する。感染性ウイルス粒子を含む使 用済培地をミリポアーフィルターで濾過し、はがれたプロデューサー細胞を除去 した後、この培地を使用して、線維芽細胞を感染させる。線維芽細胞の準集密プ レートから培地を除去し、かつプロデューサー細胞からの培地で速やかに置き換 える。この培地を除去し、そして新鮮培地と置き換える。ウイルスの力価が高け れば、実質的にすべての線維芽細胞が感染され、選択は必要ではない。力価が非 常に低ければ、neoまたはhisのような選択マーカーを有するレトロウイルスベク ターを使用することが必要である。一旦、線維芽細胞が効率的に感染したなら、 線維芽細胞を分析し、タンパク質が産生されているか否かを決定する。 次に、操作された線維芽細胞を、単独で、またはサイトデックス3マイクロキ ャリアビーズ上で集密に増殖させた後のいずれかで宿主に移植する。実施例27:遺伝子治療を用いる処置方法−インビボ 本発明の別の局面は、インビボでの遺伝子治療方法を障害、疾患、および状態 の処置のために用いることである。遺伝子治療方法は、本発明のポリペプチドの 発現を増加または減少させるために動物へ裸の核酸(DNA、RNA、およびアンチセ ンスのDNAまたはRNA)配列を導入することに関する。本発明のポリヌクレオチド は、標的組織からのコードされるポリペプチドの発現に必要な、プロモーターま たは他の任意の遺伝エレメントに作動可能に連結され得る。このような遺伝子治 療および送達の技術および方法は当該分野で公知であり、例えば、WO90/11092、 WO98/11779;米国特許第5693622号、同第5705151号、同第5580859号;Tabata H. ら(1997)Cardlovasc.Res.35(3):470-479,Chao Jら(1997)Pharmacol.Res .35(6):517-522,Wolff J.A.(1997)Neuromuscul.Disord.7(5):314-318,Schw artz B.ら(1996)Gene Ther.3(5):405-411,Tsurumi Y.ら(1996)Circulation 94(12):3281-3290(本明細書中に参考として援用される)を参照のこと。 本発明のポリヌクレオチド構築物は、注射可能な物質を動物の細胞に送達する 任意の方法(例えば、組織(心臓、筋肉、皮膚、肺、肝臓、小腸など)の間隙へ の注射)により送達され得る。これらのポリヌクレオチド構築物は、薬学的に受 容可能な液体または水性キャリア中で送達され得る。 用語「裸の」ポリヌクレオチド、DNA、またはRNAは、ウイルス配列、ウイルス 粒子、リポソーム処方物、リポフェクチンまたは沈澱剤などを含む、細胞への侵 入を支持、促進、または容易にするように作用する任意の送達ビヒクルを含まな い配列をいう。しかし、ポリヌクレオチドはまた、当業者に周知の方法により調 製され得るリポソーム処方物(例えば、Felgner P.L.ら(1995)Ann.NY Acad. Sci.772:126-139およびAbdallah B.ら(1995)Biol.Cell 85(1):1-7により教 示されるもの)中で送達され得る。 遺伝子治療方法において用いられる本発明のポリヌクレオチドベクター構築物 は、好ましくは、宿主ゲノム中に組込まれず、複製を可能にする配列も含まない 構築物である。当業者に公知の任意の強力なプロモーターは、DNAの発現を駆動 するために用いられ得る。他の遺伝子治療技術とは異なり、標的細胞に裸の核酸 配列を導入する1つの主な利点は、細胞中のポリヌクレオチド合成が一過性であ るという性質である。複製していないDNA配列は、細胞に導入されて6ヶ月まで の期間の所望のポリペプチドの産生を提供し得ることを研究は示した。 本発明のポリヌクレオチド構築物は、動物内の組織(筋肉、皮膚、脳、肺、肝 臓、脾臓、骨髄、胸腺、心臓、リンパ、血液、骨、軟骨、膵臓、腎臓、胆嚢、胃 、腸、精巣、卵巣、子宮、直腸、神経系、眼、腺、および結合組織を含む)の間 隙に送達され得る。組織間隙は、細胞間液、器官組織の細網線維間のムコ多糖マ トリックス、血管壁もしくは室壁における弾性線維、線維組織のコラーゲン線維 、または筋細胞を鞘で覆う結合組織内もしくは骨小窩内のこの同じマトリックス を含む。循環の血漿およびリンパチャネルのリンパ液により占められる空間は類 似する。筋組織の間隙への送達は、以下に考察する理由のために好ましい。これ らは、これらの細胞を含む組織への注射により便利に送達され得る。これらは、 好ましくは、分化した分裂していない細胞において持続して送達および発現され るが、送達および発現は、分化していないかまたは完全には分化していない細胞 (例えば、血液の幹細胞または皮膚の線維芽細胞など)において達成され得る。 インビボの筋肉細胞は、特に、ポリヌクレオチドを取込み、そして発現する能力 が適格である。 裸のポリヌクレオチドの注射について、有効投薬量のDNAまたはRNAは、約0.05 g/kg体重〜約50mg/kg体重の範囲であり得る。好ましくは、投薬量は、約0.005mg /kg〜約20mg/kgであり、より好ましくは約0.05mg/kg〜約5mg/kgである。もちろ ん、当業者が認識するように、この投薬量は、注射の組織部位に従って変化する 。核酸配列の適切かつ有効な投薬量は、当業者により容易に決定され得、そして 処置される状態および投与経路に依存し得る。好ましい投与経路は、組織間隙へ の非経口注射経路による。しかし、特に肺または気管支の組織、咽喉、鼻粘膜へ の送達のためのエアロゾル処方物の吸入のような他の非経口経路もまた用いられ 得る。さらに、裸のポリヌクレオチド構築物はまた、この手順において用いられ るカテーテルにより血管形成の間に動脈に送達され得る。 筋肉中にインビボで注射されたポリヌクレオチドの用量応答効果は、以下の通 りに決定される。本発明のポリペプチドをコードするmRNAの生成に適切なテンプ レートDNAは、標準的な組換えDNA方法論に従って調製される。環状または直鎖状 のいずれかであり得るテンプレートDNAは、裸のDNAとして用いられるか、リポソ ームと複合体化されるかのいずれかである。次いで、マウスの四頭筋に種々の量 のテンプレートDNAを注射する。 5〜6週齢の雌性および雄性のBalb/Cマウスに、0.3mlの2.5% Avertinを腹腔 内注射することにより麻酔する。1.5cmの切開を前大腿において行ない、そして 四頭筋を直接可視化する。テンプレートDNAを、0.1mlのキャリア中で1ccシリン ジにおいて27ゲージ針を通して1分間にわたって、筋肉の遠位挿入部位から膝へ の約0.5cmに約0.2cmの深さで注射する。縫合糸を、将来の局所化の注射部位にわ たって置き、そして皮膚をステンレススチールクリップで閉じる。 適切なインキュベーション時間(例えば、7日間)の後に、筋肉抽出物を、四 頭全体を切り出すことにより調製する。5枚目毎の15μm横断切片の個々の四頭 筋を、タンパク質発現について組織化学的に染色する。タンパク質発現について の時間経過は、異なるマウスからの四頭が異なる時点で収集された以外は類似の 様式で行なわれ得る。注射後の筋肉におけるDNAの持続は、注射したマウスおよ びコントロールマウスから全細胞DNAおよびHIRT上清を調製した後のサザンブロ ット分析により決定され得る。マウスにおける上記の実験の結果を用いて、本発 明の裸のDNAを用いてヒトおよび他の動物における適切な投薬量および他の処置 パラメーターを推定し得る。 本発明は、前記の説明および実施例で詳細に記載した通り以外にも、実施し得 ることは明らかである。本発明の数多くの改変および変更は、上記の教示を考慮 すれば可能であり、それ故、添付の請求の範囲の範囲内にある。 発明の背景、詳細な説明および実施例において引用した各文献(特許、特許出 願、雑誌記事、抄録、実験手引き書、書籍または他の開示を含む)の全開示は、 本明細書中に参考として援用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/00 A61P 35/00 29/00 37/00 35/00 43/00 37/00 C07K 14/47 43/00 16/18 C07K 14/47 C12N 1/15 16/18 1/19 C12N 1/15 1/21 1/19 C12Q 1/00 Z 1/21 1/68 5/10 C12N 15/00 ZNAA C12Q 1/00 5/00 A 1/68 A61K 37/02 (31)優先権主張番号 60/048,892 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,901 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,900 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,893 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,964 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,884 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,894 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,971 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,885 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/049,375 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,881 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,880 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/049,896 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/049,020 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,876 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,895 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/049,019 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,916 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,970 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,972 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,949 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,974 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,883 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,897 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,898 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/049,373 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,917 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,962 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/048,878 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/049,374 (32)優先日 平成9年6月6日(1997.6.6) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 グリーン,ジョン エム. アメリカ合衆国 メリーランド 20878, ゲイザーズバーグ,ダイアモンド ドライ ブ 872 (72)発明者 フェリー,アン エム. アメリカ合衆国 メリーランド 20874, ジャーマンタウン,エル アストリア ヒ ル コート 13203 (72)発明者 ルーベン,スティーブン エム. アメリカ合衆国 メリーランド 20832, オルニー,ヘリテッジ ヒルズ ドライブ 18528 (72)発明者 ローゼン,クレイグ エイ. アメリカ合衆国 メリーランド 20882, レイトンズビル,ローリング ヒル ロー ド 22400 (72)発明者 フ,ジン−シャン アメリカ合衆国 カリフォルニア 94086, サニーベール,レイクサイド ドライブ ナンバー3034 1247 (72)発明者 オルセン,ヘンリック エス. アメリカ合衆国 メリーランド 20878, ゲイザーズバーグ,ケンドリック プレイ ス ナンバー24 182 (72)発明者 エブナー,ラインハード アメリカ合衆国 メリーランド 20878, ゲイザーズバーグ,シェルバーン テラス ナンバー316 9906 (72)発明者 ブリュワー,ローリー エイ. アメリカ合衆国 メリーランド 20837, プールズビル,マウント ニボ ロード 14920 (72)発明者 モーア,ポール エイ. アメリカ合衆国 バージニア 22102,マ ックリーン,ホーリー リッジ ドライブ 1908,アパートメント 104 (72)発明者 シ,ヤング アメリカ合衆国 メリーランド 20878, ゲイザーズバーグ,ウエスト サイド ド ライブ 437 (72)発明者 ローレンス,チャールズ アメリカ合衆国 メリーランド 20851, ロックビル,アトランティック アベニュ ー 12805 (72)発明者 フローレンス,キンバリー アメリカ合衆国 メリーランド 20851, ロックビル,アトランティック アベニュ ー 12805 (72)発明者 ラフリュー,デイビッド ダブリュー. アメリカ合衆国 ワシントン,ディーシー 20009,エヌ.ダブリュー.ナンバー 807,キュー ストリート 1615 (72)発明者 ニ,ジアン アメリカ合衆国 メリーランド 20853, ロックビル,マナーフィールド ロード 5502 (72)発明者 ファン,ピン アメリカ合衆国 メリーランド 20878, ゲイザーズバーグ,ウエスト サイド ド ライブ 335,アパートメント 302 (72)発明者 ウェイ,イン−フェイ アメリカ合衆国 メリーランド 20878, ダーネスタウン,ストロー ベール レー ン 13524 (72)発明者 フィッチャー,キャリー エル. アメリカ合衆国 バージニア 22015,バ ーク,ホール ストリート 5810 (72)発明者 ソペット,ダニエル アール. アメリカ合衆国 バージニア 22020,セ ンタービル,スティルフィールド プレイ ス 15050 (72)発明者 リ,イ アメリカ合衆国 カリフォルニア 94086, サニーベール,レイクサイド ドライブ ナンバー3034 1247 (72)発明者 ゼン,ジゼン アメリカ合衆国 メリーランド 20878, ゲイザーズバーグ,サドルビュー ドライ ブ 13950 (72)発明者 クヤウ,フラ アメリカ合衆国 メリーランド 21703, フレデリック,シュガーブッシュ サーク ル 520 (72)発明者 ユ,ガオ−リャン アメリカ合衆国 メリーランド 20878, ダーネスタウン,ストロー ベール レー ン 13524 (72)発明者 フェン,ピン アメリカ合衆国 メリーランド 20878, ゲイザーズバーグ,レルダ コート 4 (72)発明者 ディロン,パトリック ジェイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 92009, カールスバッド,スナイプ コート 1055 (72)発明者 エンドレス,グレゴリー エイ. アメリカ合衆国 メリーランド 20854, ポトマック,クラゲット ファーム ドラ イブ 9729 (72)発明者 カーター,ケネス シー. アメリカ合衆国 メリーランド 20878, ノース ポトマック,ブランディー ホー ル レーン 11601

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.単離された核酸分子であって、以下からなる群から選択される配列に少な くとも95%同一のヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドを含む、単離され た核酸分子: (a)配列番号Xのポリヌクレオチドフラグメント、または配列番号Xにハイブ リダイズし得るATCC寄託番号Zに含まれるcDNA配列のポリヌクレオチドフラグメ ント; (b)配列番号Yのポリペプチドフラグメントをコードするか、または配列番号 Xにハイブリダイズし得るATCC寄託番号Zに含まれるcDNA配列によってコードさ れるポリペプチドフラグメントをコードする、ポリヌクレオチド; (c)配列番号Yのポリペプチドドメインをコードするか、または配列番号Xに ハイブリダイズし得るATCC寄託番号Zに含まれるcDNA配列によってコードされる ポリペプチドドメインをコードする、ポリヌクレオチド; (d)配列番号Yのポリペプチドエピトープをコードするか、または配列番号X にハイブリダイズし得るATCC寄託番号Zに含まれるcDNA配列によってコードされ るポリペプチドエピトープをコードする、ポリヌクレオチド; (e)生物学的活性を有する、配列番号Yのポリペプチドをコードするポリヌク レオチド、または配列番号Xにハイブリダイズし得るATCC寄託番号Zに含まれる cDNA配列; (f)配列番号Xの改変体であるポリヌクレオチド; (g)配列番号Xの対立遺伝子改変体であるポリヌクレオチド; (h)配列番号Yの種相同体をコードするポリヌクレオチド; (i)(a)〜(h)において特定されるポリヌクレオチドのいずれか1つにストリン ジェント条件下でハイブリダイズし得るポリヌクレオチドであって、ここで、該 ポリヌクレオチドは、A残基のみまたはT残基のみのヌクレオチド配列を有する 核酸分子に、ストリンジェント条件下でハイブリダイズしない。 2.前記ポリヌクレオチドフラグメントが、分泌タンパク質をコードするヌク レオチド配列を含む、請求項1に記載の単離された核酸分子。 3.前記ポリヌクレオチドフラグメントが、配列番号Yとして同定される配列 、または配列番号Xにハイブリダイズし得るATCC寄託番号Zに含まれるcDNA配列 によってコードされるポリペプチド、をコードするヌクレオチド配列を含む、請 求項1に記載の単離された核酸分子。 4.前記ポリヌクレオチドフラグメントが、配列番号Xの全体のヌクレオチド 配列、または配列番号Xにハイブリダイズし得るATCC寄託番号Zに含まれるcDNA 配列を含む、請求項1に記載の単離された核酸分子。 5.前記ヌクレオチド配列が、C末端またはN末端のいずれかからの連続するヌ クレオチド欠失を含む、請求項2に記載の単離された核酸分子。 6.前記ヌクレオチド配列が、C末端またはN末端のいずれかからの連続するヌ クレオチド欠失を含む、請求項3に記載の単離された核酸分子。 7.請求項1に記載の単離された核酸分子を含む、組換えベクター。 8.請求項1に記載の単離された核酸分子を含む、組換え宿主細胞を作製する 方法。 9.請求項8に記載の方法によって産生される、組換え宿主細胞。 10.ベクター配列を含む、請求項9に記載の組換え宿主細胞。 11.以下からなる群から選択される配列に少なくとも95%同一のアミノ酸配 列を含む、単離されたポリペプチド: (a)配列番号Y、またはATCC寄託番号Zに含まれるコードされた配列の、ポリ ペプチドフラグメント; (b)生物学的活性を有する、配列番号Y、またはATCC寄託番号Zに含まれるコ ードされた配列の、ポリペプチドフラグメント; (c)配列番号Y、またはATCC寄託番号Zに含まれるコードされた配列の、ポリ ペプチドドメイン; (d)配列番号Y、またはATCC寄託番号Zに含まれるコードされた配列の、ポリ ペプチドエピトープ; (e)配列番号Y、またはATCC寄託番号Zに含まれるコードされた配列の、分泌 形態; (f)配列番号Y、またはATCC寄託番号Zに含まれるコードされた配列の、全長 タンパク質; (g)配列番号Yの改変体; (h)配列番号Yの対立遺伝子改変体;または (i)配列番号Yの種相同体。 12.前記分泌形態または前記全長タンパク質が、C末端またはN末端のいずれ かからの連続するアミノ酸欠失を含む、請求項11に記載の単離されたポリペプ チド。 13.請求項11に記載の単離されたポリペプチドに特異的に結合する、単離 された抗体。 14.請求項11の単離されたポリペプチドを発現する、組換え宿主細胞。 15.単離されたポリペプチドを作製する方法であって、 (a)該ポリペプチドが発現されるような条件下で、請求項14に記載の組換え 宿主細胞を培養する工程;および (b)該ポリペプチドを回収する工程、 を包含する、方法。 16.請求項15に記載の方法によって産生される、ポリペプチド。 17.医学的状態を予防、処置、または緩和する方法であって、請求項11に 記載のポリペプチドまたは請求項1に記載のポリヌクレオチドの治療有効量を、 哺乳動物被験体に投与する工程を包含する、方法。 18.被験体において病理学的状態、または病理学的状態に対する感受性を診 断する方法であって、 (a)請求項1に記載のポリヌクレオチドにおいて変異の存在または非存在を決 定する工程;および (b)該変異の存在または非存在に基づいて病理学的状態、または病理学的状態 に対する感受性を診断する工程、 を包含する、方法。 19.被験体において病理学的状態、または病理学的状態に対する感受性を診 断する方法であって、 (a)生物学的サンプルにおいて請求項11に記載のポリペプチドの発現の存在 または量を決定する工程、および (b)該ポリペプチドの発現の存在または量に基づいて病理学的状態、または病 理学的状態に対する感受性を診断する工程、 を包含する、方法。 20.請求項11に記載のポリペプチドに対する結合パートナーを同定する方 法であって、 (a)請求項11に記載のポリペプチドを結合パートナーと接触させる工程;お よび (b)該結合パートナーが該ポリペプチドの活性をもたらすかどうかを決定する 工程、 を包含する、方法。 21.配列番号YのcDNA配列に対応する、遺伝子。 22.生物学的アッセイにおいて活性を同定する方法であって、 (a)細胞において配列番号Xを発現させる工程; (b)その上清を単離する工程; (c)生物学的アッセイにおいて活性を検出する工程;および (d)該活性を有する該上清においてタンパク質を同定する工程、 を包含する、方法。 23.請求項22に記載の方法によって産生される、産物。
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